JP2002517488A - 大員環メタロプロテアーゼ阻害剤の製造法 - Google Patents

大員環メタロプロテアーゼ阻害剤の製造法

Info

Publication number
JP2002517488A
JP2002517488A JP2000553415A JP2000553415A JP2002517488A JP 2002517488 A JP2002517488 A JP 2002517488A JP 2000553415 A JP2000553415 A JP 2000553415A JP 2000553415 A JP2000553415 A JP 2000553415A JP 2002517488 A JP2002517488 A JP 2002517488A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
alkyl
case
independently selected
cycloalkyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000553415A
Other languages
English (en)
Inventor
エル. ドロウ ロバータ
キャンパグナ シルビオ
エヌ. コンファローン パスカル
ジン フューキアン
ワン ツェ
Original Assignee
デュポン ファーマシューティカルズ カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by デュポン ファーマシューティカルズ カンパニー filed Critical デュポン ファーマシューティカルズ カンパニー
Publication of JP2002517488A publication Critical patent/JP2002517488A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C69/00Esters of carboxylic acids; Esters of carbonic or haloformic acids
    • C07C69/007Esters of unsaturated alcohols having the esterified hydroxy group bound to an acyclic carbon atom
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P19/00Drugs for skeletal disorders
    • A61P19/02Drugs for skeletal disorders for joint disorders, e.g. arthritis, arthrosis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C235/00Carboxylic acid amides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by oxygen atoms
    • C07C235/02Carboxylic acid amides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by oxygen atoms having carbon atoms of carboxamide groups bound to acyclic carbon atoms and singly-bound oxygen atoms bound to the same carbon skeleton
    • C07C235/28Carboxylic acid amides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by oxygen atoms having carbon atoms of carboxamide groups bound to acyclic carbon atoms and singly-bound oxygen atoms bound to the same carbon skeleton the carbon skeleton being acyclic and unsaturated
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C43/00Ethers; Compounds having groups, groups or groups
    • C07C43/30Compounds having groups
    • C07C43/315Compounds having groups containing oxygen atoms singly bound to carbon atoms not being acetal carbon atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C59/00Compounds having carboxyl groups bound to acyclic carbon atoms and containing any of the groups OH, O—metal, —CHO, keto, ether, groups, groups, or groups
    • C07C59/40Unsaturated compounds
    • C07C59/58Unsaturated compounds containing ether groups, groups, groups, or groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D267/00Heterocyclic compounds containing rings of more than six members having one nitrogen atom and one oxygen atom as the only ring hetero atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D273/00Heterocyclic compounds containing rings having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D261/00 - C07D271/00
    • C07D273/02Heterocyclic compounds containing rings having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D261/00 - C07D271/00 having two nitrogen atoms and only one oxygen atom

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rheumatology (AREA)
  • Pain & Pain Management (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、アグレカナーゼなどのメタロプロテイナーゼおよび腫瘍壊死因子(TNF)の生産を阻害するアンチ−スクシネート残基を含む大員環分子の製造方法に関する。アンチ−スクシネートは、高立体選択的に進行するシリルケテンアセタールのアイルランド−クライゼン転位により形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、アグレカナーゼなどのメタロプロテイナーゼおよび腫瘍壊死因子(
TNF)の生産を阻害するアンチ−スクシネート残基(anti-succinate residue
)を含む大員環分子の製造方法に関する。アンチ−スクシネートは、高立体選択
的に進行するシリルケテンアセタールのアイルランド−クライゼン転位により形
成される。得られる化合物を、次いでα−アミノ酸とカップリングさせ、容易に
所望の大員環阻害剤に変換することができる中間体を得る。
【0002】 (背景) メタロプロテイナーゼ(MP)は、哺乳類の軟骨および骨の破壊における主要
な酵素と考えられてきた。そのような疾患の病因論は、MP阻害剤の投与により
有利な方法で緩和されるという証拠がある (Wahlら、 Ann. Rep. Med. Chem. 25
、175−184、AP、San Diego、1990)。腫瘍壊死因子(TNF)は、急性感染およ
びショックの間に観測されるのと同様な、炎症、発熱、および急性相応答のヒト
および動物における一次メディエーターであると示唆されてきた、細胞関連サイ
トカインである。特異的抗体でTNFの効果をブロックすることは、リウマチ様
関節炎(Feldmanら、Lancet、1994、344、1105)、非インシュリン依存糖尿病(Loh
mander L.S. ら、 Arthritis Rheum. 36、1993、1214−22)およびクローン病 (M
acdonald T.ら、 Clin. Exp. Immunol. 81、1990、301)などの自己免疫疾患を含
む種々の状況において有益であるという相当の証拠がある。PCT国際公開WO
97/18207は、MMP、特にアグレカナーゼおよびTNF−Cの阻害剤と
して作用し、それによりTNFに関連する炎症性疾患による軟骨の損失を防ぐ、
式(I)の新規な大員環を開示する。
【0003】
【化31】
【0004】 合成的に最も大変なのは、5(R)、6(S) の立体化学が望ましいスクシ
ネート残基を含む以下の大員環類似体である。
【0005】
【化32】
【0006】 2,3−二置換スクシネートの先の合成法をスキーム1に記載する。酸ハロゲ
ン化物をそのオキサゾリジノン誘導体に変換し、助剤(auxiliary)によってブ
ロモ酢酸t−ブチルとの続くアルキル化により5(R)立体中心が得られる。H 22/LiOHを用いて、オキサゾリジノン基を除去する。 この酸中間体のエ
ノレートをベンジルエーテルとして一末端を保護したジアルコールのトリフレー
ト誘導体との処理してスクシネート誘導体を生成する。しかしながら、アルキル
化は、所望でないシン生成物を一貫して好むので、この中間体は、エピマー化が
必要である。エピマー化生成物を分離するには、酸をエステル化し、クロマトグ
ラフィーにかける。分離の後、酸を加水分解して、環化しやすいα側鎖を有する
チロシンまたはリジンなどの種々のアミノ酸とカップリングする。ベンジル基を
水素化により除去し、四臭化炭素およびトリフェニルホスフィンを用いて、得ら
れるアルコールを臭化物に変換する。チロシンまたはリジン誘導体の大員環化は
、N,N−ジメチルホルムアミド中の炭酸カリウムを用いて達成される。リジン
誘導体の環化は、大員環中にカルバメート橋を導く、ホスゲンで達成することも
できる。t−ブチル基は、TFAを用いて脱保護してカルボン酸を得て、所望で
あれば酸をヒドロキシルアミンとカップリングさせヒドロキサム酸に変換する。
【0007】
【化33】
【0008】 本発明は、これら大員環の調製用の新しく有用な方法を記載し、高立体選択的
アイルランド−クライゼン転位を用いてアンチ−スクシネート残基を形成する。
【0009】
【化34】
【0010】 一般に、アンチ付加物の生産には、EオレフィンおよびZエノレート−Eシリ
ルケテンアセタールまたはZオレフィンおよびEエノレート−Zシリルケテンア
セタールを要する (J. Am. Chem. Soc. 1976、98、2868)。本発明のクライゼン
前駆体は、O−保護リチウム4−ペンチン−1−オール(または4−ハロペンチ
ン誘導体)をアシルクロリドと反応させて、プロパルギリックケトンを生成する
ことにより得ることが出来る。S−Alpine Borane(登録商標)で
のカルボニルの不斉還元、続くアルキンの水素化物還元は、所望のE−アリルア
ルコールを生産する。アルコールのアシル化は、転位に用いられるスケールの(
scalemic)エステルを与える。
【0011】 クライゼン転位は、好ましい条件下、非常に優位にジアステレオ選択的に進行
し、クロマトグラフィーの必要性を除去する。転位のシリルエステル生成物を分
離するか、または直ちに水酸化物で加水分解して、種々のα−アミノ酸とのカッ
プリングに用いることの出来る遊離酸を得る。続く鎖末端の操作から得られる化
合物は、大員環化前駆体として働く。
【0012】 チロシン誘導体をアミノ酸として用いる場合、環は塩基性条件下で環化するこ
とができる。この環化は、ジメチルスルホキシドおよびN,N−ジメチルホルム
アミド中の炭酸セシウムの使用を通して好ましい条件下で進行する。同様な方法
で、アミノ酸がω−保護リジン誘導体である場合、大員環化は、酸スカベンジャ
ーの存在下、非環式アルコールおよび脱保護アミンをホスゲンまたはその等価物
と反応させ、カルバメート結合を得ることにより達成できる。
【0013】 チロシンまたはリジンなどのアミノ酸誘導体をクライゼン転位により形成され
アンチ−スクシネート残基とカップリングさせ、続いて環化すると式(IX)ま
たは(IX−a)の化合物が生じる。
【0014】
【化35】
【0015】 これらの大員環をNaIO4の存在下KMnO4で、またはオゾンで、対応する
カルボン酸に変換する。所望であれば、得られた酸をカルボニル基の活性化およ
び続くヒドロキシルアミンとの処理による、ヒドロキサム酸などの代替的キレー
ターに変換することもできる。
【0016】 アンチ−スクシネート残基(Ib)の生産は、ラージスケールの薬品製造に重
大な合成的問題を呈する。大量の所望の療法剤を製造するためには、スケールア
ップに実際的な経済的に成り立つアンチ−スクシネートの製造が必要である。本
発明は、エピマー化および時間のかかる精製プロトコールの必要をなくす。その
結果、これらの重要な化合物の生産は、より効率的で費用効果的である。
【0017】 (発明の概要) 本発明は、概ね下記式の化合物:
【0018】
【化36】
【0019】
【化37】
【0020】
【化38】
【0021】 またはその塩形態の製造方法に関し、 式中、 Dは、パラHO−C64−またはP1−NR11−CH2CH2CH2−であり、 Gは、ハロゲンまたは−OPであり、 Pは、適切な酸素保護基であり、 P1は、適切な窒素保護基であり、 Lは、塩素、臭素、ヨウ素、メシレートおよびトシレートからなる群から選択
される脱離基であり、 R1は、0〜5個のR1aで置換されたC1 5アルキル、0〜5個のR1aで置換
された−(CH2r−C3 10シクロアルキルおよび0〜5個のR1aで置換され
た−(CH2r−アリールからなる群から選択され、 R1aは、それぞれの場合、水素、−CF3、−CF2CF3、−NR1b1c、−
Si(R1d3、C1 5アルキル、C3 10シクロアルキル、および0〜5個のR 1e で置換されたアリールからなる群から独立に選択され、 R1bおよびR1cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル
およびフェニルからなる群から独立に選択され、 R1dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5ハロアルキル、および0〜
5個のR1eで置換されたアリールからなる群から独立に選択され、 R1eは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR1f、−OH、
ハロ、−NH2および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R1fは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R2は、C1 10アルキル、C3 10シクロアルキル、および0〜3個のR2a
置換された−(CH2r−フェニルからなる群から選択され、 R2aは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR2b、−OH、
ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R2bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R3は、−OR4、−NR56、−NR6(OR5)、0〜3個のR3aで置換され
たC1 5アルキル、0〜5個のR3aで置換された−(CH2r−アリール、およ
び0〜3個のR3aで置換された−(CH2r−複素環からなる群から選択され、 R3aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、ハロ、ヒドロキシ、−O−
(CH2r−R3b、−(CH2r−C(O)R3b、−(CH2r−SO2NHR3 b 、−(CH2r−C(O)NHR3b、−(CH2r−OC(O)R3b、−(C
2r−NHSO23b、アリール、−(CH2r−NHC(O)R3b、および
−(CH2r−C(O)OR3bからなる群から独立に選択され、 R3bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R4は、水素、C1〜C10アルキル、−(CH2r−C3 10シクロアルキル、
−(CH2r−複素環、および0〜5個のR4aで置換された−(CH2r−アリ
ールからなる群から選択され、 R4aは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR4b、−OH、
ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R4bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R5は、C1〜C5アルキル, −(CH2r−C3〜C10シクロアルキル、 −(CHR5aY)n−R9、 −(CR78) n−O−C(R78r−R9, −(CR78r−R9、および −(CR78rCONR78からなる群から選択され、 R5aは、それぞれの場合、水素、0〜3個のR5bで置換されたC1 10アルキ
ル、0〜3個のR5bで置換された−(CH2r−アリール、および0〜3個のR 5b で置換された−(CH2r−O−(CH2r−アリールからなる群から独立に
選択され、 R5bは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR5c、−NHC(O
)CH3、−アリール−(CH2r−NH2、−アリール−(CH2r−アリール
、0〜3個のR5dで置換されたC1 10アルキル、および0〜3個のR5dで置換
された−(CH2r−アリールからなる群から独立に選択され、 R5cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R5dは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、−O−(CH2r−R5e
−OH、ハロ、−NHC(O)CH3、および−C(O)NH2からなる群から独
立に選択され、 R5eは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R6は、水素、C1〜C10アルキル、−(CH2r−アリール、−(CH2r
C(O)R6a、−(CH2r−複素環、および0〜5個のR6cで置換されたフェ
ニルからなる群から選択され、 R6aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、−O−(CH2r−R6b
−OH、ハロ、−NHC(O)CH3、および−C(O)NH2からなる群から独
立に選択され、 R6bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R6cは、それぞれの場合、ハロゲン、NO2、−R6d、および−O−(CH2 r −R6dからなる群から独立に選択され、 R6dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 あるいは、R5およびR6が結合して、3から8員の複素環を形成し、−O−、
−NR6−、−S(O)p−、および−C(O)−から選択される、さらに1か
ら3個のヘテロ原子を含み、任意にフェニル環に縮合しており、 R7およびR8は、HまたはR5aであってもよく、 あるいは、R7およびR8が結合して、1〜3個のR7aで置換された、3から7
員の複素環を形成し、−O−、−S(O)p−、および−NR6−から選択され
る、さらに1〜3個のヘテロ原子を含み、任意に0〜3個のR7c置換されたアリ
ール環に縮合しており、 R7aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル、ヒ
ドロキシ、ハロ、−OR7b、−NHC(O)CH3、−C(O)NH2、およびア
リールからなる群から独立して選択され、 R7bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R7cは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル、ヒ
ドロキシ、ハロ、−O(CH2r−R7d、−NHC(O)CH3、−C(O)N
2、およびアリールからなる群から独立に選択され、 R7dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R9は、水素、C1 5アルキル、−C(O)OC1 5アルキル、0〜3個のR9 a で置換された−(CH2r−アリール、および0〜3個のR9aで置換され、0
から2個のN、OまたはS(O)pを含む5または6員の複素環からなる群から
選択され、 R9a は、−OH、−O−(CH2r−R9b、−C(O)OR9b、−NHR10 およびアリールからなる群から選択され、 R9bは、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェニルからなる群か
ら選択され、 R10は、それぞれの場合、Hまたは0〜3個のR10aで置換されたC1 10アル
キルから独立に選択され、 R10aは、それぞれの場合、水素、0〜3個のR10bで置換されたC1〜C10
ルキル、および0〜3個のR10bで置換された−(CH2r−アリールからなる
群から独立に選択され、 R10bは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR10c、−NHC(
O)CH3、−(CH2r−C(O)NH2、−アリール−NH2、および−SO2 NH2からなる群から独立に選択され、 R10cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフ
ェニルからなる群から独立に選択され、 R11は、それぞれの場合、水素、0〜3個のR11aで置換されたC1〜C10アル
キル、および0〜3個のR11aで置換された−(CH2r−アリールからなる群
から独立に選択され、 R11aは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR11b、−NHC(
O)CH3、−(CH2r−C(O)NH2、−アリール−NH2、および−SO2 NH2からなる群から独立に選択され、 R11bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフ
ェニルからなる群から独立に選択され、 nは、1、2および3から選択され、 pは、それぞれの場合、0、1および2から独立に選択され、 rは、それぞれの場合、0、1、2および3から独立に選択され Yは、−CONR10−、−NR10CO−、−SO2NR10−、−NR10SO2
、および5員複素環からなる群から選択され、 zは、1、2、3、4および5から選択され、 該方法は、
【0022】 (1)式(III)の化合物を形成するための式(II)の化合物の還元
【0023】
【化39】
【0024】 (2)式(IV)の化合物を形成するための式(III)の化合物のアシル化
【0025】 (3)式(IV−a)の化合物を形成するための適切な塩基の存在下での、式
(IV)の化合物のシリル化剤との接触、続いて、式(V)の化合物を形成する
ための水酸化物での処理
【0026】 (4)式(VII)の化合物を形成するための式(V)の化合物と式(VI)
の化合物とのカップリング
【0027】
【化40】
【0028】 (5)式(VIII)または(VIII−a)の化合物を形成するための、必
要に応じて、式(VII)の化合物の脱保護または活性化
【0029】 (6)式(IX)または(IX−a)の化合物を形成するための、式(VII
I)または(VIII−a)の化合物の環化
【0030】 (7)式(X)または(X−a)の化合物を形成するための、式(IX)また
は(IX−a)の化合物の適切な酸化剤との接触 を含む。
【0031】 (発明の詳細な説明) 第1の実施態様において、本発明は式(VII)の化合物:
【0032】
【化41】
【0033】 またはその塩形態の製造方法を記載し、 式中、 Dは、パラHO−C64−またはP1−NR11−CH2CH2CH2−であり、 Gは、ハロゲンまたは−OPであり、 Pは、適切な酸素保護基であり、 P1は、適切な窒素保護基であり、 R1は、0〜5個のR1aで置換されたC1 5アルキル、0〜5個のR1aで置換
された−(CH2r−C3 10シクロアルキルおよび0〜5個のR1aで置換され
た−(CH2r−アリールからなる群から選択され、 R1aは、それぞれの場合、水素、−CF3、−CF2CF3、−NR1b1c、−
Si(R1d3、C1 5アルキル、C3 10シクロアルキル、および0〜5個のR 1e で置換されたアリールからなる群から独立に選択され、 R1bおよびR1cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル
およびフェニルからなる群から独立に選択され、 R1dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5ハロアルキル、および0〜
5個のR1eで置換されたアリールからなる群から独立に選択され、 R1eは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR1f、−OH、
ハロ、−NH2および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R1fは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R2は、C1 10アルキル、C3 10シクロアルキル、および0〜3個のR2a
置換された−(CH2r−フェニルからなる群から選択され、 R2aは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR2b、−OH、
ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R2bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R3は、−OR4、−NR56、−NR6(OR5)、0〜3個のR3aで置換され
たC1 5アルキル、0〜5個のR3aで置換された−(CH2r−アリール、およ
び0〜3個のR3aで置換された−(CH2r−複素環からなる群から選択され、 R3aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、ハロ、ヒドロキシ、−O−
(CH2r−R3b、−(CH2r−C(O)R3b、−(CH2r−SO2NHR3 b 、−(CH2r−C(O)NHR3b、−(CH2r−OC(O)R3b、−(C
2r−NHSO23b、アリール、−(CH2r−NHC(O)R3b、および
−(CH2r−C(O)OR3bからなる群から独立に選択され、 R3bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R4は、水素、C1〜C10アルキル、−(CH2r−C3 10シクロアルキル、
−(CH2r−複素環、および0〜5個のR4aで置換された−(CH2r−アリ
ールからなる群から選択され、 R4aは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR4b、−OH、
ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R4bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R5は、C1〜C5アルキル, −(CH2r−C3〜C10シクロアルキル、 −(CHR5aY)n−R9、 −(CR78) n−O−C(R78r−R9、 −(CR78r−R9、および −(CR78rCONR78からなる群から選択され、 R5aは、それぞれの場合、水素、0〜3個のR5bで置換されたC1 10アルキ
ル、0〜3個のR5bで置換された−(CH2r−アリール、および0〜3個のR 5b で置換された−(CH2r−O−(CH2r−アリールからなる群から独立に
選択され、 R5bは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR5c、−NHC(O
)CH3、−アリール−(CH2r−NH2、−アリール−(CH2r−アリール
、0〜3個のR5dで置換されたC1 10アルキル、および0〜3個のR5dで置換
された−(CH2r−アリールからなる群から独立に選択され、 R5cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R5dは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、−O−(CH2r−R5e
−OH、ハロ、−NHC(O)CH3、および−C(O)NH2からなる群から独
