JP2002510795A - サニャック干渉計に基づく光ファイバ音響センサアレイ - Google Patents

サニャック干渉計に基づく光ファイバ音響センサアレイ

Info

Publication number
JP2002510795A
JP2002510795A JP2000542632A JP2000542632A JP2002510795A JP 2002510795 A JP2002510795 A JP 2002510795A JP 2000542632 A JP2000542632 A JP 2000542632A JP 2000542632 A JP2000542632 A JP 2000542632A JP 2002510795 A JP2002510795 A JP 2002510795A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
coupler
delay
sensors
delay portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000542632A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002510795A5 (ja
JP4181747B2 (ja
Inventor
バコック,ベンジャミン・ジェイ
ディゴネット,マイケル・ジェイ・エフ
キノ,ゴードン・エス
ショー,エイチ・ジョン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Leland Stanford Junior University
Original Assignee
Leland Stanford Junior University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Leland Stanford Junior University filed Critical Leland Stanford Junior University
Publication of JP2002510795A publication Critical patent/JP2002510795A/ja
Publication of JP2002510795A5 publication Critical patent/JP2002510795A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4181747B2 publication Critical patent/JP4181747B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01D5/00Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable
    • G01D5/26Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light
    • G01D5/32Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light with attenuation or whole or partial obturation of beams of light
    • G01D5/34Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light with attenuation or whole or partial obturation of beams of light the beams of light being detected by photocells
    • G01D5/353Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light with attenuation or whole or partial obturation of beams of light the beams of light being detected by photocells influencing the transmission properties of an optical fibre
    • G01D5/35383Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light with attenuation or whole or partial obturation of beams of light the beams of light being detected by photocells influencing the transmission properties of an optical fibre using multiple sensor devices using multiplexing techniques

