JP2002509945A - 水に分散可能なポリマー組成物 - Google Patents

水に分散可能なポリマー組成物

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JP2002509945A
JP2002509945A JP2000520512A JP2000520512A JP2002509945A JP 2002509945 A JP2002509945 A JP 2002509945A JP 2000520512 A JP2000520512 A JP 2000520512A JP 2000520512 A JP2000520512 A JP 2000520512A JP 2002509945 A JP2002509945 A JP 2002509945A
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アンダーソン,ジェフリー,エル.
トーカス,エドワード
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エス・シー・ジョンソン・コマーシャル・マーケッツ・インコーポレーテッド
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J3/00Processes of treating or compounding macromolecular substances
    • C08J3/02Making solutions, dispersions, lattices or gels by other methods than by solution, emulsion or suspension polymerisation techniques
    • C08J3/03Making solutions, dispersions, lattices or gels by other methods than by solution, emulsion or suspension polymerisation techniques in aqueous media
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G81/00Macromolecular compounds obtained by interreacting polymers in the absence of monomers, e.g. block polymers
    • C08G81/02Macromolecular compounds obtained by interreacting polymers in the absence of monomers, e.g. block polymers at least one of the polymers being obtained by reactions involving only carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • C08G81/024Block or graft polymers containing sequences of polymers of C08C or C08F and of polymers of C08G
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L101/00Compositions of unspecified macromolecular compounds
    • C08L101/02Compositions of unspecified macromolecular compounds characterised by the presence of specified groups, e.g. terminal or pendant functional groups

Abstract

(57)【要約】 ポリマー鎖1本当たり3.5個以上の反応性官能基を有する付加ポリマーであるAポリマーと、Aポリマーの反応性官能基と共反応性である官能基をポリマー鎖1本当たり約2から約3個有するBポリマーとの反応生成物を含む少なくとも1つの実質的にゲル化していないポリマー組成物並びに水性溶媒を含有する水性ポリマー分散液について記載する。具体的には、この水性ポリマー分散液は、オーバープリントワニス、インク、顔料分散液、塗料、接着剤、被覆、保持体樹脂、エマルジョンポリマーなどにおいて、またはそれらとして有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は、少なくとも1つのポリマー組成物からなる水性分散液に関する。本
発明で使用するポリマー組成物を水性分散液で使用すると、比較的低粘度の溶液
が得られる。本発明はまた、このような水性分散液の調製に関する。具体的には
、本発明の分散液は、オーバープリントワニス、インク、顔料分散液、接着剤、
被覆剤などとして、またはそれらで使用するのに有用である。本発明はまた、水
性分散液の保持体樹脂(support resin)としての使用、およびそ
れらで調製されたエマルジョンポリマーに関する。
【0002】
【背景技術】
水ベースのポリマー組成物は、良く知られている。例えば、米国特許第5,5
21,267号は、低分子量乳化剤を含まず、水媒体の塗料における結合剤とし
て使用できる水溶性ポリマー樹脂および水不溶性ポリマー樹脂について記載して
いる。
【0003】 構造A(BA)nを有するブロックコポリマーは、よく知られているポリマー
組成物である。例えば、米国特許第5,362,819号は、不飽和ポリエステ
ルであって、好ましくは1つの、または望ましくないが2つのヒドロキシル、カ
ルボキシルまたはアミン末端基を有するAブロックと、0℃以下のガラス転移温
度(Tg)を有する柔軟性ポリマーであるBブロックとを有するABA硬化性ブ
ロックコポリマーについて記載している。柔軟性ポリマーには共役ジエンモノマ
ーから調製されたポリマー、ならびにポリエーテルあるいは飽和ポリエステルが
含まれると書かれており、これらは、エステル、アミド、尿素またはウレタン基
によってAブロックと連結している。
【0004】 米国特許第4,347,339号は、その大部分が4級アミノ基であるアミノ
官能基を有する第1のポリマーブロック、およびその大部分が4級アミノ基では
ないアミノ官能基を有する第2のポリマーブロックを有する水溶性カチオン性ブ
ロックコポリマーについて記載している。これらのポリマーブロックは、他のポ
リマーの架橋で連結できるが、好ましいのは第2のポリマーブロックのアミノ官
能基と反応する第1のポリマーブロックに塩化物またはエポキシドなどの官能基
を含めることによって連結することである。
【0005】 米国特許第4,851,474号は、少なくとも1つのポリエステルブロック
と1つまたはそれ以上の共役ジエンのポリマーなどのエラストマーポリマーブロ
ックとからなるブロックコポリマーについて記載している。このエラストマーブ
ロックには、末端官能基のみが組み込まれ、すなわちポリマーブロック1つ当た
りわずか2つの官能基が付けられている。
【0006】 米国特許第5,008,334号は、ジオールおよび1つまたはそれ以上のジ
エポキシドの反応生成物であるAブロックと、エポキシでキャップした、カルボ
キシル末端のポリブタジエンまたはポリブタジエン/アクリロニトリルコポリマ
ーのBブロックとを有するABAブロックコポリマーを含有する樹脂について記
載している。(i)ジオールおよび少なくとも1つのジエポキシドの反応生成物
と(ii)ABAブロックコポリマーとの混合物である樹脂から調製されるアミ
ン樹脂は、電気被覆製剤に使用される。
【0007】 米国特許第5,314,954号は、例えば、ヒドロキシ、アミノまたはカル
ボキシル基などの末端官能基を有するスチレンポリマーと、過剰の芳香族ジカル
ボン酸ジハロゲン化物とを重縮合させ、次いで、得られた縮合生成物を芳香族ジ
ヒドロキシ化合物との界面重合に供することによって生成される芳香族ポリエス
テル−ポリスチレンブロックコポリマーについて記載している。これらの芳香族
ポリエステル−ポリスチレンブロックコポリマーは、最小限の非共重合スチレン
を有し、光学機器の作製に有用であるといわれている。
【0008】 高弾性回復力および高耐熱性を有する伸縮性糸を提供するポリエステルブロッ
クコポリマーが米国特許第5,384,184号に開示されている。このポリエ
ステルブロックコポリマーは、(A)主な酸成分としてのベンゼンジカルボン酸
と主なグリコール成分としてのヒドロキシル基の間に5〜12個の炭素原子を有
するジオールとを含むポリエステル部分30〜90重量%と、(B)主な酸成分
としての芳香族ジカルボン酸と主なグリコール成分としてのエチレングリコール
、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコールまたは1,4−シクロヘ
キサンジメタノールとを含むポリエステル部分70〜10重量%からなる。
【0009】 米国特許第5,496,876号は、反応性末端基を有するポリアミドポリマ
ーと反応性末端基を有するポリエーテル配列との共重縮合によって構成されたポ
リエーテルアミドブロックコポリマーについて記載している。これらのポリエー
テルアミドブロックコポリマーは、スチレン/ジエンコポリマーと混合され、熱
可塑性ポリマー組成物を生成する。
【0010】 米国特許第4,180,528号は、付加ポリマーであるAブロック、および
線状飽和ポリエステルであるBブロックを有するABAタイプのブロックコポリ
マーについて記載している。AブロックおよびBブロックは、付加重合によって
結合されている。
【0011】 欧州特許出願公開第0687690/A号は、比較的低分子量を有する末端不
飽和オリゴマーを製造するための高温重合法について記載している。さらに、カ
ルボン酸基を有する末端不飽和オリゴマーを2つ以上のアルコール官能基を有す
る多官能性アルコールと反応させ、ポリエステルを生成することができることが
開示されている。しかし、比較的多くの官能基を有する末端不飽和オリゴマーに
ついての開示はない。
【0012】 官能基が多く、好ましくは多くの酸官能基ならびに高分子量を有するが、容易
にはゲル化しないポリマー組成物の水分散液が、極めて望ましいと思われる。
【0013】
【発明の概要開示】
本発明は、(i)ポリマー鎖1本当たり3.5個以上の反応性官能基を有する
付加ポリマーであるAポリマーと、Aポリマーの反応性官能基と共反応性である
官能基を、ポリマー鎖1本当たり約2〜約3個有するBポリマーとの反応生成物
であるポリマー組成物と、(ii)水とからなる水性ポリマー分散液に関する。
任意選択で、この水性ポリマー分散液はまた、可溶化剤も含むことができる。B
ポリマーの実質的にすべての共反応性官能基は、共反応していることが好ましい
。さらに、Aポリマーの反応性官能基は、縮合反応性官能基であることが好まし
い。
【0014】 通常、AポリマーとBポリマーのモル比は、約3:1〜約2:1.7である。
Bポリマーが2つの官能基を有するときには、2つのポリマーの数平均分子量(
Mn)に基づくAポリマーとBポリマーとのモル比は、約2:1〜約2:1.7
であることが好ましい。Bポリマーが3つの官能基を有するときには、Aポリマ
