JP2002508702A - 炭酸脱水酵素による二酸化炭素の管理 - Google Patents

炭酸脱水酵素による二酸化炭素の管理

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Abstract

(57)【要約】 炭酸ガスを抽出し、生成し、精製する方法が開示される。この方法は、二酸化炭素を含有する気体の前駆体供給流を使用して、重炭酸イオンの水溶液および/または有機溶液を生成するために用いることもできる。この方法は、二酸化炭素を含有する気体と溶液による充填塔型バイオリアクタの向流フラッシングからなる。バイオリアクタは、不活性無機担体に共有結合された炭酸脱水酵素を含む。気相の二酸化炭素は、液相に拡散する。固定化炭酸脱水酵素は、水素イオンおよび重炭酸イオンを形成する二酸化炭素の水和に触媒作用を及ぼす。イオンの溶液は、イオン交換樹脂に直接使用しまたはその代わりにイオン交換樹脂にさらして、重炭酸イオンを固定化することができる。また水素イオンおよび重炭酸イオンの水溶液は、第2の全く同じバイオリアクタ内に再循環させることもでき、そこではイオンが触媒作用によって水と二酸化炭素に変換される。

Description

【発明の詳細な説明】 炭酸脱水酵素により二酸化炭素を処理する方法および装置 発明の分野 本発明は一般に、炭酸ガスを抽出し、生成し、精製する方法に関する。より詳 細には本発明は、二酸化炭素の可逆的水和を引き起こすための、生物学的分子、 すなわち炭酸脱水酵素の使用に関する。炭酸脱水酵素は、二酸化炭素と、水和反 応の生成物である水素イオンおよび重炭酸イオンの生成、精製に使用することが できる。具体的には本発明は、反応器装置内に入れられた固定化炭酸脱水酵素が 、二酸化炭素の可逆的水和に触媒作用を及ぼす方法に関する。また本発明は、こ の方法を実行する装置にも関する。この方法は、水素イオンおよび重炭酸イオン の生成に用いることができる。 発明の背景 炭酸脱水酵素(EC 4.2.1.1)は、分子量30,000の球状亜鉛金 属酵素である。この酵素は1933年に発見され、熾烈な科学的調査の対象であ った。多くのアイソフォームが植物および動物の組織内に発見されてきた。この 酵素は、二酸化炭素の輸送を容易にすると考えられている植物組織内にも存在す る。赤血球は、最も活性なアイソザイムIおよびIIを含有する。炭酸脱水酵素 IIは、任意の既知の酵素の中で、分子代謝回転数が最も高い。炭酸脱水酵素1 分子は、二酸化炭素36,000,000分子を60秒間で水和することができ る。生理学的に、炭酸脱水酵素は、哺乳類の体からの二酸化炭素の除去を容易に する。一般的な酵素反応を、以下の反応式1に示す。 反応式1: CO2+H2O⇔H++HCO3 - 一般に、この反応は、以下の反応式2および3に示す2つの半反応として生じ ることが認められる。 反応式2: E−Zn−H2O⇔E−Zn−OH-+H+ 反応式3: 炭酸脱水酵素は、タンパク質を固定化する様々な方法の改善または試験を対象 とする多くの研究で使用されてきた。酵素の分子回転数が高いと、これらのタイ プの実験に理想的なタンパク質になる。 炭酸脱水酵素が溶液中に存在すると、気体から液相への二酸化炭素の移動が容 易になる。この効果は、気体の物質移動を支配する確立された規則に基づいてい る。 二酸化炭素の管理は、主として地球温暖化問題が原因で、科学界の注意を引き 付けるために始められた。二酸化炭素に対する以前の関心は、様々な工業プロセ スでのその気体の使用などに集中していた。現在使用されている二酸化炭素管理 システムには、気体の酵素変換を伴うものはなく、したがって本出願にとって重 要なものはない。二酸化炭素を管理する従来技術の方法は、以下の米国特許書類 、すなわち第3,659,400号、第3,853,712号、第4,032, 616号、第4,047,894号、第4,162,298号、第4,452, 676号、第4,521,387号、第4,710,362号、第5,061, 455号、第5,112,740号、第5,609,838号、第5,618, 506号、第5,624,812号、第5,665,319号、第5,674, 463号、および第5,690,099号に記載されている。 さらに米国空軍は、宇宙船から二酸化炭素を除去するための炭酸脱水酵素の可 能な使用に関し、1965年および1966年に2つの調査を実施した。第1の 研究では、クローズド・エア・ループ装置を使用し、気流からの二酸化炭素の吸 収を調査した。様々な化学物質を単独で、かつ/またはCAと組み合わせて、そ れらの二酸化炭素を除去する能力について評価した。導かれる主な結論とは、ク ローズド・エア・ループ・システムによって、空気の流れから二酸化炭素を除去 する研究のための適切な方法が提供されたということであった。第2の研究は、 様々なアミンの存在下で炭酸脱水酵素を使用し、気流から二酸化炭素を除去する 効率を決定することを対象とした。到達した結論とは、大気を制御する概念にお いて、二酸化炭素を吸収し脱着させる場合に、酵素アミン溶液をどうにか使用で きることであった。 二酸化炭素の管理に関する多くの研究が従来技術の中で実施されてきたが、二 酸化炭素を生成するために、またはCO2含有ガスから二酸化炭素除去するため には、現在のところ依然として、二酸化炭素を速やかにかつ比較的低いコストで 効果的に管理する方法および装置の必要性がある。 発明の概要 本発明の目的は、これらの必要性を満足させる方法および装置を提案すること である。 本発明によれば、この目的は、CO2含有ガスからCO2を除去する方法によっ て達成され、この方法は、 a)固定化炭酸脱水酵素、またはその類似体を含むバイオリアクタ内で、CO2 含有ガスと水性液、好ましくは水とを接触させる段階であって、炭酸脱水酵素 がCO2の水和に触媒作用を及ぼして水素イオンおよび重炭酸イオンをもたらす 段階を含むことを特徴とする。 