JP2002506146A - 遊離ポリエステル添加物を混合する着色されたポリアミド成型物 - Google Patents

遊離ポリエステル添加物を混合する着色されたポリアミド成型物

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Abstract

(57)【要約】 ポリアミドポリマーと、ポリマー担体中に分散した顔料と、ポリマー混合物の重量に基づいて約2分の1から9パーセントの遊離ポリエステルとのポリマー混合物から形成される成型物を開示する。また、ポリマー混合物を溶融して混合し、成型物に形作る成型物の製造方法についても開示している。本発明は特にマルチフィラメント糸の形成用として適しており、本発明を使用することによって難紡糸顔料を含有する糸の紡糸が容易となる。本発明は従来型のポリアミド溶融紡糸技術を用いて有利に使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) (発明の分野) 本発明は、一般に、添加物を含有する基材ポリマーから成型物を製造する方法
に関しており、詳細には、着色されたポリアミド基材ポリマーにポリエステルポ
リマーを添加し、そのポリマー混合物をマルチフィラメント糸に紡糸する方法に
関する。
【0002】 (従来技術の説明) 着色されたポリアミド糸を市場で入手できるようになってから長年がたつ。
【0003】 顔料は溶融したポリアミド基材ポリマーに、直接またはポリマー担体材料に分
散してから加える。ポリマー担体材料はポリアミドポリマー中の顔料の分布を容
易にする。ナイロン6,6基材ポリマーで通常使用する担体にはナイロン6とナ
イロン6/6,6/6,10のターポリマーが含まれる。一般にポリマー担体の
溶融温度は基材ポリマーのそれよりも低くなくてはならない。担体材料中に分散
した顔料を基材ポリアミドとブレンドし、押出機中で溶融し成型物に加工する。
仕上がり品中でポリマー担体材料は顔料粒子に「結合」したままになっている。
つまり、ポリマー担体材料は顔料粒子と密接に会合したままになっており、顔料
粒子から「解離した」「遊離の」別個の存在としては検出できない。そのような
糸にはカーペット用糸としての特別な適性が見出されており、染色不要でカーペ
ットの製造ができる。そのうえ、糸の色はポリマー中でしっかりと付着しており
、その糸を、染色したナイロン糸よりも、光および化学処理の影響に対して耐性
があるものにする。
【0004】 着色されたポリマーから繊維を紡糸する1つの不都合は、顔料によってはポリ
マーの紡糸を困難にすることである。このような難紡糸顔料にはフタログリーン
、フタロブルー、ガスブラック、アンチモンクロムチタン酸塩、アントラキノン
、ペリレンレッド、コバルトブルー、ランプブラック、カルバゾールバイオレッ
ト、キナクリドン、インダントロンブルー、およびこれらのブレンドが含まれる
。これらの顔料は凝集して紡糸切れ(spinning breaks)を起こすか、または核
剤として作用し、ポリアミドの急速な結晶化、したがって高い延伸張力そして紡
糸切れを起こすことになる。これら顔料粒子のいくつかには紡糸切れの原因とな
るのに十分な表面の粗さまたは大きさがある。紡糸に関係するその他の問題は熱
ロールにかける前の延伸が劣ること、供給ロール上の糸の巻き付き(wraps)お よび切断フィラメント量が過多なことである。
【0005】 ポリエステルおよびポリアミドのポリマーを組み合わせ、そのポリマー混合物
を紡糸してマルチフィラメント糸にすることは知られている。米国特許第3,5
49,741号(Caison他)はそのような方法を代表するものである。こ
の特許はポリマー混合物からのカーペット用の糸の製造について開示しており、
そのポリマー混合物は、ポリアミド基材ポリマーと、ポリマー混合物の重量に対
して10重量パーセント(%)から40重量パーセント(%)のポリエステルと
を含有する。ポリマー混合物は、任意で無機および有機顔料を含む様々な添加物
を含有させてもよい。この方法で製造される糸の中では、ポリエステルは顔料粒
子から「解離した」「遊離の」別個の存在として検出できる。
【0006】 Caison他の特許に記載されている方法では非従来型のナイロン紡糸構成
部品、つまり、異常に大きい紡糸口金の細孔断面積(7×10-4平方インチより
大きい)および標準をかなり上回る(40〜50に対し70〜120)フィラメ
ントの繊維化レベルを必要とする。フィラメントの繊維化レベルの向上は、細孔
の大きさ、溶融したフィラメントの繊維化および固形化したフィラメントの延伸
の組み合わせ効果によって達成される。そのように大きい紡糸口金の細孔サイズ
およびそのように増大した繊維化レベルによってCaison他の方法は従来の