ーとBポリマーとの好ましいモル比は、3:1である。
【0015】 縮合反応性官能基は、カルボキシル、ヒドロキシル、エポキシ、イソシアナト
、カルボキシル無水物、スルホ、エステル化オキシカルボニルまたはアミノから
なる群から選択されることが好ましい。好ましい実施形態では、Aポリマーは、
ポリマー鎖1本当たり3.5個以上のカルボン酸官能基を有する。このAポリマ
ーは、低分子量のスチレン/アクリル酸/α−メチルスチレンポリマーであるこ
とが最も好ましい。
【0016】 別の好ましい実施形態では、Aポリマーは、ポリマー鎖1本当たり3.5個以
上のヒドロキシル官能基を有する。この場合、Aポリマーは、低分子量のスチレ
ン/アクリル酸2−エチルヘキシル/メタクリル酸2−ヒドロキシエチルポリマ
ーであることが最も好ましい。
【0017】 Bポリマーは、ポリアミド、ポリエステル、エポキシ、ポリウレタン、ポリオ
ルガノシロキサンおよびポリ(エーテル)からなる群から選択される縮合ポリマ
ーであることが好ましい。また、Bポリマーの共反応性官能基は、ヒドロキシル
、エポキシ、オキサゾリニルまたはアミノであることが好ましい。
【0018】 本発明の水性ポリマー分散液には、比較的高分子量で多くの官能基を有するポ
リマーであって、予想外にもゲル化する粒子またはゲル粒子を含まないポリマー
組成物が含まれる。これらのポリマー組成物は、幅広い分子量分布を有し、この
ことが水性ポリマー分散液の有用性および性能特性を高めている。
【0019】 分散媒体としては、水のみ、または所望ならばアルコールまたはグリコールエ
ーテルなどの助溶剤を含むことができる。
【0020】 本発明はまた、前述の水性分散液を用いてエマルジョンポリマーを調製しポリ
マー保持体樹脂を提供する方法およびそれによって調製されるエマルジョンポリ
マーに関する。このようなエマルジョンポリマーは、オーバープリントワニスと
して、または塗料に使用するのに有用である。
【0021】 本発明のさらに別の実施形態では、本発明の水性分散液に使用するポリマー組
成物を別のポリマー用の乳化剤として用いることも対象とする。これは、ポリマ
ー組成物、異なるポリマーおよび水を混合することによって行うことができる。
【0022】
【発明を実施するための最良の形態】
前述のように、本発明の水性ポリマー分散液は、本明細書で定義したAポリマ
ーおよびBポリマーの反応生成物である少なくとも1つのポリマー組成物を含有
する。本発明の水性ポリマー分散液で使用するポリマー組成物は、「Polym
eric Compositions,and Preparation an
d Use Thereof」という発明の名称の同時係属の米国特許出願第(
整理番号J−2452)に記載されている。その開示を参照により本明細書に組
み込む。
【0023】 本発明で使用するポリマー組成物のAポリマーは、ポリマー1つ当たり3.5
個以上の反応性官能基を有する付加ポリマーである。官能基付きの付加ポリマー
の調製は、当業者には良く知られている。
【0024】 Aポリマーの反応性官能基は、縮合反応性官能基であることが好ましい。好ま
しい縮合反応性官能基には、カルボキシル、ヒドロキシル、エポキシ、イソシア
ナト、カルボキシル無水物、スルホ、エステル化オキシカルボニルまたはアミノ
が含まれる。カルボキシルおよびヒドロキシル官能基が最も好ましい。カルボキ
シル無水物は、両方の自由結合価が付加ポリマー主鎖と結合または連結している
−C(=O)OC(=O)−で表される2価の官能基、またはRが1〜30個の
炭素原子を有するアルキル基、6〜20個の炭素原子を有するアリール基、7〜
20個の炭素原子を有するアラルキル基または7〜20個の炭素原子を有するア
ルカリール基であるR−C(=O)OC(=O)−で表される1価の基を意味す
る。スルホは−SO2OHで表される基、エステル化オキシカルボニルはRが前 述と同一の意味を有する、例えばアルキルオキシカルボニル、アリールオキシカ
ルボニル、アラルキルオキシカルボニル、またはアルカリールオキシカルボニル
などの−C(=O)O−Rで表される基である。
【0025】 付加ポリマーは、連鎖成長重合反応の生成物であり、エチレン性不飽和モノマ
ー〜調製する。これらの化合物は良く知られており、これらには例えば、C2〜 C20アルケン、C3〜C20アルカジエン、C5〜C20アルカトリエン、C5〜C20 シクロオレフィン、ビニル置換芳香族化合物、アクリル酸またはメタクリル酸、
アクリル酸またはメタクリル酸のC1〜C20アルキルエステル、アクリル酸また はメタクリル酸のC6〜C20アリールエステル、アクリル酸またはメタクリル酸 のC7〜C20アラルキルエステルなどが含まれる。
【0026】 より具体的に、このようなエチレン性非飽和モノマーには、エチレン、プロピ
レン、1−ブテン、2−ブテン、イソブテン、1−ペンテン、2−メチル−2−
ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、3,3−ジメチル−1−ブ
テン、2,4,4−トリメチル−1−ペンテン、6−エチル−1−ヘキセン、1
−ヘプテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、アレン、ブタジエン、
イソプレン、クロロプレン、1,5−ヘキサジエン、1,3,5−ヘキサトリエ
ン、ジビニルアセチレン、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン、ノルボ
ルネン、ノルボルナジエン、メチルノルボルネン、シクロヘキセン、スチレン、
アルファ−クロロスチレン、アルファ−メチルスチレン、アリルベンゼン、フェ
ニルアセチレン、1−フェニル−1,3−ブタジエン、ビニルナフタレン、4−
メチルスチレン、4−メトキシ−3−メチルスチレン、4−クロロスチレン、3
,4−ジメチル−アルファメチルスチレン、3−ブロモ−4−メチル−アルファ
メチルスチレン、2,5−ジクロロスチレン、4−フルオロスチレン、3−ヨー
ドスチレン、4−シアノスチレン、4−ビニル安息香酸、4−アセトキシスチレ
ン、4−ビニルベンジルアルコール、3−ヒドロキシスチレン、1,4−ジヒド
ロキシスチレン、3−ニトロスチレン、2−アミノスチレン、4−N,N−ジメ
チルアミノスチレン、4−フェニルスチレン、4−クロロ−1−ビニルナフタレ
ン、アクリル酸、メタクリル酸、アクロレイン、メタクロレイン、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸メ
チル、メタクリル酸メチル、アクリル酸ノルボルネニル、ジアクリル酸ノルボル
ニル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、
アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル、ア
クリル酸2−ヒドロキシブチル、メタクリル酸2−ヒドロキシブチル、アリルア
ルコール、プロポキシル化アリルアルコール、エトキシル化アリルアルコール、
アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、アクリル酸2−フェノキシエ
チル、アクリル酸トリメトキシシリルオキシプロピル、アクリル酸ジシクロペン
テニル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸2−トリルオキシエチル、N,
N−ジメチルアクリルアミド、メタクリル酸イソプロピル、アクリル酸エチル、
アルファ−クロロアクリル酸メチル、メタクリル酸ベータ−ジメチルアミノエチ
ル、N−メチルメタクリルアミド、メタクリル酸エチル、アクリル酸2−エチル
ヘキシル、ネオペンチルグリコールジアクリル酸エステル、メタクリル酸シクロ
ヘキシル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸2−メチルシクロヘキシル、メ
タクリル酸ベータ−ブロモエチル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸フェニ
ル、メタクリル酸ネオペンチル、メタクリル酸ブチル、クロロアクリル酸、メチ
ルクロロアクリル酸、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸3
−メチル−1−ブチル、アクリル酸2−エトキシエチル、アクリル酸フェニル、
アクリル酸ブトキシエトキシエチル、アクリル酸2−メトキシエチル、アクリル
酸イソデシル、ペンタエリトリトールトリアクリル酸エステル、アクリル酸メト
キシポリ(エチレンオキシ)12、アクリル酸トリデコキシポリ(エチレンオキシ
12、クロロアクリロニトリル、アクリル酸ジクロロイソプロピル、エタクリロ
ニトリル、N−フェニルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N
−シクロヘキシルアクリルアミド、塩化ビニル、塩化ビニリデン、シアン化ビニ
リデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、トリクロロエタン、酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、安息香酸ビニル、ビニルブチラール、クロロ酢
酸ビニル、酢酸イソプロペニル、ギ酸ビニル、メトキシ酢酸ビニル、カプロン酸
ビニル、オレイン酸ビニル、アジピン酸ビニル、メチルビニルケトン、メチルイ
ソプロペニルケトン、メチルアルファ−クロロビニルケトン、エチルビニルケト
ン、ヒドロキシメチルビニルケトン、クロロメチルビニルケトン、アリリデンジ
酢酸エステル、メチルビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテル、ブチルビ
ニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、2−メトキシエチルビニル
エーテル、2−クロロエチルビニルエーテル、メトキシエトキシエチルビニルエ
ーテル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、アミノエチルビニルエーテル、アル
ファ−メチルビニルメチルエーテル、ジビニルエーテル、エチレングリコールま
たはジエチレングリコールあるいはトリエタノールアミンのジビニルエーテル、
シクロヘキシルビニルエーテル、ベンジルビニルエーテル、フェネチルビニルエ
ーテル、クレシルビニルエーテル、ヒドロキシフェニルビニルエーテル、クロロ
フェニルビニルエーテル、ナフチルビニルエーテル、マレイン酸ジメチル、マレ
イン酸ジエチル、マレイン酸ジ(2−エチルヘキシル)、無水マレイン酸、フマ
ル酸ジメチル、フマル酸ジプロピル、フマル酸ジアミル、ビニルエチルスルフィ
ド、ジビニルスルフィド、ビニルp−トリルスルフィド、ジビニルスルホン、ビ
ニルエチルスルホン、ビニルエチルスルホキシド、ビニルスルホン酸、ビニルス
ルホン酸ナトリウム、ビニルスルホンアミド、ビニルベンズアミド、ビニルピリ
ジン、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカルバゾール、N−(ビニルベンジル
)−ピロリジン、N−(ビニルベンジル)−ピペリジン、1−ビニルピレン、2
イソプロペニルフラン、2−ビニルジベンゾフラン、2−メチル−5−ビニルピ
