JP2002509110A - ヘビ毒に由来する鎮痛薬 - Google Patents

ヘビ毒に由来する鎮痛薬

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Abstract

(57)【要約】 画分が鎮痛効果を有する、ビペラ キサンチナ(Vipera xanthina)の毒液から単離された実質的に非毒性の画分を開示する。この画分は好ましくはイオン交換カラムでビペラ キサンチナ パレスチナ(Vipera xanthina pale stinae)から精製される。また非毒性画分を含んで成る鎮痛薬として使用するための製薬学的組成物、および非毒性画分を投与することを含んで成る痛みの緩和法も開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、鎮痛薬としてのベビ毒の使用に関する。発明の背景 痛みは決定的に重大な生理学的反応であるが、これはまた不必要な苦労および
苦悩ももたらす。痛みの制御および軽減は医学の重要な部門である。痛みは疾病
の結果として、ならびに化学療法のような医療処置の結果として両方で生じる。
いずれの場合においても、できるがきり痛みを緩和して患者が正常に機能できる
ようにすることが重要である。
【0002】 痛みに関連する2つの神経経路が体内で同時に作用する:(1)組織傷害を感
知し、そして続いて痛みの感覚を生じる感覚経路;(2)痛みの感覚を減らし、
そして痛みについての情報が中枢神経系(CNS)に流れることを防止し、これに より生物体が損傷にかかわらずその正常な活動を維持することができる鎮痛的経
路。鎮痛は痛みのセンサーとして作用する末梢神経を阻害する薬剤の使用により
、または生来の鎮痛系の強化のいずれかにより実現する。これらは異なる経路で
あるので、それらは異なる物質に影響を受ける。例えばアスピリンおよびリドカ
インは末梢感覚経路に作用し、一方モルヒネおよび関連物質は、鎮痛系に作用す
る。
【0003】 現在使用されている最も効率的な鎮痛薬は、アヘンを起源とするモルヒネ−関
連物質である。脳は種々の内因性のアヘン誘導体を生成することがよく知られて
おり、これはこのような物質の強力な効果を説明している。それらのニューロン
に及ぼす作用は、特異的な受容体により媒介される。これらの受容体により調節
されるシグナルは、末梢の痛みのニューロンからCNSへ情報が流れることを防止 する。これらのCNSニューロンは、カテコールアミン(セロトニン、ノルアドレナ リン等)、神経活性ペプチド(ニューロテンシン)および阻害アミノ酸(グリシ ンおよびGABA)を含め他の種々の化学物質に対しても感受性である。
【0004】 現在存在している4000種あまりのヘビの中で、約400種が毒を有することが知 られている。毒性の種は5つのファミリーに分類され、その1つが通常、クサリ
ヘビとして知られているクサリヘビ科(Viperidae)のファミリーである。クサ リヘビ科(Viperidae)のヘビはヨーロッパ、アジアおよびアフリカに分布し、 そして8つの属から成り、その1つはクサリヘビ属(Vipera)である。クサリヘ
ビ属(Vipera)は以下の種から成る:ブイ.ベルス(V.berus);ブイ.レバチナ( V.lebatina );ブイ.ラッセリー(V.russelii);ブイ.スペルシリアリル(V.sup erciliaris );ブイ.ウルシニー(V.ursinii);ブイ.アスピス(V.aspis);ブイ.
