JP2002515691A - コンピュータ・ネットワーク内のノードの間の距離の判定 - Google Patents

コンピュータ・ネットワーク内のノードの間の距離の判定

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JP2002515691A JP2000549006A JP2000549006A JP2002515691A JP 2002515691 A JP2002515691 A JP 2002515691A JP 2000549006 A JP2000549006 A JP 2000549006A JP 2000549006 A JP2000549006 A JP 2000549006A JP 2002515691 A JP2002515691 A JP 2002515691A
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Abstract

(57)【要約】 コンピュータ・ネットワークのベース・ノードが、マルチキャストを使用して、コンピュータ・ネットワークの他の受信ノードに同時TTLクエリ・メッセージを送信する。TTLクエリ・メッセージのそれぞれは、異なる生存時間(TTL)パラメータ値を有し、TTLクエリ・メッセージのTTLパラメータが、メッセージ本体に記録される。受信ノードは、1つまたは複数のTTLクエリ・メッセージすなわち、TTLクエリ・メッセージが受信ノードに到達できるようにするのに十分なTTLパラメータ値を有するTTLクエリ・メッセージを受信する。各受信ノードは、受信ノードに達したすべてのTTLクエリ・メッセージの最小のTTLパラメータ値を判定することによって、ベース・ノードから受信ノードまでのTTL距離を判定することができる。各受信ノードは、メッセージ本体で、その受信ノードによって受信されたすべてのTTLクエリ・メッセージの最小TTLパラメータを示すTTLクエリ応答メッセージをベース・ノードに送信することによって、TTL距離を通信する。したがって、ベース・ノードは、コンピュータ・ネットワークの他のノードまでのTTL距離を非常にすばやく判定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、コンピュータ・ネットワークに関し、具体的には、メッセージのヘ
ッダの生存時間(time-to-live: TTL)パラメータにアクセスできないときに
コンピュータ・ネットワークのノード間の距離を判定するための特に効率的な機
構に関する。
【0002】 (発明の背景) コンピュータ・システムのネットワークは、我々の社会に遍在しており、その
ようなネットワークのサイズは、コンピュータ2台のローカル・エリア・ネット
ワークから、数千台のコンピュータを含む全世界にまたがる広域ネットワークま
での範囲におよぶ。1つのメッセージをコンピュータ・ネットワークの多数の他
のコンピュータに送信することが望ましいことがしばしばある。
【0003】 マルチキャストは、比較的少数のメッセージを使用して、コンピュータ・ネッ
トワークの多数のコンピュータにメッセージを運ぶことのできる機構である。た
とえば、図1に示されたコンピュータ・ネットワーク100を検討する。コンピ
ュータ102Aが、コンピュータ・ネットワーク100のすべてのコンピュータ
102B−102Yに送信しなければならないメッセージを有すると仮定する。
マルチキャストのため、コンピュータ102Aは、メッセージの単一のコピーを
形成し、そのメッセージを、図示のようにコンピュータ・ネットワーク100を
介してコンピュータ102Aが直接に結合されたコンピュータ102B−102
Dにまず送信する。コンピュータ102Dは、そのメッセージをマルチキャスト
として認識し、追加のコピーを形成して、図示のようにコンピュータ・ネットワ
ーク102を介してコンピュータ102Dが直接に結合されたコンピュータ10
2E−102Hに送信する。同様に、コンピュータ102Hは、このメッセージ
のコピーをコンピュータ102J−102Lに中継し、そのメッセージは、コン
ピュータ・ネットワーク100を介してすべてのコンピュータ102B−102
Yに伝播される。
【0004】 ユニキャストは、各メッセージが所期の宛先を有するメッセージ・プロトコル
である。ユニキャストを使用するコンピュータ102Aからコンピュータ102
B−102Yへのメッセージ送信には、コンピュータ・ネットワーク100のコ
ンピュータ102Aとコンピュータ102Dの間の部分を通して22個の別々の
メッセージが送信される。比較してみると、マルチキャストでは、コンピュータ
・ネットワーク100のその部分を介して1つのメッセージだけが送信される。
ユニキャストに対する相対的なマルチキャストの効率は、数千台のコンピュータ
を含む広域ネットワークを介するマルチキャスト・メッセージと比較して、この
例示的な例では相対的に控え目である。
【0005】 メッセージを広域ネットワークのローカル部分に送信することが望ましいこと
がしばしばある。したがって、メッセージには、マルチキャスト・メッセージの
満了に関する条件を確立する生存時間(TTL:time-to-live)パラメータが含
まれる。マルチキャスト・メッセージのTTLパラメータは、送信側コンピュー
タによって初期化され、マルチキャスト・メッセージを中継するコンピュータの
それぞれによって減分される。いくつかのネットワークでは、マルチキャスト・
メッセージのTTLパラメータが、PCメッセージを中継するコンピュータのそ
れぞれによって減分すなわち1つ減らされ、TTLパラメータが、ネットワーク
・ホップに関する満了条件を指定するようになっている。他のネットワークでは
、メッセージを中継するコンピュータのそれぞれが、そのコンピュータにメッセ
ージを転送するのに必要な時間だけメッセージのTTLパラメータを減らし、T
TLパラメータが、メッセージが移動を許可される時間の長さに関する満了条件
を指定するようになっている。後者のネットワークの一部では、各コンピュータ
が少なくとも1秒だけTTLパラメータを減らし、TTLパラメータが、ネット
ワーク・ホップの最大数と時間の最大量の組み合わせに関して満了条件を指定す
るようになっている。マルチキャスト・メッセージのTTLパラメータが、通常
は0である所定の閾値未満まで減らされた時に、マルチキャスト・メッセージが
破棄される。次の例は、例示的な例である。
【0006】 コンピュータ102Aが、コンピュータ102B−102Gへのマルチキャス
ト・メッセージの送信を望んでいると仮定する。コンピュータ102Aは、値が
2のTTLパラメータを有するマルチキャスト・メッセージを形成することがで
きる。コンピュータ102B−102Dがコンピュータ・ネットワーク100を
介してコンピュータ102Aに直接結合されているので、このメッセージはコン
ピュータ102B−102Dに到達する。コンピュータ102Dは、メッセージ
のTTLパラメータを減分して、1の値を得、そのマルチキャスト・メッセージ
をコンピュータ102E−102Hに転送する。したがって、コンピュータ10
2B−102Gが、このマルチキャスト・メッセージを受信する。さらに、コン
ピュータ102Hが、マルチキャスト・メッセージを受信する。コンピュータ1
02Hは、マルチキャスト・メッセージのTTLパラメータを減分して、0の値
を得る。したがって、コンピュータ102Hは、マルチキャスト・メッセージを
破棄する。その結果、マルチキャスト・メッセージは、コンピュータ102Hを
超えて通過せず、コンピュータ・ネットワーク100の残りに不要な重荷を課さ
ない。
【0007】 特定のマルチキャスト・メッセージのTTLパラメータにセットする値を決定
するために、コンピュータ・ネットワークの各コンピュータには、一般に、TT
Lパラメータ値に関するコンピュータ・ネットワークの他のコンピュータのそれ
ぞれへの距離が格納されるデータベースが含まれる。そのような距離をTTL距
離と称する。そのようなデータベースを取り込むために、コンピュータ・ネット
ワークのコンピュータは、一般に、そのようなTTL距離を判定することができ
なければならない。メッセージのヘッダ情報を直接検査することができるコンピ
ュータ・ネットワークでは、そのような判定は、特定のコンピュータからのメッ
セージのTTLパラメータの初期値と現在値の間の差を比較するという問題にな
る。しかし、多数のコンピュータ・ネットワークでは、TTLパラメータの初期
値および現在値を直接検査することができない。
【0008】 TTLパラメータの現在値および初期値を直接検査することができない時にコ
ンピュータ・ネットワークのコンピュータの間のTTL距離を判定するための機
構の1つを、エクスパンディング・リング検索(expanding ring search)と称
する。一般に、値が1のTTLパラメータを有するマルチキャスト・メッセージ
がコンピュータ・ネットワークを介して送信される。応答するコンピュータのす
べてが1のTTL距離を有すると判定される。次に、値が2のTTLパラメータ
を有するマルチキャスト・メッセージをコンピュータ・ネットワークを介して送
信する。応答するすべてのコンピュータが2のTTL距離を有すると判定される
。さらに増加するTTLパラメータ値を有するマルチキャスト・メッセージを送