ナイロン溶融紡糸方法とは区別される。
【0007】 前記の事柄を考慮すると難紡糸顔料を含有するポリマーから許容レベルの紡糸
切れおよび切断フィラメント量でナイロン糸を紡糸することが望ましいものと考
えられる。さらに、そのような方法にとって従来型のナイロン溶融紡糸技術を使
用することが望ましいものと考えられる。
【0008】 (発明の概要) 本発明は、以下の成分、(i)ポリアミドポリマー、(ii)ポリマー担体中
に分散した顔料、および(iii)成分(i)プラス(ii)プラス(iii)
の約2分の1(0.5)から約9重量パーセントの遊離ポリエステルを含むマル
チフィラメント糸などの着色されたポリアミド成型物に関する。より好ましくは
、遊離ポリエステルは成分(i)プラス(ii)プラス(iii)の約3から約
5重量パーセントである。遊離ポリエステルはポリ(エチレンテレフタレート)
、ポリ(トリメチレンテレフタレート)、ポリ(テトラメチレンテレフタレート
)並びにそれらのコポリマーおよびブレンドからなる群から選択するが、ポリ(
エチレンテレフタレート)が最も好ましい。ポリアミドポリマーはナイロン6、
ナイロン6,6並びにそれらのコポリマーおよびブレンドからなる群から選択す
る。
【0009】 また、本発明は、 a)成分 (i)ポリアミドポリマー、 (ii)ポリマー担体中に分散された顔料、および (iii)成分(i)プラス(ii)プラス(iii)の重量に対して約2分
の1(0.5)から約9パーセントの遊離ポリエステル を組み合わせてポリマー混合物を形成する工程と、 b)前述のポリマー混合物を溶融し混合する工程と、 c)前述のポリマー混合物を成型物に押し出して凝固させる工程とを含む着色
されたポリアミド成型物の製造方法にも関する。
【0010】 本発明の別の態様は、従来型のナイロン溶融紡糸技術を使用して、着色された
ポリアミドマルチフィラメント糸を製造するための改良された方法に関する。こ
の改良された方法は、 a)成分 (i)ポリアミドポリマー、 (ii)ポリマー担体中に分散された顔料、および (iii)成分(i)プラス(ii)プラス(iii)の重量に対して約2分
の1(0.5)から約20パーセントの遊離ポリエステル を組み合わせてポリマー混合物を形成する工程と、 b)前述のポリマー混合物を溶融し混合する工程と、 c)ポリマー混合物を紡糸口金から押し出してフィラメントを形成する工程と
を含む。
【0011】 「従来型ナイロン溶融紡糸技術」とはポリマーを押し出すのに従来型の溶融紡
糸構成部品(すなわち、紡糸口金が細孔当り約3×10-4から12×10-4平方
インチまでの範囲の細孔断面積を有する)を使用し、空気または液体を使って押
し出したフィラメントを凝固し、そしてフィラメントを延伸ロール上で40から
50の繊維化レベル(繊維化=SA/qの式に従って測定)で延伸することを意
味する。
【0012】 (発明の詳細な説明) 本発明は、着色されたポリアミド成型物、とりわけ着色されたナイロンマルチ
フィラメント糸の製造に有用である。本発明は従来型ナイロン溶融紡糸処理によ
るそのような糸の製造に最も適している。
【0013】 図1は熱可塑性ポリマー糸Yを製造する装置10の高度に様式化した概略図で
ある。装置10には1つまたは複数の紡糸パック12があって、それぞれ紡糸口
金板12Pを備え、そこを通る細孔12Cを有している。紡糸口金板12Pの細
孔12Cは製造される糸YのフィラメントFに所望の型を付与するようにかたど
られている。ポリマーはトランスファライン26から紡糸パック12に供給され
る。糸またはその他の成型物に紡糸できるどんなポリアミドポリマーも使用でき
る。好ましくは、ポリアミドは、ナイロン6、ナイロン6,6並びにそれらのコ
ポリマーおよびブレンドから選択される。ポリアミドは30から150の範囲に
あるギ酸相対粘度を有する。ポリアミドはまたナイロン6,12、ナイロン4,
6、ナイロン6/I/T、ナイロン6,10、ナイロン12,12、ナイロン1
2、ナイロン6,9、ナイロン11並びにそれらのコポリマーおよびブレンドか
ら選択することもできる。これらのポリアミドは、難燃剤、抗菌物質、酸化防止
剤、核剤、静電防止剤、伝導率増加剤、接着促進剤、潤滑剤、加工助剤、安定剤
、蛍光剤および光沢剤、架橋剤、および防汚添加剤を含む公知の添加剤を含有し
てもよい。また、糸以外の成型物は添加剤として充填剤とガラス繊維を含有して
もよい。
【0014】 着色されたナイロンのマルチフィラメント糸で、特に切れ目がなくかさだかい
フィラメントの糸を製造するために使用するときは、基材となるポリアミドポリ
マー中に公知のコモノマーをいくらか含有させておくことが好ましい。例として
