JP2002518120A - ユニバーサルモジュラ喉頭鏡/声門鏡システム - Google Patents

ユニバーサルモジュラ喉頭鏡/声門鏡システム

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Abstract

(57)【要約】 ユニバーサルモジュラ声門鏡システムは、声門鏡の手順または挿管のために患者の喉頭に挿入するための1組の異なる寸法が定められた延長管部材(110)を含む。各管部材(110)は、実質的に平らな底面(106)と、頂部線(112)において交差し、頂部線(112)および底面(106)の間にさまざまな湾曲を有し得る2つの湾曲側(110)とによって末端に定められる実質的に三角形の断面を有する。末端開口(102)は、断面と、管部材の長手方向に対する選択された角度の想像面との交差によって定められる。各管部材の基端はD形の構成であり、末端よりも広く、そこには頂部線(112)と底面(106)との中間に1対の対向する端部スロット(118、120)が設けられる。平らな底面(106)は分離可能である。スロット(118、120)の上には、各管部材の基端に近接して、標準化されたハンドル取付嵌合(104)が存在する。このシステムを用いる外科医は患者を視診し、測定および/または経験に基づいて、部材の組から最も適した延長管部材(110)を選択し、その標準化されたハンドル取付け(104)に、標準化されたハンドル部材(126、132)を手動で取付けることが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
この発明は、外科医が異なる解剖学的構造の患者に対して喉頭鏡の手順を行な
い得る、ユニバーサル声門鏡システムに関する。より特定的には、この発明は、
懸垂ハンドルが選択的に組立可能であって異なる大きさの1組の延長管部材のい
ずれか1つに動作的に取付けられる、新規のモジュラ喉頭鏡/声門鏡システムに
関する。
【0002】
【発明の背景】
一般的に喉頭鏡として知られる機器は、患者の気管内の挿管を促進するため、
たとえば、麻酔物質の投与のために一時的な空気な通り道を与えたり、または患
者の肺への空気の通り道の閉塞を克服したりするために、ルーチン的に用いられ
る。また、外科医が患者の喉頭の直接的な視診および外科操作を行なえるよう、
外科において口腔および咽頭の組成を置換するために、さまざまな形の喉頭鏡が
一般的に用いられ、この手順は直達喉頭鏡検査法として知られる。典型的な喉頭
鏡は延長部分を有し、その部分は調整可能なジオメトリであってもよく、それが
患者の口から喉頭へ導入される。ハンドルが取付けられているため、外科医は患
者の喉頭に導入された部分を操作できるだけでなく、挿入された部材の末端を適
切に位置決めして視診および/または外科手術を行なうことができる。挿入され
た部材を介して1つまたはそれ以上の外科ツールを同時に挿入することも可能で
ある。耳鼻咽喉科医は典型的には、患者の喉頭から声門、すなわち真の声帯また
は声帯襞に挿入可能な管状部分を有する喉頭鏡を用いて、これらの観察および内
視鏡による外科手術を行なう。
【0003】 外科医は冒された組織を明瞭に見る必要があり、またしばしば2つ以上のツー
ルを同時に用いて正確な手術を行ない得る必要がある。人の口腔、咽頭および喉
頭の寸法が限られていること、およびこのような手順において患者は避けられな
い不快感を被ることから、外科医が必要な機器を操作するためのなるべく広い接
近および最大限の自由度を得られるようにし、かつ患者の喉頭への物理的侵入を
起こす必要のある時間を減少させることは非常に重要である。
【0004】 特に声を改善または維持する必要のある患者に対して、フォノマイクロサージ
ェリとして知られる特別の手術が外科用顕微鏡を用いて行なわれる。こうしたフ
ォノマイクロサージェリは、なるべく広い声門手術範囲を得てポリープ、小結節
、嚢胞、肉芽腫、乳頭腫、上皮形成異常および癌の増殖などの声帯襞の異常を露
出させることによって最適化される。
【0005】 人の声帯襞(声門)はほぼ二等辺三角形の弁を含み、これが前方に固定されて
後方に開閉することにより、それぞれ呼吸および発声を可能にする。声帯襞の障
害は、あらゆる年齢および男女両方の患者に起こり得る。人の明瞭な声は、声帯
襞の空力的に駆動され、対称的に同調される振動に基づいている。発声中に声帯
襞が閉じられているとき、気管から吐き出された空気の流れは閉じられた声門の
弁に妨害される。空力学的圧力を受けて声帯襞は振動し、発声を生ずる。声帯襞
に障害があると、この振動が不規則になり、声がかれる。ウィルス感染による障
害を除く声帯襞の良性の障害のほとんどは、声を使い過ぎる人に起こりやすい。
【0006】 フォノマイクロサージェリの成功は、健康な声帯襞組織の層をなす微細構造の
最大限の保存にかかっており、患者の唇と声門との間に配置し得る適切に形作ら
れたなるべく大きな喉頭鏡によって促進される。したがって最適の喉頭鏡とは、
病状の理想的な露出、すなわち診察および切除のための手動機器による診察およ
び障害の収縮を促進するものである。
【0007】 公知の先行技術において、患者の口および喉頭に挿入される喉頭鏡部材の内腔
において、手で保持され動作される機器に効果的に角をつける問題は、次の2つ
のやり方で解決されていた。すなわち、管状の喉頭鏡がより広い基部開口を有す
るよう内腔構造を形成するか、または代替的に、2つの旋回可能に分離可能な広
がるへら状のブレードからなる、2つの部分からなるへら状の喉頭鏡を用いるや
