JP2002512698A - アレルゲン検出システムおよび検出方法 - Google Patents

アレルゲン検出システムおよび検出方法

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Abstract

(57)【要約】 光源から光ビームが空気サンプル中に照射され、ビームの光路上に粒子が存在すれば、ビームの一部が散乱される。空気サンプルの後方にビーム遮光装置が配置され、所定の範囲の粒径を有するアレルゲン粒子によって対応する範囲の散乱角で散乱された光だけを透過させ、これ以外の範囲の光をすべて遮断する。光源の正面にフォーカスレンズが配置され、散乱されない部分の光ビームを、ビーム遮光装置上に集束させる。ビーム遮光装置を透過した光は、ディテクタで検出され、検出した光が所定レベルを超える場合は、アラーム信号が生成される。このアラーム信号によって、フィルタ装置あるいはエアコン装置を作動させる。

Description

【発明の詳細な説明】 アレルゲン検出システムおよび検出方法関連出願のクロスリファレンス 本件出願は、1996年12月20日に出願された継続中の米国特許出願第08 /771,641号の一部継続出願である。前記米国特許出願第08/771,641号は、199 6年7月11日出願の特許査定された米国特許出願第08/679,706号の一部継続出 願である。 発明の背景 本発明は、風媒アレルゲン粒子を検出し、検出されたアレルゲン粒子の量が所 定レベルを超えた場合にアラームを発生させるか、またはフィルタリングシステ ムを作動させるシステムおよび方法に関する。 埃、花粉など、空気中に含まれる風媒性の粒子に対してアレルギーを有する者 が多い。このうち、粒径が5〜50ミクロンの範囲の微粒子に対するアレルギー がほとんどを占める。アレルギー体質の人がこのような微粒子を含む空気を吸う と、喘息、咳、くしゃみ、発疹、過敏症などの症状が現われる。空気中に高レベ ルのアレルゲン粒子が含まれる場合に通報あるいは警告がなされると、アレルゲ ン体質の人にとっては非常に役に立つ。症状がひどくなる前に、薬を呑む、別の 場所に移動する、アレ ルゲン除去フィルタをつける、など対処することができるからである。 Hamburgerの米国特許第5,001,463号は、アレルゲン粒子検出装置を開示してい る。この検出装置は空気の通気路を有し、通気路中にアレルゲンサイズの微粒子 を捕らえるアレルゲン粒子センサが搭載されている。捕らえられた微粒子の量に 応じて、センサの出力信号が変化し、信号値が所定レベルを越えた場合に、アラ ームを発する。 発明の要旨 本発明の目的は、改良された新規のアレルゲン検出システムおよび検出方法を 提供することにある。 本発明の一態様によれば、アレルゲン粒子検出システムは、周囲の空気から取 り込んだ空気サンプル中に光ビームを発する光源と、空気サンプルの後方の光路 上に配置され、粒径が0.5〜500ミクロンの粒子に対応する範囲の所定の散乱 角で散乱された光だけを透過させ、それ以外の光をすべて遮断するビーム遮光装 置と、前記光源の正面に配置され、光ビームをビーム遮光装置上に集束させるフ ォーカスレンズと、ビーム遮光装置を透過した光を受光する位置に配置されたデ ィテクタと、ディテクタに接続され、ディテクタの出力信号が所定のレベルを超 えた場合にアラームを発生させる制御回路とを備える。 アラーム信号は、音声または画像によるアラーム装置を作動させるか、あるい は、HEPA(アレルゲンフィルタ)付きのフィルタ換気システムを作動させる。 検出されるアレルゲン量が安全レベルに戻った場合に、自動的にフィルタ換気シ ステムを切るようにしてもよい。この検出装置は、壁に取り付けられるように、 小型に設計されるのが好ましい。 ビーム遮光装置は、光軸を中心とする遮光素材のディスクと、このディスクの 外側に配置される遮光素材の環状リングとを有する。ディスクは所定の直径を有 し、非散乱光と、所定の最小散乱角以下で散乱された(すなわち、検出したい範 囲の最大粒径を越える粒子で散乱された)散乱光のすべてを遮断する。環状リン グの内径は所定の最大散乱角度に応じて決定され、この最大散乱角を越えて散乱 された光を遮断する。フォーカスレンズは、光ビームを中心の遮光ディスク上に 集束させる。 本発明の良好な実施形態では、発光ダイオード(LED)を光源として用いる 。本発明では、フォーカルレンズでLEDの出力ビームを遮光ディスク上に集束 させるので、出力ビームをコリメートする必要がない。LEDは他のレーザに比 べ、より広汎な拡散発光領域を有するので、コリメート(平行光線化)が困難で あり、通常は複雑な光学配置を必要とする。しかし、本発明のように、フォーカ スレンズとビーム遮光装置とを組み合わせることによって、複雑なコリメートシ ステムを必要とせずに、 安価なLEDを光源として使用することが可能になる。遮光ディスクの直径は、 LEDから出力された非散乱光を遮断できる直径であればよい。具体的には、フ ォーカスレンズの合焦スポット径よりもやや大きい直径を有するのが好ましい。 アレルゲンサイズの粒子が空気中に存在しない場合は、ほとんどの光が散乱され ずに遮光ディスクに導かれ、ビーム遮光装置によって遮断される。 本発明の一実施形態では、遮光装置のディスクおよびその外側に配置される環 状リングの寸法は、粒径が5〜50ミクロンの粒子で散乱された光だけを透過さ せ、その他の光を遮断するサイズに設定される。必要であれば、粒径が0.5〜5 00ミクロンの粒子で散乱された光だけを透過させるサイズに設定してもよい。 本発明の別の実施形態では、ツーパートビーム遮光アセンブリが用いられる。 ツーパートビーム遮光アセンブリは、少なくとも空気サンプル中で散乱されない 非散乱光を遮断するための、遮光素材でできた所定の直径を有する円形の第1遮 光部と、所定範囲の散乱角で散乱された光を透過させる少なくともひとつの開口 部を有する第2遮光部とを有する。円形の第1遮光部は、非散乱光く加えて、上 述した所定範囲の最小角度以下の散乱角で散乱された光も断できるサイズに設定 されるのが好ましい。第2遮光部は、光軸を中心とする開口部を有し、開口部の 直径は、上述した所定範囲の最大角以上の散乱角で散乱された光を遮断するサイ ズに設定されるのが好ましい。 アラーム信号を生成する制御回路は、一定時間に検出されたアレルゲン粒子の 数をカウントするパルスカウンタを含む。パルス発生器は、所定時間内のカウン ト値が所定値を超えた場合に、アラームインジケータをトリガする。このトリガ レベルは、個々のユーザが感度を選べるように、調整可能とするのが好ましい。 本発明のさらに別の態様によれば、空気中のアレルゲン粒子を検出する方法を 提供する。