JP2002515483A - 2−(2−クロロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2h−ピロール誘導体 - Google Patents

2−(2−クロロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2h−ピロール誘導体

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(I) 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、新規な2−(2−クロロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピ
ロール誘導体、それらの複数の製造方法並びにそれらの有害生物防除剤としての
使用に関する。
【0002】 これまで、ごくわずかな置換環状α,α′−ジフェニルイミン類が知られてい
る:2−フェニル環がアルコキシで置換された3個の2,5−ジフェニル−1−
ピロリン類[5−(2,5−ジメトキシフェニル)−2−フェニル−3,4−ジ
ヒドロ−2H−ピロール及び5−(4−メトキシフェニル)−2−フェニル−3
,4−ジヒドロ−2H−ピロール(Chem.Ber.96,93(1963)
から)及び対応する4−プロポキシ化合物(J.Prakt.Chem.,Se
ries 4,1,57(1955)から)]並びに2,6−ジフェニル−3,
4,5,6−テトラヒドロピリジン[これは、これ以上置換されていない(例え
ば、Bull.Soc.Chim.Fr.1974,258及びChem.Be
r.116,3931(1983)参照]。
【0003】 有害生物防除剤としての使用に対するそれらの適合性に関しては何も知られて
いない。
【0004】 従って、本発明は、式(I)
【0005】
【化42】
【0006】 {式中、Arは基
【0007】
【化43】
【0008】 [基中、mは0、1、2、3又は4を表し、 R1 は、ハロゲン、シアノ、トリアルキルシリル、−CO−NR45 、テトラ
ヒドロピラニルを表すか、又は下記の原子団 (l)−X−A (m)−B−Z−D (n)−Y−E の中の1つを表し、 R2 は、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アルキル、アルコキシ、ハロゲノア
ルキル、ハロゲノアルコキシ、アルコキシアルコキシ又は−S(O)O3 を表
し、 oは0、1又は2を表し、 R3 はアルキル又はハロゲノアルキルを表し、 R4 及びR5 のそれぞれは、相互に独立して水素、アルキル、ハロゲノアルキル
を表すか、又はリストW1 からの基でそれぞれ場合により一置換又は多置換され
たフェニル又はフェニルアルキルを表し、 Xは、直接結合、酸素、硫黄、カルボニル、カルボニルオキシ、オキシカルボニ
ル、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アルキレンオキシ、オキシアル
キレン、チオアルキレン、アルキレンジオキシ又はジアルキルシリレンを表し、 Aは、リストW1 からの基でそれぞれ場合により一置換又は多置換されたフェニ
ル、ナフチル又はテトラヒドロナフチルを表すか、又は1個又は2個の芳香族環
を含むと共に、窒素、酸素及び硫黄から成る群からの1個以上のヘテロ原子を有
し、且つ、それぞれの場合にリストW2 からの基で場合により一置換又は多置換
された、5員乃至10員のヘテロシクリルを表し、 Bは、リストW1 からの基で場合により一置換又は二置換されたp−フェニレン
を表し、 Zは酸素又は硫黄を表し、 Dは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロゲノアルキル、ハロゲノ
アルケニル、それぞれの場合にハロゲン、アルキル、アルケニル、ハロゲノアル
ケニル、フェニル、スチリル、ハロゲノフェニル又はハロゲノスチリルで場合に
より置換されたシクロアルキル又はシクロアルキルアルキルを表し、それぞれの
場合にハロゲン又はアルキルで場合により置換されたシクロアルケニル又はシク
ロアルケニルアルキルを表し、それぞれの場合にニトロ、ハロゲン、アルキル、
アルコキシ、ハロゲノアルキル又はハロゲノアルコキシで場合により置換された
フェニルアルキル、ナフチルアルキル、テトラヒドロナフチルアルキル;又は5
個又は6個の環構成要素を有すると共に、窒素、酸素及び硫黄から成る群からの
1個又は2個のヘテロ原子を有するヘタリールアルキルを表し、−CO−R6
−CO−NR78 を表すか、又は原子団 −(CH2p −(CR910q −(CH2r −G を表すか、 又は Z及びDは、一緒になってニトロ、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロゲノ
アルキル又はハロゲノアルコキシで場合により置換されたフェノキシアルキルを
表し、 Yは、直接結合、酸素、硫黄、カルボニル、カルボニルオキシ、オキシカルボニ
ル、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アルキレンオキシ、オキシアル
キレン、チオアルキレン、アルキレンジオキシを表すか、又はリストW1 からの
基で場合により一置換又は二置換されたp−フェニレンを表し、 Eは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロゲノアルキル、ハロゲノ
アルケニル、それぞれの場合にハロゲン、アルキル、アルケニル、ハロゲノアル
ケニル、フェニル、スチリル、ハロゲノフェニル又はハロゲノスチリルで場合に
より置換されたシクロアルキルを表し、それぞれの場合にハロゲン又はアルキル
で場合により置換されたシクロアルケニルを表し、リストW1 からの基で場合に
より一置換乃至四置換されたフェニルを表すか、又は窒素、酸素及び硫黄から成
る群からの1個又は2個のヘテロ原子を有すると共に、それぞれの場合にリスト
2 からの基で場合により一置換乃至四置換された、5員又は6員のヘタリール
を表すか、又は原子団 −(CH2p −(CR910q −(CH2r −G を表し、 R6 は、アルキル、アルコキシ、アルケニル、アルケニルオキシ、それぞれの場
合にハロゲン、アルキル、アルケニル、ハロゲノアルキル又はハロゲノアルケニ
ルで場合により置換されたシクロアルキル、シクロアルキルオキシ又はシクロア
ルキルアルキルオキシを表すか、又はそれぞれの場合にニトロ、ハロゲン、アル
キル、アルコキシ、ハロゲノアルキル又はハロゲノアルコキシで場合により置換
されたフェニル又はナフチルを表し、 R7 は水素又はアルキルを表し、 R8 は、アルキル、ハロゲノアルキル、それぞれの場合にハロゲン、アルキル、
アルケニル、ハロゲノアルキル又はハロゲノアルケニルで場合により置換された
シクロアルキル又はシクロアルキルアルキルを表すか、又はそれぞれの場合にハ
ロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロゲノアルキル又はハロゲノアルコキシで場
合により置換されたフェニル又はフェニルアルキルを表し、 p、q及びrのそれぞれは、相互に独立して0、1、2又は3を表し、それらの
総和は6より小さく、 R9 及びR10のそれぞれは、相互に独立して水素又はアルキルを表し、 Gは、シアノを表し、窒素、酸素及び硫黄から成る群からの1個乃至3個の同一
又は異なるヘテロ原子を有する、ハロゲン、アルキル又はハロゲノアルキルで場
合により置換され、また、結合点ではR11で場合により置換された5員又は6員
の複素環、又は下記原子団
【0009】
【化44】
【0010】 の中の1つを表し、 R11は、水素、アルキル、アルケニル、ハロゲノアルキル、ハロゲノアルケニル
;ハロゲン、アルキル又はハロゲノアルキルで場合により置換されたシクロアル
キルを表すか、又はアルキルカルボニルアミノ、アルキルカルボニルアルキルア
ミノ及び/又はリストW3 からの基で場合により一置換乃至五置換されたフェニ
ルを表し、 R12は、水素、アルキル、アルケニル、ハロゲノアルキル、ハロゲノアルケニル
、それぞれの場合にハロゲン、アルキル又はハロゲノアルキルで場合により置換
されたシクロアルキル又はシクロアルキルアルキルを表すか、又はリストW3
らの基で場合により一置換乃至五置換されたアリールアルキルを表し、 R13及びR14のそれぞれは、相互に独立して水素、アルキル、アルケニル、ハロ
ゲノアルキル、ハロゲノアルケニル、アルコキシ、それぞれの場合にハロゲン、
アルキル又はハロゲノアルキルで場合により置換されたシクロアルキル又はシク
ロアルキルアルキルを表し、リストW3 からの基でそれぞれ場合により一置換乃
至五置換されたアリール又はアリールアルキルを表し、−OR12又は−NR11 12 を表すか、又は一緒になって、場合によっては1個のメチレン基が酸素で置き
換えられた、2個乃至6個の構成要素を有するアルキレン鎖を表し、 R15は、−OR12、−NR1112又は−N(R11)−COOR12を表し、 R16、R17及びR18のそれぞれは、相互に独立してアルキルを表し、 W1 は、水素、ハロゲン、シアノ、ホルミル、ニトロ、アルキル、トリアルキル
シリル、アルコキシ、ハロゲノアルキル、ハロゲノアルコキシ、ハロゲノアルケ
ニルオキシ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、ペンタフルオロチオ
又は−S(O)O3 を表し、 W2 は、ハロゲン、シアノ、ホルミル、ニトロ、アルキル、トリアルキルシリル
、アルコキシ、ハロゲノアルキル、ハロゲノアルコキシ、アルキルカルボニル、
アルコキシカルボニル、ペンタフルオロチオ、−S(O)O3 又は−C(R11 )=N−R15を表し、 W3 は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アルキル、アルコキシ、ハロゲノアルキル
、ハロゲノアルコキシ、ジアルキルアミノ、−S(O)O3 、−COOR19
は−CONR2021を表し、 R19は、水素、アルキル、ハロゲノアルキル;ハロゲン、アルキル又はハロゲノ
アルキルで場合により置換されたシクロアルキルを表すか、又はリストW4 から
の基で場合により一置換乃至五置換されたフェニルを表し、 R20及びR21のそれぞれは、相互に独立して水素、アルキル、アルケニル、ハロ
ゲノアルキル、ハロゲノアルケニル、アルコキシ、それぞれの場合にハロゲン、
アルキル又はハロゲノアルキルで場合により置換されたシクロアルキル又はシク
ロアルキルアルキルを表すか、又はリストW4 からの基でそれぞれ場合により一
置換乃至五置換されたアリール又はアリールアルキルを表し、−OR16又は−N
1718を表すか、又は一緒になって、場合によっては1個のメチレン基が酸素
で置き換えられた、2個乃至6個の構成要素を有するアルキレン鎖を表し、並び
に W4 は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アルキル、アルコキシ、ハロゲノアルキル
、ハロゲノアルコキシ、ジアルキルアミノ、アルコキシカルボニル、ジアルキル
アミノカルボニル又は−S(O)O3 を表す。]を表す。} の新規な2−(2−クロロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール誘導
体を提供する。
【0011】 なかでも置換基の性質に応じて、式(I)の化合物は、各種の組成の幾何及び
/又は光学異性体又は異性体混合物として存在しうる。これらの異性体は、適切
であれば通例の方法で分離することができる。本発明は、純粋な異性体及び異性
体混合物の両方、それらの製造並びに使用及びそれらを含む組成物を提供する。
しかしながら、以下では簡単にするために、常に式(I)の化合物と言うけれど
も、これは純粋な化合物のみならず、適切であれば各種割合の異性化合物を含む
混合物をも意味する。
【0012】 さらに、式(I)の新規な化合物は以下に述べる方法の中の1つで得られるこ
とが判明した。
【0013】 A)式(I)
【0014】
【化45】
【0015】 [式中、Arは上で定義したと同じである。] の環状イミン類は、次のようにして得ることができる: a)式(VIII)
【0016】
【化46】
【0017】 [式中、Arは上で定義したと同じである。] のアミノケトン誘導体を酸と反応させた後、適切であれば酸結合剤の存在下で縮
合環化を行うか、又は b)式(XVIII)
【0018】
【化47】
【0019】 [式中、Arは上で定義したと同じである。] のニトロケトン類のニトロ基を還元する[その場合
【0020】
【化48】
【0021】 式(II)のアミノケトンの中間体が形成されるけれども、この中間体は、その
場で、特に酸性媒質中で、(I)に縮合環化する。]か、又は c)式(XXVII)
【0022】
【化49】
【0023】 [式中、Arは上で定義したと同じである。] のイミン類を、水性酸類で加水分解する
【0024】
【化50】
【0025】 [その場合、式(II)のアミノケトンの中間体が生成するけれども、この中間
体はその場で(I)に縮合環化される。]と得ることができる。
【0026】 B)式(I)の環状イミン類は、式(III)
【0027】
【化51】
【0028】 [式中、Arは上で定義したと同じである。] の環状o−メチルスルホニルオキシム類を、希釈剤の存在下で式(IV)
【0029】
【化52】
【0030】 [式中、Halは臭素又はヨウ素を表す。] のアリールグリニャール化合物と反応させて得ることもできる。
【0031】 C)式(I−b)
【0032】
【化53】
【0033】 [式中、mは上で定義したと同じであり、 R1-1 はA又は下記原子団
【0034】
【化54】
【0035】 (原子団中、A、B、D、E、W1 及びZのそれぞれは上で定義したと同じであ
る。) の中の1つを表し、並びに R2-1 は、水素、弗素、シアノ、ニトロ、アルキル、アルコキシ、ハロゲノアル
キル、ハロゲノアルコキシ、アルコキシアルコキシ又は−SR3 (この場合、R 3 は上で定義したと同じである。)を表す。] の環状イミン類は、式(V)
【0036】
【化55】
【0037】 [式中、R2-1 及びmのそれぞれは上で定義したと同じであり、並びに X1 は臭素、ヨウ素又は−OSO2 CF3 を表す。] の化合物を、触媒の存在下並びに酸結合剤の存在下及び溶媒の存在下で式(VI
) R1-1 B(OH)2 (VI) [式中、R1-1 は上で定義したと同じである。] のボロン酸類とカップリングさせることにより製造することができる。
【0038】 D)式(I−c)
【0039】
【化56】
【0040】 {式中、R2 及びmのそれぞれは上で定義したと同じであり、 R1-2 は、下記原子団 (m−b)−B−Z−D1 (n−b)−Y1 −E1 [原子団中、B及びZのそれぞれは上で定義したと同じであり、 Y1 は酸素又は硫黄を表し、並びに D1 及びE1 は原子団 −(CH2p −(CR910q −(CH2r −G (原子団中、R9 、R10、G、p、q及びrのそれぞれは上で定義したと同じで
ある。) を表す。] の中の1つを表す。} の環状イミン類は、式(I−d)
【0041】
【化57】
【0042】 [式中、R2 及びmのそれぞれは上で定義したと同じであり、並びに R1-3 は下記原子団 (m−c)−B−Z−H (n−c)−Y1 −H (原子団中、B、Y1 及びZのそれぞれは上で定義したと同じである。) の中の1つを表す。] の環状イミン類を、式(VII) Ab−(CH2p −(CR910q −(CH2r −G (VII
)[式中、Abは離脱基を表す。] の化合物と縮合させて製造することができる。
【0043】 E)式(I−e)
【0044】
【化58】
【0045】 [式中、R2 及びmのそれぞれは上で定義したと同じであり、並びに R1-4 は、基G(ここで、Gは上述の原子団(e)〜(k)の中の1つを表す。
)を含む、本発明の式(I)の化合物に関する説明からの原子団を表す。] の環状イミン類は、対応するケト誘導体、カルボン酸誘導体又はニトリル類、す
なわち、Gがシアノ、又は原子団(a)〜(d)の中の1つを表す式(I)の化
合物から通常且つ公知の誘導方法で製造することができる。
【0046】 F)式(I−f)
【0047】
【化59】
【0048】 [式中、R1 は上で定義したと同じである。] の環状イミン類は、第一の段階において、 α)式(F−I)
【0049】
【化60】
【0050】 のo−クロロアセトフェノンを式(F−II)
【0051】
【化61】
【0052】 のジメチルメチレンアンモニウムクロリドと反応させて、(F−III)
【0053】
【化62】
【0054】 の化合物を生じさせ、第二の段階においてこれを β)式(F−IV)
【0055】
【化63】
【0056】 [式中、R1 は上で定義したと同じである。] のシアン化ベンジルと反応させて、式(F−V)
【0057】
【化64】
【0058】 の化合物を生じさせ、次の段階においてこの化合物を δ)水酸化ナトリウム水溶液/H22 で処理して式(F−VI)
【0059】
【化65】
【0060】 [式中、R1 は上で定義したと同じである。] の化合物を生じさせ、最終段階において、 γ)式(E−VII)
【0061】
【化66】
【0062】 のPIFA(1,1−ビス(トリフルロアセトキシ)ヨードベンゼン)と反応さ
せることによりこれらの化合物を環化して、式(I−f)の環状イミン類にする
ことによっても製造することができる。
【0063】 G)式(I)
【0064】
【化67】
【0065】 [式中、Arは上で定義したと同じである。] の環状イミン類は、第一の段階において、 α)式(XI)
【0066】
【化68】
【0067】 のアリールブチロラクタム類を、o−クロロベンゾイルクロリド
【0068】
【化69】
【0069】 と反応させて、式G(I)
【0070】
【化70】
【0071】 の化合物を生じさせ、第二の段階においてこれらの化合物を β)o−クロロ安息香酸メチル
【0072】
【化71】
【0073】 と反応させて、式G(II)
【0074】
【化72】
【0075】 の化合物を生じさせ、最終段階において、この化合物を δ)HBr/氷酢酸と反応させて、式(I)
【0076】
【化73】
【0077】 の化合物を生じさせることによっても製造することができる。
【0078】 さらに、式(I)の新規な化合物は、植物とのすぐれた適合性を兼備した有害
生物防除剤として、特に農業における節足動物に対して、また、有用な動物並び
にペットを飼育する際の寄生虫に対しても極めてすぐれた活性を発揮する。
【0079】 式(I)は、本発明化合物に関する一般的な定義を与える。前述の部分で言及
し、また、後述の部分で言及する式について列挙した好ましい置換基又は基の好
ましい範囲を以下に具体的に説明する。
【0080】 Arは、好ましくは基
【0081】
【化74】
【0082】 を表す。
【0083】 mは好ましくは0、1、2、3を表す。
【0084】 R1 は、好ましくは、水素、ハロゲン、シアノ、トリ(C1 −C6 アルキル)
シリル、−CO−NR45 、テトラヒドロピラニルから成る群からの、又は下
記の原子団 (l)−X−A (m)−B−Z−D (n)−Y−E の中の1つからの、メタ又はパラ位の置換基を表す。
【0085】 R2 は、好ましくは水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1 −C16アルキル、
1 −C16アルコキシ、C1 −C6 ハロゲノアルキル、C1 −C6 ハロゲノアル
コキシ、C1 −C8 アルコキシ−C1 −C8 アルコキシ又は−S(O)O3
表す。
【0086】 oは好ましくは0、1又は2を表す。
【0087】 R3 は、好ましくは弗素又は塩素で場合により置換されたC1 −C6 アルキル
を表す。
【0088】 R4 及びR5 のそれぞれは、相互に独立して、好ましくは水素、C1 −C6
ルキル、C1 −C6 ハロゲノアルキルを表すか、又はフェニルもしくはフェニル
−C1 −C4 アルキルを表し、これらのフェニル及びフェニル−C1 −C4 アル
キルのそれぞれはリストW1 からの基で場合により一置換乃至三置換されている
【0089】 Xは、好ましくは直接結合、酸素、硫黄、カルボニル、カルボニルオキシ、オ
キシカルボニル、C1 −C4 アルキレン、C2 −C4 アルケニレン、C2 −C4
アルキニレン、C1 −C4 アルキレンオキシ、C1 −C4 オキシアルキレン、C 1 −C4 チオアルキレン、C1 −C4 アルキレンジオキシ又はジC1 −C4 アル
キルシリレンを表す。
【0090】 Aは、好ましくはリストW1 からの基でそれぞれ場合により一置換乃至四置換
されたフェニル、ナフチル又はテトラヒドロナフチルを表すか、又は1個又は2
個の芳香族環を含むと共に、1個乃至4個のヘテロ原子を有しており、0〜4個
の窒素原子、0〜2個の酸素原子及び0〜2個の硫黄原子を含む、5員乃至10
員のヘテロシクリル(特に、フリル、ベンゾフリル、チエニル、ベンゾチエニル
、オキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、チアゾリル、ベンゾチアゾリル、ピロリ
ル、ピリジル、ピリミジル、1,3,5−トリアジニル、キノリニル、イソキノ
リニル、インドリル、プリニル、ベンゾジオキソリル、インダニル、ベンゾジオ
キサニル又はクロマニル)を表し、このヘテロシクリルは、それぞれの場合にリ
ストW2 からの基で場合により一置換乃至四置換されている。
【0091】 Bは、好ましくはリストW1 からの基で場合により一置換又は二置換されたp
−フェニレンを表す。
【0092】 Zは、好ましくは酸素又は硫黄を表す。
【0093】 Dは、好ましくは水素、C1 −C16アルキル、C2 −C16アルケニル、C2
6 アルキニル、C1 −C16ハロゲノアルキル、C2 −C16ハロゲノアルケニル
、それぞれの場合にハロゲン、C1 −C4 アルキル、C2 −C4 アルケニル、C 2 −C4 ハロゲノアルケニル、フェニル、スチリル、ハロゲノフェニル又はハロ
ゲノスチリルで場合により置換されたC3 −C8 シクロアルキル又はC3 −C8
シクロアルキル−C1 −C6 アルキルを表し、それぞれの場合にハロゲン又はC 1 −C4 アルキルで場合により置換されたC5 −C8 シクロアルケニル又はC5
−C8 シクロアルケニル−C1 −C4 アルキルを表し、それぞれの場合にニトロ
、ハロゲン、C1 −C6 アルキル、C1 −C6 アルコキシ、C1 −C6 ハロゲノ
アルキル又はC1 −C6 ハロゲノアルコキシで場合により置換されたフェニル−
1 −C6 アルキル、ナフチル−C1 −C6 アルキル、テトラヒドロナフチル−
1 −C6 アルキル又はヘタリール−C1 −C6 アルキルを表し、−CO−R6
、−CO−NR78 を表すか、又は原子団 −(CH2p −(CR910q −(CH2r −G を表し、前述のヘタリール−C1 −C6 アルキルは、5個又は6個の環構成要素
を有すると共に、窒素、酸素及び硫黄から成る群からの1個又は2個のヘテロ原
子を有する(特にフリルメチル、チエニルメチル、ピロリルメチル、オキサゾリ
メチル、イソオキサゾリルメチル、チアゾリルメチル又はピリジルメチルである
。)。
【0094】 Z及びDは、一緒になって、好ましくはそれぞれの場合にニトロ、ハロゲン、
1 −C6 アルキル、C1 −C6 アルコキシ、C1 −C6 ハロゲノアルキル又は
1 −C6 ハロゲノアルコキシで場合により置換されたフェノキシ−C1 −C4
アルキルを表す。
【0095】 Yは、好ましくは直接結合、酸素、硫黄、カルボニル、カルボニルオキシ、オ
キシカルボニル、C1 −C4 アルキレン、C2 −C4 アルケニレン、C2 −C4
アルキニレン、C1 −C4 アルキレンオキシ、C1 −C4 オキシアルキレン、C 1 −C4 チオアルキレン、C1 −C4 アルキレンジオキシを表すか、又はリスト
1 からの基で場合により一置換又は二置換されたp−フェニレンを表す。
【0096】 Eは、好ましくは水素、C1 −C16アルキル、C2 −C16アルケニル、C2
6 アルキニル、C1 −C16ハロゲノアルキル、C2 −C16ハロゲノアルケニル
;ハロゲン、C1 −C4 アルキル、C2 −C4 アルケニル、C2 −C4 ハロゲノ
アルケニル、フェニル、スチリル、ハロゲノフェニル又はハロゲノスチリルで場
合により置換されたC3 −C8 シクロアルキルを表し、ハロゲン又はC1 −C4
アルキルで場合により置換されたC5 −C8 シクロアルケニルを表し、リストW 1 からの基で場合により一置換乃至四置換されたフェニルを表すか、又は窒素、
酸素及び硫黄から成る群からの1個又は2個のヘテロ原子を有する5員又は6員
のヘタリール(特にフリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾ
リル、チアゾリル又はピリジル)を表すか、又は原子団 −(CH2p −(CR910q −(CH2r −G を表し、前述のヘタリルは、それぞれの場合にリストW2からの基で場合により
一置換乃至四置換されている。
【0097】 R6 は、好ましくはC1 −C12アルキル、C1 −C12アルコキシ、C2 −C12 アルケニル、C2 −C12アルケニルオキシ、それぞれの場合にハロゲン、C1
4 アルキル、C2 −C4 アルケニル、C1 −C4 ハロゲノアルキル又はC2
4 ハロゲノアルケニルで場合により置換されたC3 −C8 シクロアルキル、C 3 −C8 シクロアルキルオキシ又はC3 −C8 シクロアルキル−C1 −C6 アル
キルオキシを表すか、又はそれぞれの場合にニトロ、ハロゲン、C1 −C12アル
キル、C1 −C12アルコキシ、C1 −C12ハロゲノアルキル又はC1 −C12ハロ
ゲノアルコキシで場合により一置換乃至四置換されたフェニル又はナフチルを表
す。
【0098】 R7 は、好ましくは水素又はC1 −C12アルキルを表す。
【0099】 R8 は、好ましくはC1 −C12アルキル、C1 −C12ハロゲノアルキル、それ
ぞれの場合にハロゲン、C1 −C4 アルキル、C2 −C4 アルケニル、C1 −C 4 ハロゲノアルキル又はC2 −C4 ハロゲノアルケニルで場合により置換された
3 −C8 シクロアルキル又はC3 −C8 シクロアルキル−C1 −C6 アルキル
を表すか、又はフェニル又はフェニル−C1 −C6 アルキルを表し、このフェニ
ル及びフェニル−C1 −C6 アルキルのそれぞれは、ハロゲン、C1 −C12アル
キル、C1 −C12アルコキシ、C1 −C12ハロゲノアルキル又はC1 −C12ハロ
ゲノアルコキシで場合により一置換乃至四置換されている。
【0100】 p、q及びrのそれぞれは、相互に独立して、好ましくは0、1、2又は3を
表し、それらの総和は6より小さい。
【0101】 R9 及びR10のそれぞれは、相互に独立して、好ましくは水素又はC1 −C4
アルキルを表す。
【0102】 Gは、好ましくはシアノを表し、窒素、酸素及び硫黄から成る群からの1個乃
至3個の同一又は異なるヘテロ原子を有すると共に、ハロゲン、C1 −C4 アル
キル又はC1 −C4 ハロゲノアルキルで場合により一置換乃至三置換され、また
、場合によっては結合点で基R11で一置換乃至三置換された、5員又は6員の複
素環(特に5,6−ジヒドロジオキサジン−2−イル、3−ピリジル、3−フリ
ル、3−チエニル、2−チアゾリル、5−チアゾリル、2−ジオキソラニル、1
,3−ジオキサン−2−イル、2−ジチオラニル、1,3−ジチアン−2−イル
又は1,3−チオキサン−2−イル)を表すか、又は下記の原子団:
【0103】
【化75】
【0104】 の中の1つを表す。
【0105】 R11は、好ましくは、水素、C1 −C6 アルキル、C2 −C6 アルケニル、C 1 −C4 ハロゲノアルキル、C2 −C6 ハロゲノアルケニル;ハロゲン、C1
4 アルキル又はC1 −C4 ハロゲノアルキルで場合により置換されたC3 −C 6 シクロアルキルを表すか、又はC1 −C4 アルキルカルボニルアミノ、C1
4 アルキルカルボニル−C1 −C4 アルキルアミノ、及び/又はリストW3
らの基で場合により一置換乃至五置換されたフェニルを表す。
【0106】 R12は、好ましくは水素、C1 −C4 アルキル、C2 −C6 アルケニル、C1
−C4 ハロゲノアルキル、C2 −C6 ハロゲノアルケニル、それぞれの場合にハ
ロゲン、C1 −C4 アルキル又はC1 −C4 ハロゲノアルキルで場合により置換
されたC3 −C6 シクロアルキル又はC3 −C6 シクロアルキル−C1 −C4
ルキルを表すか、又はリストW3 からの基で場合により一置換乃至四置換された
6 −C10アリール−C1 −C4 アルキル(特にフェニル−C1 −C4 アルキル
又はナフチル−C1 −C4 アルキル)を表す。
【0107】 R13及びR14のそれぞれは、相互に独立して、好ましくは水素、C1 −C4
ルキル、C3 −C6 アルケニル、C1 −C4 ハロゲノアルキル、C3 −C6 ハロ
ゲノアルケニル、C1 −C4 アルコキシ、それぞれの場合にハロゲン、C1 −C 4 アルキル又はC1 −C4 ハロゲノアルキルで場合により置換されたC3 −C6
シクロアルキル又はC3 −C6 シクロアルキル−C1 −C4 アルキルを表し、リ
ストW3 からの基でそれぞれ場合により一置換乃至五置換されたフェニル又はフ
ェニル−C1 −C4 アルキルを表し、−OR12又は−NR1112を表すか、又は
一緒になって、場合により1個のメチレン基が酸素で置き換えられた、4個乃至
6個の構成要素を有するアルキレン鎖を表す。
【0108】 R15は、好ましくは−OR12、−NR1112又は−N(R11)−COOR12
表す。
【0109】 R16、R17及びR18のそれぞれは相互に独立して、好ましくはC1 −C6 アル
キルを表す。
【0110】 W1 は、好ましくは水素、ハロゲン、シアノ、ホルミル、ニトロ、C1 −C6
アルキル、トリC1 −C4 アルキルシリル、C1 −C16アルコキシ、C1 −C6
ハロゲノアルキル、C1 −C6 ハロゲノアルコキシ、C2 −C6 ハロゲノアルケ
ニルオキシ、C1 −C6 アルキルカルボニル、C1 −C16アルコキシカルボニル
、ペンタフルオロチオ又は−S(O)O3 を表す。
【0111】 W2 は、好ましくはハロゲン、シアノ、ホルミル、ニトロ、C1 −C6 アルキ
ル、トリC1 −C4 アルキルシリル、C1 −C16アルコキシ、C1 −C6 ハロゲ
ノアルキル、C1 −C6 ハロゲノアルコキシ、C1 −C6 アルキルカルボニル、
1 −C16アルコキシカルボニル、ペンタフルオロチオ、−S(O)O3 又は
−C(R11)=N−R15を表す。
【0112】 W3 は、好ましくはハロゲン、シアノ、ニトロ、C1 −C4 アルキル、C1
4 アルコキシ、C1 −C4 ハロゲノアルキル、C1 −C4 ハロゲノアルコキシ
、ジC1 −C4 アルキルアミノ、−S(O)O3 、−COOR19又は−CON
2021を表す。
【0113】 R19は、好ましくは水素、C1 −C4 アルキル、C1 −C4 ハロゲノアルキル
;ハロゲン、C1 −C4 アルキル又はC1 −C4 ハロゲノアルキルで場合により
置換されたC3 −C7 シクロアルキルを表すか、又はリストW4 からの基で場合
により一置換乃至五置換されたフェニルを表す。
【0114】 R20及びR21のそれぞれは相互に独立して、好ましくは水素、C1 −C4 アル
キル、C3 −C6 アルケニル、C1 −C4 ハロゲノアルキル、C3 −C6 ハロゲ
ノアルケニル、C1 −C4 アルコキシ、それぞれの場合にハロゲン、C1 −C4
