JP2002519433A - オリゴヌクレオチド合成用の再使用可能な固相支持体 - Google Patents

オリゴヌクレオチド合成用の再使用可能な固相支持体

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JP2002519433A
JP2002519433A JP2000558112A JP2000558112A JP2002519433A JP 2002519433 A JP2002519433 A JP 2002519433A JP 2000558112 A JP2000558112 A JP 2000558112A JP 2000558112 A JP2000558112 A JP 2000558112A JP 2002519433 A JP2002519433 A JP 2002519433A
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ポン、リチャード・ティー
ユー、シューユアン
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ユニバーシティー・テクノロジーズ・インターナショナル・インコーポレイテッド
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H21/00Compounds containing two or more mononucleotide units having separate phosphate or polyphosphate groups linked by saccharide radicals of nucleoside groups, e.g. nucleic acids

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Abstract

(57)【要約】 式(a): 【化1】 [式中、Zはリンカー部分であり、Tは有機基である]を含む固相支持体オリゴヌクレオチド合成用の再使用可能リンカーアーム。また1以上のヌクレオシドをリンカーアームに添加する方法も記載される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
1つのその側面において、本発明は、オリゴヌクレオチド合成用の再使用可能
な固相支持体に関する。別のその側面において、本発明は、そのような再利用可
能な固相支持体の製造プロセスに関する。さらに別のその側面において、本発明
は、そのような再利用可能な固相支持体の使用プロセスに関する。
【0002】
【発明の背景技術】
固相支持体に関する有機化学の分野は一般に既知である。この論題に関する有
用な論評文献は、Fruchtel等, Angew. Chem. Int. Ed. Engl., 1996, 35, p.17-
42による「固相支持体に関する有機化学」に見出され得、その内容は参考として本
明細書に組み込む。
【0003】 Fruchtel等で議論されているように、当分野は、ポリペプチド、オリゴヌクレ
オチドおよびオリゴ糖の自動固相合成を開発してきた。ここで特に関心の高いの
は、オリゴヌクレオチドの固相合成である。以下は、この論題に関する有用な論
評文献/教科書であり(Beaucage等, Tetrahedron, 1992, 48, 2223;Davis等,
固相合成の革新および展望(R. Epton編), Intercept, Andover, 1992, p.63;Mo
ntserra等, Tetrahedron, 1994, 50, 2617;およびS. L. Beaucage等, Tetrahed
ron, 1993, 49, 6123-6194)、その各々の内容は参考として本明細書に組み込む
【0004】 オリゴヌクレオチドの固相合成では、スクシニルリンカーアームを有する無機
固相支持体上でオリゴヌクレオチドを合成することが知られており、例えば、以
下の任意の参考文献を参照;Caruthers等, 遺伝子工学, Plenum Press, ニュー
ヨーク(1982), Vol.4, p.1-17;Letsinger等, 遺伝子工学, Plenum Press, ニュ
ーヨーク(1985), Vol.5, p.191;Froehler等, Nucleic Acids Research, 14: 53
99-5407(1986);およびMatteucci等, Journal of American Chemical Society,
103: 3185-3186(1981);その各々の内容は参考として本明細書に組み込む。
【0005】 典型的には、スクシニルリンカーアームは、以下の一般式を有する:
【化64】
【0006】 従って、スクシニル基は、エステル結合によるその3’末端ヒドロキシル基か
ら成長しているオリゴヌクレオチドを、支持体(これは、例えば、慣用的な制御
多孔性ガラス(CPG)またはシリカであり得る)上の一級アミンに、アミド結
合により連結させる。一旦所望のオリゴヌクレオチドが合成されれば、エステル
カルボニル基を加水分解し、スクシニルリンカーアームから遊離するか、または
切断される。加水分解剤は、通常濃水酸化アンモニウムである。典型的には、こ
の反応は完了に1〜4時間を要し得る。現在の固相オリゴヌクレオチド合成機の
改良により、この切断工程は、所望のオリゴヌクレオチドの合成に必要な全時間
の50%以上を示し得る。
【0007】 別の種類のリンカーアームが、米国特許第5,112,962号(Letsinger等(Letsing
er))に開示され、その内容は参考として本明細書に組み込む。Letsingerは、以
下の式:
【化65】
【0008】 を有するオリゴヌクレオチドおよびオリゴヌクレオチド誘導体の固相合成用リン
カーアームを教示する。従って、Letsingerは、オリゴヌクレオチドを完全に保
護した様式で1〜30分間の期間で、合成されたオリゴヌクレオチドまたはオリ
ゴヌクレオチド誘導体を遊離するとされるオキサリルリンカーアームを教義する
。オキサリルリンカーは、メタノール中5%水酸化アンモニウム、水酸化アンモ
ニウム、湿潤3級アミン、トリエチルアミン/アルコール、トリエチルアミン/
メタノール、トリエチルアミン/エタノール、トリメチルアミン水および他の塩
基により迅速に切断できるとされる。残念なことに、Letsingerのオキサリルリ
ンカーアームは、その提唱された利点に難点がある。具体的には、本発明者は、
Letsingerのオキサリルリンカーアームは、かなりの自発性加水分解(例えば、
1ヶ月あたり〜10〜40%の自発性加水分解)を受け易く、これにより商業的
操作での使用は困難である。またオキサリルアームは調製も困難である。なぜな
ら、それには塩化オキサリルの使用が必要であり、これは高度な反応性、毒性を
有し、それ故危険であるからである。
【0009】 リンカーアームの特定の性質に関係なく、リンカーアームは、所望のオリゴヌ
クレオチドの製造および切断後に再使用可能ではないということが当分野で一般
的に認められている。従って、慣用的なリンカーアームは、再循環不可能と捉え
られ得る。これは図1に示し、オリゴヌクレオチド製造用のスクシニルリンカー
アームの慣用的な使用を説明する。従って、示したように、所望のオリゴヌクレ
オチドの切断後、支持体は、リンカー化合物(すなわちスクシニル部分)に不可
逆的に連結し、再使用できない。
【0010】 当分野には、リンカーアームが再循環可能である、固相支持体オリゴヌクレオ
チド合成用リンカーアームが必要である。より具体的には、当分野には、反復オ
リゴヌクレオチド合成/切断の可能なリンカーアームが必要である。
【0011】 公開された国際特許出願WO97/23496[Pon等](その内容は参考として本明細書
に組み込む)では、最初の再循環可能なリンカーアームが報告されている。この
リンカーアームは、誘導化(derivatized)固相支持体を基礎とし、以下の式:
【化66】
【0012】 [式中、Rは、置換または無置換のC〜C20アルキル基、置換または無置
換のC〜C30アリール基および置換または無置換のC〜C40アルキルア
リール基からなる群から選択され;XおよびXは、同一であるかまたは異な
り、−O−、−S−、−S(O)−および−N(R12)−からなる群から選
択され;R12は、置換または無置換のC〜C20アルキル基、置換または無
置換のC〜C30アリール基および置換または無置換のC〜C40アルキル
アリール基からなる群から選択され;Yは:−CH−CH−;−CH−;
−CH−O−CH−;−CH−CH−CH−;−CH=CH−;−C
H=C(CH)−;−C(CH)=C(CH)−;−CH−C(CH )−;および−CH−S−CH−からなる群から選択される] を有する。
【0013】 Pon等により記載の固相支持体を基礎としたリンカーアームは、当分野のかな
りの前進であるが、依然として改良の余地がある。具体的には、Pon等により記
載の固相支持体は以下の欠点がある。
【0014】 第一に、リンカー部分に付着させる前に、固相支持体を、式I、IIおよびIII
の化合物:
【化67】
【0015】 [式中、R、X、XおよびYは上記に定義した通りである] を共に反応させる工程を含むプロセスにより誘導化しなければならない。実践的
には、これは、2工程、すなわち、式IIIの化合物を、式IおよびIIの化合物の
一方と反応させ、続いて式IおよびIIの化合物の他方と反応させることを含む。
従って、欠点は、固相支持体の2工程誘導化を実施するに必要な追加的な作業で
ある。
【0016】 第二に、前の段落で記載した誘導化の各工程は、各HX部分を支持体上で不
完全に誘導化し、それによって異種表面の確率を増加させる可能性を有する。実
践的には、リンカー部分がHX部分と相互作用するように非誘導化HX部分
を遮断またはキャップすることが必要となる。従って、欠点は、固相支持体の誘
導化を実施するに必要な追加の作業および費用である。
【0017】 第三に、Pon等により記載の誘導化支持体を基礎としたリンカーアームは、よ
り完全な飽和部分を有する誘導化支持体ほど、再生中の部分的切断に対して耐性
ではない。
【0018】 これらの欠点を鑑みて、オリゴヌクレオチド合成に有用な改良された再循環可
能な固相支持体材料を有することが望ましい。リンカー部分を支持体材料に、後
者をほとんどまたは全く誘導化する必要なく付着できれば、特に望ましい。
【0019】
【発明の詳細な記述】
本発明の目的は、従来技術の上記の欠点の少なくとも1つを除去または軽減す
るオリゴヌクレオチド合成用新規固相支持体を提供することである。 本発明の別の目的は、固相支持体の新規製造プロセスを提供することである。
【0020】 本発明の目的は、従来技術の上記の欠点の少なくとも1つを除去または軽減す
る固相支持体オリゴヌクレオチド合成用新規リンカーアームを提供することであ
る。 本発明の別の目的は、固相支持体オリゴヌクレオチド合成用リンカーアームの
新規製造プロセスを提供することである。
【0021】 従って、1つのその側面において、本発明は、固相支持体オリゴヌクレオチド
合成用の再使用可能なリンカーアームを提供することであり、該リンカーアーム
は、以下の式:
【化68】
【0022】 [式中、Zはリンカー部分であり、Tは有機基である] を含む。
【0023】 別のその側面において、本発明は、固相支持体オリゴヌクレオチド合成用の再
使用可能なリンカーアームを提供することであり、該リンカーアームは、以下の
式:
【化69】
【0024】 [式中、Zはリンカー部分であり、Tは有機基である] を含む。
【0025】 さらに別のその側面において、本発明は、以下の式:
【化70】
【0026】 [式中、Zはリンカー部分であり、Tは有機基である] を有するオリゴヌクレオチド合成用の再使用可能なリンカーアームの製造プロセ
スを提供し、該プロセスは、式IおよびIIの化合物:
【化71】
【0027】 [式中、ZおよびTは上記に定義した通りである] を共に反応させる工程を含む。
【0028】 別のその側面において、本発明は、以下の式:
【化72】
【0029】 [式中、Zはリンカー部分であり、Tは有機基である] を有するオリゴヌクレオチド合成用の再使用可能なリンカーアームの製造プロセ
スを提供し、該プロセスは、式I、IIおよびIIIの化合物:
【化73】
【0030】 [式中、ZおよびTは上記に定義した通りである] を共に反応させる工程を含む。
【0031】 さらに別のその側面において、本発明は: (i)以下の式:
【化74】
【0032】 [式中、Zはリンカー部分であり、Tは有機基である] を有するリンカーアームを、少なくとも1つのオリゴヌクレオシド塩基と、所望
の配列を有するオリゴヌクレオチドが製造されるまで反応させる工程; (ii)所望の配列を有する遊離オリゴヌクレオチドを生成するように所望の配列
を有するオリゴヌクレオチド;および使用したリンカーアームを切断する工程;
および (iii)該使用したリンカーアームを工程(i)に再循環させる工程を含む、所
望の配列を有するオリゴヌクレオチドの製造プロセスを提供する。
【0033】 本明細書で用いる「オリゴヌクレオチド」なる語は、広義の意味を有し、慣用
的なオリゴヌクレオチド、骨格修飾オリゴヌクレオチド(例えば、オリゴ療法剤
として有用な、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエートおよびメチル−ホス
ホネート類縁体)並びにオリゴヌクレオチド−ペプチドコンジュゲートなどのオ
リゴヌクレオチド誘導体を包含すると捉えられる。
【0034】 本明細書を通じて、置換部分に関して言及する場合、置換の性質は、具体的に
限定されず、C〜C20アルキル基、C〜C30アリール基、C〜C40 アルキルアリール基からなる群から選択され得る。
【0035】
【発明の実施のための最良の形態】
本発明の態様は、添付の図面を参照して記載されるであろう。 最初に、本発明の理解を容易にするために、図1に言及し、これは固相支持体
オリゴヌクレオチド合成の慣用的なプロセスを示す。
【0036】 従って、図1に示したプロセスの最初の段階は、例えばコハク酸(コハク酸が
例示されるが、無水コハク酸も使用してよい)などの連結化合物を、慣用的なア
ミン末端支持体と反応させることを含む。反応により、連結化合物と支持体の間
にアミド結合が形成され、スクシニル−支持体コンジュゲートが製造される。
【0037】 次に、スクシニル−支持体コンジュゲートを、所望の最初のヌクレオシドと反
応させてリンカーアームを製造する。示したヌクレオシドでは、DMTはジメチ
オキシトリチルであり、Bは核酸塩基であり、R’はH(デオキシリボヌクレオ
シドの場合)またはOR(リボヌクレオシドの場合)であり、ここでのRは、H
または慣用的な遮断/保護基である。反応により、連結化合物と所望の最初のヌ
クレオシドの間に後者の3’位においてエステル結合が形成される。
【0038】 次いで、リンカーアームを、慣用的なオリゴヌクレオチド合成(例えば、慣用
的な自動合成機で)に使用し、リンカーアームに付着した所望の配列のオリゴヌ
クレオチドを製造する。
【0039】 次いで、オリゴヌクレオチドを加水分解によりリンカーから切断する。これは
エステル結合を切断し、よってオリゴヌクレオチドおよびアミン末端をもつ再使
用不可能なリンカーアームを遊離させる。
【0040】 本発明者は、驚くべきかつ予測されなかったことに、ヒドロキシ末端官能基を
有する支持体を、慣用的な連結化合物と結合させると、所望の配列のオリゴヌク
レオチドの合成に使用し得るリンカーアームが製造され得ることを発見した。本
発明の重要な特徴は、リンカーアームを、所望の配列のオリゴヌクレオチドの切
断後に、再生または再循環し得ることである。本発明者の知識の限りでは、これ
は、オリゴヌクレオチド合成に繰返し使用し得る誘導化支持体の最初の発見であ
る。
【0041】 本発明の再使用可能なリンカーアームは、以下の式:
【化75】
【0042】 [式中、Zはリンカー部分であり、Tは有機基である] を有する。
【0043】 好ましくは、Tは少なくとも1つの炭素を含む。
【0044】 好ましくは、Tは、C〜C300有機部分、より好ましくはC〜C200 有機部分、最も好ましくはC〜C100有機部分である。
【0045】 当業者により理解されるように、Tは、飽和または不飽和有機部分であり得る
。さらに、Tは1つ以上のヘテロ原子を含み得る。例えば、Tは、NおよびOか
ら選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含み得る。
【0046】 1つの好ましい態様において、Tの有機部分は、以下の式:
【化76】
【0047】 を有する少なくとも1つの部分を含む。
【0048】 別の好ましい態様において、Tの有機部分は、式:−N(H)−を有する少な
くとも1つの部分を含む。