この方法は、周囲の空気から取り込んだ空気サンプル中に光ビームを 照射し、空気サンプル中の粒子によって光を散乱させるステップと、空気サンプ ルの後方に配置され、光ビームの集束されたビーム径より大きな寸法を有する遮 光部材に前記光ビームを集束させるステップと、所定範囲の散乱角以外の角度で 散乱された光を、空気サンプルの後方で遮断するステップと、前記所定範囲の散 乱角で散乱された光を透過させるステップと、透過された光を検出し、透過光の 光量に比例する第1の出力信号を生成するステップと、生成された第1の出力信 号が所定のレベルを超えた場合にアラーム信号を生成するステップとを含む。 上述したシステムおよび方法によれば、5〜50ミクロンあるいはそれ以上の 粒径を有するアレルゲンサイズの粒子を容易に弁別することができる。これによ り、室内あるいは閉じた空間のアレルゲン粒子レベルを正確に示すことが可能に なる。アラーム信号が発せられるレベルは調整可能であるのが望ましい。本発明 のアレルゲン 粒子検出装置は、空気清浄器やHEPAフィルタなどの補助アプリアンスに接続 されて、アレルゲン粒子検出値が一定レベル以上のときに、これらのアプリアン スを作動させることができる。 図面の簡単な説明 本発明は、添付図面を参照した良好な実施形態の詳細な説明に基づいて、より 明確に理解されるものである。添付図面中、同一の構成要素は同一の符号を付し て表わすものとする。 図1は、本発明の第1実施形態にかかるアレルゲン粒子検出装置のブロック図 である。 図2は、アレルゲン粒子検出システムに使用される改良された出力制御回路の ブロック図である。 図3は、本発明の第2実施形態にかかるアレルゲン粒子検出装置のブロック図 である。 図4は、図3に示したアレルゲン粒子検出装置の変形例を示す図である。 良好な実施形態の説明 図1は、本発明の第1実施形態にかかるアレルゲン粒子検出装置である。この 装置は、周囲の空気を取り込む通気路またはエアギャップ10を形成できる適切 なハウ ジング内に収容されている。エアギャップ10に取り込まれた空気サンプルで、 アレルゲンサイズの粒子の有無をテストする。この構成については、先に述べた 本願出願人の継続中の米国特許出願第08・771,641号に記載されており、その内容 は、本件出願に参照文献として組み込まれる。 レーザビームがレーザダイオードまたはLED12から発せられ、空気サンプ ル10を通過して、エアギャップの後方に位置するビーム遮光装置14に導かれ る。ビーム遮光装置14は、中央部に不透明部分(または不透明ディスク)16 を有する透明で平坦な円形ガラス板15で構成される。不透明部分16は、黒の ペイントを塗布したものであってもよいし、ガラスプレートの中央部に黒のプラ スチックまたは金属を挿入したものでもよい。LED12の正面には、フォーカ スレンズ18が配置され、レーザ出力ビームをビーム遮光ディスク16上に集束 させる。不透明遮光部分16の寸法は、レーザダイオード12の出力ビームの遮 光ディスク上での断面形状とビームサイズ、および検出したい微粒子のサイズに よって決定される。LED12は、赤外線光(800〜1000nm)または可 視光線を照射する。本発明の良好な実地形態では、波長670nmのビームを射 出するLEDを使用する。 アレルギーを引き起こすアレルゲン粒子のほとんどは、粒径が5〜50ミクロ ンの範囲にあり、0.5〜5ミクロン、 あるいは50〜500ミクロンの粒子が少量含まれる。したがって、0.5〜50 0ミクロンの範囲であれば、5〜50ミクロンをピークとして、ほとんどすべて のアレルゲン粒子をカバーすることができる。そこで、本発明の装置は、粒径が 0.5〜500ミクロンの範囲のアレルゲン粒子を検出するように設計される。も ちろん、検出される微粒子のほとんどは5〜50ミクロンの範囲にあるので、こ の範囲でのアレルゲン粒子を検出するように設計してもよい。 空気中の粒子によって散乱されるレーザビームの散乱角は、ビームの波長と粒 子サイズによって決まる。風媒粒子の大きさが異なれば、その光散乱特性も大き く異なる。比較的大きな粒子は小さな散乱角で光を散乱する。波長が600〜1 000nmの赤色/赤外光源では、粒径が0.5〜50ミクロンの粒子による最小 散乱角はおおよそ4〜5°である(”Electromagnetic Scattering”,R.L.Rowe ll and R.S.Stein,ed.,p.140,Gordon and Breach 1965)。遮光装置が空気サ ンプル(エアギャップ)から距離Lだけ離れて位置する場合、5°以下の散乱角 で散乱された光を遮断するには、すなわち、粒径が50ミクロン以上の粒子によ って散乱された光を遮るにためには、中央の不透明遮光部分の半径はL×tan(5 °)なければならない。この計算に基づいて、遮光装置は50ミクロン以上の粒 子で散乱されたすべての光を遮断するように配置することができる。 レンズ20は、遮光装置14の後方に配置され、遮光装置14を透過した光を ディテクタ22上に導く。ディテクタ22の出力は、増幅器24を介して、しき い値/タイマ回路26に接続される。ディテクタ22の出力が所定のしきい値を 超える場合は、リレースイッチ28が閉じられ、エアフィルタ32の電源30が ONされる。エアフィルタは、適切なHEPAフィルタでよい。電源30はまた 、アダプタ34を介してレーザダイオードにも接続される。 ビーム遮光装置14は、円形ガラス板15の直前に配置される遮光素材の環状 リング42をさらに有する。あるいは、環状リングを設ける代わりに、円形ガラ ス板15自体の対応する領域を黒色でペイントしてもよい。このような構成によ り、中央のビーム遮光ディスク16と、外側の遮光環状リング42との間に、環 状の光透過領域が形成される。この環状の光透過領域の内径d1は、中央の遮光 ディスク16の直径に相当し、光透過領域の外径d2は、外側の光遮光リングの 内径に相当する。上述のd1およびd2の値は、検出したい粒子の粒径範囲によ って決まる。ほとんどのアレルゲン粒子が、0.5〜50ミクロンの範囲にあり、 この範囲の大きさの粒子は、上述したように、おおよそ5°〜27°の散乱角で 光を散乱する。したがって、光透過リングの内径d1は、L×tan(5°)となり、 外径d2は、L×tan(27°)である。ここでLは、粒子検出領域(空気サンプル) から遮光装置 までの距離である。光透過領域の内径および外径をこのような寸法に設定するこ とで、ビーム遮光装置118は、粒径が0.5〜50ミクロンの粒子によって、5 °〜27°の散乱角で散乱された光だけを透過させる。もちろん、光透過領域の サイズは、検出したい粒子の大きさによって変更可能であり、たとえば、0.5〜 500ミクロンの範囲の粒子を検出したい場合は、それに対応して内径を買える ことができる。 フォーカスレンズ18と中心の遮光ディスク16を使用することによって、高 価なレーザエミッタに代えて、簡単で安価なレーザ発光ダイオード(LED)1 2を光源として使用することが可能になる。また、フォーカスレンズ18を用い ることにより、LED12の拡散出力ビームをコリメートするための複雑なコリ メータを用いる必要がない。 