リジン、3−イソプロペニルピリジン、2−ビニルピペリジン、2−ビニルキノ
リン、2−ビニルベンゾオキサゾール、4−メチル−5−ビニルチアゾール、ビ
ニルチオフェン、2−イソプロペニルチオフェン、インデン、クマロン、1−ク
ロロエチルビニルスルフィド、ビニル2−エトキシエチルスルフィド、ビニルフ
ェニルスルフィド、ビニル2−ナフチルスルフィド、アリルメルカプタン、ジビ
ニルスルホキシド、ビニルフェニルスルホキシド、ビニルクロロフェニルスルホ
キシド、スルホン酸メチルビニル、ビニルスルホアニリド、非保護および保護ア
セトアセトキシ官能基付きモノマー(例えば、メタクリル酸アセトアセトキシエ
チルおよびアクリル酸アセトアセトキシエチル)、非保護および保護イソシアン
酸メタ−テトラメチル、非保護および保護メタクリル酸イソシアナトエチルなど
が含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0027】 付加ポリマーの少なくとも1つのエチレン性不飽和モノマーユニットは、縮合
反応性官能基などの反応性官能基、好ましくは、カルボキシル基、ヒドロキシル
基、またはエポキシ基、最も好ましくは、カルボキシル基またはヒドロキシル基
を有していなければならない。酸官能基付きのエチレン性不飽和モノマーの例に
は、アコニット酸、アクリル酸、アクリル酸ベータ−カルボキシメチル、ケイ皮
酸、クロトン酸、フマル酸、イタコン酸、マレイン酸、メタクリル酸、およびそ
れらの混合物が含まれるが、これらに限定されるものではない。環状無水物など
のいわゆる「潜在」酸部分を含むと言われているある種のモノマーも適当である
といわれている。したがって、適当な、環状無水物には、無水イタコン酸、無水
マレイン酸、およびそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されるものでは
ない。アクリル酸またはメタクリル酸のモノマーが最も好ましい。縮合反応性官
能基は、エチレン性不飽和モノマーの一部であることが好ましいが、所望ならば
、ポリマーの形成の後で付加ポリマーに付加することができる。
【0028】 本発明でAポリマーとして使用する付加ポリマーは、アクリル酸コポリマーま
たはスチレン/アクリル酸またはスチレン/(メタ)アクリル酸コポリマーであ
ることが好ましく、スチレン/α−メチルスチレン/アクリル酸コポリマーであ
ることがより好ましい。通常、好ましいスチレン/アクリル酸付加ポリマーは、
スチレン10〜90重量/重量%、およびアクリル酸10〜90重量/重量%か
らなる。所望ならば、スチレンをα−メチルスチレンで置き換えるか、混合する
ことができる。本明細書で使用する「重量/重量%」は、特別に断らない限り、
ポリマー総重量の重量パーセントである。Aポリマーとして使用する別の好まし
い付加ポリマーは、ヒドロキシアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル
コポリマーまたはスチレン/ヒドロキシアクリル酸エステルまたはスチレン/ヒ
ドロキシメタクリル酸エステルコポリマーであり、スチレン/ヒドロキシアクリ
ル酸エステル(またはヒドロキシメタクリル酸エステル)/アクリル酸エステル
(またはメタクリル酸エステル)コポリマーであることがより好ましい。
【0029】 本明細書で用いるポリマー組成物でAポリマーとして使用できるさらに別の付
加ポリマーは、発明の名称が「Process for Producing
Hyperbranched Polymer」の同時係属の米国特許出願(整
理番号J−2583)に記載されているような高分枝ポリマーである。その開示
を、参照により本明細書に組み込む。末端エチレン性不飽和を有するこのような
高分枝ポリマーは、高分枝ポリマー1つ当たり3.5個以上の縮合反応性官能基
を有することが好ましいと思われる。
【0030】 通常、付加ポリマーは、Mnが約500と約50,000の間の低分子量ポリ
マーであり、Mnが約900と約3,000の間であることが好ましい。前述の
ように、付加ポリマーの縮合反応性官能基は、少なくとも3.5個以上でなけれ
ばならず、約3.5と約20個の間が好ましく、約3.5と約10個の間が最も
好ましい。
【0031】 付加ポリマーの調製は、当業者に良く知られており、それらには、気相重合、
溶液重合、バッチ重合、連続反応器または管重合、懸濁重合および乳化重合が含
まれる。このような付加ポリマーの調製方法は、米国特許第4,413,370
号、米国特許第4,529,787号、および米国特許第4,546,160号
に記載されており、それぞれの開示を参照により本明細書に組み込む。
【0032】 本発明で使用するポリマー組成物のBポリマーは、Aポリマーの反応性官能基
と共反応性である約2〜約3個の官能基を有する。Bポリマーの好ましい官能基
には、ヒドロキシル、カルボキシル、エポキシ、オキサゾリニルおよびアミノ基
が含まれるが、Aポリマーの反応性官能基と共反応性であるどのような基も、本
発明の範囲内に企図されている。Bポリマーは、付加ポリマーまたは縮合ポリマ
ーであってもよいが、縮合ポリマーであることが好ましい。縮合ポリマーは、ポ
リアミド、ポリエステル、ポリ(エーテル)、ポリウレタンなどである。付加ポ
リマーの調製と同様、縮合ポリマーの調製は、当業者に良く知られている。例え
ば、ポリエステルは、スズ触媒と共にグリコール過剰の溶融プロセスという一般
的方法を用いて調製することができる。ポリアミドは、触媒なしに溶融プロセス
を用いて容易に調製することができる。
【0033】 ポリエステルまたはポリアミドの調製には通常、ポリカルボン酸を使用する必
要がある。ポリカルボン酸の例には、アジピン酸、アゼライン酸、ベンゾフェノ
ンテトラカルボン酸二無水物、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸エステル、
クロレンド酸無水物、二量体酸、フマル酸、グルタル酸、無水ヘキサヒドロフタ
ル酸、イタコン酸、イソフタル酸、マレイン酸または無水物、無水フタル酸、セ
バシン酸、スベリン酸、コハク酸、テレフタル酸、無水テトラヒドロフタル酸、
無水トリメリト酸、無水アルカニルコハク酸、5−ソジオスルホイソフタル酸、
または5−リチオスルホイソフタル酸が含まれるが、これらに限定されるもので
はない。通常、ポリエステルグリコールの調製には、1,3−ブタンジオール、
1,4−ブタンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ジエチレングリコール
、ジプロピレングリコール、2,2−ジメチル−1,3−ペンタンジオール、2
−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ペンタエリトリトール、トリメチロールエタン、トリメチロ
ールプロパン、イソシアヌル酸トリス(ヒドロキシエチル)、1,6−ヘキサン
ジオール、1,5−ペンタンジオール、トリエチレングリコール、テトラエチレ
ングリコール、水素化ビスフェノールA、グリセリン、2メチル−1,3−プロ
パンジオールなどの成分を使用する。
【0034】 ポリアミドの調製では、ポリアミン官能基成分は通常、エチレンジアミン、ヘ
キサメチレンジアミン、2−メチル−1,5−ペンタンジアミン、イソホロンジ
アミン、メチレンジシクロヘキシルアミン、トリメチルヘキサメチレンジアミン
など〜選択することができる。
【0035】 出発の酸は、重合した脂肪酸であり、一塩基酸(C18)、二塩基脂肪酸(C
36)および三量体または多塩基脂肪酸(C54以上)、ならびにシュウ酸、グ
ルタル酸、マロン酸、アジピン酸、コハク酸、セバシン酸、アゼライン酸、スベ
リン酸、ピメリン酸、テレフタル酸、1,4−または1,3−シクロヘキサン、
ナフタレン、フタル酸、イソフタル酸、ドデカンジカルボン酸などの脂肪族、環
状脂肪族、および芳香族ジカルボン酸を含むジカルボン酸の混合物である。好ま
しいジカルボン酸は、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、およびアゼラインジ
カルボン酸などの、少なくとも6個の炭素原子、より好ましくは6〜約22個の
炭素原子を有する直鎖脂肪族二酸である。モノカルボン酸を付加して分子量を制
御することができる。好ましいモノカルボン酸は、線状で、2〜22個の炭素原
子を有する。ステアリン酸およびオレイン酸が最も好ましい。
【0036】 ポリアミドの調製で使用するジアミンは、1つまたはそれ以上の、約2〜約2
0個の炭素原子を有する知られている脂肪族、環状脂肪族または芳香族ジアミン
である。エチレンジアミン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノブタ
ン、p−キシレンジアミン、1,6−ヘキサメチレンジアミン、シクロヘキシル
アミン、ビス(4−シクロヘキシルアミン)メタン、2,2’−ビス(4−シク
ロヘキシルアミン)プロパン、ポリグリコールジアミン、イソホロンジアミン、
m−キシレンジアミン、シクロヘキシルビス(メチルアミン)、ポリオキシアル
キレンジアミン(Huntsman〜Jeffamineの商品名で発売されて
いる)、2−メチル−1,5−ペンタンジアミン、1,4−ビス−(2−アミノ
エチル)ベンゼン、二量体ジアミン、ポリエーテルジアミン、メチルペンタメチ
レンジアミン、およびピペラジンなどのアルキレンジアミンが好ましい。好まし
いジアミンは、2〜約20個の炭素原子を有する直鎖脂肪族ジアミン、具体的に
はエチレンジアミンおよびヘキサメチレンジアミン、および環状脂肪族ジアミン
、具体的には4−4’−メチレンビス(シクロヘキシルアミン)およびピペラジ
ンである。モノアミンを添加して分子量を制御することができる。好ましいモノ
アミンは線状で、2〜22個の炭素原子を有する。ステアリルアミンおよびオレ
イルアミンが最も好ましい。
【0037】 縮合ポリマーに単官能基化合物を含めて、官能性を制御することができる。例
えば、ポリエステルの調製では、安息香酸、p−tertブチル安息香酸、ベラ
トルム酸、ロジン、ラウリル酸、大豆、亜麻仁、トール油および脱水ヒマシ油か
ら製造した脂肪酸などのモノ酸を用い、ポリアミドの調製では、ステアリルアミ
ン、獣脂アミンおよびシクロヘキシルアミンなどのモノアミンを使用することが
できる。
【0038】 好ましいポリアミド組成物には、アジピン酸および2−メチル−1,5−ペン
タンジアミンまたはイソホロンジアミンと共に二量体酸を使用する二量体酸ベー
スのモノマーなどのナイロンタイプモノマーを使用する。好ましいポリエステル
モノマーには、3−メチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジメチル−1
,3−プロパンジオール、およびシクロヘキサンジメチロールなどの一般的グリ
コールと共にイソフタル酸およびシクロヘキシルジカルボン酸エステルが含まれ
る。
【0039】 本発明で使用するポリマー組成物は、ポリマー組成物が生成するために十分な
時間、反応温度で前述のAおよびBポリマーを重合することによって調製するこ
とができる。反応は、段階成長重合反応、すなわち縮合重合反応が好ましい。ポ
リマー組成物は、ポリマー鎖1本当たり3.5個以上の反応性官能基(好ましく
は縮合反応性官能基)を有する付加ポリマーであるAポリマーを、Aポリマーの
