JP2002513763A - Cpgオリゴヌクレオチドを使用して寄生生物感染および関連する疾患を予防および処置するための方法 - Google Patents

Cpgオリゴヌクレオチドを使用して寄生生物感染および関連する疾患を予防および処置するための方法

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Abstract

(57)【要約】 寄生生物への曝露の危険がある被験体への寄生生物の曝露の前に、CpGオリゴヌクレオチドの投与によって寄生生物感染および感染に関連する疾患を予防するための方法が提供される。本発明はまた、寄生生物への曝露後にCpGオリゴヌクレオチドの投与によって寄生生物感染を有する被験体を処置するための方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、寄生生物感染および疾患の予防ならびに処置における、免疫刺激性
のCpGオリゴヌクレオチドの使用に関する。
【0002】 (発明の背景) 寄生生物は、生存するために他の生物に依存する生物であり、従って、その生
活環を継続させるために別の生物に入らなければならないか、または別の生物に
感染しなくてはならない。感染した生物(すなわち、宿主)は、寄生生物に栄養
および住処の両方を提供する。用語寄生生物は、その最も広い意味において、全
ての感染性の因子(すなわち、細菌、ウイルス、真菌、原生動物、および蠕虫)
を含み得るが、一般的に言えば、この用語は単に原生動物、蠕虫、および外寄生
生物の節足動物(例えば、マダニ、ダニなど)をいうために用いられる。原生動
物は、細胞内および細胞外での両方で(特に、血液中、消化管中、または組織の
細胞外マトリックス中で)複製し得る単細胞生物である。蠕虫は、ほとんど常に
細胞外性である多細胞生物である(Trichinella spp.を例外と
して)。蠕虫は、通常一次宿主からの出口、および複製するために二次宿主への
伝達を必要とする。これらの前述のクラスとは対照的に、外寄生生物の節足動物
は、宿主の身体の外部表面との寄生生物的な関係を形成する。
【0003】 その相互作用から寄生生物および宿主の両方が利益を得るような寄生生物−宿
主の共生的関係はほとんどない。その代わりに、寄生生物の感染、特に蠕虫感染
、およびその感染が起こす疾患は、最初は無症候性であるいくつかの寄生生物の
存在に起因して、慢性的な状態である。極端な例においては、感染および関連す
る疾患は、急性であり、そして処置せずに放置した場合には、致死的であり得る
。これらの後者の例は、全体の寄生生物感染の小さな割合を表し、これは、最も
考えられる理由としては、寄生生物は、増殖するために生存可能な宿主に究極的
に依存しているからである。
【0004】 寄生生物は、ほとんどの任意の組織または細胞型に感染し得るが、特定の寄生
生物に依存して、それらは細胞のサブセット(ヒトにおいては、赤血球、線維芽
細胞、筋肉細胞、マクロファージ、および肝細胞を含む)を優先的に標的化する
傾向がある。例えば、腸管において見出され、宿主の糞便との接触によって増殖
する原生動物Entamoeba histolyticaは、腸粘膜内層を横
切って移動し、他の身体の組織(例えば、最終的にアメーバ性の膿瘍を形成する
肝臓)に感染し得る。他の寄生生物は、蚊のような媒介宿主を介して伝播され得
る。外寄生生物の節足動物は、家庭のペット(例えば、イヌ、ネコ)にとって厄
介なものであり、そしてより重要なことには、るいそう症候群に寄与し得、そし
て農業用家畜における他の感染(例えば、バベシア症およびタイレリア症)の伝
播のための媒体として作用し得る。
【0005】 マラリアは、ヒトにおいて最も蔓延している寄生生物疾患である。マラリアを
引き起こす寄生生物(例えば、Plasmodium falciparum、
Plasmodium vivax、Plasmodium malariae
、Plasmodium knowlesi、およびPlasmodium o
vale)は、世界の発展途上地域で3億〜5億の新しい感染および年間150
万〜270万の死者を生じると見積もられている(WHO、1995)。さらに
、マラリアが風土病でない国からの旅行者の何千万人もが、マラリアが風土病で
ある国を訪問し、そしてこれらの旅行者の多くが、旅行中または帰宅後に病気に
倒れる。後者の場合は、現地の医師による疾患を扱う経験の欠如によって、迅速
な診断および処置の開始をし損なう特別な危険がある。
【0006】 ヒトにおける他の寄生生物感染としては、住血吸血症、フィラリア症、鉤虫、
回虫症、リーシュマニア症、旋毛虫症、シャーガス病、およびアフリカトリパノ
ソーマ症が挙げられる。
【0007】 ヒトの健康の危険に加えて、寄生生物はまた、農業用家畜(livestoc
k)ならびに家畜(domestic animal)および野生動物に対して
際だった危険を有する。農業用家畜およびいくつかの例において動物園の動物は
、2つの主要な理由のために、広範囲に及ぶ寄生生物疾患の伝染のための成熟し
た標的である。第1の理由は、家畜は通常、このような閉鎖された区域で生活し
、それによって全体の群れ(flockまたはherd)への寄生生物の伝染を
容易にする。第2の理由は、多くの腸管の寄生生物は、最終的には身体から出て
、いつも動物の牧草地を汚す糞便中に入るので、伝染および広範な感染の可能性
は高い。従って、寄生生物感染の予防を通して寄生生物が存在しない環境を維持
することは、これらの状況において非常に望ましい。
【0008】 免疫系による寄生生物の除去は、通常、抗原的には別個の発生段階からなる寄
生生物の複雑かつ変化する生活環に一部起因して不完全である。寄生生物の侵入
に対する免疫応答は、一般的には体液性(すなわち、抗体に基づく)ではなく、
従って免疫記憶は、通常感染に続いては起こらない。結果として、感染した個体
は、寄生生物に対する免疫を惹起せず、将来の感染に対して継続して感受性が高
い。
【0009】 寄生生物感染の処置および予防は、伝統的に、特定の寄生生物または寄生生物
のキャリア(例えば、蚊)に対して標的化される薬物(例えば、殺虫剤)の発見
に依存する。歴史的に生産的であるが、多くの寄生生物、特にマラリアを引き起
こす寄生生物は、今やこのような薬物に対する耐性を発達させ、そしてこの視野
における新規な薬物候補はほとんど存在しない(HoffmanおよびMill
er、1996、Marsh、1992年)。従って、この広範かつ重篤な疾患
を予防および処置する、新規かつより効果的な方法が必要とされている。かなり
の労力が特異的な抗寄生生物免疫応答を誘導するように設計されたワクチンの開
発に注がれてきた。この努力において実質的な進歩はあるが、抗マラリアワクチ
ンはこれまでに認可されていない。
【0010】 (発明の要旨) 本発明は、寄生生物感染および関連する疾患の予防ならびに処置におけるCp
Gオリゴヌクレオチドの使用に関する。
【0011】 1つの局面において、本発明は、被験体における寄生生物感染を予防するため
の方法に関し、この方法は、寄生生物に感染する危険性がある被験体に、寄生生
物感染を予防するために、少なくとも以下の式: 5’X1CGX23’ を含む配列を有するオリゴヌクレオチドの有効量を、寄生生物への曝露の前に投
与する工程を包含し、ここでこのオリゴヌクレオチドは、少なくとも6ヌクレオ
チドを含み、CおよびGはメチル化されておらず、そしてX1およびX2はヌクレ
オチドである。
【0012】 1つの実施態様において、このオリゴヌクレオチドは、6〜100ヌクレオチ
ドの長さである。本発明の別の実施態様において、上記の式のX1は、A、T、
またはGからなる群より選択される。なお別の実施態様において、上記の式のX 2 は、A、C、またはTからなる群より選択される。
【0013】 本発明のいくつかの実施態様において、寄生生物に感染する危険性がある被験
体は、ヒトである。なお他の実施態様において、この被験体はヒトではない。な
おさらなる実施態様において、本発明は、ネコ、イヌ、ウシ、ブタ、ヒツジ、ウ
マ、ニワトリ、アヒル、ガチョウ、魚、ヤギ、マウス、ラット、アレチネズミ、
ウサギ、および動物園の動物からなる群より選択される被験体に関する。
【0014】 本発明の1つの実施態様において、この被験体は、細胞内寄生生物に感染する
危険性がある。別の実施態様において、この寄生生物は、偏性細胞内寄生生物で
ある。なおさらなる実施態様において、本発明の方法は、以下の寄生生物による
感染の予防に関する:Plasmodium falciparum、Plas
modium ovale、Plasmodium malariae、Pla
smodium vivax、Plasmodium knowlesi、Ba
besia microti、Babesia divergens、Tryp
anosoma cruzi、Toxoplasma gondii、Tric
hinella spiralis、Leishmania major、Le
ishmania donovani、Leishmania brazili
ensis、およびLeishmania tropica。別の実施態様にお
いて、本方法は、以下の寄生生物による感染の予防に関する:Trypanos
oma gambiense、Trypanosoma rhodesiens
e、およびSchistosoma mansoni。好ましい実施態様におい
て、本方法は、マラリアを引き起こす寄生生物による感染の予防に関する。
【0015】 本発明の1つの実施態様において、この被験体はまた、1つ以上の非CpGオ
リゴヌクレオチド治療剤の有効量を投与される。好ましい実施態様において、こ
の非CpGオリゴヌクレオチド治療剤薬剤は、殺寄生生物薬である。他の好まし
い実施態様において、この非CpGオリゴヌクレオチド治療剤は、IL−1、I
L−6、IL−12、IL−15、IL−18、IFN−γ、TNF−α、GM
−CSF、CD40リガンド、およびFlt3リガンドからなる群より選択され
る。IL−12およびIFN−γが投与されるいくつかの実施態様においては、
IL−12がIFN−γ投与の前に投与される。
【0016】 本発明の1つの実施態様において、このオリゴヌクレオチドが1回より多い回
数投与される。他の実施態様において、このオリゴヌクレオチドは、寄生生物に
感染される少なくとも7日前に投与される。なお他の実施態様において、このオ
リゴヌクレオチドは、寄生生物に感染される少なくとも2日前に投与される。な
おさらなる実施態様において、このオリゴヌクレオチドは、寄生生物に感染され
る少なくとも24時間前に投与される。
【0017】 本発明のいくつかの実施態様に従うと、このオリゴヌクレオチドは、経口的に
、粘膜に、経皮的に、皮下に、非経口的にまたは吸引により投与される。他の実
施態様において、このオリゴヌクレオチドは、徐放ビヒクル中に投与される。な
おさらなる実施態様において、この徐放ビヒクルは、リポソームである。
【0018】 別の局面において、本発明は、少なくとも以下の式を含む配列を有するオリゴ
ヌクレオチドを含む薬学的調製物に関する: 5’X1CGX23’ ここで、オリゴヌクレオチドは、少なくとも6ヌクレオチドを含み、CおよびG
は、非メチル化されており、X1およびX2は、少なくとも一つの治療剤および治
療的に受容可能なキャリアであるヌクレオチドである。別の局面において、本発
明は、上記の式を有する本発明のオリゴヌクレオチド、治療的に受容可能なキャ
リア中の非CpGオリゴヌクレオチド治療剤を含む薬学的調製物を、少なくとも
一つの容器中に含み、かつ使用のための説明書を含むキットに関する。ここで、
そのオリゴヌクレオチドおよび治療剤は、別々の容器中に存在する。
【0019】 いくつかの実施態様において、徐放デバイスを使用して、本発明の化合物を送
達する。いくつかの実施態様において、少なくとも7日間放出し得る、本発明の
オリゴヌクレオチドおよびポリマーを含む徐放デバイスを、使用する。別の実施
態様において、少なくとも10日間放出し得る、本発明のオリゴヌクレオチドお
よびポリマーを含む徐放デバイスを使用する。さらに他の実施態様において、少
なくとも30日間放出し得る、本発明のオリゴヌクレオチドおよびポリマーを含
む徐放デバイスを使用する。そして、なおさらなる実施態様において、少なくと
も60日間放出し得る、本発明のオリゴヌクレオチドおよびポリマーを含む徐放
デバイスを使用する。
【0020】 本発明の別の局面において、リーシュマニア属(Leishmania)以外
の寄生生物に感染した被験体を処置するための方法を提供し、これは、少なくと
も以下の式を含む配列を有するオリゴヌクレオチドの非リーシュマニア属寄生生
物感染を処置するために有効な量を被験体に投与することを含む: 5’X1CGX23’。
【0021】 ここで、このオリゴヌクレオチドは、少なくとも6ヌクレオチドを含み、ここ
で、CおよびGは、メチル化されておらず、そしてここで、X1およびX2は、ヌ
クレオチドである。本明細書中で使用する場合、「非リーシュマニア属寄生生物
感染」は、リーシュマニア属の種以外の寄生生物により生じる感染である。いく
つかの実施態様において、この処置方法は、6〜100ヌクレオチド長のオリゴ
ヌクレオチドの使用を含む。さらに別の実施態様において、この処置方法は、上
記の式におけるX1が、A、TまたはGの群から選択されるオリゴヌクレオチド
を使用する。なお別の実施態様において、この処置方法は、上記の式のX2が、
A、CまたはGからなる群から選択される、オリゴヌクレオチドを使用する。
【0022】 本発明のいくつかの実施態様において、この処置の方法は、ヒト被験体に指向
される。別の実施態様において、この処置の方法は、非ヒト被験体に指向される
。特定の実施態様において、寄生生物感染を有する被験体は、ネコ、イヌ、ウシ
、ブタ、ヒツジ、ウマ、ニワトリ、アヒル、ガチョウ、魚、ヤギ、マウス、ラッ
ト、アレチネズミ、ウサギおよび動物園の動物からなる群から選択される。
【0023】 一つの実施態様において、処置の方法は、細胞内寄生生物に感染した被験体に
指向される。別の実施態様において、処置の方法は、細胞内偏性寄生生物に感染
した被験体に指向される。好ましい実施態様において、処置の方法は、Plas
modium falciparum、Plasmodium ovale、P
lasmodium malariae、Plasmodium vivax、
Plasmodium knowlesi、Babesia microti、
Babesia divergens、Trypanosoma cruzi、
Toxoplasma gondiiまたはTrichinella spir
alisに感染した被験体に指向される。他の実施態様において、処置の方法は
、Trypanosoma gambiense、Trypanosoma r
hodesienseおよびSchistosoma mansoniに感染し
た被験体に指向される。なおより好ましい実施態様において、処置の方法は、マ
ラリアを引き起こす寄生生物に感染した被験体に指向される。
【0024】 特定の実施態様において、寄生生物感染を有する被験体はまた、一つ以上の非
CpGオリゴヌクレオチド治療剤の有効量を投与される。いくつかの実施態様に
おいて、非CpGオリゴヌクレオチド治療剤は、殺寄生生物薬である。なお他の
実施態様において、寄生生物感染を有する被験体はまた、IL−1、IL−6、
IL−12、IL−15、IL−18、IFN−γ、TFN−α、GM−CSF
、CD40リガンドおよびFlt3リガンドからなる群から選択される非CpG
オリゴヌクレオチド治療剤を投与される。寄生生物感染を有する被験体に、IL
−12およびIFN−γが投与される特定の実施態様では、IFN投与に先立っ
て、IL−12が投与される。
【0025】 別の実施態様において、オリゴヌクレオチドは、寄生生物感染を有する被験体
に一回より多く投与される。さらに他の実施態様において、オリゴヌクレオチド
は、寄生生物感染を有する被験体に寄生生物感染の24時間以内に投与される。
なおさらなる実施態様において、オリゴヌクレオチドは、寄生生物感染の48時
間以内に投与される。なお他の実施態様において、オリゴヌクレオチドは、寄生
生物感染の7日以内に投与される。
【0026】 いくつかの実施態様において、オリゴヌクレオチドは、経口により、粘膜に、
経皮的に、皮下に、非経口的に、または吸入により、寄生生物感染を有する被験
体に投与される。なお別の実施態様において、オリゴヌクレオチドは、寄生生物
感染を有する被験体に徐放ビヒクルで投与される。さらなる実施態様において、
徐放ビヒクルは、リポソームである。
【0027】 本明細書中に記載される本発明の全ての局面および実施態様について、言及さ
れるオリゴヌクレオチドは、少なくとも以下の式を含む配列を有するオリゴヌク
レオチドであることが理解されるべきである: 5’X1CGX23’ ここで、オリゴヌクレオチドは、少なくとも6オリゴヌクレオチドを有する。こ
こで、CおよびGは、非メチル化されており、そしてここでX1およびX2はヌク
レオチドである。
【0028】 (好ましい実施態様の詳細な説明) 本発明は、被験体へ非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドを投与すること
により、被験体における寄生生物感染が予防されたという発見に関する。本明細
書中で使用する場合、用語「CpG含有オリゴヌクレオチド」および「CpGオ
リゴヌクレオチド」は、互換的に使用される。本発明が前提条件とする観察は、
CpGオリゴヌクレオチドが、免疫系を刺激し、それにより、マラリアを引き起
こすような寄生生物に対する防御、および寄生生物感染の処置を提供する能力が
あることを実証する。
【0029】 一つの局面において、本発明は、被験体における寄生生物感染を阻害するため
の方法に関する。寄生生物感染は、多くの方法で生じ得る寄生生物への曝露から
生じる。伝播は、感染個体からの体液、組織、または老廃物との接触を介して、
あるいは昆虫のような中間宿主との接触(例えば、虫さされ)を介して可能であ
る。寄生生物に感染した個体は、体液、組織または老廃物のサンプル中の寄生生
物体または残骸の観察を含む身体的症状および/または臨床的所見に基づいて同
定され得る。
【0030】 一つの局面において、本発明の方法は、寄生生物に感染した危険のある被験体
に、被験体における寄生生物感染を予防するために有効な量のCpGオリゴヌク
レオチド投与する工程を包含する。本明細書中において定義される場合、「寄生
生物に感染する危険性のある」個体は、感染した個体との接触を含む、寄生生物
感染が一般的である条件または環境のような、感染性の寄生生物への任意の曝露
の危険性を有する個体をいう。被験体は、被験体が、寄生生物感染に罹患してい
ることがわかっているかまたは後に診断されたかのいずれかである別の個体に曝
