JP2002512441A - 反射率スペクトル測定を用いた半導体の非破壊分析 - Google Patents

反射率スペクトル測定を用いた半導体の非破壊分析

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Abstract

(57)【要約】 半導体サンプルの問題のパラメータを決定するための方法が提供される。例えば、当該プロセスにおいて半導体サンプルを破壊する必要なく、エピタキシャル層またはイオン注入層の厚さ、遷移層の厚さ、および基板層の自由キャリアの濃度を決定することができる。一実施例において、この方法は、半導体の実験的反射率スペクトルを測定することによって開始される(200)。次いで、フィルム層、遷移層および基板層を有する半導体の分析モデルが構築される(208)。次に、フィルム層、遷移層、および基板層の光学定数nおよびkが、ドーピングレベルの関数として表される(210)。遷移層のプロファイルが決定され(211)、急峻なプロファイルが存在するときは、遷移層は複数の区画を有するように更にモデル化され、ここで各区画にはs-偏光マトリックスおよびp-偏光マトリックスが与えられる。次いで、全体のモデル化された反射率スペクトルが計算され(212)、その中のパラメータを変化させて、実験的反射率スペクトルとの最良の適合関係を達成する(214)。こうして、問題のパラメータを決定することができる(216)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【関連出願の相互参照】
この出願は、1998年4月21日に出願された米国暫定出願第60/082,639号の利益
を主張するものであり、その開示は本明細書の一部をなす参照として本願に援用
される。
【0002】
【技術分野】
本発明は一般には半導体計測学の分野に関し、特に、ドープされた半導体の深
さ方向プロファイルを非破壊的に決定するための、赤外線スペクトル測定の使用
に関する。
【0003】
【発明の背景】
半導体の厚さおよびドーパントプロファイルを非破壊的に測定する能力は、長
期にわたって集積回路(IC)工業が必要としてきたものである。事実、ドーパン
トプロファイルの測定技術は30年以上に亘る研究の主題であった。二次イオン質
量スペクトル測定(SIMS)と称される一つの技術では、一層づつ徐々に破壊しな
がら、半導体のドーパントプロファイルが測定される。その結果、ドーパントプ
ロファイルは得られるが、その半導体材料は失われる。
【0004】 半導体にドーパントを導入すると、自由キャリアの存在に起因して、赤外スペ
クトル範囲における光学的性質が変化することは固体物理学における常識である
。最も単純な概念レベルにおいて、周知のDrudeモデルに記述されているように
、自由キャリアは光学定数ηおよびκに寄与する。光学的測定技術は二つのカテ
ゴリー、即ち、赤外線反射率(IR)技術と、フーリエ変換赤外(FT-IR)干渉光
学技術とに分類することができる。
【0005】 <赤外線反射率(IR)技術> IR技術は、シリコンエピタキシャル(エピ)層の厚さを測定するために、1960
年に最初に使用された。この技術は、低濃度ドープしたエピ層と高濃度ドープし
た基板では、異なったドープレベルに起因して、赤外スペクトルに光学コントラ
ストが存在することを利用する。異なったドーピングレベルによって、IR光は、
サンプル表面から反射されるときに干渉を起こす。厚さが2マイクロメータ(μ
m)を超えるエピ層の場合、反射波形は、隣接する干渉フリンジ間の距離から膜
厚を導くことを可能にする振動特性を生じる。この技術は多くの欠点を有してお
り、その主要なものは、干渉フリンジの位置が基板ドーパント濃度によって強く
影響されること、並びに1μm未満のエピ層についてはフリンジが全体に消失する
ことである。エピ層/基板界面での反射の際の位相変化を説明することにより、
当該技術を改善する試みがなされてきた。一つの理論は、古典的ボルツマン統計
を使用してこのような変化を計算したが、この計算は5〜40μmの広範囲の周波数
範囲に亘って実験結果と一致しなかった。この計算はまた、位相変化訂正が特に
重要な薄いエピ層について、実験結果と一致しなかった。Drudeモデルを他の公
知モデルと比較することにより、薄い(0.5μm)エピ層にまでIR反射率技術を拡
張しようとする試みも行なわれた。Drudeモデルは、高濃度(例えば2E19 cm-3)
にドープされた基板にはより良く適合する一方、他のモデルは低濃度(例えば5
E18 cm-3)にドープされた基板についてより正確である。両方の事例を充分に記
述できるモデルは存在しない。現在のところ、基板抵抗が0.02Ω未満で且つエピ
層の抵抗が0.1Ω未満の、2μmより厚いエピ層の測定にはIR技術のみが適用可能
である。
【0006】 <フーリエ変換赤外(FT-IR)干渉光学技術> FT-IR技術は、材料の化学的分析のための強力なツールとして広範な用途が見
出されており、ここでは種々の材料の性質を、それらの赤外吸収スペクトルから
推論できる。膜厚測定のためのFT-IRの応用は、ポリマー薄膜の測定のために197
