JP2002506990A - マイクロメカニカル電位差センサ - Google Patents
マイクロメカニカル電位差センサInfo
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Abstract
Description
る陳述書) 米国連邦政府は、米国エネルギー省とロッキード マーティン エナジー リ
サーチ コーポレーション(Lockheed Martin Energy Research Corporation) の間の第DE−AC05−96OR22464号および第DE−AC05−84
OR21400号の契約書に従って、本発明において一定の権利を有するもので
ある。
よる米国特許第5,445,008号明細書および1998年2月17日発行の
サンダット他(Thundat et al.)による米国特許第5,719,324号明細書
に関連するものであり、これらの内容は、これへの参照をもってここに組み込ま
れたものとする。
めの技術に関するものであって、特に、媒質内の水素イオン濃度および特定のイ
オン濃度とレドックス電位を検出するためのマイクロカンティレバーの使用に関
する。
む可能性があるか実際に含む媒質内の水素イオン濃度(pH)と特定のイオン濃
度の決定およびレドックス電位の測定に一般に用られている。測定のための従来
の技術には、ガラス電極の使用と、金属電極を用いるレドックス測定が含まれる
。生物学的に重要なパラメータの高感度で信頼性のある測定のための装置の微細
化と、検出装置にさらされるサンプリング媒質の量を低減させながら同時に測定
精度を高めることに大きな関心が寄せられている。
書には、特定の気相化学物質に対する親和力を有する化学物質を用いて処理され
たスプリングエレメントを有するカンティレバーとともに組み立てられる圧電が
開示されている。発振装置は、化学物質の検出中に共振振動周波数を維持し、ま
た、共振周波数の変化は、モニターされる雰囲気中で検出される目標の化学物質
の量を示す。
細書には、化学物質のコーティングを有するマイクロカンティレバーとともに組
み立てられる質量マイクロセンサが開示されており、このカンティレバーは、圧
電トランスデューサによって振動し、マイクロカンティレバー上の化学物質コー
ティングが、モニターされる雰囲気から目標の化学物質を吸収する。マイクロカ
ンティレバーの共振周波数を分析して、モニターされる雰囲気に含まれる目標の
化学物質の量を示す変化を決定する。
ップと、プローブ・チップを加熱する加熱エレメントとから構成され、調査され
る物質と接触させるマイクロプローブが開示されている。
気信号を測定することにより、分析物を決定する装置および方法が示されている
。
作用する化学物質の検出器が開示されている。この2つのマイクロカンティレバ
ーの活性化した側は、雰囲気中から神経系に作用する化学物質を吸収する選択可
能な化学物質を有し、また、活性化したカンティレバーの振動に変化が起こると
、活性化したカンティレバーと基準カンティレバーの周波数間において比較を行
うことが可能である。
は金属電極を用いて行われる。これらの技術の両方において、非常に小さい電位
変化の測定が行われ、入力インピーダンスが高い装置を必要とされる。用いられ
る装置の1つは、トランジスタのゲート領域が、ゲート電位における効果により
、化学的事象に対する感度が高い、化学的に高感度な電界効果トランジスタであ
る。ライト・アドレッサブル・ポテンシオメトリック半導体センサと呼ばれる同
様の装置が、pH、レドックス電位、または経膜電位における変化に基づいて、
電位差感知を検出することにより生化学プロセスにおける感知に使用されてきた
。上述の方法および装置のすべては、比較的多量の試料において限定された感度
を備える、pH、レドックス電位、および選択的なイオンのイオン濃度などの生
物学的に重要なパラメータの検出および測定のための電位差感知のために、電気
的装置を使用している。従来技術による方法および装置を使用する場合、微細化
は困難である。したがって、当技術分野には改善の余地がある。
物物理学パラメータ、および生化学パラメータである電位差を測定するための検
出および測定の方法を提供することである。
親和力を有するコーティングを備えたマイクロカンティレバー状スプリングエレ
メントを提供することである。
するコーティングを備えたマイクロカンティレバー状スプリングエレメントを提
供することである。
よび選択されたイオン濃度に応答するコーティングを備えたマイクロカンティレ
バー状スプリングエレメントを提供することである。
いう要件を備えたマイクロカンティレバー状スプリングエレメントを提供するこ
とである。
ータおよび化学パラメータを検出及び測定するための装置および方法により達成
され、この装置及び方法は、トランスデューサベースと、ベースに固定された少
なくとも1つのカンティレバー状スプリングエレメントとを備え、前記スプリン
グエレメント上の少なくとも1つの表面は、モニターされる媒質の試料内のパラ
メータに応答して、表面電荷を蓄積する化学物質を付着させたコーティングされ
た領域を有している。スプリングエレメントは、マイクロカンティレバーの、一
方の表面上の化学物質コーティングと、比較的不活性な背中合わせの表面との間
の表面電荷密度の差により生じる機械的応力に応答して曲がるマイクロカンティ
レバーを含む。マイクロカンティレバーは、寸法が非常に小さいために、マイク
ロカンティレバーの曲げに対してナノメートル範囲の感度を示すことが可能とな
り、モニターされる媒質の試料内の水素イオン濃度および特定のイオン濃度と、
レドックス電位を測定及び検出するためにごくわずかな量の媒質だけで済む。
タおよび物理学パラメータを検出及び測定する装置および方法により、達成され
る。
むことにより明らかとなるだろう。
有する媒質内の物理学パラメータ、生物物理学パラメータ、化学パラメータ、お
よび生化学パラメータにおけるわずかな変化に対して、極めて高感度である、検