反応性官能基と共反応性である官能基をポリマー鎖1本当たり約2〜約3個有す
るBポリマーと反応させることによって調製することができる。反応は、Bポリ
マー上の実質的にすべての共反応性官能基を反応させることによりポリマー組成
物を生成するのに十分な温度および時間行うことが好ましい。Bポリマーが2つ
の官能基を有するときには、Bポリマーと混合するAポリマーのモル比は、約2
:1〜約2:1.7であることが好ましい。Bポリマーが3つの官能基を有する
ときには、Bポリマーと混合するAポリマーのモル比は、約3:1であることが
好ましい。2つおよび3つの官能基を有するBポリマーの混合物を使用するとき
の好ましい混合比は、当業者によって容易に確かめることができる。
【0040】 反応の温度及び時間は、AおよびBポリマーによって異なる。例えば、Aおよ
びBの縮合がエステル化による場合には、反応温度は240℃以上に達し、一方
、縮合がウレタン結合の生成を介する場合には、すべて室温である必要がある。
ポリマー組成物を調製するためのプロセスの反応温度は通常、約−50℃と約3
00℃の間で、約150℃〜約240℃が好ましい。反応温度は、Aポリマーあ
るいはBポリマーの分解温度を超えてはならない。通常、この反応温度を0.5
〜約6時間維持する。
【0041】 所望ならば、本発明で使用するポリマー組成物の調製で、溶媒および触媒を使
用することができる。このような溶媒および触媒の使用は、当業者には良く知ら
れている。AおよびBポリマーは互いに相溶性で十分に混合できることが重要で
ある。ポリマーが相溶性でない場合は、溶媒またはポリマーの段階的添加を使用
してこれを克服することができる。当業者に良く知られている溶媒はまた、高温
が使用できないときに、粘度を制御し、適当な混合を可能にするためにも有用で
ある。さらに、反応生成物にキシレンなどの溶媒を少量加え、水を共沸させるこ
とができる。
【0042】 本発明で使用するポリマー組成物の分子量は、通常幅広い。重量平均分子量(
Mw)およびz平均分子量(Mz)は大きいことが多く、一方数平均分子量(M
n)は通常、それほど大きくない。本発明で使用するポリマー組成物は、ゲルが
実質的に存在しない低分子量ポリマーから調製される高分子量ポリマー組成物で
あることが好ましい。理論に束縛されるものではないが、反応するポリマーの機
能性は、ゲルが存在しないことが原因であると考えられている。
【0043】 本発明で使用する得られたポリマー組成物は、ブロックコポリマー、例えば、
ABAブロックコポリマーの形をとることができる。しかし、本発明で使用する
ポリマー組成物は、ブロックコポリマーに限定されず、たとえば、ブロックコポ
リマーとは見なされないような高分枝のまたは複雑なポリマーとなるものであっ
てもよい。
【0044】 通常、本発明で使用するポリマー組成物の重量平均分子量は、ポリスチレン標
準品を使用するゲル浸透クロマトグラフィによって測定すると、約4,000〜
約250,000の範囲にあり、約5,000〜約50,000の間であること
がより好ましい。さらに、酸官能基を有する好ましいポリマー組成物は通常、約
40〜約200の間の酸価を有する。当業者には明らかなように、本発明のポリ
マー組成物のガラス転移点(Tg)は、AおよびBポリマーの材料であるモノマ
ーを変えることによって容易に変化させることができる。平均Tgは通常−50
℃〜120℃であるが、通常は最終用途が求められるTgのタイプを決める。
【0045】
【発明を実施するための最良の方法】
本発明は、本明細書に記載のポリマー組成物の工業的に有用な水性ポリマー分
散液に関する。このような水性分散液は、具体的に分散剤、フィルム印刷インク
、金属被覆、木材被覆、オーバープリントワニス、紙用インク、プライマー、フ
ィルムプライマー、建築用組成物、接着剤、保持体樹脂、ポリマー乳化剤などと
して使用するのに有用である。
【0046】 水性分散液は通常、本明細書に記載のポリマー組成物を水性溶媒系に加えるこ
とによって製造する。このような溶媒系には、分散剤および助溶剤を含むことが
できる。本発明の水性ポリマー分散剤は、酸および塩基のような中和剤などの可
溶化剤を含有することもできる。所望ならば、本明細書に記載のポリマー組成物
を、水性溶媒系と混合する前の前処理段階で、酸性または塩基性成分で前処理す
ることができる。あるいは、酸性または塩基性組成物によるこのような処理は、
ポリマー組成物を水性溶媒系と混合した後で行うことができる。通常、水性ポリ
マー分散液は、全分散液に対して約1重量%〜約75重量%の量でポリマー組成
物を含み、約5重量%〜約60重量%含むことが好ましい。可溶化剤を使用する
場合には、通常、水性溶媒にポリマー組成物を効果的に可溶化する量の可溶化剤
が存在する。可溶化剤が酸または塩基などの中和剤である場合には、ポリマー組
成物を実質的に中和するのに効果的である量の中和剤が存在する。すなわち、中
和度(DN)は、利用可能なカルボン酸基の約60%〜約100%である。
【0047】 本発明の水性ポリマー分散液は最小限、本明細書に記載の少なくとも1種のポ
リマー組成物および水を含む。溶液の他の成分は、その用途によって異なる。例
えば、多くの水性ポリマー分散液は、ポリマー組成物の溶解性を高めるために中
和剤、例えば水酸化アンモニウムまたはトリエチルアミンを含有する。他に用い
る可能のある成分には、着色剤または顔料、ポリマー、助溶剤、融合助剤、消泡
剤、湿潤剤、ワックス、増粘剤などが含まれる。このような追加成分の選択は、
用途(例えば、オーバープリントワニス、インク、顔料分散液、接着剤、塗料、
ポリマー分散液または被覆)によって異なり、当業者が容易に確かめることがで
きる。
【0048】 本発明はまた、本明細書に記載のポリマー組成物を保持体樹脂として使用する
ことによって新規なエマルジョンポリマーを調製する方法も対象にしている。こ
の方法では、ポリマー組成物は、主要な乳化界面活性剤として働く。所望ならば
、さらに別の界面活性剤を使用することができる。
【0049】 エマルジョンポリマーは、まず選択したポリマー組成物を水に加え、水性分散
液を生成することによって調製する。次いで、水性分散液を例えば、75℃〜8
0℃に加熱し、通常は、続いて開始剤を添加し、次いで、少なくとも1種のエチ
レン性不飽和モノマーを含むモノマー供給を行う。エチレン性不飽和モノマーの
例は、先に記載した。
【0050】 以下の実験の詳細(Experimental Details)により、本
発明はさらに良く理解されるであろう。しかし、ここで論じる具体的方法および
結果は、本発明を単に例示するものであって、本発明を限定することを意図して
いないことは、当業者には容易に理解されるであろう。
【0051】
【実験の詳細】
「A」ポリマー カルボン酸官能基を有するスチレン/α−メチルスチレン/アクリル酸樹脂の調
製 「A」ポリマー(1) 低分子量スチレン/α−メチルスチレン/アクリル酸樹脂は、スチレン22%
、α−メチルスチレン45%およびアクリル酸33%を開始剤3モルパーセント
と共に490゜F(254℃)で、連続撹拌タンク反応器(CSTR)中12分 の滞留時間重合させ、続いて溶媒および未反応モノマーすべてをストリッピング
して除去することによって調製した。
【0052】 得られたスチレン/α−メチルスチレン/アクリル酸樹脂の数平均分子量(M
n)、重量平均分子量(Mw)、およびz平均分子量(Mz)はそれぞれ、11
70、1770および2590であった。ポリマーの数平均カルボン酸官能基(
Fn)、重量平均カルボン酸官能基(Fw)、酸価(固体)、ガラス転移温度(
Tg)(開始および中間点)を、表1に示す。
【0053】 「A」ポリマー(2〜4) スチレン/α−メチルスチレン/アクリル酸樹脂は、Aポリマー1と同様の方
法で調製した。これらの樹脂の成分および特性ならびにAポリマー1の成分およ
び特性を、表1に示す。
【0054】 ヒドロキシ官能基付きアクリル「A」ポリマー(5)の調製 メタクリル酸メチル(27%)、アクリル酸ブチル(15%)、およびアクリ
ル酸2−ヒドロキシエチル(58%)を20%酢酸ブチルに溶かし、米国特許第
4,546,160号に記載の方法と実質的に同様の方法により450゜F(約 232℃)で15分間重合させた。次いで、反応生成物をエチルグリム中で51
%固形物まで濃縮した。得られたヒドロキシ官能基付きアクリルの数平均分子量
は1180で、鎖1本当たりのヒドロキシ官能基は5.28であった。
【0055】
【表1】 「B」ポリマー ポリエステルポリマーの調製 「B」ポリマー(1) ポリエステルは、2−メチル−1,3−プロパンジオール(43.06部、2
1.53ポンド、9.77kg)、イソフタル酸(47.65部、23.83ポ
ンド、10.81kg)、およびFascat4100(Elf atoche
m chemicalから入手できるスズ触媒)(0.08部、0.04ポンド
、0.20kg)を窒素雰囲気の反応器に充填することによって調製した。カラ
ム頂部を100℃以下に維持しながら、充填物を210℃まで加熱した。酸価が
5未満になるまで反応を保ち、次いで150℃まで冷却して一夜置いた。翌日、
反応内容物を150℃まで再加熱し、続いて1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸エステル(24.69部、12.35ポンド、5.60kg)およびFasc
at4100(0.02部、0.01ポンド、0.005kg)を反応器内容物
に加えた。次いで、窒素シールを維持しながら、反応器内容物を220℃まで加
熱した。カラム頂部を100℃以下に保ち、酸価が5以下になるまで反応を続け
た。得られたポリエステル樹脂の数平均分子量(Mn)は3023、重量平均分
子量(Mw)は6486、およびz平均分子量(Mz)は10,720であった
。Tgを測定すると、開始が8℃で中間点が14℃であった。
【0056】 「B」ポリマー(2〜6) ポリエステル樹脂は、ポリエステルの成分および/または成分のモル比を変え
た以外はBポリマー1と同様の方法で調製した。Bポリエステル(1〜6)の成
分、モル比、Mn、Mw、MzおよびTg(開始/中間点)を以下の表2に示す
【0057】
【表2】 ポリアミド樹脂の調製 「B」ポリマー(7) Sylvodym(登録商標)T−18 二量体酸(Arizona Che
micalから入手できるC36二量体酸)(77.198部)、Kemami
ne(登録商標)P−990D(Witco Chemicalから入手できる
ステアリルアミン)(4.150部)およびDow Corning200(シ
リコーン消泡剤)(0.002部)を反応器に充填し窒素雰囲気中で130℃ま
で加熱した。次に、イソホロンジアミン(16.140部)およびDytek(
登録商標)A(E.I.DuPont de Nemoursから入手できる)
(2−メチル−1,5−ペンタンジアミン)(7.340部)を、温度を130
と135℃の間に保ちながら反応混合物に加えた。窒素パージを行いながら、反
応混合物を約220℃までゆっくりと加熱し、実質的にすべての理論量の水が除
去されるまでその温度を保った。アミン官能基付きポリアミド樹脂が得られた。
Mn=3160(理論値);塩基値=31;Tg=6/12℃。
【0058】 「B」ポリマー(8) Sylvodym(登録商標)T−18 二量体酸(76.598部)、シク
ロヘキシルアミン(1.500部)およびDow Corning200(0.