ラティフィ(V.latifii);ブイ.ボーンムレリー(V.bornmulleri);ブイ.アン モディ テス(V.ammodytes);ブイ.キサンチナ(V.xanthina);およびブイ.マウ
リタニカ(V.mauritanica)。ブイ.キサンチナ(V.xanthina)種はさらに3つの亜
種に分類される:ブイ.キサンチナ ラデェイ(V.xanthina raddei)、一般に南ヨ
ーロッパで見いだされるブイ.キサンチナ キサンチナ(V.xanthina xanthina) およびイスラエルで見いだされるブイ.キサンチナ パレスチナ(V.xanthina pal estinae )。
【0005】 ヘビ毒は、多種類の物質を含んで成る。数百種類と見積られる化合物の中で、
わずか4〜8つが毒液の毒性効果に関与すると考えられている。機能的類似性に
もかかわらず、ヘビ毒はそれらの化学組成にかなりの差異がある。各種が固有の
特徴的な毒液組成を保有する。今日まで、400あまりの毒ヘビ種に由来する200〜
300の化合物が特性決定されただけである。これらには酵素、トキシン、増殖因 子等を含む。単離された毒液化合物のほとんどは機能が未知である。
【0006】 昔からヘビ毒は毒性物質の起源であると考えられている。しかしこれは同時に
鎮痛薬の起源でもある。南アメリカのヘビ(ガラガラヘビ:Crotalus durissus t errificus )により噛まれた患者を処置した医師は、このような患者は命が脅か される状態であったが、痛みを感じなかったと報告した。ヘビ毒から単離したニ
ューロトキシン生成物は、ユーゴスラビアの第1回神経毒学学会(1977)で、新
しい種類の鎮痛薬と見なされた。このような、そして他の考察はヘビ毒から鎮痛
化合物を単離する試みを導く。
【0007】 Bevan,P.およびHiestand,P.(1983) J.Biol.Chem.258:5319-5326は、カチオン 交換クロマトグラフィーによりビペラ ラッセリ ラッセリ(Vipera russelli ru sselli )毒液から単離された一本鎖ポリペプチドを記載する。このポリペプチド
はモノアミンおよびアヘン誘導体リガンドのそれぞれの受容体への結合を競合し
、そしてラットの脳室内へポリペプチドを注入すると著しい鎮静を引き起こす。
著者はこのポリペプチドが血液−脳バリアを通過しそうもない大きな、しかも高
度に荷電した分子であると述べている。このポリペプチドは粗毒液と同様に中程
度に効力のある毒素であることが分かった。
【0008】 Dutta,A.S.およびChaudhuri,A.K.N.(1991)Indian J.Exp.Biol.29:937-942は、
マウスおよびラットについてラッセルクサリヘビ(Vipera russelli)の粗毒液 を用いて行った実験を記載する。毒液を腹腔内および静脈内に注射し、そしてCN
Sと関連する全身性行動パターンに変化を生じることを見いだした。この毒液は 1つのアッセイにおいては有意な鎮痛活性を示したが、2つの他のアッセイには
示さなかった。
【0009】 1991年2月21日に公開された国際公開第91/01740号明細書は、凍結乾燥したニ
シダイヤガラガラヘビ(Crotalus atrox)の全毒液を外用の製薬学的組成物に使
用することを開示する。この組成物は鎮痛的、ハイパーアエミゼイティング(hyp
eraemizating)および鎮痙的活性を有する。
【0010】 Giorgi,R,Bernardi,M.M.およびCury,Y.(1993)Toxicon 31:1257-1265は、限外 濾過によりガラガラヘビ(Crotalus durissus terrificus)の毒液から抽出した
低分子量物質により発揮される鎮痛効果を記載する。この抽出物をマウスの皮下
、腹腔内および経口的に投与した。
【0011】 1993年5月26日に公開された中華人民共和国特許第1,072,344号明細書は、市 販のヘビ毒酵素(起源は不明)、白血球ペプチド因子およびビングピアン(Bing
pian:既知の中国製の鎮痛剤)を含むヘビ毒軟膏を開示する。この軟膏は毒性ま
たは副作用が無い抗生物質として機能する。
【0012】 Pu,X.C.Wong,P.T.H.およびGopalakrishnakone,P.(1995)Toxicon 33:1425-1431
