JP2002519119A - 糞便用のイオン性錯化剤を備える吸収性用品 - Google Patents

糞便用のイオン性錯化剤を備える吸収性用品

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JP2002519119A JP2000556824A JP2000556824A JP2002519119A JP 2002519119 A JP2002519119 A JP 2002519119A JP 2000556824 A JP2000556824 A JP 2000556824A JP 2000556824 A JP2000556824 A JP 2000556824A JP 2002519119 A JP2002519119 A JP 2002519119A
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ロガチェフ、ドミトリー
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ブロフ、レフ
ノボズィロバ、アレクサンドラ
ホワイト、ブライアン、ロナルド
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 糞便取扱い特性が改善された吸収性用品を提供する。 【解決手段】 第1のウェイスト領域、第1のウェイスト領域と対置する第2のウェイスト領域、第1のウェイストと第2のウェイスト領域との間に配置されたクロッチ領域を有する、糞便物を受け取るための吸収性用品であって、液体透過性トップシートと、トップシートの少なくとも一部に接続された液体不透過性バックシートと、トップシートの少なくとも一部とバックシートとの間に配置された吸収性コアと、少なくとも一部の糞便との接触に利用可能となるように用品内に配置された有効な量のイオン性錯化糞便改質剤とを備えることを特徴とする吸収性用品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、おむつ、成人失禁用製品、生理用ナプキンなどの使い捨て吸収性用
品を含む、身体滲出物を吸収および/または収容する用品に関する。より詳細に
は、本発明は、用品内に堆積され得る糞便その他の身体排泄物の物理特性を変え
る働きをする1または複数のイオン性錯化剤を含む、使い捨て吸収性用品に関す
る。
【0002】
【従来の技術】
吸収性用品たとえばおむつおよび成人失禁用ブリーフの主な機能は、着用者と
接触し得る衣類またはその他の用品たとえば寝具類に、身体滲出物が染みを付け
る、濡らす、またはそうでなければ汚すことを防ぐことである。近年、使い捨て
おむつたとえばUS特許5,151,092(Buellらに付与)に開示されているものが、そ
の便利さおよび信頼性のために、非常に人気が出ており、丈夫な布地製の吸収性
用品に広く取って代わっている。しかし、このような使い捨て吸収性用品は効果
的であるにも拘らず、滲出物が漏れたり、おむつに蓄えられる結果身体滲出物が
着用者の皮膚を汚しおよび/または皮膚に炎症を起こすことが未だに多い。加え
て、身体滲出物は皮膚に強力に付着することが多いため、洗浄が難しくなり、汚
れが慢性的に残りやすくなる。従来技術の吸収性用品についてのこれらの問題お
よび他の重要な問題の根本原因は、せん断応力を印加した状態での糞便の可動性
(mobility)および糞便の粘着性である。
【0003】 漏れることおよび/または収容が適切でないこと、洗浄が難しいこと、および
/または皮膚の汚れが残存することの望ましくない影響は、特におむつに堆積す
る糞便物について明らかである。おむつに収容される糞便は長時間に渡って着用
者の皮膚に害を与え、おむつから漏れる糞便によって洗浄は殆ど例外なく不快で
汚いものとなる。そのため、おむつにバリアー、ポケット、スペーサー、横断バ
リアー、開口部が設けられたトップシートなどの部材を加えて、糞便物がトップ
シートの反対側に移動することを抑制し、および/または糞便物をおむつ内によ
り良好に封じ込める種々の試みがなされている。しかし、このような試みは、こ
れらの問題の根本原因(すなわち糞便の特性)に取り組んでいないため、またそ
のコストおよび複雑さのために、あまり成功していない。また、糞便を隔離また
は収容する手段の多くは、ある種の物理特性(たとえば粘度、水分含有量、およ
び粒径)を有する糞便物に方向づけられていて、非常に狭い範囲を外れた物理特
性を有する滲出物については効果的でない。
【0004】 化学薬品を超吸収性ポリマー粒子内で用いて、ポリマーの浸透ポテンシャルを
増加させる試みが、尿に対する超吸収剤の有効容量(effective capacity)を増
加させる目的で行われている。例えば、EP0420248A1には、超吸収性ポリマー粒
子内部の空洞(chambers)に入れた浸透性材料を用いて、吸収能力を増加させるこ
とが記載されている。しかし、このような場合、浸透性材料は周囲の糞便物との
接触にも利用可能ではないため、本明細書で説明するような糞便改質剤(modifi
cation agent)としては機能しない。
【0005】 US特許4,556,560には、ある種の金属塩をリパーゼ阻害剤として用いることが
教示されている。これらの薬品は、揮発性の溶剤を用いて堆積させることでトッ
プシートに付着させている。教示されているように、トップシートを濡らしてリ
パーゼ阻害剤を放出させるためには、排尿が必要である。その上、リパーゼ阻害
剤は、噴出される尿の一部として吸収性コア内に洗い流される可能性もある。こ
れらの要因により、糞便物が薬品に接近する可能性が明らかに制限されている。
【0006】 US特許4,790,836には、吸収性コアと水溶性フィルムとの間に配置された薬用
パウダー層を備えるおむつが開示されている。この薬用パウダー用いて、着用者
がおむつを濡らした後に幼児の皮膚を乾燥させることが促進される。しかし、後
述する表2に示すように、この特許に開示される実施形態は、本発明の糞便改質
の利益をもたらすようには機能しない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従って、糞便取扱い(management)特性が改善された吸収性用品を提供するこ
とが望ましい。また、糞便その他の粘性のある身体排泄物の、着用者または介護
者に対するマイナス効果を最小限にすることができる経済的な使い捨て用品を提
供することが好ましい。さらに、糞便と化学的または物理的に相互作用するよう
に、そして糞便の特性を変化させて糞便を用品内へ受け取ることおよび/または
糞便を用品内で不動化することを改善しおよび/または糞便による着用者の皮膚
の汚れを減らすようにデザインされた用品を提供することが好ましい。また、物
理的または化学的に改質された糞便を、予想される使用時間の間じゅう着用者の
皮膚および/または衣類から離れたところで安全かつ清潔に収容するのに十分な
有効容量(effective capacity)または保持能力を有する用品を提供することが
好ましい。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した問題およびそうでなければ従来技術の吸収性用品に見られ
る問題の少なくとも一部を解決することを容易にするために、用品内に堆積する
糞便物その他の身体滲出物の一部または全部を物理的または化学的に改質するた
めに有効な濃度で利用可能なイオン性錯化糞便改質剤を含む用品を提供する。糞
便物を改質することで、滲出物を用品内で受け取ることおよび/または保持する
ことを改善して、糞便物がおむつ内で広がること抑え、および/または糞便物が
着用者の皮膚に付着する傾向を下げることができる。また本発明は、排泄物が用
品に吸収されるとすぐに着用者の皮膚の方へ再び移動する可能性を低くするよう
に、滲出物をその改質された形態で受け取り、収容し、および/または不動化す
ることができる吸収性用品を提供し得る。その結果、本発明の吸収性用品によっ
て、着用者の皮膚に害を与える可能性、および/または普段排便に関わっている
介護者に対する不便さを減らすことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本明細書は、本発明とみなされる主題を特に指摘して明瞭にクレームする特許
請求の範囲で終わるが、添付の図面とともに与えられる以下の記載によって、説
明をより良好に理解できるものと考えられる。図面では、実質的に同一の要素を
示すために同様の名称を用いている。
【0010】 本明細書で用いる場合、用語「吸収性用品」は、身体滲出物を吸収および収容
する用具(device)を指し、より具体的には、着用者の身体に接してまたは近接
して配置され、身体から放出される種々の滲出物を吸収および収容する用具を指
す。用語「使い捨て」は、一般に、洗濯そうでなければ修復または吸収性用品と
しての再使用が意図されない吸収性用品を記述するように本明細書では用いる(
すなわち、それらを一度使用した後に捨て、好ましくはリサイクルし、堆肥にし
、そうでなければ環境的に共存できる方法で捨てることが意図される)。(本明
細書で用いる場合、用語「配置される」は、おむつの部材が、おむつの他の部材
との単一構造として、またはおむつの他の部材に結合された別個の部材として、
特定の場所または位置に形成される(結合されるか置かれる)ことを意味するよ
うに用いられる。本明細書で用いる場合、用語「結合された」は、部材を他の部
材に直接取付けることで部材が他の部材に直接固定される構成、および部材を中
間の部材に取付けて中間部材を今度は他の部材に取付けることで、部材が他の部
材に間接的に固定される構成を包含する)。「単一(unitary)」の吸収性用品
は、一体にされて調和物(coordinated entitiy)を形成する別個の部品から構
成されるため、別個のホルダーおよびライナーのような別個の操作部品(manipu
lative parts)を必要としない吸収性用品を指す。
【0011】 本発明の吸収性用品の好ましい実施形態は、単一の使い捨て吸収性用品、おむ
つ20(図1に示す)である。(本明細書で用いる場合、用語「おむつ」は、通
常幼児および失禁者によって胴体の下部の辺りに着用される吸収性用品を指す)
。しかし本発明は、他の吸収性用品たとえば失禁用ブリーフ、失禁用下着、吸収
性挿入物、おむつホルダーおよびライナー、女性用衛生用衣類、ワイプ、モップ
、包帯などにも適用可能である。また本発明は、着用者の肛門周囲の領域に単独
で適用できる吸収性または非吸収性の糞便収集用具にも適用可能である。
【0012】 図1は、平らにした本発明のおむつ20を示す平面図であり、おむつ20の構
造をより明瞭に示すために構造の一部が切り取られている。着用者に向かうおむ
つ20の部分が、見る者の側に向けられている。図1に示すように、おむつ20
は好ましくは以下のものを備える。液体透過性トップシート24、液体不透過性
バックシート26、吸収性コア28(好ましくは、トップシート24の少なくと
も一部とバックシート26との間に配置される)、サイドパネル30、伸縮性レ
ッグカフス32、伸縮性ウェイスト部材34、および全体として40と指定した
締結システム。図1に示すおむつ20は、第1のウェイスト領域36、第1のウ
ェイスト領域36と対置する第2のウェイスト領域38、および第1のウェイス
ト領域と第2のウェイスト領域との間に位置するクロッチ領域37を有する。お
むつ20の周囲は、おむつ20の外側エッジによって規定され、外側エッジでは
、長手方向エッジ50がおむつ20の長手方向の中心線100とほぼ平行に延び
、エンド側エッジ52が2つの長手方向エッジ50の間を、おむつ20の横方向
の中心線110とほぼ平行に延びている。
【0013】 おむつの20のシャーシ22が、おむつ20のメインボディを備えている。シ
ャーシ22は、吸収性コア28の少なくとも一部と、好ましくはトップシート2
4およびバックシート26を含む外部被覆層とを備える。吸収性用品が別個のホ
ルダーおよびライナーを備える場合には、通常シャーシ22がホルダーおよびラ
イナーを備える。(例えば、ホルダーは、1または複数の材料層を備えて用品の
外部カバーを形成しても良く、ライナーは、トップシート、バックシート、およ
び吸収性コアを含む吸収性アセンブリを備えていても良い。このような場合、ホ
ルダーおよび/またはライナーは、使用時間の間ずっとライナーを所定の位置に
保持するために用いられる締結部材を備えていても良い)。単一の吸収性用品の
場合には、シャーシ22は、おむつのメイン構造と、メイン構造に付加されて複
合おむつ構造を形成する他の部材とを備える。
【0014】 トップシート24、バックシート26、および吸収性コア28は、良く知られ
た種々の構成で作ることができるが、好ましいおむつの構成が以下の文献に概略
的に記載されている。US特許3,860,003の発明の名称「使い捨ておむつ用の収縮
可能なサイドポーション」(Kenneth B.Buellに1975年1月14日に付与)、US特許
5,151,092(Buellに1992年9月9日に付与)、およびUS特許5,221,274(Buellに19
93年6月22日に付与)、およびUS特許5,554,145の発明の名称「多重ゾーン構造の
伸縮性様フィルムウェブ伸長性ウェイスト部材を有する吸収性用品」(Roeらに1
996年9月10日に付与)、US特許5,569,234の発明の名称「使い捨てプルオン型パ
ンツ」(Buellらに1996年10月29日に付与)、およびUS特許5,580,411の発明の名
称「吸収性用品用サイドパネルの無廃物製造方法」(Neaseらに10月3日に付与)
。各文献は本明細書において参照により取り入れられている。
【0015】 バックシート26は、通常、吸収性コア28の衣類を向く側の面45に近接し
て配置されたおむつ20の部分であり、吸収性コア28に吸収され収容された滲
出物が、おむつ20に接触し得る用品たとえばベッドシーツおよび下着を汚すこ
とを防ぐ。好ましい実施形態においては、バックシート26は液体(例えば尿)
に対して不透過性であり、厚みが約0.012mm(0.5mil)ないし約0
.051mm(2.0mils)の熱可塑性フィルムのような薄いプラスチック
フィルムを備える。好適なバックシートフィルムには、Tredegar Industries社
(Terre Haute、インディアナ)によって製造され、X15306、X10962、およびX10
964の商標名で販売されているものが含まれる。他の好適なバックシート材料に
は、蒸気がおむつ20から流出することは可能にしながらも、滲出物がバックシ
ート26を通過することを妨げる通気性材料が含まれ得る。典型的な通気性材料
には、以下のものが含まれ得る。織りウェブ、不織ウェブ、複合材料たとえばフ
ィルムコートされた不織ウェブ、およびマイクロポーラスフィルムたとえば三井
東圧社(日本)によってESPOIR NOの名称で製造されるもの、およびExxon Chemi
cal社(Bay City、テキサス)によってEXXAIREの名称で製造されるもの。ポリマ
ーブレンドを含む好適な通気性複合材料が、Clopay社(シンシナティ、オハイオ
)からHYTREL blend P18-3097の名称で販売されている。通気性複合材料のいく
つかが、PCT出願WO95/16746(1995年6月22日に、E.I.DuPontの名義で公開される
)、および同時係属中のU.S.特許出願08/744,487(1996年11月6日にCurroの名義
で出願される)で、より詳細に説明されている。不織ウェブおよび開口部が設け
られた成形フィルムを含む他の通気性バックシートが、US特許5,571,096(Dobri
nらに1996年11月5日に付与される)に記載されている。これらの引用文献のそれ
ぞれは、本明細書において参照により取り入れられている。
【0016】 バックシート26またはそのどんな部分も、1または複数の方向に弾性的に伸