図2は、アレルゲン検出システムの改良された出力回路を示す。この出力回路 は、空気中のアレルゲンの数が少ない場合に、感度よくアレルゲンを検出するこ とができる。この改良された出力回路以外の構成要素は、図1に示すアレルゲン 検出装置と同一であり、同じ構成要素には同じ符号を付してある。 サンプル領域(エアギャップ)10の体積は数cm3と、かなり小さい。空気 中のアレルゲン密度が低い場合は、アレルゲン粒子は、アレルゲン検出装置のセ ンサ領域を低い頻度でしか通過しない。したがって、ディテク タは離散的な方式でカウント数を登録する。図2に示す回路では、ディテクタ2 2からの信号パルスは、増幅器24に入力される。増幅されたパルス出力は、コ ンパレータ50に入力され、整調される。コンパレータ50の出力である整調パ ルスは、パルスカウンタ52でカウントされる。タイミング回路54は所定の間 隔、たとえば30秒ごとに、パルスカウンタ52をリセットする。エアギャップ 10にアレルゲン粒子が存在する場合に、散乱された光が必ずフォトディテクタ 22をトリガし、後段の増幅器とコンパレータが出力パルスを生成する。パルス がひとつ発生するごとに、アレルゲン粒子1個が検出されたことになる。 パルスカウンタ52は、タイミング回路54で決定される所定時間内に生成さ れたすべてのパルスを累積し、登録する。登録されたパルスの総数が、発光ダイ オード表示ユニット56に表示される。測定時間(たとえば30秒間)が終了す ると、カウンタ52はゼロにリセットされ、最初からカウントを始める。カウン タトリガレベルは、各ユーザが所望の検出レベルで使用できるように、ユーザに よって調整可能であるのが好ましい。 このような構成により、低い範囲の密度でも、アレルゲン密度を測定すること ができ、追加の空気供給装置を用いないスタンドアロン(独立)型の検出ユニッ トを用いる場合に、特に有用である。図2のアレルゲン検出装置では、アレルゲ ン粒子はエアギャップ10にランダム に流れ込む。したがって、空気中のアレルゲン密度が低い場合は、アレルゲン粒 子がまったく検出されない期間もあり得る。このような場合、一定時間、カウン トされた粒子数を累積することによって、低レベルのアレルゲン粒子も検出する ことが可能になる。カウンタには、7492カウンタなど、任意の既製のカウン タを用いることが出きる。 図3は、本発明の第2実施形態にかかるアレルゲン検出装置を示す。第1実施 形態と同様に、このアレルゲン検出装置も、周囲の空気を取り込むことのできる 通帰路またはエアギャップ60を形成することのできる適当なハウジング(不図 示)内に収容される。上述の米国特許出願第08・771,641号に記載されるように、 エアギャップ60内に取り込まれた空気サンプルをテストすることによって、ア レルゲンサイズの粒子62の存在を検出する。 レーザダイオード66からレーザビームが照射され、エアギャップ60内の空 気サンプルを通過する。中央に所定の直径の開口部70を有する凹型反射鏡68 が、エアギャップ60の後方に配置される。第1実施形態のように、レーザダイ オード66とエアギャップ60の間にレンズ18(不図示)を配置して、凹面鏡 68の中央開口部70にレーザの出力ビームを集束させてもよい。この凹面鏡7 0は、第1実施形態のビーム遮光装置と同じ機能を果たす。中央開口部70の大 きさは、集束された レーザビームの断面形状と大きさ、および検出したい粒子サイズの範囲によって 決定される。 図4は、図3に示すアレルゲン粒子検出装置の変形例を示す。図3の凹面鏡6 8の中央開口部70に代えて、図4の検出装置では、黒色のビームブロッカ72 を用いる。ビームブロッカ72は、ミラーに黒色のペイントを塗布するか、また は黒色のディスクをミラーに貼り付ける。図4のその他の構成要素は、図3に示 す構成要素と同一であり、同じ符号が付されている。 図3および4に示す構成では、非散乱光は透過または吸収によって除去される 。すなわち、図3の構成では凹面鏡68の中央開口部70を透過させてビームダ ンプ71に導くことによって、図4では、ビームブロッカ72で遮断することに よって、散乱されていない光を排除する。エアギャップ60内でアレルゲン粒子 によって散乱された散乱ビーム75だけが、凹面鏡68で反射され、フォトディ テクタ76に導かれる。フォトディテクタは、反射光を受講するために、レーザ ダイオード側に配置される。 凹面鏡68の中央部に設けられる開口部70またはビームブロッカ72のサイ ズは、レーザビームのうち非散乱光と、所定の最小角度以下で散乱された光を受 光するのに充分な大きさに設定してある。一方、凹面鏡68の外径は、所定の最 大角度以上で散乱された光を反射しないような大きさに設定される。すなわち、 アレルゲンサ イズの粒子によって所定の範囲の散乱角度で散乱された光だけがフォトディテク タ76に導かれることになる。 図3および4のアレルゲン検出装置は、このような反射構造を除いては、図1 および2に示す装置と原理的に同一である。したがって、ディテクタ76の出力 を測定するために、同様の出力回路構成が採用される。しかし、図3および4の 構成を採用することによって、光路が折り返され、装置全体の長さが短くなるの で、アレルゲン検出装置がコンパクトにされる。 本発明のアレルゲン検出装置は、アレルゲンサイズの粒子だけを検出し、それ 以外の(すなわち0.5〜50ミクロンの範囲外にある)粒子で散乱された光は除 去するので、検出の信頼性が向上する。また、非散乱光をビーム遮光ディスクに 集束させるフォーカスレンズと組み合わせることによって、簡単で安価なレーザ 発光ダイオードを光源に使用することが可能になる。アレルゲン検出レベルはユ ーザによって容易に調節することができる。本発明のアレルゲン検出装置は、製 造が簡単でコストも低く、操作が簡単である。本発明のアレルゲン検出装置は、 空気中のアレルゲン粒子が所定レベル以上になった場合に、それを正確に検出し て、即座に警告を発することができるので、アレルギー体質の個人は、薬を飲む 、あるいは空気を清浄にするためにアレルゲンフィルタリング装置などをオンに するなど、あらかじめ対処することが可能になる。 以上、本発明を好適な実施形態に基づいて述べてきたが、当業者にとって、添 付クレームに定義される本発明の範囲内で、多様な変形例が可能であることは言 うまでもない。