【0049】 さらに別の好ましい態様において、Tの有機部分は、以下の式:
【化77】
【0050】 を有する少なくとも1つの部分を含む。
【0051】 さらに別の好ましい態様において、Tの有機部分は、式:−C−O−C−を有
する少なくとも1つの部分を含む。
【0052】 さらに別の好ましい態様において、Tの有機部分は、以下の式:
【化78】
【0053】 を有する少なくとも1つの部分を含む。
【0054】 さらに、当業者は、Tの有機部分は、無置換であっても置換されていてもよい
ことを認識するであろう。例えば、Tの有機部分は、C〜C40アルキル基、
〜C40アリール基、C〜C40アルコキシ基、C〜C40エステル基
、C〜C40ヒドロキシ基、C〜C40アクリレート基およびC〜C40 アルキルアリール基からなる群から選択される少なくとも1つの部分により置換
され得る。
【0055】 1つの好ましい態様において、Tは、以下の式:
【化79】
【0056】 [式中、qおよびsは、同一であるかまたは異なり、各々は0〜40の値を有す
る整数であり、rは1〜200の値を有する整数である] を有する。この態様において、qおよびsが、同一であるかまたは異なり、各々
が1〜20の値を有する整数であり、rが1〜150の値を有する整数であるこ
とがさらに好ましい。
【0057】 別の好ましい態様において、Tは、以下の式:
【化80】
【0058】 [式中、aは0または1であり、Qは有機部分であり、Rは水素または保護基
であり、bは0〜40の値を有する整数である] を有する。この態様において、aは0であり、Rは水素であり得る。さらに、
aは1であり得、Rは保護基であり得る。保護基の非制限的な例は、アセチル
、クロロアセチル、メトキシアセチル、t−ブチルフェノキシアセチル、フェノ
キシアセチル、トリチル、メトキシトリチル、ジメトキシトリチル(DMT)、
ジアルキルホスファイト、ピバリル−イソブチルオキシカルボニル、t−ブチル
ジメチルシリル、フェノキシアセタール、9−フェニルキサンテン−9−イル(
ピキシル)、テトラヒドロピラニル、メトキシテトラヒドロピラニル、メトキシ
メチル、ベンジルオキシメチル、メトキシエトキシメチル、メチルチオメチル、
ジアルキルホスフェート、レブリニル、ジメチルフェニルシリル、トリメチルシ
リル、イソプロピルジメチルシリル、ジイソプロピルメチルシリル、ジエチルイ
ソプロピルシリル、トリイソプロピルシリル、アセチル、ベンゾイル、ピバロイ
ル、トリフルオロアセチル、アリル、ベンジル、o−ニトロベンジル、o−ヒド
ロキシスチリルジメチルシリル、2−オキソ−1,2−ジフェニルエチル、アリ
ルオキシカルボニル、モノメトキシメチル、ニトロベラトリルオキシカルボニル
、ジメトキシベンゾイン、ジメトキシベンゾインカルボネート、メチルニトロピ
ペロニルカルボネート、フルオレニルメトキシカルボニル、2−フェニルスルホ
ニルエトキシカルボニル、フルオロフェニル−メトキシピペリジニルおよびそれ
らの混合物からなる群から選択され得る。
【0059】 この態様において、Qは、以下の式:
【化81】
【0060】 [式中、q、r、s、tおよびuは、同一であるかまたは異なり、各々は0〜4
0の値を有する整数であり、Rは、水素、ヒドロキシル、C〜C40アルキ
ル基、C〜C40アリール基、C〜C40アルコキシ基、C〜C40エス
テル基、C〜C40ヒドロキシ基、C〜C40アクリレート基およびC
40アルキルアリール基からなる群から選択される] を有する部分であり得る。好ましくは、sは0であり、q、rおよびuは同一で
あるかまたは異なり、各々は1〜10の値を有する整数であり、tは1〜5の整
数であり、Rはヒドロキシルである。
【0061】 さらに別の好ましい態様において、Tは、一般式:
【化82】
【0062】 [式中、aは0または1であり、Qは有機部分であり、Rは、水素、ヒドロキ
シル、C〜C40アルキル基、C〜C40アリール基、C〜C40アルコ
キシ基、C〜C40エステル基、C〜C40ヒドロキシ基、C〜C40
クリレート基およびC〜C40アルキルアリール基からなる群から選択され、
bは、0〜40の値を有する整数である] を有する。好ましくは、Qは、C−C100有機部分である。当業者に理解さ
れるように、Qは、飽和有機部分でも不飽和有機部分でもよい。
【0063】 Qは、NおよびOから選択した少なくとも1つのヘテロ原子を含むC−C 00 有機部分であることが好ましい。
【0064】 1つの好ましい態様において、有機部分Qは、以下の式:
【化83】
【0065】 を有する少なくとも1つの部分を含む。
【0066】 別の好ましい態様において、有機部分Qは、式:−N(H)−を有する少なく
とも1つの部分を含む。
【0067】 さらに別の態様において、有機部分Qは、以下の式:
【化84】
【0068】 を有する少なくとも1つの部分を含む。
【0069】 さらに別の態様において、有機部分Qは、式:−C−O−C−を有する少なく
とも1つの部分を含む。
【0070】 さらに別の実施形態において、有機部分Qは、以下の式:
【化85】
【0071】 を有する少なくとも1つの部分を含む。
【0072】 当業者に理解されるように、有機部分Qは、無置換であっても置換されていて
もよい。例えば、有機部分Qは、C〜C40アルキル基、C〜C40アリー
ル基、C〜C40アルコキシ基、C〜C40エステル基、C〜C40ヒド
ロキシ基、C〜C40アクリレート基およびC〜C40アルキルアリール基
からなる群から選択される少なくとも1つの部分により置換され得る。
【0073】 1つの好ましい態様において、Qは、以下の式:
【化86】
【0074】 [式中、x、yおよびzの各々は、1〜40の値を有する整数である] を有する。
【0075】 本リンカーアームについての上記の式では、Zはリンカー部分である。以下に
に議論するように、Zは、一般式HO−Z−OH(下記の式I)を有するリンカ
ー化合物から得られ得る。リンカー化合物の性質は特に限定されない。
【0076】 1つの好ましい態様において、リンカー部分Zは、以下の式:
【化87】
【0077】 を有する。当業者には明らかであるように、このリンカー部分は、コハク酸また
はコハク酸無水物から得られ得る。
【0078】 別の好ましい態様において、リンカー部分Zは以下の式:
【化88】
【0079】 を有する。当業者には明らかであるように、このリンカー部分は、ジグリコール
酸またはジグリコール酸無水物から得られ得る。
【0080】 さらに別の好ましい態様において、リンカー部分Zは、以下の式:
【化89】
【0081】 を有する。当業者には明らかであるように、このリンカー部分は、シュウ酸また
は塩化オキサリルから得られ得る。
【0082】 さらに別の最も好ましい態様において、リンカー部分Zは以下の式:
【化90】
【0083】 [式中、R、RおよびRは、同一であるかまたは異なり、水素、ハロゲン
化物、置換または無置換のC〜C20アルキル基、置換または無置換のC
30アリール基および置換または無置換のC〜C40アルキルアリール基か
らなる群から選択され;RおよびRは、同一であるかまたは異なり、水素、
置換または無置換のC〜C20アルキル基、置換または無置換のC〜C30 アリール基および置換または無置換のC〜C40アルキルアリール基からなる
群から選択され;Xは、−O−、−C(O)−、−S−、S(O)−および
−N(R)−からなる群から選択され;Rは、水素、置換または無置換のC
20アルキル基、置換または無置換のC〜C30アリール基および置換また
は無置換のC〜C40アルキルアリール基から選択され;nは0、1または2
であり;AおよびBの一方は、水素、ハロゲン化物、置換または無置換のC 〜C20アルキル基、置換または無置換のC〜C30アリール基および置換
または無置換のC〜C40アルキルアリール基からなる群から選択され、A およびBの他方は、以下の式:
【化91】
【0084】 (式中、pは0または1であり、Xは、−O−、−S−、−C(O)−、−S
(O)−および−N(R)−からなる群から選択され;Rは、水素、置換また
は無置換のC〜C20アルキル基、置換または無置換のC〜C30アリール
基および置換または無置換のC〜C40アルキルアリール基を含む群から選択
され;RおよびRは、同一であるかまたは異なり、水素、置換または無置換
のC〜C20アルキル基、置換または無置換のC〜C30アリール基および
置換または無置換のC〜C40アルキルアリール基からなる群から選択され;
mは0、1または2である)を有する] を有する。この態様において、Bは、好ましくは、水素、ハロゲン化物、置換
または無置換のC〜C20アルキル基、置換または無置換のC〜C30アリ
ール基および置換または無置換のC〜C40アルキルアリール基からなる群か
ら選択される。R、R、R、RおよびRの少なくとも1つ、より好まし
くは各々が、水素であることが好ましく、mおよびnの少なくとも1つ、より好
ましくは両方が1であることが好ましい。R、RおよびRの各々が水素で
あり、XおよびXが両方共−O−であることがさらに好ましい。従って、こ
の態様において、リンカー部分Zの最も好ましい形態は、ヒドロキノン−O,O
’−二酢酸から得られる。
【0085】 さらに別の好ましい態様において、リンカー部分Zは、以下の式:
【化92】
【0086】 [式中、R、R、RおよびRは、同一であるかまたは異なり、水素、置
換または無置換のC〜C20アルキル基、置換または無置換のC〜C30
リール基および置換または無置換のC〜C40アルキルアリール基からなる群
から選択され、Yは、O、S、SOおよびO−((CH−O)からな
る群から選択され(lは、60以下の整数であり、qは、1〜1000の範囲の
整数である)、nおよびmは同一であるかまたは異なり、1または2である;た
だし、YがOである場合、nおよびmの少なくとも一方は2である] を有する。好ましくは、lは、1〜10の範囲の整数であり、qは1〜1000
の範囲の整数である。この態様において、リンカー部分Zの最も好ましい形態は
、チオジグリコール酸(すなわちR=R=R=R=H、n=m=1およ
びY=S)から得られる。
【0087】 上記の式の支持体は慣用的な固相支持体である。固相支持体の性質は特に限定
されず、当業者の範囲内である。従って、固相支持体は無機物質であり得る。適
切な無機物質の非制限的な例は、シリカ、多孔性ガラス、アルミノケイ酸塩、ホ
ウケイ酸塩、金属酸化物(例えば、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化ニッケル)
、およびこれらの1つ以上を含むクレーからなる群から選択され得る。また代わ
りとして、固相支持体は、架橋ポリマーなどの有機物質であり得る。適切な架橋
ポリマーの非制限的な例は、ポリアミド、ポリエーテル、ポリスチレンおよびそ
れらの混合物からなる群から選択され得る。ここで使用するに好ましい固相支持
体は、慣用的であり、制御多孔性ガラスビーズまたはポリスチレンビーズから選
択され得る。さらに、支持体は、粒子の形態(例えばビーズ)、3次元スラブ(
例えば高分子インサートおよび泡)または平板な2次元様型式(例えば、プラス
チックシート、ガラスチップ、シリコン薄片等)であり得る。また支持体に使用
する材料は、ある溶媒に溶解性であり得るが(例えば、液相支持体)、他の溶媒
から沈降または結晶化できる。
【0088】 以下の式:
【化93】
【0089】 を有する再使用可能なリンカー(ここでも、Zはリンカー部分であり、Tは有機
基である)を、次いで、慣用的なヌクレオシド−リンカー化合物と反応させ、本
発明に従った別のリンカーを製造し得る。この他のリンカーアームは、以下の式
【化94】
【0090】 [式中、Zはリンカー部分であり、Tは有機基である] を有する。ZおよびTに関するこの上記の議論は、ここで等しく適用する。好ま
しくは、上記の式で、ヌクレオシドは、以下の式:
【化95】
【0091】 [式中、RおよびR10は、同一であるかまたは異なり、水素または保護基で
あり、Rは、水素(デオキシリボヌクレオシドまたはDNAの場合)または−
OR11(リボヌクレオシドまたはRNAの場合)(ここでR11は、水素また
は保護基である)であり、Bは核酸塩基である] の1つから選択された部分である。従って、RNAの場合、保護され得る2つの
ヒドロキシル基が存在する。また、リンカーは、5’−、3’−または(リボー
スである場合)2’−ヒドロキシル位に付着できる。実際、RNA配列では、ヌ
クレオシドとリンカー化合物の間に形成されるエステルリンカーがヌクレオシド
の2’−または3’−ヒドロキシル位にあるかの差異はほとんどない。従って、
当業者は、ヌクレオシドがその様々なヒドロキシル部分で保護または遮断され得
ることを認識するであろう。
【0092】 有用な保護基の非制限的な例は、アセチル、クロロアセチル、メトキシアセチ
ル、t−ブチルフェノキシアセチル、フェノキシアセチル、トリチル、メトキシ
トリチル、ジメトキシトリチル(DMT)、ジアルキルホスファイト、ピバリル
−イソブチルオキシカルボニル、t−ブチルジメチルシリル、フェノキシアセタ
ール、9−フェニルキサンテン−9−イル(ピキシル)、テトラヒドロピラニル
、メトキシテトラヒドロピラニル、メトキシメチル、ベンジルオキシメチル、メ
トキシエトキシメチル、メチルチオメチル、ジアルキルホスフェート、レブリニ
ル、ジメチルフェニルシリル、トリメチルシリル、イソプロピルジメチルシリル
、ジイソプロピルメチルシリル、ジエチルイソプロピルシリル、トリイソプロピ
ルシリル、アセチル、ベンゾイル、ピバロイル、トリフルオロアセチル、アリル
、ベンジル、o−ニトロベンジル、o−ヒドロキシスチリルジメチルシリル、2
−オキソ−1,2−ジフェニルエチル、アリルオキシカルボニル、モノメトキシ
メチル、ニトロベラトリルオキシカルボニル、ジメトキシベンゾイン、ジメトキ
シベンゾインカルボネート、メチルニトロピペロニルカルボネート、フルオレニ
ルメトキシカルボニル、2−フェニルスルホニルエトキシカルボニル、フルオロ
フェニル−メトキシピペリジニル等からなる群から選択され得る。
【0093】 当分野では既知のように、5’−ヒドロキシル位置で使用する保護基の主な必
要条件は、リンカーアームの切断を引き起こすことなく選択的に除去できること
ある。従って、所望の5’−ヒドロキシル位置(群)に好ましい保護基は、酸に
不安定なジメトキシトリチル基である。他のヒドロキシル位置での保護基の主な
必要条件は、上記の保護基の除去に使用する条件に対する安定性である。これら
の後者の保護基は、リンカーの切断に使用される同じ条件(下記で議論)または
別々の条件により除去し得る。これらの位置に好ましい保護基は、トリアルキル
シリル(すなわちt−ブチルジメチルシリル)またはアセチルである。さらなる
情報は、以下の参考文献から得られ得る: 1.T. W. GreeneおよびP. G. M. Nuts, 「有機合成の保護基」第2版(1991),
John Wiley and Sons, Inc., NY; 2.M. SchelhaasおよびH. Waldman, 「有機合成の保護基戦略」, Angew. Che
mie Int. Ed. Engl. 35, 2056-2083(1996); 3.M. J. Gait編, 「オリゴヌクレオチド合成 実践的なアプローチ」, IRL P
ress, オックスフォード(1984); 4.S. A. Narang編, 「DNAおよびRNAの合成および適用」, Academic P
ress, Inc., オーランド(1987);および 5.S. Agrawal編、「分子生物学の方法、第20巻:オリゴヌクレオチドおよ
び類縁体のプロトコル」, Humana Press, Totowa, NJ(1993);その各々の内容は
、他の可能なヒドロキシル保護基の議論のために、参考として本明細書に組み込
む。
【0094】 所望のヌクレオシドが保護され得る様式は慣用的であり、当業者の範囲内にあ
る。例えば、米国特許第3,400,190号(Melby)、米国特許第4,458,066号(Caruthe
rs等)を参照し、その各々の内容は参考として本明細書に組み込む。
【0095】 本発明の脈絡でのデオキシリボヌクレオシドの好ましい製造法は、5’−ジメ
トキシトリチル保護基および適切な環外アミノ保護基を有するヌクレオシド(例
えば、N−ベンゾイル−5’−ジメトキシトリチル−2’−デオキシアデノシ
ン、N−ベンゾイル−5’−ジメトキシトリチル−2’−デオキシシチジン、
5’−ジメトキシトリチル−N−イソブチリル−2’−デオキシグアノシン、
または5’−ジメトキシトリチルチミジン)の使用である。
【0096】 本発明の脈絡でのリボヌクレオシドの好ましい製造法は、適切な環外アミノ保
護を有し、2’−または3’−ヒドロキシル位置に保護基の全くない5’−ジメ
トキシトリチル保護ヌクレオシドの使用である。次いで、リンカーは、2つの隣
