JP2002511280A - 寸法自在な一時的及び長期的な仮の歯冠 - Google Patents

寸法自在な一時的及び長期的な仮の歯冠

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Abstract

(57)【要約】 大臼歯及び小臼歯の歯冠を形成するためのファイバーポリカーボネートのシェル(20)のセットは、歯肉面及び対向する咬合面に容易に適合するように頬側の側壁より短い舌側の側壁(26)を有し、隣接する歯及び交合する対向側の歯との間に緩く適合する。このシェルは、近遠心(mecsio-distal)の側壁に窓(32,34)を備え、咬合壁にも窓(353)を備える。このようなシェルをガラス繊維を含むアクリル樹脂充填材で満たし、そのシェルを噛んで歯肉方向及び咬合方向の位置決めをすることによって、準備した歯及び隣接する歯、対向する歯にうまく適合する歯冠を提供する。窓を介して樹脂充填材(36A、38A)を押し出し、良好な近接面の接触部を形成する。この時、シェルは顔側の歯肉縁に対して対向する歯と快適な咬合面となるまで回転する。余分な樹脂及びシェルを削って容易に完成した歯冠を形成する。ポリカーボネート補強された樹脂から形成された歯冠は、長期の使用に十分耐え得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 本発明は一時的及び仮の歯科用の歯冠に関連し、詳細には、寸法が自在な歯冠
シェル及びそのようなシェル(shell)を用いた一時的及び仮の歯科用の歯冠の
形成方法に関する。現在、一時的及び仮の歯冠の形成方法には3つ主なものがあ
る。第1の技術では、アルミニウム或いはステンレス鋼または3M社が販売して
いるロンクラウンフォーム(lon crown forms)などのポリカーボネートからな
る従来の予め形成された歯冠の形態或いはシェルを削って準備のできた歯に適合
させる。この種の他の一時的な歯冠の例は、米国特許第4、015、332号(
Manne)、第4、678、435号(Long)、第4、778、386号(Spicry
)、第5、458、489号(Tennyson)に開示されている。
【0002】 第2の技術は、歯冠用に患者の歯を削る前に歯の印象(impression)を作る必
要がある。次ぎに、その印象をビスアクリル(bis-acryl)材料で満たし、準備
のできた歯に取付ける。ビスアクリルが固まったら歯科用の印象から取外し、削
り、研磨し、患者の口に戻して固定する。
【0003】 Gordon Christenson氏が利用し、推奨する第3の主要な技術も一般的である。
この方法は、ポリメタクリル酸メチルからなるパテ状のボールを準備のできた歯
の上に載せて患者が歯を噛み合わせる。この材料は次第に固まり始める。材料が
完全に固まる前に、このパテ状のボールを歯から取外し、削ってから歯に戻す。
次ぎに固まった材料を削って噛み合わせを調節し、この一時的な歯冠を歯に接着
する。一般的な歯冠をその部位に形成するための歯科用の管状のものを用いるこ
の技術の変更例は、米国特許第5,385,469号に開示されている。
【0004】 これらの技術にはそれぞれ長所と短所がある。予め形成された形態を用いる第
1の技術は時間がかからずシンプルであるが、この従来のシェルの適合性はあま
り良くない。縁が十分に適合しないのである。隣接する歯に対して良い隣接接触
を得るのが難しく、その形状及び咬合性もあまり良くない。シェルの形とサイズ
の種類を増やしてこれらの欠点を解消しようと試みる製造者もいる。歯科医が8
0もの異なるサイズからサイズを選択し、また大臼歯または小臼歯から形を選択
するのは、費用が嵩みまた非常に時間もかかる。Manne氏は、咬合面の蝶番軸に
対して唇−舌方向にシェルが曲がるように、近遠心側(mesio-distal sides)に
スリットを有する門歯のシェルを加え自由度を高めた。Long氏は、アクリル樹脂
充填材が隣接する歯に接触するように隣接方向に押し出されるよう近遠心の側壁
を開き、一時的な大臼歯の歯冠の自由度を高めた。この技術で用いられる他のシ
ェルと同様に、これらのシェルも歯肉縁に沿った良好な適合及び良好な咬合を得
るために、頬側及び舌側の側壁の自由縁を削る必要がある。開いた近遠心の側面
を備えるLong氏のシェルも、充填材をかなり削り取る必要がある。そのような削
り取りや調整は、歯科医にとっても患者にとっても時間がかかる。
【0005】 第2の技術では、良好な形状及び正確な咬合性が得られるが時間がかかり、ま
た強度及び耐久性が優れていない。印象を形成するのは時間がかかり、初診時に
患者の歯が既に損傷を受けている場合には印象を形成することができない。パテ
状の材料からなる一時的なものを形状自在に形成する第3の技術は、熟練した歯
科医や技術者が行う場合は迅速かつ正確である。この方法の大きな問題点は技術