段階a)の前に、バイオリアクタ内で炭酸脱水酵素を固定化する段階があるこ とが好ましい。ハイオリアクタ内で炭酸脱水酵素を固定化する段階は、炭酸脱水 酵素と、バイオリアクタ内に取り付けられた不活性固体担持材料とを共有結合さ せる段階を含むことができる。CO2含有ガスと水性液を接触させる段階a)は 、CO2含有ガス流が水溶液の流れに対向して流れるように、CO2含有ガスを上 方のバイオリアクタに向け、水性液の流れを下方に向ける段階を含む。 本発明の第1の好ましい実施形態によれば、この方法は段階a)の後に、段階 a)で得られた水素イオンおよび重炭酸イオンを、固定化炭酸脱水酵素を含む第 2のバイオリアクタに送り込む段階b)を含んでおり、この酵素は、水素イオン および重炭酸イオンから、濃縮されたCO2および水への変換に触媒作用を及ぼ すものである。 本発明の第2の好ましい実施形態によれば、この方法は段階a)の後に、段階 a)で得られた水素イオンおよび重炭酸イオンを、ヒドロキシルイオンを含有する イオン交換器に送り込む段階を含み、その結果炭酸イオンは、次いで水素イオン と自由に結合して水を形成するヒドロキシルイオンと交換される。 また本発明は、固定化炭酸脱水酵素またはその類似体を使用した、CO2を管 理する装置にも関する。この装置は、その内部で炭酸脱水酵素を成長させる直立 型バイオリアクタを含む。 バイオリアクタは底部チャンバを含み、このチャンバは、CO2含有ガスを受 け取る気体用入口と、バイオリアクタ内で生成された水素イオンおよび重炭酸イ オンを含有する溶液をバイオリアクタから排出する液体用出口とを有している。 バイオリアクタはさらに上方チャンバを含み、このチャンバは、水性液を受け取 る液体用入口と、バイオリアクタからの任意の気体を排気する気体用出口とを有 している。 反応チャンバは底部チャンバと上方チャンバの間に配置され、また底部チャン バおよび上方チャンバと流体連絡する。反応チャンバは、共有結合により炭酸脱 水酵素を固定化するために、その内部に取り付けられた複数の不活性有機担体を 含むことを特徴とする。 使用の際、CO2含有ガスは気体用入口を通って供給され、水性液、好ましく は水、は液体用入口を通って供給される。CO2含有ガスおよび水性液は反応チ ャンバ内を貫流し、その内部では炭酸脱水酵素がCO2の水和に触媒作用を及ぼ し、それによって水素イオンおよび炭酸イオンが形成される。次いで、水素イオ ンおよび重炭酸イオンを含有する溶液が液体用出口を経てバイオリアクタから流 出し、CO2がない気体が気体用出口を経て流出する。 本発明の第1の好ましい実施形態によれば、装置は、以下第1のバイオリアク タと呼ばれる直立型バイオリアクタと直列の、第2のバイオリアクタを含む。第 2のバイオリアクタは、実質的に第1のバイオリアクタと類似している。第2の バイオリアクタは、第1のバイオリアクタから溶液を受け取るために、第1のバ イオリアクタの液体用出口に接続された液体用入口を含む。 反応チャンバは、炭酸脱水酵素の成長用に提供される。この反応チャンバは、 液体用入口に流体連絡しており、また炭酸脱水酵素を共有結合で固定化するため その内部に取り付けられた複数の不活性有機担体を含む。反応チャンバは気体用 出口に流体連絡して、この反応チャンバ内で得られた二酸化炭素を含有する気体 を排気する。 液体用出口は反応チャンバに流体連絡して、この反応チャンバ内で得られた水 を排出する。 第2のバイオリアクタは、第2のバイオリアクタの反応チャンバ内の圧力を制 御する手段を含むことが好ましい。 本発明の第2の好ましい実施形態によれば、この装置はさらに、バイオリアク タから溶液を受け取るための入口を有するイオン交換器を含む。 また本発明は、CO2含有ガスから二酸化炭素を除去するためまたは水素イオ ンおよび炭酸イオンを生成するため、バイオリアクタ内に共有結合で固定化され た炭酸脱水酵素またはその類似体の使用法も対象とし、あるいは水素イオンおよ び重炭酸イオンの濃縮溶液からCO2を生成するため、バイオリアクタ内に共有 結合で固定化された炭酸脱水酵素またはその類似体の使用法も対象とする。 次に、添付の図面を参照しなから、好ましい実施形態の非限定的な説明を行う 。 図面の簡単な説明 図1は、本発明の好ましい実施形態による、塔型バイオリアクタの立面断面図 である。 図2は、本発明による方法の第1の好ましい実施形態の、概略流れ図である。 図3は、本発明による方法の第2の好ましい実施形態の、概略流れ図である。 好ましい実施形態の説明 潜水艦内の二酸化炭素の蓄積を管理するために、炭酸脱水酵素の可能な使用法 を調査する過程において、単量体酵素の共有結合による固定化によって、安定性 が高められた機能的酵素系が得られることが注目された。さらに、広く様々なバ イオテクノロジーの適用分野で、固定化酵素の使用が劇的に増加した。したがっ て、共有結合により固定化された炭酸脱水酵素を使用するバイオリアクタは、二 酸化炭素を管理するための、生物学に基づく有効なシステムを提供すると推論さ れる。 図1を参照すると、本発明の第1の好ましい実施形態による、CO2を管理す るための装置(2)が示されている。この装置(2)は、主としてCO2含有ガ スから二酸化炭素を抽出しまたは除去するために考案され、具体的にはこのガス を水素イオンおよび重炭酸イオンに変換するために考案されている。装置(2)は 、内部で炭酸脱水酵素を成長させるための直立型バイオリアクタ(4)を含む。 バイオリアクタ(4)は、CO2含有ガス(10)を受け取る気体用入口(8) と、バイオリアクタ(4)内で生成される水素イオンおよび重炭酸イオンを含有 する溶液(14)をバイオリアクタ(4)から排出する液体用出口(12)とを 有する下方チャンバ(6)を含む。バイオリアクタ(4)はさらに、水性液(2 0)を受け取る液体用入口(18)と、バイオリアクタ(4)から任意の気体( 24)を排気する気体用出口(22)とを有する上方チャンバ(16)を含む。 