アルキル又はC1 −C4 ハロゲノアルキルで場合により置換されたC3 −C6
クロアルキル又はC3 −C6 シクロアルキル−C1 −C4 アルキルを表すか、又
はリストW4 からの基でそれぞれ場合により一置換乃至五置換されたフェニル又
はフェニル−C1 −C4 アルキルを表し、−OR16又は−NR1718を表すか、
又は一緒になって場合により1個のメチレン基が酸素で置き換えられた、4個乃
至6個の構成要素を有するアルキレン鎖を表す。
【0115】 W4 は、好ましくはハロゲン、シアノ、ニトロ、C1 −C6 アルキル、C1
6 アルコキシ、C1 −C6 ハロゲノアルキル、C1 −C6 ハロゲノアルコキシ
、ジC1 −C4 アルキルアミノ、C1 −C6 アルコキシカルボニル、ジC1 −C 6 アルキルアミノカルボニル又は−S(O)O3 を表す。
【0116】 Arは特に好ましくは基
【0117】
【化76】
【0118】 を表す。
【0119】 mは、特に好ましくは、0、1又は2を表す。
【0120】 R1 は、特に好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、トリ(C 1 −C4 アルキル)シリル、−CO−NR45 、テトラヒドロピラニルから成
る群からの、又は下記原子団 (l)−X−A (m)−B−Z−D (n)−Y−E の中の1つからのメタ又はパラ位の置換基を表す。
【0121】 R2 は、特に好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、
1 −C16アルキル、C1 −C16アルコキシ、それぞれの場合に弗素又は塩素で
置換されたC1 −C6 アルキル又はC1 −C6 アルコキシを表し、C1 −C8
ルコキシ−C1 −C8 アルコキシ又は−S(O)O3 を表す。
【0122】 oは、特に好ましくは0、1又は2を表す。
【0123】 R3 は、特に好ましくはC1 −C4 アルキル又はそれぞれの場合に弗素又は塩
素で置換されたメチル又はエチルを表す。
【0124】 R4 及びR5 のそれぞれは相互に独立して、特に好ましくは水素、C1 −C6
アルキル;弗素又は塩素で置換されたC1 −C6 アルキルを表すか、又はフェニ
ルもしくはベンジルを表し、このフェニル及びベンジルのそれぞれはリストW1
からの基で場合により一置換又は二置換されている。
【0125】 Xは、特に好ましくは直接結合、酸素、硫黄、カルボニル、カルボニルオキシ
、オキシカルボニル、C1 −C4 アルキレン、C2 −C4 アルケニレン、C2
4 アルキニレン、C1 −C4 アルキレンオキシ、C1 −C4 オキシアルキレン
、C1 −C4 チオアルキレン、C1 −C4 アルキレンジオキシ又はジC1 −C4
アルキルシリレンを表す。
【0126】 Aは、特に好ましくはリストW1 からの基でそれぞれ場合により一置換乃至三
置換されたフェニル、ナフチル又はテトラヒドロナフチルを表すか、又は1個も
しくは2個の芳香族環を含むと共に、1個乃至4個のヘテロ原子を有しており、
0〜4個の窒素原子、0〜2個の酸素原子及び0〜2個の硫黄原子を含む、5員
乃至10員のヘテロシクリル(特にフリル、ベンゾフリル、チエニル、ベンゾチ
エニル、オキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、チアゾリル、ベンゾチアゾリル、
ピロリル、ピリジル、ピリミジル、1,3,5−トリアジニル、キノリニル、イ
ソキノリニル、インドリル、プリニル、ベンゾジオキソリル、インダニル、ベン
ゾジオキサニル又はクロマニル)を表し、このヘテロシクリルは、それぞれの場
合にリストW2 からの基で場合により一置換乃至三置換されている。
【0127】 Bは、特に好ましくはリストW1 からの基で場合により一置換又は二置換され
たp−フェニレンを表す。
【0128】 Zは、特に好ましくは酸素又は硫黄を表す。
【0129】 Dは、特に好ましくは水素、C1 −C16アルキル、C2 −C16アルケニル、C 2 −C6 アルキニル;それぞれの場合に弗素又は塩素で置換されたC1 −C4
ルキル又はC2 −C4 アルケニルを表し、弗素、塩素、臭素、C1 −C4 アルキ
ル、C2 −C4 アルケニル;弗素又は塩素で置換されたC2 −C4 アルケニル、
フェニル、スチリル;それぞれの場合に弗素、塩素又は臭素で置換されたフェニ
ル又はスチリルでそれぞれ場合により置換されたC3 −C6 シクロアルキル又は
3 −C6 シクロアルキル−C1 −C4 アルキルを表し、それぞれの場合に弗素
、塩素、臭素又はC1 −C4 アルキルで場合により置換されたC5 −C6 シクロ
アルケニル、又はC5 −C6 シクロアルケニル−C1 −C4 アルキルを表し、フ
ェニル−C1 −C4 アルキル、ナフチル−C1 −C4 アルキル、テトラヒドロナ
フチル−C1 −C6 アルキル又はヘタリール−C1 −C4 アルキルを表し、−C
O−R6 、−CO−NR78 又は原子団 −(CH2p −(CR910q −(CH2r −G を表し、前述のヘタリール−C1 −C4 アルキルは5個又は6個の環構成要素を
有すると共に、窒素、酸素及び硫黄から成る群からの1個又は2個のヘテロ原子
を有し(特にフリルメチル、チエニルメチル、ピロリルメチル、オキサゾリルメ
チル、イソオキサゾリルメチル、チアゾリルメチル又はピリジルメチル)、また
、これらのヘタリール−C1 −C4 アルキルのそれぞれは、ニトロ、弗素、塩素
、臭素、C1 −C6 アルキル、C1 −C6 アルコキシ、それぞれの場合に弗素又
は塩素で置換されたC1 −C4 アルキル又はC1 −C4 アルコキシで場合により
置換されている。
【0130】 Z及びDは一緒になって、特に好ましくはニトロ、弗素、塩素、臭素、C1
4 アルキル、C1 −C4 アルコキシ、それぞれの場合に弗素又は塩素で置換さ
れたC1 −C4 アルキル又はC1 −C4 アルコキシで場合により置換された置換
フェノキシ−C1 −C3 アルキルを表す。
【0131】 Yは、特に好ましくは直接結合、酸素、硫黄、カルボニル、カルボニルオキシ
、オキシカルボニル、C1 −C4 アルキレン、C2 −C4 アルケニレン、C2
4 アルキニレン、C1 −C4 アルキレンオキシ、C1 −C4 オキシアルキレン
、C1 −C4 チオアルキレン、C1 −C4 アルキレンジオキシを表すか、又はリ
ストW1 からの基で場合により一置換又は二置換されたp−フェニレンを表す。
【0132】 Eは、特に好ましくは水素、C1 −C16アルキル、C2 −C16アルケニル、C 2 −C6 アルキニル、それぞれの場合に弗素又は塩素で置換されたC1 −C4
ルキル又はC2 −C4 アルケニルを表し、弗素、塩素、臭素、C1 −C4 アルキ
ル、C2 −C4 アルケニル;弗素又は塩素で置換されたC2 −C4 アルケニル;
フェニル、スチリル又はそれぞれの場合に弗素、塩素又は臭素で置換されたフェ
ニル又はスチリルで場合により置換されたC3 −C6 シクロアルキルを表し、弗
素、塩素、臭素又はC1 −C4 アルキルで置換されたC5 −C6 シクロアルケニ
ルを表し、リストW1 からの基で場合により一置換乃至三置換されたフェニルを
表すか、又は窒素、酸素及び硫黄から成る群からの1個又は2個のヘテロ原子を
有する5員又は6員のヘタリール(特にフリル、チエニル、ピロリル、オキサゾ
リル、イソオキサゾリル、チアゾリル又はピリジル)を表すか、又は原子団 −(CH2p −(CR910q −(CH2r −G を表し、前述のヘタリールのそれぞれはリストW2 からの基で場合により一置換
又は二置換されている。
【0133】 R6 は特に好ましくはC1 −C6 アルキル、C1 −C6 アルコキシ、C2 −C 6 アルケニル、C2 −C6 アルケニルオキシを表し、弗素、塩素、C1 −C3
ルキル又はそれぞれの場合に弗素又は塩素で置換されたC1 −C2 アルキル又は
2 −C3 アルケニルでそれぞれ場合により置換されたC3 −C6 シクロアルキ
ル、C3 −C6 シクロアルキルオキシ又はC3 −C6 シクロアルキル−C1 −C 2 アルキルオキシを表すか、又は弗素、塩素、臭素、ヨウ素、C1 −C4 アルキ
ル、C1 −C4 アルコキシ又はそれぞれの場合に弗素もしくは塩素で置換された
1 −C3 アルキル又はC1 −C4 アルコキシで場合により一置換又は二置換さ
れたフェニルを表す。
【0134】 R7 は特に好ましくは水素又はC1 −C4 アルキルを表す。
【0135】 R8 は、特に好ましくはC1 −C4 アルキルを表すか、又はフェニルもしくは
ベンジルを表し、これらのフェニル及びベンジルのそれぞれは、弗素、塩素、臭
素、C1 −C4 アルキル、又はそれぞれの場合に弗素もしくは塩素で置換された
1 −C4 アルキル又はC1 −C4 アルコキシで場合により一置換又は二置換さ
れている。
【0136】 p、q及びrのそれぞれは相互に独立して、特に好ましくは0、1、2又は3
を表し、それらの総和は6より小さい。
【0137】 R9 及びR10のそれぞれは相互に独立して、特に好ましくは水素又はC1 −C 4 アルキルを表す。
【0138】 Gは、特に好ましくはシアノを表し、窒素、酸素及び硫黄から成る群からの1
個乃至3個の同一又は異なるヘテロ原子を有する5員又は6員の複素環(特に5
,6−ジヒドロジオキサジン−2−イル、3−ピリジル、3−フリル、3−チエ
ニル、2−チアゾリル、5−チアゾリル、2−ジオキソラニル、1,3−ジオキ
サン−2−イル、2−ジチオラニル、1,3−ジチアン−2−イル又は1,3−
チオキサン−2−イル)を表すか、又は下記原子団
【0139】
【化77】
【0140】 の中の1つを表し、前述の複素環は、弗素、塩素、臭素、C1 −C4 アルキル;
又は弗素又は塩素で置換されたC1 −C4 アルキルで場合により一置換乃至三置
換され、且つ、結合点が基R11で場合により一置換乃至三置換されている。
【0141】 R11は、特に好ましくは水素、C1 −C6 アルキル、C2 −C6 アルケニル、
それぞれの場合に弗素又は塩素で置換されたC1 −C4 アルキル又はC2 −C6
アルケニルを表し、弗素、塩素、C1 −C4 アルキル;又は弗素もしくは塩素で
置換されたC1 −C4 アルキルで場合により置換されたC3 −C6 シクロアルキ
ルを表すか、又はC1 −C4 アルキルカルボニルアミノ、C1 −C4 アルキルカ
ルボニル−C1 −C4 アルキルアミノ、及び/又はリストW3 からの基で場合に
より一置換乃至三置換されたフェニルを表す。
【0142】 R12は、特に好ましくは水素、C1 −C4 アルキル、C3 −C6 アルケニル、
それぞれの場合に弗素又は塩素で置換されたC1 −C4 アルキル又はC3 −C6
アルケニルを表し、弗素、塩素、C1 −C4 アルキル;又は弗素又は塩素で置換
されたC1 −C4 アルキルでそれぞれ場合により置換されたC3 −C6 シクロア
ルキル又はC3 −C6 シクロアルキル−C1 −C4 アルキルを表すか、又はリス
トW3 からの基でそれぞれ場合により一置換乃至三置換されたフェニル−C1
4 アルキル又はナフチル−C1 −C4 アルキルを表す。
【0143】 R13及びR14のそれぞれは、相互に独立して特に好ましくは水素、C1 −C4
アルキル、C3 −C6 アルケニル、それぞれの場合に弗素又は塩素で置換された
1 −C4 アルキル又はC3 −C6 アルケニルを表し、C1 −C4 アルコキシを
表し、弗素、塩素、C1 −C4 アルキル;又は弗素もしくは塩素で置換されたC 1 −C4 アルキルでそれぞれ場合により置換されたC3 −C6 シクロアルキル又
はC3 −C6 シクロアルキル−C1 −C4 アルキルを表し、リストW3 からの基
でそれぞれ場合により一置換乃至三置換されたフェニル又はフェニル−C1 −C 4 アルキルを表し、−OR12又は−NR1112を表すか、又は一緒になって−
(CH25 −、−(CH26 −又は−(CH22 −O−(CH22 −を
表す。
【0144】 R15は、特に好ましくは−OR12、−NR1112又は−N(R11)−COOR 12 を表す。
【0145】 R16、R17及びR18のそれぞれは相互に独立して、特に好ましくはC1 −C4
アルキルを表す。
【0146】 W1 は、特に好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ホルミル
、ニトロ、C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシ、それぞれの場合に弗素
又は塩素で置換されたC1 −C4 アルキル又はC1 −C4 アルコキシを表し、C 1 −C4 アルキルカルボニル、C1 −C4 アルコキシカルボニル又は−S(O) O3 を表す。
【0147】 W2 は、特に好ましくは弗素、塩素、臭素、シアノ、ホルミル、ニトロ、C1
−C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシ、それぞれの場合に弗素又は塩素で置換
されたC1 −C4 アルキル又はC1 −C4 アルコキシを表し、C1 −C4 アルキ
ルカルボニル、C1 −C4 アルコキシカルボニル、−S(O)O3 又は−C
(R11)=N−R15を表す。
【0148】 W3 は、特に好ましくは弗素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、C1 −C4 アル
キル、C1 −C4 アルコキシ、それぞれの場合に弗素又は塩素で置換されたC1
−C4 アルキル又はC1 −C4 アルコキシを表し、ジC1 −C4 アルキルアミノ
、−S(O)O3 、−COOR19又は−CONR2021を表す。
【0149】 R19は、特に好ましくは水素、C1 −C4 アルキル;弗素又は塩素で置換され
たC1 −C4 アルキルを表し、弗素、塩素、C1 −C4 アルキル;又は弗素もし
くは塩素で置換されたC1 −C4 アルキルで場合により置換されたC3 −C6
クロアルキルを表すか、又はリストW4 からの基で場合により一置換乃至三置換
されたフェニルを表す。
【0150】 R20及びR21のそれぞれは、相互に独立して、特に好ましくは水素、C1 −C 4 アルキル、C3 −C6 アルケニル、それぞれの場合に弗素又は塩素で置換され
たC1 −C4 アルキル又はC3 −C6 アルケニルを表し、C1 −C4 アルコキシ
を表し、弗素、塩素、C1 −C4 アルキル;又は弗素又は塩素で置換されたC1
−C4 アルキルでそれぞれ場合により置換されたC3 −C6 シクロアルキル又は
3 −C6 シクロアルキル−C1 −C4 アルキルを表すか、又はリストW4 から
の基でそれぞれ場合により一置換乃至三置換されたフェニル又はフェニル−C1
−C4 アルキルを表し、−OR16又は−NR1718を表すか、又は一緒になって
−(CH25 −、−(CH26 −又は−(CH22 −O−(CH22
を表す。
【0151】 W4 は、特に好ましくは弗素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、C1 −C4 アル
キル、C1 −C4 アルコキシ、それぞれの場合に弗素又は塩素で置換されたC1
−C4 アルキル又はC1 −C4 アルコキシ、ジC1 −C4 アルキルアミノ、C1
−C4 アルコキシカルボニル、ジC1 −C6 アルキルアミノカルボニル又は−S
(O)O3 を表す。
【0152】 Arは、極めて特に好ましくは基
【0153】
【化78】
【0154】 を表す。
【0155】 R1 は、極めて特に好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、−
CO−NR45 、テトラヒドロピラニルから成る群からの、又は下記原子団
【0156】
【化79】
【0157】 の中の1つからのメタ又はパラ位の置換基を表す。
【0158】 R2 は、極めて特に好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、
メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、トリフルオロメチル、ジフルオ
ロメトキシ、トリフルオロメトキシ又はトリフルオロメチルチオを表す。
【0159】 oは極めて特に好ましくは0又は2を表す。
【0160】 R3 は、極めて特に好ましくはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル
、ジフルオロメチル又はトリフルオロメチルを表す。
【0161】 R4 及びR5 のそれぞれは相互に独立して、極めて特に好ましくは水素、メチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−
ブチル、tert−ブチルを表すか、又はフェニルもしくはベンジルを表し、こ
れらのフェニル及びベンジルのそれぞれはリストW1 からの基で場合により一置
換されている。
【0162】 Xは、極めて特に好ましくは直接結合、酸素、硫黄、カルボニル、−CH2
、−(CH22 −、−CH=CH−(E又はZ)、−C C−、−CH2 O−
、−(CH22 O−、−CH(CH3 )O−、−OCH2 −、−O(CH2 2 −、−SCH2 −、−S(CH22 −、−SCH(CH3 )−、C1 −C4
アルキレンジオキシ、特に−OCH2 O−、−O(CH22 O−又は−OCH
(CH3 )O−を表す。
【0163】 Aは、極めて特に好ましくはリストW1 からの基で場合により一置換又は二置
換されたフェニルを表すか、又はフリル、ベンゾフリル、チエニル、ベンゾチエ
ニル、オキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、チアゾリル、ベンゾチアゾリル、ピ
ロリル、ピリジル、ピリミジル、1,3,5−トリアジニル、キノリニル、イソ
キノリニル、インドリル、プリニル、ベンゾジオキソリル、インダニル、ベンゾ
ジオキサニル又はクロマニルを表し、これらのそれぞれはリストW2 からの基で
場合により一置換又は二置換されている。
【0164】 Zは、極めて特に好ましくは酸素又は硫黄を表す。
【0165】 Dは、極めて特に好ましくは水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロ
ピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル
異性体、ヘキシル異性体、n−ヘプチル、n−オクチル、n−イソオクチル、n
−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル、n−
テトラデシル、n−ペンタデシル、n−ヘキサデシル、2−プロペニル、ブテニ
ル、ペンテニル、ヘキセニル、プロパルギル、ブチニル、ペンチニル、−CF3
、−CHF2 、−CClF2 、−CF2 CHFCl、−CF2 CH2 F、−CF 2 CHF2 、−CF2 CCl3 、−CH2 CF3 、−CF2 CHFCF3 、−C
2 CF2 CHF2 、−CH2 CF2 CF3 を表し、シクロプロピル、シクロブ
チル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピルメチル、シクロブチル
メチル、シクロペンチルメチル又はシクロヘキシルメチル(これらのそれぞれは
、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、エテニル、1−プロペニ
ル、2,2−ジメチルエテニル、−CH=CCl2 、フェニル、スチリル、それ
ぞれの場合に弗素、塩素又は臭素で置換されたフェニル又は4−クロロスチリル
で場合により一置換乃至三置換されている。)を表し、シクロペンテニル、シク
ロヘキセニル、シクロヘキセニルメチル又はシクロペンテニルメチル(これらの
それぞれは、弗素、塩素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−
ブチル、イソブチル、sec−ブチル又はtert−ブチルで場合により置換さ
れている。)を表し、ベンジル、フェネチル、ナフチルメチル、テトラヒドロナ
フチルメチル、フリルメチル、チエニルメチル、ピロリルメチル、オキサゾリル
メチル、イソオキサゾリルメチル、チアゾリルメチル又はピリジルメチル(これ
らのそれぞれは、ニトロ、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、n−プロピル、
イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、
メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブ
トキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、トリフルオロメチル、トリフ
ルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ又はクロロジフルオロメトキシで場合によ
り一置換又は二置換されている。)を表し、−CO−R6 、−CO−NR78
又は原子団 −(CH2p −(CR910q −(CH2r −G を表す。
【0166】 Z及びDは一緒になって、極めて特に好ましくは、ニトロ、弗素、塩素、臭素
、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、メトキシ、エトキシ、n−プ
ロポキシ、i−プロポキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフ
ルオロメトキシ又はクロロジフルオロメトキシで場合により一置換又は二置換さ
れたフェノキシメチルを表す。
【0167】 Yは、極めて特に好ましくは、直接結合、酸素、硫黄、カルボニル、−CH2
−、−(CH22 −、−CH=CH−(E又はZ)、−C C−、−CH2
−、−(CH22 O−、−CH(CH3 )O−、−OCH2 −、−O(CH2
2 −、−SCH2 −、−S(CH22 −、−SCH(CH3 )−、C1 −C 4 アルキレンジオキシ、特に−OCH2 O−又は−O(CH22 O−を表すか
、又はリストW1 からの基で場合により一置換されたp−フェニレンを表す。
【0168】 Eは、極めて特に好ましくは、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプ
ロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチ
ル異性体、ヘキシル異性体、n−ヘプチル、n−オクチル、n−イソオクチル、
n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル、n
−テトラデシル、n−ペンタデシル、n−ヘキサデシル、2−プロペニル、ブテ
ニル、ペンテニル、ヘキセニル、プロパルギル、ブチニル、ペンチニル、−CF 3 、−CHF2 、−CClF2 、−CF2 CHFCl、−CF2 CH2 F、−C
2 CHF2 、−CF2 CCl3 、−CH2 CF3 、−CF2 CHFCF3 、−
CH2 CF2 CHF2 、−CH2 CF2 CF3 を表し、シクロプロピル、シクロ
ブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシル(これらのそれぞれは、弗素、塩素
、臭素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチ
ル、sec−ブチル、tert−ブチル、エテニル、1−プロペニル、2,2−
ジメチルエテニル、−CH=CCl2 、フェニル、シチリル、それぞれの場合に
弗素、塩素又は臭素で置換されたフェニル又は4−クロロスチリルで場合により
一置換乃至三置換されている。)を表し、シクロペンテニル又はシクロヘキセニ
ル(これらのそれぞれは、弗素、塩素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプ
ロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル又はtert−ブチルで場合
により置換されている。)を表し、リストW1からの基で場合により一置換又は
二置換されたフェニルを表し、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イ
ソオキサゾリル、チアゾリル又はピリジル(これらのそれぞれは、リストW2
らの基で場合により一置換又は二置換されている。)を表すか、又は原子団 −(CH2p −(CR910q −(CH2r −G を表す。
【0169】 R6 は、極めて特に好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、メトキシ、
エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、s
ec−ブトキシ、tert−ブトキシ、シクロプロピル、シクロヘキシル、シク
ロヘキシルオキシ、シクロヘキシルメチルオキシ、フェニル、2−クロロフェニ
ル、3−クロロフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、2,4−ジクロロフェ
ニル、3,4−ジクロロフェニル、2−トリフルオロメトキシフェニル又は4−
トリフルオロメトキシフェニルを表す。
【0170】 R7 は、極めて特に好ましくは水素を表す。
【0171】 R8 は、極めて特に好ましくは、メチル、エチル;又は塩素で場合により一置
換されたフェニルを表す。
【0172】 p、q及びrのそれぞれは相互に独立して、極めて特に好ましくは0、1、2
又は3を表し、それらの総和は4より小さい。
【0173】 R9 及びR10のそれぞれは、相互に独立して、極めて特に好ましくは水素、メ
チル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec
−ブチル、tert−ブチルを表す。 Gは、極めて特に好ましくは、シアノを表し、5,6−ジヒドロジオキサジン−
2−イル、3−ピリジル、3−フリル、3−チエニル、2−チアゾリル、5−チ
アゾリル、2−ジオキソラニル、1,3−ジオキサン−2−イル、2−ジチオラ
ニル、1,3−ジチアン−2−イル又は1,3−チオキサン−2−イル(これら
のそれぞれは、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル又はフルオロメチルで場合により一置換乃至三置換されていると共に、結合点
において基R11で場合により一置換乃至三置換されている。)を表すか、又は下
記の原子団:
【0174】
【化80】
【0175】 の中の1つを表す。
【0176】 R11は、極めて特に好ましくは、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソ
プロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペン
チル異性体、ヘキシル異性体、−CF3 、−CHF2 、−CClF2 、−CF2
CHFCl、−CF2 CH2 F、−CF2 CHF2 、−CF2 CCl3 、−CH 2 CF3 、C3 −C6 アルケニル;弗素又は塩素で一置換乃至三置換されたC3
−C6 アルケニルを表し、シクロプロピル、シクロペンチル又はシクロヘキシル
を表すか、又はメチルカルボニルアミノ、エチルカルボニルアミノ、メチルカル
ボニル−メチルアミノ、及び/又はリストW3 からの基で場合により一置換又は
二置換されたフェニルを表し、前述のシクロプロピル、シクロペンチル及びシク
ロヘキシルのそれぞれは、弗素、塩素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプ
ロピル、−CF3 、−CHF2 、−CClF2 、−CF2 CHFCl、−CF2
CH2 F、−CF2 CHF2 、−CF2 CCl3 又は−CH2 CF3 で場合によ
り一置換又は二置換されている。
【0177】 R12は、極めて特に好ましくは、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソ
プロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、−C
2 CF3 、アリルを表し、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル
、シクロプロピルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、シク
ロプロピルエチル、シクロペンチルエチル又はシクロヘキシルエチル(これらの
それぞれは、弗素、塩素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、−C
3 、−CHF2 、−CClF2 、−CF2 CHFCl、−CF2 CH2 F、−
CF2 CHF2 、−CF2 CCl3 又は−CH2 CF3 で場合により一置換又は
二置換されている。)を表すか、又はリストW3 からの基でそれぞれ場合により
一置換又は二置換されたベンジル又はフェネチルを表す。
【0178】 R13及びR14のそれぞれは相互に独立して、極めて特に好ましくは水素、メチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−
ブチル、tert−ブチル、−CH2 CF3 、−メトキシ、エトキシ、アリルを
表し、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピルメチ
ル、シクロペンチルメチル又はシクロヘキシルメチル(これらのそれぞれは、弗
素、塩素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル又はトリフルオロメチ
ルで場合により一置換又は二置換されている。)を表し、リストW3 からの基で
それぞれ場合により一置換又は二置換されたフェニル、ベンジル又はフェネチル
を表し、−OR12又は−NR1112を表す。
【0179】 R15は、極めて特に好ましくは、−OR12、−NR1112又は−N(R11)−
COOR12を表す。
【0180】 R16、R17及びR18のそれぞれは相互に独立して、極めて特に好ましくは、メ
チル、エチル、n−プロピル又はイソプロピルを表す。
【0181】 W1 は、極めて特に好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、シアノ、ホルミル
、ニトロ、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、メトキシ、エトキシ、n−プロポキ
シ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、ter
t−ブトキシ、−CF3 、−CHF2 、−CClF2 、−CF2 CHFCl、−
CF2 CH2 F、−CF2 CHF2 、−CF2 CCl3 、−CH2 CF3 、−C
2 CHFCF3 、−CH2 CF2 CHF2 、−CH2 CF2 CF3 、トリフル
オロメトキシ、ジフルオロメトキシ、クロロジフルオロメトキシ、アセチル、プ
ロピオニル、ブチリル、イソブチリル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、n−ブトキシカル
ボニル、イソブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、tert−ブ
