JP2002511338A - ガス−液滴流を生ぜしめるための装置及び弁 - Google Patents

ガス−液滴流を生ぜしめるための装置及び弁

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ガス−液滴流を発生させるための装置に関し、該装置は、ガスと液体とを混合するためのチャンバ(2)に接続されていてかつ液体流分散システム(3)を含むガスダイナミックノズル(1)を有している。チャンバ(2)は、被制御弁を介して液体・ガス供給システムに接続されており、前記弁は、装置が始動させられたときに液体の流入の前にガス流の早期流入を保証し、前記装置が停止させられたときに液体供給を遮断する。弁は2つの閉鎖部材(5,6)を有しており、これらの閉鎖部材は、シールされたチャンバ(8,9)の壁部に設けられた座部と相互作用する。チャンバ(8,9)はそれぞれ液体及びガス供給ダクト(10,11)に連通している。部材(5)が、ガス供給チャンバ(8)の座部と接触させられるようにロッド(7)に固く結合されているのに対し、部材(6)は、ストッパと相互作用しながらロッドに沿って移動することができるように前記ロッド(7)に同軸的に取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野 本発明は、本来、霧状スクリーン及び有向消火二相流を生ぜしめるために消火
設備において使用することができる、ガス−液滴流を生ぜしめるように設計され
たエンジニアリング装置に関する。さらに、本発明は、農業において田畑の散水
及び別の物質の散布のために、また、家庭において例えば室内に消毒物質を散布
するために用いることができる。
【0002】 従来の技術 技術分野において、ガス−液滴流を発生するための種々異なるタイプの装置が
公知である。例えば、液体散布のための従来の装置は、公知であり、ロシア特許
出願公開第94003528号明細書に記載されており、この装置は、環状渦流
チャンバに接続されたガスダイナミックノズルと、噴射チャネルを介してチャン
バに接続された給水システムと、ノズル入口に接続された給気システムとを有し
ている。
【0003】 前記装置の動作の間、液体は噴射チャネルを介して環状渦流チャンバへ薄い流
れとして供給される。ノズルを通って流出しながら、渦流チャンバに生じる差圧
により、液体流がガス流によって捕らえられ、微細な液滴を形成するように分散
し始める。ガス流と液滴とが加速するに従い、更なる液滴の分散がノズルの末広
部分において生じ、加速されたガス−液滴流がノズル出口において生ぜしめられ
る。噴射オリフィスの数及び直径は、渦流チャンバにおける液体流の数及び直径
を変化させることを許容し、これが、最終的にガス−液滴流における液滴の直径
に影響する。
【0004】 しかしながら、前記装置は、動作中における混合チャンバへの液体及びガスの
供給を独立して制御することができない。さらに、前記装置においては、ガス及
び液体流の加速は、ノズルの末広部分においてのみ可能であり、このことは、先
細りの管としてのノズルを使用する可能性を排除する。
【0005】 請求項に記載されたものの最も類似の装置は、国際公開第98/01231号
パンフレットに記載された、ガス−液滴流を生ぜしめるための従来の装置であり
、この装置は、液体・ガス混合チャンバに接続されたガスダイナミックノズルと
、噴射オリフィスを備えた混合室に供給される液体流を分散させる手段と、液体
・ガス供給システムとを有している。
【0006】 混合チャンバをノズル入口の前に配置することにより、種々異なる構成及びサ
イズを有する交換可能なガスダイナミックノズルを使用することができる。混合
チャンバに供給される加速された空気流を生ぜしめるために、前記装置は、ガス
供給システムの一部としてターボ圧縮機を利用する。構造的な具体化は、ガスの
流量及び圧力を制御することができるが、混合室へのガス及び液体の供給を個々
に制御することはできない。この個々の制御は、最小限の作動流体損失での装置
動作のために及び、衝撃モードでの所要の高速動作のために必要である。
【0007】 当該技術分野において二相作動流体を供給するための弁も知られており、この
弁を用いて、混合チャンバに作動流体の二相流を形成する異なる成分供給シーケ
ンスを制御することができる(ロシア特許第2067712号明細書参照)。
【0008】 従来の弁は、シールリング又は膜によって弁体に沿ってシールされた可動な隔
壁によって分割された、種々異なる成分の供給チャンバと、閉鎖部材と、座部と
、制御弁とを有している。分割隔壁は、座部と閉鎖部材との間にリングバンドを
有している。駆動装置に進入する制御信号を用いて、制御弁が1つのチャネルを
開放し、他方のチャネルを閉鎖する。その結果、閉鎖部材制御チャンバと混合室
とが接続され、チャンバにおける圧力降下によって閉鎖部材が移動する。閉鎖部
材の開放に引き続き、分割隔壁が移動して環状チャネルを開放し、この環状チャ
ネルを介して第2の成分が混合チャンバへ進入する。制御弁が閉鎖されると、ま
ず、閉鎖部材によって第1の成分の通過チャネルが遮断され、次いで、分割隔壁
によって第2の成分の通過チャネルが遮断される。
【0009】 したがって、前記弁ミキサにおいては、混合チャンバへの種々異なる成分のあ
る順序での供給及び遮断が行われ、このことは、ガス−液滴流を発生するために
要求されるガス−液滴混合チャンバの供給順序を満たさない。さらに、弁ユニッ
トの特定の配列及び弁ユニットのサイズは、混合チャンバに供給される液体流分
散のために、いかなる他の手段を使用することも許容しない。
【0010】 請求の範囲に記載されたものの最も類似の装置は、本願出願人によるソ連特許
出願公開第327355号より公知の、二相作動流体のための従来の3方式弁で
あり、この3方式弁は、ロッドに配置されていてかつ座部と相互作用する2つの
閉鎖部材と、ロッド移動制限部材と、ロッド移動制御システムとを有している。
座部は、それぞれ液体供給管とガス供給管とに接続されたシールされたチャンバ