信し、そのようなマルチキャスト・メッセージからの応答を集めて、コンピュー
タ・ネットワークのすべてのコンピュータのTTL距離を判定する。
【0009】 エクスパンディング・リング検索には、いくつかの短所がある。まず、エクス
パンディング・リング検索は低速である。一般に、次のマルチキャスト・メッセ
ージを送信できるようになる前に、コンピュータ・ネットワークの各コンピュー
タが、各マルチキャスト・メッセージに応答しなければならない。さらに、元の
マルチキャスト・メッセージを送信するコンピュータは、所定の時間だけ待つこ
とによって、すべてのコンピュータが応答したことを判定する。この所定の時間
は、持続時間にして数秒になる可能性があり、完全なエクスパンディング・リン
グ検索には、数百個のマルチキャスト・メッセージが含まれる可能性がある。そ
の結果、エクスパンディング・リング検索を使用するTTL距離の判定は、数分
を要する可能性がある。
【0010】 エクスパンディング・リング検索の第2の短所は、メッセージ・トラフィック
に関して、コンピュータ・ネットワークにかなりの重荷を課すことである。具体
的に言うと、コンピュータ・ネットワークの各コンピュータはすべての受信した
マルチキャスト・メッセージのそれぞれに応答する。数千台のコンピュータを含
むコンピュータ・ネットワークでは、数百個のマルチキャスト・メッセージのそ
れぞれが、数千個の応答メッセージを引き出す可能性がある。したがって、エク
スパンディング・リング検索は、大規模コンピュータ・ネットワークに数十万個
のメッセージの重荷を課す可能性がある。そのようなコンピュータ・ネットワー
クの各コンピュータが、エクスパンディング・リング検索を使用してコンピュー
タ・ネットワークの他のコンピュータへのTTL距離を判定する場合には、メッ
セージ・トラフィックに関するコンピュータ・ネットワークに対する重荷は膨大
なものになる。
【0011】 コンピュータ・ネットワークのコンピュータが、過度な量の時間またはコンピ
ュータ・ネットワーク帯域幅を必要とせずに、コンピュータ・ネットワークの他
のコンピュータへのTTL距離を判定できる機構が必要である。
【0012】 (発明の概要) 本発明によれば、コンピュータ・ネットワークのベース・ノードが、マルチキ
ャストを使用して、コンピュータ・ネットワークの他の受信ノードにTTLクエ
リ・メッセージを送信する。ベース・ノードは、そこからのTTL距離が測定さ
れるコンピュータ・ネットワークのノードである。TTLクエリ・メッセージの
それぞれは、異なるTTLパラメータ値を有し、メッセージ本体にTTLクエリ
・メッセージのTTLパラメータが記録される。受信ノードは、1つまたは複数
のTTLクエリ・メッセージすなわち、TTLクエリ・メッセージがその受信ノ
ードに達することを可能にするのに十分なTTLパラメータ値を持つTTLクエ
リ・メッセージを受信する。各受信ノードは、その受信ノードに達したすべての
TTLクエリ・メッセージの最小のTTLパラメータ値を判定することによって
、ベース・ノードから受信ノードまでのTTL距離を判定することができる。各
受信ノードは、その受信ノードによって受信されたすべてのTTLクエリ・メッ
セージの最小のTTLパラメータ値をメッセージ本体で示すTTLクエリ応答メ
ッセージをベース・ノードに送信することによって、TTL距離を通信する。
【0013】 したがって、ベース・ノードは、非常にすばやくコンピュータ・ネットワーク
の他のノードへのTTL距離を判定することができる。具体的に言うと、すべて
のTTLクエリ・メッセージを同時に送信することができる。その結果、コンピ
ュータ・ネットワーク全体のTTL距離を、コンピュータ・ネットワークの最も
遠いノードまでメッセージが移動するのに必要な時間と、コンピュータ・ネット
ワークの最も遠いノードからベース・ノードが戻りメッセージを受信するのに必
要な時間で、判定することができる。
【0014】 (詳細な説明) 本発明によれば、コンピュータ・ネットワーク100のコンピュータ102B
−102Y(図1)は、コンピュータ102Aがコンピュータ102B−102
YのTTL距離を決めるTTLクエリ期間中に、コンピュータ102AからのT
TLクエリ・メッセージを集める。コンピュータ102B−102Yのそれぞれ
は、受信したTTLクエリ・メッセージからコンピュータ102AからのTTL
距離を判定し、コンピュータ102Aにコンピュータ102B−102Yまでの
めいめいのTTL距離を示すTTLクエリ応答メッセージをコンピュータ102
Aに送信する。以下により完全に説明するように、本発明によるTTL距離判定
は、数秒で達成することができるが、エクスパンディング・リング検索は、達成
に数分を必要とする。
【0015】 コンピュータ・システム102Aを図2に詳細に示す。コンピュータ102A
−102Y(図1)は、全般的に、互いに類似しており、以下のコンピュータ1
02Aの説明は、コンピュータ102B−102Yのそれぞれに同等に適用可能
である。さらに、コンピュータ102A−102Yは、コンピュータ・ネットワ
ーク100のすべてのノードである。しかし、下で説明するコンピュータ102
AによるTTL距離判定では、コンピュータ102Aによる処理が、コンピュー
タ102B−102Yのそれぞれによる処理と異なり、その処理を下でより完全
に説明する。
【0016】 コンピュータ102Aは、一般に、既知の通常のアーキテクチャ設計であるが
、完全を期して本明細書で説明する。コンピュータ102Aには、プロセッサ2
02と、相互接続206を介してプロセッサ202に結合されるメモリ204が
含まれる。相互接続206は、一般に、コンピュータ・システム構成要素用の相
互接続機構とすることができ、たとえば、バス、クロスバ、メッシュ、トーラス
、またはハイパーキューブとすることができる。プロセッサ202は、メモリ2
04からコンピュータ命令をフェッチし、フェッチされたコンピュータ命令を実
行する。さらに、プロセッサ202は、モデムまたはイーサネット・ネットワー
ク・アクセス回路などのネットワーク・アクセス回路260を介し、コンピュー
タ・ネットワーク100を介して、コンピュータ命令をフェッチすることができ
る。また、プロセッサ202は、フェッチされ実行されるコンピュータ命令に従
って、メモリ204との間でデータを読み書きし、相互接続206を介して1つ
または複数のコンピュータ・ディスプレイ・デバイス220にデータ信号および
制御信号を送り、相互接続206を介して1つまたは複数のコンピュータ・ユー
ザ入力デバイス230からデータ信号および制御信号を受け取る。
【0017】 メモリ204には、あらゆる種類のコンピュータ・メモリを含めることができ
、制限なしに、ランダム・アクセス可能メモリ(RAM)、読取専用メモリ(R
OM)、および、磁気ディスクまたは光ディスクなどの記憶媒体を含む記憶装置
を含めることができる。メモリ204には、1つまたは複数のコンピュータ・プ
ロセスの全体または一部であるTTL判定ロジック210が含まれ、TTL判定
ロジック210は、メモリ204からプロセッサ202内で実行される。コンピ
ュータ・プロセスとは、一般に、集合としてコンピュータ102Aなどのコンピ
ュータによって実行されるタスクを定義する、コンピュータ命令およびデータの
集合である。
【0018】 コンピュータ・ディスプレイ・デバイス220のそれぞれは、制限なしに、プ
リンタ、陰極線管(CRT)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、または
液晶ディスプレイ(LCD)を含む、すべての種類のコンピュータ・ディスプレ
イ・デバイスとすることができる。コンピュータ・ディスプレイ・デバイス22
0のそれぞれは、プロセッサ202から、制御信号およびデータを受け取り、そ
のような制御信号に応答して、受け取ったデータを表示する。コンピュータ・デ
ィスプレイ・デバイス220およびプロセッサ202によるその制御は、従来式
である。
【0019】 ユーザ入力デバイス230のそれぞれは、制限なしに、キーボード、テンキー
パッド、または、電子マウス、トラックボール、ライトペン、接触感知パッド、
ディジタイザ・タブレット、サム・ホィール、またはジョイスティックなどのポ
インティング・デバイスを含む、すべての種類のユーザ入力デバイスとすること
ができる。ユーザ入力デバイス230のそれぞれは、ユーザによる物理的操作に
応答して信号を生成し、相互接続206を介してプロセッサ202にこれらの信
号を送る。
【0020】 一実施形態では、プロセッサ202が、UltraSPARCプロセッサであ
り、コンピュータ102A−102Yのそれぞれが、SPARCstation
コンピュータ・システムであり、この両方が、米国カリフォルニア州パロ・アル
トのSun Microsystems,Inc.から入手可能である。Sun
、Sun Microsystems、およびSun Logoは、米国および
他国でのSun Microsystems,Inc.の商標または登録商標で
ある。すべてのSPARC商標は、ライセンスの下で使用され、米国および他国
でのSPARC International,Inc.の商標である。SPA
RC商標を担持する製品は、Sun Microsystems,Inc.によ
って開発されたアーキテクチャに基づく。