トキシカルボニル又は−S(O)O3 を表す。
【0182】 W2 は、極めて特に好ましくは、弗素、塩素、臭素、シアノ、メチル、エチル
、n−プロピル、イソプロピル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、
ジフルオロメトキシ、クロロジフルオロメトキシ、アセチル、トリフルオロメチ
ルチオ、−CH=N−OCH3 、−CH=N−OC25 、−CH=N−OC3
7 、−C(CH3 )=N−OCH3 、−C(CH3 )=N−OC25 、−C
(CH3 )=N−OC37 、−C(C25 )=N−OCH3 、−C(C2
5 )=N−OC25 又は−C(C25 )=N−OC37 を表す。
【0183】 W3 は、極めて特に好ましくは、弗素、塩素、シアノ、ニトロ、メチル、エチ
ル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、トリフルオロメチル、トリフルオロメト
キシ、トリフルオロメチルチオ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、−COOR 19 又は−CONR2021を表す。
【0184】 R19は、極めて特に好ましくは、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソ
プロピル、tert−ブチル、−CH2 CF3 を表し、弗素、塩素、メチル、エ
チル、n−プロピル、イソプロピル又は−CF3 でそれぞれ場合により一置換又
は二置換されたシクロプロピル、シクロペンチル又はシクロヘキシルを表すか、
又はリストW4 からの基で場合により一置換又は二置換されたフェニルを表す。
【0185】 R20及びR21のそれぞれは相互に独立して、極めて特に好ましくは、水素、メ
チル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec
−ブチル、tert−ブチル、−CH2 CF3 、メトキシ、エトキシ、アリルを
表し、弗素又は塩素でそれぞれ場合により一置換又は二置換されたシクロプロピ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピルメチル、シクロペンチル
メチル又はシクロヘキシルメチルを表し、リストW4 からの基でそれぞれ場合に
より一置換又は二置換されたフェニル、ベンジル又はフェネチルを表し、−OR 6 又は−NR1718を表す。
【0186】 W4 は、極めて特に好ましくは、弗素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、メチル
、エチル、tert−ブチル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、トリフルオロ
メチル、トリフルオロメトキシ又はトリフルオロメチルチオを表す。
【0187】 さらに、好ましい化合物は式(I−a)
【0188】
【化81】
【0189】 [式中、R2 は、上述の一般的な、好ましい、特に好ましいか、又は極めて特に
好ましい意味を有し、 R1 は、水素を表すか、又はリストW1 からの基で一置換又は二置換されたフェ
ニルを表すか、又は下記の原子団 (m−b)−B−O−D (l) −Y−E の中の1つを表し、 BはリストW1 からの基で場合により一置換されたp−フェニレンを表し、 Yは直接結合を表すか、又はリストW1 からの基で場合により一置換又は二置換
されたp−フェニレンを表し、並びに D及びEのそれぞれは、上述の極めて特に好ましい意味を有し、その場合Gはシ
アノを表すか、又は下記原子団
【0190】
【化82】
【0191】 (原子団中、R11及びR15のそれぞれは上述の一般的な、好ましい、特に好まし
いか、又は極めて特に好ましい意味を有する。) の中の1つを表し、並びに W1 は、上述の一般的な、好ましい、特に好ましいか、又は極めて特に好ましい
意味を有する。] の化合物である。
【0192】 さらに、好ましい化合物は、式(I−f)
【0193】
【化83】
【0194】 [式中、R1 は水素を表すか、又は a)リストW2 からの基で一置換又は二置換されたフェニル、又は b)リストW2 からの基で一置換又は二置換されたヘタリール(特にフリル、チ
エニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾール、チアゾリル又はピリジル
、特定的にはチエニル)を表す。] の化合物である。
【0195】 さらに、好ましい化合物は、式(I−g)
【0196】
【化84】
【0197】 [式中、Zは水素、弗素、臭素、シアノ、メチル、エチル、n−プロピル、イソ
プロピル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、
クロロジフルオロメトキシ、アセチル、トリフルオロメチルチオ、−CH=N−
OCH3 、−CH=N−OC25 、−CH=N−OC37 、−C(CH3
=N−OCH3 、−C(CH3 )=N−OC25 、−C(CH3 )=N−OC 37 、−C(C25 )=N−OC25 又は−C(C25 )=N−OC3
7 を表す。] の化合物である。
【0198】 さらに、好ましい化合物は表1に列挙した式(I−f)の化合物である。
【0199】
【表1】
【0200】
【表2】
【0201】
【表3】
【0202】
【表4】
【0203】
【表5】
【0204】 上述の一般的な又は好ましい基の定義又は説明は、それぞれの範囲と好ましい
範囲との間の組み合わせを含めて、任意に相互に組み合わせることができる。そ
れらは最終製品に対してのみならず、それに対応して前駆物質及び中間体に対し
ても適用される。
【0205】 本発明による好ましい化合物は、好ましいとして上に列挙した意味の組み合わ
せを含む式(I)の化合物である。
【0206】 本発明による特に好ましい化合物は、特に好ましいとして上に列挙した意味の
組み合わせを含む式(I)の化合物である。
【0207】 本発明による極めて特に好ましい化合物は、極めて特に好ましいとして上に列
挙した意味の組み合わせを含む式(I)の化合物である。
【0208】 アルキル又はアルケニル等の飽和又は不飽和の炭化水素基は、例えばアルコキ
シの場合のようにヘテロ原子と結合した場合でも、それぞれの場合に可能な限り
直鎖のもの又は枝分れしたものとすることができる。
【0209】 場合により置換される基は一置換又は多置換することができ、多置換の場合、
置換基は同一であるか又は異なることができる。例えばm>1とした場合のm個
の基R2 のような同じ指数を有する複数の基は同一又は異なるものとすることが
できる。
【0210】 例えば、出発物質としてtBOC−[1−(4−エチル−2−メチル−フェニ
ル)−3−(2−クロロフェニル−カルボキシル)−1−プロピル]−アミンを
用いる場合、本発明方法(A)a)の反応の経過は下記の反応式で表すことがで
きる:
【0211】
【化85】
【0212】 例えば、出発物質として1−(4−エチル−2−メチル−フェニル)−1−ニ
トロ−3−(2−クロロフェニルカルボキシル)−プロパンを用いる場合、本発
明方法(A)b)の反応の経過は、下記反応式で表すことができる:
【0213】
【化86】
【0214】 例えば、出発物質として1−(4−エチル−2−メチル−フェニル)−1−
(ジフェニルメチレンイミノ)−3−(2−クロロフェニルカルボキシル)−プ
ロパンを用いる場合、本発明方法(A)c)の反応の経過は下記反応式で表すこ
とができる:
【0215】
【化87】
【0216】 例えば、出発物質として2−(4−メトキシフェニル)−シクロブタン−O−
メタンスルホニルオキシムと2−クロロフェニルマグネシウムブロミドを用いる
場合、本発明方法(B)の反応の経過は下記反応式で表すことができる:
【0217】
【化88】
【0218】 例えば、出発物質として2−(2−クロロフェニル)−5−(4−ヨードフェ
ニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロールと4−シアノメトキシフェニルボロ
ン酸を用いる場合、本発明方法(C)の反応の経過は下記反応式で表すことがで
きる:
【0219】
【化89】
【0220】 例えば、出発物質として2−(2−クロロ−フェニル)−5−(3´−クロロ
−4′−ヒドロキシビフェニル−4−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロー
ルとα−臭化吉草酸メチルを用いる場合、本発明方法(D)の反応の経過は下記
反応式で表すことができる:
【0221】
【化90】
【0222】 例えば、出発物質として5−(4´−シクロプロピルカルボニルメトキシ−3
−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−4−イル)−2−(2−クロロフェニル
)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール及びO−メチルヒドロキシルアミンを用
いる場合、本発明方法(E)の反応の経過は下記反応式で表すことができる:
【0223】
【化91】
【0224】 例えば、4−ブロモベンジルシアニドを用いる場合、本発明方法(F)の反応
の経過は下記反応式で表すことができる:
【0225】
【化92】
【0226】 例えば、5−フェニルピロリジン−2−オンを用いる場合、本発明方法(G)
の経過は下記反応式で表すことができる:
【0227】
【化93】
【0228】 式(VIII)は、本発明方法(A)a)を行うのに必要なアミノケトン誘導
体に関する一般的な定義を与える。この式において、Arは式(I)の環状イミ
ン類の説明に関連して既に言及した意味と同じであり、好ましいとされるArの
意味も、好ましいと既に言及した意味と同じである。式(VIII)のアミノケ
トン誘導体は新規である。
【0229】 式(VIII)のアミノケトン誘導体は、例えば下記反応式に従って式(IX
)のBOCで保護されたラクタム類を、0℃〜80℃の温度で式(X)の金属化
芳香族化合物(metallated aromatics)と反応させて製造
することができる:
【0230】
【化94】
【0231】 式(X)において、MetはLi、MgI、MgBr又はMgCl等の一価金
属基を表す。
【0232】 式(X)のいくつかの金属化芳香族化合物は知られているか、又はそれらは、
例えば対応する芳香族化合物又はハロゲノ芳香族化合物からリチオ化又はグリニ
ャール反応等の公知の方法で製造することができる。
【0233】 式(IX)の保護ラクタム類は、例えば、ブチルリチウムによる金属化及びジ
−tert−ブチルジカルボネートを用いる反応等の通例の方法を用いて式(X
I)のラクタム類をBOCで保護することによって得ることができる(例えば、
T.W.Greene,P.G.M.Wuts,Protective Gro
ups in Organic Synthesis,2nd.Ed.,Joh
n Wiley & Sons,New York 1991参照)。
【0234】 式(XI)のラクタム類は、例えば式(XII)のω−アルコキシラクタム類
から始めて、二つの方法で製造することができる。このω−アルコキシラクタム
類を、下記反応式に従って酸性触媒、例えば硫酸、酢酸又は塩化アルミニウムの
存在下、並びに、適切であれば希釈剤、例えばジクロロメタン又はアセトニトリ
ルの存在下で、式(XIII)の芳香族化合物と反応させることができる:
【0235】
【化95】
【0236】 代案として、それらのラクタム類を、下記反応式に従って希釈剤、例えばテト
ラヒドロフラン等の希釈剤の存在下で、(XIV)のアリールグリニャール化合
物と反応させることができる[Org.Prep.Proced.Int.25
,255(1993)参照]:
【0237】
【化96】
【0238】 式(XII)において、R22はメチル又はエチルを表す。式(XIV)におい
て、Halは塩素、臭素又はヨウ素を表す。
【0239】 式(XII)のω−アルコキシラクタム類は知られており、それらのうち幾つ
かは商業的に入手可能であり、また、それらは、例えば対応する非置換イミド類
から陰極還元又はホウ水素化ナトリウム還元、又は非置換ラクタム類から陽極酸
化により、それぞれの場合メタノール又はエタノールの存在下で製造することが
できる(例えば、J.Org.Chem.56,1882(1991);Syn
thesis 1980,315参照)。
【0240】 式(XIII)の芳香族化合物は、ベンゼン誘導体であり、このベンゼン誘導
体は広く知られているか、又は有機化学に属する広く知られた方法を自由に選択
して製造できる。
【0241】 式(XIV)のアリールグリニャール化合物は、対応するハロゲン化アリール
及びマグネシウムから通常の方法で製造することができる。ハロゲン化アリール
は有機化学に属する広く知られた化合物である。
【0242】 式(XI)のラクタム類は、例えば、下記の反応略図に従って、炭酸アンモニ
ウムとギ酸から沸点で製造した試薬を用いて式(XV)の置換ω−ベンゾイルカ
ルボン酸類を、環化して製造することもできる[Recl.Trav.Chem
.Pays−Bas 81,788(1962)参照]:
【0243】
【化97】
【0244】 この目的に必要な式(XV)のω−ベンゾイルカルボン酸類は、例えば下記反
応式に従って、ルイス酸、例えば塩化アルミニウムの存在下で、また、適切であ
れば希釈剤、例えばベンゼンの存在下で、式(XVI)のジカルボン酸無水物を
式(XIII)の芳香族化合物と反応させて製造することもできる[Recl.
Trav.Chem.Pays−Bas 81,788(1962)参照]。
【0245】
【化98】
【0246】 この目的に必要な無水物(無水コハク酸)は商業的に入手可能である。
【0247】 式(XI)のラクタム類から出発すると、式(I)の環状イミン類の製造まで
の全ての処理段階は、方法Aa)による縮合環化を含めて、“一容器反応(on
e−pot reaction)”として行うこともできる。
【0248】 上に示した式(I−b)の場合のように、本発明による式(I)の活性化合物
中のArが、場合により置換されたビフェニリルを表す場合には、式(XI−a
)の対応するビフェニルラクタム類は、ここで述べた方法の有利な変形として、
上述並びに後述の方法(C)と同様に下記反応式に従って式(XVII)のある
種のフェニルラクタム類を式(VI)のボロン酸類と反応させて製造することが
できる:
【0249】
【化99】
【0250】 X1 が臭素又はヨウ素を表す式(XVII)のフェニルラクタム類は、製造が
上で述べられている式(XI)の化合物の集合体の一部である。X1 がトリフル
オロメタンスルホニルを表す式(XVII)のフェニルラクタム類は、方法(C
)について述べた手順と類似的に、ArがR1 =ヒドロキシルで置き換えられた
式(XI)の対応する化合物から製造することができる。
【0251】 式(XVIII)は、方法A)b)を行うのに必要なニトロケトン類に関する
一般的な定義を与える。この式において、Arは式(I)の環状イミン類の説明
に関連して既に言及した意味と同じであり、好ましいとされるArの意味も好ま
しいと既に言及した意味と同じである。式(XVIII)のニトロケトン類は新
規である。
【0252】 式(XVIII)のニトロケトン類は、例えば下記反応式に従って、希釈剤、
例えばメタノール、エタノール、その他の低級脂肪族アルコール、そうでなけれ
ばテトラヒドロフランの存在下、並びに、酸結合剤、例えば水素化ナトリウム又
はアルカリ金属アルコキシド、好ましくは希釈剤として用いる対応するアルコー
ルのアルカリ金属アルコキシドの存在下で式(XXI)のω−クロロアルキルフ
ェニルケトンを縮合して製造することができる:
【0253】
【化100】
【0254】 式(XXI)のω−クロロアルキルフェニルケトンは、公知の方法、例えば式
(XXII)(下段参照されたい)のクロロベンゼンの塩化3−クロロプロピオ
ニルによるフリーデル−クラフトアシル化により製造することができる。
【0255】 式(XIX)のニトロメチルベンゼン類は知られているか、又は公知の方法、
例えば対応するトルエン類の側鎖のニトロ化、又は対応するハロゲン化ベンジル
類を亜硝酸銀と反応させることにより製造することができる[例えば、J.Am
.Chem.Soc.77,6269(1955);J.Am.Chem.So
c.86,2681(1964);Houben−Weyl,Methoden
der Organischen Chemie,Georg Thieme
Verlag Stuttgart,volume 10/1,46−57(
halogen substitution),volume E16,145
−154(both methods)参照]。この目的に必要なトルエン類又
はハロゲン化ベンジルは有機化学に属する広く知られた化合物である。
【0256】 式(XVIII)のニトロケトン類は、例えば下記反応式に従って希釈剤、例
えばメタノール、エタノール又はその他の低級脂肪族アルコールの存在下、並び
に酸結合剤、例えば好ましくは希釈剤として用いる対応するアルコールのアルカ
リ金属アルコキシドの存在下で式(XX)のフェニルビニルケトンに対する式
(XIX)のニトロメチルベンゼン類のマイケル付加により製造することができ
る(例えば、J.Prakt.Chem.Series 4,1,57(195
5);Houben−Weyl,Methoden der Organisc
hen Chemie,Georg Thieme Verlag Stutt
gart,volume10/1,199−206参照]:
【0257】
【化101】
【0258】 式(XX)のフェニルビニルケトンは、例えば式(XXI)のβ−クロロプロ
ピオフェノンから塩化水素を脱離させて製造することができ、式(XXI)のβ
−クロロプロピオフェノンは、例えば下記反応式に従って塩化3−クロロプロピ
オニルによる式(XXII)のクロロベンゼンのフリーデル−クラフトアシル化
により得ることができ、また、前記脱離は、酸結合剤、例えば酢酸カリの存在下
、また、希釈剤、例えばメタノールの存在下で行う[例えばJ.Prakt.C
hem.,Series 4,1,57(1955)参照]:
【0259】
【化102】
【0260】 式(XXII)のクロロベンゼン類は商業的に入手可能である。
【0261】 式(XX)のフェニルビニルケトンは、下記反応式に従って式(XXIII)
のO−メチルメチル−2−クロロ−ベンゾヒドロキサメートを臭化ビニルマグネ
シウムと反応させて製造することもできる:
【0262】
【化103】
【0263】 式(XXIII)のO−メチルメチル−2−クロロ−ベンゾヒドロキサメート
は公知の方法で、例えば対応する安息香酸誘導体から製造することができる[例
えば、Tetrahedron Lett.22,3815(1981)参照]
【0264】 式(XX)のフェニルビニルケトンは変化し易いために、式(XVIII)の
ニトロケトン類を製造するための好ましい変形の場合、式(XX)のフェニルビ
ニルケトンをさらに式(XIX)のニトロメチルベンゼン類と直接反応させる。
【0265】 式(XVIII)のニトロケトン類は、下記反応式に従って、式(XXVI)
のメチルフェニルケトン類のエナミン類を式(XXVII)のα−ニトロスチレ
ン類に加え、この反応生成物を酸性加水分解にかけることによっても製造するこ
とができる:
【0266】
【化104】
【0267】 式(XXIV)、(XXV)及び(XXVI)において、R23及びR24は結合
している窒素原子と一緒になって、例えば1−ピロリジノ、1−ピペリジノ又は
4−モルホリノ等の環状アミノ基を表す。
【0268】 大抵の場合、付加は[4+2]−付加環化の状態で進行して、式(XXV)の
単離できる1,2−オキサジン−N−オキシド誘導体を生じ、この付加は、適切
であれば、無極性希釈剤、例えばジエチルエーテルの存在下で例えば−80℃〜
+20℃の温度で行う。加水分解に対しては、適切であればメタノール又はエタ
ノールの存在下で、例えば塩酸等の水性鉱酸を使用する[例えば、Helv.C
hem.Acta 68,162(1985);Tetrahedron 45
,2099(1989)参照]。多くの場合、1,2−オキサジン−N−オキシ
ド誘導体をメタノール又はエタノールに単純に溶解して、環を開かせて最初に式
(XXIV)の化合物を生じさせるのが有利である。それは、そうしなければ
望ましくないネフ反応、このネフ反応は対応するジケト化合物を生じさせる、が
競争反応として起こるからである[例えば、Tetrahedron 45,2
099(1989)参照]。
【0269】 式(XXVI)のエナミン類の幾つかは、知られているか、又はそれらは、例
えば標準的な方法を用いて、対応する置換アセトフェノン類と環状アミン類とか
ら製造することができる(例えば、Org.Synthesis Vol.58
,56,John Wiley & Sons,New York)。この目的
に必要なアセトフェノン類の幾つかは、商業的に入手可能であるか、又はそれら
は芳香族化合物の化学に関する公知の方法で製造することができる。
【0270】 式(XXVII)のニトロスチレン類の幾つかは、知られているか、又はそれ
らは、例えば上述した式(XIX)のニトロメチルベンゼン類のホルミル化で製
造することができる(例えば、Houben−Weyl,Methoden d
er Organischen Chemie,Georg Thieme V
erlag,Stuttgart,volume E16,215参照)。
【0271】 式(XXVIII)は、方法A)c)を行うのに必要なイミン類に関する一般
的な定義を与える。この式においてArは、式(I)の環状イミン類の説明に関
連して既に言及した意味と同じであり、好ましいとされるArの意味も好ましい
と既に言及した意味と同じである。
【0272】 式(XXVIII)のイミン類は、例えば下記反応式に従って、式(XX)の
フェニルビニルケトンに対する式(XXIX)のN−ジフェニルメチレンベンジ
ルアミン類のマイケル付加を行うことにより製造することができる:
【0273】
【化105】
【0274】 この付加は、酸結合剤の存在下並びに希釈剤、例えばアセトニトリル又はジク
ロロメタンの存在下で、また、適切であれば、反応助剤の存在下で、例えば室温
で行う。好ましい酸結合剤は、例えば反応助剤としてのトリエチルベンジルアン
モニウムクロリド等の相間移動触媒の存在下での50%濃度の水酸化ナトリウム
等の水性アルカリである[例えばSynth.Commun.17,211(1
987)参照]。
【0275】 式(XX)のフェニルビニルケトンの製造は上に述べられている。式(XXI
X)のN−ジフェニルメチレンベンジルアミン類は、例えば対応するベンジルア
ミン類にベンゾフェノンを反応させることにより得られる(例えば、Tetra
hedron.Lett.1978,2641参照)。この目的に必要なベンジ
ルアミン類は知られているか、又はそれらは公知の方法、例えば対応するハロゲ
ン化ベンジルのアミノリシス等の公知の方法で製造することができる(上記を参
照されたい)。
【0276】 式(III)は、本発明方法(B)を行うのに必要な環状O−メタンスルホニ
ルオキシム類に関する一般的な定義を与える。この式においてArは、式(I)
の環状イミン類の説明に関連して既に言及した意味と同じであり、好ましいとさ
れるArの意味も好ましいと既に言及した意味と同じである。式(III)のO
−メタンスルホニルオキシム類は新規である。
【0277】 式(III)のO−メチルスルホニルオキシム類は、例えば下記反応式に従っ
て、広く知られた方法で式(XXXI)の環状α−アリールケトン類を式(XX
X)のそれらのオキシム類に最初に変換し、その後にアルコール類のメシル化と
同様にこれらのオキシム類を塩化メタンスルホニルと反応させて製造することが
できる:
【0278】
【化106】
【0279】 式(XXXI)の環状α−アリールケトン類は、例えば下記反応式に従って、
m−クロロ過安息香酸を用いる等の通常の方法で式(XXXIII)の1−アリ
ールシクロアルケン類をエポキシ化して式(XXXII)のオキシラン類を生じ
させ、その後に酸性後処理(acidic work−up)によりこれらのオ
キシラン類を異性化して製造することができる[例えば、Tetrahedro
n 30,2027(1974)参照]:
【0280】
【化107】
【0281】 例えば20%濃度の硫酸を含むクロロホルム溶液を振り混ぜることにより、他
の手順で得た式(XXXII)のオキシラン類を式(XXXI)の環状α−アリ
ールケトン類に異性化することも、もちろん可能である。
【0282】 式(XXXIII)の1−アリールシクロアルケン類は、例えば下記の反応式
に従って、上述の式(XIV)のアリールグリニャール化合物を通常のグリニャ
ール条件下で式(XXXV)のシクロブタノンと反応させ、例えばこのようにし
て得られた式(XXXIV)の環状ベンジルアルコール類を脱水することにより
製造することができる:
【0283】
【化108】
【0284】 この脱水は、例えばこのアルコールをヘキサン等の低い極性の溶媒中に溶解し
、例えば0℃〜20℃で中濃硫酸と共に撹拌して行うことができる[例えば、T
etrahedron 30,2027(1974)参照]。
【0285】 式(XXXV)のシクロブタノンは商業的に入手可能である。式(IV)は、
本発明方法(B)を行うのにさらに必要なアリールグリニャール化合物に関する
定義を与える。
【0286】 式(IV)のアリールグリニャール化合物は、適切なハロゲン化アリールとマ
グネシウムとからグリニャール反応により製造することができる。ハロゲン化ア
リールは、有機化学に属する広く知られた化合物である。
【0287】 本発明方法(C)を行うのに必要な式(V)の環状イミン類は、X1 が臭素又
はヨウ素を表す場合には、本発明による一般式(I)の化合物に関する部分的集
合であり、それらは例えば方法(A)及び(B)で製造することができる。X1
がトリフルオロメタンスルホニルを表す場合、式(V−a)の化合物は、下記反
応式に従って式(I−f)のヒドロキシル化合物(このヒドロキシル化合物も方
法(A)及び(B)で製造することができる。)を酸結合剤、例えばピリジンの
存在下、また、適切であれば希釈剤の存在下でトリフルオロメタンスルホニルク
ロリド又はトリフルオロメタンスルホン酸無水物と反応させて製造することがで
きる:
【0288】
【化109】
【0289】 式(VI)は、本発明方法(C)を行うのに同様に必要なボロン酸類に関する
一般的な定義を与える。この式においてR1-1 は、式(I−b)の環状イミン類
の説明に関連して既に言及した意味と同じであり、好ましいとされるR1-1 の意
味も、好ましいと既に言及した意味と同じである。
【0290】 式(VI)の芳香族のボロン酸類は知られているか、又は公知の方法で製造す
ることができる[Chem.Rev.45,2457(1995);Pure
Appl.Chem.66,213(1994)参照]。
【0291】 本発明方法(D)を行うのに必要な式(I−d)の環状イミン類は、本発明に
よる一般式(I)の化合物に関する部分的集合であって、それらは、例えば方法
(A)〜(C)で製造することができる。
【0292】 式(VII)は、本発明方法(D)を行うのにさらに必要な化合物に関する定
義を与える。この式においてR9 、R10、G、p、q及びrのそれぞれは、式
(I)の環状イミン類の説明に関連して既に言及した意味と同じであり、好まし
いとされる各基の意味も、好ましいと既に言及した意味と同じである。Abは、
通常の脱離基、例えばハロゲン、特に塩素又は臭素;アルキルスルホニルオキシ
、特にメチルスルホニルオキシ;又は場合により置換されたアレーンスルホニル
オキシ、特にフェニルスルホニルオキシ、p−クロロフェニルスルホニルオキシ
又はp−トリルスルホニルオキシを表す。
【0293】 式(VII)の化合物は、有機化学に属する広く知られた化合物である。
【0294】 本発明方法(F)を行うのにさらに必要な式(F−I)、(F−II)、(F
−IV)及び(F−VII)の化合物は、有機化学に属する広く知られた化合物
である。
【0295】 本発明方法(G)を行うのに必要なo−クロロベンゾイルクロリド及びo−ク
ロロ安息香酸メチルは商業的に入手可能である。
【0296】 本発明方法A)a)を行うのに適切な酸類は、有機又は無機のブロンシュテッ
ド酸類(Bronstedt acids)、例えば弗酸、塩酸、硫酸、リン酸
、ギ酸、酢酸、安息香酸、クエン酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ト
リフルオロメタンスルホン酸又はトルエンスルホン酸である。
【0297】 トリフルオロ酢酸を用いる加酸分解(これは、tert−ブトキシカルボニル
アミノ保護基を開裂させるのに通常用いられる。)が特に適切である(例えば、
T.W.Greene,P.G.M.Wuts,Protective Gro
ups in Organic Synthesis,2nd Ed.,Joh
n Wiley & Sons,New York 1991参照)。
【0298】 本発明方法(A)a)は、適切であれば、適切な酸受容体の存在下で行う。適
切な酸受容体は、通例の無機塩基又は有機塩基の全てである。これらのものとし
ては、好ましくは、アルカリ土類金属又はアルカリ金属の水酸化物、アミド類、
アルコキシド類、酢酸塩類、炭酸塩類又は重炭酸塩類、例えば水酸化ナトリウム
、水酸化カリウム又は水酸化アンモニウム、ナトリウムアミド、リチウムジイソ
プロピルアミド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムte
rt−ブトキシド、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム又は酢酸ア
ンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸アンモニウム、重炭酸ナト
リウム又は重炭酸カリウム、並びに第三級アミン類、例えばトリメチルアミン、
トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジ
メチルベンジルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリ
ン、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジアザビシクロオクタン(DABCO)
、ジアザビシクロノネン(DBN)又はジアザビシクロウンデセン(DBU)が
挙げられる。
【0299】 本発明方法(A)a)は、適切であれば希釈剤の存在下で行う。適切な希釈剤
は水、有機溶媒及びこれらの混合物である。例としては次のものが挙げられる:
脂肪族、脂環式又は芳香族の炭化水素類、例えば石油エーテル、ヘキサン、ヘプ
タン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン
又はデカリン;ハロゲン化炭化水素類、例えばクロロベンゼン、ジクロロベンゼ
ン、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、トリクロロエ
タン又はテトラクロロエチレン;エーテル類、例えばジエチルエーテル、ジイソ
プロピルエーテル、メチルt−ブチルエーテル、メチルt−アミルエーテル、ジ
オキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキ
シエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル又はアニソール;ケトン類、
例えばアセトン、ブタノン、メチルイソブチルケトン又はシクロヘキサノン;ニ
トリル類、例えばアセトニトリル、プロピオニトリル、n−又はi−ブチロニト
リル又はベンゾニトリル;アミド類、例えばホルムアミド、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルホルムアニリド、N−
メチルピロリドン又はヘキサメチルリン酸トリアミド;N−オキシド類、例えば
N−メチルモルホリンN−オキシド;エステル類、例えば酢酸メチル、酢酸エチ
ル又は酢酸ブチル;スルホキシド類、例えばジメチルスルホキシド;ホスホン類
、例えばスルホラン;アルコール類、例えばメタノール、エタノール、n−又は
i−プロパノール、n−、iso−、sec−又はtert−ブタノール、エタ
ンジオール、プロパン−1,2−ジオール、エトキシエタノール、メトキシエタ
ノール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
エチルエーテル。
【0300】 本発明方法A)a)の反応温度は比較的広い範囲内で変えることができる。一
般に、反応は−50℃〜+150℃の温度、好ましくは−20℃〜+100℃の
温度で行う。
【0301】 方法A)a)を行う場合、通常過剰の酸を使用する。
【0302】 本発明方法A)b)は、接触水素化として行うか又はニトロ基還元用の他の広
く知られた方法を用いて行う(例えば、Houben−Weyl,Method
en der Organischen Chemie,Georg Thie
me Verlag Stuttgart,volume 11/1,394−
409及びvolume 4/1c,490−506参照)。
【0303】 本発明方法A)c)は、広く知られた方法による加水分解として、例えば水性
塩酸を用いて行う。
【0304】 方法A)b)及びA)c)を行うのに適切な希釈剤は、方法A)a)用に上述
した希釈剤である。
【0305】 本発明方法(B)を行うのに適切な希釈剤は不活性有機溶媒並びにこれらの混
合物である。例としては次のものが挙げられる:脂肪族、脂環式又は芳香族の炭
化水素類、例えば石油エーテル、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチル
シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン又はデカリン;ハロゲン化炭化
水素類、例えばクロロベンゼン、ジクロロベンゼン、塩化メチレン、クロロホル
ム、四塩化炭素、ジクロロエタン、トリクロロエタン又はテトラクロロエチレン
;エーテル類、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルt−
ブチルエーテル、メチルt−アミルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン
、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、ジエチレングリコー
ルジメチルエーテル又はアニソール。
【0306】 式(IV)のグリニャール化合物のエーテル溶液と式(III)のO−メチル
スルホニルオキシムの炭化水素溶液を用いるのが好ましい。
【0307】 本発明方法(B)の反応温度は、比較的広い範囲内で変えることができる。一
般に、反応は−100℃〜+50℃、好ましくは−80℃〜+30℃の温度で行
う。
【0308】 本発明方法(B)を行う場合、式(IV)のグリニャール化合物と式(II
I)のO−メチルスルホニルオキシムは、1:1〜3:1、好ましくは1:1〜
2:1のモル比で用いる。
【0309】 本発明方法(C)を行うのに適切な触媒は、パラジウム(0)錯体である。例
えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムが好ましい。
【0310】 本発明方法(C)を行うのに適切な酸受容体は、無機塩基又は有機塩基である
。これらのものとしては、好ましくは、アルカリ土類金属又はアルカリ金属の水
酸化物、酢酸塩類、炭酸塩類又は重炭酸塩類、例えば水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、水酸化バリウム又は水酸化アンモニウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリ
ウム、酢酸カルシウム又は酢酸アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又
は炭酸アンモニウム、重炭酸ナトリウム又は重炭酸カリウム;アルカリ金属弗化
物、例えば弗化セシウム;並びに第三級アミン類、例えばトリメチルアミン、ト
リエチルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジメ
チルベンジルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン
、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジアザビシクロオクタン(DABCO)、
ジアザビシクロノネン(DBN)又はジアザビシクロウンデセン(DBU)が挙
げられる。
【0311】 本発明方法(C)を行うのに適切な希釈剤は水、有機溶媒及びこれらの混合物
である。例としては次のものが挙げられる:脂肪族、脂環式又は芳香族の炭化水
素類、例えば石油エーテル、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシク
ロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン又はデカリン;ハロゲン化炭化水素
類、例えばクロロベンゼン、ジクロロベンゼン、塩化メチレン、クロロホルム、
四塩化炭素、ジクロロエタン、トリクロロエタン又はテトラクロロエチレン;エ
ーテル類、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルt−ブチ
ルエーテル、メチルt−アミルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1
,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、ジエチレングリコールジ
メチルエーテル又はアニソール;アルコール類、例えばメタノール、エタノール
、n−又はi−プロパノール、n−、iso−、sec−又はtert−ブタノ
ール、エタンジオール、プロパン−1,2−ジオール、エトキシエタノール、メ
トキシエタノール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノエチルエーテル。
【0312】 本発明方法(C)の反応温度は、比較的広い範囲内で変えることができる。一
般に、反応は0℃〜+140℃、好ましくは50℃〜+100℃の温度で行う。
【0313】 本発明方法(C)を行う場合、式(VI)のボロン酸類と式(V)の化合物は
、1:1〜3:1、好ましくは1:1〜2:1のモル比で使用する。触媒は、式
(V)の化合物モル当たり、通常0.005〜0.5モル、好ましくは0.0
1モル〜0.1モルの量で使用する。一般に過剰量の塩基を使用する。
【0314】 本発明方法(D)は、好ましくは、適切な酸受容体の存在下で行う。適切な酸
受容体は、通例の無機塩基又は有機塩基の全てである。これらのものとしては、
好ましくは、アルカリ土類金属又はアルカリ金属の水素化物、水酸化物、アミド
類、アルコキシド類、酢酸塩類、炭酸塩類又は重炭酸塩類、例えば水素化ナトリ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又は水酸化アンモニウム、ナトリウム
アミド、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエ
トキシド、カリウムtert−ブトキシド、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢
酸カルシウム又は酢酸アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸ア
ンモニウム、重炭酸ナトリウム又は重炭酸カリウム、並びに第三級アミン類、例
えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジメチ
ルアニリン、N,N−ジメチル−ベンジルアミン、ピリジン、N−メチルピペリ
ジン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジアザビシク
ロオクタン(DABCO)、ジアザビシクロノネン(DBN)又はジアザビシク
ロウンデセン(DBU)が挙げられる。
【0315】 本発明方法(D)は、適切な相間移動触媒の存在下で行うことができる。前述
の触媒の例としては、次のものが挙げられる:テトラブチルアンモニウムヨージ
ド、テトラブチルアンモニウムブロミド又はテトラブチルアンモニウムクロリド
、トリブチルメチルホスホニウムブロミド、トリメチル−C13/C15アルキルア
ンモニウムクロリド又はトリメチル−C13/C15−アルキルアンモニウムブロミ
ド、ジベンジルジメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジメチル−C12/C 14 アルキルベンジルアンモニウムクロリド、15−クラウン−5、18−クラウ
ン−6又はトリス−[2−(2−メトキシエトキシ)−エチル]−アミン。
【0316】 本発明方法(D)は、好ましくは、希釈剤の存在下で行う。適切な希釈剤は、
例えば、方法(A)について列挙した溶媒の全てである。
【0317】 本発明方法(D)の反応温度は、比較的広い範囲内で変えることができる。一
般に、反応は−20℃〜+100℃、好ましくは0℃〜60℃の温度で行う。
【0318】 本発明方法(D)を行う場合、一般にほぼ等モル量の出発物質を用いる。しか
しながら、過剰量の式(VII)の化合物を用いることもできる。
【0319】 本発明方法E)による反応は、当業者に知られている誘導反応、特にカルボン
酸エステル類及びケトン類の誘導反応である(例えば、Houben Weyl
,Methoden der Organischen Chemie,Geo
rg Thieme Verlag,Stuttgart,vol.VII/2
b,in particular 1912 ff;vol.VIII abo
ut carboxylic esters and their deriv
atives;vol.E5,in particular p.812 ff
.and the literature quoted therein参照
)。
【0320】 本発明方法(F)の段階は、適切であれば希釈剤の存在下で行う。適切な希釈
剤は水(F、αについては水ではない)、有機溶媒及びこれらの混合物である。
例としては次のものが挙げられる:脂肪族、脂環式又は芳香族の炭化水素類、例
えば石油エーテル、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサ
ン、ベンゼン、トルエン、キシレン又はデカリン;ハロゲン化炭化水素類、例え
ばクロロベンゼン、ジクロロベンゼン、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭
素、ジクロロエタン、トリクロロエタン又はテトラクロロエチレン;エーテル類
、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルt−ブチルエーテ
ル、メチルt−アミルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジ
メトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエ
ーテル又はアニソール;ケトン類、例えばアセトン、ブタノン、メチルイソブチ
ルケトン又はシクロヘキサノン;ニトリル類、例えばアセトニトリル、プロピオ
ニトリル、n−又はi−ブチロニトリル又はベンゾニトリル;アミド類、例えば
ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド
、N−メチルホルムアニリド、N−メチルピロリドン又はヘキサメチルリン酸ト
リアミド;N−オキシド類、例えばN−メチルモルホリンN−オキシド;エステ
ル類、例えば酢酸メチル、酢酸エチル又は酢酸ブチル;スルホキシド類、例えば
ジメチルスルホキシド;ホスホン類、例えばスルホラン;アルコール類、例えば
メタノール、エタノール、n−又はi−プロパノール、n−、iso−、sec
−又はtert−ブタノール、エタンジオール、プロパン−1,2−ジオール、
エトキシエタノール、メトキシエタノール、ジエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル;水。
【0321】 本発明方法(F)の個々の段階での反応温度は、比較的広い範囲内で変えるこ
とができる。一般に、これらの反応は−50℃〜250℃、好ましくは−20℃
〜+100℃の温度で行う。
【0322】 方法(F)を行う場合、クロロアセトフェノン(F−I)及びイミニウム塩
(F−II)は、1:1〜2:1、好ましくは1.1:1のモル比で使用する。
【0323】 方法(F)を行う場合、式(F−III)の化合物及び式(F−IV)のシア
ン化ベンジルは、1:1〜1:2、好ましくは1:1.05のモル比で使用する
【0324】 方法(F)を行う場合、NaOH及びH22 に対する式(F−V)の化合物
は、当量基準で1:2.5:5〜1:5:10、好ましくは1:2.5:5の比
率で使用する。
【0325】 方法(F)を行う場合、PIFA(F−VII)及び式(F−VI)の化合物
は、1:1〜3:1、好ましくは1:1〜2:1のモル比で使用する。
【0326】 本発明方法(G)の段階は、適切であれば希釈剤の存在下で行う。適切な希釈
剤は水(G、α及びβについては水ではない)、有機溶媒及びこれらの混合物で
ある。例としては次のものが挙げられる:脂肪族、脂環式又は芳香族の炭化水素
類、例えば石油エーテル、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロ
ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン又はデカリン;ハロゲン化炭化水素類
、例えばクロロベンゼン、ジクロロベンゼン、塩化メチレン、クロロホルム、四
塩化炭素、ジクロロエタン、トリクロロエタン又はテトラクロロエチレン;エー
テル類、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルt−ブチル
エーテル、メチルt−アミルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,
2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、ジエチレングリコールジメ
チルエーテル又はアニソール;ケトン類、例えばアセトン、ブタノン、メチルイ
ソブチルケトン又はシクロヘキサノン;ニトリル類、例えばアセトニトリル、プ
ロピオニトリル、n−又はi−ブチロニトリル又はベンゾニトリル;アミド類、
例えばホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセト
アミド、N−メチルホルムアニリド、N−メチルピロリドン又はヘキサメチルリ
ン酸トリアミド;N−オキシド類、例えばN−メチルモルホリンN−オキシド;
エステル類、例えば酢酸メチル、酢酸エチル又は酢酸ブチル;スルホキシド類、
例えばジメチルスルホキシド;ホスホン類、例えばスルホラン;アルコール類、
例えばメタノール、エタノール、n−又はi−プロパノール、n−、iso−、
sec−又はtert−ブタノール、エタンジオール、プロパン−1,2−ジオ
ール、エトキシエタノール、メトキシエタノール、ジエチレングリコールモノメ
チルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル;水。
【0327】 本発明方法(F)の個々の段階での反応温度は、比較的広い範囲内で変えるこ
とができる。一般に、これらの反応は−50℃〜250℃、好ましくは−20℃
〜+100℃の温度で行う。
【0328】 本発明方法(F)の段階α)及びβ)は、好ましくは、適切な酸受容体の存在
下で行う。適切な酸受容体は、通例の無機塩基又は有機塩基の全てである。これ
らのものとしては、好ましくは、アルカリ土類金属又はアルカリ金属の水素化物
、水酸化物、アミド類、アルコキシド類、酢酸塩類、炭酸塩類又は重炭酸塩類、
例えば酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム又は酢酸アンモニウム、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸アンモニウム、重炭酸ナトリウム又は重
炭酸カリウム、並びに第三級アミン類、例えばトリメチルアミン、トリエチルア
ミン、トリブチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジメチルベンジ
ルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、N,N−
ジメチルアミノピリジン、ジアザビシクロオクタン(DABCO)、ジアザビシ
クロノネン(DBN)又はジアザビシクロウンデセン(DBU)が挙げられる。
o−クロロベンジルクロリド又はメチルエステルは過剰に使用する。
【0329】 本発明方法の反応は、大気圧又は高圧で行うことができる;大気圧で行うのが
好ましい。後処理は、有機化学の通常の方法で行う。最終生成物は、好ましくは
、結晶化、クロマトグラフィーによる精製、又は、適切であれば減圧下での揮発
性成分の除去によって精製する。
【0330】 本活性化合物は、農業、林業、貯蔵製品及び材料の保護及び衛生の分野で遭遇
する、動物に対する有害生物、特に昆虫、クモガタ綱の動物及び線虫類を防除す
るのに適しており、また、それらの活性化合物は優れた植物による耐性と、温血
動物に対して低毒性を示す。それらの活性化合物は、普通に感受性があり、且つ
耐性のある種族並びに発育の全てのもしくは幾つかの段階に対して活性である。
上述の有害生物としては次のものが挙げられる: 等脚目(Isopoda)から、例えばオニスカス・アセルス(Oniscus
asellus)、オカダンゴムシ(Armadillidium vulg
are)及びポルセリオ・スカバー(Porcellio scaber)。 倍脚綱(Diplopoda)から、例えばブラニウルス・グットラタス(Bl
aniulus guttulatus)。 唇脚綱(Chilopoda)から、例えばゲオフィルス・カルポファグス(G
eophilus carpophagus)及びスカチゲラ(Scutige
ra spec.)。 結合綱(Symphyla)から、例えばスカチゲレラ・イマキュラタ(Scu
tigerella immaculata)。 シミ目(Thysanura)から、例えばレプシマ・サッカリナ(Lepis
ma saccharina)。 トビムシ目(Collembola)から、例えばオニチウルス・アルマッス
(Onychiurus armatus)。 直翅目(Orthoptera)から、例えばブラッタ・オリエンタリス(Bl
atta orientalis)、ワモンゴキブリ(Periplaneta
americana)、ロイコファエ・マデラエ(Leucophaea m
aderae)、チャバネ・ゴキブリ(Blattella germanic
a)、アチータ・ドメスチクス(Acheta domesticus)、ケラ
(Gryllotalpa spp.)、トノサマバッタ(Locusta m
igratoria migratorioides)、メラノプルス・ジフェ
レンチアリス(Melanoplus differentialis)及びシ
ストセルカ・グレガリア(Schistocerca gregaria)。 革翅目(Dermaptera)から、例えばホルフィキュラ・アウリクラリア
(Forficula auricularia)。 等翅目(Isoptera)から、例えばレチキュリテルメス(Reticul
itermes spp.)。 シラミ目(Anoplura)から、例えばヒトジラミ(Pediculus
humanus corporis)、ケモノジラミ(Haematopinu
s spp.)及びケモノホソジラミ(Linognathus spp.)。 食毛目(Mallophaga)から、例えばケモノハジラミ(Trichod
ectes spp.)及びダマリネア(Damalinea spp.)。 総翅目(Thysanoptera)から、例えばクリバネアザウマ(Herc
inothrips femoralis)及びネギアザミウマ(Thrips
tabaci)。 半翅目(Heteroptera)から、例えばチャイロカメムシ(Euryg
aster spp.)、ジスデルクス・インテルメジウス(Dysdercu
s intermedius)、ピエスマ・クワドラタ(Piesma qua
drata)、ナンキンムシ(Cimex lectularius)、ロドニ
ウス・プロリクス(Rhodnius prolixus)及びトリアトマ(T
riatoma spp.)。 同翅目(Homoptera)から、例えばアレウロデス・ブラシカエ(Ale
urodes brassicae)、ワタコナジラミ(Bemisia ta
baci)、トリアレウロデス・バポラリオルム(Trialeurodes
vaporariorum)、ワタアブラムシ(Aphis gossypii
)、ダイコンアブラムシ(Brevicoryne brassicae)、ク
リプトミズス・リビス(Cryptomyzus ribis)、アフィス・フ
ァバエ(Aphis fabae)、リンゴアブラムシ(Aphis pomi
)、リンゴワタムシ(Eriosoma lanigerum)、モモコフキア
ブラムシ(Hyalopterus arundinis)、フィロックセラ・
バスタトリックス(Phylloxera vastatrix)、ペンフィグ
ス (Pemphigus spp.)、ムギヒゲナガアブラムシ(Macro
siphum avenae)、コブアブラムシ(Myzus spp.)、ホ
ップイボアブラムシ(Phorodon humuli)、ムギクビレアブラム
シ (Rhopalosiphum padi)、ヒメヨコバイ(Empoas
ca spp.)、ユースセリス・ビロバッス(Euscelis bilob
atus)、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticep
s)、ミズキカタカイガラムシ(Lecanium corni)、オリーブカ
タカイガラムシ(Saissetia oleae)、ヒメトビウンカ(Lao
delphax striatellus)、トビイロウンカ(Nilapar
vata lugens)、アカマルカイガラムシ(Aonidiella a
urantii)、シロマルカイガラムシ(Aspidiotus heder
ae)、プシュードコッカス(Pseudococcus spp.)及びキジ
ラミ(Psylla spp.)。 鱗翅目(Lepidoptera)から、例えばワタアカムシ(Pectino
phora gossypiella)、ブパルス・ピニアリウス(Bupal
us piniarius)、ケイマトビア・ブルマタ(Cheimatobi
a brumata)、リソコレチス・ブランカルデラ(Lithocolle
tis blancardella)、ヒポノミユウタ・パデラ(Hypono
meuta padella)、コナガ(Plutella maculipe
nnis)、ウメケムシ(Malacosoma neustria)、クワノ
キンケムシ(Euproctis chrysorrhoea)、マイマイガ
(Lymantria spp.)、ブッカラトリックス・スルベリエラ(Bu
cculatrix thurberiella)、ミカンハモグリガ(Phy
llocnistis citrella)、ヤガ(Agrotis spp.
)、ユークソア(Euxoa spp.)、フエルチア(Feltia spp
.)、エアリアス・インスラナ(Earias insulana)、ヘリオチ
ス (Heliothis spp.)、ラフィグマ・エクシグア(Laphy
gma exigua)、ヨトウムシ(Mamestra brassicae
)、パノリス・フラメア(Panolis flammea)、ハスモンヨトウ
(Prodenia litura)、シロナヨトウ(Spodoptera
spp.)、トリコプルシア・ニ(Trichoplusia ni)、カルポ
カプサ・ポモネラ(Carpocapsa pomonella)、アオムシ(
Pieris spp.)、ニカメイチユウ(Chilo spp.)、アワノ
メイガ(Pyrausta nubilalis)、スジコナマダラメイガ(E
phestia kuehniella)、ハチミツガ(Galleria m
ellonella)、テイネオラ・ビセリエラ(Tineola bisse
lliella)、テイネア ペリオネラ(Tinea pellionell
a)、ホフマノフイラ・プシユードスプレテラ(Hofmannophila
pseudospretella)、カコエシア・ポダナ(Cacoecia
podana)、カプア・レチクラナ(Capua reticulana)、
クリストネウラ・フミフエラナ(Choristoneura fumifer
ana)、クリシア・アンビグエラ(Clysia ambiguella)、
チヤハマキ(Homona magnanima)及びトルトリクス・ビリダナ
(Tortrix viridana)。 鞘翅目(Coleoptera)から、例えばアノビウム・プンクタツム(An
obium punctatum)、コナナガシンクイムシ(Rhizoper
tha dominica)、ブルキジウス・オブテクツス(Bruchidi
us obtectus)、インゲンマメゾウムシ(Acanthosceli
des obtectus)、ヒロトルペス・バジユルス(Hylotrupe
s bajulus)、アゲラスチカ・アルニ(Agelastica aln
i)、レプチノタルサ・デセムリネアタ(Leptinotarsa dece
mlineata)、フエドン・コクレアリアエ(Phaedon cochl
eariae)、ジアブロチカ(Diabrotica spp.)、プシリオ
デス・クリソセファラ(Psylliodes chrysocephala)
、ニジュウヤホシテントウ(Epilachna varivestis)、ア
トマリア(Atomaria spp.)、ノコギリヒラタムシ(Oryzae
philus surinamensis)、ハナゾウムシ(Anthonom
us spp.)、コクゾウムシ(Sitophilus spp.)、オチオ
リンクス・スルカツス(Otiorrhynchus sulcatus)、バ
ショウゾウムシ(Cosmopolites sordidus)、シュートリ
ンクス・アシミリス(Ceuthorrhynchus assimilis)
、ヒペラ・ポスチカ(Hypera postica)、カツオブシムシ(De
rmestes spp.)、トロゴデルマ(Trogoderma spp.
)、アントレヌス(Anthrenus spp.)、アタゲヌス(Attag
enus spp.)、ヒラタキクイムシ(Lyctus spp.)、メリゲ
テス・アエネウス(Meligethes aeneus)、ヒヨウホンムシ(
Ptinus spp.)、ニプツス・ホロレウカス(Niptus holo
leucus)、セマルヒヨウホンムシ(Gibbium psylloide
s)、コクヌストモドキ(Tribolium spp.)、チヤイロコメノゴ
ミムシダマシ(Tenebrio molitor)、コメツキムシ(Agri
otes spp.)、コノデルス(Conoderus spp.)、メロロ
ンサ・メロロンサ(Melolontha melolontha)、アムフイ
マロン・ソルスチチアリス(Amphimallon solstitiali
s)及びコステリトラ・ゼアランジカ(Costelytra zealand
ica)。 膜翅目(Hymenoptera)から、例えばマツハバチ(Diprion
spp.)、ホプロカムパ(Hoplocampa spp.)、ラシウス(L
asius spp.)、イエヒメアリ(Monomorium pharao
nis)及びスズメバチ(Vespa spp.)。 双翅目(Diptera)から、例えばヤブカ(Aedes spp.)、ハマ
ダラカ(Anopheles spp.)、イエカ(Culex spp.)、
キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)
、イエバエ(Musca spp.)、ヒメイエバエ(Fannia spp.
)、クロバエ・エリスロセファラ(Calliphora erythroce
phala)、キンバエ(Lucilia spp.)、オビキンバエ(Chr
ysomyia spp.)、クテレブラ(Cuterebra spp.)、
ウマバエ(Gastrophilus spp.)、ヒッポボスカ(Hyppo
bosca spp.)、サシバエ(Stomoxys spp.)、ヒツジバ
エ (Oestrus spp.)、ウシバエ(Hypoderma spp.
)、アブ(Tabanus spp.)、タニア(Tannia spp.)、
ケバエ(Bibio hortulanus)、オスシネラ・フリト(Osci
nella frit)、クロキンバエ(Phorbia spp.)、アカザ
モグリハナバエ(Pegomyia hyoscyami)、セラチチス・キヤ
ピタータ(Ceratitis capitata)、ミバエオレアエ(Dac
us oleae)及びカガンボ・パルドーサ(Tipula paludos
a);ノミ目(Siphonaptera)から、例えばケオプスネズミノミ(
Xenopsylla cheopis)及びナガノミ(Ceratophyl
lus spp.)。 蜘形綱(Arachnida)から、例えばスコルピオ・マウルス(Scorp
io maurus)及びラトロデクタス・マクタンス(Latrodectu
s mactans)。 ダニ目(Acarina)から、例えばアシブトコナダニ(Acarus si
ro)、ヒメダニ(Argas spp.)、カズキダニ(Ornithodo
ros spp.)、ワクモ(Dermanyssus gallinae)、
エリオフイエス・リビス(Eriophyes ribis)、ミカンサビダニ
(Phyllocoptruta oleivora)、オウシマダニ(Boo
philus spp.)、コイタマダニ(Rhipicephalus sp
p)、アンブリオマ(Amblyomma spp.)、イボマダニ(Hyal
omma spp.)、マダニ(Ixodes spp.)、キュウセンヒゼン
ダニ(Psoroptes spp.)、ショクヒヒゼンダニ(Choriop
tes spp.)、ヒゼンダニ(Sarcoptes spp.)、ホコリダ
ニ(Tarsonemus spp.)、クローバハダニ(Bryobia p
raetiosa)、ミカンリンゴハダニ(Panonychus spp.)