接するヒドロキシル基のいずれか1つと反応させ(どちらでも問題はない)、2
’−および3’−結合の混合物が得られる。次いで、固定ヌクレオシドを無水酢
酸で処理することより、非反応(unreaccted)ヒドロキシル基をアセチル化し得る
。また代わりとして、5’−ジメトキシトリチル基、適切な環外アミノ基保護、
および3’−ヒドロキシル保護基または2’−および3’−保護基の混合物を有
するリボヌクレオシドを使用できる。一般に、3’−保護化合物は、2’−ヒド
ロキシル位置を保護した場合に同時に生じほとんど他に用途のない、望まない異
性体である。
【0097】 以下の式:
【化96】
【0098】 を有する再利用可能なリンカーアームは、式IおよびIIの化合物:
【化97】
【0099】 [式中、ZおよびTは上記に定義した通りである] を共に反応させる工程を含むプロセスにより製造し得る。
【0100】 以下の式:
【化98】
【0101】 を有する再使用可能なリンカーアームは、I、IIおよびIIIの化合物:
【化99】
【0102】 [式中、ZおよびTは上記に定義した通りである] を共に反応させる工程を含む。
【0103】 式IおよびIIまたは式I、IIおよびIIIの化合物(どの種類の本リンカーアー
ムを製造するかによって依存する)は、好ましくは、活性化剤の存在下で反応さ
せる。本明細書で用いる「活性化基」なる語は、広義の意味を有し、脱離基が、
カルボキシル部分のアシル炭素に付着することにより、カルボキシル部分を活性
化できる(例えば式IIの連結化合物上で)求電子試薬を包含すると捉えられる−
例えば、M. Bodanszky, 「ペプチド合成の原理」, 第2版、Springer-Verlag,
ベルリン(1993)参照、その内容は参考として本明細書に組み込む。従って、活
性化剤は、以下の少なくとも1つを開始できるべきである:(a)別々の工程(
群)でカルボキシル部分からの反応性アシル化剤(これは誘導体の例である)の
形成、次いで、アミノ成分(この場合、例えば、アミノ末端支持体)での即座の
処理によるアミド結合の形成またはヒドロキシ成分(この場合、ヒドロキシ末端
支持体または所望のヌクレオシド上のヒドロキシル基)での即座の処理によるエ
ステル結合の形成;(b)(a)で議論したアミノ成分またはヒドロキシ成分で
処理する前に、別々に、任意に精製を伴う、単離可能なアシル化剤の形成;およ
び(c)2成分の混合物への活性化剤の添加による、アミノ成分/ヒドロキシ成
分の存在下でのアシル化中間体の形成。従って、(a)、(b)および(c)の
各々は、カルボキシルエステルおよびアミドの両方の形成に適用可能であり、全
3つの経路を使用してヌクレオシドを支持体に付着できる。
【0104】 例えば、最初に塩化オキサリルをトリアゾールと反応させ、次いで、ヌクレオ
シドを得られたオキサリルトリアゾリドに加えるLetsinger法は、経路(a)の
例である。p−ニトロフェノール、またはジ−、トリ−、テトラ−またはペンタ
−塩素化またはフッ素化フェノール、またはN−ヒドロスクシンイミドを使用し
たカルボン酸基の「活性」エステルへの変換は、経路(b)の一般例である。経
路(c)は、近年最も一般的に使用されている方法であり、カルボジイミド試薬
(ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−エ
チルカルボジイミド、およびジイソプロピルカルボジイミド))およびウロニウ
ム試薬(O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テ
トラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸(HATU)、2−(1H−ベンゾ
トリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフ
ルオロリン酸(HBTU))の両方をこのアプローチに使用し得る。
【0105】 好ましい態様において、活性化剤に加えて、式I、IIおよびIIIの化合物の反
応は、反応を加速するための求核性触媒または添加剤(典型的には、4−ジメチ
ルアミノピリジン(DMAP)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt
)、または1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOBt))および
カルボン酸基をイオン化するための3級アミン塩基(典型的には、トリエチルア
ミン、ピリジン、またはジイソプロピルエチルアミン)の存在下で実施される。
【0106】 従って、当業者は、勿論、活性化カルボン酸基が、エステルまたはアミド結合
の形成を適宜開始でき、活性化剤が所望のヌクレオシドに如何なる有害な効果を
及ぼさない限り、活性化剤の正確な性質は特に制限されないことを認識するであ
ろう。
【0107】 従って、酸クロリド;活性エステル(すなわち、ニトロフェニル、ニトロフェ
ニルチオ、トリクロロフェニル、トリフルオロフェニル、ペンタクロロフェニル
、ペンタフルオロフェニル、または3−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−4−オ
キソ−ベンゾトリアジンエステル);活性ヒドロキシルアミンエステル(すなわ
ち、N−ヒドロキシフタルイミドまたはN−ヒドロキシスクシンイミド);酸無
水物;または混合無水物への変換によるカルボン酸の活性化は、所望の結合を形
成する誘導体を生じ、従って、これらの戦略はここに包含される。
【0108】 活性化剤の非制限的な例は、アリールスルホニルクロリド(すなわち、ベンゼ
ンスルホニルクロリド(BS−Cl)、メシチレンスルホニルクロリド(MS−
Cl)、トリイソプロピルスルホニルクロリド(TPS−Cl));活性アリー
ルスルホニルエステル(すなわち、BS−Cl、MS−Cl、またはTPS−C
lのイミダゾール、トリアゾール、ニトロトリアゾール、またはテトラゾールエ
ステル);2−エトキシ−1−(エトキシカルボニル)−1,2−ジヒドロキノ
リン(EEDQ);アシルカルボネート;1,1’−(カルボニルジオキシ)ジ
ベンゾトリアゾール;クロロトリメチルシラン;カルボジイミド(すなわち、ジ
シクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−(3−ジメチルアミノプロピル
)−エチルカルボジイミド(DEC)、ジイソプロピルカルボジイミド(DIC
)を単独で、または補助求核試薬(すなわち、1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル(HOBt)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAt)、
N−ヒドロキシスクシンイミド(HOSu)、または3−ヒドロキシ−3,4−
ジヒドロ−1,2,3−ベンゾトリアジン−4−オン(HOObt))および/
もしくは触媒(すなわち、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)またはN−
メチルイミダゾール(NMI))と組合せたもの;またはウロニウム塩(すなわ
ち、テトラメチルウロニウムクロリド(TMU−Cl)、2−(1H−ベンゾト
リアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフル
オロリン酸(HBTU)、2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,
1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロホウ酸(TBTU)、2−
スクシンイミド−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロホウ
酸(TSTU)、2−(3,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,2,3−テトラメ
チルウロニウムフルオロホウ酸(TSTU)、2−(3,4−ジヒドロ−4−オ
キソ−1,2,3−ベンゾトリアジン−3−イル)−1,1,3,3−テトラメ
チルウロニウムテトラフルオロホウ酸(TDBTU)、2−(2−オキソ−1(
2H)−ピリジル−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロホ
ウ酸(TPTU)、2−(5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミド)−
1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロホウ酸(TNTU)、
O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,3−ジメチル−1,3−
ジメチレンウロニウムヘキサフルオロリン酸(HAMDU)、O−(7−アザベ
ンゾトリアゾール−1−イル)−1,3−ジメチル−1,3−トリメチレンウロ
ニウムヘキサフルオロリン酸(HAMTU)、O−(7−アザベンゾトリアゾー
ル−1−イル)−1,1,3,3−ビス(ペンタメチレン)ウロニウムヘキサフ
ルオロリン酸(HAPipU)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル
)−1,1,3,3−ビス(テトラメチレン)ウロニウムヘキサフルオロリン酸
(HAPyU)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3
,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸(HATU))を単独で、
または補助求核試薬(すなわち、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt
)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAt)、N−ヒドロキ
シスクシンイミド(HOSu)、または3−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1
,2,3−ベンゾトリアジン−4−オン(HOObt))および/もしくは触媒
(例えば、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)またはN−メチルイミダゾ
ール(NMI))を組合せたもの、またはホスホニウム塩(例えば、ベンゾトリ
アゾール−1−イル−オキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフル
オロリン酸(BOP)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリスピロリ
ジノホスホニウムヘキサフルオロリン酸(PyBOP)、2−(ベンゾトリアゾ
ール−1−イル)オキシ−1,3−ジメチルイミダゾリジニウムヘキサフルオロ
リン酸(BOI)、ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフルオロリ
ン酸(PyBroP)、7−アザベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(
ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸(AOP)、および7−ア
ザベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキ
サフルオロリン酸(PyAOP))を単独で、または補助求核試薬および/もし
くは触媒(上記で議論)と組合せたものからなる群から選択され得、これも所望
の結合を生じる。
【0109】 適切な活性化剤の他の例は、何れの以下の参考文献に見出し得る: M. Bodanszky, 「ペプチド合成の原理」第2版, Springer-Verlag, ベルリン(
1993); J. Jones, 「アミノ酸およびペプチド合成」, オックスフォード大学出版, オ
ックスフォード(1992); G. Grant, 「合成ペプチド:ユーザーガイド」, W. H. Freeman&Co., ニュー
ヨーク(1992); E. Haslam, Tetrahedron, 36, p. 2409, (1980);および M. A. OgliarusoおよびJ. F. Wolfe, 「カルボン酸、エステルおよびそれらの
誘導体の合成」, John WileyおよびSons, Chicester(1991); その各々の内容は参考として本明細書に組み込む。
【0110】 本リンカーアームの製造において、反応順序は、特に限定されない。従って、
1つの態様(これは好ましい実施形態である)において、式IおよびIIIの化合
物を最初に反応させてコンジュゲートを形成し、これを式IIの化合物と反応させ
る。別の態様において、式IおよびIIの化合物を最初に反応させてコンジュゲー
トを形成し、これを式IIIの化合物と反応させる。
【0111】 式IおよびIIIの化合物の式IIの化合物への添加により、通常、各々の固定ヒ
ドロキシル基は誘導化リガンドに定量的に変換されないであろう。それ故、支持
体の表面上の非反応ヒドロキシル基を、キャッピング(capping)試薬と反応させ
て保護(キャップ)することが好ましい。これは、その後のオリゴヌクレオチド
連鎖伸長反応に関与する遊離ヒドロキシル基を軽減し、その結果、末端ヌクレオ
シドを欠失した欠陥配列が得られる。好ましくは、キャッピング試薬は、キャッ
ピング試薬を除去して次回の支持体誘導化の前にヒドロキシル部位を再生できる
ように可逆性であるべきである。非反応部位のキャッピングは慣用的であり、エ
ステルを形成する活性化カルボン酸または無水物と反応させることにより、また
は、上述の保護基の付加により実施できる。従って、例えば、2,6−ルチジン
およびN−メチルイミダゾールのTHF溶液と合わせた、t−ブチルフェノキシ
酢酸無水物、メトキシ酢酸無水物または好ましくはクロロ酢酸無水物が、キャッ
ピング試薬の有用な例である。
【0112】 図2に関して、再循環/再生様式で本リンカーアームの使用を示す好ましい経
路が示されている。図2では、DMTはジメトキシトリチルを意味し、Bは上述
の核酸塩基を意味する。当業者には明らかなように、支持体は、オリゴヌクレオ
チド切断および支持体再生後、さらなるオリゴヌクレオチド合成のためにHQP
D−ヌクレオシドコンジュゲートに再度結合させ得る反応スキームの点まで再循
環させる。
【0113】 さらに図2の「オリゴ合成」(工程#3)に関して、一旦、本リンカーアーム
が製造されると、それを慣用的な方法で使用してオリゴヌクレオチドを合成し得
る−例えば、米国特許第5,112,962号(Letsinger)参照(これは参考として上記
で組み込む)。一旦オリゴヌクレオチドが合成されると、固相支持体から切断し
て、遊離オリゴヌクレオチドを生成し得、次いで、支持体を再生し得る−図2の
工程#4参照。
【0114】 切断工程は、連結化合物への最初のヌクレオシドの付着点での加水分解を含む
。支持体の再生は2つの部分の除去を含む:(i)式II(上記)からの式I(上
記)により示される構造の除去(これは、オリゴヌクレオチド生成物の遊離と同
時に起こる)、および(ii)支持体上の式II(上記)の非反応ヒドロキシル部位
の保護(キャップ)に使用した部分の除去。これらの2つの部分の除去は、同時
または別々に起こり得、支持体を再生できる。単一の試薬を使用した両方の部分
の同時除去がより簡単であるが、オリゴヌクレオチド生成物に有害な影響を及ぼ
さない試薬を使用することを心がけるべきである。1つの試薬(典型的には水酸
化アンモニウム)を使用したオリゴヌクレオチドの除去を含む2工程の再生およ
び続く第二試薬による支持体の処理(これは、より迅速であり得るが、他の点で
オリゴヌクレオチド生成物に傷害を与え、よって2工程の再生の使用が必要であ
る)により、キャッピングおよび再生試薬の選択はより柔軟となる。
【0115】 切断するために使用する試薬は特に限定されず、当業者の範囲内にある。好ま
しくは、試薬は、オリゴヌクレオチド生成物に傷害を与えないのに十分な程緩和
な塩基であるが、迅速な切断を起こすのに十分な程強力である。この目的に適切
な試薬の非制限的な例は、水酸化アンモニウム、水酸化アンモニウム/メタノー
ル、アンモニア/メタノール、水酸化アンモニウム/メチルアミン、炭酸カリウ
ム/メタノール、t−ブチルアミン、エチレンジアミン、メチルアミン、ジメチ
ルアミン、トリメチルアミン/水等からなる群から選択し得る。切断はまた、フ
ッ化物イオン(すなわち、1Mテトラブチルアンモニウムフルオリド/THFま
たはトリエチルアミントリヒドロフルオリド)を使用した中性条件下で実施し得
る。非反応部位からのキャッピング試薬の除去に使用する試薬は、上記の試薬ま
