JP2002506573A - アクティブ・ラージエリア・アバランシェフォトダイオード・アレイ - Google Patents

アクティブ・ラージエリア・アバランシェフォトダイオード・アレイ

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JP2002506573A
JP2002506573A JP50503499A JP50503499A JP2002506573A JP 2002506573 A JP2002506573 A JP 2002506573A JP 50503499 A JP50503499 A JP 50503499A JP 50503499 A JP50503499 A JP 50503499A JP 2002506573 A JP2002506573 A JP 2002506573A
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junction
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ダブロウスキ,アンドレイュ,ジェー.
ケー. エレミン,ヴラディミア
アイ. シドロフ,アナトリイ
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アドヴァンスト フォトニクス,インク.
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Abstract

(57)【要約】 様々な種類の絶縁構造体により互いに絶縁されている底面に形成された複数の接点(312)を備えたラージエリア・アバランシェフォトダイオード型デバイス(300)。1実施例では、デバイスへの印加電圧により、キャビティ(310)が、アバランシェフォトダイオードの1層に存在する空乏領域までアバランシェフォトダイオードの前記層に形成される。また、複数の接点が、それぞれ空乏領域にほぼ隣接して配置されるようにキャビティ内に形成される。別の実施例では、複数の接点がキャビティ内に形成され、半導体グリッド(340)から成る絶縁構造体が、互いに隣接する接点間に介在するよう形成される。絶縁構造体は、好ましくは、半導体物質により周囲が囲まれたpn接合部を形成し、このpn接合部によって互いに隣接する接点間が絶縁される。また、キャビティの内面は、空乏領域の境界から離れていることが好ましく、絶縁構造体は、空乏領域まで延びていることが好ましい。さらに別の実施例では、絶縁構造体への電圧の印加により、周囲の半導体領域に空乏領域が形成され、pn接合部と抵抗率の高い空乏層との組み合わせにより、隣接する接点が互いに電気的に絶縁される。

Description

【発明の詳細な説明】 アクティブ・ラージエリア・アバランシェフォトダイオード・アレイ 発明の背景 技術分野 本発明は、光検出素子に関するものであり、詳しくは、検知された光の空間分 布を示す信号を生成可能なラージエリア・アバランシェフォトダイオード・アレ イに関するものである。背景技術 光検知により動作する検出器は、先端技術へ応用するうえで極めて貴重である 。特に、一定の波長を持つ光を検出できる光検出器は、試料への光照射時に、試 料から放射される一定の波長を有する光を検出することにより試料内の一定の分 子の有無を検知する科学的センサーとして使用されている。さらに、このような センサーは、対象から放射している光を捉え、かつ捉えた光に対応する1つ以上 の電気信号を生成する画像把握システムにも使用されている。 これまでに多くの電子デバイスが開発され、現在、光の検出に用いられている 。その中のひとつに電荷結合素子(CCD)があるが、これは、ある一定量の光、例 えば、ある一定の光度の受信に反応して光の受信を示す信号を記憶する複数のMO S型構造体によって実質上構成されている。また、CCDの特定の利点のひとつに、 光が領域内で受信されたことを示す複数の信号が得られるような配列に配置でき る点があげられる。したがって、CCDカメラを使用して、受信した光からの画像 を把握することができる。 PiNダイオードなどのCCD等の通常使用されている光検出素子は、内部増幅が行 なわれないという点で限界がある。したがって、このタイプのデバイスは、低レ ベルの光を受信したときに、光が各デバイスの一定のしきい値感度を下回った場 合、各デバイスが反応あるいは検知しなくなることがある。その後このセンサー からの信号を電子的に増幅させても、このような低輝度用に有効な信号をあまり 効果的に発生できない。したがって、このタイプのデバイスは、低輝度の光を検 出する低光用にはあまり適しているとはいえない。 内部増幅が行なわれると同時に、低輝度の検知に特に適したデバイスは、ラー ジエリア・アバランシェフォトダイオード型デバイス(LAAPD)として周知であ る。イワンツェクの米国特許第5,057,892号には、このようなアバランシェフォ トダイオード型デバイスの一例が開示されている。通常、ラージエリア・アバラ ンシェフォトダイオード型デバイスは、多くの場合2,000〜3,000ボルト程度の印 加電圧によって逆バイアスがかけられるpn接合を具備している。これにより、LA APDのpn接合部には、大きい空乏領域が形成される。LAAPDの第1面に光子が入射 すると、電荷キャリヤが発生し、この電荷キャリヤが、pn接合部の方向に電圧が 印加されて発生する電界により掃引される。その結果、電荷キャリヤは、付近の 金属性pn接合部にある高い電界に到達し、他の電荷キャリヤと衝突することによ って電荷キャリヤがなだれ現象を起こす。このなだれ効果により、LAAPDによっ て、IAAPDの受光面に入射する光の量に比例した増幅電気信号が生成される。そ の結果、米国特許第5,057,892号に開示されているデバイスなどのLAAPDにより、 低輝度用に特に適したセンサーが提供されている。 しかしながら、米国特許第5,057,892号に開示されているデバイスに類するLAA PDは、LAAPDの受光面に光が入射したときに、光の空間分布とは無関係に単一の 出力信号を発生することが一般に理解されている。