立に選択され、 R5eは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R6は、水素、C1〜C10アルキル、−(CH2r−アリール、−(CH2r
C(O)R6a、−(CH2r−複素環、および0〜5個のR6cで置換されたフェ
ニルからなる群から選択され、 R6aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、−O−(CH2r−R6b
−OH、ハロ、−NHC(O)CH3、および−C(O)NH2からなる群から独
立に選択され、 R6bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R6cは、それぞれの場合、ハロゲン、NO2、−R6d、および−O−(CH2 r −R6dからなる群から独立に選択され、 R6dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 あるいは、R5およびR6が結合して、3から8員の複素環を形成し、−O−、
−NR6−、−S(O)p−、および−C(O)−から選択される、さらに1か
ら3個のヘテロ原子を含み、任意にフェニル環に縮合しており、 R7およびR8は、HまたはR5aであってもよく、 あるいは、R7およびR8が結合して、1〜3個のR7aで置換された、3から7
員の複素環を形成し、−O−、−S(O)p−、および−NR6−から選択され
る、さらに1〜3個のヘテロ原子を含み、任意に0〜3個のR7c置換されたアリ
ール環に縮合しており、 R7aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル、ヒ
ドロキシ、ハロ、−OR7b、−NHC(O)CH3、−C(O)NH2、およびア
リールからなる群から独立して選択され、 R7bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R7cは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル、ヒ
ドロキシ、ハロ、−O(CH2r−R7d、−NHC(O)CH3、−C(O)N
2、およびアリールからなる群から独立に選択され、 R7dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R9は、水素、C1 5アルキル、−C(O)OC1 5アルキル、0〜3個のR9 a で置換された−(CH2r−アリール、および0〜3個のR9aで置換され、0
から2個のN、OまたはS(O)pを含む5または6員の複素環からなる群から
選択され、 R9aは、−OH、−O−(CH2r−R9b、−C(O)OR9b、−NHR10
よびアリールからなる群から選択され、 R9bは、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェニルからなる群か
ら選択され、 R10は、それぞれの場合、Hまたは0〜3個のR10aで置換されたC1 10アル
キルから独立に選択され、 R10aは、それぞれの場合、水素、0〜3個のR10bで置換されたC1〜C10
ルキル、および0〜3個のR10bで置換された−(CH2r−アリールからなる
群から独立に選択され、 R10bは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR10c、−NHC(
O)CH3、−(CH2r−C(O)NH2、−アリール−NH2、および−SO2 NH2からなる群から独立に選択され、 R10cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフ
ェニルからなる群から独立に選択され、 R11は、それぞれの場合、水素、0〜3個のR11aで置換されたC1〜C10アル
キル、および0〜3個のR11aで置換された−(CH2r−アリールからなる群
から独立に選択され、 R11aは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR11b、−NHC(
O)CH3、−(CH2r−C(O)NH2、−アリール−NH2、および−SO2 NH2からなる群から独立に選択され、 R11bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフ
ェニルからなる群から独立に選択され、 nは、1、2および3から選択され、 pは、それぞれの場合、0、1および2から独立に選択され、 rは、それぞれの場合、0、1、2および3から独立に選択され Yは、−CONR10−、−NR10CO−、−SO2NR10−、−NR10SO2
、および5員複素環からなる群から選択され、 zは、1、2、3、4および5から選択され、 該方法は、 式(IV)(式中、二重結合はE配置である):
【0034】
【化42】
【0035】 の化合物を強酸の存在下、シリル化剤と接触させ、 式(IV−a)(式中、R12は、それぞれの場合、C1 6アルキルおよびフェニ
ルから独立に選択される):
【0036】
【化43】
【0037】 の化合物を得るステップと、 式(IV−a)の化合物を水酸化物と接触させ、 式(V):
【0038】
【化44】
【0039】 の化合物を形成することと、 式(V)の化合物を式(VI):
【0040】
【化45】
【0041】 の化合物とカップリングさせ、式(VII)の化合物またはその塩形態を形成さ
せることを含む。
【0042】 好ましい実施態様において、式(IV)の化合物は、 式(II):
【0043】
【化46】
【0044】 の化合物を還元して、 式(III):
【0045】
【化47】
【0046】 の化合物を形成することと、 式(III)の化合物をアシル化して式(IV)の化合物を形成することを含む
方法により製造される。
【0047】 別の実施態様において、Pは、tert−ブチルジメチルシリルまたはメトキ
シメチルであり、 P1は、tert−ブチルオキシカルボニルであり、 R1は、C1 5アルキルであり、 R2は、C1 10アルキル、C3 10シクロアルキル、および−(CH2r−フ
ェニルからなる群から選択され、 R3は、−OR4または−NR56であり、 R4は、水素、C1 10アルキル、−(CH2r−C3 10シクロアルキル、お
よび−(CH2r−フェニルからなる群から選択され、 R5は、C1 5アルキル、−(CH2r−C3 10シクロアルキル、−CH2
CONHR10、−CH2−C(O)OC1 5アルキル、−CH2−CONR78
および−(CH2r−フェニルからなる群から選択され、 R6は、水素またはC1〜C10アルキルから選択され、 R7およびR8は、−O−または−NR6−を含む6員の飽和環を形成し、 R10は、HまたはC1 5アルキルであり、 R11は、水素、C1〜C10アルキル、およびフェニルからなる群から選択され
、 rは、0、1、または2から選択され、 zは、2である。
【0048】 より好ましい実施態様において、シリル化剤は、トリメチルシリルクロリドま
たはt−ブチルジメチルシリルクロリドであり、 強塩基は、リチウムジイソプロピルアミドまたはリチウムヘキサメチルジシラ
ジドであり、 カップリングは、ジシクロヘキシルカルボジイミド、カルボニルジイミダゾー
ル、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド、O−(
1H−ベンゾトリアゾル−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラ−メチルウ
ロニウムテトラフルオロボレート、ベンゾトリアゾル−1−イル−オキシ−トリ
−ピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェートおよびベンゾトリアゾル
−1−イル−オキシ−トリス−ジメチルアミノ−ホスホニウムヘキサフルオロホ
スフェートからなる群から選択されるカップリング剤の存在下、式(VI)の化
合物と式(V)の化合物を接触させる。
【0049】 さらにより好ましい実施態様において、 R1は、−CH2CH(CH32であり、 R2は、−CH(CH32であり、 R3は、−OC1 5アルキル−NHCH2C(O)OC1 5アルキル、−NH
CH2C(O)NR78および−NHCH2C(O)NHCH3からなる群から選
択され、 R7およびR8は、一緒になって、モルホリン環を形成する。
【0050】 第2の実施態様において、本発明は式(X−a):
【0051】
【化48】
【0052】 の化合物またはその製薬上許容可能な塩形態を製造する方法を記載し、 式中、 R1は、0〜5個のR1aで置換されたC1 5アルキル、 0〜5個のR1aで置換された−(CH2r−C3 10シクロアルキルおよび0〜
5個のR1aで置換された−(CH2r−アリールからなる群から選択され、 R1aは、それぞれの場合、水素、−CF3、−CF2CF3、−NR1b1c、−
Si(R1d3 1 5アルキル、C3 10シクロアルキル、および0〜5個のR1 e で置換されたアリールからなる群から独立に選択され、 R1bおよびR1cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル
およびフェニルからなる群から独立に選択され、 R1dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5ハロアルキル、および0〜
5個のR1eで置換されたアリールからなる群から独立に選択され、 R1eは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR1f、−OH、
ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R1fは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R3は、−OR4、−NR56、−NR6(OR5)、0〜3個のR3aで置換され
たC1 5アルキル、0〜5個のR3aで置換された−(CH2r−アリールおよび
0〜3個のR3aで置換された−(CH2r−複素環からなる群から選択され、 R3aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、ハロ、ヒドロキシ、−O−
(CH2r−R3b、−(CH2r−C(O)R3b、−(CH2r−SO2NHR3 b 、−(CH2r−C(O)NHR3b、−(CH2r−OC(O)R3b、−(C
2r−NHSO23b、アリール、−(CH2r−NHC(O)R3b、および
−(CH2r−C(O)OR3bからなる群から独立に選択され、 R3bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R4は、水素、C1〜C10アルキル、−(CH2r−C3 10シクロアルキル、
−(CH2r−複素環、および0〜5個のR4aで置換された−(CH2r−アリ
ールからなる群から選択され、 R4aは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR4b、−OH、
ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R4bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R5は、C1〜C5アルキル、 −(CH2r−C3〜C10シクロアルキル, −(CHR5aY)n−R9、 −(CR78) n−O−C(R78r−R9, −(CR78r−R9、および −(CR78rCONR78からなる群から選択され、 R5aは、それぞれの場合、水素、0〜3個のR5bで置換されたC1 10アルキ
ル、0〜3個のR5bで置換された−(CH2r−アリール、および0〜3個のR 5b で置換された−(CH2r−O−(CH2r−アリールからなる群から独立に
選択され、 R5bは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR5c、−NHC(O
)CH3、−アリール−(CH2r−NH2、−アリール−(CH2r−アリール
、0〜3個のR5dで置換されたC1 10アルキル、および0〜3個のR5dで置換
された−(CH2r−アリールからなる群から独立に選択され、 R5cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R5dは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、−O−(CH2r−R5e
−OH、ハロ、−NHC(O)CH3、および−C(O)NH2からなる群から独
立に選択され、 R5eは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R6は、水素、C1〜C10アルキル、−(CH2r−アリール、−(CH2r
C(O)R6a、−(CH2r−複素環および0〜5個のR6cで置換されたフェニ
ルからなる群から選択され、 R6aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、−O−(CH2r−R6b
−OH、ハロ、−NHC(O)CH3、および−C(O)NH2からなる群から独
立に選択され、 R6bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R6cは、それぞれの場合、ハロゲン、NO2、−R6d、および−O−(CH2 r −R6dからなる群から独立に選択され、 R6dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 あるいは、R5およびR6が結合して、3から8員の複素環を形成し、−O−、
−NR6−、−S(O)p−、および−C(O)−から選択されるさらに1から
3個のヘテロ原子を含み、任意にフェニル環に縮合しており、 R7およびR8は、HまたはR5aであってもよく、 あるいは、R7およびR8が結合して、1〜3個のR7aで置換された、3から7
員の複素環を形成し、−O−、−S(O)p−、および−NR6−から選択され
る、さらに1〜3個のヘテロ原子を含み、任意に0〜3個のR7c置換されたアリ
ール環に縮合しており、 R7aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル、ヒ
ドロキシ、ハロ、−OR7b、−NHC(O)CH3、−C(O)NH2、およびア
リールからなる群から選択され、 R7bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R7cは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル、ヒ
ドロキシ、ハロ、−O(CH2r−R7d、−NHC(O)CH3、−C(O)N
2、およびアリールからなる群から独立に選択され、 R7dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R9は、水素、C1 5アルキル、−C(O)OC1 5アルキル、0〜3個のR9 a で置換された−(CH2r−アリール、および0〜3個のR9aで置換され、0
から2個のN、OまたはS(O)pを含む5または6員の複素環からなる群から
選択され、 R9aは、−OH、−O−(CH2r−R9b、−C(O)OR9b、NHR10およ
びアリールからなる群から選択され、 R9bは、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェニルからなる群か
ら選択され、 R10は、それぞれの場合、Hまたは0〜3個のR10aで置換されたC1 10アル
キルであり、 R10aは、それぞれの場合、水素、0〜3個のR10bで置換されたC1〜C10
ルキル、および0〜3個のR10bで置換された−(CH2r−アリールからなる
群から独立に選択され、 R10bは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR10c、−NHC(
O)CH3、−(CH2r−C(O)NH2、−アリール−NH2、および−SO2 NH2からなる群から独立に選択され、 R10cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフ
ェニルからなる群から独立に選択され、 R11は、それぞれの場合、水素、0〜3個のR11aで置換されたC1〜C10アル
キル、および0〜3個のR11aで置換された−(CH2r−アリールからなる群
から独立に選択され、 R11aは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR11b、−NHC(
O)CH3、−(CH2r−C(O)NH2、−アリール−NH2、および−SO2 NH2からなる群から独立に選択され、 R11bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフ
ェニルからなる群から独立に選択され、 nは、1、2および3から選択され、 pは、それぞれの場合0、1および2から独立に選択され、 rは、それぞれの場合0、1、2および3から独立に選択され、 Yは、−CONR10−、−NR10CO−、−SO2NR10−、−NR10SO2
、および5員複素環からなる群から選択され、 zは、1、2、3、4および5から選択され、 該方法は、 式(VIII−a):
【0053】
【化49】
【0054】 式中、 R2は、C1 10アルキル、C3 10シクロアルキル、および0〜3個のR2a
置換された−(CH2r−フェニルからなる群から選択され、 R2aは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR2b、−OH、
ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R2bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択される式(VIII−a)の化合物またはその塩
形態を環化させて、 式(IX−a):
【0055】
【化50】
【0056】 の化合物を形成することと、 式(IX−a)の化合物を酸化剤と接触させ、式(X−a)の化合物またはその
製薬上許容可能な塩形態を形成することを含む。
【0057】 好ましい実施態様において、R1は、C1 5アルキルであり、 R2は、C1 10アルキル、C3 10シクロアルキル、および−(CH2r−フ
ェニルからなる群から選択され、 R3は、−OR4または−NR56であり、 R4は、水素、C1 10アルキル、−(CH2r−C3 10シクロアルキル、お
よび−(CH2r−フェニルからなる群から選択され、 R5は、C1 5アルキル、−(CH2r−C3 10シクロアルキル、−CH2
CONHR10、−CH2−C(O)OC1 5アルキル、−CH2−CONR78
および−(CH2r−フェニルからなる群から選択され、 R6は、水素またはC1〜C10アルキルから選択され、 R7およびR8は、−O−または−NR6−を含む6員の飽和環を形成し、 R10は、HまたはC1 5アルキルであり、 R11は、水素、C1〜C10アルキル、およびフェニルからなる群から選択され
、 rは、0、1、または2から選択され、 zは、2であり、 環化は、酸スカベンジャーの存在下、式(XII−a)の化合物の遊離塩基を
ホスゲンまたはその等価物と接触させることを含み、 酸化剤は、NaIO4中のKMnO4またはオゾンである。
【0058】 より好ましい実施態様において、R1は、−CH2CH(CH32であり、 R2は、−CH(CH32であり、 R3は、−OC1 5アルキル−NHCH2C(O)OC1 5アルキル、−NH
CH2C(O)NR78および−NHCH2C(O)NHCH3からなる群から選
択され、 R7およびR8は、一緒になって、モルホリン環を形成し、 環化は、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、およびピリジンか
らなる群から選択される酸スカベンジャーの存在下、式(XII−a)の化合物
の遊離塩基をホスゲンまたはその等価物と接触させることを含み、 酸化剤がオゾンである。
【0059】 さらにより好ましい実施態様において、R3は−OCH3である。
【0060】 第3の実施態様において、本発明は式(X):
【0061】
【化51】
【0062】 の化合物またはその製薬上許容可能な塩形態を製造する方法を記載し、 式中、 R1は、0〜5個のR1aで置換されたC1 5アルキル、0〜5個のR1aで置換
された−(CH2r−C3 10シクロアルキルおよび0〜5個のR1aで置換され
た−(CH2r−アリールからなる群から選択され、 R1aは、それぞれの場合、水素、−CF3、−CF2CF3、−NR1b1c、−
Si(R1d3 1 5アルキル、C3 10シクロアルキル、および0〜5個のR1 e で置換されたアリールからなる群から独立に選択され、 R1bおよびR1cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル
およびフェニルからなる群から独立に選択され、 R1dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5ハロアルキル、および0〜
5個のR1eで置換されたアリールからなる群から独立に選択され、 R1eは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR1f、−OH、
ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R1fは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R3は、−OR4、−NR56、−NR6(OR5)、0〜3個のR3aで置換され
たC1 5アルキル、0〜5個のR3aで置換された−(CH2r−アリール、およ
び0〜3個のR3aで置換された−(CH2r−複素環からなる群から選択され、 R3aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、ハロ、ヒドロキシ、−O−
(CH2r−R3b、−(CH2r−C(O)R3b、−(CH2r−SO2NHR3 b 、−(CH2r−C(O)NHR3b、−(CH2r−OC(O)R3b、−(C
2r−NHSO23b、アリール、−(CH2r−NHC(O)R3b、および
−(CH2r−C(O)OR3bからなる群から独立に選択され、 R3bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R4は、水素、C1〜C10アルキル、−(CH2r−C3 10シクロアルキル、
−(CH2r−複素環、および0〜5個のR4aで置換された−(CH2r−アリ
ールからなる群から選択され、 R4aは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR4b、−OH、
ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R4bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R5は、C1〜C5アルキル、 −(CH2r−C3〜C10シクロアルキル、 −(CHR5aY)n−R9、 −(CR78) n−O−C(R78r−R9、 −(CR78r−R9、および −(CR78rCONR78からなる群から選択され、 R5aは、それぞれの場合、水素、0〜3個のR5bで置換されたC1 10アルキ
ル、0〜3個のR5bで置換された−(CH2r−アリール、および0〜3個のR 5b で置換された−(CH2r−O−(CH2r−アリールからなる群から独立に
選択され、 R5bは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR5c、−NHC(O
)CH3、−アリール−(CH2r−NH2、 −アリール−(CH2r−アリール、 0〜3個のR5dで置換されたC1 10アルキル、および 0〜3個のR5dで置換されたおよび−(CH2r−アリールからなる群から独立
に選択され、 R5cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R5dは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、−O−(CH2r−R5e
−OH、ハロ、−NHC(O)CH3、および−C(O)NH2からなる群から独
立に選択され、 R5eは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R6は、水素、C1〜C10アルキル、−(CH2r−アリール、−(CH2r
C(O)R6a、−(CH2r−複素環および0〜5個のR6cで置換されたフェニ
ルからなる群から選択され、 R6aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、−O−(CH2r−R6b
−OH、ハロ、−NHC(O)CH3、および−C(O)NH2からなる群から独
立に選択され、 R6bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R6cは、それぞれの場合、ハロゲン、NO2、−R6d、および−O−(CH2 r −R6dからなる群から独立に選択され、 R6dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 あるいは、R5およびR6が結合して3から8員の複素環を形成し、−O−、−
NR6−、−S(O)p−、および−C(O)−から選択されるさらに1から3
個のヘテロ原子を含み、任意にフェニル環に縮合しており、 R7およびR8は、HまたはR5aであってもよく、 あるいは、R7およびR8が結合して、1〜3個のR7aで置換された、3から7
員の複素環を形成し、−O−、−S(O)p−、および−NR6−から選択され
る、さらに1〜3個のヘテロ原子を含み、任意に0〜3個のR7c置換されたアリ
ール環に縮合しており、 R7aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル、ヒ
ドロキシ、ハロ、−OR7b、−NHC(O)CH3、−C(O)NH2、およびア
リールからなる群から選択され、 R7bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R7cは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル、ヒ
ドロキシ、ハロ、−O(CH2r−R7d、−NHC(O)CH3、−C(O)N
2、およびアリールからなる群から独立に選択され、 R7dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R9は、水素、C1 5アルキル、−C(O)OC1 5アルキル、0〜3個のR9 a で置換された−(CH2r−アリール、および0〜3個のR9aで置換され、0
から2個のN、OまたはS(O)pを含む5または6員の複素環からなる群から
選択され、 R9aは、−OH、−O−(CH2r−R9b、−C(O)OR9b、NHR10およ
びアリールからなる群から選択され、 R9bは、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェニルからなる群か
ら選択され、 R10は、それぞれの場合独立に、Hまたは0〜3個のR10aで置換されたC1 10 アルキルであり、 R10aは、それぞれの場合、水素、0〜3個のR10bで置換されたC1〜C10
ルキル、および0〜3個のR10bで置換された−(CH2r−アリールからなる
群から独立に選択され、 R10bは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR10c、−NHC(
O)CH3、−(CH2r−C(O)NH2、−アリール−NH2、および−SO2 NH2からなる群から独立に選択され、 R10cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフ
ェニルからなる群から独立に選択され、 nは、1、2および3から選択され、 pは、それぞれの場合0、1および2から独立に選択され、 rは、それぞれの場合0、1、2および3から独立に選択され、 Yは、−CONR10−、−NR10CO−、−SO2NR10−、−NR10SO2
、および5員複素環からなる群から選択され、 zは、1、2、3、4および5から選択され、 該方法は、 式(VIII):
【0063】
【化52】
【0064】 式中、 Lは、脱離基であり、 R2は、C1 10アルキル、C3 10シクロアルキル、および0〜3個のR2a
置換された−(CH2r−フェニルからなる群から選択され、 R2aは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR2b、−OH、
ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R2bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択される 式(VIII)の化合物を環化させ、 式(IX):
【0065】
【化53】
【0066】 の化合物を得ることと、 式(IX)の化合物を酸化剤と接触させて、式(X)の化合物またはその製薬上
許容可能な塩形態を得ることを含む。
【0067】 好ましい実施態様において、R1は、C1 5アルキルであり、 R2は、C1 10アルキル、C3 10シクロアルキル、および−(CH2r−フ
ェニルからなる群から選択され、 R3は、−OR4または−NR56であり、 R4は、水素、C1 10アルキル、−(CH2r−C3 10シクロアルキル、お
よび−(CH2r−フェニルからなる群から選択され、 R5は、C1 5アルキル、−(CH2r−C3 10シクロアルキル、−CH2
CONHR10、−CH2−C(O)OC1 5アルキル、−CH2−CONR78