【0021】 コンピュータ102AのTTL判定ロジック210は、メモリ204からプロ
セッサ202内で実行されて、コンピュータ102Aとコンピュータ102B−
102Yの間のTTL距離を下でより完全に説明する形で判定する。判定された
TTL距離は、メモリ204内のTTL距離データベース212に格納される。
コンピュータ102B−102Yは、下で説明する形で、コンピュータ102R
のTTL判定ロジック310(図3)に従って、コンピュータ102Aと協力す
る。コンピュータ102B−102Yは、同様の形でコンピュータ102Aによ
る判定に協力する。したがって、コンピュータ102Rの以下の説明は、他のコ
ンピュータ102B−102Yに同等に適用可能である。
【0022】 コンピュータ102Rには、プロセッサ302(図3)、メモリ304、相互
接続306、コンピュータ・ディスプレイ・デバイス320、ユーザ入力デバイ
ス330、およびネットワーク・アクセス回路360が含まれ、これらは、それ
ぞれ、上で説明したコンピュータ102Aのプロセッサ202(図2)、メモリ
204、相互接続206、コンピュータ・ディスプレイ・デバイス220、ユー
ザ入力デバイス230、およびネットワーク・アクセス回路260に類似する。
さらに、コンピュータ102R(図3)には、下で説明する形でTTLクエリ・
メッセージに応答するTTL判定ロジック310が含まれる。
【0023】 TTLクエリ・メッセージ コンピュータ102Aに対する相対的なコンピュータ102B−104Y(図
1)のTTL距離の判定を開始するために、コンピュータ102AのTTL判定
ロジック210(図2)は、流れ図400(図4)に示された形で複数のTTL
クエリ・メッセージを送信する。ステップ402で、TTL判定ロジック210
(図2)が、テストするために利用利用可能なTTLパラメータ値の組を選択す
る。一実施形態では、TTLパラメータは、符号なしの8ビットによって表され
、満了していないメッセージに対して利用可能な255個のTTLパラメータ値
が存在し、TTL判定ロジック210は、テストのために255個のすべての利
用利用可能なTTLパラメータ値を選択する。代替実施形態では、TTL判定ロ
ジック210は、すべての利用可能なTTLパラメータ値より少ない数、たとえ
ば、整数ステップ値の倍数であるTTLパラメータ値を選択する。一実施形態で
は、この整数ステップ値は4である。
【0024】 ループ・ステップ404(図4)と次のステップ408は、ステップ402で
選択された利用可能なTTLパラメータのそれぞれがステップ406に従って処
理されるループである。ステップ404−408のループの反復のそれぞれの中
で、ステップ406に従って処理されるTTLパラメータ値を主題TTLパラメ
ータ値と称する。ステップ406で、TTL判定ロジック210(図2)は、そ
の値が主題TTLパラメータ値であるTTLパラメータを有し、主題TTLパラ
メータ値を指定するデータ本体を有するTTLクエリ・メッセージを作成する。
本発明によるTTLクエリ・メッセージの構造は、下で詳細に説明する。メッセ
ージのデータ本体は、メッセージの実質部分であり、おそらくTTLパラメータ
を含むメッセージのヘッダの諸部分とは異なって、TTLクエリ・メッセージの
宛先がアクセス可能である。したがって、主題TTLパラメータ値を表すデータ
をTTLクエリ・メッセージの本体に含めることによって、TTLクエリ・メッ
セージを受信するコンピュータ102B−102Yのそれぞれが、TTLパラメ
ータ自体へのアクセスを有しないにもかかわらず、メッセージのTTLパラメー
タの初期値を判定することができる。
【0025】 ステップ406(図4)から、処理はNEXTステップ408を介してループ
・ステップ404に移り、ここで、ステップ402で選択された利用可能なTT
Lパラメータ値の次の値が、ステップ404−408のループに従って処理され
る。すべての選択された利用可能なTTLパラメータ値をそのように処理した時
には、処理は、ループ・ステップ404からステップ410に移る。
【0026】 ステップ410で、TTL判定ロジック210(図2)が、ステップ406(
図4)の反復実行で形成されたすべてのTTLクエリ・メッセージを、コンピュ
ータ・ネットワーク100(図1)を介してマルチキャスト・メッセージとして
送信する。TTL判定ロジック210(図2)がテストのために255個のすべ
ての利用可能なTTLパラメータ値を選択する実施形態では、TTL判定ロジッ
ク210は、255個のTTLクエリ・メッセージを送信し、そのメッセージの
それぞれが、TTLパラメータの値として利用可能なTTLパラメータ値の1つ
を有する。さらに、TTLクエリ・メッセージのそれぞれの初期TTLパラメー
タ値が、上で説明したように各メッセージの本体に格納され、したがって、各メ
ッセージの宛先によってアクセス可能である。
【0027】 ステップ410(図4)の後に、論理流れ図400による処理が完了する。
【0028】 TTLクエリ・メッセージに応答する処理 TTL判定ロジック210(図2)が、ステップ410(図4)でTTLクエ
リ・メッセージを送信した後に、コンピュータ102B−102Y(図1)が、
TTLクエリ・メッセージを受信する。コンピュータ102RのTTL判定ロジ
ック310(図3)の処理は、TTLクエリ・メッセージの受信に応答する他の
コンピュータ102B−102Y(図1)のそれぞれの類似のTTL判定ロジッ
クの処理を表し、論理流れ図500(図5)として図示されている。
【0029】 ステップ502で、コンピュータ102RのTTL判定ロジック310(図3
)が、コンピュータ・ネットワーク100を介してコンピュータ102AのTT
L判定ロジック210(図2)からTTLクエリ・メッセージを受信する。一般
に、TTL判定ロジック310(図3)は、コンピュータ102A(図1)によ
って送信されるTTLクエリ・メッセージの数およびTTLパラメータ値に関す
る特定の知識を持たず、さらに、どのTTLクエリ・メッセージがコンピュータ
102Rに到達すると期待されるかに関して確信がない。具体的に言うと、コン
ピュータ102Aによって送信されたTTLクエリ・メッセージのいくつかは、
そのTTLクエリ・メッセージがコンピュータ102Rに到達する前に満了する
ほど低いTTLパラメータ値を有する。したがって、ステップ504(図5)で
、TTL判定ロジック310(図3)は、追加のTTLクエリ・メッセージがコ
ンピュータ102A(図1)からコンピュータ102Rへの途中である可能性が
あるとTTL判定ロジック310が仮定する所定の時間期間を測定するタイマを
始動する。一実施形態では、この所定の時間は10秒である。
【0030】 ステップ506−516(図5)で、TTL判定ロジック310(図3)は、
所定の時間期間の間TTLクエリ・メッセージを集め、コンピュータ102Rに
よって受信されたすべてのTTLクエリ・メッセージの最小のTTLパラメータ
値を判定する。コンピュータ102Rに到達したすべてのTTLクエリ・メッセ
ージの最小TTLパラメータ値が、TTL判定ロジック310によって判定され
て、コンピュータ102A(図1)とコンピュータ102Bの間のTTL距離に
なる。コンピュータ102Aからコンピュータ102Rへの、より低いTTLパ
ラメータ値を有するメッセージは、コンピュータ102Rに到達せず、コンピュ
ータ102Aからコンピュータ102Rへの、より大きいTTLパラメータ値を
有するメッセージは、コンピュータ・ネットワーク100を介してより遠くに移
動し、コンピュータ・ネットワーク100の過剰な帯域幅を消費する。
【0031】 具体的に言うと、TTL判定ロジック310(図3)は、最小TTLパラメー
タ値314を、ステップ502(図5)で受信したTTLクエリ・メッセージの
本体に格納されたTTLパラメータ値に初期化する。ループ・ステップ510と
NEXTステップ516は、TTL判定ロジック310(図3)が所定の時間期
間中にステップ512−514(図5)を繰り返し実行するループを決めている
。ステップ512で、TTL判定ロジック310(図3)は、コンピュータ・ネ
ットワーク100を介してコンピュータ102A(図1)から別のTTLクエリ
・メッセージを受信する。ステップ516(図5)で、TTL判定ロジック31
0(図3)は、ステップ514(図5)で受信したTTLクエリ・メッセージの
本体で表されたTTLパラメータ値に従って、最小TTLパラメータ値314を
更新する。具体的に言うと、最小TTLパラメータ値314(図3)は、受信し
たTTLクエリ・メッセージから取り出されたTTLパラメータ値が最小TTL
パラメータ値314の前の値より小さい場合に、取り出されたTTLパラメータ
値に置換される。
【0032】 ステップ512−514(図5)は、所定の時間期間が満了するまで繰り返さ
れる。所定の時間期間の満了の後に、処理は、ループ・ステップ510(図5)
からステップ518に移る。ステップ518では、TTL判定ロジック310(
図3)が、最小TTLパラメータ値314で表されるすべての受信したTTLク
エリ・メッセージの最小TTLパラメータ値を表すデータをメッセージの本体に
含むTTLクエリ応答メッセージを作成する。ステップ520(図5)で、TT