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Gyroscopes (AREA)
  • Optical Transform (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 光ファイバ音響センサアレイは、公知の音響センサアレイのようにマッハ・ツェンダ干渉計に基礎を置くのではなく、サニャック干渉計に基礎を置く。光ファイバ音響センサアレイは水中の音響波を検出するために使用される。センサアレイをマッハ・ツェンダ干渉計ではなくサニャック干渉計に基づかせることにより、センサアレイのバイアス点が安定し、位相ノイズが低減し、ダイナミックレンジが拡大し、高価な狭線レーザを要求するのではなく広帯域信号光源の使用が可能になる。多数の音響センサをサニャック干渉計のアーキテクチャに多元化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】 【発明の分野】
本発明は、光がアレイを伝搬し、アレイから戻る光に対する音響信号の影響を
分析して音響信号の特性を決定する、光ファイバ音響センサアレイの分野に関す
る。
【0002】
【関連技術の説明】
光ファイバ系音響センサは従来の電子センサに取って代わる有望な技術である
。それらの利点としては、感度が高いこと、ダイナミックレンジが広いこと、軽
量であること、そして小型であることなどが挙げられる。共通のバスに多数の光
ファイバセンサを容易に多元化できることも、アレイ規模の拡大という観点で光
ファイバセンサを魅力的にしている。最近では、一対のファイバによって支持で
きるセンサ数を増やすために多数の小利得エルビウムドープファイバ増幅器(E
DFA)が光ファイバセンサアレイに組込まれ、成功を収めているが、これによ
っても大規模な光ファイバセンサアレイの競争力が増している。
【0003】 音響検出には、光ファイバセンサとしてはマッハ・ツェンダー干渉センサが選
ばれてきた。いかなる干渉センサにおいても、二乗余弦関数によって位相変調が
強度変調にマッピングされる。この非線形伝達関数のために、シヌソイド位相変
調により高調波の次数が高くなる。直角位相(干渉ビームの位相が/2だけずれ
ている)でバイアスされた干渉計の応答は第1次高調波で最高であり、第2次高
調波で最低である。この理由のために直角位相は好ましいバイアス点である。バ
イアス点が(たとえば外部の気温の変化により)直角位相から移動すると、第1
次高調波での応答が低下し、第2次高調波での応答が上昇する。干渉計が0でバ
イアスされているかまたは位相がずれている場合、第1次高調波は完全に消えて
しまう。この(直角位相からバイアス点が移動することに起因する)第1次高調
波での応答の低下は、信号のフェージング(fading)と呼ばれる。
【0004】 バイアス点が不安定であるため、マッハ・ツェンダー干渉センサでは特に、た
った今述べた信号のフェージングの問題が起こりやすい。信号のフェージングを
克服するためには、リターン信号を復調する必要がある。典型的な復調技術は位
相発生キャリア(PGC)機構であり、これには経路が不整合なマッハ・ツェン
ダー干渉センサが要求される(たとえばAnthony Dandridge, et al., Multiplex
ing of Interferometric Sensors Using Phase Carrier Techniques, Journal o f Lightwave Technology , Vol.LT-5, No.7, July 1987, pp.947-952を参照。)
このように経路が不均衡なことによりさらに、レーザ位相ノイズが強度ノイズに
変換されてしまい、マッハ・ツェンダー干渉センサアレイの性能が低周波数に制
限されてしまい、光源の線幅の要件が厳しくなる。このように狭い線幅の要件に
より、1.55mでの増幅マッハ・ツェンダー干渉センサアレイの開発が遅れて
きた。
【0005】 サニャック干渉計は光ファイバジャイロスコープにおいて広い用途を見出して
いる。(たとえばB. Culshaw, et al., Fibre optic gyroscopes, Journal of P hysics E (Scientific Instruments) , Vol.16,No.1, 1983, pp.5-15を参照。)
サニャック干渉計を音響波の検出に使用することが提案されている。(たとえば
E. Udd, Fiber-optic acoustic sensor based on the Sagnac interferometer, Proceedings of the SPIE-The International Society for Optical Engineerin g , Vol.425, 1983, pp.90-91; Kjell Krakenes, et al., Sagnac interferomete
r for underwater sound detection: noise properties, OPTICS LETTERS, Vol.
14, No.20, October 15, 1989, pp.1152-1145; and Sverre Knudsen, et al., A
n Ultrasonic Fiber-Optic Hydrophone Incorporating a Push-Pull Transducer
in a Sagnac Interferometer, JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY, Vol.12, No
.9, September 1994, pp.1696-1700を参照。)その共通経路設計のために、サニ
ャック干渉計は双方向性を有し、このためバイアス点は安定しており、信号のフ
ェージングの問題を排除し、光源の位相ノイズが強度ノイズに変換されることを
防ぐ。したがって、サニャック干渉計には、マッハ・ツェンダー干渉センサを低
周波数に制限する位相ノイズの問題がない。
【0006】
【発明の概要】
本発明の1つの局面は、光の光源を含む音響センサシステムである。カプラは
光源からの光を受け、光の第1の部分を第1のカプラポートに結合し、光の第2
の部分を第2のカプラポートに結合する。干渉ループの第1の端部は光の第1の
部分を受けるよう第1のカプラポートに結合され、第2の部分は光の第2の部分
を受けるよう第2のカプラポートに結合される。干渉ループは第1の方向に光の
第1の部分を第2のカプラポートに伝搬し、第1の方向とは反対の第2の方向に
光の第2の部分を第1のカプラポートまで伝搬する。干渉ループは遅延部分を含
む。遅延部分は干渉ループの第1の端部に近接した第1の端部と、第2の端部と
を有する。遅延部分は、遅延部分の第1の端部から遅延部分の第2の端部まで遅
延部分を通る光を時間的に遅延し、かつ遅延部分の第2の端部から遅延部分の第
1の端部まで遅延部分を通る光を時間的に遅延する。アレイは遅延部分の第2の
端部に結合された第1の端部と、ループの第2の端部に結合された第2の端部と
を有する。アレイは、アレイの第1の端部とアレイの第2の端部との間に結合さ
れた少なくとも第1の音響センサと第2の音響センサとを含む。第2の音響セン
サは第1の音響センサよりも遅延部分の第2の端部およびループの第2の端部か
ら離れたところに配置され、第2の音響センサが、第1の音響センサとは異なっ
た時間に光を受けるようにする。第1の音響センサおよび第2の音響センサはそ
れぞれ、第1および第2の方向にそれを通過する光を変調するよう、あたる音響
信号に応答する。少なくとも1つの検出器は干渉ループからカプラに戻る光を受
ける。検出器は第1の時間に第1の音響センサによって変調された光を検出し、
第1の時間後の第2の時間に第2の音響センサによって変調された光を検出する
。検出器は検出器出力信号を発生する。センサ毎に、反対方向にセンサを通って
伝搬する光パルスが異なった時間にこれを行なう。検出されることとなる音響信
号はループによって導入される時間遅延の間に変化するため、各センサを反対方
向に伝搬する2つの光信号は、音響信号によって引き起こされる異なった位相シ
フトを経験する。光信号がループのカプラで合成されると、異なった位相シフト
により、検出器によって検出される振幅変調が発生する。
【0007】 いくつかの実施例において、音響センサシステムは第2の遅延部分をさらに含
む。第2の遅延部分は、光の一部分のみが第2の遅延部分に伝搬するように干渉
ループに結合される。第2の遅延部分は、第1および第2のセンサの各々が、第
1の遅延部分の一部分のみによって遅延される光を伝搬し、さらには第1の遅延
部分および第2の遅延部分の両方によって遅延される光を伝搬するようにする。
これにより検出器は、第1および第2のセンサの各々からの少なくとも2対の干
渉し合う信号を受ける。
【0008】 特定的な実施例において、音響センサシステムは、アレイに配置され、第1の
センサと第2のセンサとの間の光を分割することにより生じる損失を補償する複
数の増幅器をさらに含む。
【0009】 いくつかの実施例において、第1の音響センサによって変調される光は、時間
分割多元化によって第2の音響センサによって変調される光から分離される。
【0010】 代替的な実施例において、光は光源で変調されて、リターン信号に周波数分割
多元化を施すようにする。このような実施例において、システムはチャーピング
周波数を発生する発生器をさらに含む。強度変調器はチャーピング周波数によっ
て光の光源からの光を変調する。電子遅延器はチャーピング周波数を受け、遅延
されたチャーピング周波数を発生する。ミキサは検出器出力信号および遅延され
たチャーピング周波数を混合して、第1および第2の音響センサの各々に対応す
るそれぞれのうなり周波数を発生する。各うなり周波数は、それぞれの第1およ
び第2の音響センサによって検出されるそれぞれの音響信号に対応するそれぞれ
の側帯域を有する。
【0011】 さらなる代替的な実施例において、リターン信号はコード分割多元化によって
多元化される。このような代替的な実施例において、音響センサシステムは、デ
ジタルコードを発生するコード発生器をさらに含む。強度変調器はデジタルコー
ドによって光源からの光を変調する。電子遅延器は選択された遅延をデジタルコ
ードに付与して、遅延されたデジタルコードを発生する。相関器は検出器出力信
号およびデジタルコードを相関づけて、第1および第2の音響センサのうちの選
択されたものによって感知された音響信号に対応する非多重化信号を発生する。
第1および第2のセンサのうちの選択されたものは選択された遅延器によって選
択される。電子遅延器を変更することにより、センサ信号の各々が順次非多重化
できるようになる。
【0012】 本発明は、センサを通って両方の偏光状態で光が伝搬することを保証するため
に、その中を伝搬する光を減偏光するための、ループに設けられた減偏光子を有
利に含んでもよい。
【0013】 本発明の別の局面は、第1のサニャック干渉計を含むサニャック干渉感知シス
テムである。第1のサニャック干渉計は、複数の隔てられた光のパルスとして光
を発生する光源を含む。カプラは光のパルスを第1のカプラポートおよび第2の
カプラポートに結合する。光路は第1のカプラポートからの光を第2のカプラポ
ートに結合し、第2のカプラポートからの光を第1のカプラポートに結合する。
光路は第1のカプラポートに近接した遅延部分を含む。遅延部分は、遅延部分を
通って遅延部分の第1の端部から遅延部分の第2の端部まで伝搬する光を時間的
に遅延し、さらには遅延部分を通って遅延部分の第2の端部から遅延部分の第1
の端部まで伝搬する光を時間的に遅延する。第1の音響センサは遅延部分の第2
の端部とカプラの第2の端部との間に結合される。第1の音響センサは、遅延部
分の第2の端部からの第1の光信号を第2のカプラポートに伝搬し、かつ第2の
カプラポートからの第2の光信号を遅延部分の第2の端部に伝搬する。第1の音
響センサは、あたる音響信号に応答して、第1および第2の光信号を変調する。
第2の光信号は遅延部分で遅延されて、第2の光信号が、第2の光信号がカプラ
の第2のポートに到達するのと実質的に同時にカプラの第1のポートに到達する
ようにする。第1の光信号および第2の光信号はカプラで干渉し合い、第1の干
渉出力信号を発生する。検出器は、第1の干渉出力信号を受けるよう結合される
。第2のサニャック干渉計は光源と、カプラと、光路と、遅延部分と、検出器と
、第2の音響センサとを含む。第2の音響センサは遅延部分の第2の端部とカプ
ラの第2のポートとの間に結合される。第2の音響センサは、遅延部分の第2の
端部およびカプラの第2のポートからずれて配置されて、第2の音響センサが、
カプラの第2のポートに第1の光信号が結合された後に、遅延部分の第2の端部
からの第3の光信号をカプラの第2のポートに結合するようにし、かつ第2の光
信号が遅延部分の第2の端部に結合された後に遅延部分の第2の端部にカプラの
第2のポートからの第4の光信号が結合されるようにする。第4の光信号は遅延
部分で遅延されて、第3の光信号がカプラの第2のポートに到達するのと実質的
に同時にカプラの第1のポートに到達するようにする。第3および第4の光信号
はカプラで干渉し合い、第1の干渉光信号が検出器によって検出された後に検出
される第2の干渉出力信号を発生する。
【0014】 本発明の別の局面は感知装置であり、これは光パルスの光源と、光カプラとを
含み、この光カプラは光パルスを受け、光パルスを第1のカプラポートおよび第
2のカプラポートに結合する。光ファイバループは第1のカプラポートからの光
を受けるよう結合された第1の端部と、第2のカプラポートからの光を受けるよ
う結合された第2の端部とを有する。第1のカプラポートからの光はループ中を
第1の方向に第2のカプラポートまで伝搬する。第2のカプラポートからの光は
ループ中を第2の方向に第1のカプラポートまで伝搬する。センサアレイは複数
のセンサを含む。各センサはループ中を第1の方向に伝搬する光のそれぞれの部
分と、ループ中を第2の方向に伝搬する光のそれぞれの部分を受ける。センサの
各々は、光のそれぞれの部分がセンサのうち第2のものを通って伝搬する前に、
センサの第1のものを通って光のそれぞれの部分が伝搬するように、異なる光路
長を有する。センサアレイは、ループの第2の端部よりもループの第1の端部に
光学的に近接して配置され、第1の方向に伝搬する光がループ中で遅延され、そ
の後センサアレイを通って伝搬し、かつ第2の方向に伝搬する光がセンサアレイ
を通って伝搬し、その後ループ中で遅延されるようにする。このように、反対方
向に所与のセンサを通って伝搬する光パルスは異なった時間にこれを行なう。検
出されることとなる音響信号はループによって導入される時間遅延の間に変化す
るため、2つの光信号は、音響信号によって引き起こされる異なった位相シフト
を経験する。光信号がループカプラで合成されると、異なった位相シフトにより
、検出器によって検出される振幅変調が引き起こされる。
【0015】 本発明の別の局面はパラメータを感知するための方法である。この方法による
と、光は、光のそれぞれの部分がループ中を第1および第2の方向に反対方向に
伝搬するように、光源からループを通って伝搬する。ループ中を伝搬する光は、
その中を通る光を変調するために感知されるパラメータに応答する、少なくとも
第1および第2のセンサを通る。第1および第2のセンサは、第2のセンサを通
る光が第1のセンサを通る光に対して遅延されるように、異なる光路長を有する
。第1の方向にループ中を伝搬する光は、第1および第2のセンサを通る前に遅
延される。第2の方向にループ中を伝搬する光は、第1および第2のセンサを通
った後に遅延される。第1および第2の方向に伝搬する光はカプラで干渉し合い
、第1および第2の方向に第1のセンサを通る光に応答する第1の出力信号を発
生し、かつ第1および第2の方向に第2のセンサを通る光に応答する第2の出力
信号を発生する。第2の出力信号は第1の出力信号に対して遅延される。
【0016】 本発明の別の局面は感知装置であり、これはカプラを含み、このカプラは光源
からの光を受け、かつ光の第1および第2の部分を第1および第2のカプラポー
トに結合する。光ループは第1のカプラポートと第2のカプラポートとの間に接
続され、第1のカプラポートからの光を第1の方向にループを通して第2のカプ
ラポートに伝搬し、第2のカプラポートからの光を第2の方向に第1のカプラポ
ートまで伝搬する。第1および第2の方向に伝搬する光はカプラで合成される。
センサアレイは、パラメータを感知する少なくとも第1および第2のセンサを含
む。第1および第2のセンサはそれぞれの第1および第2の光路を有する。第1
のセンサを通る第1の光路は、第2のセンサを通る第2の光路よりも光学的に短
い。光遅延部分はセンサアレイと第1のカプラポートとの間のループに位置づけ
られ、第1の方向に第1のカプラポートから伝搬する光が、センサアレイに到達
する前に光遅延部分によって遅延されるようにし、かつ第2の方向に第2のカプ
ラポートから伝搬する光が、センサアレイを通過した後に光遅延部分によって遅
延されるようにする。
【0017】 本発明の別の局面は、公知の音響センサアレイのようにマッハ・ツェンダ干渉
計に基礎を置くのではなく、サニャック干渉計に基礎を置く光ファイバ音響セン
サアレイである。光ファイバ音響センサアレイは水中の音響波を検出するために
使用される。センサアレイをマッハ・ツェンダ干渉計ではなくサニャック干渉計
に基づかせることにより、センサアレイのバイアス点が安定し、位相ノイズが低
減し、高価な狭線レーザを要求するのではなく広帯域信号源の使用が可能になる
。多数の音響センサをサニャック干渉計のアーキテクチャに多元化することがで
きる。
【0018】 添付の図面に関連して以下に本発明を説明する。
【0019】
【好ましい実施例の詳細な説明】
以下に、サニャックループの(ハイドロホンなどの)音響センサのアレイに関
連して本発明を説明する。好ましい実施例を説明する前に、単一ループサニャッ
ク音響センサの動作を簡単に説明する。
【0020】 単一ループサニャック音響センサ 簡単なサニャック系音響センサ100が図1に示される。サニャックループは
2つの部分、すなわち遅延ループ102とハイドロホン104とに分割される。
遅延ループ102は単に非常に長いファイバであり、典型的には1kmよりも長
い。ハイドロホン104はファイバの部分であり、ここで音響波が、ファイバに
伝搬する光信号の位相変調に変換される。音響波に対する応答性は典型的には、
ハイドロホン104におけるファイバの部分に最適なコーティングを選択し、フ