り方である。後者は広がる機構から離れる末端が不安定になりがちである。とき
には内腔に単一のスロットを設けることによってそこでの外科機器の基端部の操
作を促進したが、これは機器操作のための空間を喉頭鏡の片側にしか与えない。
さらに先行技術は、異なる解剖学的構造の患者を治療する際に要求される寸法的
な融通を与えられないという難点を有する。
【0008】 外科医が異なる大きさの患者を治療でき、より正確におよび患者に快適である
ように喉頭の特定の部分に接近でき、1つまたはそれ以上の観察および/または
外科ツールの操作における柔軟性を許し、さらにそのモジュラの多様性のために
、挿管の用途に簡単に適応するようなモジュラ声門鏡システムが必要とされてい
る。この発明は、これらの要求すべてを満たすことを意図するものである。
【0009】
【発明の開示】
したがってこの発明の第1の局面において、新規のユニバーサルモジュラ声門
鏡システムが提供され、このシステムはそれぞれ互いの寸法が異なる複数の延長
管部材を含み、各部材は患者の喉頭に挿入するための末端と、外科医が1つまた
はそれ以上の外科デバイスを動作的に挿入可能な基端とを有する。管部材の壁に
よって内部に開口が定められる。各管部材の末端部は一般的に三角形の断面であ
り、好ましい実施例においては分離可能な実質的に平らな底面と、底面の上で交
差する1対の湾曲側とを有する。基部は断面がD形であってその頂部が一般的に
卵形の構成を有し、それぞれの側には管部材の中間に位置する予め定められた幅
および長さのスロットが設けられることが好ましい。外科用顕微鏡の光学的要求
に応じるため、基部における管部材の開口は末端部よりも少し広いことが好まし
い。
【0010】 さまざまな大きさの管部材が提供されることによって、外科医は特定の患者お
よび特定の外科手術のために最も適したものを選択できる。各管部材の基端には
標準化されたハンドル取付部材が付着され、このシステムは、いずれの延長管部
材の標準化されたハンドル取付部材に対しても手動で取付および分離可能なハン
ドルを含む。
【0011】 この装置の別の好ましい実施例においては、患者の喉頭に挿入するための末端
と、1つまたはそれ以上の外科デバイスを個別または同時に挿入可能な基端とを
有する延長管部材を含む改善された喉頭鏡が提供され、このシステムは管部材の
基端部に対して取付可能なハンドルを有する。管部材の末端部は一般的に三角形
の断面をもって構成されており、この断面は、予め定められた長さの実質的に平
らな底面と、底面に対して予め定められた高さに配置された頂部線において予め
定められた第1の角度で交差する1対の湾曲側とによって定められる。管部材の
基部の構成は、実質的に平らな底面と、一般的に卵形の上部とによって定められ
る。外科デバイスの侵入に適応するため、管部材の基部における底面は末端より
も広くなっている。
【0012】 この発明の別の局面は、一般的に記述されるタイプの改善された声門鏡システ
ムおよび装置の使用に対する方法論を含む。
【0013】 ここに開示するこの発明のこれらおよびその他の関連する目的、局面および利
点は、以下の詳細な説明および添付の図面を参照することにより、よりよく理解
されるであろう。
【0014】
【この発明の実行のためのベストモード】
図1を参照すると、この発明の実施例に従ったモジュラ声門鏡システムは、患
者の物理的な大きさを考慮して、1組100の異なる寸法の延長中空管部材10
0A−100Cを用い、各部材の末端は、想像面をもって示される管形の交差に
よって定められる開口102である。声門鏡が患者に対して位置決めされる際に
声門鏡の内腔を通じて照明を提供するために、ごく普通の長手方向にクランプす
る光担体(図示せず)が一般的に用いられる。このモジュラの組の一部となるこ
とが意図されるその他の管部材は、同じジオメトリを有するが寸法が異なるもの
であることが理解されるべきである。こうした部材の所与の組100のすべての
延長管部材100に共通するのは、その各々に標準的な形および大きさのハンド
ル取付部材104(図1には図示せず、図8および図9参照)が設けられること
によって好適なハンドルへの分離可能な取付が容易にできることである(後述)
【0015】 各管部材は分離可能な平らな底面106を有し、その長さは“bla”、基部の
幅は“Pwa”(図2)、末端の幅は“Dwa”(図3)である。底面106は、頂
部線112において交差する1組の湾曲側108、110と平滑に接触する。図
3に最もよく示されるとおり、底面106の有する対向する窪んだ側は、側10
8、110の対応する内部に延在する端部を受入れてこれと噛み合っており、部
材の基端から底面を後方に摺動させることによって部材100から底面を分離で
きるようになっている。底面106は、側108、110の対応する窪み内に置
かれた内部延長部111によって、管部材中で長手方向に揃えられる。
【0016】 114において平らな底面106を有する湾曲側108と、116において平
らな底面106を有する湾曲側110との、頂部線112における湾曲側108
および110間のそれぞれの交差は、すべて滑らかに丸くした外表面を有するよ
う形成されることによって、患者の組織に不必要な外傷を負わせることを避ける
。同様に、この複合三角形の断面と、丸くなった頂部112に対して角度“α”
をもって傾斜する想像面との交差によって定められる末端の開口102において
は、開口端縁も滑らかに丸くされる。αの好ましい範囲は35°−70°である
。その目的は、開口102を有する末端が患者の口および喉頭に挿入されるとき