L判定ロジック310(図3)が、ステップ518(図5)で作成したTTLク
エリ応答メッセージをコンピュータ102A(図1)に送信して、最小TTLパ
ラメータ値314(図3)で表されるコンピュータ102Aとコンピュータ10
2Rの間の判定されたTTL距離をコンピュータ102Aに示す。一実施形態で
は、TTLクエリ応答メッセージはユニキャスト・メッセージである。
【0033】 コンピュータ102AのTTL判定ロジック210(図2)がTTLクエリ応
答メッセージを受信するたびに、TTL判定ロジック210は、論理流れ図60
0(図6)に従ってTTLクエリ応答メッセージを処理する。ステップ602で
、TTL判定ロジック210(図2)は、受信したTTLクエリ応答メッセージ
から、送信者識別データおよび最小TTLパラメータ値データを取り出す。送信
者識別データは、コンピュータ102B−102Y(図1)のどれがTTLクエ
リ応答メッセージを送信したかを示し、最小TTLパラメータ値データは、コン
ピュータ102Aとコンピュータ102B−102Yのうちの示された1つの間
のTTL距離を示す。ステップ604(図6)で、TTL判定ロジック210(
図2)は、識別データおよび最小TTLパラメータ値データをTTL距離データ
ベース212に格納する。
【0034】 一実施形態では、TTL判定ロジック210(図2)が、コンピュータ102
B−102Yのうちで、TTLクエリ応答メッセージを受信したコンピュータだ
けについて、TTL距離データベース212内のTTL距離レコードを置換する
。TTL距離データベース212内の他のTTL距離レコードは未変更のままに
なり、ステップ410(図4)でTTL判定ロジック210(図2)によって送
信されたTTLクエリ・メッセージに対する応答に関して、コンピュータ102
B−102Yでは時間制限が課せられない。
【0035】 代替実施形態では、TTL判定ロジック210(図2)は、所定の時間期間だ
け、コンピュータ102B−102Y(図1)からのTTLクエリ応答メッセー
ジを待つ。コンピュータ102B−102YのうちでTTL判定ロジック210
(図2)がそれからのTTLクエリ応答メッセージを受信しないコンピュータに
ついて、TTL判定ロジック210は、コンピュータ102Aからそのコンピュ
ータへのTTL距離が未決定であることを示すTTL距離レコードを、TTL距
離データベース212に格納する。この代替実施形態では、ステップ410(図
4)でTTL判定ロジック210がTTLクエリ・メッセージを送信した時から
の、TTL判定ロジック210がTTLクエリ応答メッセージを待つ所定の時間
期間は、コンピュータ102B−102YがTTLクエリ・メッセージを受信す
る時間期間の2倍、たとえば、10秒の2倍の20秒である。
【0036】 したがって、コンピュータ102AのTTL判定ロジック210(図2)は、
複数のTTLクエリ・メッセージを送信し、これに応答して、コンピュータ10
2B−102Y(図1)のそれぞれへのTTL距離を示すTTLクエリ応答メッ
セージを受信する。TTL判定ロジック210(図2)は、TTLクエリ・メッ
セージが送信された時からTTLクエリ応答メッセージが受信されるまで、多く
とも数秒待ち、すべてのコンピュータ102B−102Y(図1)へのTTL距
離が判定される。これに比べて、エクスパンディング・リング検索では、クエリ
・メッセージと応答メッセージが送受信される多数のラウンドが必要であり、し
たがって、コンピュータ・ネットワークのさまざまなコンピュータまでのTTL
距離を成功裡に判定するための時間の何倍もの時間を必要とする。さらに、本発
明によれば、コンピュータ102Aからコンピュータ102B−102Yのそれ
ぞれへのTTL距離を成功裡に判定するために、コンピュータ102B−102
Yのそれぞれから1つのTTLクエリ応答メッセージだけが必要である。これに
比べて、エクスパンディング・リング検索では、問い合わされるコンピュータの
それぞれが、一般に、エクスパンディング・リング検索の多数のクエリのそれぞ
れに応答しなければならず、したがって、コンピュータ・ネットワークに何倍も
のメッセージ・トラフィックの重荷が課せられる。結果として、本発明によるT
TL距離判定は、エクスパンディング・リング検索よりはるかに少ない時間およ
び帯域幅を必要とする。
【0037】 クエリ・メッセージおよびクエリ応答メッセージの構造 図7に、ステップ406(図4)でTTL判定ロジック210(図2)によっ
て作成されるTTLクエリ・メッセージ700を示す。TTLクエリ・メッセー
ジ700(図7)は、長さが64ビットであり、複数のフィールド702−71
0が含まれる。タイプ・フィールド702は、長さが8ビットであり、TTLク
エリ・メッセージとしてTTLクエリ・メッセージ700を識別するデータが格
納される。フラグ・フィールド704は、長さが8ビットであり、ビットのそれ
ぞれが、TTLクエリ・メッセージ700の状態のバイナリ・コンポーネントを
表す。一実施形態では、フラグ・フィールド704のビットの1つだけが使用さ
れ、そのフラグは、TTLクエリ・メッセージ700のすべての宛先が、それに
応答してTTLクエリ応答メッセージを送信することが期待されるかどうかを示
す。このフラグは、下で論理流れ図900(図9)に関してより完全に説明され
る形で使用される。
【0038】 予約済みフィールド706(図7)は、長さが16ビットであり、使用されな
い。保留フィールド706は、TTL値フィールド708を32ビット境界に位
置合せするように働き、代替実施形態では省略される。TTL値フィールド70
8は、長さが16ビットであり、TTLクエリ・メッセージ700の初期TTL
パラメータ値を表すデータが含まれる。したがって、TTL判定ロジック310
(図3)は、TTLクエリ・メッセージ700のTTLパラメータの初期値がT
TL判定ロジック310(図3)によってアクセスできない場合であっても、T
TL値フィールド708を取り出すことによってTTLクエリ・メッセージ70
0のTTLパラメータの初期値にアクセスすることができる。テスト・シーケン
ス・フィールド710は、長さが16ビットであり、TTL判定ロジック210
(図2)による論理流れ図400のステップの他の実行から論理流れ図400(
図4)のステップの特定の実行を識別するデータが格納される。
【0039】 図8に、ステップ518(図5)でTTL判定ロジック310(図3)によっ
て作成されるTTLクエリ応答メッセージ800を示す。TTLクエリ応答メッ
セージ800(図8)には、タイプ・フィールド802、保留フィールド806
、TTL値フィールド808、およびテスト・シーケンス・フィールド810が
含まれる。タイプ・フィールド802は、長さが8ビットであり、TTLクエリ
応答メッセージ800をTTLクエリ応答メッセージとして識別する。保留フィ
ールド806は、長さが24ビットであり、使用されない。保留フィールド80
6は、TTL値フィールド808を32ビット境界に位置合せするように働き、
代替実施形態では省略される。
【0040】 TTL値フィールド808には、TTLクエリ応答メッセージ800のソース
と、TTLクエリ応答メッセージ800がそれに対して応答するTTLクエリ・
メッセージのソースとの間のTTL距離を指定するデータが格納される。テスト
・シーケンス・フィールド810は、長さが16ビットであり、TTLクエリ応
答メッセージ800が対応するTTLクエリ・メッセージの特定の集合を識別す
るデータが格納される。たとえば、TTLクエリ・メッセージの数を、上で説明
したステップ410(図4)でコンピュータ102A(図1)によって実質的に
同時に送信することができる。ステップ410の単一の実行で送信されるメッセ
ージのそれぞれは、そのようなTTLクエリ・メッセージのそれぞれのテスト・
シーケンス・フィールド710(図7)で指定される、相対的に一意のテスト・
シーケンス番号を共有する。論理流れ図500(図5)に関して上で説明したよ
うに、そのようなTTLクエリ・メッセージに応答する各コンピュータは、単一
のTTLクエリ応答メッセージを用いてそれを行い、このクエリ応答メッセージ
は、そのコンピュータによって受信されたすべてのTTLクエリ・メッセージの
最小のTTLパラメータ値をコンピュータ102Aに通信する。TTLクエリ応
答メッセージ800(図8)が対応する一連のTTLクエリ・メッセージは、テ
スト・シーケンス・フィールド810に格納されたデータによって識別される。
【0041】 反復ナロウイング検索を使用するTTL判定 上で説明したシステムに従って最大の精度でTTL距離を判定するためには、
大量のマルチキャスト・メッセージを同時に送信することが必要になる可能性が
ある。たとえば、各マルチキャスト・メッセージのTTLパラメータが、255
個の異なる値のいずれかを有する可能性があり、最大の精度が所望される場合に
は、255個の別々のマルチキャストTTLクエリ・メッセージが同時に送信さ
れる。これは、コンピュータ・ネットワーク内で、所望より多数のメッセージ輻
輳を追加する可能性がある。メッセージ輻輳は、追加の時間を犠牲にして、論理
流れ図900(図9)による反復ナロウイング検索を使用して最大の精度でTT
L距離を判定することによって減らされる。
【0042】 論理流れ図900を、コンピュータ102AのTTL判定ロジック210(図
