JP2002508429A - 化合物 - Google Patents

化合物

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JP2002508429A
JP2002508429A JP2000539093A JP2000539093A JP2002508429A JP 2002508429 A JP2002508429 A JP 2002508429A JP 2000539093 A JP2000539093 A JP 2000539093A JP 2000539093 A JP2000539093 A JP 2000539093A JP 2002508429 A JP2002508429 A JP 2002508429A
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    • C09B43/12Preparation of azo dyes from other azo compounds by acylation of amino groups
    • C09B43/136Preparation of azo dyes from other azo compounds by acylation of amino groups with polyfunctional acylating agents
    • C09B43/16Preparation of azo dyes from other azo compounds by acylation of amino groups with polyfunctional acylating agents linking amino-azo or cyanuric acid residues

Abstract

(57)【要約】 式(1): 【化1】 [式中、A、G、L1、L2、R1、R2、R3、R4及びR5は、明細書の定義通りである]のモノ-アゾ化合物及びその塩。インキ、該インキを使用するインキジェット印刷方法、該インキで印刷した支持体及び該インキを含むインキジェットプリンタカートリッジについても請求する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、染料、インキ及びインキジェット印刷(IJP)におけるかかるインキ の使用に関する。IJPとは、ノズルを支持体と接触させずにインキ液滴を細いノ ズルから支持体上に噴射する非-衝撃印刷法である。
【0002】 IJPで使用される染料及びインキに対しては多くの厳しい性能要件がある。例 えば、これらの染料及びインキは、優れた耐水堅牢度、耐光性及び光学密度を有
するはっきりした、にじみのない画像を提供するのが望ましい。支持体に適用し
たときにぼやけないようにするためにインキが早く乾燥することが求められるこ
とが多いが、クラスターでプリンターが操作できなくならないように、インキジ
ェットノズルのチップにクラスト(外皮)ができないようにしなければならない。
インキは細いノズルを塞いでしまう沈殿物を形成したり分解することなく、長期
間の貯蔵でも安定でなければならない。
【0003】 本発明により、式(1):
【0004】
【化5】
【0005】 [式中、Aは、N、C-Cl、C-CNまたはC-NO2であり; R1は、Hまたは場合により置換されたアルキルであり; Gは、スルホ、カルボキシ、場合により置換されたアルキル、場合により置換さ れたアルコキシ、-CF3、または-PO3H2であり; L1及びL2は、それぞれ独立して-SR2、-OR3または-NR4R5であり; R2、R3、R4及びR5は、それぞれ独立して、H、またはそれぞれが場合によりスル ファト若しくはビニルスルホン以外の基で置換されているアルキル若しくはアリ
ールであるか;または R4及びR5はこれらが結合している窒素と一緒になって場合により置換された5-ま
たは6-員環を形成し; 但し、 (a)L1及びL2は、カルボキシ、スルホ及び-PO3H2基を含まず; (b)L1及びL2は、両方-NH2であることはなく;及び (c)L1及びL2は、両方ヒドロキシエチルアミノであることはない]のモノ-アゾ化 合物及びその塩を提供する。
【0006】 「モノ-アゾ」なる用語は、アゾ基(-N=N-)を1個もつ化合物を指す。 好ましくは、AはNである。
【0007】 R1は、好ましくはHまたは場合により置換されたC1-4-アルキルであり、より好
ましくはHまたは、ヒドロキシ、カルボキシ、スルホ若しくはシアノにより場合 により置換されたC1-4-アルキルである。例えば、メチル、エチル、n-プロピル 、イソ-プロピル、ヒドロキシエチル、シアノエチル、スルホプロピル及びカル ボキシエチルが挙げられる。R1がHであると、特に好ましい。
【0008】 Gは、アゾ基に対してオルトの位置に結合するのが好ましい。好ましくは、Gは
-SO3H、-COOH、-CF3、アルキル(好ましくは場合により置換されたC1-4-アルキル
)、アルコキシ(好ましくは場合により置換されたC1-4-アルコキシ)または-PO3H2 であり、より好ましくは-SO3H、-COOHまたは-CF3であり、特に-SO3Hである。G上
の好ましい任意の置換基は、-OH、-COOH及び-NH2から選択される。
【0009】 R2、R3、R4またはR5が場合により置換されたアルキルであるとき、場合により
置換されたC1-30-アルキルであるのが好ましい。アルキル基は直鎖でも分岐鎖で
あってもよい。該アルキルが分岐鎖アルキルである場合、α-分岐アルキル基、 例えば、-CH(CH3)CH2CH2CH3または-CH(CH3)CH2CH(CH3)2であるのが好ましい。好
ましい一態様では、該アルキル基は場合により置換されたC1-10-アルキル、より
好ましくは場合により置換されたC1-6-アルキル、特に場合により置換されたC1- 4 -アルキルである。別の好ましい態様では、該アルキル基は場合により置換され
たC5-20-アルキルであり、より好ましくはC9-20-アルキルである。
【0010】 R2、R3、R4またはR5のいずれかによって表されるアルキル基上の好ましい任意
の置換基としては、ヒドロキシ、シアノ、ハロ(特にFまたはCl)、ニトロ、C1-6-
アルコキシ、C1-6-ヒドロキシアルコキシ、5-若しくは6-員の複素環基、T(但し 、Tは場合により置換されたアミノ基である)により表される基、及びC1-10-アル
キル、ヒドロキシ、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-6-アルコキシ、C1-6-ヒドロキシ
アルコキシまたは基Tの1つ以上により場合により置換されているフェニルが挙 げられる。(単数または複数種類の)アルキル基上の特に好ましい置換基は、ヒド
ロキシ、5-または6-員の複素環及びTにより表される基から選択される。
【0011】 好ましい5-または6-員の複素環基は、場合により置換されたフラニル及びテト
ラヒドロフラニルであり、より好ましくはフラニルまたはテトラヒドロフラニル
であり、特にフラン-2-イル及びテトラヒドロフラン-2-イルである。