に依存する割合が高いことである。歯学的に精密に形成するためには、歯科技術
者は高度に熟練していなければならない。別の問題点は、パテ状の材料を硬化す
るときに伴う発熱反応によって患者の口に損傷を与えないように、特に注意が必
要である。
【0006】 前述した全ての技術は、歯科医が一時的或いは仮の歯冠を患者に入れるのに3
0分以上の時間がかかる。得られる一時的或いは仮の歯冠は、典型的にはあまり
耐久性が優れていないため長期の使用には向いていない。ステンレス鋼は例外で
あり、非常に耐久性に優れているが、良好な咬合性を得るための調整及び研削が
より難しい。
【0007】 したがって、あまり研削を必要としない良好な適合性を備え、長期の使用に耐
え、低コストで迅速かつ精密な一時的な仮の歯冠を形成する方法が待ち望まれて
いる。
【0008】 発明の概要 したがって本発明の目的は、一時的な仮の歯冠の形成及び適合、取付けを容易
にすることにある。
【0009】 本発明の別の目的は、うまく適合し長期の使用に十分耐える一時的な仮の歯冠
を提供することにある。
【0010】 さらなる本発明の目的は、歯冠の材料及適合時間の点で安価であるうまく適合
する歯冠を提供することにある。
【0011】 簡単に言えば、本発明は今日使用されている2つの従来の技術の利点を組み合
わせたものであり、自材形状技術及び特別に設計されたシェルの両方を用い、こ
れらの技術が単独で使用されたときの大きな欠点を避けている。このシェルは咬
合壁即ち上部壁に窓部を備え、近遠心の側壁にも窓部を備えることもできる。自
材形状の技術に用いられた類似のパテ状の材料を用いるが、形状がシェル及び部
分的な窓部によって制御され、歯科医が一時的な歯冠を形成する時間を削減でき
る。シェルは短い内側に隣接する側壁及び短い舌側の側壁となるように設計され
ていることから、シェルを削る必要がない。これによって、歯科医の時間をさら
に大幅に短縮できる。歯科医はこのようなシェルによってかなりの自由度が得ら
れるため、ほとんどの天然の大臼歯及び小臼歯は限られた範囲のサイズ、形の対
称型のシェルに適合する。
【0012】 本発明により、従来技術と較べて半分或いはそれ以下の時間で迅速に患者に一
時的な仮の歯冠を取付けでき、かつ良好な適合性を隣接面及び歯肉面及び咬合面
に与え、長期の耐久性も提供できる。
【0013】 添付の図面を好適な実施例に基づいて説明することにより、前述及びその他の
本発明の特徴及び利点がより明らかになってくるであろう。
【0014】 詳細な説明 図1−図5は、本発明の第1の実施例の基本的な概念を示す。図1は、一時的
或いは長期の仮の小臼歯を形成するためのシェル20の横からの立面図である。
この図面の説明は、続く図面に用いて詳細を説明する大臼歯にも適用できる。こ
のシェル20はポリカーボネートから一体成形されるのが好ましいが、別の高分
子材料で機械形成することもできる。このシェル20は、咬合面を画定する上部
壁22と、頬側の側壁24と、この頬側の側壁から離間した舌側の側壁26とを
有する。この舌側の側壁26は、詳細を以下に後述するように歯肉縁25及び2
7に容易に適合するべく頬側の側壁24より短い。対向する近遠心の側壁28及
び30は、上部壁及び頬側の側壁、舌側の側壁とつながっており、準備のできた
歯を収容する中心のキャビティを画定するために互いに離間している。
【0015】 近遠心の側壁28及び30は、シェルを準備のできた歯に適合した時、アクリ
ル樹脂(図2の36A及び38Aを参照)がキャビティから隣接する歯に対して
隣接面方向に押し出されるように、それぞれの側壁に窓部32、34を有する。
このシェル20は、片方の側壁のみに窓部を形成して使用することもできるが、
両側に窓部を備えることが望ましい。各窓部の大きさは、隣接する歯に対して隣
接面接触部を形成するのに十分な量の樹脂を隣接面方向に十分に押し出すことが
できる大きさであるが、キャビティからの樹脂の流れを制御するために歯冠の近
遠心の側壁の領域より十分に小さい。図1の実施例に示される窓部は、シェルの
近遠心の側壁の全体の領域の約半分の領域である。
【0016】 図2−図5は、シェル20のようなシェルを用いた大臼歯及び小臼歯用の一時
的或いは長期的な仮の歯冠の形成方法を示している。図2は、一時的な歯冠40
Aを示す患者の口の一部の斜視図であり、準備のできた歯の上にあるシェル及び
樹脂充填材の位置を示している。この歯冠40Aは、多量のスーパーTアクリル
樹脂(Super-T acrylic resin)を中心のキャビティに満たしたポリカーボネー
トのシェル20で形成されている。患者の口を閉じ、樹脂で満たされたシェルを
対向する歯に押し付けて、キャビティ内の樹脂充填材を準備のできた歯の形に適
合させる。この過程で、シェルの咬合面の対向する歯との咬合接触を確立すると
共に、樹脂充填材の一部がキャビティから近遠心の側壁の窓部を通って押し出さ
