JP2002513914A - 慢性骨盤痛症候群の診断および治療方法 - Google Patents

慢性骨盤痛症候群の診断および治療方法

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アレキサンダー,リチャード・ビィ
ポニア,サティバラン
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、精液中または精液の成分もしくは画分中のサイトカインのレベルを測定することからなる男性の慢性骨髄痛症候群の優れた診断方法を提供する。また本発明は、精液中またはその一成分もしくは一画分中のTNF−αなどのサイトカインの上昇したレベルに関係する状態を処置する方法であって、抗TNF−α化合物または組成物などの抗サイトカイン化合物または組成物の治療有効量を投与することからなる方法も提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本願は1998年5月7日に出願された米国特許出願第60/084,668
号の一部継続出願である。
【0002】
【従来の技術】
慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群(ここではCPPSと総称する)は、男性に
起こる病因が未確定な症候群である。CPPSは、NIHが確認している前立腺
炎の4つのサブグループのうちの3番目にあたる。カテゴリーIは急性細菌性前
立腺炎であり、カテゴリーIIは慢性細菌性感染症を包含する。カテゴリーIII(
CPPS)は残りの前立腺炎症候群を全て包含し、IIIa(炎症性)とIIIb(非
炎症性)に細分されている。これらのサブカテゴリーは、マッサージ後尿検体中
の前立腺圧出液または沈渣中の白血球増加の存在によって識別できる。最後に、
カテゴリーIVは、良性前立腺肥大にしばしば伴う無症候性前立腺炎を表す。
【0003】 前立腺炎は非常に一般的な疾患であり、米国では初期医療医および泌尿器科医
への外来受診が年間約200万回にのぼる[1997年米国泌尿器科学会年会、
全国外来医療調査、国立健康統計センター、1990〜1994]。CPPS患
者は、会陰部または骨盤領域の慢性で散発的な痛み、刺激性および閉塞性の排尿
症状および性的機能への有害な影響を被っている[Alexanderら, U
rology 48:568−574(1996)]。慢性前立腺炎を持つ男性
はしばしば、一般的には様々な医師に、通院を繰り返す必要がある。CPPDに
関する医療費は控えめに見積もっても年間5億ドルを超える。
【0004】 1.細菌性前立腺炎と非細菌性前立腺炎 その明らかな罹患率の高さを考えると、CPPSは、ほとんど驚くほどに、そ
の特徴づけを拒んできた。膨大な数の患者が前立腺炎様の症状ゆえに医師の加療
を求めている一方で、CPPSに関する診断基準、病因または他覚的徴候につい
ては、ほとんど何もわかっていない。AlexanderとTrisselは、
前立腺炎の診断を受けた163人の男性の、インターネットを通して行なわれた
調査で、そのような患者では、骨盤領域の痛みが最も頻繁に報告され、最も重症
な症状であることを見出した[Alexanderら,Urology 48:
568−74(1996)]。国立糖尿病消化器病腎臓病研究所(NIDDK)
の前立腺炎に関する作業部会が、この疾患を慢性骨盤痛症候群と名付けると提案
したのは、この観察結果と、この疾患を定義づける客観的基準の不足とが、その
理由だった。
【0005】 CPPSに関する現在の混乱した状態の一つの理由は、CPPSの症状が細菌
性前立腺炎の症状と似ていることである。その症状が細菌性前立腺炎に合致する
患者のうち、前立腺に感染症を持つことが示される者は、約5〜10%に過ぎな
い[Weidnerら,Infection 19:S109−S190(19
91)]。CPPSを感染性前立腺炎とする誤診は、一般に、患者と健康管理シ
ステムに莫大な費用負担をかけて抗生物質による不必要な処置を何クールも施し
た挙句に、患者にとって明確な利益は何もないという結果を招く。
【0006】 CPPSの原因としての選好性生物の探索に、莫大な努力が払われてきた。何
らかのそのような生物を原因因子として同定する明らかな共通見解は得られてい
ない。CPPSには標準化された定義がなく、感染性生物を検出するための方法
論が一定でないために、公表された研究は解釈が困難なことがわかっている。公
表された研究に伴うもう一つの難点は、男性尿道中の常在細菌叢の存在が培養デ
ータの解釈を複雑にしていることである。さらに、多くの公表された研究は、前
立腺炎を持つ男性での知見の比較対象とするべき対照群を欠く。
【0007】 最近、Kriegerらは、CPPSを持つ135人の男性で経会陰前立腺生
検を細菌16s rRNAコードDNA配列について調べる広範な研究を報告し
た[Kriegerら,J. Clin. Microbiol 34:312
0−3128(1996)]。Kriegerらは、CPPS患者の77%が、
その前立腺組織に、正常腸および皮膚細菌叢とは異なる細菌DNA配列を持つこ
とを見出した。前立腺に細菌DNA配列を持つ患者は、そのようなDNA配列を
持たない患者と比較して、前立腺液中の白血球数も多かった。Kriegerら
は、CPPSを持つ男性の前立腺組織には、正常腸および皮膚細菌叢とは異なる
細菌が存在し、したがってそれらの細菌はCPPSの原因因子であるかもしれな
いと結論した。
【0008】 同じグループによるもう一つの研究では、Bergerらが、経会陰針生検の
培養を専門の微生物学研究室で行なうことによって、症状を示す男性85人のう
ち32%で、前立腺組織から好気性または嫌気性細菌生物を培養できたと報告し
た[Bergerら,J. Urol. 157:863−865(1997)
]。
【0009】 しかし、KriegerらとBergerらのデータは、前立腺炎の原因因子
を積極的に同定したものとは解釈できない。なぜなら、どちらの研究も、CPP
S症状を持たない被験者の前立腺組織が上述のような細菌DNA配列を含まない
ことを証明するために、CPPS群をCPPSの症状を持たない対照群と比較し
ていないからである。さらにまた予備データでは、本発明者らは、前立腺の限局
性腺癌のために経会陰放射性シード移植を受けた9人の患者中8人に同様の多様
な細菌16s rRNAコードDNA配列を検出したが、彼らは誰一人としてC
PPS症状の前歴を持っていなかった[S. Keayら,Urology 5
3:487−491,1991]。したがって、Kriegerらのデータは細
菌DNA配列がCPPSを持つ男性の前立腺中に存在することを示してはいるが
、これらの配列の存在は、CPPSが細菌起源であることを立証するには十分で
はない。
【0010】 しかし明らかなのは、CPPSを持つ男性の一部が前立腺の炎症の証拠を示す
ということである。炎症過程に関与する細胞媒介物質およびサイトカイン媒介物
質は免疫学の文献で次第に解明されてきたが、前立腺の免疫生物学を調べてCP
PSが自己免疫状態から生じうるかどうかを決定する研究はほとんどなかった。
【0011】 2.自己免疫と前立腺 多くの疾患は自己免疫に起因することが知られている。本発明者らは、CPP
Sに自己免疫要素があることを発見した。本発明者らは、(1)CPPSの自己
免疫要素が前立腺への自己免疫攻撃に起因する、または(2)前立腺に隣接する
環境における免疫調節機序の破損の結果として、CPPS患者では慢性炎症過程
が維持されるという仮説を設ける。
【0012】 前立腺内での免疫学的活性の発生を示す証拠は大量にある。しかし、この活性
の性質と原因およびそれがホストにとって有害であるかどうかは決定されていな
い。前立腺における炎症性浸潤は非常によく見られる。前立腺組織を外科的に切
除した162例に関するある研究では、98%に炎症性浸潤が認められた[Ko
henenら,J. Urology 121:755−60(1979)]。
浸潤細胞は単球と活性化TおよびBリンパ球からなる[Theyerら,Lab
Invest.66:96−107(1992);Steinerら,J.
Urology 151:480−84(1994)]。
【0013】 珍しい形の前立腺炎症である肉芽腫性前立腺炎は既に特徴づけられているが、
その炎症の病因はやはりわかっていない。しかし、この疾患に関する主な理論の
一つは、それが、感染もしくはそれ以前の生検または外科手術による前立腺の操
作によって誘導される自己前立腺タンパク質に対する免疫反応を表すというもの
である[Stillwellら,J. Urology 138:320−23
(1987);Dhundeeら,Histopathology 18:43
5−41(1991)]。この疾患は、表在性膀胱癌の処置として膀胱にカルメ
ット−ゲラン菌(BCG)を注入した後にも観察される[Bahnson,J.
Urology 146:1368−69(1991)]。
【0014】 CD4+T細胞のサブセットの存在に関する最近の知見から、ヒトでの免疫反応
に関する基礎情報が得られている。CD4+T細胞は、それらが分泌するサイトカ
インのパターンに基づいてサブセットに分割できる[Mosmann,Ann
NY Acad. Sci. 664:89−92(1992)]。IFN−γ
とIL−2を分泌するCD4+T細胞はヘルパーT1(Th1)細胞と呼ばれる。
Th1細胞は遅延型過敏反応などの細胞性免疫を媒介する。IL−4とIL−1
0を分泌するCD4+T細胞はヘルパーT2(Th2)細胞と呼ばれる。Th2細
胞は抗体産生とアレルギーに関係する。Th1細胞とTh2細胞によって媒介さ
れる免疫反応は、免疫反応発生中の局所サイトカイン環境によって特徴づけるこ
とができる。
【0015】 Zismanらは、両性前立腺肥大(BPH)を持つ男性の血清では、対照群
と比較してIgG抗PSA抗体価が高いことを見出した[Zismanら, J
. Urology 154:1052−55(1995)]。しかしZism
anらは、慢性前立腺炎を持つ17人の男性には、対照群と比較して平均抗体価
の相違を見出さなかった。Zismanらは、BPHの総体症状には免疫学的機
序がある役割を果たしうると推測している。これに代わるもう一つの説明は、慢
性関節炎/慢性骨盤痛症候群の患者では、Th1タイプの反応が起こっていると
いうものである。その場合、抗体反応は予想されない。この疾患をより明確に理
解するために、起こっている炎症反応の性質を理解するには、前立腺における局
所サイトカイン環境をさらに深く理解することが不可欠だろう。
【0016】 当技術分野では、今なお、CPPSの原因または原因群を同定するためにCP
PSを診断するための客観的手段と、この疾患を持つ男性における症状の改善を
もたらしうるCPPS治療法が、大いに必要とされている。
【0017】 3.サイトカイン サイトカインは、多くの細胞型に強力な生物学的効果を媒介する小〜中サイズ
のタンパク質または糖タンパク質である[Mire−Sluisら編,Cyto
kines(1998)を参照されたい;また、Thompson, Angu
s編,The Cytokine Handbook(1998)も参照された
い]。サイトカインは最初は炎症過程における重要成分として同定されたが、現
在では、サイトカインは多くの非炎症性の生理学的過程に関与することが知られ
ている。サイトカインは、細胞内シグナル伝達経路および第二メッセンジャー経
路と共役した特異的細胞表面レセプターに結合することによって、その効果を媒
介する。100を超えるサイトカインが現在までに同定されている。本発明者ら
は、次のサイトカインが本発明の作用にとって特に重要であることを確認した:
IL−8、GM−CSF、IL−βおよびTNF−α。
【0018】 IL−8はサイトカインのケモカインファミリーの一員である。IL−8は多
くの細胞型によって産生される。一般に、IL−8の生物活性はCXCケモカイ
ンレセプターCXCR1およびCXCR2を活性化するというその能力に起因す
る。他の多くの機能のなかでも、IL−8は好中球化学誘引物質および好中球活
性化因子として作用する[Matsushimaら,Cytokine 1:2
−13(1989);Matsuchimaら,J. Exp. Med. 1
67:1883−1893(1988);Opeenheimら,Annu.
Rev. Immunol. 9:617−648(1991)]。IL−8の
同義語には、好中球誘引/活性化タンパク質(NAP−1)、単球由来好中球活
性化ペプチド(MONAP)、単球由来好中球走化因子(MDNCF)、好中球
活性化因子(NAF)、白血球接着阻害因子(LAI)、顆粒球走化性タンパク
質(GCP)がある。IL−8は既知の商業的供給源から入手できる。
【0019】 GM−CSF、顆粒球/マクロファージコロニー刺激因子は、造血前駆細胞に
とっては生存および成長因子であり、顆粒球および単球細胞にとっては分化およ
び活性化因子であり、内皮細胞、赤血球系細胞、巨核球およびT細胞にとっては
成長因子である[Wongら,Science 228:810−815(19
85);Goughら,EMBO. J. 4:645−653(1985);
Clarkeら,Science 236:1229−1237(1987);
Groopmanら,New Eng. J. Med. 321,1449−
1459(1989)]。GM−CSFはCSFaまたはプルリポエチンa(p
luripoietin−a)としても知られている。GM−CSFは既知の商
業的供給源から入手できる。
【0020】 IL−1βは、B細胞、T細胞および単球を含む多種多様な標的細胞型に対し
て広範囲にわたる生物活性を持つ[Dinarelloら,Adv. Immu
nol. 44:153−205(1989);Fuhlbriggeら,Th
e Year in Immunology 1988;Immunoregu
latory Cytokines and Cell Growth,Vol
. 5, Cruseら,21〜37頁(1989);di Giovineら
,Immunol. Today 11:13−20(1990)]。インビボ
でIL−1βは低血圧、発熱、体重減少、好中球増加症および急性期反応を誘発
する。IL−1βは既知の商業的供給源から入手できる。
【0021】 IL−6はリンパ系細胞と非リンパ系細胞の両方によって分泌される多機能サ
イトカインであり、B細胞機能、T細胞機能、造血および急性期反応を調節する
[Hirano,The Cytokine Handbook,Thomso
n編,Academic Press社,ロンドン,169〜190頁(199
1);Kishimoto,Blood 74:1−10(1989);Kis
himotoら,Science 258:593−597(1992)]。I
L−6の同義語には、インターフェロン−β2、26kDaタンパク質、B細胞
刺激因子2(BSF−2)、ハイブリドーマ/形質細胞腫成長因子(HPGFま
たはIL−HP1)、肝細胞刺激因子(HSF)、単球顆粒球誘導因子2型(M
GI−2)、細胞傷害性T細胞分化およびトロンボポエチンがある。IL−6は
、リンパ系細胞(T細胞、B細胞)と、マクロファージ、骨髄ストローマ細胞、
線維芽細胞、ケラチノサイト、メサンギウム細胞、星状細胞および内皮細胞を含
む多くの非リンパ系細胞とを含む多数の細胞型によって産生される。IL−6は
既知の商業的供給源から入手できる。
【0022】 TNF−αは炎症および免疫機能の強力なパラクリンおよびエンドクリン媒介
物質である。これは多種多様な細胞型の成長と分化を調節することも知られてい
る。TNF−αは、特にIFN−γとの組み合わせで、多くの形質転換細胞にと
って選択的に細胞毒性である。インビボでは、これはメチルコラントレン誘発ネ
ズミ肉腫の壊死をもたらす。TNF−αの作用の多くは、「サイトカインネット
ワーク」の一部として、他のサイトカインとの組合せで起こる[Manogue
ら,The Cytokine Handbook,Thomson編,Aca
demic Press社,ロンドン,241〜256頁(1991);Fie
rs,FEBS 285:241−256(1991);Ruddle,Cur
r. Opin. Immunol. 4:327−332(1992)]。T
NF−αは、プロペプチド中のシグナルアンカー膜貫通ドメインが結合したII型
膜タンパク質として発現され、マトリクックスメタロプロテイナーゼによってプ
ロセッシングされる[Gearingら,Nature 338:225−22
8(1994)]。TNF−αは既知の商業的供給源から入手できる。
【0023】
【発明の要約】
本発明は、一態様として、男性のCPPSを診断する優れた方法を提供する。
本発明のこの側面は、一定のサイトカインの精漿レベルがCPPSを持つ患者で
は上昇するという発見に基づく。サイトカインの測定は利用できる任意の方法で
行いうるが、サンドイッチELISAが最も好ましい方法である。好ましいサイ
トカインには、GM−CSF、IL−1β、IL−8、IL−6およびTNF−
αが含まれる。TNF−αは本発明の診断法での使用に最も好ましいサイトカイ
ンである。
【0024】 もう一つの態様として本発明は、精漿におけるTNF−αなどのサイトカイン
の上昇したレベルに関係する状態を処置する方法であって、抗TNF−α化合物
または組成物などの抗サイトカイン化合物または組成物の治療有効量を投与する
ことからなる方法を提供する。
【0025】 また本発明は、抗TNF−α化合物または組成物などの抗サイトカイン化合物
または組成物の治療有効量を投与することからなるCPPS処置法も提供する。
【0026】 当技術分野では抗TNF−α剤などの多くの抗サイトカイン剤が知られている
。本発明の一側面として、上記抗サイトカイン剤は、サイトカイン合成の阻害剤
、サイトカインプロセッシングの阻害剤、およびサイトカイン活性の阻害剤から
なる群より選択される。もう一つの側面として、上記抗サイトカイン剤は、TN
F−α合成の阻害剤、TNF−αプロセッシングの阻害剤およびTNF−α活性
の阻害剤からなる群より選択される抗TNF−α剤である。
【0027】
【詳細な説明】
本発明は、精液成分をあるサイトカインの上昇したレベルについて分析するこ
とからなるCPPSの診断法を提供する。上記精液成分は好ましくは精漿であり
、上記サイトカインは好ましくはGM−CSF、IL−1β、IL−8、IL−
6およびTNF−からなる群より選択される。より好ましくは、上記サイトカイ
ンはTNF−αである。本発明は、TNF−α阻害剤などのサイトカイン阻害剤
を投与することによるCPPSの処置法も提供する。
【0028】 本発明者らは、CPPSの病歴を持つ一群の男性を、正常精漿との反応性につ
いて、対照群と比較して評価した。対照群は、泌尿器学的問題または症状の病歴
がなく白血球フェレーシス(leukopheresis)を受けた3人と、バ
フィーコート白血球を献血の24時間後に得た12人の男性ボランティア献血者
とを含む15人からなった。CPPS群は、VA Maryland Heal
th Care System Urology Section(復員軍人局
メリーランド州健康管理システム泌尿器課)またはUniversity of
Maryland Division of Urology(メリーランド
大学泌尿器部門)にCPPSの病歴と共に紹介された10人の男性からなった。
【0029】 増殖測定の結果を図1に示す。増殖測定に関する平均SEM(カウント毎分)
を図2に示す。これらのデータは、CPPSを持つ男性の部分集団が、精漿パル
スPBMCに対して有意な想起増殖反応を示したこと、この反応が対照群には観
察されなかったことを示している。正常被験者とCPPSを持つ患者はどちらも
、想起抗原である破傷風トキソイドとカンジダ菌抽出物には等価で有意な反応を
示した。精漿に対する想起反応は用量依存的であり、抗原は前立腺の分泌物内に
含まれるようである。同様の想起反応は精漿を精嚢閉鎖症の男性または正常な男
性ボランティアから得た場合にも観察された。
【0030】 このデータは、自己前立腺タンパク質に対する自己免疫反応がCPPSの臨床
的症候群を持つ男性で起こっていることを明らかに示している。精漿中の抗原物
質はおそらくPBMC中の抗原提示細胞によってプロセッシングされ提示される
のだろう。
【0031】 観察された自己免疫反応をさらに特徴づけるために、本発明者は、サイトカイ
ンの存在について精漿を分析した。サイトカインは炎症正反応の媒介物質である
ので、CPPSを持つ男性の精液中のサイトカインレベルの測定は、生殖管炎症
の客観的尺度になる。
【0032】 これまでに観察された精液サイトカインのパターンから、慢性非細菌性前立腺
炎を持つ男性では、炎症性サイトカインカスケード内で近位のマクロファージ産
物が上昇することが示唆される。T細胞サイトカインIFN−γは対照群にもC
PPS患者にも検出されなかった(非掲載データ)。IL−1αレベルとTNF
−αレベルの相関関係(図8)から、これらのサイトカインが何らかの刺激ゆえ
に精液中に生理的に存在することが強く示唆される。
【0033】 これらの患者における上昇したレベルのTNF−αは特に興味深い。TNF−
αは、慢性関節リウマチやクローン病を含むいくつかの既知の自己免疫状態にお
いて重要な近位媒介物質である。これら二つの疾患における最近の前向き無作為
化盲試験では、TNF−αを抗体またはレセプターアンタゴニストで遮断するこ
とにより、患者におけるこれらの疾患の症状と徴候が改善されることが明らかに
示されている[Morelandら,N. Engl. J. Med. 33
7:141−47(1997);Targanら,N. Engl. J. M
ed. 337:1029−35(1997)]。
【0034】 本発明者らは、CPPSの診断に役立つサイトカインに、GM−CSF、IL
−1β、IL−8、IL−6およびTNF−が含まれることを発見した。しかし
、CPPS症状を持つ被験者の精液を全ての既知サイトカインについて調べて、
それらの被験者で他のサイトカインが上昇しているかどうかを決定することが、
この開示に照らせば機械的作業に過ぎないことは、当業者には明らかだろう。
【0035】 p55 TNF−αレセプターのTNF−αに対する極めて高い結合特異性と
親和性に基づく方法であって、今までにヒト循環TNF−αを検出するために適
用された方法の中で最も高感度な方法では、健康なヒトに循環TNF−αは検出
されなかった[Poltorakら,J. Immunol. Methods
169:93−99(1994)]。この測定法の検出限界は200アトモル
濃度(10-18mol L-1)であり、これは血漿1ml中に120,000個
のTNF−α三量体または10フェムトグラムに相当する。これに対し、敗血症
性ショックなどの急性疾患では、TNF−αが、ナノモル濃度(10-9mol
-1)域の濃度で循環している。
【0036】 1.CPPS診断法 本発明の方法は、本発明者らが発見した精漿中のサイトカインレベルとCPP
Sとの関係を利用する。本発明者らは、サイトカインがCPPSを持つ男性の精
液中に測定可能な量で分泌されること、したがってそれらを診断目的に使用でき
ることを明らかにした。本発明の診断法は、CPPSを持つ男性の前立腺におけ
る炎症の、より客観的で正確で定量化できる尺度を与える。
【0037】 CPPSを持つと疑われる男性からの精液の収集は既知の任意の方法で行いう
る。好ましくは精液を周囲温度で30分間インキュベートした後、遠心分離する
ことで、本明細書で「精漿」と呼ぶ上清が回収される。好ましくはこの精漿中の
サイトカインレベルを測定するが、前立腺圧出液などの他の精液成分または精液
画分中のサイトカインレベルを測定してもよい。
【0038】 精漿のサイトカイン測定は、身体試料中のタンパク質またはペプチドを同定お
よび定量するための任意の既知の方法によって行いうる。最も好ましい方法は、
市販のモノクローナル抗体を利用するサンドイッチ酵素結合免疫吸着測定法(E
LISA)である。本発明の診断には様々なレセプター結合測定法も使用できる
【0039】 2.CPPS処置法 本発明は、精液の1つまたは複数の成分もしくは画分における1つまたは複数
のサイトカインの上昇したレベルと関係する障害を患っていると決定された男性
の処置法であって、抗TNF−α剤などの1つまたは複数の抗サイトカイン剤を
投与することからなる方法も提供する。本願に係る方法の好ましい態様では、上
記抗サイトカイン剤が、前立腺炎を含むCPPSの定義に包含される障害を患っ
ている患者に投与される。
【0040】 抗サイトカイン剤は、患者への投与に適した製剤として提供できる。そのよう
な製剤は当業者に知られており、その抗サイトカイン剤の化学的生理学的特徴に
依存する。
【0041】 投与法は、その抗TNF−α剤の作用に影響を及ぼす様々な要因を考慮して、