および−(CH2r−フェニルからなる群から選択され、 R6は、水素またはC1〜C10アルキルから選択され、 R7およびR8は、−O−または−NR6−を含む6員の飽和環を形成し、 R10は、HまたはC1 5アルキルであり、 rは、0、1、または2から選択され、 zは、2であり、 脱離基は、塩素、臭素、ヨウ素、メシレートおよびトシレートからなる群から
選択され、 環化は、式(VIII)の化合物を適切な塩基と適切な溶媒中、適切な温度で
接触させることを含み、 酸化剤は、NaIO4中のKMnO4またはオゾンである。
【0068】 より好ましい実施態様において、R1は、−CH2CH(CH32であり、 R2は、−CH(CH32であり、 R3は、−OC1 5アルキル、−NHCH2C(O)OC1 5アルキル、−NH
CH2C(O)NR78および−NHCH2C(O)NHCH3からなる群から選
択され、 R7およびR8は、一緒になって、モルホリン環を形成し、 脱離基は、臭素であり、 環化は、式(VIII)の化合物の遊離塩基をジメチルホルムアミドおよびジ
メチルスルホキシド中約70℃から90℃で炭酸セシウムと接触させることを含
み、 酸化剤がオゾンである。
【0069】 さらにより好ましい実施態様において、R3は−OCH3である。
【0070】 第4の実施態様において、本発明は式(III):
【0071】
【化54】
【0072】 の化合物を記載し、 R2は、−CH(CH32であり、 Gは、−OCH2OCH3であり、 zが2である。
【0073】 第5の実施態様において、本発明は式(IV):
【0074】
【化55】
【0075】 の化合物を記載し、 R1は、−CH2CH(CH32であり、 R2は、−CH(CH32であり、 Gは、−OCH2OCH3であり、 zが2である。
【0076】 第6の実施態様において、本発明は式(IV−a):
【0077】
【化56】
【0078】 の化合物を記載し、 R1は、−CH2CH(CH32であり、 R2は、−CH(CH32であり、 R12は、それぞれの場合、C1 6アルキルまたはフェニルから独立に選択され
、 Gは、−OCH2OCH3または−O−t−ブチルジメチルシリルであり、 zが2である。
【0079】 より好ましい実施態様において、式(V)の化合物は
【0080】
【化57】
【0081】 である。
【0082】 別の好ましい実施態様において、式(V)の化合物は
【0083】
【化58】
【0084】 である。
【0085】 第7の実施態様において、本発明は式(V):
【0086】
【化59】
【0087】 の化合物を記載し、 R1は、−CH2CH(CH32であり、 R2は、−CH(CH32であり、 Gは、−OCH2OCH3または−O−t−ブチルジメチルシリルであり、 zが2である。
【0088】 より好ましい実施態様において、式(V)の化合物は
【0089】
【化60】
【0090】 またはその塩形態である。
【0091】 別の好ましい実施態様において、式(V)の化合物は
【0092】
【化61】
【0093】 またはその塩形態である。
【0094】 第8の実施態様において、本発明は式(VII):
【0095】
【化62】
【0096】 の化合物またはその塩形態を記載し、 Dは、P1−NR11−CH2CH2CH2−、またはパラHO−C64−であり、 Gは、−OPまたはハロゲンであり、 Pは、適切な酸素保護基であり、 P1は、適切な窒素保護基であり、 P1は、適切な窒素保護基であり、 R1は、0〜5個のR1aで置換されたC1 5アルキル、 0〜5個のR1aで置換された−(CH2r−C3 10シクロアルキル、および 0〜5個のR1aで置換された−(CH2r−アリールからなる群から選択され、 R1aは、それぞれの場合、水素、−CF3、−CF2CF3、−NR1b1c、−
Si(R1d3 1 5アルキル、C3 10シクロアルキル、および0〜5個のR1 e で置換されたアリールからなる群から独立に選択され、 R1bおよびR1cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル
およびフェニルからなる群から独立に選択され、 R1dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5ハロアルキル、および0〜
5個のR1eで置換されたアリールからなる群から独立に選択され、 R1eは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR1f、−OH、
ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R1fは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R2は、C1 10アルキル、C3 10シクロアルキル、および0〜3個のR2a
置換された−(CH2r−フェニルからなる群から選択され、 R2aは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR2b、−OH、
ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R2bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R3は、−OR4、−NR56、−NR6(OR5)、0〜3個のR3aで置換され
たC1 5アルキル、0〜5個のR3aで置換された−(CH2r−アリール、およ
び0〜3個のR3aで置換された−(CH2r−複素環からなる群から選択され、 R3aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、ハロ、ヒドロキシ、−O−
(CH2r−R3b、−(CH2r−C(O)R3b、−(CH2r−SO2NHR3 b 、−(CH2r−C(O)NHR3b、−(CH2r−OC(O)R3b、−(C
2r−NHSO23b、アリール、−(CH2r−NHC(O)R3b、および
−(CH2r−C(O)OR3bからなる群から独立に選択され、 R3bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R4は、水素、C1〜C10アルキル、−(CH2r−C3 10シクロアルキル、
−(CH2r−複素環、および0〜5個のR4aで置換された−(CH2r−アリ
ールからなる群から選択され、 R4aは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR4b、−OH、
ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R4bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R5は、C1〜C5アルキル、 −(CH2r−C3〜C10シクロアルキル、 −(CHR5aY)n−R9、 −(CR78) n−O−C(R78r−R9、 −(CR78r−R9、および −(CR78rCONR78からなる群から選択され、 R5aは、それぞれの場合、水素、0〜3個のR5bで置換されたC1 10アルキ
ル、0〜3個のR5bで置換された−(CH2r−アリール、および0〜3個のR 5b で置換された−(CH2r−O−(CH2r−アリールからなる群から独立に
選択され、 R5bは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR5c、−NHC(O
)CH3、−アリール−(CH2r−NH2、−アリール−(CH2r−アリール
、0〜3個のR5dで置換されたC1 10アルキル、および0〜3個のR5dで置換
されたおよび−(CH2r−アリールからなる群から独立に選択され、 R5cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R5dは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、−O−(CH2r−R5e
−OH、ハロ、−NHC(O)CH3、および−C(O)NH2からなる群から独
立に選択され、 R5eは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R6は、水素、C1〜C10アルキル、−(CH2r−アリール、−(CH2r
C(O)R6a、−(CH2r−複素環、および0〜5個のR6cで置換されたフェ
ニルからなる群から選択され、 R6aは、それぞれの場合水素、C1 5アルキル、−O−(CH2r−R6b、−
OH、ハロ、−NHC(O)CH3、および−C(O)NH2からなる群から独立
に選択され、 R6bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R6cは、それぞれの場合、ハロゲン、NO2、−R6d、および−O−(CH2 r −R6dからなる群から独立に選択され、 R6dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 あるいは、R5およびR6が結合して3から8員の複素環を形成し、−O−、−
NR6−、−S(O)p−、および−C(O)−から選択されるさらに1から3
個のヘテロ原子を含み、任意にフェニル環に縮合しており、 R7およびR8は、HまたはR5aであってもよく、 あるいは、R7およびR8が結合して、1〜3個のR7aで置換された、3から7
員の複素環を形成し、−O−、−S(O)p−、および−NR6−から選択され
る、さらに1〜3個のヘテロ原子を含み、任意に0〜3個のR7c置換されたアリ
ール環に縮合しており、 R7aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル、ヒ
ドロキシ、ハロ、−OR7b、−NHC(O)CH3、−C(O)NH2、およびア
リールからなる群から選択され、 R7bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R7cは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル、ヒ
ドロキシ、ハロ、−O(CH2r−R7d、−NHC(O)CH3、−C(O)N
2、およびアリールからなる群から独立に選択され、 R7dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R9は、水素、C1 5アルキル、−C(O)OC1 5アルキル、0〜3個のR9 a で置換された−(CH2r−アリール、および0〜3個のR9aで置換され、0
から2個のN、OまたはS(O)pを含む5または6員の複素環からなる群から
選択され、 R9aは、−OH、−O−(CH2r−R9b、−C(O)OR9b、−NHR10
よびアリールからなる群から選択され、 R9bは、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェニルからなる群か
ら選択され、 R10は、それぞれの場合、独立にHまたは0〜3個のR10aで置換されたC1 10 アルキルであり、 R10aは、それぞれの場合、水素、0〜3個のR10bで置換されたC1〜C10
ルキル、および0〜3個のR10bで置換された−(CH2r−アリールからなる
群から独立に選択され、 R10bは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR10c、−NHC(
O)CH3、−(CH2r−C(O)NH2、−アリール−NH2、および−SO2 NH2からなる群から独立に選択され、 R10cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフ
ェニルからなる群から独立に選択され、 R11は、それぞれの場合、水素、0〜3個のR11aで置換されたC1〜C10アル
キル、および0〜3個のR11aで置換された−(CH2r−アリールからなる群
から独立に選択され、 R11aは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR11b、−NHC(
O)CH3、−(CH2r−C(O)NH2、−アリール−NH2、および−SO2 NH2からなる群から独立に選択され、 R11bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフ
ェニルからなる群から独立に選択され、 nは、1、2および3から選択され、 pは、それぞれの場合0、1および2から独立に選択され、 rは、それぞれの場合0、1、2および3から独立に選択され、 Yは、−CONR10−、−NR10CO−、−SO2NR10−、−NR10SO2
、および5員複素環からなる群から選択され、 zは、1、2、3、4および5から選択される。
【0097】 第9の実施態様において、本発明は式(IX):
【0098】
【化63】
【0099】 の化合物またはその塩形態を記載し、 式中、 P1は、適切な窒素保護基であり、 R1は、0〜5個のR1aで置換されたC1 5アルキル、 0〜5個のR1aで置換された−(CH2r−C3 10シクロアルキル、および 0〜5個のR1aで置換された−(CH2r−アリールからなる群から選択され、 R1aは、それぞれの場合、水素、−CF3、−CF2CF3、−NR1b1c、−
Si(R1d3 1 5アルキル、C3 10シクロアルキル、および0〜5個のR1 e で置換されたアリールからなる群から独立に選択され、 R1bおよびR1cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル
およびフェニルからなる群から独立に選択され、 R1dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5ハロアルキル、および0〜
5個のR1eで置換されたアリールからなる群から独立に選択され、 R1eは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR1f、−OH、
ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R1fは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R2は、C1 10アルキル、C3 10シクロアルキル、および0〜3個のR2a
置換された−(CH2r−フェニルからなる群から選択され、 R2aは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR2b、−OH、
ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R2bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R3は、−OR4、−NR56、−NR6(OR5)、0〜3個のR3aで置換され
たC1 5アルキル、0〜5個のR3aで置換された−(CH2r−アリール、およ
び0〜3個のR3aで置換された−(CH2r−複素環からなる群から選択され、 R3aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、ハロ、ヒドロキシ、−O−
(CH2r−R3b、−(CH2r−C(O)R3b、−(CH2r−SO2NHR3 b 、−(CH2r−C(O)NHR3b、−(CH2r−OC(O)R3b、−(C
2r−NHSO23b、アリール、−(CH2r−NHC(O)R3b、および
−(CH2r−C(O)OR3bからなる群から独立に選択され、 R3bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R4は、水素、C1〜C10アルキル、−(CH2r−C3 10シクロアルキル、
−(CH2r−複素環、および0〜5個のR4aで置換された−(CH2r−アリ
ールからなる群から選択され、 R4aは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR4b、−OH、
ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R4bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R5は、C1〜C5アルキル、 −(CH2r−C3〜C10シクロアルキル、 −(CHR5aY)n−R9、 −(CR78) n−O−C(R78r−R9、 −(CR78r−R9、および −(CR78rCONR78からなる群から選択され、 R5aは、それぞれの場合、水素、0〜3個のR5bで置換されたC1 10アルキ
ル、0〜3個のR5bで置換された−(CH2r−アリール、および 0〜3個のR5bで置換された−(CH2r−O−(CH2r−アリールからなる
群から独立に選択され、 R5bは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR5c、−NHC(O
)CH3、−アリール−(CH2r−NH2、−アリール−(CH2r−アリール
、0〜3個のR5dで置換されたC1 10アルキル、および 0〜3個のR5dで置換されたおよび−(CH2r−アリールからなる群から独立
に選択され、 R5cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R5dは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、−O−(CH2r−R5e
−OH、ハロ、−NHC(O)CH3、および−C(O)NH2からなる群から独
立に選択され、 R5eは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R6は、水素、C1〜C10アルキル、−(CH2r−アリール、−(CH2r
C(O)R6a、−(CH2r−複素環、および0〜5個のR6cで置換されたフェ
ニルからなる群から選択され、 R6aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、−O−(CH2r−R6b
−OH、ハロ、−NHC(O)CH3、および−C(O)NH2からなる群から独
立に選択され、 R6bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R6cは、それぞれの場合、ハロゲン、NO2、−R6d、および−O−(CH2 r −R6dからなる群から独立に選択され、 R6dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 あるいは、R5およびR6が結合して、3から8員の複素環を形成し、−O−、
−NR6−、−S(O)p−、および−C(O)−から選択されるさらに1から
3個のヘテロ原子を含み、任意にフェニル環に縮合しており、 R7およびR8は、HまたはR5aであってもよく、 あるいは、R7およびR8が結合して、1〜3個のR7aで置換された、3から7
員の複素環を形成し、−O−、−S(O)p−、および−NR6−から選択され
る、さらに1〜3個のヘテロ原子を含み、任意に0〜3個のR7c置換されたアリ
ール環に縮合しており、 R7aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル、ヒ
ドロキシ、ハロ、−OR7b、−NHC(O)CH3、−C(O)NH2、およびア
リールからなる群から選択され、 R7bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R7cは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル、ヒ
ドロキシ、ハロ、−O(CH2r−R7d、−NHC(O)CH3、−C(O)N
2、およびアリールからなる群から独立に選択され、 R7dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R9は、水素、C1 5アルキル、−C(O)OC1 5アルキル、0〜3個のR9 a で置換された−(CH2r−アリール、および0〜3個のR9aで置換され、0
から2個のN、OまたはS(O)pを含む5または6員の複素環からなる群から
選択され、 R9aは、−OH、−O−(CH2r−R9b、−C(O)OR9b、−NHR10
よびアリールからなる群から選択され、 R9bは、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェニルからなる群か
ら選択され、 R10は、それぞれの場合、Hまたは0〜3個のR10aで置換されたC1 10アル
キルからなる群から独立に選択され、 R10aは、それぞれの場合、水素、0〜3個のR10bで置換されたC1〜C10
ルキル、および0〜3個のR10bで置換された−(CH2r−アリールからなる
群から独立に選択され、 R10bは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR10c、−NHC(
O)CH3、−(CH2r−C(O)NH2、−アリール−NH2、および−SO2 NH2からなる群から独立に選択され、 R10cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフ
ェニルからなる群から独立に選択され、 nは、1、2および3から選択され、 pは、それぞれの場合0、1および2から独立に選択され、 rは、それぞれの場合0、1、2、および3から独立に選択され、 Yは、−CONR10−、−NR10CO−、−SO2NR10−、−NR10SO2
、および5員複素環からなる群から選択され、 zは、1、2、3、4および5から選択される。
【0100】 好ましい実施態様において、式(IX)の化合物は
【0101】
【化64】
【0102】 である。
【0103】 別の実施態様において、式(IX)の化合物は
【0104】
【化65】
【0105】 である。
【0106】 別の好ましい実施態様において、式(IX)の化合物は
【0107】
【化66】
【0108】 である。
【0109】 第10の実施態様において、本発明は式(IX−a)の
【0110】
【化67】
【0111】 またはその塩形態を記載し、 式中、 P1は、適切な窒素保護基であり、 R1は、0〜5個のR1aで置換されたC1 5アルキル、 0〜5個のR1aで置換された−(CH2r−C3 10シクロアルキル、および 0〜5個のR1aで置換された−(CH2r−アリールからなる群から選択され、 R1aは、それぞれの場合、水素、−CF3、−CF2CF3、−NR1b1c、−
Si(R1d3 1 5アルキル、C3 10シクロアルキル、および0〜5個のR1 e で置換されたアリールからなる群から独立に選択され、 R1bおよびR1cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル
およびフェニルからなる群から独立に選択され、 R1dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5ハロアルキル、および0〜
5個のR1eで置換されたアリールからなる群から独立に選択され、 R1eは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR1f、−OH、
ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R1fは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R2は、C1 10アルキル、C3 10シクロアルキル、および0〜3個のR2a
置換された−(CH2r−フェニルからなる群から選択され、 R2aは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR2b、−OH、
ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R2bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R3は、−OR4、−NR56、−NR6(OR5)、0〜3個のR3aで置換され
たC1 5アルキル、0〜5個のR3aで置換された−(CH2r−アリール、およ
び0〜3個のR3aで置換された−(CH2r−複素環からなる群から選択され、 R3aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、ハロ、ヒドロキシ、−O−
(CH2r−R3b、−(CH2r−C(O)R3b、−(CH2r−SO2NHR3 b 、−(CH2r−C(O)NHR3b、−(CH2r−OC(O)R3b、−(C
2r−NHSO23b、アリール、−(CH2r−NHC(O)R3b、および
−(CH2r−C(O)OR3bからなる群から独立に選択され、 R3bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R4は、水素、C1〜C10アルキル、−(CH2r−C3 10シクロアルキル、
−(CH2r−複素環、および0〜5個のR4aで置換された−(CH2r−アリ
ールからなる群から選択され、 R4aは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR4b、−OH、
ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R4bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R5は、C1〜C5アルキル、 −(CH2r−C3〜C10シクロアルキル、 −(CHR5aY)n−R9、 −(CR78) n−O−C(R78r−R9, −(CR78r−R9、および −(CR78rCONR78からなる群から選択され、 R5aは、それぞれの場合、水素、0〜3個のR5bで置換されたC1 10アルキ
ル、0〜3個のR5bで置換された−(CH2r−アリール、および 0〜3個のR5bで置換された−(CH2r−O−(CH2r−アリールからなる
群から独立に選択され、 R5bは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR5c、−NHC(O
)CH3、−アリール−(CH2r−NH2、−アリール−(CH2r−アリール
、0〜3個のR5dで置換されたC1 10アルキル、および 0〜3個のR5dで置換されたおよび−(CH2r−アリールからなる群から独立
に選択され、 R5cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R5dは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、−O−(CH2r−R5e
−OH、ハロ、−NHC(O)CH3、および−C(O)NH2からなる群から独
立に選択され、 R5eは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R6は、水素、C1〜C10アルキル、−(CH2r−アリール、−(CH2r
C(O)R6a、−(CH2r−複素環、および0〜5個のR6cで置換されたフェ
ニルからなる群から選択され、 R6aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、−O−(CH2r−R6b
−OH、ハロ、−NHC(O)CH3、および−C(O)NH2からなる群から独
立に選択され、 R6bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R6cは、それぞれの場合、ハロゲン、NO2、−R6d、および−O−(CH2 r −R6dからなる群から独立に選択され、 R6dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 あるいは、R5およびR6が結合して3から8員の複素環を形成し、−O−、−
NR6−、−S(O)p−、および−C(O)−から選択されるさらに1から3
個のヘテロ原子を含み、任意にフェニル環に縮合しており、 R7およびR8は、HまたはR5aであってもよく、 あるいは、R7およびR8が結合して、1〜3個のR7aで置換された、3から7
員の複素環を形成し、−O−、−S(O)p−、および−NR6−から選択され
る、さらに1〜3個のヘテロ原子を含み、任意に0〜3個のR7c置換されたアリ
ール環に縮合しており、 R7aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル、ヒ
ドロキシ、ハロ、−OR7b、−NHC(O)CH3、−C(O)NH2、およびア
リールからなる群から選択され、 R7bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R7cは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル、ヒ
ドロキシ、ハロ、−O(CH2r−R7d、−NHC(O)CH3、−C(O)N
2、およびアリールからなる群から独立に選択され、 R7dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェ
ニルからなる群から独立に選択され、 R9は、水素、C1 5アルキル、−C(O)OC1 5アルキル、0〜3個のR9 a で置換された−(CH2r−アリール、および0〜3個のR9aで置換され、0
から2個のN、OまたはS(O)pを含む5または6員の複素環からなる群から
選択され、 R9aは、−OH、−O−(CH2r−R9b、−C(O)OR9b、−NHR10
よびアリールからなる群から選択され、 R9bは、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェニルからなる群か
ら選択され、 R10は、それぞれの場合、独立にHまたは0〜3個のR10aで置換されたC1 10 アルキルであり、 R10aは、それぞれの場合、水素、0〜3個のR10bで置換されたC1〜C10
ルキル、および0〜3個のR10bで置換された−(CH2r−アリールからなる