出方法および装置が必要であることがわかっている。電位差測定が、化学、生物
物理、および生化学の研究で一般に用いられている。ここに記載の発明では、媒
質内の生きている有機体の生物学的活動度の正確な測定など、モニターされる媒
質内の、水素イオン濃度、レドックス電位、及び/または選択的イオン濃度にお
ける変化の検出および測定が可能である。本発明では、一方の表面に少なくとも
1つの物質がコーティングされたマイクロカンティレバーを使用する。背中合わ
せの表面は、物質がコーティングされた表面と比較して相対的に不活性である。
一実施例のコーティング物質は、媒質内の物理学パラメータおよび化学パラメー
タに正比例する表面電荷を蓄積する。マイクロカンティレバーの片側の表面電荷
密度が増えるにつれて、媒質内で測定されるパラメータに比例してマイクロカン
ティレバーのたわみが発生する。
知を行うマイクロカンティレバー状スプリングエレメント(マイクロカンティレ
バー)3が取り付けられたトランスデューサベース2を備える。マイクロカンテ
ィレバー3は、第1の表面5のすべてまたはある領域に感知材料7のコーティン
グを処理されたベース材料4から構成される。コーティングは、試料が載置され
る媒質13内の水素イオン濃度に応答してイオン化する第1の感知材料7である
。感知材料7がイオン化する際に、第1の表面5に、媒質13内の水素イオン濃
度に比例する表面電荷が蓄積される。表面電荷がカンティレバーの第1の表面5
に蓄積すると、カンティレバー3の表面において表面電荷密度に異なる変化が発
生し、その結果生じる表面応力により、カンティレバーがたわむ(図1)。
の近くで発生する可能性がある。液体のpHを検出するのに加えて、本発明は、
ガス流の酸性または塩基性を検出するために用いられてもよい。従って、スプリ
ングエレメント3上の試料13は、気体環境の、液体環境の、及び/または生き
ている有機体を含有する半固体の媒質から採取されてもよい。
に付着される第1の材料または化学成分7は、窒化シリコン、五酸化タンタル、
酸化シリコン、酸化白金、酸化イリジウム、酸化アルミニウム、または、水素イ
オンに感応する、相当のポリマー材料から構成することができる。第1の材料7
は、水素イオン濃度に応答してイオン化し、第1の表面5に蓄積される表面電荷
密度(図示せず)は、カンティレバー状スプリングエレメント上に置かれた媒質
13の試料内の水素イオン濃度に比例する。スプリングエレメント3のベース材
料4は、シリコン、窒化シリコン、ゲルマニウム、ポリマー、セラミック、ダイ
アモンド、石英、他のシリコン化合物、金属化合物、ヒ化ガリウム、ゲルマニウ
ム、ニ酸化ゲルマニウム、および酸化亜鉛などの材料から構成することができる
。
か、または追加のコーティングがされないかであり、コーティングされない場合
は、第2のコーティング8は、第1の材料7の表面電荷の蓄積の速度とは異なる
表面電荷の蓄積の速度となる。化学物質8の第2のコーティングは、シリコン、
酸化シリコン、窒化シリコン、他のシリコン化合物、ポリマー化合物、バイオポ
リマー化合物、またはヒ化ガリウムなどの金属化合物から構成することができる
。第2の表面9は、第1の材料7と異なる化合物を有する必要がある。これは、
第2の表面9とモニターされる媒質の試料13との異なる相互作用を可能にする
ためである。理想的には、第2の表面9および第2の種々のコーティング8は、
不活性であるか、第1の表面5にコーティングされる材料7と比較した場合、検
出されるパラメータに対して相対的に不活性である。
が、感知マイクロカンティレバー3の第1の表面5に置かれる。感知材料7は、
試料13内のpHに関連して表面電荷を発生し、また、マイクロカンティレバー
3は、第1の表面5の材料7と第2の表面9との間の表面電荷(表面電荷は図示
せず)の変動により曲がる。第1の表面5が、モニターされる媒質13の試料の
水素イオン濃度に比例する表面電荷を蓄積すると、第1の表面5と第2の表面9
の間の差動表面電荷密度により、表面応力が生じ、スプリングエレメント3のコ
ーティングされた領域内で発生する機械的応力により、マイクロカンティレバー
3がたわむ。
約1から200μm、幅が約1から50μm、厚さが約0.3から3μmである
。マイクロカンティレバー3の曲げは、レーザービームおよび光検出器を使用す
る光学ビームたわみ、または干渉計、容量、圧電抵抗、電子トンネル、または圧
電検出技術などの既知の種々の検出技術を用いることにより、0.01ナノメー
トル(nm)の感度で測定することができる。
有する。マイクロカンティレバー3の厚さは非常に薄いので、pH、特定のイオ
ン濃度、またはレドックス電位の変化によって誘導される差動表面電荷の変化は
、表面差応力の変化として表される。これらの表面差応力の変化は、カンティレ
バーのたわみの変化として表され、このたわみの変化は、サブナノメートル感度
で測定することができる。カンティレバーの技術は、従来技術より、簡素化が計
られ、高い感度を提供する。振動するマイクロカンティレバーを使用するマイク
ロ熱量測定の全般的な議論が、ギムゼウスキー他(Gimzewski et al.)による「
Observation of a chemical reaction using a micromechanical sensor」217 C
hem. Phys. Lett. 589, at 591-592 (1994)に示されている。
時に、感知材料7と接触して配置されたモニターされる媒質の試料13のpHの
変化と共に種々に変化する。窒化シリコン基のpH依存性は、ネルンストの式に
非常に近い(すなわち、pHの1単位の変化について59mVの電位変化)。こ
のpH依存性は、窒化シリコン表面のシラノール基およびシラミン基に起因する
。カンティレバーのこの差動表面電荷の結果として、pHの変化に伴って、マイ
クロカンティレバー状スプリングエレメント3のたわみが再現可能な形で変化す
る。たわみは、低いpHから高いpHに大きくなる時にも変化する。スプリング
