JP2002510351A - 耐光性の水性二酸化チタン顔料スラリーの製造方法 - Google Patents

耐光性の水性二酸化チタン顔料スラリーの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、耐光性の水性二酸化チタン(TiO2)顔料スラリーを製造する新規の方法に関する。本方法は、四塩化チタン、塩化アルミニウム、および酸素含有ガスを気相中、核形成剤の存在下で反応させて、TiO2顔料を生成する工程を含む。TiO2顔料中にアルミナを少なくとも2重量%提供するのに十分な量の塩化アルミニウムを添加する。TiO2顔料を反応ガスから分離し、TiO2固形物を少なくとも78重量%含有するTiO2スラリーを生成するのに十分な量の水と混合する。このスラリーは、ペイントなどのコーティング配合物に使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 耐光性の水性二酸化チタン顔料スラリーの製造方法 発明の背景 発明の分野 本発明は、耐光性の水性二酸化チタン(TiO2)顔料スラリーを製造する新 規の方法に関しており、高レベルのアルミニウム酸化助剤を使用してTiO2顔 料を製造する。得られる耐光性の水性TiO2顔料スラリーは、ペイントなどの コーティング配合物に混合するのに特に有用である。関連技術の説明 二酸化チタン(TiO2)顔料を製造する「塩化物」法では、典型的には塩化 アルミニウム(AlCl3)の存在下で、四塩化チタン(TiCl4)を酸素含有 ガスによって気相で酸化して、TiO2固体粒子の熱ガス状サスペンションを製 造する。次いで、この粗TiO2粒子を、所望の最終TiO2顔料製品の種類に応 じて、特定の仕上げおよび磨砕処理をする。 一般的に、仕上げおよび磨砕処理は、(a)粗TiO2粒子を水性媒体中に分 散させて、低いTiO2固形物濃度を有するスラリーを形成する工程と、(b) 無機酸化物被覆(例えば、アルミナ、および/またはシリカ)をTiO2粒子の 表面に析出させる工程と、(c)無機酸化物で表面処理したTiO2粒子を濾過 によって水性媒体から回収する工程と、(d)TiO2粒子を洗浄して、それか ら副生物の塩と不純物とを除去する工程と、(e)洗浄したTiO2顔料粒子を 乾燥する工程と、(f)流体エネルギーミルを使用して、乾燥させたTiO2顔 料粒子を所望の粒径に乾燥磨砕する工程と、さらに必要に応じて、水性TiO2 顔料スラリーが望ましい場合には、(g)水中に顔料製品を分散させて、典型的 にはTiO2固形物含量72から78重量%を有するスラリーを生成する工程と を含む。 得られる水性TiO2顔料スラリーは、コーティング(例えば、ペイント)の 製造など、多数の最終用途に使用することができる。TiO2顔料は、効率的に 可視光線を散乱させ、それによって、コーティング配合物に混合されたときには 、白色度、輝度、および不透明度を付与する。TiO2顔料を含む多数のコーテ ィングは、過酷な気候状態に露出されるので、これらのコーティングに良好な耐 白亜性および耐変色性を付与するために、TiO2顔料が耐光性であることが重 要である。特に、多数のペイントが光化学的アタックを受け易くて、日光、水分 、温度変化、および他の条件に露呈時には、経時的に劣化する有機バインダを含 んでおり、ペイント表面を可溶化し洗い流す酸素化種を形成する。白亜化は、ペ イント表面から有機バインダの除去量が増加するにつれて起こり、TiO2顔料 および体質顔料をペイント表面を通して突出させて、白色で白亜性の外観を呈す ることになる。TiO2顔料粒子の表面それ自体は光化学的活性であり、特定の 条件下で有機バインダの劣化を促進させる。しかし、この形態の劣化は、TiO2 粒子の表面に無機酸化物被覆(例えば、アルミナおよび/またはシリカ)を適 用することによって制御することができる。無機酸化物による表面処理は、Ti O2粒子表面と有機バインダとの間にバリアを形成する。 本願の譲受人に同時に譲渡され同時係属中の「A Method For Making a Photod urable Aqueous Titanium Dioxide Pigment Slurry」という名称の米国特許出願 (整理番号CH−2323、出願日1997年5月14日、出願番号第08/8 56,062号)は、耐光性の水性TiO2顔料スラリーを製造する方法を開示 している。この方法は、アモルファスアルミナ、TiO2顔料粒子、水、および 少なくとも1つの分散剤を混合してスラリーを形成する工程を含む。