【手続補正書】 【提出日】平成12年11月24日(2000.11.24) 【補正内容】 明細書 アレルゲン検出システムおよび検出方法関連出願のクロスリファレンス 本件出願は、1996年12月20日に出願された継続中の米国特許出願第08 /771,641号の一部継続出願である。前記米国特許出願第08/771,641号は、199 6年7月11日出願の特許査定された米国特許出願第08/679,706号の一部継続出 願である。 発明の背景 本発明は、風媒アレルゲン粒子を検出し、検出されたアレルゲン粒子の量が所 定レベルを超えた場合にアラームを発生させるか、またはフィルタリングシステ ムを作動させるシステムおよび方法に関する。 埃、花粉など、空気中に含まれる風媒性の粒子に対してアレルギーを有する者 が多い。このうち、粒径が5〜50ミクロンの範囲の微粒子に対するアレルギー がほとんどを占める。アレルギー体質の人がこのような微粒子を含む空気を吸う と、喘息、咳、くしゃみ、発疹、過敏症などの症状が現われる。空気中に高レベ ルのアレルゲン粒子が含まれる場合に通報あるいは警告がなされると、アレルゲ ン体質の人にとっては非常に役に立つ。症状が ひどくなる前に、薬を呑む、別の場所に移動する、アレルゲン除去フィルタをつ ける、など対処することができるからである。 Hamburgerの米国特許第5,001,463号は、アレルゲン粒子検出装置を開示してい る。この検出装置は空気の通気路を有し、通気路中にアレルゲンサイズの微粒子 を捕らえるアレルゲン粒子センサが搭載されている。捕らえられた微粒子の量に 応じて、センサの出力信号が変化し、信号値が所定レベルを越えた場合に、アラ ームを発する。 また、Gerberの米国特許第5,315,115号は、粒子を検出し粒子数をカウントす る装置および方法を開示しており、この特許では、収束性のコリメートされない 光ビームで浮遊粒子を照射する。すべての粒子で散乱された光を集光するレンズ が配置され、このレンズの直後に光トラップが配置される。この装置は、体積濃 度、表面積濃度、およびエアゾール赤外線減衰係数の測定に使用される。これら の特性を測定するその他の粒子検出装置は、Bachaloの米国特許第4,854,705号、 Wilcoxの米国特許第3,873,206号、およびGerberの米国特許第4,597,666号等に記 載されている。 発明の要旨 本発明の目的は、改良された新規のアレルゲン検出システムおよび検出方法を 提供することにある。 本発明の一態様によれば、アレルゲン粒子検出システムは、周囲の空気から取 り込んだ空気サンプル中に光ビームを発する光源と、空気サンプルの後方の光路 上に配置され、粒径が0.5〜500ミクロン(0.5×10-6m〜5×10-4m)の 粒子に対応する範囲の所定の散乱角で散乱された光だけを透過させ、それ以外の 光をすべて遮断するビーム遮光装置と、前記光源の正面に配置され、光ビームを ビーム遮光装置上に集束させるフォーカスレンズと、ビーム遮光装置を透過した 光を受光する位置に配置されたディテクタと、ディテクタに接続され、ディテク タの出力信号が所定のレベルを超えた場合にアラームを発生させる制御回路とを 備える。 アラーム信号は、音声または画像によるアラーム装置を作動させるか、あるい は、HEPA(アレルゲンフィルタ)付きのフィルタ換気システムを作動させる。 検出されるアレルゲン量が安全レベルに戻った場合に、自動的にフィルタ換気シ ステムを切るようにしてもよい。この検出装置は、壁に取り付けられるように、 小型に設計されるのが好ましい。 ビーム遮光装置は、光軸を中心とする遮光素材のディスクと、このディスクの 外側に配置される遮光素材の環状リングとを有する。ディスクは所定の直径を有 し、非散乱光と、所定の最小散乱角以下で散乱された(すなわち、検出したい範 囲の最大粒径を越える粒子で散乱された)散乱光のすべてを遮断する。環状リン グの内径は所 定の最大散乱角度に応じて決定され、この最大散乱角を越えて散乱された光を遮 断する。フォーカスレンズは、光ビームを中心の遮光ディスク上に集束させる。 本発明の良好な実施形態では、発光ダイオード(LED)を光源として用いる 。本発明では、フォーカルレンズでLEDの出力ビームを遮光ディスク上に集束 させるので、出力ビームをコリメートする必要がない。LEDは他のレーザに比 べ、より広汎な拡散発光領域を有するので、コリメート(平行光線化)が困難で あり、通常は複雑な光学配置を必要とする。しかし、本発明のように、フォーカ スレンズとビーム遮光装置とを組み合わせることによって、複雑なコリメートシ ステムを必要とせずに、安価なLEDを光源として使用することが可能になる。 遮光ディスクの直径は、LEDから出力された非散乱光を遮断できる直径であれ ばよい。具体的には、フォーカスレンズの合焦スポット径よりもやや大きい直径 を有するのが好ましい。アレルゲンサイズの粒子が空気中に存在しない場合は、 ほとんどの光が散乱されずに遮光ディスクに導かれ、ビーム遮光装置によって遮 断される。 本発明の一実施形態では、遮光装置のディスクおよびその外側に配置される環 状リングの寸法は、粒径が5〜50ミクロン(5×10-6m〜50×10-6m) の粒子で散乱された光だけを透過させ、その他の光を遮断するサイズに設定され る。必要であれば、粒径が0.5〜500ミクロン(0.5×10-6m〜5×10-4m )の粒子 で散乱された光だけを透過させるサイズに設定してもよい。 本発明の別の実施形態では、ツーパートビーム遮光アセンブリが用いられる。 ツーパートビーム遮光アセンブリは、少なくとも空気サンプル中で散乱されない 非散乱光を遮断するための、遮光素材でできた所定の直径を有する円形の第1遮 光部と、所定範囲の散乱角で散乱された光を透過させる少なくともひとつの開口 部を有する第2遮光部とを有する。円形の第1遮光部は、非散乱光く加えて、上 述した所定範囲の最小角度以下の散乱角で散乱された光も断できるサイズに設定 されるのが好ましい。第2遮光部は、光軸を中心とする開口部を有し、開口部の 直径は、上述した所定範囲の最大角以上の散乱角で散乱された光を遮断するサイ ズに設定されるのが好ましい。 アラーム信号を生成する制御回路は、一定時間に検出されたアレルゲン粒子の 数をカウントするパルスカウンタを含む。パルス発生器は、所定時間内のカウン ト値が所定値を超えた場合に、アラームインジケータをトリガする。このトリガ レベルは、個々のユーザが感度を選べるように、調整可能とするのが好ましい。 本発明のさらに別の態様によれば、空気中のアレルゲン粒子を検出する方法を 提供する。この方法は、周囲の空気から取り込んだ空気サンプル中に光ビームを 照射し、空気サンプル中の粒子によって光を散乱させるステップと、空気サンプ ルの後方に配置され、光ビームの集束さ れたビーム径より大きな寸法を有する遮光部材に前記光ビームを集束させるステ ップと、所定範囲の散乱角以外の角度で散乱された光を、空気サンプルの後方で 遮断するステップと、前記所定範囲の散乱角で散乱された光を透過させるステッ プと、透過された光を検出し、透過光の光量に比例する第1の出力信号を生成す るステップと、生成された第1の出力信号が所定のレベルを超えた場合にアラー ム信号を生成するステップとを含む。 上述したシステムおよび方法によれば、5〜50ミクロン(5×10-6m〜5 0×10-6m)あるいはそれ以上の粒径を有するアレルゲンサイズの粒子を容易 に弁別することができる。これにより、室内あるいは閉じた空間のアレルゲン粒 子レベルを正確に示すことが可能になる。アラーム信号が発せられるレベルは調 整可能であるのが望ましい。