露されるかまたは接触する可能性がある場合、寄生生物感染の危険性がある。例
えば、寄生生物感染が、風土病である領域への旅行が予定される個体は、寄生生
物に感染する危険性のある人物であると考えられる。いくつかの国での寄生生物
の蔓延およびそれらが引き起こす疾患は、これらの地域に割り当てられた旅行者
、労働者および軍人が、寄生生物に曝露され、その結果、寄生生物感染に罹患す
る危険性の可能性を増加する。
【0031】 予防的処置のためのCpGオリゴヌクレオチドの使用に加えて、本発明はまた
、寄生生物感染を有する被験体の処置のためのCpGオリゴヌクレオチドの使用
を包含する。「寄生生物感染を有する被験体」は、感染性の寄生生物に曝露され
、そして体内に、急性または慢性の検出可能なレベルの病原体を有する被験体で
ある。CpGオリゴヌクレオチドを使用して、感染性の病原体(すなわち、寄生
生物)のレベルを減じ得るか、または撲滅し得る生来の免疫応答を増強し得る。
先天性の免疫応答は、抗原に関与せず、従って、任意の型の病原体に対して有用
である。先天性の免疫応答に加えて、CpGオリゴヌクレオチドもまた、抗原が
、CpGオリゴヌクレオチドとともに投与される場合、抗原特異的免疫応答を増
強し得る。しかし、抗原特異的免疫応答は、本発明に従う予防または処置の目的
のためには、必要とされない。本明細書中で使用される場合、感染性寄生生物疾
患は、体内の寄生生物の存在から生じる疾患である。
【0032】 好ましい実施態様において、被験体は、Plasmodium種に起因するマ
ラリアに曝露されている。他の実施態様において、被験体は、Trypanos
oma cruzi、Trichinella spiralis、Babes
ia種またはToxoplasma gondiiに感染している。処置の態様
として使用される場合、本発明のCpGオリゴヌクレオチドは、寄生生物への曝
露が疑われる、または確認された後に投与され得る。本明細書中で議論される場
合、寄生生物に感染した被験体は、しばしば、寄生生物感染の存在の同定に使用
され得、そしていくつかの例では関与する特定の寄生生物を同定するために使用
され得る症状のセットを表す。
【0033】 本発明の化合物および方法が、予防および処置することを求める寄生生物感染
は、ヒトおよびヒト以外の脊椎動物に生じる寄生生物感染を含む。いくつかの実
施態様に従うと、本発明の方法は、ヒト被験体に対して指向される。なお他の実
施態様において、本発明の方法は、農業家畜および飼い慣らされた動物および野
生動物(例えば、ウシ、ウマ、ブタ、ヤギおよびヒツジ、家禽および他の翼を持
った脊椎動物、ウサギ、イヌ、ネコ、フェレットならびに魚)を含む、ヒト以外
の脊椎動物に対して指向される。動物園や研究用動物の場合のように緊密な地域
に存在し、そして混ざり合うことが許されたヒト以外の脊椎動物もまた、本発明
の方法のための被験体として包含される。例えば、ライオン、トラ、ヒョウ、チ
ーター、およびクーガーを含むネコ種;ゾウ、キリン、クマ、シカ、オオカミ、
ヤク、ヒト以外の霊長類、アザラシ、イルカ、およびクジラのような動物園の動
物;ならびに、マウス、ラット、ハムスターおよびスナネズミのような研究用動
物は、すべて本発明の方法ための潜在的な被験体である。
【0034】 本発明の方法は、予防的に使用される場合、脊椎動物被験体がそれに対して無
防備であるような寄生生物種からの感染の予防を含む。ほとんどの寄生生物は、
宿主特異的であるか、または限定された宿主範囲を有する(すなわち、それらは
、単一の種か、せいぜい少数の種に感染し得る)。例えば、P.yoeliiは
、げっ歯類に感染し得、一方P.falciparumおよびP.malari
aeは、ヒトに感染し得る。本発明の方法および化合物によって、標的化される
寄生生物感染は、予防的処置を受ける宿主種および宿主が曝露される状態に依存
する。
【0035】 寄生生物は、それらが、細胞内に存在するか、細胞外に存在するかに基づいて
、分類され得る。「細胞内寄生生物」は、本明細書中で使用される場合、その全
生活環を細胞内で過ごす寄生生物である。ヒト細胞内寄生生物の例は、Leis
hmania種、Plasmodium種、Trypanosoma cruz
i、Toxoplasma gondii、Babesia種およびTrich
inella spiralisが挙げられる。「細胞外寄生生物」は、本明細
書中で使用される場合、その全生活環を細胞外で過ごす寄生生物である。ヒトに
感染し得る細胞外寄生生物には、Entamoeba histolytica
、Giardia lamblia、Enterocytozoon bien
eusi、NaegleriaおよびAcanthamoebaならびにほとん
どの蠕虫が挙げられる。寄生生物のさらに別のクラスは、主に細胞外であるが、
それらの生活環の重要な段階で、偏性的に細胞内に存在するとして定義される。
このような寄生生物は、本明細書中で「偏性細胞内寄生生物」と呼ばれる。これ
らの寄生生物は、それらの生涯のほとんどあるいはそれらの生涯のほんの一部分
を細胞外環境で存在し得るが、それらはすべて、その生活環のうちに少なくとも
1つの偏性細胞内段階を有する。この後者の分類の寄生生物には、Trypan
osoma rhodesienseおよびTrypanosoma gamb
iense、Isopora種、Cryptosporidium種、Eime
ria種、Neospora種、Sarcocystis種、およびSchis
tosoma種が挙げられる。1つの局面において、本発明は、それらの生活環
に、細胞内である少なくとも1つの段階を有する細胞内寄生生物および偏性細胞
内寄生生物により生じる感染の予防および処置に関する。いくつかの実施態様に
おいて、本発明は、主に細胞内に存在する偏性細胞内寄生生物からの感染の予防
に関する。本発明の方法は、細胞外寄生生物(すなわち、蠕虫)による感染の予
防において機能することを予期されない。本発明のいくつかの局面に対する寄生
生物の例示および非限定的なリストを、本明細書中に提供する。
【0036】
【数1】 寄生生物感染はまた、動物コロニーに関する研究所の研究背景に深刻な問題を
引き起こし得る。本発明の方法により、処置されることを意図されるか、または
寄生生物感染を予防することが求められる実験動物のいくつかの例には、マウス
、ラット、ウサギ、モルモット、ヒト以外の霊長類、ならびに上述のブタおよび
ヒツジが挙げられる。
【0037】
【数2】 本発明の方法はまた、イヌ、ネコ、トリ、魚、およびケナガイタチにおける寄
生生物感染の処置および/または予防に適用し得る。
【0038】
【数3】 動物園における寄生生物感染もまた、深刻な問題を引き起こし得る。ウシ科フ
ァミリー(ブレスボック、レイヨウ、バンテング、エランド、ガウア、インパラ
、クリップスプリンガー、クーズー、ガゼル)の代表的な寄生生物は、Eime
ria種を含む。ひれ足類科ファミリー(アザラシ、アシカ)における代表的な
寄生生物は、Eimeria phocaeを含む。ラクダ科ファミリー(ラク
ダ、ラマ)における代表的な寄生生物は、Eimeria種を含む。キリン科フ
ァミリー(キリン)における代表的な寄生生物は、Eimeria種を含む。ゾ
ウ科ファミリー(アフリカゾウおよびアジアゾウ)における代表的な寄生生物は
、Fasciola種を含む。下等霊長類(チンパンジー、オランウータン、サ
ル(ape)、ヒヒ、マカク、サル(monkey))における代表的な寄生生
物は、以下が挙げられる:Giardia種;Balantidium col
i、Entamoeba histolytica、Sarcocystis種
、Toxoplasma gondii;Plasmodium種(RBC)、
Babesia種(RBC)、Trypanosoma種(血漿)、Leish
mania種(マクロファージ)。
【0039】 寄生生物によって引き起こされる疾患は、マラリア(Plasmodium
falciparum、P.vivax、P.ovale、P.malaria
e)またはAIDS関連日和見感染(ToxoplasmaおよびCrypto
sporidium)の場合のように、急性であり得、あるいはヒトにおける南
アメリカでの心臓疾患(Trypanosoma cruzi)、吸虫類様疾患
(schistosomiasis)および失明(Onchocerca vo
lvulus)のように慢性であり得る。寄生生物関連疾患はまた、ウシでのO
stertagia感染により引き起こされるオステルタジア症を含み、そして
下痢、摂食障害または食欲の喪失ならびに体重減少として顕れる;ヒツジでの、
H.contortus感染により引き起こされるヘモンクス症を含み、そして
突然死、衰弱、貧血、低蛋白血症、皮下水腫、体重減少または乏しい体重増加も
しくは体重増加の消失として顕れる。
【0040】 本発明のいくつかの局面に従って、被験体は、寄生生物性感染および疾患関連
症状を有さない。いくつかの場合、被験体は、同定されたもしくは疑いのあるキ
ャリアまたはこのような個体の身体排泄物との密接な接触を通じて寄生生物に罹
患する危険に置かれてきた。別の局面において、本発明は、寄生生物性感染を有
する個体からのような感染性寄生生物との接触の結果として、寄生生物性感染が
進行した被験体を処置するための方法に関する。被験体における寄生生物性感染
は、しばしば多くの症状または状態と関連し、それらの組み合せは、関連する特
定の寄生生物を同定するためのいくつかの実施態様において使用され得る。多く
の個体の症状は、多くの寄生生物性感染により共有され、そして倦怠感、嗜眠、
疲労、頭痛、熱、悪寒、脱力感(weakness)、頻脈(fast hea
rtbeat)、心窩部痛(heart pain)、ぼやけたまたは不明瞭な
視野、貧血、食欲の減衰、体重損失かまたは体重増加不全、広汎性から重症な範
囲までの下腹部痛または背痛、下痢、手のしびれ、性機能不全(雄被験体におけ
る)、月経の不規則、黄疸の皮膚の色ならびに耳、鼻および肛門を含む開口部の
かゆみを含む。重篤なマラリアは、昏睡(大脳マラリア)、腎性不全、重症の貧
血、肺水腫、低血糖症、低血圧またはショック、出血または播種性脈管内凝固、
痙攣、酸血症またはアシドーシス、ヘモグロビン尿症、黄疸および超高熱におい
て、それ自体を表し得る。特に胃腸の寄生生物性感染に関連する症状はまた、血
色の悪い粘膜を生じる血液の損失、水分の損失および電解質の障害を伴う下痢、
重症な感染における貧弱な体重の増加または体重の減少、タンパク質損失、低蛋
白血症および関連した水腫、食欲不振および食物摂取の低下、貧血、消化および
吸収の低下を含む。
【0041】 非ヒト動物における寄生生物性感染の診断は、特定の感染に関連する症状の初
期観察を含み得る。例えば、ヒツジにおけるヘモニクス症は、以下の状態が観察
される場合、罹患していると疑うべきである:突然死、脱力感、貧血、低蛋白血
症、皮下水腫、貧体重増加または体重減少。これらの状態は、明らかであり、そ
して獣医師に周知である。
【0042】 個体における寄生生物性感染の診断を用いて、本発明の方法を使用して以前に
罹患した個体と接触したまたは接触したらしい他の被験体における予防処置、お
よび感染した個体の処置の必要性を決定し得る。寄生生物性感染の診断について
の多くの実験用試験は、当該分野において周知であり、例えば、Harriso
nのPrinciples of Internal Medicine(Mc
Graw Hill,Inc.,New York)において記載される。
【0043】 寄生生物性感染を診断するための方法は、一般的に、ヒトおよび非ヒト寄生生
物性感染について類似している。寄生を診断する手順は、検出すべき寄生生物の
型に依存して変化する。これらの手順は、いずれの臨床医および獣医師にも周知
であり、そして大部分の任意の臨床的または獣医学的診療において容易に実行さ
れ得る。身体サンプルの巨視的および微視的試験は、通常、卵および成体の寄生
生物の存在を検出するために最初に実施される。組織寄生生物は、時折、生検お
よび吸引液の試験を通して検出され得る。身体サンプルは、尿、唾液、脳脊髄液
、血液、血清、気管支肺胞洗浄液、痰、胆汁などの液体;組織、糞などの固体ま
たは半固体;あるいは、組織学的診断において共通して用いられる組織のような
固体組織であり得る。
【0044】 農業用家畜における寄生生物についての試験は、体液(例えば、血液)または
身体の排泄物(例えば、糞;糞浮上溶液)の直接的なスミア、浮上溶液(硫酸マ
グネシウム)を用いた遠心分離技術、フローテーション方法による卵数について
の改変されたウィスコンシン(Wisconsin)手順(ウシ、ウマ、イヌ、
ネコおよびブタについて)、旋毛虫症を診断するためのミクロフィラリア、皮膚
スクラッピングおよび押しつぶし調製物を濃縮する、改変されたKnott方法
を含む。一般的に、液体サンプルは、任意の寄生生物体をより良く視覚化するた
めに染色されるべきである。ギムザ染色またはライト(Wright)染色が、
血液、尿または骨髄液中の多くの寄生生物(Plasmodium種、Leis
hmania種、アフリカトリパノソーマ属、Trypanosoma cru
zi、Toxoplasma gondiiおよびNaegleria fow
leriを含む)の分析に適している。
【0045】 鳥類におけるコクシジウム症の診断は、感染した鳥の腸から粘膜を削りとった
湿った塊を調製し、そして光学顕微鏡によりそれを観察することによって証明さ
れ得る。コクジシウムの卵母細胞および分裂体は、100倍の倍率で容易に同定
され得る。糞浮上法はまた、コクジシウムの卵母細胞を示す際、非常に有効であ
る。ヒストモナス症は、全体の病変および/または組織学的病変の特徴に基づい
て診断され得、そしてH.gallinarumは、特別な培養培地において新
しく殺傷された罹患した鳥の組織から単離され得る。
【0046】 寄生生物は、ヒトにおいて、米国特許第4,366,241号;同第4,37
6,110号;同第4,517,288号および同第4,837,168号にお
いて(これら全ては、本明細書中で参考としてその全体において援用される)以
前に議論されている多くの良く認識された特異的結合アッセイにより、検出され
得る。臨床医または獣医師に利用可能な他の実験室的試験は、寄生生物性抗原ま
たは宿主抗寄生生物性抗体の検出のための免疫検出方法を含む。例えば、酵素結
合免疫吸着アッセイ(ELISA)は、Toxoplasmaのような組織寄生
生物の検出において利用され得る。なおより感受的なアッセイは、ポリメラーゼ
連鎖反応(PCR)のような核酸増幅方法および寄生生物の核酸を検出するため
の核酸ハイブリダイゼーション方法を含む。核酸に基づく方法を通じた寄生生物
性感染の検出は、通常低程度のマラリアの診断を導くが、そうでなければ標準の
臨床的および実験的技術を用いては検出し得ない。寄生生物性の抗原または核酸
のレベルは、非感染の個体から採取したコントロールの生物学的液体または組織
サンプルにおけるレベルと比較され得る。陽性と同定された被験体は、次いでそ
の個体における治療学的処置、そしてまた、他の個体の予防処置の必要性を示す
。当業者は、寄生生物性感染を有する個体、その個体と以前に接触した個体およ
び本発明の方法による寄生生物感染の除去より前にその個体と接触したと予想さ
れる個体についての処置過程を計画するために、被験体がいつ寄生生物性感染を
有するかを決定する任意の前述の試験を容易に適用し得る。これらの診断試験は
また、本発明の予防形式および処置形式(特にCpGオリゴヌクレオチドの投与
用量に関して)の相対効率を決定するために使用され得る。
【0047】 本発明のCpGオリゴヌクレオチドは、非メチル化システイン−グアニンジヌ
クレオチド配列を含む核酸分子であり(すなわち、「CpG DNA」または5
’シトシン続いて3’グアノシンを含み、かつホスフェート結合により結合され
るDNA)、そして免疫系を活性化する。このCpGオリゴヌクレオチドは、二
本鎖かまたは一本鎖であり得る。一般的には、二本鎖分子は、インビボでより安
定であるが、一本鎖分子は、免疫活性が増大している。
【0048】 用語「核酸」および「オリゴヌクレオチド」は、リン酸基および交換可能な有
機塩基(これは置換されたピリミジン(例えば、シトシン(C)、チミン(T)
、またはウラシル(U))かまたは置換されたプリン(例えば、アデニン(A)
またはグアニン(G))のいずれかである)に結合される複数のヌクレオチド(
すなわち、糖(例えば、リボースまたはデオキシリボース)を含む分子)を意味
するために相互に使用される。本明細書中に使用されるように、この用語は、オ
リゴリボヌクレオチドおよびオリゴデオキシヌクレオチドをいう。この用語はま
た、ポリヌクレオシド(すなわち、ポリヌクレオチドからリン酸を除いたもの)
およびポリマーを含む任意の他の有機塩基を含む。核酸分子は、既存の核酸供給
源(例えば、ゲノムまたはcDNA)から入手され得るが、好ましくは合成核酸
である(例えば、オリゴヌクレオチド合成により生成する)。CpGオリゴヌク
レオチド全体がメチル化されてもよいし、または一部分がメチル化されなくても
よいが少なくとも5’CG3’のCはメチル化されるべきでない。
【0049】 CpGオリゴヌクレオチドは、少なくとも以下の式を含む配列を有する: 5’X1CGX23’。
【0050】 1つの好ましい実施態様において、本発明は、少なくとも以下の式によって表
わされるCpGオリゴヌクレオチドを提供する: 5’N11CGX223’ ここで、少なくとも1つのヌクレオチドは、連続したCpGsを分離し;X1
、アデニン、グアニン、またはチミンであり;X2は、シトシン、アデニン、ま
たはチミンであり;Nは、任意のヌクレオチドであり、そしてN1およびN2は、
それぞれ約0〜25Nからなる核酸配列である。
【0051】 別の実施態様において、本発明は、少なくとも以下の式で表される、単離され
たCpGオリゴヌクレオチドを提供する: 5’N112CGX3423’ ここで、少なくとも1つのヌクレオチドは、連続したCpGsを分離し、;X1
2は、GpT、GpG、GpA、ApA、ApT、ApG、CpT、CpA、
CpG、TpA、TpTおよびTpGからなる群より選択され、;X34は、T
pT、CpT、ApT、TpG、ApG、CpG、TpC、ApC、CpC、T
pA、ApAおよびCpAからなる群から選択され;Nは、任意のヌクレオチド
であり、そしてN1およびN2は、それぞれ約0〜25Nからなる核酸配列である
。好ましい実施態様において、核酸のN1およびN2は、特に、オリゴヌクレオチ
ドが改変されたホスフェート骨格を有する場合、CCGGもしくはCGCGクア
ドマー(quadmer)かまたは1つ以上のCGCもしくはCGGトリマーを
含まない。別の好ましい実施態様において、CpGオリゴヌクレオチドは、配列
5’TCN1TX12CGX343’を有する。
