JP2002518837A - p−キシリレンのコポリマーおよび多ビニル・シリコン/酸素コモノマーの化学気相堆積 - Google Patents

p−キシリレンのコポリマーおよび多ビニル・シリコン/酸素コモノマーの化学気相堆積

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JP2002518837A JP2000554482A JP2000554482A JP2002518837A JP 2002518837 A JP2002518837 A JP 2002518837A JP 2000554482 A JP2000554482 A JP 2000554482A JP 2000554482 A JP2000554482 A JP 2000554482A JP 2002518837 A JP2002518837 A JP 2002518837A
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イェミン, ジム マー,
フォン チャン,
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シン−プー ジェン,
デイヴィッド チェン,
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    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D1/00Processes for applying liquids or other fluent materials
    • B05D1/60Deposition of organic layers from vapour phase

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  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)

Abstract

(57)【要約】 低い誘電率を持つ薄いポリマー層を半導体基板上に形成する方法を提供する。一実施形態で当該方法は、安定したジ−p−キシリレンの気化、そのような気体状二量体材料の反応性モノマーへの熱的変換、および結果として生じた気体状p−キシリレンモノマーの、シリコン−酸素結合および少なくとも2つの側鎖炭素―炭素二重結合を持つ1つ以上のコモノマーとの混合を含む。コポリマー膜はパリレン−N・ホモポリマーと比較して、低い誘電率、向上した熱的安定性、および酸化シリコン層への優れた付着性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板上に薄いポリマー層を形成する方法に関する。より具体的には
、本発明は低い誘電率を持つ高分子材料または重合性材料の層を、集積回路製造
中に金属層上または金属層間に堆積する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
集積回路の構造において素子の幾何学的構造は縮小を続けており、その結果、
素子間の寄生静電容量の増加がもたらされている。回路中、同一あるいは隣接す
る層上の金属接続間における寄生静電容量は、金属配線間や金属接続間のクロス
トークを招き、素子の応答時間を減少するおそれがある。誘電材料によって隔て
られた金属接続間の寄生静電容量は、誘電材料の厚さを増加するか、あるいは誘
電材料の誘電率を下げることにより低くすることができる。しかしながら、誘電
材料の厚さを増すことは、素子および構造幾何を縮小するという目的に反する。
【0003】 結果として、同一あるいは隣接する層上の金属接続間の寄生静電容量を減少す
るためには、金属配線間や金属接続間に使用される材料を、現行のk≒4.0の
二酸化珪素(SiO2)といった使用材料よりも低い誘電率を持つ材料に変えな
くてはならない。
【0004】 Journal of Vacuum and Technologyの1995年6月号に発表された「A Plan
arized Multilevel Interconnect Scheme with Embedded Low-Dielectric-Const
ant Polymers for Sub-Quarter-Micron Applications」の中でJengらは、パ
リレンなどの低い誘電率の高分子材料を、二酸化珪素(SiO2)の代わりに、
間隔の狭い導線間やその他集積回路構造の戦略上重要な範囲に使用することを記
述している。p−キシリレンおよび置換p−キシリレンモノマーをベースとする
、熱可塑性ポリマーおよびコポリマーの総称であるパリレンは、集積回路におけ
る使用に適した物理的、化学的、電気的および熱的特性を備えることが明らかと
なっている。安定な二量体を気化分解してこのようなポリマーを堆積し、続いて
その結果生じる反応性モノマーを堆積および重合することが、Ashok K.
SharmaによってPolymer ScienceのパートA、Polym
er Chemistry第26巻の2953頁〜2971頁(1988年)に
発表された「Parylene-C at Subambient Temperatures」の中で議論されている
。パリレン・ポリマーは通常、非置換p−キシリレン、塩化p−キシリレンおよ
びフッ素化p−キシリレンにそれぞれ対応する、パリレン−N、パリレン−Cお
よびパリレン−Fとして判別される。誘電率が低いことを含めてこのような高分
子材料の特性は、Encyclopedia of Polymer Science and Engineering 第17巻
、第2版の990頁〜1024頁(1989年)に発表された「Xylylene Polym
ers」の中で、R.Olsonによってさらに議論されている。
【0005】 パリレン−Nは、約70℃〜90℃以下の温度において非置換p−キシリレン
から堆積される。しかしパリレン−N膜は、通常、酸化シリコンやその他の半導
体表面にうまく付着しない。さらにパリレン−N膜は、約400℃を超える温度
での熱的安定性が乏しく、次の処理温度が400℃を超える場合、通常この膜は
集積回路に使用されない。パリレン膜の熱的安定性および付着性は、p−キシリ
レン二量体をフッ素化または塩素化して、パリレン−F膜あるいはパリレン−C
膜を作ることによって改善される。しかしながら、置換p−キシリレン二量体の
方が非置換二量体よりもかなり高価で、処理がより困難である。置換二量体は通
常、置換p−キシリレンモノマーを減成する温度において分解され、パリレン−
C膜およびパリレン−F膜は30℃よりかなり低い温度で堆積されなければなら
ない。
【0006】 従来のパリレン膜の問題については、p−キシリレンモノマーが縮合する温度
とほぼ同じ温度で縮合する、p−キシリレンモノマーやその他のモノマーのコポ
リマーにおいて研究がなされてきた。p−キシリレンの共重合は、非重合ビニル
基がポリマーに添加されることを避けるため、モノビニル化合物(すなわち1つ
の側鎖炭素−炭素二重結合)におもに集中していた。パリレン−N・ポリマーに
おける、非重合の炭素−炭素二重結合が熱的安定性を限定することに寄与してい
る。多ビニル・モノマーは通常、同一あるいは近隣の重合場所により残余するビ
ニル基が容易に近づけないため、1つのビニル基のみによって重合する。非置換
p−キシリレンは基本的にジビニル・モノマーであるが、実際的には重合された
モノマーの中心環部分の炭素−炭素二重結合を残して、モノマーの各端に、ビニ
ル基全体にわたって重合する。p−キシリレンモノマーのいくつかは1つのビニ
ル基のみにより重合するので、期待以上のビニル基が残余する結果となる。約4
00℃を超える温度において、残余したビニル基は様々なメカニズムにより共重
合体構造を壊す反応性グループを形成する可能性がある。
【0007】 p−キシリレンの共重合は、基板上で両方のモノマーが縮合し、類似の反応性
を有さねばならないため、達成が困難である。p−キシリレンとモノビニル化合
物の共重合は、集積回路に適したコポリマー膜を生じさせなかった。
【0008】 結果として、パリレン−N膜と比較して熱的安定性および付着性が向上・改善
されたコポリマーを有し、パリレン−Cやパリレン−N膜と比較して集積回路工
程に適した制御可能な処理条件を持ったコポリマー処理を有する、集積回路のよ
うな基板上に低誘電コポリマーを堆積する工程が依然必要とされる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、低いkの誘電コポリマーを基板上に堆積するための方法と装置を提
供する。コポリマーは、好ましくは相互接続層の金属配線間、および/または半
導体基板中の金属接続層間に堆積される。特に、p−キシリレン・コポリマーと
、少なくとも1つのシリコン−酸素結合と少なくとも2つの側鎖炭素−炭素二重