当業者によって容易に決定される。例えば投与量は損傷を受けた組織の状態、タ
イプおよび/または重症度、患者の年齢および/または食餌、投与の時間、方法
および/または経路、ならびに当技術分野で知られる他の臨床的要因に応じて変
動しうる。一般に、静脈内(IV)、筋肉内(IM)または皮下(Sub−Q)注
射などの全身投与または注射剤投与は、最低限に有効な用量から開始される。次
に、正の効果が観察されるまで、用量が徐々に増やされる。漸増は、現れるかも
しれない有害効果を考慮しながら、そのような増量が相応する効果の増大をもた
らす限り続けられるべきである。最終組成物への他の抗TNF−α剤の添加も、
最終投与量に影響を及ぼしうる。経過は、本発明で上述した診断測定法でサイト
カインレベルを分析することによって監視できる。
【0042】 2.1 抗サイトカイン剤 TNF−αなどの様々なサイトカインの産生および/または活性を妨害する化
合物は広く知られている。本明細書で使用する「抗サイトカイン化合物」という
用語には、サイトカインまたはそのレセプターの産生、プロセッシングまたは活
性を阻害する化合物が含まれる。また、本明細書で使用する「抗TNF−α化合
物」という用語には、TNF−αまたはそのレセプターの産生、プロセッシング
または活性を阻害する化合物が含まれる。そのような化合物は、例えば当該サイ
トカインまたはそのレセプターに結合し、それによって本来のサイトカイン−レ
セプター相互作用を妨げうる。
【0043】 数多くの抗TNF−α化合物が知られており、かつ/または、慢性関節リウマ
チ、インシュリン依存性糖尿病、敗血症およびクローン病などのTNF−αに関
係する他の状態の処置用として開発中である[Haworthら著「Cytok
ine and Anti−Cytokine Therapy(訳:サイトカ
インと抗サイトカイン療法)」The Cytokine Handbook,
Thomson, Angus編,777〜801頁(1998)を参照された
い]。TNF−αの合成は、ホスホジエステラーゼ阻害剤、プロスタノイド、ア
デノシン、コルチコステロイドおよびIL−10を含む様々な既知の薬剤によっ
て阻害できる。グルココルチコイドとプロスタグランジンE2(PGE2)もTN
F合成を阻害する。 TNF−αプロタンパク質のプロセッシングは、TNF−αメタロプロテアーゼ
の特異的阻害剤によって阻害できる。放出されたTNF−αタンパク質の効果は
、可溶性TNF−αレセプターや抗TNF−α抗体などのTNF−αアンタゴニ
ストによって打ち消すことができる。
【0044】 本発明の方法で使用できる抗TNF−α剤には、様々なサイトカイン、内因性
媒介物質および合成薬も含まれる。抗TNF−α剤として役立つサイトカインに
は、例えばIL−4、IL−10、TGFβおよび毛様体神経栄養因子がある。
【0045】 抗TNF−α剤として使用できる内因性媒介物質には、例えばコルチコステロ
イド、プロスタノイド、アデノシン、ヒスタミン、一酸化窒素、レチノイン酸、
n−3ポリ不飽和脂肪酸がある。
【0046】 本発明の方法で抗TNF−α剤として役立つ合成薬には、例えばペントキシフ
ィリン、ロジプラム(rodipram)、シクロスポリンA、クロルプロマジ
ン、サリドマイド、アンチセンスオリゴヌクレオチド、四価グアニルヒドラゾン
(CNI−1493)および二環式イミダゾール(SK&F86002)がある
【0047】 TNFプロセッシングを阻害する化合物には、例えばコンパウンド2(com
pound 2)とGI 129471がある。
【0048】 TNF−α効果を阻害して本発明に役立つ化合物には、例えば抗TNF−α抗
体、可溶性TNFレセプターおよびTNFレセプターキメラがある。
【0049】 TNF合成の阻害は次に挙げるようないくつかの手段で達成できる:(1)転
写の阻害、(2)mRNA半減期の減少、および(3)翻訳の阻害。ホスホジエ
ステラーゼ阻害剤ペントキシフィリンは主に転写に作用する。デキサメタゾンは
翻訳を阻害する。サリドマイドはTNF mRNAの半減期を特異的に減少させ
る。さらに、アンチセンスオリゴヌクレオチドにより、TNF翻訳の特異的抑制
が可能である。
【0050】 ホスホジエステラーゼ阻害剤はTNF活性を抑制することも知られている。臨
床的に使用されるホスホジエステラーゼ阻害剤のなかでTNF抑制活性に関して
最も広範に研究されているのはペントキシフィリンである。急性移植拒絶反応を
処置するために抗CD3モノクローナル抗体を与えられた患者には、有害なTN
F合成を減少させるために、ペントキシフィリンが投与されてきた。特異的なIV
型ホスホジエステラーゼ阻害剤であるロリプラムは、TNFの合成をペントキシ
フィリンより500倍強力に抑制する。IV型ホスホジエステラーゼは主に単球中
にあり、したがってこの細胞型におけるcAMP感受性機能の抑制にとって優れ
た標的である。さらにまた、ロリプラムは、cAMP濃度の上昇とTNF合成の
抑制との両方に関して、プロスタノイド(プロスタグランジンE2(PGE2)、
プロスタサイクリン類似体)と相乗作用する。これは、PGE2の間質濃度が高
い炎症組織に対する向性を付与しうる。いくつかの動物実験で、インビボでの特
異的なホスホジエステラーゼ阻害の効力が示されている。実験的自己免疫性脳脊
髄炎(EAE)のラットモデルでは、ロリプラムによるTNF抑制と改善が、非
ヒト霊長類(マーモセット)でのEAEについて確認された。急性呼吸窮迫症候
群のラットモデルでは、ロリプラム処置後に、TNF合成の抑制と生存率の向上
が実証されている。ロリプラムは1980年代初頭に初めて合成された。これは
抗うつ剤として臨床試験にかけられたが、販売はされていない。
【0051】 本発明の好ましい一側面では、上記抗ケモカイン化合物が、ENBRELとい
う名称で販売されている二量体融合タンパク質、エタナーセプト(etaner
cept)である。エタナーセプトは、ヒトIgG1のFc部分に連結されたヒ
ト75キロダルトン(p75)腫瘍壊死因子レセプター(TNFR)の細胞外リ
ガンド結合部分からなる。エタナーセプトのFc成分はIgG1のCH2ドメイ
ン、CH3ドメインおよびヒンジ領域を含有するが、CH1ドメインは含まない
。エタナーセプトは、組換えDNA技術により、チャイニーズハムスター卵巣細
胞(CHO)哺乳類細胞発現系で生産される。エタナーセプトは934アミノ酸
からなり、約150キロダルトンの見かけの分子量を持つ。エタナーセプトは、
好ましくは、供給される米国薬局方注射用滅菌静菌水(0.9%ベンジルアルコ
ールを含有)1mLによる溶解後に非経口投与するための滅菌白色保存剤無添加
凍結乾燥粉末として供給される。溶解後に、エタナーセプトの溶液は好ましくは
無色透明で7.4±0.3のpHを持つ。エタナーセプトの各単回用バイアルは
好ましくは25mgのエタナーセプト、40mgのマンニトール、10mgのシ
ョ糖および1.2mgのトロメタミンを含有する。
【0052】 本願実施例の「代表的抗サイトカイン化合物」の項の表2に挙げる特許には、
やはり本発明の範囲に含まれる様々な抗サイトカイン化合物の実例が記述されて
いる。
【0053】 2.2 抗TNF剤を含む組成物と投与法
【0054】
【発明の実施の形態】
以下の実施例は例証を目的とし、本発明を限定するものではない。
【0055】 全ての被験者は、CPPSに関するNIDDK前立腺炎研究会(NIDDK
Prostatitis Workshop)基準を満たす必要があるものとし
た。どのプロトコールにも、CPPS症状を持たず年齢と人種が合致した対照群
を含めた。
【0056】 実施例1:CD4+細胞における精漿反応性の決定 1.1 抗原の主要供給源として使用した精漿 正常精漿を抗原の主要供給源として使用した。この材料は、メリーランド大学
男性病学/体外受精研究室で調べられたプール正常精液供与者から得られた。精
液分析によって正常な精子数、運動性、量、pHおよび液化が認められ、白血球
精液症(leukospermia)を認めなければ、その精液をこれらの研究
に使用した。正常供与者から得た精液を室温で30分間のインキュベーションに
よって液化させ、遠心分離して精子を除去した。その上清をPBSに希釈し、0
.2μmフィルターを通してフィルター滅菌し、一定量ずつ70℃で低温保存し
た。いくつかの標本を合わせ、複数の実験に備えて一定量ずつ凍結した。精漿調
製物を、カブトガニ変形細胞溶解(LAL)測定法によって内毒素について試験
した。精液中の内毒素レベルが低く、プール精漿の各ロット間で標準化されるこ
とを保証した。対照抗原は破傷風トキソイドとカンジダ菌抽出物とした。
【0057】 1.2 CD4+増殖測定 想起抗原増殖測定を、本プロトコールに登録された全ての被験者のPBMCか
ら得たCD4+Tリンパ球で、先に記述されているように行なった[Cohenら
,J. Immunother. 14:242−252(1993)]。完全
培地(CM)は10%ヒトプール血清を含むRPMI−1640+ペニシリン/
ストレプトマイシンからなる。PBMCはリンパ球分離用培地での遠心分離によ
って白血球フェレーシスパックから調製した。ウシ胎児血清中の潜在的ウシ抗原
へのばく露を避けてヒト血清中の10%DMSO中に、PBMCを一定量ずつ凍
結保存した。男性から得たヒト血清はPSAなどの前立腺抗原を含みうる。しか
し、PSAは正常男性血清中に少量存在し、抗原に対する反応性の比較はすべて
、同培地だけで培養した未パルス抗原提示細胞に対して行なった。したがって、
ヒト血清中の痕跡量の前立腺抗原の効果は、パルス群と未パルス群の間の相違の
説明にはなりえない。PBMCを、ネガティブ選択法により、イムノアフィニテ
ィーカラムクロマトグラフィーで、CD4+T細胞について濃縮した(R&D S
ystems社、ミネソタ州ミネアポリス)。これを反応性細胞集団とした。
【0058】 刺激細胞は、CM中、様々な希釈率のヒトプール精漿、塩析分別(salt
cut)タンパク質、精製前立腺タンパク質または対照抗原で18時間パルスし
た自家全PBMCからなった。2ml/ウェルのCMを含む24ウェルプレート
中の3×106個/ウェルのPBMCに抗原を加えた。1:50〜1:500の
精漿および対照抗原の希釈液を使用して抗原用量を決定した。パルスしたAPC
を洗浄し、照射し(3000cGy、137Cs線源)、様々な刺激細胞:応答細
胞比で、96ウェルプレート中の応答細胞集団と3つずつ混合した。APCのみ
とT細胞のみを対照として設定した。他のウェルには、PHA 1μg/mlま
たはPHA+未パルスPBMCを入れて、応答細胞集団が増殖できることを確認
した。そのプレートを37℃で5日間インキュベートし、インキュベーションの
最後の18時間は1μCi/ウェルの3H−チミジンを加えた。次に、それらの
細胞をフィルターマット上に収集し、細胞中の取り込まれたカウント毎分(CP
M)を、BetaPlate装置(Wallac社、メリーランド州ゲーサーズ
バーグ)による液体シンチレーション計数によって決定した。
【0059】 3つのウェルの平均を決定することによってデータを分析した。刺激PBMC
のみで得られたCPMは差し引いた。精漿パルスAPCから得られる平均CPM
が未パルスAPCから得られるCPMの平均+3標準偏差を超えるなら、患者を
応答者であるとみなした。想起抗原および精漿抗原に対する各群(前立腺炎、正
常ボランティア)内での被験者の応答の相違は、ウィルコクソンの符号順位検定
によって評価した。これは、精漿に対する反応に関する我々の予備データが示す
ように正規分布しない反応に適したノンパラメトリック検定である。各群間(例
えば前立腺炎対正常)で比較した抗原に対する総平均CPM反応の相違は、ウィ
ルコクソンの順位和検定によって行なった。0.05未満の両側p値を、各比較
について帰無仮説を棄却するものと解釈した。
【0060】 これらの実験の結果を図1および2に示す。 実施例2:精液中の炎症性サイトカインレベルの測定 2.1 精液の収集 精液はマスターべーションによって滅菌容器中に得た。被験者には検体収集前
の3日間にわたって禁欲してもらった。周囲温度で30分間のインキュベーショ
ンによって精液を液化させた後、遠心分離した。上清の精漿を集め、サイトカイ
ンアッセイを行なうまで一定量ずつ−30℃で保存した。
【0061】 2.2 精液および培養上清中のサイトカインのサンドイッチELISA 市販のペアモノクローナル抗体と組換え標品(サイトカインIL−8、GM−
CSF、IL−1β、IL−6およびTNF−αはEndogen社から購入し
た)を使って二抗体ELISAを行なった。PBS中に希釈したサイトカイン捕
捉用抗体を、ポリスチレンマイクロタイタープレート(Maxisorb;Nu
nc社、デンマーク)中、25℃で一晩コーティングし、2%BSAと12mg
/mlカゼイン(Sigma社)および0.01%チメロサールを含むPBSで
2時間ブロックした。そのプレートをTBS/Tweenで洗浄し、50μlの
測定緩衝液(PBS/4%BSA/0.01%チメロサール)を各ウェルに加え
た。
【0062】 予備実験に基づいて、各サイトカインELISAアッセイの検出範囲内にサイ
トカイン濃度を調節するためにPBSで試料を希釈した。希釈した試料と組換え
標品(50μl/ウェル)を2つずつ37℃で2時間インキュベートした。PB
S/Tweenで十分に洗浄した後、測定緩衝液に希釈したビオチン化検出抗体
100μlを各ウェルに加え、25℃で1時間インキュベートした。
【0063】 PBS/Tweenで洗浄した後、100μlのストレプトアビジン−セイヨ
ウワサビペルオキシダーゼ・コンジュゲート(Dako社)を各ウェルに25℃
で45分間加えた。最終洗浄後に、100mlの市販の調製済みペルオキシダー
ゼ基質(Dako社)を、標品ウェルで最適な変色が認められるまで約30分間
加えた。100mlの2N HClを加えて反応を停止させた後、450mでの
吸収(−630nmでの吸収)をDynatech MR4000マイクロプレ
ートリーダー(バージニア州シャンティイ)を使って測定した。サイトカインの
濃度はMacintoshコンピューター上でDeltagraph(Delt
apoint社)を使って一次または二次多項式をデータに当てはめることによ
り各プレートについて作成した標準曲線に基づいて計算した。測定の信頼性は、
各測定に内部対照を含めることによってモニターした。
【0064】 これらの実験の結果を図3〜8に示す。 実施例3:CPPS患者に対するプレドニソン投与の効果 本発明の方法を検証するため、病巣確認検査で陰性な被験者(subject
s with negative localization studies
)に、30日間にわたる経口プレドニソン60mgの1日1回の投与を開始した
。被験者1は1998年5月26日にステロイドを開始し、副作用のために早期
に(1998年6月16日)に停止した。被験者2は1998年5月26日にス
テロイドを開始し、1998年6月24日頃にそのクールを終了した。被験者3
は1998年7月22日にステロイドを開始し、副作用のために早期に(199
8年8月4日)に停止した。被験者4は1998年10月13日にステロイドを
開始した。被験者5は1998年9月15日にステロイドを開始し、1998年
10月15日にそのクールを完了した。全ての値は希釈率をかけてある。結果を
表1に示す。
【0065】
【表1】
【0066】 精液試料を1500rpmで10分間遠心分離し、その上清を収集することに
よって精漿を得た。精漿を−30℃で凍結しておいた。全ての試料をPBSで2
倍希釈し、さらなる希釈を行なわないでサイトカイン分析にかけた。試料は各1
25μlアリコートとして各サイトカインに供した。サイトカイン分析は各ウェ
ルに50μlの試料を使って2回ずつ行なった。
【0067】 症状頻度アンケート(Symptoms Frequency Questi
onnaire;SFQ)は症状の頻度と共に増加する。症状重症度指数(Sy
mptom Severity Index;SSI)は症状の重症度と共に増
加する。この試験で使用した症状指標はJ.C.NickelおよびR.Sor
ensen著「Transurethral microwave therm
otherapy for nonbacterial prostatiti
s: A randomized double−blind sham co
ntrolled study using new prostatitis
specific assessment questionnaires(
非細菌性前立腺炎の経尿道的マイクロ波温熱療法:新しい前立腺炎専用判定用ア
ンケートを用いた無作為化二重盲擬似操作対照)」J. Urol. 155(
6):1950−1954, 1996に記述されている。
【0068】 この結果は、抗TNF−α療法によって、CPPSの症状の重症度と頻度をど
ちらも減少させうることを実証している。
【0069】 代表的抗サイトカイン化合物 下記表2に挙げる特許には、やはり本発明の範囲に含まれる様々な抗サイトカ
イン化合物の実例が記述されている。他のこのような特許は、例えば「chem
okine/2(antagoni! or inhibit!)」や、同様に
「TNF/2(antagoni! or inhibit!)」(ここに「!
」は任意の組合せの追加文字を許容する汎用文字である)などのブール検索を使
って検索することによって、Lexis−Nexis特許データベースなど種々
の特許データベースから入手できる。
【0070】 [表2:例示的な抗サイトカイン化合物] 特許番号:5,900,434 発行日:1999年5月4日 発明の名称:アカント酸投与によってインターロイキン−1または腫瘍壊死因
子−αの産生を阻害する方法 要約:(−)−ピマラ−9(11),15−ジエン−19−オン酸(アカント
酸)の調製方法およびインターロイキン−1または腫瘍壊死因子−αの過剰産生
により生じる疾患の処置に有用なアカント酸を含む薬学的組成物。
【0071】 特許番号:5,900,430 発行日:1999年5月4日 発明の名称:サイトカイン阻害剤 要約:サイトカインの産生、特に、それを必要とする哺乳動物におけるインタ
ーロイキン−1の産生または腫瘍壊死因子の産生を阻害する方法であって、効果
的な量のアザスピラン誘導体をそのような哺乳動物に投与することを含む方法が
発明される。
【0072】 特許番号:5,900,417 発行日:1999年5月4日 発明の名称:1,3,34−(三置換)シクロヘキサンモノマーおよび関連化
合物 要約:本発明は、特定の1,3,3−(三置換)シクロヘキサンモノマーおよ
び関連化合物に関する。これらはアレルギー疾患および炎症疾患の処置において
有用であり、腫瘍壊死因子(TNF)産生を阻害するために有用である。
【0073】 特許番号:5,892,098 発行日:1999年4月6日 発明の名称:3,3−(二置換)シクロヘキサン−1−オンモノマーおよび関
連化合物 要約:本発明は、アレルギー疾患および炎症疾患の処置において有用な3,3
−(二置換)シクロヘキサン−1−オンモノマーおよび関連化合物に関する。
【0074】 特許番号:5,891,924 発行日:1999年4月6日 発明の名称:クルクミン(ジフェルロイルメタン)によるNKκB活性化阻害 要約:本発明は、そのような処置を必要とする動物においてNKκB転写因子
の活性化を阻害する方法であって、薬学的に効果的な用量のクルクミンを前記動
物に投与する工程を含む方法を提供する。そのような処置を必要とする細胞また
は動物においてNKκB転写因子のp65サブユニットの核輸送を阻害する方法
であって、薬学的に効果的な用量のクルクミンを前記動物に投与する工程を含む
方法もまた提供される。
【0075】 特許番号:5,891,883 発行日:1999年4月6日 発明の名称:4,4−(二置換)シクロヘキサン−1−オールモノマーおよび
関連化合物 要約:本発明は、4,4−(二置換)シクロヘキサン−1−オールモノマーお
よび関連化合物、これらの化合物を含有する薬学的組成物、ならびにアレルギー
疾患および炎症疾患の処置におけるその使用、および腫瘍壊死因子(TNF)の
産生を阻害するための使用に関する。
【0076】 特許番号:5,891,878 発行日:1999年4月6日 発明の名称:キノロン類およびその治療的使用 要約:1−アルキル−置換キノロン−3−カルボキサミドは、ホスホジエステ
ラーゼIVエステラーゼおよび/または腫瘍壊死因子の活性を阻害することによる
治療的有用性を有する。本発明の化合物は一般式(I)を有する[化学構造式に
ついては原特許を参照のこと](I)。式(I)により包含される本発明の化合物
には、エナンチオマー、ジアステレオマー、およびラセミ混合物を含む混合物が
含まれる。
【0077】 特許番号:5,891,675 発行日:1999年4月6日 発明の名称:TNFレセプター細胞死誘導領域リガンドタンパク質 要約:TNFレセプター細胞死誘導領域(「TNF−R1−DD」)の新規な
リガンドタンパク質が開示される。TNF−R1−DDリガンドタンパク質をコ
ードするポリヌクレオチドもまた、TNF−R1−DDリガンドタンパク質を作
製するベクター、宿主細胞および方法とともに開示される。TNF−R1−DD
リガンドタンパク質を含有する薬学的組成物、炎症状態の処置方法、ならびにT
NF−R細胞死誘導領域の結合阻害方法もまた開示される。TNF−R細胞死誘
導領域の結合阻害剤を同定する方法、およびそのような方法によって同定される
阻害剤もまた開示される。
【0078】 特許番号:5,891,618 発行日:1999年4月6日 発明の名称:体液中のLBPの定量方法 要約:本発明は、被験者において、血液を含む体液中の細胞外LBPの存在を
定量するための方法であって、前記被験者から得られた血漿に対してLBP免疫
アッセイを行うことを含む方法を提供する。
【0079】 特許番号:5,891,432 発行日:1999年4月6日 発明の名称:GM=CSFを含む膜結合型サイトカイン組成物および前記組成
物を使用する免疫応答の調節方法 要約:本発明は、異種の膜結合ドメインに機能的に融合したGM−CSFなど
の非抗体免疫調節分子を含む膜結合型融合タンパク質を有する細胞性ワクチンを
提供する。本発明において有用な非抗体免疫調節分子には、サイトカインなどの
免疫刺激分子および免疫抑制分子が含まれる。1つの実施形態において、本発明
は、異種の膜結合ドメインおよびさらには疾患関連抗原またはその免疫原エピト
ープに機能的に融合した非抗体免疫調節分子を含む膜結合型融合タンパク質を有
する細胞性ワクチンを提供する。さらに、本発明により、異種の膜結合ドメイン
に機能的に融合した非抗体免疫調節分子を含む膜結合型融合タンパク質を有する
細胞性ワクチンを個体に投与することによって疾患関連抗原に対する免疫応答を
調節する方法が提供される。
【0080】 特許番号:5,889,011 発行日:1999年3月30日 発明の名称:置換されたアミノアルキル化合物 要約:化合物およびその薬学的組成物は、式(R)j−(コア部)を含む。こ
れらは、分割されたエナンチオマーおよび/またはジアステレオマー、水和物、
塩、溶媒和物およびそれらの混合物が含まれる。式において、Jは0〜3の整数
であり、コア部は非環状であるか、あるいは少なくとも1つの5員〜7員の環構
造からなり、Rは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、置換ベンジルまた
は非置換ベンジル、アルキル(C[1〜6])またはアルケニル(C[1〜6]
)からなる群から選択することができ、少なくとも1つのRは式Iを有する[化
学構造式については原特許を参照のこと]I。式Iにおいて、nは4〜18の整
数であり;R’1およびR’2のそれぞれは独立して、水素、アルキル(C[1
〜4])またはアルケニル(C[1〜4])であり、前記のアルキル基またはア
ルケニル基は、好ましくは、ハロゲン基、ヒドロキシル基、ケトン基またはジメ
チルアミノ基で置換され、かつ酸素原子または水素原子またはアルキル(C[1
〜4])基によって停止することができ;R’3およびR’4のそれぞれは独立
して水素またはメチルである。好ましくは、nは6〜10の整数であり、R’1
およびR’2は独立して水素またはメチルであり、R’3およびR’4は水素で
ある。このような化合物は、例えば、細胞傷害性療法で引き起こされる敗血症シ
ョック、造血毒性または臓器毒性、はげ、毛髪喪失またはアロペシアの処置また
は防止、および炎症性疾患または自己免疫疾患の進行の処置または防止において
有用である。
【0081】 特許番号:5,888,977 発行日:1999年3月30日 発明の名称:ヒト髄膜炎球菌血症に対するBPIタンパク質産物の治療的使用 要約:治療的に効果的な用量のBPIタンパク質産物が投与されるヒト髄膜炎
球菌血症を処置するための方法および物質が提供される。