ァイバを適切な組成物のマンドレルのまわりに巻くことにより高められる。(た
とえばJ. A. Bucaro, et al., Optical fibre sensor coatings, Optical Fiber Sensors , Proceedings of the NATO Advanced Study Institute, 1986, pp.321
-338を参照。)ハイドロホン104のまわりに巻かれるファイバの長さは典型的
に10メートルから100メートルである。たとえば超蛍光ファイバ源(SFS
)などの光源110からの光は、3×3カプラ112によって時計回り(CW)
および反時計回り(CCW)のビームに分割される。3×3カプラ112の動作
は周知であり、たとえばSang K. Sheem, Fiber-optic gyroscope with [3×3] d
irectional coupler, Applied Physics Letters, Vol.37, No.10, 15 November
1980, pp.869-871に記載されている。
【0021】 ここでは3×3カプラ112を使用するものとして説明するが、他のカプラ(
たとえば2×2カプラおよび4×4カプラなど)を本発明の代替的な実施例に使
用してもよい。たとえば、2×2カプラを使用すると、一方の側のポートの両方
がサニャック干渉計を構成するよう使用される。他方の側の一方のポートは検出
ポートである。もう1つのポートはアレイに光を出射するために使用され、カプ
ラまたはサーキュレータが採用される場合には検出ポートとして使用され得る(
光ファイバジャイロスコープの場合と同様である)。一般に、サニャック干渉計
を構成するためにカプラのうち一方の側の2つのポートを使用し、検出ポート、
出射ポートまたはこれらの両方としてカプラの他方の側のポートを使用すれば、
いかなるn×mカプラを採用してもよい。
【0022】 分割後、CWビームはまず遅延ループ102中を進行し、その後ハイドロホン
104へと進み、CCWビームはまずハイドロホン104中を進行し、その後遅
延ループ12中を進む。CWビームがハイドロホン104中を進行する時間とC
CWビームがハイドロホン104中を進行する時間との時間遅延Tdelay(以下
、delayは「遅延」を表す)間、音響信号と同様にハイドロホン104で音響的
に誘導された位相変調が変化する。この位相変調の変化は反対方向に伝搬するビ
ーム間の位相の差にマッピングされ、これは、3×3カプラ112でビームが再
度合成される際に強度変調に変換される。この強度変調は後に第1の検出器12
0および第2の検出器122またはこれらの2つの検出器のうちの一方のみによ
って検出される。
【0023】 より明確には、音響信号がハイドロホン104のファイバに位相変調ηcos
(t)を誘導する場合、ハイドロホン104における干渉ビーム間の、結果とし
て生じる位相変調int(t)は下記の式によって与えられる。
【0024】
【数1】
【0025】 ただし、Tdelayは遅延ループを通る進行時間である。したがって、int(t
)はハイドロホン変調η、および音響変調周波数とループ遅延Tdelayとの積の
関数である。これは、int(t)がハイドロホン変調ηのみの関数であるマッ
ハ・ツェンダー干渉センサの場合とは異なる。音響周波数と時間遅延Tdelay
の積が(式1の1つ目の正弦項の最大値)の奇数倍であるときにサニャックルー
プ音響センサの感度が最高になる。この積をもたらす音響周波数は適切なループ
周波数と呼ばれ、感度が最高になる最低周波数である。水中での感知用途の多く
は10kHz未満の音響周波数の検出に関わる。適切なループ周波数が10kH
z未満になるようにするためには、50マイクロセカンド以上の遅延時間と、し
たがって10km以上の遅延ループ長さとが要求される。このため、サニャック
音響センサ100では、低音響周波数(<10kHz)の検出に大量のファイバ
が要求される。
【0026】 サニャック干渉計に特有な共通経路設計には、既に述べたようにバイアス点が
安定しており位相ノイズの問題がなくなる他にも、マッハ・ツェンダー干渉計に
勝る多くの利点がある。サニャック干渉計では、増幅自発放出(ASE)源の一
例として、超蛍光ファイバ源(SFS)などのコヒーレンス長の短い広帯域源の
使用が可能になる。このような光源は価格が低く、高いレベルのパワーを容易に
供給し得る。3×3カプラを使用するとサニャック音響センサが受動的に直角位
相付近にバイアスされることが示されている。(Sang K. Sheem, Fiber-optic g
yroscope with [3×3] directional coupler, Applied Physics Letters, Vol.3
7, No.10, 15 November 1980, pp.868-871; and H. Poisel, et al., Low-cost
fibre-optic gyroscope, Electronics Letters, Vol.26, No.1, 4th January 19
90, pp.69-70を参照。)3×3カプラの2つの検出ポートから信号を減じると、
SFS源の制限ノイズ源である光源過剰ノイズが低減し、ハイドロホンによる位
相変調によって誘導される強度変化が起こる。これにより、サニャック干渉計は
ショットノイズ制限性能に近づく。(Kjell Krakenes, et al., Sagnac interfe
rometer for underwater sound detection: noise properties, OPTICS LETTERS , Vol.14, No.20, October 15, 1989, pp.1152-1145を参照。)
【0027】 サニャック系音響センサに対するこれまでの研究は単一センサの構成に限られ
ていた。サニャック干渉計の持つ特有な利点のために、出願人は、大規模なアレ
イに配置されたマッハ・ツェンダー干渉センサをサニャック系センサに置き換え
ることが望ましいと判断した。上述の各サニャックセンサ100には何キロメー
トルものファイバが要求されるため、このような多数のセンサを大規模なアレイ
に挿入することは非実用的である。循環する遅延ループを使用してファイバ長さ
に関する要件を緩和する研究により、ファイバの量は大幅に低減したものの、循
環ループ内にEDFAが組込まれることにより高ノイズの問題のあるセンサが生
まれた。(たとえばJ.T. Kringlebotn, et al., Sagnac Interferometer Includ
ing A Recirculating Ring With An Erbium-doped Fibre Amplifier, OFS '92 C
onference Proceedings, pp. 6-9.を参照。)以下に、要求されるファイバ量を
低減するための新規な方策を記載する。
【0028】 サニャック干渉計に基づく新規なセンサアレイ 以下に記載するように、出願人は、多数のセンサを同一の遅延ループに多元化
することにより、サニャック系の大規模アレイに要求されるファイバ量を低減す
る新規なシステムを見出し、実用的なサニャックセンサアレイ(SSA)を生み
出した。図2に示されるように、本発明によるサニャックセンサアレイ200は
単一遅延ループ214に装着された梯子状の形態のハイドロホン212(i)の
アレイ210を含む。たとえば、図2は、それぞれの段216(1)、216(
2)…216(N)に置かれたN個のハイドロホン212(1)、212(2)
…212(N)を有するサニャックセンサアレイ210を示す。サニャックセン
サアレイ210の各段216(i)は、それぞれのハイドロホン212(i)の
周りに巻かれた単一ファイバを含む。遅延ループ214およびアレイ210を通
りカプラ220に戻る3×3カプラ220からのすべての経路には別個のサニャ
ック干渉計が設けられる。したがって、N個のセンサ212のアレイの場合、N
個の別個のサニャック干渉計が設けられ、これらの各々が、図1に示される単一
ループサニャックセンサ100と同様に動作する。各サニャック干渉計は空間に
おける別個の点、すなわちハイドロホン212(i)の場所で、音響信号を測定
する。たとえば、遅延ループ214と段216(1)とを含むサニャック干渉計
はハイドロホン212(1)で音響信号を測定する。さらに、各サニャック干渉
計はループ中の他の場所における音響信号(たとえばノイズ)も受け、後に説明
するようにこのノイズは有利に低減される。
【0029】 サニャックセンサアレイ200は時間分割多元化(TDM)構成(TDMでは
ない機構を後に説明する)において最も容易に理解できる。光源222(これは
有利には従来のパルス源を含むか、または外部変調器を有するCW源を含み得る
)は光パルスを発生し、この光パルスはカプラ220の第3のポートを介してサ
ニャックループに入り、図2に示されるようにCWおよびCCW方向の両方に伝
搬する。アレイ210に到達すると、CCWパルスは一連のN個の別個のパルス
に分割される。この時点で、CW入力パルスはまだアレイ210には到達してお
らず、依然として単一パルスである。CWパルスは、アレイ210に到達すると
一連のN個のパルスに分割される。一連のCWパルスの各々はそれぞれの段21
6(i)中を進行した後に3×3カプラ220に戻り、反対方向に同じ段216
(i)を通って進行したCCW連のパルスを干渉する。このため、N個のパルス
が第1の検出器230と第2の検出器232とによって検出され、各パルスはN
個のサニャックループのうちの1つのCWおよびCCWパルス(すなわちそれぞ
れの同じ段216(i)を通って反対方向に進行した2つのパルス)を含む。異
なった組合せの段中を進行したパルスは同じ光学経路を辿らないため、このよう
なパルスがカプラ220で時間的に一致することはなく、したがってカプラ22
0で互いに干渉し合わない。隣接するセンサからのパルスの重複を避けるため、
パルス幅は隣接するセンサ間の遅延の差よりも小さくする必要がある。
【0030】 図3に示されるように、有利には、マッハ・ツェンダー干渉センサアレイにE
DFAが付与された場合と全く同様に、アレイ部分210に小利得エルビウムド
ープファイバ増幅器(EDFA)240が付与される。(たとえば Craig W. Ho
dgson, et al., Optimization of Large-Scale Fiber Sensor Arrays Incorpora
ting Multiple Optical Amplifiers-Part I:Signal-to-Noise Ratio, JOURNAL O
F LIGHTWAVE TECHNOLOGY, Vol.16, No.2, February 1998, pp. 219-223; Craig
W. Hodgson, et al., Optimization of Large-Scale Fiber Sensor Arrays Inco
rporating Multiple Optical Amplifiers-Part II:Pump Power, JOURNAL OF LIG
HTWAVE TECHNOLOGY, Vol.16, No.2, February 1998, pp.224-231;Jefferson L.
Wagener; et al., Novel Fiber Sensor Arrays Using Erbium-Doped Fiber Ampl
ifiers, JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY, Vol.15, No.9, September 1997, p
p.1681-1688;and C.W. Hodgson, et al,. Large-scale interferometric fiber
sensor arrays with multiple optical amplifiers, OPTICS LETTERS, Vol.22,
No.21, November 21, 1997, pp.1651-1653を参照。)EDFA240により、結
合および消散損失として損失した信号のパワーを再現すると、単一アレイ210
によって支持できるセンサの数が増加する。EDFAは有利には、分割カプラ2
44および第1の波長分割多元化(WDM)カプラ246および第2のWDMカ
プラ248によって、1つまたは2つ以上のポンプレーザ源242を用いてポン
プ処理される。
【0031】 サニャックアーキテクチャを使用しているため、サニャックセンサアレイ20
0は、上述の単一ループサニャック系センサ100の利点のすべてを有する。共
通経路設計により、干渉カプラ220における光源位相ノイズから強度ノイズに
ノイズが変換されるという問題がなくなる。光源222はファイバASE(増幅
自発放出)源(すなわち上記SFS)であってもよく、これは高価でなく1.5
5mで高いパワーを提供する。3×3カプラ220を用いると、すべてのセンサ
を直角位相付近に受動的にバイアスできるようになる。さらに、3×3カプラ2
20は、検出器230および232で2つの干渉出力を検出し、かつ光源過剰ノ
イズを低減するために2つの検出器の出力を使用するための好都合な手段を提供
する。(たとえば K. Krakenes, et. al., Sagnac interferometer for underwa
ter sound detection: noise properties, OPTICS LETTERS, Vol.14, 1989, pp.
1152-1154を参照。これは、2つの検出器および単一サニャック干渉計の併用を
記載している。) 以下に、新規なサニャックセンサアレイ200の特性を具体的に説明し、その
後に、サニャック干渉計の使用により得られる周波数応答およびダイナミックレ
ンジをより詳細に説明する。その後、非ハイドロホンファイバループセグメント
からの分散ピックアップの大きさの算出について述べ、この際ピックアップの大
きさを低減するための技術についても述べる。偏光についても説明する。その後
、サニャック設計によってもたらされる新規なノイズ源について説明する。最後
に、サニャックセンサアレイのTDM以外の多元化機構を説明する。
【0032】 上ではアレイ210の各段216(i)の単一センサに関して説明したが、各
段216(i)が、本発明では、たとえば引用によって援用される1997年3
月11日に出願された米国特許出願番号第08/814,548号に記載されて
いるような多数のセンサを有するサブアレイを有利に含んでもよいことを理解さ
れたい。(さらに C.W. Hodgson, et al., Large-scale interferometric fiber
sensor arrays with multiple optical amplifiers, Optics Letters, Vol.22,
1997, pp.1651-1653; J. L. Wagener, et al., Novel fiber sensor arrays us
ing erbium-doped fiber amplifiers, Journal of Lightwave Technology, Vol.
15, 1997, pp.1681-1688; C.W. Hodgson, et al., Optimization of large-scal
e fiber sensor arrays incorporating multiple optical amplifiers, Part I:
signal-to-noise ratio, Journal of Lightwave Technology, Vol.16, 1998, p
p.218-223; and C.W. Hodgson, et al., Optimization of large-scale fiber s
ensor arrays incorporating multiple optical amplifiers, Part II: pump po
wer, Journal of Lightwave Technology, Vol.16, 1998, pp.224-231を参照。)
【0033】 周波数応答 先ほど述べたとおり、サニャックセンサは式1によって表される周波数依存応
答を有する。1/(2・Tdelay)として定義される適切なループ周波数をはる
かに下回る周波数では、検出可能な最小の音響信号は音響周波数の逆数となる。
このように周波数の低下に伴う音響感度の低下は、サニャック音響センサの深刻
な問題であった。しかしながら、このような周波数の低下に伴う感度の低下は好
都合にも、海中のノイズの下限に関係すると指摘されている。(たとえば Sverr
e Knudsen, Ambient and Optical Noise in Fiber-Optic Interferometric Acou
stic Sensors, Fiber-Optic Sensors Based on the Michelson and Sagnac Inte
rferometers: Responsivity and Noise Properties, Thesis, Chapter 3, Norwe
gian University of Science and Technology, 1996, pp.37-40を参照。)理想
的には、所与の周波数での、アレイの検出可能な最小音響信号が、その周波数に
おける海中ノイズの下限未満の一定の量であることが望ましい。したがって、検
出可能な最小音響信号は海中ノイズの下限の上昇に合う低周波数で上昇し得る。
実際、本発明のサニャックセンサアレイ200の周波数応答では、海中ノイズの
下限と音響感度とがよく合っている。このことは図4に示され、サニャックセン
サアレイの検出可能な最小音響信号は曲線250として描かれ、ここでは光学ノ
イズの最低値が
【0034】
【数2】
【0035】 図4にはさらに、これらの周波数における3つの主要な海中ノイズ源の海中ノイ
ズの下限と、3つの源からのノイズの、結果として得られる合計値とが示される
。曲線252は、海荒れ、地震、および火山の噴火によるノイズを表わす。曲線
253は船舶に起因する光ノイズを表わす。曲線254はDSS0(遠方の船舶
および嵐)のノイズを表わす。曲線256は3つの主要な源からのノイズの下限
の和(すなわち曲線252、253および254の和)を表わす。(たとえば、
Robert J.Urick, The noise background of the sea: ambient noise level, Pr