結合を持つ多ビニル・シリコン/酸素コモノマーを堆積する方法を提供する。市
販で適当なコモノマーには、シロキサン、オキシシラン、シロキシ、ジシロキサ
ンとシクロシロキサン化合物が含まれ、シクロシロキサン化合物は以下に限定さ
れないが、テトラアリルオキシシラン、テトラビニルテトラメチルシクロテトラ
シロキサン、トリス(ビニルジメチルシロキシ)メチルシラン、1,1,3,3
−テトラビニルジメチルジシロキサン、1,3−ジビニルテトラメチルジシロキ
サン、1,3−ジビニル−1,3−ジメチルジフェニルジシロキサン、ビニルト
リイソプロペンオキシシラン、および1,3−ジビニル−5−トリエトキシシリ
ル−ベンゼンが含まれる。本発明のコポリマーは残余するビニル基が予想外に少
量で、その結果、熱的安定性が改善される。該コポリマーはまた、既知のp−キ
シリレン膜に比較して付着性が改善され、誘電率が低減されている。
【0010】 上述の、本発明の特徴、利点および目的を達成し、また詳細に理解されるため
、上に簡単にまとめられた発明のより具体的な説明が、添付図面に説明されてい
る実施形態を参照して得られよう。
【0011】 しかしながら、添付図面は本発明の典型的な実施形態のみを説明するものであ
り、したがって発明はその他の同等に効果的な実施形態も認めるため、添付図面
は発明の範囲を限定するものと考えられるべきではないことに言及しておく。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明は概して、製作物の表面に低誘電率を持った薄いコポリマーを形成する
ための方法および装置を含む。処理チャンバは基板上へコモノマー気体を蒸着し
、コポリマー膜を形成する。コポリマーは、p−キシリレンと、少なくとも1つ
のシリコン−酸素結合と少なくとも2つの側鎖炭素−炭素二重結合を持つ多ビニ
ル・シリコン/酸素・モノマーから製造される。適当な多ビニル・シリコン/酸
素化合物は、残余するビニル基が予想外に少量で、基板表面への付着性の良いコ
ポリマーをもたらす。市販で適当な多ビニル・シリコン/酸素・モノマーには、
シロキサン、オキシシラン、シロキシ、ジシロキサンとシクロシロキサン化合物
が含まれ、シクロシロキサン化合物は以下に限定されないが、テトラアリルオキ
シシラン、テトラビニルテトラメチルシクロテトラシロキサン、トリス(ビニル
ジメチルシロキシ)メチルシラン、1,1,3,3−テトラビニルジメチルジシ
ロキサン、1,3−ジビニルテトラメチルジシロキサン、1,3−ジビニル−1
,3−ジメチルジフェニルジシロキサン、ビニルトリイソプロペンオキシシラン
、および1,3−ジビニル−5−トリエトキシシリル−ベンゼンが含まれる。実
験結果によって、本発明のコモノマー中の、2つあるいはそれ以上の側鎖炭素−
炭素二重結合がほぼ共重合されたことが証明された。テトラアリルオキシシラン
は、4つの側鎖炭素−炭素二重結合の少なくとも3つがほぼ共重合された結果と
なり、また誘電率が予想以上に著しく減少したコポリマーを提供する。
【0013】 本発明はさらに、基板上の金属接続間および金属接続層間にコポリマーを形成
する方法を提供する。特に、好ましくは酸化シリコンの誘電率よりも低い誘電率
を有し、また集積回路への使用に適した物理的、化学的、電気的および熱的特性
を有する、高分子材料または重合性材料を、本発明に従い堆積する装置および方
法が提供される。一実施形態において、方法および装置は、具体的には総圧約3
0mTorr〜約5Torrで操作されるCVDやプラズマエッチ・チャンバな
どの処理チャンバ内へ、p−キシリレン、多ビニル・シリコン/酸素・モノマー
およびキャリア・ガスを連続的に導入し、また両モノマーを基板上に凝結して基
板上に約0.05μm〜約150μmの厚さを持つパリレン・コポリマーを形成
する。
【0014】 コポリマーの堆積に使用する装置は、具体的に以下に説明するように目標物上
に、薄いコポリマーを堆積するための堆積チャンバを含む。コポリマー処理は、
好ましくはカリフォルニア州、サンタ・クララのApplied Materi
als社から市販のEndura(登録商標)やCentura(登録商標)処
理システムなどの、コンピュータ制御のマルチチャンバが統合された処理システ
ムに組み込まれる。
【0015】 ここで使用されるように、用語「パリレン」は、p−キシリレン(CH26 4 CH2)またはp−キシリレン誘導体をベースとした熱可塑性ポリマーの総称で
ある。p−キシリレン・ポリマーは化学式 −(CH2−C64−CH2−)n− を持っており、ここでnは分子中のモノマー単位の平均数である。直接の測定で
はないが、典型的なパリレン−N膜でnは平均約5,000と見積もられており
、これによってパリレン−N膜は、平均分子量約500,000の推定数が与え
られる。実際の分子量は広い分布を持つと予想され、かつ実際の分子量は測定不
能であると考えられている。コポリマーはp−キシリレン開始剤の両端にモノマ
ーを加えることによって成長し、コポリマー分子は容易には識別されない末端基
を持つ。末端基は特性になんら影響を持たないと考えられている。用語「パリレ
ン」はまた、モノマーまたはポリマーをハロゲン化することにより生成されるp
−キシリレン重合体の塩素化形またはフッ素化形も含む。
【0016】 堆積システム 本発明のコポリマーは、固体または液体のモノマーを気体に変換し、基板が入
っているチャンバにその気体を導入し、チャンバから残余するガスを排気するシ
ステム機械設備によって堆積される。
【0017】 図1を参照すると、一実施形態において、ジ−p−キシリレンまたはジ−p−
キシリレン誘導体のようなモノマーを加熱して気化または昇華させるための気化
器10が備えられる。Baratronからの市販品など、加熱圧力計(図示さ
れない)を気化器中に設置して、気化器の圧力をモニターすることができ、粒子
状の固体または液体二量体を気化器10へ確実に絶え間なく供給できる。材料が
計器に堆積して計器を動作不能にさせることのないよう、圧力計を加熱するのが
好ましい。
【0018】 ジ−p−キシリレンなどの気化された二量体、または気化された二量体とキャ
リアガスの任意の混合物は、つぎにゲートバルブ20を通じて気化器10から熱
分解あるいは分解チャンバ30に送られ、気化された二量体はここで少なくとも
部分的に、p−キシリレンなどの反応性モノマーに分解される。重合可能な出発
材料が、反応性種を生成するために気化や分解を必要としないモノマーまたはオ
リゴマーである場合には、気化および分解チャンバは除去ないし迂回してよいこ
とは認識されるべきである。
【0019】 今、図1および図2を参照すると、分解チャンバ30への導入あるいはコモノ
マーとの混合に先だち、出発材料を加熱して、液体または固体の重合性材料を気
化または昇華するための気化器10が図示されている。気化器10は、金属フラ
ンジ12aおよび12bを有する、ステンレス鋼またはアルミニウムからなる金
属シリンダを具備してよい。金属フランジ12aの上にはカバー14が付いてお
り、カバー14には非反応性ガスを気化器10に流すためのガス注入ポート16
が備えられている。フランジ12bは気化器10の出口ポートを備えており、気
化器10を分解チャンバ30から隔てるゲートバルブ20のマッチング・フラン
ジ22aにボルト留めされている。
【0020】 気化器10の内部には、ジ−p−キシリレンなどの重合可能な出発材料を置く
ための格納容器18がある。格納容器18の基礎は気化器10の内部表面にあっ
てよく、非反応性材料、通常はセラミック材料から作られ、好ましくは石英を含
む。選択可能なものとして、収納容器18は、加熱された気体を収納容器18内
または容器から外へ流れやすくし、固体p−キシリレン二量体の気化を助け、お
よびキャリアガス流中の二量体気体の巻き込みを助力するため、容器の上半分に
いくつかの開口(図示されない)をさらに備えても良い。
【0021】 気化器10内の圧力は、大気圧に維持してよい。しかしながら、全装置(気化
チャンバ、分解チャンバおよび堆積チャンバ)は、5mTorr〜約5Torr
までの圧力に維持するのが好ましい。非置換ジ−p−キシリレンについては、圧
力は約100mTorr〜約5Torrの範囲であることが好ましい。総圧がよ
り高くなればポリマーの堆積速度が増加し、堆積チャンバに供給されるモノマー
またはポリマーの量がより制御しやすくなる。総圧は、モノマーの量を増やすこ
となくキャリアガスを加えることによって上昇することが可能である。キャリア
ガスはいかなる不活性ガスであってもよく、好ましくはヘリウム、アルゴン、ま
たは窒素であり、ヘリウムが好ましい。
【0022】 図1および図2を参照すると、気化器10はたとえば、気化器10の周りに巻
きつけられて気化器を加熱する、加熱コイル15などの、都合の良い手段によっ
て加熱され得る。加熱コイルは次に外部電力源11に接続され、外部電力源11
