JP2002518253A - 人力推進車両 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 第１のフレーム（１）と、前記第１のフレーム（１）に回転可能に装着され、少なくとも１個の車輪（３）に接続されたハンドルバー（４）と、前部において、かつ前記ハンドルバー（４）の上方において前記第１のフレーム（１）に一体接続された第２のフレーム（８）と、人の座（６）と背もたれ（７）とを含み、少なくとも２個の車輪（３、５）を備えた人力推進車両であって、回転軸心（１００）の周りの旋回往復運動により推進エネルギを提供する一対のクランク（１０）と、前記クランク（１０）の旋回往復運動を前記回転軸心（１００）の周りの一方向の回転運動に変換するように前記クランクに接続されたクラウン（９）とを更に含み、前記背もたれ（７）がクランク（１０）に力を加えると人のスラスト反作用部材を提供することを特徴とする人力推進車両が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は例えば自転車、三輪車等のような少なくとも2個の車輪を備えた人力
推進車両に関する。

【０００２】 人間の脚からのエネルギが所謂ホィールおよびクランク装置によって往復運動
から円運動に変換されるペダル駆動装置を含むことを特徴とする自転車等の人力
推進車両は当該技術分野で既に知られている。

【０００３】 そのようなホィールとクランク装置は、その構造上および機能上の理由からク
ランクが並みのサイズであって、すなわち往復運動の間脚の旋回に等しい長さが
短くなるという欠点を有する。このため、車輪あるいはクラウンに伝達されうる
トルク値が小さくなる。

【０００４】 更に、人が自分の体重以上の力をペダルに加えることが出来ないような姿勢を
とるようにされているという事実のため車輪あるいはクラウンを駆動するトルク
の値が減少するという別の欠点もある。

【０００５】 従って、本発明の目的は、現在の状態の技術に対して駆動トルクを高い値にし
、人の力を低減するのを確保するように駆動トルクを高い値に変換するのに適し
たクランクーホィール装置を有する、少なくとも２個の車輪を備えた人力推進車
両を提供することによって現在の状態の技術の欠点を解決することである。

【０００６】 本発明の別の目的は達成が容易で、堅牢で、しかも低コストである高効率のク
ランクーホィール駆動装置を有する、少なくとも２個の車輪を備えた人力推進車
両を提供することである。

【０００７】 従って、本発明は第１のフレームと、前記第１のフレームに回転可能に装着さ
れ、かつ少なくとも１個の車輪に接続されたハンドルバーと、前部において、か
つ前記ハンドルバーの上方で前記第１のフレームに一体接続された第２のフレー
ムと、人の着座手段とを含む、少なくとも２個の車輪を備えた人力推進車両であ
って、回転軸心の周りで旋回往復運動を提供するのに適した第１の駆動手段と、
前記第１の駆動手段の旋回往復運動を前記回転軸心の周りの回転運動に変換する
第２の駆動手段とを更に含み、前記第１と第２の手段が前記第２のフレームに回
転可能に装着されていることを特徴とする人力推進車両を提供する。

【０００８】 本発明の好適実施例の詳細説明を添付図面を参照して例示によって、限定的な
目的のためではなく以下開示する。

【０００９】 さて、図１と図２とを参照すると、本発明の車両は前部フォーク２がヒンジ止
めされているフレーム１を含み、前記フォークは前輪３に回転可能に接続され、
上端において周知の仕方でハンドルバー４に接続されている。同様に、後輪５は
周知の仕方でフレーム１に回転可能に接続されている。

【００１０】 フレーム１の中央より後方部分には人が乗るための座６がフレーム１に設けら
れている。更に、人の背中部分を乗せる背もたれ７が設けられている。

【００１１】 フレーム１の前方部分において、第２のフレーム８が直立位置でハンドルバー
４の上方で、第１のフレーム１に対して一体接続されている。第２のフレーム８
は上端において該フレーム８に回転可能に装着されたクラウン９を有する。クラ
ウン９はい一方で該クラウン９の各側に１個づつ一対のクランク１０に共軸に接
続されている。クランク１０は現在の技術よりも著しく長いことに注目すべきで
ある。

【００１２】 クラウン９へのクランク１０の接続はフリーホィールすなわちスプロケットホ
ィールタイプのものであり、クランク１０がクラウン９の回転軸心（１００）の
周りで旋回往復運動を行ない、回転方向にのみクラウン９にトルクを加え、反対
の回転方向には自由回転しうるようにする。