【0082】 特許番号:5,886,010 発行日:1999年3月23日 発明の名称:TNF−α阻害剤 要約:促進されたTNF−αの分泌により誘導される疾患(慢性関節リウマチ
、エンドトキシンショック、成人呼吸窮迫症候群、火傷、喘息、心筋梗塞、ウイ
ルス性心筋症の急性期など)の予防および処置を行うための方法であって、式[
化学構造式については原特許を参照のこと][I]のカルボスチリル化合物また
はその薬学的に受容可能な塩を対象者に投与することを含む方法。式[I]にお
いて、R<1>はHまたは低級アルキルであり、R<2>は、フェニル環に必要
に応じて1個〜3個の低級アルコキシ置換基を有するフェニル(低級)アルキル
である。
【0083】 特許番号:5,883,131 発行日:1999年3月16日 発明の名称:環状スルホン誘導体 要約:関節炎、ガン、組織潰瘍、再狭窄、歯周病、表皮水疱症、強膜炎、また
はマトリックスメタロプロテナーゼ活性を特徴とする他の疾患、ならびにAID
S、敗血症、敗血症ショック、またはTNFの産生が関与する他の疾患の処置に
有用な式[化学構造式については原特許を参照のこと]Iの化合物。式Iにおい
て、n、p、q、X、Y、ZおよびArは特許で定義されている通りである。
【0084】 特許番号:5,877,222 発行日:1999年3月2日 発明の名称:AIDS関連痴呆の処置方法 要約:本発明は、亜塩素酸塩イオンのマトリックスに安定化された活性化酸素
の効果的な用量を投与することによってTNF−αの発現を阻害することを含む
。好ましくは、テトラクロロデカオキシドの薬学的に受容可能な配合物が使用さ
れる。より好ましくは、WF−10が使用される。効果的な量のWF−10は約
0.5ml/kgまでが含まれる。本発明の別の実施形態は、AIDS関連痴呆
の処置方法である。この方法は、TNF−αの産生を阻害するのに十分な量で、
亜塩素酸塩イオンのマトリックスに安定化された活性化酸素をヒトに投与する工
程を含む。
【0085】 特許番号:5,877,200 発行日:1999年3月2日 発明の名称:環状アミド 要約:環状アミドは腫瘍壊死因子の阻害剤であり、悪液質、エンドトキシンシ
ョックおよびレトロウイルス複製を治療するために使用することができる。典型
的な実施形態は、3−フェニル−3−(1−オキソイソインドリン−2−イル)
プロピオンアミドである。
【0086】 特許番号:5,877,180 発行日:1999年3月2日 発明の名称:A[2a]アデノシンレセプターアゴニストによる炎症疾患の処
置方法 要約:A[2a]アデノシンレセプターのアゴニストは炎症疾患の処置に効果
的である。
【0087】 特許番号:5,877,151 発行日:1999年3月2日 発明の名称:腫瘍壊死因子の産生を阻害する方法 要約:本発明は、哺乳動物における敗血症ショックを処置するための組成物お
よび方法、あるいは外科的手法に先立つ予防的処置としての組成物および方法を
包含する。そのような処置は、CAP37タンパク質から得られた細菌のリポ多
糖類結合ペプチドを治療的に効果的な用量で投与することを含む。好ましい態様
において、組成物および使用方法は、CAP37のアミノ酸20〜44または1
20〜146あるいはその置換体を含むペプチドを含むことができる。
【0088】 特許番号:5,874,448 発行日:1999年2月23日 発明の名称:置換された2−(2,6−ジオキソ−3−フルオロピペリジン−
3−イル)イソインドリンおよびTNFαレベルを低下させる方法 要約:1−オキソ−2−(2,6−ジオキソ−3−フルオロピペリジン−3−
イル)イソインドリン類および1,3−ジオキソ−2−(2,6−ジオキソ−3
−フルオロピペリジン−3−イル)イソインドリン類は、哺乳動物におけるTN
Fαのレベルを減少させる。典型的な実施形態は、1,3−ジオキソ−2−(2
,6−ジオキソ−3−フルオロピペリジン−3−イル)イソインドリンである。
【0089】 特許番号:5,872,146 発行日:1999年2月16日 発明の名称:MMPおよびTNFの阻害活性を有するメルカプトアルキルペプ
チジル化合物 要約:MMPおよびTNFの阻害活性を有する式(I)の化合物がこの特許に
記載される[化学構造式については原特許を参照のこと](I)。
【0090】 特許番号:5,869,677 発行日:1999年2月9日 発明の名称:3,3−(二置換)シクロヘキサン−1−カルボキシラートモノ
マーおよび関連化合物 要約:本発明は、新規な3,3−(二置換)シクロヘキサン−1−カルボキシ
ラートモノマーおよび関連化合物、この化合物を含有する薬学的組成物、ならび
にアレルギー疾患および炎症疾患の処置におけるその使用、および腫瘍壊死因子
(TNF)の産生を阻害するためのその使用に関する。
【0091】 特許番号:5,869,660 発行日:1999年2月9日 発明の名称:イミダゾール化合物の調製方法 要約:サイトカイン阻害剤として治療において使用される新規な1,4,5−
置換イミダゾール化合物および組成物。
【0092】 特許番号:5,869,612 発行日:1999年2月9日 発明の名称:腫瘍壊死因子レセプター会合因子 要約:本発明は、TRAFと呼ばれる新規な腫瘍壊死因子レセプター会合因子
に関する。この新しい因子は、2型TNFレセプター(TNF−R2)の細胞内
ドメインと特異的に会合することができ、TNFの生物学的活性の媒介に関与し
ている。
【0093】 特許番号:5,869,515 発行日:1999年2月9日 発明の名称:1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾール−2−オン化合物 要約:本発明は、PDE IVおよびサイトカインの阻害活性を有する式[化学
構造式については原特許を参照のこと](I)の化合物、そのN−オキシド形態
、薬学的に受容可能な酸付加塩または塩基付加塩、およびその立体化学的な異性
体に関する。式(I)において、R<1>およびR<2>はそれぞれ独立して、
水素;C[1〜6]アルキル;ジフルオロメチル;トリフルオロメチル;C[3
〜6]シクロアルキル;酸素、イオウまたは窒素から選択される1個または2個
のヘテロ原子を含有する飽和した5員複素環、6員複素環または7員複素環;イ
ンダニル;ビシクロ[2.2.1]−2−ヘプテニル;ビシクロ[2.2.1]
−2−ヘプタニル;C[1〜6]アルキルスルホニル;アリールスルホニル;ま
たは置換されたC[1〜10]アルキルであり;R3は、水素、ハロゲンまたは
C[1〜6]アルキルオキシ[化学構造式については原特許を参照のこと]であ
り、式[化学構造式については原特許を参照のこと]の二価の基である。Alk
はC1〜4アルカンジイルであり;−A−B−は式:−CR<6>=CR<7>
−または−CR<6>=CHR<7>−の二価基であり;Lは、水素;必要に応
じて置換されたC[1〜6]アルキル;C[1〜6]アルキルカルボニル;C[
1〜6]アルキルオキシカルボニル;必要に応じて置換されたC[3〜6]アル
ケニル;必要に応じて置換されたピペリジニル;C[1〜6]アルキルスルホニ
ルまたはアリールスルホニルであり;アリールは必要に応じて置換されたフェニ
ルであり;Het<1>は、モルホリニル、または必要に応じて置換されたピリ
ジニル、フラニル、チエニル、ヒドロキシピリジニル、イミダゾリル、チアゾリ
ル、オキサゾリル、イソキノリニル、キノリノニル、ピペリジニル、ピペラジニ
ルであり;そしてHet<2>は、モルホリニル、または必要に応じて置換され
たピペリジニル、ピペラジニル、ピリジニル、フラニルまたはチエニルである。
本発明はまた、式(I)の化合物の調製方法およびその薬学的組成物に関する。
【0094】 特許番号:5,869,511 発行日:1999年2月9日 発明の名称:TNF放出阻害剤としてのイソオキサゾリン化合物 要約:本発明は、腫瘍壊死因子(TNF)の阻害剤である式(I)のイソオキ
サゾリン化合物に関する。このイソオキサゾリン化合物は、それを必要とする哺
乳動物におけるTNF阻害に有用であり、慢性関節リウマチ、変形性関節症、喘
息、気管支炎、慢性閉塞性気道疾患、乾癬、アレルギー性鼻炎、皮膚炎および炎
症性腸疾患、敗血症、敗血症ショック、結核、移植片対宿主病、およびAIDS
またはガンに伴う悪液質(これらに限定されない)を含む炎症状態または疾患の
処置または緩和において有用である。本発明はまた、式(I)のそのような化合
物を含むそれらに有用な薬学的組成物に関する。式(I)において、X<1>は
、−(CH2)[q]OH、−CHOHR<5>、または−(CH2)[m]C
ONR(R<6>)OHであり、qおよびmはそれぞれ独立して、0または1〜
5の整数であり、R<5>は(C1〜C4)アルキルであり、R<6>は水素ま
たは(C1〜C3)アルキルであり、nは、0、1、2または3であり、Y<1
>およびY<2>は明細書で定義されている通りである。
【0095】 特許番号:5,869,055 発行日:1999年2月9日 発明の名称:抗炎症性CD14ポリペプチド 要約:本発明は、天然型配列とは異なるアミノ酸を7位〜10位に有するか、
またはアミノ酸1〜14が欠失した可溶性CD14関連ポリペプチドを含む抗炎
症性ポリペプチドに関する。
【0096】 特許番号:5,866,717 発行日:1999年2月2日 発明の名称:メタロプロテイナーゼ阻害剤 要約:R4がポリエーテル基であること主要な特徴とする一般式(I)の化合
物は、水溶性のマトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤である[化学構造式に
ついては原特許を参照のこと](I)。
【0097】 特許番号:5,866,616 発行日:1999年2月2日 発明の名称:3,3−(二置換)シクロヘキサン−1−オールモノマーおよび
関連化合物 要約:本発明は、新規な3,3−(二置換)シクロヘキサン−1−オールモノ
マーおよび関連化合物、この化合物を含有する薬学的組成物、ならびにアレルギ
ー疾患および炎症疾患の処置におけるその使用、および腫瘍壊死因子(TNF)
の産生を阻害するためのその使用に関する。
【0098】 特許番号:5,866,570 発行日:1999年2月2日 発明の名称:メタロプロテイナーゼ阻害剤の投与による敗血症ショックなどの
血管漏出および関連する症候群の処置 要約:メタロプロテイナーゼ発現(特に、IV型コラゲナーゼ発現)の血清レベ
ルを測定することによって血管漏出症候群、および敗血症ショックなどの全身性
炎症性応答症候群(SIRS)を発症する危険性の患者を同定するための方法、
ならびに1つまたは複数のメタロプロテイナーゼ阻害剤(好ましくは、IV型コラ
ゲナーゼ阻害剤)の投与による血管漏出症候群およびSIRSの処置方法または
予防方法が教示される。さらに、ビス(ジオキソピペラジン)化合物の治療有効
性がコラゲナーゼの阻害活性に基づいて測定される。コラゲナーゼ活性を阻害す
る化合物は、コラゲナーゼ関連疾患、例えば、血管漏出症候群、敗血症ショック
、発作、心臓疾患、血管形成および関節炎の処置に用いられる。最後に、1つま
たは複数のメタロプロテイナーゼ阻害剤(好ましくは、IV型コラゲナーゼ阻害剤
)を投与することによって、内因性サイトカイン発現またはサイトカイン投与、
あるいは免疫トキシン投与により引き起こされる毒性を予防または処置する方法
が教示される。
【0099】 特許番号:5,864,036 発行日:1999年1月26日 発明の名称:置換されたイミダゾール化合物 要約:サイトカイン阻害剤として治療において使用される新規な1,4,5−
置換イミダゾール化合物および組成物。
【0100】 特許番号:5,864,028 発行日:1999年1月26日 発明の名称:TNF−αリボザイムに連結された難分解性mRNA誘導体 要約:本発明は、TNF−αのmRNAに対して活性な化合物を記載する。本
発明は、内因性のリボザイム結合タンパク質によってインビボでのRNAに安定
性を付与し得るRNA分子をさらに記載する。安定化することができると考えら
れるmRNA分子には、リボザイム、アンチセンス分子、およびタンパク質産生
に有用なポリペプチドをコードするmRNAが含まれる。本発明に記載されるリ
ボザイムおよびアンチセンス分子は、哺乳動物および植物において有用であり、
特にウイルス疾患に好適である。作製方法および使用方法もまた記載される。
【0101】 特許番号:5,863,949 発行日:1999年1月26日 発明の名称:アリールスルホニルアミノヒドロキサム酸誘導体 要約:関節炎、ガン、組織潰瘍、再狭窄、歯周病、表皮水疱症、強膜症、およ
びマトリックスメタロプロテイナーゼ活性を特徴とする他の疾患、AIDS、敗
血症、敗血症ショック、およびTNF産生が関与する他の疾患からなる群から選
択される状態の処置において有用な式(I)の化合物。式(I)において、X、R
<3>、R<4>およびArは上記に定義されている通りである。[化学構造式
については原特許を参照のこと](I)。
【0102】 特許番号:5,863,926 発行日:1999年1月26日 発明の名称:4,4−(二置換)シクロヘキサン−1−カルボキシラートモノ
マーおよび関連化合物 要約:本発明は、新規な4,4−(二置換)シクロヘキサン−1−カルボキシ
ラートモノマーおよび関連化合物、この化合物を含有する薬学的組成物、ならび
にアレルギー疾患および炎症疾患の処置におけるその使用、および腫瘍壊死因子
(TNF)の産生を阻害するためのその使用に関する。
【0103】 特許番号:5,863,786 発行日:1999年1月26日 発明の名称:改変されたヒトtnfα(腫瘍壊死因子α)レセプターをコード
する核酸 要約:ヒトTNFαに結合し得るポリペプチドであって、ヒトTNFαに対す
る55kDレセプターおよび75kDレセプターから選択されるレセプターの細
胞外結合ドメインの最初の3つのシステインリッチ領域を有するが、4番目のシ
ステインリッチ領域を有さないポリペプチドをコードするDNA分子が提供され
る。ポリペプチドがTNFαに結合し得ることは、慢性関節リウマチなどのTN
Fα活性により媒介される疾患の処置に使用できることを意味する。
【0104】 特許番号:5,861,510 発行日:1999年1月19日 発明の名称:MMP阻害剤およびTNF阻害剤としてのアリールスルホニルヒ
ドロキサム酸誘導体 要約:関節炎、ガン、組織潰瘍、再狭窄、歯周病、表皮水疱症、強膜症、およ
びマトリックスメタロプロテイナーゼ活性を特徴とする他の疾患、AIDS、敗
血症、敗血症ショック、およびTNF産生が関与する他の疾患からなる群から選
択される状態の処置において有用な式[化学構造式については原特許を参照のこ
と](I)の化合物。式(I)において、R<1>、R<2>、R<3>、R<4
>、R<5>、R<6>、R<7>、R<8>、R<9>およびArは上記に定
義されている通りである。
【0105】 特許番号:5,861,436 発行日:1999年1月19日 発明の名称:メタロプロテイナーゼ阻害剤としてのヒドロキサム酸誘導体 要約:本発明は、治療に活性なヒドロキサム酸誘導体、そのようなヒドロキサ
ム酸誘導体を含有する薬学的組成物、およびそのような組成物の治療的使用に関
する。特に、化合物は、組織分解に関与するマトリックスメタロプロテイナーゼ
の阻害剤であり、さらに細胞からの腫瘍壊死因子の放出阻害剤である。
【0106】 特許番号:5,861,421 発行日:1999年1月19日 発明の名称:4,4−(二置換)シクロヘキサン−1−オンモノマーおよび関
連化合物 要約:本発明は、アレルギー疾患および炎症疾患の処置に有用な4,4−(二
置換)シクロヘキサン−1−オン類の誘導体および関連化合物に関する。
【0107】 特許番号:5,859,253 発行日:1999年1月12日 発明の名称:メタロプロテイナーゼ阻害剤 要約:L−tert−ロイシン−2−ピリジルアミドまたはその酸付加塩。
【0108】 特許番号:5,859,008 発行日:1999年1月12日 発明の名称:アリールアルキルジアジノン 要約:式I[化学構造式については原特許を参照のこと]Iのアリールアルキル
ジアジノン誘導体およびその生理学的に受容可能な塩は、ホスホジエステラーゼ
IVの阻害を示し、炎症プロセスの処置、同様に、アレルギー、喘息および自己免
疫疾患の処置に用いることができる。式Iにおいて、R<1>、R<2>、R<
3>、R<4>、B、QおよびXは、請求項1に示された意味を有する。
【0109】 特許番号:5,856,161 発行日:1999年1月5日 発明の名称:腫瘍壊死因子レセプター−1会合タンパク質キナーゼおよびその
使用方法 要約:本発明は、SDS−PAGEにおいて約52kDa〜55kDaの分子
量を有するp60形態の腫瘍壊死因子レセプターの細胞質ドメインと会合し、リ
ンタンパク質であり、p80形態の腫瘍壊死因子レセプターには結合しない単離
および精製されたタンパク質を提供する。p60形態の腫瘍壊死因子レセプター
の細胞質ドメインに結合する単離および精製されたタンパク質キナーゼもまた提
供される。このキナーゼは、p60形態の腫瘍壊死因子レセプターをリン酸化す
る。腫瘍壊死因子の様々な生物学的作用を低下させるために、この腫瘍壊死因子
レセプター会合タンパク質およびキナーゼを操作する様々な方法もまた提供され
る。
【0110】 特許番号:5,854,275 発行日:1998年12月29日 発明の名称:環状イミド誘導体 要約:本発明は、式I[化学構造式については原特許を参照のこと]Iの化合物
に関する。式Iにおいて、R<1>は環状イミド基であり、X、Y、R<2>お
よびR<3>は特許で定義されている通りである。本発明はさらに、式Iの化合
物を含有する薬学的組成物、および式Iの化合物の使用方法に関する。式Iの化合
物は、マトリックスメタロプロテイナーゼおよび腫瘍壊死因子の産生に関連する
疾患の処置において有用である。
【0111】 特許番号:5,854,271 発行日:1998年12月29日 発明の名称:組織損傷および細胞損傷の改善および防止に効果的な方法 要約:ヒスチジンの投与は、損傷性レベルのサイトカインおよび増殖因子によ
り引き起こされる組織損傷および細胞損傷を防止し、改善することができる。ヒ
スチジンは、治療量で投与された場合、組織損傷および細胞損傷に関与するサイ
トカインおよび増殖因子を阻害し得ることが明らかにされる。さらに、これらの
分子を阻害するためにヒスチジンを投与する方法により、再狭窄、火傷、外科的
手法、ならびに損傷した組織、血管および細胞を引き起こす他の傷害、および損
傷した組織、血管および細胞から生じる他の傷害から組織、血管および細胞の損
傷が防止され、改善され得る。
【0112】 特許番号:5,854,257 発行日:1998年12月29日 発明の名称:ナフチリジノン誘導体 要約:式I[化学構造式については原特許を参照のこと]Iの化合物およびその
薬学的に受容可能な塩が開示される。式Iにおいて、R1はフェニルC[1〜6
]アルキル基(ただし、フェニル環は必要に応じて、1つまたは複数の下記の置
換基により置換される:ハロ、C[1〜4]アルキル基、C[1〜4]アルコキ
シ基、ヒドロキシまたはトリフルオロメチル)を表し、アルキル鎖は、必要に応
じて、1つまたは複数のC[1〜2]アルキル基で置換され;R2はC[2〜6
]アルコキシカルボニル基を表し;かつR3は水素またはハロゲンを表す。この
化合物は抗リウマチ剤であり、サイトカイン合成の調節剤、免疫調節剤、抗炎症
剤および抗アレルギー剤として有用である。この化合物を含有する組成物および
この化合物の作製方法もまた開示される。
【0113】 特許番号:5,854,028 発行日:1998年12月29日 発明の名称:IL−11を含む組成物ならびにIL−11の作製方法およびそ
の使用方法 要約:新規な哺乳動物サイトカインであるIL−11およびその製造方法が開
示される。IL−11は、免疫応答に関与する細胞および造血系の適正な機能発
現に関与する細胞の刺激し、かつ/または強化するための薬学的調製物において
使用することができる。
【0114】 特許番号:5,853,977 発行日:1998年12月29日 発明の名称:哺乳動物TNF−α変換酵素 要約:本発明は、ヒトおよびウシの単離されたTNF−α変換酵素、それらを
コードする核酸および組換えベクター、そのような核酸およびベクターを含む宿
主細胞、ならびにそのような宿主細胞を使用する変換酵素の作製方法を提供する
。本発明はさらに、変換酵素に特異的に結合し、かつTNF−αによって引き起
こされるか、または媒介される医学的状態の処置に有用な抗体およびその抗原結
合性フラグメントを提供する。哺乳動物のTNF−α変換酵素の特異的阻害剤を
同定するためのスクリーニング方法およびそのような変換酵素をコードする核酸
を同定するためのスクリーニング方法もまた提供される。
【0115】 特許番号:5,853,623 発行日:1998年12月29日 発明の名称:ペプチジル化合物およびメタロプロテイナーゼ阻害剤としてのそ
の治療的使用 要約:本発明は、マトリックスメタロプロテイナーゼおよび/またはTNF媒
介疾患(変性疾患およびある種のガンを含む)の有用な阻害剤である式(I)の
新規なメルカプトアルキルペプチジル化合物に関する。本発明または、マトリッ
クスメタロプロテイナーゼまたはTNFの活性に帰因し得るか、またはそれらと
関連する傷害または疾患に罹っている患者の処置方法に関する。
【0116】 特許番号:5,852,173 発行日:1998年12月22日 発明の名称:TNFレセプター細胞死誘導リガンドタンパク質およびリガンド
結合の阻害剤 要約:TNFレセプター細胞死誘導領域(「TNF−R1−DD」)の新規な
リガンドタンパク質が開示される。TNF−R1−DDリガンドタンパク質をコ
ードするポリヌクレオチドもまた、TNF−R1−DDリガンドタンパク質を作
製するベクター、宿主細胞および方法とともに開示される。TNF−R1−DD
リガンドタンパク質を含有する薬学的組成物、炎症状態の処置方法、ならびにT
NF−R細胞死誘導領域の結合阻害方法もまた開示される。TNF−R細胞死誘
導領域の結合阻害剤を同定する方法、およびそのような方法によって同定される
阻害剤もまた開示される。
【0117】 特許番号:5,851,822 発行日:1998年12月22日 発明の名称:炎症により誘導される組換え遺伝子の発現 要約:本発明は、様々な毒素、免疫原、病原体および自己免疫傷害に応答して
生じる炎症反応を制御して調節する方法を記載する。この方法は、抗サイトカイ
ンタンパク質または抗細菌タンパク質の遺伝子をサイトカイン応答性プロモータ
ーの制御下に含むベクターを用いる。動物モデルにおいて、アデノウイルスベク
ターは肝細胞にベクターを十分に送達し、続いて、誘導されたサイトカインによ
る刺激に対してのみ応答することが示された。
【0118】 特許番号:5,851,556 発行日:1998年12月22日 発明の名称:局所用組成物におけるTNF−A阻害剤またはサブスタンスP阻
害剤としてのアルカリ土類金属塩の使用および得られる組成物 要約:本発明は、特に過敏性皮膚を処置するための化粧用組成物、薬学的組成
物、獣医学的組成物および/または皮膚科学的組成物におけるアルカリ土類金属
塩の使用に関する。本発明は、さらに、しゅさおよび/または皮膚炎症および/
または疱疹様皮疹および/または外陰部紅斑および/または感覚異常感および/
または炎症感、および/または皮膚および/または粘膜のかゆみを予防し、かつ
/または治療するためのアルカリ土類金属塩の使用に関する。この塩は、特に、
硝酸ストロンチウムまたは塩化ストロンチウムである。
【0119】 特許番号:5,849,501 発行日:1998年12月15日 発明の名称:TNFレセプター細胞死誘導リガンドタンパク質およびリガンド
結合の阻害剤の同定方法 要約:TNFレセプター細胞死誘導領域(「TNF−R1−DD」)の新規な
リガンドタンパク質が開示される。TNF−R1−DDリガンドタンパク質をコ
ードするポリヌクレオチドもまた、TNF−R1−DDリガンドタンパク質を作
製するベクター、宿主細胞および方法とともに開示される。TNF−R1−DD
リガンドタンパク質を含有する薬学的組成物、炎症状態の処置方法、ならびにT
NF−R細胞死誘導領域の結合阻害方法もまた開示される。TNF−R細胞死誘
導領域の結合阻害剤を同定する方法、およびそのような方法によって同定される
阻害剤もまた開示される。
【0120】 特許番号:5,847,123 発行日:1998年12月8日 発明の名称:インターロイキン−1βの産生および腫瘍壊死因子αの産生を阻
害するイミド誘導体 要約:インターロイキン−1βの産生、および同様に腫瘍壊死因子αの産生を
阻害する強力な活性を示す、プロピオロイル基を有するイミド化合物またはその
薬学的に受容可能な塩。このイミド化合物は、典型的には、インターロイキン−
1βおよび/または腫瘍壊死因子αが関与する慢性リウマチ、敗血症、潰瘍性大
腸炎、クローン病および多くの他の関連する疾患のような疾患に関して、インタ