は気化チャンバ10を、中にある重合性材料の気化温度まで加熱し、しかし材料
が反応性モノマーに分解する温度よりも低くなるように、気化チャンバ10に充
分な熱を供給するように調節可能である。所望の温度を維持するために、Wat
low965 Temperature Controllerなどの外部温度
制御装置を、加熱コイルに接続して使用してよい。
【0023】 前述の圧力範囲内で使用する場合、気化器10の温度は通常、堆積に必要な圧
力においてそれ以下では材料が気化しない最低温度から、作用圧力において気化
された材料が分解する温度未満での最高温度まで変化する。気化器の動作温度は
気化される材料によって変化するが、温度は約100℃〜約200℃の間に維持
されるのが好ましい。
【0024】 ヘリウムなどのキャリアガスは、カバー14のガス注入ポート16を介して気
化器10へ任意に導入され、その後、気化器10によって加熱され、ゲートバル
ブ20を通じて分解チャンバ30へ送られる。しかしながら、たとえばp−キシ
リレン二量体など、気化されたモノマーのみを使用し、キャリアガスを使用せず
に工程を実施してもよい。
【0025】 気化器10の別の実施形態が図12に示されており、ここでは温度自動調節オ
ーブン306が、たとえば気化されていないジ−p−キシリレンや気化されたキ
シリレンの入った気化器10を加熱する。キャリアガスは計量ポンプやニードル
・バルブなどの流量調節器302を通って、気化器10内の気化されていないジ
−p−キシリレン中で気泡となる。キャリアガスと気化されたジ−p−キシリレ
ンの化合物は、次に気化器10から分解チャンバ30へ、続いて堆積チャンバ6
0へ送られ、ここで残余ガスは荒引きポンプ150によって排気される。気化器
10から出ていく総質量を測定するために、質量流量計(図示されない)を気化
器10と堆積チャンバ60間のどこにでも設置することが可能である。そして、
気化器10を出る材料の質量から、気化器10へ送られるキャリアガスの質量を
減算することにより、ジ−p−キシリレンの流速を計算することができる。
【0026】 図1および図2を参照すると、気化器10の後にある第1バルブ20は手動で
操作できるが、好ましくは自動的に操作され、また気化器10内の温度と圧力を
モニターして、重合性材料が気化する温度に気化チャンバ10が達した後にのみ
バルブ20を開ける、バルブ制御装置21に接続される。それによって気化チャ
ンバ10から第1バルブ20を通って流れるガスが、気化された重合性材料と、
気化チャンバ10を通って流れる任意の非反応性のキャリアガスを共に含む。
第2フランジ22bは、第1バルブ20を、導管26上の第1フランジ24aに
接続し、導管26はその反対端に第2フランジ24bを持ち、第2フランジ24
bは、分解チャンバ30の第1フランジ32aに接続されている。
【0027】 フランジ付き金属導管26は、好ましくは導管26の周りに巻かれる加熱テー
プ(図示されない)などの外部ヒーターによって加熱され、反応性モノマーが重
合を開始しないよう反応性モノマーを充分高い温度に維持する。通常、これは最
低約120℃の温度である。
【0028】 気化された重合可能出発物質の分解に、ジ−p−キシリレン使用時などのよう
に、反応性モノマーの形成が必要とされる場合、好ましくは気化チャンバ10か
ら気体が分解チャンバ30へ送られる。分解チャンバ30は多くの方法で構成さ
れ得るが、チャンバは気化された材料を急速かつ均等に加熱するために広い表面
積を持つことが好ましい。一実施形態において、分解チャンバ30は、1端で第
1フランジ32aと境を成す金属シリンダ壁32を備え、金属シリンダ壁32は
第1フランジ32aを通じて導管26を介し第1ゲートバルブ20へ接続され、
第1ゲートバルブ20は分解チャンバ30へ入る二量体気体の流れを制御するた
めに使用される。金属シリンダ32の内表面は、33に見られるように任意で石
英が並べられ、二量体を分解するための使用温度における反応性p−キシリレン
気体の汚染を避ける。
【0029】 金属シリンダ32の周囲を円筒状のセラミック炉34が囲んでおり、中にシリ
ンダ32を加熱するためのヒーター線202を有している。穴をあけた金属(図
示されない)の外層がセラミック炉34の周囲を任意に囲んでも良く、作業者が
熱いセラミック炉と接触するのを避けるシールドの役割をはたし、また、金属シ
ールドとセラミック炉34の間に空気を流れさせる。
【0030】 セラミック炉34のヒータ線202は、外部電源装置(図示されない)および
温度制御装置13と接続され、温度を約400℃と約1000℃の間、好ましく
は700℃よりも高い温度に維持する。約400℃よりも高く、好ましくは約7
00℃よりも高い温度は、安定な二量体を充分に反応性モノマーへ分解しながら
、分解チャンバ30内で形成されたモノマーが分解されるのを避けるため、最高
温度は約1000℃を超えないよう保証される必要がある。分解温度は使用され
る二量体材料によって変化することを再度認識しておくべきである。
【0031】 分解チャンバ30は、基板表面に不要な粒子が堆積されたり堆積被覆中に塊が
できたりすることを防ぐため、充分な量の二量体をそれがシリンダ32を通って
いる間に分解して、反応性モノマーを形成するのが好ましい。分解されていない
二量体は重合しないので、したがってそれが基板上に堆積すると、被覆中の塊や
表面上の不要な粒子の原因となったり、あるいは堆積チャンバを通り越し、堆積
チャンバ60よりも下流で荒引きポンプ150よりも前に位置する冷却トラップ
機構90を詰まらせるおそれがある。
【0032】 好ましくは共にコンピュータ制御される、第1ゲートバルブ20と第2ゲート
バルブ40の使用によって、基板が堆積チャンバから取り除かれる間、気化器1
0と分解チャンバ30を、共に堆積チャンバ60から分離しておけることに注意
すべきである。すなわち、基板を被膜のために堆積チャンバへ移動する間、ある
いは堆積の後に堆積チャンバから移動する間、すべてのシステムを停止する必要
がない。ヒータ電源11、31、バルブ制御装置21、41、81、111、1
21、141、ヒータ制御装置71、および冷却器制御装置101、181を含
む全体システムの操作は、好ましくは図6に示すコンピュータ制御手段340に
よって制御される。
【0033】 安定な二量体気体が高レベルで分解されることを保証するため、分解チャンバ
30内で二量体気体は充分に加熱されるのが望ましい。このことは、分解チャン
バ30内の気化された二量体と接触するシリンダ32の表面積を増やすか、分解
チャンバ30内で気化された二量体の滞留時間を引き延ばすか、あるいは両方を
組み合わせることのいずれかによって達成することができる。通常、気化された
二量体の分解チャンバ内滞留時間は1分〜5分である。これらの操作はまた、す
べて制御手段340によって制御可能である。二量体の反応性モノマーへの分解
を促進するために堆積チャンバ60内に従来方法によってプラズマを確立して、
いかなる安定な先駆物質をも反応性物質に分解する、十分な熱を供給することが
できる。
【0034】 今、図3を参照すると、図2の好適な分解チャンバの断面図により、金属シリ
ンダ32が一連の中空管36を詰められている様子が示されており、各中空管3
6の軸は金属シリンダ32の中心軸に平行である。管36は互いに熱伝達し、そ
れによって各管36がシリンダ32の内壁温度になるよう、管36はシリンダ3
2の内部に充分密に詰められている。シリンダ32内に管36があるために、気
化されたモノマーと接触するシリンダ32内部の表面積を大いに増加させるのに
役立つ。したがって、気化された二量体は管36の中を通り、あるいは管36の
間に導かれるため気化された二量体は分解温度まで均一に加熱され、このように
して反応性モノマーに分解される二量体の量は最大になる。好ましくは、各中空
管36は石英でできており、あるいは少なくともその表面が石英である。好まし
くはシリンダ32の内径(ID)は約1.5インチ〜約2インチの間であり、小
さい管36は約0.3インチ〜約0.5インチの外径(OD)と、約0.050
インチの肉厚を持ち、結果として約0.2インチ〜約0.4インチのIDを持つ
【0035】 分解チャンバ内の二量体の滞留時間は、分解チャンバ30への気化された二量
体の流速を調節することによって制御できる。すなわち、制御装置340の制御
下で、気化チャンバ10へのキャリアガス流を調節する、ゲートバルブ20およ
び40を絞る、またはこのようなバルブの絞りやキャリアガス流の調整を組み合
わせる、などによる。滞留時間はまた、分解チャンバ30の長さによっても制御
可能である。すなわち以下に説明のように、金属シリンダ32を長くしたり、お
よび/またはシリンダ32内に流れを変える要素を設置することにより、シリン
ダ32内の平均路程を増やすことによって制御することができる。
【0036】 今、図4および図5を参照すると、分解チャンバの別の実施形態が、シリンダ