れる。患者がシェル20を噛み合わせると、窓部を介して樹脂が押し出され、隣
接する歯と接触する一時的な歯冠の隣接面に吐出部36A、38Aが形成される
。頬側及び舌側の各窓部32及び34の縁に沿った近遠心の側壁28及び30の
一部が、隣接する歯に向かって樹脂が隣接面方向に押し出されるのを導く。
【0017】 図3は、患者の歯から取り外され、患者の指に保持された図2の一時的な歯冠
40Aを示す。この突出た樹脂は、アクリルのバー42を用いて、患者の歯列の
隣接面及び咬合面に適合する外側表面の形状に削られる。この過程には、アクリ
ル樹脂の吐出部36A及び38Aの研削及び整形が含まれる。広範囲な露出した
歯の長さ部分に対応できるように2つの長さのシェルを形成することもある。舌
側の側壁26の歯肉縁27と患者の歯肉とが当たらないように患者が咬合した時
、咬合面即ち上部壁の位置決めの自由度を高めるように、舌側の側壁26が頬側
の側壁24より十分に短いシェルを形成するのが望ましい。
【0018】 図4は、整形された吐出部36B及び38Bを備え、患者の準備のできた歯に
戻された一時的な歯冠40Bを示す。咬合面22の縁に沿った影部44は、咬合
調整のために研削される一時的な歯冠の頬側の先端部を示している。図5は、咬
合調整のために研削した後の一時的な歯冠40Cを示している。
【0019】 準備した歯に合った正しいサイズのシェルの選択(詳細に付いては後述)及び
樹脂の充填、整形、準備した歯への歯冠の接着の全過程は、従来の技術を用いた
一時的な歯冠の完成に必要な時間の約半分であり、典型的には15分以下である
【0020】 図4及び図5の破線は、歯冠40Cの隣接面の部分的な窓部から樹脂を押し出
し、整形した一時的な歯冠の一部を示している。仕上った歯冠のシェルと充填材
との境界はかなり滑らかで、厳密に調べない限り肉眼ではほとんどわからない。
隣接する歯への隣接面の適合及び対向する歯との咬合は自然な歯の複製に近い。
歯冠40Cはまた、患者の歯の歯肉縁に沿ってしっかりとシールされる。得られ
た歯冠はポリカーボネート補強されたアクリル樹脂からなり耐久性に優れている
ので、長期の仮の歯冠として使用するのに向いている。
【0021】 図6−図8は、好ましい間隔を例示する患者の歯列の一部を示している。患者
が口を閉じて噛み合わせた状態で隣接する歯62及び64との間に準備のできた
歯が緩く適合するように、この間隔を利用して正しい近遠心のサイズ及び咬合−
歯肉のサイズを選択する。図6及び図7は、シェル20が近遠心の方向において
歯62及び64と準備のできた歯との概ね中間、即ち図6の幅Aと幅Bの中間に
位置するための、シェル20の近遠心方向のサイズ決め(図7及び図8の破線に
示されている)を示している。得られた位置が、図7及び図8の破線のシェル2
0で示されている。天然歯列のそのような歯の通常の間隔の範囲内である近遠心
方向の幅が少なくとも2種ある大臼歯及び小臼歯のシェルを含むシェルのセット
を作ることが望ましい。このサイズ決めにより、歯科医は、0.5mmから1.
0mmの隙間で隣接する歯の間に収容されるような近遠心方向の幅を有する所定
の準備のできた歯のシェルを1つ選択できる。この隣接面方向の隙間は、樹脂充
填材の吐出部36A、38Aで満たされる。従来の方法と比べると、この方法は
極めて容易に歯冠の隣接面を適合できる。
【0022】 また、図8を参照すると、患者が口を閉じて樹脂の詰まっていないシェルを噛
んだ状態で対向する歯に対して容易に適合するように、シェル20の咬合−歯肉
方向の長さが決められる。前述したように、シェルのセットは、歯の長さは人に
よって異なるがこの範囲内で適合できるように、異なる2種の咬合−歯肉方向の
長さの所定の大臼歯または小臼歯を含む。所定の準備のできた歯のためのシェル
の咬合−歯肉方向の長さは、シェル20の咬合壁と対向する歯66との間隔であ
る幅Dの概ね半分の間隔となるような長さである。歯科医が容易に適合する1つ
のシェルを選択する際は、準備のできた歯の歯肉縁に概ね適合するシェルの歯肉
縁25を有し、シェルの咬合面が対向する歯66に対して0.5mmから1.0
mmの間隔のあくシェルを所定の歯のために選択するのが好ましい。
【0023】 図9−図13は、本発明の小臼歯用のシェル20の第2の実施例の種々の図面
である。一時的な仮の歯冠を形成するためにシェル120に用いた形成方法及び
過程の概要は、前述したシェル20と概ね同じである。シェル20の各部分に対
応するシェル120の各部分は、シェル20の参照番号に100を加えたもので
ある。したがって、シェル120は、咬合壁即ち上部壁122と、歯肉縁125
、127をそれぞれ備える頬側の側壁124、126と、隣接面の側壁128及
び130とを有する。
【0024】 シェル20の窓部32及び34は対応する縁に沿って境界があるが、シェル1
20の窓部132及び134は隣接面の側壁の歯肉縁に沿った境界がないU型で
