JP2002511819A - 再閉鎖可能なファスナーを備え不正開封の明白な容器とその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 容器の内部に接近するのに有用な再閉鎖可能なジッパー型ファスナーを有する改良された不正開封の明白な容器を開示する。再閉鎖可能なファスナーは一対のかみ合うシーリングストリップによって特徴付けられ、対の各シーリングストリップは容器の共通の面に取り付けられる。容器は、該容器が最初に開封されるまで容器の不正開封の明白な閉鎖部を作る安全シールを設けることによって更に特徴付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】 再閉鎖可能なファスナーを備え不正開封の明白な容器とその製造方法 発明の背景発明の分野 本発明は、少なくとも一部が可撓性材料で形成された再閉鎖可能且つ不正開封 の明白な改良型容器に関する。このような容器の内部への接近は、可撓性材料に 形成された安全シールによってなされ、且つ、本発明の再閉鎖可能なシールは、 そのシールと密閉関係をなして容器に取付けられている。詳細には、この本発明 の改良型ファスナーは、両方が容器の可撓性材料の共通の面に取付けられる一対 のかみ合う再閉鎖可能なシーリングストリップからなる構造によって特徴付けら れている。本発明の再閉鎖可能なファスナーは、容器の内側面に配置されるのが 好ましい。先行技術の説明 ジッパー型ファスナーを利用している再閉鎖可能な容器が、包装業界で良く知 られており、金属製品から人間が消費する食品にわたる多くの種類の製品を入れ たり、展示したり小分けしたりするのに使用されている。そのような従来技術の ファスナーのほぼ全ての構造は、１または２以上の雄部品を解放可能に受入れる １または２以上の雌部品を備えている。容器の内部への接近を行うためには、雌 部品及び雄部品のそれぞれを支えているファスナーの部分を、雌部品と雄部品と が互いに合うように、容器の両側に取付けなければならないのが典型的である。 このような典型的な構造が、マクマホンとスパニア(McMahon and Spanier)の米 国特許第４，９０９、０１７号明細書に開示されている。 かくして、包装業界の現状によれば、再閉鎖可能なファスナーをその関連した 容器に配置し取付けるには、大変な配慮と正確さが要求されることは明らかであ る。多くの種類のこのようなファスナー及びこのようなファスナーを利用してい る再閉鎖可能な容器が存在しているにもかかわらず、包装業界では、容器が部分 的にさえ形成される前に、両方の部品を容器の壁を形成する材料の単一の共通の 面に取付けることができる再閉鎖可能なジッパー型ファスナーの大きなニーズが あることは明らかである。このようなファスナーは、普通の形成機および充填機 の作動を妨げないことにより、再閉鎖可能なファスナーの製造工程を著しく簡単 化する。発明の概要 本発明は、可撓性材料で形成され且つ再閉鎖可能なファスナーを有する不正開 封の明白な改良型容器に関する。好ましい実施態様では、本発明のファスナーは 、一対のかみ合う再閉鎖可能なシーリングストリップを備え、ストリップの各々 が、再閉鎖可能な容器の壁を形成している材料の共通の面に取付け可能であるス トリップベースセグメントを備えている。シーリングストリップは、更に、対応 するベースセグメントと一体であり且つ容器壁面から自由な第２のセグメントを 備えている。ストリップの一方が、雄ファスナー部品であり、ストリップの他方 が、雄部品を受入れる関係の雌ファスナー部品である。再閉鎖可能なファスナー へ接近できる開口を形成するために、容器内部への不正開封の明白な接近が可撓 性材料の取外し可能な部分によってなされる。 再閉鎖可能なファスナーの第１の実施態様によれば、雄ファスナー部品は、一 方のベースセグメントとこれに対応する第２のセグメントとの接合部にあり、雌 ファスナー部品は、他方のシーリングストリップの第２のセグメントに形成され ている。両ベースセグメントは、可撓性材料の内側の共通の面に取付けられ、両 第２セグメントは共通の面から自由である。 