JP2002505163A - 吸入動作によって駆動させられる、流体製品投与装置 - Google Patents

吸入動作によって駆動させられる、流体製品投与装置

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JP2002505163A JP2000534259A JP2000534259A JP2002505163A JP 2002505163 A JP2002505163 A JP 2002505163A JP 2000534259 A JP2000534259 A JP 2000534259A JP 2000534259 A JP2000534259 A JP 2000534259A JP 2002505163 A JP2002505163 A JP 2002505163A
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Abstract

(57)【要約】 本発明に関わる装置は、スプレー推進剤が格納された製品貯蔵器(20)およびポンプ(30)、そして、非動作位置と制御位置との間をユーザによって移動させられる制御部材(3)、非駆動位置と駆動位置との間を移動可能な駆動部材(7)であり、制御部材が制御位置にある時に駆動位置方向へ押しやられる前記駆動部材、駆動部材(7)を非駆動位置に保持する保持位置と、前記駆動部材(7)が移動する位置との間で移動可能な保持部材(8)と、そして、前記保持部材(8)が保持位置に固定される位置と、前記保持部材が移動する位置との間を移動可能なカム部材(2)であり、格納位置方向に押しやられていて、ユーザが吸入を行うと吸入位置へ移動させられる前記カム部材と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、流体の製品を対象とする投与装置であって吸入動作によって駆動さ
せられるものに関し、さらに詳しく言えば、吸入動作によって駆動させられるエ
アゾール型の装置に関する。
【0002】 吸入動作によって駆動させられる装置(一般に、B.A.Iという用語で呼ばれ
るもの)については、それが属する技術分野ではよく知られている。この種の装
置の主な利点は、製品の投与と患者の吸入動作とが同期をとって行われるために
、製品の投与が良好に行われることが確実となる、という点である。それゆえ、
エアゾール装置(すなわち推進ガスを使って製品の投与が行われる装置)の分野
においては、これまでにも、吸入動作によって駆動させられる装置として、数多
くの種類のものが提案されている。しかしながら、これらの装置全てに共通する
問題点として、構成する部品の数が非常に多いということがある。これはつまり
、構造が複雑であり、製造および組立てに要する費用が大きくなることを意味し
、明らかに問題である。
【0003】 本発明は、吸入動作によって駆動させられる型の流体製品投与装置であって、
信頼性の高い形で動作すると共に構造が単純で製造および組立てのコストが低く
てすむもの、を提供することを目的とする。
【0004】 また、本発明は、吸入動作によって駆動させられる型の流体製品投与装置であ
って、信頼性の高い形で動作すると共に、あまり強く吸引しなくても製品の投与
が開始されるもの、を提供することを目的とする。
【0005】 さらに、本発明は、以下のような投与装置を提供することを目的とする。すな
わち、吸入動作によって駆動させられる、流体製品用の投与装置であって、推進
ガスが格納された製品貯蔵器、投与開口部を介して製品を選択的に投与するポン
プまたは投薬弁、そして、吸入動作によって制御される駆動装置を有し、前記駆
動装置が、投与開口部を封鎖する非動作位置と制御位置との間を移動可能な制御
部材であってユーザによって移動させられる前記制御部材と、ポンプまたは投薬
弁が駆動されない非駆動位置とポンプまたは投薬弁が駆動される駆動位置との間
で移動可能な駆動部材であって制御部材が制御位置にある時に駆動位置方向へ押
しやられる前記駆動部材と、駆動部材と協動してこれを非駆動位置に保持する保
持位置と前記駆動部材をリリースしてこれが駆動位置へ移動できるようにするリ
リース位置との間で移動可能な保持部材と、そして、前記保持部材が保持位置に
固定される格納位置と前記保持部材がリリース位置に移動する吸入位置との間で
移動可能なカム部材であって格納位置方向に押しやられているが装置のユーザが
吸入を行うと吸入位置へ移動する前記カム部材と、から成る。
【0006】 また、装置は、一方で保持部材と協動しつつ他方でカム部材と協動する固定部
