JP2002517609A - 真空下における電子ビームによる蒸発及び凝縮によって金属製基材に傾斜保護コーティングを形成するための組成物 - Google Patents

真空下における電子ビームによる蒸発及び凝縮によって金属製基材に傾斜保護コーティングを形成するための組成物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、異なる溶融温度及び蒸発温度において異なる蒸気圧を有する金属及び金属酸化物の混合物を、蒸発させるとともに続いて(300〜500℃の)中間温度で凝縮させることによって、外側セラミック層または金属−セラミック層を含む傾斜機能保護コーティングを金属製基材に形成する電子ビーム技術分野に関する。(300〜500℃の)中間温度において、基材に対するコーティングの高い密着強度を及び硬さを得るために、提案された組成物は、金属としてSn及びCrを含み、金属酸化物としてAl23及びCr23を含む。コーティングの密着強さと硬さを改善するために、組成物に更にAlとMgOを加えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は、異なる溶融温度及び蒸発温度において異なる蒸気圧を有する金属、
合金及び酸化物の混合物を、蒸発させるとともに続いて(300〜500℃の)
中間温度で凝縮させることによって、外側セラミック層または金属−セラミック
層を含む傾斜機能保護コーティングを金属製基材に形成する電子ビーム技術分野
に関する。本発明は、特に、ガスタービンエンジンに使用されるチタン合金製の
部材の保護コーティングの分野に関し、更に詳細には、金属製基材に傾斜保護コ
ーティングを形成するための組成物に関する。
【0002】
【背景技術】
基材/コーティングシステムにおける結合が弱い箇所は、これらの間の平らな
境界面であることが周知である。動作中の境界面における基材とコーティングと
の物理機械的特性の差、主に、線膨張及びヤング係数の熱的な係数の差とともに
、酸化などの不可逆反応によって、コーティングの初期剥離及び部材性能の劣化
が生じるおそれがある。
【0003】 これに関して、ここ5〜10年の間、コーティングは、基材からコーティング
の上層の方向における組成物及び構造体の正確な傾斜(機能)によって改良され
てきた。この課題は、特に、金属面に酸化セラミックの外側セラミック層を有す
る保護コーティングに関して緊急を要する。
【0004】 現時点では、保護コーティングの分野において、傾斜機能保護コーティングと
いう材料科学の新たな方向が定まってきた(エムアールエス会報第20巻、第1
号、1995年)。この分野は、主に空気圧プラズマ溶射(APS)、真空プラ
ズマ溶射(VPS,LPPS)及びコーティングの真空下での電子ビーム蒸着(
EB−PVD)の先端技術に基づいている。ここでは、個々のコーティング部材
を、複数の供給源から溶射すること、及び保護コーティングの組成を予め決定す
る複合組成物を1つの供給源から溶射することの両方が用いられる。
【0005】 例えば、(ジー.ゴワード等に)81年3月2日に付与された米国特許第4,
248,940号では、ZrO2−Y23及びZrO2−MgOの酸化セラミック
の外側セラミック層を有する傾斜コーティングを、(15〜40)%Cr−(1
0〜15)%Al−(0.01〜1.0)%Y、残部Ni−Co合金の耐熱合金
粉末と、上述のセラミック粉末と、を空気圧プラズマの2つの個々の供給源から
所定のプログラムによって溶射することで形成している。
【0006】 セラミックの含有量が増加する粉末混合物を含む1つの組成物供給源からLL
PSで溶射することによって形成される、NiCr│(ZrO2−8%Y23
及びNi│Al23傾斜コーティングも周知である(エス.サンパス等、エムア
ールエス会報、第20巻、第1号(1995年)27〜31頁)。
【0007】 同様の方法だが、APSを使用する方法も、Ti−6Al−4Vのチタン合金
にNiCrCoAlY│ZrO2の傾斜保護コーティングを形成するために用い