2年に導入され、それ以来エピ層の厚さ測定のための標準法として、IC工業にお
いて広く採用されて来た。分散的赤外スペクトル分析を使用するIR技術とは異な
り、この方法は、インターフェログラムモードのFT-RIを使用する。FT-IRを実施
する装置は、コンピュータシステムに結合されたマイケルソン干渉計を含む。マ
イケルソン干渉計は、非コヒーレントな赤外光源からの放射線を二つの経路に分
割し、光路差が導入された後にこれらを検出器において再度合体させて、上記二
つの光線間の干渉が生じ得る条件を作り出す。検出器により、光路差の関数とし
ての強度変化が捕らえられ、インターフェログラムを生じる。
【0007】 典型的なインターフェログラムは、強い中心バーストおよび該中心バーストの
側方に対称に位置した二つの小さい同様のバーストからなる。エピ層の厚さは次
式に従って決定される。
【0008】
【数24】 ここで、dはエピ層の厚さ、2Δはインターフェログラムにおける側部バースト
間の距離(二つのビーム間の光路差と同じ)、nはエピ層の屈折率、θはエピ層
における屈折角度である。しかし、膜厚が減少するに伴って、側部バーストはそ
れらが完全に覆い隠されるまで強い中心バーストの中に移動し、側部バースト同
定によるエピ層測定を不可能にする。これは、エピ層の厚さが略1μm未満に減少
するときに起きる。中心バーストキャンセル技術を利用することにより、インタ
ーフェログラムをより薄い膜にまで拡張しようとする試み(この場合、適合した
基板のインターフェログラムが初期測定から差し引かれる)は、非常に制限され
た成功しかもたらしていない。たとえ好ましく適合した基板を見付けられたとし
ても、やはり、これはエピ層の存在による中心バースト形成に対する二次的寄与
を説明せず、器具における光学部品および電気部品の周波数応答性および材料特
性の何れも考慮に入れない。これらの事項は、インターフェログラムにおける位
相変化を生じさせ、これは側部バーストの形状ならびに絶対的および相対的位置
に影響する。膜厚が側部バースト同定のために充分である場合でさえも、これら
の位相変化は、1μmに近くなるときの膜厚の測定を徐々に不確かにするのに十分
なエラーを生じる。
【0009】 上記の観点から必要とされるのは、ドープされた半導体の膜厚またはドーパン
ト濃度の正確な非破壊測定を得る改良された技術である。これには、シリコン基
板上のシリコンエピタキシャル層のような半導体構造が含まれ、この場合、エピ
層は基板とは異なるドーピングレベルを有している(例えば、高濃度にドープさ
れた基板上の非ドープまたは低濃度にドープされたエピ層)。この技術はまた、
埋込み層および浅い接合のような特定の構造を含むイオン注入プロファイルまた
は拡散プロファイルを有する構造のために働き、この場合、低濃度のドーパント
レベルを有する半導体の中にドーパントの層が導入される。これら両方の例にお
いて、改善された技術はプロセス中にサンプルを破壊することなく、エピタキシ
ャル層または注入層の厚さ、膜と基板の間の遷移層の厚さ、並びに膜および基板
における自由キャリアの濃度を決定することを可能にすべきである。加えて、当
該技術は測定装置の不完全性を説明し、また1ミクロン未満のエピ層について正
確な結果を生じるべきである。
【0010】
【発明の概要】
本発明の方法および装置は、半導体における1ミクロン未満のドーパントプロ
ファイルを、非破壊的に測定するための改善された技術を提供する。本発明は、
プロセスにおいてサンプルを破壊することを必要とせずに、エピタキシャル層ま
たは注入層の厚さ、膜と基板の間の遷移層の厚さ、並びに膜および基板中の自由
キャリア濃度を測定することを可能にする。加えて、この方法は、ドーパントの
導入によって発生する自由キャリアの存在に起因して、IR領域、例えば波数50〜
7000の領域に光学コントラストが存在する如何なる半導体構造にも適用可能であ
る。本発明は、数十ミクロンの厚い層、および数オングストローム(Å=1E-8 c
m)の薄い層に適しており、数E16 cm-3の低いドーパント濃度を検出する。また
、この方法は器具の不完全性を矯正し、これによって更に正確な結果を生じる。
【0011】 本発明の第一の実施例では、半導体の少なくとも一つのパラメータを決定する
ための方法が提供される。この方法は、半導体の実験的反射率スペクトルを測定
することにより開始される。フィルム層、遷移層および基板層を有する半導体の
分析モデルが構築される。次に、フィルム層、遷移層および基板層の光学定数η
iおよびκiが、ドーピングレベルの関数として表現される。遷移層のプロファイ
ルが決定され、もし急峻なプロファイルが存在すれば、遷移層は半導体モデルに
含められない。もし緩やかなプロファイルが存在すれば、遷移層は、夫々の区画
がs変更マトリクスおよびp変更マトリクスに割当てられる複数の区画を有する
ように更にモデル化される。次いで、全体のモデル化された反射率スペクトルが
計算され、その中のパラメータを変化させて、実験的反射率スペクトルとの最良
適合関係を達成する。こうして問題のパラメータを決定することができる。