に、患者の組織が不必要な外傷を負うことを避けることである。
【0017】 各管部材100の基端には、ハンドル取付部材104(図8および図9)の下
に、底面に近接して1対の横向きに対向するスロット118および120が設け
られており、そのそれぞれは湾曲側108および110中に形成されている。ス
ロット118および120の上端は平らな底面に平行であることが好ましいが、
これは必須ではない。これらの各スロットの高さすなわち“Swa”は、外科医が
用いると思われる診察および手術操作ツールをその中で動かせるように選択され
る。同様にスロット118および120の長さすなわち“Sla”は、外科医の要
求に適うよう選択される。外科医の機器に適応するため、底面106の基部の幅
waは末端のそれ(Dwa)よりも大きい。底面106の幅は基端から末端へとだ
んだん減少してもよい(図6)。
【0018】 この発明のシステムの重要な利点はモジュール方式が可能なことであり、実際
の測定および/または外科医の経験に基づいて、外科医が患者の声門組織の視診
および/または外科治療を最も効果的に行なえるような適切な延長管部材100
A−Cを選択できることである。外科医は最も適切な大きさおよび形の管部材を
自由に選択でき、またその標準化されたハンドル取付部材104を介して、それ
を標準化されたハンドル構造に直ちにしっかりと取付けることができる(後述)
。1組の延長管部材100は必要なすべての長さおよび寸法などの部材を含むべ
きであることが意図されるため、外科医は異なる解剖学的構造の患者の要求に容
易に適合可能である。
【0019】 しかし多くの外科ツールは、その効果に有害な影響を与えることなく無限に大
きさを減少させることはできないであろう。平行なスロットの幅および長さには
、それよりも小さくなるとそれぞれのスロット118および120の内外へのツ
ールの部品の回避的な横向きの動きによって、延長管部材を通って長手方向に挿
入されたツールを操作する外科医の能力が有害な影響を受けるという、最小限の
大きさが存在する可能性がある。重要なのは、このシステムが個々の患者の特定
化された要求に対して機器を適応させるための、かなりの程度の柔軟性を許すこ
とである。先程考察したとおり、特定の小さな妥協が必要なときにも、これらは
喉頭鏡による外科業務のシステム全体の柔軟性から逸れるべきではない。
【0020】 図2からも示されるとおり、各延長管部材100の基端部、横向きに対向する
スロット118および120のすぐ上は、一般的に緩やかに湾曲した「逆U」の
形を有するD形の構成である。こうした構造は本質的にかなりの剛性を有し、こ
の剛性は、好ましくは円筒形のハンドル取付部材104への付着とともに、手術
および治療の過程において加える必要のある大きな力の伝達を許すために、基端
に十分な硬さと強さとを与える。言い換えると、管状の構造の残りの部分が構造
的な硬さのために逆向きの“U”形を有するようスロットの大きさおよび配置を
定めることは意図的なものであり、管部材がその意図される機能のすべてを行な
うために十分な本質的な強さを有することが確実となるよう意図される。管部材
100の厚みおよびそれを作る材料の選択もまた通常の態様で考慮される必要が
あることは明らかである。
【0021】 特定の外科用途の後に、延長管部材100はその後の再使用のために洗浄され
滅菌されることが期待され、このことは管部材の上側のアーチ形セグメントから
平らな底面が分離するという事実によって促進される。このことは、用いる材料
が組織適合性であること、すなわちあらゆる酸性物質(天然または医学的に適用
されたもの)に耐え得ることと、有害な影響なく滅菌に耐え得ることとの両方を
要求する。このような機器に対して多数の合金およびプラスチックが入手可能で
あり、ステンレス鋼は一般的に好ましい材料である。特定の要求を満たすために
、要求される強さ、組織適合性および滅菌耐性を与え得るあらゆるこうした公知
の材料が当業者によって考慮されてもよい。
【0022】 前述のとおり、このシステムの重要な特徴は、高度のモジュール方式を有する
ことである。これは管部材100に対する寸法の選択だけでなく湾曲をも含み、
すなわち図4に示すとおり、湾曲側108および110の間の交差角“β1”を
含む。この角度は、頂部線112において湾曲側108および110にそれぞれ
接する2つの面の間に定められる。所与の末端底面幅“DW”に対して高さ“h
”を変化させたり、および/または側108、110の各々の湾曲を変化させた
りすることによって、異なる角度、すなわち管部材の末端における頂部線112
における湾曲側の交差における“β2”が得られることがある。βの好ましい範
囲は45°−120°である。また、対向するスロットの幅、すなわちスロット
中の外科ツールの部分を外科医が操作するために入手可能な空間のジオメトリも
変化し得る。同様に、基端において異なる大きさが定められてもよい。一般的に
基端における底面の幅PWは、末端における幅(DW)よりも大きくなる。
【0023】 機械的設計の当業者が直ちに認めるとおり、各側108および110の湾曲は
真のアーチ型、すなわち完全な円の一部である必要はない。実際には、正常な人
の声門は特殊な形であるため、底面と頂部線との間の異なる点において局部曲率
半径が異なるよう側108および110を形成することが望ましい。さまざまな
湾曲を有する側は、末端において頂部線112に近接する部分が、底面106に
近接する部分よりも小さい曲率半径を有してもよい。この逆も可能であり、すな
わち、頂部線112に近いところよりも底面106に近いところの局部曲率半径