、ナミハダニ(Tetranychus spp.)。
【0331】 植物寄生線虫類としては、例えばネグサレセンチュウ(Pratylench
us spp.)、ミカンネモグリセンチュウ(Radopholus sim
ilis)、茎センチュウ(Ditylenchus dipsaci)、ミカ
ンネセンチュウ(Tylenchulus semipenetrans)、シ
ストセンチュウ(Heterodera spp.)、ネコブセンチュウ(Me
loidogyne spp.)、ハセンチュウ(Aphelenchoide
s spp.)、ハリセンチュウ(Longidorus spp.)、オオガ
タハリセンチュウ(Xiphinema spp.)、ユミハリセンチュウ(T
richodorus spp.)が挙げられる。
【0332】 本発明による式(I)の活性化合物は、特に、マスタードビートル[must
ard beetle(Phaedon cochleariae))]の幼虫
、ヤガ[owlet moth(Spodoptera frugiperda
)の幼虫、ツマグロヨコバエ[green rice leaf hopper
(Nephotettix cincticeps)]の幼虫、モモアカアブ
ラムシ[green peach aphids(Myzus persica
e)]、及びナミハダニ[common spider mite(Tetra
nychus urticae)]の全ての段階に対して顕著な活性を示す。
【0333】 本活性化合物は、液剤、エマルジョン、水和剤、懸濁剤、散剤、粉剤、ペース
ト、可溶性散剤、粒剤、懸濁エマルジョン製剤、活性化合物を含浸させた天然並
びに合成物質、及び重合体物質中の極めて微細なカプセル等の通常の製剤に変え
ることができる。
【0334】 これらの製剤は、公知の方法で、例えば、適切であれば界面活性剤、すなわち
、乳化剤及び/又は分散剤及び/又は泡沫形成剤を用いて、活性化合物を増量剤
、すなわち、液体溶媒及び/又は固体担体と混合して製造する。
【0335】 用いる増量剤が水の場合には、例えば有機溶媒を補助溶媒として用いることも
できる。適切な液体溶媒は、本来、キシレン、トルエン又はアルキルナフタレン
類等の芳香族化合物;クロロベンゼン類、クロロエチレン類又は塩化メチレン等
の塩素化芳香族化合物及び塩素化脂肪族炭化水素類;シクロヘキサン又はパラフ
ィン類、例えば鉱油留分、鉱油並びに植物油等の脂肪族炭化水素類;ブタノール
もしくはグリコール等のアルコール類並びにそれらのエーテル類及びエステル類
;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン又はシクロヘキサノ
ン等のケトン類;ジメチルホルムアミド及びジメチルスルホキシド等の強い極性
溶媒並びに水である。
【0336】 適切な固体担体は、例えばアンモニウム塩類、並びにカオリン、クレイ、タル
ク、チョーク、石英、アタパルガイト、モンモリロナイト又は珪藻土等の粉砕さ
れた天然鉱物、及び高分散性シリカ、アルミナ並びにケイ酸塩等の粉砕された合
成鉱物である。粒剤用に適切な固体担体は、例えば方解石、大理石、軽石、海泡
石及び白雲石等の粉砕且つ分別された天然岩石、並びに、無機粗粉及び有機粗粉
からなる合成粒状物、及びおがくず、ココヤシの実のから、とうもろこしの穂軸
並びにタバコの茎等の有機物質からなる粒状物である。適切な乳化剤及び/又は
泡沫形成剤は、例えばポリオキシエチレン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレ
ン脂肪アルコールエーテル類等の非イオン及び陰イオン乳化剤、例えばアルキル
アリールポリグリコールエーテル類、アルキルスルホン酸塩類、アルキル硫酸塩
類、アリールスルホン酸塩類並びにタンパク質の加水分解生成物である。適切な
分散剤は、例えばリグニンサルファイト廃液及びメチルセルロースである。
【0337】 カルボキシメチルセルロース;及びアラビアゴム、ポリビニルアルコール及び
ポリビニルアセテート等の粉末、粒状物又はラテックスの形態の天然及び合成重
合体、並びにセファリン類及びレシチン類等の天然リン脂質、並びに合成リン脂
質等の粘着剤を製剤に用いることができる。さらに、添加剤には鉱油及び植物油
を用いることができる。
【0338】 無機顔料、例えば酸化鉄、酸化チタン及びプルシャンブルー;及びアリザリン
染料、アゾ染料及び金属フタロシアニン染料等の有機染料、並びに鉄、マンガン
、ホウ素、銅、コバルト、モリブデン及び亜鉛の塩類等の微量要素(trace
nutrients)等の着色剤を用いることができる。
【0339】 本製剤は、通常、0.1〜95重量%の活性化合物、好ましくは0.5〜90
重量%の活性化合物を含有する。
【0340】 本発明活性化合物は、他の活性化合物、例えば殺虫剤、誘引剤、滅菌剤、殺バ
クテリア剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌・殺カビ剤、生長調節物質又は除草剤と
の混合物として、商習慣上の製剤の状態、また、これらの製剤から調製した使用
形態にすることができる。なかでも、殺虫剤としては、例えばリン酸エステル類
、カルバメート類、カルボン酸エステル類、塩素化炭化水素類、フェニル尿素類
及び微生物による産生物質が挙げられる。
【0341】 特に好都合な混合用成分は、例えば下記のものである。
【0342】 殺菌・殺カビ剤: 2−アミノブタン;2−アニリノ−4−メチル−6−シクロプロピル−ピリミ
ジン;2′,6′−ジブロモ−2−メチル−4´−トリフルオロメトキシ−4′
−トリフルオロ−メチル−1,3−チアゾール−5−カルボックスアニリド;2
,6−ジクロロ−N−(4−トリフルオロメチルベンジル)−ベンズアミド;(
E)−2−メトキシイミノ−N−メチル−2−(2−フェノキシフェニル)−ア
セトアミド;8−ヒドロキシキノリン硫酸塩;メチル(E)−2−{2−[6−
(2−シアノフェノキシ)−ピリミジン−4−イルオキシ]−フェニル}−3−
メトキシアクリル酸エステル;メチル(E)−メトキシミノ−[アルファ−(o
−トリルオキシ)−o−トリル]酢酸エステル;2−フェニルフェノール(OP
P)、アルジモルフ(aldimorph)、アムプロピルホス(amprop
ylfos)、アニラジン(anilazine)、アザコナゾール(azac
onazole)。
【0343】 ベナラキシル(benalaxyl)、ベノダニル(benodanil)、
ベノミル(benomyl)、ビナパクリル(binapacryl)、ビフェ
ニル(biphenyl)、ビタタノール(bitertanol)、ブラスチ
シジン−S(blasticidin−S)、ブロムコナゾール(bromuc
onazole)、ブピリメート(bupirimate)、ブチオベート(b
uthiobate)。
【0344】 カルシウムポリスルフィド(calcium polysulphide)、
キャプタホール(captafol)、キャプタン(captan)、カルベン
ダジム(carbendazim)、カルボキシン(carboxin)、キノ
メチオネート(quinomethionate)、クロロネブ(chloro
neb)、クロロピクリン(chloropicrin)、クロロサロニル(c
hlorothalonil)、クロゾリネート(chlozolinate)
、キュフラネブ(cufraneb)、シモクサニル(cymoxanil)、
シプロコナゾール(cyproconazole)、シプロフラム(cypro
furam)。
【0345】 ジクロロフェン(dichlorophen)、ジクロブトラゾール(dic
lobutrazol)、ジクロフルアニド(diclofluanid)、ジ
クロメジン(diclomezine)、ジクロラン(dicloran)、ジ
エトフェンカルブ(diethofencarb)、ジフェノコナゾール(di
fenoconazole)、ジメチリモール(dimethirimol)、
ジメトモルフ(dimethomorph)、ジニコナゾール(dinicon
azole)、ジノカプ(dinocap)、ジフェニルアミン(diphen
ylamine)、ジピリチオン(dipyrithione)、ジタリムホス
(ditalimfos)、ジチアノン(dithianon)、ドディン(d
odine)、ドラゾクソロン(drazoxolon)。
【0346】 エジフェンホス(edifenphos)、エポキシコナゾール(epoxy
conazole)、エチリモール(ethirimol)、エトリジアゾール
(etridiazole)。
【0347】 フェナリモール(fenarimol)、フェンブコナゾール(fenbuc
onazole)、フェンフラム(fenfuram)、フェニトロパン(fe
nitropan)、フェンピクロニル(fenpiclonil)、フェンプ
ロピジン(fenpropidin)、フェンプロピモルフ(fenpropi
morph)、フェンチンアセテート(fentin acetate)、フェ
ンチンハイドロキサイド(fentin hydroxide)、フェルバム
(ferbam)、フェリムゾーン(ferimzone)、フルアジナム(f
luazinam)、フルジオキソニル(fludioxonil)、フルオロ
マイド(fluoromide)、フルキンコナゾール(fluquincon
azole)、フルシラゾール(flusilazole)、フルスルファミド
(flusulfamide)、フルトラニル(flutolanil)、フル
トリアホール(flutriafol)、ホルペト(folpet)、ホセチル
−アルミニウム(fosetyl−aluminium)、フタリド(fth
alide)、フベリダゾール(fuberidazole)、フララキシル
(furalaxyl)、フルメシクロクス(furmecyclox)。
【0348】 グアザチン(guazatine)。
【0349】 ヘキサクロロベンゼン(hexachlorobenzene)、ヘキサコナ
ゾール(hexaconazole)、ヒメクサゾール(hymexazol)
。 イマザリル(imazalil)、イミベンコナゾール(imibenco
nazole)、イミノクタジン(iminoctadine)、イプロベンホ
ス(iprobenfos)(IBP)、イプロジオン(iprodione)
、イソプロチオラン(isoprothiolane)。
【0350】 カスガマイシン(kasugamycin);水酸化銅、ナフテン酸銅、オキ
シ塩化銅、硫酸銅、酸化銅、オキシン−銅及びボルドー液の如き銅製剤、 マンカッパー(mancopper)、マンコゼブ(mancozeb)、マ
ネブ(maneb)、メパニピリム(mepanipyrim)メプロニル(m
epronil)、メタラキシル(metalaxyl)、メトコナゾール(m
etconazole)、メタスルホカルブ(methasulfocarb)
、メトフロキサム(methfuroxam)、メチラム(metiram)、
メトスルホバックス(metsulfovax)、マイクロブタニル(mycl
obutanil)。
【0351】 ジメチルジチオカルバミド酸ニッケル(nickel dimethyldi
thiocarbamate)、ニトロサル−イソプロピル(nitrotha
l−isopropyl)、ヌアリモル(nuarimol)。
【0352】 オフラセ(ofurace)、オキサジキシル(oxadixyl)、オクサ
モカルブ(oxamocarb)、オキシカルボキン(oxycarboxin
)。
【0353】 ペフラゾエート(pefurazoate)、ペンコナゾール(pencon
azole)、ペンサイクロン(pencycuron)、ホスジフェン(ph
osdiphen)、フタリド(phthalide)、ピマリシン(pima
ricin)、ピペラリン(piperalin)、ポリカルバメート(pol
ycarbamate)、ポリオキシン(polyoxin)、プロベナゾール
(probenazole)、プロクロラツ(prochloraz)、プロシ
ミドン(procymidone)、プロパモカルブ(propamocarb
)、プロピコナゾール(propiconazole)、プロピネブ(prop
ineb)、ピラゾホス(pyrazophos)、ピリフェノックス(pyr
ifenox)、ピリメタニル(pyrimethanil)、ピロクイロン(
pyroquilon)。
【0354】 クイントゼン(quintozene)(PCNB)。
【0355】 硫黄及び硫黄製剤。
【0356】 テブコナゾール(tebuconazole)、テクロフタラム(teclo
ftalam)、テクナゼン(tecnazene)、テトラコナゾール(te
traconazole)、チアベンダゾール(thiabendazole)
、チシオフェン(thicyofen)、チオファネート−メチル(thiop
hanate−methyl)、チラム(thiram)、トルクロホス−メチ
ル(tolclofos−methyl)、トリルフルアニド(tolylfl
uanid)、トリアジメホン(triadimefon)、トリアジメノール
(triadimenol)、トリアゾキシド(triazoxide)、ト
リクラミド(trichlamide)、トリシクラゾール(tricycla
zole)、トリデモルフ(tridemorph)、トリフルミゾール(tr
iflumizole)、トリホリン(triforine)、トリチコナゾー
ル(triticonazole)。
【0357】 バリダマイシン A(validamycin A)、ビンクロゾリン(vi
nclozolin)。
【0358】 ジネブ(zineb)、ジラム(ziram)。
【0359】 殺バクテリア剤: ブロノポル(bronopol)、ジクロロフェン(dichlorophe
n)、ニトラピリン(nitrapyrin)、ジメチルジチオカルバミド酸ニ
ッケル(nickel dimethyldithiocarbamate)、
カスガマイシン(kasugamycin)、オクチリノン(octhilin
one)、フランカルボン酸(furancarboxylic acid)、
オキシテトラサイクリン(oxytetracycline)、プロベナゾール
(probenazole)、ストレプトマイシン(streptomycin
)、テクロフタラム(tecloftalam)、硫酸銅並びにその他の銅製剤
【0360】 殺虫剤/殺ダニ剤/殺線虫剤: アバメクチン(abamectin)、AC 303630、アセフェート
(acephate)、アクリナスリン(acrinathrin)、アラニカ
ルブ(alanycarb)、アルジカルブ(aldicarb)、アルファメ
スリン(alphamethrin)、アミトラツ(amitraz)、アバメ
クチン(avermectin)、AZ60541、アザジラクチン(azad
irachtin)、アジンホス A(azinphos A)、アジンホス
M(azinphos M)、アゾシクロチン(azocyclothin)。
【0361】 バシラス スリンギエンシス(Bacillus thuringiensi
s)、ベンジオカルブ(bendiocarb)、ベンフラカルブ(benfu
racarb)、ベンスルタプ(bensultap)、ベータ−シルスリン
(beta−cyluthrin)、ビフェンスリン(bifenthrin)
、BPMC、ブロフェンプロックス(brofenprox)、ブロモホス A
(bromophos A)、ブフェンカルブ(bufencarb)、ブプ
ロフェジン(buprofezin)、ブトカルブオキシム(butocarb
oxim)、ブチルピリダベン(butylpyridaben)。
【0362】 カデュサホス(cadusafos)、カルバリル(carbaryl)、カ
ルボフラン(carbofuran)、カルボフェノチオン(carbophe
nothion)、カルボスルファン(carbosulfan)、カルタプ
(cartap)、CGA157419、CGA184699、クロエトカルブ
(chloethocarb)、クロルエトキシホス(chlorethoxy
fos)、クロルフェンビンホス(chlorfenvinphos)、クロル
フルアズロン(chlorfluazuron)、クロルメホス(chlorm
ephos)、クロルピリホス(chlorpyrifos)、クロルピリホス
M(chlorpyrifos M)、シス−レスメスリン(cis−res
methrin)、クロシスリン(clocythrin)、クロフェンテジン
(clofentezine)、シアノホス(cyanophos)、シクロプ
ロスリン(cycloprothrin)、シフルスリン(cyfluthri
n)、シハロスリン(cyhalothrin)、シヘキサチン(cyhexa
tin)、シペルメスリン(cypermethrin)、シロマジン(cyr
omazine)。
【0363】 デルタメスリン(deltamethrin)、デメトンM(demeton
M)、デメトンS(demetonS)、デメトン−S−メチル(demeto
n−S−methyl)、ダイアフェンチュロン(diafenthiuron
)、ダイアジノン(diazinon)、ジクロフェンチオン(dichlof
enthion)、ジクロルボス(dichlorvos)、ジクリホス(di
cliphos)、ジクロトホ(dicrotophos)、ジエチオン(di
ethion)、ジフルベンズロン(diflubenzuron)、ジメトエ
ート(dimethoate)、ジメチルビンホス(dimethylvinp
hos)、ジオクサチオン(dioxathion)、ジスルホトン(disu
lfoton)。
【0364】 エジフェンホス(edifenphos)、エマメクチン(emamecti
n)、エスフェンバレレート(esfenvalerate)、エチオフェンカ
ルブ(ethiofencarb)、エチオン(ethion)、エトフェンプ
ロックス(etofenprox)、エトプロホス(ethoprophos)
、エトリムホス(etrimfos)。
【0365】 フェナミホス(fenamiphos)、フェナザキン(fenazaqui
n)、フェンブタチン オキシド(fenbutatin oxide)、フェ
ニトロチオン(fenitrothion)、フェノブカルブ(fenobuc
arb)、フェノチオカルブ(fenothiocarb)、フェノキシカルブ
(fenoxycarb)、フェンプロパスリン(fenpropathrin
)、フェンピラド(fenpyrad)、フェンピロキシメート(fenpyr
oximate)、フェンチオン(fenthion)、フェンバレレート(f
envalerate)、フィプロニル(fipronil)、フルアジナム(
fluazinam)、フルシクロクスロン(flucycloxuron)、
フルシスリネート(flucythrinate)、フルフェンオクスロン(f
lufenoxuron)、フルフェンプロクス(flufenprox)、フ
ルバリネート(fluvalinate)、フォノホス(fonophos)、
ホルモチオン(formothion)、ホスチアゼート(fosthiaza
te)、フブフェンプロクス(fubfenprox)、フラチオカルブ(fu
rathiocarb)。
【0366】 HCH、ヘプテノホス(heptenophos)、ヘキサフルムロン(he
xaflumuron)、ヘキシチアゾックス(hexythiazox)。
【0367】 イミダクロプリド(imidacloprid)、イプロベンホス(ipro
benfos)、イサゾホス(isazofos)、イソフェンホス(isof
enphos)、イソプロカルブ(isoprocarb)、イソキサチオン
(isoxathion)、イベルメクチン(ivermectin)。
【0368】 ランブダ−シハロスリン(lambda−cyhalothrin)、ルフ
ェヌロン(lufenuron)。
【0369】 マラチオン(malathion)、メカルバム(mecarbam)、メビ
ンホス(mevinphos)、メスルフェンホス(mesulfenphos
)、メタルデハイド(metaldehyde)、メタクリホス(methac
rifos)、メタミドホス(methamidophos)、メチダチオン(
methidathion)、メチオカルブ(methiocarb)、メトミ
ル(methomyl)、メトルカルブ(metolcarb)、ミルベメクチ
ン(milbemectin)、モノクロトホス(monocrotophos
)、モキシデクチン(moxidectin)。
【0370】 ナレド(Naled)、NI184、NI25、ニテンピラム(nitenp
yram)。
【0371】 オメソエート(omethoate)、オキサミル(oxamyl)、オキシ
デメトン M(oxydemeton M)、オキシデプロホス(oxydep
rofos)。
【0372】 パラチオン A(parathion A)、パラチオン M(parath
ion M)、パーメスリン(permethrin)、フェンソエート(ph
enthoate)、フォレート(phorate)、ホサロン(phosal
one)、ホスメット(phosmet)、ホスファミドン(phospham
idon)、ホキシム(phoxim)、ピリミカルブ(pirimicarb
)、ピリミホス M(pirimiphos M)、ピリミホス A(piri
miphos A)、プロフェノフォス(profenofos)、プロメカル
ブ(promecarb)、プロパホス(propaphos)、プロポクスル
(propoxur)、プロチオフォス(prothiofos)、プロソエ
ート(prothoat)、ピメトロジン(pymetrozine)、ピラク
ロホス(pyrachlofos)、ピリダフェンチオン(pyridaphe
nthion)、ピレスメスリン(pyresmethrin)、ピレスラム(
pyrethrum)、ピリダベン(pyridaben)、ピリミジフェン(
pyrimidifen)、ピリプロキシフェン(pyriproxyfen)
。 クイナルホス(quinalphos)。
【0373】 RH5992。
【0374】 サリチオン(salithion)、セブフォス(sebufos)、シラフ
ルオフェン(silafluofen)、スルフォテプ(sulfotep)、
スルプロフォス(sulprofos)。
【0375】 テブフェノジド(tebufenozide)、テブフェンピラド(tebu
fenpyrad)、テブピリミホス(tebupirimifos)、テフル
ベンズロン(teflubenzuron)、テフルスリン(tefluthr
in)、テメホス(temephos)、テルバム(terbam)、テルブフ
ォス(terbufos)、テトラクロルビンホス(tetrachlorvi
nphos)、チアフェノックス(thiafenox)、チオジカルブ(th
iodicarb)、チオファノックス(thiofanox)、チオメトン
(thiomethon)、チオナジン(thionazin)、スリンギエン
シン(thuringiensin)、トラロメスリン(tralomethr
in)、トリアラセン(triarathene)、トリアゾホス(triaz
ophos)、トリアズロン(triazuron)、トリクロルホン(tri
chlorfon)、トリフルムロン(triflumuron)、トリメサカ
ルブ(trimethacarb)。
【0376】 バミドチオン(vamidothion)、XMC、キシリルカルブ(xyl
ylcarb)、YI5301/5302、ゼタメスリン(zetamethr
in)。
【0377】 除草剤等の他の公知の活性化合物との混合、又は肥料及び生長調節物質との混
合も可能である。
【0378】 さらに、本発明活性化合物は、共働薬剤との混合物として、商習慣上の製剤及
びこれらの製剤から調製した使用形態にすることができる。共働薬剤は、加えら
れる共働薬剤自体が活性になることを必要とすることなしに、活性化合物の作用
を増加させる化合物である。
【0379】 商習慣上の製剤から調製した使用形態中の活性化合物の含有量は、広い範囲内
で変えることができる。使用形態の活性化合物濃度は0.0000001〜95
重量%の活性化合物、好ましくは0.0001〜1重量%の活性化合物であり得
る。
【0380】 活性化合物は、使用形態に適する通例の方法で用いる。
【0381】 衛生に対する有害生物並びに貯蔵製品に対する有害生物に対して用いる場合、
本活性化合物は、木材及びクレイに対する顕著な残留作用、並びに石灰を入れた
基質からのアルカリに対して優れた安定性を示す。
【0382】 本発明の活性化合物は、植物に関する有害生物、衛生に関する有害生物並びに
貯蔵製品に関する有害生物に対して活性であるのみならず、獣医学の分野におい
て、動物寄生虫(外部寄生虫)、例えばマダニ類、ヒメダニ類、キュウセンヒゼ
ンダニ類、ツツガムシ類、ハエ(刺し且つ吸う)、寄生性ハエ(parasit
ic fly)の幼虫、シラミ、毛シラミ、ハジラミ及びノミに対しても活性で
ある。これらの寄生虫としては、次のものが挙げられる: シラミ目(Anoplurida)から、例えばケモノジラミ(Haemato
pinus spp.)、ケモノホソジラミ(Linognathus spp
.)、ヒトジラミ(Pediculus spp.)、フチルス(Phtiru
s spp.)及びソレノポテス(Solenopotes spp.)。 食毛目(Mallophagida)及びアムブリセリナ亜目(Amblyce
rina)並びにイシノセリナ亜目(Ischnocerina)から、例えば
トリメノポン(Trimenopon spp.)、メノポン(Menopon
spp.)、トリノトン(Trinoton spp.)、ボビコラ(Bov
icola spp.)、ウエルネキエラ(Werneckiella spp
.)、レピケントロン(Lepikentron spp.)、ダマリナ(Da
malina spp.)、ケモノハジラミ(Trichodectes sp
p.)及びフェリコラ(Felicola spp.)。 双翅目(Diptera)及びネマトセリナ亜目(Nematocerina)
並びにブラキセリナ亜目(Brachycerina)から、例えばヤブカ(A
edes spp.)、ハマダラカ(Anopheles spp.)、イエカ
(Culex spp.)、ブユ(Simulium spp.)、ユウシムリ
ウム(Eusimulium spp.)、フレボトムス(Phlebotom
us spp.)、ルツオミイア(Lutzomyia spp.)、ヌカカ
(Culicoides spp.)、メクラアブ(Chrysops spp
.)、ハイボミトラ(Hybomitra spp.)、アチロタス(Atyl
otus spp.)、アブ(Tabanus spp.)、ハエマトポタ(H
aematopota spp.)、フィリポミイア(Philipomyia
spp.)、ブラウラ(Braula spp.)、イエバエ(Musca
spp.)、ハナバエ(Hydrotaea spp.)、サシバエ(Stom
oxys spp.)、ハエマトビア(Haematobia spp.)、モ
レリア(Morellia spp.)、ヒメイエバエ(Fannia spp
.)、ツエツエバエ(Glossina spp.)、クロバエ(Callip
hora spp.)、キンバエ(Lucilia spp.)、オビキンバエ
(Chrysomyia spp.)、ウオルファルチア(Wohlfahrt
ia spp.)、ニクバエ(Sarcophaga spp.)、ヒツジバエ
(Oestrus spp.)、ウシバエ(Hypoderma spp.)、
ウマバエ(Gasterophilus spp.)、ヒポボスカ(Hippo
bosca spp.)、リポプテナ(Lipoptena spp.)及びメ
ロファグス(Melophagus spp.)。 ノミ目(Siphonapterida)から、例えばプレックス(Pulex
spp.)、クテノセファリデス(Ctenocephalides spp
.)、ネズミノミ(Xenopsylla spp.)及びナガノミ(Cera
tophyllus spp.)。 半翅目(Heteropterida)から、例えばトコジラミ(Cimex
spp.)、トリアトマ(Triatoma spp.)、ロドニウス(Rho
dnius spp.)及びパンストロンギルス(Panstrongylus
spp.)。 ブラッタリダ目(Blattarida)から、例えばブラッタ・オリエンタリ
ス(Blatta orientalis)、ワモンゴキブリ(Peripla
neta americana)、チャバネゴキブリ(Blattela ge
rmanica)及びスペラ(Supella spp.)。 アカリア亜綱[Acaria(Acarida)]、及びメタスチグマタ目(M
etastigmata)並びにメソスチグマタ目(Mesostigmata
)から、例えばヒメダニ(Argas spp.)、カズキダニ(Ornith
odorus spp.)、オタビウス(Otabius spp.)、マダニ
(Ixodes spp.)、アンブリオマ(Amblyomma spp.
)、オウシマダニ(Boophilus spp.)、デルマセントル(Der
macentor spp.)、チマダニ(Haemaphysalis sp
p.)、イボマダニ(Hyalomma spp.)、コイタマダニ(Rhip
icephalus spp.)、ワクモ(Dermanyssus spp.
)、ライリエチア(Raillietia spp.)、ハイダニ(Pneum
onyssus spp.)、ステルノストマ(Sternostoma sp
p.)及びバロア(Varroa spp.)。 アクチネデイダ目[Actinedida(Prostigmata)]及びア
カリジダ目[Acaridida(Astigmata)]から、例えばホコリ
ダニ(Acarapis spp.)、ケイレチエラ(Cheyletiell
a spp.)、オルニトケイレチア(Ornithocheyletia s
pp.)、ケモチダニ(Myobia spp.)、プソレルガテス(Psor
ergates spp.)、ニキビダニ(Demodex spp.)、トロ
ムビクラ(Trombicula spp.)、リストロホルス(Listro
phorus spp.)、コナダニ(Acarus spp.)、チロファグ
ス(Tyrophagus spp.)、カログリフス(Caloglyphu
s spp.)、ハイポデクテス(Hypodectes spp.)、プテロ
リクス(Pterolichus spp.)、キュウセンヒゼンダニ(Pso
roptes spp.)、コリオプテス(Chorioptes spp.)
、オトデクテス(Otodectes spp.)、サルコプテス(Sarco
ptes spp.)、ノトエドレス(Notoedres spp.)、ネミ
ドコプテス(Knemidocoptes spp.)、シトジテス(Cyto
dites spp.)及びラミノシオプテス(Laminosioptes
spp.)。
【0383】 例えば、それらの活性化合物はヒツジキンバエ(Lucilia cupri
na)の幼虫の全ての段階、及びマダニのアンブリオマ・バリエガタム(Amb
lyomma variegatum)の発育の全ての段階に対して顕著な活性
を示す。
【0384】 本発明による式(I )の活性化合物は、例えば、牛、羊、ヤギ、馬、ブタ、ロ
バ、ラクダ、野牛、ウサギ、ニワトリのひな、シチメンチョウ、アヒル、ガチョ
ウ、ミツバチの如き農業上の家畜類;例えば犬、ネコ、飼育鳥及び水槽に飼う魚
の如きその他の家畜、並びに、例えばハムスター、テンジクネズミ、ネズミ及び
ハツカネズミの如きいわゆる試験用動物を襲う節足動物を防除するのにも適して
いる。これらの節足動物を防除することによって、死亡数並びに(肉、牛乳、羊
毛、皮、卵、蜂蜜等に関する)生産高減少の低減が図れるから、本発明の活性化
合物を用いることにより、より経済的且つ単純な動物管理が可能になる。
【0385】 獣医の分野で、本発明の活性化合物は、公知の方法、例えば錠剤、カプセル、
ドリンク剤、水薬、粒剤、ペースト、丸薬、給餌法(feed−through
method)及び座薬の形態で腸内に投与することにより、また、例えば注
射(筋肉内注射、皮下注射、静脈内注射、腹腔内注射等)、移植、鼻からの投与
、例えば浸漬又は入浴、噴霧、注加(pouring−on)及び磨り付け(s
potting−on)、洗浄、振りかけ(dusting)の形態で、また、
首輪、耳への下げ札、尾に付けたマーク(tail marks)、肢バンド、
端綱、マーク用装置等の、活性化合物を含む成型品の助けをかりて皮膚に投与し
て非経口的に投与することにより用いられる。
【0386】 家畜類、家禽、家庭用動物(domestic animals)等に投与す
る場合には、式(I )の活性化合物は、1乃至80重量%の量で該活性化合物を
含む製剤(例えば、散剤、エマルジョン、フローアブル剤)として、直接又は1
00倍乃至10,000倍に希釈した後に用いることができる。また、それらの
活性化合物は化学浴(chemical bath)の形態で使用してもよい。
【0387】 さらに、本発明による式(I )の化合物は、工業材料を破壊する昆虫に対して
強力な殺虫作用を示すことが判明した。
【0388】 好ましい例として下記の昆虫を挙げることができるが、これらの昆虫に限定さ
れない: 甲虫(Beetles)、例えば ヒロトルペス・バジュルス(Hylotrupes bajulus)、クロロ
ホルス・ピロシス(Chlorophorus pilosis)、アノビウム
・プンクタツム(Anobium punctatum)、クセストビウム・ル
ホビロサム(Xestobium rufovillosum)、プチリヌス・
ペクチコルニス(Ptilinus pecticornis)、デンドロビウ
ム・ペルチネクス(Dendrobium pertinex)、マツザイシバ
ンムシ(Ernobius mollis)、プリオビウム・カルピニ(Pri
obium carpini)、ヒラタキクイムシ(Lyctus brunn
eus)、リクタス・アフリカヌス(Lyctus africanus)、リ
クタス・プラニコリス(Lyctus planicollis)、ナラヒラタ
キクイムシ(Lyctus linearis)、リクタス・プベッセンス(L
yctus pubescens)、トロゴキシロン・アエクアレ(Trogo
xylon aequale)、ミンテス・ルギコリス(Minthes ru
gicollis)、クイレボルス(Xyleborus spec.)、トリ
プトデンドロン(Tryptodendron spec.)、アパテ・モナク
ス(Apate monachus)、ボストリクス・カプシンス(Bostr
ychus capucins)、ヘテロボストリクス・ブルンネウス(Het
erobostrychus brunneus)、シノキシロン(Sinox
ylon spec.)、及びチビタケナガシンクイ(Dinoderus m
inutus)。
【0389】 革翅目の昆虫(Dermapterans)、例えば コルリキバチ(Sirex juvencus)、ウロセルス・ギガス(Uro
cerus gigas)、ウロセルス・ギガス・タイグヌス(Uroceru
s gigas taignus)、及びウロセルス・アウグル(Urocer
us augur)。
【0390】 等翅目の昆虫(Termites)、例えば カロテルメス・フラビコリス(Kalotermes flavicolli
s)、クリプトテルメス・ブレビス(Cryptotermes brevis
)、ヘテロテルメス・インジコラ(Heterotermes indicol
a)、レチクリテルメス・フラビペス(Reticulitermes fla
vipes)、レチクリテルメス・サントネンシス(Reticuliterm
es santonensis)、レチクリテルメス・ルシフグス(Retic
ulitermes lucifugus)、マストテルメス・ダルウイニエン
シス(Mastotermes darwiniensis)、ズーテルモプシ
ス・ネバデンシス(Zootermopsis nevadensis)、及び
イエシロアリ(Coptotermes formosanus)。
【0391】 シミ目の昆虫(Bristletails)、例えば レピスマ・サッカリナ(Lepisma saccarina)。
【0392】 工業用材料は、これに関連して、好ましくは、合成物質、接着剤、のり(si
zes)、紙並びに板紙、皮革、木材並びに木材製品及びペイントの如き非生物
材料を意味するものとして諒解されるべきである。
【0393】 昆虫の襲撃から極めて特に好ましく保護されるべき材料は木材及び木材製品で
ある。
【0394】 本発明組成物又はこの組成物含む混合物によって保護し得る木材並びに木材製
品は、例えば、建築用板材、木製の梁、鉄道のまくら木、橋の構成要素、桟橋、
木製の運搬具、箱類、パレット、コンテナ、電話用柱、木製被覆、木製の窓並び
にドアー、合板、チップボード、建具屋の製作品、又は家屋建築もしくは建具類
にほとんど一般的に用いられる木製品を意味するものとして諒解されるべきであ
る。
【0395】 本活性化合物は、そのまま、濃厚物の形態、もしくは、散剤、粒剤、液剤、懸
濁剤、エマルジョン又はペーストの如き一般的に慣例になっている製剤の形態で
使用できる。
【0396】 前述の製剤は、それ自体公知の方法、例えば、本活性化合物を少なくとも1つ
の溶媒又は希釈剤、乳化剤、分散剤及び/又は結着剤もしくは固定剤、撥水剤、
適切であれば乾燥剤並びに紫外線安定剤、また、適切であれば着色剤並びに顔料
及びその他の加工助剤と混合して製造することができる。
【0397】 木材及び木製材料を保護するのに用いる殺虫剤組成物もしくは濃厚物は、0.
