JP2002513399A - 医学治療に有用なテルベンゾイミダゾール(トポイソメラーゼインヒビター) - Google Patents

医学治療に有用なテルベンゾイミダゾール(トポイソメラーゼインヒビター)

Info

Publication number
JP2002513399A
JP2002513399A JP53462498A JP53462498A JP2002513399A JP 2002513399 A JP2002513399 A JP 2002513399A JP 53462498 A JP53462498 A JP 53462498A JP 53462498 A JP53462498 A JP 53462498A JP 2002513399 A JP2002513399 A JP 2002513399A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
halogen
halo
compound
independently
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP53462498A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002513399A5 (ja
Inventor
ジェイ. ラボイエ,エドモンド
フォング リウ,リロイ
ソン,クン
Original Assignee
ルトガーズ,ザ ステイト ユニバーシティ オブ ニュージャージー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ルトガーズ,ザ ステイト ユニバーシティ オブ ニュージャージー filed Critical ルトガーズ,ザ ステイト ユニバーシティ オブ ニュージャージー
Publication of JP2002513399A publication Critical patent/JP2002513399A/ja
Publication of JP2002513399A5 publication Critical patent/JP2002513399A5/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D401/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom
    • C07D401/14Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing three or more hetero rings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/10Antimycotics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D235/00Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, condensed with other rings
    • C07D235/02Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, condensed with other rings condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D235/04Benzimidazoles; Hydrogenated benzimidazoles
    • C07D235/18Benzimidazoles; Hydrogenated benzimidazoles with aryl radicals directly attached in position 2