が小さくなるように側108および110を湾曲させることもできる。基端の上
部の湾曲も同様に変化してもよい。これらは単なる選択の問題であり、このシス
テムのモジュール方式はこうした変化に直ちに適応して、外科医が個々の患者お
よび外科手術の要求を満たすための最大の柔軟性を得られるようにする。
【0024】 図8は、この発明の好ましい実施例に従った声門鏡の、特定の基本的な構成要
素を示す分解側面図である。直ちに組立可能なこの構造には、前述のとおり選択
された延長管部材100の1つが含まれる。ハンドル取付部材104は管部材1
10と同じ材料から直ちに作られてもよく、管部材に溶接、ろう付けなどによっ
て付着されてもよい。ハンドル取付部材104の末端122上には延長管延長部
材126の下端124が嵌められてもよい。この発明のモジュラ局面の1つは、
こうした延長部材126の各々は標準化されたハンドル取付部材104に近接し
て嵌合するよう選択された標準化された内径を有することが好ましいが、これら
にはさまざまな長さを与え得るということである。延長部材126の反対の端部
128には、一般的に“L”形のハンドル132の、短い横向きのコネクタ部分
130が挿入されてもよい。図8に示される実施例において、ハンドル132の
有する第1の端部134は閉じられていてもよく、長手方向に対して垂直であっ
てもよい。ハンドル132の末端開口136にはハンドル延長部材140の第1
の端部138が挿入されてもよく、このハンドル延長部材には握りやすい隆起1
42を有する外側の柔軟なカバーが設けられてもよい。このような構造において
、ここでハンドル132と呼ばれるものは、説明された構造のハンドル延長14
0と延長部材126との間の中間部材と考えられてもよい。
【0025】 外科医によっては、延長部材126が正円筒形でないことを好むかもしれない
。この発明の範囲内で、人間工学的に好適な延長部材126の形が考えられても
よく、たとえば中央部分の断面の大きさを不規則に、および/またはより大きく
し、両端部分を中央部分と平滑に接触するよう作られた丸い正円筒形にしてもよ
い。
【0026】 延長部材126はハンドル取付部材104に固定的に嵌合可能であり、ハンド
ル132の横向きの部分130は延長部材126の反対側の端部128に固定的
に嵌合可能であり、ハンドル延長140の端部138はハンドル部分132の端
部136に容易に固定的に嵌合可能であることが意図される。縮尺上の理由から
、図8にはこうした機構の実際の細部がどのように見られるかという詳細は示さ
ない。当業者は、このような固定的だが容易に分離可能な取付を得るための、多
数の公知の構造および技術のいずれかを知って適応できるものと考えられる。こ
うした分離可能に取付可能な機構の例には、差込嵌合など、同じ一般的な目的の
ために公知のシステムにおいて一般的に入手可能なものが含まれる。こうした機
構の厳密な性質および形はこの発明に決定的なものではない。要求されるものは
、さまざまな部品の分離および効果的な滅菌に必要とされる、容易で固定的な取
付けおよび迅速な分離が可能なさまざまな取付のみである。
【0027】 外科医の活動を促進するために、延長部材126、ハンドル部分132および
130、ならびにハンドル延長140(用いるとき)はすべて、強くて比較的軽
い材料から作ることが非常に好ましい。こうした目的に対する多数の合金、複合
材料およびその他の材料が当業者に周知であり、望みに応じてこれらのいずれを
選択してもよい。材料の厳密な選択は、この発明にとって決定的なものとは考え
られないが、構造全体は比較的軽くなることが好ましい。重要なことは、使用中
、外科医は外部の懸垂システムにあらゆる公知の態様でハンドル部分132また
はハンドル延長140のいずれかを取付けて、重力に反して患者に十分な力を加
えるためにこれを操作することが期待されるという点である。
【0028】 声門鏡の操作中に延長部材126を保持する外科医の手の親指に対して人間工
学的なレストを与えるために、ハンドル132には平滑に湾曲した角表面が設け
られる。言い換えると、一方の手でハンドル部分132またはハンドル延長14
0(用いるとき)をつかんでいる外科医は、他方の手で延長部材126をつかみ
ながら、快適さおよび便利さのためにその手の親指を湾曲した窪みの表面142
に静止させてもよい。
【0029】 こうした装置に対する公知の懸垂および支柱ホルダシステムは、周知のボスト
ン大学懸垂システム(Boston University Suspension System)、レーブ喉頭鏡
ホルダ支持(Loeb Laryngoscope Holder Support)、およびこの技術において公
知のその他の「ガロース」タイプのシステムを含むが、これらに制限される必要
はない。このことは、ここに説明した構成要素に、適切に形成した公知の部材の
付加を要求する可能性がある。こうした明らかな変更は当業者によく知られるも
のであると考えられ、こうしたシステムのさまざまな部材は周知であって商業的
に入手可能であり、したがってそれらの詳細な説明は不要であると考えられるた
め、簡潔のために省略する。
【0030】 図8および図9において、“FH”および“FP”として示される太い矢印によ
って示されるとおり、管部材110が患者の喉頭に挿入されるとき、外科医によ
ってハンドル構造を介して力“FH”が加えられ、その結果生じる力“FP”が患
者に働く。これらの力は意味あるものであってもよく、管部材110に対して、
平滑に湾曲した頂部線においてともに入来する湾曲側を有する前述の断面を選択