の壁部に配置されている。
【0011】 圧力が、前記弁のガスチャンバにおいて降下した場合、ばね制御される座部が
、ロッドに取り付けられた閉鎖部材と共にストッパにまで移動する。ロッドに取
り付けられた第2の閉鎖部材も、閉鎖部材と共に移動しながら、サブ弁空間へ液
体供給チャネルを開放する。圧力が上昇すると、前記とは反対方向の移動が行わ
れ、ガス供給チャネルがサブ弁空間へ開放される。
【0012】 この技術的解決手段は、弁の出口における作動流体の混合を排除することを目
的とする。これにより、容器からの液相又は気相の選択は、圧力に応じて行われ
る。
【0013】 構造的には類似しているにも拘わらず、前記弁によって解決された技術的問題
は、本発明が解決しようとする問題、すなわち、特定サイズの液滴として混合チ
ャンバへ供給されるガス−液体流混合の制御、とは反対のものである。
【0014】 発明の概要 特許される本発明のグループは、連続的なスタート及びインパルススタートに
おける、所要のガス−液滴流発生モードを達成する速度を増大させるという課題
及び、装置のマルチスタートにおける作動流体の無駄な損失を低減するという課
題に基づく。この課題の解決手段自体は、混合チャンバに二相流を発生するため
に液体及びガスの供給を制御する能力を保証することである。液体及びガスは次
いでノズルにおいて加速され、ガス−液滴流が形成される。
【0015】 これらの課題の解決手段は、概して、ガス−液滴流の発生効率及びガス−液滴
流の性能安定性を高めることである。
【0016】 この技術的結果は、液体・ガス混合チャンバに接続されたガスダイナミックノ
ズルと、噴射オリフィスを用いて、混合チャンバに供給される液体流を分散させ
る手段と、液体・ガス供給システムとが設けられた、ガス−液滴流を発生させる
ための装置において、本発明によれば、混合チャンバが、液体・ガス供給システ
ムに、二相作動流体供給制御弁を介して接続されていることにより達成され、前
記二相作動流体供給制御弁は、装置が始動したときに液体が混合チャンバに供給
される前に混合チャンバに予備ガス流を供給することができ、装置が停止させら
れたときに、混合チャンバへ供給されるガス流を遮断する前に混合チャンバに供
給される液体流を予備的に遮断することができる。
【0017】 有利な実施例において、ノズルは、解離可能な結合によって混合チャンバボデ
ィに取り付けられている。これにより、装置の種々異なる動作モードのために、
交換可能なノズルを使用することができる。
【0018】 配列条件から、被制御弁は混合チャンバと共通のボディに取り付けられている
と有利である。
【0019】 ノズルユニットを快適に握りやすくするために、ボディには少なくとも1つの
ハンドルが設けられている。この場合、ハンドルは、弁を制御するためのトリガ
機構を有していなければならない。
【0020】 被制御弁の有利な具体化は、液体/ガス供給管に接続されたシールされたチャ
ンバの壁部に配置された座部と相互作用する、ロッドにおける2つの閉鎖部材と
してである。また、弁は、ロッド移動制限部材と、ロッドに固く取り付けられた
ストッパと、ロッド移動制御システムとを有している。第1の閉鎖部材は、ロッ
ドに固く取り付けられていて、ガス供給チャンバに設けられた座部と接触するこ
とができ、第2のストッパ部材は、ロッドに同軸的に取り付けられており、ロッ
ドに沿って移動することができ、ストッパと相互作用し、液体供給チャンバに設
けられた座部と接触することができる。液体供給チャンバの壁部と可動な閉鎖部
材との間には、可動な閉鎖部材を対応する座部に対して押し付ける弾性的な部材
が設けられている。弁の通常の閉鎖位置においては、ストッパの支持面が、可動
な閉鎖部材の対向する支持面と間隙を形成するように配置される。
【0021】 ロッドに同軸的に取り付けられた少なくとも1つのばねを弾性的な部材として
使用することができる。
【0022】 ギャップの大きさは、有利には、0.3〜1mmに選択されると有利である。
【0023】 ロッド移動制御システムは、少なくとも1つの制御弁を有していてよい。
【0024】 ロッド移動制御システムがニューマチックシステムとして形成されると有利で
ある。
【0025】 装置の動作を制御する便宜から、ニューマチックシステムの制御エレメントと
して、ボディのハンドルに配置されたトリガ機構を使用することができる。
【0026】 トリガ機構は、制御弁のスライドエレメントにヒンジ結合されている。スライ
ドエレメントは弁体に取り付けられていて、移動範囲が制限されている。弾性的
な部材が、スライドエレメントの支持面と装置ボディの支持面との間に、例えば
少なくとも1つのばねとして設けられている。
【0027】 ニューマチックシステムにはニューマチックシリンダが設けられており、この
ニューマチックシリンダのピストンは、レバー機構を介して、被制御弁のロッド
に運動学的に接続されている。この場合、ニューマチックシリンダのボディに当
て付けられた少なくとも1つのばねとしての弾性的な部材が、ピストン上方の空
間に取り付けられている。
【0028】 制御弁は、3つの接続部を有するように製造されていると有利である。第1の
接続部は、被制御弁のガスチャンバと行われる。第2の接続は、ニューマチック
シリンダの制御チャンバと行われる。第3の接続は、排出部と行われる。スライ
ドエレメントは、対応する接続部を介して連結するチャネルを有しており、トリ
ガ機構の初期位置においては、ニューマチックシリンダの制御チャンバが排出部
と接続され、トリガを押し付けている間は、被制御弁のガスチャンバは、ニュー
マチックシリンダの制御チャンバと接続される。
【0029】 液体・ガス供給システムが、少なくとも1つの加圧ガスボトルと、1つの水タ
ンクと、シリンダを被制御弁の液体チャンバに接続させかつシリンダを被制御弁
のガスチャンバ及びガスボトル加圧キャビティとに接続させるフレキシブルなホ
ースと、ガス圧制御弁とを有していると有利である。供給システムは、液体/ガ
