JP2002518821A - 高電圧および中電圧ステーション用のフィードスルー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 高電圧または中電圧ステーション用のフィードスルーが、分圧器（６）と、分圧器の上で長手方向（Ｄ）に沿って延びる金属バー（１）と、金属バーの一端を分圧器に機械的かつ電気的に連結するための金属カップリング（８）とを含む。金属カップリングは、分圧器の上に固定されボス（１０）を含むフランジ（９）を有し、このボスが、長手方向に沿って延びたほぼ円錐台形の中ぐり（１１）を備え、中ぐりの内部にほぼ円筒形の中央ピン（１２）が突出しており、また金属カップリングは、バーの一端を構成するほぼ円錐台形の部品（１３）を有し、この部品は、長手方向に沿ってスリットが入っており、円筒形の中央中ぐり（１４）を備え、部品（１３）およびボスが互いに挿入されるように成形される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、分圧器と、分圧器の上で長手方向に沿って延びる金属バーと、金属
バーの一端を分圧器に機械的かつ電気的に連結するための金属カップリングとを
含む、高電圧または中電圧ステーション用のフィードスルーに関する。

【０００２】 このようなフィールドスルーは特に、高電圧線または中電圧線の下で地面に建
てられ、線を通過する電流をピックアップし、分圧後、保護機器または測定機器
にこの電流を送る。新しい世代のフィールドスルーでは、分圧器は、金属電極に
よって分離された２個の円筒形のガラスブロックから構成され、バーは、分圧器
で保持されながら分圧器の上に建てられる。バーと分圧器との間の機械および電
気接続は、金属カップリングによって行わなければならず、本発明の目的は、部
品数を少なくし、取付が簡単かつ高信頼性である、このような金属カップリング
を実現するための解決方法を提案することにある。

【０００３】 このために、本発明は、分圧器と、分圧器の上で長手方向に沿って延びる金属
バーと、金属バーの一端を分圧器に機械的かつ電気的に連結するための金属カッ
プリングとを含む高電圧または中電圧ステーション用のフィードスルーであって
、金属カップリングが、 分圧器の上に固定されボスを含むフランジを有し、このボスが、長手方向に沿
って延びたほぼ円錐台形の中ぐりを備え、中ぐりの内部にほぼ円筒形の中央ピン
が突出しており、 また金属カップリングが、バーの一端を構成するほぼ円錐台形の部品を有し、
このほぼ円錐台形の部品は、長手方向に沿ってスリットが入っており、円筒形の
中央中ぐりを備え、ほぼ円錐台形の部品およびボスが互いに挿入されるように成
形されることを特徴とする。

【０００４】 本発明は、図示された実施形態の以下の説明を読めば、いっそう理解されるだ
ろう。

【０００５】 図１で、フィールドスルーは、地面に配置される支持体として示されており、
長手方向かつ鉛直軸の方向Ｄに沿って延びている。フィールドスルーは、たとえ
ばアルミニウム製の導電性金属バー１を含み、このバーは、筒状の絶縁ジャケッ
ト２の内部で鉛直方向に延びている。ジャケットは、たとえば磁器から構成可能
である。ジャケットは、地面に設置された金属エンクロージャ３の上に立ってい
る。ジャケットの端は、取り付け具４と５を備えており、取り付け具５は、ジャ
ケットをエンクロージャに固定する役割をする。取り付け具４は、電線（図示せ
ず）をフィールドスルーの上に固定する役割をする。

【０００６】 バー１は、取り付け具４と、エンクロージャ３の内部でアースされた金属支持
体７に配置される分圧器６とに電気的に接続される。分圧器６は、互いに積み重
ねられた２個の円筒形のガラスブロックから構成され、図示していない電極によ
り分離されている。

【０００７】 バー１は、エンクロージャ３の内部に入り、その下端が分圧器６の上で保持さ
れている。金属カップリング８は、バーおよび分圧器を電気的かつ機械的に連結
する。