長性である。1つの実施形態においては、バックシート26は、US特許5,518,80
1の発明名称「弾性様の性質を示すウェブ材料」(Chappellらに1996年5月21日に
付与)に記載されるように、構造的な弾性様フィルム(「SELF」)ウェブを
備え得る。この文献は、本明細書において参照により取り入れられている。代替
的な実施形態においては、バックシート26は、エラストマーフィルム、発泡体
、ストランド、もしくはこれらの組み合わせ、または不織ウェブもしくは合成フ
ィルムを有するその他の好適な材料を備え得る。
【0017】 バックシート26は、トップシート24、吸収性コア28、またはおむつ20
の他の何れかの部材に、当該技術分野において知られる何れかのアタッチメント
手段によって結合されていても良い。例えば、アタッチメント手段には、一様な
連続層の粘着剤、パターン化された層の粘着剤、または互いに離れたラインのア
レイ、スパイラル、もしくはスポット状の粘着剤が含まれ得る。その代わりに、
アタッチメント手段には、熱接合、圧力接合、超音波接合、動的な機械的接合、
または当該技術分野において知られるように、他の何らかの好適なアタッチメン
ト手段もしくはこれらのアタッチメント手段の組み合わせが含まれ得る。
【0018】 トップシート24は、従順で、ソフトな感触で、着用者の皮膚に対して刺激的
でないことが好ましい。さらに、トップシート24の少なくとも一部は液体透過
性で、その厚みを通って液体が容易に浸透することができる。好適なトップシー
ト24は、広範囲な材料たとえば多孔質発泡体、網状発泡体、開口部が設けられ
たプラスチックフィルム、または天然繊維(例えば、木部もしくは綿繊維)もし
くは合成繊維(例えば、ポリエステルもしくはポリプロピレン繊維)もしくは天
然および合成繊維の組み合わせからなる織りウェブもしくは不織ウェブから製造
することができる。トップシートが繊維を備える場合、繊維はスパンボンド、カ
ーディッド、ウェットレイド、メルトブロウン、ハイドロエンタングルドされて
いるか、そうでなければ当該技術分野において知られるように処理されていても
良い。ステープル長のポリプロピレン繊維のウェブを備える1つの好適なトップ
シート24が、Veratec.社のDivision of International Paper Company(Walpo
le、MA)によってP-8の名称で製造されている。
【0019】 好適な成形フィルムトップシートが、以下の文献に記載されている。US特許3,
929,135の発明名称「テーパーの付いた毛管を有する吸収性構造」(Thompsonに1
975年12月30日に付与)、US特許4,324,246の発明の名称「汚れに対して耐性のあ
るトップシートを有する使い捨て吸収性用品」(Mullaneらに1982年4月13日に付
与)、US特許4,342,314の発明の名称「繊維様の特性を示す弾力性のあるプラス
チックウェブ」(Radelらに1982年8月3日に付与)、US特許4,463,045の発明名称
「非光沢に見える表面および布地様触感の印象を示す巨視的に引き伸ばした3次
元プラスチックウェブ」(Ahrらに1984年7月31日に付与)、およびUS特許5,006,
394「多層ポリマーフィルム」(Bairdに1991年、4月9日に付与)。他の好適なト
ップシート30が、US特許4,609,518および4,629,643(Curroらにそれぞれ1986
年9月2日および1986年11月16日に付与)に従って作製される。両文献とも本明細
書において参照により取り入れられている。このような成形フィルムは、プロク
ターアンドギャンブル社(シンシナティ、オハイオ)から「DRI-WEAVE」として
、またTredegar社(Terre Haute、インディアナ)から「CLIFF-T」として販売さ
れる。
【0020】 トップシート24を疎水性材料から作製するかまたは疎水性に処理して、着用
者の皮膚を吸収性コア28に収容された液体から隔てても良い。トップシート2
4を疎水性材料から作製する場合、好ましくはトップシート24の少なくとも上
面は親水性に処理して、液体がトップシートをより速く通過するようにする。こ
うすることにより、身体滲出物が、トップシート24を通って吸い込まれて吸収
性コア28に吸収されるのではなくトップシート24の外へ流れていくという可
能性が減る。トップシート24を、界面活性剤によって処理するかまたは界面活
性剤をトップシートに取り入れることで親水性にしても良い。トップシート24
を界面活性剤によって処理するかまたは界面活性剤をトップシート内に取り入れ
る好適な方法が、以下の文献に記載されている。US特許4,988,344の発明名称「
多層吸収性層を有する吸収性用品」(Reisingらに1991年1月29日に付与)、およ
びUS特許4,988、345の発明名称「急速捕捉性吸収性コアを有する吸収性用品」(R
eisingに1991年1月29日に付与)、およびUS法定発明登録H1670(Azizらの名義で
1997年7月1日に公開)。これらの文献のそれぞれは、本明細書において参照によ
り取り入れられている。代替的に、トップシート24は開口部が設けられた疎水
性のウェブまたはフィルムを含んでいても良い。これは、製造プロセスから親水
化処理工程を省き、および/または疎水性処理をトップシート24に施すこと(
例えば、SCOTCHGUARDのようなポリテトラフルオロエチレン化合物、または後述
する疎水性ローション組成物)によって行うことができる。このような実施形態
においては、開口部は、尿のような水性流体が著しい抵抗を伴うことなく流れる
ことができるように、十分に大きいことが好ましい。
【0021】 トップシート24のどんな部分にも、当該技術分野で知られるローションを塗
っても良い。好適なローションの例には、以下の文献に記載されたものが含まれ
る。US特許5,607,760の発明名称「エモリエントとポリオールポリエステル不動
化剤とを含むローション付与されたトップシートを有する使い捨て吸収性用品」
(Roeに1997年3月4日に付与)、US特許5,609,587の発明名称「液体ポリオールポ
リエステルエモリエントおよび不動化剤を含むローショントップシートを有する
おむつ」(Roeに1997年3月11日に付与)、US特許5,635,191の発明名称「ポリシ
ロキサンエモリエントを含むローション付与されたトップシートを有するおむつ
」(Roeらに1997年6月3日に付与)、およびUS特許5,643,588の発明名称「ローシ
ョン付与されたトップシートを有するおむつ」(Roeらに1997年7月1日に付与)
。ローションは、単独でまたは他の薬品と組み合わせて、上述の疎水化処理とし
て機能することができる。またトップシートは、抗菌剤を含んでまたは抗菌剤に
よって処理されていても良く、いくつかの例が、PCT出願WO95/24173の発明名称
「臭い制御のために抗菌剤をトップシートに含む吸収性用品」(1995年9月14日
にTheresa Johnsonの名義で公開された)に開示されている。さらに、トップシ
ート24、バックシート26またはトップシートもしくはバックシートのどんな
部分にも、エンボス加工および/またはつや消し仕上げを施して、より布地様の
外観にしても良い。
【0022】 トップシート24は、好ましくは吸収性コア28の身体側表面47に近接して
配置され、吸収性コア28および/またはバックシート26に、当該技術分野で
知られる何らかのアタッチメント手段を用いて接合されていても良い。好適なア
タッチメント手段は、バックシート26をおむつ20の他の部材に結合する手段
に関するところで、すでに述べている。
【0023】 吸収性コア28は、当該技術分野で知られるどんな吸収性材料を備えていても
良い。吸収性コア28は、様々なサイズおよび形状で製造されていても良く(例
えば、矩形、砂時計、「T」形状、非対称など)、使い捨ておむつおよび他の吸
収性用品で普通に用いる様々な液体吸収性材料、たとえば粉砕された木材パルプ
(一般にエアーフェルトと言われる)を備えていても良い。他の好適な吸収性材
料の例には、以下のものが含まれる。クレープセルロースワディング、メルトブ
ロウンポリマー(コフォームを含む)、化学的に硬化され、改質され、または架
橋されたセルロース繊維、ティシュ(ティシュラップおよびティシュラミネート
を含む)、吸収性発泡体、吸収性スポンジ、超吸収性ポリマー、吸収性ゲル化材
料、または他の何れかの既知の吸収性材料もしくは材料の組み合わせ。
【0024】 吸収性コア28の構成および構造は、変化しているものであっても良い(例え
ば、吸収性コアまたは他の吸収性構造が、キャリパーが変化するゾーン、親水性
の勾配、超吸収性の勾配、または平均密度および平均坪量がより低い捕捉ゾーン
を有していても良く、または1もしくは複数の層または構造を備えていても良い
)。しかし、吸収性コア28の全吸収容量は、おむつ20のデザインローディン
グおよび意図する用途に適合しなければならない。
【0025】 吸収性コアとして使用する典型的な吸収性構造が、以下の文献に記載されてい
る。US特許4,610,678の発明名称「高密度吸収性構造」(Weismanらに1986年9月9
日に付与)、US特許4,673,402の発明名称「二重層コアを有する吸収性用品」(W
eismanらに1987年6月16日に付与)、US特許4,834,735の発明名称「密度および坪
量がより低い捕捉ゾーンを有する高密度吸収性部材」(Alemanyらに1989年5月30
日に付与)、US特許4,888,231の発明名称「ダスティング層を有する吸収性コア
」(Angstadtに1989年12月19日に付与)、US特許5,137,537の発明名称「個別化
された(Individualized)ポリカルボン酸架橋された木材パルプセルロース繊維
を含む吸収性構造」(Herronらに1992年8月11日に付与)、US特許5,147,345の発
明名称「失禁を取り扱うための高効率吸収性用品」(Youngらに1992年9月15日に
付与)、US特許5,342,338の発明名称「低粘性糞便物のための使い捨て吸収性用
品」(Roeに1994年8月30日に付与)、US特許5,260,345の発明名称「水性の身体
流体のための吸収性発泡体材料およびこのような材料を備える吸収性用品」(De
sMaraisらに1993年11月9日に付与)、US特許5,387,207の発明名称「水性の身体
流体のための濡れるまで薄い吸収性発泡体材料およびその製造方法」(Dyerらに
1995年2月7日に付与)、US特許5,625,222の発明名称「水性の流体のための、水
と油の比が非常に高い高内部相エマルションからなる吸収性発泡体材料」(DesM
araisらに1997年7月22日に付与)。これらの特許のそれぞれは、本明細書におい
て参照により取り入れられている。
【0026】 またおむつ20は、フィットおよび封じ込めの改善を促進するために、1また
は複数のウェイスト部材34を備えていても良い。弾性的なウェイスト部材34
は、以下の文献に記載されるものを含む多くの異なる構成で作ることができる。
US特許4,515,595(Kievitらに1985年5月7日に付与)、US特許4,710,189(Lashに
1987年12月1日に付与)、US特許5,151,092(Buellに1992年9月9日に付与)、お
よびUS特許5,221,274(Buellに1993年6月22日に付与)。他の好適なウェイスト
構成には、ウェイストキャップ部材たとえばUS特許5,026,364(Robertsonに1991
年6月25日に付与)およびUS特許4,816,025(Foremanに1989年3月28日に付与)に
記載されるようなものが含まれ得る。上述の引用文献はすべて、本明細書におい
て参照により取り入れられている。
【0027】 またおむつ20は、締結システム40を備えていても良い。締結システム40
は好ましくは、第1ウェイスト領域と第2ウェイスト領域とを重ねて保持するこ
とで、おむつ20の周囲に横方向の張力を発生させて、おむつ20を着用者に保
持する。締結システム40は好ましくは、テープタブおよび/またはフック(ho
ok)およびループの締結部品を備えるが、他のどんな既知の締結手段も広く許容
される。いくつかの典型的な締結システムが、以下の文献に開示されている。US
特許3,848,594の発明名称「使い捨ておむつ用のテープ締結システム」(Buellに
1974年11月19日に付与)、US特許B1 4,662,875の発明名称「吸収性用品」(Hiro
tsuらに1987年5月5日に付与)、US特許4,846,815の発明名称「改善された締結器
具を有する使い捨ておむつ」(Scrippsに1989年7月11日に付与)、US特許4,894,
060の発明名称「改善されたフック締結部分を有する使い捨ておむつ」(Nestega
rdに1990年1月16日に付与)、US特許4,946,527の発明名称「感圧粘着性締結具お
よびその製造方法」(Battrellに1990年8月7日に付与)、および本明細書で前に
引用したUS特許5,151,092(Buellに1992年9月9日に付与)、およびUS特許5,221,
274(Buellに1993年6月22日に付与)。また締結システムは、US特許4,963,140(
Robertsonらに1990年10月16日に付与)に開示されるように、用品を使い捨ての
構成で保持する手段を与えても良い。これらの特許のそれぞれは、本明細書にお
いて参照により取り入れられている。いくつかの典型的なフックが、Aplixから
商標名960Eおよび960Dで販売されている。典型的な好適なループが、3Mから商標
名EBLで、またGuilfordから商標名18904で販売されている。代替的な実施形態に
おいては、衣類の対向する面(side)を縫い合わせるかまたは溶着(weld)して
パンツを形成し、用品をプルオンタイプのおむつたとえばトレーニングパンツと
して使用できるようにしても良い。
【0028】 また、おむつ20は、何らかの好適な構成で作製されシャーシに結合されたサ
イドパネル30を備えていても良い。伸縮性サイドパネルを有するおむつの例は
、以下の文献に開示されている。US特許4,857,067の発明名称「シャーリングを
付けた耳部を有する使い捨ておむつ」(Woodらに1989年8月15日に付与)、US特
許4,381,781(Sciaraffaらに1983年5月3日に付与)、US特許4,938,753(Van Gom
pelらに1990年7月3日に付与)、本明細書で前に参照したUS特許5,151,092(Buel
lに1992年9月9日に付与)、およびUS特許5,221,274(Buellに1993年6月22日に付
与)、US特許5,669,897(LaVonらに1997年9月23日に付与)の発明名称「持続す
るダイナミックフィットをもたらす吸収性用品」、EPO公開番号WO95/13775 A1(
1995年5月26日に公開)の発明名称「多方向伸張性サイドパネルを有する吸収性
用品」。各文献は本明細書において参照により取り入れられている。
【0029】 好ましくは、おむつ20は、液体その他の身体滲出物を封じ込めることの改善
を促進するために、さらにレッグカフス32を備える。レッグカフスは、レッグ
バンド、サイドフラップ、バリアカフス、または弾力性カフスと呼ばれることも
ある。US特許3,860,003には、サイドフラップおよび1または複数の弾性部材を
有することで伸縮性のレッグカフス(ガスケッティングカフス)を実現している
収縮性のレッグ開口部が設けられた使い捨ておむつが記載されている。US特許4,
808,178および4,909,803(Azizらに、それぞれ1989年2月28日および1990年3月20
日にissued)には、レッグ領域の封じ込めを改善する「スタンダップ」型伸縮性
フラップ(バリアカフス)を有する使い捨ておむつが記載されている。US特許4,6
95,278および4,795,454(1987年9月22日にLawsonに、および1989年1月3日にDrag