られている(シアン シンホワ等、表面及びコーティング技術、第88巻(19
96年)66〜69頁)。
【0008】 電子ビーム技術(EB−PVD)は、ニッケル合金にNiCoCrAlYタイ
プの傾斜ボンドコートを形成するために使用される。ボンドコートの厚みに亘る
いくつかの成分の濃度変化は、蒸発及び凝縮の処理パラメータの変更によって得
られた(ユー.シャルツ等、傾斜構造及び傾斜機能を有する材料に関する第3回
国際シンポジウム、ビー.イルシュナー及びエヌ.チェラルディ(スイス、ロー
ザンヌ)編、ロマンデス大学ポリテクニックプレス(1994年)441〜44
6頁)。
【0009】 保護コーティングの厚みに亘って傾斜機能を有する組成物及び構造体の開発は
、必須であるが、高い信頼性を有する基材−コーティングの組み合わせを形成す
るにはまだ不充分な状態である。基材と傾斜機能コーティングとの間には、基材
に対する高い密着強さをコーティングに与える特定の傾斜遷移領域が必要である
。上述の異なる処理では、この領域は、コーティングの蒸着において基材(部材
)を高温で予熱すること、コーティングの蒸着後に部材を高温で焼きなますこと
、または第1及び第2の熱処理を連続して用いることによって、接触領域の拡散
処理を促進することで形成される。例えば、ニッケルベースの合金に関しては、
予熱及び焼きなましの温度範囲は、900〜1100℃である。
【0010】 高温での加熱及び焼きなましは、単なる追加処理ではなく、上述の方法によっ
て保護コーティングを施すことができる材料及び部材の範囲を限定する一種の障
壁である。このような限定は、高温での加熱や長時間の焼きなましによる部材の
材料構造や適切な部材形状の変化に関連する。また、高温での焼きなましとこれ
に続く室温への部材冷却後に、コーティング内に生じる相当の内部応力のおそれ
も考慮する必要がある。
【0011】 上述の事実に関連して、傾斜機能保護コーティングは、続いて高温焼きなまし
を行う必要なく、基材に対する高いコーティング密着強さを提供する上述の傾斜
遷移領域を、基材と傾斜機能コーティングとの間に室温で同時に形成するように
更に改良することができる。
【0012】 ところが、真空下での電子ビームによる蒸発及び凝縮によって、金属製基材に
外側セラミック層を有する傾斜保護コーティングを形成する場合には、異なる溶
融温度及び蒸発温度において異なる蒸気圧を有する金属、合金、及び酸化物の混
合物から構成される特別な組成物を適用することによってこのような課題を解決
することができる。
【0013】 本発明に最も近いためにここで取り上げる従来技術は、(ビー.モーブチャン
等による)97年3月4日出願のヨーロッパ特許出願第97105545.4号
、ヨーロッパ公開公報第0799904号、MPK6 S23S 14/30,
14/06,14/02、公報1997/41、1997年8月10日である。
上述の出願の発明において、真空下での電子ビームによる蒸発及び凝縮によって
金属製基材に傾斜保護コーティングを形成する一実施例で提案された組成物によ
って、より良好な特性が得られる。この組成物は、蒸発温度において異なる蒸気
圧を有する金属及び金属酸化物の混合物をベースとし、具体的には、Al5〜4
0質量%、A2360質量%、残部ZrO2である。アルミニウムは、溶融温度
が低くかつ蒸発温度での蒸気圧が最も高いので、上述の混合物に加えられる。真
空下で固めて焼きなましたタブレット状の上記混合物を、セラミック製のインゴ
ット上あるいは水冷銅るつぼ内に配置し、電子ビームによって溶融する。タブレ
ット成分の蒸発温度における蒸気圧は、アルミニウムが最大であり、酸化ジルコ
ニウムが最低であり、即ち、Al−>Al23−>ZrO2の順で減少する。従
って、アルミニウムが最小に蒸発し始め、続いて酸化アルミニウムの蒸発が始ま
り、最終段階で酸化ジルコニウムが蒸発する。これにより、凝縮中にコーティン
グの厚みに亘って成分濃度の傾斜が引き起こされる。アルミニウムの第1の部分
は、予熱基材上に凝縮するときに基材の表面層と反応して、基材−コーティング
の接触領域の組成及び構造体の形成に加わる。