アルミナの 使用量は、スラリー中のTiO2固形物の全重量に対して少なくとも約3重量% である。得られるスラリーは、より低いTiO2固形物含量に希釈することがで き、次いでスラリーをふるい分けし媒体粉砕することができる。スラリーは、ペ イントなどのコーティング配合物に特に有用であるとして記載されている。 OttおよびSullivanの米国特許第5,356,470号は、水性TiO2顔料ス ラリーを製造する方法であって、1μm超の粒径を有する過大TiO2粒子の量 をスラリー中で減少させる方法を開示している。この方法は、約79から83重 量%のTiO2固形物を有する水性スラリーの製造を含む。TiO2粒子は、Ti Cl4およびA1Cl3の混合物を酸素で酸化することによって生成されるが、 AlCl3の使用量は、TiO2中でAl23を0.1から1.5%形成するのに 十分な量である。スラリーを粘性せん断処理し、希釈し、次いで媒体粉砕して、 TiO2粒子の粒径を減少させる。得られるTiO2スラリーは、紙製品のコーテ ィングに特に適すると記載されているが、TiO2粒子のアルミナ被覆またはシ リカ被覆による湿式処理がないので、スラリーは、良好な耐光性を有さない。 英国特許第686,570号は、ルチルを少なくとも90%含有する二酸化チ タンを製造する方法であって、処理条件下でアルミナに転化する揮発性アルミニ ウム化合物の存在下で四塩化チタンの分解を行う方法を記載している。アルミニ ウム化合物の量は、二酸化チタン中にアルミナを0.01〜10重量%、好まし くは0.5〜2重量%得る程のものである。 Krchmaの米国特許第2,559,638号は、TiO2顔料を製造する方法で あって、四塩化チタンの気相酸化中に塩化アルミニウムを酸化助剤として添加す る方法を記載している。塩化アルミニウムの添加量は、生成されるTiO2に対 して0.1〜10重量%、好ましくは0.3〜3重量%のアルミナを生じさせる のに十分な量とする。水蒸気もまた、酸化媒体中に0.05〜10%、好ましく は0.1〜3%存在する。 Hitzemann他の米国特許第3,547,671号は、ルチル型TiO2顔料を製 造する方法であって、TiCl4の酸化をAlCl3および塩化リンの存在下で行 う方法を開示している。次いで、その顔料を、アルミニウム塩およびシリコン塩 で湿式処理して、アルミナ被覆およびシリカ被覆をそれぞれ析出させる。AlC l3および塩化リンの添加量は、顔料ベース中好ましくはアルミナが2〜4重量 %およびP25が0.5〜3重量%に達する。 Dietzの米国特許第3,640,744号およびGoodspeedの米国特許第3,6 50,793号では、ハロゲン化チタンの気相酸化によってTiO2を製造する 方法であって、酸化工程にアルミニウムおよびシリコン化合物を添加して、最終 TiO2生成物中にアルミナ1〜2.5重量%およびシリカ0.3〜0.75重 量%を生じさせる方法が開示されている。 Glaeserの米国特許第4,214,913号は、TiCl4とAlCl3との混 合物の気相酸化によってルチル型TiO2を製造する方法であって、少なくとも 80%のTiCl4がTiO2に転化した後、PCl3を添加してP25を形成す る方法を開示している。AlCl3は、TiO2中にAl23を0.1〜1.5% 生じさせるように存在する。TiO2中にP25を0.1〜0.5%生じるのに 十分なPCl3を添加する。 上記引例に記載の通り、主として、生成されるTiO2顔料のルチル含量を増 加させるために、揮発性アルミニウム化合物を四塩化チタン(TiCl4)の酸 化反応において添加することは、既知である。典型的には、アルミニウム化合物 の添加量は、TiO2顔料生成物に対して1から1.5重量%のアルミナを形成 するに十分なものであり、そしてこの量は、顔料生成物中に99%を超えるルチ ルを実現するのに役立つ。 しかし、ある最終用途に対しては、これらのTiO2顔料は、十分な耐光性を 有さない可能性がある。従って、顔料は頻繁に湿式処理される。湿式処理工程で は、TiO2粒子の表面に金属酸化物被覆、好ましくはシリカおよびアルミナを 適用し、顔料の耐光性を高める。湿式処理法は、高い耐光性を提供する反面、そ れらは、濾過、乾燥、被覆の工程、再濾過などを含むいくつかの工程を含み、工 程全体に相当なコストを追加する。 さらに、上記にも記載の通り、TiO2顔料は、次いで、コーティング用途に 適するようにするために、通常は配合してスラリーにしなければならない。