【0012】 好ましくは、Tは式:-NR6R7[式中、R6及びR7は、それぞれ独立してH、場合に より置換されたアルキル、-CO(アルキル)、-CO(フェニル)であるか、またはR6
びR7はこれらが結合している窒素と一緒になって場合により置換されたモルホリ
ニル、ピペラジニル若しくはピペリジニル環を形成する]の基である。
【0013】 R6またはR7が場合により置換されたアルキルであるとき、好ましくは場合によ
り置換されたC1-20-アルキルであり、より好ましくは場合により置換されたC1-6 -アルキルであり、特にC1-4-アルキルであり、例えば、メチル、エチル、n-プロ
ピル及びイソ-プロピルである。R6及びR7上の好ましい任意の置換基は、-OH及び
-NH2から選択される。
【0014】 R6またはR7が-CO(アルキル)であるとき、好ましくは-CO(C1-6-アルキル)であ り、より好ましくは-CO(C1-4-アルキル)である。例えば、-COCH2CH3及び-COCH2C
H2CH3である。
【0015】 R6及びR7がこれらが結合している窒素と一緒になって置換モルホリニル、ピペ
リジニルまたはピペラジニル環を形成するとき、C1-4-アルキル、C1-4-ヒドロキ
シアルキル、-CO(C1-4-アルキル)または式:-M-NR8R9(式中、Mはアルキレン結合
基であり、R8及びR9はそれぞれ独立してHまたはヒドロキシ若しくはC1-6-アルコ
キシにより置換されたC1-6-アルキルである)の基により置換されていると好まし
い。Mは好ましくはC1-6-アルキレンであり、より好ましくはC2-6-アルキレンで あり、特に-(CH2)g-(但し、gは2〜6である)である。
【0016】 Tにより表されるさらに好ましい基としては、-NH2;-NH(C1-30-アルキル)(好 ましくは-NH(C1-6-アルキル))、例えば、エチルアミノ、-NHCH(CH3)CH2CH3及び-
NHC16H33であり;-N(C1-6-アルキル)2、例えば、ジ-エチルアミノ;-NHCO(C1-4-
アルキル)、例えば、-NHCOCH3及び-NHCOCH2CH3;-NH(フェニル);場合により1 個以上のC1-4-アルキルにより置換されたモルホリニル、例えば、モルホリニル 、2,6-ジメチルモルホリニル及び2-メチルモルホリニル;ピペラジニル;及び式
(2):
【0017】
【化6】
【0018】 [式中、Yは、C1-4-アルキル、ヒドロキシ-C1-4-アルキル、-CO(C1-4-アルキル) または式:-M-NR8R9であり;及び M、R8及びR9は上記定義通りである]の置換ピペラジニル基が挙げられる。
【0019】 式(2)の好ましい基としては、例えば、
【0020】
【化7】
【0021】 及び
【0022】
【化8】
【0023】 が挙げられる。 R2、R3、R4及びR5のいずれかにより表され得るTにより置換された好ましいア ルキル基は、式:-(CdH2d)-T(式中、dは〜6であり、より好ましくは2〜6で あり、Tは上記定義通りである)である。
【0024】 R2、R3、R4及びR5のいずれかにより表されるさらに好ましい場合により置換さ
れたアルキル基は、式(3):
【0025】
【化9】
【0026】 (式中、R10は、Hまたは-NH2により場合により置換されたアルキルであるか; a及びbは異なり、1〜6であり; pは1〜4であり;及び qは0〜3である)である。
【0027】 好ましくはR10はHまたはC1-4-アルキルであり、より好ましくはHである。 好ましくはa及びbはそれぞれ独立して2〜6であり、より好ましくは2または
3であり、pは1または2であり、qは0である。
【0028】 式(3)の好ましい基としては、-(C2-6-アルキレン)O(C2-6-アルキレン)OC1-4- アルキル、例えば、-C2H4OC2H4OCH3及び-(C2-6-アルキレン)O(C2-6-アルキレン)
OH、例えば、-C2H4OC2H4OH、-CH2CH(CH3)CH2OC2H4OH及び-C3H6OC2H4OHがある。
【0029】 R2、R3、R4またはR5が場合により置換されたアリールであるとき、場合により
置換されたフェニルまたは場合により置換されたナフチルが好ましく、式(4)ま たは(5):
【0030】
【化10】
【0031】 [式中、それぞれのR11は、独立してC1-6-アルコキシ、C1-6-ヒドロキシアルコキ
シ、ヒドロキシ、ハロ(好ましくはFまたはCl)、ニトロ、アミノ、-COC1-6-アル キル、-NHCOC1-6-アルキルまたは-NHC1-6-ヒドロキシアルキルであり; それぞれのQは、独立して場合により置換されたC1-30-アルキルまたは式:-Z-Q1 の基であり; それぞれのZは、独立して二価の結合基であり; それぞれのQ1は、独立して場合により置換されたC1-30-アルキルであり; n及びmは、それぞれ独立して0〜5であり;及び (n+m)=0〜5である]の基がより好ましい。
【0032】 mは好ましくは0、1または2であり、より好ましくは1または2である。 nは好ましくは0または1である。
【0033】 (n+m)は好ましくは、1〜3であり、より好ましくは1または2である。 それぞれのR11は、好ましくはC1-4-アルコキシ、ヒドロキシ-C1-4-アルキル、
ヒドロキシまたはClである。
【0034】 それぞれのZは、好ましくは独立して-O-、-S-、-NRa-、-CO2NRa-及び-SO2-か ら選択され、但しRaはHまたは場合により-COOH、-SO3H若しくは-PO3H2以外の基 により置換されたC1-30-アルキルである。好ましくは、RaはHまたはC1-20-アル キルであり、より好ましくはHまたはC1-6-アルキルであり、特にHである。
【0035】 Q及びQ1は直鎖または分岐鎖アルキル基であってもよい。QまたはQ1のいずれか
が分岐鎖アルキル基であるとき、α-炭素で分岐するのが好ましい。好ましい態 様では、Q及びQ1はそれぞれ独立して場合により置換されたC1-4-アルキルである
。さらに好ましい態様では、Q及びQ1はそれぞれ独立して場合により置換されたC 5-20 -アルキルであり、より好ましくはC9-20-アルキルである。
【0036】 Q及びQ1のいずれかが置換されているとき、該置換基は好ましくは、ヒドロキ シ、ハロ、シアノ、ハロ(特にFまたはCl)、ニトロ、C1-6-アルコキシ、C1-6-ヒ ドロキシアルコキシ、5-若しくは6-員の複素環基、またはTにより表される基(但
し、Tは上記定義通りである)から選択される。しかしながら、Q及びQ1は非置換 であるのが好ましい。
【0037】 好ましくはR4及びR5はいずれも場合により置換されたアリールではない。 R4及びR5がこれらが結合している窒素と一緒になって場合により置換された5-
または6-員環を形成するとき、場合により置換されたピペラジニル、ピペリジニ
ルまたはモルホリニル環が好ましい。該置換基は、好ましくはヒドロキシ、C1-6 -アルコキシ、ヒドロキシ-C1-6-アルコキシ、C1-6-アルキル及びヒドロキシまた
は上記定義のTにより表された基により置換されたC1-6-アルキルである。より好
ましくは、該置換基はC1-6-アルキルまたは式:C1-6-アルキレン-Tの基から選択
