JP2002511818A - 給油サービス用カート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 航空機の給油カートは、地面に接するホイール(11,12)と、航空機の給油オペレータが立つことのできる給油プラットフォーム(20)とを有するシャシ(10)を備える。プラットフォーム(20)は典型的に油圧手段によって起動させられるシザー動作機構(22)によってシャシ(10)に搭載されている。伸延可能な給油ホース(14)は空港の給油栓に接続するためのカプラ(15)を備えている。燃料輸送ブーム(24)は、給油ホースからプラットフォーム(20)にある１ないし２以上の燃料ホース(26)へ燃料を輸送する。燃料ホース(26)は燃料を航空機に輸送する。この給油カートは、特定の航空機ベイのエプロンに留まり航空機の一方の側から他方の側へ容易に移動することができると共に、また、カートが配備されるベイを利用する全機種の航空機に給油を行うことができる。これはプラットフォーム(20)の可変的な高さ調整能力によって達成されるものである。

Description

【発明の詳細な説明】 給油サービス用カート 発明の技術分野 この発明は、空港の乗降／積降エプロンにおいて、給油栓によってアクセスす ると共に加圧された地下の主管から航空機に給油を行うために用いる給油サービ ス用カートに関する。 発明の目的 本発明は、特定のベイのエプロンに留まることが可能であると共に、航空機の 一側面から反対側へ容易に移動可能で、さらにカートが配備されるベイを使用す る全ての機種の航空機に対してサービス可能なサービスカートに対するニーズに 応えるためになされたものである。本発明の好適な実施の形態によるカートはこ れらの要求を満たしており、典型的には一般的な動作への要求に対する自走能力 を有し、１人のオペレータによって容易に移動できると共に、整備のために牽引 できるものである。 発明の開示 ここに開示する航空機の給油用カートは、 地面に接するホイールを有するシャシと、 航空機に給油する１人ないし２人以上の人を支えシャシに搭載された給油プラ ットフォームと、 シャシに対してプラットフォームを昇降させるための手段と、 空港の給油栓に接続するためのカプラを有する給油ホースと、 該給油ホースから燃料を受け取り、鉛直方向に延伸及び折り畳み可能に構成さ れ、前記燃料を輸送することのできる燃料輸送ブームと、 前記ブームの上端部に接続されて該上端部から燃料を受け取り、前記プラット フォーム上にいる給油人により航空機に取り付けられて航空機に燃料を供給する ための給油手段を有する燃料ホースとを備える。 好適には、給油プラットフォームは、各々が複数の回動式接続支持部材を有す る１ないし２以上のシザー動作機構(scissor-action mechanism)を介して前記シ ャシに搭載されている。 好適には、ブームは端部同士を回動式に接続した複数の剛体部分を備える。 好適には、ブームの各剛体部分は隣接しており、前記支持部材の個々の一つと 実質的に平行かつ一体的に伸延可能に設けられている。 選択的には、前記各シザー動作機構の支持部材はそれぞれ平行な回動軸回りに 回動可能であり、ブームの各剛体部分は前記回動軸に実質的に平行な１ないし２ 以上の平面内に存する。 好適には、プラットフォームは回動式に折り畳み可能な手すりを備える。 好適には、ブームはプラットフォームによって部分的に支持されている。 選択的には、ブームはプラットフォームから独立しており、このようなブーム は独立的に動作可能であり、全給油工程を通してプラットフォームを作動高さに 維持する必要がなくなる。 ここに開示するカートは足型が小さいものの、主要な空港で現在用いられてい る全ての機種の高翼航空機に給油することができるものである。 図面の簡単な説明 以下、添付の図面を用いて例示にすぎない本発明の好適な態様について説明す る。 図１は、本発明の第１の実施の形態に係るサービスカートを示す正面図であり 、プラットフォームを上げた状態を示すと共に下げた位置における折り畳み式の ブームを示しており、 図２は、図１に示すサービスカートのプラットフォームを最も下げた状態を示 す正面図であり、 図３は、図１に示すカートを示す上面図であり、 図４は、プラットフォームを最も下げた状態における図１のカートを示す側面 図であり、 図５は、本発明の第２の実施の形態を示す側面図であり、独立的に動作可能な 給油ブームを備えており、図を見やすくするためにプラットフォームを支持する シザーを省略してあり、 図６は、図４におけるカートを示す上面図であり、そして、 図７は、プラットフォームと給油ブームを上げた状態のカートを示す正面図で ある。 