ス供給管に取り付けられた遮断弁をも有していることができる。
【0030】 サイズによっては、タンク及びボトルはバックパック又は搬送手段、例えば、
トロリ、自動車又は電気自動車に配置することができる。
【0031】 消火手段として装置を利用する場合、この目的に適したあらゆる液体、例えば
水が作動流体として働くことができる。他の目的及び装置の対応する実施例の場
合、作動流体は、室内の殺菌及び/又は脱臭及び/又は防腐に適した液体であっ
てよい。
【0032】 前記技術的結果は、以下のことによっても達成される。二相作動流体を供給す
るための弁には、ロッドに配置された2つの閉鎖部材が設けられており、これら
の閉鎖部材は、シールされたチャンバの壁部に配置された座部と相互作用し、前
記チャンバは、それぞれ液体供給管とガス供給管とに接続されており、ロッド移
動制限部材が設けられており、本発明によるロッド移動制御システムが、ロッド
に固く取り付けられたストッパを有しており、一方の閉鎖部材が、ガス供給チャ
ンバの座部に接触することができるようにロッドに固く取り付けられており、他
方の閉鎖部材が、ストッパと作用しながらロッドに沿って移動することができる
ようにかつ液体供給システムに設けられた座部と接触することができるようにロ
ッドに同軸的に取り付けられている。液体供給チャンバと可動な閉鎖部材との間
には、可動な閉鎖部材を個々の座部に対して押し付ける例えば少なくとも1つの
ばねとしての弾性的な部材が設けられている。弁の通常の閉鎖位置において、ス
トッパの支持面は、可動な閉鎖部材の対向する支持面と間隙を形成するように配
置されている。
【0033】 ギャップの大きさは、0.3〜1mmに選択されると有利である。
【0034】 ロッド移動制御システムの構造は、少なくとも1つの制御弁を有していてよい
【0035】 ロッド移動制御システムをニューマチックシステムとして実施すると有利であ
る。
【0036】 ニューマチックシステムにはニューマチックシリンダが設けられており、ニュ
ーマチックシリンダのピストンはレバー機構を介してロッドに運動学的に接続さ
れている。この場合、弾性的な部材が、例えばニューマチックシリンダのボディ
に当て付けられる少なくとも1つのばねとして、ピストンの上方の空間に取り付
けられている。
【0037】 被制御弁は、3つの接続部を有するように製造されると有利である。弁の第1
の接続部は、ガス供給チャンバとである。第2の接続部は、制御ニューマチック
シリンダのチャンバに連通している。第3の接続部は、排出部に連通している。
スライド部材は、対応する接続部を介して連結したチャネルを有しており、トリ
ガ機構の初期位置においては、ニューマチックシリンダの制御チャンバは排出部
に、トリガを押し付けている間は、ガス供給チャンバがニューマチックシリンダ
の制御チャンバに接続される。
【0038】 以下に、添付の図面に示した特定の実施例を参照しながら、特許される本発明
のグループを説明する。
【0039】 発明の有利な実施例 図1に示した、ガス−液滴流を発生するための特許される装置は、液体・ガス
混合チャンバ2に接続されたガスダイナミックノズル1と、混合チャンバ2に供
給される液体の分散手段3とを有している。液体分散手段3は、噴射オリフィス
を備えた円筒状で剛性の壁部として製造されている。混合チャンバは、二相作動
流体供給制御弁を介して液体・ガス供給システムに接続されている。これにより
、装置の始動時に、液体流を供給する前に混合チャンバに予備ガス流を供給する
ことができ、混合チャンバに供給されるガス流を遮断する前に混合チャンバへの
予備液体の供給を遮断することができる。
【0040】 ノズルは、解離可能な結合(図示せず)によって混合チャンバのボディに取り
付けられている。被制御弁は、混合チャンバ2と共通のボディ4に取り付けられ
ている。
【0041】 被制御弁は、ロッド7に取り付けられた2つの閉鎖部材5,6から成っている
。閉鎖部材5,6はシールされたチャンバ8,9の壁部に配置された座部と相互
作用する。チャンバ8,9はそれぞれ、フレキシブルなホースとして形成された
液体及びガス供給管10,11と接続されている。さらに弁は、ロッド7に固く
取り付けられたストッパ12と、ロッド移動制御システムとを有しており、この
ロッド移動制御システムの構造は、ロッド移動制限装置を備えた駆動装置13と
、制御ユニットとを有している。
【0042】 閉鎖部材5は、ロッド7に固く取り付けられており、座部と接触することがで
きる。他方の閉鎖部材6は、ロッド7上に同軸的に取り付けられており、ストッ
パ12と相互作用しながらロッドに沿って移動することができ、液体供給チャン
バ9における座部と接触することができる。液体供給チャンバ9と可動な閉鎖部
材6との間にはばねが設けられており、このばねは、ロッド7に同軸的に取り付
けられており、可動な閉鎖部材6をそれぞれの座部に対して押し付けている。弁
の通常の閉鎖位置において、ストッパ12の支持面は、可動な閉鎖部材6の対向
する支持面と間隙を形成するように位置している。間隙の大きさは0.3〜1m
mである。
【0043】 液体・ガス供給システムは、少なくとも1つの加圧ガスボトル15と1つの水
タンク16とを有している。作動ガスは空気であり、作動流体は、消火のために
使用されるあらゆる液体であり、考慮されているケースでは水である。1つのフ
レキシブルなホース10がタンク16を被制御弁の液体供給チャンバ9に接続さ
せており、別のフレキシブルなホース11はボトル15を被制御弁のガス供給チ
ャンバ8に接続させている。別のフレキシブルなホース17は、ボトル15を加
圧ガスシステム8のタンク16に接続させている。供給構造は、ガス圧レギュレ
ータ18と、液体供給管及びガス供給管それぞれに取り付けられた弁19,20
とを有している。
【0044】 比較的サイズが小さな別の供給システム部材を備えたタンク16及びボトル1
5は、バックパックに配置される。かなり大きなタンク容積(10lよりも大き