その結果、このようなデバイ スは、通常、LAAPDに入射する光の有無およびその輝度を示す単一の信号を発生 することしかできず、様々な輝度を持つ光の空間分布を示す複数の信号を発生す ることができない。したがって、このタイプのLAAPDは、連続した領域において 、光を受信すると同時に、輝度が異なる光を示す複数の信号を発生する検出素子 に必要とされているような画像の生成には、通常、適していない。 フスの米国特許第5,021,854号では、このような特定の問題に取り組んだラー ジエリア・アバランシェフォトダイオード型デバイスが開示されている。この特 許では、アバランシェフォトダイオードの受光面の異なる空間領域に入射する光 の様々な輝度を示す複数の信号を発生することができ、デバイスの片面に形成さ れた画素の配列に対応する接点の配列を有するデバイスが開示されている。した がって、このタイプのデバイスにより、ある特定の領域から放射する光で構成さ れた画像を生成できる。しかし、米国特許第5,021,854号に開示されているこの デバイスには、様々な輝度を持つ光の空間分布を示す明確なコンポジット信号を 提供するうえでいくつか問題がある。 特に、米国特許第5,021,854号に開示されている1実施例において、半導体デ バイスのn領域に、接点が形成されている。したがって、このような各接点は互 いに隣接した位置に配置され、デバイスのnドーピングが施されたシリコン層で 区切られているだけである。また、各接点は、デバイス底面のpn接合部から離れ た位置に配置されている。その結果、これらの接点は、デバイスを交差して印加 された電圧によって形成された空乏領域の外部に位置することになる。したがっ て、各接点は、互いにほぼ隣接した位置に配置されると同時に、n型シリコンの 比較的抵抗率の低い領域だけで区切られている。 その結果、画素とデバイスの間には、実質的に電気的な区分がなくなり、アバ ランシェフォトダイオード(APD)アレイとして充分に機能しなくなる。この現 象はクロストークと呼ばれ、これによって、上記タイプの従来のデバイスの配列 を用いてデバイスに入射した光の空間分布を示す電気信号が発生できなくなる。 この問題を解決する一つの方法として、バイアスの増加やデバイスのドーピン グ分布の変更によって、底面方向に空乏層を延長させることが考えられる。ただ し、この空乏層は、代表的な傾斜エッジ型アバランシェフォトダイオードの場合 、デバイスの底面に向かって概ね曲線を描いている。したがって、底面方向に空 乏層を移動させると、空乏領域の境界が底面に接触し、アバランシェフォトダイ オードに短絡が発生する。 さらに、米国特許第5,021,854号では、このような問題の一部に対処するため に、別のLAAPD設計についても開示している。この設計では、各接点が、n領域の 背面からpn接合を通ってp領域に至るようデバイスに刻まれた深い溝によって区 切られており、これにより、各接点が互いに電気的に絶縁されると同時に、運ば れる電荷キャリヤが隣接する接点まで走行しないよう物理的に防止されている。 この設計は、接点間に生じるクロストークの問題を大幅に解消するものではある が、米国特許第5,021,854号では、この深い溝が、ダイヤモンド切断ホイールや 他の機械的切断装置を使用して形成されることが記載されている。したがって、 このような溝を組み入れたLAAPDの製造コストは、非常に高くなる。 さらに、印加電圧によって生じる電界を縮小するためには、米国特許第5,021, 854号に開示されている溝を、通常、傾斜させなければならず、このため、活性 部分である上部接点の間の距離が極めて長くなる。その結果、LAAPDの領域のか なりの部分が、このような溝によって占められ、IAAPDの活性領域がさらに減少 し、LAAPDに配置できる接点の数が一層少なくなる。実際に、個々の傾斜エッジ 型アバランシェフォトダイオードが、高感度領域や製造費および材料コストの大 きな損失と引き換えに、各画素接点ごとに作成されている。 したがって、比較的製造費が安く、様々な輝度を持つ光がLAAPDに入射したと きに、その光の空間分布を示す信号を提供できるようなラージエリア・アバラン シェフォトダイオードへの必要性が生じている。最後に、LAAPDに入射した光の 空間分布を示す明確な信号を発信できるように、相互間に充分な電気的絶縁が施 されている複数の接点を有するLAAPDアレイ型デバイスが必要とされている。 発明の要約 上記のニーズは、本発明のアバランシェフォトダイオード型デバイスによって 満たすことが可能である。この発明は、第1の態様において、第1のタイプの半 導体物質から成る第1層と、第2のタイプの半導体物質から成る第2層とから成 り、前記第1層の上に前記第2層が配置され、両層の間に接合部が形成されると 同時に、前記第2層によって受光面の範囲が定まることを特徴としている。さら に、このデバイスは、第1層に第1の空乏領域が形成されるように、また、接合 部に逆バイアスが印加されたときに、受光領域を通ってデバイスに浸透する光子 に反応して電荷キャリアのなだれ現象が発生するように、接合部を交差して第1 の電圧を印加する電圧源を具備している。半導体物質から成る第1層の表面には 、複数の接点が形成され、各接点は、受光領域の該当する位置のデバイスに浸透 する光子に反応して、電荷キャリヤを受け取ることにより、複数の接点から、デ バイスの受光面に入射した光の空間分布を示す信号が発生する。また、このデバ イスは、半導体物質から成る第1層に形成された少なくとも1つの絶縁構造体を 具備することにより、互いに隣接する接点の間を電気的に絶縁する。 本発明の第1の実施例によれば、電気的接合部が絶縁構造体と第1の半導体層 の周辺物質との間に形成されるように選択された半導体物質によって、絶縁構造 体が形成される。別の実施例によれば、絶縁構造体にバイアスをかけることによ り、第1の層に第2の空乏層を作成できる。さらに別の実施例によれば、絶縁構 造体は、半導体物質から成る第1の層に、互いに隣接する接点間に配置されるよ うに形成された1つまたはそれ以上の溝により構成されてもよい。この溝は、空 乏層まで延びるように作成されてもよく、また、バイアスをかけて第2の空乏領 域が生成されるように作成されてもよい。 