は5−スルホイソフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、2−メチル1,5−
ペンタメチレンジアミンおよびこれらのブレンドなどがある。これらのコモノマ
ーは、着色されたポリマーの結晶化の割合を低下させ、着色されたポリアミドポ
リマーを紡糸する能力を改良する。これらのコモノマーは、好ましくは重量で繊
維の4分の1パーセント(0.25%)から30パーセント(30%)の範囲内
で加える。5−スルホイソフタル酸はポリマーの耐汚染性を増すのでカーペット
繊維用として特に適している。
【0015】 フィラメントに紡糸するのに適するナイロンポリマーは2つのよく知られた供
給方式のどちらかで作成し、トランスファライン26に送り込む。「連続重合」
方式として知られる供給方式の1つによる場合は、ナイロンポリマーを所望の分
子量にするために必要な温度および圧力などの条件を維持できるように設計した
容器セット30中で、連続重合によって、ポリマーをその構成要素から形成する
。「フレーク供給溶融押し出し」方式として知られる別の供給方法による場合は
、ナイロンポリマーのペレットを供給ホッパー40からコンディショナ42を経
由してスクリュー溶融型押出機44のスロートに供給する。コンディショナ42
はポリアミドポリマーをその相対粘度を増大させるために一定の温度で指定した
滞留時間保持する役割を果たす。ナイロンの相対粘度は押出機44の中で必要な
レベルまでさらに増大する。
【0016】 いずれの場合もポリマーは、次に、添加物または顔料濃縮物と混合し、トラン
スファライン26を通して紡糸パック12へポンプ輸送する。ポリマーは、フィ
ラメントに押し出し加工する前に、ろ過しなければならない。ろ過を達成するた
めには、一般に、金属粉および/または砂を紡糸口金板12Pの直前で使用する
【0017】 ポリマーは紡糸パック12に送り込む前に十分混合する必要がある。これはト
ランスファライン26内に入れるエレメントを混合することによって達成される
。この目的に適したミキサとしては、Chemineer―Kenics社(マ
サチューセッツ州ノースアンドーヴァー)およびKoch Engineeri
ng Company社(カンザス州ウィッチトー)から入手できるようなスタ
ティックミキサ、および、Barmag社(ドイツ国レムシャイト)から入手で
きるようなダイナミックミキサなどがある。
【0018】 フィラメントFを紡糸口金板12Pから押し出した後に、急冷室16中で冷却
用の流体を流して凝固させる。フィラメントFを凝固させた後、ローラー20の
ところで糸Yに仕上げオイルを塗ってこれから先の加工処理を助ける。糸Yを続
いて供給ロール22の上に通すとそれが糸を延伸ロールのセット24に進める。
延伸した後、糸Yは、高テナシティ糸向けの工程におけるさらに進んだ延伸、あ
るいは、切れ目がなくかさだかの、または、テクスチャード加工糸向けの工程に
おける衝突ジェット中での空気または蒸気による衝突などのさらなる加工処理を
任意で受ける。最後に糸Yは、販売用またはさらなる加工処理用として、典型的
には筒に巻き取って束にする。
【0019】 本発明用として適する顔料は、ポリマー担体材料中に分散した顔料粒子を含む
顔料濃縮ペレットの形を取るものが好ましい。ポリマー担体材料は顔料がポリア
ミドポリマー全体にくまなく分布するのを容易にする。本発明で使用する顔料に
は二酸化チタン、有機顔料、無機顔料およびそれらを組み合わせたものが含まれ
る。ポリマー中に組み込むとそのポリマーの紡糸を阻害するという意味で特に厄
介なことがわかっている顔料としては、フタログリーン、フタロブルー、ガスブ
ラック、アンチモンクロムチタン酸塩、アントラキノン、ペリレンレッド、コバ
ルトブルー、ランプブラック、カルバゾールバイオレット、キナクリドン、イン
ダントロンブルー、これら単独、これら同士をブレンドしたもの、および/また
はこれらと他の(難紡糸性の小さい)顔料および/または添加物とをブレンドし
たものが含まれる。
【0020】 「従来型ナイロン溶融紡糸技術」という用語が本出願書類で使用されるときは
、少なくとも、(1)ポリマーを押し出すのに従来型の溶融紡糸構成部品(すな
わち、紡糸口金板12Pが細孔当り約3×10-4から12×10-4平方インチま
での範囲の細孔12Cの断面積を有する)を使用することと、(2)急冷室16
で空気または液体を使って押し出したフィラメントを凝固させることと、(3)
糸Yを延伸ロール24上で式、 繊維化度=SA/q (1) 式中、Sは供給ロール22の速度、 Aは細孔12Cの断面積、そして qは細孔12C当りの体積流量、 に従って測定したときの繊維化度レベル40から50で延伸することとを含む
ことを意味する。
【0021】 本発明によれば、ポリエステルポリマーをポリアミド基材ポリマーに加えてポ