たは他のより強力な塩基(例えば水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム)から
なり得る。我々の好ましい態様において、水酸化アンモニウムを使用して、1回
の再生工程で、支持体からオリゴヌクレオチド生成物を切断し、HQPDリンカ
ーアームを除去し、クロロアセチル保護ヒドロキシル基を切断し得る。切断およ
び再生に好ましい温度は室温であるが、より高温またはより低温も使用でき、使
用する装置の限界による。
【0116】 図3に関して、本発明の範囲内に該当するヒドロキシル再使用可能リンカーア
ームの具体的に好ましい例が示されている。
【0117】 本発明の態様は、以下の実施例で説明するが、これは本発明の範囲を限定する
ものとは捉えない。実施例では、以下の材料を使用した: 1.長鎖アルキルアミン(LCAA)またはグリセロール(Gly)誘導化制
御多孔性ガラス(CPG)ビーズ(120/200メッシュ)を、CPG Inc.(リ
ンカーンパーク、ニュージャージー州)から得た; 2.トヨパール(Toyopearl)AF−アミノ−650MおよびHW65F支持体
は、TosoHaas(モントゴメリーヴィレ、ペンシルバニア州)から得た; 3.他の支持体は、表1および2に列挙した製造業者から得た; 4.HQPD、ヒドロキノン−O,O’−二酢酸、これはLancaster Synthesi
s Ltd.(ランカシャー州、英国)から市販で入手できる; 5.水酸化アンモニウム溶液(28〜30%)および溶媒を、VWR Canlab(エ
ドモントン、アルバータ州、カナダ)から得た; 6.キャッピング溶液をキャップA(容量比1:1:8の無水酢酸/2,6−
ルチジン/THF)およびキャップB(容量比16:84のN−メチルイミダゾ
ールおよびTHF)またはキャップA(クロロ酢酸無水物およびTHF、17質
量%)およびキャップB(容量比12:16:72の2,6−ルチジンおよびN
−メチルイミダゾールのTHF溶液)として調製した; 7.CaHから蒸留した、無水ピリジンおよびアセトニトリル; 8.DIEA、ジイソプロピルエチルアミン、試薬級; 9.MeCN、アセトニトリル、低水DNA合成級; 10.DMAP、4−ジメチルアミノピリジン、試薬級; 11.DEC、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−エチルカルボジイミド
、試薬級; 12.ファルマシア・バイオテックの硫化試薬、Beaucageチオール化
試薬を、アセトニトリル中0.05M溶液として使用した;および 13.HBTU、2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3
,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸、試薬級。
【0118】 以下の実施例で、不溶性支持体上のヌクレオシド(添加)量は、分光学的トリ
チル分析により決定した。この方法では、支持体のサンプル(4〜5mg)を正
確に秤量して直接10mL容量のフラスコに入れた。次いで、容量比5:95の
ジクロロ酢酸の1,2−ジクロロエタン溶液を加え、フラスコを充填した。次い
で、内容物を十分に混合し、オレンジ色の溶液の吸光度を503nmで、フィリ
ップスUV/Vis分光光度計を使用して測定した。次いで、ヌクレオシド添加
(μmol/gのCPG)を以下のように計算した: 添加量=(A503×Vol×1000)/(Wt×76) ここで、A503=503nmの吸光度、Vol=溶液の容量(mL)、および
Wt=試験したCPGの量(mg)である。トリチル測定の正確さは約±2〜3
%であった。
【0119】
【実施例】
例1−ヌクレオシド−3’−O−HQDAヘミエステルの合成 5’−ジメトキシトリチル−N−保護デオキシリボヌクレオシド(10mmo
l)、ヒドロキノン−O,O’−二酢酸(15mmol、3.39g)、4−ジ
メチルアミノピリジン(1mmol、122mg)および1−(3−ジメチルア
ミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(15mmol、2.88g
)を、磁気撹拌棒を具備した100mL丸底フラスコにて合わせた。トリエチル
アミン(0.8mL)および無水ピリジン(50mL)を該フラスコに加え、内
容物を室温で一晩撹拌した。
【0120】 該反応液をTLC(5%メタノール/クロロホルム)で確認した。出発物質ヌ
クレオシドのより多くの痕跡が見られれば、より多くの1−(3−ジメチルアミ
ノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(2〜5mmol)を該反応液
に加え、さらに1日撹拌し続けた。TLCが出発物質ヌクレオシドの完全な消失
を示すと、該溶液を濃厚な油状物が形成されるまで、蒸発により濃縮した。該油
状物をクロロホルム(〜200mL)に再溶解し、分液漏斗に移す。該クロロホ
ルム溶液を炭酸水素ナトリウム水溶液(〜100mL×2)および次いで水(〜
100mL×3)で洗浄した。該漏斗をゆっくりと反転させて2つの層を混合し
た。クロロホルム層を集め、水層を廃棄した。分離不可能なエマルションが形成
された場合、遠心分離(少量の場合)または(大量の場合)ヘキサンの添加によ
る沈降、続くろ過および粘着性沈降物のクロロホルムへの再溶解を実施できる。
【0121】 該クロロホルム溶液を無水硫酸マグネシウムに加え、混合して溶液から残りの
水分を除去した。硫酸マグネシウムを濾別し、濾過したものを少量のクロロホル
ムで洗浄し、次いで、クロロホルム溶液を蒸発乾固した。ジエステルおよびヌク
レオシドヘミエステルナトリウム塩の混合物を含む明るい茶色の泡状物が形成さ
れ凝固した。
【0122】 該泡状物をピリジン(〜50〜100mL)に溶解し、次いでAG50W−X
4Hカチオン交換樹脂(2eq.)を添加することにより、ヘミエステルナト
リウム塩を、より可溶性のピリジニウム塩に変換した。該混合物を約5分間撹拌
し、次いで、イオン交換樹脂を濾別した。該ピリジン溶液を蒸発乾固した。明る
い茶色の泡状物が形成され凝固した。該固体を真空下で一晩乾燥させて過剰のピ
リジンを除去した。
【0123】 例2−12−ジメトキシトリチルヒドロキシドデカン酸誘導化支持体の調製 この例は、本発明の範囲内でのC12リンカーアームの合成、および、どのよ
うに市販で入手できるアミノ誘導化支持体を再使用可能なヒドロキシル誘導化支
持体に変換するために使用できるかを記載する。
【0124】 12−ヒドロキシドデカン酸(9.25mmol)を、ピリジン(3回)と共
に蒸発乾固させた。次いで、ピリジン(〜40mL)およびジメトキシトリチル
クロリド(10.2mmol)を加えた。一晩撹拌した後、該溶液を濃縮し(1
0mLまで)、CHCl(50mL)で希釈し、NHHCO水溶液(3回
)および水(2回)で洗浄した。次いで、粗製物質をシリカゲルカラムで、1%
TEA/CHCl−4%MeOH/1%TEA/CHCl勾配での溶出によ
り精製した。生成物の収量は、茶色の油状物として12−ジメトキシトリチル−
ヒドロキシドデカン酸6.7mmol(72%)であった。
【0125】 アミノ官能基化支持体(0.5g)、12−ジメトキシトリチルヒドロキシド
デカン酸(0.2mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(0.1mmol)
、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0
.6mmol)、トリエチルアミン(0.1mL)、およびピリジン(7mL)
を室温で振盪した(16時間)。支持体を濾別し、洗浄し、乾燥させた。リンカ
ー添加をトリチル分析により決定し、結果を表1に示す。次いで、支持体を等容
量の1M無水酢酸/2,6−ルチジン/THF(キャップA)および2MのN−
メチルイミダゾール/THF(キャップB)試薬で3時間処理することにより、
誘導化支持体(存在する場合)上の非反応アミノおよびヒドロキシ基をアセチル
化した。次いで、該支持体を濾別し、洗浄し、乾燥した。
【0126】
【表1】
【0127】 例3−トヨパールHW−65F支持体の1,4−ブタンジオールジグリシジル
エーテルによる誘導化 この例は、市販で入手できるトヨパールHW65F支持体上のヒドロキシル表
面基がどのようにブタンジグリシジルリンカーにより伸長されて再使用可能な支
持体を創製するかを記載する。
【0128】 トヨパールHW−65Fビニルアルコール/メタクリル酸コポリマーを、50
0mlの20%エタノール/水中にてスラリーとして得た。このスラリーを蒸発
乾固させ、90gの収量の乾燥支持体が得られた。該乾燥支持体のヒドロキシル
含量は、三重で、ジメトキシトリチルクロリド/テトラブチルアンモニウム過塩
素酸塩での誘導化およびトリチル分析により、1,095μmol/gであると
決定された。
【0129】 乾燥HW−65F支持体(25g)、1mg/mLのNaBHを含む1.0
MのNaOH水溶液(100mL)および1,4−ブタンジオールジグリシジル
エーテル(75mL)を室温で振盪した(3.5時間)。支持体を濾別し、水、
アセトニトリル、およびついでクロロホルムで洗浄した。乾燥後、サンプルのD
MT誘導化および分析(M. P. ReddyおよびP. J. Voelker, 1988, Int. J. Pept
ide Protein Res.31, 345-348, その内容は参考として本明細書に組み込む)に
より、902μmol/gの残留ヒドロキシル基が示された。それ故、エポキシ
ド添加は193μmol/gであると推定された。
【0130】 該エポキシド誘導化支持体(25g)、安息香酸無水物(51g)、4−ジメ
チルアミノピリジン(6.6g)および無水ピリジン(180mL)を室温で(
一晩)振盪し、非反応ヒドロキシル基をベンゾイル化した。支持体を濾別し、洗
浄(メタノール、次いでクロロホルム)し、乾燥させた。DMT誘導化および分
析により、残留ヒドロキシル基添加は僅か5μmol/gまで減少した。
【0131】 該ベンゾイル化支持体(25g)、THF(140mL)、および2.9Nの
HClO(16.6mL、48mmol)を、室温で振盪した(13時間)。
アリコートのトリチル誘導化および分析により、98μmol/gのヒドロキシ
ル添加が示された。追加の2.9NのHClO(34mL)を加え、さらに3
時間振盪し続けた。支持体を濾別し、洗浄し、乾燥し、最終トリチル誘導化およ
び分析により、103μmol/gのヒドロキシル添加が示された。
【0132】 例4−オリゴヌクレオチドホスホロチオエートの合成およびクロロ酢酸無水物
キャッピングを使用した支持体の再循環 この例は、反復オリゴヌクレオチド合成のための様々な異なる支持体の適合性
を示す実験を提供する。
【0133】 以下の試薬を、パーキンエルマー/アプライドバイオシステムズ394 4−
カラム、8塩基位置DNA合成機に導入した。
【0134】 ポート#1〜4:dABz、dGiBu、dCBz、およびTホスホルアミダ
イト(0.2M溶液)。 ポート#7:0.15Mの5’−ジメトキシトリチル−N−ベンゾイル−2
’−デオキシアデノシン−3’−O−ヒドロキノン−O,O’−ジアセチルヘミ
エステルピリジニウム塩および0.15Mジイソプロピルエチルアミンの無水ア
セトニトリル溶液。 ポート#8:0.15MのHBTUおよび0.15MのDMAPの無水アセト
ニトリル溶液。 ポート#9:0.45Mテトラゾール/アセトニトリル。 ポート#10:28%水酸化アンモニウム。 ポート#11:1Mクロロ酢酸無水物のTHF溶液(キャップA試薬)。 ポート#12:1Mの2,6−ルチジンおよび2MのN−メチルイミダゾール
のTHF溶液(キャップB試薬)。 ポート#14:5%(v/v)ジクロロ酢酸/1,2−ジクロロエタン。 ポート#15:0.05MのBeaucage試薬のアセトニトリル溶液。
【0135】 4つまでの合成カラム(各々が表2に列挙した支持体の1つを含む)を、合成
機に導入し、必要であれば、ヒドロキシルリンカーアームを遮断解除するために
手操作で脱トリチル化する。
【0136】 次いで、合成機を以下の工程を自動的に実行するようにプログラム化する。
【0137】 1:「開始」手順は、カラム洗浄、ヌクレオシドヘミエステル(ポート#7)
およびカップリング剤(ポート#8)の同時添加(4.0秒)による支持体への
ヌクレオシドのカップリング、および600秒間待機、カラム洗浄、非反応ヒド
ロキシル部位のキャッピング(キャップA+B試薬、300秒)、カラム洗浄、
およびポート#1、2、3、4および9の準備からなる。 2:20塩基ホスホロチオエートオリゴヌクレオチド配列dGCCCAAGC
TGGCATCCGTCA(トリチル無し)の合成。 3:支持体からオリゴヌクレオチドを切断する15分間の水酸化アンモニウム
加水分解工程。
【0138】 水酸化アンモニウム加水分解完了後、カラムを合成機から取り外し、0.05
M炭酸カリウム/メタノール溶液で手操作にて処理し(5分間)、メタノールで
濯ぎ、吸引により乾燥させ(5分間)、合成機に再度導入し、無水アセトニトリ
ルで濯いだ。次いで、自動合成(すなわち、上記の工程1、2および3)を、全
12回、同合成カラムを使用して繰返した。
【0139】 最初の脱トリチル化段階後に遊離されたトリチル色の量を集め、定量して、支
持体に添加されたヌクレオシドの量を決定した−結果は表3に報告する。遊離さ
れたオリゴヌクレオチド溶液を脱保護し(55℃、16時間)、蒸発させてアン
モニアを除去し、260nmでUVにより定量した−結果は表4に報告する。表
4に示した各々の結果から得られた生成物の正確な実体が、電気泳動および基準
物質との比較により確認された。さらに、支持体再循環に起因する異常な不純物
は存在しなかった。これらの結果により、この実験に使用した9つの支持体の各
々が再使用でき、いくつかの場合で、満足のいく結果(新しい支持体と比較して
)が、6回以上使用した後にも得られた。
【0140】 例5−オリゴヌクレオチドホスホロチオエートの合成およびメトキシ酢酸無水
物キャッピングを使用した支持体再循環 この例は、前の実施例で使用したクロロ酢酸無水物ではなく、キャッピング試
薬としてメトキシ酢酸無水物の使用を示す。
【0141】 自動DNA合成機を、例4に記載の通りに試薬を導入し、ただしキャップAお
よびB試薬は例外で以下の通りであった。
【0142】 ポート#10:0.5Mメトキシ酢酸無水物および0.5Mの2,6−ルチジ
ンのアセトニトリル溶液(キャップA)。
【0143】 ポート12:1MのN−メチルイミダゾールのアセトニトリル溶液(キャップ
B)。
【0144】 次いで、自動ヌクレオシド誘導化、オリゴヌクレオチド合成、および支持体再
循環手順を表5に列挙した支持体および例4に記載の手順を使用して実施した。
しかし、メトキシアセチル基の安定生がより優れていることから、0.05M炭
酸カリウム/メタノールを用いた手操作カラム再生工程は5分間から15分間に
増えた。
【0145】 最初の脱トリチル化工程後に遊離されたトリチル色の量を集め、定量して、支
持体に添加されたヌクレオシドの量を決定した−結果は表6に報告する。遊離さ
れたオリゴヌクレオチド溶液を脱保護し(55℃、16時間)、蒸発させてアン
モニアを除去し、260nmでUVにより定量した−結果は表7に報告する。表
7で得られた生成物の組成は、ゲル電気泳動により調べ、期待される生成物が各
場合共得られた。これにより、メトキシ酢酸無水物もまた、支持体再循環中に、
満足のいくキャッピング試薬として使用できることが示された。
【0146】
【表2】
【0147】
【表3】
【0148】
【表4】
【0149】
【表5】
【0150】
【表6】
【0151】
【表7】
【0152】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、慣用的なオリゴヌクレオチド合成の具体的なプロセス経路を示す。
【図2】 図2は、本発明の好ましい具体的な好ましい態様を示す。
【図3】 図3は、本発明の好ましい具体的な好ましい態様を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AU,JP,N Z,US (72)発明者 ユー、シューユアン カナダ国、ティー3ジー・3エム1、アル バータ州、カルガリー、ホークツリー・サ ークル・エヌ・ダブリュ 53 Fターム(参考) 4C057 AA17 MM01

Claims (187)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固相支持体オリゴヌクレオチド合成用の再使用可能なリンカ
    ーアームであって、前記リンカーアームが、以下の式: 【化1】 [式中、Zはリンカー部分であり、Tは有機基である] を含む再使用可能なリンカーアーム。