002部)を反応器に充填し130℃まで加熱した。次に、イソホロンジアミン
(26.700部)を、温度を130と135℃の間に保ちながら反応器に加え
た。次いで、反応混合物を約220℃までゆっくりと加熱し、窒素パージを行い
ながら、水を除去した。実質的にすべての水が除去されるまで反応温度を保ち、
ポリアミドを回収した。Mn=3184(理論値);塩基値=29;Tg=29
/38℃。
【0059】 ポリウレタンBポリマーの調製 「B」ポリマー(9) エチルジグリム(EDG)(600.3g)および2−メチル−1,3−プロ
パンジオール(MPD)(146.4g)を、2リットルの4頸反応フラスコに
加えた。フラスコに撹拌器、N2入口、熱電対および水採取用のトラップ付きの 冷却器を取り付けた。混合物を窒素中で150℃まで加熱し、過剰の水または溶
媒不純物を除去した。約1時間後、反応物を30℃まで冷却し、窒素を除去した
。次いで、テトラメチルキシレンジイソシアナート(TMXDI)(454.2
g)を、毎秒約1滴の速度で3時間かけて添加ロートから反応混合物に加え、そ
の間反応温度を80℃に維持した。ポリウレタンオリゴマーを回収した。Mn=
2582(理論値)。
【0060】 ポリマー組成物の調製 実施例1 ポリエステル樹脂のBポリマー(1)(963.0g)を反応フラスコに加え
、150℃まで加熱した。スチレン/α−メチルスチレン/アクリル酸樹脂のA
ポリマー(1)(541.7g)を、15分で徐々に加え、続いてキシレン(4
5g)を加えた。トラップをキシレンで満たし、反応混合物を230℃まで加熱
しながら反応フラスコ中にキシレン3%を保ち、水を除去した。反応を6.5時
間行った。得られたポリマー組成物のMwは26,180、Mnは3,444、
Mzは109,700で、Tgは25/36℃(開始/中間点)であった。
【0061】 実施例2〜11 スチレン/α−メチルスチレン/アクリル酸樹脂のAポリマーおよびポリエス
テル樹脂のBポリマーから、実施例1と同様の方法で様々なポリマー組成物を調
製した。これらのポリマー組成物の成分および様々な特性を、下の表3に示す。
【0062】
【表3】 実施例13 ヒドロキシ官能基付きアクリルであるAポリマー(5)、およびポリウレタン
オリゴマーであるBポリマー(9)からポリマー組成物を調製した。窒素入口、
冷却器、撹拌器および熱電対を装備した1リットル四頸反応フラスコにBポリマ
ー(9)263.7gを加えた。次いで、ジブチルスズジラウリン酸塩(DBT
DL)6滴をフラスコに充填した。溶液を70℃まで予め加熱した後で、Aポリ
マー(5)を反応系にゆっくりと滴加した。Aポリマー(5)をすべて加えた後
、反応温度を85℃まで上げ、約4.5時間反応させた。得られた溶液は濃い黄
色であった。Mn=2646;Mw=6411;Mz=17290;OH値=5
8。
【0063】 実施例14 Aポリマー(4)、すなわちスチレン/アクリル樹脂とポリアミド樹脂である
Bポリマー(8)とからポリマー組成物を調製した。Aポリマー樹脂(38.8
5部)を反応器に充填し、次いで窒素中で撹拌しながら180℃まで加熱した。
続いて、Bポリマー(8)(61.85部)を、180℃で加えた。次いで、混
合物を220℃まで加熱し、水が除去されるまで保った。次いで、温度を230
℃まで上げ、ポリマー組成物を集めた。Mn=2799;Mw=26990;M
z=93660;Tg=42/62℃;AV=80。
【0064】 実施例15 スチレン/アクリル樹脂、すなわちAポリマーが39.03部であり、Bポリ
マーがBポリマー(7)である以外は、実施例14と同様の方法でポリマー組成
物を調製した。Mn=2939;Mw=24,300;Mz=87,920;T
g=30/46℃;AV=38。
【0065】 実施例16 Aポリマー(4)と639の数平均分子量(Mn)および1モル当たり2個の
ヒドロキシ基の官能基を有するポリプロピレンオキシド(ミシガン州ミッドロー
ド(Midload)のDow Chemicalから入手できるPPO425
)であるBポリマーとからポリマー組成物を調製した。AポリマーおよびBポリ
マーを、2:1のモル比で、溶媒および触媒を存在させずに約210〜238℃
の温度で反応させると、所望のポリマー組成物が生成した。得られたポリマー組
成物のMnは1688、Mwは5945、Mzは17,120で、酸価(固体)
は164、Tgは45/55℃(開始/中間点)であった。
【0066】 実施例17 Bポリマーが1256の数平均分子量(Mn)を有するポリプロピレンオキシ
ド(Dow Chemicalから入手できるPPO1000)である以外は実
施例16と同様の方法でポリマー組成物を調製した。Bポリマーの官能基は1モ
ル当たり2個のヒドロキシ基で、ブロックコポリマー合成温度は215〜234
℃であった。得られたポリマー組成物のMnは1861、Mwは8251、Mz
は24510で、酸価(固体)は131、Tgは−2/10℃(開始/中間点)
であった。
【0067】 実施例18 Bポリマーが3479の数平均分子量を有するポリプロピレンオキシド(Do
w Chemicalから入手できるPPO4000)である以外は実施例16
と同様の方法でポリマー組成物を調製した。Bポリマーの官能基は1モル当たり
2個のヒドロキシ基であった。ポリマー組成物合成温度は220〜240℃であ
り、トルエンを溶媒として使用した。得られたポリマー組成物のMnは2520
、Mwは17,340、Mzは45,190で、酸価(固体)は62.89、T
gは−54/−46℃(開始/中間点)であった。
【0068】 実施例19 Bポリマーが377の数平均分子量を有するポリ(エチレンオキシド)(Do
w Chemicalから入手できるPEO200)である以外は実施例16と
同様の方法でポリマー組成物を調製した。Bポリマーの官能基は1モル当たり2
個のヒドロキシ基であった。ポリマー組成物合成温度は、200〜220℃の間
であった。得られたポリマー組成物のMnは1601、Mwは5219、Mzは
15350で、酸価(固体)は180.8、Tgは59/67℃(開始/中間点
)であった。
【0069】 実施例20 Bポリマーが882の数平均分子量を有するポリ(エチレンオキシド)(Do
w Chemicalから入手できるPEO600)である以外は実施例16と
同様の方法でポリマー組成物を調製した。Bポリマーの官能基は1モル当たり2
個のヒドロキシ基であった。ポリマー組成物は、200〜220℃の間の合成温
度で調製した。得られたポリマー組成物のMnは1819、Mwは6784、M
zは17,730、酸価(固体)は156.7、Tgは18/27℃(開始/中
間点)であった。
【0070】 実施例21 Bポリマーが4333の数平均分子量を有するポリ(プロピレン−β−エチレ
ンオキシド)(BASFから入手できるPluronic123)である以外は
実施例16と同様の方法でポリマー組成物を調製した。Bポリマーの官能基は1
モル当たり2個のヒドロキシ基であった。ポリマー組成物合成温度は、約200
〜約230℃の間であった。得られたポリマー組成物のMnは3074、Mwは
23,710、Mzは46,970、酸価(固体)は50.2、Tgは−61/
−53℃(開始/中間点)であった。表Aに記載のAポリマーおよび表Bに記載
のBポリマーを使用して、さらに多くのポリマー組成物を調製した。
【0071】
【表4】
【表5】 実施例I バルク熱処理(Bulk Thermal Process)によるポリマー組
成物の調製 攪拌機、窒素噴霧管、および冷却器反応器を備えたDean Starkトラ
ップを装備した1000ml四頸フラスコに、カルボキシル官能基を有するスチ
レンアクリルポリマー(AポリマーI)468gを充填した。これを加熱し15
0〜180℃で溶融した。次いで、第一(1゜)ヒドロキシルを有する枝分かれ
ポリエステルポリマー(BポリマーII)140.4gを加え、3A:1Bのモル
比とした。温度を220℃まで上げ、水8.4gが除去されるまで維持した。次
いで、生成物を皿に注加し、冷却した。最終生成物を表Cに記載する。
【0072】 実施例II乃至VI 下記の表Cに示すように、AおよびBポリマーを使用し、220乃至240℃
の間の反応温度で実施例Iと実質的に同様の方法によりいくつかのポリマー組成
物を製造した。
【0073】 実施例VII 溶媒還流法によるポリマー組成物の調製 攪拌機、窒素噴霧管、および冷却器を備えたDean Starkトラップを
装備した1000ml4頸フラスコに、カルボキシル官能基を有するメタクリル
酸メチルポリマー(AポリマーV)518.3gを充填した。次いで、これを1
50乃至180℃まで加熱して溶融し、撹拌を開始した。次いで、第二(2゜)
ヒドロキシル官能基を有する線状ポリプロピレンオキシド96.9gおよびメチ
ルn−アミルケトン(MAK)13.6gを加えた。次いで、180℃で1時間
、次いで200℃で1時間、最後に220℃で1時間と段階的に加熱した。次い
で、生成物を受け皿に注加し、冷却した。水−MAK還流を使用して水10.6
gを除去した。
【0074】 実施例VIIIおよびIX MAKをキシレンで置き換え、表Cに示したAおよびBポリマーを使用した以
外は実施例VIIと実質的に同様の方法で、2つのポリマー組成物を製造した。
【0075】 実施例X 溶媒法によるポリマー組成物の調製 攪拌機、窒素シール、および冷却器を装備した1000ml四頸フラスコに、
カルボキシル官能基を有するスチレン/アクリル酸ポリマー(AポリマーIII
)50%およびジエチレングリコールジエチルエーテル50%の溶液222.2
gを充填した。撹拌開始後、イソシアナト官能基を有する線状ポリウレタンポリ
マー(BポリマーIV)50%およびジエチレングリコールジエチルエーテル5
0%の溶液277.8gを加えた。5分混合した後、Air Products
から入手できるMetacureT12触媒0.25gを加え、温度を65℃ま
で上げて4時間保った。次いで、生成物をクオート瓶に注加し、冷却した。
【0076】 実施例XI乃至XIV 下記の表Cに示すように、AおよびBポリマーを使用し、125℃〜190℃
の反応温度で実施例Xと実質的に同様な方法でいくつかのポリマー組成物を調製
した。
【0077】 実施例I乃至XIVについて、AポリマーおよびBポリマーの成分、および得
られたポリマー組成物の特性を下記の表Cに示す。
【0078】
【表6】 水ベースの分散剤 実施例DSP1 攪拌器および冷却器を取り付けた1リットルフラスコに、脱イオン水494g
および実施例8のポリエステルポリマー284.3gを充填した。撹拌を開始し
、温度を85℃まで上げると同時に、28%水酸化アンモニウム水溶液21.7
gを加えた。バッチを、2時間85℃に保つと、低粘度の透明な分散液が得られ
た。固形物パーセントは35%でpHは9.0であった。
【0079】 実施例DSP2 攪拌器および冷却器を取り付けた1リットルフラスコに、脱イオン水535.