反応チャンバ(26)は、下方チャンバ(6)と上方チャンバ(16)の間に 配置される。理解されるように、図示されるバイオリアクタ(4)の反応チャン バ(26)は、3つの副チャンバに分割されることか好ましい。反応チャンバ( 26)は、下方チャンバ(6)および上方チャンバ(16)に流体連絡している 。好ましくは、上方チャンバ(16)の液体用入口(18)は、その内部に封じ られた管システム(28)と接続しており、この管システムは、バイオリアクタ (4)に入る水性液(20)が反応チャンバ(26)に直接流入するように、反 応チャンバ(26)に向かう少なくとも1つの液体用出口(30)を有している 。反応チャンバ(26)は、気体および液体に対して透過性の下方表面を有して おり、その結果、下方チャンバ(6)からバイオリアクタ(4)に入るCO2含 有ガスの流れが上方に向かって反応チャンバ(26)に流入し、また反応チャン バ(26)内の液体か下方に向かって流れて下方チャンバ(6)に流入する。 反応チャンバ(26)は、参照数字(32)として図1に概略的に表すように 、共有結合により固定化された炭酸脱水酵素(33)用に内部に取り付けられた 、複数の不活性有機担体を含むことを特徴とする。これらの担体(32)は、シ リカ、すなわちシリカ・バール・サドルなどのセラミック製であるか、ナイロン 、ポリスチレン、ポリエチレンなどのポリマー製であることが好ましい。固定化 技術は、以下の結合剤、すなわちイミドカーボネート(シリコン)、カーボンジ イミド(シリカおよびナイロン)、およびイミン(シリカおよびナイロン)のう ち1つを使用することが好ましい。ポリスチレン、ナイロン、およびポリエチレ ンは、酵素とアミン基の共有結合を増すために、硝酸で化学的に変性することが できる。 CO2含有供給ガス(10)は、周囲空気、または二酸化炭素を含有する任意 の気体状混合物からなるものでよい。このガス(10)は、当技術分野では既知 の従来の濾過手段(34)を通して濾過して、二酸化炭素を濃縮しかつ/または 物理的不純物を除去することができる。気体用入口(8)を通るCO2含有ガス 流(10)を制御する制御手段が設けられる。したがって、次にガス(10)は 、好ましくは体積および流入速度制御用の適切な弁システム(36)を使用して 、バイオリアクタ本体(4)の下方部分(6)に送り込まれる。バイオリアクタ (4)は、多くの適用例で使用される伝統的な設計の、充填塔として組み立てら れる。 好ましく濾過された水性溶媒または有機溶媒(20)は、上方チャンバ(16 )からバイオリアクタ(4)に入り、重力、または圧力制御されたポンピングに よって、下方に流れる。反応チャンバ(26)内では、投入されたガス(10) の二酸化炭素は、炭酸脱水酵素によってこのガスが水素イオンおよび重炭酸イオ ンに変換されるにつれ、液相(20)に優先的に拡散する。得られたイオンの溶 液(14)は、後で使用するためにバイオリアクタ(4)を離れる。本発明独特 の態様は、重炭酸イオンの濃縮溶液を生成する手段として、炭酸脱水酵素を使用 することである。バイオリアクタ(4)の構成に関して可能ないくつかの重要な 変形例がある。投入ガス(10)の組成は、送出する体積および速度とともに変 えることができる。バイオリアクタ(4)は閉じた系として配備することができ 、その結果、供給ガス(10)を圧縮しかつ/または濃厚にして、二酸化炭素の 気体から液相への物質移動の反応速度を高めることができる。反応チャンバ(2 6)内の気−液相互作用を最適化するために、したがって二酸化炭素の拡散を最 適化するために使用することが可能な数多くの方法がある。得られるイオン溶液 の性質(例えばpH)は、必要性に応じて変えることができる。この構成は、気 体流から二酸化炭素を抽出して、二酸化炭素がない気体または気体混合物を生成 する役割を果たすことができる。 図2を参照すると、この第1のバイオリアクタ(4)の設計は、水酸化物の形 の樹脂を用いて陰イオン交換システム(39)に連結できることが好ましい。イ オン交換器(39)は、バイオリアクタ(4)から溶液(14)を受け取るため の入口(37)を有している。二酸化炭素水相反応によって、等モル量の水素イ オンおよび重炭酸イオンが生成されるため、この溶液をイオン交換システム(3 7)に直接送り込むことができる。重炭酸イオンは、水素イオンと自由に結合し て水を形成するヒドロキシルイオンと交換される。このシステムは、潜水艦など の任意の閉じた空間内に、二酸化炭素管理システムとして配備することができる 。図2に示すように、水素イオンおよび重炭酸イオンが乏しくなった溶液(35 )は、バイオリアクタ(4)内に再循環させることができる。 図3を参照すると、二酸化炭素を管理する装置(2)は、第1のバイオリアク タに類似して直列に連結される第2のバイオリアクタ(38)をさらに含むこと ができる。この特定の構成は、閉じた系として作動する。この系は二酸化炭素を 生成する役割をし、図1に示す個別のバイオリアクタの設計と類似する手法で作 動する。第1のバイオリアクタ(4)内で生成された比較的高濃度の水素イオン および重炭酸イオンを含有する溶液(14)は、第2のバイオリアクタ(38) に供給され、そこでは炭酸脱水酵素の触媒作用を受ける反応によって二酸化炭素 が形成される。水性相からの気体の除去は、わずかな負圧(すなわち7〜9mm Hg)を加えることによって、向上させることができる。次いで濃縮された二酸 化炭素は、後で使用するために回収することができる。 この第2のバイオリアクタ(38)は第1のバイオリアクタに類似しているた め、図3にボックスとして概略的に示す。この第2のバイオリアクタ(38)は 、第1のバイオリアクタ(4)から溶液(14)を受け取るために、第1のバイ オリアクタ(4)の液体用出口(12)に接続する液体用入口(40)を含む。 第2のバイオリアクタ(38)は、炭酸脱水酵素を成長させるため、第1のバイ オリアクタ(4)の反応チャンバ(26)に類似する反応チャンバを含む。