  2. 【請求項2】 Tが少なくとも1つの炭素を含む、請求項1に記載の再使用
    可能なリンカーアーム。
  3. 【請求項3】 TがC〜C300有機部分である、請求項1に記載の再使
    用可能なリンカーアーム。
  4. 【請求項4】 TがC〜C200有機部分である、請求項1に記載の再使
    用可能なリンカーアーム。
  5. 【請求項5】 TがC〜C100有機部分である、請求項1に記載の再使
    用可能なリンカーアーム。
  6. 【請求項6】 Tが飽和有機部分である、請求項1〜5の何れか1項に記載
    の再使用可能なリンカーアーム。
  7. 【請求項7】 Tが不飽和有機部分である、請求項1〜5の何れか1項に記
    載の再使用可能なリンカーアーム。
  8. 【請求項8】 Tが、NおよびOから選択される少なくとも1つのヘテロ原
    子を含むC〜C300有機部分である、請求項1に記載の再使用可能なリンカ
    ーアーム。
  9. 【請求項9】 前記有機部分が、以下の式: 【化2】 を有する少なくとも1つの部分を含む、請求項1〜8の何れか1項に記載の再使
    用可能なリンカーアーム。
  10. 【請求項10】 前記有機部分が、式:−N(H)−を有する少なくとも1
    つの部分を含む、請求項1〜8の何れか1項に記載の再使用可能なリンカーアー
    ム。
  11. 【請求項11】 前記有機部分が、以下の式: 【化3】 を有する少なくとも1つの部分を含む、請求項1〜8の何れか1項に記載の再使
    用可能なリンカーアーム。
  12. 【請求項12】 前記有機部分が、式:−C−O−C−を有する少なくとも
    1つの部分を含む、請求項1〜8の何れか1項に記載の再使用可能なリンカーア
    ーム。
  13. 【請求項13】 前記有機部分が、以下の式: 【化4】 を有する少なくとも1つの部分を含む、請求項1〜8の何れか1項に記載の再使
    用可能なリンカーアーム。
  14. 【請求項14】 前記有機部分が無置換である、請求項1〜13の何れか1
    項に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  15. 【請求項15】 前記有機部分が、C〜C40アルキル基、C〜C40 アリール基、C〜C40アルコキシ基、C〜C40エステル基、C〜C ヒドロキシ基、C〜C40アクリレート基およびC〜C40アルキルアリ
    ール基からなる群から選択される少なくとも1つの部分により置換されている、
    請求項14に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  16. 【請求項16】 Tが、以下の式: 【化5】 [式中、qおよびsは、同一であるかまたは異なり、各々は0〜40の値を有す
    る整数であり、rは1〜200の値を有する整数である] を有する、請求項1〜15の何れか1項に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  17. 【請求項17】 qおよびsが、同一であるかまたは異なり、各々が1〜2
    0の値を有する整数であり、rが1〜150の値を有する整数である、請求項1
    6に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  18. 【請求項18】 Tが、以下の式: 【化6】 [式中、aは0または1であり、Qは有機部分であり、Rは、−OH、−NH 、−NRおよび−OR(ここでRは保護基である)から選択され、bは0〜4
    0の値を有する整数である] を有する、請求項1〜15の何れか1項に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  19. 【請求項19】 aが0であり、Rが−OHである、請求項18に記載の
    再使用可能なリンカーアーム。
  20. 【請求項20】 aが1であり、Rが−NRまたは−ORである、請求項
    18に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  21. 【請求項21】 前記保護基が、アセチル、クロロアセチル、メトキシアセ
    チル、t−ブチルフェノキシアセチル、フェノキシアセチル、トリチル、メトキ
    シトリチル、ジメトキシトリチル(DMT)、ジアルキルホスファイト、ピバリ
    ル−イソブチルオキシカルボニル、t−ブチルジメチルシリル、9−フェニルキ
    サンテン−9−イル(ピキシル)、テトラヒドロピラニル、メトキシテトラヒド
    ロピラニル、メトキシメチル、ベンジルオキシメチル、メトキシエトキシメチル
    、メチルチオメチル、ジアルキルホスフェート、レブリニル、ジメチルフェニル
    シリル、トリメチルシリル、イソプロピルジメチルシリル、ジイソプロピルメチ
    ルシリル、ジエチルイソプロピルシリル、トリイソプロピルシリル、ベンゾイル
    、ピバロイル、トリフルオロアセチル、アリル、ベンジル、o−ニトロベンジル
    、o−ヒドロキシスチリルジメチルシリル、2−オキソ−1,2−ジフェニルエ
    チル、アリルオキシカルボニル、モノメトキシメチル、ニトロベラトリルオキシ
    カルボニル、ジメトキシベンゾイン、ジメトキシベンゾインカルボネート、メチ
    ルニトロピペロニルカルボネート、フルオレニルメトキシカルボニル、2−フェ
    ニルスルホニルエトキシカルボニル、フルオロフェニル−メトキシピペリジニル
    およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項18〜20の何れか1
    項に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  22. 【請求項22】 Qが、以下の式: 【化7】 [式中、q、r、s、tおよびuは、同一でああるかまたは異なり、各々は0〜
    40の値を有する整数であり、Rは、水素、ヒドロキシル、C〜C40アル
    キル基、C〜C40アリール基、C〜C40アルコキシ基、C〜C40
    ステル基、C〜C40ヒドロキシ基、C〜C40アクリレート基、C〜C 40 アルキルアリール基、−NH、−NHRおよび−OR(ここでRは、保護
    基である)からなる群から選択される] を有する部分を含む、請求項18に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  23. 【請求項23】 sが0であり、q、rおよびuが同一であるかまたは異な
    り、各々が1〜10の値を有する整数であり、tが1〜5の整数であり、R
    ヒドロキシルである、請求項22に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  24. 【請求項24】 Tが、以下の式: 【化8】 [式中、aは0または1であり、Qは有機部分であり、Rは、−OH、−NH 、−NRおよび−OR(ここでRは、保護基である)から選択され、bは0〜
    40の値を有する整数である] を有する、請求項1〜15に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  25. 【請求項25】 aが0であり、Rが−OHである、請求項24に記載の
    再使用可能なリンカーアーム。
  26. 【請求項26】 aが1であり、Rが−NRまたは−ORである、請求項
    24に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  27. 【請求項27】 QがC〜C100有機部分である、請求項18に記載の
    再使用可能なリンカーアーム。
  28. 【請求項28】 Qが飽和有機部分である、請求項18に記載の再使用可能
    なリンカーアーム。
  29. 【請求項29】 Qが不飽和有機部分である、請求項18に記載の再使用可
    能なリンカーアーム。
  30. 【請求項30】 Tが、NおよびOから選択される少なくとも1つのヘテロ
    原子を含むC〜C100有機部分である、請求項18に記載の再使用可能なリ
    ンカーアーム。
  31. 【請求項31】 前記有機部分が、以下の式: 【化9】 を有する少なくとも1つの部分を含む、請求項27〜30の何れか1項に記載の
    再使用可能なリンカーアーム。
  32. 【請求項32】 前記有機部分が、式:−N(H)−を有する少なくとも1
    つの部分を含む、請求項27〜30の何れか1項に記載の再使用可能なリンカー
    アーム。
  33. 【請求項33】 前記有機部分が、一般式: 【化10】 を有する少なくとも1つの部分を含む、請求項27〜30の何れか1項に記載の
    再使用可能なリンカーアーム。
  34. 【請求項34】 前記有機部分が、式:−C−O−C−を有する少なくとも
    1つの部分を含む、請求項27〜30の何れか1項に記載の再使用可能なリンカ
    ーアーム。
  35. 【請求項35】 前記有機部分が、一般式: 【化11】 を有する少なくとも1つの部分を含む、請求項27〜30の何れか1項に記載の
    再使用可能なリンカーアーム。
  36. 【請求項36】 前記有機部分は無置換である、請求項27〜35の何れか
    1項に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  37. 【請求項37】 前記有機部分が、C〜C40アルキル基、C〜C40 アリール基、C〜C40アルコキシ基、C〜C40エステル基、C〜C ヒドロキシ基、C〜C40アクリレート基およびC〜C40アルキルアリ
    ール基からなる群から選択される少なくとも1つの部分により置換されている、
    請求項27〜35の何れか1項に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  38. 【請求項38】 Qが以下の式: 【化12】 [式中、x、yおよびzの各々は、1〜40の値を有する整数である] を有する、請求項18に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  39. 【請求項39】 Zが、以下の式: 【化13】 を有する、請求項1〜38の何れか1項に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  40. 【請求項40】 Zが、以下の式: 【化14】 を有する、請求項1〜38に定義した再使用可能なリンカーアーム。
  41. 【請求項41】 Zが、以下の式: 【化15】 を有する、請求項1〜38の何れか1項に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  42. 【請求項42】 Zが、以下の式: 【化16】 [式中、R、RおよびRは、同一であるかまたは異なり、水素、ハロゲン
    化物、置換または無置換のC〜C20アルキル基、置換または無置換のC
    30アリール基および置換または無置換のC〜C40アルキルアリール基か
    らなる群から選択され;RおよびRは、同一であるかまたは異なり、水素、
    置換または無置換のC〜C20アルキル基、置換または無置換のC〜C30 アリール基および置換または無置換のC〜C40アルキルアリール基からなる
    群から選択され;Xは、−O−、−S−、−C(O)−、S(O)−および
    −N(R)−からなる群から選択され;Rは、水素、置換または無置換のC
    20アルキル基、置換または無置換のC〜C30アリール基および置換また
    は無置換C〜C40アルキルアリール基を含む群から選択され;nは0、1ま
    たは2であり;AおよびBの一方は、水素、ハロゲン化物、置換または無置
    換のC〜C20アルキル基、置換または無置換C〜C30アリール基および
    置換または無置換C〜C40アルキルアリール基からなる群から選択され、A およびBの他方は、以下の式: 【化17】 (式中、pは0または1であり、Xは、−O−、−S−、−C(O)−、S(
    O)−および−N(R)−からなる群から選択され;Rは、水素、置換または
    無置換のC〜C20アルキル基、置換または無置換のC〜C30アリール基
    および置換または無置換C〜C40アルキルアリール基を含む群から選択され
    ;RおよびRは、同一であるかまたは異なり、水素、置換または無置換のC 〜C20アルキル基、置換または無置換のC〜C30アリール基および置換
    または無置換のC〜C40アルキルアリール基を含む群から選択され;mは0
    、1または2である)を有する] を有する、請求項1〜38の何れか1項に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  43. 【請求項43】 pが0である、請求項42に記載の再使用可能なリンカー
    アーム。
  44. 【請求項44】 Bが、水素、ハロゲン化物、置換または無置換のC
    20アルキル基、置換または無置換C〜C30アリール基および置換または
    無置換C〜C40アルキルアリール基からなる群から選択される、請求項42
    または43に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  45. 【請求項45】 R、R、RおよびRの各々が水素である、請求項
    42〜44の何れか1項に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  46. 【請求項46】 mおよびnの各々が1である、請求項42〜45の何れか
    1項に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  47. 【請求項47】 R、RおよびRの各々が水素である、請求項42〜
    46の何れか1項に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  48. 【請求項48】 XおよびXが両方共−O−である、請求項42〜47
    の何れか1項に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  49. 【請求項49】 前記支持体が無機物質である、請求項1〜48に何れか1
    項に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  50. 【請求項50】 前記無機物質が、シリカ、ガラスビーズ、多孔性ガラス、
    アルミノケイ酸塩、ホウケイ酸塩、金属酸化物、クレーおよびそれらの混合物か
    らなる群から選択される、請求項49に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  51. 【請求項51】 前記支持体は有機物質である、請求項1〜48の何れか1
    項に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  52. 【請求項52】 前記有機物質は架橋ポリマーである、請求項51に記載の
    再使用可能なリンカーアーム。
  53. 【請求項53】 固相支持体オリゴヌクレオチド合成用の再使用可能なリン
    カーアームであって、前記リンカーアームが、以下の式: 【化18】 [式中、Zはリンカー部分であり、Tは有機基である] を含む再使用可能なリンカーアーム。
  54. 【請求項54】 Tが少なくとも1つの炭素を含む、請求項53に記載の再
    使用可能なリンカーアーム。
  55. 【請求項55】 TがC〜C300有機部分である、請求項53に記載の
    再使用可能なリンカーアーム。
  56. 【請求項56】 TがC〜C200有機部分である、請求項53に記載の
    再使用可能なリンカーアーム。
  57. 【請求項57】 TがC〜C100有機部分である、請求項53に記載の
    再使用可能なリンカーアーム。
  58. 【請求項58】 Tが飽和有機部分である、請求項53〜57の何れか1項
    に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  59. 【請求項59】 Tが不飽和有機部分である、請求項53〜57の何れか1
    項に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  60. 【請求項60】 TがNおよびOから選択される少なくとも1つのヘテロ原
    子を含むC〜C300有機部分である、請求項53〜57の何れか1項に記載
    の再使用可能なリンカーアーム。