される。R4及びR5がこれらが結合している窒素と一緒になって置換ピペラジニル
環を形成するとき、環の窒素原子上で置換されているのが好ましい。
【0038】 R4及びR5がこれらが結合している窒素と一緒になって5-または6-員環を形成す
るとき、C1-4-アルキルまたはC1-4-ヒドロキシアルキルにより場合により置換さ
れたモルホリニルまたはピペラジニルであると特に好ましい。
【0039】 R4及びR5がこれらが結合している窒素と一緒になって形成することができる場
合により置換されたモルホリニルまたはピペラジニル環の好ましい例としては、
【0040】
【化11】
【0041】 がある。 R2、R3、R4及びR5がそれぞれ独立して、H、ヒドロキシ、5-若しくは6-員の複 素環またはTにより表される基により場合により置換されたC1-30-アルキルであ るか、R4及びR5がこれらが結合している窒素と一緒になって場合により置換され
たモルホリニル、ピペリジニルまたはピペラジニル環を形成するのが好ましい。
【0042】 L1またはL2が-NR4R5であるとき、式:-NHR5の基、C1-6-アルキルにより場合に
より置換されたモルホリニル若しくはピペラジニル、または式:-(C1-6-アルキ レン)-T(式中、T及びR5は上記定義通りである)の基であるのが好ましい。
【0043】 L1及び/またはL2が式:-NHR5であるとき、式-NHRb[式中、Rbは、-(C1-6-アル
キレン)O(C1-6-アルキレン)OR10;式(4)の基;またはフラニル、テトラヒドロフ
ラニル、-OH、T、フェニル若しくは1つ以上のC1-6-アルキル基により置換され たフェニルにより場合により置換されたC1-30-アルキルである(但し、T、R10及 び式(4)は上記定義通りである)]の基が好ましい。好ましくはRbは、フラニル、 テトラヒドロフラニル、-OHまたはT(但し、Tは上記定義通りである)により場合 により置換されたC1-30-アルキルである。より好ましくはRbは、2個以上の-OH 基により場合により置換されたC1-30-アルキルである。Rbが2〜5個の-OH基で 場合により置換されたC1-6-アルキルであると特にこのましい。式:-NHRbのさら
に好ましい基は、式:-NH(CdH2d)-T(式中、dは1〜6である)の基である。
【0044】
【化12】
【0045】 上記の好ましい例を考慮して、本発明の第一の好ましい態様は、式(6):
【0046】
【化13】
【0047】 [式中、X1及びX2は、それぞれ独立して-O-、-S-または-NR12-であり; W1及びW2は、それぞれ独立して、H、基T、-OC1-6-アルキレン-OR10、C1-6-アル コキシ、ヒドロキシ、5-若しくは6-員の複素環基または1個以上のC1-10-アルキ
ル基により場合により置換されたフェニルであり; R12は、Hまたは、ヒドロキシ、C1-4-アルコキシ若しくは基Tにより場合により置
換されたC1-20-アルキル(好ましくはC1-6-アルキル)であり; p及びqは、それぞれ独立して1〜20であるか;または X1-(CpH2p)W1及びX2-(CqH2q)W2は、それぞれ独立して、C1-4-アルキル、ヒドロ キシ-C1-4-アルキル、-CO(C1-4-アルキル)若しくは式:-M-NR8R9の基で場合によ
り置換されたピペラジンまたはモルホリン環を形成し;及び M、R1、R8、R9、R10及びTは上記定義通りであり; 但し、 (a)W1、W2及びR12は、カルボキシ、スルホ及び-PO3H2基を含まず;及び (b)基-X1-(CpH2p)W1及び-X2-(CqH2q)W2は、両方ヒドロキシエチルアミノである ことはない]の化合物及びその塩である。
【0048】 好ましい一態様では、p及びqはそれぞれ独立して1〜6である。別の好まし
い態様では、p及びqは独立して7〜20であり、より好ましくは9〜20である。
【0049】 さらに好ましい態様では、W1及びW2はそれぞれ独立してH、基T、-OC1-6-アル キレン-OR10、C1-6-アルコキシ、ヒドロキシまたは5-若しくは6-員の複素環基( 但し、T及びR10は上記定義通りである)である。
【0050】 式(6)の化合物は、インキジェット印刷用のインキに配合したときに特に優れ た耐光性及び優れた耐水堅牢度を示す。式(6)の化合物は非常に溶解性であり、 この化合物を含有するインキをインキジェットプリンターで使用するときに、操
作性を改良し且つクラスト形成を減少させる。
【0051】 W1またはW2が5-または6-員の複素環基であるとき、ピペラジニル、モルホリニ
ル、フラニルまたはテトラヒドロフラニルが好ましく、モルホリニル、ピペラジ
ニルまたは式:
【0052】
【化14】
【0053】 のテトラヒドロフラン-2-イル基がより好ましい。 R12は好ましくはHまたはヒドロキシにより場合により置換されたC1-4-アルキ ルである。R12がHであると特に好ましい。
【0054】 基-X1-(CpH2p)W1及び-X2-(CqH2q)W2がピペラジンまたはモルホリン環を形成す
るとき、好ましい任意の置換基はC1-4-アルキル、ヒドロキシ-C1-4-アルキル、 または式:-M-NR8R9の基であり、より好ましくはメチル、エチル及びヒドロキシ
-エチルである。
【0055】 本発明の第二の好ましい態様は、式(6)[式中、X1及びX2は、それぞれ独立して
-NR12-(好ましくは-NH-)であり;及び W1、W2、R12、p及びqは、上記定義通りであり; 但し、 (a)W1、W2及びR12は、カルボキシ、スルホ及び-PO3H2基を含まず;及び (b)基-X1-(CpH2p)-W1及び-X2-(CqH2q)-W2は、両方ヒドロキシエチルアミノであ ることはない]の化合物及びその塩を含む。
【0056】 本発明の第三の好ましい態様は、式(6)[式中、X1及びX2は、それぞれ独立して
-NR12-(好ましくは-NH-)であり; W1及びW2はそれぞれ独立して、H、-NH2、-NR13CO(C1-4-アルキル)、-OC1-6-アル
キレンOH、C1-6-アルコキシモルホリニルまたはテトラヒドロフラニルであり; R13は、HまたはC1-4-アルキルであり;及び R12は、上記定義通りであり; 但し、W1、W2及びR12は、カルボキシ、スルホ及び-PO3H2基を含まない]の化合物
及びその塩を含む。
【0057】 本発明の第四の好ましい態様は、式(7):
【0058】
【化15】
【0059】 [式中、R1、X1、X2、W1、Q、n、m及びpは上記定義通りであり; 但し、W1、X1、X2及びそれぞれのQはカルボキシ、スルホ及び-PO3H2基を含まな い]の化合物またはその塩を含む。
【0060】 式(7)の特に好ましい化合物は、R1がHまたはC1-4-アルキルであり;X1及びX2 がそれぞれ独立して-S-または-NR12-(より好ましくは-NH-)(但し、R12は上記定 義通りである)であり;W1はH、テトラヒドロフラニル、-OH、フェニルまたは1 個以上のC1-4-アルキル基により置換されたフェニルであり;それぞれのQは独立
してC1-20-アルキル(より好ましくはC1-4-アルキル)であり;mは0、1または 2であり、;nは0または1であり、pは1〜20(より好ましくは5〜20であり 、特に9〜20である)であるようなものである。