【0014】 上述の組成は、上述のコーティングを施すときの基材の予熱温度が900〜1
050℃である場合に関して、広い範囲の動作条件に亘って良好なコーティング
の物理機械的特性を提供する。この温度は、試作品で提案されているコーティン
グが設計目的とするニッケル合金では、構造体や応力に望ましくない変化を生じ
させない。
【0015】 しかし、特に、Ti,CuまたはFeをベースとするいくつかの他の合金では
、この温度は高すぎる。
【0016】 従って、(300〜500℃の)中間温度に予熱された金属製基材、特にチタ
ン、銅、または鉄ベースの金属製基材に、真空下で電子ビームによる蒸発及び凝
縮によって傾斜機能保護コーティングを形成するために適した組成物を形成する
ことが依然として急務である。
【0017】
【発明の開示】
本発明は、真空下での電子ビームによる蒸発及び凝縮によって、基材表面が(
300〜500℃の)中間温度である金属製基材に傾斜保護コーティングを施す
ために適した組成物を形成する課題から生じており、この組成物の成分を適切に
選択することによって、基材と傾斜機能コーティングとの間の遷移領域を確実に
形成するとともに、基材に対するコーティングの高い密着強さと硬さとを提供す
る。
【0018】 上述の課題は、真空下での電子ビームによる蒸発及び凝縮によって金属製基材
上に傾斜保護コーティングを形成するための組成物を提案することによって解決
され、この組成物は、蒸発温度において異なる蒸気圧を有する金属及び金属酸化
物の混合物をベースとし、本発明では、金属としてSn及びCrが含まれ、金属
酸化物として酸化クロム及び酸化アルミニウムが含まれ、成分比率は、Sn−1
〜13質量%、Cr−1〜40質量%、Cr23−0.1〜10質量%、残部A
23である。
【0019】 真空において上述の組成物を電子ビームによる蒸発及び凝縮によって施す方法
は、例えば、ロシア特許第2120494号に開示されている。
【0020】 組成物のこの割合によって、(300〜500℃)の中間温度で高い密着強さ
及び硬さを有するコーティングを施すことが可能となる。
【0021】 溶融温度が232℃と低く、かつ蒸発温度での蒸気圧が最大である成分として
、Snを組成物に加えることで、凝縮の初期段階においてSnの薄い液膜が形成
され、この液膜は、基材の表面層と作用して接触遷移領域の組成及び構造体を決
定する。
【0022】 300〜500℃の温度では、Snは、Ti、Fe、Cu及びこれらをベース
とする合金に対して相当の溶解度を有する(Ti、Fe、Cuに対して、それぞ
れ約20質量%、約10質量%、約10質量%)。従って、基材がこのような金
属及び合金から形成されている場合には、上述の液膜は、基材表面を湿らせてこ
の面の粗さを滑らかにするとともに基材材料を溶かし、基材に対するコーティン
グの密着性に関して望ましくない脆弱相を形成しない。
【0023】 本発明の組成の更なる蒸発では、Snを多く含む遷移領域の上にCr−Cr2
3−Al23金属−セラミックコーティングが形成される。このコーティング
は、保護コーティングにおいて好ましい機械的及び物理機械的特性を全て備えて
おり、具体的には、高い硬さ、金属合金に近い線形熱膨張、優れた酸化耐性、良
好な高温耐性などを備える。
【0024】 Sn−1〜13質量%、Al−1〜8質量%、Cr−1〜40質量%、Cr2
3−0.1〜10質量%、残部Al23の成分比率で組成物に更にAlを加え
ることが合理的である。
【0025】 これは、Alが、Snと同様にTi,Fe,Cuに対して相当の溶解度を有す
るために、上述の組成物によって、コーティングの密着強さが向上するからであ
る。
【0026】 また、Sn−1〜13質量%、Al−1〜8質量%、Cr−1〜40質量%、
Cr23−0.1〜10質量%、MgO−30〜50質量%、残部Al23の成
分総比率で組成物が更にMgOを含むことも合理的である。
【0027】 Cr23の追加と同様に、Al23−CrサーメントへのMgOの追加は、そ
の密度及び硬さを増加させることが周知である(サーメント、ジェイ.アール.