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、医学的な治療(例えば、真菌性の感染またはガンの治療)に使用するための、式(I) (式中、Arはアリール、または窒素−、イオウ−または酸素−を含むヘテロ芳香族基であり;XはH、CN、CHO、OHNアセチル、CF3、O(C1〜C4アルキル)、NO2、NH2、ハロゲン、またはハロ(C1〜C4)アルキルであり;各Yは、個別にH、(C1〜C4)アルキルまたはアラルキルであり;Y’はフェニルまたはメトキシフェニルであり;nは0または1であり;各Zは、個別にH、(C1〜C4)アルキル、ハロゲンまたはハロ(C1〜C4)アルキルである)のトポイソメラーゼ毒またはその薬剤学的に許容可能な塩を提供する。本発明はまた、式(I)の化合物、式(I)の化合物を含む薬剤組成物、および少なくとも1の式(I)の化合物を投与することにより真菌感染またはガンを治療することを含む、治療的方法をも提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 医学治療に有用なテルベンゾイミダゾール(トポイソメラーゼインヒビター) 発明の背景 本発明は、アメリカ合衆国の国立衛生研究所のグラントCA39962の後援 により、なされたものである。アメリカ合衆国政府は、本発明において所定の権 利を有する。 DNAトポイソメラーゼ(topoisomerase)は、DNA鎖の協奏的な切断およ び再結合を触媒することによって、DNAのトポロジカルな状態を制御し修飾す る核酵素である。例えば、D'Arpaら、Biochim,Biophys.,Acta,989、16 3(1989)を参照。トポイソメラーゼII酵素は、DNA中での二本鎖の切断 によって、DNAのトポロジカルな状態を変える。DNAトポイソメラーゼの切 断/再結合の反応を阻害することによって、多くの薬剤が、これらの酵素を正味 のDNA切断酵素に変換して、効率的な細胞死滅を生じることが示されてきた。 L.F.Liu、Topoisomerases中:Topoisomerase targeting drugs,Adv.in Pharma col.,29B(1994);L.K.Wangら、Chem.Res.Toxicol.,6、813 (1993)を参照。このように、哺乳類のトポイソメラーゼIIは、ガン化学療 法剤の開発のための有効な薬理学的ターゲットを代表している(A.Y.Chenら、 Annu.Rev.Pharmacol.Toxicol.,34、191(1994))。使用中の臨床 の薬剤中でトポイソメラーゼIIインヒビターとして認められているものは、エト ポシド(etoposide;VP−16)、テニポシド(teniposide;VM−26)、 ミトキサントロン(mitoxantrone)、m−AMSA、アドリアマイシン(ドクソ ルビシン;doxorubicin)、エリプチシン(ellipticine)、およびダウノマイシ ン(daunomycin)である。 トポイソメラーゼIIインヒビターとの比較において、トポイソメラーゼIイン ヒビターは、相対的にごく少数しか知られていない。カンプトセシン(camptoth ecin)は、最も大規模に研究された哺乳類トポイソメラーゼIインヒビターを代 表する。R.C.Galloら、J.Natl.Cancer Inst.,46、789(1971)、 およびB.C.Giovanellaら、Cancer Res.,51、3052(1991)を参照 。カンプトセシンのトポイソメラーゼIの切断/再結合反応の阻害は、トポイソ メラーゼIが開裂された状態で可逆的にトラップされている、開裂可能な複合体 と呼ばれる共有結合的な中間体の蓄積をもたらす(Y.-H.Hsiangら、J.Biol.Che m.,260、14873(1985);S.E.Porterら、Nucl.Acids Res.,1 7、8521(1989);C.Jaxelら、J.Biol.Chem.,266,20418 (1991))。カンプトセシンに見られる有力な抗新生物活性の広域スペクト ルは、哺乳類トポイソメラーゼIの効力を有効に減殺できる他の薬剤を見出すた めの更なる努力を促進してきた。 最近、ヘキスト33342(1)、 すなわち、2’−(4−エトキシフェニル)−5−(4−メチル−1−ピペラジ ニル)−2,5’−ビ−1H−ベンゾイミダールが、トポイソメラーゼIのイン ヒビターであることが示された。 DNAの小さい溝に結合するこの薬剤は、DNAおよびトポイソメラーゼIに 由来する可逆的な開裂可能な複合体をトラップして、限られた数の高度に特異的 な一本鎖DNAの切断を生じる。例えば、A.Y.Chenら、Cancer Res.,53、 1332(1993)、およびA.Chenら、PNAS、90、8131(199 3)を参照。ヘキスト33342の抗癌剤としての限界は、MDR1を過剰に発 現する(overexpress)腫瘍セルラインに対して有効でないという、以前に報告 された観察である。KB3−1の細胞は、IC50が約9nMとヘキスト3334 2に対して非常に感受性であることが知られているが、この化合物は、MDR1 を過剰に発現することが知られているKB V−I細胞に対しては、約130倍 も少ない細胞毒性しか示さない。最近、哺乳類のトポイソメラーゼIインヒビタ ーとしてのそれらの効力および関連する細胞毒性に伴う構造活性相関を更に研究 するために、このビスベンゾイミダゾールのいくつかのアナログが合成された。 例えば、Q.Sunら;Biorg.and Med.Chem.Lett.4、2871(1994)は 、式(2)のビス−ベンゾイミダールの製法を開示した: (式中、nは0、1、2、または3である)。しかしながら、これらの化合物は 、ヘキスト33342より約1桁程度弱い細胞毒性しか示さないことが見出され た。 より最近、Q.Sunらは、アブストラクト2688、AACRの第 86回年次ミーティングScientific Proceedings(トロント、CA、1995年 3月18〜22日)で、トリスベンゾイミダゾール誘導体、5−(2−ピリジル )−2−[2’−ベンゾイミダゾール−5”−イル ベンゾイミダゾール−5’ −イル]ベンゾイミダゾールが、ヒトのトポイソメラーゼIのインヒビターとし て、ヘキスト33342と類似した効力を有することを明らかにした。 真菌性の感染は、最近20年でますます重要になり、移植レシピエント、ガン 、および、AIDS患者等の免疫抑制された(immunocompromised)患者におい て、高い死亡率を引き起こしている。増大する患者数、および現在の抗真菌性の 化学療法における既存の問題は、日和見感染のこのますます重要なクラスの治療 のための、より有効で安全な抗真菌性の薬剤の需要を生んだ。サッカロミセスセ レビセエエ(Saccharomyces cerevisiae)およびカンジダアルビカンス(Candid a albicans)の研究に基づき、核の真菌性トポイソメラーゼIが、抗真菌性薬剤 のための分子ターゲットとして有望である(J.M.Fostelら、Antimicrob.Agen ts Chemother.,39、586(1995);J.M.Fostelら、Antimicrob.Agen ts Chemother.,36、2131(1992)を参照)。S.セレビセエエにおけ る研究は、カンプトセシンのための殺真菌性のターゲットとして、トポイソメラ ーゼIを確立した(J.Nitissら、PNAS USA、85、7501(198 8))。C.アルビカンスにおける研究は、アミノカテコールA−3253に対 するヒトおよびカンジダのトポイソメラーゼの感受性における差違を示した(上 記で引用したJ.M.Fostel(1995))。 アスペルギルスフミガーツス(Aspergillus fumigatus)およびA.ニガー(n iger)は、生命を危うくする全身性の2つの重要なヒト病原体である。これらの 日和見感染を有する患者の治療のため の、より有効な抗真菌性の薬剤に対する緊急のニーズがある。 発明の概要 本発明は、一般式(I) (式中、Arはアリールまたは窒素−、イオウ−または酸素を含有するヘテロ芳 香族の基であり;XはH、CN、CHO、OH、アセチル、CF3、O(C1〜C4 アルキル)、NO2、NH2、ハロゲン、またはハロ(C1〜C4)アルキルであ り;各Yは、個別にH、(C1〜C4)アルキルまたはアラルキルであり;Y’は 、H、(C1〜C4)アルキル、フェニル、またはメトキシフェニルであり;各Z は、個別にH、(C1〜C4)アルキル、ハロゲンまたはハロ(C1〜C4)アルキ ルであり;nは0または1である)の化合物またはその薬剤学的に許容可能な塩 の、抗真菌に有効な量を、真菌性感染、特に全身性の真菌性感染で苦しむ哺乳類 に対して投与することを含む、真菌性感染の治療のための療法を提供する。 好ましくは、Arは、フェニル等の(C6〜C12)アリール、または1〜3個 のN、Sまたは非過酸化物性のOを含み、各Nは非置換であるか、またはH、( C1〜C4)アルキルまたはべンジルで置換された5〜12員のヘテロアリール基 、最も好ましくは5〜6員のヘテロアリール基である。Arは、示されているよ うに、ベン ゾ環の4、5、6または、7位を、好ましくは5位を占めることができ、Xは、 Ar上の任意の利用できる位置を占めることができる。YがHであるとき、4, 7位と5、6位とは等価である。1つの態様によれば、Arはフェニルであり、 XはClまたはBrであって、好ましくはそのパラ位を占める。描かれたように 、Zはベンゾ部分の任意の位置を占めることができる。Zは、好ましくはH、ハ ロゲン、CH3またはCF3である。 他の態様によれば、nは0であり、Xはハロゲン、例えばF、Br、Clまた はI、好ましくはClまたはBrであり、および好ましくはベンゾ部分の5−位 を占める。Yは好ましくはHまたはCH3である。Y’は、好ましくはH、CH3 、エチルまたは4−メトキシフェニルである。 ニチジン(nitidine)およびコラリン(coralyne)を含む、ヒトのトポイソメ ラーゼIの多くの既知のインヒビターは、真菌性トポイソメラーゼIに対して無 効であるが、式(I)の化合物は、アスペルギルストポイソメラーゼIの存在下 におけるDNA開裂を促進するそれらの能力によって示されるように、真菌性ト ポイソメラーゼIのインヒビターである。以下に開示されるように、ニチジンお よびコラリン等の最も有力なヒトのトポイソメラーゼI毒に対して、および、よ り有力でないモノ−ベンゾイミダゾール ヒトトポイソメラーゼI毒に対して、 アスペルギルス酵素が完全に耐性であることが意外にも見出された。ヒトまたは 酵母のトポイソメラーゼIを発現している酵母を用いる研究は、これらの化合物 への酵母トポイソメラーゼIの同様な耐性を示唆した。それらの薬剤感受性にお いて、真菌性の酵素は、それらのヒトの対応する物と比べて実質的に異なるよう に見える。 更に、式(I)の化合物は、カンプトセシン感受性およびカンプ トセシン耐性の腫瘍細胞、およびP−グリコプロテインの発現による多薬剤耐性 を示している腫瘍セルラインを含む哺乳類の腫瘍細胞に対しても細胞毒性を示す 。したがって、本発明は、哺乳類(すなわちヒト)に対して、式(I)の化合物 、またはその薬剤学的に許容可能な塩の制癌的な有効量を投与することを含む、 ガンの治療のための療法を提供する。 本発明はまた、式(I)の新しい化合物を提供する。例えば、本発明は式(I ): (式中、Arは(C6〜C12)アリールまたは1〜3個のN、Sまたは非過酸化 物性のOを含み、各Nは非置換であるか、またはH、(C1〜C4)アルキルまた はベンジルで置換された(5〜12員)ヘテロアリール基であり;Xは、H、C N、CHO、OH、アセチル、CF3、O(C1〜C4)アルキル、NO2、NH2 、ハロゲンまたはハロ−(C1〜C4)アルキルであり;個々のYは、H、(C1 〜C4)アルキルまたはアラルキルであり;Y’はフェニルまたはメトキシフェ ニルであり;各Zは、個別にH、(C1〜C4)アルキル)、ハロゲン、またはハ ロ(C1〜C4)アルキルであり;nは0またはIである) 化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩を提供する。好ましい化合物は、Y ’がメトキシフェニルである式(I)の化合物である。他の好ましい化合物は、 nが1である式(I)の化合物である。 他の好ましい化合物は、XがCN、CHO、OH、アセチル、CF3、O(C1〜 C4)アルキル、NO2、NH2、ハロゲン、またはハロ−(C1〜C4)アルキル であり、nが0である式(I)の化合物である。更に他の好ましい化合物は、少 なく1つのZがハロゲンまたはハロ(C1〜C4)アルキルであり、nが0である 式(I)の化合物である。 本発明はまた、式(I)の化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩の1つ 以上を、薬剤学的に許容可能なビヒクルと組み合わせにおいて含む、全身または 局所的な投与の両方に適した薬剤組成物を提供する。 本発明はまた、医学的治療(すなわち、真菌性感染またはガンの治療)におけ る使用のための式(I)の化合物またはその薬剤学的に許容可能な塩のみならず 、真菌性感染を治療するための、またはガンを治療するための薬剤を製造するた めの、式(I)の化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩の使用をも提供す る。 図面の簡単な説明 図1は、化合物1016の合成の概略図である。 図2は、本発明の化合物を製造するために用いる中間体の製法の概略図 である。 図3は、中間体の製法の概略図である。 図4は、化合物JSKIV−68、−37および−47の合成の概略図である 。 図5は、中間体JSKIV−44の製法の概略図である。 図6は、中心のベンゾイミダール部分上で修飾されたアナログの製法の概略図 である。 図7は、ZおよびY’が上記で定義されたように末端のベンゾイ ミダール部分上で修飾されたアナログの製法の概略図である。 図8は、ヒトおよびアスペルギルスのトポイソメラーゼIに対する、種々の薬 剤の活性を要約したものである。ヒト(H列)およびアスペルギルス(A列)そ れぞれに対する種々の薬剤の毒活性が、「+」(活性)または「−」(不活性) によって定性的に示される。DM/II/33は、アスペルギルストポイソメラー ゼIに対して非常に弱い活性を示すのみであり、「*」によって示す。 発明の詳細な説明 本発明の化合物に有用なアリール基(Ar)は、(C6〜C18)アリール、好 ましくは(C6〜C14)アリール、例えば芳香族環を含む系であって、その系は 、合計で6〜12の炭素原子を含むものである。このように、ここで用いられる ように、用語「アリール」は、モノ−またはビス−(C1〜C4)アルキルで置換 されたアリール、例えばトリルおよびキシリル;ベンジルまたはフェネチル等の ar(C1〜C4)アルキル;およびアルカラルキル(alkaralkyl)を含む。好ま しくは、アリールはフェニル、ベンジル、またはナフチルである。 ヘテロ芳香族環は、N、Sまたは非過酸化物性のO等の3個までのヘテロ原子 、および12個までの環原子を含む芳香族環を含む。 代表的な芳香族環は、チオフェン、ベンゾチオフェン、ナフトチオフェン、トリ アンスレン(trianthrene)、フラン、ベンゾフラン、イソベンゾフラン、ピラ ン、クロメン(choromene)、キサンテン、フェノキサチイン(phenoxathiin) 、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、トリアゾール、 テトラゾール、ピラジン、トリアジン、ピリミジン、ピリダジン、インドリジン 、イソインドール、インドール、インダゾール、プリン、キノリジ ン、イソキノリン、キノリン、フタラジン、ナフチリジン、キノキサリン、キナ ゾリン、シンノリン、プテリジン、カルバゾール、カルボリン、フェナントリジ ン、アクリジン、フェナントロリン、フェナジン、イソチアゾール、フェノチア ジン、オキサゾール、イソオキサゾール、フラザン、フェノキサジン等を含む。 好ましいヘテロ芳香族環は、ベンゾ環(例えば、好ましい2−、3−または4− ピリジル置換基)等の、芳香族環に縮合されていても、または縮合されていなく てもよい、5−または6−員のヘテロ芳香族環を有する。 用語「アルキル」は、直鎖または分岐のアルキルのみならず、シクロアルキル および(シクロアルキル)アルキル、例えば、メチル、エチル、i−プロピル、 シクロプロピルまたはシクロプロピルメチルを含む。 メトキシフェニルは、2−、3−または4−メトキシフェニルを含む。 薬剤学的に許容可能な塩は、塩基性のNHと、有機または無機の酸との酸付加 塩、例えば塩酸塩、炭酸塩、硫酸塩、重炭酸塩、酢酸塩、リン酸塩、酒石酸塩、 クエン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、プロピオン酸塩、等を含む。 置換トリスベンゾイミダゾールの代表的な製法は、図1中に概説される。商業 的に入手可能であったフェニレンジアミンを除いて、適切に置換されたフェニレ ンジアミンは、それぞれのo−ニトロアニリン誘導体の接触水素化によって合成 された。これらのフェニレンジアミンは、M.P.Singhら、Chem.Res.Toxicol., 5、597(1992)、およびV.Bathiniら、Synth.Comm.,20、955(1 990)の一般的な方法論を使用して、次いで、5−ホルミル−2−(ベンゾイ ミダゾ−5’−イル)ベンゾイミダール、と一緒 にニトロベンゼン中で150℃で加熱することにより、カップリングされて、4 3〜96%の範囲の収率で種々のトリスベンゾイミダゾール1016を与える 。 図1中で概説される必要なニトロアニリンは、商業的に入手可能であったを 例外として、4−ブロモ−2−ニトロアニリン、17から合成された。化合物 は、2,4,4,6−テトラブロモ−2,5−シクロヘキサジエノンを臭素化 剤として用いて、o−ニトロアニリンから良好な収率94%で製造された。G.J. Foxら、Org.Syn.,55、20(1973)。アリルトリブチル錫およびフェニ ルトリブチル錫は、商業的に入手可能であり、ピリジルトリブチル錫の誘導体は 、塩化トリブチル錫および2−、3−および4−ブロモピリジンからそれぞれ製 造された。D.Petersら、Heterocyclic Chem.,27、2165(1990)を参 照。