2)が論理流れ図900(図9)のステップを実行して、コンピュータ102B
−102Y(図1)へのTTL距離を判定する例示的な例で説明する。処理は、
ステップ902(図9)から始まる。
【0043】 ステップ902で、TTL判定ロジック210(図2)が、TTLステップ値
、最大TTL値、および最小TTL値を初期化する。一実施形態では、TTLス
テップ値、最大TTL値、および最小TTL値が、それぞれ16、255、およ
び1に初期化される。TTLステップ値、最大TTL値、および最小TTL値に
よって、同時TTLクエリ・メッセージの単一の集合内でテストされる複数のT
TLパラメータ値が指定される。初期値では、16、32、48、…、240、
および255のTTLパラメータ値の集合すなわち、TTLステップ値の倍数で
最大TTL値を含めて最大TTL値までの整数が指定される。TTL判定ロジッ
ク210は、テスト・シーケンス番号も、相対的に一意のすなわちステップ90
2(図9)で最近使用されたテスト・シーケンス番号に関して一意の初期値に初
期化する。
【0044】 ステップ904で、TTL判定ロジック210(図2)は、論理流れ図400
(図4)に関して上で説明した形で、ステップ902(図9)で初期化されたT
TLパラメータ値の集合のTTLパラメータ値を有するTTLクエリ・メッセー
ジを使用して、コンピュータ102B−102YまでのTTL距離についてコン
ピュータ102B−102Yに問い合わせる。TTLクエリ・メッセージには、
ステップ902でセットされたテスト・シーケンス番号が含まれる。コンピュー
タ102B−102Y(図1)は、ステップ904(図9)で送信されたTTL
クエリ・メッセージに対して、上で説明した形で応答する。したがって、TTL
判定ロジック210(図2)は、TTLステップ値によって表される精度まで、
コンピュータ102B−102YへのTL距離を判定する。たとえば、あるコン
ピュータが、48のそのコンピュータまでのTTL距離を示すTTLクエリ応答
メッセージを用いて応答する場合に、TTL判定ロジック210(図2)は、4
8のTTLパラメータ値を有するマルチキャスト・メッセージが、そのコンピュ
ータに到達し、32のTTLパラメータ値を有するマルチキャスト・メッセージ
が、そのコンピュータに到達しないと判定している。
【0045】 TTL判定ロジック210による処理は、ループ・ステップ906に移る。ル
ープ・ステップ906とNEXTステップ924は、TTL判定ロジック210
(図2)が、異なるTTLステップ値についてステップ908−922(図9)
に従って徐々に正確になるTTL距離について検索を繰り返し狭めるループを定
義する。TTL判定ロジック210(図2)は、TTLステップ値が所定の閾値
(この例示的実施形態では1)未満に減らされるまで、ステップ908−922
(図9)を繰り返し実行する。
【0046】 TTLステップ値ごとに、処理はステップ908に移る。ステップ908では
、TTL判定ロジック210(図2)が次のTTLステップ値を決定する。この
例示的実施形態では、次のTTLステップ値は4である。次のステップ値は、現
在のTTLステップ値より小さいことが好ましい。処理はステップ910に移り
、TTL判定ロジック210(図2)が、テスト・シーケンス番号を新しい相対
的に一意のテスト・シーケンス番号に変更して、別のラウンドすなわち、ステッ
プ906−924(図9)のループの別の実行を参照する。
【0047】 ループ・ステップ912とNEXTステップ918は、TTL判定ロジック2
10(図2)がTTLステップ値、最小ステップ値、および最大ステップ値によ
って定義される個々のTTL範囲を処理するループである。この例示的実施形態
では、TTL範囲に、1〜16、17〜32、33〜48、…、224〜240
、および241〜255が含まれる。TTL範囲ごとに、処理はテスト・ステッ
プ914(図9)に移る。ステップ912−918のループの各反復中に、TT
L判定ロジック210(図2)によって処理されるTTL範囲を主題TTL範囲
と称する。
【0048】 テスト・ステップ914(図9)で、TTL判定ロジック210(図2)が、
対象コンピュータのいずれかが主題TTL範囲内のTTL距離を有するかどうか
を判定する。対象コンピュータとは、TTL判定ロジック210がTTL距離を
判定するように構成されているコンピュータである。TTL判定ロジック210
は、TTL距離データベース212に格納された特定のコンピュータへのTTL
距離を、主題TTL範囲の境界と比較することによって、その特定のコンピュー
タが主題TTL範囲内のTTL距離を有するかどうかを判定する。対象コンピュ
ータのどれもが、主題TTL範囲内のTTL距離を有しない場合には、処理は、
NEXTステップ918(図9)を介してループ・ステップ910に移り、その
主題TTL範囲に対してはTTLクエリ・メッセージが送信されない。したがっ
て、TTL判定ロジック210(図2)は、対象コンピュータのどれもが特定の
TTL範囲内のTTL距離を有しないと判定した時に、不要なTTLクエリ・メ
ッセージの送信を回避する。したがって、コンピュータ・ネットワーク100(
図1)を介するメッセージ・トラフィックが減る。
【0049】 逆に、TTL判定ロジック210(図2)が、テスト・ステップ914(図9
)で、1つまたは複数の対象コンピュータが、主題TTL範囲内のTTL距離を
有すると判定した場合には、処理はステップ916に移り、TTL判定ロジック
210(図2)が、次のTTLステップ値によって指定されるより高い精度で、
そのTTL距離が主題TTL範囲内である対象コンピュータへのTTL距離を判
定する。TTL判定ロジック210(図2)は、互いに次のTTLステップ値だ
け離隔した主題TTL範囲内のTTLパラメータ値を表す複数のTTLクエリ・
メッセージを形成し、送信することによってそれを行う。たとえば、主題TTL
範囲が17〜32であり、次のTTLステップ値が4である場合には、TTL判
定ロジック210は、論理流れ図400(図4)に関して上で説明した形で、T
TLパラメータ値20、24、28、および32を表すTTLクエリ・メッセー
ジを形成し、送信する。
【0050】 TTL判定ロジック210(図2)は、ステップ916(図9)の前の実行中
に送信されたTTLクエリ・メッセージに応答するTTLクエリ応答メッセージ
を受信する前に、ステップ916の特定の実行中にTTLクエリ・メッセージを
送信することができることに留意されたい。言い換えると、TTL判定ロジック
210(図2)は、ステップ916(図9)の異なる実行中に送信されたTTL
クエリ・メッセージからの応答を待っていることができる。ステップ916で送
信されるすべてのTTLクエリ・メッセージに、上で説明したように、ステップ
910で確立されるテスト・シーケンス番号が含まれる。論理流れ図1000(
図10)に関して下で説明するように、応答側コンピュータは、テスト・シーケ
ンス番号に従い、前に送信されたTTLクエリ・メッセージに従って、TTLク
エリ・メッセージに応答する。ステップ916(図9)の後に、TTL判定ロジ
ック210(図2)による処理は、NEXTステップ918(図9)を介してル
ープ・ステップ912に移る。
【0051】 ステップ912−918(図9)のループに従ってTTL判定ロジック210
(図2)によってすべてのTTL範囲が処理された後に、処理は、ステップ92
0に移り、TTL判定ロジック210(図2)が、上で説明した形でステップ9
16(図9)のさまざまな実行で送信されたTTLクエリ・メッセージに応答す
るTTLクエリ応答メッセージを、所定の時間期間、たとえば20秒待つ。ステ
ップ920の後に、TTL判定ロジック210(図2)は、関係のあるすべての
コンピュータ、たとえばコンピュータ102B−102YへのTTL距離を、次
のTTLステップ値によって指定される精度まで判定している。ステップ922
(図9)で、TTL判定ロジック210(図2)が、TTLステップ値を、ステ
ップ908(図9)で決定された次のステップ値に更新する。
【0052】 ステップ922の後に、処理はNEXTステップ924を介してループ・ステ
ップ906に移り、TTLステップ値が所定の閾値より大きい場合にはステップ
908−922に従い、そうでない場合には論理流れ図900に従う処理が完了
する。
【0053】 一実施形態では、TTLステップ値が、ステップ902で値16に初期化され
、ステップ922の反復実行に使用されて、4および1の値を有し、その後、論
理流れ図900に従う処理が完了する。したがって、ステップ904で、TTL
判定ロジック210(図2)は、たとえばマルチキャスト・メッセージが複数の
コンピュータのそれぞれに達するのに十分な16など、初期TTLステップ値の
整数倍である最小のTTLパラメータ値を判定する。ステップ916(図9)の
最初の実行では、TTL判定ロジック210(図2)は、たとえばマルチキャス
ト・メッセージが複数のコンピュータのそれぞれに達するのに十分な4などの、
より小さいTTLステップ値の整数値である最小TTLパラメータを判定する。
ステップ916(図9)の2回目の実行では、TTL判定ロジック210(図2
)は、たとえばマルチキャスト・メッセージが複数のコンピュータのそれぞれに