32とは離れた関係で設置される一連の円形ディスク38a−dにより構成され
て示されており、各ディスク面はシリンダ32の中心軸に垂直である。各ディス
クは、中をキャリアガスと気化された二量体の混合物が流れる開口を備える。し
かしながら、図4に最も良く示されるように、隣接するディスクの開口は故意に
ずらされて、混合気体がシリンダ32を通る行程長を延長している。したがって
、図4に示されるディスク38bの開口39bは、ディスク38bの下にあるデ
ィスク38aの開口39aに対し、軸方向にずらされている。この実施形態は実
際には、(流路の路程を増すことにより)滞留時間を増やし、またシリンダ32
と同じ温度となる各ディスク38a−dの表面も混合気体と接触するので、混合
気体と接触するシリンダ32内の接触面積を増すという、両方の機能を果たす。
【0037】 図1および図2にさらに示すように、ガス流は分解チャンバ30から金属T字
管44内へ通り、ここで、反応性モノマーガスはその他の共重合性材料、すなわ
ち以下に説明されるような、堆積チャンバ内で反応性パリレン・モノマーと反応
および重合するモノマーまたは二量体と任意に混合される。シリンダ32の反対
端にある第2フランジ32bはT字管44の第1フランジ42aと接続されて、
分解チャンバ30とT字管44間の接続を提供している。T字管44の第2フラ
ンジ42bは第2ゲートバルブ40の第1フランジ40aに固定され、第2ゲー
トバルブ40は以下に説明のように、バルブ制御装置41とコンピュータ制御手
段340によって操作されて、堆積チャンバ60への気体の流れを制御する。
【0038】 T字管44の第3フランジ42cは、T字管44で気化されたパリレンモノマ
ーと混合されるべきコポリマーの、気化された源へ通じる導管46(図1に示す
)のフランジに固定されるか、あるいは分解チャンバからの反応性モノマーに別
個のコポリマー気体の源が混合されないときには、図2に示すようにキャップま
たはカバー47がフランジ42cに固定されるかのいずれかである。
【0039】 T字管44は、フランジ付き金属導管26のように、T字管44の周りに巻か
れた加熱テープなどの外部ヒーターによって加熱して、反応性モノマーが重合を
開始しないよう充分高い温度に維持することが好ましい。通常、これは最低約1
50℃の温度を意味する。共重合源が使用される場合、前述の気化チャンバ10
と類似の第2気化チャンバを使用して、共重合性材料を気化することができる。
必要に応じ、前述の分解チャンバ30に類似の分解チャンバを形成する、さらな
る装置を使用してもよい。いづれの場合も、このような気体状の共重合性材料を
提供するため使用する装置は、次にT字管44のフランジ42cに接続され、そ
れによって各々のガス状反応性共重合源を、堆積チャンバ60に導入する前にT
字管44内で混合することができる。
【0040】 活性p−キシリレンモノマーを含むガス/気体流は、次に分解チャンバ30を
出てフランジ42a−cを持つT字管44へ渡り、ここで導管46(図1に示す
)からの気体状コモノマーと混合される。テトラアリルオキシシランなどの多ビ
ニル・シリコン/酸素化合物は、Precision Liquid Inje
ction System社から市販の気化噴射システムを使用して容易に気化
される。気化されたモノマーとコモノマーは、次にフランジ40aと40bを持
つ第2ゲートバルブ40を通って導管48へ流れ、導管48はバルブ40を入り
口ポート50で基板処理チャンバ60へ接続し、基板処理チャンバ60内では、
モノマーが半導体基板などチャンバ内の目標物上で堆積および重合し、目標物は
,好ましくは冷却器184に接続された支持部材180によって温度制御される
。基板上のモノマーの縮合は、通常30℃から−30℃の間の温度で起こる。
【0041】 堆積チャンバ60の内壁は、気化された重合性材料の堆積および重合を防ぐた
め、十分高い温度に維持されるのが好ましい。一実施形態では、チャンバ内壁の
温度は、ヒータ制御装置71の制御の下で、ヒータ70によって維持される。残
余ガス/気体の混合物は次に、バルブ制御装置81の制御下で、堆積チャンバ6
0から、チャンバ60の圧力を調節する絞り弁80を通り、次に冷却器100に
接続された冷却トラップ90を流れる。残余ガスは次に、バルブ制御装置121
によって制御されるゲートバルブ120を通って、荒引きポンプ150へ流れる
。チャンバ内壁は、チャンバ自身の中で生成されるプラズマの使用を含む、他の
いかなる加熱手段によっても加熱されることが期待される。
【0042】 図1および図6に示された一実施形態では、装置には高周波発生器61が備え
られ、高周波発生器61は高周波ネットワーク63を通じてチャンバ60に連結
されており、チャンバ60内の平行な板、すなわちガス供給板52と基板ホルダ
180の間にプラズマを発生させる。プラズマは、安定な二量体を反応性種に変
換するため、充分な熱を発生させることによって安定な前駆物質の分解を促進す
るために使用される。プラズマはまた、チャンバ内壁を充分に加熱して壁上で重
合するのを防ぎ、および/または、処理ガスを充分に加熱して気相中で重合する
のを防ぐ。さらに高周波発生器はチャンバの統合を可能にし、したがって基板の
エッチング、もしくはチャンバ60の元位置洗浄のいずれかを行なうことができ
る。
【0043】 チャンバは電気的バイアスを含み、堆積された共重合体の構造を制御し得ると
考えられる。特に、非晶質重合体を作るにはBフィールドが役に立つ。
【0044】 工程の説明 本発明のコポリマーは一般に、p−キシリレンおよび適当なコモノマーを、両
モノマーが重合する条件下において基板表面上で縮合させることにより作成され
る。本発明のシリコン/酸素を含むモノマーは、コポリマー中に残存するシリコ
ン−酸素結合を提供する。コポリマー中のシリコン−酸素結合の相対量は、モノ
マーとシリコン/酸素モノマー構造の相対反応度によって異なる。
【0045】 パリレン重合体を作るための典型的な出発物質は、安定な環状二量体であるジ
−p−キシリレン、または固体状で入手できるハロゲン化誘導体である。二量体
は通常、約100℃〜約200℃の温度で気化または昇華され、その後、続く重
合のために約600℃〜約1000℃の温度で反応性モノマーに分解される。二
量体は、Specialty Coating Systems社などの会社か
ら市販されている。通常、固体の二量体は、取り扱いやすさのために、たとえば
粉末状などの粒子状で市販されている。しかしながら本発明により、二量体のペ
レットを充填ベッドと共に用いるか、あるいは二量体を連続的に供給しやすいよ
うに、固体の前駆材料をキャリア流中で液化または溶解することが考えられる。
【0046】 p−キシリレンモノマーおよびキャリアガスの気体流と混合されるコモノマー
の量は、モノマー混合物総量の約5重量%から約25重量%までの範囲であるが
、好ましくは約5重量%から約15重量%までの範囲であり、加えられる共重合
性モノマーの通常の量は、モノマー混合物総量の少なくとも10重量%である。
【0047】 再び図1および図2を参照すると、T字管44はフランジ42bおよび42a
をそれぞれ通って第2ゲートバルブ40に接続され、第2ゲートバルブ40はさ
らに、ゲートバルブ40のフランジ40bと導管48のフランジ48aを通って
加熱された導管48に接続される。上述のように導管26とT字管44に関して
、導管48は中での縮合を避けるため、たとえば加熱テープなどによって加熱さ
れるのが好ましい。加熱された導管48は、つぎにフランジ48bを介して処理
チャンバ60の入り口ポート50へ接続される。
【0048】 堆積チャンバ60は、集積回路を処理するための統合されたプラットフォーム
上で使用するように構成されるのが好ましい。そのような統合されたプラットフ
ォームは、Maydanらによる米国特許4,951,601の中に述べられて
おり、ここでその開示を参照により包含している。パリレン堆積のために、チャ
ンバ60の内表面の温度が、反応性パリレン単量体の重合温度より高い温度、す
なわち200℃よりも高く、しかし反応性モノマーがさらに分解する温度よりも
低い温度、すなわち約750℃よりも低い温度に維持される。通常、チャンバ6
0の温度は約200℃から約300℃の範囲内で維持される。
【0049】 本発明の方法を実施できる1つの適切なCVD処理チャンバを図6に示す。図
6は真空チャンバ62を持つ平行プレート化学的気相成長法処理チャンバ60の
、単純化された縦断面図である。チャンバ60はマニホールドの貫通孔からウェ
ハ200(図1参照)へ処理ガスを分散させるためのガス供給マニホールド52
を含み、ガス供給マニホールドは、ウェハ200は基板支持部材180上に設置
されている。処理ガスおよびキャリアガス(もしあれば)は、ガス線168を通
って混合システム170内へ投入され、混合システムで化合されて次にガス分散