ある。それぞれの窓部132及び134は窓部32及び34より細く、窓部を備
える隣接面の全領域の約1/3を占めるのが好ましい。
【0025】 シェル120の咬合壁即ち上部壁122も窓部を有し、この実施例では、中心
のブリッジ154で離間した長円形の1対の窓部150及び152を有するのが
好ましい。1つの窓或いは複数の窓があることから、患者が図2の形成過程で樹
脂の詰まったシェルを噛んだ時、上部壁122の上側表面のシェルの中心のキャ
ビティから充填材樹脂の一部が押し出される。
【0026】 シェル120の上部壁122は第1の咬合面122Aを有し、さらに第1の面
と窓部との間に第2の窪んだ面122Bを有する。窪んだ面は、窓部の周りに窪
んだ縁を形成し、この窪んだ縁が窓部150及び152を介して押し出される樹
脂充填材を受容し、その窓部の周りに樹脂を保持するため、対向する歯66(図
8参照)の咬合面と接触して咬合面が形成される。
【0027】 同様に、シェル120の隣接面も、窓部132及び134の垂直な側面とシェ
ルの最も外側の隣接面128A及び130Aとの間に窪んだ領域128B及び1
30Bを有するのが好ましい。窪んだ領域128B及び130Bは窓部132及
び134の周りに窪んだ縁を形成し、その窪んだ縁がそれらの窓部を介して押し
出される樹脂充填材を受容する共に、隣接する歯62及び64(図8参照)に接
触する隣接面に樹脂を保持する。
【0028】 この実施例では、シェルの歯肉縁125及び127は階段型の断面形状を有す
るため、縁の周りに樹脂を受容して保持し、準備のできた歯と上質なシールを形
成する。本発明の別の特徴は、舌側の側壁126が頬側の側壁より短く、その比
率が3:4であることである。
【0029】 図14−図16は、前述した小臼歯の第2の実施例と本質的に同じ大臼歯のシ
ェルを示している。対応する構造要素及び形状は、同じ参照番号に100を加え
て示されているため、さらなる説明は必要ない。大臼歯との形状の違いを別にす
ると、小臼歯との大きな違いは、舌側の側壁226が頬側の側壁224より短く
、その比率が2:3であることである。
【0030】 図17−図24は、本発明の第3の実施例の小臼歯320及び大臼歯420の
シェルを示している。前述した実施例と共通の構造要素及び形状は、その同じ参
照番号に100を加えて示される。この実施例には幾つかの異なる点がある。第
1に、咬合壁即ち上部壁322、422は1つの窓部を有する。その形状は十字
型であり、図17及び図21に最も良く示されている。この形状では、上部壁3
22、422に樹脂充填材が押し出される領域が幾分大きくなるが、仕上った歯
冠の充填材を支持する間隔は狭い。第2に、シェルの歯肉縁が内側に傾斜してい
る。これは、図20の隙間325、327及び図24の隙間425、427に示
されている。
【0031】 第3の違いは、舌側の側壁326、426が頬側の側壁324、424より遥
かに短く、今回その比率は1:2である。この比率により、準備のできた歯の舌
側の側面に沿って垂直に位置する舌側の側壁の歯肉縁の自由度が極端に高まり、
シェルの頬側の先端部が頬側の側壁の歯肉縁に対して頬−舌方向に移動できる。
さらに短い舌側の側壁を使用することも可能であるが、舌側の縁または頬側の先
端部の位置の自由度のさらなる利点はなく、患者が図2に示される過程で樹脂の
詰まったシェルを噛んだ時、舌側に押し出される樹脂の流れを制御しにくい。フ
ァインガラス繊維を20%含むポリカーボネートが、この実施例の材料に好適で
ある。この樹脂は、スーパーTガラスを含むアクリル樹脂が好ましい。
【0032】 本発明のさらなる特徴及び利点は、第3の実施例に最も良く見られる。この実
施例では、患者の歯列の4つに分けた部分の全てに容易に適合する一般的な形態
を用いる。図7及び図8に示されるようなサイズの4種の大臼歯と4種の小臼歯
を備える8種のサイズ及び形状からなるキットは、研削しなくても後列の永久歯
の95%に対応できる。このキットには、右歯列や左歯列のために右または左の
鏡像シェルは必要なく、また下顎用や上顎用も必要ない。シェル320、420
は、頬−舌の軸に対して対称である。シェル320、420の全ての側壁は十分
に短く、患者が歯を咬合した時に容易に適合する。すなわち、準備した歯及び隣
接する歯、対向する歯の邪魔にならない。樹脂は、近遠心の側壁から制御されて
押し出され、良好な隣接面接触を形成する。また樹脂は、シェルの歯肉縁に沿っ
て押し出されて、準備した歯の全ての側面の精密な縁のシールとなる。舌側の側
壁326、426が頬側の側壁324、424よりかなり短いため、シェル32
0、420は、患者が樹脂の詰まったシェルを噛んだ時、頬側の側壁の顔側の歯
肉縁325、425に対して自由に回転する。この形態により、シェルの縁を研
削する必要がなくなると共に、咬合する歯に対するシェルの頬側の先端部の正確
な位置決めが容易となり、さらに歯冠の顔側(頬側)及び咬合面から余分な樹脂