群から独立に選択され、 R10bは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR10c、−NHC(
O)CH3、−(CH2r−C(O)NH2、−アリール−NH2、および−SO2 NH2からなる群から独立に選択され、 R10cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフ
ェニルからなる群から独立に選択され、 R11は、それぞれの場合、水素、0〜3個のR11aで置換されたC1〜C10アル
キル、および0〜3個のR11aで置換された−(CH2r−アリールからなる群
から独立に選択され、 R11aは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR11b、−NHC(
O)CH3、−(CH2r−C(O)NH2、−アリール−NH2、および−SO2 NH2からなる群から独立に選択され、 R11bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフ
ェニルからなる群から独立に選択され、 nは、1、2および3から選択され、 pは、それぞれの場合0、1および2から独立に選択され、 rは、それぞれの場合0、1、2および3から独立に選択され、 Yは、−CONR10−、−NR10CO−、−SO2NR10−、−NR10SO2
、および5員複素環からなる群から選択され、 zは、1、2、3、4および5から選択される。
【0112】 好ましい実施態様において、式(IX−a)の化合物は
【0113】
【化68】
【0114】 である。
【0115】 別の好ましい実施態様において、式(IX−a)の化合物は
【0116】
【化69】
【0117】 である。
【0118】 別の好ましい実施態様において、式(IX−a)の化合物は
【0119】
【化70】
【0120】 である。
【0121】 (定義) 本明細書で特許請求された合成法の反応は、有機合成の当業者により容易に選
ばれ得る好適な溶媒中で実施され、前記の好適な溶媒は、この反応が実施される
温度、例えば溶媒の凝固点温度から沸点温度までの範囲であってよく、一般に出
発出発物質(反応体)、中間体、生成物と実質的に反応しない如何なる溶媒であ
ってもよい。所与の反応は、単一の溶媒または複数の混合溶媒で実施できる。個
々の反応段階に依存して、個々の反応段階に好適な溶媒が選ばれ得る。
【0122】 以下の用語および略語が、本明細書で用いられ、以下に定義される。本明細書
で用いられる「THF」とは、テトラヒドロフランを意味し、本明細書で用いら
れる「HPLC」とは、高速液体クロマトグラフィを意味し、本明細書で用いら
れる「MOM」とは、メトキシメチルを意味し、「TBDS」とは、t−ブチル
ジメチルシランまたはt−ブチルジメチルシリルを意味し、「LDA」とは、リ
チウムジイソプロピルアミドを意味し、「py」とは、ピリジンを意味し、「G
C」とは、ガスクロマトグラフィを意味し、「EE」とは、エナンチオマー過剰
率を意味し、「DE」とは、ジアステレオマー過剰率を意味し、「DIEA」と
は、N,N−ジイソプロピルエチルアミンを意味し、「BOC」とは、t−ブチ
ルオキシカルボニルの保護基を意味する。
【0123】 好適なハロゲン化溶媒には、四塩化炭素、ブロモジクロロメタン、ジブロモク
ロロメタン、ブロモホルム、クロロホルム、ブロモクロロメタン、ジブロモメタ
ン、ブチルクロリド、ジクロロメタン、テトラクロロエチレン、トリクロロエチ
レン、1,1,1−トリクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、1,1
−ジクロロエタン、2−クロロプロパン、ヘキサフルオロベンゼン、1,2,4
−トリクロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン、クロロベンゼン、フルオロベン
ゼン、フルオロトリクロロメタン、クロロトリフルオロメタン、ブロモトリフル
オロメタン、四フッ化炭素、ジクロロフルオロメタン、クロロジフルオロメタン
、トリフルオロメタン、1,2−ジクロロテトラフルオロエタンおよびヘキサフ
ルオロエタンが含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0124】 好適なエーテル溶媒には、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,3−
ジオキサン、1,4−ジオキサン、フラン、ジエチルエーテル、エチレングリコ
ールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリ
コールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレ
ングリコールジメチルエーテル、アニソール、またはt−ブチルメチルエーテル
が含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0125】 好適なプロトン性溶媒には、水、メタノール、エタノール、2−ニトロエタノ
ール、2−フルオロエタノール、2,2,2−トリフルオロエタノール、エチレ
ングリコール、1−プロパノール、2−プロパノール、2−メトキシエタノール
、1−ブタノール、2−ブタノール、i−ブチルアルコール、t−ブチルアルコ
ール、2−エトキシエタノール、ジエチレングリコール、1−、2−、または3
−ペンタノール、ネオ−ペンチルアルコール、t−ペンチルアルコール、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル
、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール、フェノール、またはグリセロール
が含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0126】 好適な非プロトン性溶媒には、テトラヒドロフラン(THF)、ジメチルホル
ムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMAC)、1,3−ジメチル−
3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン(DMPU)、1,
3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(DMI)、N−メチルピロリジノン(N
MP)、ホルムアミド、N−メチルアセトアミド、N−メチルホルムアミド、ア
セトニトリル、ジメチルスルホキシド(DMSO)、プロピオニトリル、ギ酸エ
チル、酢酸エチル、ヘキサクロロアセトン、アセトン、エチルメチルケトン、酢
酸エチル、スルホラン、N,N−ジメチルプロピオンアミド、テトラメチル尿素
、ニトロメタン、ニトロベンゼン、またはヘキサメチルホスホルアミドが含まれ
るが、これらに限定されるものではない。
【0127】 好適な炭化水素系溶媒には、ベンゼン、シクロヘキサン、ペンタン、ヘキサン
、トルエン、シクロヘプタン、メチルシクロヘキサン、ヘプタン、エチルベンゼ
ン、m−、o−、またはp−キシレン、オクタン、インダン、ノナン、またはナ
フタレンが含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0128】 好適な酸には、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、硝酸、および有機酸と称さ
れるこれらの酸が含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0129】 好適な有機酸には、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、ブタン酸、メタンスルホン酸
、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、プロピオ
ル酸、酪酸、2−ブチン酸、ビニル酢酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸
、オクタン酸、ノナン酸、およびデカン酸が含まれるが、これらに限定されるも
のではない。
【0130】 本明細書で用いられる「好適な酸スカベンジャー」とは、出発物質または生成
物と反応することなく、プロトンを受容することができる有機合成分野の当業者
に知られている任意の種を言う。例には、トリメチルアミン、トリエチルアミン
、N−メチルモルホリン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ピペリジン
などの第3級アミンが含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0131】 好適な塩基には、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムが含まれるが、これらに限定されるも
のではない。
【0132】 強塩基には、アルコキシド、金属アミド、金属水素化物、金属ジアルキルアミ
ドおよびアリールアミンが含まれるが、これに限定されるものではなく、ここで
アルコキシドには、メチル、エチルおよびt−ブチルオキシドのリチウム、ナト
リウムおよびカリウム塩が含まれ、金属アミドには、ナトリウムアミド、カリウ
ムアミドおよびリチウムアミドが含まれ、金属水素化物には、水素化ナトリウム
、水素化カリウムおよび水素化リチウムが含まれ、金属ジアルキルアミドには、
メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、t−ブチル、トリ
メチルシリルおよびシクロヘキシル置換アミドのナトリウムおよびカリウム塩が
含まれる。
【0133】 本明細書で記載される化合物は、不斉中心を有することができる。他に指示が
なければ、全てのキラル体、ジアステレオマー体およびラセミ体は、本発明に含
まれる。オレフィン、C=N二重結合などの多くの幾何異性体が、本明細書で記
載の化合物にも存在し得て、全てそのような安定な異性体は、本発明で企図され
る。不斉置換された炭素原子を含む本発明の化合物は、光学活性体またはラセミ
体にて単離し得ることが理解されよう。光学活性の出発原料から光学活性体を調
製する方法は、ラセミ体の分割または合成など当業界に知られている。全てのキ
ラル体、ジアステレオマー体、ラセミ体、および構造体の全ての幾何異性体が意
図されている。
【0134】 本発明は、中間体または最終化合物に生じる全ての原子の同位体を含有する。
同位体は、同一の原子番号を有するが、異なる質量数を有するこれらの原子を含
有する。一般的な例としてであり、限定するものではないが、水素の同位体は、
トリチウムおよび重水素が挙げられる。炭素の同位体には、C−13およびC−
14が含まれる。
【0135】 任意の変数(例えば、限定されないが、R1a、R1b、R1cなど)が、任意の構
成体または任意の式において2回以上発生する場合、各発生における定義は、他
の発生毎にその定義が独立している。従って、例えば、ある基が0〜3個のR1a ′で置換されていることが示されれば、前記の基は、任意に3個までのR1a′で
置換でき、各発生におけるR1a′は、可能なR1a′の定義されたリストから独立
に選ばれる。
【0136】 置換基および/または変数の組合せは、そのような組合せが安定な化合物とな
るもののみ許される。安定な化合物または安定な構造とは、本明細書では、反応
混合物からの有用な純度の単離、および有効な治療薬への処方に耐えるほど強固
である化合物を意味する。反応条件に適合する置換基に対するそのような限定は
、当業者にとって容易に明らかとなり、次いで別の方法を使用する必要がある。
【0137】 本明細書で用いられる用語「置換された」とは、指定された原子上の任意の1
個または複数の水素が、指定された原子の通常の価を超えないように、また置換
により安定な化合物となるように、示された基から選択して置き変えられること
を言う。
【0138】 本明細書で用いられる「Cx〜Cy」のような任意の炭素範囲は、参照する置換
基における総炭素数を表して、最少で「x」個の炭素数および最大で「y」個の
炭素数を意味することを意図する。例えば、「C3〜C10のアルキルカルボニル
オキシアルキルオキシ」とは、「アルキル」で1個の炭素、「カルボニルオキシ
」で1個の炭素、および「アルキルオキシ」で1個の炭素を含み、炭素総数が3
個となることができ、または、総炭素数10個を超えないようにアルキル基の各
炭素がより多くの炭素を含むことができる。
【0139】 本明細書で用いられる「アルキル」とは、特定数の炭素原子を有する分枝状お
よび直鎖双方の飽和脂肪族炭化水素基を含むことを意図し、例えば、C1〜C4
ルキルには、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−
ブチルおよびt−ブチルが含まれ、例えば、C1〜C10アルキルには、C1〜C4
アルキル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、および
その異性体が含まれる。
【0140】 本明細書で用いられる「シクロアルキル」とは、シクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルおよび
アダマンチルなどの単環、二環、または多環系を含む飽和環式基を含むことを意
図する。
【0141】 本明細書で用いられる「アルケニル」とは、エテニル、1−プロペニル、2−
プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1,3−ブタジエニ
ルなどの、直線または分枝状構造の何れかで、および鎖に沿って任意の安定な個
所に生じ得る1個または複数の不飽和炭素−炭素結合を有する炭化水素鎖を含む
ことを意図する。「アルキニル」とは、エチニル、プロピニル、ブチニルなどの
直線または分枝状構造の何れかで鎖に沿って任意の安定な個所に生じ得る1個ま
たは複数の三重炭素−炭素結合を有する炭化水素鎖を含むことを意図する。
【0142】 「アリール」とは、フェニルまたはナフチルを意味することを意図する。用語
「アリールアルキル」とは、アルキル架橋を介して結合したアリール基を表し、
例えば、C7〜C11アリールアルキルは、ベンジル、フェニルエチルなどを表す
ことができる。
【0143】 本明細書で用いられる「ハロ」または「ハロゲン」とは、フルオロ、クロロ、
ブロモおよびヨードを言う。本明細書で用いられるハロアルキルは、1〜10個
のハロゲンで置換された特定数の炭素原子を含有するアルキル基を言う。
【0144】 本明細書で用いられる用語「メシレート」とは、−OSO2CH3を意味するこ
とを意図する。本明細書で用いられる用語「トシレート」とは、−OSO2−C64−CH3を意味することを意図し、式中C64はフェニル基であり、メチル基
はパラ位にある。
【0145】 本明細書で用いられる用語「鎖端」とは、式−(CH2)z−G中のアルキル
鎖末端のG基を意味することを意図する。
【0146】 本明細書で用いられる用語「水酸化物」とは、水酸化リチウム、水酸化カルシ
ウム、水酸化マグネシウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムを意味する
ことを意図する。
【0147】 本明細書で用いられる用語「複素環」、「複素環の」または「複素環式リング
」とは、安定な5員から10員の単環または二環式または5員から10員の二環
式複素環を意味することを意図し、飽和、部分的不飽和または芳香族であっても
よく、炭素原子およびNとOとSとからなる群から独立して選ばれる1個から3
個のヘテロ原子から成り、窒素および硫黄ヘテロ原子は、任意に酸化されてもよ
く、窒素は、任意に四級化されてもよく、任意の上記に定義された複素環がベン
ゼン環に縮合したすべての二環式基を含む。複素環は、安定な構造となる任意の
ヘテロ原子または炭素原子でそのペンダント基と結合されてもよい。本明細書で
記載されている複素環は、生じる化合物が安定ならば、炭素上または窒素原子で
置換されてもよい。そのような複素環の例には、ピリジル(ピリジニル)、ピリ
ミジニル、フラニル(フリル)、チアゾリル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル
、イミダゾリル、テトラゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、インド
リル、インドレニル、イソキサゾリニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンツ
イミダゾリル、ピペリジニル、4−ピペリドニル、ピロジニル、2−ピロリドニ
ル、ピロリニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒド
ロイソキノリニル、デカヒドロキノリニルまたはオクタヒドロイソキノリニル、
アゾシニル、トリアジニル、6H−1,2,5−チアジアジニル、2H,6H−
1,5,2−ジチアジニル、チアントレニル、ピラニル、イソベンゾフラニル、
クロメニル、キサンテニル、フェノキサチイニル、2H−ピロリル、ピロリル、
イミダゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、オキサゾリル、
ピラジニル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリル、3H−インドリ
ル、1H−インダゾリル、プリニル、4H−キノリジニル、フタラジニル、ナフ
チリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、プテリジニル、4
aH−カルバゾール、カルバゾール、β−カルボリニル、フェナントリジニル、
アクリジニル、ペリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェナルサ
ジニル、フェノチアジニル、フラザニル、フェノキサジニル、イソクロマニル、
クロマニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニ
ル、ピペラジニル、インドリニル、イソインドリニル、キヌクリジニル、モルホ
リニルまたはオキサゾリジニルが含まれるが、これらに限定されるものではない
。例えば、上記複素環を含有する縮合環およびスピロ化合物も含まれる。
【0148】 本明細書で用いられる用語「好適な酸素保護基」は、当該試薬に対して反応性
を無くし、遊離酸素を遊離するために容易に除去できる、酸素に結合された一時
的な官能基であることが有機合成の当業界に知られているものを含む。酸素保護
基の例には、アルコール基(R−OH)の酸素およびカルボキシル基(R−(C
=O)O−)の酸素を保護するものが含まれる。
【0149】 アルコール保護基の例には、以下のものが含まれるが、これらに限定されるも
のではない。1)テトラヒドロピラニル、トリフェニルメチル、ベンジル、アリ
ル、テトラヒドロフラニル、メトキメチル(MOM)、ベンジルオキシメチル、
p−メトキシベンジルオキシメチル、2−トリメチルシリルエトキシメチル(S
EM)、t−ブトキシメチル、メチルチオメチル、2−メトキシエトキシメチル
(MEM)、トリクロロエトキシメチル、t−ブチル、p−メトキシベンジル、
t−ブチルジメチルシリル(TBDMS)、o−ニトロベンジル、p−ニトロベ
ンジル、p−メトキシフェニルジフェニルメチル、トリイソプロピルシリル、t
−ブチルジフェニルシリルなどのエーテル型;2)アセテート、ホルメート、モ
ノクロロ、ジクロロ、およびトリクロロアセテート、メトキシアセテート、トリ
フルオロアセテート、トリフェニルメトキシアセテート、フェノキシアセテート
、ピバロエート、アダマントエート、ベンゾエート、p−フェニルベンゾエート
、イソブチレート、クロロジフェニルアセテートなどのエステル型;3)メチル
、エチル、2,2,2−トリクロロエチル、イソブチル、ビニル、アリル、p−
ニトロフェニル、ベンジル、p−メトキシベンジルなどのカーボネート型;4)
サルフェート、メタンスルホネート、ベンジルスルホネート、トシレートなどの
スルホネート型。
【0150】 カルボキシル保護基の例には、以下のものが含まれるが、これらに限定される
ものではない。 1)メトキシメチル、テトラヒドロピラニル、ベンジルオキシメチル、N−フタ
ールイミドメチルなどの置換メチルエステル型;2)2,2,2−トリクロロエ
チル、2−メチルチオエチル、t−ブチルエチル、シンナミルエチル、ベンジル
エチル、2−(2′−ピリジル)エチルなどの2−置換エチルエステル型:3)
トリフェニルメチル、9−アンスリルメチル、p−ニトロベンジル、4−ピコリ
ル、2,4,6−トリメチルベンジルなどの置換ベンジルエステル型;4)トリ
メチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、フェニルジメチルシリルなどのシリ
ルエステル型;5)オキサゾール、オルトエステルなどの種々型;6)N,N−
ジメチル、ピペリジニル、ピロリジンニルなどのアミド型;および7)アルキル
化ヒドラジドなどのヒドラジド型。
【0151】 本明細書で用いられる用語「好適な窒素保護基」とは、当該試薬に対して反応
性を無くし、遊離窒素を遊離するために容易に除去できる、窒素に結合された一
時的な官能基であることが有機合成の当業界に知られているものを含む。窒素保
護基の例には、アミノ基(R−NH2)の窒素およびアミド基(R−(C=O)
NH−)の窒素を保護するものが含まれる。
【0152】 アミン保護基の例には、以下のものが含まれるが、これらに限定されるもので
はない。1)ホルミル、トリフルオロアセチル、フタリル、およびp−トルエン
スルホニルなどのアミド型;2)ベンジル(Cbz)、およびアルキル、シアノ
、ニトロ、クロロ、フルオロ、ブロモおよびメトキシで一回または複数回置換さ
れたベンジル;ジフェニルメチル、1−(p−ビフェニル)−1−メチルエチル
、9−フロレニルメチル(Fmoc)、2−フェニルエチルおよびシンナミルな
どの芳香族カーバメート型;3)t−ブチル(Boc)、エチル、ジイソプロピ
ルメチル、アリル、ビニル、t−アミル、ジイソプロピルメチル、およびイソブ
チルなどの脂肪族カーバメート型;4)シクロペンチル、シクロヘキシル、シク
ロプロピルメチルおよびアダマンチルなどの環式アルキルカーバメート型;5)
トリフェニルメチル(トリチル)およびベンジルなどのアルキル型;6)トリメ
チルシランなどのトリアルキルシラン;および7)フェニルチオカルボニルおよ
びジチアサクシノイルなどのチオール含有型。
【0153】 アミド保護基の例には、アリル、メトキシメチル、ベンジルオキシメチル、t
−ブチルジメチルシロキシメチル、メトキシ、ベンジルオキシ、t−ブチルジメ
チルシリル、ジメトキシベンジル、およびt−ブチルオキシカルボニルなどの置
換アミドが含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0154】 窒素および酸素の保護基として働く基、およびそれらを付加および除去するの
に用いられる方法は、当業者により容易に理解され、さらにGreenの第2改
訂版、John Wiley&Sons社、ニューヨーク、1991年の「Pr
otective Groups in Organic Synthesis
」に記載され、その開示は、参照して本明細書で組み入られる。
【0155】 本明細書で用いられる「S−Alpine Borane(登録商標)」とは
、B−イソピノカンフェイル−9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナンを意味す
る。
【0156】 本明細書で用いられる「カップリング剤」とは、カルボン酸およびアミンの存
在下、アミドを生成するために反応できる有機合成の当業界で知られている薬剤
を言う。そのような試薬の例には、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)
、ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、カルボニルジイミダゾール(CD
I)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(ED
C)、O−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テ
トラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)およびベンゾトリア
ゾール−1−イル−オキシ−トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフ
ェート(PyBOP)、(ベンゾトリアゾリルオキシ)トリス(ジメチルアミノ
)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP)および2,3−ジクロロ
−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(DDQ)が含まれるが、これらに
限定されるものではない。
【0157】 本明細書で用いられる「好適なシリル化剤」とは、酸素と反応してシリルエス
テルを生成する任意の薬剤を意味する。そのような薬剤の例には、フルオロ、ブ
ロモ、クロロ、ヨードおよびトリメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソプ
ロピルシリル、ジメチルイソプロピルシリル、ジエチルイソプロピルシリル、ジ
メチルヘキシルシリル、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェニルシリ
ル、トリベンジルシリル、トリフェニルシリル、ジフェニルメチルシリル、およ
びt−ブチルメトキシフェニルシリルの無水誘導体が含まれるが、これらに限定
されるものではない。
【0158】 本明細書で用いられる「脱離基」とは、求核置換反応で置換するために有機合
成の当業界で知られている任意の基を意味する。これらには、ハロゲン、硫酸エ
ステル(−SO2R)、リン酸エステル、アジドなどが含まれるが、これらに限
定されるものではない。
【0159】 本明細書で用いられる「薬学的に許容できる塩」とは、中間体または最終化合
物が、中間体または最終化合物の酸または塩基の塩を形成することにより修飾さ
れる開示された化合物の誘導体を言う。薬学的に許容できる塩の例には、アミン
などの塩基性残基の鉱酸塩または有機酸塩;カルボン酸などの酸性残基のアルカ
リ塩または有機塩が含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0160】 中間体または最終化合物の薬学的に許容できる塩は、従来の非毒性の塩または
非毒性の無機酸もしくは有機酸からの四級アンモニウム塩が挙げられる。例えば
、そのような従来の非毒性の塩には、塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸
、リン酸、硝酸などの無機酸から誘導されたもの、および酢酸、プロピオン酸、
コハク酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、
アスコル酸、パム酸(pamoic acid)、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フ
ェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2−アセ
トキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジ
スルホン酸、蓚酸、イセチオン酸などの有機酸から調製した塩が含まれる。
【0161】 薬学的に許容できる塩は、遊離の塩基または酸を化学量論量または過剰の所望
の塩を形成する無機または有機の酸または塩基と、好適な溶媒または種々の混合
溶媒中で反応させることにより一般に調製される。
【0162】 中間体または最終化合物の薬学的に許容できる酸の塩は、アルカリ金属または
アルカリ土類金属(例えばナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、また
はマグネシウム)の水酸化物などの適当量の塩基、またはアミン(例えばジベン
ジルエチレンジアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、ピロリジン、ベンジル
アミン)などの有機塩基、または水酸化テトラメチルアンモニウムなどの四級水
酸化アンモニウムとの組合せにより調製される。
【0163】 上記のように、本発明の化合物の薬学的に許容できる塩は、水または有機溶媒
中またはその2つの混合物中で、これらの化合物の遊離酸または遊離塩基形態を
、化学量論量の適当な塩または酸とそれぞれ反応させることにより調製すること
ができ、一般にエーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール、または
アセトニトリルなどの非水媒体が好ましい。好適な塩のリストは、「Remin
gton′s Pharmaceutical Science」、第17改訂
、Mack出版社、ペンシルバニア州イーストン、1985年1418頁に見ら
れ、その開示は、本明細書で参照として組み入れられる。
【0164】 本発明は、少なくともマルチグラムスケール、キログラムスケール、マルチキ
ログラムスケールまたは工業的スケールで実施されることが企画される。本明細
書で用いられるマルチグラムスケールとは、好ましくは少なくとも1つの出発原
料が、10グラム以上、さらに好ましくは50グラム以上、さらに好ましくは少
なくとも100グラム以上で存在するスケールである。本明細書で用いられるマ
ルチキログラムスケールとは、少なくとも1つの出発原料が、1キログラム以上
用いられるスケールを言うのである。本明細書で用いられる工業的スケールとは
、実験室スケール以外で、臨床試験または消費者への配布の何れかに十分な製品
を供給し得るスケールを言う。