7gを加えた。温度を85℃まで上げ、次いで、28%水酸化アンモニウム水溶
液20.7gを加えた。塩基添加の直後に、実施例15のポリアミド243.6
gを30分かけて加えた。混合物を1時間置くと、非分散ポリマーを含まない黄
白色分散液が得られた。固形物パーセントは30%でpHは9.9であった。分
散液の粘度は、800センチポアズであった。
【0080】 実施例DSP3 攪拌器および冷却器を取り付けた1リットルフラスコに、脱イオン水583.
1gを加えた。温度を80℃まで上げ、28%水酸化アンモニウム水溶液13.
9gを加えた。これに、100℃で溶融した実施例18のポリエーテルポリマー
203.1gを加えた。塩基および水に溶融ポリマーを添加すると、ほとんど直
ぐに透明溶液となった。分散液の固形物パーセントは25%でpHは8.9であ
った。
【0081】 実施例DSP4乃至DSP5およびDSP−C 3種の異なる水性分散液を調製した。DSP−Cは、非揮発成分50重量%を
有する、ペンシルヴェニア州フィラデルフィアのRohm & Haasから入
手できるTamol1124という水性対照分散液であった。DSP4は、トリ
エチルアミンで中和され、非揮発成分30重量%を有する、実施例15のポリマ
ー組成物(スチレン/アクリルAポリマー(4)およびポリアミドBポリマー(
2))の水性ポリマー分散液であった。DSP5は、水酸化アンモニウムで中和
され、非揮発成分35重量%を有する、ポリマー組成物(アクリルAポリマー(
4)、およびシクロヘキサンジメタノール/イソフタル酸/シクロヘキサンジカ
ルボン酸を11/6/4のモル比で反応させることによって製造されたポリエス
テルBポリマーから製造された)の水性ポリマー分散液であった。
【0082】 前述の分散液を使用し、表Dに記載のグラインド(grind)を調製した。
【0083】
【表7】 混合しながら分散剤に顔料TiO2を加え、次いで約5000rpmで20分 間7.5NSグラインドに分散し、続いて追加の水および所望の助溶剤を添加す
ることによってグラインドを調製した。
【0084】 実施例ADD−1乃至ADD−4および比較例ADD−CM−1乃至ADD
−CM−2 上記で調製したグラインドを使用し、塗料としてラテックスポリマー被覆を処
方した。SCX−1520(ウィスコンシン州スタートエヴァント(Sturt
evant)のS.C.Johnson Polymerから入手できるアクリ
ルラテックスポリマー)およびJoncryl77(ウィスコンシン州スタート
エヴァントのS.C.Johnson Polymerから入手できるスチレン
アクリルラテックス)を使用し、塗料を製造した。
【0085】 実施例ADD−1〜ADD−4および比較例ADD−CM−1乃至ADD−C
M−2の処方を、表ADD−Aに示す。研磨されていない冷間圧延鋼上に被覆し
、風乾した。様々な特性についてこれらの被覆を試験した。試験は、3日および
7日後の20゜および60゜における光沢、水スポット試験、7日間の風乾後の
メチルエチルケトン耐摩擦性試験(MEK/7)、ならびに1および7日間の風
乾後のKonig硬度(それぞれ、K1、K7)を含んだ。24時間塩スプレー
試験を使用して被覆上の試験も行った。この試験では、面錆(face rus
t)(FR)を評価し(10(良)−0(不良))、xを被覆パネル内に刻みつ
け、錆クリープ(rust creep)(Crp)の間隔を測定し、膨れ評価
(blister rating)(Blst)を行った(膨れサイズは数値で
示す。F=少およびD=多(dense))。試験の結果を表ADD−Bに示す
【0086】 さらに、化学物質スポット試験を行った。結果は、ガソリンおよび脱イオン水
の場合を表ADD−Cに、硫酸および塩酸の場合を表ADD−Dに、ブレーキ液
およびFormula409(登録商標)(カリフォルニア州オークランドのC
lorox Co.から入手できるアルコールベースの清浄剤)の場合をADD
−Eに、イソプロパノールおよび水酸化ナトリウムの場合をADD−Fに示す。
【0087】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】 結果から分かるように、本発明の水性被覆組成物は、多くの試験で対照分散剤
を含有する被覆組成物と同様に機能し、いくつかの試験では対照よりまさった。
【0088】 水ベースの被覆 実施例WBC−1〜WBC−3およびWBC−CM−1 透明被覆として、本発明の3種の水性分散液を調製した。分散液は、乳化剤を
使用することなく表WBC−Aに記載のポリマー組成物を水に添加することによ
って製造した。次いで、ポリマー組成物のカルボン酸基を中和するのに十分な量
の指定の塩基(28%水酸化アンモニウム水溶液)または水酸化アンモニウムお
よびトリエチルアミン(TEA)の両方を加えることにより、それぞれの溶液を
中和した。それらを、標準ラテックス被覆製剤と比較した。試験結果を表WBC
−Aに表す。
【0089】 水性分散液によって生成した被覆のフィルム特性を試験した。結果を表WBC
−Aに示す。評価は、0〜5の尺度で行い、5を最良とした。
【0090】
【表14】 結果が示すように、本発明の水性分散液で生成した被覆は、高価なラテックス
成分を追加する必要もなく対照ラテックスに優るとも劣らない。被覆は、水性分
散液中の固形物が非常に少ないにもかかわらず、標準ラテックス被覆に比べて改
良された光沢および抵抗性を示した。斯くして、本発明の水性分散液は、コスト
および処理の複雑さを都合よく軽減する。
【0091】 実施例WBC−4〜WBC−6 実施例16、17および18のポリマー組成物を使用し、アンモニア処理した
ポリマー分散液の水性分散液を調製した。水性分散液は、水を加え、水酸化アン
モニウムで中和、すなわち有効量の水酸化アンモニウムを加えてポリマー組成物
上のカルボン酸基を実質的に中和することにより調製した。
【0092】 それぞれの組成物をLanettaカードに被覆することにより、水性溶液の
オーバープリントワニスとしての特性を評価した。表WBC−Bは、これらの水
性ポリマー組成物〜得られた被覆についての固形物、粘度、光沢、耐薬品性、滑
り角、耐摩擦性および耐ブロッキング性に関するデータを含む。
【0093】
【表15】 これらの試験結果は、例えば、PPO1000〜調製したポリマー組成物を含
有するWBC−5の水性溶液が、低固形物量にもかかわらず、良好な光沢、耐水
性、滑り角および耐乾燥ブロッキング性を示したことを示している。この結果は
また、ポリマー組成物に様々なBポリマーを使用することにより本発明の水性ポ
リマー溶液に所望の特性を誘導できることを示している。
【0094】 オレフィンフィルム用の透明被覆 本発明の水性ポリマー分散液を処方し、熱可塑性フィルム、より具体的には定
方位ポリプロピレン熱可塑性フィルムで、その表面がポリマー分散液で被覆され
る前にCorona処理によって酸化されていることが好ましいフィルムに対し
て改良された接着性を有する透明、非粘着性および連続性ポリマーを生成させる
ことができる。通常、固体ポリマー組成物上に可燃性アミンを約20%まで含有
する水酸化アンモニウム水溶液にポリマー組成物を分散させる。可燃性アミンの
沸点は、約100℃〜約150℃である。このようなアミンはジメチルアミノエ
タノールである。ポリマー分散液で被覆したポリプロピレンフィルムを、包装材
料製造用の前記ポリプロピレンフィルムの水および酸素防壁特性を改良するため
に使用される他の水または溶媒耐性のポリマーで被覆することができる。有用な
被覆の一例は、一般的にPVdCコポリマーエマルジョンと呼ばれるアクリル−
塩化ビニリデンコポリマーエマルジョンである。
【0095】 実施例DC1 実施例14のポリマー組成物をアンモニア−水溶液に溶かして、pHが約9で
活性成分30.2%のポリマー分散液を得た。
【0096】 実施例DC2 実施例14のポリマー組成物をアンモニア−水溶液に溶かして、pHが約9で
活性成分30.2%の分散液を得た。次に、4.3%ジメチルアミノエタノール
を加え、ポリマー分散液を完成させた。
【0097】 実施例DC3 実施例14と実質的に類似しているが、実施例7のBポリマーを有するポリマ
ー組成物をアンモニア−水溶液に溶かして、pHが約9で活性成分30.2%の
分散液を得た。4.3%ジメチルアミノエタノールを加え、ポリマー分散液を完
成させた。
【0098】 実施例DC4 実施例14のポリマー組成物をアンモニア−水溶液に溶かして、pHが約9で
活性成分30.2%のポリマー分散液を得た。4.3%トリエチルアミンを加え
ることにより、ポリマー分散液を完成させた。
【0099】 実施例DC1乃至DC4を使用し、異なる表面エネルギーを有するCoron
a処理済みの規則系ポリプロピレンの2つの試料を被覆した。ASTM規格D2
578−67により測定された表面エネルギーは、ポリプロピレンAが34ダイ
ン/cmでポリプロピレンBが42ダイン/cmであった。実施例DC1乃至D
C4それぞれの6μmの湿ったフィルムをポリプロピレンAおよびB上にロッド
で付着させた。被覆を50℃で30秒間乾燥した。乾燥した被覆にScotch
銘テープ#610を付着させ且つフィルムを付着させた方向へテープを素早く除
去させることによって、被覆の接着力を試験した。ポリプロピレンに対する被覆
の接着性は、被覆の一部でもテープによって除去されたら不合格、被覆がテープ
では除去され得なかったときに合格と評価した。結果を表CCに要約する。
【0100】
【表16】 エマルジョンポリマー 実施例EP1 まず、Aポリマー(4)2モルおよびBポリマー(モル比2/1/2の二量体
酸/エチレンジアミン/DytekA〜調製)1モルから製造した、固形物が3
0%でDN80%、酸価が112であるポリマー組成物の水性分散液を調製した
。次に、水性分散液254g、脱イオン水142.5g、Tergitol(登
録商標)15S12(90)(コネティカット州ダンベリーのUnion Ca
rbideから入手できる界面活性剤)7.7g、および水酸化アンモニウム1
8gを乳化重合反応器に充填した。反応器温度を75℃まで上げ、脱イオン水3
3.25gに溶かした過硫酸アンモニウム1.75gを加えた。次に、スチレン
138.6gおよびアクリル酸2−エチルヘキシル92.4gを反応器に供給し
た。得られたエマルジョンポリマーのpHは9.04、非揮発成分濃度パーセン
トは45.08、粘度は52cpsであった。