エレメント3の動きは、光検出器19(位置感応検出器(PSD))へのたわみ
の出力とともに、マイクロカンティレバー3に直射されるレーザー光17により
、測定することができる。位置感応検出器の直流変動は、マイクロカンティレバ
ー3の曲げに一致する。マイクロカンティレバー3のたわみの検出のための他の
技術には、圧電抵抗、容量、圧電、および電子トンネルを用いる感知などがある
。ここで説明するたわみの測定技術は、サブナノメートル程度の振幅に感応する
ので、pHの非常に小さい変化を決定することができる。
試料内のpHが変化する際に、表面電荷が窒化シリコンの表面に集まる。スプリ
ングエレメントの一方の側に表面電荷が存在することにより、マイクロカンティ
レバー3に接線応力が生じる。本発明の特徴は、種々の表面電荷密度を薄いマイ
クロカンティレバー3の片側に閉じこめることにより、マイクロカンティレバー
3を、表面差応力の変化による曲げを受けるようにすることができることである
。ストニーの式を使用すると、吸収によるカンティレバーの曲げの曲率半径は、
次式によって書き表せる。
ポアソン比およびヤング率、tはカンティレバーの厚さ、δsは膜応力である。
カンティレバーの曲げによる曲率半径は、次式によって得られる。
カンティレバービームの長さである。(1)および(2)を使用すると、カンテ
ィレバーの変位と表面差応力の間の関係が得られる。
出器に反射させることによって、サブナノメートルの分解能で測定することがで
きる。図1に、ダイオードレーザー17および光検出器19を用いる検出システ
ムを有する光検出器の実施例図示する。pHの変化によって誘導される差動表面
電荷密度に比例するカンティレバー3のたわみの量は、マイクロプロセッサ21
および関連するコンピュータソフトウェア(図示せず)により分析される。
ンティレバー3とモニターされる媒質13の間に既知の電位を印加することによ
って調節することができる。これは、カウンタ電極と、基準電極(図示せず)ま
たは制御電極(図9)によって達成することができる。制御電極は、基準電極ま
たは別個の電極(図示せず)とすることができる。この技術は、直流技術である
が、カンティレバーの不活性側に応力感知膜(図示せず)をコーティングするこ
とによって、交流技術にすることができる。この場合、カンティレバーの曲げは
、カンティレバーの共振周波数の変動を検出することによって、交流信号に変換
することができる。カンティレバーが曲がる際に、カンティレバーのスティフネ
スが、応力感知膜により変化する。カンティレバーの振幅共振周波数は、カンテ
ィレバーの曲げに伴い変化する。したがって、カンティレバーが曲がる際の直流
変動は、交流信号に変換することができる。
ーの曲げから計算することができる。
によって発生する共振周波数の変化により変化する。
に取り付けられ、スプリングエレメント103は、2つのコーティング層(図2
)を有し、1つの層107は水素イオンに感応し、第2の層108はポリマーベ
ース内に生体材料を有する。生体材料層及び/または水素イオンに感応する層は
、カンティレバー103のベース材料104と異なる表面電荷密度を発生させる
だろう。第2の表面109は、セラミック、ポリマー、またはシリカなどの、ベ
ース材料104と異なる不活性材料とすることができる。層107または108
の1つに、酵素、ペプチド、タンパク質、核酸、炭水化物、抗体分子、抗原分子
、薬理学的物質(すなわち、アスピリンなどの小さい有機分子を含む薬品)を含
有してもよく、また、感知層に置かれた試料113のpH変化に比例して、スプ
リングエレメント表面のpHを変化させるためには、試料113内の酵素と相互
作用し、結合する他の生体高分子を含有するとよい。これより、スプリングエレ
メント103は、酵素に関連する免疫定量法に使用することができる。適当な生
体高分子を選択し、表面電荷密度および対応する機械的応力を較正することによ
り、試料113内の酵素の数を、マイクロカンティレバー状スプリングエレメン
ト103を用いて計算することができる。
123は、「U」字形レバーを形成するように中央領域の孔126を有しており
、これによって、トランスデューサベース122からのスプリングエレメント1
23に絶縁部分を加えることができる。検出される物理学的特性および化学的特
性に感応する化学物質127が、一方の表面125にコーティングされ、また、
スプリングエレメント123は必ず不活性材料から構成される。
の構成には、チューブ状スプリングエレメント143が含まれ、このチューブ状
スプリングエレメント143は、検出を受ける物理学的特性および化学的特性に
感応する化学物質147のコーティングを有する外側表面145を有する。チュ
ーブの内側表面148は、内側表面148のすべてのうち一部に材料149をコ
ーティングすることができ、この材料149は、不活性か、または外側の化学物
質コーティング147と異なる割合で表面電荷を発生させ、これによって、チュ
ーブ状スプリングエレメント143内に機械的応力が生じ、結果的に曲げが生じ
る。モニターされる媒質の試料153は、スプリングエレメント表面の化学物質
147の上または直近に置くことができ、試料153は、内側表面148および
材料149と接触して配置することができる。チューブ状マイクロカンティレバ
ーは、長さが約1から約200μm、直径が約1から約50μm、および壁の厚
さが約0.3から約3.0μmとすることができる。円筒状カンティレバーは、
長さが約1から約200μm、直径が約1から約50μmとすることができる。
グエレメント163を使用して、スプリングエレメントのコーティングされた領
域に置かれたモニターされる媒質である試料のレドックス電位を検出する。図6
に示されているように、スプリングエレメント163は、ベース162に取り付
けられ、また、第1の表面165は2つのコーティングを有する。対向する表面
169は、不活性、または第1の表面165より反応性の低い材料から構成され