Ti O2顔料スラリーを製造するのに使用される慣用の方法は、いくつかのエネルギ ーの強力な工程を含み、かつ処理装置には高額の資本投資を必要とする。 上記に鑑み、TiO2粒子の湿式処理、濾過、洗浄、乾燥、磨砕、および再ス ラリー化の工程を省くことができる、直接スラリー製造法を有することが望まし い。 本発明は、大幅に改善された耐光性を有する、耐光性の水性TiO2顔料スラ リーを製造する新規の方法を提供する。本発明の直接スラリー製造法では、湿式 処理、濾過、乾燥、および磨砕というコストのかかる慣用の処理工程は、省かれ る。特に、この方法では、TiO2顔料のアルミナ含量が、酸化反応後、少なく とも2重量%である。アルミナのこのより高いレベルで、TiO2顔料の耐光性 の増大が達成されるので、この顔料を先ず慣用の湿式処理プロセスにかけなくて も、直接スラリーに取り込むことができる。得られる耐光性の水性TiO2顔料 スラリーは、ペイントなどのコーティング配合物に使用することができる。 発明の概要 本発明は、耐光性の水性TiO2スラリーを製造する方法であって、 (a)四塩化チタン、塩化アルミニウム、および酸素含有ガスを気相中、核形 成剤(nucleant)の存在下で反応させてTiO2顔料を生成する工程であって、 TiO2固形物の全重量に対して少なくとも2重量%のアルミナを該TiO2顔料 中に生じさせるのに十分な塩化アルミニウムを添加する工程と、 (b)TiO2顔料を反応ガスから分離する工程と、 (c)TiO2顔料を、全スラリー重量に対して少なくとも78重量%のTi O2固形物を含むTiO2スラリーを生成するのに十分な水と混合する工程と、 を具える方法を提供する。 アルミナ含量は、好ましくは少なくとも3重量%、より好ましくは約3から約 5重量%である。スラリーもまた、TiO2固形物を約80から約88重量%含 有することが好ましい。四塩化チタン、塩化アルミニウム、および酸素含有ガス の反応は、塩化リンの存在下で行い、TiO2顔料中にP25を0.1から0. 5重量%生じる。 上記の工程(b)の後で工程(c)の前に、TiO2顔料は、水蒸気、空気、 窒素、およびそれらの混合物よりなる群から選択されたガスによって、音速また は超音速、圧力約25〜600psi(約1.758〜約42.186kg/c m2)、および温度140〜650℃で、その顔料を処理するインジェクタ処理 を必要に応じて受けることができる。次いで、処理されたTiO2顔料は、顔料 を処理するために使用されたガスから分離される。 スラリーを製造するには、好ましくは、TiO2顔料を分散剤の存在下で水と 混合させる。好ましい分散剤としては、クエン酸、ポリアクリレート、トリエタ ノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、モノイソプロピル アミン、およびそれらの混合物よりなる群から選択されたものを含む。 次いで、上記の方法によって生成されたスラリーは、希釈することができる。 好ましくは、スラリーを全スラリー重量に対してTiO2固形物含量が約68か ら約78重量%の範囲になるように希釈する。次いで、必要に応じて、スラリー をふるい分けして粗粒子を除去し、そして媒体粉砕して、粒径を減少させかつ顔 料特性を増進させることができる。 図面の簡単な説明 図1は、本発明の耐光性の水性TiO2スラリーを製造する好ましい実施形態 の概略図を示す。 発明の詳細な説明 本発明は、顔料が全顔料重量に対して少なくとも2重量%のアルミナを含む、 水性二酸化チタン顔料スラリーを製造する方法を提供する。このTiO2スラリ ーは、例えば、コーティング配合物に混合されたときに、高い耐光性を有する。 TiCl4の気相酸化、すなわち「塩化物法」によるTiO2の製造は、周知で あり、Schaumannの米国特許第2,488,439号に開示されており、その内 容を参照することによって本明細書の一部を構成するものとする。塩化物法では 、TiCl4を温度約900から1600℃で反応器内にて酸素含有ガスと気相 中で反応させて、TiO2固体粒子および遊離塩素の熱ガス状サスペンションを 生成する。 特に本発明の方法では、TiCl4を蒸発させ、約300から650℃の温度 に予熱し、反応器の反応ゾーンに導入する。AlCl3、AlBr3、およびAl l3、好ましくはAlCl3を含む、ハロゲン化アルミニウムなどの揮発性アルミ ニウム化合物を反応ゾーンに添加する。典型的には、アルミニウム化合物を、反 応ゾーンへのその導入前に、TiCl4と完全に予備混合する。