ーロイキン−1βの産生および腫瘍壊死因子αの産生を阻害するための予防剤ま
たは治療剤として有用である。
【0121】 特許番号:5,847,099 発行日:1998年12月8日 発明の名称:TNFレセプター細胞死誘導リガンドタンパク質 要約:TNFレセプター細胞死誘導領域(「TNF−R1−DD」)の新規な
リガンドタンパク質が開示される。TNF−R1−DDリガンドタンパク質をコ
ードするポリヌクレオチドもまた、TNF−R1−DDリガンドタンパク質を作
製するベクター、宿主細胞および方法とともに開示される。TNF−R1−DD
リガンドタンパク質を含有する薬学的組成物、炎症状態の処置方法、ならびにT
NF−R細胞死誘導領域の結合阻害方法もまた開示される。TNF−R細胞死誘
導領域の結合阻害剤を同定する方法、およびそのような方法によって同定される
阻害剤もまた開示される。
【0122】 特許番号:5,846,763 発行日:1998年12月8日 発明の名称:腫瘍壊死因子で刺激される遺伝子6(TSG−6)をコードする
DNA 要約:TSG−6タンパク質およびその機能的誘導体、それらをコードするD
NA、プラスミドなどの発現ビヒクル、およびそのようなDNA分子で形質転換
またはトランスフェクションされた宿主細胞、ならびにそのようなタンパク質お
よびDNAの製造方法が、TSG−6タンパク質に特異的な抗体;生物学的サン
プルにおけるTSG−6タンパク質の存在を検出するための方法;正常型または
変異型のTSG−6タンパク質をコードする核酸の存在を検出するための方法;
核酸ハイブリダイゼーションまたは免疫アッセイのいずれかを使用する細胞にお
けるTSG−6発現の誘導を測定するための方法;細胞におけるTSG−6の発
現を誘導し得る化合物の同定方法;およびTNFに応答し得る細胞の能力の測定
方法とともに提供される。
【0123】 特許番号:5,846,755 発行日:1998年12月8日 発明の名称:メタロプロテイナーゼ阻害剤化合物の治療活性の測定方法 要約:ヒトおよび動物の病理学的状態と関連する亜鉛依存性メタロプロテイナ
ーゼ活性の阻害剤としてのペプチド模倣化合物の治療活性を測定する方法。
【0124】 特許番号:5,843,943 発行日:1998年12月1日 発明の名称:セラミドにより媒介されるシグナル伝達を阻害する化合物 要約:少なくとも1つの環窒素、開示された側鎖、およびいくつかの実施形態
においては、環窒素に対してオルト位の酸素を有する新規な複素環化合物は、イ
ンビボおよびインビトロにおいてTNF−αおよび繊維芽細胞増殖と関連する炎
症応答を阻害する。本発明の化合物は、cAMPホスホジエステラーゼ活性また
はホスファチジン酸加水分解のいずれも大きく阻害せず、細胞傷害性または細胞
増殖抑制のいずれもをも有さない。本発明の好ましい化合物はエステルである。
インビボでの刺激(特に、TNF−α)に対するセラミド媒介の細胞内応答を阻
害する新規な化合物の使用方法もまた開示される。そのような方法は、(例えば
、血管形成術後の)炎症応答の低下、(例えば、肝硬変の肝臓の)線維症の限局
化、ならびに細胞老化、細胞アポトーシスおよびUV誘導による皮膚免疫抑制の
阻害において有用であると考えられる。
【0125】 特許番号:5,843,918 発行日:1998年12月1日 発明の名称:抗エンドトキシン化合物 要約:ウイルス感染の敗血症ショックおよびLPS媒介活性化の処置に有用な
リピドAアナログが開示される。
【0126】 特許番号:5.843,791 発行日:1998年12月1日 発明の名称:TNFレセプター、TNF結合タンパク質およびそれらをコード
するDNA 要約:TNF結合タンパク質をコードするDNA配列およびこのタンパク質が
その可溶性ドメインを構成するTNFレセプターをコードするDNA配列。これ
らのDNA配列は、TNF結合タンパク質およびTNFレセプターを産生させる
組換えDNA分子を調製するために使用することができる。TNFレセプターま
たはそのフラグメントの助けによって、あるいはTNFレセプターまたはそのフ
ラグメントまたはその改変体をコードするDNAを含有する組換えDNA分子で
形質転換された好適な宿主細胞の助けによって、TNFレセプターとのその相互
作用および/またはTNFの生物学的活性に対するその作用に関して物質を調べ
ることができる。
【0127】 特許番号:5,843,693 発行日:1998年12月1日 発明の名称:プロTNF変換阻害剤のスクリーニングアッセイ方法 要約:精製された活性な組換えヒト好中球プロテアーゼPR−3をプロ体(本
発明ではプロPR−3と呼ばれる)の活性化によって産生させるための方法およ
び物質が開示される。ヒトPR−3は、成熟型の活性なTNFαの過剰放出阻害
剤を発見するのに有用である。TNFαのプロ体のその成熟型活性形態への変換
阻害剤を同定するための方法もまた開示される。
【0128】 特許番号:5,843,678 発行日:1998年12月1日 発明の名称:オステオプロテゲリン結合タンパク質 要約:破骨細胞の成熟化に関与する新規なポリペプチドであるオステオプロテ
ゲリン結合タンパク質が、オステオプロテゲリンに対するその親和性に基づいて
同定された。そのポリペプチドをコードする核酸配列、そのフラグメント、アナ
ログまたは誘導体、産生するためのベクターおよび宿主細胞、オステオプロテゲ
リン結合タンパク質の調製方法、ならびに結合アッセイもまたは記載される。骨
粗鬆症、関節炎または転移による骨喪失、高カルシウム血症およびパジェット病
などの骨疾患を処置するための組成物および方法もまた提供される。
【0129】 特許番号:5,843,675 発行日:1998年12月1日 発明の名称:TNFレセプター細胞死誘導領域リガンドタンパク質およびリガ
ンド結合阻害剤 要約:TNFレセプター細胞死誘導領域(「TNF−R1−DD」)の新規な
リガンドタンパク質が開示される。TNF−R1−DDリガンドタンパク質をコ
ードするポリヌクレオチドもまた、TNF−R1−DDリガンドタンパク質を作
製するベクター、宿主細胞および方法とともに開示される。TNF−R1−DD
リガンドタンパク質を含有する薬学的組成物、炎症状態の処置方法、ならびにT
NF−R細胞死誘導領域の結合阻害方法もまた開示される。TNF−R細胞死誘
導領域の結合阻害剤を同定する方法、およびそのような方法によって同定される
阻害剤もまた開示される。
【0130】 特許番号:5,843,452 発行日:1998年12月1日 発明の名称:免疫治療用組成物および方法I 要約:免疫抑制療法において使用される組成物が開示される。この組成物は、
シクロスポリンAなどの免疫抑制剤、およびTripterygium wil
fordiiの根木部のエタノール抽出物を含む。この抽出物は、単独で、ある
いはそのような免疫抑制薬物との組み合わせで、移植の拒絶反応の処置において
効果的である。薬学的有効量の免疫抑制薬物、および前記薬物の作用を高めるの
に効果的な量の上記タイプの抽出物を対象者に投与することを含む免疫抑制方法
もまた開示される。
【0131】 特許番号:5,840,724 発行日:1998年11月24日 発明の名称:脂肪族連結基またはヘテロ原子含有連結基によりアリールまたは
ヘテロアリールに連結されたフェニルを含有する化合物 要約:本発明は、様々な連結によりアリール成分に連結されたフェニル化合物
の薬学的使用であって、腫瘍壊死因子を阻害するための薬学的使用に関する。本
発明はまた、そのような化合物、その調製、およびそのような化合物を含有する
薬学的組成物に関する。さらに、本発明は、環状AMPホスホジエステラーゼを
阻害する化合物の薬学的使用に関する。
【0132】 特許番号:5,840,277 発行日:1998年11月24日 発明の名称:肺慢性炎症の処置 要約:式[化学構造式については原特許を参照のこと]の化合物の効果的な量
を投与することを含む核転写NF−κBの活性化を阻害するための方法および医
薬品が提供される。式において、R=エチレン、R’=C4〜C14の直鎖アル
キルまたは分枝鎖アルキル、xは1より大きく、y=8〜18である。この医薬
品は、好ましくは、噴霧化によって哺乳動物の呼吸器系に投与される。この医薬
品はまた、哺乳動物の皮膚に塗布することができる。好ましくは、この医薬品は
、緩衝化された生理食塩水、等張性生理食塩水、規定食塩水、石油基剤軟膏およ
び米国薬局方コールドクリームから選択され得る生理学的に受容可能なキャリア
を含む。前記医薬品が抗炎症性ステロイドを含む方法がさらに提供される。さら
に、皮膚の炎症傷害を処置して、前炎症性サイトカイン(TNF、IL−1、I
L−6、IL−8)および増殖因子(GM−CSF)の分泌を阻害するための方
法および医薬品が提供される。
【0133】 特許番号:5,837,719 発行日:1998年11月17日 発明の名称:2,5−置換アリールピロール、この化合物を含有する組成物お
よび使用方法 要約:本発明は、式[化学構造式については原特許を参照のこと]の2,5−
置換アリールピロールまたはその薬学的に受容可能な塩、ならびにそのような化
合物を含有する組成物および処置方法に関する。この化合物は、1つまたは複数
のサイトカインの過剰または調節されない産生または活性が存在する疾患または
状態を示すサイトカイン媒介疾患の処置に有用である。インターロイキン−1(
IL−1)、インターロイキン−6(IL−6)、インターロイキン−8(IL
−8)および腫瘍壊死因子(TNF)は、免疫調節および他の生理学的状態(炎
症など)に関与するサイトカインである。この化合物はまた、グルカゴンアンタ
ゴニスト活性を有する。
【0134】 特許番号:5,837,293 発行日:1998年11月17日 発明の名称:エンドトキシンまたはスーパー抗原により誘導される毒性を処置
するアンタゴニストに対するインターロイキン−10アナログの使用 要約:哺乳動物における炎症応答を低下させる方法が提供される。この方法は
、実質的に亢進したレベルのIL−1α、IL−1β、IL−6、IL−8およ
びTNFαを特徴とする炎症応答を発症するか、またはそのような炎症応答に悩
まされるリスクを有する哺乳動物に、そのようなサイトカインのレベルを実質的
に低下させるために効果的な量のIL−10を投与することを含む。
【0135】 特許番号:5,837,232 発行日:1998年11月17日 発明の名称:B細胞により媒介される自己免疫傷害を処置するためのインター
ロイキン−10アンタゴニストの使用 要約:B細胞により媒介される自己免疫傷害の処置方法が提供される。この方
法は、有効量のインターロイキン−10アンタゴニストを投与することを含む。
【0136】 特許番号:5,837,230 発行日:1998年11月17日 発明の名称:M−CSFによるアレルギーの処置方法 要約:本発明は、M−CSFの医学的使用を提供し、特に、天然型M−CSF
または組換えM−CSFまたはその誘導体を使用して炎症疾患およびアレルギー
を処置するための方法および組成物を提供する。
【0137】 特許番号:5,834,435 発行日:1998年11月10日 発明の名称:TNF−αの多面的作用および細胞傷害作用の阻害 要約:広範囲の哺乳動物細胞タイプにおけるTNFαの多面的作用は、近位端
から2位または3位にD−アミノ酸を有するグルコサミニルムラミルペプチドを
投与することによって低下および処置される。非特異的な経口、鞘および局所的
な阻害に関する新しい方法が提案される。細胞傷害性TNFαの阻害もまた達成
される。
【0138】 特許番号:5,834,419 発行日:1998年11月10日 発明の名称:ケモカイン結合タンパク質およびその使用方法 要約:本発明は、ポックスウイルスによってコードされ、ミキソマウイルスT
7インターフェロン−γレセプターホモログとのアミノ酸配列相同性を有する新
規なI型ケモカイン結合タンパク質の使用方法であって、急性または慢性の調節
異常炎症応答と関連した疾患症候群に対する使用方法を提供する。
【0139】 特許番号:5,833,976 発行日:1998年11月10日 発明の名称:エンドトキシンまたはスーパー抗原により誘導される毒性を処置
するためのインターロイキン−10(IL−10)の使用 要約:有効量のIL−10を投与することを含む敗血症ショックまたは毒性シ
ョックの処置方法が提供される。
【0140】 特許番号:5,830,994 発行日:1998年11月3日 発明の名称:α−MSHのペプチド誘導体およびその適用 要約:下記の配列:HisPhe*Arg(ただし、Phe*は、フェニルア
ラニンまたはそのハロゲン化誘導体を表す)を含む少なくとも4アミノ酸のペプ
チドを含有する化合物が提供される。この場合、前記ペプチドは、対応する塩、
エステルまたはアミドの形態で、チオクト酸、ジヒドロリポ酸、またはN−リポ
イルリシンと結合している。特に、一方で抗アレルギー活性および抗炎症活性を
有し、他方でメラニン形成活性化活性を有する化合物が記載される。
【0141】 特許番号:5,830,742 発行日:1998年11月3日 発明の名称:TNF−α変換酵素 要約:TNF−αを26kD細胞形態から17kD形態に変換するメタロプロ
テアーゼが単離および精製され、そのcDNA配列が明らかにされた。詳細には
、このプロテアーゼは約80kDの分子量を有する。単離および精製されたプロ
テアーゼは、その阻害剤の設計に有用であり、治療剤としての使用が見出され得
る。分子のプロテアーゼ阻害活性を検出するためのアッセイもまた本発明の局面
である。
【0142】 特許番号:5,830,436 発行日:1998年11月3日 発明の名称:アルキルアリールポリエーテルアルコールポリマーを使用する嚢
胞性線維症患者の粘膜線毛クリアランス方法 要約:処置に好適な量のアルキルアリールポリエーテルアルコールポリマーを
、それを必要とする化学的システムまたは生物学的システムに投与することを含
む酸化物を阻害するための方法および医薬品。さらに、嚢胞性線維症患者におけ
る粘膜線毛クリアランス、サイトカイン産生の阻害、およびインターロイキン−
8産生の阻害に関する方法および医薬品。この方法は、処置に効果的な量のアル
キルアリールポリエーテルアルコールポリマーを、それを必要とする化学的シス
テムまたは生物学的システムに投与することを含む。この医薬品は、好ましくは
、噴霧化によって哺乳動物の呼吸器系に投与される。この医薬品はまた、哺乳動
物の皮膚に塗布され得る。好ましくは、この医薬品は、緩衝化された生理食塩水
、等張性生理食塩水、規定食塩水、石油基剤軟膏および米国薬局方コールドクリ
ームから選択され得る生理学的に受容可能なキャリアを含む。
【0143】 特許番号:5,824,551 発行日:1998年10月20日 発明の名称:細胞アポトーシスの調節方法 要約:本発明は、β−ケモカインの細胞アポトーシスを阻害する新しく認識さ
れた能力に基づく。特に、T細胞のアポトーシスが記載される。知られているβ
−ケモカインであるI−309およびTCA−3は、アポトーシスを阻害するβ
−ケモカインの例である。本発明の1つの局面は、このような分子を使用してア
ポトーシスを阻害することである。本発明の別の局面は、β−ケモカインの阻害
剤またはアンタゴニストを使用してアポトーシスを誘発させることである。
【0144】 特許番号:5,821,366 発行日:1998年10月13日 発明の名称:キサンチン類およびその治療的使用 要約:1,3−二置換キサンチンは、TNFまたはホスホジエステラーゼの阻
害による治療的有用性を有する。
【0145】 特許番号:5,821,262 発行日:1998年10月13日 発明の名称:サイトカイン産生阻害剤としてのヒドロキサム酸誘導体 要約:式(I)[化学構造式については原特許を参照のこと](I)の化合物あ
るいはその塩溶媒和物または塩水和物。式(I)において、R<1>は、(C1
〜C6)アルキル基、フェニル基、置換フェニル基またはヘテロシクリル基を表
し;R<2>は、(C1〜C6)アルキル基を表し;R<3>は、 (i)アルギニン、リシン、トリプトファン、ヒスチジン、セリン、トレオニン
またはシステインの側鎖(この場合、任意の極性のアミノ基、ヒドロキシ基、メ
ルカプト基、グアニジル基、イミダゾリル基またはインドリル基は、極性のN原
子、O原子またはS原子における置換により実質的に非極性にされる);または (ii)アスパラギン酸またはグルタミン酸の側鎖(この場合、側鎖において、カ
ルボン酸基はアミド化される)を表し; R<4>は、水素または(C1〜C6)アルキル基またはフェニル(C1〜C6
)アルキル基を表し;R<5>は水素を表し;または、およびnは1または2で
あり;または置換フェニル基を表す。化合物(I)を含有する組成物、および哺
乳動物におけるTNFまたはMMPにより媒介される疾患または状態の処置方法
【0146】 特許番号:5,820,858 発行日:1998年10月13日 発明の名称:CD14により媒介される細胞活性化を阻害するための方法およ
び組成物 要約:本発明は、細胞表面のCD14レセプターおよび可溶性CD14レセプ
ターに結合するモノクローナル抗体を提供する。この抗体は、細胞表面CD14
および可溶性CD14のサンプルにおける存在を検出するのに有用である。上記
のモノクローナル抗体から作製されるキメラなCDRグラフト抗体がさらに提供
される。上記の生物学的組成物を含有する薬学的組成物が提供される。これらは
、敗血症などのLPS関連疾患の処置および予防に有用である。
【0147】 特許番号:5,814,661 発行日:1998年9月29日 発明の名称:エンドトキシンショックを処置するためのカルニチンのフタリジ
リデンエステルおよびアルカノイルカルニチンの使用 要約:カルニチンの(3−フタリジリデン)アルキルエステルおよびアルカノ
イルカルニチンを、それを必要とする患者に投与することを含むエンドトキシン
ショックを処置する治療的方法が開示される。
【0148】 特許番号:5,811,549 発行日:1998年9月22日 発明の名称:イミダゾール化合物の調製方法 要約:サイトカイン阻害剤として治療において使用される新規な1,4,5−
置換イミダゾール化合物および組成物。
【0149】 特許番号:5,811,455 発行日:1998年9月22日 発明の名称:アレルギー疾患または炎症疾患の処置に有用な化合物 要約:[化学構造式については原特許を参照のこと](I)。[化学構造式に
ついては原特許を参照のこと](II)。式(I)および(II)の新規なシクロヘ
キサン類が本発明で開示される。この化合物は腫瘍壊死因子の産生を阻害し、T
NF産生によって媒介されるか、または悪化する疾患状態の処置において有用で
ある。この化合物はまた、ホスホジエステラーゼIVの酵素活性または触媒活性の
媒介または阻害において有用である。
【0150】 特許番号:5,811,300 発行日:1998年9月22日 発明の名称:TNF−αリボザイム 要約:TNF−αのmRNAを切断する酵素活性RNA分子。
【0151】 特許番号:5,811,118 発行日:1998年9月22日 発明の名称:単層リポソームのアラキドン酸代謝物配合物を使用する処置方法 要約:本発明は、プロスタグランジンE1などのアラキドン酸代謝物を動物に
投与する方法を提供する。代謝物は、動物(典型的には、ヒト)に、脂質を含む
単層リポソームと、放出を阻害する水性緩衝剤との組み合わせで投与される。こ
の方法は、細胞の活性化および接着、炎症または毒血症を特徴とする傷害で悩む
動物を処置するために使用することができる。
【0152】 特許番号:5,808,029 発行日:1998年9月15日 発明の名称:ヒトTNF結合タンパク質をコードするDNA 要約:本発明は、均一形態において、ならびにその生理学的に配合可能な塩に
おいて、TNFに結合する非溶解性タンパク質およびその可溶性または不溶性の
フラグメントに関し、特に、約55kDまたは75kD(非還元SDS−PAG
E条件)の分子量を有するそのようなタンパク質に関し、そしてそのようなタン
パク質の単離方法、そのようなタンパク質に対する抗体、TNFに結合する非溶
解性タンパク質およびその可溶性または不溶性のフラグメントをコードするDN
A配列、ならびにTNFに結合する可溶性フラグメントから部分的になり、かつ
ヒト免疫グロブリンの重鎖の最初の定常領域を除くすべてのドメインから部分的
になるタンパク質をコードするDNA配列、およびそれらによってコードされる
組換えタンパク質、ならびに形質転換された原核生物宿主細胞および真核生物宿
主細胞を使用するその製造方法に関する。
【0153】 特許番号:5,807,884 発行日:1998年9月15日 発明の名称:アテローム動脈硬化症ならびに他の心臓血管疾患および炎症疾患
の処置 要約:VCAM−1により媒介される心臓血管疾患および非心臓血管炎症疾患
の処置方法が提供される。この方法は、酸化された多不飽和脂肪酸の除去、その
濃度の減少、またはその形成の防止を含むか、あるいは多不飽和脂肪酸または酸
化された多不飽和脂肪酸と、VCAM−1の発現を媒介するタンパク質またはペ
プチドとの間で形成される複合体を妨げる。レドックスに敏感な遺伝子の発現を
抑制するか、あるいはレドックスに敏感な経路によって抑制される遺伝子を活性
化するための方法もまた提供される。この方法は、酸化されたシグナルの酸化(
典型的には、多不飽和脂肪酸の酸化)を防止するか、あるいは酸化されたシグナ
ルとレドックス遺伝子の発現を媒介するタンパク質またはペプチドとの間で形成
される複合体を妨げる物質の効果的な量を投与することを含む。
【0154】 特許番号:5,804,588 発行日:1998年9月8日 発明の名称:キノリンカルボキサニドおよびその治療的使用 要約:本発明は、細胞活性を媒介するタンパク質と関連するそのような状態な
どの疾患状態の処置において有用な一般式(i)の新規な化合物に関する[化学
構造式については原特許を参照のこと]。本発明の化合物は、例えば、腫瘍壊死
因子および/またはホスホジエステラーゼIVを阻害するために使用することがで
きる。本発明はまた、本発明の化合物を使用する疾患状態の処置方法に関する。
【0155】 特許番号:5,801,195 発行日:1998年9月1日 発明の名称:免疫治療用アリールアミド 要約:新規なアリールアミドは腫瘍壊死因子αの阻害剤であり、悪液質、エン
ドトキシンショックおよびレトロウイルス複製を治療するために使用することが
できる。典型的な実施形態は、N−ベンゾイル−3−アミノ−3−(3’,4’
−ジメトキシフェニル)プロパンアミドである。
【0156】 特許番号:5,798,368 発行日:1998年8月25日 発明の名称:四置換された2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−
1−オキソイソインドリンおよびTNFαレベルを低下させる方法 要約:四置換された1−オキソ−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イ
ル)−1−オキソイソインドリン類は、哺乳動物におけるTNFαのレベルを低
下させる。典型的な実施形態は、1−オキソ−2−(2,6−ジオキソピペリジ
ン−3−イル)−4,5,6,7−テトラフルオロイソインドリンである。
【0157】 特許番号:5,795,975 発行日:1998年8月18日 発明の名称:TNFレセプタープロモーター 要約:内因性の第1イントロンに位置するp55 TNF−R遺伝子プロモー
ター/エンハンサー配列を含有するDNA分子が提供される。内因性の第1イン
トロンに位置するp55 TNF−R遺伝子プロモーター/エンハンサー配列を
含むプロモーター配列と機能的に結合している遺伝子を含有するDNA分子もま
た提供される。
【0158】 特許番号:5,795,967 発行日:1998年8月18日 発明の名称:腫瘍壊死因子アンタゴニストおよびその使用 要約:腫瘍壊死因子アンタゴニストが、炎症性免疫増強事象を抑制するのに治
療的に効果的な用量で投与される。本発明のアンタゴニストは、典型的にはいく
つかのクラスの中から選択され、好ましくは、腫瘍壊死因子に対する中和抗体で
ある。このアンタゴニストは、移植免疫性の抑制において、そして自己免疫疾患
の処置において有用である。
【0159】 特許番号:5,795,859 発行日:1998年8月18日 発明の名称:TNF毒性および/またはLPS毒性を阻止するペプチド 要約:本発明は、TNF毒性および/またはLPS毒性を阻止し得るペプチド
を提供する。本発明はさらに、有効成分としてそのようなペプチドを含む組成物
、およびこのような組成物を投与することを含む抗炎症処置方法に関する。本発
明のペプチドは、主として、ヒトTNFの残基1〜26に基づく。
【0160】 特許番号:5,789,550 発行日:1998年8月4日 発明の名称:TRAF阻害剤 要約:本発明は、腫瘍壊死因子レセプター会合因子(TRAF)により媒介さ
れるシグナル伝達の新規な阻害剤に関する。本発明は、新規な阻害剤タンパク質