【0012】 本発明の第二の実施例では第一の実施例の方法が修飾され、ここでは偏光子を
用いて、公知の偏光光線から実験的反射率スペクトルが誘導される。これは、実
験データに対する装置の不完全性の効果を低減し、全体の反射率モデルの単純化
をもたらす。次いで、第一の実施例と同じ方法で問題のパラメータが得られる。
【0013】 本発明の第三の実施例では、二つの偏光子および無色の遅延器を使用して、振
幅および位相の関数として表される実験的反射率スペクトルを得る方法が提供さ
れる。全体のモデル化された反射率スペクトルは第一の実施例で行ったようにし
て計算されるが、モデル化された反射率スペクトルをモデル化された振幅および
モデル化された位相としてを表現するために、追加の計算ステップが取られる。
モデル化された振幅およびモデル化された位相のパラメータを変化させて、実験
データとの最良の適合性を達成することにより、所望のパラメータを決定する。
【0014】
【特定の実施例の説明】
本発明の幾つかの実施例では、本発明の教示に従って構築された装置を使用し
て、実験反射率(Rexp)測定を収集する方法が定義される。問題の量(厚さ、
ドーパント濃度および他の問題の量)と共に、装置の残りの不完全性をモデル化
するパラメータを含む包括的にパラメータ化された分析モデル反射率(Rmod)
が形成される。Rmodは量子力学から誘導され、Drudeモデルに対する幾つかの改
善をもたらす。例えば、本発明のRmodは、小さい膜を特徴付けするためのより
良好な正確性を提供する。加えて、このRmodは波数略200〜6000の広範囲に亘っ
て正確であり、より多くの赤外線測定モデルの使用を可能にする。このことは、
スペクトルの下端、即ち、一般に膜と基板との間の光学コントラストが高い波数
200〜1000において特に重要である。更に、Rmodは、低ドーパント濃度を有する
基板を使用するときに更に正確な結果を与える。Rmodが作成されると、実験的
測定Rexpの最適な可能な適合性のためにRmodを最適化することにより、パラメ
ータの決定が達成される。
【0015】 図1は、本発明の一つの実施例になる測定装置100を示している。この測定装
置100は、コンピュータ102、光源104、光学系106、検体ホルダ108および検出器1
10を含むFT-IRスペクトロメータを備えている。問題の検体が検体ホルダ108に載
置されると、コンピュータ102が、光源104に対して、光線105を光学系106に放出
するように命令したときに測定を行うことができる。この光線は、波数200〜600
0の部分的にコヒーレントな赤外線である。光学系106はこの光線の向きを変更し
、検体ホルダ108中の検体に向かう入射光線112を形成する。入射光線112の少な
くとも一部が検体ホルダ108の検体から反射されるときに、反射された光線114が
形成される。検出器110は該反射光線から情報を検出し、該情報をコンピュータ1
20に入力する。次いで、コンピュータは検出された情報に対して種々の処理機能
を実行し、検体の分析を可能にする。
【0016】 測定装置100の一部として、参照サンプル116が含まれている。この参照サンプ
ル116は高度に反射性の金製ミラー、または高濃度のドーピングレベル(例えば1
E19 cm-3)を有する高度に研磨されたシリコンウエハーである。問題の検体から
の測定値を比較または分析するために使用できるこの参照サンプルは、理想的な
測定を得るために使用することができる。
【0017】 図2は、半導体材料のドーピングレベルを非破壊的に測定するための、測定方
法200のフローチャートを示している。測定方法200は、半導体材料検体の測定お
よび参照116の測定値が分析される多くのステップを含んでいる。
【0018】 ステップ202では、半導体材料の赤外スペクトル(Isamp)が取られる。半導
体材料は検体ホルダ108に配置され、赤外スペクトルは光源光105の波数の関数と
しての、反射光線114のスペクトル強度の測定値からなっている。
【0019】 ステップ204では、参照サンプルが検体ホルダに載置され、参照サンプルの赤
外スペクトル(Iref)が取られる。この参照サンプルは、金製ミラーまたは高
度に研磨されたシリコンウエハーの何れであってもよい。
【0020】 ステップ206では、次式に従って実験反射率R(exp)が得られる。
【0021】
【数25】 ステップ208では、半導体の分析モデルが構築される。この分析モデルは、半
導体材料の反射特性をモデル化し、また問題の量、例えば厚さを表すパラメータ
を含んでいる。
【0022】 図3は、本発明の教示に従って構築された半導体の多重スタック分析モデル30
0を示している。この多重スタックモデル300は、厚さd0を有する自然酸化SiO2
膜302、ドーピングレベルN1および厚さd1を有するフィルム層304、深さ方向の
プロファイルを有するドーピングレベルが存在する厚さdtranの遷移層306、お
よびドーピングレベルN2を有する基板308を含んでいる。モデル300は一つのフ
ィルム層304のみを有するように示されているが、当業者には、該モデルが二以