反応 チャンバは液体用入口(40)に流体連絡しており、また炭酸脱水酵素を共有結 合で固定化するためにその内部に取り付けられた複数の不活性有機担体を含む。 気体用出口(42)は反応チャンバに流体連絡しており、チャンバ内で得られた 二酸化炭素を排気する。液体用出口(44)は反応チャンバに流体連絡しており 、反応チャンバ内で得られた少量の水素イオンおよび重炭酸イオンを含有する水 (46)を排出する。第2のバイオリアクタ(38)は、反応チャンバ内の圧力 を制御する手段を含んでよいことが好ましい。 理解できるように、本発明による方法および装置は、炭酸ガスの抽出、生成、 および精製に使用することができる。またこの方法は、二酸化炭素を含有する気 体の前駆体供給流を使用して、重炭酸イオンおよび水素イオンの水溶液および/ または有機溶液を生成するために使用することもできる。潜水艦などの任意の閉 じた空間内でこのような方法および装置を使用することは、非常に有利であろう 。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年8月10日(1999.8.10) 【補正内容】 明細書 炭酸脱水酵素による二酸化炭素の管理 発明の分野 本発明は一般に、炭酸ガスを抽出し、生成し、精製する方法に関する。より詳 細には本発明は、二酸化炭素の可逆的水和を引き起こすための、生物学的分子、 すなわち炭酸脱水酵素の使用に関する。炭酸脱水酵素は、二酸化炭素と、水和反 応の生成物である水素イオンおよび重炭酸イオンの生成、精製に使用することが できる。具体的には本発明は、反応器装置内に入れられた固定化炭酸脱水酵素が 、二酸化炭素の可逆的水和に触媒作用を及ぼす方法に関する。また本発明は、こ の方法を実行する装置にも関する。この方法は、水素イオンおよび重炭酸イオン の生成に用いることができる。 発明の背景 炭酸脱水酵素(EC 4.2.1.1)は、分子量30,000の球状亜鉛金 属酵素である。この酵素は1933年に発見され、熾烈な科学的調査の対象であ った。多くのアイソフォームが植物および動物の組織内に発見されてきた。この 酵素は、二酸化炭素の輸送を容易にすると考えられている植物組織内にも存在す る。赤血球は、最も活性なアイソザイムIおよびIIを含有する。炭酸脱水酵素 IIは、任意の既知の酵素の中で、分子代謝回転数が最も高い。炭酸脱水酵素1 分子は、二酸化炭素36,000,000分子を60秒間で水和することができ る。生理学的に、炭酸脱水酵素は、哺乳類の体からの二酸化炭素の除去を容易に する。一般的な酵素反応を、以下の反応式1に示す。 反応式1: CO2+H2O⇔H++HCO3 - 一般に、この反応は、以下の反応式2および3に示す2つの半反応として生じ ることが認められる。 反応式2: E−Zn−H2O⇔E−Zn−OH-+H+ 反応式3: 炭酸脱水酵素は、タンパク質を固定化する様々な方法の改善または試験を対象 とする多くの研究で使用されてきた。酵素の分子回転数が高いと、これらのタイ プの実験に理想的なタンパク質になる。 炭酸脱水酵素が溶液中に存在すると、気体から液相への二酸化炭素の移動が容 易になる。この効果は、気体の物質移動を支配する確立された規則に基づいてい る。 二酸化炭素の管理は、主として地球温暖化問題が原因で、科学界の注意を引き 付けるために始められた。二酸化炭素に対する以前の関心は、様々な工業プロセ スでのその気体の使用などに集中していた。現在使用されている二酸化炭素管理 システムには、気体の酵素変換を伴うものはなく、したがって本出願にとって重 要なものはない。二酸化炭素を管理する従来技術の方法は、以下の米国特許書類 、すなわち第3,659,400号、第3,853,712号、第4,032, 616号、第4,047,894号、第4,162,298号、第4,452, 676号、第4,521,387号、第4,710,362号、第5,061, 455号、第5,112,740号、第5,609,838号、第5,618, 506号、第5,624,812号、第5,665,319号、第5,674, 463号、および第5,690,099号に記載されている。 従来技術でも知られているように、Trachtehbergの名義でWO9 6/40414に開示されている方法がある。Trachtenbergは気体 分離の方法を開示しており、その方法では、混合気体流中の選択された気体が、 混合気体流に直接接触する活性部位を有する酵素と接触し、この選択された気体 はその少なくとも一部が混合気体流から除去される。 EP511719は、多孔性基板上に炭酸脱水酵素が固定化されている酵素リ アクタを使用して、気体流から二酸化炭素を除去する方法を開示している。 さらに米国空軍は、宇宙船から二酸化炭素を除去するための炭酸脱水酵素の可 能な使用に関し、1965年および1966年に2つの調査を実施した。第1の 研究では、クローズド・エア・ループ装置を使用し、気流からの二酸化炭素の吸 収を調査した。様々な化学物質を単独で、かつ/またはCAと組み合わせて、そ れらの二酸化炭素を除去する能力について評価した。導かれる主な結論とは、ク ローズド・エア・ループ・システムによって、空気の流れから二酸化炭素を除去 する研究のための適切な方法が提供されたということであった。第2の研究は、 様々なアミンの存在下で炭酸脱水酵素を使用し、気流から二酸化炭素を除去する 効率を決定することを対象とした。到達した結論とは、大気を制御する概念にお いて、二酸化炭素を吸収し脱着させる場合に、酵素アミン溶液をどうにか使用で きることであった。 二酸化炭素の管理に関する多くの研究が従来技術の中で実施されてきたが、二 酸化炭素を生成するために、またはCO2含有ガスから二酸化炭素除去するため には、現在のところ依然として、二酸化炭素を速やかにかつ比較的低いコストで 効果的に管理する方法および装置の必要性がある。 