は、ゲル濾過およびHPLCによるキングコブラ毒液から精製したニューロトキシン
を記載する。この毒素をマウスにi.p.、p.o.およびi.c.v.投与し、そして強力な
鎮痛効果を有することが分かった。
【0013】 ソヴィエト社会主義共和国連邦特許第435,824号明細書は、ナヤクシン(Nayaks
in)乾燥コブラ毒液から調製した鎮痛組成物を記載する。このヘビはコブラ科(E lapidae )ファミリーに属するナジャ(Naja)種に由来するヘビである。
【0014】 20年間以上にわたり、ビプロサルム(Viprosalum)またはビプロサル(Vipros
al)という名の軟膏が前記のソヴィエト社会主義共和国連邦および東ヨーロッパ
で痛みの緩和に利用されてきた。この軟膏は、ラノリン、カンファーおよびソリ
シレート(solicilate)と一緒にクサリヘビ毒液(ヨーロッパ種)をワセリンに 溶解した混合物である。 発明の要約 本発明の目的は、ヘビ毒から単離された実質的に非毒性の鎮痛物質を提供する
ことである。
【0015】 本発明の1つの観点に従い、ビペラ キサンチナ(Vipera xanthina)の毒液か ら単離された実質的に非毒性の画分を提供し、この画分は鎮痛効果を有する。
【0016】 さらに本発明の観点に従い、鎮痛剤として使用するためにビペラ キサンチナ (Vipera xanthina)の毒液から単離された実質的に非毒性の画分を含んで成る鎮
痛薬として使用するための製薬学的組成物を提供する。
【0017】 本発明の好適な態様では、製薬学的組成物は局所的使用のためのものである。
【0018】 本発明を具体的に説明する以下に記載するすべての実験は、亜種であるビペラ
キサンチナ パレスチナ(Vipera xanthina palestinae)(今後、ブイ.パレスチ
ナ(V.palestinae)と呼ぶ)が関与するが、この亜種はビペラ キサンチナ(Viper a xanthina)の全種に関する例としてのみ役立つと考えられる。上述のように、 各毒ヘビ種はその独特な特徴的な毒液組成を有する。
【0019】 本発明により提供される画分は、同じ材料中に一緒に現れるようなこれまでに
報告されなかった多数の特性を合わせている。このような特性には以下を含む:
(1)ビペラ キサンチナ(Vipera xanthina)毒液からの誘導;(2)鎮痛活性 の保有;(3)実質的に非毒性;(4)実質的に精製されている;および(5)
局所的に投与した時に活性。この物質は「ゼファリン(Zephalin)」と命名された
【0020】 本明細書では、「非毒性」という用語は鎮痛効果を有する薬理学的レベルのゼ
ファリンを使用した結果として、生理学的な現象が起こらないことと定義する。
実質的に非毒性という用語は、許容できる低毒性ならびに非毒性を含むと定義す
る。
【0021】 ゼファリンは粗毒液の精製した画分であるが、明らかに2以上の物質を含んで
成る。本発明はゼファリンのみでなく、ゼファリンから精製することができ、そ
してゼファリンの特性を有する種々の生成物も含む。また本発明は、ゼファリン
の特性を保持するこのような生成物の誘導体も含む。タンパク質様物質の場合は
、そのような誘導体は1以上のアミノ酸が付加され、欠失し、および/または置
換されたタンパク質またはポリペプチドを含む。他の化学的修飾も意図する。
【0022】 ゼファリンは鎮痛薬として使用する製薬学的組成物を調製するために使用する
ことができる。そのような組成物は、ラノリンおよびワセリンの混合物のような
製薬学的に許容できるキャリアーまたは賦形剤も含む。組成物は非経口的使用の
ために例えば生理塩溶液中に調製でき、または局所的に使用するために軟膏、ク
リームまたは膏薬に調製することができる。痛みで苦しむ個体を緩和するために
、この製薬学的組成物を適当な位置に局所的に注入または適用する。他の可能な
適用様式は、経口または直腸内である。製薬学的組成物は一般に、有効成分に加
えて製薬学的に許容できるキャリアーまたは賦形剤を含む。ゼファリンは時々、
遅滞期間後に作用するので、任意の種類の痛みを処置するために使用できるが慢
性的な痛みに関して特に効果的になると期待される。