【0101】 実施例EP2 実施例15のポリマー組成物の30%水性分散液(DN85、酸価75)を使
用してエマルジョンポリマーを調製した。水性分散液254.8g、脱イオン水
141.5g、Tergitol(登録商標)15S12(90)7.7g、お
よび水酸化アンモニウム2gを乳化重合反応器に充填した。反応器温度を75℃
まで上げ、脱イオン水33.25gに溶かした過硫酸アンモニウム1.75gを
加えた。次に、スチレン138.6gおよびアクリル酸2−エチルヘキシル92
.4gを反応器に供給した。得られたエマルジョンポリマーの非揮発成分濃度%
は45.11、pHは9.45、粘度は200cpsであった。
【0102】 実施例EP3 実施例EP2で使用した水性分散液271g、脱イオン水165.1g、Te
rgitol(登録商標)15S12(90)7.7g、および水酸化アンモニ
ウム2.1gを乳化重合反応器に充填することによりエマルジョンポリマーを調
製した。混合物を75℃まで加熱し、脱イオン水33.25gに溶かした過硫酸
アンモニウム1.75gを加え、続いてスチレン114.7gおよびアクリル酸
2−エチルヘキシル76.4gを反応器に供給した。得られたエマルジョンポリ
マーの非揮発成分濃度%は40.0、pHは9.46、粘度は40cpsであっ
た。
【0103】 実施例EP4 実施例EP2で使用した水性分散液203.8g、脱イオン水177.5g、
Tergitol(登録商標)15S12(90)7.7g、および水酸化アン
モニウム1.6gを乳化重合反応器に充填することによりエマルジョンポリマー
を調製した。混合物を75℃まで加熱し、脱イオン水33.25gに溶かした過
硫酸アンモニウム1.75gを加え、続いてスチレン147.8gおよびアクリ
ル酸2−エチルヘキシル98.6gを反応器に供給した。得られたエマルジョン
ポリマーの非揮発成分濃度%は44.97、pHは9.86、粘度は210cp
sであった。
【0104】 実施例EP5 まず、Aポリマー(4)2モルおよびBポリマー(モル比11/6/4のシク
ロヘキサンジメタノール、イソフタル酸およびシクロヘキサンジカルボン酸エス
テルで調製したポリエステル)1モルから製造した、固形物35%の水性分散液
を調製した。次に、水性分散液234.4g、脱イオン水200.6g、Ter
gitol(登録商標)15S12(90)7.7g、および水酸化アンモニウ
ム3.1gを乳化重合反応器に加えた。反応器内容物を75℃まで加熱し、脱イ
オン水33.25gに溶かした過硫酸アンモニウム1.75gを加え、続いてス
チレン114.7gおよびアクリル酸2−エチルヘキシル76.4gを反応器に
供給した。得られたエマルジョンポリマーの非揮発成分濃度%は40.01、p
Hは9.2、粘度は140cpsであった。
【0105】 実施例EP6 実施例6の30%水性分散液(DN74%、酸価92)を使用してエマルジョ
ンポリマーを調製した。水性分散液257.2g、脱イオン水138.3g、T
ergitol(登録商標)15S12(90)22g、および水酸化アンモニ
ウム2.8gを乳化重合反応器に充填した。反応器内容物を75℃まで加熱し、
脱イオン水33.25gに溶かした過硫酸アンモニウム1.73gを加え、続い
てスチレン138.6gおよびアクリル酸2−エチルヘキシル92.4gを反応
器に供給した。得られたエマルジョンポリマーの非揮発成分濃度%は45.06
、pHは9.1、粘度は95cpsであった。
【0106】 実施例EP7 実施例18のポリマー組成物の30%水性分散液を使用してエマルジョンポリ
マーを調製した。水性分散液262.5g、脱イオン水139.8gおよびTe
rgitol(登録商標)15S12の7gを乳化重合反応器に充填した。反応
器内容物を75℃まで加熱し、脱イオン水32.7gに溶かした過硫酸アンモニ
ウム1.72gを加え、続いてスチレン136.9gおよびアクリル酸2−エチ
ルヘキシル91.3gを反応器に供給した。得られたエマルジョンポリマーの非
揮発成分濃度%は43.6、pHは9.1、粘度は45.1cpsであった。こ
のエマルジョンポリマーの場合に保持体樹脂として使用したポリマー組成物の%
は、25%であった。
【0107】 実施例EP8 実施例18のポリマー組成物の30%水性分散液を使用してエマルジョンポリ
マーを調製した。水性分散液210g、脱イオン水176.1およびTergi
tol(登録商標)15S12の7gを乳化重合反応器に充填した。反応器内容
物を75℃まで加熱し、脱イオン水33.2gに溶かした過硫酸アンモニウム1
.72gを加え、続いてスチレン146.4gおよびアクリル酸2−エチルヘキ
シル97.6gを供給した。得られたエマルジョンポリマーの非揮発成分濃度%
は43.9、pHは8.9、粘度は24cpsであった。このエマルジョンポリ
マーの場合に保持体樹脂として使用したポリマー組成物の%は、20%であった
【0108】 実施例EP9 実施例18のポリマー組成物の30%水性分散液を使用してエマルジョンポリ
マーを調製した。水性分散液315g、脱イオン水102.5gおよびTerg
itol(登録商標)15S12の7gを乳化重合反応器に充填した。反応器内
容物を75℃まで加熱し、脱イオン水33.3gに溶かした過硫酸アンモニウム
1.75gを加え、続いてスチレン127.5gおよびアクリル酸2−エチルヘ
キシル85gを供給した。得られたエマルジョンポリマーの非揮発成分濃度%は
43.4、pHは9.1、粘度は31.1cpsであった。このエマルジョンポ
リマーの場合に保持体樹脂として使用したポリマー組成物の%は、30%であっ
た。
【0109】 実施例EP10 実施例17のポリマー組成物の30%水性分散液を使用した以外は実施例EP
9と実質的に同様な方法でエマルジョンポリマーを調製した。得られたエマルジ
ョンポリマーの非揮発成分濃度%は43.1であった。このエマルジョンポリマ
ーの場合に保持体樹脂として使用したポリマー組成物の%は、30%であった。
【0110】 実施例EP11 実施例16のポリマー組成物の30%水性分散液を使用した以外は実施例EP
9と実質的に同様な方法でエマルジョンポリマーを調製した。得られたエマルジ
ョンポリマーの非揮発成分濃度%は43.3、pHは9.3、粘度は51.1c
psであった。このエマルジョンポリマーの場合に保持体樹脂として使用したポ
リマー組成物の%は、30%であった。
【0111】 オーバープリントワニス 実施例OPV−1乃至OPV−7および比較実施例OPV−CM−1。
【0112】 上記で調製したエマルジョンポリマーでラテックスオーバープリントワニスを
製造し、標準的ラテックスオーバープリントワニスと比較した。比較実施例は、
Joncryl77(ウィスコンシン州スタートエヴァント(Sturteva
nt)のS.C.Johnson Polymerから入手できるスチレンアク
リルラテックス)であった。
【0113】 得られたエマルジョンを、6でK−コーター#1によりN2A LENETA
ストック上に被覆した。被覆を華氏140度(60℃)で2分間乾燥し、16時
間後に試験した。結果を表OPV−AおよびOPV−Bに示す。試験評価は0〜
5までの尺度とし、5を最良とした。
【0114】 結果から分かるように、本発明のエマルジョンポリマーを使用するエマルジョ
ンオーバープリントワニスは、比較のラテックス処方品と同等に機能した。
【0115】
【表17】
【表18】 ラテックス塗料 実施例EM−1乃至EM−9および比較実施例EM−CM−1乃至EM−C
M−3 前述のエマルジョンポリマーを使用し、4種の顔料を調合したEM−1乃至E
M−4のラテックス塗料被覆を製造し、2種の標準的ラテックス塗料(EM−C
M−1およびEM−CM−2)と比較した。2種の標準的樹脂は、SCX−15
20(ウィスコンシン州スタートエヴァントのS.C.Johnson Pol
ymerから入手できるスチレンアクリル樹脂)およびJoncryl77(ウ
ィスコンシン州スタートエヴァントのS.C.Johnson Polymer
から入手できるスチレンアクリルラテックス)であった。それぞれのラテックス
塗料例についての個々の混合を表LX−Aに示す。保持体樹脂として実施例16
、17および18のポリマー組成物を使用して調製したエマルジョン組成物を使
用して追加の塗料組成物(EM−5乃至EM−9)を調製した。これらの塗料組
成物は、SCX−1520で調製した塗料組成物(EM−CM−3)と比較した
。これらの塗料の組成を表LX−Bに示す。
【0116】 塗料組成物を、研磨されていない冷間圧延鋼上に被覆し、風乾した。次いで、
乾燥した塗料被覆に様々な試験を行った。試験は、3日および7日後の20゜お
よび60゜における光沢、水スポット試験、7日間の風乾後のメチルエチルケト
ン耐摩擦性試験(MEK/7)、ならびに1および7日間の風乾後のKonig
硬度(それぞれ、K1、K7)であった。24時間塩スプレー試験を使用して被
覆上の試験も行った。この試験では、面錆(FR)を評価し(10(良)−0(
不良))、xを被覆パネルに刻みつけ、錆クリープ(Crp)の間隔を測定し、
膨れ評価(Blst)を行った(膨れサイズは数値で示し、頻度はF=少および
D=多によって示した)。試験結果を表LX−Cに示す。
【0117】
【表19】
【表20】
【表21】 ガソリン、脱イオン水、硫酸、塩酸、ブレーキ液、Formula409(登
録商標)(カリフォルニア州オークランドのChlorox Co.)、イソプ
ロパノールおよび水酸化ナトリウムに対するそれぞれの塗料被覆の抵抗性を、そ
れぞれの試験物質にそれぞれの被覆を24時間暴露することによって試験した。
結果を表LX−D、LX−E、LX−F、およびLX−Gに示す。(10が最高
の抵抗性で0は最低の抵抗性。)
【0118】
【表22】
【表23】
【表24】
【表25】 当業者にとっては他の変形形態および修正形態は明らかであろう。以下の請求