【0061】 式(7)のさらに好ましい化合物は、n=0でありそれぞれのQが独立してC1-4- アルキルであるようなものであり、より好ましくはn=0であり、mが0、1ま
たは2であり、それぞれのQが独立してC1-4-アルキルであり、W1がHであるよう なものである。本出願人はこれらの化合物が高い耐水堅牢度を示すことを知見し
た。
【0062】 本発明の第五の好ましい態様は、式(1)[式中、Gは-SO3Hであり、アゾ基に対し
てオルト位置に結合し;L1及びL2は独立して-NHR12[式中、R14は2個以上の-OH 基により場合により置換されたC1-30-アルキル(より好ましくは2〜5個の-OH基
により場合により置換されたC1-6-アルキル)である]であり;R1はHまたはC1-4- アルキルである]の化合物及びその塩を含む。
【0063】 本発明の化合物は遊離酸または塩の形状であってもよい。好ましい塩は水溶性
であり、例えば、アルカリ金属塩、特にリチウム、ナトリウム及びカリウム塩、
アンモニウム及び置換アンモニウム塩である。特に好ましいアルカリ金属塩はナ
トリウムとの塩である。
【0064】 特に好ましいアンモニウム及び置換アンモニウム塩は、式:+NV4[式中、それ ぞれのVは独立してHまたは場合により置換されたアルキルであるか、またはVに より表された2個の基はHまたは場合により置換されたアルキルであり、Vにより
表された残りの2個の基はこれらが結合しているN原子と一緒になって5-若しく は6-員環(好ましくはモルホリニル、ピリジニル若しくはピペリジニル環)を形成
する]のカチオンをもつ。
【0065】 好ましくはそれぞれのVは独立してHまたはC1-4-アルキルであり、より好まし くはH、CH3またはCH3CH2であり、特にHである。かくしてカチオンは好ましくは アンモニウム(即ち、+NH4)である。
【0066】 カチオンの例としては、+NH4、モルホリニウム、ピペリジニウム、ピリジニウ
ム、(CH3)3N+H、(CH3)2N+H2、H2N+(CH3)(CH2CH3)、CH3N+H3、CH3CH2N+H3、H2N(C
H2CH3)2、CH3CH2CH2N+H3、CH3CH2CH2N+H3、(CH3)2CHN+H3、N+(CH3)4、N+(CH2CH3 )4、N-メチルピリジニウム、N,N-ジメチルピペリジニウム及びN,N-ジメチルモル
ホリニウムがある。
【0067】 本発明の化合物は公知の方法を使用して塩に転化することができる。例えば、
染料のアルカリ金属塩を水に溶解し、鉱酸で酸性化し、次いで溶液のpHをアンモ
ニアまたはアミンでpH9〜9.5に調節し、アルカリ金属カチオンを透析によって 除去することによって、化合物のアルカリ金属塩をアンモニアまたはアミンとの
塩に転化することができる。
【0068】 本発明は、本明細書に示される染料の全ての互変異性形、例えば、ヒドラゾ互
変異性体(tautomer)を含む。
【0069】 本発明は、式(1)の1種以上の化合物を含む混合物;式(1)の1種以上の化合物
と、式(1)の化合物以外の1種以上の染料(好ましくは、マゼンタ染料)とを含む 混合物も含む。例えば、式(1)の化合物と、キサンタン染料、アゾ染料(特にビス
アゾ染料)から選択される1種以上の水溶性マゼンタ染料とを含む混合物がある 。
【0070】 本発明の化合物は、アゾ染料を製造する慣用法を使用して製造することができ
る。例えば、好適な方法は、式(8):
【0071】
【化16】
【0072】 (式中、A、R1、G、L1及びL2は上記定義通りである)の化合物と式:L2Hの化合物 とを縮合することを含む。
【0073】 縮合は、好ましくは液体媒体、より好ましくは水性媒体、特に水中で実施する
。15℃〜100℃の温度が好ましく、60〜70℃の温度がより好ましい。好ましくは 、反応時間は1〜48時間であり、より好ましくは3〜24時間である。
【0074】 縮合は塩基の存在下で実施するのが好ましい。塩基は任意の無機塩基、例えば
、アンモニア、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩若し
くは重炭酸塩であってもよく、または有機塩基であってもよい。好ましい有機塩
基としては、第三アミン類、例えば、N-アルキル化複素環、例えば、N-(C1-4-ア
ルキル)モルホリン、N-(C1-4-アルキル)ピペリジン、N,N'-ジ(C1-4-アルキル)ピ
ペラジン;トリ(C1-4-アルキル)アミン類、例えば、トリエチルアミン、及び場 合により置換ピリジン類、特にピリジンがある。
【0075】 使用する塩基の量は広範囲を変動し得るが、式(8)の化合物1モル当たり好ま しくは40モル未満、より好ましくは10モル未満、特に3〜5モルを使用する。
【0076】 縮合後、例えば、好適なアルカリ金属塩、特に塩化ナトリウムを添加すること
により、反応混合物から塩として生成物を沈澱させて単離することができる。或
いは、生成物は、好ましくは鉱酸、特に塩酸を使用して、反応混合物を酸性化す
ることによってその遊離酸形で単離することができる。生成物が固体として沈澱
する場合には、濾過によって混合物から分離することができる。
【0077】 所望により不都合なアニオンは、透析、浸透、限外濾過またはその組合せによ
って上記方法の生成物から除去することができる。
【0078】 上記方法の生成物は、所望により、アンモニア、水酸化アンモニウム、第一、
第二、第三または第四アミンを添加することによって、NH4 +、第四アンモニウム
または有機アミン塩に転化することができる。縮合方法で使用する塩基が有機ア
ミンであるとき、式(1)の化合物が有機アミン塩として形成するように過剰量を 使用することができる。
【0079】 式(8)の化合物は、慣用法を使用して、例えば、 (1)式:
【0080】
【化17】
【0081】 (式中、Gは上記定義通りである)の化合物をジアゾ化して対応するジアゾニウ ム塩を得; (2)段階(1)のジアゾニウム塩を2-アミノ-8-ナフトール-6-スルホン酸とpH<7、 好ましくはpH3〜5でカップリングさせ; (3)段階(2)の生成物をアルカリ加水分解してアセチル基を除去し; (4)段階(1)の生成物を式:
【0082】
【化18】
【0083】 (式中、Aは上記定義通りである)の化合物と縮合し;次いで (5)段階(4)の生成物を式:L1Hの化合物約1モル当量と縮合することによって、 製造することができる。
【0084】 段階(1)のジアゾ化は、好適なジアゾ化剤の存在下、pH7未満で、水性媒体中 で実施すると好ましい。稀鉱酸、例えば、HClまたはH2SO4を使用して所望の酸性
条件を得るのが好ましい。好都合には、ジアゾ化剤は、例えば、亜硝酸のアルカ
リ金属塩、好ましくは亜硝酸ナトリウムをモル過剰の鉱酸、好ましくはHClに溶 解することによって現場で形成する。通常、段階(1)でアミン1モル当たりジア ゾ化剤少なくとも1モル、好ましくは1〜1.25モルをジアゾ化で使用する。
【0085】 ジアゾ化の温度は重要ではなく、好都合には−5℃〜20℃、好ましくは0〜10
℃、特に0〜5℃で実施することができる。