ティンクルポー及びダブリュー.アール.クランダル編、1960年、レインホ
ルド出版社)。
【0028】 どのような治金学的処理によっても製造可能であり、特に、粉末の混合及び加
圧によって製造される本発明の組成物は、真空下での電子ビームによる蒸発及び
蒸着によって300〜500℃に予熱された基材に形成されたコーティングに対
して良好な物理的及び技術的特性を提供するとともに、基材に対する高い密着強
さと硬さを与える。
【0029】
【発明を実施するための最良の形態】
真空下での電子ビームによる蒸発及び凝縮によって施される傾斜機能保護コー
ティングを金属製基材に形成するために提案される組成物は、蒸発温度で異なる
蒸気圧を有する金属粉末及び酸化物の混合物であり、この混合物は、基本的に、
Sn−1〜13質量%、Cr−1〜40質量%、Cr23−0.1〜10質量%
、残部Al23の濃度を有する。
【0030】 溶融温度が低くて最初に蒸発し、かつ凝縮中に“接着剤”として機能して、ま
ず表面の微小起伏を滑らかにしてから基材/コーティング遷移領域の組成及び構
造体の形成に関与するSnが組成物に含まれることによって、試料の表面粗さに
関する必要条件が小さくなる。提案される組成物を用いたコーティングを施す場
合に、約1μmの深さの起伏を形成するサンドブラストで充分であることが実験
から分かった。
【0031】 周知の組成物と比較した場合の提案される組成部の利点は、以下の実施例で説
明されている。
【0032】 実施例1 粉末から直径25mmでかつ重量6gのタブレットに圧縮した、13質量%の
Sn、13質量%のCr、0.5質量%のCr23、73.5質量%のAl23 の基本濃度を有する組成物成分の混合物を、(図1の)水冷るつぼに配置し、低
炭素鋼、銅、及びチタンの70×5×2.5mmの平らな試料上に、300℃の
温度において、ビーム出力26〜28kW、ビーム電流約1.5Aの電子ビーム
によって真空下で蒸発させるとともに続いて凝縮させた。供給源と凝縮面との距
離が320〜340mmの場合に、固定された基材上の傾斜コーティングの厚み
は、5μmであった。コーティングの厚みは、タブレット重量に比例し、厚みが
6〜7μmのコーティングのためには、8〜10gのタブレット重量が充分であ
る。
【0033】 基材/コーティング接触領域におけるSnの濃度も、タブレットのSn含有量
に比例する。図2は、13重量%のSn−13重量%のCr−0.5重量%のC
23−73.5重量%のAl23の組成物を含む重量40gのタブレットの蒸
発によって形成したコーティング及びその接触領域におけるSn及びその他の成
分の分布を示している。
【0034】 基材に対するコーティングの密着強さとコーティングの質は、コーティングさ
れた試料に層剥離または割れが生じる直前の曲げ角度によって測定した。上述の
低炭素鋼、銅、及びチタンの平らな試料の曲げ角度は、支持部の間隔が18mm
である、3点における曲げ処理によって1mm/分の負荷速度で測定した。測定
値は、約90°であった。コーティング表面の微小硬さHVは、負荷50gで測
定し、測定値は、8〜9GPaであった。
【0035】 実施例2 実施例1と同様の条件の下で、低炭素鋼、銅、及びチタンの70×5×2.5
mmの平らな試料上に、6質量%のSn−3質量%のAl−15質量%のCr−
0.5質量%のCr23−75.5質量%のAl23の組成物を、電子ビームに
よって蒸発させるとともに続いて凝縮させた。固定された基材上の傾斜コーティ
ングの厚みは、約6μmであった。
【0036】 基材に対するコーティングの密着強さ及びコーティングの質は、実施例1と同
様に、コーティングされた試料に層剥離または割れが生じる直前の曲げ角度によ
って測定した。この実施例では、曲げ角度は、約120°であり、負荷50gに
おけるコーティング表面の微小硬さHVは、約8〜9GPaであった。