上のフィルム層を含み得ること、およびこのような追加の層はフィルム層304と
同様にモデル化され得ることが明らかであろう。
【0023】 ステップ208を参照すると、ドーピングレベルN1,N2および厚さ値dtran,
d0およびd1に対する最良推定初期値がユーザによって与えられる。加えて、遷
移層306のドーピングプロファイルが、パラメータ化された関数A(X1,X2)
によってモデル化される。ここで、一般に公知の遷移層プロファイルに基づいて
、パラメータX1,X2に初期値が割当てられる。このパラメータの初期値は、そ
こから最終的により正確な値が決定される出発点を形成するに過ぎない。
【0024】 ステップ210および211は、多重スタックモデルの屈折特性の二つの式をそれぞ
れ定義する。ユーザは、遷移層に急峻なプロファイルまたは緩やかなプロファイ
ルの何れをもたせることを望むかに基づいて、何れの表現を作成するかを決定す
る。急峻なプロファイルが選択されれば、遷移層が含まれないステップ210の表
現が作成される。緩やかなプロファイルが選択されれば、遷移層が含められたス
テップ211の表現が作成される。以下の方法ではSiO2層は考慮されない。これは
、この層が一般に非常に薄く、また比較的単純な光学的性質を有しているからで
ある。しかし、本発明の範囲を逸脱することなく本発明の方法にSiO2層を容易に
含め得ることは、当業者には明らかであろう。
【0025】 ステップ210では、複合屈折率niが構築される。夫々のniは図3の多重スタッ
クモデルにおける一つの層に対応しており、下記の式に従う一対の光学定数ηi
およびκiを含んでいる
【0026】
【数26】 このステップにおいて、ユーザは遷移層を急峻なプロファイルを有するように
定義し、その結果、遷移層は関連のniをもたないであろう。従って、niはフィ
ルム層304および基板308についてのみ構築されるであろう。Drudeモデルとは異
なり、量子力学から誘導される式を用いて、夫々のniに関連した光学定数ηiお
よびκiが定義される。この技術を用いることにより、Drudeモデルに対する幾つ
かの利点が導かれる。第一に、niはより薄いフィルムについて正確に定義する
ことができる。第二に、niは、例えば波数250〜6000のより大きな範囲の光につ
いて正確に定義することができる。第三に、この技術は、低いドーパント濃度を
有する基板を用いたときに正確である。こうして、上記の利点により、ηiおよ
びκiは、次式に従って、対応する領域におけるドーピングレベルの関数として
記述される。
【0027】
【数27】 ここで、
【0028】
【数28】 また、
【0029】
【数29】 ここで、
【0030】
【数30】 また、Efは次の条件から決定される。
【0031】
【数31】 ここで、Niは対応する領域のドーピングレベル、vは自由キャリアの速度、τは
自由キャリアの散乱時間であり、Ni、vおよびτは機能的に決定される。
【0032】 フィルム層および基板の夫々についての光学定数ηiおよびκiが計算されると
、垂直反射率(Rs)および平行反射率(Rp)は次式に従って計算することがで
きる。
【0033】
【数32】 ここで、
【0034】
【数33】 また、Niは対応する材料層における夫々の複合屈折率である。例えば、n0、
n1およびn2は、空気、フィルムおよび基板の複合屈折率に対応する。例えば、
空気の屈折率は単純に1であり、フィルムの屈折率は典型的には3.42であり、基
板の屈折率は式(3−10)の量子物理学に従って、キャリア濃度に依存して誘導
される。角度ψ0、ψ1、ψ2は、それぞれ空気、フィルムおよび基板の中の光伝
播の複合角度を意味する。これら角度の計算において、ψ0は典型的には30°で
あるが変化してもよいのに対して、ψ1およびψ2はSnellの法則により次式から
決定される。
【0035】
【数34】 および
【0036】
【数35】 ステップ211において、ユーザは、緩やかなプロファイルを有するものとして
遷移層を表すように選択すればよい。次いで、遷移層の参照モデルが形成され、
ここで遷移層の形状および厚さが決定される。
【0037】 図4は、遷移層306をモデル化するために使用される遷移層参照モデル400を示
している。このモデル400は、多くの区画402に分割された遷移層を表している。
区画の正確な数はユーザによって決定される。より多くの区画を定義すればより
正確な結果が生じるが、処理時間が増大する可能性がある。より少ない区画は精
度の低い結果を生じるが、処理時間は減少する。各区画には遷移特性マトリック
スMが割当てられ、該マトリックスは、s-偏光については下記により与えられ
【0038】
【数36】 また、p-偏光に付いては下記により与えられる:
【0039】
【数37】 ここで、
【0040】
【数38】
【数39】 である。
【0041】 上記式において、σはcm-1で表した波数であり、θは該区画中における伝播の
複合角度であり、tは該セクションの厚さであり、n0は空気中の屈折率であり
、ψ0は空気中の入射角度(典型的には30°)であり、niは式(3−10)の量子
力学により定義される対応区画の複合屈折率である。式(18a)および(18b)は