inciples of Underwater Sound, 3rd Ed., Chapter 7, McGraw-Hill, 1983, pp.
202-236を参照。)サニャックセンサアレイ200の、検出可能な最小音響信号
は、10kHz未満のすべての周波数において、海中ノイズの下限未満の、ほぼ
一定量の検出可能な信号をもたらすように増加する。このため、サニャックセン
サアレイ200の周波数依存応答により低周波数音響検出は制限されない。マッ
ハ・ツェンダーアレイはサニャックセンサアレイと同じ傾向、すなわち低い周波
数に向かうほど感度が低下するという傾向を示すが、マッハ・ツェンダーアレイ
の場合、感度の低下はサニャックベースのセンサの場合よりも小さい。
【0036】 マッハ・ツェンダー干渉計およびサニャックセンサアレイ200は類似した周
波数依存応答を示すが、それらの周波数応答の源は基本的に異なる。マッハ・ツ
ェンダー干渉センサアレイにおける検出可能な最小信号の増加は、光学ノイズの
下限の上昇による。この光学ノイズの下限の上昇の原因は、経路が不均衡なマッ
ハ・ツェンダー干渉計によって生じる位相ノイズである。
【0037】
【数3】
【0038】 この差異の重要性は、図5に示される、マッハ・ツェンダー干渉センサアレイ
およびサニャックセンサアレイ200のダイナミックレンジを検証するとわかる
だろう。センサのダイナミックレンジは、検出可能な最小および最大位相シフト
によって制限される。干渉センサの場合、検出可能な最大位相シフトは干渉計の
非線形応答によって制限され、検出可能な最小位相シフトは光学ノイズの下限に
よって制限される。マッハ・ツェンダー干渉センサアレイもサニャックセンサア
レイも、音響周波数範囲にわたって一定である、検出可能な最大位相シフトを有
する。しかしながら、サニャックセンサアレイ200は、光学ノイズ最低値が一
定であるため、検出可能な最小位相シフトは一定であるが、この一方でマッハ・
ツェンダー干渉センサアレイでは、経路不均衡干渉計によって導入される位相ノ
イズによって引起される光学ノイズの最低値の上昇により、検出可能な最小位相
シフトが増加してしまうという問題がある。したがってサニャックセンサアレイ
200はすべての音響周波数において一定のダイナミックレンジを有するが、こ
の一方でマッハ・ツェンダー干渉センサアレイのダイナミックレンジは音響周波
数の低下と共に縮小する。これは図5に示され、ここでは、サニャックセンサア
レイ200とマッハ・ツェンダー干渉センサアレイとについて、検出可能な最小
および最大音響信号(dBの任意の単位)が示される。図5に示されるように、
いずれのアレイも1kHzを超えるところではおよそ100dBのダイナミック
レンジを有し、位相ノイズによってマッハ・ツェンダー干渉センサアレイは制限
されない。10Hzにおいて、位相ノイズはマッハ・ツェンダー干渉センサアレ
イを左右するが、そのダイナミックレンジはおよそ74dBまで縮小する。この
一方で、サニャックセンサアレイ200のダイナミックレンジはおよそ100d
Bのままである。
【0039】 適切なループ周波数よりも十分に低い周波数でのサニャックセンサアレイ20
0の周波数応答を、遅延ループ長さおよびハイドロホン応答性の関数として検証
すると興味深い。これらの周波数においては、等式1のsin(Tdelay/2)
の係数はTdelay/2に近似し得、これはサニャックセンサアレイ200の応答
性がhとTdelayとの積に比例することを示す。h自体は各ハイドロホン212
(i)のファイバの量に比例し、Tdelayは遅延ループ214のファイバの量に
比例する。したがって、適切なループ周波数によりも十分に低い周波数における
応答性は、ハイドロホンのファイバ長さと遅延ファイバ長さとの積に比例する。
図6は、いくつかのサニャックセンサアレイ構成に関する検出可能な最小音響信
号を示し、ここでは各ハイドロホン212(i)のファイバの長さと遅延ループ
214のファイバの長さとの積は一定であるが、遅延ループ214と各ハイドロ
ホン212(i)との間のファイバの相対的分布は変化する。たとえば、曲線2
60は、その遅延ループ214に45kmのファイバを有しかつ各ハイドロホン
212(i)に100mのファイバを有するサニャックセンサアレイ200の周
波数応答を表わし、曲線262は、その遅延ループ214に30kmのファイバ
を有しかつ各ハイドロホン212(i)に150mのファイバを有するサニャッ
クセンサアレイ200の周波数応答を表わし、曲線264は、その遅延ループ2
14に15kmのファイバを有しかつ各ハイドロホン212(i)に300mの
ファイバを有するサニャックセンサアレイ200の周波数応答を表わす。図示さ
れるように、各サニャックセンサアレイ200の感度は低周波数では等しいが、
それらのそれぞれの適切なループ周波数によって与えられる種々の周波数におい
て、最高の感度になる。したがって、低周波数における所与の検出可能な最小音
響信号については、遅延ループ214およびハイドロホン212(i)のファイ
バ長さを選択するにあたっては依然としてある程度の自由度がある。この自由度
は、要求されるファイバの総量を最小限にしたり、または遅延ループ長さを最短
にするといった、他の基準をサニャックセンサアレイ200が満たせるようにす
る。
【0040】 サニャックセンサアレイのダイナミックレンジの拡大 上述のとおり、サニャックセンサアレイ200は位相ノイズの影響を受けない
ため、低音響周波数におけるそのダイナミックレンジはマッハ・ツェンダー干渉
センサアレイの場合よりも大きい。理想的には、アレイ200は、よく見られる
最も強い音響信号および最も弱い音響信号を検出するために十分なダイナミック
レンジを提供する。この要件は、およそ150dBの要求ダイナミックレンジで
あると解されることが多い。マッハ・ツェンダー干渉センサアレイにおいてこの
ように大きなダイナミックレンジを達成するためには、異なる位相応答性を有す
る2つの別個のセンサが要求され、これらの各々は150dBの全ダイナミック
レンジの部分を検出する。この機構の明らかな欠点は、2つのセンサアレイ(す
なわち2倍の数のハイドロホン、段、光源および検出器)が要求されることであ
る。実際には、N個のハイドロホンを支持し得るアレイによりN/2個の点でし
か音響信号を検出できない。
【0041】 サニャックセンサアレイ200では、付加的なハイドロホン212を使用する
ことなく広いダイナミックレンジを達成できる。サニャックセンサアレイの位相
応答性は、等式1に示されるようにハイドロホンの応答性と遅延ループの長さと
の関数であるため、ハイドロホンのアレイ全体の位相応答性は遅延ループの長さ
を加減すると変更できる。図7の変形センサアレイ200に示されるように、そ
れぞれ長さL1およびL2を有する2つの別個の遅延ループ214(1)および2
14(2)を同時に使用することにより、アレイ266の検出範囲を飛躍的に拡
大できる。アレイ266はこのとき2N個の別個のサニャックループを有する。
各ハイドロホン212(i)は2つの遅延ループ経路の各々について別個の信号
を戻し、各遅延ループ214(1)および214(2)の長さによりその信号の
音響検出範囲が決定する。各ハイドロホン212(i)の全音響検出範囲はハイ
ドロホン212(i)を包囲する2つのサニャックループセンサの各々の検出範
囲を合わせたものである。長さL1およびL2により音響検出範囲が設定される。
長さL1+L2は、アレイ266により対象の最も小さな音響信号が検出できるよ
うに選択される。遅延ループ214(1)の長さL1はこの場合、短い方の遅延
ループの中のみを進行する信号の検出範囲が遅延ループ214(1)および21
4(2)の両方の中を進行する信号の検出範囲の上方にくるよう選択される。T
DMシステムでは、第2のループの挿入により、光源パルスの繰返し周波数が半
分になり、2N個のパルスが戻るための時間を確保するようにし、遅延ループ2
14(1)および214(2)の長さはパルスの重複が起こらないように選択さ
れる。繰返し周波数が半分になるため、個別の各信号のダイナミックレンジが3
dBだけ縮小する。この縮小は、2つの別個の信号のダイナミックレンジを負担
することによって達成される全ダイナミックレンジの拡大によって相殺される以
上のものである。図7では、第2の遅延ループ214(2)は、第2の遅延ルー
プ214(2)を通過する光すべてが第1の遅延ループ214(1)を通過する
ように位置づけられる。これに代えて、2つの遅延ループ214(1)、214
(2)は、第2の遅延ループ214(2)を通過する光が第1の遅延ループ21
4(1)を通過しないように光学的に平行であってもよいことが理解されるべき
である。このような場合、第2の遅延ループ214(2)のファイバ長さは第1
の長さと第2の長さとの和(すなわちL1+L2)となるであろう。しかしL1
2よりもかなり短いため、このような調節は不可欠ではない。図7の実施例で
は、第1の遅延ループの長さを第2の遅延ループの長さに加えることによりファ
イバ要求量の総量を減少させている。
【0042】 図8は、各信号のダイナミックレンジが100dBであり比L1/L2が500
0に設定されたアレイ266に2つの遅延ループ214(1)、214(2)を
使用することによって得られる、拡大ダイナミックレンジをを示す。図示される
ように、アレイ266ではこの場合、ハイドロホンの数を増加させることなく(
およそ160dBの範囲である)対象の全ダイナミックレンジにわたる検出が可
能である。
【0043】 分散感知 サニャックセンサアレイ266において、干渉計の位相変調は、干渉する3×
3カプラ220で強度変調に変換され得る。この全サニャックループにわたる分
散感知は音響センサアレイには不利である。実用的にするために、音響センサア
レイは空間における(すなわちハイドロホンにおける)別個の多数の点において
音響信号をサンプリングし、これらの信号を独立して戻す必要がある。マッハ・
ツェンダー干渉センサアレイは、干渉計が小さな空間に制限されその点でしか感
知しないため、これを達成する。サニャックセンサアレイ266を実用的なもの
にするために、サニャックループの分散感度を減少する必要がある。
【0044】 干渉計におけるファイバ容積により遅延ループ214が構成され、これは2つ
の位置に置かれる。第1の位置では、図9Aに示されるように乾いた端部(すな
わち水中ではない所にある)に光源222および検出電子装置(すなわち検出器
230および検出器232)が設けられる。ここで、遅延ループ214は外部変
調があれば最小限にするために環境的に遮蔽され得る。しかしながら、濡れた端
部をアレイ部分210に接続するダウンリードファイバ270、272は干渉計
の部分である。第2の可能性としては、図9Bに示されるようにアレイ210を
有する濡れた端部(すなわち水中にある)に遅延ループ214に置くことである
。このようなものとして、遅延ループ214は乾いた端部に置かれた場合と同様
には分離できないが、ダウンリードファイバ270、272、274は干渉計の
外側にあるため感知しない。ダウンリードおよび遅延ループ分散ピックアップの
相対的な大きさは、この構成が特定の用途に最適となるようにする。遅延ループ
214が乾いた端部(図9A)に置かれる場合には、ダウンリードファイバ27
0、272は、極度に大きな位相変調を誘導し得る、これらのファイバの湾曲お
よび振動といった物理的移動を防止するよう静止状態に維持される必要がある。
これらは、音響的に誘導される位相変調とは反対の、ファイバの運動によって誘
導される位相変調である。(このような物理的移動は牽引アレイの場合には問題
であるが静止アレイの場合には深刻な問題ではないだろう。)このため、遅延ル
ープ214が乾いた端部(図9A)に置かれる場合、サニャックセンサアレイ2
10の濡れた端部全体が静止状態にされるべきである。しかしながら、濡れた端
部(図9B)に遅延ループ214が置かれる場合、図9Bの3×3カプラ220
の右側の部分だけしか静止状態に置く必要はない。なぜなら、ダウンリードファ
イバ270、272、274はこの場合干渉計の部分ではないからである。遅延
ループ214が濡れた端部(図9B)に置かれる場合、遅延ループファイバを感
度抑制せねばならない。遅延ループ214は、遅延ループファイバを感度抑制さ
れた円柱(図示せず)の周りに巻付けることによって静止状態にすることができ
、これによりファイバの動きをなくし、分散ピックアップ信号の主源を音響的に
ピックアップできるようにする。音響的に誘導された位相変調までファイバを感
度抑制するほうが、運動によって誘導された位相変調までファイバを感度抑制す
ることよりも容易であるため、牽引アレイの用途では、濡れた端部(図9B)に
遅延ループ214を置く方が好ましく、これを以下により詳細に説明する。
【0045】 遅延ループにおいて誘導される音響ピックアップノイズの算出 本章では、図9(B)のサニャックセンサアレイ210の音響的に誘導された
ハイドロホン位相変調と比較した、音響的に誘導された分散ピックアップノイズ
の大きさの推定値を導出する。遅延ループおよびバスファイバ(各ハイドロホン
を遅延ループおよび3×3カプラに接続するファイバ)における音響信号のピッ
クアップにより結果として生じる分散位相変調に起因する強度変調は、ノイズ源
であると考えられ得る。以下の説明では、サニャックセンサアレイの1つのルー
プが、図10に示されるように長さLdの遅延ファイバ、長さLbのバスファイバ
、および長さLhのハイドロホンファイバだけをを含み、合計の長さLを含むも
のとして説明する。また、LdはLbおよびLhよりもはるかに大きいとする。音
響信号に対するファイバの位相応答性は、圧力に依存する伝搬定数βから結果と
して得られる。一般に、位置lおよび時間tでの伝搬定数の圧力依存成分は下記
のように表される。
【0046】
【数4】
【0047】 ただし、β0は0圧力伝搬定数であり、R(l)はファイバの正規化位相応答性
であり、P(l,t)は空間および時間の関数としての圧力である。周波数ζの
シヌソイド音響信号を想定すると、等式2は下記のように書換えられ得る。
【0048】
【数5】
【0049】 ただし、P0は定常状態圧力であり、Pmは圧力変調の振幅であり(lからは独立
していると仮定する)、さらにυ(l)は音響波の空間位相変化を含む。一般に
、l=l1からl=l2までの音響的に誘導された位相変調によるサニャックルー
プの干渉ビーム間の誘導位相差は下記の積分によって与えられる。
【0050】
【数6】
【0051】 等式5は、ハイドロホン、バスおよび遅延ファイバの音響変調による干渉ビーム
間の位相差を決定するために使用できる。
【0052】 ハイドロホンファイバの場合、等式5はl1=ld+lb/2からl2=ld+lb /2+lhまでから積分される。υ(l)はこの範囲にわたって一定である(す
なわち音響波長はハイドロホンの大きさよりもはるかに大きい)ものとする。ま
た、ファイバの正規化位相応答性R(l)は一定でありかつこの範囲ではRh
等しいものとする。この場合、等式5はハイドロホンファイバ変調による干渉ビ
ーム間の位相差振幅を表わす。
【0053】
【数7】
【0054】 ただし、ζLh/2υ<<1とする。等式2が等式1に与えられる式に適合するこ
とに注目されたい。
【0055】 バスファイバについては、等式5はl1=ldからl2=ld+lb/2までまず
積分され、その後上下バスラインの両方を含むようl1=L−lb/2からl2
Lまで積分される。ここでもまた、R(l)は一定であり、すべてのバスファイ
バについてRdに等しいため、υ(l)は等式5の積分式において一定である。
ファイバ変調による干渉ビーム間の位相差振幅は下記のとおりになる。
【0056】
【数8】
【0057】 ただしζLh/2υ<<1であるとする。υ(l)は一定であり、ζLh/2υの振
幅はφb intを増加するように作用すると仮定するため、バスファイバにとっては
最悪のケースとなる。
【0058】 遅延ファイバについては、等式5はl1=0からl2=ldまで積分され、先ほ
どと同様に、υ(l)はこの範囲にわたって一定であるとし(すなわち遅延ルー
プコイルは音響波長よりもはるかに小さい)、R(l)は一定であり積分式にわ
たってRdに等しいとする。この場合、等式5により、遅延ファイバ変調による
干渉ビーム間の位相差振幅が下記の式で表わされる。
【0059】
【数9】
【0060】 ただしζ(Lb+Lh)/2υ<<1であるとする。 等式6から8により、これらの位相変調振幅の相対的な大きさを算出できる。
まず、標準的なプラスチックコーティングファイバの正規化位相応答性Rは、た
とえば J.A. Bucaro, et al., Optical fibre sensor coatings, Optical Fiber
Sensors, Proceedings of the NATO Advanced Study Institute, 1986, pp.321
-338に記載されているように-328 dB re 1/μPa である。一方、たとえば C.C.
Wang, et al., Very high responsivity fiber optic hydrophones for commerc
ial applications, Proceedings of the SPIE-The International Society for
Optical Engineering, Vol.2360, 1994, pp.360-363に記載されているように、
中空の心棒で作られた、ファイバが巻きつけられた電流ハイドロホンの正規化位
相感度は-298 dB re 1/μPa であり、標準的なファイバよりも30dBだけ高い
ことに留意されたい。遅延ループおよびバスファイバが標準的プラスチックコー
ティングファイバの正規化位相応答性を有し、ハイドロホンファイバが中空の心
棒に巻きつけられると仮定すると、RdのRbまたはRdに対する比はおよそ30
dBである。したがって、等式6から8を得るための簡略化する仮定に基づくと
、下記の式が得られる。
【0061】
【数10】
【0062】 したがって、ハイドロホンファイバがサニャックループ全体のうち比較的少量の
部分をなすにも関わらず、ハイドロホンファイバにおける音響的に誘導された位
相変調の大きさは、最も離れた場所にあるハイドロホンの場合でも、遅延ループ
ファイバおよびバスファイバにおける音響的に誘導された位相変調よりも大きい
。以下に、空の段を使用する、このレベルの分散ピックアップノイズに対処する
ための手段を記載する。
【0063】 遅延ループファイバに関する等式5の積分式を評価するために、/Ld未満の