本発明のアレルゲン粒子検出装置は、空気清浄器や HEPAフィルタなどの補助アプリアンスに接続されて、アレルゲン粒子検出値 が一定レベル以上のときに、これらのアプリアンスを作動させることができる。 図面の簡単な説明 本発明は、添付図面を参照した良好な実施形態の詳細な説明に基づいて、より 明確に理解されるものである。添付図面中、同一の構成要素は同一の符号を付し て表わ すものとする。 図1は、本発明の第1実施形態にかかるアレルゲン粒子検出装置のブロック図 である。 図2は、アレルゲン粒子検出システムに使用される改良された出力制御回路の ブロック図である。 図3は、本発明の第2実施形態にかかるアレルゲン粒子検出装置のブロック図 である。 図4は、図3に示したアレルゲン粒子検出装置の変形例を示す図である。 良好な実施形態の説明 図1は、本発明の第1実施形態にかかるアレルゲン粒子検出装置である。この 装置は、周囲の空気を取り込む通気路またはエアギャップ10を形成できる適切 なハウジング内に収容されている。エアギャップ10に取り込まれた空気サンプ ルで、アレルゲンサイズの粒子の有無をテストする。この構成については、先に 述べた本願出願人の継続中の米国特許出願第08・771,641号に記載されており、そ の内容は、本件出願に参照文献として組み込まれる。 レーザビームがレーザダイオードまたはLED12から発せられ、空気サンプ ル10を通過して、エアギャップの後方に位置するビーム遮光装置14に導かれ る。ビーム遮光装置14は、中央部に不透明部分(または不透 明ディスク)16を有する透明で平坦な円形ガラス板15で構成される。不透明 部分16は、黒のペイントを塗布したものであってもよいし、ガラスプレートの 中央部に黒のプラスチックまたは金属を挿入したものでもよい。LED12の正 面には、フォーカスレンズ18が配置され、レーザ出力ビームをビーム遮光ディ スク16上に集束させる。不透明遮光部分16の寸法は、レーザダイオード12 の出力ビームの遮光ディスク上での断面形状とビームサイズ、および検出したい 微粒子のサイズによって決定される。LED12は、赤外線光(0.8〜1.0ミクロ ン、すなわち0.8×10-6m〜1×10-6m)または可視光線を照射する。本発 明の良好な実地形態では、波長670nmのビームを射出するLEDを使用する 。 アレルギーを引き起こすアレルゲン粒子のほとんどは、粒径が5〜50ミクロ ン(5×10-6m〜50×10-6m)の範囲にあり、0.5〜5ミクロン(0.5×1 0-6m〜5×10-6m)、あるいは50〜500ミクロン(50×10-6m〜5 ×10-4m)の粒子が少量含まれる。したがって、0.5〜500ミクロン(0.5× 10-6m〜5×10-4m)の範囲であれば、5〜50ミクロン(5×10−6m 〜50×10-6m)をピークとして、ほとんどすべてのアレルゲン粒子をカバー することができる。そこで、本発明の装置は、粒径が0.5〜500ミクロン(0.5 ×10-6m〜5×10-4m)の範囲のアレルゲン粒子を検出するように設計され る。もちろん、検出され る微粒子のほとんどは5〜50ミクロン(5×10-6m〜50×10-6m)の範 囲にあるので、この範囲でのアレルゲン粒子を検出するように設計してもよい。 空気中の粒子によって散乱されるレーザビームの散乱角は、ビームの波長と粒 子サイズによって決まる。風媒粒子の大きさが異なれば、その光散乱特性も大き く異なる。比較的大きな粒子は小さな散乱角で光を散乱する。波長が0.6〜1 .0ミクロン(0.6×10-6m〜1×10-6m)の赤色/赤外光源では、粒径が0 .5〜50ミクロン(0.5×10-6m〜50×10-6m)の粒子による最小散乱角 はおおよそ4〜5°である("Electromagnetic Scattering",R.L.Rowell and R .S.Stein,ed.,p.140,Gordon and Breach 1965)。遮光装置が空気サンプル( エアギャップ)から距離Lだけ離れて位置する場合、5°以下の散乱角で散乱さ れた光を遮断するには、すなわち、粒径が50ミクロン(50×10-6m)以上 の粒子によって散乱された光を遮るにためには、中央の不透明遮光部分の半径は L×tan(5°)なければならない。この計算に基づいて、遮光装置は50ミクロン (50×10-6m)以上の粒子で散乱されたすべての光を遮断するように配置す ることができる。 レンズ20は、遮光装置14の後方に配置され、遮光装置14を透過した光を ディテクタ22上に導く。ディテクタ22の出力は、増幅器24を介して、しき い値/タイマ回路26に接続される。ディテクタ22の出力が 所定のしきい値を超える場合は、リレースイッチ28が閉じられ、エアフィルタ 32の電源30がONされる。エアフィルタは、適切なHEPAフィルタでよい 。電源30はまた、アダプタ34を介してレーザダイオードにも接続される。 ビーム遮光装置14は、円形ガラス板15の直前に配置される遮光素材の環状 リング42をさらに有する。あるいは、環状リングを設ける代わりに、円形ガラ ス板15自体の対応する領域を黒色でペイントしてもよい。このような構成によ り、中央のビーム遮光ディスク16と、外側の遮光環状リング42との間に、環 状の光透過領域が形成される。この環状の光透過領域の内径d1は、中央の遮光 ディスク16の直径に相当し、光透過領域の外径d2は、外側の光遮光リングの 内径に相当する。上述のd1およびd2の値は、検出したい粒子の粒径範囲によ って決まる。ほとんどのアレルゲン粒子が、0.5〜50ミクロン(0.5×10-6m 〜50×10-6m)の範囲にあり、この範囲の大きさの粒子は、上述したように 、おおよそ5°〜27°の散乱角で光を散乱する。したがって、光透過リングの 内径d1は、L×Xtan(5°)となり、外径d2は、L×tan(27°)である。ここで Lは、粒子検出領域(空気サンプル)から遮光装置までの距離である。光透過領 域の内径および外径をこのような寸法に設定することで、ビーム遮光装置118 は、粒径が0.5〜50ミクロン(0.5×10-6m〜50×10-6m)の粒子に よって、5°〜27°の散乱角で散乱された光だけを透過させる。もちろん、光 透過領域のサイズは、検出したい粒子の大きさによって変更可能であり、たとえ ば、0.5〜500ミクロン(0.5×10-6m〜5×10-4m)の範囲の粒子を検出 したい場合は、それに対応して内径を買えることができる。 フォーカスレンズ18と中心の遮光ディスク16を使用することによって、高 価なレーザエミッタに代えて、簡単で安価なレーザ発光ダイオード(LED)1 2を光源として使用することが可能になる。また、フォーカスレンズ18を用い ることにより、LED12の拡散出力ビームをコリメートするための複雑なコリ メータを用いる必要がない。 図2は、アレルゲン検出システムの改良された出力回路を示す。この出力回路 は、空気中のアレルゲンの数が少ない場合に、感度よくアレルゲンを検出するこ とができる。