る。第1の表面の外側コーティング167は、均一の層167内の金または白金
などの貴金属から構成される。外側感知表面は、外側コーティング167に置か
れた試料173のレドックス電位を検出するが、外側コーティング167とベー
ス162およびスプリングエレメント163の間のコーティングであるアクティ
ブ絶縁体168の第2層により、ベース162またはスプリングエレメント16
3の特性による干渉を受けずに済む。アクティブ絶縁体168は、酸化シリコン
、窒化シリコン、酸化アルミニウム、酸化イリジウム、五酸化タンタル、および
レドックス電位測定に感応するポリマーから構成することができる。1つまたは
それ以上のコーティング7、107、108を有する少なくとも1つのスプリン
グエレメント3または103のセットを有する、複数のマイクロカンティレバー
スプリングエレメントを、スプリングエレメントの表面の上または直近に置かれ
るモニターされる媒質の試料13、113、173のpHおよびレドックス電位
を検出するためのスプリングエレメント163と組み合わせることができる。
ングエレメント183を用いて、スプリングエレメントのコーティングされた領
域に置かれたモニターされる媒質の試料193の選択的イオン濃度を検出及び測
定する。図7に示されるように、スプリングエレメント183はベース182に
取り付けられ、また、第1の表面185は2つのコーティングを有する。第1の
表面の外側コーティング187は、均一の層187内の生体高分子またはタンパ
ク質などのイオン選択性膜から構成される。外側コーティング187により、カ
リウム、カルシウム、ナトリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム、セシ
ウム、アンモニウム、塩化物、フッ化物、硫化物、陽イオンおよび陰イオンの両
方、または他のイオンが、試料193から外側コーティング187を通過する。
イオン選択性膜コーティング187には、カリウム、カルシウム、カリウムイオ
ン透過担体バリノマイシンを含むポリ塩化ビニル材料、またはイオンをその材料
に選択的に通過させる他のポリ塩化ビニル材料を含有してもよい。このようなイ
オン選択性膜は、理論および作用において当技術分野で周知である(1978年にニ
ューヨークのプレナム プレス社(Plenum Press)から刊行された、ヘンリー
フレイザー(Henry Freiser)編による「Ion-Selective Electrodes in Analyti
cal Chemistry, Vol. 1」の270から281頁を参照されたい)。
シン膜材料を、外側コーティング187に配置する。イオンは、外側コーティン
グを通過し、外側コーティング187の下の内側コーティング領域188にコー
ティングされた化学物質と反応する。外側コーティング187の検出能力は、外
側コーティング187とベース182およびスプリングエレメント183との間
の化学物質コーティングであるアクティブ絶縁体188の第2層による、ベース
182またはスプリングエレメント183の特性から、絶縁される。アクティブ
絶縁体188は、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化アルミニウム、酸化イリジ
ウム、五酸化タンタル、シリコン、またはイオンの通過に対する絶縁体である他
のポリマーから構成することができる。
ー状スプリングエレメント203を用いて、断続的な電荷を最小の1つのマイク
ロカンティレバー状スプリングエレメント203に供給することによって、モニ
ターされる媒質の試料213のpH、レドックス電位、および特定のイオン濃度
の、変化及び変化の割合を検出し測定する。カンティレバーが半導体または絶縁
された導体から作られている場合、制御電極217(図10)からトランスデュ
ーサベース202に取り付けられたオーム接触部215へ、電圧がパルス出力さ
れる。図9に示されるように、スプリングエレメント203は、定常状態の曲げ
になるまで周期的に電荷を与えられる。電荷の除去によって、スプリングエレメ
ントが中立位置(図8)に戻ることが可能になる。減衰曲線の応答時間(図12
)は、不活性材料を有する表面209と関係するコーティングされた表面205
にかかる機械的応力に応じて種々に変化する。これは、感知化学物質207が、
スプリングエレメント203の表面205上の適当な化学物質コーティング20
7にさらされる、pH、レドックス電位、および特定のイオン濃度と応答するか
らである。
カンティレバーから成るアレイ(図示せず)にし、各マイクロカンティレバーが
、媒質の試料内の生体材料、水素イオン、レドックス電位、または選択的なイオ
ン濃度に応答する異なるコーティングを有するようにすることができる。複数の
スプリングエレメントの各表面の機械的応力によるたわみは、検出器の未処理デ
ータを増幅し120、事前にプログラムされた分析を用いる集積マイクロプロセ
ッサ121により検出器のデータを処理することによって、較正することができ
る。基準カンティレバーは、複数の感知マイクロカンティレバー状スプリングエ
レメントに対する温度変化、粘性変化、および圧力変化による影響を除去するた
めに用いることができる。基準カンティレバーは、感知カンティレバー上の液体
の流速の影響を除去するのにも用いることができる。
、または感知表面に置かれる媒質の試料13については30マイクロリットル未
満とすることができる。この数値は、カンティレバー表面に置かれるナノリット
ルから、カンティレバーがモニターされる液体の媒質中に置かれる場合は、多量
の液体ccまで変化する場合がある。したがって、感知コーティング7を有する
マイクロカンティレバー状スプリングエレメント3、103、123、143、
163、183、および123は、媒質の試料内の生物物理学パラメータおよび
生化学パラメータを検出及び測定することができ、感応する生化学マイクロセン
サの開発において大きな進歩を表す。