ものすべてについてR(l)=Rdであると仮定する。このR(l)が一定であ
るため、l=(L−Ld)からLdまでの、等式5の積分に対する影響が排除され
る(被積分関数が約L/2の奇関数になるからである)。しかしながら、長いフ
ァイバを巻くと、R(l)がlに幾分依存するようになる(これはおそらくファ
イバの内層のRが外層とは異なるためである)。これらのR(l)の変化により
遅延ループのピックアップがl=L−LdからLdまで増加する。このピックアッ
プを低減するためには、まずR(l)を約L/2の偶関数にして等式5の被積分
関数を約L/2の奇関数にするだけでよいことに注目されたい。R(l)は、図
11に示されるようにファイバループの対称点を互いに隣り合わせに位置付ける
よう遅延ループを巻付けることによって約L/2を中心として余儀なくより対称
的にできる。このような巻付けにより、遅延ループの対称点が確実に互いに近接
して位置付けられるようになり、コイル上のファイバの位置によるR(l)の変
化がL/2を中心としてできる限り対称的となり、それにより遅延ループピック
アップができる限り等式8の定義に近づくようになる。サニャックセンサアレイ
の各サニャックループのL/2点は異なるため、図11に示されるように1つの
ループだけを正確に巻付けるだけでよく、ごくわずかな奇数性がサニャックルー
プの1つを除くすべてに対してR(l)に付与される。
【0064】 ハイロドフォンによってファイバの音響感度を向上させる他、特定の直径を有
する金属コーティングを付与することによりファイバを感度抑制できることにも
触れておく。(たとえば上記J.A. Bucaro, Optical fibre sensor coatingsを参
照。)-366 dB re 1/μPaもの低さの測定正規化位相応答性が報告されている。
このようなファイバが遅延またはバスラインに使用される場合、RhのRbに対す
る比またはRhのRdに対する比は68dBに近似し(プラスチックコーティング
遅延をおよびバスファイバの場合は30dBである)、遅延およびバスに誘導信
号に対してハイドロホン誘導信号を32dBだけ増加させる。
【0065】 空の段の使用による分散ピックアップノイズの低減 分散ピックアップ信号をさらに除去するために、図12に示されるようにアレ
イ210にハイドロホンを含まない空の段300を配置することによって、ハイ
ドロホン誘導音響変調を分散ピックアップ変調から分離できる。ハイドロホン2
12(i)を含む感知段と呼ばれる各段216(i)が、空の段300(i)の
うちの1つの前にある。空の段300(i)を包囲する各ループの非感知ファイ
バが対応の感知段212(i)を包囲するループの非感知ファイバとほぼ同じで
あることは、空の段300(i)および対応の感知段212(i)がほぼ同じ分
散ピックアップ信号を有することを意味する。この空の段300(i)をアレイ
210の別のセンサとして扱い、(TDM機構における)パルスを空の段300
(i)および感知段212(i)から適切なタイミングを取って処理することに
よりそれらの重複を避けると、各感知段212(i)に存在する分散ピックアッ
プ信号が測定できる。検出後、この信号を感知段信号から減じ、ハイドロホンフ
ァイバにおける位相変調によって引起された強度変化のみが得られるようにする
。このような機構の実現にはN個のセンスアレイ210に対して2N個の段が必
要であり、これにより個々の信号のデューティサイクルが半分に減る。
【0066】 アレイ210のバス部分の感度抑制が要求されない場合、単一の空の段300
をアレイ210に配置して遅延ループ214に関連した分散ピックアップ信号を
測定してもよく、この場合N個のセンサについてN+1個の段(N個の感知段2
12(i)および1つの空の段300)しか要求されない。1つの空の段300
によって各感知段212(i)の分散ピックアップ信号が適切に測定されない場
合、各感知段212(i)にある分散ピックアップ信号がこれらの空の段300
のうち最も近くにあるものによって適切に測定できるまで、アレイに沿って定期
的な間隔で空の段300をさらに追加してもよい。空の段の数が少ないと、個々
の信号のデューティサイクルが結果として長くなる。図12は、空の段が感知段
すべてに付与された場合の極端な例を示す。
【0067】 偏光 任意の干渉センサにおけるコントラストを最高にするために、干渉ビームの偏
光状態(SOP)を、再度合成する際に同一にする必要がある。それらが直交す
る場合、干渉はないため、振幅変調信号もない。これは偏光によって誘導された
信号フェージングと呼ばれる。サニャックセンサアレイの各センサはサニャック
ループであるため、サニャックファイバジャイロスコープにおける偏光によって
誘導された信号フェージングのこれまでの研究はサニャックセンサアレイにも適
用できる。1つの有望な解決策はサニャックループ内に減偏光子を配置すること
である。(たとえばK. Bohm, et al., LOW-DRIFT FIBRE GYRO USING A SUPERLUM
INESCENT DIODE, ELCTRONICS LETTERS, Vol. 17, No. 10, 14th May 1981, pp.
352-353を参照。)減偏光子は、光パワーの少なくとも半分が常に、正しいSO
Pの3×3カプラに確実に戻るようにする。この一般的な方策により、ループの
複屈折に関係なく可視度が一定になる。(たとえばWilliam K. Burns, et al.,
Fiber-Optic Gyroscopes with Depolarized Light, JOURNAL OF LIGHTWAVE TECH NOLOGY , Vol. 10, No. 7, July 1992, pp. 992-999を参照。)この最も簡単な構
成では、ファイバ超蛍光源および減偏光子などの非偏光源をループに使用する。
図13に示されるように、サニャックセンサアレイ200では、すべてのサニャ
ックループに共通の点に1つの減偏光子310が配置される。減偏光子310は
、ループの複屈折が一定である限り、各センサ212(i)が複屈折からは独立
したこの一定の可視度を維持することを確実にする。これは、マッハ・ツェンダ
ー干渉センサアレイに使用される方法と比較して、偏光によって誘導された信号
フェージングの扱いが著しく容易になることを表わす。
【0068】 複屈折の緩やかな変化はサニャック干渉計の双方向性によって十分にキャンセ
ルできるが、対象の音響範囲おける周波数での複屈折変調により偏光ノイズが生
じ得る。これらの周波数での複屈折変調の多くは物理的なファイバの移動の結果
として生じる。したがって、偏光ノイズ(および分散ピックアップ信号)を低減
するためにはサニャックループを静止状態に保つ必要がある。
【0069】 サニャック干渉計の使用によって導入されるノイズ源 熱的位相ノイズ ファイバの屈折率は温度とともに変化するため、ファイバの熱的変化により、
その中を進行する光の位相が変動し得る。これらの率の変化はファイバの長さと
は無相関なため、結果として生じる位相変化は長さの平方根として測定される。
マッハ・ツェンダー干渉計は典型的には各アームに100メートル未満のファイ
バを使用するため、この熱的位相ノイズの大きさは無視し得るものである。サニ
ャック干渉計は干渉計に大量のファイバを含むため、熱的位相ノイズは制限ノイ
ズ源となり得る。このサニャック干渉計における熱的位相ノイズの大きさは実験
によって理論的に説明され確認されている。(たとえばSverre Knudsen, et al.
, Measurements of Fundamental Thermal Induced Phase Fluctuations in the
Fiber of a Sagnac Interferometer, IEEE Photonics Technology Letters, Vol
. 7, No. 1, 1995, pp. 90-93; and Kjell Krakenes, et al., Comparison of F
iber-Optic Sagnac and Mach-Zehnder Interferometers with Respect to Therm
al Processes in Fiber, JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY, Vol. 13, No. 4,
April 1995, pp. 682-686を参照。)2kmを超えるループの場合、熱的位相ノ
イズは対象の周波数範囲において
【0070】
【数11】
【0071】 を超えることもあり、これはほぼ要求されるアレイの感度である。 熱的位相ノイズは、遅延ループに対する外部変調に類似した分散ピックアップ
ノイズ源であると考えられ、そのようなものとして、上述のとおり空の段を使用
して低減できる。熱的位相ノイズはループ長さの短縮化によっても低減され得る
。上述のとおり、ループ長さは、遅延ループが短縮化されるのと同じファクタだ
けハイドロホンのファイバ長さを増加することにより、低周波数感度を変化させ
ることなく短縮化できる。たとえば、50メートルのハイドロホンファイバを有
する40kmの遅延ループは100メートルのファイバを有する20km遅延ル
ープと同じ低周波数応答を有する。しかしながら後者の組合せでは、遅延ループ
の合計長さがほぼ2のファクタも短いため、熱的位相ノイズが少ないであろう。
【0072】 カー効果誘導位相ノイズ サニャック干渉計において発生し得るカー誘導位相シフトは光ファイバジャイ
ロスコープについて非常に大きな注目を集めている。(たとえばR.A. Bergh, et
al., Source statistics and the Kerr effect in fiber-optic gyroscopes, O PTICS LETTERS, Vol. 7, No. 11, November 1982, pp. 563-565; R.A. Bergh, e
t al., Compensation of the optical Kerr effect in fiber-optic gyroscopes
, OPTICS LETTERS, Vol. 7, No. 6, June 1982, pp. 282-284; and N.J. Frigo,
et al., Optical Kerr effect in fiber gyroscopes: effects of nonmonochro
matic sources, OPTICS LETTERS Vol. 8, No. 2, February 1983, pp. 119-121
を参照。)しかしながら、ジャイロスコープはDCレベルを測定するため、ジャ
イロスコープおよび音響センサに対する要求は異なる。ファイバジャイロスコー
プを制限し得るカー誘導位相シフトによってもたらされるわずかなDCオフセッ
トは音響センサの場合には問題ない。カー誘導DC位相シフトは、直角位相から
離れすぎるほどバイアス点を移動しない限り問題ない。光源の強度ノイズにより
出力にカー誘導位相ノイズが発生する。しかしながら、このカー誘導DC位相シ
フトが小さい限り、このカー誘導AC位相ノイズは小さい。サニャックセンサア
レイにおけるカー誘導位相シフトの要因はファイバジャイロスコープのものとは
異なる。サニャックセンサアレイの非対称性により、名目上対称であるジャイロ
スコープよりもはるかに容易にこのようなカー位相シフトが引出される。その非
対称性はアレイ部分および非対称であるEDFAの配置によって結果として生じ
る。これは、遅延ループを伝搬する前に1つのビームに利得が生じ、その後損失
が生じ、反対方向に伝搬するビームには損失が生じてから利得が生じるからであ
る。これらの非対称性を均衡にして、遅延ループのEDFAに適切な場所を選択
することによりカー誘導位相シフトをゼロにすることができる。この詳細は正確
なアレイ構成に依存し、この多元化機構が使用される。
【0073】 EDFAから結果として生じる非線形位相変調 EDFAで生じる反転分布により、それを通過する信号の光に位相シフトが生
じる。(たとえばM.J.F. Digonnet, et al., Resonantly Enhanced Nonlinearit
y in Doped Fibers for Low-Power All-Optical Switching: A Review, OPTICAL FIBER TECHNOLOGY , Vol. 3, No. 1, January 1997, pp. 44-64を参照。)のこ
の現象は全光学干渉スイッチの製造において利用されてきた。サニャックセンサ
アレイにおいて、干渉計内のEDFAは同じ機構によって非線形位相シフトをも
たらす。ポンプまたは信号パワーの変動による反転分布の変化により位相変調が
引き起こされ、これは強度ノイズに変換されることとなる。
【0074】 ノイズ源の大きさを推定するためには、まず、反転分布がポンプおよび信号パ
ワー変動にいかに応答するかを決定する必要がある。これは、エルビウムシステ
ムに関するレート式をによって比較的直接行なわれる。
【0075】
【数12】
【0076】 ただしN1およびN2はそれぞれ低状態および励起状態での集団密度であり、N0
は全集団密度であり、Lは強度であり、 は断面積であり、Aeffはファイバに
おける有効モード領域であり、2はレベル2の期間である。下付き文字pおよび
sはそれぞれポンプおよび信号を示し、下付き文字aおよびeはそれぞれ吸収お
よび放射を示す。
【0077】 N1、N2、IpおよびIsをそれらの定常状態および経時変化成分に分割してこ
れを等式12に代入し、等式12と等式11とを組合せると、下記の式が得られ
る。
【0078】
【数13】
【0079】 ただし、下付き文字ssは定常状態値を示し、このとき経時変化成分は時間の陽
関数(N2=N2 ss+N2(t))として示される。ここでN2(t)がN2 ssより
もはるかに小さいとすると、等式13の最後の2つの項を無視できる。lp(t
)=lp msin(fpt)およびls(t)=ls msin(fst)とし(ただし
p mおよびls mはそれぞれlp(t)およびls(t)の変調振幅を示し、ここで
pおよびfsはそれぞれポンプおよび信号変調周波数を示す)、結果として得ら
れる微分方程式を解くと、下記の関係式が得られる。
【0080】
【数14】
【0081】 p=1480nm、s=1550nm、かつlp ss=1Wであるとし、さらに
は、典型的なエルビウム−シリカ断面を想定すると、等式14および15を下記
の式に簡略化することができる。
【0082】
【数15】
【0083】 この計算を位相変調に変換するためには、エルビウムドープファイバに吸収され
た10mWのポンプパワーにより1550nmにおいてのおよそ7ラジアンの位
相シフトが誘導されるという事実を利用できる。(たとえばM.J.F. Digonnet, e
t al., Resonantly Enhanced Nonlinearity in Doped Fibers for Low-Power Al
l-Optical Switching: A Review, OPTICAL FIBER TECHNOLOGY, Vol. 3, No. 1,
January 1997, pp. 44-64を参照。)シミュレーションにより、典型的なエルビ
ウムドープファイバのにおける、10mWの吸収されたポンプパワーにより、1
550nmにおいておよそ6dBという小さな信号利得がもたらされ、これは分
散EDFAを有するアレイの各増幅器によって要求されるゲインに近い。(たと
えば上記Craig W. Hodgson, et al., Optimization of Large-Scale Fiber Sens
or Arrays Incorporating Multiple Optical Amplifiers-Part I: Signal-to-No
ise Ratio; Craig W. Hodgson, et al., Optimization of Large-Scale Fiber S
ensor Array Incorporating Multiple Optical Amplifiers-Part II: Pump Powe
r, Jefferson L. Wagener, et al., Novel Fiber Sensor Arrays Using Erbium-
Doped Fiber Amplifiers; および C.W. Hodgson, et al., Large-scale interfe
rometric fiber sensor arrays with multiple optical amplifiersを参照。)
したがって、各増幅器によりおよそ7ラジアンのDC位相シフトがもたらされる
。非線形位相シフトは上位状態分布N2に比例するため、N2/N2 SS=/SSと表
すことができる。
【0084】
【数16】
【0085】 位相パワー変動による誘導された位相シフトの計算はより複雑である。なぜな
ら、信号パワーには強度ノイズが付与されるばかりでなく、多元化機構によって
変調されるからである。ここでもまたTDMの場合を考えると、一般には、所与
のパルスが特定のEDFA中を進行する際、そのEDFA中に同時に進行する反
対方向に伝搬するパルスがあってもよいし、またはなくてもよい。反対方向に伝
搬するパルスが常に存在する最悪の場合、ls mは、個々の各パルスの強度ノイズ
の2倍である。増幅器については、ls mは典型的には個々の各パルスの強度ノイ
ズの1.5倍から2倍である。
【0086】
【数17】
【0087】 しかしながら、計算の精度を高めるためには、多元化機構およびアレイの正確な
タイミングを考慮に入れる、より詳細な研究が必要である。
【0088】 サニャックアレイにおける多元化機構 時間分割多元化 これまでは、サニャックセンサアレイがTDM構成で動作すると仮定した。サ
ニャックセンサアレイでは、このようなTDMシステムの光源の要件は、TDM
構成のマッハ・ツェンダー干渉センサアレイのものほど厳しくない。この理由と
しては、サニャックセンサアレイに広帯域源を使用することが挙げられる。マッ
ハ・ツェンダー干渉センサアレイでは、隣接する段からの光は狭い線幅の光源の
ためにコヒーレントであるため、多経路コヒーレント干渉を防止するために、入
力パルスに対する極度に高い消光比が要求される。これらの高消光比の要件は、
多数の変調器を直列に配置することにより達成されるが、これにより複雑で損失
が高く高価な光源となってしまう。サニャックセンサアレイでは、広帯域源によ