い)を備えている場合には、タンク及びボトルは、他の供給システム部材と共に
、車輪付トロリ(図示せず)としての搬送手段に配置される。
【0045】 図2に示した装置の有利な実施例では、ボディ4には、ガス−液体混合チャン
バと被制御弁とが配置されており、さらにボディ4には少なくとも1つのハンド
ル21が設けられている。ロッド移動制御システムは、制御弁と、ハンドル21
に配置された制御トリガ機構とを有している。
【0046】 ロッド移動制御システムは、この場合ニューマチックシステムとして形成され
ており、ニューマチックシステムの制御ユニットは、ハンドル21に取り付けら
れたトリガ22である。トリガ22の機構は、制御弁のスライド部材23にヒン
ジ結合されており、支持体24を有している。スライド部材23は弁体に取り付
けられており、制限された範囲で移動することができる。スライド部材23の支
持面と装置ボディ25の支持面との間にはばね26が設けられている。
【0047】 制御ニューマチックシステムにはニューマチックシリンダが設けられており、
ニューマチックシリンダのピストンはレバー機構28を介して制御弁ロッド7と
運動学的に接続されている。ニューマチックシリンダのボディに当接するばね2
9が、ピストン27の上方の空間に取り付けられている。
【0048】 装置制御弁には3つの接続部が設けられている。弁の第1の接続部は(図2参
照)、被制御弁のガス供給チャンバ8との接続部である。制御チャンバ30と接
続された第2の接続部は、ニューマチックシリンダの制御チャンバ30と連通し
ている。第3の接続部は排出部との接続部である(図2の排出部を参照)。スラ
イド部材23は、チャネル32を有しており、これらのチャネルは、それぞれの
接続部を介して、トリガ機構の初期位置において、ニューマチックシリンダの制
御チャンバ31を排出部に接続させ、トリガ22を押付けながら制御弁のガス供
給チャンバ8をニューマチックシリンダの制御チャンバ31に接続させる。
【0049】 被制御弁として、ガス−液滴流を発生するための装置において使用される二相
作動流体を供給するための弁は、ロッド7に取り付けられた2つの閉鎖部材5,
6を有しており、これらの閉鎖部材5,6は、シールされたチャンバ8,9の壁
部に配置された座部33,34と相互作用する。液体供給チャンバ9とガス供給
チャンバ8とはそれぞれ液体供給管とガス供給管とに接続されている(図2の液
体及びガス参照)。図2に示した弁は、ロッド7に固く取り付けられたストッパ
と、ロッド移動制限装置と、ロッド移動制御システムとを有している。
【0050】 第1の閉鎖部材5はロッド7に固く取り付けられており、ガス供給チャンバ8
に設けられた座部33と接触することができる。第2の閉鎖部材6は、ロッド7
に同軸的に取り付けられており、ストッパ35と相互作用しながらロッドに沿っ
て移動することができ、液体供給チャンバ9に設けられた座部34と接触するこ
とができる。液体供給チャンバ9の壁部と可動な閉鎖部材6との間には、可動な
閉鎖部材6を座部34に押し付けるばね37が、ロッド7に同軸的に取り付けら
れている。弁の通常の閉鎖位置において、ストッパ35の支持面は、可動な閉鎖
部材6の対向する支持面と間隙“a”を形成しながら位置している。間隙の大き
さ“a”は0.3〜1mmである。
【0051】 ニューマチックシステムとしてのロッド移動制御システムは、制御弁である。
ニューマチックシステムの制御ユニットは、トリガ機構である。制御ユニットト
リガ22は、制御弁のスライド部材23にヒンジ結合されている。弁のボディは
支持体24を包囲しており、支持体24に対してトリガ22が移動し、弁体に取
り付けられたスライド部材は制限された範囲で移動することができる。スライド
部材23の支持面とボディの支持面25との間にはばねが取り付けられている。
ニューマチックシステムにはニューマチックシリンダ38が設けられており、こ
のニューマチックシリンダのピストン27は、レバー機構28を介してロッド7
と運動学的に接続されている。ニューマチックシリンダ38のボディに当接する
ばね29が、ピストン27の上方の空間に設けられている。
【0052】 弁には3つの接続部が設けられている。弁の第1の接続部は、ガスチャンバ8
との接続部である。第2の接続部は、ニューマチックシリンダ38の制御チャン
バ31との接続部である。第3の接続部は、排出部と連通している。スライド部
材23は、チャネル32を有しており、これらのチャネルは、対応する接続部を
介して、トリガ機構の初期位置においては、ニューマチックシリンダ38の制御
チャンバ31を排出部に接続させ、トリガ22を押し付けている間は、ガスチャ
ンバ8をニューマチックシリンダ38の制御チャンバ31に接続させる。被制御
弁、制御弁及びニューマチックシリンダ38の全ての可動な部材は、シールリン
グとして形成されたシール39によってシールされている。
【0053】 ガス−液滴流を発生するための装置及び該装置の構造的部分としての弁は、二
相作動流体を供給するために以下のように働くように設計されている。
【0054】 装置は、初期動作条件にされる。タンク16から延びる液体供給管及びボトル
15から延びるガス供給管に設けられた弁19,20が開放している。空気は、
圧力レベルを特定の範囲に制御する(減じる)減少装置18に進入する。減少装
置18の出口から流出するガスは、フレキシブルなホース10,11を充填する
。ガスは、ホース10,11を通ってタンク16の加圧チャンバ及び二相作動流
体供給被制御弁のガスチャンバ8へ進入する。タンク16から加圧された液体を
供給することにより、水は引き続きフレキシブルなホース10と被制御弁の液体
供給チャンバ9とを充填する。
【0055】 したがって、装置の初期動作条件においては、被制御弁のチャンバ8,9はそ
れぞれ、閉鎖弁部材5,6が通常の閉鎖された状態のままで空気及び水によって
充填される。
【0056】 図1に示されたロッド移動制御システムに制御信号が伝送されると、制御ユニ