デューサベース1を用いる検出装置および検出方法の独自の特徴として、極めて
感度が高く微細化されていること;少量の媒質に理想的であること;マイクロカ
ンティレバーを追加して用いることにより、媒質の流速、圧力、および粘性を検
出することができること;単一のカンティレバーにより広範囲の媒質のパラメー
タを決定できること;アレイ設計にすると、他のマイクロカンティレバーセンサ
システムに簡単に組み込めること;(エレクトロニクスへの電力供給のために)
バッテリ電力を利用すること;試料が載置される媒質から取り除かれると、マイ
クロカンティレバーのアラインメントが再生成すること;堅固で持ち運び可能で
あること;液体媒質内での測定のために、電気化学的制御の有無に関わらず、検
出装置を使用することができることなどがある。マイクロカンティレバーセンサ
3の長所は、さらに、低電力消費と、局所的な電磁界が生成されないことである
。マイクロカンティレバー3のダイナミックレンジは、複数のマイクロカンティ
レバーをアレイ(図示せず)にして用いることによって、さらに高くすることが
できる。
トンネル法などによるたわみの測定があり、これらのすべては、従来技術として
既知である。各検出装置は、レーザー感知装置のサブナノメートル感度に匹敵す
る感度でマイクロカンティレバー状スプリングエレメント3のたわみの変化を決
定する。微小熱量計と共に用いられるたわみ検出技術の全般的な議論、および他
の各検出装置に関する参照が、ギムゼウスキー(Gimzewski et al.)による「Ob
servation of a chemical reaction using a micromechanical sensor」217 Che
m. Phys. Lett. 589, at 591-592 (1994)に記載されている。
備えるステップと;少なくとも1つのマイクロカンティレバーをトランスデュー
サに取り付けるステップと;本来不活性の材料を有するトランスデューサを有し
、第1の表面と、第1の表面と背中合わせの第2の表面とを有するマイクロカン
ティレバーを備えるステップと;マイクロカンティレバー状スプリングエレメン
ト3の表面の一部分に反射領域を備えるステップとが含まれる。
グされる領域上の第1のコーティング内に付着され、この化学物質は、検出され
る物理学パラメータまたは化学パラメータに応答して表面電荷を蓄積する。媒質
の試料内の水素イオンの検出および測定のために、コーティングされた領域の上
または直近に置かれる媒質の試料内の水素イオンに応答するコーティングの成分
のイオン化により、コーティングされた領域で表面電荷を蓄積するコーティング
が、選択される。不活性材料の第2のコーティングを、マイクロカンティレバー
の第2の表面に配置することができる。さらに、マイクロカンティレバーのベー
スは、不活性材料を含有することができ、また、マイクロカンティレバーのコー
ティングされた領域に媒質の試料がさらされる際に、生じる表面電荷密度がより
少ない本来不活性の材料を備えることができる。第1の表面または第1の表面の
コーティングされた領域における表面電荷密度の蓄積により、マイクロカンティ
レバーのコーティングされた領域内または第1の表面に沿って機械的応力が生じ
、曲げが発生する。
で、この検出方法は、媒質の試料内の生きている生物学的有機体の検出に用いる
ことができる。上で説明した方法および装置により、マイクロカンティレバー状
スプリングエレメント3のコーティング領域7上に単一細胞を受容することがで
きるので、細胞の代謝活動が、コーティング領域7にコーティングされた化学物
質の相互作用に比例して生じるマイクロカンティレバー状スプリングエレメント
3のたわみに基づいて、モニターされる。
置を用いるが、この検出装置は光検出装置を備え、光検出装置は、反射性のカン
ティレバー表面に光を直射するレーザー光源を備えてもよい。カンティレバーの
表面からの反射光は、カンティレバー状のスプリングエレメントの近くの感光検
出器を配置することにより捕獲され、検出器は、マイクロカンティレバーが曲が
る前、曲がっている間、及び曲がった後に、カンティレバーの表面からの反射光
を受け取る。曲がり程度は、カンティレバーの中立位置を基準にして測定され、
マイクロプロセッサが、この測定ステップからのたわみ情報を分析する。たわみ
における変化は、モニターされる媒質内の水素イオン濃度と相互に関連しており
、マイクロプロセッサ及び数学的な数式を用いて、表面電荷密度の関数としての
水素イオン濃度と、カンティレバーの曲がりパラメータが既知の場合には、カン
ティレバーのたわみ程度とにより計算される。
は選択的イオン濃度を検出及び測定するための実施例は、検出及び測定される気
体流内のパラメータに応答する表面電荷密度の蓄積、および対応するスプリング
エレメントのたわみにより、気体流のパラメータを検出することにも用いること
ができる。
て種々の変形が確実に明らかとなるだろう。前述の記載は、元来典型的なもので
あるので、本発明の精神及び範囲は、以下に添付の特許請求の範囲の精神及び範
囲によってのみ限定される。
ィングを有するマイクロカンティレバーの縦断側面図である。
レバーの側方から見た斜視図である。
ある。
見た斜視図である。
イクロカンティレバーの縦断側面図である。
、マイクロカンティレバーの縦断側面図である。
ィングされた領域を有する、マイクロカンティレバーの側方から見た斜視図であ
る。
図である。
である。
を図示したグラフである。
知を行うマイクロカンティレバー状スプリングエレメント(マイクロカンティレ
バー)3が取り付けられたトランスデューサベース2を備える。マイクロカンテ
ィレバー3は、第1の表面5のすべてまたはある領域に感知材料7のコーティン
グを処理されたベース材料から構成される。コーティングは、試料が載置される
媒質13内の水素イオン濃度に応答してイオン化する第1の感知材料7である。
感知材料7がイオン化する際に、第1の表面5に、媒質13内の水素イオン濃度