【００１３】 他方、クラウン９は、下方部分においてフレーム１に回転可能に中央で装着さ
れている第２のクラウン１１にチェーン等によって接続されている。クラウン１
１は一方で周知の仕方でチェーン等によって車輪５のハブに接続されている。

【００１４】 クラウン９とクラウン１１との間の接続部において、適当な減速歯車によって
トルク変換を行なうことが出来る。

【００１５】 本発明の第１の利点は、本発明による部材の組み合わせが現在の技術によるよ
りも顕著に高い駆動トルクで後輪５を駆動することであり、かくして同じ駆動エ
ネルギにおいては人の力を著しく低減することである。実際に、人の同じ力にお
いて、現在の技術によるよりも著しく高いトルクがクランク１０の適当な長さを
選択することによりクラウン９に加えられる。

【００１６】 本発明の別の利点は、人が一旦着座すると、背もたれ７に背中部分を乗せると
背もたれが脚のスラストに対する反作用部材を提供するのでその人の体重よりも
高いスラストを脚でクランク１０に加えることが出来るという事実から得られる
。

【００１７】 本発明の更に別の利点は、人が着座すると現在の技術による類似の車両よりも
受ける風抵抗が少なくなるという事実から得られる。

【００１８】 当該技術分野の専門家には、本発明は本発明の精神から、かつ特許請求の範囲
から逸脱することなく別の修正や実施例が可能であることが明らかである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明による車両の斜視図である。

【図２】 本発明による車両の側面図である。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも2個の車輪（３、５）を備えた人力推進車両であ
   って、第１のフレーム（１）と、前記第１のフレーム（１）に回転可能に装着さ
   れ、少なくとも１個の車輪（３）に接続されたハンドルバー（４）と、前部にお
   いて、かつ前記ハンドルバー（４）の上方で前記第１のフレーム（１）に一体接
   続された第２のフレーム（８）と、人が乗る着座手段（６、７）とを含む人力推
   進車両において、 回転軸心（１００）の周りで旋回往復運動を達成するのに適した第１の駆動手
   段（１０）と、前記第１の駆動手段（１０）の旋回往復運動を前記回転軸心（１
   ００）の周りの回転運動に変換させる第２の駆動手段（９）とを更に含み、前記
   第１の手段（１０）および前記第２の手段（９）が前記第２のフレーム（８）に
   回転可能に装着されていることを特徴とする人力推進車両。
2. 【請求項２】 前記第１の駆動手段（１０）から駆動されるトルクを前記少
   なくとも２個の車輪（３、５）の少なくとも後輪（５）に変換し、かつ駆動する
   第３の駆動手段（１１）を更に含むことを特徴とする請求項１に記載の少なくと
   も２個の車輪を備えた人力推進車両。
3. 【請求項３】 前記第１の駆動手段が相互に対面して接続され、前記ハンド
   ルバー（４）の上方に位置した2個のクランク（１０）を含むことを特徴とする
   請求項１または２に記載の少なくとも２個の車輪（３、５）を備えた人力推進車
   両。
4. 【請求項４】 前記第２の駆動手段が前記第２のフレーム（８）に回転可能
   に装着され、かつフリーホィールすなわちスプロケット装置によって前記２個の
   クランク（１０）に回転可能に接続されているクラウン（９）を含み、前記クラ
   ンク（１０）の旋回運動を前記クラウン（８）の一方向の回転運動に変換し、そ
   の結果チェーン手段等によって前記車両の少なくとも２個の車輪（３、５）の一
   方の車輪（５）にエネルギを加えるのに適していることを特徴とする請求項１ま
   たは２または３に記載の人力推進車両。
5. 【請求項５】 前記第３の駆動手段が前記フレーム(1)の下方部分に回転可
   能に装着され、かつ前記第１のクラウン（９）と前記車両の少なくとも２個の車
   輪（３、５）のうちの少なくとも１個の車輪（５）に接続されている第２のクラ
   ウン（１１）を含むことを特徴とする請求項１から４までのいずれか１項に記載
   の人力推進車両。
6. 【請求項６】 前記着座手段が中央の下方位置において前記第１のフレーム
   （１）に装着された座（６）と、前記第１のフレーム（１）において後方位置に
   配置された背もたれ（７）とからなり、前記背もたれ（７）が着座した人に対し
   てスラスト反作用部材を提供し、人に対する風抵抗が少なくするのに適している
   ことを特徴とする請求項１から５までのいずれか１項に記載の人力推進車両。