0001乃至95重量%、特に0.001乃至60重量%の濃度で本発明活性化
合物を含有する。
【0398】 組成物もしくは濃厚物の使用量は、昆虫の種類並びに発生及び生活環境に依存
する。最適な施用率は、使用する際にそれぞれの場合に一連のテストによって決
定できる。しかしながら、一般に、保護されるべき材料を基準にして、0.00
01乃至20重量%、好ましくは0.001乃至10重量%の本活性化合物を用
いると十分である。
【0399】 用いる溶媒及び/又は希釈剤は、有機化学溶媒もしくは溶媒混合物及び/又は
油性もしくは油状の低揮発性有機化学溶媒もしくは溶媒混合物、及び/又は極性
の有機化学溶媒もしくは溶媒混合物及び/又は水、及び、適切であれば乳化剤及
び/又は湿潤剤である。
【0400】 好ましく用いられる有機化学溶媒は、35を越える蒸発数と30℃を越える、
好ましくは45℃を越える引火点を有する油性もしくは油状の溶媒である。低揮
発性で水に不溶である、前述の油性又は油状の溶媒として用いられる物質は、適
切な鉱油又はそれらの芳香族留分、又は鉱油含有溶媒混合物、好ましくは石油の
蒸留物、石油及び/又はアルキルベンゼンである。
【0401】 有利に用いられる物質は170℃乃至220℃の沸点範囲を持つ鉱油、170
℃乃至220℃の沸点範囲を持つ石油蒸留物、250℃乃至350℃の沸点範囲
を持つスピンドル油、沸点範囲160℃乃至280℃の石油もしくは芳香族化合
物、テレビン油及び同効物である。
【0402】 好ましい具体例では、180℃乃至210℃の沸点範囲を持つ液体の脂肪族炭
化水素類、又は180℃乃至220℃の沸点範囲を持つ芳香族炭化水素と脂肪族
炭化水素との高沸点混合物及び/又はスピンドル油及び/又はモノクロロナフタ
レン、好ましくはα−モノクロロナフタレンが用いられる。
【0403】 溶媒混合物が35を越える蒸発数と、30℃を越える、好ましくは45℃を越
える引火点を有し、且つ、殺虫剤がこの溶媒混合物中に可溶であるか又は乳化可
能であることを条件として、35を越える蒸発数を有し、且つ、30℃を越える
、好ましくは45℃を越える引火点を持つ油性もしくは油状の低揮発性有機溶媒
を、高揮発性もしくは中程度に揮発性の有機化学溶媒で部分的に置き換えること
ができる。
【0404】 好ましい具体例では、有機化学溶媒もしくは溶媒混合物の一部分は、脂肪族の
極性有機化学溶媒もしくは溶媒混合物で置き換えられる。好ましく用いられる物
質は、例えばグリコールエーテル、エステル類及び同効物の如きヒドロキシル基
及び/又はエステル基及び/又はエーテル基を含む脂肪族の有機化学溶媒である
。 本発明の範囲内で用いられる有機化学結着剤は、それ自体公知であり、且つ
水で希釈できる及び/又は用いる有機化学溶媒に可溶又は分散可能又は乳化可能
である合成樹脂及び/又は結着性の乾性油(binding drying o
ils)であり、特にアクリル樹脂、ビニル樹脂(例えばポリ酢酸ビニル)、ポ
リエステル樹脂、重縮合もしくは重付加樹脂、ポリウレタン樹脂、アルキッド樹
脂もしくは変性アルキッド樹脂、フェノール樹脂、インデン/クマロン樹脂の如
き炭化水素樹脂、シリコン樹脂、乾燥性植物油及び/又は乾性油及び/又は天然
樹脂及び/又は合成樹脂主体の物理的に乾燥する結着剤で構成されるか、又はこ
れらを含有する結着剤である。
【0405】 結着剤として用いられる合成樹脂は、エマルジョン、分散体又は溶液の形態で
用いることができる。10重量%までのビチューメンもしくは歴性質物質を結着
剤として用いることもできる。その上、それ自体公知の着色剤、顔料、撥水剤、
臭遮蔽物質及び抑制剤もしくは腐食防止剤及び同効物も用いることができる。
【0406】 本組成物又は濃厚物は、本発明に従って、少なくとも1種のアルキッド樹脂も
しくは変性アルキッド樹脂及び/又は乾性植物油を有機化学結着剤として含むの
が好ましい。本発明に従って、45重量%を越える油含有量、好ましくは50乃
至68重量%の油含有量を有するアルキッド樹脂を用いるのが好ましい。
【0407】 上述の結着剤の全部又は一部分を、固着剤(混合物)もしくは可塑剤(混合物
)で置き換えることができる。これらの添加物は、活性化合物の蒸発、並びに結
晶化もしくは沈殿を防止するためのものである。それらは(用いる結着剤の10
0%を基準にして)結着剤の0.01乃至30%を置き換えるのが好ましい。
【0408】 可塑剤は、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル又はフタル酸ベンジルブチ
ル等のフタル酸エステル類、燐酸トリブチル等の燐酸エステル類、アジピン酸ジ
−(2−エチルヘキシル)等のアジピン酸エステル類、ステアリン酸ブチル又は
ステアリン酸アミル等のステアリン酸エステル類、オレイン酸ブチル等のオレイ
ン酸エステル類、グリセリンエーテル類又は比較的高分子量のグリコールエーテ
ル類、グリセリンエステル類及びp−トルエンスルホン酸エステル類からなる化
学薬品類を起源とするものである。
【0409】 固着剤は、化学的には、例えばポリビニルメチルエーテルの如きポリビニルア
ルキルエーテル類又はベンゾフェノン又はエチレンベンゾフェノンの如きケトン
類を主体とするものである。
【0410】 水も溶媒又は希釈剤として特に適しており、適切であれば、1つ以上の上述の
有機化学溶媒又は希釈剤、乳化剤及び分散剤との混合物として用いる。
【0411】 木材の特に有効な保護は、大規模の工業的な含浸法、例えば真空法、二重真空
法又は加圧法によって達成される。
【0412】 適切であれば、調製済組成物(ready−to−use composit
ions)は、別の殺虫剤を追加的に含んでいてもよく、また、適切であれば1
つ以上の殺菌・殺カビ剤を追加的に含ませることができる。
【0413】 混合し得る適切な追加成分は、好ましくは、WO94/29 268に述べら
れた殺虫剤及び殺菌・殺カビ剤である。その文書において列挙した化合物は、
明らかに本出願に併合される。
【0414】 混合し得る極めて特に好ましい成分は、クロルピリホス(chlorpyri
fos)、ホキシム(phoxim)、シラフルオフィン(silafluof
in)、アルファメスリン(alphamethrin)、シフルスリン(cy
fluthrin)、シペルメスリン(cypermethrin)、デルタメ
スリン(deltamethrin)、パーメスリン(permethrin)
、イミダクロプリド(imidacloprid)、NI−25、フルフェノク
スロン(flufenoxuron)、ヘキサフルムロン(hexaflumu
ron)及びトリフルムロン(triflumuron)等の殺虫剤、並びに、
エポキシコナゾ−ル(epoxyconazole)、ヘキサコナゾール(he
xaconazole)、アザコナゾール(azaconazole)、プロピ
コナゾール(propiconazole)、テブコナゾール(tebucon
azole)、シプロコナゾール(cyproconazole)、メトコナゾ
−ル(metconazole)、イマザリル(imazalil)、ジクロフ
ルアニド(dichlofluanid)、トリルフルアニド(tolylfl
uanid)、3−ヨード−2−プロピニル−ブチルカルバメート、N−オクチ
ル−イソチアゾリン−3−オン及び4,5−ジクロロ−N−オクチルイソチアゾ
リン−3−オン等の殺菌・殺カビ剤である。
【0415】 本発明活性化合物の製造及び使用については、以下に続く実施例から理解する
ことができる。
【0416】 製造実施例 実施例I−8:
【0417】
【化110】
【0418】 PIFA(1,1−ビス−(トリフルオロアセトオキシ)ヨードベンゼン)3
.22g(7.5ミリモル)を無水アセトニトリル25ml及び脱イオン水10
mlの中に最初に入れた。次に室温で、F−VI−1 1.9g(5.0ミリモ
ル)を加え、この混合物を室温でほぼ4時間撹拌した。次に、この混合物を1N
HCl 100mlと混合し、ほぼ3時間撹拌しながら50℃まで加熱した。反
応混合物をメチルt−ブチルエーテルで抽出し、有機相を集めた。これらの有機
相を1NHClで抽出し、20%濃度のNaOH溶液を用いて、集めたHCl相
をアルカリ性にした。得られた溶液をメチルt−ブチルエーテルで再度抽出し、
有機相を集め、乾燥し濃縮した。
【0419】 このようにして、2−(2−クロロフェニル)−5−(4−ブロモフェニル)
−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール0.9(理論値の54%)が得られた。
【0420】 1 H−NMR(500MHz、d6 −DMSO)[ppm]:1.7/2.5
/3.0〜3.1(m、4H、2X CH2 );5.2(m、1H、CH);7.
2−7.7(m、8H、ArH)。
【0421】 実施例I−7:
【0422】
【化111】
【0423】 2−(2−クロロフェニル)−5−(4−ブロモフェニル)−3,4−ジヒド
ロ−2H−ピロール(I−8)1.0g(3.0ミリモル)を、ジメトキシエタ
ン8.0mlと1NNa2 CO3 溶液6.4mlの中に最初に入れた。トリフル
オロメトキシフェニルボロン酸0.93g(4.5ミリモル)を室温で加え、そ
の後、アルゴンを反応混合物にほぼ20分間通した。次にPd(PPh32
2 105mg(0.15ミリモル:5モル%)を加え、この混合物を一晩還流
させた。薄層クロマトグラフィーで試験した後、室温まで冷却した反応混合物を
、ほぼ30mlのH2 O及び酢酸エチル50mlと混合し、濾過した。相を分離
した後、水性相を酢酸エチルで繰り返して抽出し、有機相を一緒にし、乾燥し、
濃縮した。シクロヘキサン/酢酸エチル10:1を用いて、粗生成物をシリカゲ
ル上でクロマトグラフィーにかけた。このようにして、2−(2−クロロフェニ
ル)−5−(4−トリフルオロメトキシ−4,4´−ビフェニル−1−イル)−
3,4−ジヒドロ−2H−ピロール0.14g(理論値の11.2%)が得られ
た。 1 H−NMR(500MHz、CDCl3 )[ppm]:2.0/2.7
/3.2/3.3(m、4H、2X CH2 );5.4(m、1H、CH);7.
3−7.5(m、12H、Ar−H)。
【0424】 実施例I−20:
【0425】
【化112】
【0426】 HBr/氷酢酸(濃度30%)20ml中の1,3−(2−クロロベンジル)
−5−フェニル−ピロリジン−2−オン3.7g(8.4ミリモル)を還流状態
で4時間沸騰させた。その後、反応混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出
した。有機相を一緒にし、重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥し、濃縮した。
黒ずんだ油を、シクロヘキサン/酢酸エチル(2:1)の系を用いるカラムクロ
マトグラフィーで精製した。このようにしてlogP* (pH7.5)=3.6
1の粘性のある油性の3,4−ジヒドロ−2(2−クロロフェニル)−5−フェ
ニル−2H−ピロリン0.45g(収率:理論値の21%)が得られた。
【0427】 logP* =アルカン/水の分配係数の10を底とする負の対数(この分配係 数は、移動相として水/アセトニトリル;流速:1.5ml/分 を用いる、125×4.0mm Kromasil 120C1 8(5μm)上での高速液体クロマトグラフィー分析により決定 した)。
【0428】 実施例I−43:
【0429】
【化113】
【0430】 化合物(VIII−43)100mgをCH2 Cl2 2ml中に最初に入れ
、0℃まで冷却した。トリフルオロ酢酸(0.139ml、200mg)を加え
、その後、反応混合物を室温で一晩撹拌した。回転蒸発器を用いて減圧下でトリ
フルオロ酢酸を蒸発させ、残留物を酢酸エチル中に取り出した。1NNaOHを
用いてpHを11に調節した。有機相を水で洗浄し、MgSO4 上で乾燥し、濾
過し、濃縮した。このようにして化合物I−43 30mgが得られた。 HPLC:logP(pH2.3)=4.01 LC−MS:M+ +H448 出発物質の製造 γ−エトキシ−ブチロラクタム
【0431】
【化114】
【0432】 0℃において、スクシンイミド9.91gをエタノール415ml中に最初に
入れ、ホウ水素化ナトリウムを少しずつ加えてホウ水素化ナトリウム5.53g
全体を混合した。この温度で、15分ごとに2Nのアルコール性塩酸2〜3滴を
4.5時間にわたって滴加した。その後、比較的多量の酸を用いてこの混合物を
pH3まで酸性化した。この混合物を0℃で1時間撹拌し、次に1%濃度の水酸
化カリウムエタノール溶液で中和し、さらに15分間撹拌し、濃縮した。残留物
を水中に取り出し、ジクロロメタンで3回抽出した。硫酸ナトリウム上で乾燥し
、濃縮して、γ−エトキシ−ブチロラクタム7.16g(理論値の55%)を得
た。
【0433】 実施例XI−1
【0434】
【化115】
【0435】 0℃で、γ−エトキシ−γ−ブチロラクタム6.45gと濃硫酸50mlを最
初に装入し、ベンゼン18.8mlを加えた。暖まった後に、混合物を室温で4
日間撹拌した。後処理のために、混合物を氷の中に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出
し、一緒にした抽出物を、水と飽和塩化ナトリウム溶液でそれぞれ一回洗浄し、
乾燥し、濃縮した。このようにして、γ−フェニル−γ−ブチロラクタム8.1
g(理論値の100%)を得た。
【0436】 1 H−NMR(400MHz、d6 −DMSO)[ppm]:1.75(m、
1H);2.23(t、2H);2.45(m、1H);4.67(t、1H)
;7.26−7.39(m、5H);8.08(brd、1H)。
【0437】 実施例XI−2
【0438】
【化116】
【0439】 0℃において、γ−エトキシ−γ−ブチロラクタム12.9g、濃硫酸10m
l及び氷酢酸90mlを最初に装入し、フェノールを少しずつ加えてフェノール
18.8g全部を混合した。暖まった後に、混合物を室温で2日間撹拌した。後
処理のために、この混合物を氷上に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出し、一緒にした
抽出物を水と飽和塩化ナトリウム溶液でそれぞれ一回洗浄し、乾燥し、濃縮した
。しばらくした後に、融点220℃のγ−2−ヒドロキシフェニル−γ−ブチロ
ラクタム(XI−2b)(6.4g、理論値の36%)が水性相から晶出した。
濃縮後に得られた残留物をシクロヘキサン/酢酸エチルの1:1混合物と共に撹
拌し、吸引濾過後に、融点183℃のγ−4−ヒドロキシフェニル−γ−ブチロ
ラクタム(XI−2a)4.65gを得た。濾液を濃縮した。ジクロロメタン/
ヘキサンからの再結晶により、さらに3.35g(合計:理論値の45%)のγ
−4−ヒドロキシフェニル−γ−ブチロラクタムが得られた。
【0440】 実施例XVII−2
【0441】
【化117】
【0442】 0℃において、トリフルオロメタンスルホン酸無水物10gを、ピリジン60
ml中のγ−4−ヒドロキシフェニル−γ−ブチロラクタム(例えば、実施例X
I−2からのもの)5.23gに滴加した。この混合物を室温で一晩撹拌し、次
に氷上に注ぎ、濃度10%の塩酸で酸性化し、酢酸エチルで3回抽出した。乾燥
させ、溶媒を蒸発させて融点127℃のγ−4−トリフルオロメチルスルホニル
オキシフェニル−γ−ブチロラクタム6.4g(理論値の70%)を得た。
【0443】 実施例XI−a−2
【0444】
【化118】
【0445】 アルゴン下で、γ−4−トリフルオロメチルスルホニルオキシフェニル−γ−
ブチロラクタム5.4g(例えば実施例XVII−2からのもの)を、ジメトキ
シエタン43ml中に最初に装入した。4−トリフルオロメトキシボロン酸5.
87gとテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム1.01gを連続的
に加えた。15分後に、炭酸ナトリウムの2M溶液28mlを加え、この混合物
を80℃まで加熱し、一晩撹拌した。反応終了後に、混合物を水/酢酸エチル中
に取り出し、相を分離し、水性相を酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機相を
飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥した。濃縮して、融点128℃のγ−4
′−トリフルオロメトキシビフェニル−4−イル−γ−ブチロラクタム5.5g
(理論値の98%)を得た。
【0446】 実施例XI−3
【0447】
【化119】
【0448】 スターラーと蒸留ブリッジ(distillation bridge)を取
り付けた3lの三つ口フラスコ中のギ酸127.9gにギ酸アンモニウム199
.3gを最初に装入し、トルエンから再結晶した4−ブロモベンゾイルプロピオ
ン酸210gを加えた。次にフラスコを200℃になった油浴に漬けた。60℃
で、フラスコの内容物はガスの発生を伴って溶解し始める。ほぼ2時間の期間に
わたって、140℃から167℃まで上昇する底部温度で混合物を蒸留する。6
0℃未満まで冷却した後、ジクロロメタン1lを注意深く加え、ヌッチフィルタ
ーを用いる吸引濾過で沈殿した塩を分離した。有機相を水1lで洗浄し、硫酸マ
グネシウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。精製するために、ジクロロメタン/
エタノール/トリエチルアミン(95:5:3)を用いて、シリカゲル1kgを
通して粗生成物を濾過し、その後に、メチルtert−ブチルエーテルから晶出
させた。このようにして、融点142℃のγ−4−ブロモフェニル−γ−ブチロ
ラクタム38g(理論値の19%)を得た。
【0449】 実施例XI−43
【0450】
【化120】
【0451】 HF400mlをオートクレーブ中に凝縮させた。次に、γ−エトキシ−γ−
ブチロラクタム38.7gとテトラフルオロエトキシビフェニル40.6gをC
2 Cl2 100ml中に連続的に溶解し、この混合物をオートクレーブ中に加
えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。HFを抜き取り、残留物をCH2 Cl 2 中に取り出し、重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機相をMgSO4 上で
乾燥し、濾過し、濃縮した。トルエン500mlから粗生成物を再結晶させた。
このようにして、白色固体20.9gを得た。 HPLC:logP(pH2.3)=2.79 実施例IX−1
【0452】
【化121】
【0453】 最初に、γ−フェニル−γ−ブチロラクタム3.4g(例えば実施例XI−1
からのもの)をテトラヒドロフラン(THF)63ml中に入れ、−78℃でブ
チルリチウムの2.4Nヘキサン溶液9.24mlと混合した。この混合物をこ
の温度で30分間撹拌した。さらに冷却しながら、THF20ml中にジ炭酸ジ
−tert−ブチル5.04gを含む溶液を滴加し、この混合物を−78℃でさ
らに3時間撹拌し、次に冷却せずに一晩撹拌した。次に、この混合物を飽和塩化
アンモニウム水溶液を用いて加水分解し、水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出し
た。集めた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾
燥した。濃縮してN−t−ブトキシカルボニル−γ−フェニル−γ−ブチロラク
タム1.54g(理論値の28%)を得た。
【0454】 1 H−NMR(400MHz、d6 −DMSO)[ppm]:1.18(s、
9H);1.73(m、1H);2.40−2.60(m、3H);5.10
(m、1H)、7.24(m、2H);7.30(m、1H);7.38(m、
2H)。
【0455】 実施例IX−2
【0456】
【化122】
【0457】 最初に、γ−4′−トリフルオロメトキシビフェニル−4−イル−γ−ブチロ
ラクタム1.7g(例えば実施例XI−a−2からのもの)をテトラヒドロフラ
ン(THF)30ml中に入れ、−78℃で、ブチルリチウムの2.4Nn−ヘ
キサン溶液2.42mlと混合した。この混合物を、この温度で30分間撹拌し
、次にさらに冷却しながら、THF10ml中にジ炭酸ジ−tert−ブチル1
.27gを含む溶液を滴加した。次に、冷却を中止し、混合物を室温で一晩撹拌
した。次に、飽和塩化アンモニウム水溶液を用いて混合物を加水分解し、2N塩
酸で酸性化し、ジクロロメタンで3回抽出した。抽出物を乾燥し、濃縮し、カラ
ムクロマトグラフィー(固定相:シリカゲル;移動相:勾配 シクロヘキサン:
酢酸エチル=5:1.3〜1.1:1)で生成物を精製した。このようにして、
部分的に結晶性のN−t−ブトキシカルボニル−γ−4´−トリフルオロメトキ
シビフェニル−4−イル−γ−ブチロラクタム1.14g(理論値の47%)を
得た。
【0458】 1H−NMR(400MHz、CDCl3 )[ppm]:1.22(s、9H
);1.79(m、1H);2.48−2.60(m、3H);5.17(m、
1H);7.36(d、2H);7.46(d、2H);7.71(d、2H)
;7.80(d、2H)。
【0459】 実施例IX−3
【0460】
【化123】
【0461】 −78℃において、最初にジイソプロピルアミン3.24mlをTHF90m
l中に入れ、ブチルリチウムの2.4Nn−ヘキサン溶液9.24mlを混合し
た。この混合物をこの温度で30分間撹拌し、次にTHF20ml中にγ−4−
ブロモフェニル−γ−ブチロラクタム(例えば実施例XI−3からのもの)5.
02gを含む溶液を滴加した。次に、この混合物を−78℃でさらに30分間撹
拌し、THF20ml中のジ炭酸ジ−tert−ブチル5.04gを滴加し、こ
の混合物を暖まらせ、室温で一晩撹拌した。次に、飽和塩化アンモニウム水溶液
を用いてこの混合物を加水分解し、2N塩酸で酸性化し、ジクロロメタン150
mlで3回抽出した。抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濃縮し、次に生成
物をジクロロメタン/ヘキサンから晶出させて精製した。このようにして、合計
7.61g(理論値の97%)の結晶性N−t−ブトキシカルボニル−γ−4−
ブロモフェニル−γ−ブチロラクタムを得た。最も高純度の結晶画分(2.34
g)は122−124℃で融解した。
【0462】 実施例IX−43
【0463】
【化124】
【0464】 化合物(XI−43)8.8gを、トルエン80ml中のtert−ブチルピ
ロ炭酸塩8.1g及び弗化カリウム0.2gと共に108℃で6時間加熱し、そ
の後、この混合物を室温で一晩放置した。固体の沈殿物* 6.3gを吸引濾過し
た。沈殿物のトルエン溶液を水で洗浄し、有機相をMgSO4 上で乾燥し、濾過
し、回転蒸発器を用いて濃縮した。このようにして、白色固体6.1gを得た。
融点 134℃;logP[pH2.3]=3.96 (* この固体沈殿物も所望の生成物に相当する。) 実施例VIII−43
【0465】
【化125】
【0466】 最初に、ブロモクロロベンゼン0.36gを10mlのヘキサン中に入れた。
−78℃で、nBuLi(ヘキサン中1.6M)1.19mlを滴加した。15
分後に、THF2ml中の化合物(IX−43)0.6gを滴加した。冷却浴を
取り除き、混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を水100ml中に注ぎ、
酢酸エチルで2回抽出した。有機相をMgSO4 上で乾燥し、濾過し、回転蒸発
器を用いて濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製した。 収 量: 0.12g HPLC:logP(pH2.3):4.94 融点: 130〜131℃ 実施例F−III
【0467】
【化126】
【0468】 最初に、ジメチルメチレンアンモニウムクロリド23.4g(0.25モル)
を無水アセトニトリル150ml中に入れた。次に、室温で、0−クロロアセト
フェノン42.5g(0.275モル)を加え、最後にこの混合物を室温で撹拌
した。ジメチレンアンモニウムクロリドを徐々に溶解させ、生成物を沈殿させた
。この沈殿を、湿気排除のもとで濾過し、乾燥した。このようにして、アンモニ
ウムクロリドF−III 54g(理論値の87%)を得た。
【0469】 1H−NMR(400MHz、CDCl3 )[ppm]:2.9(s、6H、
CH3 );3.5/3.7(t、4H、2X CH2 );7.4/7.7(m、4
H、ArH)。
【0470】 実施例F−V−1
【0471】
【化127】
【0472】 最初にF−IIIの43.5g(0.175モル)をエタノール(ethan
ol p.a.)60ml中に入れ、次に室温においてエタノール(ethan
ol p.a.)50.7mlに溶解した4−ブロモベンジルシアニド36.0
g(0.184モル)を加えた。次に水40.0ml中のKOH11.2g(0
.2モル)を滴加し、この溶液をわずかに温めた。この混合物を室温でさらに2
0分間撹拌し、最後に還流状態で16時間加熱した。反応混合物を冷却した後、
この反応混合物を水中に注ぎ、混合物をメチルtert−ブチルエーテルで抽出
した。有機相を集め、2NHCl、2NNaOH溶液及びH2 Oで洗浄し、乾燥
し、濃縮した。塩化メチレン/石油エーテル2:1を用いるシリカゲルクロマト
グラフィーで粗生成物を精製した。このようにして、上記化合物(F−V−1)
12.8g(理論値の20.2%)を得た。
【0473】 1H−HMR(400MHz、DMSO−d6 )[ppm]:2.25(m、
2H、CHC 2 );3.1(t、2H、COC 2 );4.4(t、1H、C
H);7.9/7.7(m、8H、ArH)。
【0474】 実施例F−VI−1
【0475】
【化128】
【0476】 F−V−1の7.5g(20.7ミリモル)をエタノール(ethanol
p.a.)75ml中に溶解し、室温で、3NNaOH溶液17.7mlと30
%H22 溶液11.8mlの混合物中に滴加し、ガスの発生を認めた。薄層ク
ロマトグラフィーによる反応の検査で反応の終りが示されるまで、混合物を室温
で撹拌した。その後、混合物を塩酸で中和し、溶液を塩化メチレンで抽出し、N
aHSO2 溶液を用いてまだ存在している過酸化物を分解した。有機相を集め、
乾燥し、濃縮した。その後、シクロヘキサン/酢酸エチル4:1→1:1を用い
るシリカゲルクロマトグラフィーで粗生成物を精製した。このようにして、融点
105−107℃の化合物F−VI−1 3.1g(理論値の39.3%)を得
た。
【0477】 1H−NMR(400MHz、DMSO−d6 )[ppm]:1.9/2.2
(m、2H、CCH2 );2.7(m、2H、COC 2 );3.5(m、1
H、CH);6.95(brd s、1H、NH);7.3/7.6(m、9H
、ArH+NH)。
【0478】 実施例G(I)−20
【0479】
【化129】
【0480】 室温で、2−クロロベンゾイルクロリド28.6g(0.163モル)を、5
−フェニルピロリドン−2−オン25g(0.155モル)、ピリジン18.3
g(0.23モル)及び4−ジメチルアミノピリジン0.5gの混合物に撹拌し
ながら滴加し、その後、混合物を還流状態で1.5時間加熱した。冷却後、混合
物を氷−水中に注ぎ、希塩酸を用いてpHを〜5に調節した。その後、反応混合
物をジクロロメタンで抽出した。有機相を集めて、水で洗浄し、乾燥し、回転蒸
発器を用いて減圧下で濃縮した。油性の残留物をシクロヘキサンと共に撹拌し、
結晶を吸引濾過した。このようにして、融点81〜83℃の1−(2−クロロベ
ンゾイル)−5−フェニルピロリジン−2−オン19.5g(理論値の42%)
を得た。
【0481】 実施例G(II)−20
【0482】
【化130】
【0483】 室温で、無水テトラヒドロフラン40ml中に2−クロロ安息香酸メチル11
.4g(67ミリモル)と1−(2−クロロベンゾイル)−5−フェニル−ピロ
リジン−2−オン20g(67ミリモル)を含む溶液を、テトラヒドロフラン1
50ml中の水素化ナトリウム(60%)3g(74ミリモル)の混合物に撹拌
しながら滴加した。その後、混合物を50℃で3時間加熱し、次に冷却し、酢酸
で酸性化し、水で希釈した。有機相を分離し、乾燥し、減圧下で濃縮した。粘性
の油状物を、シクロヘキサン/酢酸エチル(2:1)の系を用いるカラムクロマ
トグラフィーで精製した。このようにして、1,3−(2−クロロベンゾイル)
−5−フェニル−ピロリジン−2−オン9.9g(収率:理論値の33.7%)
が、logP(pH2.5)=3.91のガラス状でもろい生成物として得られ
た。
【0484】 生物学的実施例 実施例A オオタバコガ(Heliothis armigera)テスト 溶 媒:ジメチルホルムアミド 7重量部 乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーエル 1重量部 活性化合物の適切な製剤を製造するために、活性化合物1重量部を上述量の溶
媒及び乳化剤と混合し、濃厚液を乳化剤含有水で希釈して所定の濃度にする。
【0485】 ダイズ(Glycine max)の若枝を、所定濃度の活性化合物製剤中に
浸漬して処理し、葉がまだ湿っている間にオオタバコガ[cotton bol
lworm(Heliothis armigera)]の幼虫を住まわせる。
【0486】 所定期間後に、殺害%を決定する。100%は幼虫の全てが殺害されたことを
意味する;0%は幼虫のいずれもが殺害されなかったことを意味する。
【0487】 このテストにおいて、例えば製造実施例I−7の化合物は、0.004%とい
う典型的な活性化合物濃度で、6日後に100%の殺害を示す。
【0488】 実施例B フェドン(Phaedon)の幼虫テスト 溶 媒:ジメチルホルムアミド 7重量部 乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル 1重量部 活性化合物の適切な製剤を製造するために、活性化合物1重量部を前述量の溶
媒及び乳化剤と混合し、濃厚液を乳化剤含有水で希釈して所定の濃度にする。
【0489】 キャベツ(Brassica oleracea)の葉を、所定濃度の活性化
合物製剤中に浸漬して処理し、葉がまだ湿っている間にマスタードビートル[m
ustard beetle(Phaedon cochleariae)]の
幼虫を住まわせる。
【0490】 所定期間後に、殺害%を決定する。100%はビートルの幼虫の全てが殺害さ
れたことを意味する;0%はビートルの幼虫のいずれもが殺害されなかったこと
を意味する。
【0491】 このテストにおいて、例えば製造実施例I−7の化合物は、0.004%とい
う典型的な活性化合物濃度で、6日後に100%の殺害を示す。
【0492】 実施例C プルテラ(Plutella)テスト 溶 媒:ジメチルホルムアミド 7重量部 乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル 1重量部 活性化合物の適切な製剤を製造するために、活性化合物1重量部を上述量の溶
媒及び乳化剤と混合し、濃厚液を乳化剤含有水で希釈して所定濃度にする。
【0493】 キャベツ(Brassica oleracea)の葉を所定濃度の活性化合
物製剤中に浸漬して処理し、葉がまだ湿っている間にコナガ[diamond−
back moth(Plutella xylostella)]の幼虫を住
まわせる。
【0494】 所定期間後に、殺害%を決定する。100%は幼虫の全てが殺害されたことを
意味する;0%は幼虫のいずれもが殺害されなかったことを意味する。
【0495】 このテストにおいて、例えば製造実施例I−7の化合物は、0.004%とい
う典型的な活性化合物濃度で6日後に100%の殺害を示す。
【0496】 実施例D アワヨトウ(Spodoptera frugiperda)テスト 溶 媒:ジメチルホルムアミド 7重量部 乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル 1重量部 活性化合物の適切な製剤を製造するために、活性化合物1重量部を上述量の溶
媒及び乳化剤と混合し、濃厚液を乳化剤含有水で希釈して所定の濃度にする。
【0497】 キャベツ(Brassica oleracea)の葉を所定濃度の活性化合
物製剤中に浸漬して処理し、葉がまだ湿っている間にアワヨトウ[army−w
orm(Spodoptera frugiperda)]の幼虫を住まわせる
。 所定期間後に、殺害%を決定する。100%は幼虫の全てが殺害されたこと
を意味する;0%は幼虫のいずれもが殺害されなかったことを意味する。
【0498】 このテストにおいて、例えば製造実施例I−7及びI−8の化合物は、多くと
も0.1%という典型的な活性化合物濃度で6日後に100%の殺害を示す。
【0499】 実施例E テトラニクス(Tetranychus)テスト(OP−耐性/浸漬処理) 溶 媒:ジメチルホルムアミド 7重量部 乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル 1重量部 活性化合物の適切な製剤を製造するために、活性化合物1重量部を上述量の溶