に比例する表面電荷が蓄積される。表面電荷がカンティレバーの第1の表面5に
蓄積すると、カンティレバー3の表面において表面電荷密度に異なる変化が発生
し、その結果生じる表面応力により、カンティレバーがたわむ(図1)。
か、または追加のコーティングがされないかであり、コーティングされない場合
は、第2のコーティングは、第1の材料7の表面電荷の蓄積の速度とは異なる表
面電荷の蓄積の速度となる。化学物質8の第2のコーティングは、シリコン、酸
化シリコン、窒化シリコン、他のシリコン化合物、ポリマー化合物、バイオポリ
マー化合物、またはヒ化ガリウムなどの金属化合物から構成することができる。
第2の表面9は、第1の材料7と異なる化合物を有する必要がある。これは、第
2の表面9とモニターされる媒質の試料13との異なる相互作用を可能にするた
めである。理想的には、第2の表面9および第2の種々のコーティング8は、不
活性であるか、第1の表面5にコーティングされる材料7と比較した場合、検出
されるパラメータに対して相対的に不活性である。
に取り付けられ、スプリングエレメント103は、2つのコーティング層(図2
)を有し、1つの層107は水素イオンに感応し、第2の層108はポリマーベ
ース内に生体材料を有する。生体材料層及び/または水素イオンに感応する層は
、カンティレバー103のベース材料104と異なる表面電荷密度を発生させる
だろう。第2の表面105は、セラミック、ポリマー、またはシリカなどの、ベ
ース材料104と異なる不活性材料とすることができる。層107または108
の1つに、酵素、ペプチド、タンパク質、核酸、炭水化物、抗体分子、抗原分子
、薬理学的物質(すなわち、アスピリンなどの小さい有機分子を含む薬品)を含
有してもよく、また、感知層に置かれた試料113のpH変化に比例して、スプ
リングエレメント表面のpHを変化させるためには、試料113内の酵素と相互
作用し、結合する他の生体高分子を含有するとよい。これより、スプリングエレ
メント103は、酵素に関連する免疫定量法に使用することができる。適当な生
体高分子を選択し、表面電荷密度および対応する機械的応力を較正することによ
り、試料113内の酵素の数を、マイクロカンティレバー状スプリングエレメン
ト103を用いて計算することができる。
Claims (35)
- 【請求項1】 モニターされる媒質の試料内の物理学パラメータおよび化学
パラメータを検出及び測定する装置であって、 トランスデューサベースと、 前記ベースに取り付けられた少なくとも1つのカンティレバー状スプリングエ
レメントと、前記スプリングエレメントは: コーティングされた領域を有する少なくとも1つの表面と、 前記コーティングされた領域に付着された少なくとも1つの化学物質と 、前記少なくとも1つの化学物質は、前記試料内の前記パラメータに応答
して第1の表面電荷を蓄積し、前記試料は、前記コーティングされた領域 の
上または直近に配置され、 前記第1の表面電荷と異なる表面電荷を有する前記スプリングエレメン ト上の第2の表面とを備え;及び 前記スプリングエレメントの前記表面上の前記表面電荷により生じる機械的応
力に起因する前記スプリングエレメントのたわみを測定する手段とを含む装置。 - 【請求項2】 前記少なくとも1つの化学物質は、前記コーティングされた
領域の上または直近に配置可能な媒質である前記試料内の水素イオン濃度に応答
して、前記表面電荷を蓄積する請求項1に記載の装置。 - 【請求項3】 前記少なくとも1つの化学物質は、窒化シリコン、酸化シリ
コン、酸化イリジウム、酸化アルミニウム、五酸化タンタル、およびpH感応ポ
リマーからなるグループから選択される請求項2に記載の装置。 - 【請求項4】 前記少なくとも1つの化学物質は、前記コーティングされた
領域の上または直近に配置可能な媒質である前記試料内のレドックス電位に応答
して、前記表面電荷を蓄積する請求項1に記載の装置。 - 【請求項5】 前記少なくとも1つの化学物質は、コーティングされた領域
を有する前記表面上にコーティングされた金属の層を含み、前記金属は、金、白
金、および貴金属からなるグループから選択される請求項4に記載の装置。 - 【請求項6】 前記少なくとも1つの化学物質は、さらに、前記金属層と前
記表面との間にコーティングされる材料の層を含み、前記材料は、酸化シリコン
、窒化シリコン、酸化アルミニウム、五酸化タンタル、酸化アルミニウム、およ
び酸化イリジウムからなるグループから選択される請求項5に記載の装置。 - 【請求項7】 前記少なくとも1つの化学物質は、さらに、イオン選択性膜
材料を含み、前記膜材料は前記少なくとも1つの表面にコーティングされ、前記
膜材料により、イオンが、前記試料から前記膜材料通り前記コーティングされた
領域へ、選択的に通過し、その結果、前記表面電荷が、前記コーティングされた
領域のイオンに応答して蓄積される請求項1に記載の装置。 - 【請求項8】 前記コーティングされた領域は、さらに、前記膜材料と前記
少なくとも1つの表面との間にコーティングされた材料の層を含み、前記材料は
、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化イリジウム、酸化アルミニウム、および五
酸化タンタルからなるグループから選択される請求項7に記載の装置。 - 【請求項9】 前記少なくとも1つのカンティレバー状スプリングエレメン
トは、さらに、少なくとも1つのマイクロカンティレバーを含み、前記マイクロ
カンティレバーは、長さが約1から約200μm、幅が約1から約50μm、お
よび厚さが約0.3から約3.0μmである請求項1に記載の装置。 - 【請求項10】 前記少なくとも1つのカンティレバー状スプリングエレメ
ントは、さらに、長さが約1から約200μmおよび直径が約1から約50μm
である円筒状マイクロカンティレバーを含む請求項1に記載の装置。 - 【請求項11】 前記円筒状マイクロカンティレバーは、壁の厚さが約0.