【0165】 本発明の方法は、例としてであり、限定することを意図するものでなく、スキ
ーム2〜4を参照することによりさらに理解され得る。スキーム2〜4は、式(
III)−(X)の化合物の一般合成を提供している。式(II)の化合物は、
S.D.BurkeらのTet.Lett.、30、6299頁(89)に記載
されている方法により調製することができる。式(IV)の化合物は、本願譲受
人に譲渡された米国特許出願第08/743439号に記載された方法により調
製でき、その開示は、本明細書で参照として組み入れられる。アルコール類とア
ミン類は、これらの原子に結合すると保護基として作用する種々の化合物と反応
できることは、当業者により容易に理解される。これらの基は、容易に付加され
、Greeneの第2改訂版、John Wiley&Sons社、ニューヨー
ク、1991年の「Protective Groups in Organi
c Synthesis」に記載された方法により除去される。さらに、アルコ
ール類は、ハロゲン類に変換でき、「Advanced Organic Ch
emistry」、John Wiley&Sons社、ニューヨーク、198
5年、382〜384頁および326頁にそれぞれ記載された方法により、ハロ
ゲン類は、アルコール類に変換でき、その開示は、本明細書で参照として組み入
れられる。
【0166】
【化71】
【0167】
【化72】
【0168】
【化73】
【0169】 (合成) 反応1でプロパルギルアルコール(II)は、E−アリルアルコール(III
)に還元される。容器には、還元剤1グラムにつき、約10mLの溶媒を入れる
ことが好ましい。多くの反応溶媒が可能だが、エーテル、環式エーテル、トルエ
ンが好ましい。テトラヒドロフランが最も好ましい。溶液は、連続的に攪拌しな
がら約0°に冷却することが好ましい。還元剤は、所望の温度に達してから、溶
液に加えることが好ましい。多くの還元剤が可能だが、水素化アルミニウムリチ
ウム、レッドアル(Red−Al)、水素化ジイソブチルアルミニウム、Li−
NH3、EtNH2が好ましい。LiAlH4が最も好ましい。好ましくは、濃度
が約1.0Mとなるように十分な還元剤を反応溶媒中に加える。還元剤の添加後
の当量数は、出発物質1当量につき、約1.0から約2.0当量であることが好
ましい。約1.2から約1.5当量であることがより好ましい。温度は、出発物
質の添加中約10℃以下を保つことが好ましい。プロパルギルアルコール溶液は
、好ましくは反応溶媒において、攪拌溶液に徐々に加える。好ましくは、溶液は
プロパルギルアルコール1グラムにつき10mLの溶媒を含み、約0℃で反応容
器に加える。添加完了後、反応を好ましくは約10℃から約30℃になるまで放
置し、次に好ましくは約65℃から約70℃に約1時間加熱する。THFが反応
溶媒の場合は、溶液は還流することが好ましい。反応の進行は、反応混合物のア
リコートを除き、好ましくは水酸化物の水溶液の添加によりクエンチすることに
より、モニターすることが好ましい。反応の有機抽出液がガスクロマトグラフィ
によって出発物質の痕跡を示さない場合、反応は完了したものとみなす。反応混
合物は、注意して水を加えることにより、約0℃から約10℃でクエンチするこ
とが好ましい。残渣の塩を好ましくは、セライトパッドを通す濾過により、除去
する。ケークをエーテルまたは炭化水素、中でも好ましくはt−ブチルメチルエ
ーテルのような揮発性溶媒で洗浄することが好ましい。母液は、好ましくは、塩
の水溶液で1回洗浄し、乾燥する。硫酸ナトリウムまたは硫酸マグネシウムなど
の乾燥剤の添加や共沸蒸留などを含む多くの乾燥法が好適である。硫酸マグネシ
ウムの添加が好ましく、その後濾過する。溶媒は、好ましくは減圧下で除去し、
所望の生成物を得る。生成物は、好ましくは当業者により容易に理解される減圧
蒸留によって精製することができる。
【0170】 反応2では、アリルアルコール(III)は、アシル化され、クライゼン前駆
体のE−アリルエステル(IV)が得られる。アリルアルコール(III)は、
出発物質1グラムにつき約5mLから約15mLの反応溶媒に溶解されることが
好ましい。エーテル、シアン化アルキル、ハロゲン化およびアリール溶媒など多
くの反応溶媒が可能だが、その中でもアセトニトリル、THF、塩化メチレン、
トルエン、ジエチルエーテル、およびジメトキシエタンが好ましい。アセトニト
リルが最も好ましい。得られる溶液の温度は、約0℃に冷却することが好ましい
。R2がアリール基の場合、[3,3]シグマトロピ転移を避けるために、反応
物は、約−78℃から約−30℃に冷却することが好ましい。約−35℃から約
−45℃がより好ましい。アミン塩基は、低温で添加されることが好ましい。多
くのアミン塩基が使用できるが、その中でもピリジン、N−メチルモルホリン、
トリエチルアミンが好ましい。ピリジンが最も好ましい。塩基の量は、約1.0
から約2.0当量が好ましい。約1.2当量から約1.5当量がより好ましい。
酸ハロゲン化物は溶液に滴下して添加することが好ましい。使用する酸ハロゲン
化物の量は、約1.0から約1.5当量が好ましい。反応物を、好ましくはほぼ
室温で温め、約1時間から約10時間攪拌する。出発物質が完全に消費されたこ
とがガスクロマトグラフィで明白になったとき、この反応は完了したものとみな
す。反応完了と判断された後、溶液を、好ましくは室温以下に冷却し、塩酸など
の好適な酸の水溶液を添加してクエンチする。水層を回収し、非水層を酸の水溶
液の追加分で抽出することが好ましい。水層は合わせて反応溶媒で、または、そ
の反応溶媒が水に混和性の場合は、好適な有機溶媒で抽出することが好ましい。
好ましい溶媒には、炭化水素類、エーテル類、アリール類、塩素化物、アセテー
ト類などが含まれる。有機抽出液は、好ましくは全て合わせて、水、重炭酸ナト
リウムなどの塩基性水溶液、食塩水などの塩溶液で洗浄する。有機溶液は、好ま
しくは乾燥して、濃縮する。硫酸ナトリウムまたは硫酸マグネシウムなどの乾燥
剤の添加や共沸蒸留などの多くの乾燥法が好適である。硫酸マグネシウムの添加
が好ましく、その後濾過する。溶媒は、減圧下で除去することができ、生成物は
、好ましくは当業者は容易に理解される減圧蒸留によって精製して、所望の生成
物を得ることができる。
【0171】 反応3では、アリルエステル(IV)はシリルエステルアンチ付加物へと変換
され、これは単離されるか、後処理の間に加水分解されて対応する酸が得られる
(VI)。アリルエステルを、好ましくは不活性雰囲気下、好適な無水溶媒中に
溶解し、約0.9から約1.1モルのモル濃度を得る。好ましい溶媒としては、
ジエチルエーテル、t−ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、およびジ
メトキシエタンが挙げられ、テトラヒドロフランが最も好ましい。好適なシリル
化剤には、好ましくは溶液に溶解する。好ましいシリル化剤は、トリメチルシリ
ルクロリドおよびt−ブチルジメチルシリルクロリドが含まれる。シリル化剤の
量は、アリルエステルに基づき約1.0から約1.2当量が好ましい。
【0172】 アリルエステル/シリル化剤の溶液を、好ましくは、好適な強塩基を含有する
反応溶媒の第2の溶液に加えて、アルキルシリルハライドにより捕捉される所望
のE−エノレートを形成する。この添加の順序は、自己縮合を最少にすることか
ら好ましい。別途に、シリル化剤の溶液は、アリルエステルおよび塩基を含有す
る溶液に加えてもよい。多くの塩基が使用されるが、リチウムヘキサメチルジシ
ラジド、リチウムジイソプロピルアミドおよびリチウムテトラメチルピペリダイ
ド(TMP)が好ましい。リチウムジイソプロピルアミドが最も好ましい。溶液
は、アリルエステルに基づき約1.0から約1.5当量の塩基を含有するのが好
ましい。約1.1から約1.3当量が最も好ましい。塩基溶液は、好ましくは約
0.2から約1.0のモル濃度を有する。添加は、好ましくは約−78℃から約
−60℃の低温で実施される。約−78℃から約−70℃が最も好ましい。添加
は、好ましくは、好ましい範囲内の温度を維持して、スケールに依って約30分
から約2時間の過程で実施する必要がある。生じた混合物は、好ましくは、約−
78℃から約−70℃の温度で、約15分から約60分間攪拌される。約30分
から約45分が好ましい。約5当量から約8当量の1,1,2,2−テトラメチ
ルエチレンジアミン(TMEDA)、ヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)
、および1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリ
ミジノン(DMPU)などの添加物を導入してもよく、好ましくは、この反応物
を約−60℃以下、最も好ましくは−70℃以下に維持する。この反応物は、好
ましくは約1時間から約5時間の好ましい範囲内で温度を維持して攪拌するのが
好ましい。約2時間から約4時間が最も好ましく、続いて約1時間から約4時間
この溶液を放置して加温する。室温の溶液を好ましくは一晩攪拌する。さらに好
ましくは、この反応は、後処理前に室温で5時間から16時間攪拌する。
【0173】 所望であればシリルエステルを単離することができる。これは、好ましくは好
適な溶媒を添加することにより実施される。そのような好適な溶媒には、エーテ
ル類および炭化水素類が含まれ、ヘキサンがもっとも好ましい。得られた溶液は
、好ましくは水および食塩水などの塩水溶液で抽出し、好ましくは有機層を乾燥
する。硫酸ナトリウムまたは硫酸マグネシウムなどの乾燥剤の添加および共沸蒸
留などを含む多くの乾燥方法が好適である。硫酸マグネシウムの添加が好ましく
、その後、濾過する。溶媒を、好ましくは減圧下で除去することができる。所望
の立体化学は、好ましくは単離したシリルエステル中間体を用いて決定される。
反応物の立体選択性は、好ましくはアンチ:シンの立体化学が約10:1の比率
で好ましいジアステレオマーをそれぞれ生成する。約15:1以上がさらに好ま
しい。GがOMOMの場合、約18:1以上が最も好ましい。GがOTBDMS
の場合、約30:1以上が最も好ましい。キラル純度を決定する好ましい分析方
法は、ガスクロマトグラフィである。反応の質量パーセント収率は、好ましくは
約70から約99パーセントである。さらに好ましくは、約80から約99パー
セントである。
【0174】 あるいは、この反応は、水でクエンチしてもよく、シリルエステルを開裂する
ために水酸化物で処理される。水酸化物の量は、好ましくは基質に基づき約1か
ら約3当量である。さらに好ましくは約1.5から約2.0当量である。多くの
水酸化物源が可能であるが、水酸化リチウムが好ましい。リチウムカルボキシレ
ートは、一般に有機溶媒に溶解し、好適な有機溶媒に抽出され得る。好ましくは
、反応溶液は、抽出前に濃縮する。有機抽出液は、好ましくは全て合わせて、水
、重炭酸ナトリウムなどの塩基性水溶液、食塩水などの塩溶液で洗浄する。有機
溶液は、好ましくは乾燥し、濃縮する。硫酸ナトリウムまたは硫酸マグネシウム
などの乾燥剤の添加や共沸蒸留などの多くの乾燥法が好適である。硫酸マグネシ
ウムの添加が好ましく、その後濾過する。溶媒は、減圧下で除去することができ
、生成物は、好ましくは当業者は容易に理解される減圧蒸留によって精製して、
所望の生成物を得ることができる。
【0175】 反応4では、アンチコハク酸付加物(V)がアミノ酸誘導体(VI)と結合す
る。クライゼン転移からの遊離酸のアンチコハク酸エステル付加物(V)を、好
ましくは、好適な溶媒に溶解する。使用される溶媒量は、好ましくは、出発原料
1グラムにつき約5mLから15mLである。種々の溶媒としては、非プロトン
系、エーテル、ハロゲン化、およびアリール溶媒などが使用され得る。テトラヒ
ドロフラン、アセトニトリルおよびN,N−ジメチルホルムアミドが好ましい。
N,N−ジメチルホルムアミドが最も好ましい。アミノ酸は、好ましくは出発原
料とともに溶解する。アミノ酸の量は、好ましくは約1.0から約1.5当量で
ある。約1.0から約1.2当量が最も好ましい。酸のスカベンジャーは、好ま
しくは容器に加えられる。多くの化学種が酸スカベンジャーとして作用し得るが
、ピリジン、N−メチルモルホリン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、お
よびトリエチルアミンなどの3級アミン塩基が好ましい。トリエチルアミンが最
も好ましい。酸スカベンジャーの好ましい量は、約1.0から約5.0当量であ
る。約2.0から約4.0当量が最も好ましい。この溶液を好ましくは冷却する
。最も好ましい反応温度は、約0℃から約5℃である。所望の温度が達成されて
、好ましくはカップリング剤が溶液に加えられる。多くの試薬が、好適なアミド
結合形成用のカップリング剤として作用し、塩化チオニル、ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド(DCC)、カルボニルジイミダゾール(CDI)、1−(3−ジ
メチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(EDC)、O−(1H−
ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウ
ムテトラフルオロボレート(TBTU)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキ
シ−トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)、
およびベンゾトリアゾリル−1−イル−オキシ−トリス−ジメチルアミノ−ホス
ホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP)が挙げられる。PyBOPと塩
化チオニルが最も好ましい。不安定な保護基が存在する場合、塩化チオニルの使
用は、酸スカベンジャーを伴い得ることは、有機合成の当業者により容易に理解
されるであろう。さらに、アミド形成カップリング反応の幾つかの成分の順序は
、反応の結果に本質的に影響を与えることなく変更してもよい。例えば、塩基は
、カップリング剤の後に加えてもよく、または酸は、求核剤の添加前にカップリ
ング剤と最初に組合せてもよい。
【0176】 反応物は、好ましくは低温下で、約1時間から約3時間の間攪拌され、次いで
好ましくは、加温するために室温放置し、約1時間から約4時間攪拌する。反応
は、好ましくは薄層クロマトグラフィまたはNMRによりモニターされて、出発
酸が完全に消費されたとき、完了したと考えられる。反応物は、好ましくはエー
テル、酢酸エステル、塩素化またはアリール溶媒などの有機溶媒で希釈し、その
中でも酢酸エチルが好ましい。有機溶液は、好ましくは適切な酸で洗浄し、最も
好ましくはクエン酸で洗浄する。有機溶液は、好ましくはさらに、重炭酸ナトリ
ウムなどの塩基水溶液および食塩水などの塩溶液で洗浄する。有機溶液は、好ま
しくは乾燥し濃縮する。硫酸ナトリウムまたは硫酸マグネシウムなどの乾燥剤の
添加や共沸蒸留などの多くの乾燥法が好適である。硫酸マグネシウムの添加が好
ましく、その後濾過する。溶媒は、減圧下で除去することができ、生成物は、好
ましくは好適な溶媒(その選択は当業者により容易に理解される)中での再結晶
により精製することができる。
【0177】 反応5では、結合生成物を、保護された酸素、保護された窒素、双方を遊離さ
せることにより、あるいはアミノ酸および選ばれた鎖端に依存しないで脱保護で
きる。G基がハロゲンである場合、リジン残基を含有する大員環の場合のように
、カーバメート架橋を望む場合のみ酸素に変換されることは、当業者により理解
される。他方、アルキル末端は、チロシンのフェノール性アルコールで容易に置
換される。カーバメート架橋を望むなら、ハロゲンは好ましくはCBr4の使用
によりアルコールに変換できる。この変換は、当業者により容易に理解される。
しかしながら、Gが保護されたアルコールである場合、保護基の除去のために酸
で処理する好ましい方法などの適当な条件が用いられる。同様の理由で、リジン
がアミノ酸である場合、ω保護の窒素は、保護基に依っては適当な条件下で同時
に脱保護できる。例えば、ブチルオキシカルボニル(BOC)基が窒素の保護基
である場合、脱保護の好ましい方法は、酸の利用である。チロシン誘導体が望ま
しい場合、アルコールは、当業界で知られている方法によりハロゲンに変換でき
る。
【0178】 以下の条件が、アルコールの脱保護用に利用できる。
【0179】 テトラヒドロピラニル、トリフェニルメチル、テトラヒドロフラニル、メトキ
シメチル、ベンジルオキシメチル、p−メトキシベンジルオキシメチル、2−ト
リメチルシリルエトキシメチル、t−ブトキシメチル、メチルチオメチル、2−
メトキシエトキシメチル、トリクロロエトキシメチル、t−ブチル、p−メトキ
シフェニルジフェニルメチルを除去する条件は、(a)無水または水溶液のメタ
ノール、エタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ま
たはジエチルエーテル中1〜4MのHCl、(b)無水または水溶液のメタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、または
ジエチルエーテル中1〜4MのH2SO4、(c)無水または水溶液のメタノール
、エタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、またはジ
エチルエーテル中のポリスチレンスルホン酸樹脂、(d)ジクロロメタン中の1
0〜100%トリフルオロ酢酸、または(e)無水または水溶液のメタノール、
エタノール、イソプロパノール中のp−トルエンスルホン酸またはカンファース
ルホン酸である。
【0180】 1〜17%のパラジウム炭素またはパラジウムブラックの存在下水素化分解に
使用するベンジル、ベンジルオキシメチル、p−メトキシベンジルオキシメチル
、p−メトキシベンジル、o−ニトロベンジル、p−ニトロベンジルを除去する
条件は、それらが構造(VII)の二重結合の完全性に影響を与えない範囲での
み使用できる。そのような条件の例としては、当業者により容易に理解される二
重結合を還元するのに十分な触媒量と組合せた圧力の利用が挙げられる。o−ニ
トロベンジル基を除去する条件は、320nmの波長で5〜60分間化合物を照
射することを含む。これらの条件は、当業者により容易に理解されるクライゼン
生成物の二重結合を、それらが還元しない範囲でのみ使用することができる。
【0181】 2−トリメチルシリルエトキシメチル、t−ブチルジメチルシリル、トリイソ
プロピルシリル、t−ブチルジフェニルシリルを除去する条件は、フッ化テトラ
ブチルアンモニウムで化合物の処理、またはTHF、DMFまたはジメチルプロ
ピレン尿素中フッ化水素ピリジン錯体を含むことができる。
【0182】 アリルを除去する条件は、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルまたはジオ
キサン中、[Ir(COD)(Ph2MeP)2]PF6または(Ph3P)3Rh
Clでのアリルエーテルの異性化に次いで、HgCl2の水溶液での加水分解を
含むことができる。
【0183】 水酸基を脱保護するのに用いられるある一定の条件は、t−ブチルオキシカル
ボニル(BOC)などの窒素保護基の除去に適切でもあろう。これらの条件は、
(a)無水または水溶液のメタノール、エタノール、イソプロパノール、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、またはジエチルエーテル中1〜4MのHCl、(b
)無水または水溶液のメタノール、エタノール、イソプロパノール、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、またはジエチルエーテル中1〜4MのH2SO4、(c)
無水または水溶液のメタノール、エタノール、イソプロパノール、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、またはジエチルエーテル中のポリスチレンスルホン酸樹脂
、(d)ジクロロメタン中の10〜100%トリフルオロ酢酸、または(e)無
水または水溶液のメタノール、エタノール、イソプロパノール中のp−トルエン
スルホン酸またはカンファースルホン酸を含むことができる。以下の非酸性条件
は、窒素の脱保護用に用いられる。
【0184】
【表1】
【0185】 反応6では、化合物を環化する。2つの環化法が、所望の架橋単位により可能
である。エーテルリンカーを所望する場合、反応1〜5において鎖端がハロゲン
であることができる。このハロゲンは、アルコールからの合成において後で誘導
してもよく、それは、反応5で脱保護し、次いで当業界で知られている方法によ
りハロゲンまたはスルホネート(またはホスフェート)のいずれかに変換できる
。そのようなハロゲンへの変換方法は、好適な溶媒中CBr4およびPPh3での
処理を含有する。アルコールをスルホネートエステルに変換するそのような方法
には、酸スカベンジャーの存在下での、所望のスルホニル基のハロ誘導体での処
理が含まれる。他の反応性末端は、チロシンのフェノール性アルコール、または
リジンのω−窒素のいずれかである。
【0186】 環化基質は、好ましくは好適な溶媒に溶解する。好ましい溶媒には、N,N−
ジメチルホルムアミドおよびジメチルスルホキシドが含まれる。塩基は、好まし
くは好適な溶媒に溶解する。好ましい溶媒は、N,N−ジメチルホルムアミドお
よびジメチルスルホキシドを含む。最も好ましいのはN,N−ジメチルホルムア
ミドおよびジメチルスルホキシドの約4:1の混液である。塩基性溶液は、好ま
しくは加熱される。好ましい温度は、約40℃から約80℃である。基質を含む
溶液を、好ましくは塩基性溶液に加える。得られた溶液を、好ましくは出発物質
が消費されるまで加熱する。好ましい温度は、約40℃から約80℃である。約
60℃から約85℃がより好ましい。75℃から約85℃が最も好ましい。出発
物質が消費されたことが、TLCにより明確なときを反応の完了と判断する。こ
の反応物は、好ましくは冷却し、重硫酸ナトリウムなどの好適な酸でクエンチす
る。溶液は、好ましくはクエンチした酸と有機溶媒の間で分配する。好ましい有
機溶媒は、アリール類、クロル化炭化水素類、エーテル類、および酢酸エステル
類が含まれる。酢酸エチルが最も好ましい。水層は、好ましくは抽出溶媒で2〜
3回抽出する。合わせた有機層は、次いで好ましくは水および食塩水などの飽和
塩溶液で2〜3回洗浄する。有機溶液は、好ましくは乾燥し濃縮する。硫酸ナト
リウムまたは硫酸マグネシウムなどの乾燥剤の添加や共沸蒸留などの多くの乾燥
法が好適である。硫酸ナトリウムの添加が好ましく、その後濾過する。溶媒を減
圧下で除去し、好ましくは好適な溶媒(その選択は当業者により容易に理解され
る)中、再結晶することにより、生成物を精製することができる。
【0187】 カーバメートリンカー(−OCONH−)が望まれる場合、鎖端は、反応5で
脱保護されたアルコールであることが好ましい。鎖端はまた、反応1〜5ではハ
ロゲンであってもよく、好適な溶媒系における水酸化物との処理のような当業界
で知られた手順により、アルコールに変換される。他方の反応性末端は、リジン
のω−窒素であり、ステップ5で脱保護されることが好ましい。
【0188】 出発物質は、好適な溶媒に溶解することが好ましい。多くの溶媒が可能だが、
エーテル類が好ましい。テトラヒドロフランが最も好ましい。溶液は、冷却され
ることが好ましい。好ましい温度は約−78℃から約5℃を含む。約−5℃から
約5℃が最も好ましい。酸スカベンジャーをシリンジ、または滴下ロートにより
加えることが好ましい。多くの化学種が酸スカベンジャーとして作用することが
できるが、ピリジン、N−メチルモルホリン、N,N−ジイソプロピルエチルア
ミン、トリエチルアミンなどの3級アミンの塩基が好ましい。N,N−ジイソプ
ロピルエチルアミンが最も好ましい。酸スカベンジャーの好ましい量は、約1.
0から約5.0当量である。約2.0から約4.0当量が最も好ましい。ホスゲ
ンまたはホスゲン同等物は、滴下して添加することが好ましい。反応物は、約1
時間から約7時間攪拌することが好ましい。より好ましくは、約4時間から約6
時間であり、TLCによりイソシアネートの形成が確認された後、最後の1時間
は反応物を室温まで温める。好ましくは反応溶媒に触媒を溶解し、添加する。全
てのものが添加されたときの好ましい濃度は、約0.3M〜約0.5Mである。
好ましい触媒として、限定されないが、ハロゲン化第2銅およびジラウリル酸ジ
ブチルスズなどのアルキルスズ試薬を含む。触媒量は、出発物質の重量の約1パ
ーセントから約10パーセントであることが好ましい。約4パーセントから約6
パーセントが最も好ましい。反応物はさらに、約1時間から約5時間攪拌するこ
とが好ましい。全ての出発物質が消費されたことが、TLCにより明白なときを
反応の完了とみなす。生成物の形成もHPLCにより明白となるかもしれない。
反応は、エーテル、アリールまたは酢酸エステルのような水に非混和性の有機溶
媒で希釈することが好ましい。溶液は、好ましくは全ての固形物が溶解するよう
攪拌し、その後酸性水溶液媒体で抽出する。飽和塩化アンモニウムが好ましい。
有機物は、好ましくはさらに、水および食塩水などの塩溶液で1、2回洗浄する
。有機溶液は、好ましくは乾燥し濃縮する。硫酸ナトリウムまたは硫酸マグネシ
ウムなどの乾燥剤の添加や共沸蒸留などを含む、多くの乾燥法が好適である。硫
酸ナトリウムの添加が好ましく、その後濾過する。溶媒は、減圧下で除去し、生
成物は、好ましくは好適な溶媒中再結晶により精製でき、その選択は、当業者に
より容易に理解される。
【0189】 反応7では、オレフィンが酸化されて、カルボキシレート基を与える。基質は
、好適な溶媒中に取り出すことが好ましい。多くの溶媒が使用できるが、アルコ
ール溶媒が好ましい。メタノールが最も好ましい。溶液は、冷却することが好ま
しい。好ましい温度は、約−78℃から約5℃である。好適な酸化剤を加えるこ
とが好ましい。好ましい酸化剤としては、オゾンおよび過ヨウ素酸ナトリウム中
の過マンガン酸カリウムが挙げられる。オゾンが最も好ましい。オゾンは、溶液
中に発泡させることが好ましい。溶液は青色となり、TLCでモニターすること
が好ましい。出発物質が消費されたとき、反応は完了と見なされる。残留するオ
ゾンを除去するために不活性ガスを溶液の中に発泡させることが好ましい。混合
物を減圧下で濃縮することが好ましい。残留物質は好適な酸に溶解することが好
ましい。好適な酸として、有機酸および無機酸が挙げられる。有機酸が好ましい
。ギ酸が最も好ましい。酸を加えた後に過酸を加えることが好ましい。過酸化水
素水が好ましい。過酸化物水溶液の質量パーセントは、約3質量パーセントから
50質量パーセントであることが好ましい。約20パーセントから30パーセン
トが最も好ましい。混合物は、室温で好適な時間攪拌することが好ましい。その
時間は、1から7時間、または出発物質が消費されたことがTLCで明白となる
までが好ましい。反応は、低温で酸の水溶液を加えることによってクエンチする
ことが好ましい。好ましい酸は、重硫酸ナトリウムである。反応物は、当業界で
理解されるように、過酸化物について試験できる。生成物は、アリール、エーテ
ルまたは酢酸エステルなどの有機溶媒での抽出により単離することができる。有
機物は、好ましくはさらに、水および食塩水などの塩溶液で1、2回洗浄する。
有機溶液は、好ましくは乾燥し濃縮する。硫酸ナトリウムまたは硫酸ナトリウム
などの乾燥剤の添加や共沸蒸留などを含む、多くの乾燥法が好適である。硫酸ナ
トリウムの添加が好ましく、その後濾過する。溶媒は、減圧下で除去し、生成物
は、好ましくは好適な溶媒中再結晶により精製でき、その選択は、当業者により
容易に理解される。
【0190】 本発明は、スキーム5〜6を参照することにより、限定することなく、さらに
例示される。
【0191】
【化74】
【0192】
【化75】
【0193】 以下の実施例は本発明を説明することを意図するものである。これらの実施例
は本発明を例示するために提示され、本発明の範囲を制限するものと解釈しては
ならない。
【0194】実施例 1 アリルアルコール(III−i)の調製
【0195】
【化76】
【0196】 5Lの4頸丸底フラスコに1600mLの乾燥THFを装填し、連続的に撹拌
しながら0℃に冷却した。この冷却THF溶液にLiAlH4(1100mL、
1.0M THF溶液)をゆっくりと添加して、内部温度を10℃以下に保った
。プロパルギルアルコール(163g、0.815モル)のTHF(60mL)
溶液を添加漏斗を介してゆっくりと0℃で撹拌しているLiAlH4のTHF溶
液に添加した。内部温度を10℃以下に保った。添加完了後、反応物を25℃に
暖まるまで放置し、次いで1時間還流させた(68℃)。その後、反応混合物の
アリコート(1mL)を0℃で10%NaOH水溶液の添加によって後処理し、 1 H−NMRで分析したが、出発物質の痕跡を示さなかった。水素の発生が制御
されるまで、50mLの水を注意深く滴下することにより、0℃で反応混合物を
クエンチした。次いで、102mLの10%NaOH水溶液を適量づつ添加した
。アルミニウム塩残渣をセライトパスを通して濾過し、t−ブチルメチルエーテ
ル(3×150mL)で洗浄した。母液を塩水で1回洗浄し、MgSO4で乾燥
した。濾過およびロータリーエバポレーターによる蒸発後、150gの粗生成物
を分離した。粗生成物は、87%純度のGC痕跡をGC領域に示した。減圧蒸留
、b.p.=90℃から93℃/0.8mmHg。エナンチオマー過剰率:92
%ee(HPLCによる)。1H−NMR(CDCl3):5.58(1H、m
)、5.44(1H、dd)、4.56(2H、s)、3.72(1H、t)、
3.49(2H、t)、3.31(3H、s)、2.10(2H、m)、1.8
6(1H、s、ブロード)、1.64(3H、m)、0.87(3H、d)、0
.82ppm(3H、d).13C−NMR(CDCl3):131.8、96
.3、67.0、55.0、33.8、29.2、28.8、18.1ppm.