及びシェルの材料をそれほど削る必要がない。
【0033】 本発明の好適な実施例を用いた本発明の原理の例示及び説明から、本発明の原
理から逸脱することなく、形態及び細部の変更が可能であることは明らかであろ
う。本明細書で記述した様々な新規の特徴を用いて、別の組み合わせにしたり、
或いは形状や寸法を変更することもできる。例えば、咬合面に1つの長円形の窓
を備えることも可能であり、また第2の実施例の階段形の歯肉縁を第1または第
3の実施例にも利用できる。さらに第2の実施例の窓部に隣接する窪んだ領域を
他の実施例に用いることもできる。また、すべての変更等は先述した請求の範囲
内であることを主張する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の一時的な歯冠を形成するためのポリカーボネートのシ
ェルの側面図である。
【図2】 図1のシェルで形成された歯冠の斜視図であり、一時的な歯冠の近遠心面の部
分的な窓部から押し出されるスーパーTアクリル樹脂でシェルが満たされた後、
準備できた歯の上に取付けられている。
【図3】 突出た樹脂をアクリルのバー(burr)で削るために患者の歯から取り外した図
2の一時的な歯冠の斜視図である。
【図4】 患者の準備できた歯に戻された削られた後の一時的な歯冠を示す図2に類似の
斜視図であって、咬合面の縁部に沿った影の部分は咬合調整のために研削される
領域を示している。
【図5】 咬合調整のために削られた後の一時的な歯冠を示す図4に類似の図面であって
、図の破線は、歯冠の近遠心側の窓部に延びている押し出されて削られた樹脂に
よって形成された前記一時的な歯冠の一部を示している。
【図6】 患者の歯列の側面図であって、本発明の準備のできた歯に適合する正しい近遠
心のサイズのシェルを選択する時に利用する隙間を示している。
【図7】 患者の歯列の平面図であって、本発明の準備のできた歯に適合する正しい近遠
心のサイズのシェルを選択する時に利用する隙間を示している。
【図8】 咬合−歯肉方向のサイズ決めを示す図6に類似の側面図である。
【図9】 本発明の小臼歯用のシェルの第2の実施例の上側からの斜視図である。
【図10】 本発明の小臼歯用のシェルの第2の実施例の底側からの斜視図である。
【図11】 図9及び図10のシェルの平面図である。
【図12】 図9及び図10のシェルの近遠心方向の立面図である。
【図13】 図12の線13−13に沿った断面図である。
【図14】 本発明の大臼歯用のシェルを示す図11に類似の平面図である。
【図15】 本発明の大臼歯用のシェルを示す図12に類似の立面図である。
【図16】 本発明の大臼歯用のシェルを示す図13に類似の断面図である。
【図17】 本発明の第3の実施例の小臼歯用のシェルを示す平面図である。
【図18】 本発明の第3の実施例の小臼歯用のシェルを示す立面図である。
【図19】 本発明の第3の実施例の小臼歯用のシェルを示す頬側端の図である。
【図20】 本発明の第3の実施例の小臼歯用のシェルを示す断面図である。
【図21】 本発明の第3の実施例の大臼歯用のシェルを示す平面図である。
【図22】 本発明の第3の実施例の大臼歯用のシェルを示す立面図である。
【図23】 本発明の第3の実施例の大臼歯用のシェルを示す頬側端の図である。
【図24】 本発明の第3の実施例の大臼歯用のシェルを示す断面図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成11年10月15日(1999.10.15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】 簡単に言えば、本発明は今日使用されている2つの従来の技術の利点を組み合
わせたものであり、自材形状技術及び特別に設計されたシェルの両方を用い、こ
れらの技術が単独で使用されたときの大きな欠点を避けている。このシェルは近
遠心の側壁に窓部を備える。自材形状の技術に用いられた類似のパテ状の材料或
いは樹脂を用いるが、形状がシェル及び部分的な窓部によって制御され、歯科医
が一時的な或いは長期的な仮の歯冠を形成する時間を削減できる。前記側壁のそ
れぞれは、前記隣接する歯と隣接面接触して押し出された樹脂を受容し保持する
べく、前記窓部に隣接する窪んだ或いはギザギザした領域を含む。シェルは短い
内側に隣接する側壁及び短い舌側の側壁となるように設計されていることから、
シェルを削る必要がない。これによって、歯科医の時間をさらに大幅に短縮でき
る。歯科医はこのようなシェルによってかなりの自由度が得られるため、ほとん
どの天然の大臼歯及び小臼歯は限られた範囲のサイズ、形の対称型のシェルに適
合する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),CA,JP,M X