ooに、それぞれ付与)には、ガスケッティングカフスとバリアカフスとを備える
デュアルカフスを有する使い捨ておむつが記載されている。ある実施形態におい
ては、上述したように、レッグカフスの全部または一部をローションで処理する
ことが好ましい場合がある。
【0030】 また本発明の実施形態には、排泄物を受け取って収容するためのポケット、排
泄物用の空隙を与えるスペーサー、用品内の排泄物の動きを制限するバリア、お
むつ内に堆積した排泄物を受け取って収容するコンパートメントまたは空隙など
、およびこれらの何らかの組み合わせが含まれる。吸収性製品内で使用するポケ
ットおよびスペーサーの例が、以下の文献に記載されている。US特許5,514,121
(Roeらに1996年5月7日に付与)の発明名称「排除スペーサーを有するおむつ」
、US特許5,171,236(Dreierらに1992年12月15日に付与)の発明名称「コアスペ
ーサーを有する使い捨て吸収性用品」、US特許5,397,318(Dreierに1995年3月14
日に付与)の発明名称「ポケットカフスを有する吸収性用品」、US特許5,540,67
1(Dreierに1996年7月30日に付与)の発明名称「頂部(Apex)のあるポケットカ
フスを有する吸収性用品」、およびPCT出願WO93/25172(1993年12月3日に公開)
の発明名称「衛生吸収性用品で使用するスペーサーおよびこのようなスペーサー
を有する使い捨て吸収性用品」、およびUS特許5,306,266の発明名称「使い捨て
吸収性用品で使用するフレキシブルスペーサー」(Freelandに1994年4月26日に
付与)。コンパートメントまたは空隙の例が、以下の文献に開示されている。US
特許4,968,312の発明名称「糞便を区分する使い捨ておむつ」(Khanに1990年11
月6日に付与)、US特許4,990,147の発明名称「排泄物を隔離する弾性ライナーを
有する吸収性用品」(Freelandに1991年2月5日に付与)、US特許5,62,840の発明
名称「使い捨ておむつ」(Holtらに1991年11月5日に付与)、およびUS特許5,269
,755の発明名称「使い捨て吸収性用品用の三等分トップシートおよびこのような
三等分トップシートを有する使い捨て吸収性用品」(Freelandらに1993年12月14
日1993に付与)。好適な横断バリアーの例が以下の文献に記載されている。US特
許5,554,142の発明名称「効果的な高さの多重横断パーティションを有する吸収
性用品」(1996年9月10日にDreierらの名義で付与)、PCT特許WO94/14395の発明
名称「直立する横断パーティションを有する吸収性用品」(Freelandらの名義で
1994年7月7日に公開)、およびU.S.5,653,703「角張った直立する横断パーティ
ションを有する吸収性用品」(1997年8月5日にRoeらに付与)。上に引用した引
用文献の全ては、本明細書において参照により取り入れられている。
【0031】 また本発明の用品は、1または複数の糞便改質剤(「FMA」、「改質剤」、ま
たは「薬品」)を、身体排泄物たとえば糞便およびメンスの化学的または物理的
特性を改質できる有効な濃度で、含んでいても良い。本明細書で用いる場合、「
糞便改質剤」(またはFMA)は、糞便類似物もしくは好ましくは実際の糞便の硬
さを、後述する硬度方法で測定したときに、少なくとも約100%だけ増加でき
る、または与えられた糞便類似物もしくは好ましくは実際の糞便の硬さを、少な
くとも約25%だけ低減できるどんな化学的組成物をも指す。個々の用品のデザ
インおよび糞便のタイプに依存して、糞便の有効な粘性(effective viscosity
)を増加または減少させる実施形態、糞便を脱水する容易さを増加または低減さ
せる実施形態、糞便の粘着性(stickiness)または粘着特性(adhesion charact
eristics)を低減する実施形態、またはこれらのどんな組み合わせも意図される
。本発明の糞便改質剤は固形糞便の特性を改質することができ得るが、FMAは
、制御された応力レオメーター上で平行板を用いる制御された応力レオメトリー
テストにおいて、一般にせん断速度が1/sec(約35℃で)のときに粘度が
約10cPを上回り約107cPを下回る糞便、より詳細にはせん断速度が1/
sec(約35℃で)のときに約102cPないし約107cPの粘性流体糞便の
特性を変えることにおいて、通常最も効果的である。(参考までに、水は20℃
において約1.0cPであり、Jif Creamyピーナッツバター(プロクター&ギャ
ンブル社(シンシナティ、オハイオ)から販売される)は、この同じせん断速度
において25℃のときに約4×105cPである)。本明細書で用いる場合、粘
度の測定方法は後述するテスト方法で説明する。
【0032】 糞便に対する化学薬品の具体的な効果に関係なく、薬品はその機能を果たすた
めに、糞便に対して利用可能で(available)なければならない。本明細書で用
いる場合、FMAの場合(context)においては、用語「利用可能である」は、化学
薬品が、用品内または着用者の皮膚上に堆積した糞便の少なくとも一部と直接接
触するように、用品を普通に着用している間、用品内に配置されるかまたは用品
もしくは用品の構成要素によって付与されることを示す。薬品を構造内部(例え
ば、トップシートの下の吸収性層内)に配置する場合、構造は、糞便によって実
質的に浸透可能でなければならない。このような場合、薬品が「利用可能である
」のは、構造の加圧下受け取り値が、後述する方法のセクションで説明する受け
取り値測定方法で測定したときに、約0.50g/cm2/Jを上回る、好まし
くは約1.0g/cm2/Jを上回る場合である。薬品がカプセル封入されてい
る場合、薬品は、糞便が用品に付与(insult)されたとき、またはほぼそのとき
に、用品によって放出されなければならない。例えば、FMAを、尿または糞便
水分と接触するとすぐにFMAを溶解して放出し糞便と接触させる水溶性フィル
ムによって、保持しても良い。
【0033】 FMAの「有効な濃度」は、本明細書で用いる場合、用品内の少なくとも一部
の糞便の硬さに対して測定され得る効果(後述する硬度方法によって測定する)
、または着用者の皮膚に対して測定され得る効果を有するのに必要な薬品の相対
的な量を指す。
【0034】 「有効な濃度」を示すデータを以下に与える。FMAの濃度は処理すべき糞便
の少なくとも約0.01重量%が望ましく、より典型的には、糞便の約0.1な
いし約50重量%が糞便に対して利用可能であることが好ましい。例えば、おむ
つ内にロードされた25gの糞便の全体を処理(すなわち「バルク」処理)する
ことを5重量%のレベルで行うためには、1.25gのFMAが糞便の塊(mass
)に対して利用可能でなければならない(糞便の比重を1.0と仮定している)
。従って、FMAは、用品の約0.001重量%ないし50重量%の濃度で用品
内に存在することが好ましい。しかし典型的には、濃度は用品の約0.01ない
し20重量%である。
【0035】 FMAは、糞便類似物および好ましくは実際の糞便の硬さを約100%(好ま
しくは約200%、より好ましくは約400%)だけ増加させることを、室温(
20ないし25℃)において、処理すべき糞便の約20重量%以下の濃度におい
てできることが好ましい。より好ましくは、FMAは、糞便類似物または実際の
糞便の硬度を約100%(好ましくは約200%、より好ましくは約400%)
だけ増加させることを、処理すべき糞便の約10重量%の濃度以下においてでき
る。さらにより好ましくは、FMAは、糞便類似物または実際の糞便の硬度を約
100%(好ましくは約200%、より好ましくは約400%)だけ増加させる
ことを、処理すべき糞便の約5重量%の濃度以下においてできる。他の好ましい
実施形態においては、FMAは、糞便類似物または実際の糞便の硬度を約100
%(好ましくは約200%、より好ましくは約400%)だけ増加させることを
、処理すべき糞便の約1重量%の濃度以下においてできる。さらに他の好ましい
実施形態においては、FMAは、糞便類似物または実際の糞便の硬度を約100
%(好ましくは約200%、より好ましくは約400%)だけ増加させることを
、処理すべき糞便の約0.5重量%の濃度以下においてできる。典型的に、FM
Aは、糞便類似物または実際の糞便の硬度を約100%(好ましくは約200%
、より好ましくは約400%)だけ増加させることを、処理すべき糞便の約0.
1ないし約10重量%の濃度以下においてできる。
【0036】 好ましくは、硬さを上述で規定したように増加させることを、糞便と接触した
後、約30分間の間に、より好ましくは約15分以内に、さらにより好ましくは
約5分以内に、さらにより好ましくは約3分以内に、そして最も好ましくは約1
分以内に達成する。典型的に、望ましい硬度の変化は、約1分ないし約10分の
間に達成される。より好ましい実施形態においては、硬さを上述で規定したよう
に増加させることを、処理すべき糞便の約5重量%以下のFMA濃度において約
3分以内に、または処理すべき糞便の約1.5重量%のFMA濃度において約3
分以内に達成される。他の好ましい実施形態においては、FMAは、糞便類似物
または実際の糞便の硬度を約200%だけ増加させることを、処理すべき糞便の
約5重量%以下の濃度において約3分以内にできる。さらに他の好ましい実施形
態においては、FMAは、糞便類似物または実際の糞便の硬度を約400%だけ
増加させることを、処理すべき糞便の約5重量%以下の濃度において約3分以内
にできる。
【0037】 2つの合成糞便類似物の参考硬度値を、表1に示す。(硬度は、糞便の複合的
な係数(complex modulus)に密接に関係することが分かっている)。類似物A
は、典型的な「柔らかい」糞便の水分、硬度、および粘着特性を表し、一方、類
似物Bは、典型的な「糊状の」糞便を表わす。FMAの機能をより良く例証する
ために、2つの硬さの糞便をシミュレートしている。類似物AおよびBの調製方
法は、後述するテスト方法セクションで説明する。
【表1】
【0038】 糞便類似物AおよびBは、FMAの性能を評価するための強固で(robust)繰
り返し可能な手段である。しかし、実際の糞便は非常に複雑な物質である。特定
の化学処理においては、上述したどちらかの類似物よりも実際の糞便に対して、
FMAの効果がより大きくあり得る。評価した薬品の1つについて、糞便類似物
および実際の糞便に対する硬度変化に関する硬度データを示して、処理に対する
相対的なレスポンスの類似性を示す。これらの実験で用いた実際の糞便は、複合
的な「柔らかい」糞便サンプルおよび複合的な「糊状の」糞便サンプルの両方か
らなっていた。複合的な柔らかい糞便サンプルを溜めることは、母乳で育てられ
た2人の生後4ヶ月のアメリカ人男性幼児による複数の糞便(尿で汚れていない
)を用いて行った。複合的な「糊状の」サンプルを溜めることは、2人のアメリ
カ人幼児(粉ミルクで育てられた生後4ヶ月の男性幼児と、母乳と食卓に出る食
べ物との間の「変わり目の」食べ物を食べている生後12ヶ月の男性幼児)によ
る複数の糞便(尿で汚れていない)を用いて行った。糞便を溜めることは、Sewa
rd Medical社(ロンドン、イギリス)によるSeward Stomacher 400 Lab System
を用いて行った。参考までに、溜めた未処理の(すなわち収集時の)柔らかい糞
便サンプルの硬度は28gであり、溜めた未処理の糊状の糞便サンプルの硬度は
297gであった いくつかの比較例を糞便類似物と混ぜた結果を、下表2に示す。比較材料はす
べて、サンプル調製方法で後述するようにして糞便類似物と混ぜた。上述のデー
タから明らかなように、所望する硬度変化は比較材料を用いては実現しなかった
【表2】
【0039】 本発明の好ましい実施形態においては、改質剤(イオン性錯化によって水の結
合度合いを増加させることによって、糞便の構造を増大させる)を用いて、糞便
の粘度を上げ、可動性を下げる。これは、イオン性錯化剤を適切な濃度で用いる
ことで行うことができる。FMAの中には、糞便の具体的なタイプにおける構造
上の特徴の違いに起因して、糞便のタイプが異なると機能の仕方が異なり得るも
のがある。この1つの例は水酸化カルシウムである。これは、柔らかい糞便類似
物に対しては粘度低減剤として機能するが、糊状の糞便に対しては同じ濃度にお
いて(イオン性錯化による)増粘剤として機能する。
【0040】 イオン性錯化剤には、それ自身または水分または糞便中の他の化学的な実体(
entities)と錯体を形成して構造が増大された領域および硬さを糞便内に生じる
どんな単一成分も含まれ得る。生じた錯体は、糞便内の水分をより強く安定化ま
たは結合するように作用する。典型的なイオン性錯化剤には、ZnO、MgO、
MnO、CaO、水酸化カルシウム、A123、アルミニウム塩、亜鉛塩たとえ
ば亜鉛アセテートおよび亜鉛グルカネート、ゼラチン、第四級アンモニウム塩、
エタノールアミン、アルギン酸、セチルトリメチルアンモニウムブロミドなどが
含まれる。その代わりに、イオン性錯化剤が2種(またはそれ以上)の成分系を
含み、錯体(すなわち、より長距離構造)の生成を2種の添加成分(例えば、ア
ルミニウム、カルシウム、または亜鉛塩とアルギン酸および/またはその塩)の
相互作用によって行っても良い。その代わりに、イオン性錯化剤が、水分と錯体
を形成したときに結晶水和物を形成しても良い。通常、カルシウム含有化合物ま
たは系(例えば、CaO、水酸化カルシウム、およびアルギン酸カルシウムなど
)が、最も効果的な糞便改質剤の例として挙げられる。
【0041】 表3に、糞便類似物または糞便の硬さへの種々のイオン性錯化剤の効果を示す
。(糞便類似物および/または糞便の混合は、後述するサンプル調製方法で述べ
る通りに行った)。
【表3】
【0042】 特定の実施形態においては、用品内の糞便の塊全体を処理(すなわち「バルク
処理」)することが好ましいが、ある好ましい実施形態においては、糞便の一部
のみをFMAによって処理する。これらの実施形態においては、FMAは比較的
短い距離だけ糞便内に浸透し得るため、比較的硬くて粘り気のない改質された外
部層が形成される。このことは、FMAを利用する観点から、またはFMAを糞
便物中に混ぜる必要を省くために、好ましくあり得る。改質された外部層は、糞
便の塊の表面またはその付近に位置する糞便の領域または層であり、糞便の塊の
残りの部分とは異なる物理特性を有する。好ましくは、改質層は残りの糞便と比
べて、より硬く(すなわち降伏点がより高く)、粘り気があまりなく、および/
または糞便に含まれる揮発性分子の拡散に対する耐性がより高く、その結果、糞
便の塊の拡散/可動性が低くなり、および/または着用者の皮膚に対する糞便の
塊の粘着力が下がり、および/または糞便の臭いが弱まる。好ましくは、改質さ
れた外部層領域は厚みが約1ないし約1000ミクロンであり、糞便の塊の全部
またはどの部分を覆っていても良い。例としては、皮膚/糞便界面の糞便のみを
処理することが(例えば、粘着力を低減しおよび/または洗浄を促進しまたは着
用者の皮膚に広がることを低減するために、または吸収を促進するために、また
は用品内に広がることを低減するために)、好ましくあり得る。すなわち、厚み
1mmの層の糞便物を30cm2の領域の皮膚または用品トップシート上で10
重量%のレベルで処理するためには、糞便との接触領域内で0.30gのFMA
が糞便に利用可能でなければならない(糞便の比重を1.0と仮定している)。
【0043】 種々の実施形態において、FMAは有機または無機、低分子量分子もしくはポ
リマー性質(in nature)であっても良く、および/または液体、固体(例えば
、パウダー、繊維、フィルム、ウェブ)、または半固体、またはこれらの混み合
わせであっても良い。FMAを、水/油もしくは油/水エマルション、懸濁液、