リマー混合物を作成し、続いてこれを紡糸パック12に送り込む。添加物ポリマ
ーとして用いるのに適するポリエステルとしては、ポリ(エチレンテレフタレー
ト)、ポリ(トリメチレンテレフタレート)、ポリ(テトラメチレンテレフタレ
ート)、並びにそれらのコポリマーおよびブレンドが含まれるが、ポリ(エチレ
ンテレフタレート)が最も好ましい。このポリエステルは、好ましい実施形態と
しては、低い水分含有量、ポリアミド基材ポリマーのそれよりも低い溶融温度、
および、0.35から1.2の範囲の固有粘度を有する。
【0022】 ポリエステルは繊維またはフィルム事業からの産業の後廃棄物、またはペット
(ポリ(エチレンテレフタレート))ボトル樹脂のような消費者の後廃棄物をリ
サイクルしてもよい。使用するナイロンポリマーもまたリサイクル品を含有して
もよい。
【0023】 使用するナイロン供給方式の種類によってポリエステルを加えるべき場所が決
まる。連続重合方式の場合、ポリエステルを溶融し、ポリアミドポリマー溶融物
を送るトランスファライン26中に、注入バルブを通して高圧で注入する。参照
番号34のところで示すようにポリエステル(「P/E」)はトランスファライ
ン26中の同じ位置で顔料とともに注入する。あるいは、ポリエステルは顔料を
添加する位置から間隔を置いた上流または下流のいずれかの位置36で注入する
【0024】 フレーク供給溶融押出方式においては、ポリエステルは、スクリュー溶融型押
出機44のスロートまたは入り口44Tからペレットの形でポリアミド基材ポリ
マーに加えられる。参照番号48で示すように、ナイロンのペレット、顔料濃縮
ペレットおよびその他任意の添加物も同じ位置から押出機中に供給する。適当な
公知の技術、たとえば、重量計測供給機(gravimetric feeder)50、または重
量計測供給機を連ねたマルチ供給機として知られるものも使用できる。本発明で
用いるのに適するマルチ供給機は1997年4月3日にWO97/11830と
して発行された国際出願PCT/US96/15339に開示されている。
【0025】 図2に示したのは、本発明の方法に従って製造された糸のフィラメント断面部
分の写真像を高度に様式化して図示したものである。図の元になるものとして用
いた写真は、透過型電子顕微鏡を用いて54000倍の倍率で撮ったものである
が、この図面は特定の尺度を推定すべきものではない。図2に示すように成型物
の描写の中ではポリアミド材料と顔料およびそのポリマー担体は互いに溶融しお
互いの識別ができない。ポリマー担体材料は顔料粒子に「結合」したままになっ
ている。つまり、ポリマー担体材料は顔料粒子と密接に会合したままになってお
り、顔料から分離したものとしては検出できない。これらの材料は遠景の「海」
Sになぞらえることができるものを形成し、そこには分離した環状の「島」Iと
材料の黒い斑点Dが見られる。黒い斑点Dは顔料粒子をあらわすが、それと会合
しているポリマー担体は見えない。島Iは本発明の方法に従って基材ポリマー中
に加えた「遊離の」ポリエステル添加物の塊をあらわす。「遊離ポリエステル」
とは、顔料粒子から「解離した」、または会合していない別個の存在として成型
物中に現れるポリエステルを意味する。遊離ポリエステルの断面を示す島Iは約
0.01μmと約5μmの間の直径を有する。
【0026】 本発明の1つの実施形態においては、ポリアミド基材ポリマーに加える遊離ポ
リエステルの量は、(i)ポリアミドポリマー成分、(ii)ポリマー担体を含
む顔料成分、および(iii)遊離ポリエステル成分の重量の合計の約0.5%
から約9%である。ポリアミドポリマー成分の重量にはポリマー中に存在するい
かなる添加物も含まれることに留意されたい。より好ましくは、ポリアミド基材
ポリマーに加えられる遊離ポリエステルの量は、(i)ポリアミドポリマー成分
、(ii)ポリマー担体を含む顔料成分、および、(iii)遊離ポリエステル
成分の重量の合計の約3%から約5%である。ポリアミドポリマー成分の重量に
はポリマー中に存在するいかなる添加物も含まれることに再度留意されたい。一
般に、添加される遊離ポリエステルの量は、所望する最終用途特性(たとえば、
光沢、色相、弾力性、汚れ、耐汚染性および耐光性)および作業上の問題(たと
えば、紡糸切れの起こり具合、均一性、および特殊顔料を使用する場合の紡糸の
可能性)に応じて変化させる。マルチフィラメント糸の製造方法が、(本明細書
で説明した)「従来型ナイロン溶融紡糸技術」の範囲内にある紡糸口金細孔サイ
ズ、急冷、および繊維化レベルを使用する場合は、ポリエステル添加量の範囲は
(i)ポリアミドポリマー成分、(ii)ポリマー担体を含む顔料成分、および