する主要な理由は、患者の組織に不必要な外傷を負わせることなく外科医が最も
有利な態様でこうした力を加えることを促進するためである。喉頭鏡の手順を行
なう当業者は、こうした力がどのように加えられるか、またそれらがなぜ治療す
べき組織への適切な接近を与えるために必要であるかを正確に理解するであろう
【0031】 図9の実施例は、麻酔物質を制御して供給するために患者が挿管されるような
、麻酔の用途に対して特に好適である。この変更された構造において、管部材1
00は前述のものと全く同じであってもよく、そのハンドル取付104には延長
部材126が分離可能に取付可能である。図8に関して説明したハンドル延長1
40は省略されており、延長部材126は単独で管部材110とともに用いられ
てもよく(組立てられた機器は一般的にL形となる)、またはハンドル132、
延長部材126、および管部材110とともに用いられてもよい(機器は一般的
にC形となる)。挿管の目的のため、外科医は麻酔放出のための気管内の管を管
状の喉頭鏡部材100を通って長手方向に、端部開口102の外まで導入し、患
者の声帯襞の開口を通って気管内に導入する。これが満足に行なわれると、分離
可能な平らな底面は分離されてもよく、それによって声門鏡の上部を気管内の管
を邪魔することなく患者の喉から取除くことができる。このアプローチは、咽頭
および/または喉頭を妨害する腫瘍に面した場合などの困難な挿管において非常
に貴重である。続いて麻酔物質を単独で、またはその他の物質と混合して、制御
された速度で必要な時間にわたって投与できる。気管を通じて患者の肺から液体
を吸引するときにも同様の挿管を用いることができる。ここに説明した部材の使
用におけるこうした明らかな手順の変更は、当業者に十分理解されるものである
と期待される。
【0032】 このシステムを喉頭鏡/声門鏡の手順に用いるとき、延長管部材100は、部
材の断面の底面部分の外表面が患者の上側の大顎にすぐに近接する状態で、都合
よく配された患者の喉頭中に位置決めされる。このことによって頂部線は確実に
患者の下側の大顎にすぐに近接することとなり、このことは管部材100の寸法
の適切な選択とともに、最も有利な態様で末端を喉頭組織に適用するために特に
好適である。
【0033】 フォノマイクロサージェリおよび麻酔ガスの投与のための挿管などの用法に対
する、前記に開示したユニバーサル声門鏡システムの使用法を説明する。
【0034】 特定の患者に対するフォノマイクロサージェリの実行は、おそらくは予備測定
を有する患者の口腔、喉頭および咽頭の初期の大まかな診察によって、その患者
に対する最適の寸法および形(頂部角および実質的に三角形の断面の湾曲側の湾
曲配置によって定められる)を定めることを必要とする。患者が比較的小さな子
供のときには、外科医は、たとえば観察のための従来の顕微鏡を用い得るように
するために、少し張り出した基端を有する管部材100の選択を希望するかもし
れない。管部材がこうした部材のより大きな組の特定の部分集合から選択された
とき、外科医は次いで適切なユニバーサルハンドルシステムを選択してもよい。
【0035】 次いで患者は、その要求、大きさおよび快適性に対して最も適切な位置に寝か
される。ジーテルズの米国特許第5,092,314号における図4およびその
特定化において、いかに周知のボストン大学懸垂システムを用い得るか、および
例示的な用法における患者の位置決めについての説明が提供される。ジーテルズ
のこれらの、およびその他の関連部分を、この技術において公知のものの見本と
してここに引用により援用する。患者が適切に位置決めされると、外科医は管部
材100の末端を患者の口および喉頭に挿入し、最初はその湾曲側が患者の上側
および下側の歯に近接して動作的に配されるようにし、頂部線が患者の頬の粘膜
に近接して動作的に配されるようにする。管部材100の末端が患者の舌の付け
根における有郭の乳頭を過ぎた後、管部材をたとえば反時計方向に約90°回転
させる必要がある。末端の先端における頂部、すなわち頂部線112が開口10
2の頂部において終わるところが、喉頭蓋の喉頭表面の下に置かれる。このとき
、管部材100の平らな底面が、気管内の管を後方の、外科領域の外の披裂の間
に逸らし、筋結識膜の声帯襞を露出する。末端はさらに前進して偽の声帯襞を横
向きに逸らし、患者の真の声帯襞の最大限の露出を確立する。
【0036】 管部材100の頂部における選択される角度は主に、真の声帯襞の上面の露出
のために特定の患者の偽の声帯襞を横向きに逸らすことを最適化できるよう選択
されることが認識されるべきである。このことが適切に行なわれると、患者の真
の声帯襞の病状を非常に明瞭に視覚化できる。その後外科医は管部材100の長
手方向に個々または同時に適切な機器を配して、患者の真の声帯襞の筋結織膜の
組織を手術できる。その際に、外科医は1対の相互に対向する端部スロット11
8および120を通じて、一方の側に単一のスロットしか含まない種類の公知の
構造において可能であったよりも快適に、観察および/または外科機器の基端部
を操作できるという利益を有する。
【0037】 特定の個体は、たとえば麻酔ガスの投与のための直接的な挿管に対する従来の
技術の実行に困難をきたすような解剖学的構造上の特徴を有することがある。ま
た平均的な個体であっても、従来の挿管の際に受容しがたい妨害または外傷を受
けるおそれがあるような独特の個人的な病状を有する可能性がある。このことは
その後の内視鏡による喉頭の手順を困難にしたり、妥協させたりするおそれがあ