  61. 【請求項61】 前記有機部分が、以下の式: 【化19】 を有する少なくとも1つの部分を含む、請求項53〜60の何れか1項に記載の
    再使用可能なリンカーアーム。
  62. 【請求項62】 前記有機部分が、式:−N(H)−を有する少なくとも1
    つの部分を含む、請求項53〜60の何れか1項に記載の再使用可能なリンカー
    アーム。
  63. 【請求項63】 前記有機部分が、以下の式: 【化20】 を有する少なくとも1つの部分を含む、請求項53〜60の何れか1項に記載の
    再使用可能なリンカーアーム。
  64. 【請求項64】 前記有機部分が、式:−C−O−C−を有する少なくとも
    1つの部分を含む、請求項53〜60の何れか1項に記載の再使用可能なリンカ
    ーアーム。
  65. 【請求項65】 前記有機部分が、以下の式: 【化21】 を有する少なくとも1つの部分を含む、請求項53〜60の何れか1項に記載の
    再使用可能なリンカーアーム。
  66. 【請求項66】 前記有機部分が、無置換である、請求項53〜65の何れ
    か1項に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  67. 【請求項67】 前記有機部分が、C〜C40アルキル基、C〜C40 アリール基、C〜C40アルコキシ基、C〜C40エステル基、C〜C ヒドロキシ基、C〜C40アクリレート基およびC〜C40アルキルアリ
    ール基から選択される少なくとも1つの部分により置換されている、請求項53
    〜65の何れか1項に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  68. 【請求項68】 Tが、以下の式: 【化22】 [式中、qおよびsは、同一であるかまたは異なり、各々は0〜40の値を有す
    る整数であり、rは1〜200の値を有する整数である] を有する、請求項53〜67の何れか1項に記載の再使用可能なリンカーアーム
  69. 【請求項69】 qおよびsが同一であるかまたは異なり、各々が、1〜2
    0の値を有する整数であり、rが1〜150の値を有する整数である、請求項6
    8に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  70. 【請求項70】 Tが、以下の式: 【化23】 [式中、aは0または1であり、Qは有機部分であり、Rは−OH、−NH 、−NRおよび−OR(ここでRは、保護基である)から選択され、bは0〜4
    0の値を有する整数である] を有する、請求項53〜67の何れか1項に記載の再使用可能なリンカーアーム
  71. 【請求項71】 aが0であり、Rは−OHである、請求項70に記載の
    再使用可能なリンカーアーム。
  72. 【請求項72】 aが1であり、Rが−NRまたは−ORである、請求項
    70に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  73. 【請求項73】 前記保護基が、アセチル、クロロアセチル、メトキシアセ
    チル、t−ブチルフェノキシアセチル、トリチル、メトキシトリチル、ジメトキ
    シトリチル(DMT)、ジアルキルホスファイト、ピバリル−イソブチルオキシ
    カルボニル、t−ブチルジメチルシリル、フェノキシアセタール、9−フェニル
    キサンテン−9−イル(ピキシル)、テトラヒドロピラニル、メトキシテトラヒ
    ドロピラニル、メトキシメチル、ベンジルオキシメチル、メトキシエトキシメチ
    ル、メチルチオメチル、ジアルキルホスフェート、レブリニル、ジメチルフェニ
    ルシリル、トリメチルシリル、イソプロピルジメチルシリル、ジイソプロピルメ
    チルシリル、ジエチルイソプロピルシリル、トリイソプロピルシリル、ベンゾイ
    ル、ピバロイル、トリフルオロアセチル、アリル、ベンジル、o−ニトロベンジ
    ル、o−ヒドロキシスチリルジメチルシリル、2−オキソ−1,2−ジフェニル
    エチル、アリルオキシカルボニル、モノメトキシメチル、ニトロベラトリルオキ
    シカルボニル、ジメトキシベンゾイン、ジメトキシベンゾインカルボネート、メ
    チルニトロピペロニルカルボネート、フルオレニルメトキシカルボニル、2−フ
    ェニルスルホニルエトキシカルボニル、フルオロフェニル−メトキシピペリジニ
    ルおよびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項70〜72の何れか
    1項に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  74. 【請求項74】 Qが、以下の式: 【化24】 [式中、q、r、s、tおよびuは、同一であるかまたは異なり、各々は0〜4
    0の値を有する整数であり、Rは、水素、ヒドロキシル、C〜C40アルキ
    ル基、C〜C40アリール基、C〜C40アルコキシ基、C〜C40エス
    テル基、C〜C40ヒドロキシ基、C〜C40アクリレート基、C〜C アルキルアリール基、−NH、−NHRおよび−OR(ここでRは、保護基
    である)からなる群から選択される] を有する部分を含む、請求項70に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  75. 【請求項75】 sが0であり、q、rおよびuが同一であるかまたは異な
    り、各々が1〜10の値を有する整数であり、tが1〜5の整数であり、R
    ヒドロキシルである、請求項74に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  76. 【請求項76】 Tが、一般式: 【化25】 [式中、aは0または1であり、Qは有機部分であり、Rは、−OH、−NH 、−NRおよび−OR(ここでRは、保護基である)から選択され、bは0〜
    40の値を有する整数である] を有する、請求項70に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  77. 【請求項77】 aが0であり、Rが−OHである、請求項76に記載の
    再使用可能なリンカーアーム。
  78. 【請求項78】 aが1であり、Rが−NRまたは−ORである、請求項
    76に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  79. 【請求項79】 Qが、C〜C100有機部分である、請求項53〜78
    の何れか1項に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  80. 【請求項80】 Qが飽和有機部分である、請求項53〜78の何れか1項
    に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  81. 【請求項81】 Qが不飽和有機部分である、請求項53〜78の何れか1
    項に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  82. 【請求項82】 Tが、NおよびOから選択される少なくとも1つのヘテロ
    原子を含むC〜C100有機部分である、請求項53〜78の何れか1項に記
    載の再使用可能なリンカーアーム。
  83. 【請求項83】 前記有機部分が、以下の式: 【化26】 を有する少なくとも1つの部分を含む、請求項76〜82の何れか1項に記載の
    再使用可能なリンカーアーム。
  84. 【請求項84】 前記有機部分が、式:−N(H)−を有する少なくとも1
    つの部分を含む、請求項76〜82の何れか1項に記載の再使用可能なリンカー
    アーム。
  85. 【請求項85】 前記有機部分が、以下の式: 【化27】 を有する少なくとも1つの部分を含む、請求項76〜82の何れか1項に記載の
    再使用可能なリンカーアーム。
  86. 【請求項86】 前記有機部分が、式:−C−O−C−を有する少なくとも
    1つの部分を含む、請求項76〜82の何れか1項に記載の再使用可能なリンカ
    ーアーム。
  87. 【請求項87】 前記有機部分が、以下の式: 【化28】 を有する少なくとも1つの部分を含む、請求項76〜82の何れか1項に記載の
    再使用可能なリンカーアーム。
  88. 【請求項88】 前記有機部分が、無置換である、請求項76〜87の何れ
    か1項に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  89. 【請求項89】 前記有機部分が、C〜C40アルキル基、C〜C40 アリール基、C〜C40アルコキシ基、C〜C40エステル基、C〜C ヒドロキシ基、C〜C40アクリレート基およびC〜C40アルキルアリ
    ール基からなる群から選択される少なくとも1つの部分により置換されている、
    請求項76〜87の何れか1項に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  90. 【請求項90】 Qが、以下の式: 【化29】 [式中、x、yおよびzの各々は1〜40の値を有する整数である] を有する、請求項53に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  91. 【請求項91】 Zが、以下の式: 【化30】 を有する、請求項53〜90の何れか1項に記載の再使用可能なリンカーアーム
  92. 【請求項92】 Zが、以下の式: 【化31】 を有する、請求項53〜90の何れか1項に記載の再使用可能なリンカーアーム
  93. 【請求項93】 Zが、以下の式: 【化32】 を有する、請求項53〜90の何れか1項に記載の再使用可能なリンカーアーム
  94. 【請求項94】 Zがは、以下の式: 【化33】 [式中、R、RおよびRは、同一であるかまたは異なり、水素、ハロゲン
    化物、置換または無置換のC〜C20アルキル基、置換または無置換のC
    30アリール基および置換または無置換のC〜C40アルキルアリール基か
    らなる群から選択され;RおよびRは、同一であるかまたは異なり、水素、
    置換または無置換のC〜C20アルキル基、置換または無置換のC〜C30 アリール基および置換または無置換C〜C40アルキルアリール基からなる群
    から選択され;Xは、−O−、−S−、−C(O)−、S(O)−および−
    N(R)−からなる群から選択され;Rは、水素、置換または無置換のC〜C 20 アルキル基、置換または無置換のC〜C30アリール基および置換または
    無置換のC〜C40アルキルアリール基からなる群から選択され;nは0、1
    または2であり;AおよびBの一方は、水素、ハロゲン化物、置換または無
    置換のC〜C20アルキル基、置換または無置換のC〜C30アリール基お
    よび置換または無置換のC〜C40アルキルアリール基からなる群から選択さ
    れ、AおよびBの他方は、以下の式: 【化34】 (式中、pは0または1であり、Xは、−O−、−S−、−C(O)−、S(
    O)−および−N(R)−からなる群から選択され;Rは、水素、置換または
    無置換のC〜C20アルキル基、置換または無置換のC〜C30アリール基
    および置換または無置換のC〜C40アルキルアリール基からなる群から選択
    され;RおよびRは、同一であるかまたは異なり、水素、置換または無置換
    のC〜C20アルキル基、置換または無置換のC〜C30アリール基および
    置換または無置換C〜C40アルキルアリール基からなる群から選択され;m
    は0、1または2である)を有する] を有する、請求項53〜90の何れか1項に記載の再使用可能なリンカーアーム
  95. 【請求項95】 pが0である、請求項94に記載の再使用可能なリンカー
    アーム。
  96. 【請求項96】 Bが、水素、ハロゲン化物、置換または無置換のC
    20アルキル基、置換または無置換のC〜C30アリール基および置換また
    は無置換のC〜C40アルキルアリール基からなる群から選択される、請求項
    94または95に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  97. 【請求項97】 R、R、R、およびRの各々が水素である、請求
    項94〜96の何れか1項に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  98. 【請求項98】 mおよびnの各々が1である、請求項94〜97の何れか
    1項に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  99. 【請求項99】 R、RおよびRの各々が水素である、請求項94〜
    98の何れか1項に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  100. 【請求項100】 XおよびXが両方共−O−である、請求項94〜9
    9の何れか1項に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  101. 【請求項101】 前記支持体が無機物質である、請求項53〜100の何
    れか1項に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  102. 【請求項102】 前記無機物質が、シリカ、ガラスビーズ、多孔性ガラス
    、アルミノケイ酸塩、ホウケイ酸塩、金属酸化物、クレーおよびそれらの混合物
    からなる群から選択される、請求項101に記載の再使用可能なリンカーアーム
  103. 【請求項103】 前記支持体が有機物質である、請求項53〜100の何
    れか1項に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  104. 【請求項104】 前記有機物質が架橋ポリマーである、請求項103に記
    載の再使用可能なリンカーアーム。
  105. 【請求項105】 前記ヌクレオシドは、以下の式: 【化35】 [式中、RおよびR10は、同一であるかまたは異なり、水素または保護基で
    あり、Rは、水素または−OR11(ここでR11は、水素または保護基であ
    る)であり、Bは核酸塩基である] の1つから選択される部分である、請求項53〜104の何れか1項に記載の再
    使用可能なリンカーアーム。
  106. 【請求項106】 以下の式: 【化36】 [式中、Zはリンカー部分であり、Tは有機基である] を有するオリゴヌクレオチド合成用の再使用可能なリンカーアームの製造プロセ
    スであって、前記プロセスが、式IおよびIIの化合物: 【化37】 [式中、ZおよびTは上記で定義した通りである] を共に反応させる工程を含むプロセス。
  107. 【請求項107】 Tが少なくとも1つの炭素を含む、請求項106に記載
    のプロセス。
  108. 【請求項108】 Tが、C〜C300有機部分である、請求項106に
    記載のプロセス。
  109. 【請求項109】 Tが、C〜C200有機部分である、請求項106に
    記載のプロセス。
  110. 【請求項110】 Tが、C〜C100有機部分である、請求項106に
    記載のプロセス。
  111. 【請求項111】 Tが飽和有機部分である、請求項106〜110の何れ
    か1項に記載のプロセス。
  112. 【請求項112】 Tが不飽和有機部分である、請求項106〜110の何
    れか1項に記載のプロセス。
  113. 【請求項113】 Tが、NおよびOから選択される少なくとも1つのヘテ
    ロ原子を含むC〜C300有機部分である、請求項106〜112の何れか1
    項に記載のプロセス。
  114. 【請求項114】 前記有機部分が、以下の式: 【化38】 を有する少なくとも1つの部分を含む、請求項106〜113の何れか1項に記
    載のプロセス。
  115. 【請求項115】 有機部分が、式:−N(H)−を有する少なくとも1つ
    の部分を含む、請求項106〜113の何れか1項に記載のプロセス。
  116. 【請求項116】 前記有機部分が、以下の式: 【化39】 を有する少なくとも1つの部分を含む、請求項106〜113の何れか1項に記
    載のプロセス。
  117. 【請求項117】 前記有機部分が、式:−C−O−C−を有する少なくと
    も1つの部分を含む、請求項106〜113の何れか1項に記載のプロセス。