【0052】 好ましくは、本発明のCpGオリゴヌクレオチドは、GpT、GpG、GpA
およびApAからなる群より選択されるX12を含み、そしてX34は、TpT
およびCpTからなる群より選択される。細胞への取り込を容易にするため、オ
リゴヌクレオチドを含むCpGは、好ましくは、6〜30塩基長の範囲である。
しかし、6ヌクレオチドより大きな任意の大きさの核酸(数kbの長さでさえ)
は、十分な免疫刺激性モチーフが存在する場合、そしてCpGオリゴヌクレオチ
ドが細胞に進入する場合、本発明に従って免疫応答を誘導し得る。なぜなら、よ
り大きな核酸が細胞の内側のオリゴヌクレオチドに縮重されるからである。好ま
しい合成オリゴヌクレオチドは、CCGGクアドマーまたは1つ以上のCCGも
しくはCGGトリマーを、5’および/または3’末端でもしくはその付近では
含まない。オリゴヌクレオチドがホスフェート骨格改変を組み入れる場合、以下
により詳細に議論されるように、安定したオリゴヌクレオチドもまた好ましい。
例えば、改変は、ホスホロチオエート改変またはホスホロジチオエート改変であ
り得る。好ましくは、ホスフェート骨格改変は、例えば、オリゴヌクレオチドの
5’末端の第1の2つのヌクレオチドで、核酸のCpGに対する領域5’におい
て生じる。さらに、ホスフェート骨格の改変は、例えば、核酸の3’末端の最後
の5ヌクレオチドで、核酸のCpGに対する領域3’において生じ得る。あるい
は、オリゴヌクレオチドは、完全にまたは部分的に改変され得る(本明細書中で
キメラホスフェート改変といわれる)。しかし、異なるCpGオリゴヌクレオチ
ドを用いる生物学的活性の反応速度は、ホスホロチオエート骨格、ホスホロジエ
ステル骨格、またはキメラ骨格が利用されるか否かに基づき変化し得ることに注
目すべきである。例えば、配列番号18、配列番号20、配列番号35、配列番
号36、配列番号37、配列番号55および配列番号61として表されるCpG
オリゴヌクレオチドは、もっぱらホスホロチオエート骨格よりむしろ、ホスホジ
エステル骨格またはキメラ骨格で表される場合、より高い活性を有し得る。ある
いは、それらは、同じ活性を有し得るが、反応速度は変化し得る。各配列につい
ての適切な骨格は、過度の実験を行うことなく当業者によって同定され得る。
【0053】 好ましくは、CpGオリゴヌクレオチドの大きさは、6と100との間の範囲
、およびより好ましくは8と30との間の範囲のヌクレオチドである。あるいは
、CpGオリゴヌクレオチドは、プラスミド中で大規模で生成され、そしてオリ
ゴヌクレオチドに分解され得る。
【0054】 「パリンドーム配列」は、逆向き反復を意味する(すなわち、ABCDEE’
D’C’B’A’のような配列であり、ここでAおよびA’は、通常のワトソン
−クリック塩基対を形成し得る塩基である)。インビボで、このような配列は、
二本鎖構造を形成し得る。1つの実施態様において、CpGオリゴヌクレオチド
は、パリンドーム配列を含む。この内容において使用されるパリンドーム配列は
、CpGはパリンドームの一部であり、そして好ましくはパリンドームの中心で
ある、パリンドームをいう。別の実施態様において、CpGオリゴヌクレオチド
は、パリンドームを含まない。パリンドームを含まないCpGオリゴヌクレオチ
ドは、CpGジヌクレオチドがパリンドームの一部ではないオリゴヌクレオチド
である。このようなオリゴヌクレオチドは、CpGがパリンドームの一部でない
パリンドームを含み得る。
【0055】 「安定した核酸分子」は、インビボでの分解(例えば、エキソヌクレアーゼま
たはエンドヌクレアーゼを介して)に対して比較的耐性である核酸分子を意味す
る。安定化は、長さまたは二次構造の機能であり得る。10〜100kbsの長
さであるメチル化されないCpGオリゴヌクレオチドは、インビボ分解に対して
比較的耐性である。より短いCpGオリゴヌクレオチドについて、二次構造は、
安定であり、そしてそれらの効果を増大し得る。例えば、オリゴヌクレオチドの
3’末端が自己相補体を上流領域に有し、その結果それが再び折り畳まれ、そし
てある種のステムループ構造を形成し得る場合、次いで、そのオリゴヌクレオチ
ドは、安定化され、従ってより活性を示す。
【0056】 本発明の好ましい安定したCpGオリゴヌクレオチドは、改変された骨格を有
する。このオリゴヌクレオチド骨格の改変が、インビボで投与された場合、Cp
Gオリゴヌクレオチドの増強した活性を提供することが実証されている。オリゴ
ヌクレオチドの5’末端での少なくとも2つのホスホロチオエート結合、および
3’末端での複数(好ましくは5)のホスホロチオエート結合を含むCpG構築
物は、最大活性を提供し、そしてオリゴヌクレオチドを細胞内エキソヌクレアー
ゼおよびエンドヌクレアーゼによる分解から保護する。他の改変されたCpGオ
リゴヌクレオチドは、ホスホジエステル改変オリゴヌクレオチド、ホスホジエス
テルとホスホロチオエートオリゴヌクレオチドとの組み合せ、メチルホスホネー
ト、メチルホスホロチオエート、ホスホロジチオエート、ならびにそれらの組み
合せを含む。これらの組み合せの各々および免疫細胞に対するそれらの特定の効
果は、同時係属中のPCT公開特許出願(米国特許出願番号第08/738,6
52号および同第08/960,774号(それぞれ1996年10月30日お
よび1997年10月30日に出願)について優先権を主張)(それらの内容全
体は、本明細書中で参考として援用される)においてより詳細に議論される。こ
れらの改変されたCpGオリゴヌクレオチドは、増強されたヌクレアーゼ耐性、
増大した細胞取り込み、増大したタンパク質結合、および/または変更された細
胞内局在化に起因する、より刺激性の活性を示し得ることが考えられる。
【0057】 CpGモチーフを含むホスホロチオエートおよびホスホロジエステルのオリゴ
ヌクレオチドの両方は、免疫細胞において活性である。しかし、CpGの特定の
効果を誘導するのに必要な濃度に基づいて、ヌクレアーゼ耐性のホスホロチオエ
ート骨格CpGオリゴヌクレオチドは、より強力である(ホスホジエステルにつ
いての全量の40μg/mlに対してホスホロチオエートについて0.4μ/m
l)。
【0058】 他の安定したオリゴヌクレオチドは、以下を含む:非イオン性DNAアナログ
(例えば、アルキルホスフェートおよびアリールホスフェート(荷電したホスフ
ェートの酸素はアルキル基またはアリール基により置換される)、ホスホジエス
テルおよびアルキルホスホトリエステル、ここで、荷電した酸素部分はアルキル
化される。いずれかの末端か両方の末端でジオールを含むオリゴヌクレオチド(
例えば、テトラエチレングリコールまたはヘキサエチレングリコール)はまた、
ヌクレアーゼ分解に対して実質的に耐性であると示された。
【0059】 寄生生物性感染を防ぐために有用な本発明の核酸配列は、広く上記に記載され
、そしてPCT公開特許出願(米国出願番号第08/738,652号および同
第08/960,774号(それぞれ1996年10月30日および1997年
10月30日出願された)に対して優先権主張された)において開示される配列
であり、例示的な配列は、表1に示される配列を含むが、これらに限定されない
【0060】
【表1】 本発明における使用について、核酸は、当該分野において周知の任意の多くの
手順を用いて新規に合成され得る。このような核酸は、「合成オリゴヌクレオチ
ド」といわれる。例えば、b−シアノエチルホスホルアミダイト方法(S.L.
BeaucageおよびM.H.Caruthers、1981、Tet.Le
t.22:1859);ヌクレオシドH−ホスホネート方法(Gareggら、
1986、Tet.Let.27:4051−4051;Froehlerら、
1986、Nucl.Acid.Res.14:5399−5407;Gare
ggら、1986、Tet.Let.27:4055−4058、Gaffne
yら、1988)、Tet.Let.29:2619−2622。これらの化学
は、市販の種々の自動化オリゴヌクレオチド合成機により行われ得る。あるいは
、オリゴヌクレオチドは、既存の核酸配列(例えば、ゲノムまたはcDNA)よ
り、公知の技術(例えば、制限酵素、エキソヌクレアーゼまたはエンドヌクレア
ーゼを使用する技術)を用いて調製し得る。このようなオリゴヌクレオチドは、
単離されたオリゴヌクレオチドといわれる。
【0061】 インビボでの使用について、核酸は、好ましくは分解(例えば、エンドヌクレ
アーゼおよびエキソヌクレアーゼを介して)に対して比較的耐性がある。ステム
ループのような二次構造は、分解に対して核酸を安定化し得る。あるいは、核酸
の安定化は、上記のようなホスフェート骨格の改変を介して達成され得る。好ま
しい安定した核酸は、ホスフェート骨格改変を介して達成され得る。好ましい安
定した核酸は、少なくとも部分的ホスホロチオエート改変骨格を有す。ホスホロ
チオエートは、ホスホルアミダイトまたはH−ホスホネート化学のいずれかを使
用する自動化技術を用いて合成され得る。アリールホスホネートおよびアルキル
ホスホネートは、例えば、米国特許第4,469,863号において記載される
ように生成され得る;そしてアルキルホスホトリエステル(荷電された酸素部分
は、米国特許第5,023,243号および欧州特許第092,754号におい
て記載されるようにアルキル化される)は、市販の試薬を用いる自動化固相合成
により調製され得る。他のDNA骨格改変および置換を作製するための方法が記
載されている(Uhlmann,E.およびPeyman,A.、1990、C
hem Rev.90:544;Goodchild,J.、1990、Bio
conjugate Chem.1:165)。CpGモチーフを有する2’−
O−メチル核酸はまた、エトキシ改変CpG核酸が行うように、検出可能な免疫
活性を生じ得る。実際、骨格の改変による、免疫応答の完全な消滅は見出されな
かったが、免疫応答は、Cを5−メチルCと置換することにより大きく減少する
【0062】 1つの局面において、本発明の方法は、寄生生物への曝露より前に、被験体に
おいて寄生生物性感染を妨げる有効量のオリゴヌクレオチド含有CpGを被験体
に投与する工程を含む。CpGオリゴヌクレオチドの前投与は、寄生生物への曝
露前、曝露中または曝露後に活性化された、少なくとも1つの生来の免疫系応答
を含む被験体内の応答を誘導することにより、患者により大きな利点となる。「
前投与」とは、寄生生物に曝露する前に投与を行うことを意味する。いくつかの
実施態様において、本発明の化合物は、投与と寄生生物への曝露との間の時間に
わたって60日より長く投与され得る。他の実施態様において、CpGオリゴヌ
クレオチドは、寄生生物への曝露の少なくとも50、または40、または30、
または14、または7日前に投与され得る。さらに他の実施態様において、Cp
Gオリゴヌクレオチドは、感染前の7、6、5、4、3、または2日間以内に投
与され得る。なお他の実施態様において、本発明のCpGオリゴヌクレオチドは
、疑わしい寄生生物への曝露の少なくとも24時間前に投与され得る。そしてな
おさらなる実施態様において、CpGオリゴヌクレオチドは、寄生生物の感染の
24、12または4時間以内に投与され得る。タイミングは、処置および/また
は予防されるべき特定の寄生生物の感染、ならびに送達形態(すなわち、急性的
または慢性的な放出が必要とされるか否か)に依存する。次いで、慢性的な送達
または処置が必要である場合、いくつかの実施態様において、CpGオリゴヌク
レオチドは、CpGオリゴヌクレオチド投与と寄生生物への曝露との間の7日間
より長く投与され得る。このような場合において、より高い用量が使用され得る
が、常に必要とは限らない。好ましい実施態様において、CpGオリゴヌクレオ
チドは、寄生生物への曝露の2日間中に投与される。防御期間は、投与したCp
Gオリゴヌクレオチドの用量に依存し、従って、高用量は、より長く継続する防
御を提供し得る。防御期間の長さはまた、投与形態に依存し、そして特定の感染
は予防される。より延長した抗寄生生物効果が得られ得るように、CpGオリゴ
ヌクレオチドでの複数の処置、あるいは制御された放出ベシクル(例えばマイク
ロカプセル化)におけるかまたはインビボでの分解を遅延させる方法(例えば、
リポソーム)において処方されたCpGオリゴヌクレオチドの送達後、投与はま
た繰り返され得る。
【0063】 別の局面において、本発明は、寄生生物に感染した被験体の処置に関する。好
ましい実施態様において、この被験体は、以下の寄生生物に曝されており、そし
て現在それによる感染に罹患している:Plasmodium spp.、Ba
besia spp.、Trypanosoma cruzi、Toxopla
sma gondiiおよびTrichinella spiralis。これ
らの実施態様において、CpGオリゴヌクレオチドは、寄生生物に曝された後に
投与された場合でさえ、感染を処置することに有効である。本発明の化合物は、
寄生生物曝露の直後または一定の時間の後に投与され得る。例えば、CpGオリ
ゴヌクレオチドは、一旦、寄生生物感染が、寄生生物に曝露または接触した後の
数日から数週間の範囲であり得ると診断されたときに投与され得る。いくつかの
実施態様において、CpGオリゴヌクレオチドは、寄生生物感染(すなわち、寄
生生物曝露)の24時間または48時間後以内に投与され得る。診断または処置
が遅れる場合、オリゴヌクレオチドが感染の7日以内に投与され得ることがまた
、予見される。さらに長い(すなわち、7日、14日または30日より長い)時
間が寄生生物曝露とオリゴヌクレオチド投与との間に経過し得る、他の状況がさ
らに存在し得る。
【0064】 任意の特定の理論によって束縛されることが望まれないにも関わらず、非メチ
ル化CpGオリゴヌクレオチドは、免疫細胞(抗原提示細胞(例えば、マクロフ
ァージおよび樹状細胞)、ナチュラルキラー(NK)細胞ならびに顆粒球(例え
ば、好中球および好塩基球)を含む)の活性化を介して、生得的の非抗原特異的
免疫応答の誘導を通じて少なくとも部分的に寄生的防御を及ぼし得る。CpGオ
リゴヌクレオチドはまた、Th1細胞の活性化およびTh1サイトカイン(例え
ば、IL−12およびIFN−γ)の誘導を通じて細胞媒介性免疫応答を誘導す
ることによって機能し得る。CpGオリゴヌクレオチドによって誘導される抗寄
生生物の効果が、少なくとも部分的にサイトカインに媒介される証拠は、このよ
うな防御がIL−12または抗IFN−γに対するモノクローナル抗体を用いる
処置によって完全にまたは大いに抑止され得るという知見である。以前に、IL
−12の投与が寄生生物感染に対抗し得ることは公知であった。マラリアスポロ
ゾイトチャレンジの2日前の、組換えIL−12のマウスへの非経口注入(Se
degahら、1994)またはサルへの非経口注入(Hoffmanら、19
97)は、血液段階感染の発症を完全に妨げた。しかし、CpG含有オリゴヌク
レオチドの投与が、免疫応答を増大するために有意なレベルの内因性IL−12
を誘導し得ることは、本発見の前に既知ではなかった。従って、この発見および
続く発明は、特に、IL−12の投与が高価であることに加えて、被験体におい
てサイトカインの不均衡を生じ得るので、単独のIL−12投与を超える利点を
提供する。この不均衡は、IL−12誘導が、非メチル化CpG含有オリゴヌク
レオチドの投与を介して病原性浸潤を模倣する結果として天然に生じる場合には
ほとんど起こらないようである。後者の例において、身体は、いくつかの体液因
子および細胞型の協同を含む、統合された応答を増大する。以前にはまた、抗I
FN−γのマウスへの投与がIL−12の防御効果を排除し、そしてサルにおい
てこの防御がIFN−γの循環レベルに関連することが示された。従って、組換
えIL−12の投与はIFN−γの産生を増強し、これは次いで、感染した肝細
胞を破壊に至らす一酸化窒素の細胞内生成を誘導することが推定される。このモ
デルは、P.yoeliiおよびP.falciparumに感染した肝細胞が
IFN−γへの曝露によって排除され得(Ferreiraら、1986、Ma
lloukら、1991、194)、そしてこの活性がiNOSの阻害によって
妨げられる(Melloukら、1994)というインビトロでの知見によって
支持される。さらに、任意の特定の理論によって束縛されることが意図されない
にも関わらず、IL−12は、引き続くIFN−γの誘導において役割を果たし
、次いで、一酸化窒素(NO)の合成を誘導することが可能である。NOは、究
極的に、マラリアに疾患した肝細胞(感染細胞を含む)の排除において役割を果
たす。
【0065】 従って、1つの局面において、本発明は、CpGオリゴヌクレオチドによって
誘導されるIL−12およびIFNに関連する免疫応答に関する。さらに別の局
面において、本発明は、IL−12および/またはIFN免疫機構に限定されな
いが、むしろ、CpGオリゴヌクレオチドが寄生生物感染および関連する疾患に
対する防御または治療の利点を与える免疫機構および非免疫機構の各々および全
てを含み得る。
【0066】 本発明のCpGオリゴヌクレオチドは、有効量において投与され得る。有効量
とは、医学的に所望の結果を提供するために十分なCpGオリゴヌクレオチドの
投薬量である。本発明の1つの局面において、CpGオリゴヌクレオチドは、寄
生生物感染を予防するために、または被験体を寄生生物感染から防御するために
有効な量で投与される。本発明のさらに別の局面において、CpGオリゴヌクレ
オチドは、寄生生物感染を有する被験体において寄生生物感染のレベルを低減す
るため、寄生生物感染を阻害または排除するために有効な量で投与される。寄生
生物感染の存在は、上記のように当該分野で公知の慣用的なアッセイを用いて決
定され得る。例えば、寄生生物体の非存在下によって、少なくとも3つの連続す
る組織、体液、または排泄物のサンプリングにおけるフラグメントまたは卵子が
、評価され得る。あるいは、身体において寄生生物を検出するために用いられる
アッセイ方法が、免疫検出または核酸増幅および/またはハイブリダイゼーショ
ン方法を包含する場合、結論的なネガティブな知見は、単一のネガティブな知見
よりもむしろ、1週間の期間にわたって多くの継続的なネガティブな知見をなお
要求し得る。有効量は、保健開業医の知識および専門知識内で、処置される特定
の状態、処置される被験体の年齢および身体的状態、状態の重篤度、処置の期間
、同時治療の性質(もしあれば)、投与の特定の経路などの因子とともに変化す
る。有効量はまた、感染の経過における予防効果または変化が所望されるか否か
に依存して変化し得る。例えば、マラリア(すなわち、Plasmodium感
染)を罹患した肝臓に関して、有効量とは、マラリアに感染した肝細胞および赤
血球の出現を予防し、そのレベルを低減し、またはそれを除去する量であり、あ
るいは、血流または目的の組織(例えば、肝臓)におけるPlasmodium