ット14は駆動装置13と電源とを接続させる。駆動装置13が始動されると、
ロッド7と、閉鎖部材5と、ロッドに固く取り付けられたストッパ12とが、移
動制限部材(図1には示していない)によって決定された所定の位置にまで移動
する。まず、水を供給する弁が開放され、閉鎖部材5が、ガスチャンバ8に位置
した座部から分離する。
【0057】 この装置の特徴は、空気供給弁が、水供給弁が開放する時点よりも遅れて開放
することであり、この遅れは、ストッパ35の支持面と可動な閉鎖部材6の対向
する支持面との間の間隙の大きさによって決定される。最適な間隙の大きさ“a
”は0.3〜1mm(考慮されているケースの場合a=0.5mm)である。水
供給弁は、ストッパ12が行程“a”を完了した後に、可動な閉鎖部材6をばね
が座部に押し付ける力を克服するように、開放する。
【0058】 二相作動流体供給の制御弁が閉鎖されると、制御ユニット14が、駆動装置1
3と電源との対応する接続を行い、その結果、ロッド7が初期位置へ移動する。
ロッド7の戻り行程の場合、まず液体供給弁が閉鎖し、液体供給弁の閉鎖部材6
がばねによって液体チャンバの座部へ押し付けられる。その後、ロッド7の余分
な動作の時間の間、空気供給弁は開放したままであり、この時間は間隙の大きさ
“a”によって決定される。この構成は、ガス流の供給が遮断される前に、混合
チャンバへ供給される予備液体を遮断することができる。
【0059】 液体とガスの供給の所要のアルゴリズムを実施することにより、空気流を予備
的に供給することができ、次いで、水の流れは、噴射オリフィスを備えた固い円
筒状の壁部として形成された設備、すなわち液体分散手段3によって、混合チャ
ンバ2内へ分散される。これにより、チャンバ2へ進入する水の流れは、速やか
に空気流によって取り囲まれ、この空気流において付加的な液体分散及びガスと
の混合が生じる。前記プロセスの結果、二相流がチャンバ内に形成され、この二
相流は、ノズル1へ進入し、ノズル1において流れが加速され、Aの方向(図1
参照)に流れる加速されたガス−液滴流が生ぜしめられる。
【0060】 装置が停止されると、この場合消火のための作動流体である水が混合チャンバ
2へ進入することを遮断され、次いで、ガスキャリヤの流れが遮断される。この
プロセスは、十分に高速の加速されたガス−液滴流を生ぜしめ、制限された液体
の供給の損失を最小限に、作動流体の流れを遮断する。このプロセスは、特に、
例えば局所的な火災領域を消火する場合における、装置のマルチスタートにおい
て重要である。
【0061】 装置の手動での制御のために有利な、図2に示した装置の別の実施例において
は、ボディ4のハンドル21に配置されたトリガ機構を備えたニューマチックシ
ステムが、ロッド移動制御システムとして使用されている。トリガ22をFの方
向(図2参照)に押すと、トリガは支持体24に対して移動し、トリガ22にヒ
ンジ結合された制御弁スライド部材23がCの方向に並進移動する。
【0062】 スライド部材23の運動は、ボディ4の面25に当て付けられたばねの弾性力
によって抵抗される。トリガ22がFの方向に完全に押し付けられているときに
は、ばね26は圧縮された状態であり、スライド部材が所定の位置に設定される
。この位置において、チャネル32が、ガス供給チャンバ8と接続された弁結合
部を、ニューマチックシリンダ38の制御チャンバ31と接続された弁結合部と
連通する。その結果、減少装置18によって割り当てられた加圧空気が、ガス供
給チャンバ8から制御チャンバ31へ進入し、制御チャンバ31における圧力P
を増大させる。ピストン27に作用する過剰圧力のために、ピストン27は、ニ
ューマチックシリンダ38のボディに当接するばねの弾性力を克服しながら上方
へ移動する。
【0063】 ピストン27の移動の間、ピストン27は、Bの方向に移動するレバー機構2
8を介してロッドに作用する(図2参照)。レバー機構28のアームの比は、b
/c=1/5に選択されており、、ピストン27の直径は20mmであり、これ
により、ニューマチックシリンダ38をハンドル21内に配置することができ、
ハンドルのサイズは、手動での制御に適している。ロッド7と、チャンバ8,9
それぞれの壁部との間の間隙は、ロッド7の停止位置及び移動時においてシール
39によってシールされている。
【0064】 ロッド7が移動する場合、まずガス供給チャンバ8の座部33に取り付けられ
た閉鎖部材5が開放し、次いで間隙サイズ“a”によって決定された分だけ遅れ
て、ストッパ35が、移動させられる閉鎖部材6の支持面と接触させられ、初期
状態において閉鎖部材6を座部34に押し付けているばね37の弾性力を克服し
て、閉鎖部材6を液体供給チャンバ9の座部34から離反させる。閉鎖部材5,
6の運動のこのプロセスを保証した結果、空気流の弁が、水の流れにおける弁の
開放に対して遅れて開放する。遅れの時間は、ストッパ35の支持面と、可動な
閉鎖部材6の対向する支持面との間の間隙のサイズによって決定される。
【0065】 したがって、装置が始動されると、空気流の予備的供給が行われ、次いで、液
体分散手段として働く円筒状壁部3に設けられた噴射オリフィスを流過すること
によって希薄な流れとして水が流れる。
【0066】 水の流れが混合チャンバに供給された後、装置はすぐに、割り当てられた動作
モードを、混合チャンバ2に進入する水の流れが空気流によって捕らえられると
いう理由により達成する。この空気流においては、付加的な液体の分散及び液体
のガスとの混合が行われる。前記混合チャンバ2におけるプロセスの結果、二相
流が生ぜしめられ、この二相流は次いでノズル1へ進入し、このノズルにおいて
流れが加速され、Aの方向に流れる加速されたガス−液滴流が生じる(図2参照
)。
【0067】 図2に示された二相作動流体供給の制御弁を閉鎖するために、トリガ22の力
が弛緩され、その後、スライド部材が、予め圧縮されていたばね2の力によって
初期状態へ移動する。ガス供給チャンバ8と接続された被制御弁が接続部が遮断