この改良された出力回路以外の構成要素は、図1に示すアレルゲン 検出装置と同一であり、同じ構成要素には同じ符号を付してある。 サンプル領域(エアギャップ)10の体積は数cm3と、かなり小さい。空気 中のアレルゲン密度が低い場合は、アレルゲン粒子は、アレルゲン検出装置のセ ンサ領域を低い頻度でしか通過しない。したがって、ディテクタは離散的な方式 でカウント数を登録する。図2に示す回路では、ディテクタ22からの信号パル スは、増幅器 24に入力される。増幅されたパルス出力は、コンパレータ50に入力され、整 調される。コンパレータ50の出力である整調パルスは、パルスカウンタ52で カウントされる。タイミング回路54は所定の間隔、たとえば30秒ごとに、パ ルスカウンタ52をリセットする。エアギャップ10にアレルゲン粒子が存在す る場合に、散乱された光が必ずフォトディテクタ22をトリガし、後段の増幅器 とコンパレータが出力パルスを生成する。パルスがひとつ発生するごとに、アレ ルゲン粒子1個が検出されたことになる。 パルスカウンタ52は、タイミング回路54で決定される所定時間内に生成さ れたすべてのパルスを累積し、登録する。登録されたパルスの総数が、発光ダイ オード表示ユニット56に表示される。測定時間(たとえば30秒間)が終了す ると、カウンタ52はゼロにリセットされ、最初からカウントを始める。カウン タトリガレベルは、各ユーザが所望の検出レベルで使用できるように、ユーザに よって調整可能であるのが好ましい。 このような構成により、低い範囲の密度でも、アレルゲン密度を測定すること ができ、追加の空気供給装置を用いないスタンドアロン(独立)型の検出ユニッ トを用いる場合に、特に有用である。図2のアレルゲン検出装置では、アレルゲ ン粒子はエアギャップ10にランダムに流れ込む。したがって、空気中のアレル ゲン密度が低い場合は、アレルゲン粒子がまったく検出されない期間 もあり得る。このような場合、一定時間、カウントされた粒子数を累積すること によって、低レベルのアレルゲン粒子も検出することが可能になる。カウンタに は、7492カウンタなど、任意の既製のカウンタを用いることが出きる。 図3は、本発明の第2実施形態にかかるアレルゲン検出装置を示す。第1実施 形態と同様に、このアレルゲン検出装置も、周囲の空気を取り込むことのできる 通帰路またはエアギャップ60を形成することのできる適当なハウジング(不図 示)内に収容される。上述の米国特許出願第08・771,641号に記載されるように、 エアギャップ60内に取り込まれた空気サンプルをテストすることによって、ア レルゲンサイズの粒子62の存在を検出する。 レーザダイオード66からレーザビームが照射され、エアギャップ60内の空 気サンプルを通過する。中央に所定の直径の開口部70を有する凹型反射鏡68 が、エアギャップ60の後方に配置される。第1実施形態のように、レーザダイ オード66とエアギャップ60の間にレンズ18(不図示)を配置して、凹面鏡 68の中央開口部70にレーザの出力ビームを集束させてもよい。この凹面鏡7 0は、第1実施形態のビーム遮光装置と同じ機能を果たす。中央開口部70の大 きさは、集束されたレーザビームの断面形状と大きさ、および検出したい粒子サ イズの範囲によって決定される。 図4は、図3に示すアレルゲン粒子検出装置の変形例を示す。図3の凹面鏡6 8の中央開口部70に代えて、図4の検出装置では、黒色のビームブロッカ72 を用いる。ビームブロッカ72は、ミラーに黒色のペイントを塗布するか、また は黒色のディスクをミラーに貼り付ける。図4のその他の構成要素は、図3に示 す構成要素と同一であり、同じ符号が付されている。 図3および4に示す構成では、非散乱光は透過または吸収によって除去される 。すなわち、図3の構成では凹面鏡68の中央開口部70を透過させてビームダ ンプ71に導くことによって、図4では、ビームブロッカ72で遮断することに よって、散乱されていない光を排除する。エアギャップ60内でアレルゲン粒子 によって散乱された散乱ビーム75だけが、凹面鏡68で反射され、フォトディ テクタ76に導かれる。フォトディテクタは、反射光を受講するために、レーザ ダイオード側に配置される。 凹面鏡68の中央部に設けられる開口部70またはビームブロッカ72のサイ ズは、レーザビームのうち非散乱光と、所定の最小角度以下で散乱された光を受 光するのに充分な大きさに設定してある。一方、凹面鏡68の外径は、所定の最 大角度以上で散乱された光を反射しないような大きさに設定される。すなわち、 アレルゲンサイズの粒子によって所定の範囲の散乱角度で散乱された光だけがフ ォトディテクタ76に導かれることになる。 図3および4のアレルゲン検出装置は、このような反射構造を除いては、図1 および2に示す装置と原理的に同一である。したがって、ディテクタ76の出力 を測定するために、同様の出力回路構成が採用される。しかし、図3および4の 構成を採用することによって、光路が折り返され、装置全体の長さが短くなるの で、アレルゲン検出装置がコンパクトにされる。 本発明のアレルゲン検出装置は、アレルゲンサイズの粒子だけを検出し、それ 以外の、すなわち0.5〜50ミクロン(0.5×10-6m〜50×10-6m)の範囲 外にある粒子で散乱された光は除去するので、検出の信頼性が向上する。また、 非散乱光をビーム遮光ディスクに集束させるフォーカスレンズと組み合わせるこ とによって、簡単で安価なレーザ発光ダイオードを光源に使用することが可能に なる。アレルゲン検出レベルはユーザによって容易に調節することができる。本 発明のアレルゲン検出装置は、製造が簡単でコストも低く、操作が簡単である。 本発明のアレルゲン検出装置は、空気中のアレルゲン粒子が所定レベル以上にな った場合に、それを正確に検出して、即座に警告を発することができるので、ア レルギー体質の個人は、薬を飲む、あるいは空気を清浄にするためにアレルゲン フィルタリング装置などをオンにするなど、あらかじめ対処することが可能にな る。 以上、本発明を好適な実施形態に基づいて述べてきたが、当業者にとって、添 付クレームに定義される本発明 の範囲内で、多様な変形例が可能であることは言うまでもない。請求の範囲 1.光ビームを、その一部が空気中に存在する任意の粒子によって散乱されるよ うに、周囲から取り込んだ空気サンプル中に光路に沿って照射する光源と、 前記光路中に配置され、少なくとも散乱されない部分の光ビームを遮断するビ ーム遮光装置と、 前記光源と空気サンプルとの間に配置され、光ビームを前記ビーム遮光装置上 に集束されるフォーカスレンズと、 前記ビーム遮光装置によって透過された光を検出し、検出された光の強度に比 例する出力信号を生成するディテクタと を備え、前記ビーム遮光装置(16,42;70,72)は、所定範囲の角度以外の散乱 角で散乱された光も遮断し、前記所定範囲の角度は、粒径が0.5〜500ミクロ ン(0.5×10-6m〜5×10-4m)のアレルゲン粒子のサイズ範囲に相当し、前 記ディテクタ(22,76)は、空気サンプル中のアレルゲン粒子の数に比例する出 力信号を生成することを特徴とする、空気中のアレルゲン粒子の存在を検出する ためのアレルゲン検出装置。 