または混合物で提供しても良い。FMAを、別個の分離された要素として(例え
ば、用品内のまたは用品に取付けた繊維バットまたは繊維層として)用品に配置
しても良いし、またはキャリア媒体たとえばローションもしくはスキンケア組成
物(後述する)もしくはウェブの内部または表面に保持しても良いし、またはフ
ィルムの下でもしくはパケット、セル、もしくはエンベロープ構造内で、放出可
能にカプセル封入しても良い。
【0044】 FMAをスキンケア組成物によって付与する(deliver)実施形態においては
、FMAはスキンケア組成物に対して可溶性であっても良いし、または懸濁液で
保持しても良いし、もしくは単純な混合物として保持しても良い。大き目のFM
A粒子(例えば、好ましくは最大寸法で約250μmを上回る)を、スキンケア
組成物中に少なくとも部分的に埋め込むか、またはスキンケア組成物によって少
なくとも部分的に粘着性保持しても良い。本発明の実施形態において使用できる
スキンケア組成物において有用な典型的な材料には、処方箋なしで人が使用する
スキン保護薬剤製品に関する米国連邦食品薬品局(FDA)の暫定的最終モノグ
ラフによって規定されるカテゴリーIの活性剤(actives)が含まれ、現時点で
は、アラントイン(alantoin)、水酸化アルミニウムゲル、カラミン、カカオバ
ター、ジメチコーン、たら肝油(組み合わせて)、グリセリン、カオリン、ペト
ロラタム、ラノリン、鉱油、サメ肝油、白ペトロラタム、タルク、局部的な(to
pical)デンプン、酢酸亜鉛、炭酸亜鉛、酸化亜鉛などが含まれる。その他の潜
在的に有用な材料は、処方箋なしで人が使用するスキン保護薬剤製品に関する米
国連邦食品薬品局(FDA)の暫定的最終モノグラフによって規定されるカテゴ
リーIIIの活性剤であり、現時点では、生きた酵母菌の誘導体、アルジオキサ
、酢酸アルミニウム、マイクロポーラスセルロース、コレカルシフェロール、コ
ロイド状オートミール、塩酸システイン、デクスパンタノール(dexpanthanol)
、ペルビアンバルサム油、蛋白質の加水分解産物、ラセミチオニン(racemethio
nine)、重炭酸ナトリウム、ビタミンAなどが含まれる。現在、FDAがモノグ
ラフを書いたスキンケア成分の多くが、市販のスキンケア製品に使用されている
。製品は、たとえばA and DR軟膏、VASELINERワセリン、DESITINRおむつ発疹
軟膏、およびDaily Care軟膏、GOLDBONDR薬用ベビーパウダー、AQUAPHORR治療軟
膏、BABY MAGICRベビーローション、JOHNSON'S ULTRA SENSITIVERベビークリー
ム、Johnsonのベビーローション、リップクリームなどである。他の好適なスキ
ンケア組成物が、US特許5,643,588、US特許5,607,760、US特許5,609,587、およ
びUS特許5,635,191に詳細に記載されている。これらの特許のそれぞれの開示は
、本明細書において参照により取り入れられている。
【0045】 本発明において有用なスキンケア組成物の融解プロファイルは、好ましくは、
スキンケア組成物が、着用者と接触する用品の表面上で室温において比較的動か
ずに局在化し、また体温で着用者に容易に移ることができ、それにも拘らず極限
の貯蔵条件の下でも完全には液体とならないようなものである。好ましくは、組
成物は、通常の接触、着用者の動き、および/または体温によって、皮膚に容易
に移ることができる。
【0046】 好ましい実施形態においては、ここで有用なスキンケア組成物は、20℃にお
いて、すなわち周囲温度において、固体またはより多くの場合半固体である。「
半固体」が意味するところは、組成物が、擬塑性または塑性液体に特有なレオロ
ジーを有するということである。せん断応力を全く印加しない状態では、組成物
は半固体のように見えるが、せん断速度の増加とともに流れるようにすることが
できる。これは、組成物は主として固体成分を含み得るが、少量の液体成分も含
み得るためである。好ましくは、本発明の組成物のゼロせん断応力時の粘度は、
約1.0×106センチポアズないし約1.0×108センチポアズである。より
好ましくは、ゼロせん断応力時の粘度は、約5.0×106センチポアズないし
約5.0×107センチポアズである。本明細書で用いる場合、用語「ゼロせん
断応力時の粘度」は、プレートおよびコーンビスコメーター(好適な装置は、TA
Instruments(New Castle、デラウェア)からモデルナンバーCSL 100として販
売される)を用いて、非常に低いせん断速度(たとえば1/sec)で測定した
粘度を指す。当業者ならば、高融点成分以外の方法を用いて同様の粘度を実現で
きることが分かるであろう。例えば、ローションに、ゼロせん断応力時の粘度が
高いが、せん断応力を印加するとすぐに崩壊して粘度が低下する構造を付与して
も良い(このタイプの組成物は降伏値を有すると言われる)。このような構造は
、ある種の粘土材料たとえばベントナイト粘土またはモンモリナイト粘土によっ
て、またヒュームドシリカによって付与することができる。特に好ましいのは、
Cabot社、Cab-O-Sil Div.(Tuscola、イリノイ)からCAB-O-SILとして販売され
るフュームドシリカである。また、当業者ならば、このような組成物のゼロせん
断応力時の粘度は、粘度対せん断速度のプロットをせん断速度ゼロまで外挿して
測定できることが分かるであろう。このような粘度測定は、約20℃の温度で行
わなければならない。
【0047】 スキンケア組成物のキャリア媒体は、有用な活性成分たとえば1または複数の
スキン保護剤またはエモリエントを含んでいても良い。本明細書で用いる場合、
用語「エモリエント」は、皮膚を、濡れまたは炎症から保護し、柔らかくし、和
らげ、柔軟にし、覆い、滑らかにし、潤いを与え、および/または洗浄する材料
を指す。(「エモリエント」の用語を本明細書で用いる限り、モノグラフが書か
れた上述の活性剤のいくつかは「エモリエント」であることが分かる)。好まし
い実施形態においては、エモリエントは、周囲温度において、すなわち約20℃
において、塑性または液体いずれかのコンシステンシーを有する。このようなコ
ンシステンシーによって、組成物はソフトで滑らかでローション様の感触を示す
ことができる。
【0048】 本発明において有用な代表的なエモリエントには、以下のものが含まれるが、
これらに限定されるわけではない。石油(petroleum)ベースのエモリエント;
スクロースエステル脂肪酸;ポリエチレングリコールおよびその誘導体;湿潤剤
;脂肪酸エステルタイプ;アルキルエトキシレートタイプ;脂肪酸エステルエト
キシレート;脂肪アルコールタイプ;ポリシロキサンタイプ;プロピレングリコ
ールおよびその誘導体;グリセリンおよびその誘導体(C12−C28脂肪酸のグリ
セリド、アセトグリセリド、およびエトキシル化グリセリドを含む);トリエチ
レングリコールおよびその誘導体;鯨蝋その他の蝋;脂肪酸;脂肪アルコールエ
ーテル、特に12ないし28の炭素原子を脂肪鎖中に含むもの、たとえばステア
リン酸;プロポキシル化脂肪アルコール;その他のポリヒドロキシアルコールの
脂肪エステル;ラノリンおよびその誘導体;カオリンおよびその誘導体;モノグ
ラフが書かれた上述の薬品の何れか;またはこれらのエモリエントの混合物。
【0049】 本発明において有用なスキンケア組成物キャリア媒体の他の好ましい成分は、
処理された用品内または用品上の所望する場所において、組成物(好適なエモリ
エントおよび/または他のスキンコンディショニング剤、治療剤、保護剤、およ
び/または組成物中に存在するFMAを含む)を不動化できる薬品である。不動
化剤は、主に組成物を塗布した用品の表面または領域にエモリエントを留めるこ
とによって、エモリエントが移動するかまたは流れる傾向を弱めることができる
。これは、不動化剤によって組成物の融点および/または粘度がエモリエントの
それを上回ることが、原因の1つであると思われる。不動化剤は、好ましくはエ
モリエントに対して混和性である(または適切な乳化剤の助けによってエモリエ
ント中に可溶性となるかもしくは分散される)ため、不動化剤によって、用品の
着用者と接触する面の表面または不動化剤が塗布される領域に、エモリエントが
捕えられる。
【0050】 また不動化剤を、着用者に接触する面または不動化剤が塗布される用品の領域
で、「固定(lock)」できることが好ましい。これは、用品へ塗布するとすぐに
急速に硬化(すなわち凝固)する不動化剤を用いることによって行うことができ
る。加えて、処理された用品をブロワー、ファン、コールドロール等を用いて外
部冷却することで、不動化剤の結晶化を促進できる。
【0051】 不動化剤は、エモリエントに対して混和性である(または可溶性である)こと
に加えて、その融解プロファイルが周囲温度で固体または半固体である組成物が
得られるものであることが好ましい。この点に関して、好ましい不動化剤の融点
は少なくとも約35℃である。このことによって、不動化剤が、移動するかまた
は流れる傾向を有することが防がれる。好ましい不動化剤の融点は、少なくとも
約40℃、より典型的には約50℃ないし約150℃である。
【0052】 本発明で使用する好適な不動化剤は、スキンケア組成物の好ましい特性によっ
て本明細書で述べた皮膚に対する利益が得られる限り、多くの薬品のうちのどれ
からでも選ぶことができる。好ましい不動化剤には、通常、以下のものからなる
群から選択される要素が含まれる。C14−C22脂肪アルコール、C12−C22脂肪
酸、およびC12−C22脂肪アルコールエトキシレート(平均のエトキシル化度が
2ないし約30)、およびこれらの混合物。好ましい不動化剤には、C16−C18 脂肪アルコール、好ましくはセチルアルコール、スエテアリルアルコール、ベヘ
ニルアルコール、およびこれらの混合物からなる群から選択される高融点結晶材
料(crystalline high melting materials)が含まれる。(これらの材料の直線
構造によって、処理された吸収性用品における凝固が促進される)。他の好まし
い不動化剤には、C16−C18脂肪酸、好ましくはパルミチン酸、ステアリン酸、
およびこれらの混合物からなる群から選択されるものが含まれる。パルミチン酸
とステアリン酸との混合物が、特に好ましい。さらに他の好ましい不動化剤には
、C16−C18脂肪アルコールエトキシレート(平均のエトキシル化度が約5ない
し約20)が含まれる。好ましくは、脂肪アルコール、脂肪酸および脂肪アルコ
ールエトキシレートは直線である。重要なことだが、これらの好ましい不動化剤
たとえばC16−C18脂肪アルコールは、組成物の結晶化速度を増加させて、組成
物を基材(substrate)上に急速に結晶化させる。不動化剤として用いる好適な
成分のさらに他のタイプ(単独または上述の不動化剤との組み合わせの何れか)
には、蝋たとえばカルナウバ、臭蝋、蜜蝋、カンデリラ、パラフィン、セレシン
、エスパルト、オウリクリ(ouricuri)、レゾワックス(rezowax)、イソパラ
フィン(isoparaffin)、および他の既知の採掘(mined)および鉱蝋が含まれる
【0053】 糞便改質剤は、FMAを糞便に移すことによって直接糞便に付与しても良いし
、またはFMAを糞便に移す前に着用者の皮膚または用品の他の要素に最初に移
しても良い。キャリア媒体は、別個の用品を構成するかもしくはその用品の構成
要素となって、おむつ、トレーニングパンツ、その他の用品よりも先にまたはそ
の代わりに着用者(好ましくは、少なくとも肛門周囲の領域)に付与されても良
い。
【0054】 FMAをキャリア媒体に結合させる方法には、当該技術分野において知られる
どんな方法も含まれ得る。例えば、粘着剤(特に水溶性粘着剤)、水素結合、放
出可能なカプセル封入、噴霧、コーティングなどである。FMAを基材に水素結
合することは、FMAまたは少なくとも一部の基材の何れかを水でわずかに濡ら
すことによって行うことができる。乾燥するとすぐに、FMAは基材に放出可能
に付着する(すなわち、その後の液体水との接触によって結合が切れる)。この
効果は、濡れたときに「ゲル化」して粘着性になるFMA(例えば、アルギン酸
、および誘導体など)に対して強まる。濡らすことは、FMA、基材、または両
方を、接触前または接触時に、高湿度の環境(例えば、80%RH以上)にさら
すことによって行うことができる。その代わりに、水分を薬品または基材の何れ
かの少なくとも一部にスプレー、ミスト、またはアトマイズすることを、それら
が接触する前または接触時に行っても良い。このような場合、構造は、用品に取
り入れる前に乾燥していることが好ましい。
【0055】 他の好ましい実施形態においては、FMAを、ガスケットたとえばレッグカフ
ス、ウェイストバリア、ウェイストバンド、ウェイストポケットと、または糞便
スペーシング要素と関係付けても良い。FMAをガスケッティング要素たとえば
レッグカフス、ウェイストバリア、またはウェイストポケットと関係付ける実施
形態においては、FMAを、着用者からの排泄物の出口場所(例えば、糞便用の
肛門)の最も近くに配置したガスケットの一部と関係付けるのが好ましい。ある
好ましい実施形態においては、ガスケットと接触する糞便の処理を促進するため
に、FMAをガスケット表面に放出可能に付着させる。FMAをガスケット表面
に放出可能に付着させることは、上述した何れかの手段、または当該技術分野に
おいて知られる他の何れかの手段によって行うことができる。他の実施形態にお
いては、ガスケット表面の少なくとも一部においてまたはその付近で、FMAを
放出可能にカプセル封入する。糞便スペーシング要素を備える実施形態において
は、スペーシング要素のどの部分も1または複数のFMAを備えていても良い。
スペーシング要素は、上述したように薬品によって放出可能に覆われていても良
く、または(上述したように)水または糞便に可溶するフィルムによって少なく
ともある程度被覆された、薬品のセル、パケット、またはポーチを備えていても
良い。
【0056】 FMAと糞便との接触は、用品の表面またはその付近であっても良いし(例え
ば、トップシート/糞便の境界面)、用品内であっても良いし(後述する排泄物
取扱い部材120内でのように)、または糞便の塊の身体側表面であっても良い
(すなわち、FMAを用品の平面上方の皮膚または他の表面に、最初に移してお
く)。典型的に、FMAと糞便との接触は、着用者の肛門に関係付けられた用品
の領域(例えば、おむつの場合のクロッチ領域)で起こる。その代わりに、糞便
とFMAとの接触は、FMAが着用者の肛門またはその付近でオリフィス、フラ
ンジ、バルブなどを通過したときに起こるものでも良い。このような場合、FM
Aは、糞便が身体から押し出されるときに糞便が通過する圧力によって、オリフ
ィスまたはバルブから(例えば容器から)放出されるかまたは引き出されても良
い。オリフィスには、身体からの糞便の出口場所に近接して配置されるFMAま
たはFMA含有組成物を備えるシート、エンベロープ、パケットその他の構造に
おける、スリット、スロット、または穿孔が含まれ得る。オリフィスは、糞便と
の接触によって溶解して薬品または組成物を放出する可溶性フィルムによって、
最初にシールされていても良い。その代わりに、オリフィスは、糞便の通過また
は圧力によって構造が変形したときに開口しても良い。身体の圧力および動きだ
けでなく、糞便の圧力によって、FMAがオリフィスを通過して糞便に放出され
ることが助けられても良い。
【0057】 FMAを付与することは、消極的であっても良いし(例えば、普通の着用状態
の間に、糞便が流れてFMAと接触する)、積極的であっても良いし(例えば、
用品内の要素が、あるきっかけに応じてFMAを糞便に付与または放出する)、
または二次的なキャリアを介しても良い(例えば、パウダーその他のスキンケア
組成物を着用者の皮膚に最初に移す)。糞便へFMAを付与することは、糞便の