範囲に示される場合を除き、本発明を限定すべきではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 11/02 C08J 3/03 // C09D 201/02 (71)出願人 8310 16th Street,Sturt evant,Wisconsin 53177 −0902,United States o f America (72)発明者 トーカス,エドワード アメリカ合衆国.53401 ウィスコンシン, ラシン,ミシガン ブールヴァード 2946 Fターム(参考) 4F070 AA18 AA29 AA46 AA47 AA52 AA53 AA54 AA59 AC12 AC19 AC46 CA12 CA13 CA14 CB02 CB12 4J002 AA031 AC061 AC091 BB001 BC041 BC071 BC091 BD001 BE001 BF001 BG001 BG011 BG041 BH001 BJ001 BK001 BL001 CD002 CF002 CH002 CK022 CL002 CP032 DE026 DF007 EN027 FD018 FD098 FD207 FD338 GH00 GJ01 HA07 4J031 AA12 AA13 AA14 AA15 AA16 AA17 AA19 AA20 AA22 AA23 AA25 AA26 AA28 AA29 AA47 AA49 AA53 AA55 AA56 AA59 AB01 AC03 AC04 AC07 AC08 AC11 AD01 AE08 AE11 AF12 AF13 4J038 BA212 CC021 CG031 CG141 CH121 CJ031 CJ131 CQ001 DB002 DD142 DG002 DH022 DL032 GA02 GA03 GA06 GA07 GA09 GA11 GA13 HA156 HA316 JB03 KA07 KA08 LA02 MA08 MA10 MA14 4J039 AB12 AD01 AD02 AD03 AD04 AD05 AD06 AD08 AD09 AD10 AD11 AD14 AD15 AD16 AD19 AD22 AD23 AE04 AE05 AE06 AE07 AE08 AE11 BA17 BB01 BC33 BE12 BE16 BE22 BE23 CA06 FA02 GA25

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)ポリマー鎖1本当たり3.5個以上の反応性官能基を
    有する付加ポリマーであるAポリマーとポリマー鎖1本当たり約2〜約3個の、
    Aポリマーの前記反応性官能基と共反応性である官能基を有するBポリマーとの
    反応生成物からなる実質的にゲル化していないポリマー組成物、 (ii)水、および (iii)任意に可溶化剤からなることを特徴とする水性ポリマー分散液。
  2. 【請求項2】 Bポリマーの実質的にすべての共反応性官能基を共反応せし
    めた、請求項1に記載の水性ポリマー分散液。
  3. 【請求項3】 AポリマーとBポリマーのモル比が約3:1〜約2:1.7
    である、請求項1に記載の水性ポリマー分散液。
  4. 【請求項4】 Bポリマーがポリマー鎖1本当たり約2個の官能基を有し、
    AポリマーとBポリマーのモル比が約2:1〜約2:1.7である、請求項3に
    記載の水性ポリマー分散液。
  5. 【請求項5】 Bポリマーがポリマー鎖1本当たり約3個の官能基を有し、
    AポリマーとBポリマーのモル比が約3:1である、請求項3に記載の水性ポリ
    マー分散液。
  6. 【請求項6】 Aポリマーの前記反応性官能基が、カルボキシル、ヒドロキ
    シル、エポキシ、イソシアナト、カルボキシル無水物、スルホ、エステル化オキ
    シカルボニル、アミノまたはそれらの混合物からなる群から選択された縮合反応
    性官能基である、請求項4または5のいずれか1項に記載の水性ポリマー分散液
  7. 【請求項7】 前記Bポリマーが、ポリアミド、ポリエステル、エポキシ、
    ポリウレタン、ポリオルガノシロキサンおよびポリ(エーテル)からなる群から
    選択された縮合ポリマーである、請求項4または5のいずれか1項に記載の水性
    ポリマー分散液。
  8. 【請求項8】 前記Bポリマーの前記共反応性官能基が、ヒドロキシル、カ
    ルボキシル、エポキシ、オキサゾリニル、エステル、アミノ、イソシアナトまた
    はそれらの混合物である、請求項7に記載の水性ポリマー分散液。
  9. 【請求項9】 前記Aポリマーが、ポリマー鎖1本当たり3.5個以上のカ
    ルボキシル官能基を有する、請求項8に記載の水性ポリマー分散液。
  10. 【請求項10】 前記Aポリマーが、約500〜約50,000の範囲にあ
    るMnを有するスチレン/アクリル酸/α−メチル−スチレンポリマーである、
    請求項9に記載の水性ポリマー分散液。
  11. 【請求項11】 前記Aポリマーが、ポリマー鎖1本当たり3.5個以上の
    ヒドロキシル官能基を有する、請求項8に記載の水性ポリマー分散液。
  12. 【請求項12】 前記Aポリマーが、約500〜約50,000の範囲にあ
    るMnを有するスチレン/アクリル酸2−エチルヘキシル/メタクリル酸2−ヒ
    ドロキシエチルポリマーである、請求項11に記載の水性ポリマー分散液。
  13. 【請求項13】 前記ポリマー組成物を実質的に中和するのに十分な量の可
    溶化剤をさらに含む、請求項4または5のいずれか1項に記載の水性ポリマー分
    散液。
  14. 【請求項14】 Aポリマーの前記反応性官能基が、カルボキシルまたはカ
    ルボキシ無水物からなる群から選択される縮合反応性官能基である、請求項13
    に記載の水性ポリマー分散液。
  15. 【請求項15】 前記可溶化剤が、水酸化アンモニウム、トリエチルアミン
    またはそれらの混合物である請求項14に記載の水性ポリマー分散液。
  16. 【請求項16】 Aポリマーの前記反応性官能基がアミノ基である、請求項
    15に記載の水性ポリマー分散液。
  17. 【請求項17】 前記可溶化剤が酸である、請求項16に記載の水性ポリマ
    ー分散液。
  18. 【請求項18】 着色剤、助溶剤、融合助剤、消泡剤、湿潤剤、ワックス、
    増粘剤、ポリマーおよびそれらの混合物からなる群から選択された少なくとも1
    種の追加成分をさらに含む、請求項1に記載の水性ポリマー分散液。
  19. 【請求項19】 (b)少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマーと、 (a)重合した保持体樹脂エマルジョンを含み、 前記保持体樹脂が、 i)ポリマー鎖1本当たり3.5個以上の反応性官能基を有する付加ポリマー
    であるAポリマーとAポリマーの前記反応性官能基と共反応性である官能基を、
    ポリマー鎖1本当たり約2〜約3個有するBポリマーとの反応生成物からなる実
    質的にゲル化していないポリマー組成物、 (ii)水、および (iii)任意に可溶化剤からなる水性ポリマー分散液であることを特徴とす
    るエマルジョンポリマー。
  20. 【請求項20】 Bポリマーの実質的にすべての共反応性官能基を共反応せ
    しめた、請求項19に記載のエマルジョンポリマー。
  21. 【請求項21】 AポリマーとBポリマーのモル比が約3:1〜約2:1.
    7である、請求項19に記載のエマルジョンポリマー。
  22. 【請求項22】 Bポリマーがポリマー鎖1本当たり約2個の官能基を有し
    、AポリマーとBポリマーのモル比が約2:1〜約2:1.7である、請求項1
    9に記載のエマルジョンポリマー。
  23. 【請求項23】 Bポリマーがポリマー鎖1本当たり約3個の官能基を有し
    、AポリマーとBポリマーのモル比が約3:1である、請求項21に記載のエマ
    ルジョンポリマー。
  24. 【請求項24】 Aポリマーの前記反応性官能基が、カルボキシル、ヒドロ
    キシル、エポキシ、イソシアナト、カルボキシル無水物、スルホ、エステル化オ
    キシカルボニル、アミノまたはそれらの混合物からなる群から選択された縮合反
    応性官能基である、請求項22または23のいずれか1項に記載のエマルジョン
    ポリマー。
  25. 【請求項25】 前記Bポリマーが、ポリアミド、ポリエステル、エポキシ
    、ポリウレタン、ポリオルガノシロキサンおよびポリ(エーテル)からなる群か
    ら選択された縮合ポリマーである、請求項22または23のいずれか1項に記載
    のエマルジョンポリマー。
  26. 【請求項26】 前記Bポリマーの前記共反応性官能基が、ヒドロキシル、
    カルボキシル、エポキシ、オキサゾリニル、エステル、アミノ、イソシアナトま
    たはそれらの混合物である、請求項25に記載のエマルジョンポリマー。
  27. 【請求項27】 前記Aポリマーが、ポリマー鎖1本当たり3.5個以上の
    カルボキシル官能基を有する、請求項26に記載のエマルジョンポリマー。
  28. 【請求項28】 前記Aポリマーが、約500〜約50,000の範囲にあ
    るMnを有するスチレン/アクリル酸/α−メチル−スチレンポリマーである、
    請求項27に記載のエマルジョンポリマー。
  29. 【請求項29】 前記Aポリマーが、ポリマー鎖1本当たり3.5個以上の
    ヒドロキシル官能基を有する、請求項26に記載のエマルジョンポリマー。
  30. 【請求項30】 前記水性ポリマー分散液がさらに、可溶化剤を含む、請求
    項22または23のいずれか1項に記載のエマルジョンポリマー。
  31. 【請求項31】 前記水性ポリマー分散液がさらに、助溶剤を含む、請求項
    30に記載のエマルジョンポリマー。
  32. 【請求項32】 顔料、増量剤、増粘剤、分散剤およびその他のポリマー成
    分からなる群から選択される少なくとも1つの追加成分をさらに含む、請求項3
    0に記載のエマルジョンポリマー。
  33. 【請求項33】 エマルジョンポリマーの調製方法であって、乳化重合可能
    な反応条件の下に、 (a)(i)ポリマー鎖1本当たり3.5個以上の反応性官能基を有する付加
    ポリマーであるAポリマーとAポリマーの前記反応性官能基と共反応性である官
    能基を、ポリマー鎖1本当たり約2〜約3個有するBポリマーとの反応生成物か
    らなる実質的にゲル化していないポリマー組成物、 (ii)水、および (iii)任意に可溶化剤、 からなるむ水性ポリマー分散剤、 (b)少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマー、および (c)開始剤、 を混合する工程からなる方法。
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