他の実施形態と して、TiCl4と酸素含有ガスが最初に接触する点の下流側で、アルミニウム 化合物の一部分または全部を添加することができる。 添加されたアルミニウム化合物は、アルミナおよび/またはアルミナ混合物と してTiO2中に取り込まれるようになるが、このことは、アルミナおよび/ま たはアルミナ混合物が、TiO2粒子中および/または表面被覆としてTiO2粒 子の表面に分散されることを意味する。アルミニウム化合物の添加量は、酸化反 応で形成される全TiO2固形物に対して少なくとも2重量%、好ましくは約2 .5から約6重量%、より好ましくは約3から約5重量%のAl23を生じるの に十分な量とする。アルミナの量として測定して2重量%より多いアルミニウム 化合物の添加レベルは、本発明に従って製造されたTiO2生成物および後続の TiO2スラリーに対して、高められた耐久性を提供する。 他の酸化助剤およびルチル化促進剤は、アルミニウム化合物の添加点、または 工程のさらに下流側で、添加してもよい。例えば、PCl3は、TiCl4と酸素 含有ガスとが最初に接触する所の下流側の1つまたは複数の点で添加してもよく 、これはGlaeserの米国特許第4,214,913号に記載されている通りであ り、その内容を参照することにより本明細書の一部を構成するものとする。リン 化合物は、酸化リン(P25)としてTiO2粒子の表面に取り込まれるように なる。本発明では、P25がベースTiO2顔料の解凝集を改善するので、Ti O2顔料は、P25を約0.1から約0.5重量%含有することが有利になりる 。 酸素含有ガスを、少なくとも1200℃まで予熱して、TiCl4供給流用の 入り口とは別の入り口から反応ゾーン中に連続的に導入する。「反応ゾーン」と は、反応物の実質的な反応が行われる、反応器の長さを意味する。気相でのO2 とTiCl4との反応は、極度に速く、TiO2粒子および遊離塩素を含有する熱 ガス状サスペンションを生じる。この反応工程の後には、短期のTiO2粒子成 長期間が続く。 反応ゾーンに導入される酸素含有ガスは、核形成剤を含有する。「核形成剤」 とは、ナトリウム、カリウム、リチウム、ルビジウム、セシウム、カルシウム、 バリウム、ストロンチウムの金属、酸化物、塩類、若しくは他の化合物、または それらの混合物などの顔料の粒径を減少させることができるいかなる物質も意味 する。塩類であるCsClおよびKClが本発明で使用するのに好ましい。 次いで、TiO2固体粒状の熱ガス状サスペンションを望ましくない粒径成長 を防止するために急速に冷却する。熱ガス状サスペンションの冷却は、当業界で は既知の方法によって実施することができる。典型的には、これらの方法は、熱 ガス状サスペンションを、ガス状サスペンションと比べて比較的冷い壁面を有す る冷却導管(煙道)を通過させることを含む。か焼TiO2、砂、およびそれら の混合物などの粒状の摩き粒子(スクラブ)を、煙道に添加して煙道内壁へのT iO2粒子の付着物の形成を減少させることができる。 TiO2顔料は、サイクロンまたは静電分離媒体、多孔質媒体を通す濾過、ま たは類似のものを含む慣用の分離処理によって、冷却された反応生成物から回収 することができる。回収されたTiO2顔料は、残留塩化物を含有するが、この 顔料は、粒子を処理して残留塩化物を除去した後に、使用することができる。 これらの残留塩化物を除去するための好ましい実施形態では、TiO2顔料は インジェクタ処理(IT(injector-treatment))を受けるが、これはSchurrの 米国特許第4,083,496号に記載されている通りであり、その内容を参照 することによって本明細書の一部を構成するものとする。この処理は、水蒸気、 空気、窒素、およびこれらの混合物よりなる群から選択されたガスによって、音 速または超音速、圧力約25〜600psi(約1.758〜約42.186k g/cm2)および温度140〜650℃で、TiO2顔料を処理することを含み 、その後には、ガスからの顔料の分離が続く。TiO2顔料は、サイクロンまた はバッグフィルタなど、任意の適当な分離装置を使用することによって、ガスお よび塩化物不純物から分離することができる。インジェクタ処理は、生成物スラ リーのpH制御に必要な分散剤の量を減少させることができる、TiO2顔料の 酸性度/塩化物を低下させる。インジェクタ処理前に、顔料を磨砕または粉砕す る工程を置くことができる。インジェクタ処理された顔料は、顔料の部分的解凝 集によって、増加された固形物含量で、分散工程の間に処理することができる。 