【0086】 段階(3)の加水分解は、好ましくはpH9〜14で実施する。加水分解時の温度は4
0〜90℃が好ましい。
【0087】 式(1)の化合物は、特に、インキジェット印刷用インキの着色用染料として有 用である。
【0088】 本発明の第二の態様により、 (a)式(9):
【0089】
【化19】
【0090】 [式中、L3は、L1または不安定原子若しくは基であり; L4は、L2または不安定原子若しくは基であり; A、R1、G、L1及びL2は、上記定義通りであり; 但し、 (a)L3及びL4は、カルボキシ、スルホ及び-PO3H基を含まず;及び (b)L3及びL4は、両方ヒドロキシエチルアミノであることはない]の化合物0.01〜
30部;及び (b)水及び有機溶媒の混合物、水を含まない有機溶媒、または低融点固体を含む 媒体70〜99.99部 を含むインキであって、全ての分は重量であり、(A)と(B)の部の合計は100であ る該インキを提供する。
【0091】 L3またはL4が不安定性原子または基であるとき、穏やかなアルカリ性水溶液条
件下、セルロースの水酸基によって置換可能な化学結合で式(9)の化合物に結合 して式(9)の化合物とセルロースとの間に共有結合を形成する基または原子であ るのが好ましい。
【0092】 L3及びL4により表される好ましい不安定原子及び基としては、ハロゲン原子、
例えばF及びCl;チオシアノ基;第四アンモニウム基、例えば、トリアルキルア ンモニウム基及び場合により置換されたピリジニウム基がある。
【0093】 L3はL1であり、L4はL2であるのが好ましい(L1及びL2は上記定義通りである)。 本発明の第二の態様のインキでは、式(9)の化合物は、上記定義の式(1)の化合
物であり、より好ましくは式(6)または式(7)の化合物である。
【0094】 成分(a)の部数は好ましくは0.1〜20であり、より好ましくは0.5〜15であり、 特に1〜5部である。成分(b)の部数は好ましくは99.9〜80であり、より好まし くは99.5〜85であり、特に99〜95部である。
【0095】 媒体が水と有機溶媒との混合物または水を含まない有機溶媒であるとき、好ま
しくは成分(a)は成分(b)に完全に溶解する。好ましくは成分(a)は20℃で成分(b)
に少なくとも10%の溶解性を有する。これによって、液体媒体が貯蔵時に蒸発し てもより稀薄なインキを製造して式(9)の化合物が沈澱する機会を減らし得る濃 縮物を製造することができる。
【0096】 媒体が水と有機溶媒との混合物を含むとき、水対有機溶媒の重量比は好ましく
は99:1〜1:99であり、より好ましくは99:1〜50:50であり、特に95:5〜
80:20である。
【0097】 水と有機溶媒との混合物中に配合される有機溶媒は水-混和性有機溶媒である か、かかる溶媒の混合物であるのが好ましい。好ましい水-混和性有機溶媒とし ては、C1-6-アルカノール類、好ましくは、メタノール、エタノール、n-プロパ ノール、イソプロパノール、n-ブタノール、sec-ブタノール、tert-ブタノール 、n-ペンタノール、シクロペンタノール及びシクロヘキサノール;線状アミド類
、好ましくはジメチルホルムアミドまたはジメチルアセトアミド;ケトン類及び
ケトン-アルコール類、好ましくはアセトン、メチルエーテルケトン、シクロヘ キサノン及びジアセトンアルコール;水-混和性エーテル類、好ましくはテトラ ヒドロフラン及びジオキサン;ジオール類、好ましくは、2〜12個の炭素原子を
有するジオール類、例えば、ペンタン-1,5-ジオール、エチレングリコール、プ ロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレン
グリコール及びチオジグリコール並びにオリゴ-及びポリ-アルキレングリコール
類、好ましくはジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール及びポリプロピレングリコール;トリオール類、好ましくはグリセロ
ール及び1,2,6-ヘキサントリオール;ジオール類のモノ-C1-4-アルキルエーテル
類、好ましくは2〜12個の炭素原子を有するジオール類のモノ-C1-4-アルキルエ
ーテル類、特に2-メトキシエタノール、2-(2-メトキシエトキシ)エタノール、2-
(2-エトキシエトキシ)エタノール、2-[2-(2-メトキシエトキシ)エトキシ]エタノ
ール、2-[2-(2-エトキシエトキシ)エトキシ]-エタノール及びエチレングリコー ルモノアリルエーテル;環式アミド類、好ましくは2-ピロリドン、N-メチル-2- ピロリドン、N-エチル-2-ピロリドン、カプロラクタム及び1,3-ジメチルイミダ ゾリドン;環式エステル類、好ましくはカプロラクトン;スルホキシド類、好ま
しくはジメチルスルホキシド及びスルホランが挙げられる。好ましくは液体媒体
は、水と2種以上の、特に2〜8種の水溶性有機溶媒を含む。
【0098】 特に好ましい水溶性有機溶媒は環式アミド類、特に2-ピロリドン、N-メチル- ピロリドン及びN-エチル-ピロリドン;ジオール類、特に1,5-ペンタンジオール 、エチレングリコール、チオジグリコール、ジエチレングリコール及びトリエチ
レングリコール;並びにジオールのモノ-C1-4-アルキル及びC1-4-アルキルエー テル類、より好ましくは2〜12個の炭素原子を有するジオール類のモノ-C1-4-ア
ルキルエーテル類、特に2-メトキシ-2-エトキシ-2-エタノールである。
【0099】 好ましい媒体は、 (a)水75〜95部;及び (b)ジエチレングリコール、2-ピロリドン、チオジグリコール、N-メチルピロリ ドン、シクロヘキサノール、カプロラクトン、カプロラクタム及びペンタン-1,2
-ジオールから選択される1種以上の溶媒全体で25〜5部 を含み、部は重量であり、(a)と(b)の合計は100である。
【0100】 水と1種以上の有機溶媒との混合物を含むさらに好適なインク媒体の例は、米
国特許第4,963,189号、同第4,703,113号、同第4,626,284号及び欧州特許第4,251
,50A号に記載されている。
【0101】 液体媒体が水を含まない(即ち1重量%未満)有機溶媒を含むとき、溶媒は30℃ 〜200℃、より好ましくは40℃〜150℃、特に50℃〜125℃の沸点であるのが好ま しい。有機溶媒は、水-非混和性、水-混和性またはかかる溶媒の混合物であって
もよい。好ましい水-混和性有機溶媒は、上記水-混和性有機溶媒及びその混合物
の任意のものである。好ましい水-非混和性溶媒としては、例えば、脂肪族炭化 水素類;エステル類、好ましくは酢酸エチル;塩素化炭化水素類、好ましくはCH 2 Cl2;及びエーテル類、好ましくはジエチルエーテル;並びにその混合部物が挙
げられる。
【0102】 液体媒体が水-非混和性有機溶媒を含むとき、極性溶媒は液体媒体中の式(9)の
化合物の溶解性を促進するので極性溶媒を含むのが好ましい。極性溶媒の例とし
ては、C1-4-アルコール類が挙げられる。上記の好ましい例を考慮すると、液体 媒体が水を含まない場合、ケトン(特にメチルエチルケトン)及び/またはアルコ
ール(特にC1-4-アルカノール、さらにはエタノールまたはプロパノール)を含む のが特に好ましい。