される。スライド部材23に設けられたチャネル32が、ニューマチックシリン
ダ38の制御チャンバ31と接続された、初期状態における弁接続部を、排出部
と接続された接続部と接続させる。その結果、圧力Pcが、大気の1(atmosphe
ric one)にまで減少する。次いで、ピストン27が、圧縮ばね29の作用によ
って、レバー機構28と相互作用しながら初期位置にまで移動し、レバー機構2
8自体はロッド7と接続されている。
【0068】 加えられた力の作用によって、ロッド7は初期位置にまで移動する。Bの方向
に対するロッド7の運動のプロセスにおいて、まず閉鎖部材5が座部3と接触す
ることによって液体流供給弁が閉鎖され、次いで閉鎖部材6が座部34と接触す
ることによってガス流供給弁が閉鎖される。
【0069】 液体流供給弁の閉鎖に対するガス流供給弁の閉鎖の遅れも、ストッパ35の支
持面と、可動な閉鎖部材6の対向する支持面との間の間隙の大きさ“a”によっ
て決定される。これにより、ガス流の供給を遮断する前に、混合チャンバへの予
備的な液体流の供給を遮断することができる。二相作動流体の流れの供給を手動
弁制御によって行うことができることにより、二相流の供給の遮断プロセスにお
いて、非生産的な作動流体の損失を排除することができ、装置の再始動に対する
容易さを保証する。作動流体の供給は、16lのタンク容積によって制限されて
いる。
【0070】 装置動作中、ノズル入口におけるガス圧Pと、二相流における相対的な液体濃
度gとは、ある条件から選択される: P・g≦5.7・108Pa、ここでg=G1/Gg G1=質量液体流 Gg=質量ガス流 この条件は、ガスにガス−液滴液相を生ぜしめることができる場合のガス流に
おける極限液体粒子密度を特徴とする(国際公開第98/012331号パンフ
レット参照)。この条件を実施する間、液滴液相とガスキャリヤとから成る二相
流を所望の速度にまでノズルにおいて加速する可能性が現れる。
【0071】 所望の流れフライト範囲(stream flight range)が得られるガス−液滴流の
所望の速度は、ノズル1の入口におけるガスの圧力値によって決定される。消火
条件に依存した割り当てられたガス液滴流れ範囲は、成形されたノズル1のチャ
ネル長さを選択することによって、あるガス圧力値レベルにおいても達成される
。前記チャネル長さは、このために可変に形成されている。空気流における消火
物質分散の所要の均一性及び微細に分散された液滴の均一性は、その平均直径は
50mmであるが、可変ノズル1の長さ、サイズ及び量並びに液体流れ分散手段
の噴射オリフィス配列を選択することによっても保証される。
【0072】 前記知識は、特許される発明のグループを実施しかつ前記技術的結果を達成す
る可能性の証拠である。
【0073】 工業上の適用 ガス−液滴流を生ぜしめるための装置は、この装置の構造的な部材として、本
発明による二相の流体の流れを供給するための弁を有しており、前記装置は、ガ
ス液滴流の制御された供給が、種々異なる問題を解決するために必要とされるよ
うな、種々異なる行為分野において使用することができる。
【0074】 消火技術において、本発明は、霧状スクリーン及び有向消火二相流を形成する
手段として適用することができる。本発明は、耕地散水及び異なるタイプの物質
の分散のために農業において使用することもできる(従来の装置は、例えば本特
許出願人によるソ連特許第380279号明細書より公知である)。
【0075】 その他に、特許される本発明に基づき実施される装置は、消毒、脱臭、防腐(
anticepting)のための室内での異なる物質の散布のための家庭電化製品手段(h
ome appliance means)として使用することができる。
【0076】 特許される発明は、消火のために設計された有利な実施例に基づき記載されて
いるが、当業者は、変更、例えば別の作動流体、共通の思想からの逸脱なしに装
置及び弁の別の構造的実施例を使用しながら、本発明の主題が、特許される請求
項に従って生じることができるということが分かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 特許される発明による装置を示す概略図である。
【図2】 本発明の実施例の内の1つに従って、共通のボディに取り付けられたノズル、
混合チャンバ及び二相作動流体供給弁を示す図である。
【符号の説明】
1 ガスダイナミックノズル、 2 液体・ガス混合チャンバ、 3 液体分
散手段、 4 ボディ、 5,6 閉鎖部材、 7 ロッド、 8 ガス供給チ
ャンバ、 9 液体供給チャンバ、 10 液体供給管、 11 ガス供給管、
12 ストッパ、 13 駆動装置、 15 加圧ガスボトル、 16 水タ
ンク、 17 ホース、 18 ガス圧レギュレータ、 19,20 弁、 2
1 ハンドル、 22 トリガ、 23 スライド部材、 24 支持体、 2
5 装置ボディ、 26 ばね、 28 レバー機構、 29 ばね、 30,
31 制御チャンバ、 32 チャネル、 33,34 座部、 35 ストッ
パ、 37 ばね、 38 ニューマチックシリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AU,AZ,BG,BR,BY ,CA,CN,CZ,EE,FI,GE,HU,IS, JP,KG,KR,KZ,LT,LV,MD,MK,M X,NO,NZ,PL,RO,SG,SI,SK,TJ ,TR,UA,US,UZ,VN (71)出願人 d.4、Volokolamskoe S hosse、GSP、125 871 Mosc ow、Russian Federati on (72)発明者 エドゥアルト アレクサンドロヴィッチ ドルキン ロシア国 モスクワ バラクラフスキー プロスペクト ドゥ 1 クヴァルティー ラ 267 (72)発明者 アレクサンドル ウラディミロヴィチ カ ルピシェフ ロシア国 モスクワ オリンピースキー プロスペクト ドゥ 28 クヴァルティー ラ 435 (72)発明者 イゴール アレクサンドロヴィッチ レペ シンスキー ロシア国 モスクワ レニングラードスコ エ ショセー ドゥ 132 クヴァルティ ーラ 24 Fターム(参考) 3H067 AA01 AA02 BB02 BB12 CC04 CC07 CC21 DD05 DD12 DD22 DD33 DD47 4F033 QA06 QB02Y QB03X QB12Y QB15X QD03 QD15 QE19 QE21 QF02X QF02Y QF07X QF07Y QF15X