インジェクタ処理は、改善された耐久性、低い塩化物含量、および改善されたス ラリーの加工適性という利点を提供する。 次いで、塩化物を含まないベースTiO2顔料は、直接水性スラリー処理に使 用される。TiO2顔料を、分散剤の存在下で水と混合して、TiO2スラリーを 生じさせる。市販の分散剤を本発明の水性TiO2顔料スラリーを製造するため に使用することができる。これらの分散剤は、例えば、ピロリン酸ナトリウムま たはカリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、カリウム またはアンモニウム、脂肪族カルボン酸、クエン酸、ポリ水酸化アルコール、ポ リアクリレートなど、並びに1−アミノ−2−エタノール、2−アミノ−1−エ タノール、1−アミノ−2−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1−プロ パノール、ジエタノールアミン、ジ−イソプロパノールアミン、2−メチルアミ ノ−1−エタノール、モノイソプロパノールアミン、トリエタノールアミンなど のアルコールアミン、およびそれらの混合物などを含む。これらの分散剤をスラ リーに添加することによって、スラリーのpHを約6.0から約9.0の範囲の レベルに調整することが好ましい。 TiO2顔料粒子、分散剤、および水の混合は、粘性せん断状態がTiO2粒子 凝集物の解凝集をもたらすことができる、78%より多いTiO2固形物で行う のが最善である。混合プロセスは連続的にまたはバッチ式で実施することができ る。 バッチ法では、TiO2顔料は、水と混合し、高速ミキサーを使用して、高せ ん断状態で撹拌する。スラリーのpHは、スラリーに少なくとも1つの分散剤を 添加することによって、約6.0から9.0に調整する必要がある。スラリーの 粘度は、TiO2固形物含量が増加するにつれて、増大する。TiO2粒子を十分 にスラリー中に分散し、かつ取り込むことが重要である。高い固形物含量での高 せん断状態では、TiO2粒子凝集物は、高せん断応力ゾーンによって分解し、 その結果スラリー中へのTiO2粒子の分散を改善する。かかる処理条件では、 スラリーへのTiO2粒子の混合は、ミキサーの混合スピードを増大させること によって、改善される。 連続法では、TiO2顔料を、水および分散剤と共に、連続的かつ同時にタン クに添加するので、タンクは、良好な高せん断処理のために必要なTiO2固形 物含量で常時維持される。同時に新材料を添加して、任意の適当な手段によって 、典型的にはタンクの底部から重力流または搬送スクリューによって、処理され た水性TiO2スラリー部分を除去することができる。 スラリーの水分含量は、スラリーの所望の粘度およびTiO2固形物含量に応 じて決まる。しかし、スラリーの粘性せん断処理中に高せん断応力ゾーンを作り 出すために、最初のTiO2固形物含量はスラリーの全重量に対して少なくとも 78重量%であることが重要である。TiO2粒子凝集物は、高せん断応力ゾー ンによって分解され、その結果スラリー中へのTiO2粒子の改善された分散が 得られる。一般的に、最初のスラリーのTiO2固形物含量は、少なくとも78 重量%、好ましくは約80から約88重量%の範囲、より好ましくは約83から 約86重量%の範囲である。 次いで、スラリーは、所望のTiO2固形物含量まで希釈し、一層容易に取り 扱いでき、かつペイント製造設備など他の地点へ運搬できる水性スラリーを提供 することができる。例えば、多数の適用例では、最終TiO2固形物含量が約8 0重量%未満、好ましくは約68から約78重量%、より好ましくは約72から 約78重量%にスラリーを希釈することが望ましい。この得られる水性スラリー は、微粉化TiO2顔料粒子を水と混合することによって製造された、慣用のス ラリーに似た流動学的性質を有する。 次いで、スラリーは、ふるい分けプロセスにかけて、粗粒子を除去してもよく 、そしてふるい分けされたスラリーは、Ott他の米国特許第5,356,470 号に記載されている技法など、当業界で周知の技法によって、媒体粉砕し、Ti O2粒子の粒径を減少させてもよい。これらのふるい分け工程および媒体粉砕工 程は、顔料の耐光性に影響しないが、それらは、これらの顔料を含むペイントの 光沢など、流動学的性質および最終用途特性を改善することができる。 要約して、本発明の方法は、下記の工程を含み、工程によっては、任意選択で ある。