これらのトリブチル錫誘導体は、次いで、図2中で概説されるように、M.I waoら、Heterocycles36、1483(1993)の方法論にしたがって、DM F中で触媒としてPdCl2(PPh32を用いて4−ブロモ−2ニトロアニリ ンとカップリングされ、それぞれ化合物、およびを与えた。こ の方法論は、3−、4−、5−または、6−アリールおよびヘテロアリール置換 の2−ニトロアニリンを、対応するブロモニトロアニリンから製造するために一 般に適用することができる。 5−ホルミル−2−(ベンゾイミダゾ−5’−イル)ベンゾイミダール、の 製造は、図3中で概説するように達成された。5−ベンゾイミダゾールカルボン 酸の5−ヒドロキシメチルベンゾイミダゾールへの還元は、LiAlH4を用い て達成された。結果として生ずる粗製のベンジル型(benzylic)アルコールの、 テトラプロピルアンモニウムパールテネート(TPAP)およびN−メチルモル ホリン N−オキシドによる酸化は、2工程で、所望の5−ホルミルベンゾイミ ダゾールを32%の全収率で与えた。A.Cherifら、J.Med.Chem.,35,3208 (1992)を参照。5−ホルミルベンゾイミダゾールの4−シアノ−1,2− フェニレンジアミンとのカップリングは、5−シアノ−2(ベンゾイミダゾール −5’−イル)ベンゾイミダゾール、19を与え、それは、水性ギ酸の存在下で Ni−Al触媒で処理されて5−ホルミル−2−(ベンゾイミダゾール−5’− イル)ベンゾイミダゾール、を65%の収率で与えた(J.R.Pipierら、J.Med .Chem.,31,2164(1988))。 本発明の化合物は、薬剤組成物として製剤化して、全身性のまたは局所的な真 菌性感染で苦しめられた哺乳類宿主(免疫抑制されたヒト患者、等)に対して、 投与の選ばれたルートに適している種々の形で、すなわち経口または非経口、静 脈内、筋肉内、局所的、または皮下のルートで投与することができる。 このように、本発明の化合物は不活性な希釈剤または同化が可能な食用のキャ リア等の薬剤学的に許容可能なビヒクルと組合せて、全身的に、例えば、経口で 投与することができる。それらは、硬いまたは軟らかいシェルのゼラチンカプセ ルに封入することができ、錠剤に圧縮することができ、または直接その患者の食 餌の食品に組み入れることができる。治療的な経口投与のために、活性な化合物 は、1つ以上の賦形剤と組み合わせて経口摂取が可能な錠剤、バッカル錠剤、ト ローチ、カプセル、エリキシル、懸濁(suspension)系、シロップ、ウェハース 等の形で用いることができる。このような組成物および製剤は、少くとも0.1 %の活性化合物を含むべきである。組成物および製剤のパーセンテージは、もち ろん変えることができ、与えられたユニット投与形の重量の約2〜約60%の間 で適宜変化させることができる。このような治療的に有用な組成物中の活性化合 物の量は、有効な投与量レベルが得られるようなものである。 錠剤、トローチ、ピル、カプセル等は、以下のものをも含むことができる:ト ラガカントガム、アカシア、トウモロコシデンプン、またはゼラチン等の結合剤 ;二カルシウムリン酸塩等の賦形剤;トウモロコシデンプン、ジャガイモデンプ ン、アルギン酸等の崩壊剤;ステアリン酸マグネシウム等の滑剤;および、シュ ークロース、ラクトースまたはサッカリン等の甘味料、または、ハッカ、ヒメコ ウジの油またはチェリー香味料等の香味料を加えることができる。ユニット投与 形がカプセルである場合、それは上記のタイプの材料に加えて、植物油、ポリエ チレングリコール等の液体キャリアをも含むことができる。種々の他の材料はコ ーテングとして、または固体ユニット投与形の物理的な形を他の方法で修飾する ために存在することができる。例えば、錠剤、ピル、またはカプセルは、ゼラチ ン、ワックス、シェラック、または糖等でコートしてもよい。シロップまたはエ リキシルは、活性化合物、甘味料としてのシュークロース、保存剤としてのメチ ルおよびプロピルパラベン、色素、およびチェリーまたはオレンジフレーバー等 の香味料を含むことができる。もちろん、任意のユニット投与形を製造する際に 用いられる任意の材料は、使用された量において実質的に無毒で、および薬剤学 的に許容可能であるべきである。加えて、活性な化合物は、持続(sustained) 放出的な製剤およびデバイスに組み込むことができる。 活性化合物は、注入または注射によって、静脈内に、または、腹膜内に投与す ることもできる。活性化合物またはその塩の溶液は、水中で、所望により無毒な 界面活性剤と混合して製造することがで きる。また、分散(dispersion)系は、グリセリン、液体ポリエチレングリコー ル、トリアセチン、それらの混合物中で、および油中で製造することができる。 貯蔵および使用の通常の条件の下で、これらの製剤は微生物の成長を防くための 保存剤を含む。 注射または注入使用に適した薬剤学的な投与形は、注射可能または注入可能な 無菌の溶液または分散液(所望によりリポソーム中にカプセル化された)の即座 の製剤化に適合するように、活性成分を含む無菌溶液または分散液、または無菌 粉末を含むことができる。全ての場合に、最終的な投与形は、製造と貯蔵の条件 の下で無菌で、流動性で、安定でなければならない。液体キャリアまたはビヒク ルは、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセリン、プロピレン グリコール、および液体ポリエチレングリコール等)、植物油、無毒なグリセリ ルエステル、およびそれらの適当な混合物等を含む、溶媒または液体の分散媒体 であることができる。適当な流動性は、例えばリポソームの形成によって、分散 液の場合には必要な粒径を維持することによって、または界面活性剤の使用によ って維持することができる。微生物作用の防止は、種々の抗菌性および抗真菌性 の薬剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメ ロサール等によって得ることができる。多くの場合、等浸透圧の薬剤、例えば糖 、緩衝液または塩化ナトリウムを含むことが好ましいであろう。注射可能な組成 物の吸収の延長は、その組成物中での吸収遅延剤、例えば、モノステアリン酸ア ルミニウムおよびゼラチン等の使用によって得ることができる。 無菌の注射可能な溶液は、適当な溶剤中で活性化合物の必要な量を、必要に応 じて、上記に列挙した他の成分とともに取り込み、次いで濾過滅菌することによ って製造する。注射可能な無菌の溶液の製剤のための無菌粉末の場合、好ましい 製剤の方法は、真空乾燥お よび凍結乾燥技術であり、それらは、以前の無菌濾過において存在した任意の追 加的な成分プラス活性成分の粉末を与える。 局所的な投与のために、本発明の化合物は、それらが液体であるときには、純 粋な形で投与することができる。しかしながら、それは、固体または液体である ことができる皮膚科的に許容可能なキャリアと組み合わせて、組成物または製剤 として、それらを皮膚に投与することが望ましい。 有用な固体のキャリアは、タルク、クレー、微晶質セルロース、シリカ、アル ミナ等の細分された固体を含む。有用な液体のキャリアは、水、アルコールまた はグリコール、または水−アルコール/グリコールのブレンドであり、その中で 、本発明の化合物は、所望により無毒な界面活性剤を助剤として、有効なレベル で溶解または分散されることができる。香味剤および追加的な抗菌物質等のアジ ュバントは、与えられた使用における性質を最適化するために加えることができ る。結果として生じる液体組成物は、吸収剤パッドから塗布する、包帯および他 の手当用品を含浸するために用いる、またはポンプ型またはエーロゾル噴霧器を 用いて患部領域にスプレーすることができる。液体組成物は、点眼液(eyedrops )、マウスウオッシュ、灌注、等として用いることができる。抗菌物質で予め飽 和された拭きとり剤は、Anderson(米国特許第4,896,768号)によって 開示されている。 合成のポリマー、脂肪酸、脂肪酸塩およびエステル、脂肪アルコール、変性セ ルロース、変性無機材料等の増粘剤は、液体キャリアとともに用いて、ユーザの 皮膚に直接適用するための、塗布可能なペースト、ゲル、軟膏、石鹸等を形成す るために用いることもできる。 皮膚に式(I)の化合物を到達させるために使用可能な有用な皮 膚科用組成物は、Jacquetら、(米国第4,608,392号)、Geria(米国特 許第4,992,478号)、Smithら、(米国特許第4,559,157号) 、およびWorztman(米国特許第4,820,508号)に開示されている。 Iの化合物の有用な投与量は、それらのインビトロ活性および動物モデルにお けるインビボ活性と、カンプトセシン(例えばB.C.Giovanellaら、Cancer Res., 51、3052(1991)を参照)または、ヘキスト33342(A.Y.Chenら 、Cancer Res.,53、1332(1993)を参照)の等価の投与のそれらと を比較することにより、決定することができる。マウスおよび他の動物における 有効な投与量の、ヒトへの外挿の方法は、当該技術において公知である。例えば 、米国特許第4,938,949号を参照。 一般に、ローション等の液体組成物中における式(I)の化合物(群)の濃度 は、約0.1〜25wt.%、好ましくは約0.5〜10wt.%である。ゲル または粉末等の半固体または固体の組成物における濃度は、約0.1〜5wt. %、好ましくは約0.5〜2.5wt.%である。注射、注入液または経口摂取 のための一回の投与量は、一般に、50〜1500mgの間で変化し、成人に対 して約0.5〜50mg/kgのレベルを与えるために、毎日1〜3回投与する ことができる。 本発明のテルベンゾイミダゾール(terbenzimidazole)は、全身性の真菌性の 感染または「深在の(deep)真菌性症」を治療するために特に有用である。この ような感染は、コクシジオイデス症(coccidiomycosis)、黒色分芽菌症(chrom oblastomycosis)、クリプトコックス症(cryptococcosis)、全身性のモニリア 症(moniliasis)、ヒストプラスマ症(histoplasmosis)、アスペルギルス症( aspergillosis)、ロドトルラ症(rhodotorulosis)、スポロト リクム症(sporotrichosis)、パラコクシジオイデス症(paracoccidiodosis) 、藻菌症(phycomycosis)、ブラストミセス症(blastomycosis)、およびガン ジダ症(candidiasis)を含む。感受性の菌は、ガンジタ(モニリア;monilia) アルビカンスを含み、それは呼吸器、胃腸内、および女性生殖路内の粘膜の正常 細菌叢のメンバーである。これらおよび他の場所において、それは優勢になる場 合があり、病的な症状を伴う場合がある。それは衰弱した、または免疫抑制され た患者において、時々、全身性の進行性の病気をもたらす。ガンジダは、静脈内 に導入された(管材料、針、過栄養、麻酔剤耽溺、等)際には、血流感染、血栓 性静脈炎、心内膜炎、または目および他の器官の感染を生じる場合がある。他の 酵母(例えば、トルロプシス(torulopsis)glabrata)は、同様の状況の下で病原 的になり得る。 本発明の化合物は、クリプトコックス(cryptococcus)neoformansの感染に対し ても使用可能である。その真菌は、土壌において自由に生息しており、しばしば ハト大便中において見出される。ヒトにおいて、それは主要な肺の感染を引き起 こす可能性があり、その後に、時折致命的な髄膜炎が続く。 ブラストミセス(Blastomyces;Ajellomyces)デルマチチジス(dermatitidis) 感染も、抑制される可能性がある。この真菌は、慢性肉芽腫症、北米ブラストミ セス症を引き起こし、皮膚または肺臓に限られている場合もあり、または、その 体中に広く散在することもある。本発明の化合物は、ブラストミセスbrasiliens is、南および中米ブラストミセス症(パラコクシジオイデス肉芽腫)を引き起こ す子嚢菌に対して、または通常は気道を通して生じ、臨床的な肺炎および顔面突 出病をもたらす可能性のあるH.capsulatumの感染の治療に使用可能である。 発熱、倦怠、咳、疼痛(aches)、痛み(pain)、および、発汗を伴い、コク シジオイデス肉芽腫と呼ばれている高度に致命的な形に進行する可能性があるイ ンフルエンザ類似の病気であるコクシジイデオ(Coccidioideo)immitis感染も、 治療できる可能性がある。その化合物は、ゲオトリクム症(気管支、肺、粘膜の 感染)をもたらす擬似酵母菌ゲオトリクムcandidumに対して、および、動物およ びヒトにおいて皮膚、リンパ管および他の組織の慢性の肉芽種性の感染であるス ポロトリクム症を引き起こす真菌であるスポロスリックス(Sporothrix)(スポロ トリクム)schenckiiに対しても有効である。本発明の化合物は、リゾプスsp .pr ムコールsp.によって引き起こされるクロモブラストミコーシス、マズ ラミコーシスおよび藻菌症にも使用可能である。 本発明の化合物は、アスペルギルス種に対して特に有効である。アスペルギル スフミガーツスおよび他のアスペルギルスsp.は、交代する宿主において全身 性の真菌性感染の頻繁な原因となる。白血病またはリンパ腫、免疫抑制された人 (特にAIDS患者、または臓器移植を経験している患者)、および集中的なコルチ コステロイド治療を受けている人は、特にアスペルギルス症に感受性である。進 入門は気道であり、および、アスペルギルス症の大部分の場合において、肺の発 現、主に壊死性の気管支肺炎、出血性肺梗塞、肉芽種(アスペルギローム)が起 こる。 本発明の化合物は、ヒトおよび家庭ペット、農場動物および動物園動物等の動 物の皮膚上で真菌(酵母を含む)の成長を抑制するためにも有用である。このよ うなグラム陽性の微生物は、ヒト尋常性座瘡を引き起こす主要な病原体であるプ ロピオニバクテリウム(Propionibacerium)acnesを含む。頭部白癬、陰股部白癬 (ジョッキー掻痒症)、体幹白癬(白癬)、足部白癬(水虫)、および爪白癬を 含む動物およびヒトの真菌性の皮膚感染も、治療することができる。このような 皮膚糸状菌症に関連する真菌は、T.mentagrophytes、M.audevinii、T.rubrum、E .floccasum、およびM.pelineumを含む。 本発明の化合物は、体腔の膜の感染に相関した真菌に対しても有効である。こ のような感染は、口腔ガンジタ症、腟炎および爪囲炎を含む。R.T.Yousefら、My kosen、21、190(1978)、およびH.Gershon、J.Pharm.Sci.、6 8、82(1979)を参照。本発明の化合物は、セッケン、シャンプー、脱臭 剤、および皮膚軟化ローション等の化粧および皮膚清浄化用の組成物においても 用いることができ、それらは脱臭剤として、すなわち皮膚上で臭いを引き起こし ているバクテリアをコントロールするために、作用できる。本発明の化合物は、 シャンプー、リンス、および他のヘアケア製品において、ピチロスポルン(Pityr osporum)ovaleを抑制する(免疫抑制された患者におけるフケ、皮膚病変)ため にも使用可能である。 本発明のアナローグは、Burkitt腫瘍、慢性のリンパ球性白血病、多発性骨髄 腫、扁平上皮細胞および大細胞(large cell)未分化癌腫、肺の腺癌、ユーイン グの肉腫、非ホジキンリンパ腫、胸腫瘍、大腸腫瘍、胃腫瘍、燕麦型細胞の気管 支原性癌腫、頸部の扁平上皮細胞癌腫、卵巣腫瘍、膀胱腫瘍、睾丸腫瘍、子宮内 膜腫瘍、悪性黒色腫、および、急性リンパ球性白血病、前立腺の癌腫を含む(し かしこれらには限定されない)トポイソメラーゼIインヒビターに感受性の公知 のガンを治療するために使用可能である。本発明の化合物は、単独の薬剤として 、または、一般にこれらのガンを治療するために使用されている他の抗新生物性 の薬剤と組合せて投与することができる。 以下の例を参照しつつ本発明を更に詳細に説明する。例において、融点はトー マス−フーバーのユニメルト(unimelt)型キャピラリ融点装置により測定した 。赤外スペクトルのデータ(IR)は、Perkin-Elmer 1600のフーリエ変換 分光光度計上で得たものであり、cm-1において報告する。プロトン(1H N MR)および炭素(13C NMR)核磁気共鳴は、Varianジェミニ200フーリ エ変換分光記録計上で記録した。NMRスペクトル(200 MHzの1H、お よび50MHzの13C)は、CDCl3(特に断らない限り)中で記録したもの であり、化学シフトは、テトラメチルシラン(TMS)から低磁場側へのδ単位 において報告する。結合定数は、ヘルツで報告する。質量スペクトルは、ネブラ スカ−リンカーン大学化学科内のミッドウェスト マススペクトルセンターから 得られた。燃焼分析は、Atlantic Microlab社(Norcross、GA)によって実行 され、±0.4%の範囲内であった。THFは、使用に先立ち、新たにナトリウ ムおよびベンゾフェノンから蒸留した。アリルトリブチル錫およびフェニルトリ ブチル錫は、Aldrich Chemical Companyから購入した。 例を通じて、アスペルギルスnidulans株R21(pabaA 1、yA2)を用いた 。ビベンゾイミダゾール ヘキスト色素33342(Ho33342)、カンプ トセシン、およびベレニル(berenil)は、Sigma Chemical Co.から購入した。 モノベンゾイミダゾール(QS/II/9、48、50、51および59A)、テ ルベンゾイミダゾール(11および13)、およびプロトベルベリン(protober berine;コラリン、DM/II/33)およびニチジンは、以下に記載するように 、およびQ.Sunら、Biorg & Med.Chem.Lett.,4,2871(1994)、お よびJ.Med.Chem.,38、3638(1995);キムら、Biorg & Med.Chem. Lett.,4,62(19 96);J.Med.Chem.,39、992(1996);D.Makheyら、Med.Chem.Res .,5、1(1995);Biorg & Med.Chem.Lett.,4、781(1996)によ り合成した(構造については図8を参照)。