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一時的或いは長期的な仮の歯冠を形成するためのシェルで
    あって、 咬合面を画定する上部壁と、 頬側の側壁と、 前記頬側の側壁から離間した舌側の側壁と、 準備のできた歯に適合する中心のキャビティを画定するべく互いに離間し、前
    記上部壁と頬側の側壁と舌側の側壁に繋がっている対向する近遠心の各側壁とを
    含み、 前記キャビティから隣接する歯に近遠心方向に樹脂が押し出されるように、少
    なくとも1つの近遠心の側壁がその側壁に部分的開口を形成する窓部を有するこ
    とを特徴とするシェル。
  2. 【請求項2】 前記窓部が、前記隣接する歯に対して隣接面の接触部を形
    成するのに十分な樹脂が前記キャビティから近遠心方向に押し出されるサイズで
    あり、前記キャビティからの前記樹脂の流れを制御するために前記歯冠の前記近
    遠心の側壁の表面領域より十分に小さいことを特徴とする請求項1に記載のシェ
    ル。
  3. 【請求項3】 前記窓部のサイズが、前記一時的な歯冠の前記近遠心の側
    壁の領域の約半分であることを特徴とする請求項1に記載のシェル。
  4. 【請求項4】 前記の近遠心の側壁の一方が、近遠心の第1の表面と、前
    記第1の表面と前記窓部との間の窪んだ第2の表面とを有し、前記第2の表面が
    押し出される樹脂を受容し保持する窪んだ縁を前記窓部の周りに形成することを
    特徴とする請求項1に記載のシェル。
  5. 【請求項5】 前記シェルの両方の近遠心の側壁が前記窓部の1つを有す
    ることを特徴とする請求項1に記載のシェル。
  6. 【請求項6】 前記シェルの上部壁が、前記キャビティから樹脂が咬合面
    方向に押し出されるための窓部を備えることを特徴とする請求項1に記載のシェ
    ル。
  7. 【請求項7】 前記シェルの上部壁が、頬−舌方向に延在するブリッジに
    よって近遠心方向に離間された2つの前記窓部を備えることを特徴とする請求項
    6に記載のシェル。
  8. 【請求項8】 前記シェルの上部壁が、第1の咬合表面と、前記第1の表
    面と前記窓部との間の第2の窪んだ表面とを有し、前記窓部の周りに押し出され
    る樹脂を受容し保持する前記窓部の周りの窪んだ縁を形成することを特徴とする
    請求項6に記載のシェル。
  9. 【請求項9】 前記頬側の側壁と前記上部壁とが頬側の先端部を形成し、
    前記頬側の先端部を含む前記頬側の側壁が咬合面−歯肉方向において患者の歯の
    長さより短い第1の長さに形成され、 前記舌側の側壁が咬合面−歯肉方向において前記頬側の側壁の前記第1の長さ
    より短い第2の長さに形成されるため、前記シェルの前記頬側の先端部が前記頬
    側の側壁の歯肉縁に対して頬−舌方向に自由に動くことを特徴とする請求項1に
    記載のシェル。
  10. 【請求項10】 前記上部壁及び側壁が、高分子材料から一体形成され、
    前記高分子材料と確実に接触して押し出された樹脂を受容し保持する前記窓部に
    隣接する窪んだ領域を備えることを特徴とする請求項1に記載のシェル。
  11. 【請求項11】 前記近遠心の側壁の前記窓部が概ねU型であり、前記近
    遠心の側壁の歯肉周辺に沿った境界がないことを特徴とする請求項1に記載のシ
    ェル。
  12. 【請求項12】 一時的或いは長期的な仮の歯冠を形成するためのシェル
    であって、 咬合面を画定する上部壁と、 頬側の側壁と、 前記頬側の側壁から離間した舌側の側壁と、 準備のできた歯に適合する中心のキャビティを画定するべく互いに離間し、前
    記上部壁と頬側の側壁と舌側の側壁と繋がっている対向する近遠心の各側壁とを
    含み、 前記シェルの上部壁が、前記キャビティから咬合方向に樹脂が押し出される窓
    部を備えることを特徴とするシェル。
  13. 【請求項13】 前記シェルの上部壁が、頬側の第1の表面と、前記第1
    の表面と前記窓部との間の第2の窪んだ表面とを有し、前記第2の表面が押し出
    される樹脂を受容し保持する前記窓部の周りの窪んだ縁を形成することを特徴と
    する請求項12に記載のシェル。
  14. 【請求項14】 前記シェルの上部壁の窓部が概ね十字型であることを特
    徴とする請求項12に記載のシェル。
  15. 【請求項15】 前記シェルの上部壁が、頬−舌方向に延在するブリッジ
    によって近遠心方向に離間された2つの前記窓部を備えることを特徴とする請求
    項12に記載のシェル。
  16. 【請求項16】 それぞれの近遠心の側壁が、樹脂が前記キャビティから
    近遠心方向に前記隣接する歯に押し出されるように、部分的開口を形成する窓部
    を前記側壁に備えることを特徴とする請求項12に記載のシェル。