第２の実施態様によれば、雌ファスナー部品が、シーリングストリップの第２ セグメントの１つに形成され、その第２セグメントが共通の面と対向する可撓性 材料の第２面に取付けられている。 不正開封の明白な再閉鎖可能なシールを作るために、再閉鎖可能なジッパー型 ファスナーを、容器を形成している可撓性材料に取付ける方法も以下に開示し且 つ請求している。 従って、本発明は、後述する構造に例示される構造、要素の組み合わせ、およ び、部品の配置の特徴を有し、発明の範囲は特許請求の範囲に示されている。 図面の簡単な説明 発明の特徴及び目的の完全な理解のために、添付図面を参照して、以下の詳細 な説明を参照しなければならず、図面において、 図１は、ファスナーが、再閉鎖可能な容器を少なくとも部分的に形成する可撓 性材料のセグメントの内側に取付けられている、本発明の容器の第１実施態様の セグメントを示す側面図である。 図２は、不正開封の明白な部分が取外され且つファスナーが開かれている、再 閉鎖可能な容器のセグメントを示す図１の側面図と同様の側面図である。 図３は、容器の第２の実施態様を示す図１の図面と同様の図面である。 図４は、不正開封の明白な部分が取外され且つファスナーが開かれている、再 閉鎖可能な容器のセグメントを示す図３の側面図と同様の側面図である。 図５は、再閉鎖可能な容器の内側の共通の面に再閉鎖可能なファスナーが取付 けられている状態を示す、図６の５−５線に沿った断面図である。 図６は、図５に示された再開鎖可能な容器の平面図である。 図面の各図の全てにおいて、同じ参照符号は、同じ部分を示す。 詳細な説明 可撓性材料で形成され、再閉鎖可能なファスナーを有する改良された不正開封 の明白な容器の第１の実施形態を全体的に、図１、２、５、及び６に１０として 指示する。再閉鎖可能なファスナーを全体的に１２として指示する。 図１を参照すると、ファスナー１２が全体的に１４、１６としてそれぞれ指示 された一対のかみ合う再閉鎖可能なシーリングストリップからなる。シーリング ストリップ１４、１６の各々はベースセグメント１８、２０をそれぞれ有する。 ベースセグメント１８は可撓性材料２４の内面２２に取り付けられ、ベースセグ メント２０は共通の内面２２に同様に取り付けられている。図１に示すように、 ファスナー１２と共通の内面２２との取り付けを周囲シール２６で指示する。 図１には又可撓性材料の取り外し可能な部分２８が示され、部分２８が取り外 されてストリップ１４、１６への接近を行う開口を形成し、それによってストリ ップ１４、１６を互いに分離すると、容器１０の内部への接近が得られる。これ は図２の「開いた」図に明瞭に図示されている。図６を参照すると、取り外し可 能な部分２８は可撓性材料２４に形成された複数の切り込みによって構成される 。好ましい実施形態では、これらの切り込みは複数のミシン目３０及び少なくと も１つのスリット３２からなるが、図６では一対の対向したスリット３２が図示 されている。スリット３２は可撓性材料２４の自由セグメントを作り、それによ って、取り外し可能な部分２８を取り外してファスナー１２への接近を行う事が 出来る。ミシン目３０は好ましくは線Ａ−Ａで定められた領域内に形成され、ス リット３２は好ましくは矢印Ｂ間の領域内に形成される。 図１を参照すると、シーリングストリップ１４は、これと一体に形成されるが 、共通の内面２２に取り付けられてない第２セグメント３４を更に有する。シー リングストリップ１６も、そのベースセグメント２０と一体に形成されるが、共 通の内面２２に取り付けられてない第２セグメント３６を有する。第２セグメン ト３４には雌ファスナー部品３８が形成され、対応する雄ファスナー部品４０が ベースセグメント２０と第２セグメント３６との接合部でシーリングストリップ １６に形成されている。 図１に更に示すように、容器１０はその他の壁を形成する可撓性材料２４’の 他の部分を更に含み、可撓性材料２４とこれに対応する可撓性材料２４’のセグ メントとの接合によってシーム４２が作られる。図５及び６を参照すると、同様 なシーム４２’が容器１０の底に形成されている。 図６を参照し、且つ容器１０の原理的な最終用途が人の消費を意図した食品を 入れるものであることを思い起こすと、気密シールの形成は本発明の特定な利点 である。