全ての薬剤は、ジメチルスルホキシ ド(Sigma Chemical Co.)中に、1、5、または10mg/mlの濃度で、およ び−20℃でアリコートで凍らせて保存した。例1 PdCl2(PPh32により触媒された4−ブロモ−2−ニトロアニリ ン(13)と錫化合物とのカップリング反応のための一般的な手順 (A) 4−フェニル−2−ニトロアニリン(5) 4−ブロモ−2−ニトロアニリン17(1.0g、4.67ミリモル)、トリ ブチルフェニル錫(2.2g、6.07ミリモル)、ビス(トリフェニルホスフ ィン)パラジウム(II)塩化物(164mg、0.234ミリモル)およびリフ ェニルホスフィン(613mg,2.34ミリモル)のDMF(15ml)中の 溶液を、N2下で120℃で一晩加熱した。溶液を室温に冷却した後、反応混合 物を直接にシリカゲル上でクロマトグラフィーにかけ、2〜5%のEtOAc/ ヘキサンで溶離して、黄色の固体として752mg(75%)のを得た:mp 169〜171℃;IR(CHCl3)3517、3398、3022、16 35、1525、1250;1H NMR δ 8.38(1H、d、J=2. 2)、7.66(1H、dd、J=8.7,2.2)、7.59〜7.54(2 H、m)、7.49〜7.34(3H、m)、6.90(1H、d、J=8.8 )、6.13(NH、ブロード(brs));13CNMR 6 144.2、1 39.3、135.0、130.9、129.5、127.8、126.8.1 24.4.119.8、112.8;分析C121022としての計算値;C、 67 .28;H、4.70;N、13.08。測定値;C、67.38;H、4.7 6;N、13.01。 (B) 4−アリル2−ニトロアニリン(4) 4−ブロモ−2−ニトロアニリン17(1.70g、7.84ミリモル)およ びアリルトリブチル錫(3.38g、10.2ミリモル)から、に対して上述 したようにして、黄色の固体として96%の収率で得た:mp29〜31℃;I R(KBr)3490、3374、1638、1518、1341、1253;1 H NMR δ 7.90(1H、d、J=2.0)、7.19(1H、dd、 J=8.5,2.0)、6.77(1H、d、J=8,5)、6.05(NH、 ブロード)、6.00〜5.80(1H、m)、5.11(1H、dd、J=1 .4,1.4)、5.04(1H、ddd、J=6.6,3.0,1.5)、3 .28(1H、d、J=6.6);13C NMR δ 143.81、137. 13、129.34、125.59、119.49、116.95、39.18 ;HRMS(EI)C91022としての計算値178.0742、測定値1 78.0746。 (C) 4−(2’−ピリジル)−2−ニトロアニリン(6) 4−ブロモ−2−ニトロアニリン17(597mg、2.75ミリモル)およ び2−トリブチルスタニルピリジン(1.01g、2.75ミリモル)から、 に対して上述したものと同様にして、黄色の固体として52%の収率で得た;m p 146〜148℃;IR(CHCl3)3516、3397、3020、1 634、1574、1341,.1250;1H NMR δ 8.74(1H 、d、J=2.2)、8.63(1H、dd、J=4.9,1.5)、8.13 (1H、dd、J=8.8,2.1)、7.78〜7.66(2H、m)、7. 20(1H、ddd、J=4.8,4. 7,1.9)、6.92(1H、d、J=8.8)、6.37(NH、ブロード );13C NMR δ 155.6、150.1、145.6、137.4.1 34.5、129.1、124.7、122.4、119.8、119.7;分 析.C11932としての計算値;C、61.39;H、4.21;N、19 .53。測定値;C、61.29;H、4.23;N、19.43。 (D) 4−(3’−ピリジル)−2−ニトロアニリン(7) 4−ブロモ−2−ニトロアニリン17(1.42g、6.53ミリモル)、お よび3−トリブチルスタニルピリジン(3.60g、9.79ミリモル)から、 に対して上述したものと同様にして、黄色固体として32%の収率で得た;m p177〜179℃;IR(CHCl3)3515、3399、3052、29 83、1638、1524、1341、1259;1H NMR δ 8.68 (1H、d、J=1.7)8.42(1H、dd、J=4.8、1.5)、8. 22(1H、d、J=2.2)7.74(1H、ddd、J=7.9、2.4、 1.6)、7.50(1H、dd、J=8.7、2.2)7.23(1H、dd d、J=8.0、4.8、0.8)、6.92(1H、d、J=8.8)6.5 6(NH、ブロード);13C NMR 6 148.7、147.8、145. 4、135.0、134.4、133.8、126.5、124.4、124. 0、120.4;分析.C11932としての計算値;C、61.39;H、 4.21;N、19.53。測定値;C、61.28;H、4.16;N、19 .40。 (E) 4−(4’−ピリジル)−2−ニトロアニリン(8) 4−ブロモ−2−ニトロアニリン17(165mg、0.76ミリモル)およ び、4−トリブチルスタニルピリジン(280mg、0.76ミリモル)から5 に対して上述したものと同様に、黄色の 固体として25%の収率で得た;mp 230〜232℃;IR(CHCl3) 3518、3398、3032、1636、1528、1344;1H NMR (CD3OD)δ 8.55(2H、d、J=6.3)、8.52(1H、d、 J=2.3)、7.84(1H、dd、J=8.9、2.3)、7.71(2H 、d、J=6.4)、7.13(1H、d、J=8.9);13CNMR(CD3 OD)δ 149.4、133.4、124.0、120.7、120.0;H RMS(EI)C11932としての計算値215.0695、測定値215 .0698。例2 5−ホルミル−2−(ベンゾイミダゾール−5’−イル)ベンゾイミダゾ ール(9) 5−シアノ−2−(ベンゾイミダゾール−5’−イル)ベンゾイミダゾール (148mg、0.57ミリモル)、Ni−Al触媒(500mg)、ギ酸( 7mL)、および水(3mL)の混合物を、N2の下で4時間加熱還流した。熱 い反応混合物を、直ちにセライト(celite)の栓を通して濾過し、蒸発させて、 黄色の固体を得た。次いで、黄色の固体を熱水(5mL)に溶解し、2N Na OHによってpH9に中和した。沈殿した固体を吸引濾過によって集め、シリカ ゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(15% MeOH/EtOAc)によ って更に精製して、142mg(95%)のを白い固体として得た。mp>2 75℃;IR(KBr)3106、2835、1685、1618、1432、 1293;1H NMR(CD3OD)δ 10.01(1H、s)、8.39( 1H、s)、8.35(1H.s)、8.13(1H、s)、8.06(1H、 dd、J=8.6、1.6)、7.83(1H、dd、J=8.4、1.4)、 7.77(1H、d、J=8.5)、7.71(1H、d、J=8.3);HR MS(FAB)C15114Oとしての計算値263.0933、測定値263.0932。例3 5−置換のトリスベンゾイミダゾール製造のための一般的な手順 (A) 2−[2’−(ベンゾイミダゾール−5”−イル)ベンゾイミダゾー ル]ベンゾイミダール(10) 5−ホルミル−2−(ベンゾイミダゾール−5’−イル)ベンゾイミダール (121mg、0.46ミリモル)、およびフェニレンジアミン(60mg、0 .55ミリモル)のニトロベンゼン(8ml)中の混合物を、N2の下で150 ℃で一晩加熱した。混合物を室温に冷却し、シリカゲル上でクロマトグラフィー (0〜20% MeOH/EtOAC)にかけ、10の155mg(96%)を 固体として得た;mp>275℃;IR(KBr)3400、3157、163 0、1542、1438、1294;1H NMR(DMSO−d6+3滴のCF3 COOH)δ 9.71(1H、s)、8.75(1H、s)、8.65(1 H、d、J=1.1)、8.48(1H、dd、J=8.7、1.5)、8.2 1(1H、dd.J=8.6、1.6)、8.14(1H、d、J=8.8)、 8.08(1H、d、J=8.7)、7.90(2H、dd、J=6.2、3. 1)、7.61(2H、dd、J=6.1、3.1):13C NMR (DMS O−d6+3滴のCF3COOH)δ 154.4、149.8. 133.2、 132.0、131.7、126.2、125.5、125.4、123.9、 123.6、116.3、115.9、114.23、114.17、114. 13;HRMS(FAB)C21156としての計算値351.1358、測定 値351.1367。 (B) 5−シアノ−2−[2’−(ベンゾイミダゾール−5” −イル)ベンゾイミダゾール−5’−イル]ベンゾイミダゾール(11) (70mg、0.43ミリモル)の水素化を、10%のPd−C(30mg )をEtOAc(10ml)中で用いて、40psiのH2で室温、1時間で達 成した。反応混合物を濾過して、真空中で濃縮して固体を得た。この固体および (87mg、0.33ミリモル)のニトロベンゼン(5ml)中の溶液を、1 50℃でN2の下で一晩加熱した。混合物を室温に冷却し、直接シリカゲル(0 〜10%MeOH/EtOAc)上でクロマトグラフィーにかけて、11の10 7mg(86%)を固体として得た;mp>280℃;IR(KBr)3416 、3148、2222、1626、1553、1441、1292;1H NM R(DMSO−d6+3滴のCF3COOH;δ 8.50(1H、s)、8.4 6(1H、s)、8.40(1H、s)、8.18〜8.11(3H、m)、7 .81〜7.75(3H、m)、7.62(1H、dd、J=8.3.1.5) ;HRMS(FAB)C22137としての計算値376.1310、測定値3 76.1309。 (C) 5−プロピル2−[2’−(ベンゾイミダゾール−5”−イル)ベン ゾイミダゾール5’−イル]ベンゾイミダゾール(12) 4−アリル2−ニトロアニリン(312mg、1.75ミリモル)、および 5−ホルミル−2−(ベンゾイミダゾール−5’−イル)ベンゾイミダール( 121mg、0.46ミリモル)から、11に対して上述したようにして、収率7 9%で製造した。固体。mp>270℃;IR(KBr)3421,3068、 2957、1434;1H NMR(DMSO−d6+3滴のCF3COOH); δ 9.66(1H、s)、8.73(1H、s)、8.5 9(1H、s)、8.48(1H、dd、J=8.7、1.5)、8.13(1 H、dd、J=8.7、1.4)、8.11(1H、d、J=8.7)、8.0 2(1H、d、J=8.5)、7.79(1H、d、J=8.4)、7.66( 1H、s)、7.45(1H、dd、J=8.5、1.3)、2.80(2H、 t、J=7.0)、1.70(2H、m)、0.96(3H、t、J=7.2) ;13C NMR(DMSO−d6+3滴のCF3COOH)δ153.84、14 9.74、141.64、141.01.139.37、133.10、132 .26、131.99、130.34、127.08、126.26、125. 14、141.64、141.01.139.37、133.10、132.2 6、131.99、130.34、127.08、126.26、125.14 、122.91、117.52、116.32、116.06、115.76、 113.78、112.99、37.45、24.73、13.74。 (D) 5−フェニル−2−[2’−(ベンゾイミダゾール−5”−イル)ベ ンゾイミダゾール−5’−イル]ベンゾイミダゾール(13) 4−フェニル−2−ニトロアニリン(247mg、1.15ミリモル)、お よび5−ホルミル−2−(ベンゾイミダゾール−5’−イル)ベンゾイミダール (201mg、0.77ミリモル)から、11に対して上述したようにして収 率89%で製造した。固体。mp 262〜164℃(分解);IR(KBr) 3402、3104、1627、1552、1442、1290;1H NMR (DMSO−d6+3滴のCF3COOH)δ 9.66(1H、s)、8.74 (1H、s)、8.65(1H、s)、8.50(1H、dd、J=8.8、1 .1)、8.21(1H、dd、J =8.7、1.4)、8.12(1H、d、J=8.8)、8.06(1H、s )、8.05(1H、d、J=8.4)、7.97(1H、d、J=8.7)、 7.89(1H、dd、J=8.7、1.5)、7.80(2H、d、J=7. 0)、7.61〜7.47(3H、m);HRMS(FAB)、C2196とし ての計算値427.167L測定値427.1666。 (E) 5−(2−ピリジル)−2−[2’−(ベンゾイミダゾール−5”− イル)ベンゾイミダゾール−5’−イル]ベンゾイミダゾール(14) 4−(2’−ピリジル)−2−ニトロアニリン (110mg、0.50ミ リモル)、および5−ホルミル−2−(ベンゾイミダゾール−5’−イル)ベン ゾイミダール(51mg、0.25ミリモル)から、11に対して上述したよ うにして収率84%で製造した。固体。mp>275℃;IR(KBr)341 1、3157、1630、1593、1432;1H NMR(CD3OD)δ 8.59(1H、d、J=4.8)、8.35(1H、s)、8.31〜8.2 5(2H、m)、8.10(1H、s)、8.04〜7.94(2H、m)、7 .85〜7.77(3H、m)、7.72(1H、d、J=8.6)、7.68 (1H、d、J=8.7)、7.64(1H、d、J=8.7)、7.30(1 H、m)HRMS(FAB)、C26187としての計算値428.1624、 測定値428.1611。 (F) 5−(3−ピリジル)−2−[2’−(ベンゾイミダゾール−5”− イル)ベンゾイミダゾール−5’−イル]ベンゾイミダゾール(15) 4−-(3’−ピリジル)−2−ニトロアニリン(183mg、0.85ミ リモル)、および5−ホルミル−2−(ベンゾイミダゾ ール−5’−イル)ベンゾイミダールから、11に対して上述したようにして 、46%の収率で製造した。固体。mp>275℃;IR(KBr)3400、 3070、2836、1438、1289;1H NMR(CD3OD)δ 8. 83(1H、d、J=1.6)、8.49(1H、dd、J=4.9、1.5) 、8.38(1H、d、J=1.1)、8.31(1H、d、J=1.1)、8 .29(1H、s)、8.11(1H、ddd、J=8.0、2.3、1.6) 、8.05(1H、dd、J=8.5、1.6)、8.00(1H、dd、J= 8.5、1.6)、7.81(1H、d、J=1.1)、7.77〜7.68( 3H、m)、7.55〜7.47(2H、m);HRMS(FAB)C26187 としての計算値428.1624、測定値428.1612。 (G) 5−(4−ピリジル)−2[2’−(ベンゾイミダゾール−5”−イ ル)ベンゾイミダゾール−5’−イル]ベンゾイミダゾール(16) 4−(4’−ピリジル)−2−ニトロアニリン(35mg、0.16のミリ モル)、および5−ホルミル−2−(ベンゾイミダゾール−5’−イル)ベンゾ イミダール(50mg、0.19ミリモル)から、11に対して上述したもの と同様にして収率43%で製造した。固体。mp>280℃;IR(KBr)3 411、3118、1600、1552、1439、1290;1H NMR( CD3OD)δ 8.51(2H、d、J=6.2)、8.33(1H、d.J =1.1)、8.27(1H、s)、8.25(1H、d、J=1.1)、8. 01(1H、dd、J=8.6、1.7)、7.96(1H、dd、J=8.9 、2.0)、7.87(1H、d、J=1.0)、7.74〜7.56(6H、 m);HRMS(FAB)C26187としての計算値428.162 4、測定値428.1625。例4 4−ブロモ−2−ニトロアニリン(17) 2−ニトロアニリン(5g、36.2ミリモル)のCH2Cl2(100ml) 中の溶液を−10℃に冷却し、90%の2,4,4,6−テトラブロモ−2,5 −シクロヘキサジエノン(19.8g、43.5ミリモル)によって5回に分け て処理した。混合物を−10℃−0℃で1時間攪拌した。室温に暖めた後に、反 応混合物を2N NaOH(60ml)および食塩水(brine、50ml)によ って洗浄し、Na2SO4上で乾燥して、蒸発させた。シリカゲル(5%EtOA c/ヘキサン)上のフラッシュクロマトグラフィーにより、7.40g(94% )の17を黄色の固体として得た。mp 109〜110(文献値mpl12〜 113℃);1HNMR δ 8.27(1H、d、J=2.3)、7.43( 1H、dd、J=8.9、2.4)、6.73(1H、d、J=8.8)、6. 09(NH、ブロード)。例5 5−ホルミルベンゾイミダゾール(18) 5−ベンゾイミダゾールカルボン酸(1.57g、9.7ミリモル)の乾燥T HF(50ml)中の懸濁液をN2の下で−78℃に冷却し、LiALH4(73 6mg、194ミリモル)で処理した。添加の後、混合物をゆっくりと室温まで 暖め、室温(r.t.)で一晩攪拌した。混合物をMeOHとH2Oによって注意深 くクエンチして、10%のMeOH/EtOAcで溶離する短いシリカゲルカラ ムを通過させた。溶離液を濃縮し876mgの粗製アルコールを固体として得た 。粗製アルコール(876mg)を、DMF(3ml)、THF(10ml)、 およびCH2Cl2(40ml)の混合物中に溶解した。4−メチルモルホリン N−オキシド(2.25g、19.2ミリモル)、4Å(オングストローム)の モレキュ ラーシーブ、およびTPAP(169mg、0.48ミリモル)を続けて粗製の アルコール溶液に加えた。混合物を室温で一晩攪拌し、10%のMeOH/Et OAcで溶離するシリカゲルのパッドにより濾過した。溶離液を濃縮して、0〜 10%のMeOH/EtOAcで溶離するシリカゲル上のフラッシュクロマトグ ラフィーで更に精製して、452mg(32%、2工程)の17を白い固体とし て得た。mp164〜166℃;IR(KBr)3087、2818、1690 、1292;1H NMR(CD3OD)δ 9.95(1H、s)、8.34( 1H、s)、8.08(1H、d、J=1.5)、7.74(1H、dd、J= 8.4、1.5)、7.63(1H、d、J=8.4);13C NMR(CD3 OD)δ 194.2、146.0、143.0、139.8、133.6、1 24.9、120.7、116.6;分析C862Oとしての計算値;C、6 5.75;H、4.14;N、19.17;測定値;C、65.60;H、4. 