発明の概要 本発明の目的は、これらの必要性を満足させる方法および装置を提案すること である。 本発明によれば、この目的は、CO2含有ガスからCO2を除去する方法によっ て達成され、この方法は、 気体用入口および液体用出口を有する底部チャンバと、 液体用入口および気体用出口を有する上方チャンバと、 底部チャンバと上方チャンバとの間に配置されて流体連絡している反応チャン バであって、反応チャンバには、炭酸脱水酵素またはその類似体が固定化される 複数の固形担体が充填されることを特徴とする反応チャンバと を含む充填塔バイオリアクタ内で行われ、この方法は、 a)底部チャンバの気体用入口にCO2含有ガス流を供給しなから上方チャン バの液体用入口に水性液の流れを供給し、次いでこのガス流を上方に向けて反応 チャンバに送り込む段階と、 b)水性液の流れを下方の充填反応チャンバ内に向けて、CO2含有ガスと水 性液を接触させかつCO2の水性液への拡散を促進させ、それによって反応チャ ンバ内に炭酸脱水酵素を固定化させて、拡散したCO2の水和に触媒作用を及ぼ して水素イオンおよび重炭酸イオンをもたらす段階と、 c)底部チャンバの液体用出口から、反応チャンバ内で生成された水素イオン および重炭酸イオンを含有する溶液を排出し、上方チャンバの気体用出口から、 実質的にCO2がない気体を排気する段階とを含む。 また本発明は、CO2含有ガスからCO2を除去する方法も対象とし、この方法 は、 a)固定化炭酸脱水酵素、またはその類似体を含むバイオリアクタ内で、CO2 含有ガスと水性液、好ましくは水とを接触させる段階であって、炭酸脱水酵素 がCO2の水和に触媒作用を及ぼして水素イオンおよび重炭酸イオンをもたらす 段階を含むことを特徴とする。 段階a)の前に、バイオリアクタ内で炭酸脱水酵素を固定化する段階があるこ とが好ましい。バイオリアクタ内で炭酸脱水酵素を固定化する段階は、炭酸脱水 酵素と、バイオリアクタ内に取り付けられた不活性固体担持材料とを共有結合さ せる段階を含むことができる。CO2含有ガスと水性液を接触させる段階a)は 、CO2含有ガス流が水溶液の流れに対向して流れるように、CO2含有ガスを上 方のバイオリアクタに向け、水性液の流れを下方に向ける段階を含む。 本発明の第1の好ましい実施形態によれば、この方法は段階a)の後に、段階 a)で得られた水素イオンおよび重炭酸イオンを、固定化炭酸脱水酵素を含む第 2のバイオリアクタに送り込む段階b)を含んでおり、この酵素は、水素イオン および重炭酸イオンから、濃縮されたCO2および水への変換に触媒作用を及ぼ すものである。 本発明の第2の好ましい実施形態によれば、この方法は段階a)の後に、段階 a)で得られた水素イオンおよび重炭酸イオンを、ヒドロキシルイオンを含有す るイオン交換器に送り込む段階を含み、その結果重炭酸イオンは、次いで水素イ オンと自由に結合して水を形成するヒドロキシルイオンと交換される。 また本発明は、固定化炭酸脱水酵素またはその類似体を使用した、CO2を管 理 する装置にも関する。この装置は、直立型バイオリアクタを含む。 バイオリアクタは底部チャンバを含み、このチャンバは、CO2含有ガスを受 け取る気体用入口と、バイオリアクタ内で生成された水素イオンおよび重炭酸イ オンを含有する溶液をバイオリアクタから排出する液体用出口とを有している。 バイオリアクタはさらに上方チャンバを含み、このチャンバは、水性液を受け取 る液体用入口と、バイオリアクタからの任意の気体を排気する気体用出口とを有 している。 反応チャンバは底部チャンバと上方チャンバの間に配置され、また底部チャン バおよび上方チャンバと流体連絡する。反応チャンバは、共有結合により炭酸脱 水酵素を固定化するために、その内部に取り付けられた複数の固体担体を含むこ とを特徴とする。 使用の際、CO2含有ガスは気体用入口を通って供給され、水性液、好ましく は水、は液体用入口を通って供給される。CO2含有ガスおよび水性液は反応チ ャンバ内を貫流し、その内部では炭酸脱水酵素がCO2の水和に触媒作用を及ぼ し、それによって水素イオンおよび重炭酸イオンが形成される。次いで、水素イ オンおよび重炭酸イオンを含有する溶液が液体用出口を経てバイオリアクタから 流出し、CO2がない気体が気体用出口を経て流出する。 本発明の第1の好ましい実施形態によれば、装置は、以下第1のバイオリアク タと呼ばれる直立型バイオリアクタと直列の、第2のバイオリアクタを含む。第 2のバイオリアクタは、実質的に第1のバイオリアクタと類似している。第2の バイオリアクタは、第1のバイオリアクタから溶液を受け取るために、第1のバ イオリアクタの液体用出口に接続された液体用入口を含む。 反応チャンバは、炭酸脱水酵素を入れるために提供される。この反応チャンバ は、液体用入口に流体連絡しており、また炭酸脱水酵素を共有結合で固定化する ためその内部に取り付けられた複数の不活性有機担体を含む。反応チャンバは気 体用出口に流体連絡して、この反応チャンバ内で得られた二酸化炭素を含有する 気体を排気する。 液体用出口は反応チャンバに流体連絡して、この反応チャンバ内で得られた水 を排出する。 第2のバイオリアクタは、第2のバイオリアクタの反応チャンバ内の圧力を制 御する手段を含むことが好ましい。 本発明の第2の好ましい実施形態によれば、この装置はさらに、バイオリアク タから溶液を受け取るための入口を有するイオン交換器を含む。 また本発明は、CO2含有ガスから二酸化炭素を除去するためまたは水素イオ ンおよび重炭酸イオンを生成するため、バイオリアクタ内に共有結合で固定化さ れた炭酸脱水酵素またはその類似体の使用法も対象とし、あるいは水素イオンお よび重炭酸イオンの濃縮溶液からCO2を生成するため、バイオリアクタ内に共 有結合で固定化された炭酸脱水酵素またはその類似体の使用法も対象とする。 次に、添付の図面を参照しながら、好ましい実施形態の非限定的な説明を行う 。 図面の簡単な説明 図1は、本発明の好ましい実施形態による、塔型バイオリアクタの立面断面図 である。 