本発明のさらに別の態様では、アバランシェフォトダイオード・アレイ型デバ イスが提供されている。このデバイスは、第1のタイプの半導体物質から成る第 1層と、第2のタイプの半導体物質から成る第2層とから成り、第1層上に第2 層が配置されることにより、両層の間に接合部が形成されると同時に、第2層に よって受光面の範囲が定まることを特徴としている。さらに、このデバイスは、 第1層に第1の空乏領域が形成されるように、また、接合部に逆バイアスが印加 されたときに、受光領域を通ってデバイスに浸透する光子に反応して電荷キャリ アのなだれ現象が発生するように、接合部を交差して第1の電圧を印加する電圧 源を具備している。また、半導体物質から成る第1層の表面には、複数の接点が 形成され、各接点は、受光面の該当する位置でデバイスに浸透する光子に反応し て、電荷キャリヤを受け取ることにより、複数の接点から、デバイスの受光面に 入射した光の空間分布を示す信号が発生する。さらに、半導体物質から成る第1 層に複数の絶縁構造体が形成されることにより、互いに隣接する接点間が電気的 に絶縁され、複数の絶縁構造体の各々の幅が、各絶縁構造体と隣接する絶縁構造 体との間の距離よりも狭いことを特徴としている。1実施例において、絶縁構造 体は、互いに隣接する接点の間に形成された複数の溝から成り、溝の両端の距離 が、互いに隣接する溝の間の距離よりも短いことを特徴としている。さらに別の 実施例によれば、絶縁構造体は、互いに隣接する接点の間に配置されるように第 1層に形成された第2のタイプの半導体物質により構成されてもよい。 本発明のさらに別の態様によれば、中にキャビティが形成された第1のタイプ の半導体物質から成る第1層と、第1層の上に第2層が形成されることにより各 層の間に接合部が形成されると同時に、第2層によって受光面の範囲が定まるこ とを特徴とする第2のタイプの半導体物質から成る第2層と、第1の空乏領域が 第1層に形成されるように、かつ、接合部に逆バイアスが印加されたときに、受 光領域を通ってデバイスに浸透する光子に反応して電荷キャリアのなだれ現象が 発生するように、接合部を交差して第1の電圧を印加する電圧源と、各接点が受 光領域の該当する位置でデバイスに浸透する光子に反応して、電荷キャリヤを受 け取ることにより、複数の接点から、デバイスの受光面に入射した光の空間分布 を示す信号が発生することを特徴とする半導体物質から成る第1層のキャビティ に形成された複数の接点とから成るアバランシェフォトダイオード・アレイ型デ バイスが提供されている。 本発明に関する上記および他の目的と利益とは、添付図面を参照した以下の説 明により、さらによく理解されることと思う。 図面の簡単な説明 図1Aは、片面にキャビティが形成されたアバランシェフォトダイオード・ア レイ型デバイスを示す略図である。 図1Bは、さらに画素接点の配列が中に形成されたキャビティを示す図1Aの アバランシェフォトダイオードの底面図である。 図2Aは、複数の接点が1つまたはそれ以上の絶縁構造体により絶縁されてい ることを特徴とする複数の画素接点が中に形成されたキャビティを有するアバラ ンシェフォトダイオード・アレイ型デバイスの第2の実施例を示す図である。 図2Bは、図2Aのアバランシェフォトダイオード・アレイ型デバイスの底面 図である。 図3Aは、1つまたはそれ以上の絶縁構造体に電位が加えられることを特徴と する、複数の画素接点をさらに互いに絶縁する1つまたはそれ以上の絶縁構造体 を組み入れたアバランシェフォトダイオード・アレイ型デバイスの第3の実施例 を示す略図である。 図3Bは、図3Aのアバランシェフォトダイオード・アレイ型デバイスの底面 図である。 図4は、図3Aおよび図3Bのアバランシェフォトダイオード・アレイ型デバ イスの部分断面図である。 図5Aは、キャビティと、その中に形成された複数の画素接点を有し、この複 数の画素接点が、キャビティ内に形成された1つまたはそれ以上の溝によって互 いに仕切られていることを特徴とするアバランシェフォトダイオード・アレイ型 デバイスの第4の実施例を示す図である。 図5Bは、図5Aのアバランシェフォトダイオード・アレイ型デバイスの底面 図である。 図6Aは、デバイスの裏側に形成された複数の画素接点を有し、この複数の接 点が、溝内に形成された電気接点を有するデバイス内に形成された複数の溝によ り仕切られていることを特徴とするアバランシェフォトダイオード・アレイ型デ バイスの第5の実施例を示す図である。 図6Bは、図6Aのアバランシェフォトダイオード型デバイスの底面図である 。 図7は、図3Aおよび図3Bに示すデバイスに類するアバランシェフォトダイ オード・アレイ型デバイスの画素接点間で絶縁効果が向上している様子を示す略 図である。 実施例の詳細な説明 図面を参照するに当たって、同類の参照数字は、図中の同等部分を示している 。図1Aおよび図1Bでは、ラージエリア・アバランシェフォトダイオード・ア レイ型デバイス100の好適な実施例が示されている。このデバイス上には複数 の画素接点が形成されており、アバランシェフォトダイオード型デバイス100 の特定領域に入射した光の輝度が各信号ごとに示される複数の信号が発生する。 したがって、デバイス100は、様々な輝度を持つ光の空間分布を示す信号を提 供することが可能である。 詳しく言えば、デバイス100は、第1の半導体物質から成る第1層104と 、その上に配置される第2の半導体物質から成る第2層102とから構成されて いる。図に示されるように、半導体物質から成る第1層104はn型シリコンに よって構成され、半導体物質から成る第2層102はp型シリコンによって構成 され、その間にpn接合部105が形成されることが好ましい。好適な実施例にお いて、n型シリコン層104は、基準によって定められた30オームセンチメー トル〜100オームセンチメートルの抵抗率を有していることが好ましく、ニュ ートロンドーピングなどの標準的なドーピング技法により、特に均一なドーピン グ分布が得られる。p型シリコン層102は、約1015・1020のドーパントア トム/立方センチメートル程度のピーク・ドーピング濃度であることが好ましい 。