好適な実施の形態の説明 図１−４に示すカートは、リアホイール１１およびフロントホイール１２によ って走行するシャシ１０を備えており、フロントホイール１２はターンテーブル １３に取り付けられ舵取りが可能であり、さらに、カートは、ターンテーブルに 嵌合する格納式の牽引用バー３７を備える。 シャシには一般的な給油車両に要求される構成部材として、カートの周囲に着 脱可能に支持された給油ホース１４、給油カプラ１５、弁１６、サージサプレッ サ１７、フィルタ１８および燃料計３６が搭載されている。ディーゼルエンジン １９は油圧ポンプを備え、カート後方の両方のホイールに、好適にはカートの両 方のリアホイールにおいて、油圧モータ（図示せず）に動力を供給し、車両が自 走できるようにすると共に、揚油機(ram)に油液を供給し、給油プラットフォー ム２０の昇降動を制御する。さらにエンジン１９は給油バルブを作動させるため にエアコンプレッサ２１を作動するが、この代わりにコンプレッサ自体に動力源 が備わっていてもよい。 給油プラットフォーム２０はシザー機構２２によって昇降させられる。プラッ トフォームを最も下げたときにカートの高さを最低にするために、後に説明する 第２の実施の形態に関する図５に示すように、手すり２３は回動式に折り畳み可 能になっている。図４において、手すりは完全に折り畳まれている。これにより このカートは、現在用いられており、あるいは計画中である最も全高の高い主翼 を有する航空機に給油することができる一方、全高約１３２ｃｍにまで収縮させ ることが可能である。 この発明の第１の実施の形態において、燃料は回動式継手２５によって連 結された長い強固なパイプからなるブーム２４によってプラットフォーム１０に 輸送される。ブーム２４はプラットフォーム２０によって支持されている。従っ て、創作された折り畳み式のブームは、シザー機構２２と同一方向に回動式に動 作できるようにカートを横切るように設けられており、構造の小型化に寄与して いる。プラットフォーム２０上において燃料ホース２６は２７にて上方の回動式 継手２５に連結されており、下方の継手１５は燃料計１８に接続されたプラット フォームホース弁２８に接続されている。プラットフォームへの出入りは後方の ステップ３１を用いることにより可能となる。 プラットフォームを下げた位置におけるその下の空間には油圧用オイル溜め３ ２及び燃料貯蔵タンク３３が設置されている。圧縮エアタンク３４はステップ３ １の下に設けられている。 さらに燃料計１８には、ホースリール弁２９を介してドラム型のホースリール ３０が接続されており、このホースリール３０は油圧巻き戻しモータ（図示せず ）を備えている。 プラットフォームは折り畳み式のブーム２４を支持しているので、燃料ホース が航空機に接続されている間はプラットフォームはそのままの位置に留まらなけ ればならない。従って、プラットフォームの動作機構には、プラットフォームが 給油中には下がらないようにするために給油と関連したインターロックが掛けら れる。 好適には、牽引用バー３７はその自由端の近傍に油圧モータドライブに接続さ れた制御装置およびハンドルを備えており、エプロン上で、例えば、給油に際し て航空機の一方の側から他方の側に移動するときに、１人のオペレータでカート の運転および舵取りを行うことができるようになっている。エンジン１９の出力 は、カートを１６−２４ｋｐｈ（時速１０−１５マイル）で移動させるのに必要 十分な程度であり、油圧系やエアコンプレッサを駆動する機能を除けば、エンジ ン１９は航空機のまわりの領域においてカートを移動させるためだけの動力を提 供するようになっている。例えば整備のためにカートを移動させる必要があると きは、他の車両でカートを牽引するかあ るいはトレーラで移動させる。 例えば天候や航空機の荷重の変化により、必要な燃料注入量を計算し直すため に給油工程を中断する必要が生じることがある。このような場合には、給油を再 開するまでオペレータが降りられることが望ましい。このようなことを以上で説 明した第１の実施の形態において有効的に行うことができないのは、ブーム２４ を下げることなくプラットフォームを下げることはできず、燃料ホース２６を取 り外す必要が生じるからである。図５−７に示す実施の形態は、ブームをプラッ トフォーム２０とは独立的に昇降できるようにすることにより、この問題点に取 り組んだのものである。 図５−７において、第１の実施の形態で述べた部分に対応する構成要素には同 様の番号を付しその説明を省略するが、各構成要素は給油ブームの配置に合わせ て配置し直してある。この第２の実施の形態では、給油ブーム１２５はプラット フォームによって昇降させられるが、給油中には上がった位置にとどまり、その 一方プラットフォームはブームとは独立的に昇降動可能である。