押し出し圧力、重量、温度、酵素活性、水分含有量、および/またはpH、尿の
存在(例えば、排便に応じてまたは排便の前に、尿がトリガとなって薬品が放出
される)、身体の動き、圧力、もしくは熱、または用品の着用サイクルの間の他
の何らかのトリガもしくは事象の結果、起こっても良い。
【0058】 FMAを、最初に用品または用品の何れかの部分の内部またはその表面に蓄え
ておき、その後に、本明細書で説明する何れかのトリガ事象によって放出しても
良い。ある好ましい実施形態においては、FMAを放出可能にカプセル封入する
ことをフィルムの下でまたはセル、パケット、エンベロープなどにおいて行って
、用品に糞便が付与される前に薬品が移動および/または損失することを防ぎ、
および/または使用中に糞便と接触するようにFMAを位置決めする。フィルム
被覆、セル、パケット、その他の薬品用の「容器」は、少なくとも糞便と接触す
る容器の表面領域を覆う水溶性フィルムを備えていても良い。尿、糞便からの水
分、または糞便の他の部分がフィルムを溶解して薬品を放出し(すなわちトリガ
による放出)、糞便と接触させて処理する。本発明で有用な水溶性フィルムの例
は、MONOSOL M703lとしてChris Craft Industrial products(South Holland、
イリノイ)から販売されるか、またはHL1636としてH. B. Fuller社(St. Paul、
ミネソタ)から販売されるポリビニルアルコールフィルムである。その代わりに
、フィルムは、ある糞便酵素(トリプシンのような)の存在下においてのみまた
は一定のpH範囲においてのみ、可溶性であっても良い。
【0059】 薬品の放出を急速に行って(例えば、尿または糞便の水分とガス放出性組成物
との接触によって起こる爆発性ガスの放出を用いる)、糞便を薬品で取り囲むか
または覆っても良い。ガス放出性組成物には、水と混合するかまたは水中で一緒
にしたときにガスを放出する、粒子、小球などの1または複数の基材が含まれ得
る(例えば、重炭酸ナトリウム、または重炭酸ナトリウムとクエン酸)。粒子は
、水溶性の母体(例えばPVA)中に埋め込んでも良い。FMAを、フィルムの
排泄物接触面の上に配置または付着させても良いし、ガス放出性組成物と糞便接
触面との間の水溶性フィルムに埋め込んでも良い。その結果、例えば、糞便中に
存在する水分が水溶性フィルムを溶解したときに、ガス放出性組成物が活性化さ
れて(すなわち、成分が水分と混合する)、ガスが急速に放出され、FMAと糞
便との混合が押し進められる。粒子には、水分と混合すると急速に炭酸ガスを放
出するクエン酸および重炭酸ナトリウムのような組み合わせが含まれ得る。その
代わりに、ガス放出性組成物には、圧縮ガスおよびFMAを含む水溶性カプセル
が含まれ得る。カプセルと接触する糞便からの水分は、フィルムを溶解してガス
を爆発的に放出させ、再び、糞便への薬品の混合/埋め込みを押し進める働きを
することができる。他の組成物およびガス放出性(evolving)または発散性(re
leasing)システムも意図されており、この発明の範囲に含まれる。
【0060】 また本発明の用品は、センサー66と、アクチュエーター67と、蓄積エネル
ギー(FMAを糞便に移し、薬品を糞便と混合し、または薬品を放出させて糞便
と接触させることに利用される)とを備える感応(resonsive)システム65を
備えていても良い。1つの好ましい実施形態には、図8に示すように、水溶性ポ
リビニルアルコールフィルムの下に真空圧縮状態で収容された、成形され圧縮さ
れたマクロポーラス発泡体68が含まれる。発泡体68には、さらにFMA75
が含まれる。糞便水分との接触によって、PVAフィルムの少なくとも一部が溶
解し、発泡体に蓄積された機械的エネルギーが放出されて、糞便物の方へそして
その内部へ薬品が機械的に輸送される。ある実施形態においては、上述した用品
内に取り入れたメカニズム(例えば、感応システム)、着用者の体重および/ま
たは動きによる機械的作用、および/または排便の行為の間またはその後の糞便
(特に低粘度の糞便)の流れによって混合が起こって、糞便物のより大きな割合
を処理することが促進され得る。他の好適な感応システムが、Roeらの名義で199
8年6月29日に出願された、同時係属中のUS特許出願の発明名称「不連続感応シス
テムを有する使い捨て用品」(P&Gケース、7197)で、より詳細に説明され
ている。この文献は、本明細書において参照により取り入れられている。
【0061】 代替的な実施形態においては、吸収性用品の他の要素と結合またはこれから分
離された3次元構造に、FMAを配置しまたは関係付けても良い。例えば吸収性
用品は、糞便との接触にFMAを利用可能にすることを容易にする突起部、隆起
部、ループ部などを有する要素を備えていても良い。1つの好ましい実施形態に
おいては、糞便改質剤を備えるホットメルト樹脂の「毛」またはストランドを、
基材82にプリントしても良い。(糞便改質剤を備える毛80を備える基材の例
を、図7に示す)。薬品が毛の表面へ移動して糞便に対して利用可能となるよう
に、薬品を樹脂中に取り入れても良い。その代わりに、上述した技術の何れかに
よって、薬品を毛に放出可能に結合しても良い。好適な毛およびフックの例が、
以下の文献でより詳細に説明されている。US特許5,058,247(Thomasらに1991年1
0月22日に付与)、US特許5,l16,563(Thomasらに1992年5月26日に付与)、US特
許5,326,415(Thomasらに1994年7月5日に付与)、およびUS特許5,762,645(Peck
らに1998年6月9日に付与)。これらの特許のそれぞれは、本明細書において参照
により取り入れられている。
【0062】 さらに他の実施形態においては、FMAをブラシ構造によって糞便に与えても
良い。ブラシ構造の一例を図6に示す。ブラシ構造60には、基材に付着させた
実質的に一列に並べられた複数のストランド、繊維、より合わさった糸、紐、ま
たは他の糸状の材料が含まれ得る。基材は、平面でも、湾曲していても、リボン
様でも良く、または複合的な湾曲を有していても良く、また多孔質でも非孔質で
も良い。ブラシ繊維62は好ましくは、排出の間に糞便が及ぼす力のもとで曲が
ることができて、糞便が容易に繊維62をまたはその間を通過することを可能に
する。ブラシ繊維62を、永続的にまたは脱離可能に基材に付着させても良い。
繊維62は、植物または動物を起源とするもの(例えば、コットンなど)、セル
ロース、または合成であっても良く、また長さは異なっていても同様であっても
良い。FMAは放出可能にブラシ構造60の繊維62に付着していて、糞便が押
されてブラシ繊維62を通り過ぎるときに、薬品が放出されて糞便と混合するよ
うになっている。ブラシ構造60は、用品と一体であっても良いし、着用者の肛
門周囲の領域に独立に付与されても良いし、また任意に、着用者または用品に粘
着するための粘着剤その他の結合手段を備えていても良い。ブラシ構造60を、
繊維62の下に空隙を有する(上述した)スペーサーの上に配置して、処理され
た糞便が占めるスペースを設けても良い。
【0063】 またFMAの付与を、pH、水分含有量、および/または他の何かのトリガー
の一定の変化に応答して相転移または幾何学的変化もしくは体積変化を経る「活
発な(smart)」ゲルを使用して行っても良い。また形状記憶材料(すなわち、
温度が所定の閾値に達したときに事前にセットした外形(geometry)または形状
(shape)に戻る金属合金またはプラスチック)を用いて、適切な温度変化のと
きに薬品を所定の位置に動かし、糞便と接触または混合しても良い。さらに、膨
張可能な材料たとえば超吸収性ポリマーまたは発泡体を用いて、糞便とFMAと
の接触を促進しても良い。このような膨張可能な材料を含む構造は、糞便か尿か
に拘らずそこからの水分を吸収するときに、構造の身体を向く面と関係付けられ
たFMAを糞便物の方へ輸送し、および/または糞便との混合を促進しても良い
。また発泡体形成材料によってFMAを輸送して、用品内の糞便との接触を促進
しても良い。この場合、発泡体形成材料がFMAを備え(または薬品と関係付け
られ)、発泡体が放出されてその体積が増加するときに糞便物を覆う。
【0064】 またFMAを、後述するマクロ粒子要素上またはその内部に保持しても良い。
これらのマクロ粒子要素は、トップシート、カフス、または用品の他の部材に(
放出可能に、またはそうでなく)取付けられた排泄物取扱い要素120に収容し
ても良いし、または身体に独立に取付けた別個の用品内に固定せず(loose)に
いても良い。(いくつかの典型的なマクロ粒子構造を図2ないし4に示す)。さ
らに、FMAを保持し、運搬し、付与し、または混合するどんな構造も、FMA
と糞便との接触領域を増加しおよび/または混合を促進するように設計された突
出部その他の3次元形状を備えていても良い。
【0065】 好ましい実施形態においては、FMAを、吸収性構造または用品のトップシー
トと関係付ける。しかし、FMAをトップシートの下の層たとえば捕捉層と関係
付けても良い。トップシートの下のサブ層たとえば排泄物取扱い要素120にF
MAを配置する実施形態では、糞便はトップシート、サブ層、その他のどんな上
部構造も容易に浸透して、薬品が利用可能とならなければならない。そのため、
このような構造は、後のテスト方法セクションで述べるように、加圧下受け取り
値が少なくとも約0.50g/cm2/J、好ましくは少なくとも約1.0g/
cm2/Jであることが好ましい。何れにせよ、薬品は、通常着用者の肛門周囲
の領域と関係付けられている用品の領域の近くに配置することが好ましい。
【0066】 図2に示すように、本発明は排泄物取扱い要素120を備えていても良い。排
泄物取扱い要素120は、粘性流体の身体排泄物の受け取り、貯蔵し、および/
または不動化することを取り扱うことを助けるように設計されている。排泄物取
扱い要素120は、用品のどこの場所(たとえばクロッチ領域または何れかのウ
ェイスト領域)に配置しても良く、またはどんな構造もしくは要素たとえばコア
28、レッグカフスなどと関係付けもしくはそこに含めても良い。好ましい実施
形態においては、排泄物取扱い要素120は、着用者の肛門周囲の領域近くの用
品の領域に、着用時に配置される。こうすることで、放出されるわずかな排泄物
も排泄物取扱い要素120の表面または付近に堆積することを保証することが助
けられる。
【0067】 排泄物取扱い要素120は、粘性流体の身体排泄物を受け取り、貯蔵し、およ
び不動化する構造が好ましいが、本発明のある実施形態においては、受け取り要
素のみ、貯蔵要素のみ、または不動化要素のみを備えていても良く、または2つ
の要素の組み合わせを備えて3番目の要素を備えない形態でも良い。またある実
施形態においては、1つの要素が2つ以上の機能を果たしても良い(例えば、貯
蔵要素が貯蔵および不動化機能の両方を果たしても良い)。例えば、本発明の吸
収性用品が、受け取りおよび貯蔵要素を備えて、不動化要素それ自体は別個に有
さずに、粘性流体の身体排泄物を取り扱っても良い。
【0068】 受け取り要素150は、身体滲出物を受け取ることができるものならば、どん
な材料または構造であっても良い。(本明細書で用いる場合、用語「受け取る」
または「受け取り」は、構造に堆積した材料が構造へ浸透することを指す。浸透
するとは、材料が堆積した構造の表面を材料が通過することと定義する。一様で
ない構造への浸透は、材料が堆積した表面を規定する平面を、材料が通過するこ
ととして規定することができる。受け取り要素150は、ただ1つの材料を備え
ていても良いし、互いに作用的に(operatively)関係付けられた複数の材料を
備えていても良い。さらに、受け取り要素150は、おむつ20の他の要素と一
体であっても良いし、おむつ20の1または複数の要素と直接または間接的に結
合する1または複数の別個の要素であっても良い。さらに、必要に応じて、別個
に廃棄するために、受け取り要素150の何れかまたは全てが吸収性用品から取
り外し可能であっても良い。
【0069】 受け取り要素150は、おむつ20のクロッチ領域37においてコア28の身
体側表面47付近に少なくとも部分的に配置するのが好ましいが、代替的なある
実施形態においては、受け取り要素150は、レッグカフス、ウェイストバンド
、糞便排泄物封じ込めポケットなどの少なくとも一部を備えていても良く、また
はこのような部材の何れかと作用的に関係付けられていても良い。受け取り要素
150の、使用中におむつ20の少なくとも着用者の肛門付近の領域に配置され
る部分は、構造の上部層たとえばトップシート24によって塞がれないことが好
ましい。従って、着用者の肛門近くに配置される予定の用品の領域内のトップシ
ート24の一部を切り出して、受け取り要素150をその領域における身体側ラ
イナーとして設けることが、好ましくあり得る。その代わりに、トップシート2
4の何れかまたは全てを、受け取り要素150として働くように作るかまたは処
理しても良い。ある実施形態においては、図2に示すように、受け取り要素15
0がトップシート24の少なくとも一部を備えている。他の実施形態においては
、受け取り要素150が、おむつの他の要素たとえば吸収性コア28または貯蔵
要素(後述する)の少なくとも一部を備えていても良い。
【0070】 ある実施形態においては、おむつ20の異なる部分において異なる受け取り能
力を、おむつ20に付与することが好ましくあり得る。これは、おむつ20の異
なる領域に異なる受け取り要素を設けることによって、または受け取り特性が異
なる領域を有するように製造または処理した1つの受け取り要素150を設ける
ことによって行うことができる。さらに、放出された粘性流体の身体排泄物をよ
り良好にコントロールするように、用品の身体を向く面の平面の上方に受け取り
要素150を持ち上げても良い。ある実施形態においては、受け取り要素150
は、粘性の身体排泄物の源に近接する(例えば、肛門周囲の領域の)着用者の皮
膚と接触していることが、好ましくさえあり得る。
【0071】 受け取り要素150として使用する好適な材料および構造は、吸収性または非
吸収性であっても良く、また開口部が設けられた不織ウェブ、開口部が設けられ
たフィルム、開口部が設けられた成形フィルム、スクリム、織りウェブ、スクリ
ム、網状織物(woven netting)、マクロポーラスの薄い発泡体などを備えてい
ても良い。特に好ましい材料の1つは、Toy Tub BagとしてDollar Tree Dist.(
Norfolk、バージニア)から販売される網状織物である。さらに、受け取り要素
150またはそのどの部分も、受け取り要素の性能または他の特性を付加し、高
め、または改質するローションまたは既知の他の物質で覆っても良い。例えば、
受け取り要素150は、疎水性もしくは親水性であっても良いし、またはどちら
かに処理されていても良い。
【0072】 上述したように、FMAを、着用者の肛門周囲の領域にあることが好ましい受
け取り要素と関係付けても良い。ある好ましい実施形態においては、上述した手
段によって、受け取り要素にFMAを放出可能に付着させる。代替的な実施形態
においては、薬品を、受け取り要素150の少なくとも一部と関係付けられた構
造内で、放出可能にカプセル封入する。薬品は、水分、熱、または圧力/着用者
の動きと接触した際に、糞便に放出されても良い。代替的に、薬品を、糞便上に
堆積させる前に、最初に着用者の皮膚または用品の他の部分(例えば、レッグカ
フス)に移しても良い。例えば、尿によって、放出可能にカプセル封入された薬
品または組成物の放出が起きても良い。薬品は、身体接触および/または圧力に
よって、着用者の皮膚に移っても良い。その後に糞便と接触したときにすぐに、
薬品は皮膚から糞便の表面に移る。
【0073】 粘性の身体排泄物がいったん排泄物取扱い要素120に浸透したら、排泄物を
、着用サイクルの残りの間は着用者から離して、また着替える間は介護者から離