達するのに十分な1などの、より小さいTTLステップ値の整数値である最小T
TLパラメータ値を判定する。したがって、TTL判定ロジック210は、3ラ
ウンドだけで最大の精度でコンピュータ102B−102YへのTTL距離を判
定する。これは、上で説明したエクスパンディング・リング検索よりはるかに効
率的である。さらに、TTL判定ロジック210は、複数の同時マルチキャスト
・メッセージを送信するが、これは、ステップ904(図9)の利用可能なTT
Lパラメータ値の数の1/16にすぎない。ステップ916では、TTL判定ロ
ジック210(図2)が、特定のコンピュータへのTTL距離をより高い精度で
判定する必要がある時に、たとえば4つなど、比較的少数の同時マルチキャスト
・メッセージを送信する。したがって、コンピュータ・ネットワーク100(図
1)を介するマルチキャスト・メッセージ・トラフィックが、実質的に減らされ
、なおかつ、必要な時間は、上で説明したエクスパンディング・リング検索が必
要とする時間よりかなり少ない。
【0054】 論理流れ図900(図9)に従う、コンピュータ102Aによって送信された
TTLクエリ・メッセージの受信コンピュータによる処理を、論理流れ図500
(図5)に関して上で全般的に説明したが、この処理を論理流れ図1000(図
10)に示されているように変更して、そのような受信コンピュータ、たとえば
コンピュータ102B−102Yによって送信されるTTLクエリ応答メッセー
ジの数を減らす。
【0055】 ステップ1002で、TTL判定ロジック310(図3)が、ステップ502
(図5)に関して上で説明した形でTTLクエリ・メッセージを受信する。ステ
ップ1004(図10)で、TTL判定ロジック310(図3)が、受信したT
TLクエリ・メッセージのテスト・シーケンス・フィールド710(図7)から
シーケンス番号を取り出し、受信したシーケンス番号を現在のシーケンス番号と
して記録する。ステップ1006(図10)で、TTL判定ロジック310(図
3)が、ステップ504(図5)に関して上で説明した形で追加のTTLクエリ
・メッセージがコンピュータ102Rからコンピュータ102A(図1)への途
中であるとTTL判定ロジック310が仮定する所定の時間期間を測定するタイ
マを始動する。
【0056】 TTL判定ロジック310(図3)は、受信したTTLクエリ・メッセージの
フラグ・フィールド704(図7)から、すべての宛先が応答するかどうかを示
す値を有するフラグを取り出すことによって、TTLクエリ・メッセージのすべ
ての宛先が応答するかどうかを判定する。すべての宛先が応答すると期待される
ことを示すフラグがセットされている場合には、処理はステップ1010(図1
0)に移る。そうでない場合には、処理は直接にループ・ステップ1012に移
り、ステップ1010はスキップされる。
【0057】 ステップ1010で、TTL判定ロジック310(図3)が、ステップ506
(図5)に関して上で説明した形で最小TTLパラメータ値314をセットする
。さらに、TTLパラメータ値314には、TTLパラメータ値314に格納さ
れた値が、受信したTTLクエリ・メッセージの送信元に通信されたかどうかを
示すデータが含まれる。ステップ1010(図10)で、TTL判定ロジック3
10(図3)は、最小TTLパラメータ値がコンピュータ102A(図1)にま
だ通信されていないことを示すために最小TTLパラメータ値314にデータを
格納した。
【0058】 ステップ510(図5)および516に関して上で説明した形で、ステップ1
012(図10)および1020は、TTL判定ロジック310(図3)が、ス
テップ1006で開始された所定の時間期間が満了するまでステップ1014−
1018(図10)を繰り返し実行するループである。ステップ1014では、
TTL判定ロジック310(図3)が、ステップ512(図5)に関して上で説
明した形で、別のTTLクエリ・メッセージを受信する。TTL判定ロジック3
10(図3)は、ステップ1016(図10)で、受信したTTLクエリ・メッ
セージのテスト・シーケンス・フィールド710(図7)に格納されたデータを
ステップ1004(図10)で記録された現在のテスト・シーケンスを指定する
データと比較することによって、受信したTTLクエリ・メッセージが現在のシ
ーケンスに関係するかどうかを判定する。TTLクエリ・メッセージが、現在の
テスト・シーケンスのものでない場合には、処理は、NEXTステップ1020
を介してステップ1012にループし、ステップ1018がスキップされる。逆
に、受信したTTLクエリ・メッセージが現在のテスト・シーケンスのものであ
る場合には、処理はステップ1018に移る。
【0059】 ステップ1018では、TTL判定ロジック310(図3)が、ステップ51
4(図5)に関して上で説明した形で、最小TTLパラメータ値314を更新す
る。さらに、受信したTTLクエリ・メッセージのTTLパラメータ値が、最小
TTLパラメータ値314(図3)に記録されたTTLパラメータ値より小さい
場合には、TTL判定ロジック310が、(i)受信したTTLクエリ・メッセ
ージのTTLパラメータ値を最小TTLパラメータ値314に格納し、(ii)
最小TTLパラメータ値314に、最小TTLパラメータ値314に格納されて
いる値が、まだ、受信したTTLクエリ・メッセージの送信元に通信されていな
いことを示すデータを格納する。ステップ1018(図10)の後に、処理はN
EXTステップ1020を介してループ・ステップ1012に移る。
【0060】 所定の期間が満了した時に、処理は、ループ・ステップ1012からテスト・
ステップ1022に移る。テスト・ステップ1022では、TTL判定ロジック
310(図3)が、最小TTLパラメータ値314で表される値がTTLクエリ
・メッセージの送信元に通信されたかどうかを判定する。最小TTLパラメータ
値314の値は、一般に、論理流れ図1000(図10)のステップの前の実行
中に、(i)TTLパラメータ値が、前のテスト・シーケンスでステップ102
6に従って送信され、(ii)現在のテスト・シーケンスでステップ1014で
受信されたTTLクエリ・メッセージのどれもが、より低いTTLパラメータを
有さず、(iii)現在のテスト・シーケンスで、テスト・ステップ1008で
すべて応答フラグがクリアされていると判定された場合に、送信元に通信されて
いる。逆に、最小TTLパラメータ値314(図3)の値は、一般に、(i)テ
スト・ステップ1008ですべて応答フラグがセットされていると判定された場
合、または(ii)現在のテスト・シーケンスでステップ1014で受信された
TTLクエリ・メッセージの少なくとも1つが、最も最近に通信されたTTLパ
ラメータ値より低いTTLパラメータ値を有する場合に、送信されていない。
【0061】 最小TTLパラメータ値314(図3)が、TTLクエリ・メッセージの送信
元に通信されていない場合には、処理は、テスト・ステップ1022(図10)
からステップ1024に移る。ステップ1024では、TTL判定ロジック31
0(図3)が、TTLクエリ応答メッセージを作成し、ステップ518(図5)
に関して上で説明した形でTTL値フィールド808(図8)に最小TTLパラ
メータ値314(図3)を格納する。ステップ1026(図10)で、TTL判
定ロジック310(図3)は、ステップ520(図5)に関して上で説明した形
でTTLクエリ応答メッセージを送信する。さらに、TTL判定ロジック310
(図3)は、最小TTLパラメータ値314に格納された値がコンピュータ10
2Aに通信されたことを示すデータを最小TTLパラメータ値314に格納する
【0062】 ステップ1026(図10)の後に、論理流れ図1000に従う処理が完了す
る。さらに、TTL判定ロジック310(図3)が、テスト・ステップ1022
(図10)で、最小TTLパラメータ値314(図3)で表される値がコンピュ
ータ102Aに通信されていると判定する場合には、論理流れ図1000(図1
0)に従う処理が完了し、ステップ1024−1026がスキップされる。した
がって、TTL判定ロジック310(図3)は、TTL判定ロジック310が同
一またはより低いTTLパラメータ値を有するTTLクエリ応答メッセージをす
でに送信している時に、TTLクエリ応答メッセージの送信を回避する。その結
果、コンピュータ・ネットワーク100(図1)の輻輳が減る。
【0063】 TTL距離判定のカスタマイズ TTL判定ロジック210(図2)は、コンピュータ・ネットワーク100の
構成の具体的な知識を使用して、たとえば不要なTTLクエリ・メッセージの送
信を回避することによって、より効率的にコンピュータ102B−102Y(図
1)へのTTL距離を判定することができる。たとえば、TTLパラメータが、
1から255までの範囲の値を有する可能性があるが、TTL判定ロジック21
0(図2)が、コンピュータ・ネットワーク100のすべてのコンピュータが6
4を超えるTTL距離を有しないことを知っている場合に、TTL判定ロジック
210は、1から64までの範囲のTTLパラメータ値を有するTTLクエリ・
メッセージを送信することができる。したがって、TTL判定ロジック210は
、192個少ないTTLクエリ・メッセージを送信する。
【0064】 さらに、TTL判定ロジック210は、TTL距離の分布の具体的な知識を使