【0023】 本発明は、後に記載する図面と一緒に以下の詳細な説明および好適な態様から
より良く理解されるだろう。 好適な態様の詳細な説明 材料および方法 ビペラ パレスチナ(Vipera palestinae)毒液は、数百匹の毒ヘビから毒を抜 くことにより得た。それらの毒液は凍結および凍結乾燥した。 A.鎮痛アッセイ 各試験では、同様の体重および年齢の20〜30匹のハムスターを使用した。ハム
スターは試験するサンプルの数に従い群に分けた。試験物質を含有する軟膏(50
%ラノリンおよび50%ワセリン)を、動物の背中の毛衣に適用した。毛衣は皮膚
に対する傷害が無いことを確実にするために取り除かなかった。ハムスターの対
照群はゼファリンを含まない軟膏で処理した。ハムスターを6、14または21日間
、連続して局所投与することにより処置した。鎮痛に関する試験は、最後の軟膏
の適用後の翌日に行った。
【0024】 典型的な試験では、鎮痛物質を含む、または含まない軟膏を一定量で予め定め
た日数、各動物に適用する。この期間の後、痛みは0.8mlの1N HCl/0.1kg体重 を大腿骨領域に皮下注射することにより誘起した。ハムスターはHCl注射に、注 射した領域を舌でなめることにより反応し、これは「リック(lick)」と呼ばれ る。注射20分後、ハムスターを40分間観察し、そして「リック」の回数を数えた
。「リック」の数は、HClが誘起した痛みの量的指標として役立つ。
【0025】 鎮痛的効果は、処置した動物の「リック」の回数に対して、対照動物における
「リック」の平均回数を比較することにより決定する。有意差は、t-試験統計 を使用して決定した。 B.致死的用量の決定 4種の異なる濃度の試験物質を、体重20〜25グラムのマウスの腹膜に注射した
。8匹のマウスに各濃度を注射した。50%致死率(LD50)を導く試験物質の用量 の算出法は、Reed,L.J.およびMuench,H.(1938)Am.J.Hygiene 27:493に記載され ているような方法である。LD50単位は、注射したマウスに50%の死亡を引き起こ
すために必要な20gの体重あたりの試験物質の量と定義する(mg/20g)。 C.毒性測定 ハムスターは、試験材料を10日間、腹膜に注射する短期間の測定(最高10日間
)に使用した。ラットは、4カ月間にわたり1週間に6日、1日に1回、軟膏を
局所的に適用する長期測定に使用した(全部で100回の適用)。 D.タンパク質測定 各々の分離においてゼファリン中のタンパク質様材料の量およびその濃度は、
既知濃度の卵白アルブミンを標準として使用して280nmで分光的に測定した。
【0026】
【実施例】
I.ゼファリンの精製 典型的な精製では、0.4gr.の全ビペラ パレスチナ(Vipera palestinae)毒液 を酢酸アンモニウムバッファーに溶解し(0.05M;pH8.0)、そして上記バッファー で平衡化したQEA Sephadex(ファルマシア:Pharmacia)イオン交換体カラム(1.3 ×50cm)に適用した。溶出画分を5mlの管に集めた(図1を参照)。画分のタン パク質含量は、280nmでの画分の光学密度を測定することにより追跡した。第2 タンパク質ピークの溶出後、2Mの酢酸アンモニウム勾配を適用し、これにより
さらにA280吸収画分の溶出をもたらした。5群のA280吸収画分をプールし、そ
して5画分のプールすべてをマウスを対象とした毒性および鎮痛活性について試
験した(以下を参照にされたい)。
【0027】 好適な単離法では、QEAカラムをFPLC MonoQカラム(ファルマシア)に置き換 える。典型的な実験では、50〜80mgのブイ.パレスチナ(V.palestinae)毒液を終
濃度0.1g/mlで20mM Trisバッファー、pH7.5に溶解した。遠心そして沈殿物の除
去後、上清をマイクロフィルター(40ミクロン)を通して濾過し、そして0.1〜0
.2mlを1×10cmのMonoQカラムに適用した。A溶媒は20mM TrisバッファーpH7.5 から成り、そしてBバッファーは20mM Trisおよび0.5M NaClから成った。バッフ
ァーAを単独で最初の20分間の溶出に使用した。次の45分間、バッファーAおよ
びB(50%:50%)の混合物を使用し、そして最後の5分間、100%バッファーB