(I−TRAF)、それらをコードする核酸、その組換え産生方法、ならびにス
クリーニングアッセイにおけるその使用および医薬品としてのその使用を包含す
る。
【0161】 特許番号:5,780,667 発行日:1998年7月14日 発明の名称:化合物、組成物ならびにそれらを用いたアレルギーおよび炎症の
処置 要約:式(I)[化学構造式については原特許を参照のこと]の新規なシクロ
ヘキサン誘導体が本発明に記載される。この化合物は、腫瘍壊死因子の産生を阻
害し、TNF産生によって媒介されるか、または悪化する疾患状態の処置におい
て有用である。この化合物はまた、ホスホジエステラーゼIVの酵素活性または触
媒活性の媒介または阻害において有用であり、従って、その媒介または阻害を必
要とする疾患状態の処置において有用である。
【0162】 特許番号:5,777,176 発行日:1998年7月7日 発明の名称:4,4−(二置換)シクロヘキサン−1−オールダイマーおよび
関連化合物 要約:本発明は、4,4−(二置換)シクロヘキサン−1−オールダイマーお
よび関連化合物の新規なダイマー、この化合物を含有する薬学的組成物、ならび
にアレルギー疾患および炎症疾患の処置におけるその使用、および腫瘍壊死因子
(TNF)産生を阻害するためのその使用に関する。
【0163】 特許番号:5,777,160 発行日:1998年7月7日 発明の名称:1,4,4−(三置換)シクロヘキサ−1−エンダイマーおよび
関連化合物 要約:本発明は、特定の1,4,4−(三置換)シクロヘキサ−1−エンダイ
マーおよび関連化合物に関する。これらはアレルギー疾患および炎症疾患の処置
において有用であり、腫瘍壊死因子(TNF)産生を阻害するために有用である
【0164】 特許番号:5,776,954 発行日:1998年7月7日 発明の名称:置換されたピリジルピロール、この化合物を含有する組成物、お
よびその使用 要約:本発明は、置換されたピリジルピロール、ならびにこの化合物を含有す
る組成物および処置使用に関する。本発明の化合物は、グルカゴンアンタゴニス
トであり、TNF−αおよびIL1の生合成および作用の阻害剤である。この化
合物は、グルカゴンをそのレセプターにおいて阻止し、それにより、血漿グルコ
ースのレベルを低下させる。本発明のピロール類はまた、TNF−αおよびIL
1の阻害剤であり、他のサイトカイン媒介疾患と同様に抗糖尿病剤として使用す
ることができる。サイトカイン媒介疾患は、1つまたは複数のサイトカインの過
剰な産生または調節されない産生が生じている疾患または状態をいう。インター
ロイキン−1(IL−1)および腫瘍壊死因子(TNF)は、様々な細胞で産生
されるサイトカインであって、免疫調節および他の生理学的状態(炎症など)に
関与するサイトカインである。
【0165】 特許番号:5,776,947 発行日:1998年7月7日 発明の名称:腫瘍壊死因子(TNF)の産生を阻害し、かつ/または敗血症シ
ョックを処置するためのキノリン−3−カルボキサミド化合物の使用 要約:示される水素原子(H<1〜9>)に対する置換基を必要に応じて有す
る式(I)を含むキノリン−3−カルボキサミド化合物、および化合物(I)の塩
の使用であって、生体における腫瘍壊死因子TNFの産生を阻害することおよび
/または生体における敗血症ショックの処置を目的とする組成物を製造するため
の使用。式(I)において、(a)−−−−は、破線によって含まれる原子間の
2つの共役二重結合を表し、(b)X1およびX2は別々に、酸素原子またはN
H<9>基から選択され、前記のX1およびX2は、H<7>またはH<8>に
結合している場合には単結合によって連結され、H<7>またはH<8>に結合
していない場合には二重結合によって連結され、(c)H<1〜9>は水素であ
るが、X1およびX2の少なくとも1つがNH<9>基である場合には、H<9
>が存在するだけであり、(d)H<7>およびH<8>は、X1、X2および
キノリン環の窒素原子(N)の中から選択される異なる原子に結合した水素であ
る。
【0166】 特許番号:5,776,915 発行日:1998年7月7日 発明の名称:レチノイドのホスホコリン類 要約:一般式(I)を有する新規なレチノイドホスホコリン類が開示される[
化学構造式については原特許を参照のこと]。式(I)において、Rはレチニル
基またはレチノイル基を表す。式(I)の化合物の光学異性体および幾何異性体
ならびにその薬学的に受容可能な塩もまた開示される。本発明の化合物は、その
本来のビタミンA様活性に加えて、抗腫瘍活性、抗乾癬活性および抗炎症活性を
示す。本発明は、この新規な化合物、その薬学的組成物およびその使用方法を包
含する。
【0167】 特許番号:5,773,582 発行日:1998年6月30日 発明の名称:腫瘍壊死因子ムテイン 要約:ヒト腫瘍壊死因子(hTNF)のムテイン、その産生方法、およびこの
ようなムテインをコードするDNAは、野生型のヒト腫瘍壊死因子と比較して、
優れた抗腫瘍活性およびより低い急性致死毒性を有することが見出される。
【0168】 特許番号:5,773,467 発行日:1998年6月30日 発明の名称:ベンゾフランスルホンアミド 要約:ベンゾフランカルボキシドおよびベンゾフランスルホンアミドは、例え
ば、ホスホジエステラーゼおよび腫瘍壊死因子を阻害するその能力により炎症お
よび喘息の処置における治療的有用性を有する。
【0169】 特許番号:5,772,997 発行日:1998年6月30日 発明の名称:HER2レセプターに対するモノクローナル応対 要約:増殖因子レセプターまたは増殖因子を過剰発現する腫瘍細胞の増殖を阻
害する方法であって、増殖因子レセプターの機能を阻害する抗体を用いてそのよ
うな細胞を処置することによる方法が開示される。増殖因子レセプターの機能を
阻害する抗体、および腫瘍壊死因子などの細胞傷害性因子を用いて腫瘍細胞を処
置する方法もまた開示される。増殖因子レセプターの機能を阻害することによっ
て、腫瘍細胞は、細胞傷害性因子に対する感受性がより大きくなる。
【0170】 特許番号:5,770,694 発行日:1998年6月23日 発明の名称:遺伝子操作されたBPI変異体タンパク質 要約:本発明は、BPIタンパク質およびアニオン性化合物を含む組成物を提
供する。そのような組成物は、(1)非抗菌活性および(2)エンドトキシン中
和活性を示す。さらに、本発明はBPIタンパク質の使用方法を提供する。
【0171】 特許番号:5,770,624 発行日:1998年6月23日 発明の名称:ある種のα−置換アリールスルホンアミドアセトヒドロキサム酸 要約:特に、本発明は、式I[化学構造式については原特許を参照のこと]の
化合物、薬学的に受容可能なプロドラッグ誘導体、およびその薬学的に受容可能
な塩、ならびにその調製方法、この化合物を含む薬学的組成物、およびこの化合
物を使用する哺乳動物におけるTNF−α活性およびマトリックス分解メタロプ
ロテイナーゼの阻害方法に関する。式Iにおいて、Arは、炭素環状アリール、
複素環アリールまたはビアリールを表し; R1は、低級アルキル、シクロアルキル、アリール−低級アルキル、低級アルコ
キシ−低級アルキル、アリール、シクロアルキル−低級アルキル、ハロ−低級ア
ルキルを表し; R2は、水素または低級アルキルを表し; R3およびR4は独立して、水素、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ、ヒド
ロキシ、アシルオキシ、低級アルコキシ−低級アルコキシ、トリフルオロメチル
またはシアノを表し;あるいはR3およびR4は一緒になって、低級アリレンジ
オキシを表し; nは1〜5の整数を表す。
【0172】 特許番号:5,770,402 発行日:1998年6月23日 発明の名称:マクロファージ炎症タンパク質−1γをコードするDNA 要約:新規な核酸、および構成的に発現するCC−ケモカインを含むペプチド
組成物が開示される。免疫応答の刺激、限定された発熱、増殖性細胞傷害および
T細胞媒介疾患の処置ならびに動物における細菌敗血症の予防における、MIP
−1γのアミノ酸配列およびそれをコードするDNAセグメントに関する使用方
法もまた開示される。
【0173】 特許番号:5,770,401 発行日:1998年6月23日 発明の名称:アレルギー反応を処置するための方法および組成物 要約:皮膚、目、鼻および気管支のアレルギー疾患を含むアレルギー反応を処
置するための方法および組成物が開示される。それぞれのエフェクターと拮抗的
に結合し、それによってアレルギー反応を抑制するインターロイキン−1および
腫瘍壊死因子レセプターならびにそれらのアナログが用いられる。
【0174】 特許番号:5,770,195 発行日:1998年6月23日 発明の名称:her2レセプターに対するモノクローナル抗体 要約:増殖因子レセプターまたは増殖因子を過剰発現する腫瘍細胞の増殖を阻
害する方法であって、増殖因子レセプターの機能を阻害する抗体を用いてそのよ
うな細胞を処置することによる方法が開示される。増殖因子レセプターの機能を
阻害する抗体、および腫瘍壊死因子などの細胞傷害性因子を用いて腫瘍細胞を処
置する方法もまた開示される。増殖因子レセプターの機能を阻害することによっ
て、腫瘍細胞は、細胞傷害性因子に対する感受性がより大きくなる。
【0175】 特許番号:5,767,151 発行日:1998年6月16日 発明の名称:3,3−(二置換)シクロヘキサン−1−イリジンアセタートダ
イマーおよび関連化合物 要約:本発明は、式(I)[化学構造式については原特許を参照のこと](I)
の新規な3,3−(二置換)シクロヘキサン−1−イリジンアセタートダイマー
および関連化合物、この化合物を含有する薬学的組成物、ならびにアレルギー疾
患および炎症疾患の処置におけるその使用、および腫瘍壊死因子(TNF)産生
を阻害するためのその使用に関する。
【0176】 特許番号:5,767,120 発行日:1998年6月16日 発明の名称:三環誘導体、組成物および使用方法 要約:式I[化学構造式については原特許を参照のこと](I)の化合物あるい
はその薬学的に受容可能な塩または溶媒和物が開示される。式Iにおいて、R<
3>は、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アルカリール、アラル
キル、シクロアルキル、アシルオキシメチル、アルコキシ、アルコキシメチル、
またはシクロアルキルで置換されたアルキルであり; R<4>は、H、アルキル、アルケニル、アルコキシ、または−OHである。 式Iの化合物を含有する薬学的組成物、腫瘍壊死因子−αの阻害方法、および式I
の化合物を投与することによる敗血症ショック、炎症またはアレルギー疾患の処
置方法もまた開示される。
【0177】 特許番号:5,767,097 発行日:1998年6月16日 発明の名称:活性化されたTリンパ球におけるリバビリンによるTh1/Th
2サイトカイン発現の特異的調節 要約:リバビリンが、活性化されたT細胞においてリンホカインンを調節する
ために効果的な投薬量範囲で患者に投与される。特に、リバビリンは、Th2に
より媒介されるT細胞応答を抑制して、Th1により媒介されるT細胞応答を促
進させるために使用される。従って、この場合、リバビリンを抗ウイルス剤とし
てそのよく認識された役割で投与する代わりに、リバビリンは、リンホカインの
発現における不均衡の処置において使用される。そのような不均衡は、アレルギ
ー性喘息およびアトピー性皮膚炎などのアレルギー性のアトピー傷害、蠕虫感染
およびリーシュマニア症、ならびにウイルス感染とも関連し得るか、または関連
し得ない様々な原発性および二次的な免疫不全症の随伴症であることが見出され
得る。
【0178】 特許番号:5,766,917 発行日:1998年6月16日 発明の名称:TNFレセプターを切断し得るプロテアーゼの同定方法および産
生方法 要約:細胞結合型p55腫瘍壊死因子レセプター(p55−TNF−R)の流
出に影響を及ぼす分子が、その産生方法とともに提供される。
【0179】 特許番号:5,766,865 発行日:1998年6月16日 発明の名称:生物学的流体中の低レベルのサイトカインを検出し得る細胞株 要約:生物活性のサイトカインまたは増殖因子を検出し得る細胞株の遺伝子操
作方法が提供される。この方法で作成される細胞株、およびこの細胞株を使用し
て生物学的流体における生物活性のサイトカインまたは増殖因子を検出する方法
もまた提供される。
【0180】 特許番号:5,763,621 発行日:1998年6月9日 発明の名称:メタロプロテイナーゼ阻害剤 要約:式(I)の化合物[化学構造式については原特許を参照のこと]。式(I
)において、R4は、必要に応じて置換されたC3〜C8シクロアルケニル基で
ある。この化合物は、マトリックスメタロプロテイナーゼの阻害剤である。
【0181】 特許番号:5,763,567 発行日:1998年6月9日 発明の名称:殺菌性/透過性増大性タンパク質の機能的ドメインに由来する生
物学的活性ペプチドおよびその使用 要約:本発明は、ヒト殺菌性/透過性増大性タンパク質(BPI)の機能的ド
メインのアミノ酸配列またはその部分配列であるアミノ酸配列を有するペプチド
、およびヘパリン結合、ヘパリン中和、LPS結合、LPS中和または殺菌活性
などのBPIの生物学的活性の少なくとも1つを有するその配列またはその部分
配列の変化体を提供する。本発明は、様々な治療に使用されるペプチドおよびそ
のようなペプチドの薬学的組成物を提供する。
【0182】 特許番号:5,763,423 発行日:1998年6月9日 発明の名称:トコフェリルホスホコリンの薬学的組成物、新規な使用および新
規な形態 要約:α−トコフェロールホスホコリンおよびその塩は、抗ウイルス活性、抗
真菌活性、抗炎症活性およびPAFアンタゴニスト活性を有することが見出され
た。この化合物および塩はまた、リポソームを形成し得ることが見出された。従
って、本発明は、哺乳動物におけるウイルス感染および真菌感染、PAF活性に
よる炎症傷害、および病理生理学的状態を処置する方法を提供する。この方法は
、α−トコフェロールホスホコリンまたはその薬学的に受容可能な塩を哺乳動物
に投与することによって行われる。本発明はまた、α−トコフェロールホスホコ
リンまたはその薬学的に受容可能な塩および薬学的に受容可能なキャリアを含む
薬学的組成物を提供する。さらに、本発明は、リポソーム二重層の構造成分とし
てα−トコフェロールホスホコリンまたはその塩を含むリポソームを提供する。
【0183】 特許番号:5,756,499 発行日:1998年5月26日 発明の名称:置換されたイミダゾール化合物 要約:サイトカイン阻害剤として治療において使用される新規な1,4,5−
置換イミダゾール化合物および組成物。
【0184】 特許番号:5,753,691 発行日:1998年5月19日 発明の名称:IL−1βの産生およびTNFαの放出を阻害する薬剤 要約:IL−1βの産生およびTNFαの放出を阻害する活性を有する1−シ
ンナモイル−2−ピロリドン誘導体の薬学的使用。そのような誘導体は、慢性リ
ウマチおよび敗血症などの疾患の処置または予防において有用である。
【0185】 特許番号:5,753,666 発行日:1998年5月19日 発明の名称:キノロン類およびその治療的使用 要約:1−アルキル置換−キノロン−3−カルボキサミドは、ホスホジエステ
ラーゼIVおよび/または腫瘍壊死因子の活性を阻害することによる治療的有用性
を有する。
【0186】 特許番号:5,753,653 発行日:1998年5月19日 発明の名称:メタロプロテイナーゼ阻害剤、それを含有する薬学的組成物およ
びその薬学的使用 要約:本発明は、式Iの化合物に関する[化学構造式については原特許を参照
のこと]I。式Iにおいて、Qは、C*およびNと一緒になって6員環を形成する
4個の環原子を有する二価基であり、この4個の環原子はそれぞれが非置換であ
るか、または好適な置換基で置換され、かつ少なくとも1つは、O、NおよびS
から選択されるヘテロ原子であり、残りは炭素原子であり;Arはアリール基ま
たはヘテロアリール基である。本発明はさらに、この化合物の薬学的に受容可能
なプロドラッグおよび薬学的に受容可能な塩に関する。本発明はまた、式Iの化
合物あるいはその塩またはプロドラッグを投与することによってメタロプロテイ
ナーゼ(特に、MMPまたはTNF−α)の活性を阻害する方法に関する。本発
明はさらに、効果的な量のこれらの化合物、塩およびプロドラッグを含む薬学的
組成物に関する。
【0187】 特許番号:5,753,628 発行日:1998年5月19日 発明の名称:主としてD−アミノ酸を含有するTNFのペプチド阻害剤 要約:6個〜8個の主としてD−アミノ酸からなるペプチドであって、腫瘍壊
死因子−αに結合し、腫瘍壊死因子−αがそのレセプターに結合することを妨げ
、腫瘍壊死因子−αの活性を阻害するペプチドが開示される。腫瘍壊死因子−α
の活性を阻害する方法、および腫瘍壊死因子−αが媒介する疾患および傷害に罹
っている個体を処置する方法が開示される。
【0188】 特許番号:5,747,514 発行日:1998年5月5日 発明の名称:メタロプロテイナーゼ阻害剤 要約:本発明は、治療的に活性なヒドロキサム酸およびカルボン酸誘導体、そ
の調製方法、それらを含有する薬学的組成物、ならびに医薬品におけるそのよう
な化合物の使用に関する。特に、この化合物は、組織分解に関与するメタロプロ
テイナーゼの阻害剤であり、さらに、腫瘍壊死因子の細胞からの放出阻害剤であ
る。
【0189】 特許番号:5,747,474 発行日:1998年5月5日 発明の名称:N<6>,N<6>−二置換cAMP、そのアナログおよび関連
ヌクレオシドを投与することによる免疫抑制 要約:治療有効量の環状AMP剤HE−33またはそのヌクレオシドの動物へ
の投与を含む免疫抑制処置を必要とする動物における免疫抑制の誘導方法。
【0190】 特許番号:5,744,304 発行日:1998年4月28日 発明の名称:炎症により誘導される組換え遺伝子の発現 要約:本発明は、様々な毒素、免疫原、病原体および自己免疫傷害に応答して
生じる炎症反応を制御して調節する方法を記載する。この方法は、抗サイトカイ
ンタンパク質または抗菌性タンパク質の遺伝子をサイトカイン応答性プロモータ
ーの制御下に含むベクターを用いる。動物モデルにおいて、アデノウイルスベク
ターはベクターを肝細胞に十分に送達し、その後、誘導されたサイトカインによ
る刺激に対してのみ応答することが示された。
【0191】 特許番号:5,741,667 発行日:1998年4月21日 発明の名称:腫瘍壊死因子レセプター会合因子 要約:本発明は、TRAFと呼ばれる新規な腫瘍壊死因子レセプター会合因子
に関する。この新規な因子は、2型TNFレセプター(TNF−R2)の細胞内
ドメインおよびCD40と特異的に会合することができ、TNFリガンドおよび
CD40リガンドの生物学的活性の媒介に関与している。
【0192】 特許番号:5,741,488 発行日:1998年4月21日 発明の名称:抗TNF抗体と組み合わせた抗CD4抗体による慢性関節リウマ
チの処置 要約:抗CD4抗体の投与が抗TNF抗体との組み合わせで行われるか、ある
いはその後に抗TNF抗体を投与することによる自己免疫疾患または炎症疾患の
処置方法が開示される。この方法は、広範囲の自己免疫疾患または炎症疾患を有
するヒトおよび他の哺乳動物の治療を助けるために使用することができる。
【0193】 特許番号:5,739,143 発行日:1998年4月14日 発明の名称:置換されたイミダゾール化合物 要約:サイトカイン阻害剤として治療において使用される新規な1,4,5−
置換イミダゾール化合物および組成物。
【0194】 特許番号:5,736,570 発行日:1998年4月7日 発明の名称:免疫治療用アリールアミド 要約:新規なアリールアミドは腫瘍壊死因子αの阻害剤であり、悪液質、エン
ドトキシンショックおよびレトロウイルス複製を治療するために使用することが
できる。典型的な実施形態は、N−ベンゾイル−3−アミノ−3−(3’,4’
−ジメトキシフェニル)プロパンアミドである。
【0195】 特許番号:5,736,138 発行日:1998年4月7日 発明の名称:ヒト細胞表面の膜タンパク質に特異的に結合するモノクローナル
抗体、およびそれを含有する薬学的組成物 要約:その抗体がTNFαおよび/またはTNFβの知られている作用を中和
するヒトTNFレセプタータンパク質に対するモノクローナル抗体またはそのフ
ラグメントが開示される。この抗体はキメラ体またはヒト化体であり得る。さら
に、本発明は、上記のモノクローナル抗体を得るための方法、ならびに上記のモ
ノクローナル抗体および/または抗体特性を有する上記タンパク質を含有する薬
学的組成物を提供する。
【0196】 特許番号:5,731,343 発行日:1998年3月24日 発明の名称:免疫病理学的傷害を処置するためのラジシコールの使用方法 要約:本発明は、前炎症性因子の産生との病因論的関連を有する免疫病理学的
傷害を、式の化合物[化学構造式については原特許を参照のこと]を投与するこ
とによって処置するため方法を提供する。式において、R1およびR2は独立し
て、Hまたは−COR3であり;R3は、H、1〜50Cアルキル、1〜20C
アルコキシ、2〜30Cアルケニル、2〜30Cアルケニルオキシ、2〜10C
アルキニル、6〜14Cアリールまたはアリールオキシ、5員〜6員の複素環(
1個〜3個のN、Oおよび/またはSのヘテロ原子を含有し、かつ必要に応じて
アリール基に縮合する)、3〜8Cシクロアルキル(必要に応じてアリール基に
縮合する)、または5〜8Cシクロアルケニルであり;R4はハロゲンである。
そのような前炎症性因子の例には、インターロイキン−1(IL−1)、インタ
ーロイキン−6(IL−6)、インターフェロン−γ(INF−γ)、腫瘍壊死
因子−α(TNF−α)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM−CS
F)、増殖関連因子KC、シクロオキシゲナーゼ−1(COX−1)、シクロオ
キシゲナーゼ−2(COX−2)、マクロファージ走化性タンパク質(MCP)
、誘導性一酸化窒素シンテターゼ(iNOS)、マクロファージ炎症性タンパク
質(MIP)、組織因子(TF)、ホスホチロシンホスファターゼ(PTPas
e)、およびエンドトキシンが含まれる。
【0197】 特許番号:5,730,975 発行日:1998年3月24日 発明の名称:TNF−αの機能に対するアンタゴニストを使用する肥満連鎖2
型糖尿病におけるインスリン耐性の処置 要約:TNF−αのmRNA発現の誘導が、肥満および糖尿病の4つの異なる
インスリン耐性霊長類モデルから得られた脂肪組織で認められた。TNF−αタ
ンパク質もまた局所的および全身的に亢進していた。肥満のfa/faラットに
おけるTNF−αの中和は、インスリンに応答したグルコースの末梢取り込みの
著しい増大を引き起こした。肥満に連鎖したII型真性糖尿病におけるインスリン
耐性に罹っている動物の処置方法が開示される。この方法は、TNF−αの機能
に対するアンタゴニストを薬学的に受容可能なキャリア物質に含む治療剤を提供
すること、および薬理的に効果的な量のそのような治療剤を動物に投与すること
を含む。
【0198】 特許番号:5,728,845 発行日:1998年3月17日 発明の名称:免疫治療用ニトリル 要約:新規なニトリルは腫瘍壊死因子αおよびホスホジエステラーゼの阻害剤
であり、悪液質、エンドトキシンショック、レトロウイルス複製、喘息および炎
症状態を治療するために使用することができる。典型的な実施形態は、3−フタ
ルイミド−3−(3,4−ジメトキシフェニル)プロピオニトリルである。
【0199】 特許番号:5,728,844 発行日:1998年3月17日 発明の名称:免疫治療剤 要約:新規なアミドはTNFαおよびホスホジエステラーゼの阻害剤であり、
悪液質、エンドトキシンショック、レトロウイルス複製、喘息および炎症状態を
治療するために使用することができる。典型的な実施形態は、3−フタルイミド
−3−(3−シクロペンチルオキシジ−4−メトキシフェニル)プロピオンアミ
ドである。
【0200】 特許番号:5,728,712 発行日:1998年3月17日 発明の名称:3,4−二置換フェニルスルホンアミドおよびその治療的使用 要約:3,4−二置換フェニルスルホンアミドは、TNFまたはホスホジエス
テラーゼの阻害による治療的有用性を有する。
【0201】 特許番号:5,726,166 発行日:1998年3月10日 発明の名称:マラリアの処置 要約:患者において、有害なレベルの少なくとも1つのサイトカインの分泌を
刺激する抗原を発現する感染性生物により引き起こされる疾患であって、リポ多
糖類の発現によってのみサイトカインの分泌を刺激する生物により引き起こされ