2.前記光源(12)は中心光軸を有し、前記遮光装置は、前記光軸を中心とし、 所定の直径を有する円形のビーム遮光部(16)を有し、前記ビーム遮光部は、光 源から発 せられる波長の光線に対して不透過であり、前記所定の直径は、前記フォーカス レンズ(18)によって前記ビーム遮光部に集束される光ビームのビーム径よりも 大きく、これによって、所定の最大粒径以上の大きさのアレルゲン粒子によって 散乱された光を充分に遮断することを特徴とする請求項1に記載のアレルゲン検 出装置。 3.前記ビーム遮光部は、4°未満の散乱角で散乱された光を充分に遮断でき直 径を有することを特徴とする請求項2に記載のアレルゲン検出装置。 4.前記ビーム遮光装置は、円形の遮光部(16)の外側に、前記光軸を中心とす る遮光素材の環状リング(42)をさらに有し、前記環状リングの内径は、前記円 形の遮光部の直径よりも大きい所定の値に設定され、所定の最小粒径に満たない サイズの粒子によって所定の最大散乱角を越える角度で散乱された光を遮断する ことを特徴とする請求項2に記載のアレルゲン検出装置。 5.前記光源は、発光ダイオードであることを特徴とする請求項1に記載のアレ ルゲン検出装置。 6.前記ディテクタの出力に接続され、前記ディテクタの出力が所定のレベルを 超えた場合にアラーム信号を生成する制御回路(24,26)をさらに備えることを 特徴と する請求項1に記載のアレルゲン検出装置。 7.前記制御回路はパルスカウンタ(52)を含み、前記パルスカウンタは、所定 時間、ディテクタの出力パルスの数をカウントし、パルス数が所定の値を超えた 場合に前記アラーム信号を生成することを特徴とする請求項6に記載のアレルゲ ン検出装置。 8.前記所定の値は調節可能であることを特徴とする請求項7に記載のアレルゲ ン装置。 9.前記ビーム遮光装置は、5〜50ミクロン(5×10-6m〜50×10-6m )の範囲以外の粒径を有するアレルゲン粒子によって散乱された散乱光を遮断で きる大きさに設計されることを特徴とする請求項1に記載のアレルゲン検出装置 。 10.光ビームを、光路に沿って周囲の空気の空気サンプル中に照射する光源と 、 前記光源から見て空気サンプルの後方の前記光路中に配置され、少なくとも散 乱されない非散乱光を遮断するビーム遮光手段と、 前記ビーム遮光手段のさらに後方に配置され、ビーム遮光手段を透過した光を 検出して、透過した光に比例する出力信号を生成するディテクタと、 を備え、前記ビーム遮光手段(16,42;70,72)は、所定の範囲の散乱角で散乱 された光を透過させ、それ以外の角度の光をすべて遮断し、前記所定の範囲の散 乱角は、粒径が0.5〜500ミクロン(0.5×10-6m〜5×10-4m)の範囲の アレルゲン粒子に対応し、 前記ディテクタの出力にはパルスカウンタ(52)が接続されて、一定時間、前 記ディテクタからの出力パルスの数をカウントし、出力パルスの数が所定の値を 超えた場合にアラーム信号を生成することを特徴とする、空気中のアレルゲン粒 子の存在を検出するためのアレルゲン検出装置。 11.前記パルスカウンタに接続され、前記アラーム信号に呼応するアラーム通 知装置(56)をさらに備え、前記アラーム通知装置は、前記アラーム信号によっ て作動されるアラーム状況インジケータを有することを特徴とする請求項10に 記載のアレルゲン検出装置。 12.前記所定の値は調節可能であることを特徴とする請求項10に記載のアレ ルゲン検出装置。 13.光ビームを周囲の空気の空気サンプル中に照射し、前記空気サンプル中に 存在する任意の粒子によって、前記光ビームの大部分が散乱され、前記光ビーム の少なくとも一部が散乱されずにサンプル中を通過するステップ と、 前記散乱されない光ビームを、空気サンプルの後方に位置し、その直径が少な くとも前記光ビームを集束させた場合のビーム径と等しくなるように設定された 遮光部材上に集束させるステップと、 前記遮光部材を透過した光を検出するステップと、 所定範囲の散乱角で散乱された光に比例する出力信号を生成するステップと を含み、前記遮光部(16,70、72)は、集束させた光ビームの集束ビーム径以 上の直径を有し、0.5〜500ミクロン(0.5×10-6m〜5×10-4m)の範囲 のアレルゲン粒子の粒径に対応する所定の散乱角で散乱された光を透過させ、デ ィテクタ(22,76)により前記空気サンプル中のアレルゲン粒子の量に比例する 出力信号が生成されることを特徴とする空気中のアレルゲン粒子の検出方法。 14.前記散乱された光を検出するステップは、アレルゲン粒子がひとつ検出さ れるごとに出力パルスをひとつ生成し、 前記出力アラーム信号を生成するステップは、所定の時間内に生成される出力 パルスの数をカウントし、カウント数が所定の値を超えた場合に、前記出力アラ ーム信号を生成する ことを特徴とする請求項13に記載のアレルゲン粒子 の検出方法。 15.前記カウントされたアレルゲン粒子の数が前記所定値を越えた場合に、エ アフィルタユニットを作動させるステップをさらに含むことを特徴とする請求項 14に記載のアレルゲン粒子の検出方法。 16.光ビームを光路に沿って周囲の空気の空気サンプル中に照射し、前記光ビ ームのある部分を空気中に存在する粒子によって散乱させる光源と、 前記空気サンプルの後方の光路中に配置され、散乱された光ビームの方向を所 定のパス方向に変更するビームリダイレクト手段と、光源から照射された光ビー ムのうち少なくとも散乱されない部分の光ビームを遮るビームインタセプタ手段 とを有し、非散乱光と散乱とを分離するビーム遮断装置と、 前記ビームリダイレクト手段からの所定のパス中に配置され、前記ビーム遮断 装置で方向を変更された光を受光して、受光した光の強度に比例する出力信号を 生成するディテクタと を備え、前記ビームインタセプタ手段(16,42;70,72)は、散乱されない非散 乱光と、粒径が0.5〜500ミクロン(0.5×10-6m〜5×10-4m)の範囲外 にある粒子によって散乱された光の双方を遮断し、前記ビームリダイレクト手段 (15,68)は、前記0.5〜500ミクロ ン(0.5×10-6m〜5×10-4m)の範囲内にあるアレルゲン粒子によって散 乱された光の方向を変更することを特徴とする、空気中のアレルゲン粒子の存在 を検出するためのアレルゲン検出装置。 17.前記ビーム遮断装置は、前記空気サンプルとディテクタとの間に凹面鏡( 68)を含むことを特徴とする請求項16に記載のアレルゲン検出装置。 18.前記凹面鏡(68)は、所定の寸法の中央開口部(70)を有し、該中央開口部は 、前記ビームインタセプタ手段であることを特徴とする請求項17に記載のアレ ルゲン検出装置。 19.前記ビームインタセプタ手段は、前記凹面鏡上に設けられた中央遮光部( 72)であり、この中央遮光部は、非散乱光と、前記所定の範囲外の粒径を有する 粒子で散乱された光とを遮断することを特徴とする請求項17に記載のアレルゲ ン検出装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 ジアン、ジエン−ピン アメリカ合衆国 85719 アリゾナ州 ツ ーソン アパートメント ビー211 イー スト ウォーター ストリート 2350