寄生生物の非存在を誘導する量である。同様に、寄生生物感染に関連する疾患を
予防するために有効な量は、本明細書中に記載されるような疾患の病状を予防す
るために十分な量である。処置される被験体が既に寄生生物に感染している場合
、有効量は、体液、組織または排泄物のサンプルにおける寄生生物体および/ま
たはフラグメント全体の数を減少させるために、またはいくつかの例において、
これらを排除するために必要な量であり得る。他の実施態様において、有効量は
、寄生生物感染を有する被験体において特定の寄生生物感染に関連する病状の数
および重篤度を低減または排除するために必要な量であり得る。しかし、有効量
は、被験体に対して毒性である量ではない。従って、本発明のCpGオリゴヌク
レオチドを使用して、前述の状態を発症する危険のある被験体において予防的に
、あるいは寄生生物感染を有することが知られているまたはそれが疑われる被験
体において治療的に、上記の状態を処置し得る。
【0067】 一般に、有効量は、被験体の年齢、状態、および性別、ならびにその被験体に
おいて予防される寄生生物感染の性質および程度によって変化し、これらの全て
は、当業者によって決定され得る。投薬量は、個々の医師または獣医師によって
、特に任意の合併症の事象において、調整され得る。予防的に有効な量は、代表
的に、毎日、数日毎または毎週の1以上の用量の投与において、0.01mg/
kg〜約1000mg/kg、好ましくは約0.1mg/kg〜約200mg/
kg、および最も好ましくは約0.2mg/kg〜約20mg/kgで変化する
。さらに、投与される用量は、投与の時期および様式に依存する。例えば、単一
用量が投与される場合または用量投与と寄生生物曝露との間に長い時間が予測さ
れる場合は、より高い用量が必要であり得る。あるいは、用量が緩徐に注入され
る場合、個々の用量において送達される量はまた、他に許容的であるよりも、よ
り高い量であり得る。
【0068】 当業者は、インビトロまたはインビボスクリーニングアッセイを用いて、Cp
Gオリゴヌクレオチドの有効量を決定し得る。例えば、本発明による有用な1つ
のスクリーニングアッセイは、インビトロでCpGオリゴヌクレオチドがマラリ
アに感染した肝細胞を溶解する能力を測定する。寄生生物チャレンジに続く寄生
虫血症の予防をまた、インビボモデルにおいて評価し得る。Plasmodiu
m感染からマウスを防御する本発明のCpGオリゴヌクレオチドの能力を測定す
るための例示的アッセイが、本実施例において提供される。このアッセイは、P
lasmodiumスポロゾイトの接種に続く能動的な感染を予防するCpGオ
リゴヌクレオチドの能力を測定する。本実施例に記載されるアッセイに類似のア
ッセイの結果を使用して、予防的適用についてCpGオリゴヌクレオチドおよび
その用量を選択し得る。本発明において有用なCpGオリゴヌクレオチドは、好
ましくは、多くの臨床的な、研究または分子アッセイ(本明細書で記載されるよ
うな)によって測定されるような寄生生物感染の完全な阻害を示す。上記に記載
されるアッセイに類似のインビボアッセイを使用して、確立された寄生生物感染
の処置において有用なCpGオリゴヌクレオチドおよびその用量を同定し得る。
例えば、Plasmodiumスポロゾイトへの曝露に続いて、マウスは、単一
または複数のボーラスのいずれかにおいて種々の用量でCpGオリゴヌクレオチ
ドを投与される。CpGオリゴヌクレオチドの投与後の設定された時間において
、この動物および/またはそれらの排泄物を、寄生生物の存在について分析する
。Plasmodiumのような血液媒介性寄生生物の場合、染色した血液スメ
アは、寄生生物の存在を検出するために十分であり得る。さらに他のアッセイに
おいて、組織寄生生物に対するCpGオリゴヌクレオチドの効果が試験される場
合、感染した組織を収集するために動物を屠殺する必要が存在し得る。続く感染
した組織についての検出方法は、ELISAのような免疫検出方法、またはPC
Rのような核酸に基づく方法を含み得る。当業者が慣用以下で使用して、寄生生
物感染を予防および/または処置する代替のCpGオリゴヌクレオチドを同定し
、そして適切な範囲の使用を決定することが可能であることは明らかであるべき
である。
【0069】 本発明の組成物は、単独で、または1つ以上の非CpGオリゴヌクレオチド治
療剤と組み合わせて投与され得る。本発明の目的のために、非CpGオリゴヌク
レオチド治療剤は、寄生生物感染および続く疾患の予防および処置に有用な薬剤
であり、これは、本明細書中に規定されるようなCpGオリゴヌクレオチドでは
ない。非CpGオリゴヌクレオチド治療剤は、CpGオリゴヌクレオチドの投与
とともに、またはその投与から時間間隔をあけて投与され得る。免疫応答を誘導
することを探求する実施態様において、有用な非CpGオリゴヌクレオチド治療
剤は、サイトカインまたは抗体のような免疫応答誘発因子である。非CpGオリ
ゴヌクレオチド治療剤はまた、以前に、寄生生物感染の処置に使用された殺寄生
生物薬を含み得る。殺寄生生物薬は当該分野で周知であり、そして一般に市販さ
れている。他の非CpGオリゴヌクレオチド予防剤または治療剤とのCpGオリ
ゴヌクレオチドの同時投与もまた、可能である。
【0070】 同時投与される化合物は、特定の寄生生物疾患に対して活性であることが公知
の化合物であり得る。ヒトへの投与に有用な殺寄生生物薬は、以下を含むがこれ
らに限定されない:アルベンダゾール、アンホテリシンB、ベンゾニダゾール、
ビチオノール、塩酸クロロキン、リン酸クロロキン、クリンダマイシン、デヒド
ロエメチン、ジエチルカルバマジン、ジロキサニドフロエート、エフロルニチン
、フラゾリドン(furazolidaone)、グルココルチコイド、ハロフ
ァントリン、ヨードキノール、アイバメクチン、メベンダゾール、メフロキン、
メグルミンアンチモニエート、メラルソプロール、メトリホナート、メトロニダ
ゾル、ニクロサミド、ニフルチモックス、オキサムニキン、パラモマイシン、ペ
ンタミジンイセチオネート、ピペラジン、プラジカンテル、リン酸プリマキン、
プログアニル、ピランテルパモエート、ピリメタミンスルホンアミド、ピリメタ
ミンスルファドキシン、塩酸キナクリン、硫酸キニーネ、グルコン酸キニジン、
スピラマイシン、スチボグルコネートナトリウム(グルコン酸アンチモンナトリ
ウム)、スラミン、テトラサイクリン、ドキシサイクリン、チアベンダゾール、
チニダゾール、トリメトプリム−スルファメトキサゾール、およびトリパルサミ
ド。これらのいくつかは、単独または他のものと組み合わせて使用される。
【0071】 非ヒト被験体に使用される殺寄生生物薬としては、以下が挙げられる:ピペラ
ジン、ジエチルカルバマジン、チアベンダゾール、フェンベンダゾール、アルベ
ンダゾール、オクスフェンダゾール、オキシベンダゾール、フェバンテル、レバ
ミゾール、ピランテルタートレート(pyrantel tartrate)、
ピランテルパモエート、ジクロルボス、アイバメクチン、doramectic
、ミルベマイシンオキシム(milbemycin oxime)、イプリノメ
クチン(iprinomectin)、モキシデクチン、N−ブチルクロリド、
トルエン、ハイグロマイシンBチアセタルサミドナトリウム、メラソミン(me
larsomine)、プラジカンテル、エプシプランテル、ベンズイミダゾー
ル(例えば、フェンベンダゾール、アルベンダゾール、オクスフェンダゾール、
クロースロン(clorsulon)、アルベンダゾール、アムプロリウム);
デコキナート、ラサロシド、モネンシン、スルファジメトキシン;スルファメタ
ジン、スルファキノキサリン、メトロニダゾル。
【0072】 ウマに使用される殺寄生生物薬としては、以下が挙げられる:メベンダゾール
、オクスフェンダゾール、フェバンテル、ピランテル、ジクロルボス、トリクロ
ルフォン、アイバメクチン、ピペラジン;S.westeriについて:アイバ
メクチン、ベンズイミダゾール(benzimiddazole)(例えば、チ
アベンダゾール、カンベンダゾール、オキシベンダゾールおよびフェンベンダゾ
ール)。イヌに有用な殺寄生生物薬としては、以下が挙げられる:ミルベマイシ
ンオキシム、アイバメクチン、ピランテルパモエート、ならびにアイバメクチン
およびピランテルの組み合わせ。ブタにおける寄生生物の処置は、以下の使用を
含み得る:レバミゾール、ピペラジン、ピランテル、チアベンダゾール、ジクロ
ルボスおよびフェンベンダゾール。ヒツジおよびヤギにおいて、駆虫薬としては
、レバミゾールまたはアイバメクチンが挙げられる。Caparsolateは
、ネコにおけるD.immitis(イヌ糸状虫)の処置にいくらかの有効性を
示した。
【0073】 家禽類における原生動物疾患、特にトリコモナス病の予防および処置に使用さ
れる薬剤は、食餌または飲料水中に投与され得、そしてアミノニトロチアゾール
、ジメトリダゾール(Emtryl)、ニチアジド(nithiazide)(
Hepzide)およびEnheptinのようなプロトゾアシド(proto
zoacid)を含み得る。しかし、これらの薬物のいくつかは、米国において
農業用貯蔵物(agrigultural stock)における使用のために
、もはや利用可能ではない。食物生産のために使用されない裏庭の群れ(bac
k yard flocks)またはハトは、獣医師の処方(5〜7日間、飲料
水中で1000mg/L)によってジメトリダゾルで有効に処置され得る。
【0074】 本発明の化合物はまた、他の治療剤とともに投与され得る。例えば、増殖因子
およびサイトカインのような免疫応答薬剤は、本発明のCpGオリゴヌクレオチ
ドと組み合わせて使用され得る。さらに、CpGオリゴヌクレオチドと協同する
先天性免疫の活性化剤(この例はGM−CSFである)をまた、本発明の方法に
おいて同時投与し得る。本発明の化合物は、IL−12単独で、IFN−γ単独
で、IL−12およびIFN−γの両方で、あるいは寄生生物感染制御のために
適切であると判断されるサイトカイン、ケモカインもしくは増殖因子の個々また
はそれらの組み合わせのいずれかで投与され得る。「免疫増強性サイトカイン」
は、体液性および/または細胞性免疫応答を刺激する分子および化合物である。
用語「サイトカイン」は、多様な群の可溶性タンパク質およびペプチドに対する
一般名として使用され、これは、ナノモラーからピコモラーの濃度で体液性調節
因子として作用し、そしてこれは、正常または病的状態下のいずれかで、個々の
細胞および組織の機能的活性を調節する。これらのタンパク質はまた、細胞間の
相互作用を直接的に媒介し、そして細胞外環境において生じるプロセスを調節す
る。本発明による有用なサイトカインの例としては、以下が挙げられるが、これ
らに限定されない:IL−1、IL−2、IL−6、IL−7、IL−12、I
L−15、IL−18、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF
)、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)、インターフェロン−γ(IFN−
γ)、腫瘍壊死因子(TNF−α)、Flt3リガンド、およびCD40リガン
ド。
【0075】 Flt3リガンドは、EP0627487A2およびWO94/28391に
記載される化合物のクラスである。ヒトFlt3リガンドcDNAは、Amer
ican Tissue Type Culture Collection,
Rockville,Marylandに寄託され、そして受託番号ATCC6
9382を割り当てられた。インターロイキン(IL)は、当該分野で広範に記
載されている(例えば、Mosleyら、1989、Cell、59:335、
Idzerdaら、1990、J.Exp.Med.、171:861)。GM
−CFSは、sargramostine、ロイキン(Immunex)として
市販されている。
【0076】 サイトカインは、T細胞応答の指向において役割を果たす。ヘルパー(CD4
+)T細胞は、他の免疫系細胞(他のT細胞を含む)に対して作用する可溶性因
子の産生を通じて哺乳動物の免疫応答を調整する。最も成熟したCD4+Tヘル
パー細胞は、それらのサイトカイン放出プロフィールに基づいてTh1細胞また
はTh2細胞のいずれかとして分類され得る。Th1細胞は、主にIL−2およ
びIFN−γを、ならびにより低い程度でIL−3、GM−CFSおよびTNF
−αを産生する。Th1サブセットは、遅延型過敏症、細胞媒介性免疫、ならび
にマウスにおけるおよびヒトにおいてはIgGサブクラスに匹敵するIgG2a
対する免疫グロブリンクラスのスイッチングを促進する。Th2サブセットは、
IL−4、IL−5、IL−6、IL−9、IL−10およびIL−13を産生
し、そしてB細胞を活性化することによって体液性免疫を誘導して、抗体産生を
促進し、そして例えば、マウスにおけるIgG1およびIgEに対するクラスス
イッチングを誘導する。
【0077】 1つの実施態様において、CpGオリゴヌクレオチドを使用して、寄生生物感
染の存在を予防または処置する場合、サイトカインもまた、CpGオリゴヌクレ
オチドとともに投与し得る。好ましい実施態様において、IL−12またはIF
N−γは、選りぬきのサイトカインである。同時投与されるサイトカインは、本
発明のCpGオリゴヌクレオチドと協同的に、付加的にまたは相乗的に作用して
、寄生生物感染を予防し得る。サイトカインは、有効量において投与される。サ
イトカインが単独で投与され、そしてCpGオリゴヌクレオチドと組み合わされ
ない場合、このような量のIL−12またはIFN−γは、治療的利点を提供す
るために十分な量未満かもしれない。当業者は、必要である有効量を決定し得る
。用語「同時投与」は、別の薬剤とともに近似の時間に投与されることを意味す
る。近似の時間とは、所望の生物学的効果を生じるために、本発明のCpGオリ
ゴヌクレオチドが、治療剤(例えば、殺寄生生物薬、増殖因子、サイトカイン、
ケモカインなど)の投与と十分近接した時間に被験体に投与されることを意味す
る。
【0078】 また本発明によって、特定の免疫細胞(例えば、マクロファージ、ナチュラル
キラー細胞、顆粒球、樹状細胞、またはいくつかの場合において、T細胞)に対
して、治療的および予防的効果を最適化するためにCpGオリゴヌクレオチドを
標的化する能力が予見される。あるいは、感染した組織の標的化は、特に、罹患
した領域に対するCpGオリゴヌクレオチドの送達が、そうでなければ緩徐また
は非効率的である場合に望ましい。以下に記載されるような標的化モチーフは、
本発明のCpGオリゴヌクレオチドに直接的に結合体化され得るか、あるいはこ
れらは、脂質被覆剤のようなCpGオリゴヌクレオチドのためのキャリアビヒク
ルに結合体化され得るか、または結合され得る。特定の細胞型を標的する薬剤の
例としては、個々の細胞型についての細胞表面レセプターに対するリガンドが挙
げられる。本明細書中で、例示的かつ限定されない列挙が提供される。
【0079】 本発明の化合物の標的化において有用である例示的なレセプターおよび好まし
いリガンドとしては、以下が挙げられる:肝細胞レセプター(例えば、ヒアルロ
ン酸、コラーゲン、コラーゲンIII型のN末端ポリペプチド、マンノース/N
−アセチルグルコサミン、補体、アシアロ糖タンパク質、組織プラスミノーゲン
活性化因子、低密度リポタンパク質、インスリン、セルロプラスミン、エンテロ
キナーゼ、癌胎児抗原、アパミン、ガラクトース/ラクトース);増殖因子/サ
イトカインレセプター(例えば、肝細胞増殖因子、上皮増殖因子、インスリン様
増殖因子I、インスリン様増殖因子II、インターロイキン−1a/b、インタ
ーロイキン−2、IL−7、IL−4、インターフェロン−γ、インターフェロ
ン−β、ケラチノサイト増殖因子、TNR−R p55);ホルモンレセプター
(例えば、プロラクチン、サイログロブリン、成長ホルモン、インスリン、グル
カゴン、黄体化ホルモン(leutinizing hormone)、ヒト絨
毛性ゴナドトロピンホルモン(human choriogonadotrop
hic hormone));神経細胞レセプター(例えば、ニューロテンシン
);抗原提示細胞レセプター(例えば、免疫グロブリンG−Fcレセプター);
腎細胞レセプター/リガンド標的(例えば、アンジオテンシンII、バソプレシ
ン);赤血球抗原(例えば、c−kit、エリトロポイエチンレセプター);ケ
ラチノサイトおよび皮膚線維芽細胞レセプター(例えば、RGD保有ポリペプチ
ド、コラーゲン、ラミニンに結合する超低密度リポタンパク質、低密度リポタン
パク質、インテグリン);胎盤レセプター(例えば、ヘモペキシン、免疫グロブ
リンG−Fc、低密度リポタンパク質、トランスフェリン、α2−マクログロブ
リン、フェリチン、インスリン、インターフェロン−γ、上皮増殖因子、インス
リン様増殖因子;筋細胞レセプター(例えば、インスリン)、超低密度リポタン
パク質;および腸上皮レセプター(例えば、コバラミン内因性因子、E.col
iの熱安定性エンテロトキシン)。
【0080】 先に議論されるように、本発明の化合物はまた、樹状細胞のような免疫細胞の
表面に対して高い親和性結合を生じる分子と結合し得る。同様に、この化合物は
、標的細胞によるそれらの細胞性取り込みを増大する実体と結合し得る。核酸は
、当該分野で周知の技術を用いて、適切な分子にイオン的にまたは共有結合的に
結合し得る。種々のカップリング剤または架橋剤(例えば、プロテインA、カル
ボジイミド、およびN−スクシンイミジル−3−(2−ピリジルジチオ)プロピ
オネート(SPDP)を使用し得る。核酸は、周知の技術を用いてリポソームま
たはビロゾームに、代替的に封入され得る。
【0081】 本発明の方法に従って、CpGオリゴヌクレオチドはまた、寄生生物起源の抗
原とともに、あるいは寄生生物または感染に罹患した組織のいずれかに特異的な
抗体または抗体フラグメントとともに投与され得る。CpGオリゴヌクレオチド
は抗原非特異的免疫応答(すなわち、生得的な免疫系応答)を通じて機能すると
考えられているが、寄生生物に特異的な抗原もまた使用して、別個の抗原特異的
免疫応答を誘導し得る。CpGオリゴヌクレオチドは、さらなる2次効果を有し
、この効果は、抗原特異的免疫応答を増強する。さらに、CpGオリゴヌクレオ
チドはまた、抗イディオタイプ抗体と同時投与され得る。一般に、モノクローナ
ル抗体、抗体フラグメント、およびペプチドのための薬学的に受容可能なキャリ
アは、当業者に周知である。本明細書中で使用される場合、用語「薬学的に受容
可能なキャリア」および「治療的に受容可能なキャリア」は、交換可能に使用さ
れ、そして活性成分の生物学的活性の有効性を妨害しない非毒性材料をいう。薬
学的に受容可能なキャリアとしては、当該分野で周知の賦形薬、充填剤、塩、緩
衝液、安定化剤、可溶化剤および他の材料が挙げられる。ペプチドのための例示