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス−液滴流を生ぜしめるための装置であって、ガス・液体
    混合チャンバ(2)に接続されたガスダイナミックノズル(1)と、噴射オリフ
    ィスを備えた、前記混合チャンバ(2)に供給される液体の流れを分散させる手
    段(3)と、液体・ガスの供給システムとが設けられている形式のものにおいて
    、 前記混合チャンバ(2)が、液体・ガス供給システムに、二相作動流体供給の
    被制御弁を介して接続されており、これにより、装置の始動時に液体の流れが混
    合チャンバに供給される前に予備的なガスの流れを混合チャンバへ供給すること
    ができ、また、装置が停止される場合にガスの流れが遮断される前に混合室への
    予備的な液体の流れを遮断することができるようになっていることを特徴とする
    、ガス−液滴流を生ぜしめるための装置。
  2. 【請求項2】 前記混合チャンバ(2)のボディに解離可能なカップリング
    によってノズル(1)が取り付けられている、請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記混合チャンバ(2)と共通のボディ(4)に被制御弁が
    取り付けられている、請求項1又は2記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記ボディ(4)に少なくとも1つのハンドル(21)が設
    けられている、請求項3記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記ハンドル(21)に弁制御用トリガ機構が配置されてい
    る、請求項4記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記被制御弁が、ロッド(7)に取り付けられた2つの閉鎖
    部材(5,6)として形成されており、これらの閉鎖部材が、シールされたチャ
    ンバ(8,9)の壁部に配置された座部と相互作用するようになっており、前記
    チャンバがそれぞれガス及び液体の供給管(10,11)に接続されており、さ
    らに前記被制御弁が、ロッド移動制限装置(36)と、ロッドに固く取り付けら
    れたストッパ(35)と、ロッド移動制御システムとを有しており、第1の閉鎖
    部材(5)が、ロッド(7)に固く取り付けられていて、ガス供給チャンバ(8
    )の座部(33)と接触することができ、第2の閉鎖部材(6)が、ロッド(7
    )に同軸的に取り付けられていて、ストッパ(35)と相互作用しながらロッド
    に沿って移動できるようになっておりかつ液体供給チャンバ(9)の座部と接触
    することができ、可動な閉鎖部材(6)をそれぞれの座部(34)に押し付ける
    弾性的な部材(37)が設けられており、該部材(37)が、液体供給チャンバ
    (9)の壁部と可動な閉鎖部材(6)との間に配置されており、弁の通常の閉鎖
    された位置において、ストッパ(35)の支持面が、可動な閉鎖部材(6)の対
    向する支持面と間隙を形成するように配置されている、請求項1から5までのい
    ずれか1項記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記ギャップの大きさが0.3〜1mmである、請求項6記
    載の装置。
  8. 【請求項8】 前記ロッド移動制御システムが、少なくとも1つの制御弁を
    含んでいる、請求項6又は7記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記ロッド移動制御システムが、ニューマチックシステムと
    して形成されている、請求項6から8までのいずれか1項記載の装置。
  10. 【請求項10】 ボディ(4)のハンドル(21)に配置されたトリガ機構
    が、ニューマチックシステムの制御ユニットとして使用される、請求項9記載の
    装置。
  11. 【請求項11】 前記トリガ機構(22)が、制御弁のスライド部材(23
    )にヒンジ結合されており、該スライド部材(23)が、弁ボディに取り付けら
    れていて、制限された範囲で並進的に移動することができ、スライド部材(23
    の支持面と装置のボディの支持面(25)との間に弾性的な部材(26)が取り
    付けられている、請求項10記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記ニューマチックシステムにニューマチックシリンダ(
    38)が設けられており、該ニューマチックシリンダのピストン(27)が、レ
    バー機構(28)を介して、被制御弁ロッド(7)に運動学的に接続されており
    、ニューマチックシリンダのボディに当て付けられた弾性的な部材が、ピストン
    (27)の上方の空間に取り付けられている、請求項9から11までのいずれか
    1項記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記弾性的な部材として少なくとも1つのばねが使用され
    ている、請求項6,11又は12のうちのいずれか1項記載の装置。
  14. 【請求項14】 被制御弁に3つの接続部が形成されており、第1の接続部