して、貯蔵または保持することが好ましい。本明細書で用いる場合、用語「貯蔵
する」は、おむつ内に堆積した材料を、用品の身体を向く面から物理的に分離し
て、着用者の皮膚に直接接触しないかまたは近づきやすくないようにすることを
指す。漏れてしまう可能性、および粘性身体排泄物によって汚れる皮膚領域を減
らすためには、貯蔵容量が十分であることが極めて重要である。それは、貯蔵さ
れた粘性身体排泄物が、構造の身体を向く面に対して利用可能となって、漏れた
りまたは用品内を移動することは、それほどありそうにはないからである。
【0074】 貯蔵要素152は、おむつ20のどこに配置しても良い。しかし、受け取り要
素150が受け取った粘性身体排泄物が貯蔵要素152に入ることができるよう
に、貯蔵要素152は、受け取り要素150および/またはトップシート24(
もしあれば)と作用的に関係付けられていることが好ましい。(おむつ20が、
トップシート24も受け取り要素150も有さない実施形態が意図される。この
ような場合、身体排泄物は、上部構造を何ら通過せずに直接貯蔵要素142に入
っても良い)。何れにせよ、おむつ20を着用したときに、貯蔵要素152を着
用者の肛門の近くに位置するおむつ20の領域に配置することが好ましい。従っ
て、貯蔵要素152の少なくとも一部を吸収性用品のクロッチ領域37に配置す
ることが好ましい。しかし、ある代替的な実施形態においては、貯蔵要素152
は、どちらかのウェイスト領域、レッグカフス、ウェイストバンド、糞便排泄物
封じ込めポケットなどの少なくとも一部を備えていても良く、またはこのような
部材の何れかと作用的に関係付けられていても良い。さらに、放出された粘性流
体の身体排泄物をより良好にコントロールするように、用品の身体を向く面の上
方に貯蔵要素152を持ち上げても良い。ある実施形態においては、貯蔵要素1
52は、粘性の身体排泄物の源に近接する(例えば、肛門周囲の領域の)着用者
の皮膚と接触することが、好ましくさえあり得る。
【0075】 貯蔵要素152の貯蔵能力は、おむつ20の至る所で一定であっても良いし、
変化していても良い。このように変化させることは、おむつ20に複数の貯蔵要
素152を用いることによって、または貯蔵特性が異なる領域を有するただ1つ
の貯蔵要素152を設けることによって行うことができる。さらに、必要に応じ
て、別個に廃棄するために、貯蔵要素152の何れかまたは全てが吸収性用品か
ら取り外し可能であっても良い。
【0076】 貯蔵要素152は、上述したように、身体滲出物を貯蔵できるものならば、ど
んな材料または構造であっても良い。そのため、貯蔵要素152は、ただ1つの
材料を備えていても良いし、互いに作用的に関係付けられた複数の材料を備えて
いても良い。さらに、貯蔵要素152は、おむつ20の他の要素と一体となって
いても良いし、おむつ20の1または複数の要素と直接または間接的に結合する
1または複数の別個の要素であっても良い。ある実施形態においては、図2に示
したように、貯蔵要素152は、コア28から分離した構造を備えていても良い
。しかし、貯蔵要素152がコア28の少なくとも一部を備える実施形態が意図
される。
【0077】 貯蔵要素152として使用する好適な材料には、以下のものが含まれ得る。大
きな気泡が連続する発泡体、マクロポーラス耐圧縮性不織ハイロフト、大きなサ
イズの粒子形状の連続および独立気泡発泡体(マクロおよび/またはマイクロポ
ーラス)、ハイロフト不織布、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリウレタン発
泡体または粒子、垂直に立てられた複数のループ状ストランドの繊維を備える構
造、穿孔された孔または凹部を有する上述の吸収性コア構造など。(本明細書で
用いる場合、用語「マイクロポーラス」は、流体を毛管現象によって輸送できる
材料を指す。用語「マクロポーラス」は、細孔が流体の毛管輸送を生じるには大
きすぎ、一般に細孔の直径が約0.5mmを上回り、より具体的には細孔の直径
が約1.0mmを上回る材料を指す。ある実施形態には、XPL-7124として3M社(
Minneapolis、ミネソタ)から販売される、非圧縮時の厚みが約1.5mmのメ
カニカル締結ループランディング要素が含まれる。他の実施形態には、Glit社(
Wrens、ジョージア)から販売される、坪量が110g/m2、非圧縮時の厚みが
7.9mm、6デニールのクリンプされ樹脂接合された不織ハイロフフトが含ま
れる。貯蔵要素152またはそのどんな部分にも、貯蔵要素の性能または他の特
性を付加し、高め、または改質するローションまたは他の既知の物質を含ませる
かまたはこれによって覆っても良い。
【0078】 貯蔵要素152の代替的な実施形態には、複数の離散的な粒子172を備える
マクロ粒子構造170が含まれる。限定を何ら意味しない例を、図2ないし4と
して示す。マクロ粒子172は好ましくは、公称サイズが好ましくは約1.0m
mないし約25.4mm、より好ましくは2mmないし約16mmである。しか
し、0.5mm以下の小さい粒子、および約25.4mmよりも大きい粒子が意
図される。公称サイズが約1.0mm以上の粒子は、一般にUS規格No.18の
メッシュのシーブスクリーンの表面に保持される粒子である。公称サイズが約2
5.4mm未満の粒子は、一般にUS規格25.4mmのシーブスクリーンを通
過する粒子である。公称サイズが16mm以上の粒子は、一般にUS規格No.1
6mmのシーブスクリーンの表面に保持される粒子である。公称粒子サイズの測
定を、粒子を貯蔵要素152内に取り入れてテストまたは使用する前に行う。公
称サイズが8mm以上の粒子は、一般にUS規格8mmのシーブスクリーンの表
面上に保持される粒子である。
【0079】 マクロ粒子構造170は、どんな数の粒子172を含んでいても良い。また、
粒子172を結合せずに構造170内で自由に動くようにしても良いし、または
既知の何らかの方法で互いに結合しても良い。その代わりに、構造170は外部
サポートたとえばメルトブローンホットメルト接着剤、ウェブ、網状織物、スク
リム、スレッドまたはその他の粘着剤もしくは非粘着剤エンタングリングサポー
トを備えていても良い。また何れの粒子172も、おむつ構造の他の何れかの部
分たとえばトップシートまたはコアと結合していても良い。また粒子172を、
パターン化された3次元領域たとえばプリーツ、「ピロー」、およびポケットに
閉じ込めても良い。
【0080】 個々の粒子172は、吸収性用品での使用に適していればどんな材料から作ら
れていても良く、吸収性コア28または貯蔵要素152に関して上述した材料が
含まれる。粒子172で用いる材料は、吸収性、非吸収性、マイクロポーラス、
マクロポーラス、弾性、非弾性などであっても良く、または他の何らかの好まし
い特性を有していても良い。粒子172で使用する好適なマクロポーラス吸収性
材料の例には、ハイロフト不織布、連続気泡発泡体、繊維束、スポンジなどが含
まれる。他の吸収性材料には、セルロースバット、毛管路(capillary channel
)繊維、浸透性貯蔵材料たとえば超吸収性ポリマーなどが含まれる。非吸収性粒
子172には、プラスチック、金属、セラミック、ガラス、独立気泡発泡体、コ
ラム充填材料、合成繊維、ゲル、カプセル封入ガスまたは液体などが含まれ得る
。さらに、何れかまたは全ての粒子172が、臭い吸収剤、ローション、スキン
ケア配合物、抗菌剤、pH緩衝剤、酵素阻害剤などを含んでいても良い。
【0081】 貯蔵要素152は、ただ1つのタイプの粒子172(サイズ、形状、材料など
)を備えていても良く、または異なる粒子172からなる混合物を含んでいても
良い。混合物は、均質、不均質(特性の異なる粒子172を貯蔵要素152の特
定の領域に配置する場合)、層状、またはその他のどんな好ましい構成であって
も良い。ある実施形態においては、複数のタイプの混合物を用いても良い(例え
ば、ある層内でマクロポーラスおよび非吸収性粒子172が均質に混合されてい
る一方で、他の層が吸収性粒子のみを含んでいても良い)。異なる粒子層が互い
に直接隣り合っていても良いし、または1もしくは複数の材料たとえば網状構造
、スクリム、不織布、織りウェブ、フィルム、発泡体、粘着剤などによって分離
されていても良い。
【0082】 マクロ粒子構造170は、粒子172間のスペースによって規定される連続し
た隙間空隙スペース174を含むことが好ましい。粒子172のサイズおよび/
または形状を変化させることで、隙間空隙スペース174をコントロールできる
。粒子は、既知のどんな形状(例えば、球、扁球、矩形および多角形立体)であ
っても良い。
【0083】 貯蔵要素152は、その貯蔵機能に加えて、吸収性用品20内の粘性身体排泄
物をバックシート26の平面とほぼ平行な方向に輸送しても良い。輸送は、毛管
その他の力によって粘性身体排泄物またはその成分(例えば自由水)を動かすよ
うな積極的なものであっても良い。他の実施形態においては、輸送は、粘性流体
の身体排泄物またはその成分が外部から加えられた力(例えば、重力、着用者の
圧力、または着用者の動き)の影響下で構造を通過するような消極的なものであ
っても良い。消極的な輸送の場合、粘性身体排泄物が最小限のエネルギー入力で
容易に構造を通過できるように、貯蔵要素152は互いに連絡する比較的大きな
経路などを有さなければならない。
【0084】 本発明のFMAを、例えばマクロ粒子構造である貯蔵要素152のどんな部分
と関係付けても良い。貯蔵要素152が隆起する領域を有する好ましい実施形態
においては、FMAを要素の隆起する領域と関係付ける。受け取り要素に浸透す
る粘性身体排泄物が、FMAと接触したのちFMAを貯蔵要素152の「より低
い」領域に運んで、混合を促進しても良い。例えば、ループタイプの貯蔵要素の
隆起する最上部を僅かに濡らすか湿らせ、その後にFMAと接触させて隆起部分
にFMAを放出可能に付着させ、その後に乾燥させても良い。また、水溶性粘着
剤を用いて放出可能に付着させても良い。マクロ粒子の実施形態においては、マ
クロポーラス粒子内に薬品を保持しても良い。代替的な実施形態においては、粒
子要素の外表面に薬品を放出可能に付着させても良い。糞便とFMAとの接触に
よって薬品が貯蔵要素から放出され、糞便と混合されることが好ましい。
【0085】 また、吸収性用品が受け取るかまたは吸収性用品に浸透する粘性の身体排泄物
は、着用者から離れたところでおむつ内で保持することが好ましい。身体排泄物
、特に粘性の身体排泄物を保持する好ましい方法の1つは、排泄物を着用者から
離れた場所で不動化することである。本明細書で用いる場合、用語「不動化」は
、材料または構造が、貯蔵した粘性の身体排泄物を印加圧力および/または重力
の作用下で保持する能力を指す。
【0086】 不動化要素154を形成する材料または構造は、不動化要素154に浸透した
粘性の身体排泄物がこの構造から離れる傾向を低くできるものならば、どんなも
のでも良い。従って、不動化要素154は、ただ1つの材料を備えていても良い
し、互いに作用的に関係付けられた複数の材料を備えていても良い。さらに、不
動化要素154は、おむつ20の他の要素と一体化されていても良いし、おむつ
20の1もしくは複数の要素と直接もしくは間接的に結合された1もしくは複数
の別個の要素であっても良い。例えば、不動化要素154は、貯蔵要素152の
下に配置される結合されていない材料層であっても良いし、または上述したよう
に、粘性の身体排泄物を不動化し保持することができる貯蔵要素152の全部も
しくは一部を備えていても良い。何れにせよ、不動化要素154は、貯蔵要素1
52および受け取り要素150と作用的に関係付けられていることが好ましい。
これは、用品によって受け取られおよび/または貯蔵された粘性の身体排泄物が
、不動化要素154へ移りまたはこれと接触することを保証するために必要であ
る。従って、用品のクロッチ領域37の少なくとも一部において、不動化要素1
54を貯蔵要素152および受け取り要素150の下に配置することが好ましく
あり得る。しかし、上述したように、貯蔵要素152が輸送能力を有する場合に
は、受け取られおよび/または貯蔵された粘性流体の身体排泄物が不動化要素1
54に輸送されるように、不動化要素154をおむつ20内のどこに設けても良
い。さらに、受け取りおよび貯蔵要素150および152と同様に、おむつ20
は均一または不均一の不動化能力を有していても良い。従って、1または複数の
不動化要素154を、不動化および/または保持性能が異なる領域を有する用品
に取り入れても良い。さらに、必要に応じて、別個に廃棄するために、不動化要
素154の何れかまたは全てが吸収性用品から取り外し可能であっても良い。
【0087】 不動化要素154で使用する好適な材料には、マイクロポーラス発泡体、超吸
収性ポリマー粒子または繊維、セルロース繊維、毛管路繊維、エンタングルド合
成繊維バットなどが含まれる。ある好ましい材料には、発泡体吸収性材料たとえ
ばUS特許5,260,345、5,387,207および5,625,222に記載されたものが含まれる。
他の好ましい材料には、吸収性ゲル化材料たとえばUS特許5,147,345の発明名称
「失禁を取扱うための高効率吸収性用品」(Youngらに1992年9月15日に付与)に
記載されたものが含まれる。これらの特許のそれぞれは、本明細書において参照
により取り入れられている。
【0088】 FMAを不動化要素154と関係付けても良い。これらの実施形態においては
、改質剤が、糞便からの水分除去を促進することで不動化要素154の有効性お
よび効率を高め、その結果、不動化処理のスピードを上げ、および/または糞便
の残存する固形分の最終的な可動性を低くするように作用し得る。その代わりに
FMAが、直接的な増粘メカニズムによって不動化中に糞便の粘度を上げる役目
を果たしても良い。FMAを、不動化要素とゆるく関係付けても良いし、不動化
要素154に放出可能に(すなわち、糞便の水分がFMAの放出を起こすように
)付着していても良い。
【0089】 (好ましい実施形態) 上述したように、本発明は多くのタイプの吸収性用品たとえば、おむつ、トレ
ーニングパンツ、失禁用ブリーフ、失禁用下着またはパッド、吸収性挿入物、お
むつホルダーおよびライナー、女性用衛生用衣類、ワイプ、使い捨てモップ、包
帯など、ならびに着用者の肛門周囲の領域に取付ける別個の用品に適用すること
ができる。従って、本発明の好ましい実施形態の以下の例は、本発明の範囲を限
定するものと解釈してはならない。
【0090】 本発明の好ましい実施形態の1つは、図2に示す吸収性用品20である。吸収
性用品20は、第1のウェイスト領域36、第2のウェイスト領域38、および
第1のウェイスト領域36と第2のウェイスト領域38との間に設けられたクロ
ッチ領域37を有する。おむつ20は、トップシート24、バックシート26、
およびトップシート24とバックシート26との間に配置された吸収性コア28
を備える。トップシート24は、第1のウェイスト領域36の少なくとも一部に
おいてコア28の身体を向く面47の近傍に配置される。また、おむつ20は受
け取り要素150を備える。受け取り要素150はトップシート24と接続され
、トップシート24から離れるように、クロッチ領域37の少なくとも一部およ
び第2のウェイスト領域38の少なくとも一部を通って長手方向に延びている。
受け取り要素150の例は、Tub Toy BagとしてDollar Tree Dist.(Norfolk、
バージニア)から販売される網状織物である。
【0091】 おむつ20は、受け取り要素150とバックシート26との間に設けられた貯
蔵要素152をさらに備えることが好ましい。貯蔵要素152は、クロッチ領域
37の少なくとも一部および第2のウェイスト領域38の少なくとも一部に設け
られている。この実施形態では、貯蔵要素152は、粒子172を備えるマクロ
粒子構造170を備えている。具体的には、マクロ粒子構造170の例は、US特