、ψ0からψiを決定するために使用される。
【0042】 遷移層についての全体の遷移特性マトリックスは、下記のように、各区画の個
々のマトリックスの積によって与えられ、ここでnは区画の数である。
【0043】
【数40】 同じ技術を利用して、下記のように、フィルム層についての特性マトリックス
を定義することができる。
【0044】
【数41】 従って、全体のモデルについての全体の特性マトリックスは、下記に表される
ように、フィルムマトリックスと遷移マトリックスとの積によって与えられる。
【0045】
【数42】 上記ステップにおいて、同じ技術を利用してその特性マトリックスを形成し、
これに式22bのフィルムおよび遷移層特性マトリックスを乗じることにより、
SiO2層の寄与を計算に入れることが可能である。
【0046】 全体の特性マトリックスに基づき、s-偏光について、同じサンプルからの反
射係数が下記により与えられ、
【0047】
【数43】 また、p-偏光について、サンプルからの反射係数が下記により与えられ、
【0048】
【数44】 入射媒体(空気)および基板について、その中のp0およびpsは、夫々の反射係
数に対する基板の効果を説明している。
【0049】 緩やかなプロファイルを有する遷移層の事例について、sおよびp偏向した反
射率は下記により与えられる。
【0050】
【数45】 図2を再度参照すると、ステップ212において、モデル(Rmod)について
の全体の反射率は、選択された遷移層モデリングに従って得られる。ユーザが急
峻なプロファイルを選択したときは、式(11)および(11a)からのRsおよびR
pが使用される。緩やかなプロファイルが選択されれば、式(25)および(25a)
からのRsおよびRpが使用される。その結果、全体の反射率モデルは、次式に従
って表すことができる。
【0051】
【数46】 ここで、ξおよびζは、次のステップの際に決定されるべきパラメータαおよび
βをもったFT-IR装置の偏光特性を含む、周波数依存性のパラメータ化された関
数である。
【0052】 ステップ214ではエラー関数(MSE)が作成され、下記のように表される。
【0053】
【数47】 ここで、Rmod(z)は、式(26)のモデル化された反射率スペクトルであり、
量zはパラメータ値のベクトル:z=[N1、N2、d0、d1、dtran、X1、X2、α、
β]である。
【0054】 ステップ216において、最適化および決定プロセスが行なわれる。最適化を達
成するために、Levenberg-Marquart非線形回帰法のような非線形回帰法に従って
パラメータベクトルzを変化させ、MSEを最小化する。MSEが最小化されたとき、
対応するベクトルzは、フィルム層の厚さのような問題のパラメータを含む。
【0055】 図5は、関連の基板層を備えた0.2μmのエピ層サンプルについての、Rexp値
およびRmod値を示している。グラフ500は、反射率値 vs. 波数を示しており、
ここでRexp値は実線としてプロットされ、またRmod値は破線で示されている。
測定方法200における最適化ステップ216は、既知の0.2μmエピ層サンプルについ
て、エピ層の厚さは245.3nmであり、基板ドーピングレベルは6.12E19cm-3である
と決定した。
【0056】 図6は、イオン質量スペクトロスコピー(SIMS)を使用して、同じサンプルを
測定したときに得られた結果を示している。SIMSは破壊測定技術であり、該サン
プルは、測定を行うときにレーザによって破壊される。点602に見られるように
、エピ層の深さは略240〜250 nmである。基板のドーパント濃度は604に示されて
おり、略6.1E19cm-3であった。こうして、二つの方法で略同じ結果が得られたが
、本発明の測定方法200は、SIMS技術のようなサンプルの破壊を必要としなかっ
た。
【0057】 図7は、本発明の教示に従って構成された測定装置700を備えた、本発明のも
う一つの実施例を示している。測定装置700は、コンピュータ102、光源104、光
学系106、検体ホルダ108および検出器110を含む、図1のFT-TRスペクトル分析器
を具備している。この測定装置700は、参照サンプル116をも含んでいる。また、
この測定装置には、調節可能な赤外偏向子702が含まれている。この調節可能な
赤外偏向子702は、光学系106と検体ホルダ108との間に配置され、入射光線112の
経路内に位置している。調節可能な赤外偏向子702は、入射光線112の偏光状態を
選択された値に設定するために使用される。通常、この選択された値は完全なs
-偏光または完全なp-偏光であるが、所望のときは、s偏光およびp偏光の如何
なる組合せであってもよい。入射光線112の偏光を設定することにより、入射光
線におけるs偏光およびp偏光の比率を正確に既知の値に設定できるから、測定
装置700における不完全さの影響が排除される。これは、パラメータαおよびβ
を省略することにより、最適化ベクトルzにおけるパラメータの数を減少させる
ように働き、これによって測定の堅牢性および正確性を増大させる。