り多経路コヒーレント干渉の可能性が排除されるため、要求される消光比はさほ
ど高くなくてもよい。また、マッハ・ツェンダー干渉センサアレイは狭い線幅を
要求するため、リチウムニオブ酸塩強度変調器によって外部的に変調される持続
波(cw)レーザ源の代わりにパルスレーザ源を使用できなくする。サニャック
センサアレイでは、光源を構成するために、外部的に変調される持続波ASE光
源、パルスASE源、またはそれらの何らかの組合せが使用できる。ここでもま
た、この理由としては、サニャックセンサアレイに狭い線幅の光源が要求されな
いことが挙げられる。本発明は狭い線幅の光源を要求しないが、本発明のサニャ
ックセンサアレイはたとえばレーザなどの狭い線幅の光源を使用してもよいこと
を理解されたい。
【0089】 周波数分割多元化 広帯域源の使用はまた、設計を変化させたり付加的な光源を要求することなく
サニャックセンサアレイが非TDM構成で動作できるようにする。周波数分割多
元化(FDM)は、位相発生キャリア(PGC)機構を採用するマッハ・ツェン
ダー干渉センサアレイに通常使用されるが、サニャックセンサアレイに用いても
問題ない。図14はFDM機構を用いる基本的なサニャックセンサアレイ400
を示す。ファイバ超蛍源(SFS)402(またはたとえばLEDなどの他の広
帯域源)は入力光を発生する。チャーピングされた強度変調が強度変調器404
を介して入力光に付与される。この変調器404はチャーピング周波数発生器4
06によって制御される。変調された光は3×3カプラ412を介してセンサア
レイ410に入る。光は遅延ループ410と、それぞれセンサ418(i)を有
する複数の感知段416(i)とを通過する。所望に応じて空の段(図示せず)
を設けてもよい。遅延ループ414および段416(i)を通過した後、光はカ
プラ412を通ってセンサアレイ410を出て、検出器420によって検出され
、この検出器420は検出された光に応答して電気出力信号を発生する。検出器
420からの電気出力信号は、ミキサ422において、遅延424によって時間
的に遅延された、等しいチャーピング周波数と混合され、この遅延424は、時
間Δtだけチャーピング周波数を遅延する。図14に示される設定では、ミキサ
422の出力はスペクトラム分析器426に与えられる。動作の実施例において
、ミキサ422の出力は信号処理サブシステム(図示せず)に与えられ、これは
ミキサ422の出力を分析して、アレイ410にあたる音響信号を再生する。
【0090】 さまざまな段416(i)におけるセンサ418(i)から戻る信号は、遅延
されたチャーピング周波数に対してさらに遅延される。これは図15のグラフに
示され、このグラフは、元のチャーピング周波数450、遅延424からの遅延
チャーピング周波数452、第1の段からのチャーピングリターン信号460、
第2の段からのチャーピングリターン信号462および第3の段からのチャーピ
ングリターン信号464に関する。ミキサ422では別個のうなり周波数fb1
70、fb2472、fb3474、(図14に示される)がそれぞれ混合チャーピ
ング周波数452と、サニャックセンサアレイ410におけるさまざまな段から
戻る信号の各々との間に形成される。(たとえばS.F. Collins, et al., A Mult
iplexing Scheme For Optical Fibre Inerferometric Sensors Using An FMCW G
enerated Carrier, OFS '92 Conference Proceedings, pp. 209-211を参照。)
図15には3つのチャーピングリターン信号460、462、464しか示さな
いが、N個までのリターン信号があり得、Nはアレイ410の段数であると考え
られる。N番目の段からのチャーピングリターン信号によりミキサ422にうな
り周波数fbNが生じる。
【0091】 図14においてスペクトル出力を図示して示すように、信号の音響変調はうな
り周波数に対する上方測波帯480、481、482および下方測波帯484、
485、486として現われる。このFDM機構の利点は、アレイタイミングに
関する要件が、TDMシステムと比較して著しく緩和することである。TDMシ
ステムは、パルスの重複を避けるために、隣接する段の間に特定の遅延を要求し
、深刻な工学上の問題が生じる。FDMでは、ファイバ長さの変化によりうなり
周波数がシフトするが、これらのうなり周波数が2倍の音響検出範囲で隔てられ
る限り信号間の重複は引起されない。後者は適切なチャーピングレートを選択す
ることによって達成される。TDMシステムの場合とは異なり、すべての経路は
常に光を戻し、これにより異なる非コヒーレント信号間に位相ノイズが生じる。
広帯域ASE源によりこの位相ノイズの大きさが最小限になる。(たとえばMosl
ehi, Analysis of Optical Phase Noise in Fiber-Optic Systems Employing a
Laser Source with Arbitrary Coherence Time, Journal of Lightwave Technol ogy , Vol. LT-4 No. 9, September 1986, pp. 1334-1351を参照。)
【0092】 コード分割多元化 コード分割多元化(CDM)はセンサアレイにおける用途に関して最近注目を
集めている。(たとえばA.D. Kersey, et al., Code-division Multiplexed Int
erferometric Array With Phase Noise Reduction And Low Crosstalk, OFS '92 Conference Proceedings , pp. 266-269; and H.S. Al-Raweshidy, et al., Spr
ead spectrum technique for passive multiplexing of interferometric optic
al fibre sensors, SPIE, Vol. 1314 Fibre Optics '90, pp. 342-347を参照。
)図16のサニャックセンサアレイ600に関して図示されるように、CDMで
は、ファイバ超蛍光源602からの入力光(またはたとえばLEDなどの他の広
帯域源)が、コード発生器606によって発生する擬似ランダムコードに従って
強度変調器604で変調される。変調された光は3×3カプラ610を介して干
渉ループ608に与えられ、遅延ループ614およびアレイ612の複数の段6
16(i)の中を伝搬する。図示される実施例において、各段616(i)はそ
れぞれのセンサ618(i)を含む。空の段(図示せず)を所望に応じて設けて
もよい。光は3×3カプラ610を介してループから戻り、検出器620によっ
て検出される。検出器620の電気出力はコード発生器606の出力とともに相
関器622に与えられ、このコード発生器606の出力は遅延624によって期
間corだけ遅延されている。擬似ランダムコードのビット期間はアレイ612
の隣接段の間の伝搬遅延よりも短い。corが、それぞれの段616(i)を通
るループ進行時間iのうちの1つに等しい場合、段616(i)のこのセンサか
ら戻る信号は遅延された擬似ランダムコードと相関付けられる。?j.?>bit
である場合にjの遅延を有する他の信号はゼロに相関付けられる。相関付けプロ
セスはたとえば、相関コードがオンであるかまたはオフであるかに応じて、1ま
たは−1で検出信号を乗算すること(または電子ゲート630の信号を差動増幅
器632の非反転および反転入力にゲートを介して向けること)にかかわる。ラ
イン634上の差動増幅器の出力は相関付けられた出力である。信号はその後、
コードの期間に等しい時間tavgにわたって時間平均される。相関付けられない
信号の時間平均はゼロであるため、センサ618(i)から信号が分離される。
corはすべてのセンサからの信号を順次取出すよう走査される。
【0093】 TDMに対するCDMの利点は、センサ間の遅延を正確に制御する必要がない
ことである。|j・j±1|>bitである場合のループ遅延jはすべて許容で
きる(ただしbitはコードのパルス期間である)。相関付けにはj’sがわか
っていなければならないが、これは容易に測定できる。FDMの場合と同様に、
広帯域源の使用には、すべての信号の加算の結果として生じる位相ノイズの低減
という利点がある。
【0094】 以上に、サニャック干渉計に基づく音響センサアレイの新規な設計を説明した
。この設計の主な利点は、共通経路の干渉計の使用である。これにより、マッハ
・ツェンダー干渉センサでよく起こる、光源の位相ノイズが強度ノイズに変換さ
れてしまうことがなくなり、安価で高パワーのASE源または他の広帯域源の使
用が可能になる。音響周波数の関数としてのサニャックセンサアレイの応答は、
海中ノイズの下限と整合することが示された。この設計はさらに、1つの付加的
な非常に短い遅延ループの使用によって、ハイドロホンを付与することなくダイ
ナミックレンジを飛躍的に拡大できるようにする。以上には偏光によって誘導さ
れた信号フェージングを排除する技術を記載した。サニャックセンサアレイはさ
らに、標準的なマッハ・ツェンダーアレイによって達成可能なものよりも簡単な
形式でいくつかの多元化機構が使用できるようにする。これらの特徴のために、
サニャックセンサアレイの設計は、マッハ・ツェンダー干渉系センサアレイに取
って代わる非常に有望なものを提供する。
【0095】 以上の説明は本発明の特定的な実施例に関するが、実施例の説明は発明を例示
的に示すものであり、限定を意図するものではないことを理解されたい。前掲の
特許請求の範囲に規定される発明の真の精神および範囲から逸脱することなく当
業者にはさまざまな変形および適用例が想起されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 単一感知ループを有する一例としてのサニャック干渉計を示す図
である。
【図2】 センサアレイの各段が付加的なサニャック干渉計を形成する、本
発明に従うサニャックセンサアレイを示す図である。
【図3】 結合のために損失した信号パワーと消散損失とを再生するための
エルビウムドープファイバ増幅器を含むサニャックセンサアレイを示す図である
【図4】 3つの主な海中の下限ノイズと比較した、本発明に従うサニャッ
ク干渉計の周波数応答を示すグラフ図である。
【図5】 マッハ・ツェンダ干渉計によって検出可能でありかつ本発明に従
うサニャック干渉計によって検出可能である最大および最小音響信号を示し、広
範囲の周波数にわたってサニャック干渉計のダイナミックレンジが比較的一定で
あることを示すグラフ図である。
【図6】 ハイドロホンおよび遅延ループにおける種々の長さのファイバを
有する3つのサニャック干渉計の構成に関する、検出可能な最小音響信号と周波
数との関係を示すグラフ図である。
【図7】 干渉計のダイナミックレンジを拡大するために付加的な遅延ルー
プを含む、本発明に従うサニャック干渉計を示す図である。
【図8】 図7の干渉計によって提供されるダイナミックレンジを示すグラ
フ図である。
【図9A】 センサアレイシステムの乾いた端部における干渉計の遅延ルー
プの位置づけを示す図である。
【図9B】 センサアレイシステムの濡れた端部における干渉計の遅延ルー
プの位置づけを示す図である。
【図10】 位相変調の影響の算出に用いられる長さを示す式が示される、
図9Bのサニャック干渉計を示す図である。
【図11】 遅延ループに対する音響波の影響を軽減するために遅延ループ
を巻き付けるための技術を示す図である。
【図12】 センサが発生する信号から低減できる分散ピックアップノイズ
を検出する空の段を含む、本発明に従うサニャック干渉計を示す図である。
【図13】 偏光誘導フェージングの影響を軽減するための減偏光子を含む
、本発明に従うサニャック干渉計を示す図である。
【図14】 周波数分割多元化を利用するサニャック干渉計を示す図である
【図15】 図14の干渉計における、遅延された変調信号と、戻るセンサ
信号との間のビート信号の生成を示すグラフ図である。
【図16】 コード分割多元化を利用するサニャック干渉計を示す図である
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年4月27日(2000.4.27)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】 サニャック干渉計は光ファイバジャイロスコープにおいて広い用途を見出して
いる。(たとえばB. Culshaw, et al., Fibre optic gyroscopes, Journal of P hysics E (Scientific Instruments) , Vol.16,No.1, 1983, pp.5-15を参照。)
サニャック干渉計を音響波の検出に使用することが提案されている。(たとえば
E. Udd, Fiber-optic acoustic sensor based on the Sagnac interferometer, Proceedings of the SPIE-The International Society for Optical Engineerin g , Vol.425, 1983, pp.90-91; Kjell Krakenes, et al., Sagnac interferomete
r for underwater sound detection: noise properties, OPTICS LETTERS, Vol.
14, No.20, October 15, 1989, pp.1152-1145; and Sverre Knudsen, et al., A
n Ultrasonic Fiber-Optic Hydrophone Incorporating a Push-Pull Transducer
in a Sagnac Interferometer, JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY, Vol.12, No
.9, September 1994, pp.1696-1700を参照。)その共通経路設計のために、サニ
ャック干渉計は双方向性を有し、このためバイアス点は安定しており、信号のフ
ェージングの問題を排除し、光源の位相ノイズが強度ノイズに変換されることを
防ぐ。したがって、サニャック干渉計には、マッハ・ツェンダー干渉センサを低
周波数に制限する位相ノイズの問題がない。 サニャック干渉計は感知システムにも使用されていた。たとえば、Uddの米国
特許第5,694,114号は、安全通信システムのためのコヒーレントアラー
ムであって、サニャック干渉計を形成するよう、1つまたは2つ以上の光源、位
相変調器、検出器および偏光拡散素子を、1対の単一モード光ファイバケーブル
と組合せて使用するものを開示している。たとえば米国特許第5,694,11
4号の図13Aおよび図19に示されるように、2つのサニャック干渉計は、異
なった光波長を有する2つの光源を使用することにより共通の感知素子を共有で
きる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】 上ではアレイ210の各段216(i)の単一センサに関して説明したが、各
段216(i)が、本発明では、たとえば1999年2月2日に発行されたHodg
son et al.の米国特許第5,866,898号に記載されているような多数のセ
ンサを有するサブアレイを有利に含んでもよいことを理解されたい。(さらに C
.W. Hodgson, et al., Large-scale interferometric fiber sensor arrays wit
h multiple optical amplifiers, Optics Letters, Vol.22, 1997, pp.1651-165
3; J. L. Wagener, et al., Novel fiber sensor arrays using erbium-doped f
iber amplifiers, Journal of Lightwave Technology, Vol.15, 1997, pp.1681-
1688; C.W. Hodgson, et al., Optimization of large-scale fiber sensor arr
ays incorporating multiple optical amplifiers, Part I: signal-to-noise r
atio, Journal of Lightwave Technology, Vol.16, 1998, pp.218-223; and C.W
. Hodgson, et al., Optimization of large-scale fiber sensor arrays incor
porating multiple optical amplifiers, Part II: pump power, Journal of Li
ghtwave Technology, Vol.16, 1998, pp.224-231を参照。)
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0095
【補正方法】変更
【補正内容】
【0095】 以上の説明は本発明の特定的な実施例に関するが、実施例の説明は発明を例示
的に示すものであり、限定を意図するものではないことを理解されたい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 バコック,ベンジャミン・ジェイ アメリカ合衆国、94040 カリフォルニア 州、マウンテン・ビュウ、カミッレ・コー ト、324、アパートメント・4 (72)発明者 ディゴネット,マイケル・ジェイ・エフ アメリカ合衆国、94306 カリフォルニア 州、パロ・アルト、コーネル、2090 (72)発明者 キノ,ゴードン・エス アメリカ合衆国、94305 カリフォルニア 州、スタンフォード、セドロ・ウェイ、 867 (72)発明者 ショー,エイチ・ジョン アメリカ合衆国、94305 カリフォルニア 州、スタンフォード、アルバラド・ロウ、 719 Fターム(参考) 2F105 DD02 DD20 DE01 DE05 DE14 DE21 DE28 2G047 CA04 GD01 GF25 2G064 BC06 BC11 BC12 BC24 BC32 BC37