許5,260,345に記載されているように、坪量が45g/m2の発泡体吸収性材料の
ストリップの約0.35gと混合された約2gのスクラバー粒子である。(スク
ラバー粒子は、スクラビングパッド(例えば、Light Duty Scrubbers #00065と
してLibman社(Arcola、イリノイ)から販売される)の研磨性不織ハイロフトサ
イドを切断して、約8mm×約7mm×約5mmの粒子にすることで、作製でき
る)。ストリップの寸法は、長さが約19mm、幅が約6.4mm、厚みが約2
mmである。スクラバー粒子は、用品の長手方向軸に沿って配置された2.5イ
ンチ×6.4インチ(16平方インチ)の領域(この領域は、坪量が126g/
2で厚みが約0.8mmの「濡れるまで薄い」発泡体吸収性材料(本明細書に
おいて参照により取り入れられているUS特許5,387,207に記載されている)から
なる)に分布している。スクラバー粒子は、吸収性発泡体ストリップと比較的均
質に混合されており、「濡れるまで薄い」吸収性発泡体材料層によって範囲が限
定された領域内で自由に動くことができる。粒子およびストリップは、網状構造
トップシートまたはその他の何れの層にも接合されていないことが好ましい。F
MAは好ましくは、本明細書で説明した何れかの方法によって、貯蔵層の粒子要
素と関係付けられている。受け取り要素150は、「濡れるまで薄い」吸収性発
泡体層の周縁の外側で、下部層に接続されている。
【0092】 他の実施形態においては、図5に示すように、本発明の吸収性用品は、別個に
着用者に付けるか、または着用者の下着、外部カバーの中に設けるための、挿入
物21または生理用ナプキンなどであっても良い。つまり挿入物21は、通常は
パンツの形状を取ることが意図されておらず、逆に挿入物21は、挿入物21を
着用者の周りの所定の位置に保持するパンツまたはその他の構造と一緒に用いる
。吸収性挿入物21は、中央領域137によって隔てられた1組の対置するエン
ド領域135を有し、吸収性コア28、受け取り要素150、貯蔵要素152、
および/または不動化要素154を備え得る吸収性アセンブリ27を備える。ま
た挿入物21は、使用中に挿入物21をパンツまたは外部カバー29の所定の位
置に保持するための、1または複数のアタッチメント要素41を備えていても良
い。アタッチメント要素41は、吸収性用品を下着に取付けるための粘着剤、付
着剤(cohesive)、フック、スナップ、バックル、ボタン、タイ、磁気部品、電
子部品、および/または他の何らかの既知の手段を備えていても良い。
【0093】 (テスト方法) (粘度) 粘度は、制御された応力レオメーターを用いて測定することができる。好適な
レオメーターは、T.A.Instruments社(New Castle、デラウェア)からモデルナ
ンバーSC2100として販売される。レオメーターは、ステンレス製の平行プレート
取り付け具を用いている。レオメーターは、サンプルが置かれる固定された第1
プレート、および第1プレートの上に設けられた第2プレートを有する。第2プ
レートは、前記第2プレートの軸が第1プレートに対して垂直になるように設け
られている。第2プレートは、直径が2または4cmである。2cmの平行プレ
ートは、硬く、糊状の、または非常に粘液状のサンプルに使用し、4cmの平行
プレートは非常に柔らかいまたは「水のような」糞便サンプルに使用する。第1
および第2プレートは、測定作業の間は、2000ミクロン以下の間隔で離して
おく。第2プレートは、軸の周りに回転させるためのドライブシャフトに接続さ
れている。また、ドライブモーターおよび歪みセンサーがドライブシャフトに設
けられている。
【0094】 テストする好適な類似物のサンプル(典型的に2ないし3g)を、第1プレー
トの中央に置いて、第2プレートの軸の下のほぼ中心にする。テスト前に、未消
化の大きな食物材料片(例えば種)を全て取り除く。第1プレートを所定の位置
まで持ち上げる。第2プレートの直径の外にはみ出た余分な量のサンプルを、ス
パチュラを使って取り除く。次に、サンプルのエッジの周りに水を噴霧して、測
定作業中の水分の損失が原因となるエッジ効果を防ぐ。糊状の硬いサンプル用に
プログラムされた50ないし50000dynes/cm2のせん断応力の印加を、レオ
メーターによってサンプルに対して行う。柔らかくて水っぽいサンプルに対して
は、代わりに5ないし5000dynes/cm2のせん断応力を用いた。データを、見
かけ粘度=kj(n-1)のべき法則関数にフィットさせる。ここで、k=コンシス
テンシー(単位はcP×sec(n-1))、j=せん断速度(単位は1/sec)
、またn=せん断指数(無次元)である。従って、j=1/secの場合、粘度
=kである。(プレートはテストの間じゅう35℃に保つ)。
【0095】 (硬度方法) 硬度は、Stevens-Farnell QTS-25 Texture Analyzer、Model 7113-5kg、およ
び486以上のプロセッサーを有するインテルベースの装置上で動かす関連ソフ
トウェアを用いて測定する。1/2インチのステンレス製の球形プローブおよび
類似物の容器を用意する。好適なプローブは、Leonard Famell社(Hatfield、イ
ギリス)から販売されるTA18プローブである。類似物の容器は、7mLの線
状低密度ポリエチレンのシンチレーションバイアル(内径が0.55インチ±0
.005インチ)を、約16mmの長さに切断することで作製することができる
。好適なバイアルは、Kimble Glass社(Vineland、ニュージャージー)から#585
03-7バイアルとして販売される。類似物の容器を、テストする類似物(後述する
ように類似物AまたはB)または糞便によって、一番上のエッジ(水位)まで満
たす。改質剤を評価する場合には、サンプルは後述するサンプル調製方法によっ
て調製する。バイアルを1/2インチのステンレス製球形プローブの下の中心に
置く。プローブを下げて、バイアル内の類似物の表面とちょうど接触させる。プ
ローブ162を、約100mm/分で下方に7mm動かしたのち止める。硬度は
、プローブがその7mmのストロークで受けた記録された最大の抵抗力である。
(部屋および類似物の温度は、測定作業の間、約65ないし75°Fでなくては
ならない)。参考までに、硬度は、材料の複合的な係数(材料の粘度および弾性
率の組み合わせ)に密接に関係することが分かっている。
【0096】 (類似物Aの作製方法) 1.5gのUltra Dawn食器用洗剤(プロクター&ギャンブル社(シンシナティ
、オハイオ)から販売される)を空の金属製ミキシングボウルへ入れる。Feclon
e FPS-2およびFeclone FPS-4の各10gを、Dawnが入っているボウルに加える。
(Felcone材料は両方とも、Siliclone Studios(Valley Forge、ペンシルベニア
)から販売される)。次に、200°Fに加熱された200mLの蒸留水をミキ
シングボウルに加える。次に、こうして得られた混合物を、混合物に気泡が入ら
ないようにゴムまたはプラスチック製のスパチュラを用いて手で注意深く攪拌し
て均一にする(通常約3ないし5分間)。適切に調製すれば、類似物Aの硬度は
、上述の硬度方法で測定したときに約7ないし10gとなる。
【0097】 (類似物Bの作製方法) Feclone FPS-4、Feclone FPS-6、およびFeclone FPS-7の各5gを、空の金属
製ミキシングボウルに入れる。(Felcone材料は両方とも、Siliclone Studios(
Valley Forge、ペンシルベニア)から販売される)。次に、0.67gのCarbopo
l 941(B.F. Goodrich社(Brecksville、オハイオ)から販売される)をボウル
に加えた後、ゴムまたはプラスチック製のスパチュラを用いてこれらの4つの成
分を均一に混ざるまで攪拌して、水と混ぜたときにこの粉末材料がすぐに十分に
分散することを保証する。次に、200°Fに加熱された60mLの水をミキシ
ングボウルに加える。こうして得られた混合物を手で混合した後、混合物に気泡
が入らないようにゴムまたはプラスチック製のスパチュラを用いて注意深く攪拌
して均一にする(通常約3ないし5分間)。適切に調製すれば、類似物Bの硬度
は、約600ないし650gとなる。
【0098】 (類似物Cの作製方法) 類似物Cは、10gのCarbopol 941(B.F. Goodrich社(Brecksville、オハイ
オ)から販売される)または同等のアクリルポリマーを、900mLの蒸留水と
混合することによって作製する糞便物類似物である。Carpobol 941および蒸留水
を、別々に重さを量って測定する。直径2inchのパドルを有する3枚ブレードの
舶用タイプのプロペラ(VWR Scientific Products社(シンシナティ、オハイオ
)からカタログ# BR4553-64で販売され、3/8“の攪拌シャフトBR4553-52に取
付けられている)を用いて、蒸留水を攪拌する。プロペラ速度は、混合中は45
0rpmで一定でなければならない。攪拌器は、水を跳ねることなく渦巻きを形
成しなければならない。Carbopolをゆっくりとふるいにかけながら水の中に投じ
て、それが白い塊または「フィッシュアイ」を形成することなく渦巻きの中へ吸
い込まれて混合されるようにする。混合物を、Carbopolを全て加えるまで、そし
てその後2分間の間、攪拌する。均一な混合物にするために、必要に応じて、混
合物が入っているボウルの側面をこすり落とさなければならず、かつボウルを回
転させなければならない。(混合物はおそらく、気泡でわずかに曇る)。次に、
100gの1.0規定の容積測定のNaOH溶液(J. T. Baker社(Phillipsbur
g、ニュージャージ)から販売される)を測定して、ゆっくりと混合物に加えた
後、混合物を均一になるまで攪拌する。混合物はどろっとして透明になるはずで
ある。混合物を、このアルカリ溶液を加えたのち2分間攪拌しなければならない
。中和された混合物は、少なくとも12時間平衡させておかなければならず、そ
の後96時間以内に加圧下受け取り値テストに用いなければならない。Carbopol
混合物を使用する前に、この混合物を容器中で約1分間、低速(約50rpm)
で攪拌して、均一であることを保証しなければならない。
【0099】 類似物Cは、正しく調製すれば、「硬度」の値が55ないし65gとなるはず
である。硬度は、Stevens-Farnell QTS-25 Texture Analyzer、model 7113-5kg
、および486以上のプロセッサーを有するインテルベースの装置上で動かす関
連ソフトウェアを用いて測定する。1/2inchのステンレス製の球形プローブお
よび類似物の容器を用意する。好適なプローブは、Leonard Famell社(Hatfield
、イギリス)から販売されるTA18プローブである。類似物の容器は、7mL
の線状低密度ポリエチレンのシンチレーションバイアル(内径が0.55inch±
0.005inch)を、約15mmの長さに切断することによって作製することが
できる。好適なバイアルは、Kimble Glass社(Vineland、ニュージャージー)か
ら#58503-7バイアルとして販売される。類似物の容器を、テストする類似物によ
って、一番上のエッジから2mm以内にまで満たす。バイアルを1/2inchのス
テンレス製球形プローブの下の中心に置く。プローブを、バイアル内の類似物の
表面から約1mmの距離のところまで下げる。プローブ162を、100mm/
分で下方に7mm動かしたのち止める。硬度は、プローブがその7mmのストロ
ークで受けた記録された最大の抵抗力である。(部屋の温度および類似物は、測
定作業の間、約65ないし75°Fでなくてはならない)。
【0100】 (サンプル調製方法) A 250 mLのPrecleaned VWRbrand TraceCleanジャー(VWR # 15900-196)をは
かりの上に載せて、表示をゼロにする。化学薬品の所望する量を計り取ってこの
カップの中に入れ、その正確な重量を記録する。化学薬品の重量を記録した後、
再びはかりの表示をゼロにする。糞便または糞便類似物の所望する量を計り取っ
て、化学薬品の入ったカップの中に入れる。糞便または糞便類似物の正確な量を
記録した後、化学薬品および糞便または糞便類似物を、Standard Ayre Cervi-Sc
raper(VWR # 15620-009)のスパチュラエンドを用いて均一になるまでよく攪拌
する(全体の攪拌時間は、通常約2分間である)。本方法の目的のために、攪拌
プロセスの開始をt=0分として定義する。サンプルを混合した後、所望する反
応時間の残りの間、サンプルを放置する。本明細書で示すデータの場合、この反
応時間を、t=3分(攪拌プロセスの開始からの経過時間)に設定している。次
に、Standard Ayre Crevi-Scraperのスパチュラエンドを用いて、サンプルを硬
度方法で上述した16mmの容器に入れ、硬度テストを行う(上述したように、
攪拌プロセスの開始から3分後に始める)。 (加圧下受け取り値) 加圧下受け取り値は、図9に示す装置139を用いる以下のテストによって測
定する。中空のプレキシガラスシリンダー140が、厚みが約9.5mmのステ
ンレス製プレート142に取付けられている。プレート142は正方形で、約1
0.16cm×10.16cm(4inch×4inch)である。シリンダー140と
プレートとの組み合わせは、高さが7.6cm(約3.0inch)、内径が5.0
8cm(約2.00inch)、外形が6.3cm(約2.48inch)である。シリ
ンダー140の底部は、プレート142の下に約3.5mmの距離だけ出ている
。へり143によって、指定したテスト領域の外側へテスト流体166が漏れる
ことを防いでいる。また、625gの重り156が2つ設けられていて、直径は
それぞれ5.08cm(約2.0inch)である。
【0101】 円筒形状の24.6gのプレキシガラスの重り144が設けられている。おも
り144の直径は5.08cm(約2.0inch)であるので、おもり144はシ
リンダー140内部の公差に適合するが、シリンダー140の孔141の至ると
ころを自由にスライドできる。この装置によって、約119パスカル(Pa)(
約0.017pound/inch2)の圧力、および約20.27cm2(約3.142i
nch2)のテスト領域が得られる。必要ならば、おもり144にハンドル145を
取付けて、おもり144をシリンダー140に容易に挿入し、また取り出せるよ
うにしても良い。この場合、ハンドル145および円筒形状の重り144を組み
合わせた質量は、24.6gに等しくなければならない。
【0102】 加圧下受け取り値特性をテストするための構造からなるサンプル146を用意
する。サンプル146を既存のおむつから切り出しても良いし、おむつに形成さ
れていない材料から作っても良い。サンプル146は例えば、用品で用いるため
の構造そのまま、または評価する用品の構造そのままであり、一番上に層161
を備えている。(上述の受け取り要素セクションで述べたように、別個の受け取
り要素の加圧下受け取り値特性を測定するためには、何れかの下部構造または層
の代わりに標準の貯蔵要素147を用いて、加圧下受け取り値テストを行う。こ
こで用いる標準の貯蔵要素147は、図10に示すように、153個の規則正し
く配置された直径4.3mmの孔168のパターンが設けられた4inch四方の厚
み1.6mmのアルミニウムプレートを備える。1inch2当たり約26個の孔が
存在するように、孔は配置されている)。サンプル146を切断して、10.1
6cm×10.16cm(約4inch×4inch)の正方形にしなければならない。
【0103】 5層の高坪量の吸い取り紙149(4inch×4inch)を用意する。サンプル1