媒及び乳化剤と混合し、濃厚液を乳化剤含有水で希釈して所定濃度にする。
【0500】 全ての段階のナミハダニ[greenhouse red spider m
ite(Tetranychus urticae)]を密に寄生させたインゲ
ンマメの苗[bean plants(Phaseolus vulgaris
)]を所定濃度の活性化合物製剤中に浸漬する。
【0501】 所定期間後に、殺害%を決定する。100%はハダニの全てが殺害されたこと
を意味する;0%はハダニのいずれもが殺害されなかったことを意味する。
【0502】 このテストにおいて、例えば製造実施例I−7、I−8及びI−20の化合物
は、多くとも0.1%という典型的な活性化合物濃度で6日後に100%の殺害
を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (71)出願人 Bayerwrk,Leverkuse n,BRD (72)発明者 クラーツ,ウド ドイツ・デー−51375レーフエルクーゼ ン・アンドレアスシユトラーセ22アー (72)発明者 エルデレン,クリストフ ドイツ・デー−42799ライヒリンゲン・ウ ンテルビユシヤーホフ15 (72)発明者 トウルベルク,アンドレアス ドイツ・デー−42781ハーン・ジンターシ ユトラーセ86 (72)発明者 メンケ,ノルベルト ドイツ・デー−51381レーフエルクーゼ ン・グルンデルミユーレ2 Fターム(参考) 4C069 AB03 CC02 4H006 AA01 AA02 AB02 AB84 AC44 AC52 AC53 AC80 BE32 4H011 AC01 BA01 BA05 BB09 BC06 BC19 DA16 DD03 DH03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 {式中、Arは基 【化2】 [基中、mは0、1、2、3又は4を表し、 R1 は、ハロゲン、シアノ、トリアルキルシリル、−CONR45 、テトラヒ
    ドロピラニルを表すか、又は下記原子団 (l)−X−A (m)−B−Z−D (n)−Y−E の中の1つを表し、 R2 は、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アルキル、アルコキシ、ハロゲノア
    ルキル、ハロゲノアルコキシ、アルコキシアルコキシ又は−S(O)O3 を表
    し、 oは0、1又は2を表し、 R3 はアルキル又はハロゲノアルキルを表し、 R4 及びR5 のそれぞれは相互に独立して、水素、アルキル、ハロゲノアルキル
    を表すか、又はリストW1 からの基でそれぞれ場合により一置換又は多置換され
    たフェニル又はフェニルアルキルを表し、 Xは、直接結合、酸素、硫黄、カルボニル、カルボニルオキシ、オキシカルボニ
    ル、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アルキレンオキシ、オキシアル
    キレン、チオアルキレン、アルキレンジオキシ又はジアルキルシリレンを表し、 Aは、リストW1 からの基でそれぞれ場合により一置換又は多置換されたフェニ
    ル、ナフチル又はテトラヒドロナフチルを表すか、又は1個又は2個の芳香族環
    を含み、窒素、酸素及び硫黄から成る群からの1個以上のヘテロ原子を有すると
    共に、それぞれの場合にリストW2 からの基で場合により一置換又は多置換され
    ている5員乃至10員のヘテロシクリルを表し、 Bは、リストW1 からの基で場合により一置換又は二置換されたp−フェニレン
    を表し、 Zは酸素又は硫黄を表し、 Dは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロゲノアルキル、ハロゲノ
    アルケニル、それぞれの場合にハロゲン、アルキル、アルケニル、ハロゲノアル
    ケニル、フェニル、スチリル、ハロゲノフェニル又はハロゲノスチリルで場合に
    より置換されたシクロアルキル又はシクロアルキルアルキルを表し、それぞれの
    場合にハロゲン又はアルキルで場合により置換されたシクロアルケニル又はシク
    ロアルケニルアルキルを表し、それぞれの場合にニトロ、ハロゲン、アルキル、
    アルコキシ、ハロゲノアルキル又はハロゲノアルコキシで場合により置換された
    フェニルアルキル、ナフチルアルキル、テトラヒドロナフチルアルキル、又は5
    個又は6個の環構成要素を有すると共に、窒素、酸素及び硫黄から成る群からの
    1個又は2個のヘテロ原子を有するヘタリールアルキルを表し、−CO−R6
    −CO−NR78 を表すか、又は原子団 −(CH2)p −(CR910)q −(CH2)r −G を表すか、又は Z及びDは、一緒になってニトロ、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロゲノ
    アルキル又はハロゲノアルコキシで場合により置換されたフェノキシアルキルを
    表し、 Yは、直接結合、酸素、硫黄、カルボニル、カルボニルオキシ、オキシカルボニ
    ル、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アルキレンオキシ、オキシアル
    キレン、チオアルキレン、アルキレンジオキシを表すか、又はリストW1 からの
    基で場合により一置換又は二置換されたp−フェニレンを表し、 Eは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロゲノアルキル、ハロゲノ
    アルケニル、それぞれの場合にハロゲン、アルキル、アルケニル、ハロゲノアル
    ケニル、フェニル、スチリル、ハロゲノフェニル又はハロゲノスチリルで場合に
    より置換されたシクロアルキルを表し、それぞれの場合にハロゲン又はアルキル
    で場合により置換されたシクロアルケニルを表し、リストW1 からの基で場合に
    より一置換乃至四置換されたフェニルを表すか、又は窒素、酸素及び硫黄から成
    る群からの1個又は2個のヘテロ原子を有すると共に、それぞれの場合にリスト
    2 からの基で場合により一置換乃至四置換された5員又は6員のヘタリールを
    表すか、又は原子団 −(CH2p −(CR910q −(CH2r −G を表し、 R6 は、アルキル、アルコキシ、アルケニル、アルケニルオキシ、それぞれの場
    合にハロゲン、アルキル、アルケニル、ハロゲノアルキル又はハロゲノアルケニ
    ルで場合により置換されたシクロアルキル、シクロアルキルオキシ又はシクロア
    ルキルアルキルオキシを表すか、又はそれぞれの場合にニトロ、ハロゲン、アル
    キル、アルコキシ、ハロゲノアルキル又はハロゲノアルコキシで場合により置換
    されたフェニル又はナフチルを表し、 R7 は水素又はアルキルを表し、 R8 は、アルキル、ハロゲノアルキル、それぞれの場合にハロゲン、アルキル、
    アルケニル、ハロゲノアルキル又はハロゲノアルケニルで場合により置換された
    シクロアルキル又はシクロアルキルアルキルを表すか、又はそれぞれの場合にハ
    ロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロゲノアルキル又はハロゲノアルコキシで場
    合により置換されたフェニル又はフェニルアルキルを表し、 p、q及びrのそれぞれは、相互に独立して0、1、2又は3を表し、それらの
    総和は6より小さく、 R9 及びR10のそれぞれは、相互に独立して水素又はアルキルを表し、 Gは、シアノを表し、窒素、酸素及び硫黄から成る群からの1個乃至3個の同一
    又は異なるヘテロ原子を有する、ハロゲン、アルキル又はハロゲノアルキルで場
    合により置換され、且つ、結合点においてR11で場合により置換された5員又は
    6員の複素環又は下記の原子団 【化3】 の中の1つを表し、 R11は、水素、アルキル、アルケニル、ハロゲノアルキル、ハロゲノアルケニル
    ;ハロゲン、アルキル又はハロゲノアルキルで場合により置換されたシクロアル
    キルを表すか、又はアルキルカルボニルアミノ、アルキルカルボニルアルキルア
    ミノ及び/又はリストW3 からの基で場合により一置換乃至五置換されたフェニ
    ルを表し、 R12は、水素、アルキル、アルケニル、ハロゲノアルキル、ハロゲノアルケニル
    、それぞれの場合にハロゲン、アルキル又はハロゲノアルキルで場合により置換
    されたシクロアルキル又はシクロアルキルアルキルを表すか、又はリストW3
    らの基で場合により一置換乃至五置換されたアリールアルキルを表し、 R13及びR14のそれぞれは、相互に独立して水素、アルキル、アルケニル、ハロ
    ゲノアルキル、ハロゲノアルケニル、アルコキシ、それぞれの場合にハロゲン、
    アルキル又はハロゲノアルキルで場合により置換されたシクロアルキル又はシク
    ロアルキルアルキルを表し、リストW3 からの基でそれぞれ場合により一置換乃
    至五置換されたアリール又はアリールアルキルを表し、−OR12又は−NR11 12 を表すか、又は場合によっては1個のメチレン基が酸素で置き換えられた、2
    個乃至6個の構成要素を有するアルキレン鎖を一緒になって表し、 R15は−OR12、−NR1112又は−N(R11)−COOR12を表し、 R16、R17及びR18のそれぞれは相互に独立してアルキルを表し、 W1 は、水素、ハロゲン、シアノ、ホルミル、ニトロ、アルキル、トリアルキル
    シリル、アルコキシ、ハロゲノアルキル、ハロゲノアルコキシ、ハロゲノアルケ
    ニルオキシ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、ペンタフルオロチオ
    又は−S(O)O3 を表し、 W2 は、ハロゲン、シアノ、ホルミル、ニトロ、アルキル、トリアルキルシリル
    、アルコキシ、ハロゲノアルキル、ハロゲノアルコキシ、アルキルカルボニル、
    アルコキシカルボニル、ペンタフルオロチオ、−S(O)O3 又は−C(R11 )=N−R15を表し、 W3 は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アルキル、アルコキシ、ハロゲノアルキル
    、ハロゲノアルコキシ、ジアルキルアミノ、−S(O)O3 、−COOR19
    は−CONR2021を表し、 R19は、水素、アルキル、ハロゲノアルキル;ハロゲン、アルキル又はハロゲノ
    アルキルで場合により置換されたシクロアルキルを表すか、又はリストW4 から
    の基で場合により一置換乃至五置換されたフェニルを表し、 R20及びR21のそれぞれは、相互に独立して水素、アルキル、アルケニル、ハロ
    ゲノアルキル、ハロゲノアルケニル、アルコキシ、それぞれの場合にハロゲン、
    アルキル、又はハロゲノアルキルで場合により置換されたシクロアルキル又はシ
    クロアルキルアルキルを表すか、又はリストW4 からの基でそれぞれ場合により
    一置換乃至五置換されたアリール又はアリールアルキルを表し、−OR16又は−
    NR1718を表すか、又は場合によっては1個のメチレン基が酸素で置き換えら
    れた、2個乃至6個の構成要素を有するアルキレン鎖を一緒になって表し、並び
    に W4 は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アルキル、アルコキシ、ハロゲノアルキル
    、ハロゲノアルコキシ、ジアルキルアミノ、アルコキシカルボニル、ジアルキル
    アミノカルボニル又は−S(O)O3 を表す。]を表す。} の化合物。
  2. 【請求項2】 Arは基 【化4】 [基中、mは0、1、2、3を表し、 R1 は、水素、ハロゲン、シアノ、トリ−(C1 −C6 アルキル)−シリル、−
    CO−NR45 、テトラヒドロピラニルからなる群からの、又は下記の原子団 (l)−X−A (m)−B−Z−D (n)−Y−E の中の1つからのメタ又はパラ位の置換基を表し、 R2 は、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1 −C16アルキル、C1 −C16
    ルコキシ、C1 −C6 ハロゲノアルキル、C1 −C6 ハロゲノアルコキシ、C1
    −C8 アルコキシ−C1 −C8 アルコキシ又は−S(O)O3 を表し、 oは0、1又は2を表し、 R3 は、弗素又は塩素で場合により置換されたC1 −C6 アルキルを表し、 R4 及びR5 のそれぞれは、相互に独立して水素、C1 −C6 アルキル、C1
    6 ハロゲノアルキルを表すか、又はリストW1 からの基でそれぞれ場合により
    一置換乃至三置換されたフェニル又はフェニル−C1 −C4 アルキルを表し、 Xは、直接結合、酸素、硫黄、カルボニル、カルボニルオキシ、オキシカルボニ
    ル、C1 −C4 アルキレン、C2 −C4 アルケニレン、C2 −C4 アルキニレン
    、C1 −C4 アルキレンオキシ、C1 −C4 オキシアルキレン、C1 −C4 チオ
    アルキレン、C1 −C4 アルキレンジオキシ又はジ−C1 −C4 アルキルシリレ
    ンを表し、 Aは、リストW1 からの基でそれぞれ場合により一置換乃至四置換されたフェニ
    ル、ナフチル又はテトラヒドロナフチルを表すか、又は1個又は2個の芳香族環
    を含むと共に、1個乃至4個のヘテロ原子を有しており、0〜4個の窒素原子、
    0〜2個の酸素原子及び0〜2個の硫黄原子を含む、5員乃至10員のヘテロシ
    クリル(特にフリル、ベンゾフリル、チエニル、ベンゾチエニル、オキサゾリル
    、ベンゾオキサゾリル、チアゾリル、ベンゾチアゾリル、ピロリル、ピリジル、
    ピリミジル、1,3,5−トリアジニル、キノリニル、イソキノリニル、インド
    リル、プリニル、ベンゾジオキソリル、インダニル、ベンゾジオキサニル又はク
    ロマニル)を表し、このヘテロシクリルは、それぞれの場合にリストW2 からの
    基で場合により一置換乃至四置換されており、 Bは、リストW1 からの基で場合により一置換又は二置換されたp−フェニレン
    を表し、 Zは酸素又は硫黄を表し、 Dは、水素、C1 −C16アルキル、C2 −C16アルケニル、C2 −C6 アルキニ
    ル、C1 −C16ハロゲノアルキル、C2 −C16ハロゲノアルケニル;それぞれの
    場合にハロゲン、C1 −C4 アルキル、C2 −C4 アルケニル、C2 −C4 ハロ
    ゲノアルケニル、フェニル、スチリル、ハロゲノフェニル又はハロゲノスチリル
    で場合により置換されたC3 −C8 シクロアルキル又はC3 −C8 シクロアルキ
    ル−C1 −C6 アルキルを表し、それぞれの場合にハロゲン、C1 −C4 アルキ
    ルで場合により置換されたC5 −C8 シクロアルケニル又はC5 −C8 シクロア
    ルケニル−C1 −C4 アルキルを表し、それぞれの場合にニトロ、ハロゲン、C 1 −C6 アルキル、C1 −C6 アルコキシ、C1 −C6 ハロゲノアルキル又はC 1 −C6 ハロゲノアルコキシで場合により置換されたフェニル−C1 −C6 アル
    キル、ナフチル−C1 −C6 アルキル、テトラヒドロナフチル−C1 −C6 アル
    キル;又は5個又は6個の環構成要素、及び窒素、酸素及び硫黄から成る群から
    の1個又は2個のヘテロ原子を有するヘタリール−C1 −C6 アルキル(特に、
    フリルメチル、チエニルメチル、ピロリルメチル、オキサゾリルメチル、イソオ
    キサゾリルメチル、チアゾリルメチル又はピリジルメチル)を表し、−CO−R 6 、−CO−NR78 を表すか、又は原子団 −(CH2)p −(CR910q −(CH2r −G を表し、 Z及びDは、一緒になって、それぞれの場合にニトロ、ハロゲン、C1 −C6
    ルキル、C1 −C6 アルコキシ、C1 −C6 ハロゲノアルキル又はC1 −C6
    ロゲノアルコキシで場合により置換されたフェノキシ−C1 −C4 アルキルをも
    表し、 Yは、直接結合、酸素、硫黄、カルボニル、カルボニルオキシ、オキシカルボニ
    ル、C1 −C4 アルキレン、C2 −C4 アルケニレン、C2 −C4 アルキニレン
    、C1 −C4 アルキレンオキシ、C1 −C4 オキシアルキレン、C1 −C4 チオ
    アルキレン、C1 −C4 アルキレンジオキシを表すか、又はリストW1 からの基
    で場合により一置換又は二置換されているp−フェニレンを表し、 Eは、水素、C1 −C16アルキル、C2 −C16アルケニル、C2 −C6 アルキニ
    ル、C1 −C16ハロゲノアルキル、C2 −C16ハロゲノアルケニル;ハロゲン、
    1 −C4 アルキル、C2 −C4 アルケニル、C2 −C4 ハロゲノアルケニル、
    フェニル、スチリル、ハロゲノフェニル又はハロゲノスチリルで場合により置換
    されたC3 −C8 シクロアルキルを表し、ハロゲン又はC1 −C4 アルキルで場
    合により置換されたC5 −C8 シクロアルケニルを表し、リストW1 からの基で
    場合により一置換乃至四置換されたフェニルを表すか、又は窒素、酸素及び硫黄
    から成る群からの1個又は2個のヘテロ原子を有すると共に、それぞれの場合に
    リストW2 からの基で場合により一置換乃至四置換された、5員又は6員のヘタ
    リール(特にフリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、
    チアゾリル又はピリジル)を表すか、又は原子団 −(CH2p −(CR910q −(CH2r −G を表し、 R6 は、C1 −C12アルキル、C1 −C12アルコキシ、C2 −C12アルケニル、
    2 −C12アルケニルオキシ;それぞれの場合にハロゲン、C1 −C4 アルキル
    、C2 −C4 アルケニル、C1 −C4 ハロゲノアルキル又はC2 −C4 ハロゲノ
    アルケニルで場合により置換されたC3 −C8 シクロアルキル、C3 −C8 シク
    ロアルキルオキシ又はC3 −C8 シクロアルキル−C1 −C6 アルキルオキシを
    表すか、又はそれぞれの場合にニトロ、ハロゲン、C1 −C12アルキル、C1
    12アルコキシ、C1 −C12ハロゲノアルキル又はC1 −C12ハロゲノアルコキ
    シで場合により一置換乃至四置換されたフェニル又はナフチルを表し、 R7 は水素又はC1 −C12アルキルを表し、 R8 は、C1 −C12アルキル、C1 −C12ハロゲノアルキル;それぞれの場合に
    ハロゲン、C1 −C4 アルキル、C2 −C4 アルケニル、C1 −C4 ハロゲノア
    ルキル又はC2 −C4 ハロゲノアルケニルで場合により置換されたC3 −C8
    クロアルキル又はC3 −C8 シクロアルキル−C1 −C6 アルキルを表すか、又
    はフェニルもしくはフェニル−C1 −C6 アルキルを表し、このフェニル及びフ
    ェニル−C1 −C6 アルキルのそれぞれはハロゲン、C1 −C12アルキル、C1
    −C12アルコキシ、C1 −C12ハロゲノアルキル又はC1 −C12ハロゲノアルコ
    キシで場合により一置換乃至四置換されており、 p、q及びrのそれぞれは、相互に独立して0、1、2又は3を表し、それらの
    総和は6より小さく、 R9 及びR10のそれぞれは、相互に独立して水素又はC1 −C4 アルキルを表し
    、Gは、シアノを表し、窒素、酸素及び硫黄から成る群からの1個乃至3個の同
    一又は異なるヘテロ原子を有する5員又は6員の複素環(特に5,6−ジヒドロ
    ジオキサジン−2−イル、3−ピリジル、3−フリル、3−チエニル、2−チア
    ゾリル、5−チアゾリル、2−ジオキソラニル、1,3−ジオキサン−2−イル
    、2−ジチオラニル、1,3−ジチアン−2−イル又は1,3−チオキサン−2
    −イル)を表すか、又は下記原子団: 【化5】 の中の1つを表し、前述の複素環は、ハロゲン、C1 −C4 アルキル又はC1
    4 ハロゲノアルキルで場合により一置換乃至三置換されていると共に、結合点
    が基R11で場合により一置換乃至三置換されており、 R11は、水素、C1 −C6 アルキル、C2 −C6 アルケニル、C1 −C4 ハロゲ
    ノアルキル、C2 −C6 ハロゲノアルケニル;ハロゲン、C1 −C4 アルキル又
    はC1 −C4 ハロゲノアルキルで場合により置換されたC3 −C6 シクロアルキ
    ルを表すか、又はC1 −C4 アルキルカルボニルアミノ、C1 −C4 アルキルカ
    ルボニル−C1 −C4 アルキルアミノ及び/又はリストW3 からの基で場合によ
    り一置換乃至五置換されたフェニルを表し、 R12は、水素、C1 −C4 アルキル、C2 −C6 アルケニル、C1 −C4 ハロゲ
    ノアルキル、C2 −C6 ハロゲノアルケニル;それぞれの場合にハロゲン、C1
    −C4 アルキル又はC1 −C4 ハロゲノアルキルで場合により置換されたC3
    6 シクロアルキル又はC3 −C6 シクロアルキル−C1 −C4 アルキルを表す
    か、又はC6 −C10アリール−C1 −C4 アルキル(特にフェニル−C1 −C4
    アルキル又はナフチル−C1 −C4 アルキル)を表し、このC6 −C10アリール
    −C1 −C4 アルキルはリストW3 からの基で場合により一置換乃至四置換され
    ており、 R13及びR14のそれぞれは、相互に独立して水素、C1 −C4 アルキル、C3
    6 アルケニル、C1 −C4 ハロゲノアルキル、C3 −C6 ハロゲノアルケニル
    、C1 −C4 アルコキシ;それぞれの場合にハロゲン、C1 −C4 アルキル又は
    1 −C4 ハロゲノアルキルで場合により置換されたC3 −C6 シクロアルキル
    又はC3 −C6 シクロアルキル−C1 −C4 アルキルを表し、リストW3 からの
    基でそれぞれ場合により一置換乃至五置換されたフェニル又はフェニル−C1
    4 アルキルを表し、−OR12又は−NR1112を表すか、又は場合によっては
    1個のメチレン基が酸素で置き換えられた、4個乃至6個の構成要素を有するメ
    チレン鎖を一緒になって表し、 R15は−OR12、−NR1112又は−N(R11)−COOR12を表し、 R16、R17及びR18のそれぞれは、相互に独立してC1 −C6 アルキルを表し、 W1 は、水素、ハロゲン、シアノ、ホルミル、ニトロ、C1 −C6 アルキル、ト
    リC1 −C4 アルキルシリル、C1 −C16アルコキシ、C1 −C6 ハロゲノアル
    キル、C1 −C6 ハロゲノアルコキシ、C2 −C6 ハロゲノアルケニルオキシ、
    1 −C6 アルキルカルボニル、C1 −C16アルコキシカルボニル、ペンタフル
    オロチオ又は−S(O)O3 を表し、 W2 は、ハロゲン、シアノ、ホルミル、ニトロ、C1 −C6 アルキル、トリC1
    −C4 アルキルシリル、C1 −C16アルコキシ、C1 −C6 ハロゲノアルキル、
    1 −C6 ハロゲノアルコキシ、C1 −C6 アルキルカルボニル、C1 −C16
    ルコキシカルボニル、ペンタフルオロチオ、−S(O)O3 又は−C(R11
    =N−R15を表し、 W3 は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルコキ
    シ、C1 −C4 ハロゲノアルキル、C1 −C4 ハロゲノアルコキシ、ジ−C1
    4 アルキルアミノ、−S(O)O3 、−COOR19又は−CONR2021
    表し、 R19は、水素、C1 −C4 アルキル、C1 −C4 ハロゲノアルキル;ハロゲン、
    1 −C4 アルキル又はC1 −C4 ハロゲノアルキルで場合により置換されたC 3 −C7 シクロアルキルを表すか、又はリストW4 からの基で場合により一置換
    乃至五置換されたフェニルを表し、 R20及びR21のそれぞれは、相互に独立して水素、C1 −C4 アルキル、C3
    6 アルケニル、C1 −C4 ハロゲノアルキル、C3 −C6 ハロゲノアルケニル
    、C1 −C4 アルコキシ;それぞれの場合にハロゲン、C1 −C4 アルキル又は
    1 −C4 ハロゲノアルキルで場合により置換されたC3 −C6 シクロアルキル
    又はC3 −C6 シクロアルキル−C1 −C4 アルキルを表すか、又はリストW4
    からの基でそれぞれ場合により一置換乃至五置換されたフェニル又はフェニル−
    1 −C4 アルキルを表し、−OR16又は−NR1718を表すか、又は、場合に
    よっては1個のメチレン基が酸素で置き換えられた、4個乃至6個の構成要素を
    有するアルキレン鎖を一緒になって表し、並びに W4 は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1 −C6 アルキル、C1 −C6 アルコキ
    シ、C1 −C6 ハロゲノアルキル、C1 −C6 ハロゲノアルコキシ、ジ−C1
    4 アルキルアミノ、C1 −C6 アルコキシカルボニル、ジ−C1 −C6 アルキ
    ルアミノカルボニル又は−S(O)O3 を表す。] を表す、請求項1に記載の式(I)の化合物。
  3. 【請求項3】 Arは基 【化6】 を表し、 mは0、1又は2を表し、 R1 は、水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、トリ(C1 −C4 アルキル
    )シリル、−CO−NR45 、テトラヒドロピラニルから成る群からの、又は
    下記の原子団 (l)−X−A (m)−B−Z−D (n)−Y−E の中の1つからの、メタ又はパラ位における置換基を表し、 R2 は、水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、C1 −C16アルキ
    ル、C1 −C16アルコキシ;それぞれの場合に弗素又は塩素で置換されたC1
    6 アルキル又はC1 −C6 アルコキシを表し、C1 −C8 アルコキシ−C1
    8 アルコキシ又は−S(O)O3 を表し、 oは0、1又は2を表し、 R3 は、C1 −C4 アルキル又はそれぞれの場合に弗素又は塩素で置換されたメ
    チル又はエチルを表し、 R4 及びR5 のそれぞれは、相互に独立して水素、C1 −C6 アルキル;弗素又
    は塩素で置換されたC1 −C6 アルキルを表すか、又はフェニル又はベンジルを
    表し、このフェニル及びベンジルのそれぞれはリストW1 からの基で場合により
    一置換又は二置換されており、 Xは、直接結合、酸素、硫黄、カルボニル、カルボニルオキシ、オキシカルボニ
    ル、C1 −C4 アルキレン、C2 −C4 アルケニレン、C2 −C4 アルキニレン
    、C1 −C4 アルキレンオキシ、C1 −C4 オキシアルキレン、C1 −C4 チオ
    アルキレン、C1 −C4 アルキレンジオキシ又はジC1 −C4 アルキルシリレン
    を表し、 Aは、リストW1 からの基でそれぞれ場合により一置換乃至三置換されたフェニ
    ル、ナフチル又はテトラヒドロナフチルを表すか、又は1個もしくは2個の芳香
    族環を含むと共に、1個乃至4個のヘテロ原子を有しており、0乃至4個の窒素
    原子、0乃至2個の酸素原子及び0乃至2個の硫黄原子を含む、5員乃至10員
    のヘテロシクリル(特にフリル、ベンゾフリル、チエニル、ベンゾチエニル、オ
    キサゾリル、ベンゾオキサゾリル、チアゾリル、ベンゾチアゾリル、ピロリル、
    ピリジル、ピリミジル、1,3,5−トリアジニル、キノリニル、イソキノリニ
    ル、インドリル、プリニル、ベンゾジオキソリル、インダニル、ベンゾジオキサ
    ニル又はクロマニル)を表し、このヘテロシクリルは、それぞれの場合にリスト
    2 からの基で場合により一置換乃至三置換されており、 Bは、リストW1 からの基で場合により一置換又は二置換されたp−フェニレン
    を表し、 Zは酸素又は硫黄を表し、 Dは、水素、C1 −C16アルキル、C2 −C16アルケニル、C2 −C16アルキニ
    ル;それぞれの場合に弗素又は塩素で置換されたC1 −C4 アルキル又はC2
    4 アルケニルを表し、弗素、塩素、臭素、C1 −C4 アルキル、C2 −C4
    ルケニル;弗素又は塩素で置換されたC2 −C4 アルケニル;フェニル、スチリ
    ル;それぞれの場合に弗素、塩素又は臭素で置換されたフェニル又はスチリルで
    それぞれ場合により置換されたC3 −C6 シクロアルキル又はC3 −C6 シクロ
    アルキル−C1 −C4 アルキルを表し、それぞれの場合に弗素、塩素、臭素又は
    1 −C4 アルキルで場合により置換されたC5 −C6 シクロアルケニル又はC 5 −C6 シクロアルケニル−C1 −C4 アルキルを表し、フェニル−C1 −C4
    アルキル、ナフチル−C1 −C4 アルキル、テトラヒドロナフチル−C1 −C6
    アルキル;又は5個又は6個の環構成要素を有すると共に、窒素、酸素及び硫黄
    から成る群からの1個又は2個のヘテロ原子を有するヘタリール−C1 −C4
    ルキル(特にフリルメチル、チエニルメチル、ピロリルメチル、オキサゾリルメ
    チル、イソオキサゾリルメチル、チオアゾリルメチル又はピリジルメチル)を表
    し、−CO−R6 、−CO−NR78 又は原子団 −(CH2)p −(CR910)q −(CH2)r −G を表し、前述のヘタリール−C1 −C4 アルキルのそれぞれは、ニトロ、弗素、
    塩素、臭素、C1 −C6 アルキル、C1 −C6 アルコキシ、それぞれの場合に弗
    素又は塩素で置換されたC1 −C4 アルキル又はC1 −C4 アルコキシで場合に
    より置換されており、 Z及びDは、ニトロ、弗素、塩素、臭素、C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アル
    コキシ;それぞれの場合に弗素又は塩素で置換されたC1 −C4 アルキル又はC 1 −C4 アルコキシで場合により置換された置換フェノキシ−C1 −C3 アルキ
    ルを一緒になって表すこともあり、 Yは、直接結合、酸素、硫黄、カルボニル、カルボニルオキシ、オキシカルボニ
    ル、C1 −C4 アルキレン、C2 −C4 アルケニレン、C2 −C4 アルキニレン
    、C1 −C4 アルキレンオキシ、C1 −C4 オキシアルキレン、C1 −C4 チオ
    アルキレン、C1 −C4 アルキレンジオキシを表すか、又はリストW1 からの基
    で場合により一置換又は二置換されたp−フェニレンを表し、 Eは、水素、C1 −C16アルキル、C2 −C16アルケニル、C2 −C6 アルキニ
    ル;それぞれの場合に弗素又は塩素で置換されたC1 −C4 アルキル又はC2
    4 アルケニルを表し、弗素、塩素、臭素、C1 −C4 アルキル、C2 −C4
    ルケニル;弗素又は塩素で置換されたC2 −C4 アルケニル;フェニル、スチリ
    ル;又はそれぞれの場合に弗素、塩素又は臭素で置換されたフェニル又はスチリ
    ルで場合により置換されたC3 −C6 シクロアルキルを表し、弗素、塩素、臭素
    又はC1 −C4 アルキルで場合により置換されたC5 −C6 シクロアルケニルを
    表し、リストW1 からの基で場合により一置換乃至三置換されたフェニルを表す
    か、又は窒素、酸素及び硫黄から成る群からの1個又は2個のヘテロ原子を有す
    る5員又は6員のヘタリール(特にフリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル
    、イソオキサゾリル、チアゾリル又はピリジル)を表すか、又は原子団 −(CH2)p −(CR910)q −(CH2)r −G を表し、前述のヘタリルのそれぞれは、リストW2 からの基で場合により一置換
    又は二置換されており、 R6 は、C1 −C6 アルキル、C1 −C6 アルコキシ、C2 −C6 アルケニル、
    2 −C6 アルケニルオキシを表し、弗素、塩素、C1 −C3 アルキル又はそれ
    ぞれの場合に弗素又は塩素で置換されたC1 −C2 アルキル又はC2 −C3 アル
    ケニルでそれぞれ場合により置換されたC3 −C6 シクロアルキル、C3 −C6
    シクロアルキルオキシ又はC3 −C6 シクロアルキル−C1 −C2 アルキルオキ
    シを表すか、又は弗素、塩素、臭素、ヨウ素、C1 −C4 アルキル、C1 −C4
    アルコキシ;又はそれぞれの場合に弗素又は塩素で置換されたC1 −C3 アルキ
    ル又はC1 −C4 アルコキシで場合により一置換又は二置換されたフェニルを表
    し、 R7 は水素又はC1 −C4 アルキルを表し、 R8 は、C1 −C4 アルキルを表すか、又は弗素、塩素、臭素、C1 −C4 アル