MS(C.I.、NH3):203(M+1)。
【0197】実施例 2 ケトン(IV−i)の調製
【0198】
【化77】
【0199】 2Lの4頸丸底フラスコ中でアリルアルコール(121g、0.60モル)を
CH2Cl2(1.2L)に溶解し、窒素下連続的に撹拌しながら0℃に冷却した
。この撹拌溶液に、ピリジン(72.79mL、0.90モル)を一度に添加し
た。塩化4−メチルバレリル(121g、0.90モル)を添加漏斗に装填し、
撹拌反応混合物に0℃で滴下添加した。溶液は添加中に黄色になった。反応混合
物をゆっくりと室温まで暖まるよう放置した。室温で10時間撹拌後、TLC(
ヘキサン/酢酸エチル:4:1 v/v)には出発物質が現れなかった。溶液を
0℃に冷却し、400mLのHCl(0.5M)でクエンチした。有機相を3回
HCl(0.5M、200mL)で洗浄した。合わせた水層を300mLのCH 2 Cl2で抽出した。合わせた有機層を次いで、300mLの水、300mLのN
aHCO3(飽和)および400mLの塩水で1回洗浄した。最後に、溶液をM
gSO4乾燥し、ロータリーエバポレーターで蒸発させ、208g(112%)
の粗アリルエステルを得た。生成物を減圧蒸留で精製した。b.p.=125か
ら128℃/0.8mmHg。エナンチオマー過剰率:93%ee(HPLCに
よる)。1H−NMR(CDCl3):5.68(1H、m)、5.38(1H、
q)、5.00(1H、t)、4.62(2H、s)、3.52(2H、t)、
3.34(3H、s)、2.30(2H、t)、2.14(2H、q)、1.8
3(1H、m)、1.67(2H、m)、1.54(3H、m)、0.92(6
H、dd)、0.89ppm(6H、dd)。13C−NMR(CDCl3):1
73.2、134.1、127.2、96.3、79.1、66.9、55.0
、33.1、32.7、32.0、29.0、28.8、27.6、22.2、
18.0ppm.MS(C.I.、NH3):301(M+1)。
【0200】実施例 3 シリルエステル(IV−a−i)の調製
【0201】
【化78】
【0202】 磁気攪拌子、窒素吸気口および排出口を備えた乾燥させた500mLの3頸丸
底フラスコに、窒素雰囲気下、150mLの乾燥THFおよびジイソプロピルア
ミン(4.36g、43.05mmol、1.3当量)を装填した。溶液を撹拌
しながら0℃に冷却した。この溶液に、n−ブチルリチウム(26.9mLの1
.6MTHF溶液、43.05mmol、1.3当量)をゆっくりと(内部温度
が5℃を超えない速度で)添加した。溶液を0℃で1時間撹拌し、次いで−78
℃に冷却した。35mLのTHF中表題アリルエステル(9.95g、33.1
2 mmol)溶液を非常にゆっくりと(内部温度が−72℃を超えない速度で
)LDA溶液に激しく撹拌しながら添加した。反応混合物を45分間−78℃で
撹拌し、次いでTBSCl(45mlのTHF中5.5g、36.4mmol、
1.1当量)をゆっくりと(内部温度<−72℃)、次いでDMPU(25mL
)をゆっくりと(内部温度< −72℃)添加した。反応混合物を−78℃で3
0分間撹拌し、次いで徐々に−78℃から室温に暖め、室温で14時間撹拌した
。次いで反応物を飽和塩化アンモニウム溶液(150mL)でクエンチし、ヘキ
サン(3ラ150ml)で抽出した。合わせた有機相を無水硫酸マグネシウムで
乾燥した(10g)。硫酸マグネシウムを濾別し、溶媒を減圧下ロータリーエバ
ポレーターで除去した。残渣を次いで真空乾燥し、11.3g(収率83%)を
得た。エナンチオ選択率:93%ee(GCによる)、ジアステレオ選択率、ア
ンチ/シン>30:1(NMRによる).13C−NMR(300MHz、ppm
、CDCl3):17.5、21.5、22.2、22.6、22.7、23.
7、25.4、25.5、25.6、26.5、27.6、29.7、31.1
、39.5、46.0、50.5、55.0、67.7、96.3、127.9
、140.4、176.1.1H−NMR(300MHz、ppm、CDCl3
J=Hz):0.16(s、6H)、0.82(dd、J=5.7、5.7、6
H)、0.84、(s、9H)、0.88(d、J=23、6H)、1.09〜
1.22(m、3H)、1.23〜1.49(m、4H)、2.02(m、1H
)、2.16(m、3H)、2.24(s、3H)、3.37(t、J=6.1
、2H)、4.49(s、2H)、4.87(dd、J=15.57、8.25
、1H)、5.29(dd、J=15.2、8.25、1H)。
【0203】実施例 4 シリルエステル(IV−a−ii)の調製
【0204】
【化79】
【0205】 磁気攪拌子、窒素吸気口および排出口を備えた乾燥させた500mLの3頸丸
底フラスコに、窒素雰囲気下、150mLの乾燥THFおよびジイソプロピルア
ミン(4.01g、39.63mmol、1.3当量)を装填した。溶液を撹拌
しながら0℃に冷却した。この溶液に、n−ブチルリチウム(24.8mLの1
.6MTHF溶液、39.6mmol、1.3当量)をゆっくりと(内部温度が
5℃を超えない速度で)添加した。溶液を0℃で1時間撹拌し、次いで−78℃
に冷却した。35mLのTHF中表題アリルエステル(11.3g、30.5m
mol)溶液を非常にゆっくりと(内部温度が−72℃を超えない速度で)LD
A溶液に激しく撹拌しながら添加した。反応混合物を45分間−78℃で撹拌し
、次いでTBSCl(45mlのTHF中5.05g、33.5mmol、1.
1当量)をゆっくりと(内部温度<−72℃)、次いでDMPU(25mL)を
ゆっくりと(内部温度<−72℃)添加した。反応混合物を−78℃で30分間
撹拌し、次いで5時間の間に−78℃から−20℃に徐々に暖めた。次いで反応
物を飽和塩化アンモニウム溶液(150mL)でクエンチし、ヘキサン(3×1
50ml)で抽出した。合わせた有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥した(1
0g)。硫酸マグネシウムを濾別し、溶媒を減圧下ロータリーエバポレーターで
除去した。残渣を次いで真空乾燥して粗生成物を得て、シリカゲルクロマトグラ
フィー精製し所望の生成物を得た(12.5g、収率83%)。エナンチオ選択
率:94%ee(GCによる)、ジアステレオ選択率、アンチ/シン>20:1
(NMRによる).13C−NMR(ppm、遊離酸、CDCl3):18.3、
21.5、22.6、23.6、25.9、26.4、29.2、30.5、3
1.1、38.8、45.5、48.7、63.1、127.7、140.5、
181.7.1H−NMR(300MHz、ppm、CDCl3、J=Hz):−
0.034(s、6H)、0.85(dd、J=6.5、6.5、6H)、0.
85、(s、9H)、0.94(d、J=22、6H)、1.15〜1.29(
m、3H)、1.30〜1.57(m、4H)、2.09(m、1H)、2.1
8〜2.32(m、3H)、3.53(t、J=5.3、2H)、4.95(d
d、J=15.19、7.79、1H)、5.29 (dd、J=15.02、
7.79、1H)。
【0206】実施例 5 アミド(VII−ii)の調製
【0207】
【化80】
【0208】 氷浴中で冷却した、酸(2.4g、8mmol)および ω-N−Boc−L
−リジンメチルエステル塩化水素酸塩(2.4g、8mmol)のDMF(30
ml)溶液にトリエチルアミン(6.7ml、48mmol)を注入し、次いで
PyBop(4.70g、8mmol)を添加した。0℃で2時間、室温で3時
間撹拌を続けた。得られる混合物をEtOAc(150 ml)で希釈し、次い
でNaHCO3水溶液、塩水で洗浄し、Na2SO4乾燥した。EtOAc溶液を
濃縮し、残渣をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにかけ、白色固体と
して生成物を得た(3.59g、83%)。ジアステレオマー過剰率:>95%
1H−NMRによる)。1H−NMR(CDCl3):6.04(1H、d)、
5.40(1H、dd)、4.96(1H、dd)、4.76(1H、ブロード
)、4.64(1H、m)、4.58(2H、s)、3.76(3H、s)、3
.46(2H、m)、3.34(3H、s)、3.08(2H、q)、2.28
(1H、m)、1.96−2.16(2H、m)、1.84(1H、m)、1.
14−1.68(10、m)、1.46(9H、s)、0.98(6H、d)、
0.86(6H、d)。MS(ESI):543(M+1)。
【0209】実施例 6 アミノアルコール(VIII−a−i)の調製
【0210】
【化81】
【0211】 アミド(3.30g、6.10mmol)のMeOH(36ml)溶液に1,
4−ジオキサン(12ml)中4N HClを添加した。得られる溶液を室温で
7時間撹拌し、次いで減圧濃縮し、非晶質固体としてアミノアルコールを得た(
2.60g、99%)。 1H NMR(DMSO):8.26(1H、d)、
7.98(2H、s)、5.28(1H、dd)、4.90(1H、dd)、4
.20(1H、m)、3.58(1H、m)、3.26(2H、t)、2.70
(2H、m)、2.24(m、1H)、2.10(1H、t)、1.82(1H
、q)、1.00−1.70(13H、m)、0.92(6H、d)、0.78
(3H、d)、0.74(3H、d)。MS(ESI):399(M+1)。
【0212】実施例 7 カルバメート(IX−a−i)の調製
【0213】
【化82】
【0214】 −20℃に冷却したTHF(100 ml)中アミノアルコールのHCl塩(
560mg、1.06mmol)の懸濁液にDIEA(0.58ml)を添加し
た。30分撹拌後、トリホスゲン(116mg)のTHF(10ml)溶液を注
入し、次いで触媒量のジブチルスズジラウレート(5mol%)を添加した。混
合物を−20℃で5時間撹拌し、次いで室温で一晩撹拌した。濃縮後、固体残渣
をヘキサンで洗浄し、さらにCH2Cl2およびMeOHを溶離液として用いたフ
ラッシュクロマトグラフィーで精製し、所望の環式カルバメートを白色固体とし
て得た(405mg、74%)。 1H NMR(CDCl3):5.90(1H
、d)、5.34(1H、dd)、4.80(1H、dd)、4.80(2H、
m)、4.40(1H、t)、3.78(1H、m)、3.68(3H、s)、
3.38(1H、m)、2.94(1H、m)、2.20(2H、m)、1.8
0−2.04(3H、m)、0.94−1.60(10H、m)、0.90(6
H、d)、0.88(3H、d)、0.86(3H、d)。MS(ESI):4
25(M+1)。
【0215】実施例 9 シクロフェン(IX−i)の調製
【0216】
【化83】
【0217】 フェノールアルコール(530mg、1.22mmol)およびCBr4(8
10mg、2.44mmol)をTHF(12 ml)中で混合し、氷浴中で冷
却した。この溶液に、PPh3(640mg、2.44mmol)THF(10
ml)溶液を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。THFの除去後、残
渣を溶離液としてEtOAcおよびヘキサンの混合物を用いたシリカゲルのクロ
マトグラフィーにかけて所望の臭化物を非晶質固体として得た(540mg、8
9%)。
【0218】 60℃に加熱したDMF(13.2ml)およびDMSO(4.4ml)中C
2CO3(720mg、2.2mmol)の懸濁液に臭化物(420mg、0.
85mmol)のDMF(6.5ml)溶液を添加した。添加後、撹拌を80℃
で30分間続けた。混合物を氷浴で0℃まで冷却し、クエン酸で中和した。DM
FおよびDMSOの減圧留去後、残渣をEtOAcで抽出し、EtOAc溶液を
NaHCO3、塩水で洗浄し、次いで乾燥した。濃縮後、溶離液としてEtOA
cおよびヘキサンの混合物を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより白色
固体を得た(240mg、68%)。1H NMR(CDCl3):7.26(1
H、d)、7.08(1H、d)、6.94(2H、s)、5.30(2H、m
)、4.98(1H、m)、4.64(1H、dd)、4.20(1H、dd)
、3.86(1H、m)、3.76(3H、s)、3.70(1H、dd)、2
.60(1H、t)、2.24(1H、m)、1.86(1H、m)、1.58
(3H、m)、1.00−1.40(5H、m)、0.986(6H、d)、0
.86(3H、d)、0.76(3H、d)。MS(ESI)、416(M+1
)。
【0219】実施例 10 環式カルバメートの二酸モノメチルエステル(X−a−i)の調製
【0220】
【化84】
【0221】 環式カルバメート(35mg、0.083mmol)メタノール(5ml)溶
液をアセトン−ドライアイス浴で冷却した。この溶液にO3−O2フローを通気し
た。溶液が若干青色になったとき、減圧濃縮した。このようにして得られた残渣
を4mlのギ酸に溶解させ、次いで2mlの30%H22を添加した。混合物を
室温で3時間撹拌した。1.8gのハイドロビスルファイトナトリウムを1度に
加えた。添加後、反応混合物をさらに室温で30分撹拌した(このとき過酸化物
試験は陰性であるべきである)。濃縮後、残渣を十分にEtOAcおよびCH2
Cl2.で洗浄した。有機溶液の濃縮により固体を得て、さらにプラグ濾過で精
製して26mgの生成物が得られた。 1H NMR(DMSO):7.98(
1H、d)、6.36(1H、s)、4.40(1H、m)、4.14(1H、
m)、3.92(1H、d)、3.60(3H、s)、3.04(2H、m)、
2.50(1H、m)、2.20(1H、m)、1.30−1.80(13H、
m)、0.88(3H、d)、0.82(3H、d).MS(ESI):405
(M+1)。
【0222】分析方法 GC試験方法(アキラル) 反応物および生成物(ステップ1〜3)の一般的分析用:
【0223】クロマトグラフィー条件 カラム:J&W DB−17、15m×0.53mm内径、1.0um厚のフィ
ルム厚または相当物 注入器温度: 150℃ 検出器温度: 280℃ 入口圧: 2.8psi 入口流速: 4ml/分 終了時間: 37.5分 分割フロー(split flow): 分割なし
【0224】オーブン温度プログラム オーブン初期温度:35℃ 時間: 5分 オーブンプログラム速度:15℃/分 オーブン温度:240℃ 時間: 2分 オーブンプログラム速度:10℃/分 オーブン温度:270℃ 時間: 7分
【0225】サンプル調製 ACNに溶解させた反応混合物1滴
【0226】およその保持時間 実施例1:プロパルギル−OH(II): 13.4分 アリル−OH(III): 13.2分 実施例2: アリル−エステル(IV): 15.9分 実施例3: クライゼン−シリル−エステル(V): 15.5分
【0227】GC試験方法(キラル) クライゼン転位(ステップ3)に続くシリルエステルジアステレオマーの測定用
【0228】クロマトグラフィー条件 カラム: J&W DB−17、15m×0.53mm 内径、1.0um厚の
フィルム厚または相当物 注入器温度: 150℃ 検出器温度: 280℃ 入口圧: 2.8psi 入口流速: 4ml/分 終了時間: 28.0分 分割フロー: 分割なし
【0229】オーブン温度プログラム オーブン初期温度:150℃ 時間: 5分 オーブンプログラム:2℃/分 −> 170℃ 時間: 3分 オーブンプログラム: 10℃/分 −> 270℃
【0230】サンプル調製 アセトニトリル中のサンプル1滴
【0231】およその保持時間 実施例3および4:アンチ(シリル−エステル): 15.1分 シン(シリル−エステル): 15.6分
【0232】HPLC方法 (キラル) ステップ1のアリルエステルのアッセイ:
【0233】クロマトグラフィー条件 カラム: キラセルAD、25cm×4.6mm 内径 移動相: 99%アセトニトリル/1%イソプロパノール 流速: 1.0mL/分 オーブン温度: 5℃ 注入体積: 5uL 検出: 205nm 終了時間: 10分 後時間: 3分
【0234】サンプル調製 サンプル調製: サンプルをアセトニトリル(溶離液)に溶解させ、濃度を約1
mg/mlに調節する。サンプル濃度は、適正な計量を確保するために調節して
もよい。
【0235】保持時間 実施例1: Sエナンチオマー: 3.7分 Rエナンチオマー: 4.0分
【0236】HPLC方法 (アキラル) ステップ4〜7の反応物および生成物の一般的モニター用方法:
【0237】カラム :25cm×4.6mm 径 Ultracarb 5 C8 (Phenomenex)
【0238】移動相 :A: HPLCグレード水中0.1%トリフルオロ酢酸 B: HPLCグレードアセトニトリル中0.1%トリフルオロ酢酸
【0239】グラジエント :t=0分 60% A 40% B t=5分 60% A 40% B t=10分 60% A 40% B t=15分 55% A 45% B t=20分 50% A 50% B t=25分 0% A 100% B t=30分 0% A 100% B
【0240】流速 : 1.0mL/分注入体積 : 5マイクロリットル終了時間 : 30分オーブン温度 : 周囲温度検出器 : UV(220nm)
【0241】 サンプル調製: 25mgのサンプル(乾燥固体質量)を溶離液に溶解させ、濃
度を約1mg/mlに調節する。反応の進行をモニターするために反応アリコー
ト(1〜5滴)を溶離液に溶解させてもよい。サンプル濃度は、適正な計量を確
保するために調節してもよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 69/007 C07C 69/007 B 69/24 69/24 235/28 235/28 C07D 273/02 C07D 273/02 // A61K 31/395 A61K 31/395 31/55 31/55 A61P 19/02 A61P 19/02 29/00 101 29/00 101 43/00 43/00 111 111 C07F 7/18 C07F 7/18 A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AU ,BR,CA,CN,CZ,EE,HU,IL,IN, JP,KR,LT,LV,MX,NO,NZ,PL,R O,SG,SI,SK,UA,VN,ZA (72)発明者 シルビオ キャンパグナ アメリカ合衆国 19820 デラウェア州 ニュー キャッスル ストーンブリッジ ブールバード 2903 (72)発明者 パスカル エヌ. コンファローン アメリカ合衆国 19807 デラウェア州 グリーンビル センテニアル サークル 303 (72)発明者 フューキアン ジン アメリカ合衆国 19810 デラウェア州 ウィルミントン ナーマンズ ロード 3120 アパートメント エフ9 (72)発明者 ツェ ワン アメリカ合衆国 19707 デラウェア州 ホッケシン ウェストウッズ ブールバー ド 67 Fターム(参考) 4C056 AA10 AB01 AB02 AD10 AE01 AF01 FA17 FB05 4C086 AA04 BC31 CB22 MA01 MA04 NA14 ZB11 ZB26 ZC20 4H006 AA01 AA02 AB20 AC48 BJ50 BN30 BP10 BR10 BS10 BV34 4H049 VN01 VP01 VQ20 VQ25 VR23 VR41 VU06

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(VII)の化合物: 【化1】 またはその塩形態の製造方法であって、 式中、 Dは、パラHO−C64−またはP1−NR11−CH2CH2CH2−であり、 Gは、ハロゲンまたは−OPであり、 Pは、適切な酸素保護基であり、 P1は、適切な窒素保護基であり、 R1は、0〜5個のR1aで置換されたC1 5アルキル、0〜5個のR1aで置換
    された−(CH2r−C3 10シクロアルキルおよび0〜5個のR1aで置換され
    た−(CH2r−アリールからなる群から選択され、 R1aは、それぞれの場合、水素、−CF3、−CF2CF3、−NR1b1c、−
    Si(R1d3、C1 5アルキル、C3 10シクロアルキル、および0〜5個のR 1e で置換されたアリールからなる群から独立に選択され、 R1bおよびR1cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル
    およびフェニルからなる群から独立に選択され、 R1dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5ハロアルキル、および0〜
    5個のR1eで置換されたアリールからなる群から独立に選択され、 R1eは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR1f、−OH、
    ハロ、−NH2および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R1fは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R2は、C1 10アルキル、C3 10シクロアルキル、および0〜3個のR2a
    置換された−(CH2r−フェニルからなる群から選択され、 R2aは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR2b、−OH、
    ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R2bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R3は、−OR4、−NR56、−NR6(OR5)、0〜3個のR3aで置換され
    たC1 5アルキル、0〜5個のR3aで置換された−(CH2r−アリール、およ
    び0〜3個のR3aで置換された−(CH2r−複素環からなる群から選択され、 R3aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、ハロ、ヒドロキシ、−O−
    (CH2r−R3b、−(CH2r−C(O)R3b、−(CH2r−SO2NHR3 b 、−(CH2r−C(O)NHR3b、−(CH2r−OC(O)R3b、−(C
    2r−NHSO23b、アリール、−(CH2r−NHC(O)R3b、および
    −(CH2r−C(O)OR3bからなる群から独立に選択され、 R3bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R4は、水素、C1〜C10アルキル、−(CH2r−C3 10シクロアルキル、
    −(CH2r−複素環、および0〜5個のR4aで置換された−(CH2r−アリ
    ールからなる群から選択され、 R4aは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR4b、−OH、
    ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R4bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R5は、C1〜C5アルキル, −(CH2r−C3〜C10シクロアルキル、 −(CHR5aY)n−R9、 −(CR78) n−O−C(R78r−R9, −(CR78r−R9、および −(CR78rCONR78からなる群から選択され、 R5aは、それぞれの場合、水素、0〜3個のR5bで置換されたC1 10アルキ
    ル、0〜3個のR5bで置換された−(CH2r−アリール、および0〜3個のR 5b で置換された−(CH2r−O−(CH2r−アリールからなる群から独立に
    選択され、 R5bは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR5c、−NHC(O
    )CH3、−アリール−(CH2r−NH2、−アリール−(CH2r−アリール
    、0〜3個のR5dで置換されたC1 10アルキル、および0〜3個のR5dで置換
    された−(CH2r−アリールからなる群から独立に選択され、 R5cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R5dは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、−O−(CH2r−R5e
    −OH、ハロ、−NHC(O)CH3、および−C(O)NH2からなる群から独
    立に選択され、 R5eは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R6は、水素、C1〜C10アルキル、−(CH2r−アリール、−(CH2r
    C(O)R6a、−(CH2r−複素環、および0〜5個のR6cで置換されたフェ
    ニルからなる群から選択され、 R6aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、−O−(CH2r−R6b
    −OH、ハロ、−NHC(O)CH3、および−C(O)NH2からなる群から独
    立に選択され、 R6bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R6cは、それぞれの場合、ハロゲン、NO2、−R6d、および−O−(CH2 r −R6dからなる群から独立に選択され、 R6dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 あるいは、R5およびR6が結合して、3から8員の複素環を形成し、−O−、
    −NR6−、−S(O)p−、および−C(O)−から選択される、さらに1か
    ら3個のヘテロ原子を含み、任意にフェニル環に縮合しており、 R7およびR8は、HまたはR5aであってもよく、 あるいは、R7およびR8が結合して、1〜3個のR7aで置換された、3から7
    員の複素環を形成し、−O−、−S(O)p−、および−NR6−から選択され
    る、さらに1〜3個のヘテロ原子を含み、任意に0〜3個のR7c置換されたアリ
    ール環に縮合しており、 R7aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル、ヒ
    ドロキシ、ハロ、−OR7b、−NHC(O)CH3、−C(O)NH2、およびア
    リールからなる群から独立して選択され、 R7bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R7cは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル、ヒ
    ドロキシ、ハロ、−O(CH2r−R7d、−NHC(O)CH3、−C(O)N
    2、およびアリールからなる群から独立に選択され、 R7dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R9は、水素、C1 5アルキル、−C(O)OC1 5アルキル、0〜3個のR9 a で置換された−(CH2r−アリール、および0〜3個のR9aで置換され、0
    から2個のN、OまたはS(O)pを含む5または6員の複素環からなる群から
    選択され、 R9a は、−OH、−O−(CH2r−R9b、−C(O)OR9b、−NHR10 およびアリールからなる群から選択され、 R9bは、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェニルからなる群か
    ら選択され、 R10は、それぞれの場合、Hまたは0〜3個のR10aで置換されたC1 10アル
    キルから独立に選択され、 R10aは、それぞれの場合、水素、0〜3個のR10bで置換されたC1〜C10
    ルキル、および0〜3個のR10bで置換された−(CH2r−アリールからなる
    群から独立に選択され、 R10bは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR10c、−NHC(
    O)CH3、−(CH2r−C(O)NH2、−アリール−NH2、および−SO2 NH2からなる群から独立に選択され、 R10cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフ
    ェニルからなる群から独立に選択され、 R11は、それぞれの場合、水素、0〜3個のR11aで置換されたC1〜C10アル
    キル、および0〜3個のR11aで置換された−(CH2r−アリールからなる群
    から独立に選択され、 R11aは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR11b、−NHC(
    O)CH3、−(CH2r−C(O)NH2、−アリール−NH2、および−SO2 NH2からなる群から独立に選択され、 R11bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフ
    ェニルからなる群から独立に選択され、 nは、1、2および3から選択され、 pは、それぞれの場合、0、1および2から独立に選択され、 rは、それぞれの場合、0、1、2および3から独立に選択され Yは、−CONR10−、−NR10CO−、−SO2NR10−、−NR10SO2
    、および5員複素環からなる群から選択され、 zは、1、2、3、4および5から選択され、 該方法は、 式(IV)(式中、二重結合はE配置である): 【化2】 の化合物を強酸の存在下、シリル化剤と接触させ、 式(IV−a)(式中、R12は、それぞれの場合、C1 6アルキルおよびフェニ
    ルから独立に選択される): 【化3】 の化合物を得るステップと、 式(IV−a)の化合物を水酸化物と接触させ、 式(V): 【化4】 の化合物を形成することと、 式(V)の化合物を式(VI): 【化5】 の化合物とカップリングさせ、式(VII)の化合物またはその塩形態を形成さ
    せることを含むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法であって、式(IV)の化合物は、 式(II): 【化6】 の化合物を還元して、 式(III): 【化7】 の化合物を形成することと、 式(III)の化合物をアシル化して式(IV)の化合物を形成することを含む
    方法により製造されることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の方法であって、 Pは、tert−ブチルジメチルシリルまたはメトキシメチルであり、 P1は、tert−ブチルオキシカルボニルであり、 R1は、C1 5アルキルであり、 R2は、C1 10アルキル、C3 10シクロアルキル、および−(CH2r−フ
    ェニルからなる群から選択され、 R3は、−OR4または−NR56であり、 R4は、水素、C1 10アルキル、−(CH2r−C3 10シクロアルキル、お
    よび−(CH2r−フェニルからなる群から選択され、 R5は、C1 5アルキル、−(CH2r−C3 10シクロアルキル、−CH2
    CONHR10、−CH2−C(O)OC1 5アルキル、−CH2−CONR78
    および−(CH2r−フェニルからなる群から選択され、 R6は、水素またはC1〜C10アルキルから選択され、 R7およびR8は、−O−または−NR6−を含む6員の飽和環を形成し、 R10は、HまたはC1 5アルキルであり、 R11は、水素、C1〜C10アルキル、およびフェニルからなる群から選択され
    、 rは、0、1、および2から選択され、 zは、2であることを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の方法であって、シリル化剤は、トリメチル
    シリルクロリドまたはt−ブチルジメチルシリルクロリドであり、 強塩基は、リチウムジイソプロピルアミドまたはリチウムヘキサメチルジシラ
    ジドであり、 カップリングは、ジシクロヘキシルカルボジイミド、カルボニルジイミダゾー
    ル、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド、O−(
    1H−ベンゾトリアゾル−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラ−メチルウ
    ロニウムテトラフルオロボレート、ベンゾトリアゾル−1−イル−オキシ−トリ
    −ピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェートおよびベンゾトリアゾル
    −1−イル−オキシ−トリス−ジメチルアミノ−ホスホニウムヘキサフルオロホ
    スフェートからなる群から選択されるカップリング剤の存在下、式(VI)の化
    合物と式(V)の化合物を接触させることを含むことを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の方法であって、 R1は、−CH2CH(CH32であり、 R2は、−CH(CH32であり、 R3は、−OC1 5アルキル−NHCH2C(O)OC1 5アルキル、−NH
    CH2C(O)NR78および−NHCH2C(O)NHCH3からなる群から選
    択され、 R7およびR8は、一緒になって、モルホリン環を形成する ことを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 式(X−a): 【化8】 の化合物またはその製薬上許容可能な塩形態を製造する方法であって、 式中、 R1は、0〜5個のR1aで置換されたC1 5アルキル、 0〜5個のR1aで置換された−(CH2r−C3 10シクロアルキルおよび0〜
    5個のR1aで置換された−(CH2r−アリールからなる群から選択され、 R1aは、それぞれの場合、水素、−CF3、−CF2CF3、−NR1b1c、−
    Si(R1d3 1 5アルキル、C3 10シクロアルキル、および0〜5個のR1 e で置換されたアリールからなる群から独立に選択され、 R1bおよびR1cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル
    およびフェニルからなる群から独立に選択され、 R1dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5ハロアルキル、および0〜
    5個のR1eで置換されたアリールからなる群から独立に選択され、 R1eは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR1f、−OH、
    ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R1fは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R3は、−OR4、−NR56、−NR6(OR5)、0〜3個のR3aで置換され
    たC1 5アルキル、0〜5個のR3aで置換された−(CH2r−アリールおよび
    0〜3個のR3aで置換された−(CH2r−複素環からなる群から選択され、 R3aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、ハロ、ヒドロキシ、−O−
    (CH2r−R3b、−(CH2r−C(O)R3b、−(CH2r−SO2NHR3 b 、−(CH2r−C(O)NHR3b、−(CH2r−OC(O)R3b、−(C
    2r−NHSO23b、アリール、−(CH2r−NHC(O)R3b、および
    −(CH2r−C(O)OR3bからなる群から独立に選択され、 R3bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R4は、水素、C1〜C10アルキル、−(CH2r−C3 10シクロアルキル、
    −(CH2r−複素環、および0〜5個のR4aで置換された−(CH2r−アリ
    ールからなる群から選択され、 R4aは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR4b、−OH、
    ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R4bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R5は、C1〜C5アルキル、 −(CH2r−C3〜C10シクロアルキル, −(CHR5aY)n−R9、 −(CR78) n−O−C(R78r−R9, −(CR78r−R9、および −(CR78rCONR78からなる群から選択され、 R5aは、それぞれの場合、水素、0〜3個のR5bで置換されたC1 10アルキ
    ル、0〜3個のR5bで置換された−(CH2r−アリール、および0〜3個のR 5b で置換された−(CH2r−O−(CH2r−アリールからなる群から独立に
    選択され、 R5bは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR5c、−NHC(O
    )CH3、−アリール−(CH2r−NH2、−アリール−(CH2r−アリール
    、0〜3個のR5dで置換されたC1 10アルキル、および0〜3個のR5dで置換
    された−(CH2r−アリールからなる群から独立に選択され、 R5cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R5dは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、−O−(CH2r−R5e
    −OH、ハロ、−NHC(O)CH3、および−C(O)NH2からなる群から独
    立に選択され、 R5eは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R6は、水素、C1〜C10アルキル、−(CH2r−アリール、−(CH2r
    C(O)R6a、−(CH2r−複素環および0〜5個のR6cで置換されたフェニ
    ルからなる群から選択され、 R6aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、−O−(CH2r−R6b
    −OH、ハロ、−NHC(O)CH3、および−C(O)NH2からなる群から独
    立に選択され、 R6bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R6cは、それぞれの場合、ハロゲン、NO2、−R6d、および−O−(CH2 r −R6dからなる群から独立に選択され、 R6dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 あるいは、R5およびR6が結合して、3から8員の複素環を形成し、−O−、
    −NR6−、−S(O)p−、および−C(O)−から選択されるさらに1から
    3個のヘテロ原子を含み、任意にフェニル環に縮合しており、 R7およびR8は、HまたはR5aであってもよく、 あるいは、R7およびR8が結合して、1〜3個のR7aで置換された、3から7
    員の複素環を形成し、−O−、−S(O)p−、および−NR6−から選択され
    る、さらに1〜3個のヘテロ原子を含み、任意に0〜3個のR7c置換されたアリ
    ール環に縮合しており、 R7aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル、ヒ
    ドロキシ、ハロ、−OR7b、−NHC(O)CH3、−C(O)NH2、およびア
    リールからなる群から選択され、 R7bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R7cは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル、ヒ
    ドロキシ、ハロ、−O(CH2r−R7d、−NHC(O)CH3、−C(O)N
    2、およびアリールからなる群から独立に選択され、 R7dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R9は、水素、C1 5アルキル、−C(O)OC1 5アルキル、0〜3個のR9 a で置換された−(CH2r−アリール、および0〜3個のR9aで置換され、0
    から2個のN、OまたはS(O)pを含む5または6員の複素環からなる群から
    選択され、 R9aは、−OH、−O−(CH2r−R9b、−C(O)OR9b、NHR10およ
    びアリールからなる群から選択され、 R9bは、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェニルからなる群か
    ら選択され、 R10は、それぞれの場合、Hまたは0〜3個のR10aで置換されたC1 10アル
    キルであり、 R10aは、それぞれの場合、、水素、0〜3個のR10bで置換されたC1〜C10
    アルキル、および0〜3個のR10bで置換された−(CH2r−アリールからな
    る群から独立に選択され、 R10bは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR10c、−NHC(
    O)CH3、−(CH2r−C(O)NH2、−アリール−NH2、および−SO2 NH2からなる群から独立に選択され、 R10cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフ
    ェニルからなる群から独立に選択され、 R11は、それぞれの場合、水素、0〜3個のR11aで置換されたC1〜C10アル
    キル、および0〜3個のR11aで置換された−(CH2r−アリールからなる群
    から独立に選択され、 R11aは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR11b、−NHC(
    O)CH3、−(CH2r−C(O)NH2、−アリール−NH2、および−SO2 NH2からなる群から独立に選択され、 R11bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフ
    ェニルからなる群から独立に選択され、 nは、1、2および3から選択され、 pは、それぞれの場合0、1および2から独立に選択され、 rは、それぞれの場合0、1、2および3から独立に選択され、 Yは、−CONR10−、−NR10CO−、−SO2NR10−、−NR10SO2
    、および5員複素環からなる群から選択され、 zは、1、2、3、4および5から選択され、 該方法は、 式(VIII−a): 【化9】 式中、 R2は、C1 10アルキル、C3 10シクロアルキル、および0〜3個のR2a
    置換された−(CH2r−フェニルからなる群から選択され、 R2aは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR2b、−OH、
    ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R2bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択される式(VIII−a)の化合物またはその塩
    形態を環化させて、 式(IX−a): 【化10】 の化合物を形成することと、 式(IX−a)の化合物を酸化剤と接触させ、式(X−a)の化合物またはその
    製薬上許容可能な塩形態を形成することを含むことを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の方法であって、 R1は、C1 5アルキルであり、 R2は、C1 10アルキル、C3 10シクロアルキル、および−(CH2r−フ
    ェニルからなる群から選択され、 R3は、−OR4または−NR56であり、 R4は、水素、C1 10アルキル、−(CH2r−C3 10シクロアルキル、お
    よび−(CH2r−フェニルからなる群から選択され、 R5は、C1 5アルキル、−(CH2r−C3 10シクロアルキル、−CH2
    CONHR10、−CH2−C(O)OC1 5アルキル、−CH2−CONR78
    および−(CH2r−フェニルからなる群から選択され、 R6は、水素またはC1〜C10アルキルから選択され、 R7およびR8は、−O−または−NR6−を含む6員の飽和環を形成し、 R10は、HまたはC1 5アルキルであり、 R11は、水素、 C1〜C10アルキル、およびフェニルからなる群から選択さ
    れ、 rは、0、1、または2から選択され、 zは、2であり、 環化は、酸スカベンジャーの存在下、式(XII−a)の化合物の遊離塩基を
    ホスゲンまたはその等価物と接触させることを含み、 酸化剤は、NaIO4中のKMnO4またはオゾンである ことを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の方法であって、 R1は、−CH2CH(CH32であり、 R2は、−CH(CH32であり、 R3は、−OC1 5アルキル−NHCH2C(O)OC1 5アルキル、−NH
    CH2C(O)NR78および−NHCH2C(O)NHCH3からなる群から選
    択され、 R7およびR8は、一緒になって、モルホリン環を形成し、 環化は、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、およびピリジンか
    らなる群から選択される酸スカベンジャーの存在下、式(XII−a)の化合物
    の遊離塩基をホスゲンまたはその等価物と接触させることを含み、 酸化剤がオゾンであることを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 R3が−OCH3であることを特徴とする請求項8に記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 式(X): 【化11】 の化合物またはその製薬上許容可能な塩形態を製造する方法であって、 式中、 R1は、0〜5個のR1aで置換されたC1 5アルキル、0〜5個のR1aで置換
    された−(CH2r−C3 10シクロアルキルおよび0〜5個のR1aで置換され
    た−(CH2r−アリールからなる群から選択され、 R1aは、それぞれの場合、水素、−CF3、−CF2CF3、−NR1b1c、−
    Si(R1d3 1 5アルキル、C3 10シクロアルキル、および0〜5個のR1 e で置換されたアリールからなる群から独立に選択され、 R1bおよびR1cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル
    およびフェニルからなる群から独立に選択され、 R1dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5ハロアルキル、および0〜
    5個のR1eで置換されたアリールからなる群から独立に選択され、 R1eは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR1f、−OH、
    ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R1fは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R3は、−OR4、−NR56、−NR6(OR5)、0〜3個のR3aで置換され
    たC1 5アルキル、0〜5個のR3aで置換された−(CH2r−アリール、およ
    び0〜3個のR3aで置換された−(CH2r−複素環からなる群から選択され、 R3aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、ハロ、ヒドロキシ、−O−
    (CH2r−R3b、−(CH2r−C(O)R3b、−(CH2r−SO2NHR3 b 、−(CH2r−C(O)NHR3b、−(CH2r−OC(O)R3b、−(C
    2r−NHSO23b、アリール、−(CH2r−NHC(O)R3b、および
    −(CH2r−C(O)OR3bからなる群から独立に選択され、 R3bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R4は、水素、C1〜C10アルキル、−(CH2r−C3 10シクロアルキル、
    −(CH2r−複素環、および0〜5個のR4aで置換された−(CH2r−アリ
    ールからなる群から選択され、 R4aは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR4b、−OH、
    ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R4bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R5は、C1〜C5アルキル、 −(CH2r−C3〜C10シクロアルキル、 −(CHR5aY)n−R9、 −(CR78) n−O−C(R78r−R9、 −(CR78r−R9、および −(CR78rCONR78からなる群から選択され、 R5aは、それぞれの場合、水素、0〜3個のR5bで置換されたC1 10アルキ
    ル、0〜3個のR5bで置換された−(CH2r−アリール、および0〜3個のR 5b で置換された−(CH2r−O−(CH2r−アリールからなる群から独立に
    選択され、 R5bは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR5c、−NHC(O
    )CH3、−アリール−(CH2r−NH2、 −アリール−(CH2r−アリール、 0〜3個のR5dで置換されたC1 10アルキル、および 0〜3個のR5dで置換されたおよび−(CH2r−アリールからなる群から独立
    に選択され、 R5cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R5dは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、−O−(CH2r−R5e
    −OH、ハロ、−NHC(O)CH3、および−C(O)NH2からなる群から独
    立に選択され、 R5eは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R6は、水素、C1〜C10アルキル、−(CH2r−アリール、−(CH2r
    C(O)R6a、−(CH2r−複素環および0〜5個のR6cで置換されたフェニ
    ルからなる群から選択され、 R6aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、−O−(CH2r−R6b
    −OH、ハロ、−NHC(O)CH3、および−C(O)NH2からなる群から独
    立に選択され、 R6bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R6cは、それぞれの場合、ハロゲン、NO2、−R6d、および−O−(CH2 r −R6dからなる群から独立に選択され、 R6dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 あるいは、R5およびR6が結合して3から8員の複素環を形成し、−O−、−
    NR6−、−S(O)p−、および−C(O)−から選択されるさらに1から3
    個のヘテロ原子を含み、任意にフェニル環に縮合しており、 R7およびR8は、HまたはR5aであってもよく、 あるいは、R7およびR8が結合して、1〜3個のR7aで置換された、3から7
    員の複素環を形成し、−O−、−S(O)p−、および−NR6−から選択され
    る、さらに1〜3個のヘテロ原子を含み、任意に0〜3個のR7c置換されたアリ
    ール環に縮合しており、 R7aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル、ヒ
    ドロキシ、ハロ、−OR7b、−NHC(O)CH3、−C(O)NH2、およびア
    リールからなる群から選択され、 R7bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R7cは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル、ヒ
    ドロキシ、ハロ、−O(CH2r−R7d、−NHC(O)CH3、−C(O)N
    2、およびアリールからなる群から独立に選択され、 R7dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R9は、水素、C1 5アルキル、−C(O)OC1 5アルキル、0〜3個のR9 a で置換された−(CH2r−アリール、および0〜3個のR9aで置換され、0
    から2個のN、OまたはS(O)pを含む5または6員の複素環からなる群から
    選択され、 R9aは、−OH、−O−(CH2r−R9b、−C(O)OR9b、NHR10およ
    びアリールからなる群から選択され、 R9bは、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェニルからなる群か
    ら選択され、 R10は、それぞれの場合独立に、Hまたは0〜3個のR10aで置換されたC1 10 アルキルであり、 R10aは、それぞれの場合、水素、0〜3個のR10bで置換されたC1〜C10
    ルキル、および0〜3個のR10bで置換された−(CH2r−アリールからなる
    群から独立に選択され、 R10bは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR10c、−NHC(
    O)CH3、−(CH2r−C(O)NH2、−アリール−NH2、および−SO2 NH2からなる群から独立に選択され、 R10cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフ
    ェニルからなる群から独立に選択され、 nは、1、2および3から選択され、 pは、それぞれの場合0、1および2から独立に選択され、 rは、それぞれの場合0、1、2および3から独立に選択され、 Yは、−CONR10−、−NR10CO−、−SO2NR10−、−NR10SO2
    、および5員複素環からなる群から選択され、 zは、1、2、3、4および5から選択され、 該方法は、 式(VIII): 【化12】 式中、 Lは、脱離基であり、 R2は、C1 10アルキル、C3 10シクロアルキル、および0〜3個のR2a
    置換された−(CH2r−フェニルからなる群から選択され、 R2aは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR2b、−OH、
    ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R2bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択される 式(VIII)の化合物を環化させ、 式(IX): 【化13】 の化合物を得ることと、 式(IX)の化合物を酸化剤と接触させて、式(X)の化合物またはその製薬上
    許容可能な塩形態を得ることを含むことを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の方法であって、 R1は、C1 5アルキルであり、 R2は、C1 10アルキル、C3 10シクロアルキル、および−(CH2r−フ
    ェニルからなる群から選択され、 R3は、−OR4または−NR56であり、 R4は、水素、C1 10アルキル、−(CH2r−C3 10シクロアルキル、お
    よび−(CH2r−フェニルからなる群から選択され、 R5は、C1 5アルキル、−(CH2r−C3 10シクロアルキル、−CH2
    CONHR10、−CH2−C(O)OC1 5アルキル、−CH2−CONR78
    および−(CH2r−フェニルからなる群から選択され、 R6は、水素またはC1〜C10アルキルから選択され、 R7およびR8は、−O−または−NR6−を含む6員の飽和環を形成し、 R10は、HまたはC1 5アルキルであり、 rは、0、1、または2から選択され、 zは、2であり、 脱離基は、塩素、臭素、ヨウ素、メシレートおよびトシレートからなる群から
    選択され、 環化は、式(VIII)の化合物を適切な塩基と適切な溶媒中、適切な温度で
    接触させることを含み、 酸化剤は、NaIO4中のKMnO4またはオゾンである ことを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の方法であって、 R1は、−CH2CH(CH32であり、 R2は、−CH(CH32であり、 R3は、−OC1 5アルキル、−NHCH2C(O)OC1 5アルキル、−NH
    CH2C(O)NR78および−NHCH2C(O)NHCH3からなる群から選
    択され、 R7およびR8は、一緒になって、モルホリン環を形成し、 脱離基は、臭素であり、 環化は、式(VIII)の化合物の遊離塩基をジメチルホルムアミドおよびジ
    メチルスルホキシド中約70℃から90℃で炭酸セシウムと接触させることを含
    み、 酸化剤がオゾンであることを特徴とする方法。
  13. 【請求項13】 R3が−OCH3であることを特徴とする請求項12に記載
    の方法。
  14. 【請求項14】 式(III): 【化14】 の化合物であって、 式中、R2は、−CH(CH32であり、 Gは、−OCH2OCH3であり、 zが2であることを特徴とする化合物。
  15. 【請求項15】 式(IV): 【化15】 の化合物であって、 式中、R1は、−CH2CH(CH32であり、 R2は、−CH(CH32であり、 Gは、−OCH2OCH3であり、 zが2であることを特徴とする化合物。
  16. 【請求項16】 式(IV−a): 【化16】 の化合物であって、 式中、R1は、−CH2CH(CH32であり、 R2は、−CH(CH32であり、 R12は、それぞれの場合、C1 6アルキルまたはフェニルから独立に選択され
    、 Gは、−OCH2OCH3または−O−t−ブチルジメチルシリルであり、 zが2であることを特徴とする化合物。
  17. 【請求項17】 式(V): 【化17】 の化合物またはその塩形態であって、 式中、R1は、−CH2CH(CH32であり、 R2は、−CH(CH32であり、 Gは、−OCH2OCH3または−O−t−ブチルジメチルシリルであり、 zが2であることを特徴とする化合物またはその塩形態。
  18. 【請求項18】 式(VII): 【化18】 の化合物またはその塩形態であって、 式中、Dは、P1−NR11−CH2CH2CH2−、またはパラHO−C64−で
    あり、 Gは、ハロゲン、−OPまたは−OHからなる群から選択され、 Pは、適切な酸素保護基であり、 P1は、適切な窒素保護基であり、 P1は、適切な窒素保護基であり、 R1は、0〜5個のR1aで置換されたC1 5アルキル、 0〜5個のR1aで置換された−(CH2r−C3 10シクロアルキル および 0〜5個のR1aで置換された−(CH2r−アリールからなる群から選択され、 R1aは、それぞれの場合、水素、−CF3、−CF2CF3、−NR1b1c、−
    Si(R1d3 1 5アルキル、C3 10シクロアルキル、および0〜5個のR1 e で置換されたアリールからなる群から独立に選択され、 R1bおよびR1cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル
    およびフェニルからなる群から独立に選択され、 R1dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5ハロアルキル、および0〜
    5個のR1eで置換されたアリールからなる群から独立に選択され、 R1eは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR1f、−OH、
    ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R1fは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R2は、C1 10アルキル、C3 10シクロアルキル、および0〜3個のR2a
    置換された−(CH2r−フェニルからなる群から選択され、 R2aは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR2b、−OH、
    ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R2bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R3は、−OR4、−NR56、−NR6(OR5)、0〜3個のR3aで置換され
    たC1 5アルキル、0〜5個のR3aで置換された−(CH2r−アリール、およ
    び0〜3個のR3aで置換された−(CH2r−複素環からなる群から選択され、 R3aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、ハロ、ヒドロキシ、−O−
    (CH2r−R3b、−(CH2r−C(O)R3b、−(CH2r−SO2NHR3 b 、−(CH2r−C(O)NHR3b、−(CH2r−OC(O)R3b、−(C
    2r−NHSO23b、アリール、−(CH2r−NHC(O)R3b、および
    −(CH2r−C(O)OR3bからなる群から独立に選択され、 R3bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R4は、水素、C1〜C10アルキル、−(CH2r−C3 10シクロアルキル、
    −(CH2r−複素環、および0〜5個のR4aで置換された−(CH2r−アリ
    ールからなる群から選択され、 R4aは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR4b、−OH、
    ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R4bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R5は、C1〜C5アルキル、 −(CH2r−C3−C10シクロアルキル、 −(CHR5aY)n−R9、 −(CR78) n−O−C(R78r−R9, −(CR78r−R9、および −(CR78rCONR78からなる群から選択され、 R5aは、それぞれの場合、水素、0〜3個のR5bで置換されたC1 10アルキ
    ル、0〜3個のR5bで置換された−(CH2r−アリール、および0〜3個のR 5b で置換された−(CH2r−O−(CH2r−アリールからなる群から独立に
    選択され、 R5bは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR5c、−NHC(O
    )CH3、−アリール−(CH2r−NH2、−アリール−(CH2r−アリール
    、0〜3個のR5dで置換されたC1 10アルキル、および0〜3個のR5dで置換
    されたおよび−(CH2r−アリールからなる群から独立に選択され、 R5cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R5dは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、−O−(CH2r−R5e
    −OH、ハロ、−NHC(O)CH3、および−C(O)NH2からなる群から独
    立に選択され、 R5eは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R6は、水素、C1〜C10アルキル、−(CH2r−アリール、−(CH2r
    C(O)R6a、−(CH2r−複素環、および0〜5個のR6cで置換されたフェ
    ニルからなる群から選択され、 R6aは、それぞれの場合水素、C1 5アルキル、−O−(CH2r−R6b、−
    OH、ハロ、−NHC(O)CH3、および−C(O)NH2からなる群から独立
    に選択され、 R6bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R6cは、それぞれの場合、ハロゲン、NO2、−R6d、および−O−(CH2 r −R6dからなる群から独立に選択され、 R6dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 あるいは、R5およびR6が結合して3から8員の複素環を形成し、−O−、−