、(iii)遊離ポリエステル成分の重量の合計の約0.5%と約20%の間で
ある。
【0027】 図2は断面図のため、遊離ポリエステルの塊は二次元部分として見える。しか
しながら、実際の成型物、すなわち糸、にあっては遊離ポリエステルは実際には
、糸の各ポリアミドフィラメントに沿った軸方向に伸びた平行に走るすじとして
現れると理解すべきである。
【0028】 上記の範囲でポリエステルを添加すると、上で列挙した難紡糸顔料を含有する
ポリアミドポリマーの紡糸が容易になることが見出された。
【0029】 本発明は様々な延伸比、したがって、たとえば、延伸比2.5から3.0を用
いて製造するカーペット繊維および延伸比3から5を用いて製造するデニールの
小さい産業用糸などの最終用途の要求に合致する様々な糸のテナシティレベルを
利用することで糸の製造に適用できる。
【0030】 本発明は単一のポリマー相から製造される糸に限定される必要はない。複合糸
のような多相構造は、1個または複数の相を用い、本発明に従う遊離ポリエステ
ルを含有する着色されたポリアミド基材ポリマーから製造される糸を形成するこ
とによって、生成することができる。遊離ポリエステルに適用される前記のパー
センテージの制限は、ポリアミドポリマー成分と、顔料成分と、遊離ポリエステ
ル成分とを含有する相の重量に関して決定されることを理解されたい。
【0031】 試験法 延伸パーセント 糸スピードは、延伸ロールの手前約2分の1インチの位置でレーザドップラー
速度計を用いて測定された。測定速度を延伸ロールの速度で割って延伸パーセン
トを求めた。
【0032】 実施例 本明細書に記載した実施例および対照例においては、他に特定しない限り、着
色されたポリアミド糸の溶融紡糸には以下の方法を用いた。
【0033】 ナイロン6,6コポリマーまたはターポリマーのペレットを固相重合容器(コ
ンディショナ)中で6時間にわたって調整し、相対粘度を増大し、ポリマーの水
分含有量を減少させた。ポリマーのペレットを次に重量計測供給機を用いて、ノ
ースカロライナ州シャーロットのBerstoff Corporation社
から供給された40ミリメータの二軸スクリュー押出機のスロートに供給した。
また、押出機のスロートから顔料濃縮ペレットおよび銅濃縮ペレットも加えた。
この銅濃縮ペレットはナイロン6中に分散された23.6%のCuI/KBrを
含有しており、糸中に銅が60ppmとなるように加えられた。ポリマーと添加
物ペレットの押出機中の滞留時間は約30から45秒であった。溶融ポリマーを
ノースカロライナ州サンフォードのZenith Pumps社から調達した計
量ギアポンプを用いて、平方インチあたり約1500ポンドの圧力でトランスフ
ァラインにポンプ注入した。トランスファラインは17デニールのフィラメント
線密度および1235デニールの糸線密度を有するマルチフィラメント糸を押し
出す紡糸口金にポリマーを運ぶ。トランスファラインには溶融ポリマーをブレン
ドするためのスタティックミキサーが備えられている。トランスファライン中の
ポリマーの滞留時間は約3.5分であった。紡糸口金を通って押し出された後、
フィラメントは流速1分間に300立方フィートおよび華氏50度の温度を有す
る空気で急冷した。一次仕上げ剤を糸に塗布した。糸は次に供給ロールおよび延
伸比が2.73となるような速度を有する延伸ロールのセットの上を通した。延
伸ロールの温度は175℃であった。延伸された糸を200℃および平方インチ
あたり125ポンド圧力の空気によるバルキングジェットでかさだかにされた。
かさだかにされた糸は一連のレットダウンロール上で緩和させ、最後に筒に巻き
取って糸パッケージを作成した。
【0034】 対照例1 ナイロン6,6コポリマーペレットは3重量%の5−スルホイソフタル酸を含
有しており、このナイロンペレットを198℃で調整した。使用した顔料濃縮物
は、ナイロン6とデラウェアー州ウィルミントンのイー・アイ・デュポン・ドゥ
・ヌムール・アンド・カンパニー社から入手できる、ナイロン6、ナイロン6,
6およびナイロン6,10のElvamide(登録商標)ターポリマーとから
なる担体中に、フタログリーン顔料を25%の配分で分散させたものであった。
この顔料濃縮物を糸中の顔料が0.3%になる割合で加えた。
【0035】 使用した紡糸口金は、4個の軸方向の空隙と、ほぼ正方形をした断面の形を有
する糸を生じた。
【0036】 乏しい紡糸性能、つまりフィラメントの切断が多いことおよび供給ロールおよ
び延伸ロールの周りへの巻き付きを観察した。結果として許容可能な糸はほとん
ど収集できなかった。
【0037】 糸のスピードを、延伸パーセント、または糸が十分な延伸のどこまで接近して
いるかを確定できるように延伸ロール上を通過するまさに直前の点で測定した。