【0103】 水を含まない有機溶媒は、1種類の有機溶媒または2種以上の有機溶媒の混合
物であってもよい。媒体が水を含まない有機溶媒であるとき、2〜5種の異なる
有機溶媒の混合物であるのが好ましい。これによって、インキの乾燥特性及び貯
蔵安定性をよく制御することができる媒体を選択することができる。
【0104】 水を含まない有機溶媒を含むインキ媒体は、迅速な乾燥時間が求められる場合
に有用であり、特に疎水性で非-吸収性支持体、例えば、プラスチック、金属及 びガラス上に印刷するときに特に有用である。
【0105】 好ましい低融点固体媒体は、60℃〜125℃の範囲の融点をもつ。好適な低沸点 固体としては、長鎖脂肪酸またはアルコール類、例えば、C18-24-鎖をもつもの 、及びスルホンアミド類が挙げられる。式(9)の化合物は低沸点固体に溶解する ことができるか、その中に微細分散させることができる。
【0106】 式(9)の化合物は水性媒体中で高い溶解性を示すので、液体媒体は水と1種以 上の水混和性有機溶媒との混合物であるのが好ましい。
【0107】 組成物は、インキジェット印刷用インキで慣習的に使用される追加の成分、例
えば、粘度調節剤及び界面活性剤、腐蝕防止剤、殺菌剤、コゲーション(kogatio
n)減少剤及びイオン性若しくは非-イオン性であってもよい界面活性剤を含み得 る。
【0108】 式(9)の化合物は、インキジェット印刷用のインキに配合する前に不都合な不 純物を除く為に精製してもよく、好ましくは精製するのが好ましい。化合物の精
製には、慣用法、例えば、浸透及び/または透析を使用することができる。
【0109】 本発明の第二の態様のインキをインキジェット印刷用インキとして使用すると
き、不都合なイオン類、例えば、ハロゲン化物イオン、珪素イオン、過酸化物ラ
ジカル並びに二価及び三価金属類は全体で100ppm未満の濃度であるのが好ましく
、50ppm未満であるのがより好ましい。
【0110】 本発明の第三の態様では、インキジェットプリンターによって上記定義の式(9
)の化合物を含むインキを支持体に適用することによる、支持体上に画像を印刷 する方法を提供する。
【0111】 本方法で使用するインキは、本発明の第二の態様で定義の組成を含むのが好ま
しい。
【0112】 インキジェットプリンターは、小さなオリフィスを経て支持体上に噴射される
液滴の形態で支持体にインキを適用するのが好ましい。好ましいインキジェット
プリンターは、圧電性インキジェットプリンター及びサーマルインキジェットプ
リンターである。サーマルインキジェットプリンターでは、プログラムされたパ
ルスの熱がオリフィスに隣接したレジスタによってリザーバ中のインキに適用さ
れ、これによって支持体とオリフィスとの間を相対的に移動する間に支持体に向
かって小さな液滴の形態でインキが噴射される。圧電性インキジェットプリンタ
ーでは、小さな結晶の振動によってオリフィスからインキが噴射される。
【0113】 支持体は好ましくは、紙、プラスチック、テキスタイル(布)、金属またはガラ
スであり、紙、オーバーヘッドプロジェクタースライドまたはテキスタイル材料
がより好ましく、紙が特に好ましい。
【0114】 好ましい紙は、酸性、アルカリ性または中性であってもよい、平滑または処理
紙である。市販の処理紙の例としては、HP Premium Coated Paper(Hewlett
Packard製)、HP Photopaper(Hewlett Packard製)、Stylus Pro 720 dpi C
oated Paper、Epson Photo Quality Glossy Film(Seiko Epson Corp.製)
、Epson Photo Quality Glossy Paper(Seiko Epson Corp.製)、Canon HR 101 High Resolution Paper(Canon製)、Canon GP 201 Glossy Paper(C
anon製)、及びCanon HG 101 High Gloss Film(Canon製)が挙げられる。
【0115】 本発明の第四の態様では、本発明の第二の態様のインキ、または本発明の第三
の態様の方法によって印刷した紙、オーバーヘッドプロジェクタースライドまた
はテキスタイル材料を提供する。
【0116】 支持体がテキスタイル材料のとき、本発明のインキは、 i)インキジェットプリンターを使用してテキスタイル材料に組成物を適用し;次
いで ii)好ましくは50℃〜250℃の温度に印刷したテキスタイル材料を加熱すること によってテキスタイル材料に適用するのが好ましい。
【0117】 好ましいテキスタイル材料は、天然、合成及び半-合成材料である。好ましい 天然テキスタイル材料の例としては、ウール、絹、毛及びセルロース材料、特に
、綿花、ジュート、大麻、亜麻(flax)及び亜麻布(linen)が挙げられる。好まし い合成及び半-合成材料の例としては、ポリアミド類、ポリエステル類、ポリア クリロニトリル類及びポリウレタン類が挙げられる。
【0118】 テキスタイル材料は、増粘剤及び場合により水溶性塩基並びにヒドロトロープ
剤(hydrotropic agent)を含む水性予備処理組成物で処理し、上記段階i)の前に
乾燥したものが好ましい。
【0119】 予備処理組成物は、増粘剤を含む水中の塩基及びヒドロトロープ剤の水溶液を
含むのが好ましい。特に好ましい予備処理組成物は、欧州特許第534660A1号明細
書により詳細に記載されている。
【0120】 本発明の第五の態様は、本発明の第二の態様に関連して上記定義の式(9)の化 合物を含むインキを含有するインキジェットプリンターカートリッジを提供する
【0121】 本発明を以下の実施例によってさらに説明する。他に記載しない限り、全ての
部及び百分率は重量である。実施例1 染料 染料(1):
【0122】
【化20】
【0123】 を以下に記載の方法を使用して製造した。段階(1):ジアゾ化及びカップリング 水(400ml)中のN-アセチルp-フェニレンジアミンスルホン酸(0.5モル)に、濃塩
酸(250ml)を添加し、溶液を0〜5℃に冷却した。2N亜硝酸ナトリウム(250ml)を
撹拌しながら5分間で滴下添加した。15分後、過剰の亜硝酸をスルファミン酸(0
.2g)を添加することによって処理した。得られた懸濁液に、2-アミノ-8-ナフト ール-6-スルホン酸(水600ml中0.5モル、pH6)の溶液を添加し、pHを酢酸ナトリウ
ムを添加して4に調節した。混合物を0〜5℃で4時間撹拌して、室温に放置し
て温めた。段階(ii):加水分解 段階(i)の生成物のアセチル基を、段階1で得られた混合物に濃水酸化ナトリ ウム(200ml)を添加し、70〜80℃で1.5時間加熱することによってアルカリ加水分
解によって除去した。
【0124】 室温に冷却した後、濃塩酸を添加してpHを7に調節した。塩化ナトリウム(20%
重量/容積)を添加し、沈澱した固体を吸引濾過により集め、30%塩水で洗浄し、7
0℃で乾燥した。収量172.5g(濃度52%)。段階(iii):塩化シアヌルとの縮合 段階(ii)の生成物(0.15モル)をpH7で水(500ml)に溶解した。塩化シアヌル(0.