    キル又はそれぞれの場合に弗素又は塩素で置換されたC1 −C4 アルキル又はC 1 −C4 アルコキシでそれぞれ場合により一置換又は二置換されたフェニル又は
    ベンジルを表し、 p、q及びrのそれぞれは、相互に独立して0、1、2又は3を表し、それらの
    総和は6より小さく、 R9 及びR10のそれぞれは、相互に独立して水素又はC1 −C4 アルキルを表し
    、Gは、シアノを表し、窒素、酸素及び硫黄から成る群からの1個乃至3個の同
    一又は異なるヘテロ原子を有する5員又は6員の複素環(特に5,6−ジヒドロ
    ジオキサジン−2−イル、3−ピリジル、3−フリル、3−チエニル、2−チア
    ゾリル、5−チアゾリル、2−ジオキソラニル、1,3−ジオキサン−2−イル
    、2−ジチオラニル、1,3−ジチアン−2−イル又は1,3−チオキサン−2
    −イル)を表すか、又は下記原子団: 【化7】 の中の1つを表し、前述の複素環は、弗素、塩素、臭素、C1 −C4 アルキル;
    又は弗素もしくは塩素で置換されたC1 −C4 アルキルで場合により一置換乃至
    三置換されていると共に、結合点が基R11で場合により一置換乃至三置換されて
    おり、 R11は、水素、C1 −C6 アルキル、C2 −C6 アルケニル、それぞれの場合に
    弗素又は塩素で置換されたC1 −C4 アルキル又はC2 −C6 アルケニルを表し
    、弗素、塩素、C1 −C4 アルキル;又は弗素もしくは塩素で置換されたC1
    4 アルキルで場合により置換されたC3 −C6 シクロアルキルを表すか、又は
    1 −C4 アルキルカルボニルアミノ、C1 −C4 アルキルカルボニル−C1
    4 アルキルアミノ及び/又はリストW3 からの基で場合により一置換乃至三置
    換されたフェニルを表し、 R12は、水素、C1 −C4 アルキル、C3 −C6 アルケニル、それぞれの場合に
    弗素又は塩素で置換されたC1 −C4 アルキル又はC3 −C6 アルケニルを表し
    、弗素、塩素、C1 −C4 アルキル;又は弗素又は塩素で置換されたC1 −C4
    アルキルでそれぞれ場合により置換されたC3 −C6 シクロアルキル又はC3
    6 シクロアルキル−C1 −C4 アルキルを表すか、又はリストW3 からの基で
    それぞれ場合により一置換乃至三置換されたフェニル−C1 −C4 アルキル又は
    ナフチル−C1 −C4 アルキルを表し、 R13及びR14のそれぞれは、相互に独立して水素、C1 −C4 アルキル、C3
    6 アルケニル、それぞれの場合に弗素又は塩素で置換されたC1 −C4 アルキ
    ル又はC3 −C6 アルケニルを表し、C1 −C4 アルコキシを表し、弗素、塩素
    、C1 −C4 アルキル;又は弗素又は塩素で置換されたC1 −C4 アルキルでそ
    れぞれ場合により置換されたC3 −C6 シクロアルキル又はC3 −C6 シクロア
    ルキル−C1 −C4 アルキルを表し、リストW3 からの基でそれぞれ場合により
    一置換乃至三置換されたフェニル又はフェニル−C1 −C4 アルキルを表し、−
    OR12又は−NR1112を表すか、又は−(CH25 −、−(CH26 −又
    は−(CH22 −O−(CH22 −を一緒になって表し、 R15は−OR12、−NR1112又は−N(R11)−COOR12を表し、 R16、R17及びR18のそれぞれは、相互に独立してC1 −C4 アルキルを表し、 W1 は、水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ホルミル、ニトロ、C1
    4 アルキル、C1 −C4 アルコキシ、それぞれの場合に弗素又は塩素で置換さ
    れたC1 −C4 アルキル又はC1 −C4 アルコキシを表し、C1 −C4 アルキル
    カルボニル、C1 −C4 アルコキシカルボニル又は−S(O)O3 を表し、 W2 は、弗素、塩素、臭素、シアノ、ホルミル、ニトロ、C1 −C4 アルキル、
    1 −C4 アルコキシ、それぞれの場合に弗素又は塩素で置換されたC1 −C4
    アルキル又はC1 −C4 アルコキシを表し、C1 −C4 アルキルカルボニル、C 1 −C4 アルコキシカルボニル、−S(O)O3 又は−C(R11)=N−R15 を表し、 W3 は、弗素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、C1 −C4 アルキル、C1 −C4
    アルコキシ、それぞれの場合に弗素又は塩素で置換されたC1 −C4 アルキル又
    はC1 −C4 アルコキシを表し、ジC1 −C4 アルキルアミノ、−S(O)O 3 、−COOR19又は−CONR2021を表し、 R19は、水素、C1 −C4 アルキル;弗素又は塩素で置換されたC1 −C4 アル
    キルを表し、弗素、塩素、C1 −C4 アルキル;又は弗素又は塩素で置換された
    1 −C4 アルキルで場合により置換されたC3 −C6 シクロアルキルを表すか
    、又はリストW4 からの基で場合により一置換乃至三置換されたフェニルを表し
    、R20及びR21のそれぞれは、相互に独立して水素、C1 −C4 アルキル、C3
    −C6 アルケニル、それぞれの場合に弗素又は塩素で置換されたC1 −C4 アル
    キル又はC3 −C6 アルケニルを表し、C1 −C4 アルコキシを表し、弗素、塩
    素、C1 −C4 アルキル;又は弗素もしくは塩素で置換されたC1 −C4 アルキ
    ルでそれぞれ場合により置換されたC3 −C6 シクロアルキル又はC3 −C6
    クロアルキル−C1 −C4 アルキルを表すか、又はリストW4 からの基でそれぞ
    れ場合により一置換乃至三置換されたフェニル又はフェニル−C1 −C4 アルキ
    ルを表し、−OR16又は−NR1718を表すか、又は−(CH25 −、−(C
    26 −又は−(CH22 −O−(CH22 −を一緒になって表し、並び
    に W4 は、弗素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、C1 −C4 アルキル、C1 −C4
    アルコキシ、それぞれの場合に弗素又は塩素で置換されたC1 −C4 アルキル又
    はC1 −C4 アルコキシ、ジC1 −C4 アルキルアミノ、C1 −C4 アルコキシ
    カルボニル、ジC1 −C6 アルキルアミノカルボニル又は−S(O)O3 を表
    す、請求項1に記載の式(I)の化合物。
  4. 【請求項4】 Arは基 【化8】 を表し、 R1 は、水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、−CO−NR45 、テト
    ラヒドロピラニルから成る群からの、又は下記の原子団 【化9】 の中の1つからのメタ又はパラ位の置換基を表し、 R2 は、水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチ
    ルチオ、エチルチオ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロ
    メトキシ又はトリフルオロメチルチオを表し、 oは0又は2を表し、 R3 は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、ジフルオロメチル又は
    トリフルオロメチルを表し、 R4 及びR5 のそれぞれは、相互に独立して水素、メチル、エチル、n−プロピ
    ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
    ルを表すか、又はリストW1 からの基でそれぞれ場合により一置換されたフェニ
    ル又はベンジルを表し、 Xは、直接結合、酸素、硫黄、カルボニル、−CH2 −、−(CH22 −、−
    CH=CH−(E又はZ)、−C C−、−CH2 O−、−(CH22 O−、
    −CH(CH3 )O−、−OCH2 −、−O(CH22 −、−SCH2 −、−
    S(CH22 −、−SCH(CH3 )−、C1 −C4 アルキレンジオキシ、特
    に−OCH2 O−、−O(CH22 O−又は−OCH(CH3 )O−を表し、 Aは、リストW1 からの基で場合により一置換又は二置換されたフェニルを表す
    か、又はリストW2 からの基でそれぞれ場合により一置換又は二置換されたフリ
    ル、ベンゾフリル、チエニル、ベンゾチエニル、オキサゾリル、ベンゾオキサゾ
    リル、チアゾリル、ベンゾチアゾリル、ピロリル、ピリジル、ピリミジル、1,
    3,5−トリアジニル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、プリニル、
    ベンゾジオキソリル、インダニル、ベンゾジオキサニル又はクロマニルを表し、 Zは酸素又は硫黄を表し、 Dは、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ
    ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル異性体、ヘキシル異性体
    、n−ヘプチル、n−オクチル、n−イソオクチル、n−ノニル、n−デシル、
    n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル、n−テトラデシル、n−ペン
    タデシル、n−ヘキサデシル、2−プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセ
    ニル、プロパルギル、ブチニル、ペンチニル、−CF3 、−CHF2 、−CCl
    2 、−CF2 CHFCl、−CF2 CH2 F、−CF2 CHF2 、−CF2
    Cl3 、−CH2 CF3 、−CF2 CHFCF3 、−CH2 CF2 CHF2 、−
    CH2 CF2 CF3 を表し、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、n−プロピル
    、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル
    、エテニル、1−プロペニル、2,2−ジメチルエテニル、−CH=CCl2
    フェニル、スチリル;それぞれの場合に弗素、塩素又は臭素で置換されたフェニ
    ル又は4−クロロスチリルでそれぞれ場合により一置換乃至三置換されたシクロ
    プロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピルメ
    チル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル又はシクロヘキシルメチルを
    表し、弗素、塩素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル
    、イソブチル、sec−ブチル又はtert−ブチルでそれぞれ場合により置換
    されたシクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘキセニルメチル又はシク
    ロペンテニルメチルを表し、ニトロ、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、n−
    プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert
    −ブチル、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキ
    シ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、トリフルオロメチ
    ル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ又はクロロジフルオロメトキシ
    でそれぞれ場合により一置換又は二置換されたベンジル、フェネチル、ナフチル
    メチル、テトラヒドロナフチルメチル、フリルメチル、チエニルメチル、ピロリ
    ルメチル、オキサゾリルメチル、イソオキサゾリルメチル、チアゾリルメチル又
    はピリジルメチルを表し、−CO−R6 、−CO−NR78 又は原子団 −(CH2p −(CR910q −(CH2r −G を表し、 Z及びDは一緒になって、極めて特に好ましくは、ニトロ、弗素、塩素、臭素、
    メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、メトキシ、エトキシ、n−プロ
    ポキシ、i−プロポキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフル
    オロメトキシ又はクロロジフルオロメトキシで場合により一置換又は二置換され
    たフェノキシメチルを表すこともでき、 Yは、直接結合、酸素、硫黄、カルボニル、−CH2 −、−(CH22 −、−
    CH=CH−(E又はZ)、−C C−、−CH2 O−、−(CH22 O−、
    −CH(CH3 )O−、−OCH2 −、−O(CH22 −、−SCH2 −、−
    S(CH22 −、−SCH(CH3 )−、C1 −C4 アルキレンジオキシ、特
    に−OCH2 O−又は−O(CH22 O−を表すか、又はリストW1 からの基
    で場合により一置換されたp−フェニレンを表し、 Eは、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ
    ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル異性体、ヘキシル異性体
    、n−ヘプチル、n−オクチル、n−イソオクチル、n−ノニル、n−デシル、
    n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル、n−テトラデシル、n−ペン
    タデシル、n−ヘキサデシル、2−プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセ
    ニル、プロパルギル、ブチニル、ペンチニル、−CF3 、−CHF2 、−CCl
    2 、−CF2 CHFCl、−CF2 CH2 F、−CF2 CHF2 、−CF2
    Cl3 、−CH2 CF3 、−CF2 CHFCF3 、−CH2 CF2 CHF2 、−
    CH2 CF2 CF3 を表し、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、n−プロピル
    、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル
    、エテニル、1−プロペニル、2,2−ジメチルエテニル、−CH=CCl2
    フェニル、スチリル;それぞれの場合に弗素、塩素又は臭素で置換されたフェニ
    ル;4−クロロスチリルでそれぞれ場合により一置換乃至三置換されたシクロプ
    ロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルを表し、弗素、塩素
    、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s
    ec−ブチル又はtert−ブチルでそれぞれ場合により置換されたシクロペン
    テニル又はシクロヘキセニルを表し、リストW1 からの基で場合により一置換又
    は二置換されたフェニルを表し、リストW2 からの基でそれぞれ場合により一置
    換又は二置換されたフリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾ
    リル、チアゾリル又はピリジルを表すか、又は原子団 −(CH2p −(CR910q −(CH2r −G を表し、 R6 は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチ
    ル、sec−ブチル、tert−ブチル、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ
    、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert
    −ブトキシ、シクロプロピル、シクロヘキシル、シクロヘキシルオキシ、シクロ
    ヘキシルメチルオキシ、フェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、
    2,6−ジフルオロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、3,4−ジクロロフ
    ェニル、2−トリフルオロメトキシフェニル又は4−トリフルオロメトキシフェ
    ニルを表し、 R7 は水素を表し、 R8 は、塩素で場合により置換されたメチル、エチル又はフェニルを表し、 p、q及びrのそれぞれは、相互に独立して0、1、2又は3を表し、それらの
    総和は4より小さく、 R9 及びR10のそれぞれは、相互に独立して水素、メチル、エチル、n−プロピ
    ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
    ルを表し、 Gは、シアノを表し、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、n−プロピル、イソ
    プロピル又はトリフルオロメチルでそれぞれ場合により一置換乃至三置換され、
    且つ、結合点において基R11でそれぞれ場合により一置換乃至三置換された5,
    6−ジヒドロジオキサジン−2−イル、3−ピリジル、3−フリル、3−チエニ
    ル、2−チアゾリル、5−チアゾリル、2−ジオキソラニル、1,3−ジオキサ
    ン−2−イル、2−ジチオラニル、1,3−ジチアン−2−イル又は1,3−チ
    オキサン−2−イルを表すか、又は下記原子団: 【化10】 の中の1つを表し、 R11は、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イ
    ソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル異性体、ヘキシル異性
    体、−CF3 、−CHF2 、−CClF2 、−CF2 CHFCl、−CF2 CH 2 F、−CF2 CHF2 、−CF2 CCl3 、−CH2 CF3 、C3 −C6 アル
    ケニル;弗素又は塩素で一置換乃至三置換されたC3 −C6 アルケニルを表し、 弗素、塩素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、−CF3 、−CH
    2 、−CClF2 、−CF2 CHFCl、−CF2 CH2 F、−CF2 CHF 2 、−CF2 CCl3 又は−CH2 CF3 でそれぞれ場合により一置換又は二置
    換されたシクロプロピル、シクロペンチル又はシクロヘキシルを表すか、又はメ
    チルカルボニルアミノ、エチルカルボニルアミノ、メチルカルボニル−メチルア
    ミノ及び/又はリストW3 からの基で場合により一置換又は二置換されたフェニ
    ルを表し、 R12は、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イ
    ソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、−CH2 CF3 、アリルを表し
    、弗素、塩素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、−CF3 、−C
    HF2 、−CClF2 、−CF2 CHFCl、−CF2 CH2 F、−CF2 CH
    2 、−CF2 CCl3 又は−CH2 CF3 でそれぞれ場合により一置換又は二
    置換されたシクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピル
    メチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、シクロプロピルエチル
    、シクロペンチルエチル又はシクロヘキシルエチルを表すか、又はリストW3
    らの基でそれぞれ場合により一置換又は二置換されたベンジル又はフェネチルを
    表し、 R13及びR14のそれぞれは、相互に独立して水素、メチル、エチル、n−プロピ
    ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
    ル、−CH2 CF3 、メトキシ、エトキシ、アリルを表し、弗素、塩素、メチル
    、エチル、n−プロピル、イソプロピル又はトリフルオロメチルでそれぞれ場合
    により一置換又は二置換されたシクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシ
    ル、シクロプロピルメチル、シクロペンチルメチル又はシクロヘキシルメチルを
    表し、リストW3 からの基でそれぞれ場合により一置換又は二置換されたフェニ
    ル、ベンジル又はフェネチルを表し、−OR12又は−NR1112を表し、 R15は−OR12、−NR1112又は−N(R11)−COOR12を表し、 R16、R17及びR18のそれぞれは、相互に独立してメチル、エチル、n−プロピ
    ル又はイソプロピルを表し、 W1 は、水素、弗素、塩素、臭素、シアノ、ホルミル、ニトロ、メチル、エチル
    、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t
    ert−ブチル、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−
    ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、−CF3
    −CHF2 、−CClF2 、−CF2 CHFCl、−CF2 CH2 F、−CF2
    CHF2 、−CF2 CCl3 、−CH2 CF3 、−CF2 CHFCF3 、−CH 2 CF2 CHF2 、−CH2 CF2 CF3 、トリフルオロメトキシ、ジフルオロ
    メトキシ、クロロジフルオロメトキシ、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イ
    ソブチリル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボ
    ニル、イソプロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、イソブトキシカル
    ボニル、sec−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル又は−S
    (O)O3 を表し、 W2 は、弗素、塩素、臭素、シアノ、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロ
    ピル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、クロ
    ロジフルオロメトキシ、アセチル、トリフルオロメチルチオ、−CH=N−OC
    3 、−CH=N−OC25 、−CH=N−OC37 、−C(CH3 )=N
    −OCH3 、−C(CH3 )=N−OC25 、−C(CH3 )=N−OC3 7 、−C(C25 )=N−OCH3 、−C(C25 )=N−OC25 又は
    −C(C25 )=N−OC37 を表し、 W3 は、弗素、塩素、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、
    メチルチオ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル
    チオ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、−COOR19又は−CONR2021
    表し、 R19は、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、tert−ブチ
    ル、−CH2 CF3 を表し、弗素、塩素、メチル、エチル、n−プロピル、イソ
    プロピル又は−CF3 でそれぞれ場合により一置換又は二置換されたシクロプロ
    ピル、シクロペンチル又はシクロヘキシルを表すか、又はリストW4 からの基で
    場合により一置換又は二置換されたフェニルを表し、 R20及びR21のそれぞれは、相互に独立して水素、メチル、エチル、n−プロピ
    ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
    ル、−CH2 CF3 、メトキシ、エトキシ、アリルを表し、弗素又は塩素でそれ
    ぞれ場合により一置換又は二置換されたシクロプロピル、シクロペンチル、シク
    ロヘキシル、シクロプロピルメチル、シクロペンチルメチル又はシクロヘキシル
    メチルを表し、リストW4 からの基でそれぞれ場合により一置換又は二置換され
    たフェニル、ベンジル又はフェネチルを表し、−OR16又は−NR1718を表し
    、W4 は、弗素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、tert−ブ
    チル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、トリフルオロメチル、トリフルオロメ
    トキシ又はトリフルオロメチルチオを表す、請求項1に記載の式(I)の化合物
  5. 【請求項5】 A)式(I) 【化11】 [式中、Arは請求項1において定義したと同じである。] の化合物は a)式(VIII) 【化12】 [式中、Arは上で定義したと同じである。] のアミノケトン誘導体を酸と反応させた後、適切であれば酸結合剤の存在下で縮
    合環化を行うか、又は b)式(XVIII) 【化13】 [式中、Arは請求項1において定義したと同じである。] のニトロケトン類のニトロ基を還元する[その際、 【化14】 式(II)のアミノケトンの中間体が形成されるけれども、この中間体はその場
    で、特に酸性媒質中で(I)に縮合環化される。]か、又は c)式(XXVII) 【化15】 [式中、Arは請求項1において定義したと同じである。] のイミン類を水性酸類で加水分解する 【化16】 [その際、式(II)のアミノケトンの中間体が形成されるけれども、この中間
    体はその場で(I)に縮合環化される。]と得られること、 B)式(III) 【化17】 [式中、Arは請求項1において定義したと同じである。] の化合物を、希釈剤の存在下で式(IV) 【化18】 [式中、Halは臭素又はヨウ素を表す。] のアリールグリニャール化合物と反応させること、 C)式(I−b) 【化19】 [式中、mは請求項1において定義したと同じであり、 R1-1 は、A又は下記の原子団 【化20】 (その場合、A、B、D、E、W1 及びZのそれぞれは、請求項1において定義
    したと同じである。) の中の1つを表し、並びに R2-1 は、水素、弗素、シアノ、ニトロ、アルキル、アルコキシ、ハロゲノアル
    キル、ハロゲノアルコキシ、アルコキシアルコキシ又は−SR3 (その場合、R 3 は請求項1において定義したと同じである。)を表す。] の化合物は、式(V) 【化21】 [式中、R2-1 及びmのそれぞれは請求項1において定義したと同じであり、並
    びに X1 は、臭素、ヨウ素又は−OSO2 CF3 を表す。] の化合物を、触媒の存在下、並びに酸結合剤の存在下で、また溶媒の存在下で、
    式(VI) R1-1 B(OH)2 (VI) [式中、R1-1 は請求項1において定義したと同じである。] のボロン酸類とカップリングさせると得られること、 D)式(I−c) 【化22】 {式中、R2 及びmのそれぞれは、請求項1において定義したと同じであり、 R1-2 は、下記原子団 (m−b)−B−Z−D1 (n−b)−Y1 −E1 [原子団中、B及びZのそれぞれは請求項1において定義したと同じであり、 Y1 は酸素又は硫黄を表し、並びに D1 及びE1 は原子団 −(CH2p −(CR910q −(CH2r −G (原子団中、R9 、R10、G、p、q及びrのそれぞれは上で定義したと同じで
    ある。) を表す。] の中の1つを表す。} の化合物は、式(I−d) 【化23】 [式中、R2 及びmのそれぞれは請求項1において定義したと同じであり、並び
    に R1-3 は下記原子団 (m−c)−B−Z−H (n−c)−Y1 −H (原子団中、B、Y1 及びZのそれぞれは上で定義したと同じである。) の中の1つを表す。] の環状イミン類を、式(VII) Ab−(CH2p −(CR910q −(CH2r −G (VII) [式中、R9 、R10、G、p、q及びrのそれぞれは請求項1において定義した
    と同じであり、並びに Abは離脱基を表す。] の化合物と縮合させると得られること、 E)式(I−e) 【化24】 [式中、R2 及びmのそれぞれは請求項1において定義したと同じであり、並び
    に R1-4 は、基Gを含む、本発明式(I)の化合物の説明からの原子団を表す(そ
    の場合、Gは上述の原子団(e)〜(k)の中の1つを表す。)。] の化合物は、対応するケト誘導体、カルボン酸誘導体又はニトリル類、すなわち
    Gがシアノ又は原子団(a)〜(d)の中の1つを表す式(I)の化合物から通
    常且つ公知の誘導方法によって得られること、 F)式(I−f) 【化25】 [式中、R1 は請求項1において定義したと同じである。] の化合物は、第一の段階において α)式(F−I) 【化26】 のo−クロロアセトフェノンを式(F−II) 【化27】 のジメチルメチレンアンモニウムクロリドと反応させて式(F−III) 【化28】 の化合物にし、 また、第二の段階において、これを β)式(F−IV) 【化29】 [式中、R1 は請求項1において定義したと同じである。] のシアン化ベンジル類と反応させて、式(F−V) 【化30】 の化合物を生じさせ、 次の段階において、この化合物を δ)水酸化ナトリウム水溶液/H22 で処理して式(F−VI) 【化31】 [式中、R1 は請求項1において定義したと同じである。] の化合物を生じさせ、そして、最終段階においてこれらの化合物を γ)式(F−VII) 【化32】 のPIFA(1,1−ビス(トリフルオロアセトオキシ)ヨードベンゼン)と反
    応させて式(I−f)の環状イミン類にすることによっても得られること、 G)式(I−f) 【化33】 [式中、Arは請求項1において定義したと同じである。] の化合物も、第一の段階において α)式(XI) 【化34】 のアリールブチロラクタム類をo−クロロベンゾイルクロリド 【化35】 と反応させて、式G(I) 【化36】 の化合物を生じさせ、 これらの化合物を、第二の段階において、 β)o−クロロ安息香酸メチル 【化37】 と反応させて、式G(II) 【化38】 の化合物を生じさせ、 これらの化合物を、最後の段階において δ)HBr/氷酢酸と反応させて式(I−f) 【化39】 の化合物を生じさせることによっても得られることを特徴とする、請求項1に記
    載の式(I)の化合物の製造方法。
  6. 【請求項6】 式(VIII) 【化40】 [式中、Arは請求項1において定義したと同じである。] の化合物。
  7. 【請求項7】 式(XVIII) 【化41】 [式中、Arは請求項1において定義したと同じである。] の化合物。
  8. 【請求項8】 有害生物防除剤が請求項1に記載の式(I)の少なくとも1
    種の化合物を含むことを特徴とする、前記有害生物防除剤。
  9. 【請求項9】 有害生物を防除するための、請求項1に記載の式(I)の化
    合物の使用。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の式(I)の化合物を有害生物及び/又は
    それらの生息地に作用させることを特徴とする、有害生物の防除方法。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の式(I)の化合物を増量剤及び/又は界
    面活性剤と混合することを特徴とする、有害生物の防除方法。
  12. 【請求項12】 有害生物防除剤を製造するための、請求項1に記載の式
    (I)の化合物の使用。
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