る疾患以外の疾患に伴う臨床的症状発現を処置または予防する方法は、阻害剤お
よび免疫原からなる群から選択される物質の効果的な非毒性量を、それを必要と
するヒトに投与することを含む。この場合、前記の阻害剤は、リポ多糖類以外の
リン脂質含有の腫瘍壊死因子誘導抗原による刺激の後で少なくとも1つのヒト単
球およびマウス腹腔マクロファージによる腫瘍壊死因子の分泌をインビトロで低
下または停止させる薬理学的に受容可能な物質である。前記の免疫源は、少なく
とも1つのB細胞エピトープを含む薬理学的に受容可能な物質であって、リポ多
糖類以外のリン脂質含有の腫瘍壊死因子誘導抗原による刺激の後で少なくとも1
つのヒト単球およびマウス腹腔マクロファージによる腫瘍壊死因子の分泌をイン
ビトロで低下または停止させる抗体の産生を刺激する物質である。阻害剤の例に
は、イノシトールモノホスファートおよびホスファチジルイノシトールの脂質が
含まれる。免疫原には、キャリアタンパク質を通常伴うこのような阻害剤が含ま
れる。
【0202】 特許番号:5,725,856 発行日:1998年3月10日 発明の名称:HER2レセプターに対するモノクローナル応対 要約:増殖因子レセプターまたは増殖因子を過剰発現する腫瘍細胞の増殖を阻
害する方法であって、増殖因子レセプターの機能を阻害する抗体を用いてそのよ
うな細胞を処置することによる方法が開示される。増殖因子レセプターの機能を
阻害する抗体、および腫瘍壊死因子などの細胞傷害性因子を用いて腫瘍細胞を処
置する方法もまた開示される。増殖因子レセプターの機能を阻害することによっ
て、腫瘍細胞は、細胞傷害性因子に対する感受性がより大きくなる。
【0203】 特許番号:5,723,681 発行日:1998年3月3日 発明の名称:3,3−(二置換)シクロヘキサン−1−01ダイマーおよび関
連化合物 要約:本発明は、新規な3,3−(二置換)シクロヘキサン−1−オールダイ
マーおよび関連化合物、この化合物を含有する薬学的組成物、ならびにアレルギ
ー疾患および炎症疾患の処置におけるその使用、および腫瘍壊死因子(TNF)
の産生を阻害するためのその使用に関する。
【0204】 特許番号:5,723,116 発行日:1998年3月3日 発明の名称:近位のサイトカインを遮断した後の重症な急性膵炎の低下した致
死率 要約:急性膵炎の処置方法が開示される。この方法は、急性膵炎患者に、TN
Fの可溶性レセプターなどの好適な腫瘍壊死因子(TNF)アンタゴニストまた
はその薬学的に受容可能な塩を効果的な量で投与することを含む。
【0205】 特許番号:5,721,121 発行日:1998年2月24日 発明の名称:腫瘍壊死因子レセプター免疫グロブリンのキメラタンパク質を産
生するための哺乳動物細胞培養方法 要約:本発明は、哺乳動物細胞培養による糖タンパク質を調製するための新規
な方法に関する。この方法において、産生された糖タンパク質のシアル酸含有量
が、細胞培養環境を操作することによって広範囲にわたって制御される。本発明
は、糖タンパク質のシアル酸含有量が、細胞の特異的な生産性に影響する細胞培
養パラメーターの変化によって改変される方法を提供する。本発明の好ましい実
施形態には、細胞培養の重量モル浸透圧濃度が細胞培養の生産期における転写エ
ンハンサーの濃度と同様に制御される細胞培養方法が含まれる。本発明はさらに
、可溶性の1型腫瘍壊死因子免疫グロブリンG1の新規な調製物および炎症疾患
または免疫関連疾患の処置におけるその使用を提供する。
【0206】 特許番号:5,720,954 発行日:1998年2月24日 発明の名称:HER2レセプターに対するモノクローナル応対 要約:増殖因子レセプターまたは増殖因子を過剰発現する腫瘍細胞の増殖を阻
害する方法であって、増殖因子レセプターの機能を阻害する抗体を用いてそのよ
うな細胞を処置することによる方法が開示される。増殖因子レセプターの機能を
阻害する抗体、および腫瘍壊死因子などの細胞傷害性因子を用いて腫瘍細胞を処
置する方法もまた開示される。増殖因子レセプターの機能を阻害することによっ
て、腫瘍細胞は、細胞傷害性因子に対する感受性がより大きくなる。
【0207】 特許番号:5,720,937 発行日:1998年2月24日 発明の名称:インビボでの腫瘍検出アッセイ 要約:HER2レセプターの発現を増幅して、腫瘍を検出するためのインビボ
アッセイ方法が開示される。このアッセイにおいて、哺乳動物の体内の細胞は、
HER2レセプターの細胞外ドメインに特異的に結合し、p185<HER2>
を過剰発現するSK−BR−3乳腫瘍細胞のインビトロでの増殖を阻害する抗体
に曝される。抗体は、一般に、細胞に対する抗体の結合度が定量され得るように
放射性同位元素で標識される。
【0208】 特許番号:5,719,184 発行日:1998年2月17日 発明の名称:3,3−(二置換)シクロヘキサン−1−カルボキシラートダイ
マーおよび関連化合物 要約:本発明は、新規な3,3−(二置換)シクロヘキサン−1−カルボキシ
ラートダイマーおよび関連化合物、そのような化合物を含有する薬学的組成物、
ならびにアレルギー疾患および炎症疾患の処置におけるその使用、および腫瘍壊
死因子(TNF)の産生を阻害するためのその使用に関する。
【0209】 特許番号:5,716,981 発行日:1998年2月10日 発明の名称:抗血管形成性組成物および使用方法 要約:本発明は、抗血管形成因子およびポリマーキャリアを含む組成物を提供
する。抗血管形成因子の典型的な例には、抗浸襲性因子、レチノイン酸類および
その誘導体、ならびにパクリタクセルが含まれる。血管を閉塞させる方法、なら
びに胆管、尿道、食道および気管/気管支の閉塞を除くための方法もまた提供さ
れる。
【0210】 特許番号:5,716,972 発行日:1998年2月10日 発明の名称:ピリジル置換イミダゾール 要約:式(I)の新規な化合物は有用なサイトカイン抑制剤であり、従って、
それにより媒介される疾患状態の処置および予防において有用であることが見出
された。
【0211】 特許番号:5,716,955 発行日:1998年2月10日 発明の名称:置換イミダゾール化合物 要約:サイトカイン阻害剤として治療において使用される新規な1,4,5−
置換イミダゾール化合物および組成物。
【0212】 特許番号:5,714,147 発行日:1998年2月3日 発明の名称:ハイブリッド免疫グロブリン 要約:新規なポリペプチドが、その作製方法およびその使用方法、ならびにそ
れをコードする核酸とともに提供される。これらのポリペプチドは、細胞表面接
着分子およびリガンドとして有用であり、治療または診断に対する組成物および
方法において有用である。
【0213】 特許番号:5,714,140 発行日:1998年2月3日 発明の名称:M−CSFの投与による生物活性IL−1の産生阻害方法 要約:本発明は、M−CSFの医学的使用、特に、天然型M−CSFまたは組
換えM−CSFまたはその誘導体を使用して炎症疾患およびアレルギーを処置す
るための方法および組成物を提供する。
【0214】 特許番号:5,712,381 発行日:1998年1月27日 発明の名称:MADD、TNFレセプター細胞死誘導領域リガンドタンパク質 要約:TNFレセプター細胞死誘導領域(「TNF−R1−DD」)の新規な
リガンドタンパク質が開示される。TNF−R1−DDリガンドタンパク質をコ
ードするポリヌクレオチドもまた、TNF−R1−DDリガンドタンパク質を作
製するベクター、宿主細胞および方法とともに開示される。TNF−R1−DD
リガンドタンパク質を含有する薬学的組成物、炎症状態の処置方法、ならびにT
NF−R細胞死誘導領域の結合阻害方法もまた開示される。TNF−R細胞死誘
導領域の結合の阻害剤を同定する方法、およびそのような方法によって同定され
る阻害剤もまた開示される。
【0215】 特許番号:5,712,286 発行日:1998年1月27日 発明の名称:ナフチリジン誘導体 要約:式(I)の化合物およびその薬学的に受容可能な塩が開示される。式(I
)において、R1はC1〜6アルキル基を表し;R2は式COOR4(ただし、
R4はC1〜5アルキル基を表す)の基を表し;R3は式COOR5(ただし、
R5はC1〜5アルキル基を表す)の基を表わす。この化合物は抗リウマチ剤で
あり、サイトカイン合成の調節剤、抗炎症剤、および抗アレルギー剤として有用
である。この化合物を含有する組成物およびこの化合物の作製方法もまた開示さ
れる。
【0216】 特許番号:5,712,155 発行日:1998年1月27日 発明の名称:腫瘍壊死因子−αレセプターおよび腫瘍壊死因子−βレセプター
をコードするDNA 要約:腫瘍壊死因子レセプターDNAおよびTNFレセプターをコードする発
現ベクター、ならびに組換え細胞培養の産物としてTNFレセプターを製造する
ための方法が開示される。
【0217】 特許番号:5,708,142 発行日:1998年1月13日 発明の名称:腫瘍壊死因子レセプター会合因子 要約:本発明は、TRAFと呼ばれる新規な腫瘍壊死因子レセプター会合因子
に関する。この新しい因子は、2型TNFレセプター(TNF−R2)の細胞内
ドメインと特異的に会合することができ、TNFの生物学的活性の媒介に関与し
ている。
【0218】 特許番号:5,705,389 発行日:1998年1月6日 発明の名称:α−腫瘍壊死因子の産生を阻害するオリゴヌクレオチド 要約:式[化学構造式については原特許を参照のこと]I(式中、Xは水素で
ある)の構造を有することを特徴とするα−TNFの抗制御性の抗メッセンジャ
ーRNAオリゴヌクレオチドの配列、または1個〜17個のオリゴヌクレオチド
の配列。これは、遊離形態、アルキル化形態、含硫形態、またはL−リシン誘導
体の形態において、α−TNFの産生を停止させるのに有用である。
【0219】 特許番号:5,705,364 発行日:1998年1月6日 発明の名称:哺乳動物細胞培養方法 要約:本発明は、哺乳動物細胞培養による糖タンパク質を調製するための新規
な方法に関する。この方法において、産生された糖タンパク質のシアル酸含有量
が、細胞培養環境を操作することによって広範囲にわたって制御される。本発明
は、糖タンパク質のシアル酸含有量が、細胞の特異的な生産性に影響する細胞培
養パラメーターの変化によって改変される方法を提供する。本発明の好ましい実
施形態には、細胞培養の重量モル浸透圧濃度が細胞培養の生産期における転写エ
ンハンサーの濃度と同様に制御される細胞培養方法が含まれる。本発明はさらに
、可溶性の1型腫瘍壊死因子免疫グロブリンG1の新規な調製物および炎症疾患
または免疫関連疾患の処置におけるその使用を提供する。
【0220】 特許番号:5,703,098 発行日:1997年12月30日 発明の名称:免疫治療用イミド/アミド 要約:イミド/アミドのエステルおよびアルコールは、腫瘍壊死因子αを誘導
するサイトカインの阻害剤であり、悪液質、エンドトキシンショック、喘息、喘
息およびレトロウイルス複製を治療するために使用することができる。典型的な
実施形態は、3−フタルイミド−3−(3,4−ジメトキシフェニル)プロパン
−1−オールである。
【0221】 特許番号:5,703,092 発行日:1997年12月30日 発明の名称:メタロプロテアーゼおよびTNFの阻害剤としてのヒドロキサム
酸化合物 要約:本発明は、新規なヒドロキサム酸およびその炭素環状酸およびその誘導
体に関し、そしてストロメライシンおよび他のマトリックスメタロプロテイナー
ゼなどのマトリックスメタロプロテイナーゼを阻害するための薬学的組成物およ
びこの新規化合物の使用方法に関し、腫瘍壊死因子(TNF)の産生をも阻害し
、従って、関節炎および他の関連する炎症疾患の処置に有用である。この新規な
化合物は下記の式Iによって表される[化学構造式については原特許を参照のこ
と]式I。
【0222】 特許番号:5,703,038 発行日:1997年12月30日 発明の名称:殺菌性/透過性増大性タンパク質ダイマー産物の治療的使用 要約:殺菌性/透過性増大性タンパク質(BPI)の改善された治療的使用に
は、増強されたインビボでの生物学的活性を特徴とする、BPIタンパク質産物
モノマーの生理学的に安定なダイマー会合の形態でのBPIタンパク質産物配合
物の使用が含まれる。好ましい配合物は50重量%以上のダイマー産物を含む。
【0223】 特許番号:5,7021,705 発行日:1997年12月30日 発明の名称:ホルモン媒介疾患を処置する抗体方法 要約:プロホルモン(好ましくは、腫瘍壊死因子)に結合し、それにより、プ
ロホルモンのタンパク質分解によるプロホルモンフラグメントの形成を妨げる切
断部位阻止抗体、ならびに疾患を処置するための予防的および治療的な方法を含
む抗体の使用、ならびに患者体内に存在するプロホルモンおよびプロホルモンフ
ラグメントの量を測定するための診断アッセイ。
【0224】 特許番号:5,700,909 発行日:1997年12月23日 発明の名称:プロサポシンおよびサイトカイン誘導ペプチド 要約:プロサポシンおよびそれから誘導されるペプチド誘導体は、インビトロ
での神経突起の生長を促進する。ペプチドのコンセンサス配列が、活性な神経突
起生長誘導サポシンCペプチドの配列を様々な造血性および神経増殖促進性のサ
イトカインの配列と比較することによって決定された。このサイトカイン誘導体
ペプチドは、その対応するサイトカインと同じプロセスを促進する。さらに、プ
ロサポシンおよびサポシンCは、エクスビボでの増大した神経細胞ミエリン形成
を促進する。
【0225】 特許番号:5,700,788 発行日:1997年12月23日 発明の名称:ナフタレンホスホン酸類のウレイド誘導体 要約:本発明の主題は、下記の式(I)を有する新規なナフタレンホスホン酸
類の新規なウレイド誘導体およびその薬学的に受容可能な塩である[化学構造式
については原特許を参照のこと](I)[化学構造式については原特許を参照の
こと]。式(I)において、mおよびnはそれぞれ同じであって、1〜4の整数
であり;pおよびqはそれぞれ同じであって、1〜3の整数であり;R基はそれ
ぞれ同じであって、遊離ホスホン酸基またはエステル化ホスホン酸基である。
【0226】 特許番号:5,698,711 発行日:1997年12月16日 発明の名称:脂肪族連結基またはヘテロ原子含有連結基によりアリールまたは
ヘテロアリールに連結されたフェニルを含有する化合物 要約:本発明は、様々な連結基によりアリール基に連結されたフェニル化合物
の腫瘍壊死因子を阻害するための薬学的使用に関する。本発明はまた、そのよう
な化合物、その調製、およびこの化合物を含有する薬学的組成物に関する。さら
に、本発明は、環状AMPホスホジエステラーゼを阻害するための化合物の薬学
的使用に関する。
【0227】 特許番号:5,698,706 発行日:1997年12月16日 発明の名称:複素環アミドおよび使用方法 要約:SH基またはアシルS基を有し、アミド、一級アミドまたはチオアミド
であるペプチジル誘導体は、MMPまたはTNFの阻害による治療的有用性を有
する。
【0228】 特許番号:5,698,579 発行日:1997年12月16日 発明の名称:環状アミド 要約:環状アミドは、腫瘍壊死因子の阻害剤であり、悪液質、エンドトキシン
ショック、およびレトロウイルス複製を治療するために使用することができる。
典型的な実施形態は、3−フェニル−3−(1−オキソイソインドリン−2−イ
ル)プロピオンアミドである。
【0229】 特許番号:5,698,564 発行日:1997年12月16日 発明の名称:ジフェニルジスルフィド化合物 要約:インターロイキン−1β(IL−1β)の産生または腫瘍壊死因子α(
TNFα)の放出に対する阻害活性を有するジフェニルジスルフィド化合物であ
って、慢性リウマチおよび敗血症などの疾患の処置または予防において有用なジ
フェニルジスルフィド化合物が記載される。
【0230】 特許番号:5,698,518 発行日:1997年12月16日 発明の名称:カルモジュリン、カルモジュリンアナログまたはカルモジュリン
アンタゴニストを用いる炎症および腫瘍増殖の調節方法 要約:炎症を阻害するために患者を処置する方法が開示される。この方法にお
いて、効果的な量のカルモジュリン、カルモジュリンアナログまたはカルモジュ
リンレセプターアゴニストが、腫瘍壊死因子の産生を阻害するために、かつ/ま
たはエラスターゼを高めるために患者に投与される。別の方法では、効果的な量
のカルモジュリンアンタゴニストが、免疫応答を刺激するために、あるいはエラ
スターゼ放出を阻害するために患者に投与される。別の実施形態において、カル
モジュリン、そのアナログまたはレセプターアゴニストによって腫瘍壊死因子お
よび/またはエラスターゼが調節される個体の傾向を明らかにするために患者の
血液サンプルに対して使用される診断試験が開示される。
【0231】 特許番号:5,698,391 発行日:1997年12月16日 発明の名称:オリゴマーフラグメントの合成的非ランダム化方法 要約:最初にランダムに組み立てられたオリゴマーの集団に由来する標的分子
に特異的な活性を有するオリゴマーを決定するのに有用な方法が提供される。開
示された方法は、最大の活性を有するオリゴマー決定するための選抜手順と結合
した、オリゴマーの次第に単純化された集合の繰り返される合成を含む。酵素が
使用されないために、これらの方法は、制御された様式でオリゴマー化され得る
任意の分子に適用することができる。
【0232】 特許番号:5,698,195 発行日:1997年12月16日 発明の名称:キメラな抗TNF抗体を使用する慢性関節リウマチの処置方法 要約:ヒト腫瘍壊死因子−α(TNFα)に特異的であり、慢性関節リウマチ
を含むTNFαが媒介する多数の病理および状態の診断および治療にインビボで
有用な抗TNF抗体、そのフラグメントおよび領域、ならびにネズミの抗体およ
びキメラな抗体をコードするポリヌクレオチド、抗体の製造方法、抗TNF抗体
あるいはそのフラグメント、領域または誘導体の免疫アッセイおよび免疫治療法
における使用方法が提供される。
【0233】 特許番号:5,695,993 発行日:1997年12月9日 発明の名称:内皮細胞タンパク質C/活性化タンパク質Cレセプターのクロー
ニングおよび調節 要約:ヒトタンパク質Cおよび活性化されたタンパク質Cは、Ca<2+>に
依存する様式で内皮細胞に特異的かつ選択的に飽和し得る(Kd=30nM、細
胞あたり7000部位)ほどに結合することが明らかにされた。発現クローニン
グによって、タンパク質Cに結合し得る新規なI型膜貫通糖タンパク質をコード
する1.3kbのCDNAが明らかにされた。このタンパク質は、CD1/MH
Cスーパーファミリーの1つであるようである。トロンボモジュリンのように、
タンパク質C活性化に関与するレセプター、内皮細胞タンパク質Cレセプター(
EPCR)の機能およびメッセージはともに、内皮細胞をTNFに曝すことによ
ってダウンレギュレーションされる。EPCRがCD1/MHCスーパーファミ
リーの1つとして同定されたことによって、炎症応答の調節におけるタンパク質
Cの役割が理解され、炎症応答の操作における薬学的使用方法が決定される。
【0234】 特許番号:5,695,953 発行日:1997年12月9日 発明の名称:腫瘍壊死因子阻害タンパク質をコードするDNAおよび組換え産
生方法 要約:腫瘍壊死因子(TNF)阻害タンパク質が単離され、実質的に精製され
る。TNF阻害タンパク質をコードするDNA、ベクター、宿主細胞、およびコ
ードされるタンパク質の組換え産生方法もまた示される。このTNF阻害タンパ
ク質は、(a)TNFのそのレセプターへの結合、および(b)TNFの細胞傷
害性作用を阻害する能力を有する。TNF阻害タンパク質ならびにその塩、機能
的誘導体および活性画分は、TNFの有害作用を中和するために使用することが
できる。
【0235】 特許番号:5,691,382 発行日:1997年11月25日 発明の名称:マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤によるTNF産生の阻
害 要約:本発明は、マトリックスメタロプロテイナーゼの阻害剤としても知られ
ている特定のヒドロキサム酸誘導体を投与することによってTNFにより媒介さ
れる状態における腫瘍壊死因子(TNF)の放出を阻害する方法に関する。従っ
て、本発明の方法は、TNFにより媒介される疾患または状態の管理において有
用である。
【0236】 特許番号:5,691,381 発行日:1997年11月25日 発明の名称:メタロプロテアーゼ阻害剤としてのヒドロキサム酸および炭素環
状酸 要約:本発明は、新規なヒドロキサム酸およびその炭素環状酸およびその誘導
体に関し、そしてストロメライシンなどのマトリックスメタロプロテイナーゼを
阻害するための薬学的組成物およびこの新規化合物の使用方法に関し、従って、
腫瘍壊死因子αの産生を阻害し、関節炎および他の関連する炎症疾患の処置方法
を提供する。この新規な化合物は下記の式Iによって表される[化学構造式につ
いては原特許を参照のこと]式I。
【0237】 特許番号:5,688,805 発行日:1997年11月18日 発明の名称:三環誘導体、組成物および使用方法 要約:式I[化学構造式については原特許を参照のこと](I)の化合物あるい
はその薬学的に受容可能な塩または溶媒和物が開示される。式Iの化合物を含有
する薬学的組成物、腫瘍壊死因子−αの阻害方法、および敗血症ショック、炎症
またはアレルギー疾患の処置方法もまた開示される。
【0238】 特許番号:5,686,455 発行日:1997年11月11日 発明の名称:イミダゾール誘導体およびサイトカイン阻害剤としてのその使用 要約:サイトカイン阻害剤としての2,4,5−トリアリールイミダゾール化
合物、およびサイトカイン阻害剤として使用される組成物。
【0239】 特許番号:5,686,431 発行日:1997年11月11日 発明の名称:病理学的プロセスの処置に対する低分子量ヘパリンの使用方法 要約:本発明は、薬学的に受容可能なキャリアおよび低分子量ヘパリン(LM
WH)を含む、TNF−α分泌の誘導が関与する病理学的プロセスの予防方法お
よび/または処置に対する方法に関する。本発明の薬学的組成物において、LM
WHは低い有効用量で提供され、約5日〜8日の間隔で投与される。さらに、L
MWHは、T細胞特異的抗原、分裂促進因子、マクロファージ活性化因子、破壊
された細胞外マトリックス(dECM)、ラミニン、フィブロネクチンなどに応
答した休止T細胞および/またはマクロファージによるインビトロでのTNF−
α分泌を阻害することができる。
【0240】 特許番号:5,686,259 発行日:1997年11月11日 発明の名称:26kdのTNFプロホルモンを検出するためのアッセイ方法 要約:プロホルモン(好ましくは、腫瘍壊死因子)に結合し、それにより、プ
ロホルモンのタンパク質分解によるプロホルモンフラグメントの形成を妨げる切
断部位阻止抗体、ならびに疾患を処置するための予防的および治療的な方法を含
む抗体の使用、ならびに患者体内に存在するプロホルモンおよびプロホルモンフ
ラグメントの量を測定するための診断アッセイ。
【0241】 特許番号:5,686,222 発行日:1997年11月4日 発明の名称:破壊されたTNFRp55を有する変異体マウス 要約:腫瘍壊死因子(TNF)の多数の生物学的活性は、55kDaおよび7
5kDaの2つの異なる細胞表面レセプターによって媒介される。腫瘍壊死因子
レセプター(TNFR)p55を有しない本発明の変異体マウスは、それでも、
機能的なTNFRp55分子を細胞表面で発現する。変異体マウスの通常の体重
およびサイズは変化していない。胸腺細胞発達およびリンパ球数は正常である。
潜在的な自己反応性T細胞のクローン消失は影響を受けていない。しかし、核転
写因子κB(NK−κB)の活性化は、TNFによる刺激の後で完全に阻害され
る。さらに、TNFRp55変異体マウスは、細菌のエンドトキシンまたはスー
パー抗原により誘導された敗血症ショックから保護されるが、リステリアクリア
ランスはひどく損なわれ、変異体マウスはリステリア感染により容易に死亡する
。従って、この2つのTNFレセプターは余るほど十分ではなく、独立的に制御
され、正常な生理学および病理学的生理学において異なる役割を果たしている。
【0242】 特許番号:5,679,696 発行日:1997年10月21日 発明の名称:脂肪族連結基またはヘテロ原子含有連結基によりアリールまたは
ヘテロアリールに連結されたフェニルを含有する化合物 要約:本発明は、様々な連結によりアリール成分に連結されたフェニル化合物
の、腫瘍壊死因子を阻害するための薬学的使用に関する。本発明はまた、そのよ
うな化合物、その調製、およびそのような化合物を含有する薬学的組成物に関す
る。さらに、本発明は、環状AMPホスホジエステラーゼを阻害ずるための化合
物の薬学的使用に関する。