17モル)をアセトン(300ml)中に溶解し、0〜5℃で撹拌した溶液に10分で滴下添
加した。混合物をこの温度で40分間撹拌した。段階(iv):追加縮合 水(400ml)に溶解した2-アミノエトキシオキシエタノール(0.5モル)を段階(iii
)の混合物に添加した。反応混合物のpHを2N水酸化ナトリウム溶液で7に上げ、 混合物を最初は30〜40℃に2時間、最終的に40〜50℃に加熱し、pH8.5〜9で16 時間保持した。
【0125】 混合物を室温に冷却し、蒸発乾涸させた。固体をメタノール変性アルコール(m
ethylated spirit)中でスラリー化させ、吸引濾過により集め、さらにメタノー
ル変性アルコールで洗浄した。段階(v):精製 段階(iv)の生成物を蒸留水に再溶解し、Visking管を使用して100μS未満の浸 透率(permeate conductivity)に透析した。溶液を蒸発乾涸させた。収量100g。
インキ 水90部及び2-ピロリドン10部を含む混合物98部中に染料(1)2部を溶解させて インキ1を製造した。インキジェット印刷 Hewlett Packard製560Cインキジェットプリンターにインキ1を充填し、HP
Premium Glossy Paper(Hewlett Packard製)上に印刷した。得られた印刷物は
明るいマゼンタ色で、優れた光学密度、優秀な耐光性を備えていた。
【0126】 X-Rite写真濃度計を使用して測定した印刷物の光学密度は2.29であった。 印刷物はΔE値3を示し、アトラスウェザロメーター(Atlas Weatherometer) 中64時間の照射後で11%の光学密度の損失を示した。
【0127】 X-Rite写真濃度計を使用して測定した印刷物は色度75であった。実施例2〜11 一般式:
【0128】
【化21】
【0129】 の染料を実施例1の段階(iii)の生物を、式:L1Hの化合物(但し、L1Hは表1に示
されている)と30〜40℃の反応温度で2時間縮合することによって製造した。10% NaCl溶液を添加し、2N HClでpHを4.5に下げることによって、得られた生成物
を単離した。
【0130】 上記反応の生成物(通常0.13モル)を水(通常300ml)に溶解し、化合物L2H(通常0
.17モル)(但し、L2Hは表1に示されている)と40〜50℃の反応温度で16時間縮合
した。染料は、表1の最後の2つの欄に示されているΔE値と反射光学密度(ROD)
であった。
【0131】
【表1】
【0132】実施例12〜45 一般式(A)の染料を、実施例の段階(iii)の生成物と式L1Hの化合物とを縮合し 、さらに化合物L2H(但し、L1H及びL2Hは表2に示されている)と縮合することに より製造した。縮合は、実施例2〜11に関する上記記載と同様の条件を使用し
て実施した。
【0133】 インキに配合して、実施例に記載のインキジェットプリンターを使用して紙支
持体に適用すると、染料は良好な光学密度、耐水堅牢度及び高い耐光性を備えた
マゼンタ色の印刷物を与えた。
【0134】
【表2】
【0135】
【表3】
【0136】
【表4】
【0137】
【表5】
【0138】 表2中の「−」は、縮合を実施しなかったことを示す(即ちL2は-Cl)。実施例47〜55 式(A)の染料を、実施例1の段階(iii)の生成物と式L1Hの化合物を縮合し、続 いて化合物L2H(但し、L1H及びL2Hは表3に示されている)の化合物でさらに縮合 することによって製造することができる。
【0139】
【表6】
【0140】実施例57 表4〜7に記載のインキを製造した。第1欄に記載の染料は同一番号の上記実
施例で製造した染料である。第2欄以降に引用された数字は関連成分の部数であ
り、全ての部は重量部である。インキはサーマルまたは圧電性インキジェット印
刷により紙に適用することができる。
【0141】 以下の略号を表4〜7中で使用する。 PG=プロピレングリコール; DEG=ジエチレングリコール; NMP=N-メチルピロリドン; DMK=ジメチルケトン; IPA=イソプロパノール; MEOH=メタノール; 2P=2-ピロリドン; MIBK=メチルイソブチルケトン; P12=プロパン-1,2-ジオール; BDL=ブタン-2,3-ジオール; CET=セチルアンモニウムブロミド; PHO=Na2HPO4;及び TBT=第三ブタノール; TDG=チオジグリコール。
【0142】
【表7】
【0143】
【表8】
【0144】
【表9】
【0145】
【表10】
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年2月2日(2000.2.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 [式中、Aは、N、C-Cl、C-CNまたはC-NO2であり; R1は、Hまたは場合により置換されたアルキルであり; Gは、スルホ、カルボキシ、場合により置換されたアルキル、場合により置換さ れたアルコキシ、-CF3または-PO3H2であり; L1及びL2は、それぞれ独立して-SR2、-OR3または-NR4R5であり; R2、R3、R4及びR5は、それぞれ独立して、H、場合により置換されたアルキルま たは式(4)若しくは(5):
【化2】 [式中、それぞれのR11は、独立してC1-6-アルコキシ、C1-6-ヒドロキシアルコキ
シ、ヒドロキシ、ハロ(好ましくはFまたはCl)、ニトロ、アミノ、-COC1-6-アル キル、-NHCOC1-6-アルキルまたは-NHC1-6-ヒドロキシアルキルであり; それぞれのQは、独立して場合により置換されたC1-30-アルキルまたは式:-Z-Q1 の基であり; それぞれのZは、独立して二価の結合基であり; それぞれのQ1は、独立して場合により置換されたC1-30-アルキルであり; nは、0〜5であり; mは、1または2であり; (n+m)=1〜5である]の基であり、 R2、R3、R4またはR5上の任意の置換基はスルファト若しくはビニルスルホン以外
の基であるか;または R4及びR5はこれらが結合している窒素と一緒になって場合により置換された5-ま
たは6-員環を形成し; 但し、 (a)L1及びL2は、カルボキシ、スルホ及び-PO3H2基を含まず; (b)L1及びL2は、両方-NH2であることはなく;及び (c)L1及びL2は、両方ヒドロキシエチルアミノであることはない]のモノ-アゾ化 合物及びその塩。
【化3】 [式中、X1及びX2は、それぞれ独立して-O-、-S-または-NR12-であり; W1及びW2は、それぞれ独立して、H、基T、-OC1-6-アルキレン-OR10、C1-6-アル コキシ、ヒドロキシ、5-若しくは6-員の複素環基または1個以上のC1-10-アルキ
ル基により場合により置換されたフェニルであり; R10は、Hまたは-NH2により場合により置換されたアルキルであり; R12は、Hまたは、ヒドロキシ、C1-4-アルコキシ若しくは基Tにより場合により置
換されたC1-20-アルキルであり; Tは、場合により置換されたアミノ基であり; p及びqは、それぞれ独立して1〜20であるか;または X1-(CpH2p)W1及びX2-(CqH2q)W2は、それぞれ独立して、C1-4-アルキル、ヒドロ キシ-C1-4-アルキル、-CO(C1-4-アルキル)若しくは式:-M-NR8R9の基で場合によ
り置換されたピペラジンまたはモルホリン環を形成し; R8及びR9は、それぞれ独立してHまたはヒドロキシ若しくはC1-6-アルコキシによ
り場合により置換されたC1-6-アルキルであり; Mは、C1-6-アルキレンであり;及び R1は、請求項1の定義通りであり; 但し、 (a)W1、W2及びR12は、カルボキシ、スルホ及び-PO3H2基を含まず;及び (b)基-X1-(CpH2p)W1及び-X2-(CqH2q)W2は、両方ヒドロキシエチルアミノである ことはない]の請求項1記載の化合物及びその塩。
【化4】 [式中、Qはそれぞれ独立して、場合により置換されたC1-30-アルキルまたは式:
-Z-Q1の基であり; Zはそれぞれ独立して、二価の結合基であり; Q1はそれぞれ独立して場合により置換されたC1-30-アルキルであり; R11はそれぞれ独立してC1-6-アルコキシ、C1-6-ヒドロキシアルコキシ、ヒドロ キシ、ハロ、ニトロ、アミノ、-COC1-6-アルキル、-NHCOC1-6-アルキルまたは-N
HC1-6-ヒドロキシアルキルであり; mは、1または2であり; nは、0〜5であり; (n+m)=1〜5であり; pは1〜20であり;及び R1、W1、X1及びX2は請求項6の定義通りであり; 但し、W1、X1、X2及びそれぞれのQは、カルボキシ、スルホ及び-PO3H2基を含ま ない]の請求項1に記載の化合物またはその塩。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ワイト,ポール イギリス国マンチェスター エム9・8ズ ィーエス,ブラックリー,ピー・オー・ボ ックス 42,ヘクサゴン・ハウス Fターム(参考) 2H086 BA52 BA53 BA54 BA56 BA62 4J039 BA29 BC05 BC07 BC12 BC19 BC31 BC33 BC36 BC40 BC44 BC47 BC51 BC52 BC53 BC54 BC56 BC65 BC73 BC77 BC79 BE02 CA03 EA15 EA35 EA38 EA41 EA44 FA01 FA02 FA03 FA04 GA24