【０００８】 図２は、分圧器の上面に固定された金属フランジ９を含む金属カップリング８
を示す。フランジは、中央ボス１０を有し、ほぼ円錐台形の中ぐり１１がそこに
形成され、この中ぐり１１が長手方向に沿って延び、ほぼ円筒形の中央ピン１２
が、方向Ｄに沿って軸方向に延びる。円錐台形の中ぐり１１は、一種の環状溝を
形成し、その底は開口部より狭く、従って、この溝は、方向Ｄに沿ってバーに向
かって突出する中央ピン１２を囲んでいる。

【０００９】 金属カップリングはまた、分圧器と接するバー１の端を構成する、ほぼ円錐台
形の部品１３を含む。この部品１３は、方向Ｄに沿ってスリットが入っており、
フランジの中ぐり１１に挿入されるように構成される。この部品は、方向Ｄに沿
って軸方向に延びる、ほぼ円筒形の中央中ぐり１４を有し、この中ぐりにピン１
２が係合する。

【００１０】 部品１３およびフランジ９は、一定の挿入抵抗によって互いに挿入される構成
となっており、電気的な接触を良好にするように、また、方向Ｄに垂直にしまり
ばめを確保するようにしている。特に、部品１３がボス１０に係合されて、ピン
１２と中ぐり１４の壁との間に電気的な接触が存在しなければならない場合に、
円錐台形の部品の分枝１５が、中ぐり１１の壁で弾性的に支持されるように注意
しなければならない。

【００１１】 明らかに、部品１３とバー１は、ボス１０を備えたフランジ９と同様に、鋳造
あるいはその他の方法で単一部品に形成される。

【００１２】 図３で、たとえば中央ピン１７の周囲に取り付けられる一対のばね座金１６（
または渦巻ばね）を介して、バー１の下端は、方向Ｄに沿って分圧器に押圧され
る。中央ピン１７は、バー１の上端に配置され、取り付け具４の円筒形の中ぐり
１８に係合される。

【００１３】 従って、本発明による金属カップリングの構成は、ジャケット２の内部でバー
１を保持するための絶縁支持体を使用する必要はなく、バー１の機械的な強度は
、金属カップリング８および中央ピン１７によって与えられる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明によるフィールドスルーの軸方向のきわめて概略的な断面図である。

【図２】 バーと分圧器との間の金属カップリングの軸方向の詳細な断面図である。

【図３】 フィールドスルーの上部にあるバー固定部の軸方向の詳細な断面図である。

【符号の説明】 １ 金属バー ２ 絶縁ジャケット ３ 金属エンクロージャ ４、５ 取り付け具 ６ 分圧器 ７ 金属支持体 ８ 金属カップリング ９ フランジ １０ ボス １１ 中ぐり １２、１７ 中央ピン １３ 円錐台形の部品 １４ 中央中ぐり １５ 円錐台形の部品の分枝 １６ 弾性リング Ｄ 長手方向

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 分圧器（６）と、分圧器の上で長手方向（Ｄ）に沿って延び
   る金属バー（１）と、金属バーの一端を分圧器に機械的かつ電気的に連結するた
   めの金属カップリング（８）とを含む高電圧または中電圧ステーション用のフィ
   ードスルーであって、金属カップリングが、 分圧器の上に固定されボス（１０）を含むフランジ（９）を有し、このボスが
   、長手方向に沿って延びたほぼ円錐台形の中ぐり（１１）を備え、中ぐりの内部
   にほぼ円筒形の中央ピン（１２）が突出しており、 また金属カップリングが、バーの一端を構成するほぼ円錐台形の部品（１３）
   を有し、このほぼ円錐台形の部品は、長手方向に沿ってスリットが入っており、
   円筒形の中央中ぐり（１４）を備え、ほぼ円錐台形の部品およびボスが互いに挿
   入されるように成形されることを特徴とするフィードスルー。