糸が延伸ロールに到達する前に十分に延伸されていればいるほど紡糸性能はより
良好である。この延伸パーセントは31%であると判定した。
【0038】 実施例1 ポリアミドポリマー成分、顔料成分および遊離ポリエステル成分の重量の合計
に対し9重量%のポリ(エチレンテレフタレート)を加えて、対照例1の手順を
用いた。ポリ(エチレンテレフタレート)を、アナターゼ型TiO2を0.1% 含有するペレットとして、押出機のスロートで重量計測供給機を使用して加えた
【0039】 糸を紡糸するのに困難性は何もなかった。すなわち、フィラメントの切断も供
給ロールまたは延伸ロールの周りへの巻き付き(wraps)もなかった。トランス ファラインの横切った圧力差または詰め込み圧による溶融粘度の変化は測定した
ところ顕著なものではなかった。この延伸パーセントは42.0%であると判定
した。
【0040】 対照例2 ナイロン6,6コポリマーペレットは1.25重量%の5−スルホイソフタル
酸を含有しており、このナイロンペレットを193℃で調整した。使用された顔
料濃縮物は、ナイロン6/Elvamide担体中にフタログリーン顔料を25
%の配合で分散したものである。この顔料濃縮物を糸中の顔料が0.3%になる
割合で加えた。
【0041】 使用された紡糸口金は、4個の軸方向の空隙と、ほぼ正方形をした断面の形を
有する糸を生じた。
【0042】 フィラメントの切断が多く、供給ロールおよび延伸ロールの周りに巻き付く乏
しい紡糸性能が観察された。結果として許容可能な糸はほとんど収集できなかっ
た。この延伸パーセントは33.1%であると判定した。
【0043】 実施例2 ポリアミドポリマー成分、顔料成分および遊離ポリエステル成分の重量の合計
に対し9重量%のポリ(エチレンテレフタレート)を加えて、対照例2の手順を
用いた。ポリ(エチレンテレフタレート)を、アナターゼ型TiO2を0.1% 含有するペレットとして、押出機のスロートで重量計測供給機を使用して加えた
【0044】 糸を紡糸するのに困難性は何もなかった。すなわち、フィラメントの切断も供
給ロールまたは延伸ロールの周りへの巻き付きもなかった。トランスファライン
の横切った圧力差または詰め込み圧による溶融粘度の変化は測定したところ顕著
なものではなかった。この延伸パーセントは40.5%であると判定した。
【0045】 実施例3 ポリ(エチレンテレフタレート)の添加割合をポリアミドポリマー成分、顔料
成分および遊離ポリエステル成分の重量の合計に対し6重量%とした以外は実施
例2の手順を用いた。
【0046】 糸を紡糸するのに困難性は何もなかった。すなわち、フィラメントの切断も供
給ロールおよび延伸ロールの周りへの巻き付きもなかった。トランスファライン
の横切った圧力差または詰め込み圧による溶融粘度の変化は測定したところ顕著
なものではなかった。この延伸パーセントは41%であると判定した。
【0047】 対照例3 ナイロン6,6コポリマーペレットは3.0重量%の5−スルホイソフタル酸
を含有していた。このナイロンペレットを203℃で調整した。「Coal(石
炭)」として知られる着色された糸を製造するために、ガスブラック(ブラック
64)、ブルー61とも呼ばれるフタロブルー(赤味)、およびペリレンレッド
(レッド60とも呼ばれる)の顔料が含まれる一連の顔料濃縮物を使用した。こ
れらの濃縮物を、予め決めておいたそれぞれの供給割合で加えるのに、マルチ供
給機を使用した。
【0048】 使用した紡糸口金は三裂の断面を有する糸を生じた。
【0049】 フィラメントの切断が多く、供給ロールおよび延伸ロールの周りに巻き付く乏
しい紡糸性能が観察された。結果として許容可能な糸はほとんど収集できなかっ
た。この延伸パーセントは47%であると判定した。
【0050】 実施例4 ナイロン6,6ターポリマーペレットは、5−スルホイソフタル酸1.25%
および(イソフタル酸とメチルペンタメチレンジアミンが1:1の比率のもの)
3.5%を含有していた。このナイロンペレットを203℃で調整した。対照例
3で記した内容と同様にして、「Coal(石炭)」として知られる着色された
糸を製造するために顔料濃縮物を加えた。ポリアミドポリマー成分、顔料成分お
よび遊離ポリエステル成分の重量の合計に対し5重量%の、0.1%アナターゼ
型TiO2含有5%ポリ(エチレンテレフタレート)を、押出機のスロートで重 量計測供給機を使用して加えた。
【0051】 糸を紡糸するのに困難性は何もなかった。すなわち、フィラメントの切断も供
給ロールまたは延伸ロールの周りへの巻き付きもなかった。トランスファライン
の横切った圧力差または詰め込み圧による溶融粘度の変化は測定したところ顕著
なものではなかった。この延伸パーセントは61%であると判定した。