17;N、19.08。例6 5−シアノ−2−(ベンゾイミダゾール−5’−イル)ベンゾイミダゾー ル(19) 5−ホルミルベンゾイミダゾール18(211mg、l.44ミリモル)、お よび4−シアノ−1,2−フェニレンジアミン(230mg、1.73ミリモル )のニトロベンゼン(10ml)中の混合物を、N2の下で150℃で一晩加熱 した。混合物を室温に冷却し、0〜15%MeOH/EtOAcで溶離するシリ カゲル上のクロマトグラフィーに直接かけ、244mg(65%)の18を固体 として得た。mp>270℃;IR(KBr)3110、2826、2224、 1627、1426、1294;1H NMR(CD3OD)δ 8.41(1H 、s)、8.33(1H、s)、8.07(1H、dd、J=8.6、1.5) 、7.98(1H、s )、7.78(1H、d、J=8.4)、7.73(1H、d、J=8.4)、7. 56(1H、dd、J=8.4、1.5);13C NMR(DMSO−d6+3滴 のCF3COOH)δ 153.4、140.4、138.3、132.9、1 31.6、127.0、125.8、125.3、120.8、119.8、1 16.0、115.8、113.9、105.5;HRMS(FAB)C15105 としての計算値260.0936、測定値260.0935。例7 (A) 5−ブロモ−2−[2’−(ベンゾイミダゾール−5”−イル)ベン ゾイミダゾール−5’−イル]ベンゾイミダール(JSK IV−37) ニトロベンゼン(5mL)中の5−ホルミル−2−(ベンゾイミダゾール−5 ’−イル)ベンゾイミダゾール(118.8mg、0.45ミリモル)および5 −ブロモフェニレンジアミン(169.6mg、0.90ミリモル)の混合物を 、150℃でN2の下で一晩加熱した。混合物を室温に冷却し、0〜10%メタ ノール/酢酸エチルを用いてクロマトグラフィーにかけ、127.3mg(66 %)の茶色がかった黄色の固体を得た。mp>280℃;IR(KBr)310 1、1626、1547、1440;1H NMR(DMSO−d6)δ 7.3 4(dd、1H、J=7.0、2.0)、7.57(d、1H、J=9.0)、 7.71〜7.80(m、3H)、8.04〜8.18(m、2H)、8.39 (s、2H)、8.50(s、1H);13C NMR(DMSO−d6+3滴の CF3COOH)δ 114.1 115.8、116.2、116.4、11 7.0、118.6、123.5、125.3、126.2、128.7、12 8.9、131.8、132.0 、132.3、133.1、134.4、138.3、140.6、151.1 、153.4。 (B) 5−クロロ−2−[2’−(ベンゾイミダゾール−5”−イル)ベン ゾイミダゾール−5’−イル]ベンゾイミダゾール(JSK IV−68) ニトロベンゼン(5mL)中の5−ホルミル−2−(ベンゾイミダゾール−5 ’−イル)ベンゾイミダール(160mg、0.6ミリモル)および5−クロロ フェニレンジアミン(174mg、1.22ミリモル)の混合物を、150℃で N2の下で一晩加熱した。混合物を室温に冷却し、0〜10%メタノール/酢酸 エチルを用いるクロマトグラフィーにかけて、167mg(71%)の茶色がか った黄色の固体を得た。mp>280℃;IR(KBr)3103、2826、 1427、1293;1H NMR(DMSO−d6)δ 7.24(dd、1H 、J=8.5、2.0)、7.60〜7.81(m、4H)、8.07〜8.1 7(m、2H)、8.40(s、2H)、8.50(s、1H);13C NMR (DMSO−d6+3滴のCF3COOH)δ 114.3、114.4、115 .3、115.5、115.6、116.2、118.5、123.1、125 .4、125.5、125.6、129.4、132.4、132.9、133 .0、135.2、138.9、140.9、151.8、153.5。 (C) 5−(p−クロロフェニル)−2−[2’−(ベンゾイミダゾール− 5”−イル)ベンゾイミダゾール−5’−イル]−ベンゾイミダール(JSK IV−47) ニトロベンゼン(5mL)中で、5−ホルミル−2−(ベンゾイミダゾール− 5’−イル)ベンゾイミダゾール(99mg、0.38ミリモル)および5−( p−クロロフェニル)フェニレンジアミ ン(154mg、0.71ミリモル)の混合物を、N2の下で150℃で一晩加 熱した。混合物を室温に冷却し、0〜10%メタノール/酢酸エチルを用いるク ロマトグラフィーにかけて85mg(49%)の茶色がかった黄色の固体を得た 。mp>280℃;IR(KBr)3046、2820、1426、1282;1 H NMR(DMSO−d6+3滴のCF3COOH)δ 7.56(d、2H 、J=8.5)、7.82(d、2H、J=8.5)、7.88−8.21(m 、6H)、8.48(d、1H、J=8.8)、8.63(s、1H)、8.7 2(s、1H)、9.69(s、1H);13C NMR(DMSO−d6+3滴 のCF3COOH)δ 111.8、113.8、114.7、115.8.1 16.1、117.7、123.0、124.1、125.2、125.3、1 29.2、129.3、131.9、132.1、133.0、133.1、1 37.2、138、5、139.3、141.6、150.8.153.8。 (D) 4−ブロモフェニレンジアミン(JSK IV−35) 無水エタノール(20mL)中の2−ニトロ−4−ブロモアニリン(340m g、1.57ミリモル)へ、SnCl2(1.50g、7.91ミリモル)を加 え、一晩還流した。次いで、反応混合物を2N NaOHでpH 11まで塩基 性にし、エーテルで抽出して、275mg(94%)の生成物を得た。この生成 物を、更に精製することなくJSK IV−37の合成に用いた。 (E) 4−クロロフェニレンジアミン(JSK IV−67) 無水のエタノール(20mL)中で、2−ニトロ−5−クロロアニリン(30 4mg、1.76ミリモル)にSnCl2(1.68g、8.86ミリモル)を 加え、一晩還流した。次いで、反応混合物を2N NaOHでpH 11まで塩 基性にし、エーテルで抽出 して、250mg(定量的な収率)の生成物を得た。この生成物を、更に精製す ることなくJSK IV−68の合成に用いた。 (F) p −クロロトリブチルフェニル錫(JSK IV−42) 4−ブロモクロロベンゼン(3.2g、16.62ミリモル)を乾燥THF( 20mL)中に溶解した。反応温度をアセトン/ドライアイス浴で−78℃まで 低下させたた後、n−BuLi(15.58mL、1.6M、1.5当量)をゆ っくり加え、−78℃で30分間攪拌した。トリブチル錫クロリド(6.77m L、1.5当量)を加え、その反応を室温に戻しつつ、一晩攪拌した。反応フラ スコを空気中で開放にして1時間攪拌することにより、反応混合物をクエンチし 、その後、THFを回転式蒸発により除去した(rotavaporated off)。混合物 を、100%のヘキサンで溶離する速いシリカゲルカラムを通した後、生成物を 油状物(7.35g、97%)として得た。 (G) 2−ニトロ−5−(p−クロロフェニル)アニリン(JSK IV− 44) DMF(18mL)中のJSK IV−42(2.02g、5.04ミリモル )および2−ニトロ−4−ブロモアニリン(730mg、3.36ミリモル)に 、Pd(PPh32Cl2(117.9mg、0.17ミリモル)およびPPh3 (440.2mg、1.70ミリモル)を加え、120℃で一晩加熱した。DM Fを回転式蒸発により除去し、その混合物を5〜10%の酢酸エチル/ヘキサン で溶離するシリカゲルカラムにより分離して、270mg(32%)の赤っぽい 固体を得た。 (H) 4−(p−クロロフェニル)フェニレンジアミン(JSK IV−4 6) JSK IV−44(190mg、0.77ミリモル)を酢酸エ チル(100mL)中に溶解し、10%のPd−C(40mg)を加えた後、水 素化(45psi)によって還元した。生成物(定量的な収率)を、更に精製す ることなくJSK IV−47において用いた。例8 バイオアッセイ A.トポイソメラーゼ−Iにより媒介されるDNA切断アッセイ 以前にB.D.Halliganらにより、J.Biol.Chem.,260、2475(198 5)で報告されたように、DNAトポイソメラーゼIを仔ウシ胸腺から精製した 。 プラスミドYEpGも、アルカリ溶解(alkali lysis)法により精製し、その 後、T.Mariatisら、Molecular Clonings,A Laboratory Manual、Cold Spring H arbor Labs,NY(1982)149〜185頁に記載されたように、フェノー ル除蛋白、およびCsCl/エチジウム等密度遠心分離した。プラスミドの末端 ラベル化は、以前にL.F.Liuら、J.Biol.Chem.,258、15365(1983 )に記載されたようにして達成した。切断アッセイは、以前に、A.Y.Chenら、Ca ncer Res.,53、1332(1993)に報告されたようにして行った。ヒトの トポイソメラーゼIは、T7発現系を用いる組換え型の結合蛋白(fusion prote in)として単離した。 B.細胞毒性アッセイ 細胞毒性は、F.Denizotら、J.Immunol.Methods,89、271(1986) ;J.Carmichaelら、Cancer Res.,47、936(1987);およびT.J.Mosman nら、J.Immunol.Methods,65、55(1983)の手順にしたがって、MT T−マイクロタイタープレート テトラゾリニウム細胞毒性アッセイ(MTA) により測定した。ヒトのリンパ芽球 RPMI 8402およびそのカンプトセ シン耐性の変異セルラインCPT−K5は、Toshiwo Andoh博 士(愛知ガンセンター Research Institute、名古屋、日本)から得た。例えば 、T.Andohら、Adv.Pharmacol.,29B、93(1994)を参照。細胞毒性ア ッセイは、96−ウェルのマイクロタイタープレートを用いて行った。細胞は、 5%CO2中、37℃でサスペンションで成長させ、10%の熱不活性化したウ シ胎児血清、L−グルタミン(2mM)、ペニシリン(100U/ml)、およ びストレプトマイシン(0.1mg/ml)を補充したRPMI培地において規 則的な(regular)継代により維持した。IC50の測定のために、濃度を変えた 薬剤濃度に細胞を連続的に晒し、4日目の終わりにMTTアッセイを行った。薬 剤感受性のヒトの類表皮癌腫 KB3−1セルライン(S.Aliyamaら、Somatic C ell Mol.Genet.,11、117(1985)および、そのビンブラスチン(vin blastine)選択された多薬剤耐性の変異KBV−1細胞(D.W.Shenら、Science 、32、643(1986))は、Michael Gottesmann博士(National Cancer Institute、ベセスダ、ML)から得た。これらの細胞は、5%のCO2中で単層 培養として成長させ、10%の熱不活性化したウシ胎児血清を補ったダルベッコ 最小必須培地中での規則的な継代により維持した。KBV−1細胞は、1μg/ mlのビンブラスチンの存在下で成長させた以外は、同様に維持した。 C.結果 表1に示すように、化合物1016およびハロ−アナログのJSKIV−3 7、47および68の、トポイソメラーゼIのインヒビターとしてのヘキスト3 3342(1)との比較により、これらのトリスベンゾイミダゾールのいくつか は、同様の、または、より大き効力を有することが証明された。 表 1 トポイソメラーゼIによって媒介されたビス−およびトリスベンゾイミダゾー ルのDNA切断および細胞毒性 a)IC50は、4日間の連続の薬剤暴露の後に計算した。N.D.=測定され ない。 b)トポイソメラーゼI切断価は、REC(相対有効濃度)、すなわち、その 価を任意的に1(仔ウシ胸腺トポイソメラーゼIの存在下でプラスミドDNA上 で同じ切断をもたらすことが可能なもの)と仮定したヘキスト33342に対す る、相対濃度として報告する。切断は、最も強いヘキスト特異性バンドの強さか ら計算する。 c)細胞毒性の表示は、アッセイされた最も高い投与量より実質的に大きいI C50価を表すとは考えられなかった。10および11は、ヘキスト33342で観察されたように、トポイソメラー ゼIの阻害において類似した効力を示したが、これらの化合物の両方は、ヒトの リンパ芽球セルラインRPM8402にに対して重要な細胞毒性を示さなかった 。しかしながら、これは純粋な化合物がターゲット細胞を透過することができな いことによる可能性があり、これは、リポソーム等の適当なキャリアの選択によ って克服することができる。5−フェニル置換のトリスベンゾイミダゾール、 は、トポイソメラーゼIインヒビターとしてヘキスト33342の約1/2く らい効力があった。10および11に対比して、しかしながら、それはヒトのリ ンパ芽球セルライン(RPM8402細胞)に対して、重要な細胞毒性を有した 。ヘキスト33342で観察されたように、13はカンプトセシン耐性のCPT −K5細胞に対しても有効だった。耐性に対する薬剤感受性のセルラインのIC50 値として表したヘキスト33342および13の相対的な耐性は、A.Y.Chenら 、Cancer Res.,53、1332(1993)によって報告されたカンプトセシン の相対的耐性の2500倍と比較して、約30倍である。同様の効果は、他の1 対のセルラインにおいても観察された;13は、カンプトセシン耐性として選択 され、変異したカンプトセシン耐性のトポイソメラーゼを含むことが知られてい るA2780の変異株CPT−2000において0.03μgの/mlのIC50 に対して、ヒトの卵巣腫瘍セルラインA2780において0015μg/mlの IC50を有する。5−n−プロピル トリスベンゾイミダゾール誘導体、12は 、1011または13に比べてトポイソメラーゼ Iインヒビターとして遙か に弱い活性しか有しなかった。そのトポイソメラーゼインヒビターとしての弱い 活性は、その弱い細胞毒性と相関していた。これらの化合物のいくつかの活性は 、組換え型ヒトトポイソメラーゼIを用 いても評価した。これらのアナログのいくつかは、仔ウシ胸腺から分離したトポ イソメラーゼIで観察されたそれと比較して、ヒトのトポイソメラーゼIの存在 下で同様のDNA切断を誘発した。 ヘキスト33342および13の細胞毒性の活性は、KB 3−1およびKB V−I細胞に対しても評価した。これらのセルライン両者間の主要な違いは、 ヒトMDRI(P−グリコプロテイン)が発現される程度である。最近の研究で は、生理的なpHでカチオン性である抗新生物性の薬剤は、MDR1の基質の役 目をより多く果たす可能性があり、したがって、P−グリコプロテインを過剰に 発現した細胞に対して、より有効性が低い可能性がある。ヘキスト33342が 生理的なpHで広くプロトン化したという事実を考慮して、A.Y.Chenら、Adv. Pharmacol.,245、29B(1994)によって報告されたような、KB V −I細胞と比較したKB3−Iに対してIC50が約2桁の大きさで違うことは、 驚くべきことではない。ヘキスト33342に対比して、これら2つのセルライ ンにおいて観察された13のIC50価の違いは殆どない。このように、13はヒ トのMDR1に対する基質でないように見える。このデータは、これらのトリス ベンゾイミダゾール誘導体が、ヘキスト33342、またはpibenzimol、(ヘキ スト33258)、2’−(4−ヒドロキシフェニル)−5−(4−メチル−1 −ピペラジニル)−2,5’−ビ−1H−ベンゾイミダゾールと比較して、重要 な化学療法剤としての利点を有する可能性があることを示している。 これらのデータは、これらのトリスベンゾイミダゾールの5−Ar置換基の置 換が、トポイソメラーゼIインヒビターとして活性で、および腫瘍細胞への細胞 毒性を示す誘導体を与える可能性があることを示す。2−、3−または4−いず れかのピリジル基で5位を 置換したトリスベンゾイミダゾール、1416は、表1に要約されたように、 トポイソメラーゼIインヒビターおよび細胞毒性としてそれらの効力が評価され た。13に類似のこれらのアナログは、トポイソメラーゼIインヒビターとして の活性を有する。3−および4−ピリジルのアナログ(15および16)は、2 −ピリジル誘導体14に比べて、トポイソメラーゼIインヒビターおよび細胞毒 性な薬剤としての、いくぶんより活性でもある。13で観察されたように、これ らのピリジル置換のトリベンゾイミダゾールは、MDR1を過剰に発現するKB V−I細胞に対してと同様に、KB 3−I細胞に対しての細胞毒性を有する 。ヘキスト33342と比較したこれらのヘテロアリール置換のトリスベンゾイ ミダゾールの主要な利点は、MDR1を発現するセルラインに対する、それらの 効能である。例9 アスペルギルスnidulansからのトポイソメラーゼIの部分精製 2リットルのYG培地(0.5%酵母エキスおよび2%グルコース)に、約5 ×1018分生胞子/mlを接種した。37℃で16時間成長させた後、菌体を集 め、緩衝液−I(50mM トリス−HCl、pH7.7、1mM EDTA、 1mM EGTA、10% グリセリン、1mM フェニルメチルスルホニル フロリドおよび1mM 2−メルカプトエタノール)で洗浄し、液体窒素で急速 に冷却した。凍った菌体(約20グラム)を、粉末へ摩砕し、緩衝液−Iの30 0ml中に再懸濁した。細胞破片(debris)を除去するために、溶菌液を10K rpmでSorvall HB3ローター中で15分間遠心した。上澄を、ポリエチレン グリコールおよび1M NaCl中で6%(v/v)にした。氷上で穏やかに1 時間攪拌した後、核酸を除去するために、溶液を14KrpmでSorvall HB 3ローター中で30分間遠心した。 精製における以降の工程は、以前に組換え型のヒトのDNAトポイソメラーゼ Iの精製に対して記述されたもの(B.Gattoら、Cancer Res.,56、2795( 1996)と同様であった。手短に言えば、ヒドロキシアパタイト Bio−ゲル HTP(Bio-Radラボラトリーズ、リッチモンド、CA)カラム上で、上清を直 接にクロマトグラフィーにかけた。緩和活性を含む画分をプールし、希釈し、次 いでBioRex70カラム(Bio-Radラボラトリーズ、リッチモンド、CA)上へロ ードした。カラムを、0.2〜1M KClの直線勾配で展開した。ピーク画分 をプールし、30mMのリン酸カリウム、50%(v/v)グリセリン、0.5 mMのEDTA、および1mMのDTTに対して、4℃で一晩透析した。組換え 型ヒトのトポイソメラーゼIは、以前にGattoら、Cancer Res.,56、2795 (1996)に記述されたように、エシェリキア・コリBL2I(DE3)harb oring PET1Bから精製した。例10 DNAからトポイソメラーゼIへの32P放射性の共有結合性の転移 このリン酸塩の転移方法は、以前にT.C.Roweら、J.Biol.Chem.,259、9 177(1984)によって記述された手順の変形であった。要約すれば、10 mM トリス−HCl、pH 7.5、1mM MgCl2、0.5mM ジチ オスレイトール、30μg/mlウシ血清アルブミン、示された濃度の薬物(カ ンプトセシンまたはヘキスト33342)、ランダムプライマー法(ランダムプ ライムされたラベル化キット、ベーリンガー マンハイム)により32PdATP でラベルされた50ngのYEpG DNA、および300ユニットのヒトまた はアスペルギルスのトポイソメラーゼIを含む100μlの反応混合物を、37 ℃で10分間インキュベー トした。NaOHを0.18Mまで、EDTAを2.5mMまで加えることによ って、反応を終了させた。トリス−HClの予め検定された量を加えて反応を中 和した後、9μlの0.1MのCaCl2、および7.5μlの20%SDSを 加え、H2Oで体積を300μlに調整した。 Bal31ヌクレアーゼ(ニューイングランド、BioLabs)の5単位を加え、 試料を25℃で1時間消化させた。フェノールの1体積での抽出によって、反応 を終了させた。フェノール相をセーブし、等体積の10mMのトリス−HCl、 pH8.0、1mM EDTAで1回逆抽出した。次いで、10体積の氷冷した アセトンを加え、10分間氷の上に配置することによって、タンパク質−オリゴ ヌクレオチド複合体をフェノール相から沈殿させた。ペレットをSDS試料緩衝 液中に溶解させて、SDS−PAGEにより分析した。ゲル乾燥およびオートラ ジオグラフィーを、Hsiangら、J.Biol.Chem.,260、14873(1985 )に記述されたように行った。例11 トポイソメラーゼI緩和アッセイ 緩和アッセイを、L.F.Liuら、PNAS USA、78、3487(1981)によ って記述されたように行った。要約すれば、各反応混合物(20μl)は、リラ ックスした超コイルのYEpG DNA(各々150ng)、および種々の程度 に希釈したアスペルギルスまたはヒトのトポイソメラーゼの混合物を含んでいた 。23または37℃で15分でのインキュベーションに続き、予め暖めた停止液 (5%のサルコシル(sarkosyl)、25%のシュークロース、50mMのEDT A、および、0.05mg/mlのブロムフェノールブルー)の5μlを添加し て、反応を停止させた。次いで、DNA試料を、TPE(90mM トリスーリ ン酸塩、2mMのED TA、pH8.0)電気泳動溶液中で1%アガロースゲルを用いることによって 分析した。例12 トポイソメラーゼI切断アッセイ Y.-H.Hsiangら、J.Biol.Chem.,260、14873(1985)によって 記述されたように、DNAトポイソメラーゼI切断アッセイを行った。YEpG DNAを、BamHIで直鎖化し(linearlized)、次いで、Klenowポリメラ ーゼおよびα[−32P]dCTPで3’−末端をラベルした。フェノール抽出お よびエタノール沈降に続いて、ラベルされたDNAを、10mMトリス、pH8 .0、および、1mM EDTA中に再懸濁した。DNA切断アッセイは、40 mM トリス−HCl、pH7.8、100mM KCl、10mM MgCl2 、0.5mMジチオスレイトール、30μg/mlウシ血清アルブミン、20 ngのラベル化YEpG DNA、および種々の程度に希釈されたアスペルギル スおよびヒトのトポイソメラーゼIを含む反応混合物(20μl)中で行った。 23℃で15分間インキュベーションした後、SDS(終濃度1%)およびプロ テイナーゼK(終濃度200μg/ml)の添加によって、反応を終了させた。 プロテイナーゼK処理を、37℃で更に1時間続けた。終了した反応を、アルカ リ変性し、次いでロード(アルカリ性ローディング)するか、または中性ローデ ィング緩衝液に直接にロード(中性ローディング)することにより、中性のTP E電気泳動溶液中で1%のアガロースゲル上へロードした。上記に引用したHsia ngらによって記述されように、ゲル乾燥およびオートラジオグラフィーを行った 。例13 酵母の細胞毒性アッセイ トポイソメラーゼIに特異的なインビボ細胞毒性アッセイは、A.M.Knabら、J .Biol.Chem.,268、22322(1993)を修 正して行った。この系において、種々のトポイソメラーゼI遺伝子またはシング ルコピー酵母プラスミドベクター(YCpGAL1、上記に引用したKnabら )中にクローンしたcDNAは、S.cerevisiaeのJN2−134株中のGAL 1プロモーターのコントロール下で発現する(MAT、rad52::Leu2,trp1,ade 2-1,his7,ura3-52,ise1,top 1-1,and leu2;M.A.Bjornstiら、Cancer Res., 49、6318(1989)。ベクター中のトポイソメラーゼI遺伝子またはcD NA構造物(constructs)は、それぞれ野性型の酵母トポイソメラーゼI遺伝子 (YCpGAL−ScTOP1;Kim & Wang、need cite、(1989)、活性 サイトのチロシン−727がフェニルアラニンに変異している非機能性のトポイ ソメラーゼI遺伝子(YCpGAL1−SctoplY727;A.M.Knabら、J .Biol.Chem.,268、22322(1993)、および野生型のヒトトポイソ メラーゼIのcDNA(YCp−GAL−hTOP1;M.A.Bjornstiら、Cancer Res.,49、6318(1989))である。 薬剤の細胞毒性およびポソメラーゼI特異性を定性的にテストするために、指 定したプラスミドを含む酵母細胞を、ウラシル、2%ガラクトースおよびテスト すべき薬剤を補ったドロップアウト培地中で成長させた。トポソメラーゼI機能 が遮断されている場合に酵母は生き残る可能性があり、トポ−I毒は、機能的ト ポソメラーゼIを有する細胞のみを殺すことは確立されている。このように種々 の薬剤の存在下で各々のテスト株の相対的成長の程度と、コントロールプレート (薬剤なし)との比較により、(a)その薬剤は酵母に対していくらかの細胞毒 性を有するかどうか;(b)その細胞毒性はトポソメラーゼIに特異的かどうか ;および、(c)ヒトトポソメラーゼIと比較して、酵母に対する薬剤の特異性 の差はあるか どうか、が示される。例14 アスペルギルスnidulansからのトポソメラーゼIのキャラクタリゼーシ ョン プラスミド緩和活性は、精製中のアスペルギルストポソメラーゼIをモニター するために用いた。アスペルギルス細胞抽出物中の緩和活性は、E.coliからの組 換え型ヒトDNAトポソイソメラーゼIの精製に対して設計された手順により精 製した(B.Gattoら、(Cancer Res.,56、2795(1996))。いくつか の証拠により、部分的に精製したアスペルギルス酵素は、酵母を含む他の真核生 物中で確認され特徴づけられたメジャーな核トポソメラーゼであることが示唆さ れる。第1に、精製された酵素は、非常に活性であり、アスペルギルス細胞抽出 物中でメジャーなDNA緩和活性を発現する。2リットルの培養から、30,0 00のユニットのトポソメラーゼI緩和活性が得られた。ヒトのトポソメラーゼ Iと同様に、アスペルギルス酵素は、プラスミドDNAを完全にリラックスさせ て、Mg(II)もエネルギー補因子のどちらも必要としない。第2に、精製した アスペルギルス酵素は、全ての真核核のDNAトポソメラーゼよって共有される 性質、ネガ型およびポジ型の超コイルDNAの双方をリラックスさせた。第3に 、アスペルギルス酵素は、ヒトの核トポソメラーゼIを阻害(毒)することが知 られているカンプトセシンおよびヘキスト33342(Ho33342)による 阻害に感受性である。 カンプトセシンおよびヘキスト33342に対するアスペルギルス酵素の感受 性は、その酵素の近似の低減された分子量を決定するために設計されたリン酸塩 −転移実験によって、最初に示された。この実験において、32P−ラベルされた DNAは、アスペルギルストポソメラーゼIと反応して、共有結合性のタンパク 質−DNA複 合体を形成した。共有結合性のトポソメラーゼI−DNAの複合体は、Bal3 1で消化されて、トポソメラーゼIに共有結合的にリンクされているラベルされ たオリゴヌクレオチドのサイズを低減した。 このリン酸塩−転移方法を用いて、アスペルギルストポソメラーゼIは、10 5kDaのタンパク質であって、組換え型ヒトトポソメラーゼI(100kDa )より僅かに大きいことが確認された。約75kDaのより低いバンド位置は、 100kDaのヒトトポソメラーゼIのタンパク質分解生成物であることが知ら れている。残りのオリゴヌクレオチドのトポソメラーゼIの移動度に対する効果 は、みかけ上は(apparently)無視出来る。興味あることに、105kDaのア スペルギルストポソメラーゼIの増強されたラベル化によって証明されたように 、カンプトセシン(100mM)、およびHo33342(1mM)の両方とも 、リン酸塩転移を刺激した。 Ho33342のより高い濃度群では、リン酸塩転移は次第に抑制された。カ ンプトセシンおよびHo33342のこの効果は、以下で論ずる。例15 カンプトセシンおよびHo33342は、アスペルギルストポソメラー ゼIの有力なインヒビターである リン酸塩−転移実験により、カンプトセシンおよびHo33342の両方は、 中毒(poisoning)機構によりアスペルギルストポソメラーゼIを阻害できるこ とが示唆された。この可能性をテストするため、種々のの薬剤の存在下でのDN A切断反応中で、アスペルギルストポソメラーゼIを用いた。カンプトセシン( CPT)およびHo33342(HOE)の両方とも、アスペルギルストポソメ ラーゼIの有力なインヒビターである。カンプトセシンおよびHo 33342のそれぞれ1.0および0.1mg/mlという低い濃度で、大規模 なDNA切断が観察された。 興味あることに、ヒトDNAトポソメラーゼIの非常に有力なインヒビターで あることが知られているニチジンおよびコラリンは、如何なる有意な程度にもア スペルギルストポソメラーゼIを阻害しなかった。他の有力なヒトDNAトポソ メラーゼIのインヒビターであるDM/I1/33は、アスペルギルストポソメ ラーゼIに対して非常に弱いインヒビターであるだけだった。ヒトトポソメラー ゼIに対して不活性であるBerenilは、アスペルギルストポソメラーゼIに対し ても不活性だった。 これらの結果は、ヒトおよびアスペルギルストポソメラーゼIが、種々の酵素 インヒビターへの感受性に関して実質的に異なることを示している。Ho333 42の最も高い濃度(10mg/ml)で、トポソメラーゼIにより媒介される DNA切断が劇的に阻害されることに注意するのにも興味がある。インヒビター のより高い濃度でのこの切断−インヒビター効果は、多くのインターカレーター およびDNAのマイナーな溝結合性のリガンドの多くについて以前に記述されて おり(A.Y.Chenら、PNAS USA、90、8131(1993))、および 、DNA鋳型に対する酵素結合の阻害に帰せられている(K.M.Teweyら、Science 、226、466(1985))。したがって、リン酸転移に関するアスペルギ ルストポソメラーゼ IへのHo33342の効果は、同様に説明できる。例16 アスペルギルストポソメラーゼIのビ−およびテル−ベンゾイミダール への選択的な感受性 以前の研究は、多くのモノ−、ビ−およびテル−ベンゾイミダゾールを哺乳類 のDNAトポソメラーゼIの有効なインヒビター(毒)と確認して来た。アスペ ルギルストポソメラーゼIが、これらの ベンゾイミダールの阻害的な効果に対しても感受性かどうか調べるために、切断 アッセイを用いて多くの化合物をスクリーニングした。アスペルギルストポソメ ラーゼI(60ユニット/反応)は、ともにテルベンゾイミダゾールである13 および11の両方によって強く阻害(毒)された。QS/II/50、QS/II/ 51、QS/II/59A、QS/II/9を含むモノ−ベンゾイミダールのどれも 、アスペルギルストポソメラーゼIに対する如何なる阻害的効果も示さなかった 。以前の研究は、QS/II/50以外の全てのこれらのモノベンゾイミダゾール が、哺乳類DNAトポソメラーゼIのインヒビター(毒)であることを確立した 。ビ−(Ho33342、およびnが3である化合物)、およびテル−(例え ば、13および11)に対するアスペルギルストポソメラーゼIの選択的な感受 性、しかしながら、モノ−ベンゾイミダゾール(例えば、QS/II/9)ではこ れが無いことは、更に、そのヒトおよびアスペルギルス酵素の間の薬剤感受性の 違いを示す。例17 ヒトおよびアスペルギルスのトポソメラーゼIの間の切断特異性におけ る差違 ヒトおよびアスペルギルストポソメラーゼIの間での薬剤感受性の違いに加え て、切断特異性の追加的な違いを、ヒトおよびアスペルギルストポソメラーゼI の間で観察した。ヒト(ラベルされたhTOP1、150ユニット/反応)およ びアスペルギルス(ラベルされたAnTOP1、60ユニット/反応)酵素の切 断パターンは、ビベンゾイミダゾール Ho33342(HOE)の存在下で劇 的に異なった。HOEの存在下でアスペルギルストポソメラーゼIによって示さ れた切断部位のより大きな数および大きい範囲は、理解されない。より明白では ないが、ヒトおよびアスペルギルス酵素の切断パターンは、カンプトセシン(C PT)の存在下でも異なっ ていた。 アスペルギルストポソメラーゼI酵素製剤中での不純物トポソメラーゼIIが切 断パターンに寄与するかもしれないとという可能性を除外するために、試料の部 分を二本鎖切断の可能性のために分析した。アルカリ性よりはむしろ中性ローデ ィングによってDNA試料を分析した際に、二本鎖DNA切断は、観察されなか った。アスペルギルストポソメラーゼIが、ヒトの酵素よりもCPTに対する感 受性がより低いことは、この実験から明白である。 ヒト(150ユニット/反応)およびアスペルギルス(60ユニット/反応) 酵素の間の切断特異性における違いは、テルベンゾイミダゾール(13および )を0.1、1.0および10μg/mlで用いた際にも明白であった。加え て、アスペルギルス酵素は、ヒト酵素に比べて、13に対して実質的により感受 性に見られた。例18 酵母およびアスペルギルストポソメラーゼI酵素は、同様の薬剤感受性 /耐性を示す 全く同じ条件の下でヒトおよび酵母のトポソメラーゼIを発現している酵母to p 1欠失株を、ヒトおよび酵母の酵素の異なる薬剤感受性を評価するために用い た(S.Nitissら、PNAS USA、85、7501(1988);B.Gattoら 、Cancer Res.,56、2795(1996)。酵母トポソメラーゼIを発現して いる酵母細胞はカンプトセシン感受性であるが、それらは、ヒトのトポソメラー ゼIを発現している酵母細胞に比べて、少くとも10倍カンプトセシンに耐性で ある。ニチジン、DM/II/33およびQS/II/9は、ヒトのトポソメラーゼ Iを発現している酵母細胞に対して高度に細胞毒性を示すが、機能性または非機 能性のいずれかの酵母トポソメラーゼIを発現している酵母細胞に対しては細胞 毒性を示さな い。これらの結果は、酵母およびアスペルギルストポソメラーゼIが、ヒトのト ポソメラーゼIに対する毒性を示す同じ薬剤(すなわち、ニチジン、プロトベル ベリン DM−II−33、およびモノ−ベンゾイミダール、QS−II−9)に対 して耐性であることを示している。 このように、ヒトのトポソメラーゼIと同様に、アスペルギルストポソメラー ゼIは、カンプトセシン、ビベンゾイミダゾールHo33342、および11お よび13の毒活性に対して感受性である。カンプトセシンは、アスペルギルスに 対してはヒトの酵素より活性でないように見えるが、テルベンゾイミダゾール は、アスペルギルスに対してヒトの酵素より活性なように見える。アスペルギ ルストポソメラーゼIに対するテルベンゾイミダゾールの有効性は、11および13 に限定されず、式I(式中、n=1、X=H、Ar=5−フェニル、Y=H およびY’=エチルまたは4−メトキシフェニルである)のテルベンゾイミダゾ ール、および化合物13の4−フェニル−異性体も、インビトロで真菌性の酵素 に対して有効である。テルベンゾイミダゾールに対するアスペルギルストポソメ ラーゼIの一般的により高い感受性は、理解されない。しかしながら切断のより 高い程度、および切断のよりゆるい配列特異性から判断されるように、アスペル ギルストポソメラーゼIは、これらのDNA結合性のリガンドの阻害的な効果に 対して、より感受性が低いと論ずることができるであろう。換言すれば、アスペ ルギルストポソメラーゼIは、ヒト酵素より高い親和性でDNAと結合すること ができ、したがってこれらのDNA結合性のリガンドの阻害的な効果に対して、 より感受性が低い。 本発明は、種々の特定の、および好ましい態様および技術に関して記述された 。しかしながら、本発明の精神および範囲内にあるま まで、多くの変形および修正が可能であると理解されるべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 111 A61P 43/00 111 C07D 401/14 C07D 401/14 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 リウ,リロイ フォング アメリカ合衆国,ニュージャージー 08807,ブリッジウォーター,フェアーエ イカーズ ドライブ 5 (72)発明者 ソン,クン 中華人民共和国,ツェジアン 311200,シ ャオ シャン,レミアン ロード 201, アパートメント 22

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.医学的治療に使用するための、式(I) (式中、Arは(C6〜C12)アリール、または1〜3個のN、Sまたは非過酸 化物性のOを含み、Nが非置換またはH、(C1〜C4)アルキル、またはベンジ ルで置換されている(5員〜12員)のヘテロアリールであり;XはH、CN、 CHO、OH、アセチル、CF3、O(C1〜C4アルキル)、NO2、NH2、ハ ロゲン、またはハロ(C1〜C4)アルキルであり;各Yは、個別にH、(C1〜 C4)アルキルまたはアラルキルであり;Y’は、フェニルまたはメトキシフェ ニルであり;各Zは、個別にH、(C1〜C4)アルキル、ハロゲンまたはハロ( C1〜C4)アルキルであり;およびnは0または1である) の化合物またはその薬剤学的に許容可能な塩。 2.Y’がメトキシフェニルである請求項1。 3.nが1である請求項1。 4.XがCN、CHO、OH、アセチル、CF3、O(C1〜C4アルキル)、 NO2、NH2、ハロゲン、またはハロ(C1〜C4)アルキルであり;nが0であ る請求項1。 5.少なくとも1つのZがハロゲンまたはハロ(C1〜C4)ア ルキルであり;nが0である請求項1。 6.医学的治療が真菌感染の治療である請求項1、2、3、4または5。 7.医学的治療がガンの治療である請求項1、2、3、4または5。 8.真菌感染を治療するための薬剤を製造するための、式(I)(式中、Arは(C6〜C12)アリール、または1〜3個のN、Sまたは非過酸 化物性のOを含み、Nが非置換またはH、(C1〜C4)アルキル、またはベンジ ルで置換されている(5員〜12員)のヘテロアリールであり;XはH、CN、 CHO、OH、アセチル、CF3、O(C1〜C4アルキル)、NO2、NH2、ハ ロゲン、またはハロ(C1〜C4)アルキルであり;各Yは、個別にH、(C1〜 C4)アルキルまたはアラルキルであり;Y’は、フェニルまたはメトキシフェ ニルであり;各Zは、個別にH、(C1〜C4)アルキル、ハロゲンまたはハロ( C1〜C4)アルキルであり;およびnは0または1である) の化合物またはその薬剤学的に許容可能な塩の使用。 9.Y’がメトキシフェニルである請求項8。 10.nが1である請求項8。 11.XがCN、CHO、OH、アセチル、CF3、O(C1〜 C4アルキル)、NO2、NH2、ハロゲン、またはハロ(C1〜C4)アルキルで あり;nが0である請求項8。 12.少なくとも1つのZがハロゲンまたはハロ(C1〜C4)アルキルであり ;nが0である請求項8。 13.ガンを治療するための薬剤を製造するための、式(I)(式中、Arは(C6〜C12)アリール、または1〜3個のN、Sまたは非過酸 化物性のOを含み、Nが非置換またはH、(C1〜C4)アルキル、またはベンジ ルで置換されている(5員〜12員)のヘテロアリールであり;XはH、CN、 CHO、OH、アセチル、CF3、O(C1〜C4アルキル)、NO2、NH2、ハ ロゲン、またはハロ(C1〜C4)アルキルであり;各Yは、個別にH、(C1〜 C4)アルキルまたはアラルキルであり;Y’はフェニルまたはメトキシフェニ ルであり;各Zは、個別にH、(C1〜C4)アルキル、ハロゲンまたはハロ(C1 〜C4)アルキルであり;およびnは0または1である) の化合物またはその薬剤学的に許容可能な塩の使用。 14.Y’がメトキシフェニルである請求項13。 15.nが1である請求項13。 16.XがCN、CHO、OH、アセチル、CF3、O(C1〜C4アルキル) 、NO2、NH2、ハロゲン、またはハロ(C1〜 C4)アルキルであり;nが0である請求項13。 17.少なくとも1つのZがハロゲンまたはハロ(C1〜C4)アルキルであり ;nが0である請求項13。 18.式(I)(式中、Arは(C6〜C12)アリール、または1〜3個のN、Sまたは非過酸 化物性のOを含み、Nが非置換またはH、(C1〜C4)アルキル、またはベンジ ルで置換されている(5員〜12員)のヘテロアリールであり;XはH、CN、 CHO、OH、アセチル、CF3、O(C1〜C4アルキル)、NO2、NH2、ハ ロゲン、またはハロ(C1〜C4)アルキルであり;各Yは、個別にH、(C1〜 C4)アルキルまたはアラルキルであり;Y’はメトキシフェニルであり;各Z は、個別にH、(C1〜C4)アルキル、ハロゲンまたはハロ(C1〜C4)アルキ ルであり;およびnは0または1である) の化合物またはその薬剤学的に許容可能な塩。 19.式(I) (式中、Arは(C6〜C12)アリール、または1〜3個のN、Sまたは非過酸 化物性のOを含み、Nが非置換またはH、(C1〜C4)アルキル、またはベンジ ルで置換されている(5員〜12員)のヘテロアリールであり;XはH、CN、 CHO、OH、アセチル、CF3、O(C1〜C4アルキル)、NO2、NH2、ハ ロゲン、またはハロ(C1〜C4)アルキルであり;各Yは、個別にH、(C1〜 C4)アルキルまたはアラルキルであり;Y’はフェニルであり;各Zは、個別 にH、(C1〜C4)アルキル、ハロゲンまたはハロ(C1〜C4)アルキルであり ;およびnは1である) の化合物またはその薬剤学的に許容可能な塩。 20.式(I) (式中、XはCN、CHO、OH、アセチル、CF3、O(C1〜C4アルキル) 、NO2、NH2、ハロゲン、またはハロ(C1〜 C4)アルキルであり;各Yは、個別にH、(C1〜C4)アルキルまたはアラル キルであり;Y’はフェニルであり;各Zは、個別にH、(C1〜C4)アルキル 、ハロゲンまたはハロ(C1〜C4)アルキルであり;およびnは0である) の化合物またはその薬剤学的に許容可能な塩。 21.式(I) (式中、XはCN、CHO、OH、アセチル、CF3、O(C1〜C4アルキル) 、NO2、NH2、ハロゲン、またはハロ(C1〜C4)アルキルであり;各Yは、 個別にH、(C1〜C4)アルキルまたはアラルキルであり;Y’はフェニルであ り;各Zは、少なくとも1つのZがハロゲンまたはハロ(C1〜C4)アルキルで あるという条件下で、個別にH、(C1〜C4)アルキル、ハロゲンまたはハロ( C1〜C4)アルキルであり;およびnは0である) の化合物またはその薬剤学的に許容可能な塩。 22.nが1である請求項18の化合物。 23.Arが5−位にある請求項19または22の化合物。 24.Arがフェニルである請求項19または22の化合物。 25.Arが2−ピリジルである請求項19または22の化合物 26.Xがハロゲンである請求項18、19、20、21または22の化合物 。 27.XがClである請求項26の化合物。 28.X−Arがp−クロロフェニルである請求項24の化合物。 29.個々のYがHであり;個々のZがHである請求項28の化合物る。 30.nが0である請求項18の化合物。 31.XがClである請求項30の化合物。 32.XがBrである請求項30の化合物。 33.Y’が4−メトキシフェニルであり;個々のYがHであり;個々のZが Hである請求項31または32の化合物。 34.少なく1つのZがハロゲンまたはハロ(C1〜C4)アルキルである請求 項18、19または20の化合物。 35.少なくとも1つのZがFまたはCF3である請求項34の化合物。 36.Arがベンゾである請求項19または22の化合物。 37.Arが4,5−ベンゾである請求項36の化合物。 38.Arが5,6−ベンゾである請求項36の化合物。 39.請求項18、19、20、21または22の化合物と、薬剤学的に許容 可能なキャリアとを含む薬剤組成物。 40.式(I) (式中、Arは(C6〜C12)アリール、または1〜3個のN、Sまたは非過酸 化物性のOを含み、Nが非置換またはH、(C1〜C4)アルキル、またはベンジ ルで置換されている(5員〜12員)のヘテロアリールであり;XはH、CN、 CHO、OH、アセチル、CF3、O(C1〜C4アルキル)、NO2、NH2、ハ ロゲン、またはハロ(C1〜C4)アルキルであり;各Yは、個別にH、(C1〜 C4)アルキルまたはアラルキルであり;Y’はフェニルまたはメトキシフェニ ルであり;各Zは、個別にH、(C1〜C4)アルキル、ハロゲンまたはハロ(C1 〜C4)アルキルであり;およびnは0または1である) の化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩の有効量を、このような治療が必 要な哺乳類に投与することにより真菌感染を治療することを含む、治療の方法。 41.請求項18、19、20、21または22の化合物の有効量を、このよ うな治療が必要な哺乳類に投与することにより真菌感染を治療することを含む、 治療の方法。 42.哺乳類がヒトである請求項40の方法。 43.真菌性感染が全身性の感染である請求項40の方法。 44.前記化合物が薬剤学的に許容可能なビヒクルと組み合わせて投与される 請求項40の方法。 45.式(I)(式中、Arは(C6〜C12)アリール、または1〜3個のN、Sまたは非過酸 化物性のOを含み、Nが非置換またはH、(C1〜C4)アルキル、またはベンジ ルで置換されている(5員〜12員)のヘテロアリールであり;XはH、CN、 CHO、OH、アセチル、CF3、O(C1〜C4アルキル)、NO2、NH2、ハ ロゲン、またはハロ(C1〜C4)アルキルであり;各Yは、個別にH、(C1〜 C4)アルキルまたはアラルキルであり;Y’はフェニルまたはメトキシフェニ ルであり;各Zは、個別にH、(C1〜C4)アルキル、ハロゲンまたはハロ(C1 〜C4)アルキルであり;およびnは0または1である) の化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩の有効量を、このような治療が必 要な哺乳類に投与することによりガンを治療することを含む、治療の方法。 46.請求項18、19、20、21または22の化合物の有効量を、このよ うな治療が必要な哺乳類に投与することにより真菌感染を治療することを含む、 治療の方法。 47.哺乳類がヒトである請求項45の方法。 48.前記化合物が薬剤学的に許容可能なビヒクルと組み合わせて投与される 請求項45の方法。
JP53462498A 1997-01-21 1998-01-21 医学治療に有用なテルベンゾイミダゾール(トポイソメラーゼインヒビター) Ceased JP2002513399A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/786,629 US5770617A (en) 1996-03-20 1997-01-21 Terbenzimidazoles useful as antifungal agents
US08/786,629 1997-01-21
PCT/US1998/001005 WO1998031673A1 (en) 1997-01-21 1998-01-21 Terbenzimidazoles useful for medical therapy (topoisomerase inhibitors)

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002513399A true JP2002513399A (ja) 2002-05-08
JP2002513399A5 JP2002513399A5 (ja) 2005-09-08

Family

ID=25139154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP53462498A Ceased JP2002513399A (ja) 1997-01-21 1998-01-21 医学治療に有用なテルベンゾイミダゾール(トポイソメラーゼインヒビター)

Country Status (10)

Country Link
US (1) US5770617A (ja)
EP (1) EP0960103A1 (ja)
JP (1) JP2002513399A (ja)
KR (1) KR20000070359A (ja)
AU (1) AU746663B2 (ja)
CA (1) CA2278452A1 (ja)
IL (1) IL130572A0 (ja)
NZ (1) NZ336606A (ja)
PL (1) PL334662A1 (ja)
WO (1) WO1998031673A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013527220A (ja) * 2010-06-01 2013-06-27 サミット コーポレイション ピーエルシー クロストリジウム・ディフィシル関連疾患を治療するための化合物
US9763925B2 (en) 2008-12-02 2017-09-19 Summit Therapeutics Plc Antibacterial compounds

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002509858A (ja) * 1997-12-31 2002-04-02 ルトガーズ,ザ ステイト ユニバーシティ オブ ニュージャージー 複素環式トポイソメラーゼ毒化合物
IL137351A0 (en) * 1998-02-12 2001-07-24 Univ Rutgers Heterocyclic topoisomerase poisons
EP1191948A2 (en) * 1999-06-11 2002-04-03 Neorx Corporation High dose radionuclide complexes for bone marrow suppression
US7094885B2 (en) * 1999-07-11 2006-08-22 Neorx Corporation Skeletal-targeted radiation to treat bone-associated pathologies
US6740650B2 (en) 1999-10-29 2004-05-25 Rutgers, The State University Of New Jersey Heterocyclic cytotoxic agents
WO2002062398A2 (en) 2001-01-08 2002-08-15 Neorx Corporation Radioactively labelled conjugates of phosphonates
ATE390923T1 (de) * 2001-11-14 2008-04-15 Univ Rutgers Topoisomerase-giftmittel
WO2003041653A2 (en) * 2001-11-14 2003-05-22 Rutgers, The State University Cytotoxic agents
AU2002365161B2 (en) * 2001-11-14 2008-07-03 Rutgers, The State University Solubilized topoisomerase poison agents
MXPA04004606A (es) * 2001-11-14 2004-09-10 Univ Rutgers Venenos de topoisomerasa solubilizados.
EP1458416A1 (en) 2001-12-13 2004-09-22 Dow Global Technologies Inc. Treatment of osteomyelitis with radiopharmaceuticals
AU2003265406A1 (en) * 2002-08-09 2004-02-25 Edmond J. Lavoie Nitro and amino substituted topoisomerase agents
US6992089B2 (en) * 2002-08-09 2006-01-31 Rutgers, The University Of New Jersey Nitro and amino substituted topoisomerase agents
AU2003265405A1 (en) * 2002-08-09 2004-02-25 Edmond J. Lavoie Nitro and amino substituted heterocycles as topoisomerase i targeting agents
CA2510337C (en) * 2002-11-12 2013-01-08 Rutgers, The State University Of New Jersey Topoisomerase-targeting agents
GB0619325D0 (en) 2006-09-30 2006-11-08 Univ Strathclyde New compounds
EP2403856B1 (en) 2009-03-06 2012-12-19 Rutgers, The State University of New Jersey Methylenedioxybenzo [i]phenanthridine derivatives used to treat cancer
WO2010127363A1 (en) 2009-05-01 2010-11-04 Rutgers, The State University Of New Jersey Toposiomerase inhibitors
US9920014B2 (en) 2013-09-19 2018-03-20 The Florida International University Board Of Trustees Selective inhibition of bacterial topoisomerase I
GB201506660D0 (en) 2015-04-20 2015-06-03 Cellcentric Ltd Pharmaceutical compounds
GB201506658D0 (en) 2015-04-20 2015-06-03 Cellcentric Ltd Pharmaceutical compounds
WO2017125944A1 (en) * 2016-01-23 2017-07-27 Jawaharlal Nehru University (Jnu) Broad spectrum antibacterial activity of novel bisbenzimidazoles targeting topoisomerase ia and the synergistic composition of bisbenzimidazole with efflux pump inhibitors against pathogenic bacteria
JP2019515025A (ja) 2016-04-04 2019-06-06 ラトガース ザ ステイト ユニバーシティー オブ ニュージャージー トポイソメラーゼ毒
JP7267563B2 (ja) 2017-06-27 2023-05-02 株式会社Kyulux 発光材料、化合物、遅延蛍光体および発光素子

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CZ363197A3 (cs) * 1995-05-17 1998-05-13 Rutgers, The State University Of New Jersey Trisbenzimidazolové deriváty a farmaceutické prostředky s jejich obsahem
US5643935A (en) * 1995-06-07 1997-07-01 The University Of North Carolina At Chapel Hill Method of combatting infectious diseases using dicationic bis-benzimidazoles

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9763925B2 (en) 2008-12-02 2017-09-19 Summit Therapeutics Plc Antibacterial compounds
JP2013527220A (ja) * 2010-06-01 2013-06-27 サミット コーポレイション ピーエルシー クロストリジウム・ディフィシル関連疾患を治療するための化合物
JP2015214541A (ja) * 2010-06-01 2015-12-03 サミット コーポレイション ピーエルシーSummit Corporation Plc クロストリジウム・ディフィシル関連疾患を治療するための化合物

Also Published As

Publication number Publication date
EP0960103A1 (en) 1999-12-01
US5770617A (en) 1998-06-23
WO1998031673A1 (en) 1998-07-23
AU746663B2 (en) 2002-05-02
AU6132798A (en) 1998-08-07
IL130572A0 (en) 2000-06-01
CA2278452A1 (en) 1998-07-23
KR20000070359A (ko) 2000-11-25
PL334662A1 (en) 2000-03-13
NZ336606A (en) 2001-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002513399A (ja) 医学治療に有用なテルベンゾイミダゾール(トポイソメラーゼインヒビター)
WO1998031673A9 (en) Terbenzimidazoles useful for medical therapy (topoisomerase inhibitors)
Sun et al. Synthesis and evaluation of terbenzimidazoles as topoisomerase I inhibitors
DE69705112T2 (de) Coralynanaloge als topoisomerase inhibitoren
US5807874A (en) Trisbenzimidazoles useful as topoisomerase I inhibitors
CA2316223A1 (en) Hydrophilic coating for an intracorporeal medical device
US5767142A (en) Trisbenzimidazoles useful as topoisomerase I inhibitors
US20080004280A1 (en) Heterocyclic topoisomerase poisons
TW200404785A (en) Gyrase inhibitors and uses thereof
CZ102499A3 (cs) Heterocyklické sloučeniny a farmaceutický prostředek
JPH11508229A (ja) トポイソメラーゼインヒビターとして有用なトリスベンズイミダゾール類
TW200408636A (en) Mew prodrugs of 1-methyl-2-(4-amidinophenylaminomethyl)-benzimidazol-5-yl-carboxylic acid-(N-2-pyridyl-N-2-hydroxycarbonylethyl)-amide, the preparation thereof and their use as pharmaceutical compositions
AU748778B2 (en) Heterocyclic topoisomerase poisons
WO2023284420A1 (zh) 一种多环芳基化合物在抗真菌药物制备中的应用
KR102517368B1 (ko) 항진균 활성을 갖는 신규한 이미다졸 유도체의 염 및 이의 용도
CZ258999A3 (cs) Terbenzimidazoly a farmaceutický prostředek
MXPA99006793A (es) Terbencimidazoles utiles para terapia medica(inhibidores de topoisomerasa)
MXPA97008822A (en) Tribencimidazoles useful as inhibitors of topoisomeras
WO2024148293A1 (en) Charged pi-conjugated molecules for the treatment of microbial infections
CN114736164A (zh) 1,2,4-三氮唑苯甲酮类化合物或其可药用的盐及其应用
CN118252945A (zh) 肿瘤微环境激活的药物偶联物及抗体药物偶联物
CZ20002965A3 (cs) Benzimidazolové deriváty
MXPA00006499A (en) Heterocyclic topoisomerase poisons
MXPA00007838A (en) Heterocyclic topoisomerase poisons

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050121

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081007

A313 Final decision of rejection without a dissenting response from the applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A313

Effective date: 20090217

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090421