を使用した。種々のアッセイにより確認されたように(以下を参照にされたい)
、ゼファリンは20〜25分の領域に溶出した(図2Bを参照にされたい)。溶出は
20mM 酢酸アンモニウムに代えてもよいバッファーA単独でも行うこともできる 。MonoQカラムを使用して18カ月の期間にわたり30回の精製を行い、すべて同様 の結果を得た。 II.ゼファリンの特性決定 A.鎮痛画分プールの測定 この予備試験では、それぞれ大変高濃度の画分プール1〜5を(QEA Sephadex
カラムから、上記Iを参照のこと)、鎮痛活性を含むプールを同定するために使用
した。したがって鎮痛活性は適用の6日後にのみ検出された。各画分プール1〜
5から取った凍結乾燥した材料を、50%ラノリンおよび50%のワセリンから成る
軟膏に2mg/gの濃度で溶解した。この軟膏0.2gr.を上記の方法の章に記載したよ
うに6日間、毎日、10匹のハムスター群の2〜3cm2の面積の毛衣に適用した。 各プールについてタンパク質、毒性および鎮痛活性を上記のように測定した。結
果を表1にまとめる。
【0028】
【表1】
【0029】 鎮痛活性は、プール1および2で濃縮された。プール2は約11%のタンパク質
を含むが、毒性はわずか0.002%であった。プール2は2つの鎮痛性プールの間 で最低の毒性を有し、そしてすべてのプールの中で最低の量のタンパク質を有し
た。それゆえに画分プール2をさらなる実験にゼファリンとして使用した。この
ような知見は、毒性および鎮痛活性が種々の毒液成分に存在し、そしてゼファリ
ンが実質的に非−毒性であることを示している(以下も参照にされたい)。
【0030】 Mono Qカラムで調製したゼファリンは、以下の第IV章、A1で検討するように
毒液の毒性成分から完全に分離している。
【0031】 続いて記載する実験では、使用するゼファリンは特に示さない限り、QEAカラ ムにより調製したものである。 B.ゼファリンの性質 ゼファリンの性質を決定するために、Mono Qカラムで調製した0.1mgのゼファ リンを、バッファー溶液に溶解した。平行してプロナーゼEは2.4mgのプロナー ゼEを溶出バッファー(20mM tris、pH7.5)に溶解することにより調製した。1
本はプロテアーゼのみ、2本目はゼファリンのみ、そして3本目は5μlのプロ ナーゼE(0.17マイクログラム)とインキューベーションしたゼファリン含む3 本の管を調製した。管は室温で24時間インキューベーションし、そして鎮痛活性
について試験した。
【0032】 結果は2本目の管のみが鎮痛活性を有した。この試験は3回繰り返し、同一の
結果を得た。したがってゼファリンはタンパク質様の性質であるか、またはタン
パク質がその鎮痛活性に必要であると結論される。 C.ゼファリンの純度 10回の分離作業に基づくMono Qカラムからの20〜25分の画分(上記Iを参照に されたい)は、0.02±0.05 S.D.mg/mlタンパク質を含んでいた。各分離で0.1mg のゼファリンの収量を得た。この量はカラムに適用した全毒液タンパク質の0.6 %に相当する。これはゼファリンの高い純度を示している。 III.鎮痛活性 ゼファリンの鎮痛活性は、2年間の期間にわたり準備した調製物を使用して試
験した。0.01mgのタンパク質を含有する0.2mlのゼファリン画分を50grの軟膏に 溶解し、0.0002mgゼファリン/g軟膏の濃度を得た。ハムスターは方法の章で記
載したような軟膏を用いて21日間、局所的に処置した。結果を表2にまとめる。
【0033】
【表2】
【0034】 このような実験は、ゼファリンで処置したハムスターが対照と比べてHClで誘 起した痛みに対して低い感覚を有することを示す。 IV.毒性実験 A.ゼファリンの注射 A1.マウス(それぞれ20〜25gr)に、Mono Qカラムを使用して調製した0.05mg
のゼファリンをs.c.注射した。この量はハムスターに鎮痛効果を生じるために必
要な量の250倍である。この用量で、ゼファリンはマウスに対して毒性ではなく 、そして明白な症状も観察されなかった。対照的にカラムから最初に溶出した画
分(管2〜7)を0.02mg注射すると、直ちに注射した全5匹のマウスが死亡した