全般の方法工程についてはまた、図1にも図示するように、 (a)四塩化チタン、塩化アルミニウム、および酸素含有ガスを気相中、核形 成剤の存在下で反応させてTiO2顔料を生成する工程であって、少なくとも2 重量%のアルミナをTiO2顔料中に生じるのに十分な塩化アルミニウムを添加 する工程と、 (b)TiO2顔料を反応ガスから分離する工程と、 (c)必要に応じて、水蒸気、空気、窒素、およびそれらの混合物よりなる群 から選択されたガスによって、音速または超音速、圧力約25〜600psi( 約1.758〜約42.186kg/cm2)、および温度140〜650℃で 、TiO2顔料を処理する工程と、 (d)処理された顔料をガスから分離する工程と、 (e)TiO2顔料を、全スラリー重量に対して少なくとも78重量%の固形 物を含有するTiO2スラリーを製造するのに十分な水と、必要に応じて分散剤 の存在下で、混合する工程と、 (f)必要に応じて、スラリーを希釈する工程と、 (g)必要に応じて、スラリーをふるい分けし媒体粉砕して、TiO2粒子の 粒径を減少させる工程と、を具える。テスト法 白亜化/退色(C/F) 下記実施例からのTiO2顔料を含むペイントの白亜化/退色劣化の測定に使 用される方法は、W.H.DaigerおよびW.H.Madsonによって「Journal of Paint Tec hnology」1967,vol.39,no.510,pp.399〜410にお いて、考察されている。 このテストの基本は、(TiO2粒子を含む)白色物体が全波長の可視光線を 等しく散乱することである。ペイントを、所望の顔料で製造し、そしてフタロシ アニン銅顔料でブルーに着色する。これらのペイントで被覆されたパネルを、フ ロリダにおいて特定期間、曝される。パネルからの赤色光の反射率を、比色計を 使用して測定する。新しいパネルはブルーである(すなわち、赤色以外の全色を 反射する)ので、赤色反射率値は、最初は非常に低い。赤色反射率は、顔料粒子 が曝され、全波長の可視光線を等しく散乱すると、増大する。 白亜化の絶対速度は、いくつかの変動因子に応じて決まるので、標準を使用し ており、サンプル結果は、標準対比のものとみなすべきである。粘度 下記の実施例において、スラリー粘度のデータは、2000センチポワズ(c p)までの値では4番スピンドルおよびそれより高い粘度では適当なスピンドル を使用して、25℃、100rpmで、スラリーに対して行われたブルックフィ ールド粘度測定に基づいている。レオロジー 実施例において、スラリーレオロジーのデータは、せん断速度2000逆数秒 で作動するヘラクレス(Hercules)高せん断装置を使用した測定によって得られ る。Kaltec Scientific,Novi,Michigan製のヘラクレスレオメーターは、スラ リーで充填されたカップ中に、せん断力を伝えてスプリングを曲げる回転するお もりを具備している。結果は、センチポワズ(cp)単位で報告する。 実施例 比較例1 ベース顔料を、以下の通りにして作った。1550℃に予熱した酸素流を管状 反応器の一端部に導入した。約15ppmのKClを酸素流に添加して粒径を制 御した。約1%のAl23を生じる三塩化アルミニウムを含む四塩化チタン蒸気 流を450〜500℃で反応器中に導入した。TiCl4流の存在下でアルミニ ウムをCl2と反応させることによって、AlCl3を生成した。これは、TiC l4流を450℃以上に加熱するには、この発熱反応を利用することが有利だっ たからである。次いで、気相のPCl3を添加して、顔料に対して約0.3%の P25を生成した。スクラブ固形物を、反応流が反応器から冷却煙道に出る前に 、反応流に添加した。顔料を160℃未満に冷却し、副生物Cl2から分離した 。このベース顔料を使用してスラリーをつくった。 水50g、クエン酸50%溶液2.0g、およびアミノ−メチル−プロパノー ル(AMP)5.4gを混合することによって、界面活性剤プレミックスを製造 した。水約138gをIKAミキサによって提供された撹拌槽に添加した。この 槽に、上記の通り製造したベース顔料(1000g)を、界面活性剤プレミック スと共に、約8分間かけて添加した。添加速度を、スラリー固形物および粘度が 増加するにつれて、遅くし、その結果pH約8.6でTiO2固形物83.8% を得た。撹拌を、5分間継続し、均質な解凝集スラリーを得た。次いで、水11 2gを添加して、TiO2固形物が約76%になるまでスラリーを希釈した。得 られたスラリーの特性を、下記の表1に示す。比較例2 本例では、まず比較例1のベースTiO2顔料を(米国特許第4,083,9 46号に記載の通り)450℃の水蒸気でインジェクタ処理(IT)した。