マニホールド52へ送られる。一般に各処理ガスの処理ガス供給線は、(i)チ
ャンバに流れる処理ガスを、自動または手動で遮断するために使用できる安全遮
断弁(図示されない)、および(ii)ガス供給線を通るガスの流れを測定する質
量流量制御装置(図示されない)を含む。処理に有毒ガスが使用される場合、従
来構成の各ガス供給線にいくつかの安全遮断弁が配置される。
【0050】 基板支持部材180は熱に非常に敏感であり台座54上に搭載されており、そ
のため支持部材180(および支持部材180の上面に支持されたウェハ)は、
低い取付け/取外し位置と、マニホールド25近くに近接する高い処理位置64
の間を、制御可能に移動できる。
【0051】 図6を参照すると、支持部材180が高い処理位置64にあるとき支持部材は
、環状真空マニホールド164へ排気する複数の間隔をあけた孔162を持つバ
ッフル板160により囲まれている。処理中、ガス供給マニホールド52へのガ
ス注入は矢印166(図6参照)に示されるように、支持部材180上に設置さ
れたウェハ200(図1参照)の表面全体へ放射状に、均一に散布される。その
後排気システムが図1に示す真空ポンプシステムによって、ガスをポート162
を通して環状真空マニホールド164へ排気する。
【0052】 そこで、図1の基板支持部材180を参照すると、可動基板支持部材は処理中
に加熱または冷却される必要がある。処理中、基板上にモノマーを縮合させるた
め、基板支持部材180はモノマーの縮合温度よりも低い温度、たとえばp−キ
シリレンならば基板支持180は40℃を超えない温度で維持される。基板支持
180は、好ましくは冷却器制御装置181に制御される冷却器184を用いて
、約−40℃〜約+25℃までの範囲内の温度に冷却される。冷却器184は、
エチレングリコールと脱イオン水の重量比1:1混合液などの冷却剤が、基板支
持180中の通路270(図6参照)を通って流れる。混合気体がたとえば半導
体基板200の冷却された表面に接触すると、反応性p−キシリレンモノマーの
重合が(あれば)その他の反応性重合性材料との共重合と同様に開始され、その
結果、たとえば半導体ウェハ200表面などの基板表面上に、所望のパリレン誘
電膜やパリレン・コポリマー膜が形成される。
【0053】 チャンバ内壁にパリレン膜が堆積するのを防ぐため、好ましくはヒーター70
が、エチレングリコールと脱イオン水の重量比1:1混合液などの熱交換剤をチ
ャンバ側壁の通路260を通して供給する。
【0054】 基板は図9にその部分が示される双極または単極の静電チャック210など、
従来の基板保持手段によって基板支持180上に保持されてもよい。ヘリウムな
どの背ガスは、基板支持部材180と処理のためその上に設置された基板との間
の熱伝達を円滑にし、また基板の端や裏側に反応性材料が堆積されるのを防ぐた
め、好ましくは静電チャックの上面に設けられたチャンネルを通じて流される。
【0055】 チャンバ60で実施される堆積工程は、熱処理かプラズマ熱処理のいずれかで
あってよい。プラズマ処理では、高周波電源装置61(基板支持部材180と接
地されている)からガス供給マニホールド52へ与えられる高周波エネルギーに
よって、制御されたプラズマがウェハに近接して形成される。高周波電源装置6
1は、単一または混合周波数のいずれかの高周波電力をマニホールド52に供給
することができ、チャンバ60へ導入された反応性種の分解を促進する。混合周
波数の高周波電源装置は、通常たとえば13.56MHzなどの高いRF周波数
(RF1)と、たとえば360KHzなどの低いRF周波数(RF2)で電力を
供給する。
【0056】 通常、すべてのチャンバ・ライニング、ガス注入マニホールド面板、および、
その他様々の反応装置設備が、アルミニウムや陽極酸化アルミなどの材料から作
られる。このようなCVD装置の例が、Wangら宛てに発行された米国特許番
号5,000,113号の中に、「Thermal CVD/PECVD Reactor and Use for Th
ermal Chemical Vapor Deposition of Silicon Dioxide and In-situ Multi-ste
p Planarized Process」と題して記述され、また本発明の指定代理人であるAppl
ied Materials社へ譲渡された。113特許の開示が、参考により包含されてい
る。
【0057】 ガス混合システム170と高周波電源装置61は、制御線360上でコンピュ
ータ制御手段340によって制御されている。チャンバは制御手段340によっ
て制御される質量流量制御装置(MFC)や高周波発生器などのアナログアセン
ブリを含み、制御手段340はメモリ380に格納されたシステム制御ソフトウ
ェアを実行し、メモリ380は好適な実施形態では、ハードディスク・ドライブ
である。
【0058】 今、図1を参照すると、気化されたガスの混合物と任意のキャリアガスがチャ
ンバ60へ流れた後で、たとえばパリレン・コポリマーが、反応性p−キシリレ
ンモノマーと多ビニル・シリコン/酸素コモノマーの縮合および重合によって基
板200の表面に堆積される。モノマーは、モノマーの相対縮合反応速度および
相対重合反応速度に依存した異なる速度で、基板表面上で重合する。任意のキャ
リアガスの残余と残りの未反応のモノマー気体は、この後チャンバ60から出口
ポート66(図10参照)および絞り弁80を通って冷却トラップ90へ渡る。
絞り弁80の目的はチャンバ60内で望ましい圧力を維持することである。堆積
/重合反応は通常、堆積チャンバ60内の圧力を約5mmTorrから約5To
rrに維持しながら行なわれる。堆積チャンバ60の圧力が設定圧力からはずれ
ると、コンピュータ制御される絞り弁80が圧力を下げるように開くか、または
圧力を上げるように閉じる。
【0059】 今、図10を参照すると、絞り弁80は要求があれば、たとえばアルゴン、ヘ
リウム、窒素などの非反応性ガスを、チャンバ60から絞り弁80を通って冷却
トラップ90へ流れるガス流に加えるよう変更できる。通常、この冷却トラップ
90への追加ガス流は、制御装置340に制御されるチャンバの体積に依存した
、毎分約50立方センチメートル(sccm)の流れを意味する。追加された非
反応性ガスの目的は、キャリアガスと反応性モノマー気体流のチャンバ60を通
る流れを制御すること、すなわち滞留時間を増やし、チャンバ60を流れる気体
流からより完全に熱を奪って、より完全な重合化をもたらすこと、すなわち出口
ポート66を通ってチャンバ60を出て、冷却トラップ90で抽出されなければ
ならない未反応重合性材料の量をより少なく抑えることである。
【0060】 絞り弁80を通る気体とガスは、その後冷却トラップ90へ入り、冷却トラッ
プ90は次に真空ポンプ150に接続され(図1参照)、真空ポンプ150はチ
ャンバ60を大気圧よりも低い圧力に維持することができる。しかし、未反応の
モノマーおよびその他の共重合性材料は真空ポンプ150に入らずに、冷却トラ
ップ90で気体流から除去されることが重要である。冷却トラップ90は、たと
えば標準的なNorcal冷却トラップなどのような従来の市販の冷却トラップ
からなり、気体流からモノマーやポリマーをトラップして取り除くために、絞り
弁80の下流側に接続されている。
【0061】 冷却トラップ90の下流側にゲートバルブ120が接続されており、これを通
って気体流中の残りの気体が荒引き真空ポンプ150へ流れ、望ましい低圧力を
維持する。図1および図10に示すように、冷却トラップ90はまたゲートバル
ブ110を通ってターボポンプ130へ接続されており、それから遮断弁140
を通って荒引き真空ポンプ150へ接続される。チャンバ60が、前述の反応性
p−キシリレンモノマーの重合体堆積などのような堆積チャンバとして使用され
る場合、バルブ110および140は閉じられ、バルブ120は開かれて、荒引
き真空ポンプを冷却トラップ90へ直接接続する。しかしながら、同じチャンバ
をプラズマ・エッチング・チャンバとして、あるいはチャンバの元位置プラズマ
洗浄などその他の高真空を必要とする工程に使用する場合、前述のように、ゲー
トバルブ120は閉じられ、ゲートバルブ110と遮断弁140は共に開かれて
、冷却トラップ90と荒引き真空ポンプ150の中流に高真空ターボポンプ13
0が置かれる。
【0062】 反応性モノマーの堆積に続いてチャンバを洗浄するため、チャンバ内にオゾン
が1000sccmの速度で流入される。反応性オゾンはパリレンと反応して、
パリレンをチャンバから除去しやすくすると考えられている。オゾンに加え、酸
素を100sccm〜1000sccmの速度でチャンバに導入することができ
、また支持部材に750W〜1200Wの高周波バイアスがかけられて、チャン
バの洗浄が果たされる。酸素は、オゾンとパリレンの反応と同様にパリレンと反