。この知見により、鎮痛画分は実質的に非毒性であることを示している。 A2.さらなる実験では、3群の8匹のハムスター(100〜120グラム)それぞれ
に注射した。凍結乾燥したゼファリンを0.002mg/mlの濃度で生理食塩水に溶解し
、そして0.1mlまたは0.2mlを毎日10日間、第1および第2群の腹膜にそれぞれ注
射した。第3群(対照)は0.2mlの塩水のみを注射した。注射の10日後、生物化 学的パラメーターを試験し、および組織病理学試験のために採血した。
【0035】 試験した生物化学的因子の中で、コレステロールおよびアミラーゼの上昇が最
初の2群では観察された(結果は示さず)、しかし肝臓酵素(LDH、SGOT、SGPT)
の機能に有意な変化は観察されなかった。 A3.第A2章の実験動物の組織病理を調査した。ゼファリンを注射した群と対
照群との間に検出された有意な組織病理的差異は無かった。 B.局所処置 ゼファリンは方法の章(鎮痛アッセイ)で記載したように軟膏に調製した。体
重が120〜140gのそれぞれ10匹(オスおよびメス)のラット3群を使用した。軟 膏は方法の章に記載したように局所的に適用した。群1および2に適用した軟膏
は0.0002および0.001mg/gの濃度のゼファリンをそれぞれ含んで成った。群3で は、軟膏は対照として溶媒のみを含んで成った。0.2gの軟膏を各ラットに毎日適
用した。4カ月間の実験中、群1の各ラットは全部で0.03mg/kg体重を受容し、 そして群2の各ラットは0.15mg/kg体重を受容した。実験中、ラットの行動およ び体重に変化は観察されなかった。
【0036】 血液および尿を研究室で集めた。尿の回収には、動物をプラスチック面に置き
、尿を集め、そしてマルチステック(Multistick)を使用して直ちに試験した。採
血には、ラットに麻酔をかけ、そして動脈血を取った。血漿を遠心により除去し
、4℃に保存し、そして生化学的パラメーターについて試験した。 B1.ゼファリンは以下の血液酵素レべルに有意な上昇を引き起こした:アラニ
ンアミノトランスフィラーゼ(SGPT)、アスパラギン酸アミノトランスフィラー
ゼ(SGOT)および乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)。しかしより精製されたMonoQ画
分を使用して実験を繰り返した時、SGPTまたはSGOTの上昇は検出されなかった。
以下の血液被検体レベルで対照群での有意差は検出されなかった:Cre;Ca2-;P(i
);Glu;Ur;Chl;TP;Alb;Bill;Al.Phos;AMY(結果は示さず)。 B2.尿中の種々の生化学的パラメーターの測定結果を表3にまとめる:
【0037】
【表3】
【0038】 有意差は検出されなかった。 B3.軟膏に溶解したゼファリンを用いて局所的に処置した成体ラットを組織病
理学的に調査した。軟膏を最後に適用した翌日、動物を屠殺し、そしてそれらの
皮膚および組織を摘出し、そしてホルマリン中で固定した。組織をパラフィン中
に埋め込み、そして6ミクロンの薄片にスライスした。ヘマトキシリンおよびオ
ージン(Oozin)を染色に使用した。以下の組織を試験した:(1)処置領域の皮 膚;(2)未処置領域の皮膚;(3)心臓;(4)腎臓;および(5)脳。
【0039】 組織は以下から摘出した:(1)0.0002mg/gの鎮痛画分で処置した10匹のラッ
トのうちの8匹;(2)0.001mg/gの鎮痛画分で処置した10匹のラットのうちの 6匹;および(3)8匹の対照ラット。試験したすべてのラットは、無作為に選
んだ。
【0040】 結果を表4にまとめる。
【0041】
【表4】
【0042】 結果は処置および対照群の間に有意な組織病理学的変化は観察されなかった。
【0043】 まとめると、ゼファリンには有意な毒性が無いことが分かった。
【0044】 当業者は、本発明がこれまでに記載したものに限定されるのではなく、むしろ
本発明の範囲は前記の特許請求の範囲によってのみ限定されると理解するだろう
【図面の簡単な説明】
【図1】 ビペラ キサンチナ(Vipera xanthina)の毒液が負荷されたQAE Sephadexカラ ムから溶出されたカラム画分の280nmの波長でのUV吸収を表すグラフである。
【図2】 図2AおよびBは、Mono Qカラムでゼファリンを精製している間に得られた結