【0052】 実施例4のナイロンターポリマーは一般に延伸パーセントおよび紡糸性能に関
して対照例3で使用したコポリマーより劣るものと考えられているが、実施例4
で用いたようなポリ(エチレンテレフタレート)の添加によってこのポリマーが
これらの点に関して優れることが判明したことは注目すべきものと考えられる。
【0053】 対照例4 高テナシティのかさばりのないナイロン糸を製造した。ナイロン6,6ホモポ
リマーペレットを時間当たり145ポンドで押出機に供給して溶融してトランス
ファラインを通し紡糸口金まで運んだ。140本のフィラメントで全体のデニー
ルが470(フィラメント当たりのデニールは3.4)を有する糸を製造した。
この糸を延伸比3.5で延伸した。
【0054】 紺青色の顔料(ピグメントブルー61)の顔料重量で0.9%を赤およびガス
ブラック顔料とともに(糸の重量に対して全体の顔料配合が1.052%になる
ように)マルチ供給機を通して加えた。多数のフィラメントの切断、紡糸口金の
したたりや供給ロールおよび延伸ロールの周りの巻き付きなど乏しい紡糸性能が
観察された。
【0055】 実施例5 ポリアミドポリマー成分、顔料成分および遊離ポリエステル成分の重量の合計
に対し5重量%の割合でポリ(エチレンテレフタレート)を加えて、対照例4の
手順を用いた。ポリ(エチレンテレフタレート)を、0.1%の二酸化チタンを
含有するペレットの形で、重量計測供給機により二軸スクリュー押出機のスロー
トから加えた。
【0056】 糸を紡糸するのに困難性は何も観察されなかった。フィラメントの切断、供給
ロールへの巻き付きあるいは紡糸口金のしたたりはなかった。
【0057】 上述した本発明の教えの恩典を有する当業者なら、そこに様々な修正をもたら
すことができるであろう。そのような修正はすべて添付の請求の範囲によって明
確にされるように本発明の意図する中にあることを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
本発明は、本出願書類の一部をなす添付の図面とともに以下に記した詳細な説
明からより十分に理解されよう。
【図1】 本発明の方法の略図である。
【図2】 本発明による着色されたポリアミド繊維断面の写真像を表した図である。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色されたポリアミド成型物であって、成分 (i)ポリアミドポリマー、 (ii)ポリマー担体中に分散された顔料、および (iii)成分(i)プラス(ii)プラス(iii)の重量に対して約2分
    の1(0.5)から約9パーセントの遊離ポリエステル を含むことを特徴とする着色されたポリアミド成型物。
  2. 【請求項2】 遊離ポリエステルが、成分(i)プラス(ii)プラス(i
    ii)の重量に対して約3パーセントと約5パーセントとの間の量で存在するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の成型物。
  3. 【請求項3】 遊離ポリエステルが、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポ
    リ(トリメチレンテレフタレート)、ポリ(テトラメチレンテレフタレート)並
    びにそれらのコポリマーおよびブレンドからなる群から選択されることを特徴と
    する請求項2に記載の成型物。
  4. 【請求項4】 ポリアミドポリマーが、ナイロン6、ナイロン6,6並びに
    それらのコポリマーおよびブレンドからなる群から選択されることを特徴とする
    請求項3に記載の成型物。
  5. 【請求項5】 顔料が、フタログリーン、フタロブルー、ガスブラック、ア
    ンチモンクロムチタン酸塩、アントラキノン、ペリレンレッド、コバルトブルー
    、ランプブラック、カルバゾールバイオレット、キナクリドンおよび、インダン
    トロンブルーからなる群から選択されることを特徴とする請求項3に記載の成型
    物。
  6. 【請求項6】 ポリアミドポリマーが、成型物の重量に対して0.25%か
    ら30%の量で添加物を含有し、前記添加物は、5−スルホイソフタル酸、イソ
    フタル酸、テレフタル酸、2−メチル1,5−ペンタメチレンジアミンおよびそ
    れらのブレンドからなる群から選択されることを特徴とする請求項3に記載の成
    型物。
  7. 【請求項7】 成型物がマルチフィラメント糸であることを特徴とする請求
    項1に記載の成型物。
  8. 【請求項8】 着色されたポリアミド成型物の製造方法であって、 a)成分 (i)ポリアミドポリマー、 (ii)ポリマー担体中に分散された顔料、および (iii)成分(i)プラス(ii)プラス(iii)の重量に対して約2分