る。この発明はこうした必要性に対する解決策を提供する。
【0038】 フォノマイクロサージェリの手順に関して前述したとおり、外科医は最初に部
材の組から選択される延長管部材100の好適な寸法および形を決定する必要が
ある。考慮すべき要素の1つは、患者の病状の知られるおよび/または予期され
る形である。患者は、顎の脊柱が胸部の脊柱に関して屈曲し、頭蓋が顎の脊柱に
関して延在するよう、または頭蓋が顎の脊柱に関して屈曲するように位置決めさ
れる。患者の下側の喉頭の軟骨骨格に対して手動で外部の逆圧を加えてもよい。
管部材100に沿って長手方向に取付けられた声門鏡およびその従来の照明/光
デバイスによって患者の声門の開口および声帯襞の病状が適切に視覚化されると
き、気管内の管の末端は声門の開口をゆっくり通って声帯襞の病状から離れる。
次いで気管内の管の端部に設けられた従来のカフを膨張させることによって、麻
酔ガスの制御された流れを患者に投与できる。気管内の管の基端におけるコネク
タは声門鏡の内腔に嵌らないため、声門鏡の平らな底面プレート106が取り除
かれて声門鏡は2つの部分に分離され、これによって管部材の上部が気管内の管
を妨害することなく喉から取り除かれる。このアプローチは妨害的な喉の病状を
有する患者において口気管の管を安全に置くことを促進するが、これはその他多
くのタイプの困難な挿管を促進し得る。
【0039】 ここに開示する構造の利点はその使用、練習および共有する経験によって明ら
かになるため、外科医および手術室スタッフなどの当業者によってこれらの方法
に明らかな変更が加えられることが確信される。
【0040】 当業者に明らかとなるとおり、照明、手術、写真、吸引などのために、外科医
または麻酔医の要求に最もよく適合するよう、この発明とともにさまざまなタイ
プの公知のツール、デバイスおよび機構を直ちに用いることができる。
【0041】 この発明において述べられるように、外科医または麻酔医がさまざまな管延長
部材を有することによって、個々の患者の解剖学的構造および障害の特徴に対し
て喉頭鏡を正確に適応させることが促進される。湾曲側の間の適切な角度におい
て平滑な頂部線を有する、末端において実質的に三角形の断面は、その末端の人
の声門に対する快適かつ効果的な嵌合を促進する。管部材の基部に2つの対向す
るスロットを設けることによって、外科医は管部材100の長手方向に選択的に
導入した延長機器の基端を1つまたはそれ以上同時に操作するための例外的な自
由度を与えられる。最も小さい管部材すなわち小児用の大きさのものに対しては
、外科用顕微鏡(用いるとき)からの照明が反射して管の基部の内表面部分の端
縁からグレアを生じないよう、延長管部材100の基端をより広くすることが必
要であるかもしれない。
【0042】 管延長部材100は真っ直ぐであるように図面に示され、前述において一般的
に述べられているが、これを湾曲させてはならない理由はなく、湾曲側を有する
前述の実質的に三角形の均一な断面と、互いに対向する基部のスロットと、基端
における標準化されたハンドル取付けとを設けることによって、最大限の利益が
実現される。
【0043】 この発明を詳細にわたって説明および例示したが、これは例示のためだけのも
のであって制限するためのものではないことが明らかに理解されるべきであり、
この発明の趣旨および範囲は添付の請求項の用語によってのみ制限される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に従った、寸法が異なる他は類似のジオメトリを有する
3つの管部材の組を示す側面斜視図である。
【図2】 図1の管部材の基部を示す横断面図である。
【図3】 図1の管部材の末端部を示す横断面図である。
【図4】 分離可能な平らな底面プレートが取り除かれたときの、より小さ
な管部材を示す、図3と比較可能な図である。
【図5】 分離可能な平らな底面プレートが取り除かれたときの、この発明
の実施例の1つに従った管部材の底面図である。
【図6】 分離可能な平らな底面プレートが位置どおりに示される、より大
きな管部材を示す底面図である。
【図7】 管部材を下方横側から見た、変更形の図である。
【図8】 簡単なハンドルおよび延長を有するモジュラ声門鏡システムを示
す分解側面図である。
【図9】 患者に麻酔を投与するための挿管に対して特に好適な形の、この
発明に従った声門鏡システムの修正形を示す、分解側面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZW 【要約の続き】 け(104)に、標準化されたハンドル部材(126、 132)を手動で取付けることが可能である。

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モジュラ声門鏡システムであって、 それぞれ互いに異なる寸法を有する複数の延長管部材を含み、各管部材は患者
    の喉頭に挿入される末端および1つまたはそれ以上の外科デバイスを動作的に挿
    入可能な基端と、実質的に平らな底面につながる1対の湾曲側とを有し、 各管部材の末端部は、予め定められた幅および長さの実質的に平らな底面と、
    底面に対して予め定められた第1の高さにおける頂部線において予め定められた
    第1の角度で交差する1対の湾曲側とによって定められる一般的に三角形の断面
    を有し、 2つの湾曲側の基端部にはそれぞれスロットが設けられ、各スロットは予め定
    められた幅および長さであり、底面と頂部線との中間にあり、底面に対して予め