3から約3.0μmであるチューブ状マイクロカンティレバーを含む請求項10
に記載の装置。 - 【請求項12】 前記少なくとも1つのカンティレバー状スプリングエレメ
ントは、セラミック、ポリマー、酸化シリコン、窒化シリコン、ゲルマニウム、
ニ酸化ゲルマニウム、酸化亜鉛、ヒ化ガリウム、およびシリコン化合物からなる
グループから選択される材料から構成される請求項1に記載の装置。 - 【請求項13】 前記たわみ測定手段は、約0.01ナノメートル未満のた
わみに対する感度を有する請求項1に記載の装置。 - 【請求項14】 前記たわみ測定手段は、 前記スプリングエレメント上の反射領域と、 前記スプリングエレメントに光を直射するように配置されたレーザー光源と、 前記カンティレバー状スプリングエレメントからの反射光を受け取るように配
置された光感知検出器と、 前記カンティレバー状スプリングエレメントのたわみを決定するためのマイク
ロプロセッサとを含む請求項1に記載の装置。 - 【請求項15】 前記たわみ測定手段は、さらに、レーザー検出手段、圧電
抵抗検出手段、圧電検出手段、容量検出手段、電子トンネル検出手段のうちの1
つを含む請求項1に記載の装置。 - 【請求項16】 前記たわみ測定手段は、約30マイクロリットル未満の体
積のモニターされる媒質である前記試料を用いて操作することができる請求項1
に記載の装置。 - 【請求項17】 前記少なくとも1つのカンティレバー状スプリングエレメ
ントは、さらに、 前記ベースに取り付けられた複数のカンティレバー状スプリングエレメントと
、前記各スプリングエレメントは: 少なくとも1つのコーティングされた領域を有する表面と、 前記少なくとも1つのコーティングされた領域上の少なくとも1つの化 学物質と、前記少なくとも1つの化学物質は、前記試料内の前記パラメー
タに応答して第1の表面電荷を蓄積し、また、前記試料は、前記少なくとも1つ
のコーティングされた領域の上または直近に配置可能であり、 前記第1の表面電荷と異なる表面電荷を有する、前記各スプリングエレ メントの第2の表面とを備え;及び たわみを測定するための複数の手段とを備え、前記各たわみ測定手段は、前記
複数のカンティレバー状スプリングエレメントの1つずつにそれぞれ関連する請
求項1に記載の装置。 - 【請求項18】 モニターされる媒質の試料内の化学パラメータおよび物理
学パラメータを検出及び測定する方法であって、 トランスデューサベースを備えるステップと、該トランスデューサベースは: 前記ベースに取り付けられた少なくとも1つのカンティレバー状スプリ ングエレメントと、 前記スプリングエレメント上のコーティングされた領域を有する少なく とも1つの表面とを備え、 少なくとも1つの材料を備えるステップと、前記材料は、前記コーティングさ
れた領域の上または直近に配置可能な前記試料内の前記パラメータに応答してイ
オン化することにより表面電荷を蓄積し、 前記コーティングされた領域に前記少なくとも1つの材料をコーティングする
ステップと、 前記少なくとも1つの材料を前記試料にさらすステップと、前記試料は、前記
コーティングされた領域の上または直近に配置され、 前記スプリングエレメントの前記表面上の前記少なくとも1つの材料上の前記
表面電荷により生じる機械的応力に起因する、前記カンティレバー状スプリング
エレメントのたわみを検出するための手段を備えるステップと、 前記スプリングエレメントの前記たわみを検出するステップとを含む方法。 - 【請求項19】 前記少なくとも1つのスプリングエレメントを含むトラン
スデューサベースを備えるステップは、さらに、マイクロカンティレバーを備え
ることを含み、前記マイクロカンティレバーは、長さが約1から約200μm、
幅が約1から約50μm、および厚さが約0.3から約3.0μmである請求項
18に記載の方法。 - 【請求項20】 前記少なくとも1つのスプリングエレメントを含むトラン
スデューサベースを備えるステップは、さらに、長さが約1から約200μmお
よび直径が約1から約50μmである、少なくとも1つの円筒状マイクロカンテ
ィレバーを備えることを含む請求項18に記載の方法。 - 【請求項21】 前記少なくとも1つの円筒状マイクロカンティレバーを備
えるステップは、さらに、チューブ状マイクロカンティレバーを備えることを含
み、前記チューブ状マイクロカンティレバーは、壁の厚さが約0.3から約3.