応すると考えられている。
【0063】 コンピュータ制御装置340はCVDチャンバのすべての働きを制御し、制御
装置340の好適な実施形態は、ハードディスク・ドライブ、フロッピーディス
ク・ドライブおよびカード・ラックを含む。カード・ラックにはシングルボード
・コンピュータ(SBC)、アナログおよびデジタル入出力ボード、インターフ
ェース・ボードおよびステッピング・モーター制御ボードが含まれる。システム
制御装置はVersa Modular Europeans(VME)基準に
準拠しており、この基準はボード、カードケージ、およびコネクタ寸法および型
を規定している。VME基準はまた、16ビットのデータ・バスと24ビットの
アドレス・バスを持つバス構造も規定する。
【0064】 制御装置340は、ハードディスク・ドライブ380に格納されたコンピュー
タ・プログラムに制御されて動作する。コンピュータ・プログラムはタイミング
、気体の混合、高周波出力レベル、基板支持部材、および、その他の特定処理の
パラメータを規定する。ユーザとシステム制御装置間のインターフェースは、図
7に図示されるCRTモニター342とライトペン344を介するものである。
好適な実施形態では、2つのモニター342が使用され、1つは作業者用にクリ
ーンルームの壁に取付けられ、もう1方はサービス技術者用に壁の後ろに取り付
けられる。両方のモニター342は同時に同じ情報を表示するが、ライトペン3
44は1つのみが作動可能である。ライトペン344はペン先の光センサーでC
RT表示によって放射される光を検出する。特定の画面や機能を選ぶには、作業
者は表示画面の指定された範囲に触れ、ペン344のボタンを押す。触った範囲
は、その強調表示された色が変化するか、あるいは新しいメニューまたは画面が
表示されて、ライトペンと表示画面間の通信を確認する。
【0065】 処理は、たとえばコンピュータ制御装置340上で作動するコンピュータ・プ
ログラム製品400を使用して実施される。コンピュータ・プログラム・コード
は、たとえば68000アセンブリ言語、C、C++、またはPascalなど
、従来のいかなるコンピュータ可読プログラミング言語によっても記述できる。
適切なプログラム・コードが、従来のテキストエディタを使用して単一ファイル
または複数ファイルに入力され、コンピュータのメモリシステムなどのコンピュ
ータ使用可能媒体に格納または具体化される。入力されたコード・テキストが高
級言語である場合、コードはコンパイルされ、結果のコンパイラ・コードが次に
、プリコンパイルされたwindowsライブラリ・ルーチンのオブジェクト・
コードとリンクされる。コンパイルされリンクされたオブジェクト・コードを実
行するには、システムユーザはオブジェクト・コードを呼び出し、コンピュータ
・システムによってメモリにコードをロードさせ、CPUはメモリからコードを
読み込み実行して、プログラム中に確認されるタスクを実行する。
【0066】 図8はコンピュータ・プログラム400の階層的制御構造を説明するブロック
図である。ユーザはライトペン・インターフェースを用いてCRTモニター上に
表示されたメニューや画面に応じて、処理セット番号と処理チャンバ番号を処理
選択サブルーチン420へ入力する。処理セットは、特定の処理を行なうために
必要なあらかじめ定められた処理パラメータのセットであり、あらかじめ定義さ
れたセット番号によって識別される。処理選択サブルーチン420は(i)所望
の処理チャンバと(ii)所望の処理を行なう処理チャンバを操作するために必要
な所望の処理パラメータのセットを識別する。特定の処理を行なうための処理パ
ラメータは、たとえば処理ガスの組成や流速、温度、圧力、高周波バイアス出力
レベルや磁界出力レベルなどのプラズマ条件、冷却ガス圧力、およびチャンバ内
壁温度といった処理条件に関係しており、レシピの形でユーザに提供される。レ
シピによって特定されたパラメータは、ライトペンとCRTモニターインターフ
ェースを利用して入力される。
【0067】 処理を監視するための信号は、制御手段340のアナログ入力およびデジタル
入力ボードによって提供され、処理を制御するための信号は制御手段340のア
ナログ出力およびデジタル出力ボードに出力される。
【0068】 処理シーケンサ・サブルーチン430は、識別された処理チャンバと処理パラ
メータのセットを処理選択サブルーチン420から受け取るため、また様々な処
理チャンバの動作を制御するためのプログラム・コードを含む。複数のユーザが
処理セット番号と処理チャンバ番号を入力できたり、あるいは1人のユーザが複
数の処理セット番号および処理チャンバ番号を入力できるので、シーケンサ・サ
ブルーチン430は選択された処理を所望の順序に予定するために動作する。好
ましくは、シーケンサ・サブルーチン430は、(i)チャンバが使用されてい
るかを確認するために、処理チャンバの動作を監視するステップと、(ii)使用
されているチャンバでどの処理が行なわれているのかを確認するステップと、(
iii)処理チャンバの利用可能性と実施されるべき処理タイプに基づき、所望の
処理を実行するステップ、を実施するプログラム・コードを含む。ポーリングな
ど、従来の処理チャンバの監視方法を使用することができる。行なわれるべき処
理を予定するときに、シーケンサ・サブルーチン430を、使用されている処理
チャンバの現在の状態を、選択された処理の所望の処理条件と比較して考慮する
よう、またはユーザ入力された各特定のリクエストの「古さ」を考慮するよう、
あるいはシステム設計者が予定付けの優先順位決定のために含めたいと思うその
他の関連した因子を考慮するように設計することが可能である。
【0069】 シーケンス・サブルーチン430が、次に実行されるべき処理チャンバと処理
セットの組み合わせを決定すると、シーケンサ・サブルーチン430はその特定
の処理セット・パラメータを、いくつかのチャンバ管理サブルーチン440のう
ち1つへ渡すことによって、処理セットを実行させる。このチャンバ管理サブル
ーチン440はシーケンサ・サブルーチン430によって決定された処理セット
に従って処理チャンバ60内の複数の処理タスクを制御する。チャンバ管理サブ
ルーチン440は、気化器10、分解チャンバ30および冷却トラップ90を含
む、選択された処理セットの実行に必要なチャンバ要素の動作を制御する、様々
なチャンバ要素サブルーチンの実行を制御する。チャンバ要素サブルーチンの例
として、気化器制御サブルーチン450、処理ガス制御サブルーチン460、圧
力制御サブルーチン470、ヒータ制御サブルーチン480、および分解制御サ
ブルーチン490がある。当業者には、所望される処理によっては、その他のチ
ャンバ制御サブルーチンを含めることができることは容易に理解されるであろう
。運転中、チャンバ管理サブルーチン440は実行されている特定の処理セット
にしたがって、選択的に処理要素サブルーチンを予定または呼び出しする。チャ
ンバ管理サブルーチン440は、処理シーケンサ430が次に実行されるべき処
理装置および処理セットを予定するのと同様に、処理要素サブルーチンを予定す
る。通常、チャンバ管理サブルーチン440は様々なチャンバ要素を監視して、
実行されるべき処理セットの処理パラメータに基づいてどの要素を操作する必要
があるのかを決定し、監視ステップおよび決定ステップに応答するチャンバ要素
サブルーチンを実行させる。
【0070】 処理ガス制御サブルーチン460は、処理ガスの組成と流速を制御するための
プログラム・コードを持つ。処理ガス制御サブルーチン460は安全遮断弁の開
閉位置を制御し、また所望のガス流量を得るために質量流量制御装置の立ち上げ
/立ち下げを行なう。処理ガス制御サブルーチン460はすべてのチャンバ要素
サブルーチンと同様にチャンバ管理サブルーチン440によって呼び出され、チ
ャンバ管理サブルーチンから所望のガス流速に関連する処理パラメータを受け取
る。通常、処理ガス制御サブルーチン460は、ガス供給線を開き、また(i)
必要な質量流量制御装置を読み、(ii)読み取り値をチャンバ管理サブルーチン
440から受け取った所望の流速と比較し、(iii)必要に応じてガス供給線の
流速を調節することを繰り返し行なうことによって動作する。さらに、処理ガス
制御サブルーチン460は、ガス流速が危険な速度になっていないか監視するス
テップと、危険な状態が検出されると安全遮断弁を作動させるステップを含む。
【0071】 アルゴンのような不活性ガスをチャンバ60に流して、チャンバに反応性処理
ガスを導入する前にチャンバの圧力を安定させるのが望ましい。これらの工程に
対して、処理ガス制御サブルーチン460は、チャンバ内の圧力を安定させるの
に必要なだけの時間チャンバ60に不活性ガスを流すステップを含むようにプロ
グラムされており、その後で上述のステップが実行される。さらに、たとえばジ