  17. 【請求項17】 前記上部壁及び近遠心の側壁の窓部が、頬−舌方向に延
    在するブリッジによって分割されていることを特徴とする請求項16に記載のシ
    ェル。
  18. 【請求項18】 前記上部壁及び側壁が、高分子材料から一体形成され、
    前記高分子材料と確実に接触して押し出された樹脂を受容し保持する前記窓部に
    隣接する窪んだ領域を備えることを特徴とする請求項16に記載のシェル。
  19. 【請求項19】 前記頬側の側壁は咬合面−歯肉方向に第1の長さを有し
    、前記舌側の側壁は前記咬合面−歯肉方向に前記第1の長さより短い第2の長さ
    を有し、樹脂が前記キャビティから前記隣接する歯に対して隣接面方向に押し出
    されると共に舌方向に押し出され前記シェルの歯肉縁に沿ったシールとなるよう
    に、各近遠心の側壁がU型の部分的開口を形成する窓部を前記側壁に備えること
    を特徴とする請求項12に記載のシェル。
  20. 【請求項20】 前記頬側の側壁と前記上部壁とが頬側の先端部を形成し
    、前記頬側の先端部を含む前記頬側の側壁が咬合面−歯肉方向において患者の歯
    の長さより短い第1の長さに形成され、前記舌側の側壁が咬合面−歯肉方向にお
    いて前記頬側の側壁の前記第1の長さより短い第2の長さに形成されるため、前
    記シェルの前記頬側の先端部が前記頬側の側壁の歯肉縁に対して頬−舌方向に自
    由に動くことを特徴とする請求項12に記載のシェル。
  21. 【請求項21】 一時的或いは長期的な仮の小臼歯及び大臼歯の歯冠を形
    成するためのシェルであって、 咬合面を画定する上部壁と、 頬側の先端部を前記上部壁と形成する頬側の側壁と、 前記頬側の側壁から離間した舌側の側壁と、 準備のできた歯に適合する中心のキャビティを画定するべく互いに離間し、前
    記上部壁と咬合側壁と舌側の側壁と繋がっている対向する近遠心の各側壁とを含
    み、 前記頬側の先端部を含む前記頬側の側壁が咬合面−歯肉方向において患者の歯
    の長さより短い第1の長さに形成され、前記舌側の側壁が咬合面−歯肉方向にお
    いて前記頬側の側壁の前記第1の長さより短い第2の長さに形成されるため、前
    記シェルの前記頬側の先端部が前記頬側の側壁の歯肉縁に対して頬−舌方向に自
    由に動くことを特徴とするシェル。
  22. 【請求項22】 それぞれの近遠心の側壁が、樹脂が前記キャビティから
    近遠心方向に前記隣接する歯に押し出されるように、部分的開口を形成する窓部
    を備えることを特徴とする請求項21に記載のシェル。
  23. 【請求項23】 前記近遠心の側壁が、前記隣接する歯と隣接面接触する
    押し出された樹脂を受容し保持するべく、窓部に隣接する窪んだ領域を備えるこ
    とを特徴とする請求項22に記載のシェル。
  24. 【請求項24】 前記上部壁が、樹脂が前記キャビティから咬合面の方向
    に対向する歯に対して押し出されるべく、部分的開口を形成する窓部を備えるこ
    とを特徴とする請求項21に記載のシェル。
  25. 【請求項25】 前記上部壁が、前記対向する歯と接触することによって
    形成される位置に樹脂を受容し保持するべく、前記窓部に隣接する窪んだ領域を
    備えることを特徴とする請求項24に記載のシェル。
  26. 【請求項26】 前記側壁が、準備のできた歯の歯肉縁に沿って接触して
    シールするように樹脂を受容し保持するべく、その歯肉周辺に沿って窪んだ領域
    を備えることを特徴とする請求項24に記載のシェル。
  27. 【請求項27】 前記頬側の側壁が、前記歯冠の形成時のシェルの取り扱
    いのために、着脱可能なタブを備えることを特徴とする請求項21に記載のシェ
    ル。
  28. 【請求項28】 人間の永久歯である小臼歯及び大臼歯に適合するサイズ
    及び形状の多数のシェルを含み、前記各シェルが頬−舌軸に対して対象に形成さ
    れるため、選択されたサイズのシェルは患者の歯の左右及び上下の顎に交換可能
    に適合できることを特徴とする請求項21に記載のシェルのセット。
  29. 【請求項29】 少なくとも大臼歯に対して1つのシェル、小臼歯に対し
    て1つのシェルを含み、前記各シェルにおいて、準備のできた歯の近遠心の側面
    と隣接する歯の近遠心の側面との概ね中間に前記シェルの近遠心の側壁が位置す
    るように近遠心方向のサイズが形成されていることを特徴とする請求項28に記
    載のシェルのセット。
  30. 【請求項30】 大臼歯に対して2つのシェル、小臼歯に対して2つのシ
    ェルを含み、選択した1つの大臼歯に適合する第1及び第2のシェル及び小臼歯
    の第1及び第2のシェルの近遠心の側壁が、第1及び第2の幅を有し、少なくと
