JP2002505723A - 保護エレメントを備えた革或いは布製のスーツ、ジャケット又はズボンの形成方法とこの方法によって得られる衣料品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 保護すべき身体の構造に沿って形作られた部分を得るために革(1)或いは布を熱形成して、革或いは布の内部から前記構造部に発泡部材(3)を注入することを特徴とする保護エレメントを備えたスーツ、ジャケット又はズボンの形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】 保護エレメントを備えた革或いは布製のスーツ、ジャケット又はズボンの形成方 法とこの方法によって得られる衣料品 本発明は、保護エレメントを備えた革或いは布製スーツ、ジャケット又はズボ ンを形成する方法とこの方法によって得られる衣料品に係る。 オートバイ搭乗者のための革或いは布製スーツ、ジャケット又はズボンに適用 されている身体用保護エレメントは、オートバイ搭乗者が転落した時に一番負傷 又は骨折しやすいと思われる身体部分（肩、肘、膝、脛骨など）を保護するため に衝撃を吸収する十分に硬い詰め物及び又は盾で構成されていることは周知であ る。 このようなエレメントは一般的に、外側が十分に硬いプラスチックで構成され ている外側シェルと衝撃吸収の高復元性ゴムの柔らかい内部層から成る。 これらのエレメントは、（肩の場合は）スーツ或いはジャケットの裏打ちの内 部に、（膝の場合は）スーツ又はズボンの外側に備えてある適切なポケット内に 、（肘の場合は）スーツ又はジャケットの適切な内側ポケット内に、（脛骨の場 合は）スーツ又はズボンの適切な内側ポケット内に適用される。 しかしながら、これら周知の保護エレメントはある欠点を有している。つまり 、使用時と特に転落した場合において正確な位置での維持が難しく、不均一な構 造素材は保護的効果の効果的な配分を保証しないため保護が不十分であり、オー トバイ搭乗者の転落時に外側シェルを構成している剛性素材が擦り付けられるこ とによって革或いは布が引き裂かれる可能性がある。 本発明の目的は、厳密で安定性のある配置が保証されている保護エレメントか ら成るスーツ及び又はジャケット及び又はズボンを供給することによってこれら の欠点を無くすことである。 本発明の更なる目的は、保護エレメントと関連する全てのものに信頼性の高い 保護を提供するスーツ及び又はジャケット及び又はズボンを供給することである 。 本発明の更なる目的は、転落時に革或いは布の引き裂きの危険性がかなり削減 されたスーツ及び又はジャケット及び又はズボンを供給することである。 これらの目的と後述の記載で明らかにされている更なる目的は、請求項１に記 載されている保護エレメントを備えたスーツ、ジャケット、ズボンを形成する方 法によって達成される。 また、本発明は請求項４に記載の衣料品も含まれる。 添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態とその変更形態を以下に詳細 に記載する。図１は保護物を備えたスーツ部の縦断面図であり、図２はその変更 形態であり、図３はその第二の変更形態である。 図面に明らかにされているように、スーツ又はジャケット又はズボンを形成す る方法は、乾燥させている間に縮んで弾力性を高めるために革１或いは布が濡ら される第一工程から成る。 それから、革或いは布は熱形成プレスの押型の中に置かれて、その角に沿って 固定される。それからプレスを作動して、革或いは布を必要に合った肩、肘、膝 などの形状に熱形成する。 ある一定時間を置いた後で押型を開け、適切な形と大きさを持つ有孔構造シェ ル２が保護すべき身体に合うように形成される次の位置に熱形成した革或いは布 が配置される。 それから革或いは布とそれに適用されたシェルに、一方をシェルと革或いは布 の間に置き、他方をサンドイッチの様な形状になるようにシェルに被さる発泡部 材３を注入する。 次に、この方法で得られた層形成構造に約３ミリの間隔を有する二つの層から 成る布４が適用される。保護物が適用されている革片或いは布片を二つの縁に沿 って縫い合わせてバンドを形成し、それから縫い目を更に確実にするために外側 から縫って、そしてこの縫い目の外観を更に魅力的にする。 図３に示されている実施形態にはプラスチックシェルは含まれていない。この 場合、保護物はさらに柔軟であるが、望まれるレベルの保護物の達成を確実にす るために発泡部材の配置は適切でなければならない。 前記より本発明の方法は数多くの利点を提供していることは明らかである。特 に、身体保護域における適切な保護物の厳密で安定した配置を保証していて、組 み合わせの縮小性により身体保護域全体にかかる衝撃の影響を配分することがで きるので高レベルの保護となり、且つ裂け目或いは破損の危険性が高い縫い目の ほつれを除去しすることで転落時に革或いは布が引き裂かれる危険性を削減する 。

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．保護すべき身体部分の構造に沿って形作られた部分を得るために革(1)或い は布を熱形成して、革或いは布の内部から前記構造部に発泡部材(3)を注入する ことを特徴とする保護エレメントを備えたスーツ、ジャケット又はズボンを形成 する方法。 ２．発泡部材(3)を注入する前に、革の内側に有孔で十分な剛性のプラスチック を配設することを特徴とする請求項１記載の方法。 ３．前記発泡部材に有空間布(4)が配設されていることを特徴とする請求項１記 載の方法。 ４．保護すべき身体の構造に沿って形作り、そして注入する発泡部材(3)の層で 裏打ちしてある部分から成る請求項１乃至３記載の方法によって得られることを 特徴とする革或いは布製衣料品。 ５．発泡部材で挟むことにより得られる有孔構造シェル(2)をも含むことを特徴 とする請求項４記載の衣料品。 ６．シェル(7)が剛性プラスチック構造であることを特徴とする請求項５記載の 衣料品。 ７．発泡部材層が有空間布(4)で裏打ちされていることを特徴とする請求項５記 載の衣料品。