用して、TTL距離の判定を調整することができる。たとえば、TTL判定ロジ
ック210は、対象コンピュータの90%が、8以下のTTL距離、98%が1
2以下のTTL距離、100%が64以下のTTL距離を有するという具体的な
知識を有する可能性がある。TTL判定ロジック210は、最初のテスト・シー
ケンスで、4、8、12、32、および64のTTLパラメータ値を有するTT
Lクエリ・メッセージを送信することができ、論理流れ図900(図9)に関し
て上で説明した形で反復ナロウイング検索を使用して、より高い精度でTTL距
離を突きとめることができる。
【0065】 上の説明は、例示的にすぎず、制限的ではない。本発明は、請求項のみによっ
て制限される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従ってTTL距離を判定することができるコンピュータ・ネットワー
クを示す図である。
【図2】 本発明に従ってTTL距離を判定する送信側コンピュータ・システムのブロッ
ク図である。
【図3】 本発明に従って、図2のコンピュータ・システムから受信されるTTL距離ク
エリ・メッセージに応答する受信コンピュータ・システムのブロック図である。
【図4】 本発明に従う、図2のコンピュータ・システムによるTTL距離の判定の論理
流れ図である。
【図5】 本発明に従う、図2のコンピュータ・システムからのTTL距離クエリ・メッ
セージの受信に応答する図3のコンピュータ・システムによる処理の論理流れ図
である。
【図6】 図3のコンピュータ・システムからの応答メッセージの受信に応答する図2の
コンピュータ・システムによる処理の論理流れ図である。
【図7】 本発明による、図2のコンピュータ・システムによって送信されるTTLクエ
リ・メッセージのブロック図である。
【図8】 図2のコンピュータ・システムによって受信されるTTL応答メッセージのブ
ロック図である。
【図9】 図9Aと図9Bの関係を示すブロック図である。
【図9A】、
【図9B】 本発明による、より少ないコンピュータ・ネットワーク帯域幅を使用する形で
TTL距離を判定するための、図2のコンピュータ・システムによる処理の論理
流れ図である。
【図10】 図10Aと図10Bの関係を示すブロック図である。
【図10A】、
【図10B】 消費されるコンピュータ・ネットワーク帯域幅をさらに減らす形で、図2のコ
ンピュータ・システムから受信されたTTLクエリ・メッセージに応答する図3
のコンピュータ・システムによる処理の論理流れ図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W (71)出願人 901 SAN ANTONIO ROAD PALO ALTO,CA 94303,U. S.A. (72)発明者 チュウ,ダー・ミン アメリカ合衆国・01720・マサチューセッ ツ州・アクトン・メイン ストリート・ 736 (72)発明者 ハンナ,スティーブン・アール アメリカ合衆国・01730・マサチューセッ ツ州・ベドフォード・ビバリー ロード・ 3 (72)発明者 パールマン,ラディア・ジェイ アメリカ合衆国・01720・マサチューセッ ツ州・アクトン・ハックルベリー レー ン・10 Fターム(参考) 5K030 GA02 HA08 KA02 LB05 MB06 【要約の続き】 ットワークの他のノードまでのTTL距離を非常にすば やく判定することができる。

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータ・ネットワークのベース・ノードと1つまたは
    複数の他のノードとの間の相対距離を判定する方法であって、 クエリ・メッセージのそれぞれが、 クエリ・メッセージの満了条件を指定する満了パラメータと、 クエリ・メッセージの満了パラメータで指定されるクエリ・メッセージの満了
    条件を指定するデータを含むデータ本体と を含む複数のクエリ・メッセージをコンピュータ・ネットワークを介して送信し
    、 他のノードの受信側の1つから、受信側ノードによって受信された複数のクエ
    リ・メッセージの1つまたは複数の受信されたクエリ・メッセージの最も早い満
    了を指定するデータを含むクエリ応答メッセージを受信し、その最も早い満了が
    、受信されたクエリ・メッセージのデータ本体で指定される受信されたクエリ・
    メッセージのめいめいの満了条件に従って判定される ことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 満了パラメータが、生存時間パラメータであることを特徴と
    する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 クエリ・メッセージのそれぞれの満了条件が、クエリ・メッ
    セージの送信からの、クエリ・メッセージが満了する時間の量を指定することを
    特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 クエリ・メッセージのそれぞれの満了条件が、クエリ・メッ
    セージがコンピュータ・ネットワークを介するホップ数の完了の後に満了するよ
    うに、ホップ数を指定することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 クエリ応答メッセージによって示される最も早い満了が、ベ
    ース・ノードと受信側ノードとの間の距離の範囲を示し、方法がさらに、 追加のクエリ・メッセージのそれぞれが、 追加のクエリ・メッセージの満了条件を指定する満了パラメータであって、満
    了条件が、可能な距離の範囲内の距離に対応する、満了パラメータと、 追加のクエリ・メッセージの満了パラメータで指定される追加のクエリ・メッ
    セージの満了条件を指定するデータを含むデータ本体と を含む複数の追加のクエリ・メッセージをコンピュータ・ネットワークを介して
    送信し、 受信側ノードから、受信側ノードによって受信された複数の追加クエリ・メッ
    セージの1つまたは複数の受信された追加のクエリ・メッセージの新しい最も早
    い満了を指定するデータを含む後続クエリ応答メッセージを受信し、新しい最も
    早い満了が、受信された追加のクエリ・メッセージのデータ本体で指定される受
    信された追加クエリ・メッセージのめいめいの満了条件に従って判定されること
    を含む請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 コンピュータ・ネットワークのベース・ノードと1つまたは
    複数の他のノードとの間の相対距離を判定する方法であって、 各クエリ・メッセージが、 クエリ・メッセージの満了条件を指定する満了パラメータと、 クエリ・メッセージの満了パラメータで指定されるクエリ・メッセージの満了
    条件を指定するデータを含むデータ本体と を含む1つまたは複数のクエリ・メッセージをベース・ノードからコンピュータ
    ・ネットワークを介して受信し、 1つまたは複数のクエリ・メッセージの最も早い満了を、クエリ・メッセージ
    のデータ本体で指定されるクエリ・メッセージのめいめいの満了条件に従って判
    定判し、 ベース・ノードに、最も早い満了を指定するデータを含むクエリ応答メッセー
    ジを送信すること を含む方法。
  7. 【請求項7】 満了パラメータが、生存時間パラメータであることを特徴と
    する請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 クエリ・メッセージのそれぞれの満了条件が、クエリ・メッ
    セージの送信からの、クエリ・メッセージが満了する時間の量を指定することを
    特徴とする請求項6に記載の方法。
  9. 【請求項9】 クエリ・メッセージのそれぞれの満了条件が、上記クエリ・
    メッセージがコンピュータ・ネットワークを介するホップ数の完了の後に満了す
    るように、ホップ数を指定することを特徴とする請求項6に記載の方法。
  10. 【請求項10】 プロセッサおよびメモリを含むコンピュータに関連して有
    用なコンピュータ可読媒体であって、コンピュータ可読媒体が、コンピュータに
    、コンピュータ・ネットワークのベース・ノードと1つまたは複数の他のノード
    との間の相対距離を、 コンピュータ・ネットワークを介して複数のクエリ・メッセージを送信するス
    テップであって、クエリ・メッセージのそれぞれが、 クエリ・メッセージの満了条件を指定する満了パラメータと、 クエリ・メッセージの満了パラメータで指定されるクエリ・メッセージの満了
    条件を指定するデータを含むデータ本体と を含む、送信するステップと、 他のノードの受信側の1つから、受信側ノードによって受信された複数のクエ
    リ・メッセージの1つまたは複数の受信されたクエリ・メッセージの最も早い満
    了を指定するデータを含むクエリ応答メッセージを受信するステップであって、
    最も早い満了が、受信されたクエリ・メッセージのデータ本体で指定される受信
    されたクエリ・メッセージのめいめいの満了条件に従って判定される、受信する