  118. 【請求項118】 前記有機部分は、以下の式: 【化40】 を有する少なくとも1つの部分を含む、請求項106〜113の何れか1項に記
    載のプロセス。
  119. 【請求項119】 前記有機部分が無置換である、請求項106〜118の
    何れか1項に記載のプロセス。
  120. 【請求項120】 前記有機部分が、C〜C40アルキル基、C〜C アリール基、C〜C40アルコキシ基、C〜C40エステル基、C〜C 40 ヒドロキシ基、C〜C40アクリレート基およびC〜C40アルキルア
    リール基からなる群から選択される少なくとも1つの部分により置換されている
    、請求項106〜118の何れか1項に記載のプロセス。
  121. 【請求項121】 Tが、以下の式: 【化41】 [式中、qおよびsは、同一であるかまたは異なり、各々は0〜40の値を有す
    る整数であり、rは1〜200の値を有する整数である] を有する、請求項106〜120の何れか1項に記載のプロセス。
  122. 【請求項122】 qおよびsが、同一であるかまたは異なり、各々が1〜
    20の値を有する整数であり、rが1〜150の値を有する整数である、請求項
    121に記載のプロセス。
  123. 【請求項123】 Tが、以下の式: 【化42】 [式中、aは0または1であり、Qは有機部分であり、Rは、−OH、−NH 、−NRおよび−OR(ここでRは、保護基である)から選択され、bは0〜
    40の値を有する整数である] を有する、請求項106〜120の何れか1項に記載のプロセス。
  124. 【請求項124】 aが0であり、Rが−OHである、請求項123に記
    載の再使用可能なリンカーアーム。
  125. 【請求項125】 aが1であり、Rが−NRまたは−ORである、請求
    項123に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  126. 【請求項126】 前記保護基が、アセチル、クロロアセチル、メトキシア
    セチル、t−ブチルフェノキシアセチル、トリチル、メトキシトリチル、ジメト
    キシトリチル(DMT)、ジアルキルホスファイト、ピバリル−イソブチルオキ
    シカルボニル、t−ブチルジメチルシリル、フェノキシアセタール、9−フェニ
    ルキサンテン−9−イル(ピキシル)、テトラヒドロピラニル、メトキシテトラ
    ヒドロピラニル、メトキシメチル、ベンジルオキシメチル、メトキシエトキシメ
    チル、メチルチオメチル、ジアルキルホスフェート、レブリニル、ジメチルフェ
    ニルシリル、トリメチルシリル、イソプロピルジメチルシリル、ジイソプロピル
    メチルシリル、ジエチルイソプロピルシリル、トリイソプロピルシリル、ベンゾ
    イル、ピバロイル、トリフルオロアセチル、アリル、ベンジル、o−ニトロベン
    ジル、o−ヒドロキシスチリルジメチルシリル、2−オキソ−1,2−ジフェニ
    ルエチル、アリルオキシカルボニル、モノメトキシメチル、ニトロベラトリルオ
    キシカルボニル、ジメトキシベンゾイン、ジメトキシベンゾインカルボネート、
    メチルニトロピペロニルカルボネート、フルオレニルメトキシカルボニル、2−
    フェニルスルホニルエトキシカルボニル、フルオロフェニル−メトキシピペリジ
    ニルおよびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項123〜125の
    何れか1項に記載のプロセス。
  127. 【請求項127】 Zが、以下の式: 【化43】 を有する、請求項106〜126の何れか1項に記載のプロセス。
  128. 【請求項128】 Zが、以下の式: 【化44】 を有する、請求項106〜126の何れか1項に記載のプロセス。
  129. 【請求項129】 Zが、以下の式: 【化45】 を有する、請求項106〜126の何れか1項に記載のプロセス。
  130. 【請求項130】 Zが、以下の式: 【化46】 [式中、R、RおよびRは、同一であるまたは異なり、水素、ハロゲン化
    物、置換または無置換のC〜C20アルキル基、置換または無置換のC〜C 30 アリール基および置換または無置換のC〜C40アルキルアリール基から
    なる群から選択され;RおよびRは、同一であるかまたは異なり、水素、置
    換または無置換のC〜C20アルキル基、置換または無置換のC〜C30
    リール基および置換または無置換のC〜C40アルキルアリール基からなる群
    から選択され;Xは、−O−、−S−、−C(O)−、S(O)−および−
    N(R)−からなる群から選択され;Rは、水素、置換または無置換のC〜C 20 アルキル基、置換または無置換のC〜C30アリール基および置換または
    無置換のC〜C40アルキルアリール基を含む群から選択され;nは0、1ま
    たは2であり;AおよびBの一方は、水素、ハロゲン化物、置換または無置
    換のC〜C20アルキル基、置換または無置換のC〜C30アリール基およ
    び置換または無置換のC〜C40アルキルアリール基からなる群から選択され
    、AおよびBの他方は、以下の式: 【化47】 (式中、pは0または1であり、Xは、−O−、−S−、−C(O)−、S(
    O)−および−N(R)−からなる群から選択され;Rは、水素、置換または
    無置換のC〜C20アルキル基、置換または無置換のC〜C30アリール基
    および置換または無置換のC〜C40アルキルアリール基を含む群から選択さ
    れ;RおよびRは、同一であるかまたは異なり、水素、置換または無置換の
    〜C20アルキル基、置換または無置換のC〜C30アリール基および置
    換または無置換のC〜C40アルキルアリール基を含む群から選択され;mは
    0、1または2である)を有する] を有する、請求項106〜126の何れか1項に記載のプロセス。
  131. 【請求項131】 pが0である、請求項130に記載のプロセス。
  132. 【請求項132】 Bが、水素、ハロゲン化物、置換または無置換のC 〜C20アルキル基、置換または無置換のC〜C30アリール基および置換ま
    たは無置換のC〜C40アルキルアリール基からなる群から選択される、請求
    項130または131に記載のプロセス。
  133. 【請求項133】 R、R、R、およびRの各々が水素である、請
    求項130〜132の何れか1項に記載のプロセス。
  134. 【請求項134】 mおよびnの各々が1である、請求項130〜133の
    何れか1項に記載のプロセス。
  135. 【請求項135】 R、RおよびRの各々が水素である、請求項13
    0〜134の何れか1項に記載のプロセス。
  136. 【請求項136】 XおよびXが両方共−O−である、請求項130〜
    135の何れか1項に記載のプロセス。
  137. 【請求項137】 前記支持体が無機物質である、請求項106〜136の
    何れか1項に記載のプロセス。
  138. 【請求項138】 前記無機物質が、シリカ、ガラスビーズ、多孔性ガラス
    、アルミノケイ酸塩、ホウケイ酸塩、金属酸化物、クレーおよびそれらの混合物
    からなる群から選択される、請求項137に記載のプロセス。
  139. 【請求項139】 前記支持体が有機物質である、請求項106〜136の
    何れか1項に記載のプロセス。
  140. 【請求項140】 前記有機物質が架橋ポリマーである、請求項139に記
    載のプロセス。
  141. 【請求項141】 前記プロセスが活性化剤の存在下で実施される、請求項
    106〜140の何れか1項に記載のプロセス。
  142. 【請求項142】 前記活性化剤が、酸クロリド;活性エステル(例えば、
    ニトロフェニル、ニトロフェニルチオ、トリクロロフェニル、トリフルオロフェ
    ニル、ペンタクロロフェニル、ペンタフルオロフェニル、または3−ヒドロキシ
    −2,3−ジヒドロ−4−オキソ−ベンゾトリアジンエステル);活性ヒドロキ
    シルアミンエステル(例えば、N−ヒドロキシフタルイミドまたはN−ヒドロキ
    シスクシンイミド);酸無水物および混合無水物からなる群から選択される少な
    くとも1つのメンバーを含む、請求項141に記載のプロセス。
  143. 【請求項143】 前記活性化剤が、アリールスルホニルクロリド(例えば
    、ベンゼンスルホニルクロリド(BS−Cl)、メシチレンスルホニルクロリド
    (MS−Cl)、トリイソプロピルスルホニルクロリド(TPS−Cl));活
    性アリールスルホニルエステル(例えば、BS−Cl、MS−Cl、またはTP
    S−Clのイミダゾール、トリアゾール、ニトロトリアゾール、またはテトラゾ
    ールエステル);2−エトキシ−1−(エトキシカルボニル)−1,2−ジヒド
    ロキノリン(EEDQ);アシルカルボネート;1,1’−(カルボニルジオキ
    シ)ジベンゾトリアゾール;クロロトリメチルシラン;カルボジイミド(例えば
    、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−(3−ジメチルアミノプロ
    ピル)−エチルカルボジイミド(DEC)、ジイソプロピルカルボジイミド(D
    IC))を単独で、または補助求核試薬(例えば、1−ヒドロキシベンゾトリア
    ゾール(HOBt)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAt
    )、N−ヒドロキシスクシンイミド(HOSu)、または3−ヒドロキシ−3,
    4−ジヒドロ−1,2,3−ベンゾトリアジン−4−オン(HOObt))およ
    び/もしくは触媒(例えば、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)またはN
    −メチルイミダゾール(NMI))と組合せたもの;またはウロニウム塩(例え
    ば、テトラメチルウロニウムクロリド(TMU−Cl)、2−(1H−ベンゾト
    リアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフル
    オロリン酸(HBTU)、2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,
    1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロホウ酸(TBTU)、2−
    スクシンイミド−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロホウ
    酸(TSTU)、2−(3,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾト
    リアジン−3−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオ
    ロホウ酸(TDBTU)、2−(2−オキソ−1(2H)−ピリジル−1,1,
    3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロホウ酸(TPTU)、2−(5
    −ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミド)−1,1,3,3−テトラメチ
    ルウロニウムテトラフルオロホウ酸(TNTU)、O−(7−アザベンゾトリア
    ゾール−1−イル)−1,3−ジメチル−1,3−ジメチレンウロニウムヘキサ
    フルオロリン酸(HAMDU)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル
    )−1,3−ジメチル−1,3−トリメチレンウロニウムヘキサフルオロリン酸
    (HAMTU)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3
    ,3−ビス(ペンタメチレン)ウロニウムヘキサフルオロリン酸(HAPipU
    )、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−ビス(
    テトラメチレン)ウロニウムヘキサフルオロリン酸(HAPyU)、O−(7−
    アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウ
    ムヘキサフルオロリン酸(HATU)を単独で、または補助求核試薬(すなわち
    、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、1−ヒドロキシ−7−アザ
    ベンゾトリアゾール(HOAt)、N−ヒドロキシスクシンイミド(HOSu)
    、または3−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2,3−ベンゾトリアジン−
    4−オン(HOObt))および/もしくは触媒(例えば、4−ジメチルアミノ
    ピリジン(DMAP)またはN−メチルイミダゾール(NMI))と組合せたも
    の、またはホスホニウム塩(例えば、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシト
    リス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸(BOP)、ベンゾ
    トリアゾール−1−イル−オキシ−トリスピロリジノホスホニウムヘキサフルオ
    ロリン酸(PyBOP)、2−(ベンゾトリアゾール−1−イル)オキシ−1,
    3−ジメチルイミダゾリジニウムヘキサフルオロリン酸(BOI)、ブロモトリ
    ス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸(PyBroP)、7−ア
    ザベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス−(ジメチルアミノ)ホスホニウ
    ムヘキサフルオロリン酸(AOP)、および7−アザベンゾトリアゾール−1−
    イルオキシトリス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸(PyAO
    P))を単独で、または補助求核試薬および/もしくは触媒と組合せたものから
    なる群から選択される少なくとも1つのメンバーを含む、請求項141に記載の
    プロセス。
  144. 【請求項144】 以下の式: 【化48】 [式中、Zはリンカー部分であり、Tは有機基である] を有するオリゴヌクレオチド合成用の再使用可能なリンカーアームの製造プロセ
    スであって、前記プロセスが、式I、II、およびIIIの化合物: 【化49】 [式中、ZおよびTは上記に定義した通りである] を共に反応させる工程を含むプロセス。
  145. 【請求項145】 Tが少なくとも1つの炭素を含む、請求項144に記載
    のプロセス。
  146. 【請求項146】 TがC〜C300有機部分である、請求項144に記
    載のプロセス。
  147. 【請求項147】 TがC〜C200有機部分である、請求項144に記
    載のプロセス。
  148. 【請求項148】 TがC〜C100有機部分である、請求項144に記
    載のプロセス。
  149. 【請求項149】 Tが飽和有機部分である、請求項144〜148の何れ
    か1項に記載のプロセス。
  150. 【請求項150】 Tが不飽和有機部分である、請求項144〜148の何
    れか1項に記載のプロセス。
  151. 【請求項151】 Tが、NおよびOから選択される少なくとも1つのヘテ
    ロ原子を含むC〜C300有機部分である、請求項144〜148の何れか1
    項に記載のプロセス。
  152. 【請求項152】 前記有機部分が、以下の式: 【化50】 を有する少なくとも1つの部分を含む、請求項144〜151の何れか1項に記
    載のプロセス。
  153. 【請求項153】 前記有機部分が、式:−N(H)−を有する少なくとも
    1つの部分を含む、請求項144〜151の何れか1項に記載のプロセス。
  154. 【請求項154】 前記有機部分が、以下の式: 【化51】 を有する少なくとも1つの部分を含む、請求項144〜151の何れか1項に記
    載のプロセス。
  155. 【請求項155】 前記有機部分が、式:−C−O−C−を有する少なくと
    も1つの部分を含む、請求項144〜151の何れか1項に記載のプロセス。