−p−キシリレンなど、処理ガスが気化器10内に生じるべき場合に、処理ガス
制御サブルーチン460を、気化器制御サブルーチン450からキャリア流を得
るように書くことができる。
【0072】 圧力制御サブルーチン470は、チャンバ60の圧力を、チャンバの排気シス
テム中の絞り弁80の開口の大きさを調節することによって制御するプログラム
・コードを含む。絞り弁80の開口の大きさは、総処理ガス流、処理チャンバの
寸法、および排気システムの汲み上げ設定値圧力に関して、チャンバ圧力を所望
のレベルに制御するように設定される。圧力制御サブルーチン470が呼び出さ
れると、所望のまたは目標の圧力レベルがパラメータとしてチャンバ管理サブル
ーチン440から受け取られる。圧力制御サブルーチン470は、チャンバ60
内の圧力をチャンバに接続された1つ以上の従来の圧力計を読むことによって測
定し、測定値を目標の圧力と比較し、目標圧力に応じて、格納された圧力表から
PID(比例積分微分)値を得て、圧力表から得られたPID値にしたがって絞
り弁80を調節するよう動作する。あるいは、圧力制御サブルーチン470は、
絞り弁80を特定の開口に開閉してチャンバ60を所望の圧力に調節するように
書くことができる。
【0073】 ヒータ制御サブルーチン480は、チャンバ60の温度を制御するためのプロ
グラム・コードを含む。ヒータ制御サブルーチン480はチャンバ管理サブルー
チン440によって呼び出され、目標値または設定値温度パラメータを受け取る
。ヒータ制御サブルーチン480はチャンバ60に設置された熱電対の電圧出力
を測定することによって温度を測定し、測定された温度を設定値温度と比較し、
ランプ・モジュール260やその他の加熱コンポーネントにかけられる電流を増
減して設定値温度を得る。温度は、格納された変換表中の対応する温度を調べる
ことによって、または4次多項式を用いて温度を計算することによって測定され
た圧力から得られる。
【0074】 上述のCVDシステムの記述は単に説明のためのものであり、その他のCVD
装置を採用することもできる。さらに基板支持の設計、ヒータ設計、高周波電源
の接続位置、その他について、上述のシステムの変化が可能である。
【0075】 本発明は、特定の実施形態を説明し、本発明の範囲を限定するものではない以
下の実施例によってさらに説明される。
【0076】 実施例1(テトラアリルオキシシラン) 本発明のプロセスをさらに説明するために、直径8インチのシリコン・ウェハ
が、カリフォルニア州サンタクララのApplied Materials社か
ら入手可能のほぼ図1から図12に示すように構成されるMxPまたはDxZ堆
積チャンバ内に、約25℃の温度に維持された固定基板支持の上に取り付けられ
た。
【0077】 約30gの粒子状ジ−p−キシリレンが気化器10に供給され、次に気化器は
約200℃に加熱された。その後、気化器10を分解チャンバ30から隔てるゲ
ートバルブ20が開かれ、二量体の気体が約850℃の温度に予熱された分解チ
ャンバ30へ、質量流量制御装置を通って流された。次に分解チャンバ30の出
口ゲートバルブ40が開かれ、気化された反応性p−キシリレンが分解チャンバ
30内で形成され、その後、分解チャンバから、加熱された導管を通って堆積チ
ャンバ60へ約10sccmの速度で流された。堆積チャンバ60のふたは約1
50℃の温度に維持され、チャンバ60の内壁は約100℃に維持された。
【0078】 テトラアリルオキシシランは10sccmの速度でチャンバ60内に流された
。堆積の間、約50sccmの窒素と約25sccmの背ヘリウムが堆積チャン
バ60に流され、バルブ80が堆積チャンバ内を90mTorrの圧力に維持す
るように設定された。反応性p−キシリレンモノマーとコモノマーの気体がシリ
コン・ウェハ200と接触し、その上で共重合された。約2〜3分後、まず気化
器10と分解チャンバ30の間にあるゲートバルブ20を閉じることによって反
応性モノマー気体が遮断され、次に、分解チャンバ30を排気してすべてのモノ
マー気体を分解チャンバから取り除いた後に分解チャンバと堆積チャンバの間に
あるゲートバルブ40を遮断した。その後、ウェハ200がチャンバ60から取
り除かれ検査された。
【0079】 パリレン・コポリマー膜の堆積速度は、毎分約5000Åであった。この膜は
、約95重量%の重合されたp−キシリレンと、約5重量%の重合されたテトラ
アリルオキシシランを含むと推定される。膜の誘電率が試験され、約2.19で
あることが分かった。熱的安定性は、熱重量分析(TGA)により400℃で測
定したところ、パリレン・ホモポリマーと比較してほぼ向上され、コポリマー膜
はパリレン−N・ホモポリマーの1%よりも大きい通常の重量損失と比較して、
1%未満の重量損失を示した。ポリマー中にシリコン/酸素結合があることがF
I−IRによって確認された。残余の炭素−炭素二重結合の分析も、コモノマー
中、4つのビニル基のうち少なくとも3つが重合されていることを証明している
【0080】 実施例2(テトラビニルテトラメチルシクロテトラシロキサン) 本発明のプロセスをさらに説明するために、実施例1で構成されおよび記述さ
れたような、MxPまたはDxZ堆積チャンバ内に、直径8インチのシリコン・
ウェハが、約0℃の温度に維持された固定基板支持の上に取り付けられた。約3
0gの粒子状ジ−p−キシリレンが気化器10に供給され、次に気化器は約20
0℃に加熱された。その後、気化器10を分解チャンバ30から隔てるゲートバ
ルブ20が開かれ、二量体の気体が約850℃の温度に予熱された分解チャンバ
30へ、質量流量制御装置を通って流された。次に分解チャンバ30の出口ゲー
トバルブ40が開かれ、気化された反応性p−キシリレンが分解チャンバ30内
で形成され、その後、分解チャンバから、加熱された導管を通って堆積チャンバ
60へ約10sccmの速度で流された。堆積チャンバ60のふたは約150℃
の温度に維持され、チャンバ60の内壁は約100℃に維持された。
【0081】 テトラビニルテトラメチルシクロテトラシロキサンは約30sccmの速度で
チャンバ60内に流された。堆積の間、約50sccmの窒素と約25sccm
の背ヘリウムが堆積チャンバ60に流され、バルブ80が堆積チャンバ内を約1
60mTorrの圧力に維持するように設定された。反応性p−キシリレンモノ
マーとコモノマーの気体がシリコン・ウェハ200と接触し、その上で共重合さ
れた。約2〜3分後、まず気化器10と分解チャンバ30の間にあるゲートバル
ブ20を閉じることによって反応性モノマー気体が遮断され、次に、分解チャン
バ30を排気してすべてのモノマー気体をチャンバから取り除いた後に分解チャ
ンバと堆積チャンバの間にあるゲートバルブ40を遮断した。その後、ウェハ2
00がチャンバ60から取り除かれ検査された。
【0082】 パリレン・コポリマー膜の堆積速度は、毎分約2500Åであった。膜は、約
90〜97重量%の重合されたp−キシリレンと、約3〜10重量%の重合され
たコモノマーを含むと推定される。膜の誘電率が試験され、約2.39であるこ
とが分かった。熱的安定性は、TGAにより400℃で測定したところ、パリレ
ン・ホモポリマーと比較してほぼ向上され、コポリマー膜はパリレン−Nホモポ
リマー膜の1%よりも大きい通常の重量損失と比較して、1%未満の重量損失を
示した。ポリマー中にシリコン/酸素結合があることがFI−IRによって確認
された。残余の炭素−炭素二重結合の分析も、コモノマー中4つのビニル基のう
ち、少なくとも3つが重合されていることを証明している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のコポリマー堆積装置の概略図である。
【図2】 気化器、分解チャンバ、および堆積チャンバへ反応性気体を送るマニホールド
を示した、図1の装置の一部の部分断面図である。
【図3】 分解チャンバ内に、チャンバを通して移動する気体およびガスとの接触表面積
を増やすために設置される中空管を表わした、図1および図2に示される分解チ
ャンバの横断面図である。
【図4】 位置合わせされていない孔を持つ一連のディスクを用いた、図1および図2の
分解チャンバの、代替構造の縦断面図である。
【図5】 図4に示されたディスクの1つの、下のディスクの開口との開口位置のずれを
示した上面図である。
【図6】 本発明の一実施形態にしたがって使用される、例示的CVD処理チャンバの断
面図である。
【図7】 図6の例示的CVD処理チャンバシステム・モニターを示す図である。
【図8】 図6の例示的CVD処理チャンバと共に処理制御のために使用される、コンピ
ュータ・プログラムのフローチャートである。
【図9】 図6のウェハ支持機構の平面図である。
【図10】 処理チャンバから排出するガス/気体の処理を示す、一般に図1に示される装
置の一部の縦断面図である。