    も1つの幅が削らないでも2つの隣接する歯の間の準備できた歯に緩めに適合で
    きるため、前記近遠心の側壁の前記窓部から樹脂を押し出すことができ、前記隣
    接する歯に隣接面接触部を形成することを特徴とする請求項28に記載のシェル
    のセット。
  31. 【請求項31】 大臼歯及び小臼歯用の一時的或いは長期的な仮の歯冠を
    形成する方法であって、 咬合面を画定する上部壁と、対向する頬側の側壁及び舌側の側壁と、患者の口
    の中の準備できた歯に適合する中心のキャビティを画定するために離間して対向
    する各近遠心の側壁とを含むシェルであって、各近遠心の側壁に部分的開口を形
    成する窓部を備える、該シェルの形成過程と、 前記中心のキャビティを多量の樹脂充填材で満たす過程と、 前記準備のできた歯に前記シェル及び樹脂充填材を配置する過程と、 患者の口を閉じて前記準備のできた歯と前記樹脂の詰まったシェルを対向側の
    歯に押し付けることによって、前記キャビティ内の前記樹脂充填材を前記準備の
    できた歯の形に形成すると共に、前記シェルの前記咬合面の咬合接触を前記対向
    側の歯で確立し、かつ前記樹脂の一部が前記キャビティから前記近遠心の側壁の
    前記窓部を通って押し出され隣接する歯と隣接面接触部を形成する過程と、 形成され突出た樹脂充填材を備える前記シェルを前記準備のできた歯から取り
    外す過程と、 患者の歯列内の咬合面及び隣接面に適合する外側表面の形状に、前記シェル及
    び突出た樹脂充填材を整形する過程とを含む大臼歯及び小臼歯用の一時的或いは
    長期的な仮の歯冠を形成する方法。
  32. 【請求項32】 前記形成過程が、患者が口を閉じて歯を噛み合わせた状
    態で前記隣接する歯の間に緩く適合するように前記シェルのサイズを合わせるこ
    とを含む請求項31に記載の方法。
  33. 【請求項33】 前記シェルを、前記準備のできた歯と前記準備のできた
    歯に隣接する歯の近遠心の表面との概ね中間に前記シェルの近遠心の側壁が位置
    するサイズに形成することを特徴とする請求項32に記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記形成過程が、少なくとも2種の近遠心の幅のシェル
    を含むシェルのセットの形成と、前記シェルが前記隣接する双方の歯の間に0.
    5mmから1.0mmの隙間をもって容易に適合される近遠心の幅を有する前記
    シェルの1つの選択とを含むことを特徴とする請求項32に記載の方法。
  35. 【請求項35】 前記シェルが、患者が口を閉じて歯を噛み合わせた状態
    で、対向側の歯に対して前記シェルの咬合−歯肉方向の長さが容易に適合するよ
    うに形成されることを特徴とする請求項31に記載の方法。
  36. 【請求項36】 前記シェルが、前記準備のできた歯と前記対向側の歯と
    の概ね中間に前記シェルの上部壁が位置するように形成されることを特徴とする
    請求項35に記載の方法。
  37. 【請求項37】 前記形成過程が、少なくとも2種の近遠心の幅のシェル
    を含むシェルのセットの形成と、前記シェルの歯肉縁が前記準備のできた歯の歯
    肉縁に概ね適合するような咬合−歯肉方向の長さを有する前記シェルの1つの選
    択とを含み、前記シェルの咬合面が対向側の歯に対して0.5mmから1.0m
    m離れていることを特徴とする請求項35に記載の方法。
  38. 【請求項38】 前記シェルの頬側の側壁が頬側の先端部を有し、その咬
    合−歯肉方向の第1の長さが患者の歯の長さより短かくなるように形成され、前
    記頬側の側壁が第1の長さより短い第2の長さに形成されているため、前記樹脂
    で満たされたシェルが前記準備のできた歯に押し付けられた時、前記頬側の先端
    部が前記頬側の側壁の歯肉縁に対して頬−舌方向に自由に動くことを特徴とする
    請求項31に記載の方法。
  39. 【請求項39】 前記患者の口を閉じる過程で、少なくとも前記シェルの
    舌側の側壁の歯肉縁に沿って、前記シェルから前記樹脂の一部が押し出されて前
    記準備のできた歯と接触してシールが形成されることを特徴とする請求項38に
    記載の方法。
  40. 【請求項40】 前記形成過程が、シェルのセットを形成する過程を含み
    、前記セットが選択された大臼歯及び小臼歯の1つに適合するように第1及び第
    2のシェルを含み、その頬側の側壁が第1の長さその舌側の側壁が対応する第1
    の長さより短い第2の長さを有することから、削らなくても異なった長さの歯に
    適合することを特徴とする請求項31に記載の方法。
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