    定められた第2の高さにおいて始まり、 基端に近接して、標準化されたハンドル取付部材が付着されており、さらに いずれの延長管部材の標準化されたハンドル取付部材にも取付可能なハンドル
    を含む、システム。
  2. 【請求項2】 前記底面は、前記1対の湾曲側から取付可能となるよう構成
    される、請求項1に記載のシステム。
  3. 【請求項3】 各管部材の基部は、卵形の構成の上部と、前記管部材の末端
    部よりも幅が大きい実質的に平らな底面とを有する、請求項1に記載のシステム
  4. 【請求項4】 前記管部材の幅は、前記管部材の基端および末端の間で徐々
    に変化する、請求項1に記載のシステム。
  5. 【請求項5】 末端は、断面と、平らな底面に対して第2の角度をもって傾
    斜する面との間の交差によって定められる開口を有する、請求項1に記載のシス
    テム。
  6. 【請求項6】 各管部材は組織適合性の材料から作られる、請求項1に記載
    のシステム。
  7. 【請求項7】 ハンドルは、いずれの延長管部材の標準化されたハンドル取
    付部材にも取付可能な第1の端部と、取付嵌合が設けられた第2の端部とを有す
    る延長部材を含み、 第2の部材は、延長部材の取付嵌合に固定的に嵌合するよう形成された第1の
    端部を有し、 延長管部材のいずれか1つに延長部材を介してハンドルが取付けられるとき、
    延長部材は頂部線に対して実質的に垂直であり、延長部材に固定された第2の部
    材は頂部線に平行である、請求項1に記載のシステム。
  8. 【請求項8】 第2の部材は、ハンドル延長と、第1の端部において延長部
    材の取付嵌合に付着可能であり、第2の端部においてハンドル延長に付着可能な
    中間部分とを含む、請求項7に記載のシステム。
  9. 【請求項9】 各管部材の湾曲側は対称であり、底面および頂部線の間に変
    化する曲率半径を有する、請求項1に記載のシステム。
  10. 【請求項10】 曲率半径は、底面に近接する最大値から底面および頂部線
    の間の最小値まで変化する、請求項9に記載のシステム。
  11. 【請求項11】 曲率半径は、底面に近接する最小値から底面および頂部線
    の間の最大値まで変化する、請求項9に記載のシステム。
  12. 【請求項12】 頂部線における湾曲側間の交差と、各湾曲側および底面の
    間の交差とは、各々局部の小さな曲率半径をもって形成されることによって、鋭
    い端縁のない平滑に丸くなった外表面を与える、請求項9に記載のシステム。
  13. 【請求項13】 重量を減らすためにハンドルの実質的な部分は中空に作ら
    れる、請求項1に記載のシステム。
  14. 【請求項14】 ハンドルに接続可能な調整可能な支持手段をさらに含み、
    そこに偏った力を加えることによって、治療中の患者に管部材から対応する患者
    支持力が加えられる、請求項1に記載のシステム。
  15. 【請求項15】 複数の延長管部材が複数の組として形成され、各組の管部
    材は対応するそれぞれのハンドルにのみ取付可能なそれぞれの標準化されたハン
    ドル取付けを有する、請求項1に記載のシステム。
  16. 【請求項16】 ハンドルは、複数の管部材の選択された1つに取付けられ
    ると、管部材の頂部線に対して実質的に垂直方向に配向される、請求項1に記載
    のシステム。
  17. 【請求項17】 第1の角度は45°から120°の範囲である、請求項1
    に記載のシステム。
  18. 【請求項18】 第2の角度は35°から70°の範囲である、請求項5に
    記載のシステム。
  19. 【請求項19】 第1の角度は45°から120°の範囲である、請求項1
    8に記載のシステム。
  20. 【請求項20】 前記寸法は患者の口腔、中咽頭および喉頭の寸法に合せら
    れる、請求項1に記載の喉頭鏡システム。
  21. 【請求項21】 改善された喉頭鏡であって、 実質的に平らな底面によってつながれたアーチ形の対向側を有する延長管部材
    を含み、前記部材の末端は患者の喉頭に挿入され、前記部材の基端は1つまたは
    それ以上の外科デバイスを個別または同時に受取り、さらに管部材の基端部に取
    付可能なハンドルを有し、 管部材の末端部は、実質的に平らな底面と、底面に対して予め定められた高さ
    における頂部線において予め定められた第1の角度で交差する1対の湾曲側とに
    よって定められる均一な一般的に三角形の断面であり、 管部材の基部は、前記実質的に平らな底面と、一般的に卵形の構成の上部とに
    よって定められる断面であり、底面は前記末端部よりも前記基部においてより広
    い、喉頭鏡。
  22. 【請求項22】 前記底面は各部材側から手動で分離できるよう構成される
    、請求項21に記載の喉頭鏡。
  23. 【請求項23】 ハンドルの固定的かつ手動で分離可能な取付けのために、
    管部材の基端に近接して設けられるハンドル取付けをさらに含む、請求項21に
    記載の喉頭鏡。
  24. 【請求項24】 管部材の対向する側には基端に向かって延在するスロット
    が形成される、請求項23に記載の喉頭鏡。
  25. 【請求項25】 選択的な観察および治療のために患者の声帯襞に接近する
    方法であって、患者の口腔、中咽頭および喉頭の寸法に合せることのできるそれ
    ぞれ互いに異なる寸法の複数の延長管部材を含むモジュラ声門鏡システムを用い