【0058】 測定法200は、測定装置700と共に使用することができるが、調節可能な赤外偏
向子702は、下記で述べるように、調節可能な赤外偏向子702は測定法200におけ
るステップの単純化または変更をもたらす。
【0059】 ステップ212において、式(26)における値Rmodは、調節可能な偏向子702の
偏光設定に従って、RsおよびRpによって与えられる。こうして、調節可能な赤
外偏向子を使用する結果として、パラメータαおよびβは最適化ベクトルzから
除去される。例えば、調節可能な赤外偏向子702を完全なs-偏光に設定すれば、
Rmodは Rmod=Rs によって与えられる。
【0060】 調節可能な赤外偏向子702を完全なp-偏光に設定すれば、Rmodは Rmod=Rp によって与えられる。
【0061】 RsおよびRpの値は第一の実施例におけると同様にして決定され、従って、こ
こではステップ210またはステップ211の何れかにおいて、ユーザーが遷移層のプ
ロファイルを設定し且つ光学定数をモデル化する。
【0062】 ステップ214は先のようにして実行されるが、エラー関数(MSE)においてRmo
d(z)は単純化され、また少数のパラメータは分解される必要がある:z=[N1、
N2、d0、d1、dtran、X1、X2]。
【0063】 図8は、本発明の教示に従って構築された測定装置800を具備した、本発明の
もう一つの実施例を示している。測定装置800は、コンピュータ102、光源104、
光学系106、検体ホルダ108および検出器110を含んだ図1のFT-IRスペクトロメー
タを具備している。この測定装置800はまた、第一の調節可能な赤外偏向子802、
第二の調節可能な赤外偏向子804、および無色の位相遅延器806を含んでいる。第
一の調節可能な偏向子は、光学系106と検体ホルダ108との間に配置され、入射光
線112の光路内に位置している。無色の位相遅延器806は、第一の調節可能な偏向
子802と検体ホルダ108との間に配置され、偏光された光線808の光路内に位置し
ている。第二の調節可能な偏向子804は、検体ホルダ108と検出器110との間に配
置され、反射光線114の光路内に位置している。
【0064】 図9は、図8の実施例における光学系114から検出器110までの光路の詳細な図
を示している。図9には、そのなかに偏向子812、偏向子814および位相遅延器81
6の動作が描かれている。また、入射光線818および反射光線822も示されている
【0065】 図10は、測定装置800を利用して、半導体材料のドーピングレベルを非破壊
的に測定するための測定方法を示している。この方法は6工程からなっており、
入射光と問題のサンプルからの反射光との間の偏光状態の変化を正確に測定する
ように設計されている。偏光の変化は、二つの量の測定によって決定される。第
一の量はtanΨであり、これは反射p偏光フィールドおよび反射s偏光フィール
ドの振幅の比である。第二の量はΔであり、これは反射p偏光フィールドと反射
s偏光フィールドとの間の位相差である。これら二つの量を組み合わせることに
より、組み合わされた複合量は次式のように表すことができる。
【0066】
【数48】 測定法1000では、参照サンプル116は排除されるが、問題のパラメータに関す
る測定の精度は1以上のオーダーだけ増大する。
【0067】 ステップ1002では、装置のキャリブレーション操作が行われる。サンプルが検
体ホルダ108から除去され、第一の偏向子802は45°でセットされ、位相遅延器は
90°でセットされる。第二の偏向子804を0°、45°、90°および135℃に夫々設
定して、四つの強度読み値が検出器110に集められる。これらの強度読み値は、
それぞれI0(0)、I0(45)、I0(90)およびI0(135)と称され、下記の関係を得る
ために使用される。
【0068】
【数49】
【数50】 ステップ1004では測定操作が行なわれる。サンプルが検体ホルダ108に挿入さ
れ、ステップ1002の手順が繰り返される。これにより四つの強度スペクトルI0(
0)、I0(45)、I0(90)およびI0(135)の組がそれぞれ生じる。この測定された強
度スペクトルから、次式の関係が得られる。
【0069】
【数51】 ステップ1006においては、ステップ1004からの実験的関係を使用して、次のよ
うな実験的振幅比tan(Ψexp)および実験的位相変化Δexpの式を得る。
【0070】
【数52】 なお、式(34)は、位相遅延器を0°に設定して得られ、これは薄いフィルム
相を測定するときの低い感度をもたらす。次式(34a)は位相遅延器を90°にセ
ットしたときの結果であり、これは薄いフィルム相を測定するときに、より高い
感度を提供する。
【0071】
【数53】 図11は、種々のエピ層の厚さのサンプルについて、上記手順から得られるΔ
expの測定を示している。
【0072】 図10を再度参照すると、ステップ1008においては、ステップ208、210および
211に従ってサンプルの反射率モデルが計算される。遷移相をモデル化するため
にユーザがどのように選択したかに基づき、式(12−13)または式(23−24)か