    NR6−、−S(O)p−、および−C(O)−から選択されるさらに1から3
    個のヘテロ原子を含み、任意にフェニル環に縮合しており、 R7およびR8は、HまたはR5aであってもよく、 あるいは、R7およびR8が結合して、1〜3個のR7aで置換された、3から7
    員の複素環を形成し、−O−、−S(O)p−、および−NR6−から選択され
    る、さらに1〜3個のヘテロ原子を含み、任意に0〜3個のR7c置換されたアリ
    ール環に縮合しており、 R7aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル、ヒ
    ドロキシ、ハロ、−OR7b、−NHC(O)CH3、−C(O)NH2、およびア
    リールからなる群から選択され、 R7bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R7cは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル、ヒ
    ドロキシ、ハロ、−O(CH2r−R7d、−NHC(O)CH3、−C(O)N
    2、およびアリールからなる群から独立に選択され、 R7dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R9は、水素、C1 5アルキル、−C(O)OC1 5アルキル、0〜3個のR9 a で置換された−(CH2r−アリール、および0〜3個のR9aで置換され、0
    から2個のN、OまたはS(O)pを含む5または6員の複素環からなる群から
    選択され、 R9aは、−OH、−O−(CH2r−R9b、−C(O)OR9b、−NHR10
    よびアリールからなる群から選択され、 R9bは、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェニルからなる群か
    ら選択され、 R10は、それぞれの場合、独立にHまたは0〜3個のR10aで置換されたC1 10 アルキルであり、 R10aは、それぞれの場合、水素、0〜3個のR10bで置換されたC1〜C10
    ルキル、および0〜3個のR10bで置換された−(CH2r−アリールからなる
    群から独立に選択され、 R10bは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR10c、−NHC(
    O)CH3、−(CH2r−C(O)NH2、−アリール−NH2、および−SO2 NH2からなる群から独立に選択され、 R10cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフ
    ェニルからなる群から独立に選択され、 R11は、それぞれの場合、水素、0〜3個のR11aで置換されたC1〜C10アル
    キル、および0〜3個のR11aで置換された−(CH2r−アリールからなる群
    から独立に選択され、 R11aは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR11b、−NHC(
    O)CH3、−(CH2r−C(O)NH2、−アリール−NH2、および−SO2 NH2からなる群から独立に選択され、 R11bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフ
    ェニルからなる群から独立に選択され、 nは、1、2および3から選択され、 pは、それぞれの場合0、1および2から独立に選択され、 rは、それぞれの場合0、1、2および3から独立に選択され、 Yは、−CONR10−、−NR10CO−、−SO2NR10−、−NR10SO2
    、および5員複素環からなる群から選択され、 zは、1、2、3、4および5から選択されることを特徴とする化合物または
    その塩形態。
  19. 【請求項19】 式(IX): 【化19】 の化合物またはその塩形態であって、 式中、 R1は、0〜5個のR1aで置換されたC1 5アルキル、 0〜5個のR1aで置換された−(CH2r−C3 10シクロアルキル および 0〜5個のR1aで置換された−(CH2r−アリールからなる群から選択され、 R1aは、それぞれの場合、水素、−CF3、−CF2CF3、−NR1b1c、−
    Si(R1d3 1 5アルキル、C3 10シクロアルキル、および0〜5個のR1 e で置換されたアリールからなる群から独立に選択され、 R1bおよびR1cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル
    およびフェニルからなる群から独立に選択され、 R1dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5ハロアルキル、および0〜
    5個のR1eで置換されたアリールからなる群から独立に選択され、 R1eは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR1f、−OH、
    ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R1fは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R2は、C1 10アルキル、C3 10シクロアルキル、および0〜3個のR2a
    置換された−(CH2r−フェニルからなる群から選択され、 R2aは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR2b、−OH、
    ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R2bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R3は、−OR4、−NR56、−NR6(OR5)、0〜3個のR3aで置換され
    たC1 5アルキル、0〜5個のR3aで置換された−(CH2r−アリール、およ
    び0〜3個のR3aで置換された−(CH2r−複素環からなる群から選択され、 R3aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、ハロ、ヒドロキシ、−O−
    (CH2r−R3b、−(CH2r−C(O)R3b、−(CH2r−SO2NHR3 b 、−(CH2r−C(O)NHR3b、−(CH2r−OC(O)R3b、−(C
    2r−NHSO23b、アリール、−(CH2r−NHC(O)R3b、および
    −(CH2r−C(O)OR3bからなる群から独立に選択され、 R3bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R4は、水素、C1〜C10アルキル、−(CH2r−C3 10シクロアルキル、
    −(CH2r−複素環、および0〜5個のR4aで置換された−(CH2r−アリ
    ールからなる群から選択され、 R4aは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR4b、−OH、
    ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R4bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R5は、C1〜C5アルキル、 −(CH2r−C3〜C10シクロアルキル、 −(CHR5aY)n−R9、 −(CR78) n−O−C(R78r−R9、 −(CR78r−R9、および −(CR78rCONR78からなる群から選択され、 R5aは、それぞれの場合、水素、0〜3個のR5bで置換されたC1 10アルキ
    ル、0〜3個のR5bで置換された−(CH2r−アリール、および 0〜3個のR5bで置換された−(CH2r−O−(CH2r−アリールからなる
    群から独立に選択され、 R5bは、それぞれの場合、 水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR5c、−NHC(O)CH3、−アリール−(C
    2r−NH2、−アリール−(CH2r−アリール、 0〜3個のR5dで置換されたC1 10アルキル、および 0〜3個のR5dで置換されたおよび−(CH2r−アリールからなる群から独立
    に選択され、 R5cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R5dは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、−O−(CH2r−R5e
    −OH、ハロ、−NHC(O)CH3、および−C(O)NH2からなる群から独
    立に選択され、 R5eは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R6は、水素、C1〜C10アルキル、−(CH2r−アリール、−(CH2r
    C(O)R6a、−(CH2r−複素環、および0〜5個のR6cで置換されたフェ
    ニルからなる群から選択され、 R6aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、−O−(CH2r−R6b
    −OH、ハロ、−NHC(O)CH3、および−C(O)NH2からなる群から独
    立に選択され、 R6bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R6cは、それぞれの場合、ハロゲン、NO2、−R6d、および−O−(CH2 r −R6dからなる群から独立に選択され、 R6dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 あるいは、R5およびR6が結合して、3から8員の複素環を形成し、−O−、
    −NR6−、−S(O)p−、および−C(O)−から選択されるさらに1から
    3個のヘテロ原子を含み、任意にフェニル環に縮合しており、 R7およびR8は、HまたはR5aであってもよく、 あるいは、R7およびR8が結合して、1〜3個のR7aで置換された、3から7
    員の複素環を形成し、−O−、−S(O)p−、および−NR6−から選択され
    る、さらに1〜3個のヘテロ原子を含み、任意に0〜3個のR7c置換されたアリ
    ール環に縮合しており、 R7aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル、ヒ
    ドロキシ、ハロ、−OR7b、−NHC(O)CH3、−C(O)NH2、およびア
    リールからなる群から選択され、 R7bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R7cは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル、ヒ
    ドロキシ、ハロ、−O(CH2r−R7d、−NHC(O)CH3、−C(O)N
    2、およびアリールからなる群から独立に選択され、 R7dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R9は、水素、C1 5アルキル、−C(O)OC1 5アルキル、0〜3個のR9 a で置換された−(CH2r−アリール、および0〜3個のR9aで置換され、0
    から2個のN、OまたはS(O)pを含む5または6員の複素環からなる群から
    選択され、 R9aは、−OH、−O−(CH2r−R9b、−C(O)OR9b、−NHR10
    よびアリールからなる群から選択され、 R9bは、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェニルからなる群か
    ら選択され、 R10は、それぞれの場合、Hまたは0〜3個のR10aで置換されたC1 10アル
    キルからなる群から独立に選択され、 R10aは、それぞれの場合、水素、0〜3個のR10bで置換されたC1〜C10
    ルキル、および0〜3個のR10bで置換された−(CH2r−アリールからなる
    群から独立に選択され、 R10bは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR10c、−NHC(
    O)CH3、−(CH2r−C(O)NH2、−アリール−NH2、および−SO2 NH2からなる群から独立に選択され、 R10cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフ
    ェニルからなる群から独立に選択され、 nは、1、2および3から選択され、 pは、それぞれの場合0、1および2から独立に選択され、 rは、それぞれの場合0、1、2、および3から独立に選択され、 Yは、−CONR10−、−NR10CO−、−SO2NR10−、−NR10SO2
    、および5員複素環からなる群から選択され、 zは、1、2、3、4および5から選択されることを特徴とする化合物または
    その塩形態。
  20. 【請求項20】 式(IX−a): 【化20】 またはその塩形態であって、 式中、 R1は、0〜5個のR1aで置換されたC1 5アルキル、 0〜5個のR1aで置換された−(CH2r−C3 10シクロアルキル、および 0〜5個のR1aで置換された−(CH2r−アリールからなる群から選択され、 R1aは、それぞれの場合、水素、−CF3、−CF2CF3、−NR1b1c、−
    Si(R1d3 1 5アルキル、C3 10シクロアルキル、および0〜5個のR1 e で置換されたアリールからなる群から独立に選択され、 R1bおよびR1cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル
    およびフェニルからなる群から独立に選択され、 R1dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5ハロアルキル、および0〜
    5個のR1eで置換されたアリールからなる群から独立に選択され、 R1eは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR1f、−OH、
    ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R1fは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R2は、C1 10アルキル、C3 10シクロアルキル、および0〜3個のR2a
    置換された−(CH2r−フェニルからなる群から選択され、 R2aは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR2b、−OH、
    ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R2bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R3は、−OR4、−NR56、−NR6(OR5)、0〜3個のR3aで置換され
    たC1 5アルキル、0〜5個のR3aで置換された−(CH2r−アリール、およ
    び0〜3個のR3aで置換された−(CH2r−複素環からなる群から選択され、 R3aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、ハロ、ヒドロキシ、−O−
    (CH2r−R3b、−(CH2r−C(O)R3b、−(CH2r−SO2NHR3 b 、−(CH2r−C(O)NHR3b、−(CH2r−OC(O)R3b、−(C
    2r−NHSO23b、アリール、−(CH2r−NHC(O)R3b、および
    −(CH2r−C(O)OR3bからなる群から独立に選択され、 R3bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R4は、水素、C1〜C10アルキル、−(CH2r−C3 10シクロアルキル、
    −(CH2r−複素環、および0〜5個のR4aで置換された−(CH2r−アリ
    ールからなる群から選択され、 R4aは、それぞれの場合、C1 5アルキル、−(CH2r−OR4b、−OH、
    ハロ、−NH2、および−(CF2rCF3からなる群から独立に選択され、 R4bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R5は、C1〜C5アルキル、 −(CH2r−C3〜C10シクロアルキル、 −(CHR5aY)n−R9、 −(CR78) n−O−C(R78r−R9, −(CR78r−R9、および −(CR78rCONR78からなる群から選択され、 R5aは、それぞれの場合、水素、0〜3個のR5bで置換されたC1 10アルキ
    ル、0〜3個のR5bで置換された−(CH2r−アリール、および 0〜3個のR5bで置換された−(CH2r−O−(CH2r−アリールからなる
    群から独立に選択され、 R5bは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR5c、−NHC(O
    )CH3、−アリール−(CH2r−NH2、−アリール−(CH2r−アリール
    、0〜3個のR5dで置換されたC1 10アルキル、および 0〜3個のR5dで置換されたおよび−(CH2r−アリールからなる群から独立
    に選択され、 R5cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R5dは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、−O−(CH2r−R5e
    −OH、ハロ、−NHC(O)CH3、および−C(O)NH2からなる群から独
    立に選択され、 R5eは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R6は、水素、C1〜C10アルキル、−(CH2r−アリール、−(CH2r
    C(O)R6a、−(CH2r−複素環、および0〜5個のR6cで置換されたフェ
    ニルからなる群から選択され、 R6aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、−O−(CH2r−R6b
    −OH、ハロ、−NHC(O)CH3、および−C(O)NH2からなる群から独
    立に選択され、 R6bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R6cは、それぞれの場合、ハロゲン、NO2、−R6d、および−O−(CH2 r −R6dからなる群から独立に選択され、 R6dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 あるいは、R5およびR6が結合して3から8員の複素環を形成し、−O−、−
    NR6−、−S(O)p−、および−C(O)−から選択されるさらに1から3
    個のヘテロ原子を含み、任意にフェニル環に縮合しており、 R7およびR8は、HまたはR5aであってもよく、 あるいは、R7およびR8が結合して、1〜3個のR7aで置換された、3から7
    員の複素環を形成し、−O−、−S(O)p−、および−NR6−から選択され
    る、さらに1〜3個のヘテロ原子を含み、任意に0〜3個のR7c置換されたアリ
    ール環に縮合しており、 R7aは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル、ヒ
    ドロキシ、ハロ、−OR7b、−NHC(O)CH3、−C(O)NH2、およびア
    リールからなる群から選択され、 R7bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R7cは、それぞれの場合、水素、C1 5アルキル、C3 5シクロアルキル、ヒ
    ドロキシ、ハロ、−O(CH2r−R7d、−NHC(O)CH3、−C(O)N
    2、およびアリールからなる群から独立に選択され、 R7dは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェ
    ニルからなる群から独立に選択され、 R9は、水素、C1 5アルキル、−C(O)OC1 5アルキル、0〜3個のR9 a で置換された−(CH2r−アリール、および0〜3個のR9aで置換され、0
    から2個のN、OまたはS(O)pを含む5または6員の複素環からなる群から
    選択され、 R9aは、−OH、−O−(CH2r−R9b、−C(O)OR9b、−NHR10
    よびアリールからなる群から選択され、 R9bは、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフェニルからなる群か
    ら選択され、 R10は、それぞれの場合、独立にHまたは0〜3個のR10aで置換されたC1 10 アルキルであり、 R10aは、それぞれの場合、水素、0〜3個のR10bで置換されたC1〜C10
    ルキル、および0〜3個のR10bで置換された−(CH2r−アリールからなる
    群から独立に選択され、 R10bは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR10c、−NHC(
    O)CH3、−(CH2r−C(O)NH2、−アリール−NH2、および−SO2 NH2からなる群から独立に選択され、 R10cは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフ
    ェニルからなる群から独立に選択され、 R11は、それぞれの場合、水素、0〜3個のR11aで置換されたC1〜C10アル
    キル、および0〜3個のR11aで置換された−(CH2r−アリールからなる群
    から独立に選択され、 R11aは、それぞれの場合、水素、ハロ、ヒドロキシ、−OR11b、−NHC(
    O)CH3、−(CH2r−C(O)NH2、−アリール−NH2、および−SO2 NH2からなる群から独立に選択され、 R11bは、それぞれの場合、C1 5アルキル、C1 5シクロアルキルおよびフ
    ェニルからなる群から独立に選択され、 nは、1、2および3から選択され、 pは、それぞれの場合0、1および2から独立に選択され、 rは、それぞれの場合0、1、2および3から独立に選択され、 Yは、−CONR10−、−NR10CO−、−SO2NR10−、−NR10SO2
    、および5員複素環からなる群から選択され、 zは、1、2、3、4および5から選択されることを特徴とする化合物または
    その塩形態。
  21. 【請求項21】 式(V)の化合物が 【化21】 であることを特徴とする請求項16に記載の化合物。
  22. 【請求項22】 式(V)の化合物が 【化22】 であることを特徴とする請求項16に記載の化合物。
  23. 【請求項23】 式(V)の化合物が 【化23】 またはその塩形態であることを特徴とする請求項17に記載の化合物。
  24. 【請求項24】 式(V)の化合物が 【化24】 またはその塩形態であることを特徴とする請求項17に記載の化合物。
  25. 【請求項25】 式(IX)の化合物が 【化25】 であることを特徴とする請求項19に記載の化合物。
  26. 【請求項26】 式(IX)の化合物が 【化26】 であることを特徴とする請求項19に記載の化合物。
  27. 【請求項27】 式(IX)の化合物が 【化27】 であることを特徴とする請求項19に記載の化合物。
  28. 【請求項28】 式(IX−a)の化合物が 【化28】 であることを特徴とする請求項20に記載の化合物。
  29. 【請求項29】 式(IX−a)の化合物が 【化29】 であることを特徴とする請求項20に記載の化合物。
  30. 【請求項30】 式(IX−a)の化合物が 【化30】 であることを特徴とする請求項20に記載の化合物。
JP2000553415A 1998-06-11 1999-06-10 大員環メタロプロテアーゼ阻害剤の製造法 Pending JP2002517488A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US8898898P 1998-06-11 1998-06-11
US60/088,988 1998-06-11
PCT/US1999/013201 WO1999064406A1 (en) 1998-06-11 1999-06-10 A process for the preparation of macrocyclic metalloprotease inhibitors

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002517488A true JP2002517488A (ja) 2002-06-18

Family

ID=22214687

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000553415A Pending JP2002517488A (ja) 1998-06-11 1999-06-10 大員環メタロプロテアーゼ阻害剤の製造法

Country Status (6)

Country Link
US (2) US6307044B1 (ja)
EP (1) EP1084113A1 (ja)
JP (1) JP2002517488A (ja)
AU (1) AU4821899A (ja)
CA (1) CA2333551A1 (ja)
WO (1) WO1999064406A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6307044B1 (en) * 1998-06-11 2001-10-23 Dupont Pharmaceuticals Company Process for the preparation of macrocyclic metalloprotease inhibitors
US6656448B1 (en) 2000-02-15 2003-12-02 Bristol-Myers Squibb Pharma Company Matrix metalloproteinase inhibitors
US20030157412A1 (en) * 2001-12-21 2003-08-21 Takitaro Yamaguchi Electrolyte and rechargeable lithium battery
JP4928261B2 (ja) 2003-06-18 2012-05-09 トランザイム・ファーマ・インコーポレイテッド モチリン受容体の大環状拮抗薬
EP2249828A1 (en) * 2008-01-07 2010-11-17 Janssen Pharmaceutica, N.V. Preparation of sulfamide derivatives

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
PL326714A1 (en) 1995-11-14 1998-10-26 Du Pont Merck Pharma Novel macrocyclic compounds as inhibitors of metaloproteinases
US6307044B1 (en) * 1998-06-11 2001-10-23 Dupont Pharmaceuticals Company Process for the preparation of macrocyclic metalloprotease inhibitors

Also Published As

Publication number Publication date
US6307044B1 (en) 2001-10-23
AU4821899A (en) 1999-12-30
US20020013459A1 (en) 2002-01-31
EP1084113A1 (en) 2001-03-21
WO1999064406A1 (en) 1999-12-16
CA2333551A1 (en) 1999-12-16
US6562963B2 (en) 2003-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
FR2676443A1 (fr) Nouveaux derives de perhydroisoindole et leur preparation.
US20200239477A1 (en) Method for preparing 3-[(4s)-8-bromo-1-methyl-6-(pyridin-2-yl)-4h-imidazo[1,2-a][1,4]benzodiazepin-4-yl]-propionic acid methyl ester, and compounds useful in said method
EP2397141A1 (en) Process for the synthesis of beta-amino acids and derivatives thereof
KR102477924B1 (ko) 인돌 카르복스아미드 화합물을 제조하는 방법
EP0830349B1 (en) Method for preparing n, n'-disubstitued cyclic ureas
JP2020529401A (ja) 3−[(3s)−7−ブロモ−2−オキソ−5−(ピリジン−2−イル)−2,3−ジヒドロ−1h−[1,4]−ベンゾジアゼピン−3−イル]プロピオン酸メチルエステルの調製方法及びその方法に有用な化合物
JP2000159770A (ja) 成長ホルモン分泌促進物質の製造及び中間体
JP2002517488A (ja) 大員環メタロプロテアーゼ阻害剤の製造法
KR20230004622A (ko) 모노아실글리세롤 리파제 억제제의 합성
US7776852B2 (en) Process for producing highly pure midazolam and salts thereof
WO2017203459A1 (en) Process for preparation of eribulin and intermediates thereof
JP3786834B2 (ja) 新規6−(4−フエニルブトキシ)ヘキシルアミン誘導体およびサルメテロールの製法
JP7229917B2 (ja) 光学活性ジアザスピロ[4.5]デカン誘導体の分割
US20120130116A1 (en) Method for producing optically active 1-amino-2-vinylcyclopropanecarboxylic acid ester
Bravo et al. Stereoselective Total Synthesis of Enantiomerically Pure 1‐Trifluoromethyl Tetrahydroisoquinoline Alkaloids
Salama et al. A convenient regiospecific synthesis of new conjugated tetrazole derivatives via the reaction of dienones with the tetrachlorosilane-sodium azide reagent and their NMR structural assignment
JP2003507453A (ja) ライノウイルスプロテアーゼ・インヒビター及び鍵中間体の調製の為の合成経路
JPS6317077B2 (ja)
CN115989226A (zh) 制备jak抑制剂的方法和中间体
US5559237A (en) Process for preparation of 2-oxo-1-piperidinyl derivatives
JP2001521036A (ja) スワインソニン塩の合成
KR20240013791A (ko) 벤족사제핀 옥사졸리디논 화합물을 제조하기 위한 공정
KR100488393B1 (ko) 2-아자비사이클로[2.2.1]헵탄유도체,이의제조방법및사용방법
CA2446605A1 (en) Novel processes for the preparation of adenosine compounds and intermediates thereto
JP4364313B2 (ja) ハロピリジル−アザシクロペンタン誘導体及びその中間体の合成方法