  156. 【請求項156】 前記有機部分が、以下の式: 【化52】 を有する少なくとも1つの部分を含む、請求項144〜151の何れか1項に記
    載のプロセス。
  157. 【請求項157】 前記有機部分が無置換である、請求項144〜156に
    の何れか1項に記載のプロセス。
  158. 【請求項158】 前記有機部分が、C〜C40アルキル基、C〜C アリール基、C〜C40アルコキシ基、C〜C40エステル基、C〜C 40 ヒドロキシ基、C〜C40アクリレート基およびC〜C40アルキルア
    リール基からなる群から選択される少なくとも1つの部分により置換されている
    、請求項144〜156の何れか1項に記載のプロセス。
  159. 【請求項159】 Tが、以下の式: 【化53】 [式中、qおよびsは、同一であるかまたは異なり、各々は0〜40の値を有す
    る整数であり、rは1〜200の値を有する整数である] を有する、請求項144〜158の何れか1項に記載のプロセス。
  160. 【請求項160】 qおよびsが、同一であるかまたは異なり、各々が1〜
    20の値を有する整数であり、rは1〜150の値を有する整数である、請求項
    159の何れか1項に記載のプロセス。
  161. 【請求項161】 Tが、以下の式: 【化54】 [式中、aは0または1であり、Qは有機部分であり、Rは、−OH、−NH 、−NRおよび−OR(ここでRは、保護基である)から選択され、bは0〜
    40の値を有する整数である] を有する、請求項144〜158の何れか1項に記載のプロセス。
  162. 【請求項162】 aが0であり、Rが−OHである、請求項161に記
    載の再使用可能なリンカーアーム。
  163. 【請求項163】 aが1であり、Rが−NRまたは−ORである、請求
    項161に記載の再使用可能なリンカーアーム。
  164. 【請求項164】 前記保護基が、アセチル、クロロアセチル、メトキシア
    セチル、t−ブチルフェノキシアセチル、トリチル、メトキシトリチル、ジメト
    キシトリチル(DMT)、ジアルキルホスファイト、ピバリル−イソブチルオキ
    シカルボニル、t−ブチルジメチルシリル、フェノキシアセタール、9−フェニ
    ルキサンテン−9−イル(ピキシル)、テトラヒドロピラニル、メトキシテトラ
    ヒドロピラニル、メトキシメチル、ベンジルオキシメチル、メトキシエトキシメ
    チル、メチルチオメチル、ジアルキルホスフェート、レブリニル、ジメチルフェ
    ニルシリル、トリメチルシリル、イソプロピルジメチルシリル、ジイソプロピル
    メチルシリル、ジエチルイソプロピルシリル、トリイソプロピルシリル、ベンゾ
    イル、ピバロイル、トリフルオロアセチル、アリル、ベンジル、o−ニトロベン
    ジル、o−ヒドロキシスチリルジメチルシリル、2−オキソ−1,2−ジフェニ
    ルエチル、アリルオキシカルボニル、モノメトキシメチル、ニトロベラトリルオ
    キシカルボニル、ジメトキシベンゾイン、ジメトキシベンゾインカルボネート、
    メチルニトロピペロニルカルボネート、フルオレニルメトキシカルボニル、2−
    フェニルスルホニルエトキシカルボニル、フルオロフェニル−メトキシピペリジ
    ニルおよびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項161〜163の
    何れか1項に記載のプロセス。
  165. 【請求項165】 Zが、以下の式: 【化55】 を有する、請求項144〜164の何れか1項に記載のプロセス。
  166. 【請求項166】 Zが、以下の式: 【化56】 を有する、請求項144〜164に記載のプロセス。
  167. 【請求項167】 Zが、以下の式: 【化57】 を有する、請求項144〜164の何れか1項に記載のプロセス。
  168. 【請求項168】 Zが、以下の式: 【化58】 [式中、R、RおよびRは、同一であるかまたは異なり、水素、ハロゲン
    化物、置換または無置換のC〜C20アルキル基、置換または無置換のC
    30アリール基および置換または無置換のC〜C40アルキルアリール基か
    らなる群から選択され;RおよびRは、同一であるかまたは異なり、水素、
    置換または無置換のC〜C20アルキル基、置換または無置換のC〜C30 アリール基および置換または無の置換C〜C40アルキルアリール基からなる
    群から選択され;Xは、−O−、−S−、−C(O)−、S(O)−および
    −N(R)−からなる群から選択され;Rは、水素、置換または無置換のC
    20アルキル基、置換または無置換のC〜C30アリール基および置換また
    は無置換のC〜C40アルキルアリール基を含む群から選択され;nは0、1
    または2であり;およびAおよびBの一方は、水素、ハロゲン化物、置換ま
    たは無置換のC〜C20アルキル基、置換または無置換のC〜C30アリー
    ル基および置換または無置換のC〜C40アルキルアリール基からなる群から
    選択され、AおよびBの他方は、以下の式: 【化59】 (式中、pは0または1であり、Xは、−O−、−S−、−C(O)−、S(
    O)−および−N(R)−からなる群から選択され;Rは、水素、置換または
    無置換のC〜C20アルキル基、置換または無置換のC〜C30アリール基
    および置換または無置換のC〜C40アルキルアリール基を含む群から選択さ
    れ;RおよびRは、同一であるかまたは異なり、水素、置換または無置換の
    〜C20アルキル基、置換または無置換のC〜C30アリール基および置
    換または無置換のC〜C40アルキルアリール基を含む群から選択され;mは
    0、1または2である)を有する] を有する、請求項144〜164に記載のプロセス。
  169. 【請求項169】 pが0である、請求項168に記載のプロセス。
  170. 【請求項170】 Bが、水素、ハロゲン化物、置換または無置換のC 〜C20アルキル基、置換または無置換のC〜C30アリール基および置換ま
    たは無置換のC〜C40アルキルアリール基からなる群から選択する、請求項
    168または169に記載のプロセス
  171. 【請求項171】 R、R、R、およびRの各々が水素である、請
    求項168〜170の何れか1項に記載のプロセス。
  172. 【請求項172】 mおよびnの各々が1である、請求項168〜171の
    何れか1項に記載のプロセス。
  173. 【請求項173】 R、RおよびRの各々が水素である、請求項16
    8〜172の何れか1項に記載のプロセス。
  174. 【請求項174】 XおよびXが両方共−O−である、請求項168〜
    172の何れか1項に記載のプロセス。
  175. 【請求項175】 前記支持体が無機物質である、請求項144〜174の
    何れか1項に記載のプロセス。
  176. 【請求項176】 前記無機物質が、シリカ、ガラスビーズ、多孔性ガラス
    、アルミノケイ酸塩、ホウケイ酸塩、金属酸化物、クレーおよびそれらの混合物
    からなる群から選択される、請求項175に記載のプロセス。
  177. 【請求項177】 前記支持体が有機物質である、請求項144〜174の
    何れか1項に記載のプロセス。
  178. 【請求項178】 前記有機物質が架橋ポリマーである、請求項177に記
    載のプロセス。
  179. 【請求項179】 前記プロセスが、活性化剤の存在下で実施される、請求
    項144〜178の何れか1項に記載のプロセス。
  180. 【請求項180】 前記活性化剤が、酸クロリド;活性エステル(例えば、
    ニトロフェニル、ニトロフェニルチオ、トリクロロフェニル、トリフルオロフェ
    ニル、ペンタクロロフェニル、ペンタフルオロフェニル、または3−ヒドロキシ
    −2,3−ジヒドロ−4−オキソ−ベンゾトリアジンエステル);活性ヒドロキ
    シルアミンエステル(例えば、N−ヒドロキシフタルイミドまたはN−ヒドロキ
    シスクシンイミド);酸無水物および混合無水物からなる群から選択される少な
    くとも1つのメンバーを含む、請求項179に記載のプロセス。
  181. 【請求項181】 前記活性化剤が、アリールスルホニルクロリド(例えば
    、ベンゼンスルホニルクロリド(BS−Cl)、メシチレンスルホニルクロリド
    (MS−Cl)、トリイソプロピルスルホニルクロリド(TPS−Cl));活
    性アリールスルホニルエステル(例えば、BS−Cl、MS−Cl、またはTP
    S−Clのイミダゾール、トリアゾール、ニトロトリアゾール、またはテトラゾ
    ールエステル);2−エトキシ−1−(エトキシカルボニル)−1,2−ジヒド
    ロキノリン(EEDQ);アシルカルボネート;1,1’−(カルボニルジオキ
    シ)ジベンゾトリアゾール;クロロトリメチルシラン;カルボジイミド(例えば
    、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−(3−ジメチルアミノプロ
    ピル)−エチルカルボジイミド(DEC)、ジイソプロピルカルボジイミド(D
    IC))を単独で、または補助求核試薬(例えば、1−ヒドロキシベンゾトリア
    ゾール(HOBt)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAt
    )、N−ヒドロキシスクシンイミド(HOSu)、または3−ヒドロキシ−3,
    4−ジヒドロ−1,2,3−ベンゾトリアジン−4−オン(HOObt))およ
    び/もしくは触媒(例えば、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)またはN
    −メチルイミダゾール(NMI))と組合せたもの;またはウロニウム塩(例え
    ば、テトラメチルウロニウムクロリド(TMU−Cl)、2−(1H−ベンゾト
    リアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフル
    オロリン酸(HBTU)、2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,
    1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロホウ酸(TBTU)、2−
    スクシンイミド−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロホウ
    酸(TSTU)、2−(3,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾト
    リアジン−3−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオ
    ロホウ酸(TDBTU)、2−(2−オキソ−1(2H)−ピリジル−1,1,
    3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロホウ酸(TPTU)、2−(5
    −ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミド)−1,1,3,3−テトラメチ
    ルウロニウムテトラフルオロホウ酸(TNTU)、O−(7−アザベンゾトリア
    ゾール−1−イル)−1,3−ジメチル−1,3−ジメチレンウロニウムヘキサ
    フルオロリン酸(HAMDU)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル
    )−1,3−ジメチル−1,3−トリメチレンウロニウムヘキサフルオロリン酸
    (HAMTU)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3
    ,3−ビス(ペンタメチレン)ウロニウムヘキサフルオロリン酸(HAPipU
    )、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−ビス(
    テトラメチレン)ウロニウムヘキサフルオロリン酸(HAPyU)、O−(7−
    アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウ
    ムヘキサフルオロリン酸(HATU)を単独で、または補助求核試薬(すなわち
    、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、1−ヒドロキシ−7−アザ
    ベンゾトリアゾール(HOAt)、N−ヒドロキシスクシンイミド(HOSu)
    、または3−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2,3−ベンゾトリアジン−
    4−オン(HOObt))および/もしくは触媒(例えば、4−ジメチルアミノ
    ピリジン(DMAP)またはN−メチルイミダゾール(NMI))を組合せたも
    の、またはホスホニウム塩(例えば、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシト
    リス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸(BOP)、ベンゾ
    トリアゾール−1−イル−オキシ−トリスピロリジノホスホニウムヘキサフルオ
    ロリン酸(PyBOP)、2−(ベンゾトリアゾール−1−イル)オキシ−1,
    3−ジメチルイミダゾリジニウムヘキサフルオロリン酸(BOI)、ブロモトリ
    ス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸(PyBroP)、7−ア
    ザベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス−(ジメチルアミノ)ホスホニウ
    ムヘキサフルオロリン酸(AOP)、および7−アザベンゾトリアゾール−1−
    イルオキシトリス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸(PyAO
    P))を単独で、または補助求核試薬および/もしくは触媒と組合せたものから
    なる群から選択される少なくとも1つのメンバーを含む、請求項179記載のプ
    ロセス。
  182. 【請求項182】 前記ヌクレオシドが、以下の式: 【化60】 [式中、RおよびR10は、同一であるかまたは異なり、水素または保護基で
    あり、Rは、水素または−OR11(ここでR11は、水素または保護基であ
    る)、Bは核酸塩基である] の1つから選択される部分である、請求項144〜181の何れか1項に記載の
    プロセス。
  183. 【請求項183】 式IおよびIIの化合物を最初に反応させて、コンジュゲ
    ートを形成し、これを式IIIの化合物と反応させる、請求項144〜182の何
    れか1項に記載のプロセス。
  184. 【請求項184】 式IおよびIIIの化合物を最初に反応させて、コンジュ
    ゲートを形成し、これを式IIの化合物と反応させる、請求項144〜182の何
    れか1項に記載のプロセス。
  185. 【請求項185】 所望の配列を有するオリゴヌクレオチドの製造プロセス
    であって: (i)以下の式: 【化61】 [式中、Zはリンカー部分であり、Tは有機基である] を有するリンカーアームを、少なくとも1つのオリゴヌクレオシド塩基と、所望
    の配列を有するオリゴヌクレオチドが製造されるまで反応させる工程; (ii)所望の配列を有するオリゴヌクレオチドを切断し、所望の配列を有する遊
    離オリゴヌクレオチド;および使用したリンカーアームを生成する工程;および
    (iii)前記使用したリンカーアームを工程(i)に再循環させる工程; を含む、所望の配列を有するオリゴヌクレオチドの製造プロセス。
  186. 【請求項186】 工程(ii)で生成する使用したリンカーアームが、以下
    の式: 【化62】 [式中、Zはリンカー部分であり、Tは有機基である」 を有する、請求項185に記載のプロセス。
  187. 【請求項187】 工程(iii)が、使用したリンカーアームを、以下の式
    : 【化63】 [式中、Zは、リンカー部分であり、Tは有機基である] を有するリンカーアームに変換する工程を含む、請求項185または186に記
    載のプロセス。
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