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.光ビームを、その一部が空気中に存在する任意の粒子によって散乱されるよ うに、周囲から取り込んだ空気サンプル沖に光路に沿って照射する光源と、 前記光路中に配置され、所定の範囲の粒子サイズを有するアレルゲン粒子に対 応して、所定の散乱角で散乱された光ビームだけを透過させ、それ以外のビーム を除去するビーム遮光装置と、 前記光源と空気サンプルとの間に配置され、光ビームを前記ビーム遮光装置上 に集束されるフォーカスレンズと、 前記ビーム遮光装置によって透過された光を検出し、検出された光量に比例す る出力信号を生成するディテクタと を備えることを特徴とする、空気中のアレルゲン粒子の存在を検出するための アレルゲン検出装置。 2.前記光源は中心光軸を有し、前記遮光装置は、前記光軸を中心とし、所定の 直径を有する円形のビーム遮光部分を有し、前記ビーム遮光部は、光源から発せ られる波長の光線に対して不透過であり、前記直径は、少なくとも前記フォーカ スレンズによって円形のビーム遮光部分に集束される光ビームの直径と等しく、 これによって、前記空気サンプル中を通過する間に散乱されなかった光 の少なくとも大部分が前記ビーム遮光部分によって除去されることを特徴とする 請求項1に記載のアレルゲン検出装置。 3.前記所定の直径は、前記集束される光ビームの直径より大きく、所定の最小 角度以下の散乱角で散乱された光を除去するのに充分な大きさであることを特徴 とする請求項2に記載のアレルゲン検出装置。 4.前記最小角度は、4°であることを特徴とする請求項3に記載のアレルゲン 検出装置。 5.前記ビーム遮光装置は、円形の遮光部分の外側に、前記光軸を中心とする遮 光素材の環状リングをさらに有し、前記環状リングの内径は、前記円形の遮光部 分の直径よりも大きい所定の値に設定され、所定の最大散乱角を超える角度で散 乱された光を遮断することを特徴とする請求項2に記載のアレルゲン検出装置。 6.前記光源は、発光ダイオードであることを特徴とする請求項1に記載のアレ ルゲン検出装置。 7.前記ディテクタの出力に接続され、前記ディテクタの出力が所定のレベルを 超えた場合にアラーム信号を生成する制御回路をさらに備えることを特徴とする 請求項 1に記載のアレルゲン検出装置。 8.前記制御回路はパルスカウンタを含み、前記パルスカウンタは、所定時間、 ディテクタの出力パルスの数をカウントし、パルス数が所定の値を超えた場合に 前記アラーム信号を生成することを特徴とする請求項7に記載のアレルゲン検出 装置。 9.前記所定の値は調節可能であることを特徴とする請求項8に記載の装置。 10.光ビームを、光路に沿って周囲の空気の空気サンプル中に照射する光源と 、 前記光源から見て空気サンプルの後方の前記光路中に配置され、所定の範囲の 散乱角で通過する光を透過し、前記所定の範囲以外の角度で散乱する光を遮断す るビーム遮光手段と、 前記ビーム遮光手段のさらに後方に配置され、ビーム遮光手段を透過した光を 検出して、透過した光の光量に比例する出力信号を生成するディテクタと、 前記ディテクタの出力に接続され、一定時間、前記ディテクタからの出力パル スの数をカウントして、出力パルスの数が所定の値を超えた場合にアラーム信号 を生成するパルスカウンタと を備えることを特徴とする、空気中のアレルゲン粒子 の存在を検出するためのアレルゲン検出装置。 11.前記パルスカウンタに接続され、前記アラーム信号に呼応するアラーム通 知装置をさらに備え、前記アラーム通知装置は、前記アラーム信号によって作動 されるアラーム状況インジケータを有することを特徴とする請求項10に記載の アレルゲン検出装置。 12.前記所定の値は調節可能であることを特徴とする請求項10に記載のアレ ルゲン検出装置。 13.光ビームを周囲の空気の空気サンプル中に照射し、前記空気サンプル中に 存在する任意の粒子によって、前記光ビームの大部分が散乱され、前記光ビーム の少なくとも一部が散乱されずにサンプル中を通過するステップと、 前記散乱されない光ビームを、空気サンプルの後方に位置し、その直径が前記 光ビームを集束させた場合のビーム径よりも大きく設定された遮光部材上に集束 させるステップと、 所定範囲のアレルゲン粒子のサイズに対応する所定の範囲の散乱角で散乱され た光を検出するステップと、 前記所定範囲の散乱角で散乱された光の光量に比例する出力信号を生成するス テップと を含む、空気中のアレルゲン粒子の検出方法。 14.前記散乱された光を検出するステップは、アレルゲン粒子がひとつ検出さ れるごとに出力パルスをひとつ生成し、 前記出力アラーム信号を生成するステップは、所定の時間内に生成される出力 パルスの数をカウントし、カウント数が所定の値を超えた場合に、前記出力アラ ーム信号を生成する ことを特徴とする請求項13に記載の検出方法。 15.光ビームを光路に沿って周囲の空気の空気サンプル中に照射し、前記光ビ ームのある部分を空気中に存在する粒子によって散乱させる光源と、 前記空気サンプルの後方の光路中に配置され、非散乱光と、所定の部分の散乱 光とを遮断するビーム遮断装置であって、所定範囲のアレルゲン粒子のサイズに 対応する所定の散乱角で散乱された光ビームの方向を所定のパス方向に変更する ビームリダイレクト手段と、光源から照射された光ビームのうち少なくとも散乱 されない部分の光ビームを分離するビームインタセプタ手段とを含むビーム遮断 装置と、 前記ビームリダイレクト手段からの所定のパス中に配置され、前記ビーム遮断 装置で方向を変更された光を検出して、検出された光の光量に比例する出力信号 を生成するディテクタと を備える、空気中のアレルゲン粒子の存在を検出するためのアレルゲン検出装 置。 16.前記ビーム遮断装置は、凹面鏡を含むことを特徴とする請求項15に記載 のアレルゲン検出装置。 17.前記凹面鏡は、所定の寸法の中央開口部を有し、該中央開口部は、前記光 ビームのすべての非散乱部分を分離して前記凹面鏡を透過させる前記ビームイン タセプタ手段となることを特徴とする請求項16に記載のアレルゲン検出装置。 18.前記凹面鏡は、中央遮光部を有し、少なくともすべての非散乱光を遮断す ることを特徴とする請求項16に記載のアレルゲン検出装置。
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