図2は、本発明による方法の第1の好ましい実施形態の、概略流れ図である。 図3は、本発明による方法の第2の好ましい実施形態の、概略流れ図である。 好ましい実施形態の説明 潜水艦内の二酸化炭素の蓄積を管理するために、炭酸脱水酵素の可能な使用法 を調査する過程において、単量体酵素の共有結合による固定化によって、安定性 が高められた機能的酵素系が得られることが注目された。さらに、広く様々なバ イオテクノロジーの適用分野で、固定化酵素の使用が劇的に増加した。したがっ て、共有結合により固定化された炭酸脱水酵素を使用するバイオリアクタは、二 酸化炭素を管理するための、生物学に基づく有効なシステムを提供すると推論さ れる。 図1を参照すると、本発明の第1の好ましい実施形態による、CO2を管理す るための装置(2)が示されている。この装置(2)は、主としてCO2含有ガ スから二酸化炭素を抽出しまたは除去するために考案され、具体的にはこのガス を水 素イオンおよび重炭酸イオンに変換するために考案されている。装置(2)は、 内部に炭酸脱水酵素を含むための直立型バイオリアクタ(4)を含む。バイオリ アクタ(4)は、CO2含有ガス(10)を受け取る気体用入口(8)と、バイ オリアクタ(4)内で生成される水素イオンおよび重炭酸イオンを含有する溶液 (14)をバイオリアクタ(4)から排出する液体用出口(12)とを有する下 方チャンバ(6)を含む。バイオリアクタ(4)はさらに、水性液(20)を受 け取る液体用入口(18)と、バイオリアクタ(4)から任意の気体(24)を 排気する気体用出口(22)とを有する上方チャンバ(16)を含む。 反応チャンバ(26)は、下方チャンバ(6)と上方チャンバ(16)の間に 配置される。理解されるように、図示されるバイオリアクタ(4)の反応チャン バ(26)は、3つの副チャンバに分割されることが好ましい。反応チャンバ( 26)は、下方チャンバ(6)および上方チャンバ(16)に流体連絡している 。好ましくは、上方チャンバ(16)の液体用入口(18)は、その内部に封じ られた管システム(28)と接続しており、この管システムは、バイオリアクタ (4)に入る水性液(20)が反応チャンバ(26)に直接流入するように、反 応チャンバ(26)に向かう少なくとも1つの液体用出口(30)を有している 。反応チャンバ(26)は、気体および液体に対して透過性の下方表面を有して おり、その結果、下方チャンバ(6)からバイオリアクタ(4)に入るCO2含 有ガスの流れが上方に向かって反応チャンバ(26)に流入し、また反応チャン バ(26)内の液体が下方に向かって流れて下方チャンバ(6)に流入する。 反応チャンバ(26)は、参照数字(32)として図1に概略的に表すように 、共有結合により固定化された炭酸脱水酵素(33)用に内部に取り付けられた 、複数の不活性担体を含むことを特徴とする。これらの担体(32)は、シリカ 、すなわちシリカ・バール・サドルなどのセラミック製であるか、ナイロン、ポ リスチレン、ポリエチレンなどのポリマー製であることが好ましい。固定化技術 は、以下の結合剤、すなわちイミドカーボネート(シリコン)、カーホンジイミ ド(シリカおよびナイロン)、およびイミン(シリカおよびナイロン)のうち1 つを使用することが好ましい。ポリスチレン、ナイロン、およびポリエチレンは 、酵素とアミン基の共有結合を増すために、硝酸で化学的に変性することができ る。 CO2含有供給ガス(10)は、周囲空気、または二酸化炭素を含有する任意 の気体状混合物からなるものでよい。このガス(10)は、当技術分野では既知 の従来の濾過手段(34)を通して濾過して、二酸化炭素を濃縮しかつ/または 物理的不純物を除去することができる。気体用入口(8)を通るCO2含有ガス 流(10)を制御する制御手段が設けられる。したがって、次にガス(10)は 、好ましくは体積および流入速度制御用の適切な弁システム(36)を使用して 、バイオリアクタ本体(4)の下方部分(6)に送り込まれる。バイオリアクタ (4)は、多くの適用例で使用される伝統的な設計の、充填塔として組み立てら れる。 充填塔は、気相中の気体を液相に吸収させることを目的として、気相と液相を 接触させるために使用する。充填塔は、エネルギーの消費およびコストの出費を 最小限に抑えながら、適切な物質移動の動作を実現するために使用する。充填物 は、気相と液相の間の物質移動が最適になるように、充填塔内で使用される。充 填物は、異なる形、幾何学的形状、およびサイズを有し、また異なる材料で作製 された固形担体である。これらは、気相と液相の間の接触面積を増加させるため に、したがって気相と液相の間の物質移動を増加させるために使用する。一般的 な充填物は、ラッシング・リング、バート・サドル、インタロックス・メタル、 インタロック・スサドル、パール・リングなどである。これらはポリマー、セラ ミック、金属などで作製することができる。 好ましく濾過された水性溶媒または有機溶媒(20)は、上方チャンバ(16 )からバイオリアクタ(4)に入り、重力、または圧力制御されたポンピングに よって、下方に流れる。反応チャンバ(26)内では、投入されたガス(10) の二酸化炭素は、炭酸脱水酵素によってこのガスが水素イオンおよび重炭酸イオ ンに変換されるにつれ、液相(20)に優先的に拡散する。得られたイオンの溶 液(14)は、後で使用するためにバイオリアクタ(4)を離れる。本発明独特 の態様は、重炭酸イオンの濃縮溶液を生成する手段として、炭酸脱水酵素を使用 することである。バイオリアクタ(4)の構成に関して可能ないくつかの重要な 変形例がある。投入ガス(10)の組成は、送出する体積および速度とともに変 えることができる。バイオリアクタ(4)は閉じた系として配備することができ 、その結果、供給ガス(10)を圧縮しかつ/または濃厚にして、二酸化炭素の 気体から液相への物質移動の反応速度を高めることができる。