給油が終了して 全ての給油ノズルが収容された後には、ブームをプラットフォームと共に下げる ことができる。ブームは、カートの長手方向に平行に配設されたパイプと共に設 けられており、回動式カプラ１２７によって一対の上部ブームパイプ１２８に結 合された下部共通パイプ１２６を備えている。下部パイプ１２６は横向きパイプ １２９を介して燃料計１１８から燃料を供給されるが、これを可能にするために 、ホースリール１３０をブーム組立体から引き離してカートの側方へ移動し、こ れに伴いエンジン及びコンプレッサユニット１１９を、図６に示すように、ブー ム組立体の折り畳み位置におけるこのブーム組立体の下に横たわるように移動す る。燃料ホースは上部ブームパイプ１２８の個々の端部に接続されている。通常 はこれらのホースおよび付随するホースコネクタはプラットフォーム２０の上に 載せられており、ブームパイプ用の油圧運転はエンジン及びポンプ１１９から引 き出される。 上述したような形態における構造の特徴を組み合わせることにより、本発明の 給油カートは主要な空港での給油における様々な要求を満たすものと考 える。このカートは比較的安価に製造することができ、従ってターミナルの各ベ イにカートを配備したいとする航空会社にとって必要な数だけ購買することがで き、カートが配備されるベイを使用する全ての航空機に給油できるようにするた めに必要とされる翼の高さの範囲および操縦性を提供することができる。 プラットフォームが最も上昇した状態では、地上支援スタビライザを取り付け ることなく、１４５ｋｐｈ（時速９０マイル）の風圧荷重やジェット噴射に対し ても安定しており、地上支援設備に対する法定要求に関しても安定である。 本発明の実施形態は例示にすぎず、カートの構造は本発明の精神及び範囲から 逸脱することなく変更できるものであることを認識されたい。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ) ，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ， ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，Ｄ Ｅ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ， ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，Ｌ Ｓ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ， ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，Ｔ Ｔ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 地面に接するホイールを有するシャシと、 航空機に給油する１人ないし２人以上の人を支え前記シャシに搭載された給油 プラットフォームと、 前記シャシに対して前記プラットフォームを昇降させるための手段と、 飛行場の給油栓に接続するためのカプラを有する給油ホースと、 該給油ホースから燃料を受け取り、鉛直方向に延伸及び折り畳み可能に構成さ れ、前記燃料を輸送することのできる燃料輸送ブームと、 前記ブームの上端部に接続されて該上端部から燃料を受け取り、前記プラット フォーム上にいる給油人により航空機に取り付けられて航空機に燃料を供給する ための給油手段を有する燃料ホースと を備え、前記プラットフォーム及び前記ブームは互いに独立的に昇降動可能で ある航空機の給油カート。 ２． 前記給油プラットフォームは、各々が複数の回動式接続支持部材を有する １ないし２以上のシザー動作機構を介して前記シャシに搭載されている請求項１ 記載のカート。 ３． 前記ブームは端部同士を回動式に接続した複数の剛体部分を備える請求項 １記載のカート。 ４． 前記ブームは端部同士を回動式に接続した複数の剛体部分を有する請求項 ２記載のカート。 ５． 前記ブームの各剛体部分は隣接すると共に、前記支持部材の個々の一つと 平行かつ一体的に伸延可能に設けられている請求項４記載のカート。 ６． 前記各シザー動作機構の支持部材はそれぞれ平行な回動軸回りに回動可能 であり、前記ブームの各剛体部分は前記回動軸に実質的に平行な１ないし２以上 の平面内に存する請求項４記載のカート。 ７． 前記プラットフォームは回動式に折り畳み可能な手すりを備える請求項１ 記載のカート。 ８．前記ブームは前記プラットフォームによって部分的に支持されている請求項 １記載のカート。