的な薬学的に受容可能なキャリアは、詳細には、米国特許第5,211,657
号に記載される。本発明のペプチドは、固体、半固体、液体またはガス形態にお
いて(例えば、錠剤、カプセル、粉末、顆粒、軟膏、溶液、沈殿物(depos
itory)、吸入剤および注入剤、ならびに経口、非経口または外科的投与の
ための通常の方法において)、調製物へ処方され得る。本発明はまた、本発明の
組成物を局所的に投与すること(移植を含む)を包含する。
【0082】 CpGオリゴヌクレオドは、単独でまたは薬学的組成物の一部として上記の治
療剤と組み合わせて投与され得る。このような薬学的組成物は、当該分野で公知
である、任意の標準的な生理学的および/または薬学的に受容可能なキャリアと
組み合わせたCpGオリゴヌクレオチドを含み得る。この組成物は、無菌であり
、そして被験体に投与するために適切な重量または容量の単位中にCpGオリゴ
ヌクレオチドの治療的有効量を含むべきである。本明細書中で使用される場合、
用語「薬学的に受容可能なキャリア」は、1つ以上の適合性の固体または液体充
填剤、賦形薬またはカプセル化基質を意味し、これは、ヒトまたは他の動物への
投与に適切である。用語「キャリア」は、天然または合成の、活性成分が適用を
容易にするように合わせられている有機成分または無機成分を示す。薬学的組成
物の成分はまた、所望の薬学的有効性を実質的に損なう相互作用を有さないよう
な様式で、本発明の分子を用いて、および互いに、同時に混合され得る。薬学的
に受容可能とは、さらに、細胞、細胞培養物、組織、または生物体のような生物
学的系と適合性である非毒性物質を意味する。キャリアの特徴は、投与の経路に
依存する。生理学的および薬学的に受容可能なキャリアとしては、賦形薬、充填
剤、塩、緩衝液、安定化剤、可溶化剤、および当該分野で周知の他の材料が挙げ
られる。
【0083】 非経口投与のための組成物としては、滅菌の水性または非水性の溶液、懸濁液
および乳濁液が挙げられる。好ましくは、この組成物は、CpGオリゴヌクレオ
チドの滅菌の水性調製物を含む。これはレシピエントの体液(例えば、血液)と
等張性である。この水性調製物は、適切な分散剤または湿潤剤および懸濁剤を用
いて、公知の方法に従って処方され得る。水性のキャリアとしては、水、アルコ
ール性/水溶液、乳濁液または懸濁液が挙げられ、これには生理食塩水および緩
衝化培地が含まれる。滅菌の注射可能調製物はまた、非毒性で非経口投与に受容
可能な希釈液または溶媒中の、滅菌の注射可能溶液または懸濁液であり得る(例
えば、1,3−ブタンジオール中の溶液として)。非水性溶媒の例は、プロピレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、植物油(例えば、オリーブオイル)お
よび注射可能な有機エステル(例えば、オレイン酸エチル)である。さらに、滅
菌の不揮発性油は、従来的に、溶媒または懸濁培地として使用される。この目的
のために、任意の淡白な不揮発性油が使用され得る。これには、合成的なモノグ
リセリドまたはジグリセリドが含まれる。さらに、オレイン酸のような脂肪酸は
、注射物の調製に用いられ得る。非経口投与のビヒクルとしては、塩化ナトリウ
ム溶液、リンゲルデキストロース、デキストロースおよび塩化ナトリウム、乳酸
加リンゲル油または不揮発性油が挙げられる。静脈用ビヒクルとしては、液体お
よび栄養の補給物、電解質補給物(例えば、リンゲルデキストロースに基くもの
)などが挙げられる。防腐剤および他の添加剤(例えば、抗菌剤、抗酸化剤、キ
レート剤および不活性ガスなど)もまた存在し得る。当業者は、過度の実験に頼
ることなく、これらの代替的な薬学的組成物を調製するための種々のパラメータ
ーを容易に決定し得る。経口投与、皮下投与、静脈内投与、筋肉内投与などに適
切なキャリア処方物は、Remington’s Pharmaceutica
l Sciences,Mack Publishing Co.,Easto
n,PAに見出され得る。
【0084】 本発明の方法は、概して、医学的に受容可能である任意の投与様式を用いて実
行され得、これの様式は、臨床的に受容しがたい副作用を生じずに、活性な化合
物の有効なレベルを生じる任意の様式を意味する。投与のこのような様式として
は、経口経路、直腸経路、局所経路、粘膜経路、経皮経路、皮下経路、吸入経路
、経鼻経路、皮内経路または非経口経路が挙げられる。用語「非経口の」は、皮
下の、静脈内の、筋肉内の、または注入を含む。静脈経路または筋肉内経路は、
長期の治療および予防のためには特に適切であり得ないが、それらは、救急状態
では適切であり得る。経口および経皮(すなわち、パッチまたは軟膏もしくはク
リームの形態で)のような自己投与を可能にする投与の様式は、特に、適切な医
療処置を受けられ得ない、休暇時の人または軍人のために、本発明において有用
である。経口投与または経皮投与は、予防的処置のために好ましい。なぜなら、
患者にとっての利便性および投与スケジュールを決定することの容易さがあるか
らである。本発明の化合物は、液体もしくは錠剤および丸剤のような固体の形態
をとり得るか、またはエアロゾルのような気化組成物で存在し得る。本発明の化
合物はまた、自己注入デバイス(例えば、軍人により現在用いられるデバイス)
を用いて投与され得る。CpGオリゴヌクレオチドはまた、漸増的な注入により
経時的に投与され得る。当然、選択される特定の様式は、処置および/または予
防される特定の感染または疾患、選択された特定の薬物、処置される状態の重篤
度、ならびに治療的有効性に必要な投薬量に依存する。実際的な見地から、マラ
リアの短期間の予防は、マラリア風土病地域を通過するか、または短期間過ごす
人のために十分であり得る。1週間より長い防御が望ましい場合であっても、C
pGオリゴヌクレオチドの投与を反復して提供することが可能である。インプラ
ントおよび経皮パッチを含む持続放出デバイスの形態での遅延放出または長期放
出はまた、投与の適切な様式として想定される。この後者のデバイスは、とりわ
け、慢性的な危険状態(例えば、寄生生物が通常である地域)にある人のために
適切である。農業的な設定では、投与の時間放出または簡易形態のいずれかが、
少なくとも1匹の動物が感染したことを疑われる場合、群れ(flockまたは
herd)の全体への感染を迅速に防ぐために、家畜の飼育者にとって有益であ
る。この場合は、CpGオリゴヌクレオチドは、サイトカインの反復投与よりも
、使用のために、より簡便で、安価で、そして安全であることを証明すべきであ
る。
【0085】 薬学的組成物は、単位投薬形態で都合よく存在し得、そして薬学の分野におい
て周知の任意の方法により調製され得る。すべての方法は、1つ以上のアクセサ
リー要素を構成するキャリアとの会合にCpGオリゴヌクレオチドをもたらす工
程を含む。一般的に、組成物は、液体キャリア、精密に分割された固体キャリア
、またはその両方との会合に、CpGオリゴヌクレオチドを均一におよび緊密に
もたらすことにより、次いで必要であれば産物を成形することにより調製される
【0086】 経口投与のために適切な組成物は、それぞれ所定の量のCpGオリゴヌクレオ
チドを含むカプセル、錠剤、トローチ剤のような分散単位として存在し得る。他
の組成物としては、水性液または非水性液中の懸濁液(例えば、シロップ、エリ
キシルまたは乳濁液)が挙げられる。
【0087】 細菌感染またはウイルス感染とは異なり、寄生生物感染は、免疫学的記憶を誘
導しない。結果として、延長期間に寄生生物感染を発症する危険性の被験体は、
複数回曝露から生じる引き続く寄生生物的感染を妨げるように長期持続型、時限
型または遅延型の放出を用いて、CpGオリゴヌクレオチドを投与され得る。本
明細書において用いられる長期放出は、インプラントが、少なくとも7日間、1
0日間、30日間および好ましくは60日間、そしてよりさらにこのましくは数
ヶ月間または数年間、活性成分の治療的レベルを送達するように構築、そして配
置されることを意味する。このような系は、上記されるCpGオリゴヌクレオチ
ドの反復投与を回避し得、被験体および医師に対する簡便性を増加する。長期持
続放出インプラントはまた、感染または曝露の慢性的危険性の場合に、予防のた
めに特に適切であり得る。この送達様式は、医療的な補助の保証なしに、長期間
海外を旅行している個人への投与において最も好ましい。さらに、発展途上国も
しくは未開発国または特定の寄生生物感染の高い発生率を有することが公知の国
に生活する人々は、長期持続放出を受けるために理想的な被験体である。これは
、時として、特に、これらの国で通常の遊牧の生活スタイルに与えられる。
【0088】 長期に機能するインプラントを含む持続型、遅延型または時限型の放出インプ
ラントの多数の型が、当業者に周知である。放出系のいくつかは、重合体の系、
およびポリマーを基礎とする系(例えば、ポリ(ラクチド−グリコリド)(la
ctide−glycolide)、コポリオキサレート、ポリカプロラクトン
、ポリエステルアミド、ポリオルトエステル、ポリヒドロキシ酪酸およびポリ酸
無水物)を含む。薬物を含有する前記ポリマーのマイクロカプセルは、例えば、
米国特許第5,075,109号に記載される。送達系はまた、非ポリマー系を
含む。この非ポリマー系は:ステロール(例えば、コレステロール、コレステロ
ールエステル)、および脂肪酸または中性脂肪(例えばモノグリセリド、ジグリ
セリドおよびトリグリセリド)を含む脂質;ヒドロゲル放出系;sylasti
c系;ペプチドを基礎とする系;ワックスコーティング;従来の結合剤および賦
形剤を用いる圧縮錠剤;部分的に融合したインプラント;などである。特定の実
施例としては、以下を含むがこれらに限定されない:(a)CpGオリゴヌクレ
オチドが、米国特許第4,452,775号、同第4,675,189号および
同第5,736,152号に記載されるマトリックスのようなマトリックスに含
まれる、侵食系(erosional system)、ならびに(b)活性成
分が、米国特許第3,854,480号、同第5,133,974号、および同
第5,407,686号に記載されるようなポリマーから制御される速度で浸透
する拡散系。さらに、ポンプを基礎とするハードウエア送達系が用いられ得、こ
のいくつかは移植に適応する。
【0089】 本発明の化合物のための送達方法の1つの例は、コロイド分散系である。コロ
イド分散系は、水中油型乳濁液、ミセル、混合ミセルおよびリポソームを含む脂
質に基づく系を含む。本発明の好ましいコロイド系は、リポソームである。リポ
ソームは、インビボまたはインビトロにおいて送達ベクターとして有用な人工膜
の容器である。0.2〜4.0μの大きさ範囲にある、大型の単層容器(lar
ge unilamellar vessel)(LUV)が大型の高分子を封
入し得ることが示されている。RNA、DNAおよびインタクトなビリオンが、
水性の内側に封入され得、そして生物学的に活性な形態で細胞に送達され得る(
Fraleyら、Trends Biochem.Sci.,1981,6:7
7)。
【0090】 所望の場合、リポソームは、肝臓のような特定の組織、または寄生生物感染関
連疾患により影響される任意の他のそのような組織に標的化され得る。これは、
目的の組織を特異的に認識し得るモノクローナル抗体、糖、糖脂質またはタンパ
ク質のような特定のリガンドへのリポソームの結合により達成される。トランス
フェクションのための脂質処方物は、QIAGENから、例えば、EFFECT
ENETM(特異的DNA凝集エンハンサーを有する非リポソームの脂質)および
SUPER−FECTTM(新規の作用性デンドリマー性(dendrimeri
c)技術)として、Gibco BRLから、例えば、LIPOFECTINTM およびLIPOFECTACETM(これは、N−[1−(2,3ジオレイルオキ
シ)−プロピル]−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド(DOTMA
)およびジメチルジオクタデシルアンモニウムブロミド(DDAB)のような陽
イオン性脂質の形態である)として市販されている。リポソーム作製のための方
法は、当該分野において周知であり、そして多数の刊行物に記載されている。リ
ポソームはまた、Gregoriadis,G、Trends in Biot
echnology、第3巻、235〜241頁(1985)により概説されて
いる。
【0091】 本発明は、インビボにおいて目的の標的細胞への核酸取り込みの有効率を増強
または増加する核酸トランスファーのすべての様式を包含する。従って、陽イオ
ン性脂質またはデンドリマーへの本発明のCpGオリゴヌクレオチドの会合は、
本発明の方法に含まれる。
【0092】 1つの特定の実施態様において、好ましいビヒクルは、脊椎動物のレシピエン
トへの移植に適切な生体適合性微粒子またはインプラントである。この方法に従
って有用な例示的な生体腐食性(bioerodible)インプラントは、P
CT国際出願番号PCT/US/03307(1994年3月15日出願、米国
特許出願番号213,668号に優先権を主張する、「Polymeric G
ene Delivery System」と題された、公開番号WO95/2
4929)に記載されている。PCT/US/0307は、生体適合性、好まし
くは、生分解性の、適切なプロモーターの制御下で外因性遺伝子を含むための重
合性マトリックスを記載する。重合性マトリックスは、被験体において外因性遺
伝子の持続放出を達成するために用いられる。本発明に従って、本明細書におい
て記載されるオリゴヌクレオチドを含むCpGは、生体適合性の、好ましくは生
分解性の重合性マトリックス(PCT/US/03307に開示される)中に封
入または分散される。この重合性マトリックスは、好ましくは、ミクロスフェア
ー(ここで、CpGオリゴヌクレオチドは、固体の重合性マトリックスを通じて
分散する)またはマイクロカプセル(ここでCpGオリゴヌクレオチドは、重合
性シェルの核(コア)に貯蔵される)のような微粒子の形態である。CpGオリ
ゴヌクレオチドを含有するための重合性マトリックスの他の形態としては、フィ
ルム、コーティング、ゲル、インプラントおよびステントが挙げられる。重合性
マトリックスデバイスのサイズおよび組成は、このマトリックスデバイスが移植
される組織において好ましい放出動態力学を生じるように選択され得る。あるい
は、このインプラントは、それが全身的曝露を提供するのに十分なレベルのCp
Gオリゴヌクレオチドを放出するように設計され得る。重合性マトリックスデバ
イスのサイズは、用いられる送達の方法(代表的に、組織への注射あるいは鼻領
域および/または肺領域へのエアロゾルによる懸濁液の投与)に従ってさらに選
択され得る。重合性マトリックス組成物は、デバイスが特定の表面または組織に
投与される場合、トランスファーの有効性をさらに上昇するために、好ましい分
解速度を有するように、そしてまた生粘着性である物質から形成されるように、
の両方であるよう選択され得る。マトリックス組成物はまた、分解されるように
ではなく、むしろ長時間にわたって分散により放出されるように選択され得る。
【0093】 非生分解性重合性マトリックスおよび生分解性重合性マトリックスの両方は、
本発明のCpGオリゴヌクレオチドを被験体に送達するために用いられ得る。こ
のようなポリマーは、天然ポリマーまたは合成的ポリマーであり得る。合成的ポ
リマーが好ましい。このポリマーは、放出が所望される期間に基いて(一般に、
数時間から1年以上の順序で)選択される。持続放出の期間は、被験体および環
境に依存する。代表的には、数時間と3〜12ケ月との間の範囲の期間にわたる
放出が、最も所望される。このポリマーは、必要に応じて、水中で、その重量の
約90%まで吸収され得るヒドロゲルの形態であり、そしてさらに、必要に応じ
て多価イオンまたは他のポリマーと架橋される。
【0094】 一般的に、本発明のCpGオリゴヌクレオチドは、分散により、またはより好
ましくは、重合性マトリックスの分解により、生体腐食性インプラントを用いて
送達される。生分解性送達系を形成するために用いられ得る例示的な合成ポリマ
ーとしては、以下が挙げられる:ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアルキレ
ン、ポリアルキレングリコール、ポリアルキレンオキシド、ポリアルキレンテレ
フタレート、ポリビニルアルコール、ポリビニルエーテル、ポリビニルエステル
、ハロゲン化ポリビニル、ポリビニルピロリドン、ポリグリコリド、ポリシロキ
サン、ポリウレタンおよびそのコポリマー、アルキルセルロース、ヒドロキシア
ルキルセルロース、セルロースエーテル、セルロースエステル、ニトロセルロー
ス、アクリルエステルおよびメタクリルエステルのポリマー、メチルセルロース
、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシ−プロピルメ
チルセルロース、ヒドロキシブチルメチルセルロース、セルロースアセテート、
セルロースプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセ
テートフタレート、カルボキシエチルセルロース、セルローストリアセテート、
硫酸セルロースナトリウム塩、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリ(エチルメ
タクリレート)、ポリ(ブチルメタクリレート)、ポリ(イソブチルメタクリレ
ート)、ポリ(ヘキシルメタクリレート)、ポリ(ヘキシルメタクリレート)、
ポリ(イソデシルメタクリレート)、ポリ(ラウリルメタクリレート)、ポリ(
フェニルメタクリレート)、ポリ(メチルアクリレート)、ポリ(イソプロピル
アクリレート)、ポリ(イソブチルアクリレート)、ポリ(オクタデシルアクリ
レート)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(エチレングリコール)、ポリ
(エチレンオキシド)、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(ビニルアルコ
ール)、ポリビニルアセテート、ポリビニルクロリド、ポリスチレン、ならびに
ポリビニルピロリドン。
【0095】 非生分解性のポリマーの例としては、エチレンビニルアセテート、ポリ(メタ
)アクリル酸、ポリアミド、コポリマーおよびそれらの混合物が挙げられる。
【0096】 生分解性ポリマーの例としては、以下が挙げられる:合成ポリマー(例えば、
乳酸およびグリコール酸、ポリ無水物、ポリ(オルソ)エステル、ポリウレタン
、ポリ(ブチン酸)、ポリ(吉草酸)、およびポリ(ラクチド−コカプロラクト
ン)のポリマー)および天然のポリマー(例えば、アルギン酸および他の多糖類
(デキストランおよびセルロースを含む)、コラーゲン、それらの化学的誘導体