IT は、ベース顔料の酸性度/塩化物を減少させ、これでpH制御に必要なアルコー ルアミンの量を減少させた。ベース顔料の部分的解凝集を行うことによって、分 散工程中、IT処理した顔料を増大した固形物含量で処理することができる。 このインジェクタ処理したベースTiO2顔料を使用して、比較例1の記載と 類似の手順に従ってスラリーを作った。水50g、タエン酸50%溶液2.0g 、およびAMP2.1gを混合することによって、界面活性剤プレミックスを製 造した。水約110gをIKAミキサによって提供された撹拌槽に添加した。こ の槽に、インジェクタ処理したベース顔料1000gを、界面活性剤プレミック スと共に、約5分間かけて添加した。添加速度を、スラリー固形物および粘度が 増加するにつれて、遅くし、その結果pH約8.8でTiO2固形物86.2% を得た。撹拌を、5分間継続して、均質な解凝集スラリーを得た。次いで、水1 37gを添加して、TiO2固形物約76%になるまでスラリーを希釈した。得 られたスラリーの特性を、下記の表1に示す。実施例3 三塩化アルミニウムの量を増加させてAl23約3.0%を有する顔料を生じ させたこと以外は、比較例1と同一条件下で、ベース顔料を生成した。この顔料 を使用してスラリーをつくった。水50g、クエン酸50%溶液2.0g、およ びAMP5.5gから成る予備混合した界面活性剤を別個に製造した。水約13 8gをIKAミキサによって提供された撹拌槽に添加した。この槽に、ベース顔 料1000gを、界面活性剤プレミックスと共に、約8分間かけて添加した。添 加速度を、スラリー固形物および粘度が増加するにつれて、遅くし、その結果p H約8.6でTiO2固形物83.8%を得た。撹拌を、5分間継続して、均質 な解凝集スラリーを得た。次いで、水112gを添加して、TiO2固形物約7 6%になるまでスラリーを希釈した。得られたスラリーの特性を、下記の表1に 示す。実施例4 実施例3からのベースTiO2顔料を比較例2と同じインジェクタ処理にかけ 、スラリーをつくるのに使用した。水50g、タエン酸50%溶液2.0g、お よびAMP2.8gを混合することによって、界面活性剤プレミックスを製造し た。水約110gをIKAミキサによって提供された撹拌槽に添加した。この槽 に、インジェクタ処理したベース顔料1000gを、界面活性剤プレミックスと 共に、約5分間かけて添加した。添加速度を、スラリー固形物および粘度が増加 するにつれて、遅くし、その結果pH約8.6でTiO2固形物86.1%を得 た。撹拌を、5分間継続して、均質な解凝集スラリーを得た。次いで、水137 gを添加して、TiO2固形物約76%になるまでスラリーを希釈した。得られ たスラリーの特性を、下記の表1に示す。実施例5 ベースTiO2顔料を、三塩化アルミニウムの量をAl23約3.0%を有す る顔料を与えるように増加させ、かつP25酸化助剤を使用しなかったこと以外 は、比較例1の方法と同じ方法によって、生成した。この顔料を使用して、スラ リーをつくった。水50g、クエン酸50%溶液2.0g、およびAMP5.5 gを混合することによって、界面活性剤プレミッタスを製造した。水約138g をIKAミキサによって提供された撹拌槽に添加した。この槽に、ベース顔料1 000gを、界面活性剤プレミックスと共に、約8分間かけて添加した。添加速 度を、スラリー固形物および粘度が増加するにつれて、遅くし、その結果pH約 8.6でTiO2固形物83.7%を得た。撹拌を、5分間継続して、均質な解 凝集スラリーを得た。次いで、水112gを添加して、TiO2固形物約76% になるまでスラリーを希釈した。得られたスラリーの特性を、下記の表1に示す 。実施例6 実施例5のベースTiO2顔料を比較例2および実施例4のインジェクタ処理 工程にかけ、スラリーをつくるのに使用した。水50g、クエン酸50%溶液2 . 0g、およびAMP2.6gを混合することによって、界面活性剤プレミックス を製造した。水約110gをIKAミキサによって提供された撹拌槽に添加した 。この槽に、インジェクタ処理したベース顔料1000gを、界面活性剤プレミ ックスと共に、約5分間かけて添加した。添加速度を、スラリー固形物および粘 度が増加するにつれて、遅くし、その結果pH約9.0でTiO2固形物86. 1%を得た。撹拌を、5分間継続して、均質な解凝集スラリーを得た。次いで、 水137gを添加して、TiO2固形物約76%になるまでスラリーを希釈した 。得られたスラリーの特性を、下記の表1に示す。 