Claims (46)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音響センサシステムであって、 光の光源と、 前記光源から前記光を受け、前記光の第1の部分を第1のカプラポートに結合
    し、前記光の第2の部分を第2のカプラポートに結合するカプラと、 干渉ループとを備え、前記干渉ループは、前記光の前記第1の部分を受けるよ
    う前記第1のカプラポートに結合された第1の端部と、前記光の前記第2の部分
    を受けるよう前記第2のカプラポートに結合された第2の端部とを有し、前記干
    渉ループは前記光の前記第1の部分を第1の方向に前記第2のカプラポートまで
    伝搬し、前記干渉ループは、前記光の前記第2の部分を前記第1の方向とは反対
    の第2の方向に前記第1のカプラポートまで伝搬し、前記干渉ループは、 前記干渉ループの遅延部分を含み、前記遅延部分は、前記干渉ループの前記第
    1の端部に近接した第1の端部と、第2の端部とを有し、前記遅延部分は、前記
    遅延部分の前記第1の端部から前記遅延部分の前記第2の端部まで前記遅延部分
    を通過する光と、前記遅延部分の前記第2の端部から前記遅延部分の前記第1の
    端部まで前記遅延部分を通過する光とを時間的に遅延し、前記干渉ループはさら
    に 前記遅延部分の前記第2の端部に結合された第1の端部と、前記ループの前記
    第2の端部に結合された第2の端部とを有するアレイを含み、前記アレイは 前記アレイの前記第1の端部と前記アレイの前記第2の端部との間に結合され
    た少なくとも第1の音響センサおよび第2の音響センサを含み、前記第2の音響
    センサは、前記第1の音響センサよりも前記遅延部分の前記第2の端部および前
    記ループの前記第2の端部から離れた場所に配置され、前記第2の音響センサが
    前記第1の音響センサの後に光を受けるようにし、前記第1の音響センサおよび
    前記第2の音響センサは、あたる音響信号に応答して前記第1および第2の方向
    にその中を通過する光を変調し、前記音響センサシステムはさらに 前記干渉ループから前記カプラに戻る光を受ける少なくとも1つの検出器を備
    え、前記検出器は、第1の時間に前記第1の音響センサによって変調される光の
    位相を検出し、前記第1の時間後の第2の時間に前記第2の音響センサによって
    変調される光の位相を検出し、前記検出器は検出器出力信号を発生する、音響セ
    ンサシステム。
  2. 【請求項2】 前記遅延部分が第1の遅延部分であり、前記音響センサシス
    テムは第2の遅延部分をさらに含み、前記第2の遅延部分は、前記光の一部分の
    みが前記第2の遅延部分の中を伝搬するように前記干渉ループに結合され、前記
    第2の遅延部分は、前記第1および第2のセンサの各々が、前記第1の遅延部分
    のみによって遅延される光を伝搬し、さらに前記第1の遅延部分および前記第2
    の遅延部分の両方によって遅延される光も伝搬するようにし、前記検出器はそれ
    により、前記第1および第2のセンサの各々からの少なくとも2対の干渉信号を
    受ける、請求項1に記載の音響センサシステム。
  3. 【請求項3】 前記第1のセンサと前記第2のセンサとの間の前記光を分割
    することにより生じる損失を補償するように前記アレイに配置された複数の増幅
    器をさらに含む、請求項1に記載の音響センサシステム。
  4. 【請求項4】 前記カプラが3×3カプラである、請求項1に記載の音響セ
    ンサ。
  5. 【請求項5】 前記光源が広帯域源である、請求項1に記載の音響センサ。
  6. 【請求項6】 前記広帯域源が超蛍光ファイバ源である、請求項5に記載の
    音響センサ。
  7. 【請求項7】 前記第1の音響センサによって変調される前記光が、時間分
    割多元化によって前記第2の音響センサによって変調される前記光から分離され
    る、請求項1に記載の音響センサシステム。
  8. 【請求項8】 チャーピング周波数を発生する発生器と、 前記チャーピング周波数によって前記光源からの前記光を変調する強度変調器
    と、 前記チャーピング周波数を受け、遅延されたチャーピング周波数を発生する電
    子遅延器と、 電子ミキサとをさらに含み、前記電子ミキサは、前記検出器出力信号と前記遅
    延されたチャーピング周波数とを混合して、前記第1および第2の音響センサの
    各々に対応するそれぞれのうなり周波数を発生し、前記うなり周波数は、前記そ
    れぞれの第1および第2の音響センサによって検出されたそれぞれの音響信号に
    対応するそれぞれの側帯域を有する、請求項1に記載の音響センサシステム。
  9. 【請求項9】 デジタルコードを発生するコード発生器と、 前記デジタルコードによって前記光源からの前記光を変調する強度変調器と、 選択された遅延を前記デジタルコードに付与して、遅延されたデジタルコード
    を発生する電子遅延器と、 相関器とをさらに含み、前記相関器は、前記検出器出力信号および前記デジタ
    ルコードを相関づけて、前記第1および第2のセンサのうち選択されたものによ
    って感知された音響信号に対応する非多重化信号を発生し、前記第1および第2
    のセンサのうち選択されたものは、前記遅延器によって選択される、請求項1に
    記載の音響センサシステム。
  10. 【請求項10】 前記干渉ループに減偏光子をさらに含む、請求項1に記載
    の音響センサシステム。
  11. 【請求項11】 サニャック干渉感知システムであって、 第1のサニャック干渉計を備え、前記第1のサニャック干渉計は、 光の光源と、 前記光を前記第1のカプラポートおよび前記第2のカプラポートに結合するカ
    プラと、 前記第1のカプラポートからの光を前記第2のカプラポートに結合し、前記第
    2のカプラポートからの光を前記第1のカプラポートに結合する光路とを含み、
    前記光路は、 前記第1のカプラポートに近接した遅延部分を含み、前記遅延部分は、前記遅
    延部分の第1の端部から前記遅延部分の第2の端部まで前記遅延部分を通って伝
    搬する光を時間的に遅延し、かつ前記遅延部分の前記第2の端部から前記遅延部
    分の前記第1の端部まで前記遅延部分を通って伝搬する光を時間的に遅延し、前
    記光路はさらに 前記遅延部分の前記第2の端部と前記カプラの前記第2のポートとの間に結合
    された第1の音響センサを含み、前記第1の音響センサは、前記遅延部分の前記
    第2の端部から前記第2のカプラポートに第1の光信号を伝搬し、前記第2のカ
    プラポートから前記遅延部分の前記第2の端部に第2の光信号を伝搬し、前記第
    1の音響センサは、あたる音響信号に応答して、前記第1および第2の光信号を
    変調し、前記第2の光信号は前記遅延部分で遅延されて、前記第2の光信号が、
    前記第2の光信号が前記カプラの前記第2のポートに到達するのと同時に前記カ
    プラの前記第1のポートに到達するようにし、前記第1の光信号および前記第2
    の光信号は前記カプラで干渉し合い、第1の干渉出力信号を発生し、前記光路は
    さらに 前記第1の干渉出力信号を受けるように結合された検出器を含み、前記サニャ
    ック干渉感知システムはさらに 前記光の光源と、 前記カプラと、 前記光路と、 前記遅延部分と、 前記検出器と、 前記遅延部分の前記第2の端部と前記カプラの前記第2のポートとの間に結合
    された第2の音響センサとを備え、前記第2の音響センサは、前記遅延部分の前
    記第2の端部および前記カプラの前記第2のポートからずれて配置されて、前記
    第2の音響センサが、前記遅延部分の前記第2の端部からの第3の光信号を、前
    記第1の光信号が前記カプラの前記第2のポートに結合された後に前記カプラの
    前記第2のポートに結合するようにし、かつ前記音響センサが、前記カプラの前
    記第2のポートからの第4の光信号を、前記第2の光信号が前記遅延部分の前記
    第2の端部に結合された後に前記遅延部分の前記第2の端部に結合するようにし
    、前記第4の光信号は、前記第3の光信号が前記カプラの前記第2のポートに到
    達するのと同時に前記カプラの前記第1のポートに到達するように前記遅延部分
    で遅延され、前記第3および第4の光信号は前記カプラで干渉し合い、前記第1
    の干渉光信号が前記検出器によって検出された後に前記検出器によって検出され
    る第2の干渉出力信号を発生する、サニャック干渉感知システム。
  12. 【請求項12】 前記遅延部分が第1の遅延部分であり、前記サニャック干
    渉感知システムは第2の遅延部分をさらに含み、前記第2の遅延部分は、前記光
    の一部分のみが前記第2の遅延部分を通って伝搬するように前記第1の遅延部分
    に結合され、前記第2の遅延部分は、前記第1および第2の音響センサの各々が
    前記第1の遅延部分のみによって遅延された光を伝搬し、さらには前記第1の遅
    延部分および前記第2の遅延部分の両方によって遅延された光も伝搬するように
    し、それにより前記検出器は、前記第1および第2の音響センサの各々からの少
    なくとも2対の干渉し合う信号を受ける、請求項11に記載のサニャック干渉感
    知システム。
  13. 【請求項13】 前記第1および第2の音響センサに近接して配置され、前
    記第1のセンサと前記第2のセンサとの間の前記光を分割することによって生じ
    た損失を補償する複数の増幅器をさらに含む、請求項11に記載のサニャック干
    渉感知システム。
  14. 【請求項14】 第1の音響センサによって変調された前記光が、時間分割
    多元化によって前記第2の音響センサによって変調された前記光から分離される
    、請求項11に記載のサニャック干渉感知システム。
  15. 【請求項15】 チャーピング周波数を発生する発生器と、 前記チャーピング周波数によって前記光の光源からの前記光を変調する強度変
    調器と、 前記チャーピング周波数を受けて、遅延されたチャーピング周波数を発生する
    電子遅延器と、 ミキサとを含み、前記ミキサは、前記検出器出力信号および前記遅延されたチ
    ャーピング周波数を混合して、前記第1および第2の音響センサの各々に対応す
    るそれぞれのうなり周波数を発生し、前記各うなり周波数は、前記それぞれの第
    1および第2の音響センサによって検出されたそれぞれの音響センサに対応する
    それぞれの側帯域を有する、請求項11に記載のサニャック干渉感知システム。
  16. 【請求項16】 デジタルコードを発生するコード発生器と、 前記デジタルコードによって前記光源からの前記光を変調する強度変調器と、 選択された遅延を前記デジタルコードに付与して、遅延されたデジタルコード
    を発生する電子遅延器と、 相関器とを含み、前記相関器は、前記検出器出力信号および前記デジタルコー
    ドを相関づけて、前記第1および第2のセンサのうちの選択されたものによって
    感知された音響信号に対応する非多重化信号を発生し、前記第1および第2の音
    響センサのうちの前記選択されたものは前記選択された遅延によって選択される
    、請求項11に記載のサニャック干渉感知システム。
  17. 【請求項17】 前記光路に減偏光子をさらに含む、請求項11に記載のサ
    ニャック干渉感知システム。
  18. 【請求項18】 前記カプラが3×3カプラである、請求項1に記載のサニ
    ャック干渉感知システム。
  19. 【請求項19】 前記光の光源が広帯域源である、請求項11に記載のサニ
    ャック干渉感知システム。
  20. 【請求項20】 前記側帯域光源が超蛍光ファイバ源である、請求項19に
    記載のサニャック干渉感知システム。
  21. 【請求項21】 前記光の光源が一連のパルスとして光を発生する、請求項
    11に記載のサニャック干渉感知システム。
  22. 【請求項22】 感知装置であって、 光の光源と、 前記光を受け、前記光を第1のカプラポートおよび第2のカプラポートに結合
    する光カプラと、 光ファイバループとを備え、前記光ファイバループは、 前記第1のカプラポートからの光を受けるよう結合された第1の端部と、前記
    第2のカプラポートからの光を受けるよう結合された第2の端部とを含み、前記
    第1のカプラポートからの前記光は前記ループ中を第1の方向に前記第2のカプ
    ラポートまで伝搬し、前記第2のカプラポートからの前記光は前記ループ中を第
    2の方向に前記第1のカプラポートまで伝搬し、前記光ファイバループはさらに 複数のセンサを含むセンサアレイを含み、前記各センサは、前記ループ中を前
    記第1の方向に伝搬する前記光のそれぞれの部分と、前記ループ中を前記第2の
    方向に伝搬する前記光のそれぞれの部分とを受け、前記センサの各々は、前記光
    のそれぞれの部分が、前記光のそれぞれの部分が前記センサのうちの第2のもの
    の中を伝搬する前に、前記センサの第1のものを通って伝搬するように、異なる
    光路長を有し、前記光ファイバループはさらに 前記ループ中にある遅延部分を備え、前記遅延部分は、前記ループの前記第2
    の端部よりも前記ループの前記第1の端部に光学的に近接して位置づけられて、
    前記第1の方向に伝搬する光が前記遅延部分を通って伝搬し、後に前記センサア
    レイを通って伝搬するようにし、かつ前記第2の方向に伝搬する光が、前記セン
    サアレイを通って伝搬し後に前記遅延部分を通って伝搬するようにする、感知装
    置。
  23. 【請求項23】 前記遅延部分が第1の遅延部分であり、前記感知装置は第
    2の遅延部分をさらに含み、前記第2の遅延部分は、前記光の一部分のみが前記
    第2の遅延部分を通って伝搬するように前記第1の遅延部分に結合され、前記第
    2の遅延部分は、前記第1および第2のセンサの各々が、前記第1の遅延部分の
    みによって遅延された光を伝搬し、さらには前記第1の遅延部分および前記第2
    の遅延部分の両方によって遅延された光を伝搬するようにする、請求項22に記
    載の感知装置。
  24. 【請求項24】 前記第1および第2のセンサに近接して配置されて、前記
    第1のセンサと前記第2のセンサとの間の前記光を分割することによって生じた
    損失を補償する複数の増幅器をさらに含む、請求項22に記載の感知装置。
  25. 【請求項25】 前記第1のセンサによって変調された前記光が、時間分割
    多元化によって前記第2のセンサによって変調された前記光から分離される、請
    求項22に記載の感知装置。
  26. 【請求項26】 前記光カプラを介して前記ループから出力された信号を受
    け、検出器出力信号を発生する検出器と、 チャーピング周波数を発生する発生器と、 前記チャーピング周波数によって前記光の光源からの前記光を変調する強度変
    調器と、 前記チャーピング周波数を受け、遅延されたチャーピング周波数を発生する電
    子遅延器と、 ミキサとをさらに含み、前記ミキサは、前記検出器出力信号および前記遅延さ
    れたチャーピング周波数を混合して、前記第1および第2のセンサの各々に対応
    するそれぞれのうなり周波数を発生し、前記各うなり周波数は、前記それぞれの
    第1および第2のセンサによって検出されたそれぞれの信号に対応するそれぞれ
    の側帯域を有する、請求項22に記載の感知装置。
  27. 【請求項27】 前記光カプラを介して前記ループから出力された光を受け
    、検出器出力信号を発生する検出器と、 デジタルコードを発生するコード発生器と、 前記デジタルコードによって前記光の光源からの前記光を変調する強度変調器
    と、 選択された遅延を前記デジタルコードに付与して、遅延されたデジタルコード
    を発生する電子遅延器と、 相関器とをさらに含み、前記相関器は、前記検出器出力信号および前記デジタ
    ルコードを相関づけて、前記第1および第2のセンサのうちの選択されたものに
    よって感知された信号に対応する非多重化信号を発生し、前記第1および第2の
    センサのうちの選択されたものは、前記選択された遅延によって選択される、請
    求項22に記載の感知装置。
  28. 【請求項28】 前記光ファイバループに減偏光子をさらに含む、請求項2
    2に記載の感知装置。
  29. 【請求項29】 前記光の光源がパルス状の光を発生する、請求項22に記
    載の感知装置。
  30. 【請求項30】 パラメータを感知するための方法であって、 光の光源からの光を、前記光のそれぞれの部分が第1および第2の方向に反対
    方向に伝搬するようにループを通して伝搬するステップと、 前記ループ中を伝搬する前記光を少なくとも第1および第2のセンサに通過さ
    せるステップとを含み、前記少なくとも第1および第2のセンサは、感知された
    パラメータに応答して、その中を通る前記光を変調し、前記第1および第2のセ
    ンサは、前記第2のセンサを通る光が前記第1のセンサを通る光に対して遅延さ
    れるように、異なる光路長を有し、さらに 前記第1の方向に伝搬する前記光が前記第1および第2のセンサを通る前に、
    前記第1の方向に前記ループ中を伝搬する前記光を遅延するステップと、 前記第2の方向に伝搬する前記光が前記第1および第2のセンサを通過した後
    に、前記第2の方向に前記ループ中を伝搬する前記光を遅延するステップと、 前記第1および第2の方向に伝搬する前記光を干渉して、前記第1および第2
    の方向に前記第1のセンサを通る光に応答して前記第1の出力信号を発生し、か
    つ前記第1および第2の方向に前記第2のセンサを通る光に応答して第2の出力
    信号を発生するステップとを含み、前記第2の出力信号は前記第1の出力信号に
    対して遅延される、方法。
  31. 【請求項31】 前記遅延ステップが、前記光の第1の部分に第1の時間遅
    延を与え、前記方法は、第2の時間遅延だけ前記光の第2の部分を遅延するステ
    ップをさらに含む、請求項30に記載の感知方法。
  32. 【請求項32】 前記第1および第2のセンサを伝搬する光を増幅して、前
    記第1のセンサと前記第2のセンサとの間の前記光を分割することによって生じ
    る損失を補償するステップをさらに含む、請求項30に記載の感知方法。
  33. 【請求項33】 前記光の光源からの前記光がパルス化され、前記第1のセ
    ンサによって変調される前記光は、時間分割多元化によって前記第2のセンサに
    よって変調される前記光から分離される、請求項30に記載の感知方法。
  34. 【請求項34】 前記第1および第2の出力信号を検出するステップと、 チャーピング周波数を発生するステップと、 前記チャーピング周波数によって前記光の光源からの前記光を変調するステッ
    プと、 前記チャーピング周波数を遅延して、遅延されたチャーピング周波数を発生す
    るステップと、 前記検出器出力信号および前記遅延されたチャーピング周波数を混合して、前
    記第1および第2のセンサの各々に対応するそれぞれのうなり周波数を発生する
    ステップとを含み、前記各うなり周波数は前記それぞれの第1および第2のセン
    サによって検出されたそれぞれのパラメータに対応する側帯域を有する、請求項
    30に記載の感知方法。
  35. 【請求項35】 前記第1および第2の出力信号を検出するステップと、 デジタルコードを発生するステップと、 前記デジタルコードによって前記光源からの前記光の強度を変調するステップ
    と、 選択された遅延を前記デジタルコードに付与して、遅延されたデジタルコード
    を発生するステップと、 前記検出器出力信号および前記デジタルコードを相関づけて、前記第1および
    第2のセンサのうちの選択されたものによって感知されたパラメータに対応する
    非多重化信号を発生するステップとを含み、前記第1および第2のセンサのうち
    の前記選択されたものは、前記選択された遅延によって選択される、請求項30
    に記載の感知方法。
  36. 【請求項36】 前記ループ中を伝搬する光を減偏光するステップをさらに
    含む、請求項30に記載の感知方法。
  37. 【請求項37】 感知装置であって、 光源からの光を受け、前記光源の第1および第2の部分を第1および第2のカ
    プラポートに結合するカプラと、 光ループとを備え、前記光ループは前記第1のカプラポートと前記第2のカプ
    ラポートとの間に接続され、前記第1のカプラポートからの光を第1の方向に前
    記ループを通して前記第2のカプラポートに伝搬し、かつ前記第2のカプラポー
    トからの光を第2の方向に前記第1のカプラポートに伝搬し、前記第1および第
    2の方向に伝搬する前記光は前記カプラで合成され、さらに パラメータを感知する少なくとも第1および第2のセンサを含むセンサアレイ
    を備え、前記第1および第2のセンサはそれぞれの第1および第2の光路を有し
    、前記第1のセンサを通る前記第1の光路は前記第2のセンサを通る前記第2の
    光路よりも光学的に短く、さらに 前記ループに位置づけられた光遅延部分を備え、前記遅延部分は前記センサア
    レイと前記第1のカプラポートとの間の前記ループに位置づけられ、前記第1の
    方向に前記第1のカプラポートから伝搬する光が、前記センサアレイに到達する
    前に前記光遅延部分によって遅延されるようにし、かつ前記第2の方向に前記第
    2のカプラポートから伝搬する光が、前記センサアレイを通過した後に前記光遅
    延部分によって遅延されるようにする、感知装置。
  38. 【請求項38】 前記光遅延部分が第1の光遅延部分であり、前記感知装置
    が、第2の光遅延部分をさらに含み、前記第2の光遅延部分は、前記光の一部分
    のみが前記第2の光遅延部分を通って伝搬するように前記第1の光遅延部分に結
    合され、前記第2の光遅延部分は、前記第1および第2のセンサの各々が、前記
    第1の光遅延部分によってのみ遅延されるようにし、かつ前記第1の光遅延部分
    および前記第2の光遅延部分によって遅延される光を伝搬するようにする、請求
    項37に記載の感知装置。
  39. 【請求項39】 前記第1および第2のセンサに近接して配置され、前記第
    1のセンサと前記第2のセンサとの間の前記光を分割することによって生じる損
    失を補償する複数の増幅器をさらに含む、請求項37に記載の感知装置。
  40. 【請求項40】 前記光源からの前記光がパルス化され、前記第1のセンサ
    によって変調される前記光が、時間分割多元化によって前記第2のセンサによっ
    て変調された前記光から分離される、請求項37に記載の感知装置。
  41. 【請求項41】 前記カプラを介して前記光ループから出力された光を受け
    、かつ検出器出力信号を発生する検出器と、 チャーピング周波数を発生する発生器と、 前記チャーピング周波数によって前記光源からの前記光を変調する強度変調器
    と、 前記チャーピング周波数を受け、遅延されたチャーピング周波数を発生する電
    子遅延器と、 ミキサとをさらに含み、前記ミキサは、前記検出器出力信号および前記遅延さ
    れたチャーピング周波数を混合して、前記第1および第2のセンサの各々に対応
    するそれぞれのうなり周波数を発生し、前記各うなり周波数は、前記それぞれの
    第1および第2のセンサによって検出されたそれぞれのパラメータに対応するそ
    れぞれの側帯域を有する、請求項37に記載の感知装置。
  42. 【請求項42】 前記カプラを介して前記光ループから出力された光を受け
    、検出器出力信号を発生する検出器と、 デジタルコードを発生するコード発生器と、 前記デジタルコードによって前記光源からの前記光を変調する強度変調器と、 選択された遅延を前記デジタルコードに付与して、遅延されたデジタルコード
    を発生する電子遅延器と、 相関器とを含み、前記相関器は、前記検出器出力信号および前記デジタルコー
    ドを相関づけて、前記第1および第2のセンサのうちの選択されたものによって
    感知されたパラメータに対応する非多重化信号を発生し、前記第1および第2の
    センサのうちの前記選択されたものは前記選択された遅延によって選択される、
    請求項37に記載の感知装置。
  43. 【請求項43】 前記光ループに減偏光子をさらに含む、請求項37に記載
    の感知装置。
  44. 【請求項44】 前記アレイに第3の光路をさらに含み、前記第3の光路は
    その中に光を伝搬し、前記第3の光路は前記第1の光路および前記第2の光路と
    は異なる光路長を有し、前記第3の光路は、少なくとも前記第1の光路に共通の
    分散ピックアップノイズに対する感度が高く、前記第3の光路は、前記第1の光
    路によって発生した信号から低減される前記分散ピックアップノイズに応答して
    信号を発生して、前記第1の光路によって発生する前記信号から前記分散ピック
    アップノイズによる影響を排除する、請求項37に記載の感知装置。
  45. 【請求項45】 前記アレイに第3および第4の光路をさらに含み、前記第
    3および第4の光路はその中に光を伝搬し、前記第3の光路は、前記第1の光路
    および前記第2の光路とは異なる光路長を有し、前記第4の光路は前記第1、第
    2および第3の光路とは異なる光路長を有し、前記第3の光路は前記第1の光路
    に共通の分散ピックアップノイズに対する感度が高く、前記第3の光路は、前記
    第1の光路によって発生した信号から低減される前記分散ピックアップノイズに
    応答して信号を発生して、前記第1の光路によって発生した前記信号から前記分
    散ピックアップノイズによる影響を排除し、前記第4の光路は、前記第2の光路
    に共通の分散ピックアップノイズに対する感度が高く、前記第4の光路は、前記
    第2の光路によって発生した信号から低減される前記分散ピックアップノイズに
    応答して信号を発生して、前記第2の光路によって発生した前記信号から前記分
    散ピックアップノイズによる影響を排除する、請求項37に記載の感知装置。
  46. 【請求項46】 前記光が前記ループ中を伝搬した後に前記カプラからの光
    を受けるよう結合された第1および第2の検出器をさらに含み、前記検出器は、
    光源における過剰なノイズを低減する処理されたそれぞれの第1および第2の検
    出器出力信号を発生する、請求項37に記載の感知装置。
JP2000542632A 1998-04-03 1999-03-29 サニャック干渉計に基づく光ファイバ音響センサアレイ Expired - Fee Related JP4181747B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US8054298P 1998-04-03 1998-04-03
US60/080,542 1998-04-03
US09/253,446 US6097486A (en) 1998-04-03 1999-02-19 Fiber optic acoustic sensor array based on Sagnac interferometer
US09/253,446 1999-02-19
PCT/US1999/006763 WO1999051942A1 (en) 1998-04-03 1999-03-29 Fiber optic acoustic sensor array based on sagnac interferometer