ら得た反射係数γsおよびγpを使用して、次式に従い、モデル化された振幅比ta
nΨmodおよびモデル化された位相変化Δmodを得る。
【0073】
【数54】 ステップ1010では、エラー関数(MSE)が形成され、下記のように定義される
【0074】
【数55】 ここで、z=[N1、N2、d0、d1、dtran、X1、X2]である。
【0075】 ステップ1030では、最適化および決定プロセスが行なわれる。最適化を達成す
るために、Levenberg-Marquart非線形回帰法のような非線形回帰法に従ってパラ
メータベクトルzを変化させ、MSEを最小化する。MSEが最小化されたとき、対応
するベクトルzは、ドーパント濃度レベルのような問題のパラメータを含んでい
る。
【0076】 図12は、関連の基板層を備えた0.2μmのエピ層サンプルについての、Δexp
値およびΔmod値の例を示している。グラフ1200は、Δ値 vs. 波数を示しており
、Δexp値値は実線でプロットされ、またΔmod値は破線でプロットされている。
測定法方1000における最適化ステップ1020は、既知の0.2μmエピ層サンプルにつ
いて、エピ層の厚さは339 nmであり、基板ドーピングレベルは4.38E19 cm-3であ
るとを決定した。
【0077】 当業者には理解されるように、本発明は、その精神または本質的特徴を逸脱す
ることなく、他の特定の形態で実施することができる。従って、ここでの開示お
よび説明は、特許請求の範囲に記載した発明の範囲の例示を目的としたものであ
り、その範囲を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の第一の実施例を示している。
【図2】 図2は、図1の実施例と共に使用するための本発明の方法を示している。
【図3】 図3は、半導体サンプルの多重スタックモデルを示している。
【図4】 図4は、遷移層のモデルを示している。
【図5】 図5は、図2の方法の結果を示している。
【図6】 図6は、SIMS測定の結果を示している。
【図7】 図7は、本発明のもう一つの実施例を示している。
【図8】 図8は、本発明のもう一つの実施例を示している。
【図9】 図9は、図8の実施例と共に使用するための、本発明のもう一つの方法を示し
ている。
【図10】 図10は、図8の実施例の詳細な図を示している。
【図11】 図11は、種々の厚さのエピ層サンプルについてのΔexpのグラフを示してい
る。
【図12】 図12は、0.2μmのエピ層サンプルについてのΔexpおよびΔmodのグラフを示
している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AU,CA,J P Fターム(参考) 2F065 AA30 CC17 FF49 LL33 2G059 AA01 BB10 BB16 EE02 EE05 EE09 EE12 FF08 GG00 GG04 HH01 JJ13 JJ15 JJ19 JJ22 KK01 4M106 AA10 CB02 DH13 【要約の続き】 6)。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体の少なくとも一つのパラメータを決定するための方法
    であって: 半導体の実験的反射率スペクトルを測定するステップと; フィルム層、遷移層および基板層を有する半導体の分析モデルを構築するステ
    ップと; 前記分析モデルの垂直反射率Rsおよび平行反射率Rpをモデル化するステップ
    と; 前記垂直反射率Rsおよび前記平行反射率Rpから、前記分析モデルについて、
    モデル反射率スペクトルRmodを計算するステップと; 前記モデル反射率スペクトルを調節して、前記実験的反射率スペクトルとの最
    良適合関係を達成し、調節されたモデル反射率スペクトルを形成するステップと
    ; 前記調節されたモデル反射率スペクトルから、前記少なくとも一つのパラメー
    タを決定するステップとを具備する方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法であって:前記測定するステップは、 前記半導体の反射率スペクトルIsampを測定することと; 参照の反射率スペクトルIrefを測定することと; 次式に従って、実験的反射率スペクトルR(exp)を計算することと 【数1】 を具備する方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の方法であって:前記モデル化するステップ
    は、 前記フィルム層および前記基板層の夫々について、光学定数ηおよびκを含む
    屈折率nをモデル化し、光学定数ηiおよびκiを含む屈折率マトリックスniが
    形成されるステップと; 前記フィルム層および前記基板層について、次式に従って前記光学定数ηiお
    よびκiを計算し、 【数2】 ここで、 【数3】 であり、またEfは次の条件から決定されるステップと; 【数4】 次式に従って、前記垂直反射率(Rs)および前記平行反射率(Rp)を計算し