    ステップと、 によって判定させるように構成されたコンピュータ命令を含むコンピュータ可
    読媒体。
  11. 【請求項11】 満了パラメータが、生存時間パラメータであることを特徴
    とする請求項10に記載のコンピュータ可読媒体。
  12. 【請求項12】 クエリ・メッセージのそれぞれの満了条件が、クエリ・メ
    ッセージの送信からの、クエリ・メッセージが満了する時間の量を指定すること
    を特徴とする請求項10に記載のコンピュータ可読媒体。
  13. 【請求項13】 クエリ・メッセージのそれぞれの満了条件が、上記クエリ
    ・メッセージがコンピュータ・ネットワークを介するホップ数の完了の後に満了
    するように、ホップ数を指定することを特徴とする請求項10に記載のコンピュ
    ータ可読媒体。
  14. 【請求項14】 クエリ応答メッセージによって示される最も早い満了が、
    ベース・ノードと受信側ノードとの間の可能な距離の範囲を示し、コンピュータ
    命令がさらに、コンピュータに、コンピュータ・ネットワークのベース・ノード
    と1つまたは複数の他のノードとの間の相対距離を、 コンピュータ・ネットワークを介して複数の追加のクエリ・メッセージを送信
    するステップであって、追加のクエリ・メッセージのそれぞれが、 追加のクエリ・メッセージの満了条件を指定する満了パラメータであって、満
    了条件が、可能な距離の範囲内の距離に対応する、満了パラメータと、 追加のクエリ・メッセージの満了パラメータで指定される追加のクエリ・メッ
    セージの満了条件を指定するデータを含むデータ本体と を含む、送信するステップと、 受信側ノードから、受信側ノードによって受信された複数の追加クエリ・メッ
    セージの1つまたは複数の受信された追加のクエリ・メッセージの新しい最も早
    い満了を指定するデータを含む後続クエリ応答メッセージを受信するステップで
    あって、上記新しい最も早い満了が、受信された追加のクエリ・メッセージのデ
    ータ本体で指定される受信された追加クエリ・メッセージのめいめいの満了条件
    に従って判定される、受信するステップと によって判定させるように構成される請求項10に記載のコンピュータ可読媒
    体。
  15. 【請求項15】 プロセッサおよびメモリを含むコンピュータに関連して有
    用なコンピュータ可読媒体であって、コンピュータ可読媒体が、コンピュータに
    、コンピュータ・ネットワークのベース・ノードと1つまたは複数の他のノード
    との間の相対距離を、 ベース・ノードからコンピュータ・ネットワークを介して1つまたは複数のク
    エリ・メッセージを受信するステップであって、各クエリ・メッセージが、 クエリ・メッセージの満了条件を指定する満了パラメータと、 クエリ・メッセージの満了パラメータで指定されるクエリ・メッセージの満了
    条件を指定するデータを含むデータ本体と を含む、受信するステップと、 1つまたは複数のクエリ・メッセージの最も早い満了を、クエリ・メッセージ
    のデータ本体で指定されるクエリ・メッセージのめいめいの満了条件に従って判
    定するステップと、 最も早い満了を指定するデータを含むクエリ応答メッセージをベース・ノード
    に送信するステップと によって判定させるように構成される、コンピュータ可読媒体。
  16. 【請求項16】 満了パラメータが、生存時間パラメータであることを特徴
    とする請求項15に記載のコンピュータ可読媒体。
  17. 【請求項17】 クエリ・メッセージのそれぞれの満了条件が、クエリ・メ
    ッセージの送信からの、クエリ・メッセージが満了する時間の量を指定すること
    を特徴とする請求項15に記載のコンピュータ可読媒体。
  18. 【請求項18】 クエリ・メッセージのそれぞれの満了条件が、上記クエリ
    ・メッセージがコンピュータ・ネットワークを介するホップ数の完了の後に満了
    するように、ホップ数を指定することを特徴とする請求項15に記載のコンピュ
    ータ可読媒体。
  19. 【請求項19】 プロセッサと、 プロセッサに機能的に結合されたメモリと、 プロセッサ内でメモリから実行され、プロセッサによって実行される時に、コ
    ンピュータに、コンピュータ・ネットワークを介するコンピュータシステムと1
    つまたは複数の他のノードとの間の相対距離を、 それぞれが、 クエリ・メッセージの満了条件を指定する満了パラメータと、 クエリ・メッセージの満了パラメータで指定されるクエリ・メッセージの満了
    条件を指定するデータを含むデータ本体と を含む複数のクエリ・メッセージを、コンピュータ・ネットワークを介して送
    信し、 他のノードの受信側の1つから、受信側ノードによって受信された複数のクエ
    リ・メッセージの1つまたは複数の受信されたクエリ・メッセージの最も早い満
    了を指定するデータを含むクエリ応答メッセージを受信し、最も早い満了が、受
    信されたクエリ・メッセージのデータ本体で指定される受信されたクエリ・メッ
    セージのめいめいの満了条件に従って判定される ことによって判定させる距離判定ロジックと を含むコンピュータ・システム。
  20. 【請求項20】 満了パラメータが、生存時間パラメータであることを特徴
    とする請求項19に記載のコンピュータ・システム。
  21. 【請求項21】 クエリ・メッセージのそれぞれの満了条件が、クエリ・メ
    ッセージの送信からの、クエリ・メッセージが満了する時間の量を指定すること
    を特徴とする請求項19に記載のコンピュータ・システム。
  22. 【請求項22】 クエリ・メッセージのそれぞれの満了条件が、上記クエリ
    ・メッセージがコンピュータ・ネットワークを介するホップ数の完了の後に満了
    するように、ホップ数を指定することを特徴とする請求項19に記載のコンピュ
    ータ・システム。
  23. 【請求項23】 クエリ応答メッセージによって示される最も早い満了が、
    ベース・ノードと受信側ノードとの間の可能な距離の範囲を示し、距離判定ロジ
    ックが、コンピュータに、コンピュータ・ネットワークを介するコンピュータ・
    システムと1つまたは複数の他のノードとの間の相対距離を、 追加のクエリ・メッセージのそれぞれが、 追加のクエリ・メッセージの満了条件を指定する満了パラメータであって、満
    了条件が、可能な距離の範囲内の距離に対応する、満了パラメータと、 追加のクエリ・メッセージの満了パラメータで指定される追加のクエリ・メッ
    セージの満了条件を指定するデータを含むデータ本体と を含む複数の追加のクエリ・メッセージをコンピュータ・ネットワークを介し
    て送信し、 受信側ノードから、受信側ノードによって受信された複数の追加クエリ・メッ
    セージの1つまたは複数の受信された追加のクエリ・メッセージの新しい最も早
    い満了を指定するデータを含む後続クエリ応答メッセージを受信し、上記新しい
    最も早い満了が、受信された追加のクエリ・メッセージのデータ本体で指定され
    る受信された追加クエリ・メッセージのめいめいの満了条件に従って判定される
    ことと によって判定させることを特徴とする請求項19に記載のコンピュータ・シス
    テム。
  24. 【請求項24】 コンピュータ・システムであって、 プロセッサと、 プロセッサに機能的に結合されたメモリと、 プロセッサ内でメモリから実行され、プロセッサによって実行される時に、コ
    ンピュータに、コンピュータ・ネットワークを介するコンピュータ・システムと
    ベース・ノードとの間の相対距離を 各クエリ・メッセージが、 クエリ・メッセージの満了条件を指定する満了パラメータと、 クエリ・メッセージの満了パラメータで指定されるクエリ・メッセージの満了
    条件を指定するデータを含むデータ本体と を含む1つまたは複数のクエリ・メッセージをベース・ノードからコンピュー
    タ・ネットワークを介して受信し、 1つまたは複数のクエリ・メッセージの最も早い満了を、クエリ・メッセージ
    のデータ本体で指定されるクエリ・メッセージのめいめいの満了条件に従って判
    定し、 ベース・ノードに、最も早い満了を指定するデータを含むクエリ応答メッセー
    ジを送信すること によって判定させる距離判定ロジックと を含む、コンピュータ・システム。
  25. 【請求項25】 満了パラメータが、生存時間パラメータであることを特徴
    とする請求項24に記載のコンピュータ・システム。
  26. 【請求項26】 クエリ・メッセージのそれぞれの満了条件が、クエリ・メ
    ッセージの送信からの、クエリ・メッセージが満了する時間の量を指定すること
    を特徴とする請求項24に記載のコンピュータ・システム。
  27. 【請求項27】 クエリ・メッセージのそれぞれの満了条件が、上記クエリ
    ・メッセージがコンピュータ・ネットワークを介するホップ数の完了の後に満了
    するように、ホップ数を指定することを特徴とする請求項24に記載のコンピュ
    ータ・システム。
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