    の1(0.5)から約9パーセントの遊離ポリエステル を組み合わせてポリマー混合物を形成する工程と、 b)前記ポリマー混合物を溶融し混合する工程と、 c)前記ポリマー混合物を成型物に形成して凝固させる工程と、 を含むことを特徴とする製造方法。
  9. 【請求項9】 成型物がマルチフィラメント糸であり、さらに前記ポリマー
    混合物を紡糸口金から押し出してフィラメントを形成する工程を含み、遊離ポリ
    エステルが、成分(i)プラス(ii)プラス(iii)の重量に対して約3パ
    ーセントと約5パーセントとの間の量で存在することを特徴とする請求項8に記
    載の製造方法。
  10. 【請求項10】 遊離ポリエステルが、ポリ(エチレンテレフタレート)、
    ポリ(トリメチレンテレフタレート)、ポリ(テトラメチレンテレフタレート)
    並びにそれらのコポリマーおよびブレンドからなる群から選択されることを特徴
    とする請求項8に記載の製造方法。
  11. 【請求項11】 ポリアミドポリマーが、ナイロン6、ナイロン6,6並び
    にそれらのコポリマーおよびブレンドからなる群から選択されることを特徴とす
    る請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 顔料が、フタログリーン、フタロブルー、ガスブラック、
    アンチモンクロムチタン酸塩、アントラキノン、ペリレンレッド、コバルトブル
    ー、ランプブラック、カルバゾールバイオレット、キナクリドンおよび、インダ
    ントロンブルーからなる群から選択されることを特徴とする請求項10に記載の
    製造方法。
  13. 【請求項13】 ポリアミドポリマーが、成型物の重量に対して0.25%
    から30%の量で添加物を含有し、前記添加物は、5−スルホイソフタル酸、イ
    ソフタル酸、テレフタル酸、2−メチル1,5−ペンタメチレンジアミンおよび
    それらのブレンドからなる群から選択されることを特徴とする請求項10に記載
    の製造方法。
  14. 【請求項14】 ポリマー混合物を溶融し混合する工程b)を、スクリュー
    溶融型押出機を使用して行い、ポリアミドポリマー、顔料、および遊離ポリエス
    テルを押出機のスロートで合わせることを特徴とする請求項8に記載の製造方法
  15. 【請求項15】 溶融相のポリアミドポリマーをトランスファラインによっ
    て紡糸口金に運び、顔料と遊離ポリエステルの両方をトランスファライン中の溶
    融相の中に注入することを特徴とする請求項8に記載の製造方法。
  16. 【請求項16】 着色されたポリアミドマルチフィラメント糸の改良された
    製造方法において、 a)成分 (i)ポリアミドポリマー、 (ii)ポリマー担体中に分散された顔料、および (iii)成分(i)プラス(ii)プラス(iii)の重量に対して約2分
    の1(0.5)から約20パーセントの遊離ポリエステル を組み合わせてポリマー混合物を形成する工程と、 b)前記ポリマー混合物を溶融し混合する工程と、 c)従来型ナイロン溶融紡糸技術を使用して、ポリマー混合物を紡糸口金から
    押し出してフィラメントを形成する工程と を含むことを特徴とする製造方法。
  17. 【請求項17】 遊離ポリエステルが、ポリ(エチレンテレフタレート)、
    ポリ(トリメチレンテレフタレート)、ポリ(テトラメチレンテレフタレート)
    並びにそれらのコポリマーおよびブレンドからなる群から選択されることを特徴
    とする請求項16に記載の製造方法。
  18. 【請求項18】 ポリアミドポリマーが、ナイロン6、ナイロン6,6並び
    にそれらのコポリマーおよびブレンドからなる群から選択され、ポリアミドポリ
    マーが、成型物の重量に対して0.25%から30%の量で添加物を含有し、添
    加物は、5−スルホイソフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、2−メチル1
    ,5−ペンタメチレンジアミンおよびそれらのブレンドからなる群から選択され
    ることを特徴とする請求項16に記載の製造方法。
  19. 【請求項19】 ポリマー混合物を溶融し混合する工程b)を、スクリュー
    溶融型押出機を使用して行い、ポリアミドポリマー、顔料、および遊離ポリエス
    テルを押出機のスロートで合わせることを特徴とする請求項16に記載の製造方
    法。
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