これらの結果は、Al23酸化助剤を約3%使用したとき、耐光性が改善され 、このベースTiO2顔料をインジェクタ処理と連結して使用したときには、さ らに大きく改善されたことを実証している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.耐光性の水性二酸化チタン顔料スラリーの製造方法であって、 (a)四塩化チタン、塩化アルミニウム、および酸素含有ガスを気相中、核形 成剤の存在下で反応させてTiO2顔料を生成する工程であって、TiO2固形物 の全重量に対して少なくとも2重量%のアルミナを該TiO2顔料中に生じさせ るのに十分な塩化アルミニウムを添加する工程と、 (b)前記TiO2顔料を反応ガスから分離する工程と、 (c)前記TiO2顔料を、全スラリー重量に対して少なくとも78重量%の TiO2固形物を含有するTiO2スラリーを生成するのに十分な水と混合する工 程と、 を具えることを特徴とする製造方法。 2.アルミナ約3から約5重量%が、TiO2顔料中に存在することを特徴と する請求項1に記載の製造方法。 3.スラリーがTiO2固形物を約80から約88重量%含有することを特徴 とする請求項1に記載の製造方法。 4.四塩化チタン、塩化アルミニウム、および酸素含有ガスの反応を塩化リン の存在下で行い、TiO2顔料中にP250.1から0.5重量%をもたらすこ とを特徴とする請求項1に記載の製造方法。 5.工程(b)の後で工程(c)の前に、水蒸気、空気、窒素、およびそれら の混合物よりなる群から選択されたガスによって、音速または超音速、圧力約2 5〜600psi(約1.758〜約42.186kg/cm2)、および温度 140〜650℃で、TiO2顔料を処理することを特徴とする請求項1に記載 の製造方法。 6.処理されたTiO2顔料は、顔料を処理するのに使用されたガスから次い で分離されることを特徴とする請求項5に記載の製造方法。 7.TiO2顔料が、クエン酸、ポリアクリレート、トリエタノールアミン、 2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、モノイソプロピルアミン、および それらの混合物よりなる群から選択された分散剤の存在下で十分な水と混合され ることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。 8.耐光性の水性二酸化チタン顔料スラリーの製造方法であって、 (a)四塩化チタン、塩化アルミニウム、および酸素含有ガスを気相中、核形 成剤の存在下で反応させてTiO2顔料を生成する工程であって、TiO2固形物 の全重量に対して少なくとも2重量%のアルミナを該TiO2顔料中に生じさせ るのに十分な塩化アルミニウムを添加する工程と、 (b)前記TiO2顔料を反応ガスから分離する工程と、 (c)前記TiO2顔料を、全スラリー重量に対して少なくとも78重量%の TiO2固形物を含有するTiO2スラリーを生成するのに十分な水と混合する工 程と、 (d)スラリーを希釈する工程と、 を具えることを特徴とする製造方法。 9.耐光性の水性二酸化チタン顔料スラリーの製造方法であって、 (a)四塩化チタン、塩化アルミニウム、および酸素含有ガスを気相中、核形 成剤の存在下で反応させてTiO2顔料を生成する工程であって、TiO2固形物 の全重量に対して少なくとも2重量%のアルミナを該TiO2顔料中に生じさせ るのに十分な塩化アルミニウムを添加する工程と、 (b)前記TiO2顔料を反応ガスから分離する工程と、 (c)前記TiO2顔料を、全スラリー重量に対して少なくとも78重量%の TiO2固形物を含有するTiO2スラリーを生成するのに十分な水と混合する工 程と、 (d)スラリーを希釈する工程と、 (e)スラリーをふるい分けして、粗粒子を除去する工程と、 (f)スラリーを媒体粉砕して、TiO2粒子の粒径を減少させる工程と、 を具えることを特徴とする製造方法。 10.アルミナ約3から約5重量%が、TiO2顔料中に存在することを特徴 とする請求項8または9に記載の製造方法。 11.工程(c)において生成されたスラリーが、TiO2固形物約80から 約88重量%を含有することを特徴とする請求項8または9に記載の製造方法。 12.工程(d)において生成されたスラリーが、TiO2固形物含量約68 から約78重量%の範囲まで希釈されることを特徴とする請求項8または9に記 載の製造方法。
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