1996年7月3日に出願され、1997年1月10日に仮出願への変更が申 請されている「エピタキシャル成長層を有するアバランシェ半導体デバイス」と 称する米国暫定特許譲受人同時係属出願第08/675,161号に記載されているような エピタキシャル成長技術を使用して、p層102またはn層104のいずれかの ドーピング濃度を様々に変更できる利点があることは、普通の技術の熟練を有す る当業者にとって明らかである。 p層102の外面によって、検出対象となる光がデバイス100に入射する受 光面106の範囲が画定される。図1Aに示すように、光が窓領域107を通っ て面106に沿った任意の箇所に入射するよう光を空間的に分布させることが可 能である。下記にさらに詳細な説明がなされているように、光が面106の様々 な領域または位置に入射すると、半導体物質104の第1層に配置された異なる 電気接点(画素接点とも言う)により、異なる電気信号が発生する。この電気信 号は、面106の様々な位置に入射した光の輝度に比例し、空間分布および輝度 、すなわち、入射光の輝度分布などを示している。 図1Aおよび図1Bに、n型シリコン層104の外面122にキャビティ11 0が形成されている状態が示されている。キャビティ110は、接合部105に 向かって内側に延びている。また、キャビティ110は、パターニングおよびエ ッチングなどの周知の平面加工技術によって形成されるか、あるいは、化学機械 研摩(CMP)技術により形成されてもよい。本実施例では、キャビティの底面11 1が、pn接合部105にかけて印加された電圧Vdc1により形成された空乏領域 124の(点線125により示されている)境界とほぼ隣接した位置に配置され るのに充分な距離だけ、キャビティ110がn領域104内に延びている。 特に、アバランシエフォトダイオードは、通常、pn接合部に大きい逆バイア スがかけられるようにpn接合部を横切るようにDC電圧を印加する。このDC電 圧には、約1,500〜3,000ボルトの電圧が可能である。pn接合部105に大きい逆 バイアスがかけられることによって、なだれ効果が発生し、これにより、受光面 106に入射した光子によってp領域102に発生した単一の電荷キャリヤに反 応し、複数の電荷キャリヤが発生する。この点において、アバランシェフォトダ イオード・アレイ型デバイス100の動作は、従来技術のラージエリア・アバラ ンシェフォトダイオード型デバイスの動作とほぼ同じである。 ただし、このデバイス100の場合、キャビティ110の底面111に、複数 の接点112が形成されている。接点112は、高いn+のドーピングが施される ように(例えば、約1017ドーパントアトム/立方センチメートル以上のドーピ ング濃度を有するような)、周知の拡散またはインプランテーション技術によっ て形成された非注入型接点であることが好ましい。接点112があることにより 、デバイス100の受光面106に入射した光に反応して、外部検出素子(不図 示)に対して電気信号が発生する。 特に、光の1つまたはそれ以上の光子が面106の特定の地点に入射すると、 光子によって、デバイス100のp領域102内に1つまたはそれ以上の電子・ 正孔対が発生するという統計的予想がある。また、印加電圧Vdc1によって接合 部105を交差して電界が生じ、接合部105にかけて電荷キャリヤが掃引され 、他の電荷キャリヤと衝突することにより、電荷キャリヤのなだれ現象が発生し 、キャビティ110の底面111方向に電荷キャリヤが掃引される。接合部を横 切る方向に掃引された電荷キャリヤの濃度は、当然、最初に光がデバイスに入射 した地点と同じデバイス100の列に配置されたデバイス100の領域内で最も 高い。例えば、線131で示されるような、デバイス100の同じ垂直線内に配 置された接点112aは、光が最初に入射した地点であることから、列131か ら外れた位置にある接点112よりも多くの電荷キャリヤを受け取る。このよう に、複数の接点112によって、受光面106で受光された光の空間分布と様々 な位置における光の輝度の両方を示す信号を発生することができる。 図1Aに示されたデバイス100では、接点112が空乏領域124に隣接し て配置されているため、互いに隣接した画素接点112間のクロストークが減少 する。この高い抵抗率を持つ空乏領域124があることにより、接点112のう ちの1接点から隣接する接点112に電荷キャリヤが移動できなくなるために、 クロストークが減少する。したがって、好適な実施例によるデバイス100は、 デバイス100が受光した光の空間分布を示す信号を発生するうえで、従来技術 よりも適している。 図1Aおよび図1Bでは、さらに、デバイス100の好適な実施例に、キャビ ティ110の内部に埋め込まれた1つ以上のガードリング構造体132が組み込 まれている。このガードリング構造体132は、印加電圧Vdc1によって生じる 表面電流から複数の接点112を保護するよう接地されていることが好ましい。 さらに、電圧Vdc1が、デバイス100の受光面106に形成されたリング接点 134に印加されることが好ましい。ガードリング132とリング接点134は 、拡散による平面加工技術やイプランテーション技術などの多くの周知の技術の うちの任意の方法により、デバイス100に形成することが可能である。 図1Bに、デバイス100の代表的な底面図が示されている。図に示すように 、キャビティ110が、デバイス100に形成されている。キャビティ110は 、傾斜エッジ120とデバイス100の底面122との間の接触面116から挿 入されている。さらに、図1Bに示すように、接点112は、キャビティ110 をほぼ覆うようにキャビティ110全体にわたって分布している。好適な実施例 において、接点112は、約1mm×1mm平方であり、約300μmの距離だ け互いに離間している。1実施例によれば、デバイス100は、直径16mmの ラージエリア・アバランシェフォトダイオード型デバイスから成り、キャビティ 110は、約11mm×11mmである。ここで説明するデバイスは、どのよう なラージエリア・アバランシェフォトダイオード型デバイスにも使用でき、約0. 10・10cm2のキャビティを有している。この領域において互いに隣接する接点 112間の上記の絶縁を維持する際に、約50画素接点を、キャビティ110内 に配置することができる。