図６に示すように、周囲シール２６はファスナー１２の周囲に延びる。 しかしながら、周囲シール２６の各端に広いセグメント４４を見ることができる 。この広いセグメント４４は包装産業ではしばしば「スプロッチ（ｓｐｌｏｔｃ ｈ）」シールと称される。かかるスプロッチシールは平坦な広いセグメント４４ を形成するようにシーリングストリップ１４、１６の遠位端に熱と圧力を付与す ることを含む。次いで、ファスナー１２が周囲シール２６によって可撓性材料２ ４の共通の内面２２に取り付けられるとき、気密シールが取り外し可能な部分２ ８を完全に包囲する関係に形成される。 今、図３及び４を参照すると、不正開封の明白な容器の第２の実施形態を全体 的に１０’で指示する。容器１０’の構造要素が第１の実施形態の容器の構造要 素と本質的に等しい限り、それらの指示のために同じ参照番号が使用されている 。図３及び４に明瞭に示すように、第２の実施形態は第２セグメント３４を容器 １０’の反対側を形成する可撓性材料２４’の内面４８に結合するタックシール ４６を更に有する。このような構造は容器１０’内に収容された材料が第２セグ メント３４と可撓性材料２４’との間に存在する隙間に押し込まれたり捕捉され たりする恐れを事実上除去する。 容器１０及び１０’の第１及び第２の実施形態の構想の上記説明から、今、不 正開封の明白な再閉鎖可能な開口部を作るためのファスナー１２を可撓性材料２ ４に取り付ける方法の以下の説明に注意を引く。先ず、容器１０を形成するため の可撓性材料２４の部分を選択する。ミシン目３０及び少なくとも１つのスリッ ト３２からなる複数の切り込みを作って取り外し可能な部分２８を構成する。次 に、再閉鎖可能なジッパー型ファスナー１２を選択してこれを取り外し可能な部 分２８に位置するのに十分な所定長さに切る。次いで、ファスナー１２の両遠位 端を「スプロッチ」し、ファスナーのスプロッチした部分を取り外し可能な部分 ２８と隣接して位置する関係に配置する。圧力と熱を加えて周囲シール２６を形 成する。所望ならば、引き続く段階でタックシール４６を作る。その時点から、 普通の形態及び充填装置と方法を使用して容器を形成し、且つ充填する。ファス ナー１２及びその関連した取り外し可能な部分２８の更なる操作を必要とない。 かくして、以上の説明から明らかになった目的の中の上記の目的が十分に達成 され、発明の範囲から逸脱することなく、上記の構造にある変更をなしてもよい から、上記の説明に含まれ或いは添付図面に示されたあらゆる事項は限定する意 味ではなく例示として解釈されるべきであることが分かる。 又以下の請求の範囲はここに記載の発明の一般的な及び特定な特徴のすべて、 及び言葉の事項として属すると言われる発明の範囲のあらゆる言い方を含むもの であることも理解すべきである。 今、その発明を記載する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 1. 不正開封の明白な再閉鎖可能なシールを作るために、容器を作る可撓性材料 に再閉鎖可能なジッパーファスナーを取り付ける方法であって、 （ａ） 容器を形成するのに使用されるべき可撓性材料のセグメントを選択 する段階と、 （ｂ） 前記セグメントに複数の切り込みを形成して取り外し可能な部分を 構成する段階と、 （ｃ） 一対のかみ合う再閉鎖可能なシーリングストリップからなる再閉鎖 可能なジッパー型ファスナーを選択する段階と、 （ｄ） 前記ファスナーを前記取り外し可能な部分に位置するのに十分な所 定長さに切る段階と、 （ｅ） 熱と圧力を加えて前記長さの各端で前記シーリングストリップの両 遠位端にスプロッチシールを形成して前記両遠位端の各々に平坦な広いセグメン トを得る段階と、 （ｆ） 前記スプロッチシールされたファスナーを前記切り込みに位置した 関係をなして前記可撓性材料に隣接して置く段階と、 （ｇ） 前記ファスナーと前記可撓性材料との間で前記取り外し可能な部分 の周りに周囲シールを形成することによって前記スプロッチシールされたファス ナーを前記可撓性材料に取り付ける段階と、を有し、前記周囲シールが前記シー ルされたファスナーの周囲の周りに連続している、前記方法。