46の一番上の層161を取り去った後、サンプル146の残りの構成部分また
は層(複数の構成部分または層がある場合)と、5枚の吸い取り紙材料149と
の重さを、0.01gの位まで測る。そのため、サンプル146をおむつから切
り出す場合、おむつの層たとえばトップシート、第2のトップシート、捕捉層、
吸収性コアなどは、重さをはかる前に分離しておかなければならない。(場合に
よっては、ただ1つの層が2以上の永続的に接続された構成部分を備える場合が
ある)。上述のようにする場合、サンプル146を破壊しないように、またはサ
ンプル146のどの部分についても意図しない著しい変形が生じないように、注
意を払わなければならない。サンプル146の層を凍結させることによって、そ
れらの層をサンプル146の隣接する層から分離することを助けても良い。凍結
は、Philips ECG社(Waltham、マサチューセッツ)が作製するPH 100-15循環用
冷却剤を用いて行うことができる。
【0104】 サンプル146を、5層に積み重ねた吸い取り紙材料149の一番上に、最初
の構成のように再び組み立てる。その際、サンプル146の着用者を向く面を上
側にして、吸い取り紙材料149から離すようにしなければならない。吸い取り
紙材料149は好ましくは、坪量が約90g/mのろ過グレード紙(Ahlstrom F
iltration社(Mt. Holly Springs、ペンシルベニア)から#632-025として販売さ
れる)である。
【0105】 サンプル146と吸い取り紙材料149とを組み合わせたアセンブリを、Stev
ens-Farnell QTS-25 Model 7113-5kg Texture Analyzer160(Leonard Farnel
l社(Hatfield、イギリス)から販売される)の作業面(work surface)164
の中央に置いて、プローブ162の下に位置させる。好適なプローブ162は端
が平坦な100cmの円柱状のアルミニウム伸張ロッド「QTSM3 100」(Leonard
Farnell社(Hatfield、イギリス)から販売される)である。シリンダー140
をサンプル146の中央に置く。625gの2つの重り156を、プレート14
2の(対角線上の)対置するコーナーに置いて、プレート142を安定させる。
約4ないし6mmの開口部を有する注射器を用いて、約10cm3の粘性流体の
身体排泄物類似物166(後述するように類似物C)を、シリンダー140の孔
141を通して、サンプル146の一番上へ付与する。
【0106】 適切な量の糞便類似物166(類似物C)を計り取ってシリンダー140の中
に入れたらすぐに、24.6gの重り144を、シリンダー140の孔141の
中にゆっくりと静かに挿入して類似物の表面に載せる。次に、おもり144を時
計方向に静かに1回転させた後、反時計方向に1回転させる。両方の回転は、重
りに下向きの力がわずかでも加わることを注意深く避けながら行う。Texture An
alyzer160を作動させ、プローブ162によって円筒状のおもり144を10
mm/分の速度で約144.6gの抵抗力に達するまで押し下げる。Texture An
alyzer160は、144.6gの抵抗力に達したらすぐに下向きのストロークを
停止するように設定する。記録器は、抵抗力が5gになったら始動するように設
定する。(144.6gの最大抵抗力は、700パスカルまたは0.1pound/i
nch2の印加圧力に相当する)。144.6gの抵抗力に達したらすぐに、プロー
ブ162をその開始点まで引き上げる。
【0107】 重り144をシリンダー140から取り出した後、シリンダー140に残るわ
ずかな類似物Cもサンプルに垂れないように気を付けながら、シリンダー140
をサンプル146の表面から取り去る。次に、サンプル146の一番上の層16
1を、サンプル146の下部層から取り去る。これは、できればわずかな類似物
Cも吸い取り紙に垂れないように気を付けながら、一番上の層161を下部層の
表面と平行に引っ張ることによって行う。下部層と平行に引っ張ることでは一番
上の層161を取り去るのが難しい構造の場合には、一番上の層161をサンプ
ル146の下部層から剥ぎ取るかまたは上に引き離しても良い。サンプル146
が、ただ1つの層のみを備える場合には、後述する標準の受け取り要素151を
サンプル146の一番上の層161として用いる。次に、サンプル146の下部
層と吸い取り紙材料149との重さを量る。サンプル146が受け取るテスト類
似物Cの重さは、サンプル146の下部層と吸い取り紙材料149との組み合わ
せ重量における増加に等しく、この増加は、単位面積ベースで単位実施仕事量(
mJ)あたりにサンプル146の一番上の表面層を浸透するテスト類似物Cによ
って生じる。力vs距離カーブにおける面積(単位仕事量の計算に用いる)を、
下向きのストローク時にプローブに抵抗する力を、144.6gの最大の力が記
録されるまでの全移動距離に渡って積分することによって計算する。単位となる
仕事量を、次の方程式を用いて計算する。
【0108】 単位仕事量(mJ)=力vs距離カーブでの面積(g/mm)(9.81m/
2)/(1000mm/m) 本発明の特定の実施形態について例示し説明してきたが、本発明の趣旨および
範囲を逸脱することなく種々の変形および修正を行えることが、当業者にとって
は明らかである。従って、添付の特許請求の範囲においては、この発明の範囲に
含まれるこのような全ての変形および修正を含むことが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 下部構造を見せるために一部が切り取られた本発明の吸収性用品の実施形態を
示す平面図であり、おむつの身体に向かう面が見る者の方を向いている。
【図2】 下部構造を見せるために一部が切り取られた本発明の吸収性用品の実施形態を
示す平面図であり、おむつの身体に向かう面が見る者の方を向いている。
【図3】 本発明の吸収性用品の実施形態を示す、線3−3に沿った断面図。
【図4】 本発明の吸収性用品の代替の実施形態を示す断面図。
【図5】 下部構造を見せるために一部が切り取られた本発明の生理用ナプキンの実施形
態を示す平面図。
【図6】 本発明の代替の実施形態を示す平面図。
【図7】 本発明の実施形態を示す拡大された断面図。
【図8】 下部構造を見せるために一部が切り取られた本発明の吸収性用品の実施形態を
示す平面図であり、おむつの身体に向かう面が見る者の方を向いている。
【図9】 ある構造の加圧下受け取り値特性の測定に使用可能な装置を示す概略的正面図
【図10】 図9に示す装置の一部品を示す平面図。
【符号の説明】
20…おむつ 22…シャーシ 24…トップシート 26…バックシート 28…吸収性コア 30…サイドパネル 32…伸縮性レッグカフス 34…伸縮性ウェイスト部材 36…第1のウェイスト領域 37…クロッチ領域 38…第2のウェイスト領域 40…締結システム 41…アタッチメント要素 47…身体側側面 50…長手方向エッジ 52…エンドエッジ 60…ブラシ構造 62…ブラシフィラメント 65…感応システム 66…センサー 67…アクチュエーター 68…マクロポーラス発泡体 75…FMA 80…毛 82…基材 100…長手方向中心線 110…横方向中心線 120…排泄物取扱い要素 135…端部領域 137…中央領域 139…測定装置 140…シリンダー 141…孔 142…プレート 143…へり 144…重り 145…ハンドル 146…サンプル 147…貯蔵要素 149…吸い取り紙材料 150…受け取り要素 152…貯蔵要素 154…不動化要素 156…おもり 160…アナライザー 161…一番上の層 162…プローブ 164…作業面 166…テスト流体 168…孔 170…マクロ粒子構造 172…粒子 174…隙間空隙スペース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61F 13/534 A61F 13/18 302 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W (71)出願人 ONE PROCTER & GANBL E PLAZA,CINCINNATI, OHIO,UNITED STATES OF AMERICA (72)発明者 ベウィック−ソンタグ、クリストファー、 フィリップ イタリア国、アイ−65125 ペスカーラ、 ビア・ジョルジオーネ、9 (72)発明者 アール、ニコラス、アルバート アメリカ合衆国、オハイオ州 45247、シ ンシナチ、ベンヒル・ドライブ 3736 (72)発明者 ゴールドマン、スティーブン、アレン アメリカ合衆国、オハイオ州 45215、シ ンシナチ、フォレスト・コート 1260 (72)発明者 ガブリレンコ、コンスタンチン ロシア共和国、195297、サンクト・ペテル ブルク、スベトラノフスキー・アベニュー 72/1,アパートメント 241 (72)発明者 ロガチェフ、ドミトリー ロシア共和国、197343、サンクト・ペテル ブルク、オムスカヤ・ストリート 26、ア パートメント 80 (72)発明者 パブロフ、セルゲイ ロシア共和国、195196、サンクト・ペテル ブルク、ノボチェツカッスキー・アベニュ ー、59/1、アパートメント 57 (72)発明者 ブロフ、レフ ロシア共和国、198216、サンクト・ペテル ブルク、レニスキー・アベニュー 124、 アパートメント 13 (72)発明者 ノボズィロバ、アレクサンドラ ロシア共和国、195112、サンクト・ペテル ブルク、ノボチェルカッスキー・アベニュ ー 30、アパートメント 20 (72)発明者 ホワイト、ブライアン、ロナルド カナダ国、オンタリオ エム9ダブリュ・ 3イー2、トロント、ジェフコート・ドラ イブ 221 (72)発明者 クリスティソン、ジョン カナダ国、オンタリオ エル5エル・1ビ ー1、ミッシソーガ、チョークチェリー・ クレセント 3271 Fターム(参考) 3B029 BA05 BA17 BD18 BD19 4C003 AA06 HA05 HA06 4C098 AA09 CC02 CC05 CC14 CC27 CC31 CD09 CD10 CE05 CE06 DD01 DD03 DD05 DD06 DD10 DD13 DD14 DD16 DD17 DD21 DD23 DD24 DD25 DD26

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糞便物を受け取るために着用者の肛門周囲の領域で用いるた
    めの使い捨て用品であって、 基材と、 基材を着用者の肛門周囲の領域に接触させた状態で保持するための手段と、 用品内に堆積した糞便の少なくとも一部との接触に利用可能となるように用品
    内に配置された有効な量のイオン性錯化糞便改質剤と を備えることを特徴とする使い捨て用品。
  2. 【請求項2】 第1のウェイスト領域、第1のウェイスト領域と対置する第
    2のウェイスト領域、第1のウェイスト領域と第2のウェイスト領域との間に配
    置されたクロッチ領域を有する、糞便物を受け取るための吸収性用品であって、 液体透過性トップシートと、 トップシートの少なくとも一部に接続された液体不透過性バックシートと、 トップシートの少なくとも一部とバックシートとの間に配置された吸収性コア
    と、 用品内に堆積した糞便物の少なくとも一部との接触に利用可能となるように用
    品内に配置された有効な量のイオン性錯化糞便改質剤と を備えることを特徴とする吸収性用品。
  3. 【請求項3】 イオン性錯化糞便改質剤が、ZnO、MgO、MnO、Ca
    O、水酸化カルシウム、エタノールアミン、第四級アンモニウム塩、A123
    アルギン酸塩、亜鉛塩、アルミニウム塩、およびこれらの混合物からなる群から
    選択されることを特徴とする請求項1または2記載の吸収性用品。
  4. 【請求項4】 イオン性錯化糞便改質剤が、糞便の粘度を増加させるように
    作用することを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項記載の吸収性用品。
  5. 【請求項5】 イオン性錯化糞便改質剤が、約5重量%未満、好ましくは約
    1.5重量%未満、好ましくは約0.5重量%未満の濃度において、好ましくは
    5分以内、より好ましくは3分以内に、糞便の硬度を少なくとも約100%だけ
    増加させることを特徴とする請求項1ないし4いずれか1項記載の吸収性用品。
  6. 【請求項6】 イオン性錯化糞便改質剤が、スキンケア組成物、ウェブ、ブ
    ラシ構造のようなキャリア構造上に配置されていることを特徴とする請求項1な
    いし5いずれか1項記載の吸収性用品。
  7. 【請求項7】 スキンケア組成物が、石油、石油ワックス、シリコーンオイ
    ル、シリコーンワックスからなる群から選択される成分を含むことを特徴とする
    請求項6記載の吸収性用品。
  8. 【請求項8】 イオン性錯化糞便改質剤が、用品の少なくとも一部に放出可
    能に付着され、好ましくは水溶性粘着剤または水素結合からなる群から選択され
    る付着手段によって、用品の少なくとも一部に放出可能に付着されていることを
    特徴とする請求項1ないし7いずれか1項記載の吸収性用品。
  9. 【請求項9】 吸収性用品の構成要素に結合しているかまたはそこから延び
    る少なくとも1つの3次元構造をさらに備え、3次元構造はイオン性錯化糞便改
    質剤を備え、好ましくはプリントされた毛であり、3次元構造によってイオン性
    錯化糞便改質剤と糞便との間の接触が促進されることを特徴とする請求項1ない
    し8いずれか1項記載の吸収性用品。
  10. 【請求項10】 イオン性錯化糞便改質剤が水溶性フィルムの近傍に配置さ
    れることを特徴とする請求項1ないし9いずれか1項記載の吸収性用品。
  11. 【請求項11】 水と混合するとガスを放出する少なくとも1つの組成物を
    備えた、イオン性錯化糞便改質剤を糞便に与えるガス放出システムか、または水
    と混合すると放出される圧縮ガスを含む水溶性材料を備えた、イオン性錯化糞便
    改質剤を糞便に与えるガス放出システムをさらに備えることを特徴とする請求項
    1ないし10いずれか1項記載の吸収性用品。
  12. 【請求項12】 加圧下受け取り値が、エネルギー入力1mJ当たり排泄物
    取扱い要素1inch2当たり、粘性流体の身体排泄物について約0.50gを上回
    る排泄物取扱い要素を備えることを特徴とする請求項1ないし11いずれか1項
    記載の吸収性用品。
  13. 【請求項13】 加圧下受け取り値が、エネルギー入力1mJ当たり排泄物
    取扱い要素1inch2当たり、粘性流体の身体排泄物について約1.0gを上回る
    排泄物取扱い要素を備えることを特徴とする請求項12記載の吸収性用品。
  14. 【請求項14】 排泄物取扱い要素が、公称サイズが約1mmないし約25
    .4mmの複数の離散的な粒子を含むマクロ粒子構造を備えることを特徴とする
    請求項12記載の吸収性用品。
  15. 【請求項15】 イオン性錯化糞便改質剤が、排泄物取扱い要素の少なくと
    も一部に、好ましくは離散的な粒子の少なくとも一部に配置されていることを特
    徴とする請求項12記載の吸収性用品。
  16. 【請求項16】 用品に作用的に接続された、入力を検出するためのセンサ
    ーと、用品に作用的に接続された、センサーが入力を検出したときに有効な量の
    イオン性錯化糞便改質剤を糞便に与えるためのアクチュエーターとを含む感応シ
    ステムを備えることを特徴とする請求項1ないし15いずれか1項記載の吸収性
    用品。
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