各接点間で望ましい電気的絶縁状態を維持するのに充 分な距離が隣接する接点間にある限り、任意数の接点112をキャビティ内に配 置できる。したがって、接点112から、デバイス100に入射した光の輝度分 布を示すコンポジット信号を発生することが可能である。このコンポジット 信号は、低光画像の作成などに利用できる。 キャビティの接点112が空乏層124の境界125位置に正確に配置される よう、デバイス100の第1層104にキャビティ110を形成することは、明 らかに困難である。層102および104のドーピング分布がわずかに変化した だけで、空乏層124の境界125に若干の相違が生じる可能性がある。さらに 、キャビティ104の内面111は、例えば、接点112が確実に空乏シリコン 124に正しく配置されるような約1・2ミクロン以下の許容誤差を有する極め て平坦なものでなくてはならない。また、隣接する2つの接点112を抵抗率の 比較的低いシリコンで区切り、その接点を空乏領域124の外部に配置できる場 合、2つの接点は、単一の接点として効果的に機能する。極めて多数の接点11 2がキャビティ111内に配置され、互いに非常に近接している場合、上記の正 確な配置はさらに困難になる。 この問題に対処するために、図2Aおよび図2Bに示された実施例が開発され た。詳しく言えば、図2Aのデバイス200は、上にp型シリコン層202が配 置されたn型シリコン204層を具備し、pn接合部205が形成されている。こ のpn接合部205は、すでに述べたような方法で電圧源Vdc1により逆バイアス がかけられ、その結果、空乏領域224が生成される。キャビティ210は、n 型シリコン204層の底面に形成される。ただし、本実施例では、キャビティ2 10が、空乏領域境界部分225まで延びていない。周知のインプランテーショ ン蒸着または拡散技術を用いて、キャビティ210の面211に、複数のn+シリ コン接点212が蒸着される。 ただし、1またはそれ以上の絶縁構造体240もまた、拡散技術またはインプ ランテーション技術により面211に形成され、n+接点212の各々が互いに電 気的に絶縁される。図2Bでは、キャビティ210の内面全体にわたってn+接点 212が蒸着され、好ましくは、1またはそれ以上の絶縁構造体240が、n+接 点212の各々を区切るp+シリコンから成るグリッドによって構成されている状 態が示されている。さらに、p+構造体240が、キャビティ210の面211に 拡散されるか、あるいは埋め込まれ、空乏領域224の境界225まで延びてい ることが好ましい。したがって、互いに隣接する接点212間の絶縁効 果は、p+絶縁構造体240によってさらに高くなる。 特に、絶縁構造体240は、隣接する接点212間にpn接合部が形成される際 に、その接点間の電荷キャリヤが移動しないようにする。さらに、周知の平面加 工技術で絶縁構造体240を形成することにより、極めて短い離間距離でありな がら互いに適正に絶縁された状態で、多くの接点212を、標準的な平面加工技 術によってキャビティ210内に配置できることは明らかである。したがって、 各接点212間にpn接合部を効果的に介在させていることから、電気的絶縁効果 を大幅に損なうことなく、接点212の最小離間距離を短縮できる。したがって 、キャビティ210内の接点212の充填密度は、接点212および絶縁構造体 240の形成に用いられる加工技術の機能を上回るものである。 図2Aおよび図2Bに示されている実施例では、絶縁構造体240が、空乏領 域224内に延び、隣接する接点212間が確実に適正に絶縁されるようになっ ている。絶縁構造体240と接点212が、キャビティ210を形成しなくても n型シリコン層204の底面222に形成できることは明らかであるが、接点2 12間で望ましい絶縁効果が得られるためには、絶縁構造体240を、空乏領域 224まで延ばす方が好ましい。 以上述べてきた通り、キャビティによって、接点を空乏領域に対してより近接 した位置に配置することができる。したがって、隣接した接点間を絶縁するため に、絶縁構造体を第1層に深い位置まで成長させたり埋め込む必要がなくなる。 図3Aは、キャビティ310がデバイス300の底面322に形成されたアバラ ンシェフォトダイオード・アレイ300の別の実施例を示している。デバイス3 00の構造は、図1および図2で説明したデバイスの構造とよく似ている。ただ し、絶縁構造体340に電圧源Vdc2が接続されて、n層304に対して絶縁構 造体340に逆バイアスがかけられる。その結果、絶縁構造体340および層3 04間に、空乏領域342が作成される。したがって、絶縁構造体340により 、隣接する画素接点間に抵抗率の高い絶縁領域が電気的に生成され、隣接する接 点312間のクロストークが減少する。 図3Aに示すように、印加電圧Vdc1によってpn接合部305に逆バイアスを かけて空乏領域342が空乏領域324まで達するように、絶縁構造体340に 印加される電圧が配置されてもよい。したがって、接点312の各々は、絶縁構 造体340とn型シリコン304の間に形成されるpn接合部か、または空乏領域 324または342のいずれかにより、互いに区切られている。このため、接点 312は、pn接合部または抵抗率の高い空乏領域によって互いに電気的に絶縁さ れている。 電圧Vdc2を絶縁構造体340に印加することにより、絶縁構造体340を空 乏領域324からさらに離れた位置に配置しながら、接点312間を適正に絶縁 された状態に維持できる。その結果、キャビティ310は、デバイス300の機 械的保全性を高めるために深くする必要がなくなる。さらに、絶縁構造体340 があることにより、バイアスの印加時に、キャビティ310の面311を、空乏 層324の境界325からさらに離れた位置に配置できる。したがって、印加電 圧に違いにより、空乏層324が面311に達しにくくなり、上記の電子注入に 伴う問題が生じる可能性は減少する。また、絶縁構造体340に電圧Vde2を印 加して、空乏層324の境界325を面311から押しのけることが可能である 。その結果、空乏層324が面311と接触するリスクを増大させずに、デバイ ス300にさらに大きいバイアスを印加できる。