反応チャンバ(2 6)内の気−液相互作用を最適化するために、したがって二酸化炭素の拡散を最 適化するために使用することが可能な数多くの方法がある。得られるイオン溶液 の性質(例えばpH)は、必要性に応じて変えることができる。この構成は、気 体流から二酸化炭素を抽出して、二酸化炭素がない気体または気体混合物を生成 する役割を果たすことができる。 図2を参照すると、この第1のバイオリアクタ(4)の設計は、水酸化物の形 の樹脂を用いて陰イオン交換システム(39)に連結できることが好ましい。イ オン交換器(39)は、バイオリアクタ(4)から溶液(14)を受け取るため の入口(37)を有している。二酸化炭素水和反応によって、等モル量の水素イ オンおよび重炭酸イオンが生成されるため、この溶液をイオン交換システム(3 7)に直接送り込むことができる。重炭酸イオンは、水素イオンと自由に結合し て水を形成するヒドロキシルイオンと交換される。このシステムは、潜水艦など の任意の閉じた空間内に、二酸化炭素管理システムとして配備することができる 。図2に示すように、水素イオンおよび重炭酸イオンか乏しくなった溶液(35 )は、バイオリアクタ(4)内に再循環させることができる。 図3を参照すると、二酸化炭素を管理する装置(2)は、第1のバイオリアク タに類似して直列に連結される第2のバイオリアクタ(38)をさらに含むこと ができる。この特定の構成は、閉じた系として作動する。この系は二酸化炭素を 生成する役割をし、図1に示す個別のバイオリアクタの設計と類似する手法で作 動する。第1のバイオリアクタ(4)内で生成された比較的高濃度の水素イオン および重炭酸イオンを含有する溶液(14)は、第2のバイオリアクタ(38) に供給され、そこでは炭酸脱水酵素の触媒作用を受ける反応によって二酸化炭素 か形成される。水性相からの気体の除去は、わずかな負圧(すなわち7〜9mm Hg)を加えることによって、向上させることができる。次いで濃縮された二酸 化炭素は、後で使用するために回収することができる。 この第2のバイオリアクタ(38)は第1のバイオリアクタに類似しているた め、図3にボックスとして概略的に示す。この第2のバイオリアクタ(38)は 、第1のバイオリアクタ(4)から溶液(14)を受け取るために、第1のバイ オリアクタ(4)の液体用出口(12)に接続する液体用入口(40)を含む。 第2のバイオリアクタ(38)は、炭酸脱水酵素を含むため、第1のバイオリア クタ(4)の反応チャンバ(26)に類似する反応チャンバを含む。反応チャン バは液体用入口(40)に流体連絡しており、また炭酸脱水酵素を共有結合で固 定化するためにその内部に取り付けられた複数の担体を含む。気体用出口(42 )は反応チャンバに流体連絡しており、チャンバ内で得られた二酸化炭素を排気 する。液体用出口(44)は反応チャンバに流体連絡しており、反応チャンバ内 で得られた少量の水素イオンおよび重炭酸イオンを含有する水(46)を排出す る。第2のバイオリアクタ(38)は、反応チャンバ内の圧力を制御する手段を 含んでよいことが好ましい。 理解できるように、本発明による方法および装置は、炭酸ガスの抽出、生成、 および精製に使用することができる。またこの方法は、二酸化炭素を含有する気 体の前駆体供給流を使用して、重炭酸イオンおよび水素イオンの水溶液および/ または有機溶液を生成するために使用することもできる。潜水艦などの任意の閉 じた空間内でこのような方法および装置を使用することは、非常に有利であろう 。 請求の範囲 1.CO2含有ガスからCO2を除去する方法であって、 気体用入口および液体用出口を有する底部チャンバと、 液体用入口および気体用出口を有する上方チャンバと、 底部チャンバと上方チャンバとの間に配置されて流体連絡している反応チャン バであって、反応チャンバには、炭酸脱水酵素またはその類似体が固定化される 複数の固形担体が充填されることを特徴とする反応チャンバと を含む充填塔バイオリアクタ内で行われ、 a)底部チャンバの気体用入口にCO2含有ガス流を供給しながら上方チャン バの液体用入口に水性液の流れを供給し、次いで該ガス流を上方に向けて反応チ ャンバに送り込む段階と、 b)水性液の流れを下方の充填反応チャンバ内に向けて、CO2含有ガスと水 性液とを接触させかつCO2の水性液への拡散を促進させ、それによって反応チ ャンバ内に炭酸脱水酵素を固定化させ、拡散したCO2の水和に触媒作用を及ぼ して水素イオンおよび重炭酸イオンをもたらす段階と、 c)底部チャンバの液体用出口から、反応チャンバ内で生成された水素イオン および重炭酸イオンを含有する溶液を排出し、上方チャンバの気体用出口から、 実質的にCO2がない気体を排気する段階とを含む方法。 2.段階c)の後、 水素イオンおよび重炭酸イオンから濃縮されたCO2および水への変換に触媒 作用を及ぼす固定化炭酸脱水酵素を含む第2のバイオリアクタに、段階c)で得 られた水素イオンおよび重炭酸イオンを送り込む段階 をさらに含むことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の方法。 3.段階c)の後、 段階c)で得られた水素イオンおよび重炭酸イオンを、イオン交換器に送り込 む段階 をさらに含むことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の方法。 4.重炭酸イオンが、次いで水素イオンと自由に結合して水を形成するヒドロ キシルイオンと交換されるように、イオン交換器(39)がヒドロキシルイオン を含有することを特徴とする請求の範囲第3項に記載の方法。 5.段階a)の前に、 CO2含有ガスを濾過する段階 を含むことを特徴とする請求の範囲第1項から第6項のいずれか一項に記載の方 法。 6.水性液が水からなることを特徴とする請求の範囲第1項から第5項のいず れか一項に記載の方法。 7.気体用入口を通るCO2含有ガス流が、弁で制御されることを特徴とする 請求の範囲第1項から第6項のいずれか一項に記載の方法。 