果を説明するグラフである。Y-軸は280nmでの吸収を表し、そしてX-軸は分で の溶出時間である。グラフBは9〜31分の領域、および吸収の低い範囲で拡大し
たグラフAである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 プライマー,ナフタリ イスラエル・76705レホボト・プロフエツ サーベルグマンストリート2/224・ベノ ムスフオーヒユーマニテイ・シユロブ・イ ンステイテユート・フオー・ベノム・リサ ーチ・リミテツド Fターム(参考) 4C087 AA05 BB32 MA66 NA14 ZA08

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビペラ キサンチナ(Vipera xanthina)の毒液から単離され た実質的に非毒性の画分であって、鎮痛効果を有する画分。
  2. 【請求項2】 上記毒液からイオン交換クロマトグラフィーにより精製され
    た画分の特徴を有する請求項1に記載の画分。
  3. 【請求項3】 上記ビペラ キサンチナ(Vipera xanthina)がビペラ キサン
    チナ パレスチナ(Vipera xanthina palestinae)である、請求項1に記載の画分
  4. 【請求項4】 上記画分の特性を保持する請求項1に記載の画分から得た生
    成物。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の画分の特性を保持する請求項4に記載の生
    成物の誘導体。
  6. 【請求項6】 鎮痛薬として使用するための製薬学的組成物の調製における
    、請求項1に記載の画分の使用。
  7. 【請求項7】 ビペラ キサンチナ(Vipera xanthina)の毒液から単離され た実質的に非毒性画分および製薬学的に許容できるキャリアーまたは賦形剤を含
    んで成る鎮痛薬として使用するための製薬学的組成物。
  8. 【請求項8】 局所投与用の請求項4に記載の製薬学的組成物。
  9. 【請求項9】 非経口的投与用の請求項4に記載の製薬学的組成物。
  10. 【請求項10】 痛みを処置するための請求項4に記載の製薬学的組成物。
  11. 【請求項11】 上記ビペラ キサンチナ(Vipera xanthina)がビペラ キサ
    ンチナ パレスチナ(Vipera xanthina palestinae)である、請求項7に記載の製
    薬学的組成物。
  12. 【請求項12】 ビペラ キサンチナ(Vipera xanthina)の毒液から単離さ れた実質的に非毒性画分を投与することを含んで成る、痛みの緩和法。
  13. 【請求項13】 上記画分が上記毒液からイオン交換クロマトグラフィーに
    より精製された画分の特性を有する、請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 上記画分が局所的に投与される、請求項12に記載の方法
  15. 【請求項15】 上記ビペラ キサンチナ(Vipera xanthina)がビペラ キサ
    ンチナ パレスチナ(Vipera xanthina palestinae)である、請求項12に記載の
    方法。
  16. 【請求項16】 ビペラ キサンチナ(Vipera xanthina)の毒液から実質的 に非毒性の画分を単離する方法であって、該画分が鎮痛効果を有し、ビペラ キ サンチナ(Vipera xanthina)の全毒液をイオン交換カラムに添加し、そして画分
    を溶出することを含んで成る上記方法。
  17. 【請求項17】 上記カラムがMonoQカラムである、請求項16に記載の方 法。
  18. 【請求項18】 上記カラムがQAE Sephadexカラムである、請求項16に記
    載の方法。
  19. 【請求項19】 上記ビペラ キサンチナ(Vipera xanthina)がビペラ キサ
    ンチナ パレスチナ(Vipera xanthina palestinae)である、請求項16に記載の
    方法。
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