0μmである請求項20に記載の方法。 - 【請求項22】 前記少なくとも1つのスプリングエレメントを含むトラン
スデューサベースを備えるステップは、さらに、セラミック、ポリマー、窒化シ
リコン、ゲルマニウム、二酸化ゲルマニウム、酸化亜鉛、ヒ化ガリウム、酸化シ
リコン、およびシリコン化合物からなるグループから選択される材料から構成さ
れる前記スプリングエレメントを備えることを含む請求項18に記載の方法。 - 【請求項23】 前記少なくとも1つの材料を備えるステップは、さらに、
窒化シリコン、酸化シリコン、酸化イリジウム、酸化アルミニウム、五酸化タン
タル、およびpH感応ポリマーからなるグループから前記少なくとも1つの材料
を選択することを含む請求項18に記載の方法。 - 【請求項24】 前記コーティングするステップは、さらに、コーティング
された領域を有する前記少なくとも1つの表面にコーティングされる金属の層を
備えることを含み、前記金属は、金、白金、および貴金属からなるグループから
選択される請求項18に記載の方法。 - 【請求項25】 前記コーティングするステップは、さらに、前記金属の層
と前記少なくとも1つの表面との間に材料の層をコーティングすることを含み、
前記材料は、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化アルミニウム、五酸化タンタル
、および酸化イリジウムからなるグループから選択される請求項24に記載の方
法。 - 【請求項26】 前記コーティングするステップは、さらに、前記少なくと
も1つの表面上にイオン選択性膜をコーティングすることを含み、前記膜により
、イオンが、前記膜を通り前記コーティングされた領域上の前記材料へ選択的に
移動できる請求項18に記載の方法。 - 【請求項27】 前記コーティングするステップは、さらに、前記膜コーテ
ィングと前記第1の表面との間に材料の層をコーティングすることを含み、前記
材料は、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化アルミニウム、五酸化タンタル、お
よび酸化イリジウムからなるグループから選択される請求項26に記載の方法。 - 【請求項28】 前記たわみ測定手段を備えるステップは、さらに、 前記スプリングエレメント上に反射領域を備え、 前記反射領域に光を直射するレーザー光源を備え、 前記反射領域からの光を受け取るように光感受性検出器を配置し、 前記反射領域からの反射光を測定し、 前記配置ステップおよび前記測定ステップからの情報を分析するためのマイク
ロプロセッサを備え、 前記スプリングエレメントのたわみを推定し、 前記スプリングエレメントの前記たわみを前記試料内の前記パラメータと相関
させることを含む請求項18に記載の方法。 - 【請求項29】 前記たわみ測定手段を備えるステップは、さらに、レーザ
ー検出手段、圧電抵抗検出手段、圧電検出手段、容量検出手段、および電子トン
ネル検出手段からなるグループから選択することを含み、前記検出手段は、前記
カンティレバーのたわみの変化を決定する請求項18に記載の方法。 - 【請求項30】 前記たわみ測定手段を備える前記ステップは、約30マイ
クロリットル未満の体積を有するモニターされる媒質の前記試料を用いて操作す
ることができる請求項18に記載の方法。 - 【請求項31】 モニターされる媒質の試料内の物理学パラメータおよび化
学パラメータを検出及び測定する装置であって、 トランスデューサベースと、 前記ベースに取り付けられた複数のカンティレバー状スプリングエレメントと
を備え、前記各スプリングエレメントは: 少なくとも1つのコーティングされた領域を有する表面と、 前記少なくとも1つのコーティングされた領域上の少なくとも1つの材 料と、前記材料は、前記コーティングされた領域の上または直近に配置さ
れる前記試料内の前記パラメータに応答して第1の表面電荷を蓄積し、 前記第1の表面電荷と異なる表面電荷を有する、前記スプリングエレメ ント上の第2の表面とを備え、及び 前記スプリングエレメント表面の差動表面電荷により生じる機械的応力による
前記各スプリングエレメントのたわみを検出するための複数の手段とを備え、各
たわみ検出装置は、前記各スプリングエレメントの1つずつにそれぞれ関連する
装置。 - 【請求項32】 前記少なくとも1つの材料は、さらに、媒質である前記試
料内の水素イオンに応答して前記表面電荷を蓄積する少なくとも1つの化学物質
を含む請求項31に記載の装置。 - 【請求項33】 前記少なくとも1つの材料は、さらに、媒質である前記試
料内のレドックス電位に応答して前記表面電荷を蓄積する少なくとも1つの化学
物質を含む請求項31に記載の装置。 - 【請求項34】 前記少なくとも1つの材料は、さらに、イオン選択性膜を
含み、前記膜は前記表面上にコーティングされ、また、前記膜により、イオンが
、前記試料から、前記膜を通り、前記コーティングされた領域上の前記材料へ選
択的に通過することができ、その結果、前記表面電荷が、前記コーティングされ
た領域上のイオンに応答する請求項31に記載の装置。 - 【請求項35】 前記複数の各カンティレバー状スプリングエレメントは、
約1から約200μmの異なる長さであり、幅が約1から約50μm、および厚
さが約0.3から約3.0μmであるマイクロカンティレバーを含む請求項31
に記載の装置。
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