【図11】 本発明の一実施形態にしたがう工程を説明する工程図である。
【図12】 気化器から分解チャンバへ重合性材料を運ぶためのキャリアガス供給システム
の概略図である。
【符号の説明】
(図1)11…外部電力源、15…加熱コイル、20…第1ゲートバルブ、2
1…バルブ制御装置、30…分解チャンバ、40…第2ゲートバルブ、41…バ
ルブ制御装置、44…金属T字管、46…導管、48…導管、50…入り口ポー
ト、60…堆積チャンバ、61高周波発生器、63…高周波ネットワーク、66
…出口ポート、70…ヒータ、71…ヒータ制御装置、80…絞り弁、81…バ
ルブ制御装置、90…冷却トラップ機構、100…冷却器、101…冷却器制御
装置、110…ゲートバルブ、111…バルブ制御装置、120…ゲートバルブ
、121…バルブ制御装置、130…高真空ターボポンプ、140…遮断弁、1
41…バルブ制御装置、150…荒引きポンプ、180…基板支持部材、181
…冷却器制御装置、184…冷却器、200…ウェハ、(図2)10…気化器、
12a…金属フランジ、12b…金属フランジ、14…カバー、16…ガス注入
ポート、18…格納容器、20…ゲートバルブ、22a…第1フランジ、22b
…第2フランジ、24a…第1フランジ、24b…第2フランジ、26…導管、
30…分解チャンバ、32…金属シリンダ壁、32a…第1フランジ、32b…
第2フランジ、33…石英、34…セラミック加熱炉、40…第2ゲートバルブ
、40a…第1フランジ、40b…第2フランジ、42a…第1フランジ、42
b…第2フランジ、42c…第3フランジ、44…金属T字管、47…カバー、
48…導管、48a…フランジ、48b…フランジ、(図3)32…金属シリン
ダ壁、36…中空管、(図4)38a〜d…円形ディスク、39a〜d…開口、
(図6)50…入り口ポート、52…ガス供給板、54…台座、60…堆積チャ
ンバ、61…高周波発生器、62…真空チャンバ、64…高い処理位置、66…
出口ポート、70…ヒータ、71…ヒータ制御装置、160…バッフル板、16
2…孔、164…環状真空マニホールド、166…矢印、168…ガス線、17
0…混合システム、180…支持部材、181…冷却器制御装置、184…冷却
器、260…通路、270…通路、340…コンピュータ制御手段、360…制
御線、380…メモリ、(図7)342…CRTモニター、344…ライトペン
、(図8)420…処理選択サブルーチン/チャンバ選択/処理ガス流/温度/
圧力/プラズマ出力、430…処理シーケンサ・サブルーチン、440…チャン
バ管理サブルーチン、450…気化器制御サブルーチン、460…処理ガス制御
サブルーチン、470…圧力制御サブルーチン、480…ヒータ制御サブルーチ
ン、490…分解制御サブルーチン、(図9)180…支持部材、210…静電
チャック、(図10)66…出口ポート、80…絞り弁、90…冷却トラップ機
構、110…ゲートバルブ、120…ゲートバルブ、130…高真空ターボポン
プ、140…遮断弁、(図12)10…気化器、30…分解チャンバ、60…堆
積チャンバ、150…荒引きポンプ、302…流量調節器、306…温度自動調
節オーブン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マー, イェミン, ジム アメリカ合衆国, カリフォルニア州, サンタ クララ, ペンシアナ ドライヴ 3707 ナンバー133 (72)発明者 チャン, フォン アメリカ合衆国, カリフォルニア州, ロス ガトス, コーセル コート 16821 (72)発明者 リー, ピーター, ワイ−マン アメリカ合衆国, カリフォルニア州, サン ノゼ, ベントーク レーン 1037 (72)発明者 ジェン, シン−プー タイワン, シンチュウ, サイエンス− ベイスト インダストリアル パーク, リー−シン ロード ナンバー25 (72)発明者 チェン, デイヴィッド アメリカ合衆国, カリフォルニア州, フォスター シティ, ビリングスゲート レーン 235 Fターム(参考) 4J032 CA06 CA07 CB03 CB04 CB11 CE01 CE20 CE22 CE24 CG01 5F058 AA10 AC03 AF02 AH02 BA20 BC02 BC04 BF07 BF22 BF27 BJ02

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目標物の表面上に薄いポリマー層を形成する方法であって、 堆積チャンバ中に目標物を配置する工程と、 p−キシリレンモノマーと、少なくとも1つのシリコン−酸素結合と少なくと
    も2つの側鎖炭素−炭素二重結合を有するコモノマーを前記チャンバ中に流す工
    程と、 前記目標物上に薄いコポリマー層を堆積する工程と を含む方法。
  2. 【請求項2】 前記コモノマーが、テトラアリルオキシシランである、請求
    項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記コモノマーが、テトラビニルテトラメチルシクロテトラ
    −シロキサンである、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記コポリマーが、400℃での熱重量分析中に1%よりも
    少ない重量損失を被る、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記コポリマー膜が、2.2よりも小さい誘電率を有する、
    請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 2つ以上の側鎖炭素−炭素二重結合がほぼ重合される請求項
    1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 少なくとも3つの側鎖炭素−炭素二重結合がほぼ共重合され
    る、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 コポリマー膜であって、 堆積チャンバ中に目標物を配置する工程と、 p−キシリレンモノマーと、少なくとも1つのシリコン−酸素結合と少なくと
    も2つの側鎖炭素−炭素二重結合を有するコモノマーをチャンバ中に流す工程と
    、 前記目標物上に薄いコポリマー層を堆積する工程と を含む方法により生成されるコポリマー膜。
  9. 【請求項9】 前記コモノマーがテトラアリルオキシシランである、請求項
    8に記載のコポリマー膜。
  10. 【請求項10】 前記コモノマーがテトラビニルテトラメチルシクロ−テト
    ラシロキサンである、請求項8に記載のコポリマー膜。
  11. 【請求項11】 前記コポリマーが、400℃での熱重量分析中に、1%よ
    りも少ない重量損失を被る、請求項8に記載のコポリマー膜。
  12. 【請求項12】 前記コポリマー膜が、2.2よりも小さい誘電率を有する
    、請求項8に記載のコポリマー膜。
  13. 【請求項13】 2つ以上の側鎖炭素−炭素二重結合がほぼ重合される、請
    求項8に記載のコポリマー膜。
  14. 【請求項14】 少なくとも3つの側鎖炭素−炭素二重結合がほぼ共重合さ
    れる、請求項8に記載のコポリマー膜。
  15. 【請求項15】 コポリマー膜を堆積するための装置であって、 加熱された堆積チャンバ内に配置された冷却された基板ホルダーと、 p−キシリレンモノマー源と、 少なくとも1つのシリコン−酸素結合および少なくとも2つの側鎖炭素−炭素
    二重結合を持つコモノマー源と、 基板ホルダ上に配置された基板上でコポリマー膜を生成するようにプログラム
    された処理制御装置であって、この処理は、 p−キシリレンモノマーとコモノマーをチャンバ内に流す工程と、 前記基板上に薄いコポリマー膜を堆積する工程とを含む、コポリマー膜を堆積
    するための装置。
  16. 【請求項16】 前記コモノマーがテトラアリルオキシシランである、請求
    項15に記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記コモノマーがテトラビニルテトラメチルシクロテトラ
    −シロキサンである、請求項15に記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記コポリマーが、400℃での熱重量分析中に、1%よ
    りも少ない重量損失を被る、請求項15に記載の装置。
  19. 【請求項19】 前記コポリマー膜が、2.2よりも小さい誘電率を有する
    、請求項15に記載の装置。
  20. 【請求項20】 前記側鎖炭素−炭素二重結合がほぼ重合される、請求項1
    5に記載の装置。
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