(化学基(例えば、アルキル、アルキレン)の置換、付加、水酸化、酸化、およ
び当業者により慣用的に作製される他の改変)、アルブミンおよび他の親水性タ
ンパク質、ゼインおよび他のプロラミンおよび疎水性タンパク質、コポリマーな
らびにそれらの混合物)。一般的に、これらの物質は、酵素的加水分解によるか
、または表面もしくはバルク侵食によるインビボでの水への曝露のいずれかによ
り分解する。
【0097】 本発明において有用な生接着性ポリマーとしては、以下が挙げられる:生体腐
食性ヒドロゲル(H.S.Sawhney、C.P.PathakおよびJ.A
.HubellのMacromolecules,1993、26、581〜5
87(本明細書においてその教示が援用される)により記載される)、ポリヒア
ルロン酸、カゼイン、ゼラチン、グルチン(glutin)、ポリ無水物、ポリ
アクリル酸、アルギン酸、キトサン、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリ(エ
チルメタクリレート)、ポリ(ブチルメタクリレート)、ポリ(イソブチルメタ
クリレート)、ポリ(ヘキシルメタクリレート)、ポリ(イソデシルメタクリレ
ート)、ポリ(ラウリルメタクリレート)、ポリ(フェニルメタクリレート)、
ポリ(メチルアクリレート)、ポリ(イソプロピルアクリレート)、ポリ(イソ
ブチルアクリレート)、およびポリ(オクタデシルアクリレート)。従って、本
発明は、医薬としての使用のための上記CpGオリゴヌクレオチドの組成物、医
薬の調製のための方法、およびインビボにおける医薬の持続放出のための方法を
提供する。
【0098】 本発明における使用(本発明の化合物の投与か、またはそれらの化合物もしく
はそれらが誘導する因子の身体内レベルの測定のいずれか)のための物質は、キ
ットの調製に理想的に適切である。このようなキットはまた、せまく区切られた
区画に1つ以上の容器手段(例えば、バイアル、管など)を収容するように区画
化されたキャリア手段を備え、それぞれの容器手段は、本方法において用いられ
る別々のエレメントの1つを含む。例えば、1つの容器手段が、本発明のCpG
オリゴヌクレオチドを含み得る。このキットはまた、上記に列挙されるような、
本発明において有用な他の非CpGオリゴヌクレオチド治療剤を含む容器を有し
得る。さらに、このキットは、このアッセイにおいて有用な緩衝液のための容器
を含み得る。投与の様式が注射による場合、このキットはまた、組み立てられた
針およびシリンジのような注射送達デバイスまたは自己注射送達デバイス(例え
ば、軍隊によって現在使用中のデバイス)を含み得る。あるいは、このキットは
、皮下注射および長期持続放出カプセルまたはインプラントの設置のために設計
され得る。従って、このキットは、例えば、皮下領域へのカプセルまたはインプ
ラントの移入のための広口径(wide−bore)の針のような適切な注射デ
バイスを含む。
【0099】 本発明において有用な他のキットは、個体において生じる免疫応答の程度を測
定し、これにより固体が寄生生物感染を妨げるのに十分準備されているか否かを
示すための手段を含み得る。例えば、このキットは、サイトカインレベルを測定
するための手段を含み得る。これらのキットは、個人により、またはより好まし
くは、医師、看護婦もしくは獣医師により用いられ得る。このキットは、長期放
出デバイスが、本発明の化合物を放出し続けているか否かを決定することにおい
て、または用量変化が必要であるか否かを評価することにおいて有用であり得る
。このキットが個体におけるサイトカインまたはペプチドのレベルを測定するこ
とを意図する場合、このキットは、このようなペプチドを測定するための読み出
しシステムを含む。この読み出しシステムは、抗体または他の結合ペプチドを含
み得る。これらは、ポリスチレンのような固相表面で調製され得るかまたは個体
試験の際に固相表面に適用され得る。個体からの身体サンプル、好ましくは血液
のような液体サンプルは、結合ペプチドでコーティングされた表面に直接かまた
は希釈形態のいずれかで添加され得る。このキットの結合ペプチドに対するサン
プル中の成分の結合は、標識に結合体化した第2の結合ペプチドの使用により測
定され得る。有用なように、この標識は、直接的にまたは間接的に検出可能であ
るかまたは可視的であるべきである。比色アッセイを用いて可視化され得る標識
は、本発明において、特に、さらなる器具が検出に必要ない場合、最も有用であ
る。
【0100】 (実施例) (材料および方法) オリゴヌクレオチド。本研究において用いたオリゴヌクレオチドは、1826
、(その20マーは、マウスの免疫系に強力な免疫刺激効果を有することが公知
である2コピーのCpGモチーフを含む)(TCCATGACGTTCCTGA CG TT、CpGジヌクレオチドは明瞭にするため下線を付した、配列番号86
)、および1982(非CpGコントロールオリゴヌクレオチド)(TCCAG
GACTTCTCTCAGGTT、配列番号92)であった。このオリゴヌクレ
オチドは、Oligos Etc.(Wilsonville,OR)によりヌ
クレアーゼ耐性ホスホロチオエート骨格で合成された。このオリゴヌクレオチド
のNa+塩を、エタノール沈殿し、次いでリン酸緩衝液化生理食塩水(pH7.
2)に再懸濁し、そして注射前4℃で保管した。オリゴヌクレオチドの内毒素レ
ベルは、リムルスアッセイ(Whittaker Bioproducts,W
alkersville,MD)によっては検出不能であった(1ng/mgオ
リゴヌクレオチド未満)。
【0101】 寄生生物。P.yoelii(17X NL非致死性株、クローン1.1)を
、蚊Anopheles stephensiおよびCD−1マウスにおいて、
寄生生物の交互継代により維持した。蚊が感染性血液食餌(ミール)を摂取して
14日後、スポロゾイトを蚊の唾液腺から得た。スポロゾイトを、以前に記載(
Siuら、1994)されたように、5%正常マウス血清(Rockland,
Inc.Gilbertsville,PA)を含有するM199培地中の蚊唾
液腺の用手解剖により、これらの蚊から単離した。回収したスポロゾイトを1m
lあたり250の感染スポロゾイトの最終濃度に希釈した。
【0102】 マウスへのCpG処置およびチャレンジ。すべての研究を、4〜8週齢の雌性
BALB/cマウス(Jackson Laboratory,Bar Har
bor,ME)で行った。それぞれの実験群には10匹のマウスを用いた。マウ
スには、スポロゾイト感染の7、2もしくは1日前、または感染の当日に、50
μl生理食塩水中の、3、10、50もしくは100μgのCpGオリゴヌクレ
オチド(1826)、または非CpGコントロールオリゴヌクレオチド(198
2)の前頸骨筋への単回注射を行った。2つの別の試験を、数ヶ月間隔で実施し
たが、同じ研究内のすべてのマウスを、同時に、同じストック由来のスポロゾイ
トを用いてチャレンジした。第1の研究は、9つの群を含み(表2)、そして第
2の研究は、13の群を含んだ(表3)。スポロゾイトを用いる感染のために、
それぞれのマウスを、200μlの容量で、50のP.yoeliiスポロゾイ
トで尾静脈に、0日目に注射した。血液を、尾静脈の傷つけにより感染後4〜1
4日の間1日おきに採取し(約10μl)、そしてギムザ染色血液フィルムを調
製し、そして寄生生物の存在について顕微鏡的に試験した。防御を、感染と14
日目との間のいずれの時点でも寄生虫血症の血液段階の完全な非存在として定義
した。
【0103】 抗IFN−γおよび抗IL−12モノクローナル抗体(mAb)を用いる処置
。チャレンジ2日前にCpGオリゴヌクレオチドを投与されたマウスのいくつか
の群をまた、インビボにおいてIFN−γまたはIL−12を枯渇するようにm
Abで処置した。IFN−γを枯渇するため、マウスに、数日間毎日、抗IFN
−γ mAb XMG−6を投与した(Cherwinskiら、1987)。
最初の研究(第5群)では、マウスに、チャレンジから−2日目、−1日目、お
よび0日目に1mgの抗IFN−γ mAbの腹腔内(IP)注射を行った。第
2の研究(第12群)では、マウスに、チャレンジ(すなわち、感染)から−3
および−2日目のそれぞれに1mgの抗IFN−γmABを、−1日目、0日目
、+1日目、+2日目および+4日目のそれぞれに1.5mgの抗IFN−γm
Abの静脈内(IV)注射を行った。IL−12を枯渇させるために、マウス(
第1の研究、第6群)に、注射の12時間前および3時間後に、1mgの抗IL
12mAb C17.8(Choら、1996)をIP注射した。
【0104】 非枯渇コントロール群に、精製したラットIgを注射した。第1の研究(第7
群)において、(チャレンジから)−2日目および+2日目のそれぞれに1mg
のラットIgを、そして−1日目および0日目のそれぞれに2mgのラットIg
をIP投与した。第2の研究(第13群)においては、マウスに、チャレンジか
ら−3日目および−2日目のそれぞれに1mgのラットIgを、そして−1日目
、0日目、+1日目、+2日目および+4日目に1.5mgのラットIgをIV
注射により投与した。
【0105】 (結果) (P.yoelii感染の経過におけるCpGオリゴヌクレオチドの効果)。非
処理のマウスに対するP.yoeliiスポロゾイトを用いた注射は、14日ま
でにマウスの100%において感染(すなわち、寄生虫血症(parisite
mia))を生じた(表2、第9群;表3;第22群)。CpGオリゴヌクレオ
チドを用いるマウスの前処置は、チャレンジの14日後まで寄生虫血症が全くな
いことにより示されるように(表2、第2群および第3群;表3、第10群)、
チャレンジの1または2日前にCpGオリゴヌクレオチドを投与した場合、感染
からの完全な防御を提供した。
【0106】 防御は、CpG投与とスポロゾイトチャレンジとの間の時間が7日まで延びた
場合、部分的のみであった(表2、第1群;表3、第14〜17群)。この場合
、3〜100μgのオリゴヌクレオチド用量は、20〜60%の防御を提供した
。より高い用量のCpGと関連して、より高いレベルの防御がもたらされた(表
3、第14〜17群)。スポロゾイト感染と同時にCpGオリゴヌクレオチドを
投与されたマウスは、全ては防御されなかった(表2、第4群)。20%を超え
る防御は決して存在せず(表3、第11および21群)、そしてコントロール(
非CpG)オリゴヌクレオチドを投与されたマウスでは、ほとんどの群で全く防
御が存在しなかった(表2、第8群;表3、第11、18〜21群)。さらに、
観察されたこの部分的防御は、非CpGオリゴヌクレオチドの用量に関連しなか
った。なぜなら、いくつかのマウスが感染しなかったこの2群は、3および50
μgのコントロールオリゴヌクレオチドを投与されたからである(表3、第11
および21群)。
【0107】 結局、これらの知見は、CpGオリゴヌクレオチドで見られた防御効果が、C
pGモチーフの免疫刺激効果に起因することを示す。 (CpGオリゴヌクレオチドの防御効果におけるIL−12の役割)。チャレン
ジ2日前にCpGオリゴヌクレオチドを投与され、そしてさらに抗IFN−γ
mAbで処置されたマウスは、同様に処置され、ただし抗IFN−γを投与され
なかったマウスでの100%に比べて単に80%防御であった(表2、第5群)
。対照的に、チャレンジ2日前にCpGオリゴヌクレオチドを投与され、そして
さらに抗IL−12mAbで処置されたマウスでは、防御の完全な消失が生じた
(表2、第6群)。コントロールとしてのラットIgのIP投与は、CpGオリ
ゴヌクレオチド誘導性防御に影響がなかった(表2、第7群)。 (CpGオリゴヌクレオチドの防御効果におけるIFN−γの役割)。最初の研
究においては、IFN−γがCpGオリゴヌクレオチドの防御効果に役割を果た
したという証拠はほとんどなかった。なぜなら、抗IFN−γおよびCpGオリ
ゴヌクレオチドで処置されたマウスの80%がなお防御された(表2、第5群)
からである。しかし、その研究においては、抗IFN−γ抗体の比較的低い用量
が比較的短期間にわたってIP注射により与えられていた(−2〜0日目)。第
2の研究では、より高用量の抗IFN−γ抗体を長期間にわたってIVで投与(
−3〜4日目))し、そしてこの場合、防御の消失は、マウスのわずか20%(
感染しなかった)でより証明され(表3、第12群)、コントロールのオリゴヌ
クレオチドでも同じであった(表3、第11群)。コントロールとしてのラット
IgのIV投与は、CpGオリゴヌクレオチド誘導性防御に影響がなかった(表
3、第13群)。
【0108】
【表2】
【0109】
【表3】 前述は、単に、特定の好ましい実施態様の詳細な説明であることが理解される
べきである。従って、種々の改変および等価物が本発明の精神および範囲から逸
脱することなくなされ得ることは当業者に明白ではずである。当業者は、慣用的
な実験を超えるものを用いることなく、本明細書に記載された本発明の特定の実
施態様に対する多くの等価物を認識するか、または確認し得る。このような等価
物は前記の特許請求の範囲により包含されることが意図される。
【0110】 本出願に引用されるすべての参考文献、特許および特許公開は、その全体が参
考として本明細書に援用される。
【0111】 特許請求の範囲は上記に示し、そして配列表は別途提出する。
【配列表】
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年6月21日(2000.6.21)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】 本発明の好ましい安定したCpGオリゴヌクレオチドは、改変された骨格を有
する。このオリゴヌクレオチド骨格の改変が、インビボで投与された場合、Cp
Gオリゴヌクレオチドの活性の増強を提供することが実証されている。オリゴヌ
クレオチドの5’末端での少なくとも2つのホスホロチオエート結合、および3
’末端での複数(好ましくは5)のホスホロチオエート結合を含むCpG構築物
は、最大活性を提供し、そしてオリゴヌクレオチドを細胞内エキソヌクレアーゼ
およびエンドヌクレアーゼによる分解から保護する。他の改変されたCpGオリ
ゴヌクレオチドは、ホスホジエステル改変オリゴヌクレオチド、ホスホジエステ
ルとホスホロチオエートオリゴヌクレオチドとの組み合せ、メチルホスホネート
、メチルホスホロチオエート、ホスホロジチオエート、ならびにそれらの組み合
せを含む。これらの組み合せの各々および免疫細胞に対するそれらの特定の効果
は、同時係属中のPCT公開特許出願PCT/US97/19791、WO98
/18810(米国特許出願番号第08/738,652号および同第08/9
60,774号(それぞれ1996年10月30日および1997年10月30
日に出願)について優先権を主張)(これらの内容全体は、本明細書中で参考と
して援用される)においてより詳細に議論される。これらの改変されたCpGオ
リゴヌクレオチドは、増強されたヌクレアーゼ耐性、増大した細胞取り込み、増
大したタンパク質結合、および/または変更された細胞内局在化に起因する、よ
り刺激性の活性を示し得ることが考えられる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】 CpGモチーフを含むホスホロチオエートおよびホスホロジエステルのオリゴ
ヌクレオチドの両方は、免疫細胞において活性である。しかし、CpGの特定の
効果を誘導するのに必要な濃度に基づいて、ヌクレアーゼ耐性のホスホロチオエ
ート骨格CpGオリゴヌクレオチドは、より強力である(ホスホジエステルにつ
いての全量の40μg/mlに対してホスホロチオエートについて0.4μ/m
l)。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】 他の安定したオリゴヌクレオチドは、以下を含む:非イオン性DNAアナログ
(例えば、アルキルホスフェートおよびアリールホスフェート(荷電したホスフ
ェートの酸素はアルキル基またはアリール基により置換される)、ホスホジエス
テルおよびアルキルホスホトリエステル、ここで、荷電した酸素部分はアルキル
化される。いずれかの末端か両方の末端でジオールを含むオリゴヌクレオチド(
例えば、テトラエチレングリコールまたはヘキサエチレングリコール)はまた、
ヌクレアーゼ分解に対して実質的に耐性であると示された。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】 寄生生物性感染を防ぐために有用な本発明の核酸配列は、広く上記に記載され
る配列であり、そしてPCT公開特許出願PCT/US97/19791、WO
98/18810(米国出願番号第08/738,652号および同第08/9
60,774号(それぞれ1996年10月30日および1997年10月30
日出願された)に対して優先権主張された)において開示される。例示的な配列
は、表1に示される配列を含むが、これらに限定されない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正内容】
【0060】
【表1】 国際公開番号WO96/02555(PCT/US95/01570)を有す
るPCT特許出願は、ワクチン中で抗原を投与する時と同時か、またはわずかに
その前でのCpGオリゴヌクレオチドの投与により、Leishmaniaおよ
びToxoplasmaの寄生生物性感染を防御するための、CpGオリゴヌク
レオチドの使用を教示する。国際公開番号WO98/18810を有するPCT
特許出願は、ワクチン中で抗原を投与する時のわずかにその前か、または同時の
いずれかのCpGオリゴヌクレオチドの投与により、Plasmodium f
alciparumおよびToxoplasma gondiiの寄生生物性感
染を防御するための、CpGオリゴヌクレオチドの使用を教示する。欧州特許出
願EP0855184A1は、リーシュマニア症またはトキソプラスマ症のよう
な寄生生物性感染を予防または処置するためのCpGオリゴヌクレオチドおよび
抗原の使用を教示する。しかし、この参照は、寄生生物性抗原への能動的曝露の
非存在下におけるオリゴヌクレオチドの使用を教示しない。欧州特許出願EP0
773295A2は、魚の寄生生物性感染の予防において、寄生生物性抗原をコ
ードするDNAワクチンとともにCpGオリゴヌクレオチドの使用を教示する。
この参照は、寄生生物性感染の予防において、CpGオリゴヌクレオチド単独ま
たはDNAワクチンの非存在下でのCpGオリゴヌクレオチドの使用を教示しな
い。 本発明における使用について、核酸は、当該分野において周知の任意の多くの
手順を用いて新規に合成され得る。このような核酸は、「合成オリゴヌクレオチ
ド」といわれる。例えば、b−シアノエチルホスホルアミダイト方法(S.L.