【0037】 実施例3 実施例1と同様の条件の下で、低炭素鋼、銅、及びチタンの70×5×2.5
mmの平らな試料上に、6質量%のSn−2質量%のAl−34質量%のCr−
1質量%のCr23−44質量%のMgO−13質量%のAl23の組成物を、
電子ビームによって蒸発させるとともに続いて凝縮させた。固定された基材上の
傾斜コーティングの厚みは、約6μmであった。
【0038】 基材に対するコーティングの密着強さ及びコーティングの質は、実施例1と同
様に、コーティングされた試料に層剥離または割れが生じる直前の曲げ角度によ
って測定した。この実施例では、曲げ角度は、約90°〜100°であった。
【0039】 コーティング表面の微小硬さHVは、負荷50gで測定し、測定値は、19〜
20GPaであった。
【0040】 本発明は、鉄及び銅の合金部材に傾斜機能保護コーティングを施す産業におい
て利用可能であり、特に、ガスタービンに使用されるチタン合金製部材に保護コ
ーティングを形成する分野において利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 水冷るつぼにタブレット状の組成物を配置する方法の説明図である。
【図2】 13質量%のSn−13質量%のCr−0.5質量%のCr23−73.5質
量%のAl23の組成物を蒸発させることによって形成した傾斜コーティングの
厚みに亘るSn,Cr,Al,Oの分布を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 モヴチャン,マリーナ ビー. ウクライナ,キエフ,ダルヴィン ストリ ート 7,アパートメント 7 (72)発明者 コルズ,アレキサンダー ヴィー. ウクライナ,キエフ,サクサガンスキー ストリート 61/17,アパートメント 45 (72)発明者 ルドイ,ジュリー イー. ウクライナ,キエフ,アール.オキフォイ ストリート 38,アパートメント 42 Fターム(参考) 4K029 BA50 BB00 BC01 BD03 CA01 DB21

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空下における電子ビームによる蒸発及び凝縮によって金属製
    基材に傾斜保護コーティングを形成するための組成物であって、蒸発温度におい
    て異なる蒸気圧を有する金属及び金属酸化物の混合物をベースとする該組成物に
    おいて、 前記金属としてSn及びCrを含み、前記金属酸化物として酸化クロム及び酸
    化アルミニウムを含み、成分比率が、Sn−1〜13質量%、Cr−1〜40質
    量%、Cr23−0.1〜10質量%、残部Al23であることを特徴とする金
    属製基材に傾斜保護コーティングを形成するための組成物。
  2. 【請求項2】 更にAlを含み、成分比率が、Sn−1〜13質量%、Al−
    1〜8質量%、Cr−1〜40質量%、Cr23−0.1〜10質量%、残部A
    23であることを特徴とする請求項1記載の金属製基材に傾斜保護コーティン
    グを形成するための組成物。
  3. 【請求項3】 更にMgOを含み、成分比率が、Sn−1〜13質量%、Al
    −1〜8質量%、Cr−1〜40質量%、Cr23−0.1〜10質量%、Mg
    O−30〜50質量%、残部Al23であることを特徴とする請求項2記載の金
    属製基材に傾斜保護コーティングを形成するための組成物。
JP2000552317A 1998-06-04 1999-06-04 真空下における電子ビームによる蒸発及び凝縮によって金属製基材に傾斜保護コーティングを形成するための組成物 Expired - Fee Related JP4361213B2 (ja)

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