8.閉じた空間内でCO2を管理するための、請求の範囲第1項から第7項に 記載する方法の使用法。 9.閉じた空間が潜水艦であることを特徴とする請求の範囲第8項に記載の使 用法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.CO2含有ガスからCO2を除去する方法であって、 a)固定化炭酸脱水酵素(33)またはその類似体を含むバイオリアクタ(2 )内で、CO2含有ガスと水性液(20)を接触させ、炭酸脱水酵素(33)が CO2の水和に触媒として作用し、それによって水素イオンおよび重炭酸イオン を生成する段階 を含むことを特徴とする方法。 2.段階a)の前に、 バイオリアクタ(2)内で炭酸脱水酵素(33)またはその類似体を成長させ 、共有結合で固定化する段階 をさらに含むことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の方法。 3.バイオリアクタ(2)内で炭酸脱水酵素(33)を固定化する段階が、バイ オリアタタ(2)内に取り付けられた不活性固形担体(32)に炭酸脱水酵素( 33)を共有結合させる段階を含むことを特徴とする請求の範囲第2項に記載の 方法。 4.段階a)の後に、 b)水素イオンおよび重炭酸イオンからCO2および水への変換に触媒作用を 及ぼす固定化炭酸脱水酵素を含んだ第2のバイオリアクタ(38)に、段階a) で得られた水素イオンおよび重炭酸イオンを送り込む段階 をさらに含むことを特徴とする請求の範囲第1項から第3項のいずれか一項に記 載の方法。 5.段階a)の後に、 重炭酸イオンが、水素イオンと自由に結合して水を形成するヒドロキシルイオ ンと交換されるように、ヒドロキシルイオンを含有するイオン交換器(39)に 段階a)で得られた水素イオンおよび重炭酸イオンを送り込む段階 をさらに含むことを特徴とする請求の範囲第1項から第3項のいずれか一項に記 載の方法。 6.段階a)が、 CO2含有ガスの流れが水溶液の流れに対して向流になるように、CO2含有ガ スの流れを上方のバイオリアクタ(2)に向け、水性液(20)の流れを下方に 向ける段階 を含むことを特徴とする請求の範囲第1項から第5項のいずれか一項に記載の方 法。 7.段階a)の前に、 CO2含有ガスを濾過する段階 を含むことを特徴とする請求の範囲第1項から第6項のいずれか一項に記載の方 法。 8.水性液が水からなることを特徴とする請求の範囲第1項から第7項のいずれ か一項に記載の方法。 9.内部に炭酸脱水酵素またはその類似体を含む直立型バイオリアクタ(2)で あって、 CO2含有ガス(10)を受け取る気体用入口(8)と、バイオリアクタ(2 )内で生成される水素イオンおよび重炭酸イオンを含有する溶液(14)をバイ オリアクタ(2)から排出する液体用出口(12)とを有する底部チャンバ(6 )と、 水性液(20)を受け取る液体用入口(18)と、バイオリアクタ(2)から 任意の気体(24)を排気する気体用出口(22)とを有する上方チャンバ(1 6)と、 底部チャンバ(6)と上方チャンバ(16)との間に配置されかつ流体連絡し ている反応チャンバ(26)であり、反応チャンバ(26)が、炭酸脱水酵素( 33)を共有結合で固定化するためにその内部に取り付けられた複数の不活性固 形担体(32)を含むことを特徴とする反応チャンバ(26)と を含むバイオリアクタ(2)を含む、CO2を管理する装置。 10.バイオリアクタ(2)から前記溶液(14)を受け取る入口(37)を有 するイオン交換器(39)をさらに含むことを特徴とする、請求の範囲第9項に 記載の装置。 11.CO2含有ガス(10)を、気体用入口(8)に供給する前に濾過する濾 過 手段(34)をさらに含むことを特徴とする、請求の範囲第9項または第10項 に記載の装置。 12.気体用入口(8)を通るCO2含有ガス(10)流を制御する制御手段を 含むことを特徴とする、請求の範囲第9項から第11項のいずれか一項に記載の 装置。 13.制御手段が、気体用入口に取り付けられた弁(36)を含むことを特徴と する請求の範囲第12項に記載の装置。 14.以下第1のバイオリアクタ(2)と呼ぶ前記直立型バイオリアクタ(2) と直列の第2のバイオリアクタ(38)であって、前記第2のバイオリアクタ( 38)が、 第1のバイオリアクタ(2)から前記溶液(14)を受け取るため、第1のバ イオリアクタ(2)の液体用出口(12)に接続される液体用入口(40)と、 炭酸脱水酵素を含む反応チャンバであり、反応チャンバが液体用入口(40) に流体連絡しており、炭酸脱水酵素を共有結合で固定化するために内部に取り付 けられた複数の不活性担体を含む反応チャンバと、 チャンバ(38)内で得られた二酸化炭素を含有する気相を排気するため、反 応チャンバ(38)に流体連絡している気体用出口(42)と、 反応チャンバ(38)内で得られた液相(46)を排出するため、反応チャン バ(38)に流体連絡している液体用出口(44)と を含むことを特徴とする請求の範囲第9項から第13項のいずれか一項に記載の 装置。 15.第2のバイオリアクタ(38)が、第2のバイオリアクタの反応チャンバ 内の圧力を制御する手段を含むことを特徴とする請求の範囲第14項に記載の装 置。 16.CO2含有ガスから二酸化炭素を除去するために、バイオリアクタ内に共 有結合により固定化された炭酸脱水酵素またはその類似体の使用法。 17.水素イオンおよび重炭酸イオンの濃縮溶液からCO2を生成するために、 バイオリアクタ内に共有結台により固定化された炭酸脱水酵素またはその類似体 の使用法。 18.CO2含有ガスから水素イオンおよび重炭酸イオンの濃縮溶液を生成する ために、バイオリアクタ内に共有結合により固定化された炭酸脱水酵素またはそ の類似体の使用法。
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