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002510795A true JP2002510795A (ja) 2002-04-09
JP2002510795A5 JP2002510795A5 (ja) 2005-12-22
JP4181747B2 JP4181747B2 (ja) 2008-11-19

Family

ID=26763646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000542632A Expired - Fee Related JP4181747B2 (ja) 1998-04-03 1999-03-29 サニャック干渉計に基づく光ファイバ音響センサアレイ

Country Status (7)

Country Link
US (1) US6097486A (ja)
EP (1) EP1068492B1 (ja)
JP (1) JP4181747B2 (ja)
AU (1) AU3118799A (ja)
DE (1) DE69921794T2 (ja)
NO (1) NO324699B1 (ja)
WO (1) WO1999051942A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009088072A1 (ja) 2008-01-10 2009-07-16 Kabushiki Kaisha Toshiba 位相変調子、位相変調子組体及び光センサ
CN110914645A (zh) * 2017-07-26 2020-03-24 特拉15私人有限公司 分布式光学感测系统和方法

Families Citing this family (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6667935B2 (en) 1998-04-03 2003-12-23 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Apparatus and method for processing optical signals from two delay coils to increase the dynamic range of a sagnac-based fiber optic sensor array
US6678211B2 (en) 1998-04-03 2004-01-13 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Amplified tree structure technology for fiber optic sensor arrays
US6278657B1 (en) * 1998-04-03 2001-08-21 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Folded sagnac sensor array
US6456381B1 (en) * 1998-04-28 2002-09-24 Fujikura Ltd. Apparatus for and method of using optical interference of light propagating through an optical fiber loop
US6429965B1 (en) * 1998-11-02 2002-08-06 The Board Of Trustees The Leland Stanford Junior University Polarization and wavelength stable superfluorescent sources
KR100305390B1 (ko) * 1999-05-04 2001-09-13 윤덕용 배열형 사그냑 간섭계 음향센서 및 음향신호 검출방법
US6507679B1 (en) * 1999-05-13 2003-01-14 Litton Systems, Inc. Long distance, all-optical telemetry for fiber optic sensor using remote optically pumped EDFAs
US6282334B1 (en) * 1999-05-13 2001-08-28 Litton Systems, Inc. Large scale WDM/TDM sensor array employing erbium-doped fiber amplifiers
US6269198B1 (en) * 1999-10-29 2001-07-31 Litton Systems, Inc. Acoustic sensing system for downhole seismic applications utilizing an array of fiber optic sensors
DE10029336A1 (de) * 2000-03-20 2002-01-03 Sel Alcatel Ag Breitbandige optische Lichtquelle, Verwendung einer breitbandigen optischen Lichtquelle sowie Verfahren zum Demultiplexen
TW434380B (en) * 2000-08-15 2001-05-16 Chung Shan Inst Of Science Sagnac interference optical fiber distribution type online leakage detection method and device
US6466706B1 (en) * 2000-10-11 2002-10-15 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Pulsed system and method for fiber optic sensor
US6687008B1 (en) * 2000-10-19 2004-02-03 Kla-Tencor Corporation Waveguide based parallel multi-phaseshift interferometry for high speed metrology, optical inspection, and non-contact sensing
AUPR599401A0 (en) * 2001-06-28 2001-07-19 University Of Sydney, The Improved signal processing for passive interferometry
US6778720B1 (en) * 2002-04-02 2004-08-17 Optiphase, Inc. Dual slope fiber optic array interrogator
US6782160B2 (en) * 2002-04-10 2004-08-24 Lockheed Martin Corporation Optical-signal coupler and related method
US7019840B2 (en) * 2003-06-17 2006-03-28 Seagate Technology Llc Dual-beam interferometer for ultra-smooth surface topographical measurements
ES2261081B1 (es) * 2005-04-19 2007-11-16 Universidad Politecnica De Valencia Interferometro optico.
WO2009091413A1 (en) 2008-01-17 2009-07-23 Halliburton Energy Services Inc. Apparatus and method for detecting pressure signals
US8736822B2 (en) * 2008-01-17 2014-05-27 Halliburton Energy Services, Inc. Apparatus and method for detecting pressure signals
US20110109912A1 (en) * 2008-03-18 2011-05-12 Halliburton Energy Services , Inc. Apparatus and method for detecting pressure signals
GB2517322B (en) 2009-05-27 2016-02-24 Silixa Ltd Apparatus for optical sensing
WO2012024110A1 (en) * 2010-08-20 2012-02-23 Swamp Optics Extreme light pulse-front tilt and its application to single shot measurement of picosecond to nanosecond laser pulses
US9234790B2 (en) 2012-03-19 2016-01-12 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Apparatus and methods utilizing optical sensors operating in the reflection mode
US20140230536A1 (en) * 2013-02-15 2014-08-21 Baker Hughes Incorporated Distributed acoustic monitoring via time-sheared incoherent frequency domain reflectometry
CN103438987B (zh) * 2013-08-30 2015-10-28 西北工业大学 基于超指向性小孔径圆柱阵的舰船辐射噪声源分辨方法
US9926778B2 (en) 2013-12-20 2018-03-27 Halliburton Energy Services, Inc. Downhole EM sensing using SAGNAC interferometer for wellbore monitoring
CA2995073A1 (en) 2015-10-29 2017-05-04 Halliburton Energy Services, Inc. Mud pump stroke detection using distributed acoustic sensing
US10551190B1 (en) * 2015-10-30 2020-02-04 Garmin International, Inc. Multi Coriolis structured gyroscope
CN105738268B (zh) * 2016-05-10 2017-06-16 河海大学 复杂环境下水工程渗流性态一体化监测系统及监测方法
RU2634490C1 (ru) * 2016-05-12 2017-10-31 Публичное акционерное общество "Уфимское моторостроительное производственное объединение" ПАО "УМПО" Квазираспределенная волоконно-оптическая информационно-измерительная система
CN111609875B (zh) * 2020-06-10 2021-12-28 电子科技大学 基于啁啾连续光的数字域可调分布式光纤传感系统及方法
CN114353836B (zh) * 2022-01-17 2022-09-09 中国人民解放军国防科技大学 光纤传感系统3×3信号检测中乘性强度噪声的抑制方法

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1124384A (en) * 1979-08-09 1982-05-25 Paolo G. Cielo Stable fiber-optic hydrophone
US4375680A (en) * 1981-01-16 1983-03-01 Mcdonnell Douglas Corporation Optical acoustic sensor
US4440498A (en) * 1981-11-13 1984-04-03 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Optical fiber gyroscope with (3×3) directional coupler
FR2541767B1 (fr) * 1983-02-25 1986-11-21 Thomson Csf Hydrophone a fibre optique
US4545253A (en) * 1983-08-29 1985-10-08 Exxon Production Research Co. Fiber optical modulator and data multiplexer
US5311592A (en) * 1986-06-11 1994-05-10 Mcdonnell Douglas Corporation Sagnac interferometer based secure communication system
US4752132A (en) * 1986-10-24 1988-06-21 Litton Systems, Inc. Low power control interferometric sensor with wide dynamic range
US4799752A (en) * 1987-09-21 1989-01-24 Litton Systems, Inc. Fiber optic gradient hydrophone and method of using same
US5373487A (en) * 1993-05-17 1994-12-13 Mason & Hanger National, Inc. Distributed acoustic sensor
US5636022A (en) * 1994-07-29 1997-06-03 Litton Systems, Inc. Closed loop unmodulated fiber optic rate gyroscope with 3×3 coupler and method
US5589937A (en) * 1994-10-31 1996-12-31 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Fiber optic self-multiplexing amplified ring transducer and force transfer sensor with pressure compensation
US5636021A (en) * 1995-06-02 1997-06-03 Udd; Eric Sagnac/Michelson distributed sensing systems
US5866898A (en) * 1996-07-12 1999-02-02 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Time domain multiplexed amplified sensor array with improved signal to noise ratios

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009088072A1 (ja) 2008-01-10 2009-07-16 Kabushiki Kaisha Toshiba 位相変調子、位相変調子組体及び光センサ
US8319958B2 (en) 2008-01-10 2012-11-27 Kabushiki Kaisha Toshiba Phase modulator, phase modulator assembly, and photosensor
CN110914645A (zh) * 2017-07-26 2020-03-24 特拉15私人有限公司 分布式光学感测系统和方法
JP2020536256A (ja) * 2017-07-26 2020-12-10 テッラ15 プロプライエタリー リミテッド 分布光学センシングシステム及び方法
US11815373B2 (en) 2017-07-26 2023-11-14 Terra15 Pty Ltd Distributed optical sensing systems and methods

Also Published As

Publication number Publication date
DE69921794T2 (de) 2005-12-15
EP1068492A1 (en) 2001-01-17
US6097486A (en) 2000-08-01
JP4181747B2 (ja) 2008-11-19
AU3118799A (en) 1999-10-25
WO1999051942A1 (en) 1999-10-14
DE69921794D1 (de) 2004-12-16
NO20004954L (no) 2000-11-30
NO20004954D0 (no) 2000-10-02
EP1068492B1 (en) 2004-11-10
NO324699B1 (no) 2007-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4181747B2 (ja) サニャック干渉計に基づく光ファイバ音響センサアレイ
JP4809564B2 (ja) 折り畳みサニャックセンサアレイ
JP4181748B2 (ja) 折返しサニャックセンサアレイ
US6667935B2 (en) Apparatus and method for processing optical signals from two delay coils to increase the dynamic range of a sagnac-based fiber optic sensor array
EP1496723B1 (en) Fiber optic sensor array based on sagnac interferometer
AU2001252893A1 (en) Folded sagnac sensor array
Vakoc et al. A novel fiber-optic sensor array based on the Sagnac interferometer
JP4184265B2 (ja) 2つの遅延コイルからの光信号を処理してサニャックベース光ファイバセンサアレイのダイナミックレンジを増大させる装置および方法
US6678211B2 (en) Amplified tree structure technology for fiber optic sensor arrays
JP4184266B2 (ja) 光ファイバセンサアレイのための増幅ツリー構造技術
AU2002326577B2 (en) Amplified tree structure technology for fiber optic sensor arrays
AU2002326577A1 (en) Amplified tree structure technology for fiber optic sensor arrays

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041216

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070703

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20071002

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20071010

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080805

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080901

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110905

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120905

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130905

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees