JP2002513191A - 無線データ送信装置及び方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 移動電話（２）、ラップトップ型コンピュータ（１）などの機器間のＩＲ光による無線データ通信のための、そのような機器における装置（７）であって、ＩＲ光を送り出すための手段とＩＲ光を受け取るための手段とを備える。主として、装置の占める容積を削減するために、送受信手段が、単一のレンズ（８）を備えた１つのＬＥＤ、いわゆるトランシーバに結合される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （発明の属する技術分野） 本発明は、移動電話、ラップトップ型コンピュータなどの機器間のＩＲ光によ
る無線データ通信のための、そのような機器内の装置に関し、その装置はＩＲ光
を送り出すための手段とＩＲ光を受け取るための手段とを備える。本発明はまた
、そのような無線データ通信方法にも関する。

【０００２】 （従来の技術） 移動電話及びラップトップ型コンピュータの目的はよく知られている。ラップ
トップ型コンピュータで生成されたデータは、据え置き型コンピュータあるいは
コンピュータネットワークに送られなければならないこともある。これは、従来
のフロッピーディスクを使用して実現することができるだけではなく、近年では
、移動電話システムを介しても実現することができる。

【０００３】 従来、移動電話は特殊な接続コードを使用してラップトップ型コンピュータに
接続することができる。しかしながら、最近では、移動電話とラップトップ型コ
ンピュータとの間で、ＩＲ光を使用して無線でデータ通信を行うことが可能とな
った。移動電話とラップトップ型コンピュータは、それぞれ、ＩＲ光を送信する
手段（ＬＥＤの形態で）とそのような光を受光するための手段（光ダイオードの
形態で）を備える。これらの２つの手段は、共通の装置に配置され、機器の内部
ＰＣＢ上に実装することを意図され２つのレンズ、すなわち、各手段にレンズが
１つずつ備えられている。この装置は、また、送信信号及び受信信号を扱うため
の電子回路も備える。

【０００４】 このような現在使用されている装置の主要な欠点は、空間の節約が重要である
環境においてかなりの容積を占める点である。

【０００５】 （発明） この欠点を減少させるべく、本発明による装置では、単一のＬＥＤがＩＲ光の
送受信の両方に使用される。ここで、ＬＥＤは、いわゆるトランシーバとして機
能する。

【０００６】 空間を節約するという利点の他に、本発明による装置を実装するのがより簡単
になり、わずかに大型のレンズを使用することにより、送信機密性を高めること
ができる。また、本発明による装置は、従来の装置に比較して、コスト面でも有
利である。 本発明について、更に、添付図面を参照して詳しく述べる。

【０００７】 （実施例の詳細な説明） 図１は、ラップトップ型コンピュータ１と移動電話２を模式的に示す。従来、
一般的移動電話システムを介してオフィスコンピュータから及び電話２へ及び電
話２からオフィスコンピュータへのデータは、接続コードを介して、ラップトッ
プ型コンピュータに送信される。ただし、最近では、この目的のために、図１に
示されるようにＩＲ技術が使用されるようになった。

【０００８】 ＩＲ光の生成、送信、受信を行うのは、以下に説明する適当な手段であって、
その手段は、ラップトップ型コンピュータ１内のウインドウ１の背後と、電話２
の同様のウインドウ（図示されず）の背後に配置される。ＩＲビームによるデー
タ送信は、国際的に認められたＩｒＤＡ（Infrared Data Association）規格に
よって支配され、低コストで、低い電力で、指向性のある、２地点間の接続性、
ノイズに対する高い耐性を目指す基準を設定している。

【０００９】 特筆すべき特徴としては、送信が１メートル程度の距離でも行うことができる
こと、また、２つの装置を正確に位置決めして置く必要がないことがあげられる
。

【００１０】 設定されるＩＲリンクは、双方向であるが、最小定格１．６マイクロ秒のパル
スの形での送信及び受信は、同時には行うことができない。データ送信速度は、
例えば、１１５ｋビット／秒程度であり、ピーク波長は、０．８５乃至０．９０
マイクロメートルである。

【００１１】 図２は、ＩＲリンクを設定するための公知の装置を示す。このような装置３は
、移動電話又はラップトップ型コンピュータ内のウインドウの背後に、好ましく
は、その中のＰＣＢ（プリント回路基板）上に実装される。この装置は、第１レ
ンズ４と、その背後にあるＩＲ光用ＬＥＤ（発光ダイオード）と、第２レンズ５
と、その背後にある受光する光ダイオードとを備える。装置のベース部６に、送
信信号及び受信信号を扱うための電子回路を内蔵することがある。

【００１２】 図３は、図２の装置と同じ目的のための本発明による装置７を示す。この装置
は、レンズ８の背後に単一のＬＥＤだけを備える。このＬＥＤは、ＩＲ光の送受
信の両方の目的を有する。ＬＥＤを使用してのＩＲ光の受光は、ＬＥＤに送られ
る光が明確に検出可能なＬＥＤからの電流を生成するという知識に基づく。この
ＬＥＤは、従って、トランシーバとして機能する。装置７のベース部は、送受信
信号を扱うための電子回路を内蔵する。

【００１３】 本発明による装置７のサイズは、原理的に、図２の従来の装置に比較して、機
能を損なうことなく、半分になり、これは、空間節約が至上命令である移動電話
及びラップトップ型コンピュータの設計において、非常に有利である。また、こ
の新規装置は、従来の装置と比較して、消費電力が少なく、これも非常に有利で
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 移動電話とラップトップ型コンピュータとの間のデータ通信を示す斜視図であ
る。

【図２】 ＩＲ光を送信し受信するための公知の装置を示す。

【図３】 ＩＲ光を送信し受信するための本発明によるトランシーバ装置を示す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，Ｅ Ａ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，Ｇ Ｈ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ， ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，Ｍ Ｗ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 移動電話（２）、ラップトップ型コンピュータ（１）などの
   、機器間のＩＲ光による無線データ通信のための、前記機器における装置（７）
   であって、ＩＲ光を送り出すための手段とＩＲ光を受け取るための手段とを備え
   、ＩＲ光の送受信の両方のための手段として単一ＬＥＤが利用されることを特徴
   とする装置。
2. 【請求項２】 請求項１記載の装置であって、前記装置（７）が単一レンズ
   （８）を備えたＬＥＤのほかに、送受信信号を扱うための電子回路を備えること
   を特徴とする装置。
3. 【請求項３】 ＩＲ光を使用して移動電話（２）、ラップトップ型コンピュ
   ータ（１）などの機器と無線データ通信を行うための方法であって、単一のＬＥ
   ＤにＩＲ光が送受信されることを特徴とする方法。