状況によっては、接合部305 を横切るさらに大きいバイアスをかけることにより、利得範囲の拡大などのデバ イスの性能パラメタの向上につながることがある。 さらに、2つの電圧源Vdc1およびVdc2は可変であり、デバイスの利得等のパ ラメタなどのデバイスに必要なパラメタを獲得するために、印加電圧を変えるこ とができる。特に、印加電圧Vdc1は、pn接合部305にかけて生じる利得やそ の結果発生する電荷キャリヤのなだれ現象に影響する。したがって、この2つの 電圧を変えることにより、空乏領域342を空乏領域324と一致するように調 節することができ、隣接する画素接点312間の領域をピンチオフして、画素間 の好ましい絶縁状態を獲得することが可能である。 デバイス300の絶縁構造体340は、図2Bに示すようなグリッド型構造体 により構成されてもよく、または、図3Bに示すような絶縁構造体341により 構成されてもよい。特に、図3Bでは、複数の画素接点312がデバイスのキャ ビティ300内に配置されている状態が示されている。各画素接点の周囲が、 p+物質341のリングによって取り囲まれることにより、隣接する画素接点31 2間が電気的に絶縁されている。絶縁リング341の各々には、不図示のワイヤ ボンドが付着されており、これによって、絶縁リング341に電圧を印加するこ とができ、上記の方法により隣接する画素接点312間が絶縁されるようになっ ている。状況次第では、絶縁リングの各々に印加される電圧を変えることにより 、デバイスの様々な絶縁特性が得られることから、絶縁グリッド340とは違っ て、個々の絶縁リング341を使用した方が有利な場合もある。 図4では、図3Aおよび図3Bに示されたデバイス300の単一の画素接点3 12についてさらに詳しく示されている。図に示すように、n+画素接点312は 、画素接点312がp+リング構造体341によって隣接する画素接点312から 区切られるように、p+リング構造体341の内部に配置されている。空乏領域3 42がデバイス300の内部に延び、空乏領域324に達してデバイスをピンチ オフするように、リング構造体341に電圧Vdc2が印加される。さらに、標準 的なインプランテーションまたは拡散技術により、n+グリッド350が、互いに 隣接するリング構造体341の間に配置されるよう、キャビティ310の底面3 11に配置される。グリッド350は、接地されていることが好ましく、また、 グリッドによってキャビティ310の表面311に沿って流れる表面電流による 電荷キャリヤの移動が減少しやすくなることから、グリッド350を使用する目 的は、互いに隣接する画素接点間の絶縁効果を高めることにある。nグリッド3 50は、ガードリングとして働き、互いに隣接する画素接点312間を表面電流 が流れないようにする。図4に示される実施例では、絶縁リングまたは構造体3 51が、各画素接点312を取り囲んでいる。次にnグリッド350は、図4に 示すように、各絶縁構造体351を取り囲んでいる。他の実施例では、絶縁構造 体が、蒸着p+物質から成るグリッドにより構成されている。このような実施例で は、通常、単一または複数のnガードリングが、全ての画素接点および絶縁構造 体を取り囲んでいる。このガードリングは、実際に、層304の表面322また はキャビティ310内の表面332において、接点の外縁より外側の地点に配置 された接地開閉コンタクトと、好ましくはアースとなる絶縁構造体とから構成さ れてもよい。 図5Aおよび図5Bに、アバランシェフォトダイオード・アレイ型デバイス5 00の別の実施例が示されている。図5Aおよび図5Bに示すアバランシェフォ トダイオード・アレイ型デバイス500は、デバイスが、n型物質から成る層5 04と、その上に配置されたp型物質から成る層506を具備し、pn接合部50 5を形成している点において、図1A〜図3Bに示されるアバランシェフォトダ イオード・アレイ型デバイス100、200、および300とよく似ている。pn 接合部505には、電圧Vdc1によって逆方向にバイアスがかけられ、その結果 、空乏領域524の範囲が画定される。キャビティ510は、n層504の底面 側に形成され、複数の画素接点512が、キャビティ510の底面511に形成 される。 ただし、この実施例では、互いに隣接する画素接点512間に、一連の溝56 0が介在し、溝560が、空乏層524の境界525まで延びていることが好ま しい。溝560は、機械的カッティング技術またはエッチング技法により、キャ ビティ510に形成することができる。したがって、隣接する画素接点512は 、溝560により、互いに絶縁されている。その結果、溝560によって、隣接 する画素接点512間のクロストークに対する高い抵抗バリヤが効果的に形成さ れることから、隣接する画素接点512間のクロストークが最小限度に抑えられ る。キャビティ510の底面に溝560を形成する一つの利点として、キャビテ ィ510をn型シリコン層504の深い位置まで延ばす必要がなくなる点が挙げ られる。したがって、デバイス500の平均厚さが増大し、デバイス500の機 械的支持力が増加する。 図6Aおよび図6Bに、アバランシェフォトダイオード・アレイ型デバイス6 00の別の実施例が示されている。このデバイスは、n型物質から成る層604 と、その上に配置されたp+物質から成る層606とを具備し、電圧Vdc1によっ て逆方向にバイアスが印加される2層間の接合部605を画定している傾斜エッ ジ型アバランシエフォトダイオードにより構成されている点において、前記の各 実施例とよく似ている。また、デバイス600の底面622には、複数の画素接 点612が形成されている。さらに、機械的カッティング技術あるいは周知のエ ッチング技術のいずれかの技術を用いて、隣接する画素接点612間に複数の溝 660が形成されている。このような溝によって隣接する画素接点112が空乏 領域625まで到達しないことから、各接点間に最小の絶縁が施される。さらに 、本実施例において、溝660の底面には、電子的な絶縁構造体670から成る 電気接点が形成される。詳しく言えば、本実施例では、周知のインプランテーシ ョン、蒸着、または拡散技術によって、溝660の底面にp+シリコン材の蒸着が 施される。また、溝660の底面に配置された絶縁構造体670に電圧Vdc2が 印加されることにより、n型シリコン層604に空乏領域680が生成される。 n層604内に延びる複数の溝660と絶縁構造体670に印加される電圧Vd c2 との両者によって、接合部605を横切る電圧Vdc1が印加されたときに、空 乏層680が空乏層624に接触することが好ましい。この場合、隣接する画素 接点612は、溝660と、空乏半導体領域680と、空乏半導体領域624と によって互いに絶縁されている。したがって、デバイス600は、従来のデバイ スに比べ、デバイスの受光面に入射した光の空間分布をより適確に示す信号を提 供できる。また、溝と、溝に形成された絶縁構造体に電圧を印加してできた空乏 半導体領域とを組み合わせることにより、隣接する画素接点612間のクロスト ークが減少する。本実施例では、個々の溝660が、その中に形成された絶縁構 造体670と組み合わされることにより、デバイス600の底面622にキャビ ティを形成する必要性が少なくなることから、デバイス600の全体の厚さが実 質的に維持されることは明らかである。その結果、デバイスの全体厚さと機械的 安定性の面で向上を図ることができる。 図5Aおよび図5Bに示す実施例を図6Aおよび図6Bに示す実施例と組み合 わせることにより、キャビティをデバイスの底面に形成し、溝をキャビティ内の 隣接する接点間に形成し、絶縁構造体を図6Bに示すような溝の底面内に配置で きる。これにより、空乏領域が、p領域およびn領域間の接合部にかけて形成され た別の空乏領域に接触することにより、隣接する画素接点間の抵抗率の低い半導 体物質をピンチオフして絶縁が施されるような絶縁構造体への電圧印加時ほど、 キャビティを深くする必要がなくなる。図5および図6の溝はグリッド型である が、すでに述べた通り、リング型で形成されてもよい。 図7は、本書に説明する好適な実施例の原理にしたがって出願人が製造したデ バイスの動作を示す図である。具体的に言えば、図7は、前記のように電気的に バイアスがかけられた絶縁構造体を有するアバランシェフォトダイオード・アレ イ型デバイスの画素接点間の絶縁効果を示している。図に示す通り、絶縁構造体 Vp+(前述のVdc2)への印加電圧が検査済みデバイスに対し200ボルトを超 えた時点で、隣接する絶縁画素接点Ipzで検出された漏れにより、約90nA〜40nA 未満まで落下している。これは、接合部に形成された空乏領域に接している絶縁 構造体にバイアスがかけられて形成されると同時に、第1層の非空乏半導体領域 をピンチオフしている空乏領域により生じたものである。電圧Vp+の最大値は、 絶縁構造体を形成するp+リングまたはグリッドの降伏電圧であることは言うまで もない。 本発明の前記実施例では、アバランシェフォトダイオードの受光面の対応する 空間位置に入射している光の他の輝度とは無関係に信号をそれぞれ発信すること ができる底面に形成された複数の接点を有するアバランシェフォトダイオード・ アレイ型デバイスについて説明を行なった。互いに隣接する接点間の絶縁状態は 、キャビティ内にこのような接点を、アバランシェフォトダイオードにバイアス 電圧を印加して形成された空乏領域に最も近い位置に配置することによってさら に強化される。また、この絶縁状態は、接点に隣接する絶縁構造体を形成するこ とによっても強化され、また、絶縁構造体に逆方向のバイアスを印加して絶縁効 果を高めることもできる。 本発明の好適な実施例について、以上、図を参照しながら説明がなされ、かつ 本発明の基本的で新規な特徴が示されてきたが、本発明の精神を逸脱しない限り 、当業者によって、その使用はもちろんのこと、図に示すような装置の詳細につ いて様々な省略、置換、および変更を行なえることは言うまでもない。したがっ て、本発明は、前記の説明によってその範囲を限定されるものではなく、添付し た特許請求の範囲によって定められるものとする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 シドロフ,アナトリイ アイ. ロシア.125413 モスクワ,フロスカヤ, 27―296 【要約の続き】 より、隣接する接点が互いに電気的に絶縁される。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.第1のタイプの半導体物質から成る第1層と、 第2のタイプの半導体物質から成る第2層であって、両層の間に接合部が形成 されるよう前記第1層の上に配置され、受光面の範囲を定める第2層と、 前記第1層に第1の空乏領域が形成されるように、また、接合部に逆方向のバ イアスが印加されたときに、受光領域を通ってデバイスに浸透する光子に反応し て、電荷キャリアのなだれ現象が発生するように、接合部を横切る第1の電圧を 印加する電圧源と、 半導体物質から成る前記第1層の表面に形成された複数の接点であって、その 各々が、前記受光領域の該当位置にある前記デバイスに浸透する光子に反応して 電荷キャリヤを受け取り、前記デバイスの前記受光面に入射した光の空間分布を 示す信号を提供する複数の接点と、 隣接する接点間を電気的に絶縁するために、半導体物質から成る前記第1層に 形成された少なくとも1つの絶縁構造体と、 を含むアバランシェフォトダイオード・アレイ型デバイス。 2.前記絶縁構造体は前記第2のタイプの半導体物質から構成されていること を特徴とする請求項1に記載のデバイス。 3.電気的接合部が、前記絶縁構造体と前記第1半導体層の周辺物質との間に 形成されるように選択された半導体物質により、前記絶縁構造体が形成されるこ とを特徴とする請求項2に記載のデバイス。 4.前記絶縁構造体が、前記第1半導体層の前記表面から前記第1半導体層の 前記第1空乏領域内へ内側に延びることを特徴とする請求項3に記載のデバイス 。 5.半導体物質から成る前記第1層について、前記絶縁構造体に電気的にバイ アスが印加されることにより、前記第1半導体層に第2の空乏領域が形成され、 互いに隣接する接点間が、前記絶縁構造体と、前記第2空乏領域により生じた前 記第1半導体層の抵抗率の高い領域の両方によって区切られることを特徴とする 請求項1に記載のデバイス。 