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1): 【化1】 [式中、Aは、N、C-Cl、C-CNまたはC-NO2であり; R1は、Hまたは場合により置換されたアルキルであり; Gは、スルホ、カルボキシ、場合により置換されたアルキル、場合により置換さ れたアルコキシ、-CF3、または-PO3H2であり; L1及びL2は、それぞれ独立して-SR2、-OR3または-NR4R5であり; R2、R3、R4及びR5は、それぞれ独立して、H、またはそれぞれが場合によりスル ファト若しくはビニルスルホン以外の基で置換されているアルキル若しくはアリ
    ールであるか;または R4及びR5はこれらが結合している窒素と一緒になって場合により置換された5-ま
    たは6-員環を形成し; 但し、 (a)L1及びL2は、カルボキシ、スルホ及び-PO3H2基を含まず; (b)L1及びL2は、両方-NH2であることはなく;及び (c)L1及びL2は、両方ヒドロキシエチルアミノであることはない]のモノ-アゾ化 合物及びその塩。
  2. 【請求項2】 Gがアゾ基に対してオルト位置で結合している、請求項1に記 載の化合物。
  3. 【請求項3】 Gがスルホである、請求項1または2のいずれかに記載の化合 物。
  4. 【請求項4】 AがNである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 式中、R2、R3、R4及びR5は、それぞれ独立して、H、またはヒ ドロキシ、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-6-アルコキシ、C1-6-ヒドロキシアルコキ
    シ、5-若しくは6-員の複素環基、Tにより表される基及びC1-10-アルキル、ヒド ロキシ、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-6-アルコキシ、C1-6-ヒドロキシアルコキシ
    若しくは基Tの1個以上により場合により置換されているフェニルから選択され る1個以上の原子若しくは基により場合により置換されているC1-30-アルキルで
    あるか;または R4及びR5はこれらが結合している窒素と一緒になって場合により置換されたモル
    ホリニル、ピペラジニルまたはピペリジニル環を形成し;及び Tは場合により置換されたアミノ基である、請求項1〜4のいずれか1項に記載 の化合物。
  6. 【請求項6】 式(6): 【化2】 [式中、X1及びX2は、それぞれ独立して-O-、-S-または-NR12-であり; W1及びW2は、それぞれ独立して、H、基T、-OC1-6-アルキレン-OR10、C1-6-アル コキシ、ヒドロキシ、5-若しくは6-員の複素環基または1個以上のC1-10-アルキ
    ル基により場合により置換されたフェニルであり; R10は、Hまたは場合により-NH2により置換されたアルキルであり; R12は、Hまたは、ヒドロキシ、C1-4-アルコキシ若しくは基Tにより場合により置
    換されたC1-20-アルキルであり; Tは、場合により置換されたアミノ基であり; p及びqは、それぞれ独立して1〜20であるか;または X1-(CpH2p)W1及びX2-(CqH2q)W2は、それぞれ独立して、C1-4-アルキル、ヒドロ キシ-C1-4-アルキル、-CO(C1-4-アルキル)若しくは式:-M-NR8R9の基で場合によ
    り置換されたピペラジンまたはモルホリン環を形成し; R8及びR9は、それぞれ独立してHまたはヒドロキシ若しくはC1-6-アルコキシによ
    り場合により置換されたC1-6-アルキルであり; Mは、C1-6-アルキレンであり;及び R1は、請求項1の定義通りであり; 但し、 (a)W1、W2及びR12は、カルボキシ、スルホ及び-PO3H2基を含まず;及び (b)基-X1-(CpH2p)W1及び-X2-(CqH2q)W2は、両方ヒドロキシエチルアミノである ことはない]の請求項1記載の化合物及びその塩。
  7. 【請求項7】 X1及びX2はそれぞれ独立して-NR12-であり;及びR12は請求項 6の定義通りである、請求項6に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 X1及びX2は、それぞれ独立して-NR12-であり;W1及びW2は、そ
    れぞれ独立して、H、-NH2、-NR13CO(C1-4-アルキル)、-OC1-6-アルキレン-OH、C 1-6 -アルコキシ、モルホリニルまたはテトラヒドロフラニルであり;R13は、Hま
    たはC1-4-アルキルであり;及びR12は、請求項6の定義通りである、請求項6に
    記載の化合物。
  9. 【請求項9】 式(7): 【化3】 [式中、Qはそれぞれ独立して、場合により置換されたC1-30-アルキルまたは式:
    -Z-Q1の基であり; Zはそれぞれ独立して、二価の結合基であり; Q1はそれぞれ独立して場合により置換されたC1-30-アルキルであり; R11はそれぞれ独立してC1-6-アルコキシ、C1-6-ヒドロキシアルコキシ、ヒドロ キシ、ハロ、ニトロ、アミノ、-COC1-6-アルキル、-NHCOC1-6-アルキルまたは-N
    HC1-6-ヒドロキシアルキルであり; mは、0〜5であり; nは、0〜5であり; (n+m)=0〜5であり; pは1〜20であり;及び R1、W1、X1及びX2は請求項6の定義通りであり; 但し、W1、X1、X2及びそれぞれのQは、カルボキシ、スルホ及び-PO3H2基を含ま ない]の請求項1に記載の化合物またはその塩。
  10. 【請求項10】 R1はHまたはC1-4-アルキルであり; X1及びX2はそれぞれ独立して-S-または-NR12であり; W1はH、テトラヒドロフラニル、-OH、フェニルまたは1個以上のC1-4-アルキル 基により置換されたフェニルであり; Qはそれぞれ独立してC1-20-アルキルであり; R12は、Hまたは場合によりヒドロキシにより置換されたC1-20-アルキルであり;
    mは、0、1または2であり; nは、0または1であり;及び pは1〜20である、請求項9に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 R1はHまたはC1-4-アルキルであり; W1はHであり; nは、0であり; mは、0、1または2であり;及び Qはそれぞれ独立してC1-4-アルキルである、請求項9に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 pが5〜20である、請求項9から11のいずれか1項に記載 の化合物。
  13. 【請求項13】 Gが-SO3Hであり、アゾ基に対してオルトの位置に結合してお
    り; L1及びL2は、それぞれ独立して-NHR14であり; R14は、2個以上の-OH基により場合により置換されたC1-30-アルキルであり;及
    び R1はHまたはC1-4-アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  14. 【請求項14】 アルカリ金属、アンモニウムまたは置換アンモニウム塩の形
    状である、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物。
  15. 【請求項15】 (a)式(9): 【化4】 [式中、L3は、L1または不安定原子若しくは基であり; L4は、L2または不安定原子若しくは基であり; A、R1、G、L1及びL2は、請求項1の定義通りであり; 但し、 (a)L3及びL4は、カルボキシ、スルホ及び-PO3H基を含まず;及び (b)L3及びL4は、両方ヒドロキシエチルアミノであることはない]の化合物0.01〜
    30部;及び (b)水と有機溶媒との混合物、水を含まない有機溶媒、または低融点固体を含む 媒体70〜99.99部 を含むインキであって、全ての分は重量であり、(A)と(B)の部の合計は100であ る該インキ。
  16. 【請求項16】 請求項15に定義の式(9)の化合物を含有するインキをイン キジェットプリンターによって支持体に適用することを含む、支持体上に画像を
    印刷する方法。
  17. 【請求項17】 前記インキが請求項15に定義されているものである、請求
    項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 請求項15のインキで印刷した、または請求項16に記載の
    方法によって印刷した紙、オーバーヘッドプロジェクタースライドまたはテキス
    タイル材料。
  19. 【請求項19】 前記インキが請求項15に記載の式(9)の化合物を含む、イ ンキを含有するインキジェットプリンターカートリッジ。
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