    、各管部材は、予め定められた幅および長さの実質的に平らな底面と、底面に対
    して予め定められた高さにおける頂部線において予め定められた角度で交差する
    1対の湾曲側とによって定められる末端の一般的に三角形の均一な断面を有し、
    さらに管部材の2つの湾曲側の基端部の各々にはそれぞれ対向するスロットが設
    けられ、各スロットは予め定められた幅および長さであり、底面および頂部線の
    中間にあり、底面に対して予め定められた距離にあり、この方法は 患者の口腔に、患者に合せた喉頭鏡システムの選択された管部材の末端部を、
    患者の声帯襞に近い位置まで挿入するステップと、 予め定められた範囲内のそれぞれの寸法を有する管部材の組から、患者の口腔
    および喉頭の寸法に合せるために、選択された管部材の寸法を選択するステップ
    とを含み、各管部材は基端に近接して、標準化したハンドルに取付可能な標準化
    したハンドル取付部材を有し、さらに 管部材の末端が患者の舌の付け値の有郭の乳頭を過ぎて挿入された後、管部材
    を約90°回転させることによって頂部線の末端が喉頭蓋の喉頭表面の下に置か
    れるようにするステップと、 声門鏡の底面を患者の上側の歯に近接して配し、頂部線が患者の下側の歯に近
    接して動作的に配されるようにするステップと、 声帯襞の上面の露出のために管部材の末端を進行させて患者の偽の声帯襞を逸
    らせることによって、声帯襞の病状の視覚化を改善し、病状のある組織が妨害さ
    れないような態様で患者の声帯襞の筋結織膜の組織の最適な視覚化を与えるステ
    ップと、 基端の横向きのスロットを用いて、患者の声帯襞の観察および治療のために組
    織を収縮させるために管部材の内腔に置かれる手動機器の角形成を促進するステ
    ップとを含む、方法。
  26. 【請求項26】 患者のフォノマイクロサージェリを行なう方法であって、 喉頭鏡の管部材の末端部を患者の口腔および中咽頭に挿入する[前述のとおり
    ]ステップを含み、 (a) 管部材は、予め定められた幅および長さの実質的に平らな底面と、底
    面に対して予め定められた高さにおける頂部線において予め定められた角度で交
    差する1対の湾曲側とによって定められる末端の実質的に三角形の均一な断面を
    有し、 (b) 頂部における予め定められた角度は、声帯襞の上面の露出のために患
    者の偽の声帯襞を横向きに逸らせることができるように選択され、それによって
    声帯襞の病状の視覚化を改善し、使用者に患者の声帯襞の筋結織膜の組織の手術
    のために管部材を介して機器を配するための空間を提供し、 (c) 管部材の寸法は、予め定められた範囲内のそれぞれの寸法を有する管
    部材の組から患者の口腔、中咽頭および喉頭の寸法に合うよう選択され、各管部
    材は基端に近接して、標準化されたハンドルに取付けられる標準化されたハンド
    ル取付部材を有し、 (d) ハンドルの延長片は懸垂ガロースまたは支柱喉頭鏡ホルダによって支
    持され、 (e) 外科用顕微鏡は声門の外科領域の拡大および照明を与え、 (f) 管部材の基端の横向きのスロットは、顕微鏡を通じた外科医の視覚化
    を不明瞭にすることなく声帯襞の病状の障害および通常の層をなす微細構造組織
    の最適な収縮を可能にする、方法。
  27. 【請求項27】 患者に挿管する方法であって、 喉頭鏡の管部材の末端部を患者の口腔および中咽頭に挿入するステップを含み
    、 (a) 管部材は、予め定められた幅および長さの実質的に平らな底面と、底
    面に対して予め定められた高さにおける頂部線において予め定められた角度で交
    差する1対の湾曲側とによって定められる末端の実質的に三角形の均一な断面を
    有し、 (b) 頂部における予め定められた角度は、声帯襞の上面の露出のために患
    者の偽の声帯襞を横向きに逸らせることができるように選択され、それによって
    声帯襞の病状の視覚化を改善し、これらの異常な組織に対する外傷を避け、 (c) 管部材の寸法は、予め定められた範囲内のそれぞれの寸法を有する管
    部材の組から患者の口腔、中咽頭および喉頭の寸法に合うよう選択され、各管部
    材は基端に近接して、標準化されたハンドルに取付けられる標準化されたハンド
    ル取付部材を有し、 (d) 管部材の湾曲側は最初に患者の上側および下側の歯に近接して配され
    、頂部線は患者の頬の粘膜に近接して配され、さらに 管部材の末端が患者の舌の付け値の有郭の乳頭を過ぎて挿入された後、管部材
    を約90°回転させることによって頂部線の末端が喉頭蓋の喉頭表面の下に置か
    れるようにするステップを含み、 (e) 声帯襞の上面の露出のために管部材の末端を進行させて患者の偽の声
    帯襞を横向きに逸らせることによって、挿管の間、声帯襞の病状の視覚化を改善
    し、病状のある組織が妨害されないような態様で患者の声帯襞の筋結織膜の組織
    の視覚化を与え、 (f) 膨張可能なカフを有する気管内の管の末端が声門鏡の管部材の中を通
    され、その後声帯襞の開口を通って気管に入り、カフが膨張され、 (g) 声門鏡の平らな底面が基端から引っ込められることによって、声門鏡
    を気管内の管を妨害することなく患者から取り除くことが可能な、方法。
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