6.前記第2の空乏領域が前記第1の空乏領域まで延びるように前記絶縁構造 体に第2のバイアス電圧を印加することを特徴とする請求項5に記載のデバイス 。 7.前記絶縁構造体が、隣接する接点間の前記半導体層の前記表面に形成され る少なくとも21つの溝から成ることを特徴とする請求項1に記載のデバイス。 8.前記少なくとも1つの溝が、隣接する接点間に介在するように前記表面に 配置されていることを特徴とする請求項7に記載のデバイス。 9.前記溝が前記代1の空乏層まで延びていることを特徴とする請求項7に記 載のデバイス。 10.前記絶縁構造体が、第2のバイアス電圧が前記溝内の前記半導体物質に 印加されることにより第2の空乏層が生成されることを特徴とする、前記溝内に 配置された半導体物質から成る層をさらに具備することを特徴とする請求項7に 記載のデバイス。 11.前記第2電圧が、前記第1の空乏層と第2の空乏層が互いに一致して、 前記第2半導体物質の隣接する領域をピンチオフするように選択されることを特 徴とする請求項10に記載のデバイス。 12.キャビティが、前記接合部の方向へ前記第1層内の内側に向かって延び るように前記第1の半導体層に形成されると同時に、前記接点とその上に形成さ れる前記少なくとも1つの絶縁構造体を有する前記第1層の前記表面が、前記キ ャビティの内面により構成されることを特徴とする請求項11に記載のデバイス 。 13.前記キャビティが、前記第1層内へ第1の距離だけ延びていると同時に 、前記少なくとも1つの絶縁構造体が、前記第1の面から第2の距離だけ延びて おり、前記少なくとも1つの絶縁構造体が前記空乏領域内へ延びた状態になるよ うに、前記第1の距離と前記第2の距離が選択されることを特徴とする請求項1 2に記載のデバイス。 14.前記絶縁構造体が、隣接する接点間が電気的に絶縁されるように、前記 キャビティの前記内面に形成された固体の絶縁構造体により構成されることを特 徴とする請求項12に記載のデバイス。 15.前記絶縁構造体が、前記絶縁構造体と前記第1半導体層の周辺物質との 間に電気的接合部が形成されるように選択された半導体物質により形成されるこ とを特徴とする請求項14に記載のデバイス。 16.前記絶縁構造体が、前記キャビティの前記内面から前記第1半導体層の 前記第1空乏領域内に内側に延びていることを特徴とする請求項15に記載のデ バイス。 17.前記第1の半導体層について、前記絶縁構造体がバイアスがかけられる ことにより、前記第1半導体層に第2の空乏領域が形成され、隣接する接点が、 前記絶縁構造体と前記第2空乏領域により生じた前記第1半導体層の抵抗率の高 い領域との双方によって区切られることを特徴とする請求項14に記載のデバイ ス。 18.前記第2の空乏領域が前記第1の空乏領域まで延びるように、前記絶縁 構造体に第2のバイアス電圧が印加されることを特徴とする請求項17に記載の デバイス。 19.前記第1の半導体物質が、約30オームセンチメートル〜100オーム センチメートルの範囲内にある抵抗率を有するnドーピングが施されたシリコン から成り、前記第2の半導体物質が、約1015ドーパントアトム/立方センチメ ートル〜1018ドーパントアトム/立方センチメートルの範囲内にあるピークド ーピング濃度を有するpドーピングが施されたシリコンから成ることを特徴とす る請求項1に記載のデバイス。 20.前記第2の半導体層が、前記第1層の上に配置されることにより、両層 の間に接合部が形成され、前記接合部が約0.5平方センチメートルよりも大き く、前記第2層により受光面が定まることを特徴とする請求項1に記載のデバイ ス。 21.第1のタイプの半導体物質から成る第1層と、 第2のタイプの半導体物質から成る第2層であって、両層の間に接合部が形成 されるよう前記第1層の上に配置され、受光面の範囲を定めることを特徴とする 第2層と、 前記第1層に第1の空乏領域が形成されると同時に、接合部に逆方向のバイア スが印加されたときに受光領域を通ってデバイスに浸透する光子に反応して電荷 キャリアのなだれ現象が発生するように、前記接合部を横切る第1の電圧を印加 する電圧源と、 半導体物質から成る前記第1層の表面に形成された複数の接点であって、その 各々が、前記受光領域の該当位置にある前記デバイスに浸透する光子に反応して 電荷キャリヤを受け取り、前記デバイスの前記受光面に入射した光の空間分布を 示す信号を提供する複数の接点と、 隣接する接点間を電気的に絶縁するために、半導体物質から成る前記第1層に 形成された複数の絶縁構造体であって、その各々の幅が、各絶縁構造体と隣接す る絶縁構造体との間の距離よりも少ない複数の絶縁構造体と、 を含むアバランシェフォトダイオード・アレイ型デバイス。 22.前記複数の絶縁構造体が、隣接する接点間に形成された溝から成ること を特徴とする請求項21に記載のデバイス。 23.前記複数の絶縁構造体が、隣接する接点間に介在するように前記第1層 に形成された第2のタイプの半導体物質から成ることを特徴とする請求項21に 記載のデバイス。 24.中にキャビティが形成された第1のタイプの半導体物質から成る第1層 と、 第2のタイプの半導体物質から成る第2層であって、両層の間に接合部が形成 されるよう前記第1層の上に配置され、受光面の範囲を定める第2層と、 前記第1層に第1の空乏領域が形成されると同時に、接合部に逆方向のバイア スが印加されたときに受光領域を通ってデバイスに浸透する光子に反応して電荷 キャリアのなだれ現象が発生するように、前記接合部を横切る第1の電圧を印加 する電圧源と、 半導体物質から成る前記第1層に形成された前記キャビティ内の複数の接点で あって、その各々が、前記受光領域の該当位置にある前記デバイスに浸透する光 子に反応して電荷キャリヤを受け取り、前記デバイスの前記受光面に入射した光 の空間分布を示す信号を提供する複数の接点と、 を含むアバランシェフォトダイオード・アレイ型デバイス。 25.隣接する接点間が電気的に絶縁されるように、前記キャビティ内に形成さ れた少なくとも1つの絶縁構造体をさらに具備する請求項24に記載のデバイス 。
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