    が、被制御弁ガス供給チャンバ(8)に接続されており、第2の接続部が、ニュ
    ーマチックシリンダ制御チャンバ(31)に接続されており、第3の接続部が、
    排出部に接続されており、前記スライド部材(23)が、チャネル(32)を有
    しており、これらのチャネル(32)が、トリガ機構の初期位置において、個々
    の接続部を介してニューマチックシリンダ制御チャンバを接続させており、トリ
    ガ(22)が押し付けられている間は、被制御弁のガス供給チャンバ(8)をニ
    ューマチックシリンダ制御チャンバ(31)に接続させるようになっている、請
    求項12記載の装置。
  15. 【請求項15】 液体及びガス供給システムが、少なくとも1つの加圧ガス
    (例えば空気)ボトル(15)と、1つの水タンク(16)と、フレキシブルな
    ホース(10,11,17)と、圧力レギュレータ(18)とを有しており、前
    記ホースが、被制御弁の液体チャンバ(16)及びボトル(15)を、被制御弁
    のガスチャンバ(8)及びボトルガス加圧チャンバに接続させている、請求項1
    から14までのいずれか1項記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記タンク及びボトルがバックパックに配置されている、
    請求項15記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記液体及びガス供給システムが、搬送手段、すなわち:
    トロリ、自動車又は電気自動車に配置されている、請求項15記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記液体が、消火のために使用される液体であるか又は、
    殺菌及び/又は脱臭及び/又は防腐のために使用される液体である、請求項1か
    ら17までのいずれか1項記載の装置。
  19. 【請求項19】 二相作動流体供給弁において、ロッド(7)に配置された
    2つの閉鎖部材(5,6)が設けられており、これらの閉鎖部材が、シールされ
    たチャンバ(8,9)の壁部に配置された座部(33,34)と相互作用するよ
    うになっており、前記チャンバ(8,9)がそれぞれ液体供給管とガス供給管と
    に接続されており、さらにロッド移動制限装置(36)と、ロッド移動制御シス
    テムとが設けられている形式のものにおいて、 さらに、ロッドに固く取り付けられたストッパ(35)が設けられており、第
    1の閉鎖部材(5)が、ロッド(7)に固く取り付けられていて、ガス供給チャ
    ンバ(8)の座部(33)と接触することができ、第2の閉鎖部材(6)が、ロ
    ッド(7)に同軸的に取り付けられていて、ストッパ(35)と相互作用しなが
    らロッドに沿って移動することができかつ液体供給チャンバ(9)の座部(34
    )と接触することができ、さらに、可動な閉鎖部材(6)を個々の座部(34)
    に対して押し付ける弾性的な部材(37)が、液体供給チャンバ(9)の壁部と
    可動な閉鎖部材(6)との間に取り付けられており、弁の通常の閉鎖位置におい
    て、ストッパの支持面が、可動な閉鎖部材(6)の対向する支持面と間隙を形成
    するように配置されていることを特徴とする、二相作動流体供給弁。
  20. 【請求項20】 前記間隙の大きさが0.3〜1mmである、請求項19記
    載の弁。
  21. 【請求項21】 前記ロッド移動制御システムが、少なくとも1つの被制御
    弁から成っている、請求項19記載の弁。
  22. 【請求項22】 前記ロッド移動制御システムが、ニューマチックシステム
    として形成されている、請求項19〜21までのいずれか1項記載の弁。
  23. 【請求項23】 前記ニューマチックシステムにニューマチックシリンダ(
    38)が設けられており、該ニューマチックシリンダのピストン(27)がレバ
    ー機構(28)を介してロッド(7)と運動学的に接続されており、ニューマチ
    ックシリンダのボディに当て付けられた弾性的な部材(29)が、ピストン(2
    )の上方の空間に取り付けられている、請求項22記載の弁。
  24. 【請求項24】 前記弾性的な部材として少なくとも1つのばねが使用され
    ている、請求項19又は25記載の弁。
  25. 【請求項25】 二相作動流体供給弁において、ロッド(7)に配置された
    2つの閉鎖部材(5,6)が設けられており、これらの閉鎖部材が、シールされ
    たチャンバ(8,9)の壁部に配置された座部(33,34)と相互作用するよ
    うになっており、前記チャンバがそれぞれ液体及びガスの供給管に接続されてお
    り、さらにロッド移動制限装置(36)と、ロッド移動制御システムとが設けら
    れている形式のものにおいて、 さらに、前記弁が、ロッドに固く取り付けられたストッパ(35)を有してお
    り、第1の閉鎖部材(5)が、ロッド(7)に固く取り付けられていて、ガス供
    給チャンバ(8)の座部(33)と接触することができ、第2の閉鎖部材(6)
    が、ロッド(7)に同軸的に取り付けられており、ストッパ(35)と相互作用
    しながらロッドに沿って移動することができるようになっておりかつ液体供給チ
    ャンバ(9)の座部(34)と接触することができるようになっており、可動な
    閉鎖部材(6)を個々の座部(34)に対して押し付ける弾性的な部材(37)
    が、液体供給チャンバ(9)の壁部と可動な閉鎖部材(6)との間に取り付けら
    れており、弁の通常の閉鎖位置において、ストッパの支持面が、可動な閉鎖部材
    (6)の対向する支持面と間隙を形成するように配置されることを特徴とする、
    二相作動流体供給弁。
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