BeaucageおよびM.H.Caruthers、1981、Tet.Le
t.22:1859);ヌクレオシドH−ホスホネート方法(Gareggら、
1986、Tet.Let.27:4051−4051;Froehlerら、
1986、Nucl.Acid.Res.14:5399−5407;Gare
ggら、1986、Tet.Let.27:4055−4058、Gaffne
yら、1988)、Tet.Let.29:2619−2622。これらの化学
は、市販の種々の自動化オリゴヌクレオチド合成機により行われ得る。あるいは
、オリゴヌクレオチドは、既存の核酸配列(例えば、ゲノムまたはcDNA)よ
り、公知の技術(例えば、制限酵素、エキソヌクレアーゼまたはエンドヌクレア
ーゼを使用する技術)を用いて調製し得る。このようなオリゴヌクレオチドは、
単離されたオリゴヌクレオチドといわれる。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年8月11日(2000.8.11)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正内容】
【0060】
【表1】 国際公開番号WO96/02555(PCT/US95/01570)を有す
るPCT特許出願は、ワクチン中で抗原を投与する時と同時か、またはわずかに
その前でのCpGオリゴヌクレオチドの投与により、Leishmaniaおよ
びToxoplasmaの寄生生物性感染を防御するための、CpGオリゴヌク
レオチドの使用を教示する。国際公開番号WO98/18810を有するPCT
特許出願は、ワクチン中で抗原を投与する時のわずかにその前か、または同時の
いずれかのCpGオリゴヌクレオチドの投与により、Plasmodium f
alciparumおよびToxoplasma gondiiの寄生生物性感
染を防御するための、CpGオリゴヌクレオチドの使用を教示する。欧州特許出
願EP0855184A1は、リーシュマニア症またはトキソプラスマ症のよう
な寄生生物性感染を予防または処置するためのCpGオリゴヌクレオチドおよび
抗原の使用を教示する。しかし、この参照は、寄生生物性抗原への能動的曝露の
非存在下におけるオリゴヌクレオチドの使用を教示しない。欧州特許出願EP0
773295A2は、魚の寄生生物性感染の予防において、寄生生物性抗原をコ
ードするDNAワクチンとともにCpGオリゴヌクレオチドの使用を教示する。
この参照は、寄生生物性感染の予防において、CpGオリゴヌクレオチド単独ま
たはDNAワクチンの非存在下でのCpGオリゴヌクレオチドの使用を教示しな
い。 本発明における使用について、核酸は、当該分野において周知の任意の多くの
手順を用いて新規に合成され得る。このような核酸は、「合成オリゴヌクレオチ
ド」といわれる。例えば、b−シアノエチルホスホルアミダイト方法(S.L.
BeaucageおよびM.H.Caruthers、1981、Tet.Le
t.22:1859);ヌクレオシドH−ホスホネート方法(Gareggら、
1986、Tet.Let.27:4051−4051;Froehlerら、
1986、Nucl.Acid.Res.14:5399−5407;Gare
ggら、1986、Tet.Let.27:4055−4058、Gaffne
yら、1988)、Tet.Let.29:2619−2622。これらの化学
は、市販の種々の自動化オリゴヌクレオチド合成機により行われ得る。あるいは
、オリゴヌクレオチドは、既存の核酸配列(例えば、ゲノムまたはcDNA)よ
り、公知の技術(例えば、制限酵素、エキソヌクレアーゼまたはエンドヌクレア
ーゼを使用する技術)を用いて調製し得る。このようなオリゴヌクレオチドは、
単離されたオリゴヌクレオチドといわれる。
【手続補正書】
【提出日】平成13年3月5日(2001.3.5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 31/00 171 A61K 37/02 33/00 171 37/24 // C12N 15/09 C12N 15/00 A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W (71)出願人 ユナイテッド ステイツ オブ アメリカ アズ レプレゼンテッド バイ ザ セ クレタリー オブ ザ ネイビー アメリカ合衆国, ワシントン, ディー シー 20350−1000, ネイビー ペンタ ゴン 1000 (72)発明者 グラムジンスキー, ロバート エイ. アメリカ合衆国 メリーランド 20805, ロックビル, ワシントン アベニュー 1230 (72)発明者 クリーグ, アーサー エム. アメリカ合衆国 アイオワ 52246, ア イオワ シティ, パーク プレイス 890 (72)発明者 デイビス, ヘザー エル. カナダ国 ケイ1ワイ 4イー9 オンタ リオ, オタワ, カーリング アベニュ ー 1053 (72)発明者 ホフマン, スティーブン エル. アメリカ合衆国 メリーランド 20878, ゲイザーズバーグ, アルゴシー ドラ イブ 308 Fターム(参考) 4B024 AA01 CA01 DA02 GA13 HA17 4C076 AA19 BB01 BB21 BB31 CC34 4C084 AA02 AA17 MA52 MA56 MA63 NA12 NA14 ZB372 ZC612 4C086 AA01 AA02 EA16 MA52 MA56 MA63 NA12 NA14 ZB37 ZC61

Claims (150)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被験体における寄生生物感染を予防するための方法であって
    、以下の工程: 寄生生物に感染する危険性がある被験体に、寄生生物感染を予防するために、
    少なくとも以下の式: 5’X1CGX23’ を含む配列を有するオリゴヌクレオチドの有効量を、寄生生物曝露の少なくとも
    24時間前に投与する工程、 を包含し、 ここで該オリゴヌクレオチドは、少なくとも6ヌクレオチドを含み、Cはメチ
    ル化されておらず、そしてX1およびX2はヌクレオチドである、方法。
  2. 【請求項2】 前記オリゴヌクレオチドが、6〜100ヌクレオチドの長さ
    である、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記X1がA、T、またはGからなる群より選択される、請
    求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記X2がA、C、またはTからなる群より選択される、請
    求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記被験体がヒトであるか、またはヒトではない、請求項1
    に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記被験体が、ネコ、イヌ、ウシ、ブタ、ヒツジ、ウマ、ニ
    ワトリ、アヒル、ガチョウ、魚、ヤギ、マウス、ラット、アレチネズミ、ウサギ
    、および動物園の動物からなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記寄生生物が細胞内寄生生物である、請求項1に記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 前記寄生生物が偏性細胞内寄生生物である、請求項1に記載
    の方法。
  9. 【請求項9】 前記寄生生物が、Plasmodium falcipar
    um、Plasmodium ovale、Plasmodium malar
    iae、Plasmodium vivax、Plasmodium know
    lesi、Plasmodium yoelii、Babesia micro
    ti、Babesia divergens、Trypanosoma cru
    zi、Toxoplasma gondii、Trichinella spi
    ralis、Leishmania major、Leishmania do
    novani、Leishmania braziliensis、およびLe
    ishmania tropicaからなる群より選択される、請求項1に記載
    の方法。
  10. 【請求項10】 前記寄生生物が、Trypanosoma gambie
    nse、Trypanosoma rhodesiense、およびSchis
    tosoma mansoniからなる群より選択される、請求項1に記載の方
    法。
  11. 【請求項11】 前記寄生生物がマラリアを引き起こす、請求項1に記載の
    方法。
  12. 【請求項12】 前記被験体がまた、非CpGオリゴヌクレオチド治療剤を
    投与される、請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記非CpGオリゴヌクレオチド治療剤が、殺寄生生物薬
    である、請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記非CpGオリゴヌクレオチド治療剤が、IL−1、I
    L−6、IL−12、IL−15、IL−18、IFN−γ、TNF−α、GM
    −CSF、CD40リガンド、およびFlt3リガンドからなる群より選択され
    る、請求項12に記載の方法。
  15. 【請求項15】 IL−12およびIFN−γが投与され、かつIL−12
    がIFN−γ投与の前に投与される、請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記オリゴヌクレオチドが1回より多い回数投与される、
    請求項1に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記オリゴヌクレオチドが、寄生生物に曝露される少なく
    とも7日前に投与される、請求項1に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記オリゴヌクレオチドが、寄生生物に曝露される少なく
    とも2日前に投与される、請求項1に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記オリゴヌクレオチドが経口的に、粘膜的に、経皮的に
    、皮下的に、非経口的に、または吸入によって投与される、請求項1に記載の方
    法。
  20. 【請求項20】 前記オリゴヌクレオチドが徐放性ビヒクル中で投与される
    、請求項1に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記徐放性ビヒクルがリポソームである、請求項20に記
    載の方法。
  22. 【請求項22】 請求項1に記載のオリゴヌクレオチド、少なくとも1つの
    殺寄生生物薬、および治療的に受容可能なキャリアを含む、薬学的調製物。
  23. 【請求項23】 少なくとも1つの容器中に請求項22に記載の薬学的調製
    物および使用のための指示書を含むキットであって、ここで前記オリゴヌクレオ
    チドおよび前記殺寄生生物薬が別々の容器中にある、キット。
  24. 【請求項24】 請求項1に記載のオリゴヌクレオチド、殺寄生生物薬、お
    よび少なくとも7日間放出可能なポリマーを含む、徐放性デバイス。
  25. 【請求項25】 請求項1に記載のオリゴヌクレオチド、殺寄生生物薬、お
    よび少なくとも10日間放出可能なポリマーを含む、徐放性デバイス。
  26. 【請求項26】 請求項1に記載のオリゴヌクレオチド、殺寄生生物薬、お
    よび少なくとも30日間放出可能なポリマーを含む、徐放性デバイス。
  27. 【請求項27】 請求項1に記載のオリゴヌクレオチド、殺寄生生物薬、お
    よび少なくとも60日間放出可能なポリマーを含む、徐放性デバイス。
  28. 【請求項28】 寄生生物に感染した被験体を処置するための方法であって
    、以下の工程: 寄生生物感染を処置するために、該被験体に少なくとも以下の式: 5’X1CGX23’ を含む配列を有するオリゴヌクレオチドおよび非CpGオリゴヌクレオチド治療
    剤の有効量を投与する工程、 を包含し、 ここで該オリゴヌクレオチドは、少なくとも6ヌクレオチドを含み、Cはメチ
    ル化されておらず、X1およびX2はヌクレオチドである、方法。
  29. 【請求項29】 前記オリゴヌクレオチドが、6〜100ヌクレオチドの長
    さである、請求項28に記載の方法。
  30. 【請求項30】 前記X1がA、T、またはGからなる群より選択される、
    請求項28に記載の方法。
  31. 【請求項31】 前記X2がA、C、またはTからなる群より選択される、
    請求項28に記載の方法。
  32. 【請求項32】 前記被験体がヒトであるか、またはヒトではない、請求項
    28に記載の方法。
  33. 【請求項33】 前記被験体が、ネコ、イヌ、ウシ、ブタ、ヒツジ、ウマ、
    ニワトリ、アヒル、ガチョウ、魚、ヤギ、マウス、ラット、アレチネズミ、ウサ
    ギ、および動物園の動物からなる群より選択される、請求項28に記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記寄生生物が細胞内寄生生物である、請求項28に記載
    の方法。
  35. 【請求項35】 前記寄生生物が偏性細胞内寄生生物である、請求項28に
    記載の方法。
  36. 【請求項36】 前記寄生生物が、Plasmodium falcipa
    rum、Plasmodium yoelii、Plasmodium ova
    le、Plasmodium malariae、Plasmodium vi
    vax、Plasmodium knowlesi、Babesia micr
    oti、Babesia divergens、Trypanosoma cr
    uzi、Toxoplasma gondii、Trichinella sp
    iralis、Leishmania major、Leishmania d
    onovani、Leishmania braziliensis、およびL
    eishmania tropicaからなる群より選択される、請求項28に
    記載の方法。
  37. 【請求項37】 前記寄生生物が、Trypanosoma gambie
    nse、Trypanosoma rhodesiense、およびSchis
    tosoma mansoniからなる群より選択される、請求項28に記載の
    方法。
  38. 【請求項38】 前記寄生生物がマラリアを引き起こす、請求項28に記載
    の方法。
  39. 【請求項39】 前記非CpGオリゴヌクレオチド治療剤が、殺寄生生物薬
    である、請求項28に記載の方法。
  40. 【請求項40】 前記非CpGオリゴヌクレオチド治療剤が、IL−1、I
    L−6、IL−12、IL−15、IL−18、IFN−γ、TNF−α、GM
    −CSF、CD40リガンド、およびFlt3リガンドからなる群より選択され
    る、請求項28に記載の方法。
  41. 【請求項41】 IL−12およびIFN−γが投与され、かつIL−12
    がIFN−γ投与の前に投与される、請求項40に記載の方法。
  42. 【請求項42】 前記オリゴヌクレオチドが1回より多い回数投与される、
    請求項28に記載の方法。
  43. 【請求項43】 前記オリゴヌクレオチドが、寄生生物への曝露の24時間
    以内に投与される、請求項28に記載の方法。
  44. 【請求項44】 前記オリゴヌクレオチドが、寄生生物への曝露の48時間
    以内に投与される、請求項28に記載の方法。
  45. 【請求項45】 前記オリゴヌクレオチドが、寄生生物への曝露の7日間以
    内に投与される、請求項28に記載の方法。
  46. 【請求項46】 前記オリゴヌクレオチドが経口的に、粘膜的に、経皮的に
    、皮下的に、非経口的に、または吸入によって投与される、請求項28に記載の
    方法。
  47. 【請求項47】 前記オリゴヌクレオチドが徐放性ビヒクル中で投与される
    、請求項28に記載の方法。
  48. 【請求項48】 前記徐放性ビヒクルがリポソームである、請求項47に記
    載の方法。
  49. 【請求項49】 前記非CpGオリゴヌクレオチド治療剤が成長因子である
    、請求項28に記載の方法。
  50. 【請求項50】 被験体における寄生生物感染を予防するための方法であっ
    て、以下の工程: 寄生生物に感染する危険性がある被験体に、寄生生物感染を予防するために、
    少なくとも以下の式: 5’X1CGX23’ を含む配列を有するオリゴヌクレオチドの有効量を寄生生物への曝露の前に投与
    する工程、 を包含し、 ここで該オリゴヌクレオチドは、少なくとも6ヌクレオチドを含み、Cはメチ
    ル化されておらず、そしてX1およびX2はヌクレオチドであり、 そしてここで該寄生生物は、Plasmodium falciparum、
    Leishmania spp.またはToxoplasma spp.以外の
    寄生生物である、方法。
  51. 【請求項51】 前記オリゴヌクレオチドが、6〜100ヌクレオチドの長
    さである、請求項50に記載の方法。
  52. 【請求項52】 前記X1がA、T、またはGからなる群より選択される、
    請求項50に記載の方法。
  53. 【請求項53】 前記X2がA、C、またはTからなる群より選択される、
    請求項50に記載の方法。
  54. 【請求項54】 前記被験体がヒトであるか、またはヒトではない、請求項
    50に記載の方法。
  55. 【請求項55】 前記被験体が、ネコ、イヌ、ウシ、ブタ、ヒツジ、ウマ、
    ニワトリ、アヒル、ガチョウ、魚、ヤギ、マウス、ラット、アレチネズミ、ウサ
    ギ、および動物園の動物からなる群より選択される、請求項50に記載の方法。
  56. 【請求項56】 前記寄生生物が細胞内寄生生物である、請求項50に記載
    の方法。
  57. 【請求項57】 前記寄生生物が偏性細胞内寄生生物である、請求項50に
    記載の方法。
  58. 【請求項58】 前記寄生生物が、Plasmodium ovale、P
    lasmodium malariae、Plasmodium vivax、
    Plasmodium knowlesi、Plasmodium yoeli
    i、Babesia microti、Babesia divergens、
    Trypanosoma cruzi、Trichinella spiral
    isからなる群より選択される、請求項50に記載の方法。