【0243】 特許番号:5,679,684 発行日:1997年10月21日 発明の名称:炎症性サイトカインの阻害剤として有用なヒドロキシアルキルア
ンモニウム−ピリミジンおよびヌクレオシド誘導体 要約:式[化学構造式については原特許を参照のこと](I)の新規なヒドロ
キシアルキルアンモニウム−ピリミジンおよびヌクレオシド誘導体は、炎症性サ
イトカインの阻害剤として有用であることが見出された。それらは、特に、敗血
症ショック、悪液質、慢性関節リウマチ、炎症性腸疾患、多発性硬化症およびA
IDSの治療において使用することができる。この化合物は、典型的には、ヨー
ド置換ヌクレオシドを、適切に置換されたヒドロキシアルキルアミンと反応する
ことによって調製される。
【0244】 特許番号:5,679,338 発行日:1997年10月21日 発明の名称:関節軟骨および他の組織の崩壊を阻害するためのIL−4の使用 要約:出願人の発明は、治療用組成物、および変形性関節炎および慢性関節リ
ウマチに伴う関節軟骨の崩壊を処置するための方法を開示する。組成物は、関節
軟膏の崩壊を低下させるか、または阻害するために治療有効量のIL−4を、必
要に応じて薬学的に受容可能なキャリアまたは賦形剤の存在下で含む。関節軟骨
の崩壊処置方法は、関節軟膏の崩壊を低下させるか、または阻害するために治療
有効量のIL−4を、必要に応じて薬学的に受容可能なキャリアまたは賦形剤の
存在下で、そのような処置を必要とする対象者に投与することを含む。本発明は
また、腫瘍転移、歯周病、気腫および骨粗鬆症を処置するための組成物および方
法に関する。
【0245】 特許番号:5,677,182 発行日:1997年10月14日 発明の名称:プロホルモンタンパク質に対する切断部位阻止抗体およびその使
用 要約:プロホルモン(好ましくは、腫瘍壊死因子)に結合し、それにより、プ
ロホルモンのタンパク質分解によるプロホルモンフラグメントの形成を妨げる切
断部位阻止抗体、ならびに予防方法および疾患を処置するため治療方法を含む抗
体の使用、ならびに患者体内に存在するプロホルモンおよびプロホルモンフラグ
メントの量を測定するための診断アッセイ。
【0246】 特許番号:5,672,347 発行日:1997年9月30日 発明の名称:腫瘍壊死因子アンタゴニストおよびその使用 要約:腫瘍壊死因子アンタゴニストが、炎症性免疫増強事象を抑制するために
治療有効量で投与される。本発明のアンタゴニストは、典型的にはいくつかのク
ラスから選択されるが、好ましくは、腫瘍壊死因子に対する中和抗体である。ア
ンタゴニストは、移植免疫性の抑制および自己免疫疾患の処置において有用であ
る。
【0247】 特許番号:5,670,527 発行日:1997年9月23日 発明の名称:ピリジルイミダゾール化合物および組成物 要約:サイトカイン阻害剤として治療において使用される新規な1,4,5−
置換イミダゾール化合物および組成物。
【0248】 特許番号:5,670,526 発行日:1997年9月23日 発明の名称:1,3,4−オキサジアゾール類 要約:1,3,4−オキサジアゾール化合物が開示される。本発明の化合物は
免疫機能を抑制し、肝臓保護活性を有する。
【0249】 特許番号:5,670,506 発行日:1997年9月23日 発明の名称:ハロゲン、イソチオシナートまたはアジドで置換されたキサンチ
ン類 要約:式を有する化合物[化学構造式については原特許を参照のこと]ならび
にその塩およびその薬学的組成物が開示される。式において、nは5〜9の整数
であり、コア成分は複素環基であり、C[a]、C[b]およびC[c]はRエ
ナンチオマーまたはSエナンチオマーあるいはラセミ混合体であり、かつC[a
]、C[b]およびC[c]の炭素原子は、単結合、二重結合、エーテル結合ま
たはエステル結合によって一緒に結合し、R1、R2およびR3は独立して、ハ
ロ、ヒドロキシ、水素、ケト、イソチオシアノ、アジドまたはハロアセトキシで
あるが、R1、R2またはR3の少なくとも1つは、ハロ基、イソチオシアノ基
、アジド基またはハロアセトキシ基でなければならず、R4は、水素、C1〜6
アルキル、C1〜6アルケニル、シクロC4〜6アルキル、またはフェニルであ
り、ハロは、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを示す。
【0250】 特許番号:5,670,319 発行日:1997年9月23日 発明の名称:腫瘍壊死因子レセプター会合因子に対するアッセイ 要約:本発明は、TRAFと呼ばれる新規な腫瘍壊死因子レセプター会合因子
に関する。この新しい因子は、2型TNFレセプター(TNF−R2)の細胞内
ドメインと特異的に会合することができ、TNFの生物学的活性の媒介に関与し
ている。
【0251】 特許番号:5,670,149 発行日:1997年9月23日 発明の名称:リンホトキシン−β、リンホトキシン−β複合体、その薬学的調
製物および治療的使用 要約:本発明は、リンパ球の膜型タンパク質であるリンホトキシン−βに関す
る。このタンパク質は、ホルボールエステル(PNA)で刺激されたT細胞ハイ
ブリドーマll−23.D7細胞を含む多数の細胞の表面で見出される。本発明
はまた、リンホトキシン−βと、リンホトキシン−αなどの他のペプチドとの間
で形成される複合体、およびリンホトキシン−βの多数のサブユニットを含む複
合体に関する。このようなタンパク質および複合体は、細胞内で形成されたLT
−αを細胞表面に保持することにおいて有用である。細胞表面において、LT−
α/LT−βの複合体は、炎症調節剤、腫瘍増殖阻害剤、T細胞阻害剤、T細胞
活性化剤、自己免疫疾患調節剤またはHIV阻害剤として作用することができる。
さらに、LT−α/LT−β複合体の抗腫瘍活性は、LT−β遺伝子でトランス
フェクションされた腫瘍浸潤性リンパ球(TIL)によって腫瘍細胞に送達され
得る。
【0252】 特許番号:5,668,143 発行日:1997年9月16日 発明の名称:IL−1作用阻害剤としての複素環ベンゼンスルホニルイミン誘
導体 要約:本発明は、インターロイキン−1(IL−1)作用阻害剤としての複素
環ベンゼンスルホニルイミン誘導体およびその使用に関する。この阻害剤は、慢
性関節リウマチ、多発性硬化症、真性糖尿病、アテローム動脈硬化症、敗血症シ
ョックおよび肺線維症を含む本発明で開示される様々な疾患状態の処置において
有用である。
【0253】 特許番号:5,667,967 発行日:1997年9月16日 発明の名称:疾患関連マーカーとしてのT細胞レセプター可変転写物 要約:宿主HLAに関連するか、または攻撃されない新増殖性疾患と関連する
T細胞に関連する自己免疫変性疾患とT細胞レセプターの特異的可変領域との関
係を明らかにする方法が提供される。哺乳動物における疾患を引き起こすか、ま
たは哺乳動物における疾患である特定のT細胞レセプターを同定することによっ
て、様々な予防技術および治療技術を、天然の細胞または組織でのT細胞レセプ
ターの攻撃を阻害するために用いることができ、防御を高めることができる。さ
らに、個体は、特定の自己免疫疾患またはそのような疾患の発生に対する傾向に
関して診断することができる。
【0254】 特許番号:5,667,776 発行日:1997年9月16日 発明の名称:腫瘍壊死因子およびフリーラジカル捕捉剤を使用する生物学的損
傷の処置 要約:哺乳動物宿主における細胞、組織および他の身体部分に対する損傷は、
腫瘍壊死因子を、フリーラジカル捕捉剤または代謝阻害剤であり得る少なくとも
1つの生物学的緩和剤と一緒に使用することによって処置され得る。生物学的緩
和剤は、好ましくは、尿酸、ブチオニンスルホキシミン、ビタミンC、アスピリ
ン、またはノルジヒドログアイアレチン酸である。そのような組み合わせは、例
えば、ガン、感染性疾患、ならびに放射線療法、高酸素圧および化学療法により
引き起こされる損傷を処置するために使用することができる。
【0255】 特許番号:5,665,859 発行日:1997年9月9日 発明の名称:TNFレセプターの流出に影響する分子、その調製およびその使
用 要約:細胞結合型p55腫瘍壊死因子レセプター(p55−TNF−R)の流
出に影響する分子が、その作製方法とともに提供される。
【0256】 特許番号:5,665,777 発行日:1997年9月9日 発明の名称:マトリックスメタロプロテイナーゼのビフェニルヒドロキサマー
ト阻害剤 要約:式の化合物[化学構造式については原特許を参照のこと]またはその薬
学的に受容可能な塩は、マトリックスメタロプロテイナーゼおよびTNFαの分
泌を阻害し、炎症疾患状態の処置において有用である。マトリックスメタロプロ
テイナーゼおよびTNFαの分泌を阻害する組成物、およびマトリックスメタロ
プロテイナーゼおよびTNFαの分泌を阻害するための方法もまた開示される。
【0257】 特許番号:5,665,754 発行日:1997年9月9日 発明の名称:置換されたピロリジン類 要約:IV型ホスホジエステラーゼ(PDE−IV)の機能を阻害するのに有用な
新規なピロリジン化合物、ならびにそのような化合物の製造方法が開示される。
炎症疾患、および高まったレベルのサイトカインが関与する他の疾患、ならびに
中枢神経系(CNS)の傷害を処置することにおける適用もまたは開示される。
【0258】 特許番号:5,665,714 発行日:1997年9月9日 発明の名称:N−置換グリセロホスホエタノールアミン類 要約:本発明は、3−(2−イミダゾリニル)−2−イミダゾリニル置換基ま
たは2−イミダゾリニル置換基をエタノールアミン窒素に有する新規な治療的に
活性な脂肪アルキルおよびアルケニルエーテルグリセロホスホリピド、そのよう
な化合物およびその薬学的に受容可能な塩の使用方法、ならびにそれらを含有す
る薬学的組成物に関する。本発明の新規な治療的に活性な化合物および塩は、抗
腫瘍活性、抗乾癬活性、抗炎症活性および抗喘息活性を有する。
【0259】 特許番号:5,663,334 発行日:1997年9月2日 発明の名称:ピリミジルイミダゾール類の調製方法 要約:サイトカイン阻害剤として治療において使用される新規な1,4,5−
置換イミダゾール化合物および組成物。
【0260】 特許番号:5,658,949 発行日:1997年8月19日 発明の名称:レチノイン酸による腫瘍壊死因子の阻害 要約:細胞機能、腫瘍壊死因子および一酸化窒素の2つの重要な媒介因子の産
生を阻害し、腫瘍壊死因子または一酸化窒素の望ましくない産生またはレベルを
特徴とする病理生理学的状態を処置する新規な方法。本発明の方法は、レチノイ
ン酸化合物を用いる。最も好ましいレチノイン酸は、all−trans−レチ
ノイン酸である。レチノイン酸様化合物を使用する腫瘍壊死因子の阻害方法もま
た提供される。
【0261】 特許番号:5,658,940 発行日:1997年8月19日 発明の名称:スクシンイミドおよびマレイミドのサイトカイン阻害剤 要約:新規なスクシンイミド類およびマレイミド類は腫瘍壊死因子αおよびホ
スホジエステラーゼの阻害剤であり、悪液質、エンドトキシンショック、レトロ
ウイルス複製、喘息および炎症状態を治療するために使用することができる。典
型的な実施形態は、3−(3’,4’,5’,6’−テトラヒドロフタルイミド
)−3−(3”,4”−ジメトキシフェニル)プロピオン酸メチルである。
【0262】 特許番号:5,658,903 発行日:1997年8月19日 発明の名称:イミダゾール化合物、組成物および使用 要約:サイトカイン阻害剤として治療において使用される新規な1,4,5−
置換イミダゾール化合物および組成物。
【0263】 特許番号:5,658,851 発行日:1997年8月19日 発明の名称:化粧用組成物、薬学的組成物または皮膚科学的組成物におけるヒ
スタミンアンタゴニスト、インターロイキン−1アンタゴニストおよび/または
TNFαアンタゴニストならびに得られる組成物 要約:本発明は、化粧用組成物、薬学的組成物または皮膚科学的組成物におけ
るヒスタミンアンタゴニスト、インターロイキン−1アンタゴニストおよび/ま
たはTNFαアンタゴニストの使用であって、過敏性皮膚を処置するための使用
に関する。本発明は、特に、皮膚の炎症および/またはびらんおよび/または紅
斑および/または感覚異常感および/または炎症感および/またはかゆみおよび
/またはちくちく感および/またはひりひり感および/または不快感、および/
または皮膚および/または粘膜の突っ張りを予防し、かつ/または治療するため
のヒスタミンアンタゴニスト、インターロイキン−1アンタゴニストおよび/ま
たはTNFαアンタゴニストの使用に関する。本発明はまた、特定の製造物の刺
激性副作用、特に、特定の化粧用活性剤、皮膚科学的活性剤または薬学的活性剤
の刺激性副作用を制限するか、または除くヒスタミンアンタゴニスト、インター
ロイキン−1アンタゴニストおよび/またはTNFαアンタゴニストを含有する
組成物に関する。
【0264】 特許番号:5,656,644 発行日:1997年8月12日 発明の名称:ピリジルイミダゾール類 要約:サイトカイン阻害剤として治療において使用される新規な2,4,5−
トリアリールイミダゾール化合物および組成物。
【0265】 特許番号:5,656,272 発行日:1997年8月12日 発明の名称:キメラな抗TNF抗体を使用するTNF−α媒介クローン病の処
置方法 要約:ヒト腫瘍壊死因子−α(TNF−α)に特異的な抗TNF抗体、そのフ
ラグメントおよびその領域は、クローン病を含むTNFαにより媒介される多数
の病理学および状態の診断および治療にインビボで有用である。同様に、ネズミ
の抗体およびキメラな抗体をコードするポリヌクレオチド、抗体の製造方法、免
疫アッセイおよび免疫治療法における抗TNF抗体あるいはそのフラグメント、
領域または誘導体の使用方法が提供される。
【0266】 特許番号:5,654,407 発行日:1997年8月5日 発明の名称:ヒト抗TNF抗体 要約:ヒトTNFαに結合するヒトモノクローナル抗体(mAb)が開示され
る。IgMイソ型およびIgGイソ型の両方の自己抗体が開示される。好ましい
ヒトモノクローナル抗体は、B5(F78−1A10−B5mAb)として知ら
れている。この抗体は、3つの高親和性中和マウスmAbに匹敵する力価で、E
LISA形式において組換えヒトTNFα(rhTNFα)に結合する。この抗
体はまた、細胞表面TNFαに結合し、ヒト単球細胞株によるTNFα分泌を妨
げる。
【0267】 特許番号:5,654,323 発行日:1997年8月5日 発明の名称:複素環化合物 要約:サイトカイン阻害剤として有用な式(I)の化合物[化学構造式につい
ては原特許を参照のこと](I)。式(I)において、X、n、BおよびYは明細
書で定義されている通りである。
【0268】 特許番号:5,654,312 発行日:1997年8月5日 発明の名称:サリドマイド単独または他の薬剤と組み合わせたサリドマイドに
よる炎症性皮膚病および/または自己免疫性皮膚病の処置 要約:サリドマイド単独または他の皮膚科学的薬剤と組み合わせたサリドマイ
ドの治療有効量の局所的投与および/または全身投与を含む炎症性皮膚病および
自己免疫性皮膚病の処置方法。
【0269】 特許番号:5,652,353 発行日:1997年7月29日 発明の名称:腫瘍壊死因子−αムテインをコードするDNA 要約:本発明の目的は、ヒト腫瘍壊死因子ムテインまたはその薬学的に受容可
能な塩を提供することである。このムテインは、TNF配列が、1つまたは複数
のアミノ酸の欠失、挿入、置換またはそれらの組み合わせによって変化し、その
結果、ムテインが、ヒトp75−腫瘍壊死因子レセプターに対する結合親和性と
ヒトp55−腫瘍壊死因子レセプターに対する結合親和性との著しい差を示すこ
とを特徴とする。本発明はまた、そのようなムテインをコードするDNA配列、
そのようなDNA配列を含むベクター、そのようなベクターで形質転換された宿
主細胞、およびそのような形質転換宿主細胞を用いるそのようなムテインの産生
方法、ならびにそのようなムテインを含有する薬学的組成物、および疾病(例え
ば、ガン)を処置するためのその使用を含む。
【0270】 特許番号:5,652,243 発行日:1997年7月29日 発明の名称:エナンチオマー的に純粋なヒドロキシル化キサンチン化合物の使
用方法 要約:3,7−二置換キサンチンの1位で置換された直鎖アルキル(C5〜8
)のω−1アルコールの分割されたRまたはS(好ましくは、R)エナンチオマ
ーである化合物および薬学的組成物が開示される。本発明の化合物は、効果的な
量のそのような化合物の特定の投与様式に対するのと同様に、外部またはインサ
イチュでの一次刺激に対する細胞応答を調節することにおいて効果的である。
【0271】 特許番号:5,650,396 発行日:1997年7月22日 発明の名称:TGF−βを使用するCNSにおける炎症性サイトカインの調節
方法 要約:中枢神経系における炎症性サイトカインの発現を調節するための方法で
あって、好適な量のTGF−βを投与することを含む方法が開示される。この方
法は、効果的な量のTGF−βを投与することによって中枢神経系における前炎
症性サイトカインを抑制すること、および効果的な量のTGF−βを投与するこ
とによって中枢神経系における抗炎症性サイトカインを誘導することを含む。
【0272】 特許番号:5,650,316 発行日:1997年7月22日 発明の名称:ヒト疾患を処置するための三重鎖形成オリゴヌクレオチドの使用 要約:本発明は、抗新生物および非新生物性の細胞増殖疾患を処置する新規な
方法を提供する。本発明の方法は、腫瘍壊死因子の生物学的活性を阻害するため
に三重鎖形成オリゴヌクレオチドをヒトに投与することを含む。神経腫瘍学的状
態および腎臓ガンを処置する方法もまた提供される。
【0273】 特許番号:5,648,359 発行日:1997年7月15日 発明の名称:腫瘍壊死因子の産生阻害剤 要約:腫瘍壊死因子の産生または分泌を阻害するための組成物が提供される。
この組成物は、悪液質、敗血症ショック、多臓器不全、慢性関節リウマチ、炎症
性腸疾患、多発性硬化症、変形性関節症、ベーチェット病、全身性エリテマトー
デス(SLE)、移植片対宿主病(GvHD)、マラリア、後天性免疫不全症候
群(AIDS)、髄膜炎、肝炎およびII型真性糖尿病の処置に効果的である。こ
の組成物は、薬学的に効果的な量の式(1)の化合物を含む。
【0274】 特許番号:5,646,158 発行日:1997年7月8日 発明の名称:1,3,3−(三置換)シクロヘキサ−1−エンモノマーおよび
関連化合物 要約:本発明は、特定の1,3,3−(三置換)シクロヘキサ−1−エンモノ
マーおよび関連化合物に関する。これらは、アレルギー疾患および炎症疾患の処
置において有用であり、腫瘍壊死因子(TNF)産生を阻害するために有用であ
る。
【0275】 特許番号:5,646,154 発行日:1997年7月8日 発明の名称:腫瘍壊死因子の生成を阻害する薬学的組成物 要約:一般式(1)または(2)により表されるキナゾリン化合物は、腫瘍壊
死因子の産生または分泌を著しく阻害する活性を有し、腫瘍壊死因子がそのよう
な疾患の発症に関与していると考えられる疾患を処置するための薬剤として有用
である。[化学構造式については原特許を参照のこと](1)、[化学構造式に
ついては原特許を参照のこと](2)。式において、R<1>〜R<7>および
Aは特定の官能基を表す。
【0276】 特許番号:5,646,128 発行日:1997年7月8日 発明の名称:アデノシンキナーゼ関連状態を処置するための方法 要約:アデノシンキナーゼを選択的に阻害する新規な化合物、およびアデノシ
ンキナーゼ阻害剤の調製方法が提供される。アデノシンキナーゼを使用して、ア
デノシンの増大した局所的な濃度によって悪化し得る様々な炎症状態(関節炎お
よびSIRSを含む)を処置する方法もまた提供される。
【0277】 特許番号:5,644,034 発行日:1997年7月1日 発明の名称:腫瘍壊死因子結合リガンド 要約:本発明は、これらのリガンドがTNFに結合したときにTNFの生物学
的活性を変化させるような様式でヒト腫瘍壊死因子α(TNF)に結合するリガ
ンドに関する。好ましい形式において、リガンドは、TNFの内皮細胞の凝血促
進活性が阻害されるような様式;内皮細胞表面のレセプターに対するTNFの結
合が阻害されるような様式;腫瘍におけるフィブリン沈着およびTNFの腫瘍退
行活性の誘導を高めるような様式;およびTNFの細胞傷害性およびレセプター
結合活性が腫瘍細胞に対して影響されないか、高められるような様式でTNFに
結合する。このリガンドは、好ましくは、抗体、F(ab)フラグメント、単一
ドメイン抗体(dABs)、単鎖抗体、または血清結合タンパク質である。しか
し、リガンドは、リガンドはモノクローナル抗体またはそのF(ab)フラグメ
ントであるのが好ましい。
【0278】 特許番号:5,643,946 発行日:1997年7月1日 発明の名称:アレルギー疾患および炎症疾患の処置に有用な化合物 要約:式の化合物[化学構造式については原特許を参照のこと]が開示される
。式において、置換基は本発明で定義されている通りである。薬学的組成物なら
びにアレルギー疾患および炎症疾患の処置方法もまた教示される。
【0279】 特許番号:5,643,915 発行日:1997年7月1日 発明の名称:サリドマイド単独、または他の治療と組み合わせたサリドマイド
を用いた虚血/再灌流傷害の処置 要約:本発明により、サリドマイド単独、あるいは硝酸塩、β−アドレナリン
レセプター遮断剤、抗血小板/血栓溶解薬、アラキドン酸カスケードアンタゴニ
ストおよびカルシウムアンタゴニストとして作用する薬物からなる群から選択さ
れる他の薬物と組み合わせたサリドマイドを用いて再灌流傷害、虚血および流路
炎症状態を処置するための方法が提供される。サリドマイド単独、または他の治
療と組み合わせたサリドマイドを含む薬学的組成物もまた提供される。
【0280】 特許番号:5,643,893 発行日:1997年7月1日 発明の名称:炎症性サイトカインの阻害剤として有用なN−置換(ジヒドロキ
シボリル)アルキルプリン、インドールおよびピリミジン誘導体 要約:新規なN−置換(ジヒドロキシボリル)アルキルプリン、インドールお
よびピリミジン誘導体は、炎症性サイトカインの阻害剤として有用であることが
見出された。この誘導体は、特に、敗血症ショック、悪液質、慢性関節リウマチ
、炎症性腸疾患、多発性硬化症およびAIDSの治療において使用することがで
きる。この化合物は、典型的には、ブロモアルキルホウ素酸をプリン塩基、イン
ドール塩基またはピリミジン塩基と反応することによって調製される。
【0281】 特許番号:5,643,570 発行日:1997年7月1日 発明の名称:BPI−免疫グロブリンの融合タンパク質 要約:そのアミノ末端において、殺菌性/透過性増大性タンパク質またはその
生物学的に活性なフラグメントを含み、かつそのカルボキシ末端において、少な
くとも1つの免疫グロブリン重鎖定常ドメインを含み、細菌感染の処置において
有用な新規なハイブリッド融合タンパク質が開示される。そのようなタンパク質
をコードするDNA配列、そのようなタンパク質の組換え製造方法、および組換
え産物を含有する薬学的調製物もまた開示される。
【0282】 特許番号:5,641,783 発行日:1997年6月24日 発明の名称:置換アミノアルコール化合物 要約:式Iの直鎖状または分枝状の脂肪族炭化水素構造を有する化合物が開示
される[化学構造式については原特許を参照のこと]I。式Iにおいて、nは0〜
4の整数であり、mは4〜20の整数である。R1およびR2は独立して、水素
、炭素原子が20個までの長さの直鎖状または分枝状のアルキル、アルケニルま
たはアルキニル、あるいは−(CH2)[w]R5である。R1またはR2が−
(CH2)[w]R5である場合、wは0〜20の整数であり得るし、R5は、
ヒドロキシル基、ハロ基、C1〜8アルコキシル基、あるいは置換または非置換
の炭素環または複素環である。あるいは、R1およびR2は連結して、4個〜8
個の炭素原子を有する置換または非置換の飽和または不飽和の複素環を形成する
ことができ、Nは、得られる複素環のヘテロ原子である。R3は、水素またはC
1〜3のいずれかであり得る。これらの化合物において、R1またはR2、(C
H2)[n]および(CH2)[m]を含む炭素原子の総数は40を越えない。
R4は、置換または非置換の酸化型または還元型の環システムを含む末端成分で
あり、環システムは単環あるいは二縮合環または三縮合環を有し、環は3個〜7
個の環原子を含む。開示された化合物は、細胞刺激に対して望ましくない応答を
阻害するのに効果的な薬剤である。
【0283】 特許番号:5,641,751 発行日:1997年6月24日 発明の名称:腫瘍壊死因子阻害剤 要約:4個〜25個のアミノ酸からなるペプチドであって、腫瘍壊死因子−α
に結合して、腫瘍壊死因子−αがそのレセプターに結合することを妨げ、かつ腫