    、 【数5】 ここで、 【数6】 であるステップとを具備する方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の方法であって:前記モデル反射率スペクト
    ルRmodを計算するステップは、次式に従って前記モデル反射率スペクトルRmod
    を計算するステップを具備し、 【数7】 ここで、ξおよびζはFT-IR装置の偏光特性を含む周波数依存性パラメータで表
    示された関数である方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の方法であって:前記モデル反射率スペクト
    ル調節を調節するステップは、 次式に従ってエラー関数MSEを定義し、 【数8】 ここで、zは前記少なくとも一つのパラメータを含むパラメータ値のベクトルで
    あるステップと; MSEの値を最小化するように非線形回帰法に従ってzを変化させ、前記調節さ
    れたモデル反射率スペクトルを形成するステップとを具備する方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の方法であって:前記モデル化するステップ
    が、 前記遷移層を複数の区画としてモデル化するステップと; 前記複数の区画の夫々について、前記光学定数ηおよびκを含む屈折率nをモ
    デル化して、前記光学定数ηiおよびκiを含む前記屈折率マトリックスniが次
    式に従って形成され、 【数9】 ここで、 【数10】 であり、またEfは次の条件から決定されるステップと; 【数11】 前記複数の区画の夫々に特性マトリックスMsおよびMpを割当て、その際にs
    -偏光については、次式に従って前記Msが割当てられ、 【数12】 また、p-偏光については、次式に従って前記Mpが割当てられ、 【数13】 ここで、 【数14】 であるステップと; 次式に従って、 【数15】 前記遷移層についての特性マトリックスMs/pを、全ての前記特性マトリックス
    Mの積として定義するステップと; 次式に従って、前記フィルム層について特性マトリックスMfs/pを割当てるス
    テップと; 【数16】 前記分析モデルについての全体の特性マトリックスMtots/pを、次式に従って
    、前記Ms/pおよび前記Mfs/pの積として計算するステップと; 【数17】 前記s-偏光について、次式で与えられる反射係数rsを計算するステップと; 【数18】 前記p-偏光について、次式で与えられる反射係数rsを計算するステップと; 【数19】 前記垂直反射率Rsおよび前記平行反射率Rpを、次式 【数20】 に従って計算するステップとを具備する方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の方法であって:次式に従ってモデル反射率
    スペクトルRmodを計算するステップを具備し、 【数21】 ここで、ξおよびζはFT-IR装置の偏光特性を含む周波数依存性パラメータで表
    示された関数である方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の方法において:前記モデル反射率スペクト
    ル調節を調節するステップは、 次式に従ってエラー関数を定義し、 【数22】 ここで、zは少なくとも一つのパラメータを含むパラメータ値のベクトルである
    ステップと; MSEの値を最小化するように非線形回帰法に従ってzを変化させ、前記調節さ
    れたモデル反射率スペクトルを形成するステップとを具備する方法。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の方法であって:前記測定するステップは、 偏光のみを照射するように光源を設定することと; 前記半導体の反射スペクトル(Isamp)を測定することと; 参照の反射スペクトル(Iref)を測定することと; 次式に従って実験的反射スペクトル(R(exp))を計算すること 【数23】 とを具備する方法。
  10. 【請求項10】 半導体の少なくとも一つのパラメータを決定するための方
    法であって: 前記半導体の実験的振幅および実験的位相を測定するステップと; フィルム層を有する前記半導体の分析モデルを構築するステップと; 前記分析モデルの垂直反射率Rsおよび平行反射率Rpをモデル化するステップ
    と; 前記垂直反射率Rsおよび平行反射率Rpから、モデル化された振幅およびモデ
    ル化された位相を計算するステップと; 前記モデル化された振幅および前記モデル化された位相を調節して、前記実験
    的振幅および前記実験的位相との最良の適合関係を夫々達成し、調節されたモデ
    ル振幅および調節されたモデル位相を形成するステップと; 前記調節され且つモデル化された振幅および前記調節され且つモデル化された
    位相から、少なくとも一つのパターンを決定するステップとを具備した方法。
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