  59. 【請求項59】 前記寄生生物が、Trypanosoma gambie
    nse、Trypanosoma rhodesiense、およびSchis
    tosoma mansoniからなる群より選択される、請求項50に記載の
    方法。
  60. 【請求項60】 前記被験体がまた、1つ以上の非CpGオリゴヌクレオチ
    ド治療剤の有効量を投与される、請求項50に記載の方法。
  61. 【請求項61】 前記非CpGオリゴヌクレオチド治療剤が、殺寄生生物薬
    である、請求項60に記載の方法。
  62. 【請求項62】 前記非CpGオリゴヌクレオチド治療剤が、成長因子であ
    る、請求項60に記載の方法。
  63. 【請求項63】 前記非CpGオリゴヌクレオチド治療剤が、IL−1、I
    L−6、IL−12、IL−15、IL−18、IFN−γ、TNF−α、GM
    −CSF、CD40リガンド、およびFlt3リガンドからなる群より選択され
    る、請求項60に記載の方法。
  64. 【請求項64】 IL−12およびIFN−γが投与され、かつIL−12
    がIFN−γ投与の前に投与される、請求項63に記載の方法。
  65. 【請求項65】 前記オリゴヌクレオチドが1回より多い回数投与される、
    請求項50に記載の方法。
  66. 【請求項66】 前記オリゴヌクレオチドが、寄生生物に曝露される少なく
    とも7日前に投与される、請求項50に記載の方法。
  67. 【請求項67】 前記オリゴヌクレオチドが、寄生生物に曝露される少なく
    とも2日前に投与される、請求項50に記載の方法。
  68. 【請求項68】 前記オリゴヌクレオチドが、寄生生物に曝露される少なく
    とも24時間前に投与される、請求項50に記載の方法。
  69. 【請求項69】 前記オリゴヌクレオチドが経口的に、粘膜的に、経皮的に
    、皮下的に、非経口的に、または吸入によって投与される、請求項50に記載の
    方法。
  70. 【請求項70】 前記オリゴヌクレオチドが徐放性ビヒクル中で投与される
    、請求項50に記載の方法。
  71. 【請求項71】 前記徐放性ビヒクルがリポソームである、請求項70に記
    載の方法。
  72. 【請求項72】 寄生生物に感染した被験体を処置するための方法であって
    、以下の工程: 該被験体に、寄生生物感染を処置するために、少なくとも以下の式: 5’X1CGX23’ を含む配列を有するオリゴヌクレオチドの有効量を投与する工程、 を包含し、 ここで該オリゴヌクレオチドは、少なくとも6ヌクレオチドを含み、Cはメチ
    ル化されておらず、そしてX1およびX2はヌクレオチドであり、そしてここで該
    寄生生物は、Plasmodium falciparum、Leishman
    ia spp.またはToxoplasma spp.以外の寄生生物である、
    方法。
  73. 【請求項73】 前記オリゴヌクレオチドが、6〜100ヌクレオチドの長
    さである、請求項72に記載の方法。
  74. 【請求項74】 前記X1がA、T、またはGからなる群より選択される、
    請求項72に記載の方法。
  75. 【請求項75】 前記X2がA、C、またはTからなる群より選択される、
    請求項72に記載の方法。
  76. 【請求項76】 前記被験体がヒトであるか、またはヒトではない、請求項
    72に記載の方法。
  77. 【請求項77】 前記被験体が、ネコ、イヌ、ウシ、ブタ、ヒツジ、ウマ、
    ニワトリ、アヒル、ガチョウ、魚、ヤギ、マウス、ラット、アレチネズミ、ウサ
    ギ、および動物園の動物からなる群より選択される、請求項72に記載の方法。
  78. 【請求項78】 前記寄生生物が細胞内寄生生物である、請求項72に記載
    の方法。
  79. 【請求項79】 前記寄生生物が偏性細胞内寄生生物である、請求項72に
    記載の方法。
  80. 【請求項80】 前記寄生生物が、Plasmodium ovale、P
    lasmodium yoelii、Plasmodium malariae
    、Plasmodium vivax、Plasmodium knowles
    i、Babesia microti、Babesia divergens、
    Trypanosoma cruzi、Trichinella spiral
    isからなる群より選択される、請求項72に記載の方法。
  81. 【請求項81】 前記寄生生物が、Trypanosoma gambie
    nse、Trypanosoma rhodesiense、およびSchis
    tosoma mansoniからなる群より選択される、請求項72に記載の
    方法。
  82. 【請求項82】 前記寄生生物がマラリアを引き起こす、請求項72に記載
    の方法。
  83. 【請求項83】 前記被験体がまた、1つ以上の非CpGオリゴヌクレオチ
    ド治療剤の有効量を投与される、請求項72に記載の方法。
  84. 【請求項84】 前記非CpGオリゴヌクレオチド治療剤が、殺寄生生物薬
    である、請求項83に記載の方法。
  85. 【請求項85】 前記非CpGオリゴヌクレオチド治療剤が、成長因子であ
    る、請求項83に記載の方法。
  86. 【請求項86】 前記非CpGオリゴヌクレオチド治療剤が、IL−1、I
    L−6、IL−12、IL−15、IL−18、IFN−γ、TNF−α、GM
    −CSF、CD40リガンド、およびFlt3リガンドからなる群より選択され
    る、請求項83に記載の方法。
  87. 【請求項87】 IL−12およびIFN−γが投与され、かつIL−12
    がIFN−γ投与の前に投与される、請求項86に記載の方法。
  88. 【請求項88】 前記オリゴヌクレオチドが1回より多い回数投与される、
    請求項72に記載の方法。
  89. 【請求項89】 前記オリゴヌクレオチドが、寄生生物への曝露の24時間
    以内に投与される、請求項72に記載の方法。
  90. 【請求項90】 前記オリゴヌクレオチドが、寄生生物への曝露の48時間
    以内に投与される、請求項72に記載の方法。
  91. 【請求項91】 前記オリゴヌクレオチドが、寄生生物への曝露の7日以内
    に投与される、請求項72に記載の方法。
  92. 【請求項92】 前記オリゴヌクレオチドが、寄生生物への曝露の14日以
    内に投与される、請求項72に記載の方法。
  93. 【請求項93】 前記オリゴヌクレオチドが経口的に、粘膜的に、経皮的に
    、皮下的に、非経口的に、または吸入によって投与される、請求項72に記載の
    方法。
  94. 【請求項94】 前記オリゴヌクレオチドが徐放性ビヒクル中で投与される
    、請求項72に記載の方法。
  95. 【請求項95】 前記徐放性ビヒクルがリポソームである、請求項94に記
    載の方法。
  96. 【請求項96】 請求項1に記載のオリゴヌクレオチド、少なくとも1つの
    成長因子、および治療的に受容可能なキャリアを含む、薬学的調製物。
  97. 【請求項97】 少なくとも1つの容器中に請求項96に記載の薬学的調製
    物および使用のための指示書を含むキットであって、ここで前記オリゴヌクレオ
    チドおよび前記成長因子が別々の容器中にある、キット。
  98. 【請求項98】 被験体における寄生生物感染を予防するための方法であっ
    て、以下の工程: 寄生生物に感染する危険性がある被験体に、寄生生物感染を予防するために、
    少なくとも以下の式: 5’X1CGX23’ を含む配列を有するオリゴヌクレオチドおよび抗体または抗体フラグメントの有
    効量を寄生生物への曝露の前に投与する工程、 を包含し、 ここで該オリゴヌクレオチドは、少なくとも6ヌクレオチドを含み、Cはメチ
    ル化されておらず、X1およびX2はヌクレオチドであり、そして ここで該抗体または抗体フラグメントは、寄生生物または組織に特異的である
    、方法。
  99. 【請求項99】 前記オリゴヌクレオチドが、6〜100ヌクレオチドの長
    さである、請求項98に記載の方法。
  100. 【請求項100】 前記X1がA、T、またはGからなる群より選択される
    、請求項98に記載の方法。
  101. 【請求項101】 前記X2がA、C、またはTからなる群より選択される
    、請求項98に記載の方法。
  102. 【請求項102】 前記被験体がヒトであるか、またはヒトではない、請求
    項98に記載の方法。
  103. 【請求項103】 前記被験体が、ネコ、イヌ、ウシ、ブタ、ヒツジ、ウマ
    、ニワトリ、アヒル、ガチョウ、魚、ヤギ、マウス、ラット、アレチネズミ、ウ
    サギ、および動物園の動物からなる群より選択される、請求項98に記載の方法
  104. 【請求項104】 前記寄生生物が細胞内寄生生物である、請求項98に記
    載の方法。
  105. 【請求項105】 前記寄生生物が偏性細胞内寄生生物である、請求項98
    に記載の方法。
  106. 【請求項106】 前記寄生生物が、Plasmodium falcip
    arum、Plasmodium ovale、Plasmodium mal
    ariae、Plasmodium vivax、Plasmodium kn
    owlesi、Plasmodium yoelii、Babesia mic
    roti、Babesia divergens、Trypanosoma c
    ruzi、Toxoplasma gondii、Trichinella s
    piralis、Leishmania major、Leishmania
    donovani、Leishmania braziliensis、および
    Leishmania tropicaからなる群より選択される、請求項98
    に記載の方法。
  107. 【請求項107】 前記寄生生物が、Trypanosoma gambi
    ense、Trypanosoma rhodesiense、およびSchi
    stosoma mansoniからなる群より選択される、請求項98に記載
    の方法。
  108. 【請求項108】 前記寄生生物がマラリアを引き起こす、請求項98に記
    載の方法。
  109. 【請求項109】 前記被験体がまた、非CpGオリゴヌクレオチド治療剤
    を投与される、請求項98に記載の方法。
  110. 【請求項110】 前記非CpGオリゴヌクレオチド治療剤が殺寄生生物薬
    である、請求項109に記載の方法。
  111. 【請求項111】 前記非CpGオリゴヌクレオチド治療剤が成長因子であ
    る、請求項109に記載の方法。
  112. 【請求項112】 前記非CpGオリゴヌクレオチド治療剤が、IL−1、
    IL−6、IL−12、IL−15、IL−18、IFN−γ、TNF−α、G
    M−CSF、CD40リガンド、およびFlt3リガンドからなる群より選択さ
    れる、請求項109に記載の方法。
  113. 【請求項113】 IL−12およびIFN−γが投与され、かつIL−1
    2がIFN−γ投与の前に投与される、請求項112に記載の方法。
  114. 【請求項114】 前記オリゴヌクレオチドが1回より多い回数投与される
    、請求項98に記載の方法。
  115. 【請求項115】 前記オリゴヌクレオチドが、寄生生物に曝露される少な
    くとも7日前に投与される、請求項98に記載の方法。
  116. 【請求項116】 前記オリゴヌクレオチドが、寄生生物に曝露される少な
    くとも2日前に投与される、請求項98に記載の方法。
  117. 【請求項117】 前記オリゴヌクレオチドが、寄生生物に曝露される少な
    くとも24時間前に投与される、請求項98に記載の方法。
  118. 【請求項118】 前記オリゴヌクレオチドが経口的に、粘膜的に、経皮的
    に、皮下的に、非経口的に、または吸入によって投与される、請求項98に記載
    の方法。
  119. 【請求項119】 前記オリゴヌクレオチドが徐放性ビヒクル中で投与され
    る、請求項98に記載の方法。
  120. 【請求項120】 前記徐放性ビヒクルがリポソームである、請求項119
    に記載の方法。
  121. 【請求項121】 請求項1に記載のオリゴヌクレオチド、少なくとも1つ
    の抗体もしくは抗体フラグメント、および治療的に受容可能なキャリアを含む、
    薬学的調製物。
  122. 【請求項122】 少なくとも1つの容器中に請求項121に記載の薬学的
    調製物および使用のための指示書を含むキットであって、ここで前記オリゴヌク
    レオチドおよび前記抗体フラグメントが別々の容器中にある、キット。
  123. 【請求項123】 請求項1に記載のオリゴヌクレオチド、抗体もしくは抗
    体フラグメント、および少なくとも7日間放出可能なポリマーを含む、徐放性デ
    バイス。
  124. 【請求項124】 請求項1に記載のオリゴヌクレオチド、抗体もしくは抗
    体フラグメント、および少なくとも10日間放出可能なポリマーを含む、徐放性
    デバイス。
  125. 【請求項125】 請求項1に記載のオリゴヌクレオチド、抗体もしくは抗
    体フラグメント、および少なくとも30日間放出可能なポリマーを含む、徐放性
    デバイス。
  126. 【請求項126】 請求項1に記載のオリゴヌクレオチド、抗体もしくは抗
    体フラグメント、および少なくとも60日間放出可能なポリマーを含む、徐放性
    デバイス。
  127. 【請求項127】 寄生生物に感染した被験体を処置するための方法であっ
    て、以下の工程: 該被験体に、寄生生物感染を処置するために、少なくとも以下の式: 5’X1CGX23’ を含む配列を有するオリゴヌクレオチドおよび抗体または抗体フラグメントの有
    効量を投与する工程、 を包含し、 ここで該オリゴヌクレオチドは、少なくとも6ヌクレオチドを含み、Cはメチ
    ル化されておらず、そしてX1およびX2はヌクレオチドであり、そして ここで該抗体または抗体フラグメントは、寄生生物または組織に特異的である
    、方法。
  128. 【請求項128】 前記オリゴヌクレオチドが、6〜100ヌクレオチドの
    長さである、請求項127に記載の方法。
  129. 【請求項129】 前記X1がA、T、またはGからなる群より選択される
    、請求項127に記載の方法。
  130. 【請求項130】 前記X2がA、C、またはTからなる群より選択される
    、請求項127に記載の方法。
  131. 【請求項131】 前記被験体がヒトであるか、またはヒトではない、請求
    項127に記載の方法。
  132. 【請求項132】 前記被験体が、ネコ、イヌ、ウシ、ブタ、ヒツジ、ウマ
    、ニワトリ、アヒル、ガチョウ、魚、ヤギ、マウス、ラット、アレチネズミ、ウ
    サギ、および動物園の動物からなる群より選択される、請求項127に記載の方
    法。
  133. 【請求項133】 前記寄生生物が細胞内寄生生物である、請求項127に
    記載の方法。
  134. 【請求項134】 前記寄生生物が偏性細胞内寄生生物である、請求項12
    7に記載の方法。
  135. 【請求項135】 前記寄生生物が、Plasmodium falcip
    arum、Plasmodium ovale、Plasmodium mal
    ariae、Plasmodium vivax、Plasmodium kn
    owlesi、Plasmodium yoelii、Babesia mic
    roti、Babesia divergens、Trypanosoma c
    ruzi、Toxoplasma gondii、Trichinella s
    piralis、Leishmania major、Leishmania
    donovani、Leishmania braziliensis、および
    Leishmania tropicaからなる群より選択される、請求項12
    7に記載の方法。
  136. 【請求項136】 前記寄生生物が、Trypanosoma gambi
    ense、Trypanosoma rhodesiense、およびSchi
    stosoma mansoniからなる群より選択される、請求項127に記
    載の方法。
  137. 【請求項137】 前記寄生生物がマラリアを引き起こす、請求項127に
    記載の方法。
  138. 【請求項138】 前記被験体がまた、非CpGオリゴヌクレオチド治療剤
    を投与される、請求項127に記載の方法。
  139. 【請求項139】 前記非CpGオリゴヌクレオチド治療剤が殺寄生生物薬
    である、請求項138に記載の方法。
  140. 【請求項140】 前記非CpGオリゴヌクレオチド治療剤が成長因子であ
    る、請求項138に記載の方法。
  141. 【請求項141】 前記非CpGオリゴヌクレオチド治療剤が、IL−1、
    IL−6、IL−12、IL−15、IL−18、IFN−γ、TNF−α、G
    M−CSF、CD40リガンド、およびFlt3リガンドからなる群より選択さ
    れる、請求項138に記載の方法。
  142. 【請求項142】 IL−12およびIFN−γが投与され、かつIL−1
    2がIFN−γ投与の前に投与される、請求項141に記載の方法。
  143. 【請求項143】 前記オリゴヌクレオチドが1回より多い回数投与される
    、請求項127に記載の方法。
  144. 【請求項144】 前記オリゴヌクレオチドが、寄生生物への曝露の24時
    間以内に投与される、請求項127に記載の方法。
  145. 【請求項145】 前記オリゴヌクレオチドが、寄生生物への曝露の48時
    間以内に投与される、請求項127に記載の方法。
  146. 【請求項146】 前記オリゴヌクレオチドが、寄生生物への曝露の7日以
    内に投与される、請求項127に記載の方法。
  147. 【請求項147】 前記オリゴヌクレオチドが経口的に、粘膜的に、経皮的
    に、皮下的に、非経口的に、または吸入によって投与される、請求項127に記
    載の方法。
  148. 【請求項148】 前記オリゴヌクレオチドが徐放性ビヒクル中で投与され
    る、請求項127に記載の方法。
  149. 【請求項149】 前記徐放性ビヒクルがリポソームである、請求項148
    に記載の方法。
  150. 【請求項150】 前記非CpGオリゴヌクレオチド治療剤が成長因子であ
    る、請求項12に記載の方法。
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