瘍壊死因子−αの活性を阻害するペプチドが開示される。瘍壊死因子−αの活性
を阻害する方法、および腫瘍壊死因子−αが媒介する疾患および傷害に罹ってい
る個体を処置する方法が開示される。
【0284】 特許番号:5,639,597 発行日:1997年6月17日 発明の名称:無細胞レセプター結合アッセイ、その作成および使用 要約:本発明は、天然リガンドまたは人工リガンドに対する細胞膜内のレセプ
タータンパク質の結合挙動を調べることができる無細胞レセプター結合アッセイ
に関する。これは、適切なキャリア分子(好ましくは、免疫グロブリンの重鎖)
に結合し、かつキャリアを介して、その生物学的性質を保持したまま、適切な固
相に結合されている特定のリガンドを含む。
【0285】 特許番号:5,639,593 発行日:1997年6月17日 発明の名称:TNFの測定方法 要約:プロホルモンからの成熟型タンパク質ホルモンの形成阻害剤を同定する
ための組成物および方法、および亢進したレベルの成熟型ホルモンと関連する疾
患(特に、敗血症、AIDSおよび自己免疫疾患)を処置するための阻害剤の予
防的および治療的な使用が記載される。
【0286】 特許番号:5,635,517 発行日:1997年6月3日 発明の名称:アミノ置換2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1
−オキソおよび1,3−ジオキソイソインドリンを用いてTNFαのレベルを低
下させる方法 要約:ベンゾ環においてアミノで置換された1−オキソ−および1,3−ジオ
キソ−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリンは、哺乳
動物におけるTNFαのレベルを低下させる。典型的な実施形態は、1,3−ジ
オキソ−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−アミノイソイン
ドリンである。
【0287】 特許番号:5,633,145 発行日:1997年5月27日 発明の名称:TNFαレセプター由来の結合タンパク質 要約:ヒトTNFαに結合し得るポリペプチドであって、ヒトTNFαに対す
る55kDレセプターおよび75kDレセプターからなる群から選択されるレセ
プターの細胞外結合ドメインの最初の3つのシステインリッチ領域を有するが、
4番目のシステインリッチ領域を有さないポリペプチドが提供される。ポリペプ
チドがTNFαに結合し得ることは、慢性関節リウマチなどのTNFα活性によ
り媒介される疾患の処置に使用できることを意味する。
【0288】 特許番号:5,632,982 発行日:1997年5月27日 発明の名称:銅によるTNFの細胞傷害性強化 要約:銅キレートは、表面の膜タンパク質レセプターを内部化する薬剤であっ
て、独立した細胞傷害活性を有する薬剤(特に、TNF)との組み合わせで、標
的細胞に対して使用される細胞傷害剤として役立つ。これらの薬剤が実質的に低
下した有害な副作用を有する濃度のこの2つの薬剤を用いることによって、この
ような組み合わせは効果的な細胞傷害活性を有することが明らかにされる。
【0289】 特許番号:5,631,286 発行日:1997年5月20日 発明の名称:アレルギー疾患または炎症疾患の処置に有用な化合物 要約:式(I)および(II)の新規なシクロヘキサン類が本発明で開示される
。それらは、腫瘍壊死因子の産生を阻害し、TNFの産生によって媒介されるか
、または悪化する疾患状態の処置において有用である。この化合物はまた、ホス
ホジエステラーゼIVの酵素活性または触媒活性の媒介または阻害において有用で
ある。[化学構造式については原特許を参照のこと](I)[化学構造式につい
ては原特許を参照のこと](II)。
【0290】 特許番号:5,631,258 発行日:1997年5月20日 発明の名称:炭素環アデノシンアナログを投与することによって免疫抑制を変
化させる方法 要約:本発明は、それを必要とする患者において免疫抑制を変化させ、腫瘍壊
死因子αを阻害する方法に関する。この方法は、式の化合物[化学構造式につい
ては原特許を参照のこと]またはその薬学的に受容可能な塩の効果的な免疫抑制
量をそのような患者に投与することを含む。式において、シクロペンタニル環に
おけるヒドロキシ置換基は、二環性置換基に対してcis配置にあり、 Y3はNであり、Y7、Y8およびY9はそれぞれ独立して窒素またはCH基で
あり、 QはNH2、ハロゲンまたは水素であり;かつ Zは水素、ハロゲンまたはNH2である。 同じ式の化合物を含む薬学的組成物もまた提供される。
【0291】 特許番号:5,629,315 発行日:1997年5月13日 発明の名称:エナンチオマー的に純粋なヒドロキシル化キサンチン化合物を使
用する疾患の処置 要約:3,7−二置換キサンチンの1位で置換された直鎖アルキル(C5〜8
)のω−1アルコールの分割されたRまたはS(好ましくは、R)エナンチオマ
ーである化合物および薬学的組成物が開示される。本発明の化合物は、効果的な
量のこの化合物の特定の投与様式に対するのと同様に、外部またはインサイチュ
での一次刺激に対する細胞応答を調節することにおいて効果的である。
【0292】 特許番号:5,629,285 発行日:1997年5月13日 発明の名称:TNF−αの分泌阻害剤 要約:生物学的に活性なTNF−αをもたらすTNF−α前駆体の切断を行う
TNF−α変換酵素(TACE)を阻害することにおいて有用な化合物および方
法が開示される。本発明で用いられる化合物は、ヒドロキサマート、チオール、
ホスホリルおよびカルボキシルなどのTACEを阻害し得る活性基を有するペプ
チジル誘導体である。
【0293】 特許番号:5,627,262 発行日:1997年5月6日 発明の名称:敗血症ショックを処置するための方法および組成物 要約:本発明は、哺乳動物における敗血症ショックを処置するための組成物お
よび方法、あるいは外科的手法に先立つ予防的処置としての組成物および方法を
包含する。これらは、CAP37タンパク質から誘導される細菌リポ多糖類結合
ペプチドを治療的に効果的な量で投与することを含む。好ましい態様において、
この組成物および使用方法は、CAP37のアミノ酸20〜44または120〜
146あるいはそのサブユニットを含むペプチドを含むことができる。
【0294】 特許番号:5,625,085 発行日:1997年4月29日 発明の名称:エンドトキシンショックを処置するためのアシルL−カルニチン
類のエステルおよびそれを含有する薬学的組成物 要約:アルカノイルL−カルニチン類のエステルは、エンドトキシンショック
を処置するための薬学的組成物を調製するために有用である。この場合、アルカ
ノイルは、2個〜26個の炭素原子を有する飽和または不飽和の直鎖状または分
枝状のアルカノイルであり、必要に応じて、トリアルキルアンモニウム、ジアル
キルスルホニウム、ヒドロキシル、カルボキシル、ハロゲン、メタンスルホニル
、およびヒドロキシスルホニルでω−置換される。
【0295】 特許番号:5,624,913 発行日:1997年4月29日 発明の名称:脳マラリアの哺乳動物におけるTNF−αを低下させる方法 要約:2−メチルチオ−ATPまたは2−クロロ−ATPの投与を含む脳マラ
リアの哺乳動物におけるTNF−αを低下させる方法。
【0296】 特許番号:5,616,490 発行日:1997年4月1日 発明の名称:TNF−αRNAを標的化するリボザイム 要約:炎症疾患の発症または維持に関連するmRNAを切断する酵素活性RN
A分子。
【0297】 特許番号:5,614,540 発行日:1997年3月25日 発明の名称:アレルギー疾患および炎症疾患の処置に有用な化合物 要約:式(I)の新規な化合物[化学構造式については原特許を参照のこと]
。式(I)において、X4は、置換シクロへキサン基またはシクロへキサン基で
あり、それ以外の置換基は本発明で定義されている通りである。これらの化合物
は、腫瘍壊死因子の産生を阻害し、TNF産生によって媒介されるか、または悪
化する疾患状態の処置において有用である。本発明の化合物また、ホスホジエス
テラーゼIVの酵素活性または触媒活性の媒介または阻害において有用であり、従
って、その媒介または阻害を必要とする疾患状態の処置において有用である。
【0298】 特許番号:5,612,476 発行日:1997年3月18日 発明の名称:抗エンドトキシン化合物 要約:ウイルス感染の敗血症ショックおよびLPS媒介活性化の処置に有用な
リピドAアナログが開示される。
【0299】 特許番号:5,612,349 発行日:1997年3月18日 発明の名称:ショック症状を処置するためのエナンチオマー的に純粋なヒドロ
キシル化キサンチン化合物 要約:3,7−二置換キサンチンの1位で置換された直鎖アルキル(C[5〜
8])のω−1アルコールの分割されたRまたはS(好ましくは、R)エナンチ
オマーである化合物および薬学的組成物が開示される。本発明の化合物は、効果
的な量のこの化合物の特定の投与様式に対するのと同様に、外部またはインサイ
チュでの一次刺激に対する細胞応答を調節することにおいて効果的である。
【0300】 特許番号:5,610,279 発行日:1997年3月11日 発明の名称:ヒトTNFレセプター 要約:本発明は、均一形態において、ならびにその生理学的に配合可能な塩に
おいて、TNFに結合する非溶解性タンパク質およびその可溶性または不溶性の
フラグメント、特に、約55kDまたは75kD(非還元SDS−PAGE条件
)の分子量を有するタンパク質に関し、そしてそのようなタンパク質の単離方法
、そのようなタンパク質に対する抗体、TNFに結合する非溶解性タンパク質お
よびその可溶性または不溶性のフラグメントをコードするDNA配列、ならびに
TNFに結合する可溶性フラグメントから部分的になり、かつヒト免疫グロブリ
ンの重鎖の第1の定常領域を除くすべてのドメインから部分的になるタンパク質
をコードするDNA配列、およびそれらによってコードされる組換えタンパク質
、ならびに形質転換された原核生物宿主細胞および真核生物宿主細胞を使用する
その製造方法に関する。
【0301】 特許番号:5,606,023 発行日:1997年2月25日 発明の名称:変異体腫瘍壊死因子タンパク質 要約:TNFR−p75レセプターに対する完全またはほぼ完全な結合能を保
持するが、TNFR−p55レセプターに対する限定された結合能を保持するだ
けである変異体腫瘍壊死因子タンパク質が提供される。腫瘍壊死因子レセプター
を有する細胞または組織をこの変異体腫瘍壊死因子タンパク質で処置することに
よって、腫瘍壊死因子により誘導される毒性を阻害する方法もまた提供される。
薬学的組成物、および抗腫瘍TNF−α療法を受けている患者における全身的な
腫瘍壊死因子誘導毒性をこのような組成物で阻害する方法もまた提供される。
【0302】 特許番号:5,605,923 発行日:1997年2月25日 発明の名称:炎症疾患の処置および腫瘍壊死因子の産生阻害に有用な化合物 要約:式(I)の新規なシクロヘキセン−イリデン誘導体が本発明で開示され
る。この化合物は、腫瘍壊死因子の産生を阻害し、TNF産生により媒介される
か、または悪化する疾患状態の処置において有用である。化合物はまた、ホスホ
ジエステラーゼIVの酵素活性または触媒活性の媒介または阻害において有用であ
り、従って、その媒介または阻害を必要とする疾患状態の処置において有用であ
る。[化学構造式については原特許を参照のこと](I)。
【0303】 特許番号:5,605,914 発行日:1997年2月25日 発明の名称:イミド類 要約:環状イミドは腫瘍壊死因子αの阻害剤であり、悪液質、エンドトキシン
ショックおよびレトロウイルス複製を治療するために使用することができる。典
型的な実施形態は、2−(2,6−ジオキソ−3−ピペリジニル)−4−アザイ
ソインドリン−1,3−ジオンである。
【0304】 特許番号:5,605,826 発行日:1997年2月25日 発明の名称:アポトーシスにおけるDNA断片化を活性化する24キロダルト
ン細胞質プロテアーゼ 要約:24キロダルトンの相対質量および規定されたアミノ酸組成を有するア
ポトーシス関連プロテアーゼが、腫瘍壊死因子−αまたはUV照射などのアポト
ーシス誘導因子で処理された哺乳動物細胞の細胞質抽出物からのその精製方法と
ともに開示される。この方法は、セリンプロテアーゼ阻害剤DK120によるア
フィニティークロマトグラフィー、その後のヘパリン−セファロースクロマトグ
ラフィーを含む。このプロテアーゼは、エラスターゼ様基質MAAPVに対する
活性を有し、単離されたU937細胞標的核においてアポトーシスを誘導するこ
とができる。
【0305】 特許番号:5,605,690 発行日:1997年2月25日 発明の名称:腫瘍壊死因子レセプターを使用する哺乳動物における活性なTN
F−αレベルを低下させる方法 要約:可溶性TNFRなどのTNFアンタゴニストを投与することによって哺
乳動物におけるTNF依存性炎症疾患を処置する方法。
【0306】 特許番号:5,602,173 発行日:1997年2月11日 発明の名称:アレルギー疾患または炎症疾患の処置に有用な化合物 要約:式(I)の新規なシクロヘキセン−イリデン誘導体が本発明で開示され
る。この化合物は、腫瘍壊死因子の産生を阻害し、TNFの産生によって媒介さ
れるか、または悪化する疾患状態の処置において有用である。この化合物はまた
、ホスホジエステラーゼIVの酵素活性または触媒活性の媒介または阻害において
有用であり、従って、その媒介または阻害を必要とする疾患状態の処置において
有用である。[化学構造式については原特許を参照のこと](I)。
【0307】 特許番号:5,602,166 発行日:1997年2月11日 発明の名称:サイトカイン阻害剤 要約:サイトカインの産生を阻害する方法、特に、それを必要とする哺乳動物
においてインターロイキン−1の産生を阻害し、腫瘍壊死因子の産生を阻害する
方法が発明されている。この方法は、そのような哺乳動物に、効果的な量のアザ
スピラン誘導体を投与することを含む。
【0308】 特許番号:5,602,157 発行日:1997年2月11日 発明の名称:アレルギー疾患または炎症疾患の処置に有用な化合物 要約:式(I)の新規な化合物が本発明で開示される。この化合物は、腫瘍壊
死因子の産生を阻害し、TNFの産生によって媒介されるか、または悪化する疾
患状態の処置において有用である。この化合物はまた、ホスホジエステラーゼIV
の酵素活性または触媒活性の媒介または阻害において有用であり、従って、その
媒介または阻害を必要とする疾患状態の処置において有用である。[化学構造式
については原特許を参照のこと](I)。
【0309】 特許番号:5,597,899 発行日:1997年1月28日 発明の名称:腫瘍壊死因子ムテイン 要約:ヒトp75−TNFレセプターに対して、ヒトp55−TNFレセプタ
ーに対するよりも大きな結合親和性を有するヒトTNFムテインには、野生型の
ヒトTNFに対して少なくとも1つの異なるアミノ酸を、野生型のアミノ酸配列
の33位、65位、67位、75位、87位、143位、145位または147
位に対応する位置に有するムテインが含まれる。
【0310】 特許番号:5,594,106 発行日:1997年1月14日 発明の名称:TNF−α分泌阻害剤 要約:生物学的に活性なTNF−αをもたらすTNF−α前駆体の切断を行う
TNF−α変換酵素(TACE)を阻害することにおいて有用な化合物および方
法が開示される。本発明で用いられる化合物は、ヒドロキサマート、チオール、
ホスホリルおよびカルボキシルなどのTACEを阻害し得る活性基を有するペプ
チジル誘導体である。
【0311】 特許番号:5,593,992 発行日:1997年1月14日 発明の名称:化合物 要約:サイトカイン阻害剤として治療において使用される新規な1,4,5−
置換イミダゾール化合物および組成物。
【0312】 特許番号:5,593,991 発行日:1997年1月14日 発明の名称:イミダゾール化合物、使用および製造方法 要約:サイトカイン阻害剤として治療において使用される新規な1,4,5−
置換イミダゾール化合物および組成物。
【0313】 本明細書の全体を通して、表2に挙げた特許を含めて、様々な特許および特許
以外の刊行物に言及してきた。それら各文献の全開示内容は参照により本明細書
に組み入れられる。米国特許出願第60/084,668号(1998年5月7
日出願)の開示内容も参照により本明細書に組み入れられる。
【0314】 本発明を現時点で好ましい態様に関して説明したが、この開示を概観すれば当
業者には様々な変更態様が明らかになると理解すべきである。そのような変更態
様は本発明の範囲に包含されるものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 CD4+Tリンパ球で行なった想起抗原増殖測定の結果を示す図。
A)はCPPSの病歴を持つ患者を表し、B)は健常者を表す。
【図2】 図1で得た想起増殖測定データの平均(SEM)カウント毎分を
示す。
【図3】 サンドイッチELISAによって測定される精漿TNF−αレベ
ルを示す図。
【図4】 サンドイッチELISAによって測定される精漿IL−8レベル
を示す図。
【図5】 サンドイッチELISAによって測定される精漿GM−CSFレ
ベルを示す図。
【図6】 サンドイッチELISAによって測定される精漿IL−1βレベ
ルを示す図。
【図7】 サンドイッチELISAによって測定される精漿IL−6レベル
を示す図。
【図8】 前立腺炎患者における精漿のTNF−αレベル対IL−1βレベ
ルの比較を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/5575 A61K 31/5575 31/56 31/56 31/708 31/708 31/711 31/711 38/00 39/395 D 39/395 45/00 45/00 A61P 13/00 A61P 13/00 13/08 13/08 25/04 25/04 43/00 111 43/00 111 C07K 14/52 C07K 14/52 14/54 14/54 14/705 14/705 14/715 14/715 C12Q 1/00 C C12Q 1/00 A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,GH,H U,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD, MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZW (72)発明者 ポニア,サティバラン アメリカ合衆国、21043 メリーランド州、 エリコット・シティ、フォールズ・ラン・ ロード、8493、アパートメント・エイチ Fターム(参考) 4B063 QA01 QA19 QQ03 QQ79 QR02 QR48 QR51 QR57 QS33 4C084 AA02 AA17 BA44 CA18 DA01 DA12 DA16 DA58 DB31 NA08 NA14 ZA081 ZA811 ZA961 ZB151 ZC022 ZC202 ZC412 4C085 AA13 CC03 4C086 AA01 AA02 BC22 BC38 CB07 DA01 DA10 EA18 FA02 GA07 HA07 HA21 MA01 MA04 MA09 NA08 NA14 ZA08 ZA81 ZA96 ZB15 ZC02 ZC20 ZC41 4H045 AA11 BA10 CA44 DA01 DA02 DA03 DA12 DA14 EA50

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被験者のある状態を診断する方法であって、その状態がサイ
    トカインの上昇したレベルに関係し、その方法がその被験者から採取された精液
    中またはその精液の一成分もしくは一画分中の1つまたは複数のサイトカインの
    レベルを決定することからなり、その状態の存在が1つまたは複数のサイトカイ
    ンの上昇したレベルによって示される方法。
  2. 【請求項2】 上記の状態が慢性骨盤痛症候群である請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 上記の状態が非細菌性前立腺炎である請求項1の方法。
  4. 【請求項4】 上記の状態が会陰部または骨盤領域の慢性で散発的な痛み、
    刺激性および閉塞性の排尿症状および/または性的機能への有害な影響である請
    求項1の方法。
  5. 【請求項5】 上記1つまたは複数のサイトカインのレベルが精液またはそ
    の一画分もしくは一成分で測定される請求項1の方法。
  6. 【請求項6】 上記1つまたは複数のサイトカインのレベルが精漿中で測定
    される請求項1の方法。
  7. 【請求項7】 上記サイトカインレベルが免疫測定法によって測定される請
    求項1の方法。
  8. 【請求項8】 上記サイトカインの1つまたは複数が、GM−CSF、IL
    −1β、IL−8、IL−6およびTNF−αからなる群より選択される請求項
    1の方法。
  9. 【請求項9】 上記サイトカインの少なくとも1つがTNF−αである請求
    項1の方法。
  10. 【請求項10】 被験者のある状態を診断する方法であって、その状態がT
    NF−αの上昇したレベルに関係し、その方法がその被験者から採取された精液
    中またはその精液の一成分もしくは一画分中のTNF−αのレベルを決定するこ
    とからなる方法。
  11. 【請求項11】 被験者のある状態を診断する方法であって、その状態が会
    陰部または骨盤領域の慢性で散発的な痛み、刺激性および閉塞性の排尿症状およ
    び/または性的機能への有害な影響であり、その方法がその被験者から採取され
    た精液中またはその精液の一成分もしくは一画分中のTNF−αのレベルを決定
    することからなり、その状態の存在がその精液中またはその精液のその成分また
    は画分中のTNF−αの存在によって示される方法。
  12. 【請求項12】 被験者の慢性骨盤痛症候群の診断方法であって、その被験
    者から採取された精液中またはその精液の一成分もしくは一画分中のTNF−α
    のレベルを決定することからなり、慢性骨髄痛症候群の存在がその精液またはそ
    の精液の一成分もしくは一画分中のTNF−αの存在によって示される方法。
  13. 【請求項13】 患者のある状態を処置する方法であって、その状態がその
    患者から得られる精液中またはその精液の一成分もしくは一画分中のTNF−α
    の上昇したレベルと関係し、その方法がその患者に薬学的に有効な量の抗TNF
    −α剤を投与することからなる方法。
  14. 【請求項14】 上記の状態が慢性骨盤痛症候群である請求項13の方法。
  15. 【請求項15】 上記の状態が非細菌性前立腺炎である請求項13の方法。
  16. 【請求項16】 上記の状態が会陰部または骨盤領域の慢性で散発的な痛み
    、刺激性および閉塞性の排尿症状および/または性的機能への有害な影響である
    請求項13の方法。
  17. 【請求項17】 上記の抗TNF−α剤がTNF−α合成の阻害剤、TNF
    −αプロセッシングの阻害剤およびTNF−α活性の阻害剤からなる群より選択
    される請求項13の方法。
  18. 【請求項18】 上記の抗TNF−α剤がTNF−αアンタゴニストである
    請求項13の方法。
  19. 【請求項19】 上記の抗TNF−α剤が、アデノシン、アンチセンスオリ
    ゴヌクレオチド、抗TNF−α抗体、二環式イミダゾール、クロルプロマジン、
    毛様体神経栄養因子、コルチコステロイド、シクロスポリンA、デキサメタゾン
    、グルココルチコイド、ヒスタミン、IL−10、IL−4、n−3ポリ不飽和
    脂肪酸、一酸化窒素、ペントキシフィリン、ホスホジエステラーゼ阻害剤、プロ
    スタグランジンE2、プロスタノイド、レチノイン酸、ロリプラム、可溶性TN
    Fレセプター、四価グアニルヒドラゾン、TGFβ、サリドマイド、TNFレセ
    プターキメラからなる群より選択される請求項13の方法。
  20. 【請求項20】 上記の抗TNF−α化合物がエタナーセプトである請求項
    13の方法。
  21. 【請求項21】 被験者のCPPSを診断する方法であって、その被験者か
    ら採取されたTリンパ球を、正常前立腺タンパク質、その断片または成分の認識
    に関して測定することからなる方法。
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