材をさらに有し、前記固定部材は前記保持部材を保持位置に固定する固定位置と
前記保持部材がリリース位置に移動する開放位置との間で移動可能であり、そし
て、前記固定部材は、前記カム部材が格納位置にあるときには固定位置にあり、
そして、前記カム部材が吸入位置にある時には開放位置にあること、が好ましい
【0007】 また、制御部材が制御位置方向へ移動することで圧縮されるスプリングが、駆
動部材を駆動位置方向へ押しやること、とすれば効果的である。
【0008】 また、スプリングが制御部材と駆動部材との間に配置されること、としても効
果的である。
【0009】 また、装置が、貯蔵器、ポンプまたは投薬弁、そして駆動装置を保持するケー
スを有し、ケースは更にユーザが吸入を行うための端部マウスピースなどの投与
開口部、そして、格納位置にあるカム部材によってふさがれる開口部、を有する
こと、とするのが望ましい。
【0010】 また、前記カム部材がケースに軸回転可能に取り付けられており、ユーザの吸
入動作によって生じるケース内の圧力降下の結果、カム部材が軸回転して吸入位
置に移動し、そこでは、ケースの開口部をもはやふさがないこと、とすれば効果
的である。
【0011】 また、制御部材がケースに軸回転可能に取り付けられており、非動作位置にお
いては装置の投与開口部をふさぐこと、としても効果的である。
【0012】 また、保持部材が保持位置とリリース位置の間で弾力的に変形可能であり、制
御部材が制御位置にあるとき、保持部材は駆動部材によってリリース位置の方向
へ押しやられること、とするのが望ましい。
【0013】 また、保持部材は駆動部材の溝に収容されており、溝は傾斜した側壁を有し、
駆動部材が駆動位置方向へ押しやられる時、保持部材に力を加えてリリース位置
方向へ押しやること、としても効果的である。
【0014】 また、固定部材は、保持部材のまわりにスライド可能に取り付けられた円筒形
のスリーブであり、前記スリーブは、固定位置において保持部材と協動し、それ
がリリース位置方向へ移動しないようにする第1の部分と、より直径が大きく、
開放位置において保持部材と協動し、それがリリース位置方向へ移動できるよう
にする第2の部分とを有すこと、としても効果的である。
【0015】 また、スリーブの第2の部分は円錐形であり、それによって、スリーブが固定
位置に持ってこられた時、スリーブの円錐部分が保持部材と協動して、それを保
持位置方向へ押しやること、としても効果的である。
【0016】 また、更に、ケースに固定された構造部材を有し、カム部材および制御部材は
、前記構造部材に軸回転可能に取り付けられていること、とするのが望ましい。
【0017】 第1の効果的な変形例として、保持部材が変形可能な分割リングであることと
する。
【0018】 第2の効果的な変形例としては、保持部材が、前記構造部材と一体化した、少
くとも1つのフレキシブル変形可能な脚を有すること、とする。
【0019】 そして、1回分の分量の製品がポンプまたは投薬弁を通じて投与された後、非
動作位置に戻された際の制御部材が、駆動部材を非駆動位置に戻し、その結果、
保持部材は保持位置に戻され、固定部材は固定位置に戻され、そして、カム部材
は格納位置に戻されること、とすれば効果的である。
【0020】 図面に示す通り、投与装置は、投与される製品と推進ガスとが格納された製品
貯蔵器20、そして、前記貯蔵器20上に取り付けられて製品を選択的に投与す
るポンプまたは投薬弁30、を有する。ポンプまたは投薬弁30の出力開口部は
、チャネルを介して投与開口部9(例えば、端部マウスピースなど)に接続して
いおり、利用者はここから製品を吸入する。言うまでもなく、この投与開口部は
、装置の所望の用途に求められる機能に応じて、どんな方法で作ってもかまわな
い。以下の記述は、端部マウスピースを含む吸入器に関するものである。しかし
ながら、本発明が他の種類の用途(例えば、鼻孔内治療など)にも適用可能であ
ることは、言うまでもない。
【0021】 本発明による装置は駆動装置を有する。これは、吸入動作によって制御される
もので、ユーザが端部マウスピース9から吸入を行った時点でポンプまたは投薬
弁30を駆動させるよう作られている。効果的な形として、貯蔵器20、ポンプ
または投薬弁30、そして、吸入による駆動装置は、ケース1に格納されている
ものとし、投薬開口部9はケース1の一部となっている点が効果的であり、ケー
ス1には、非動作位置において投薬開口部9を封鎖する制御部材3が取り付けら
れている。
【0022】 本発明において、この制御部材3は、図1、2、および3に示す非動作位置と
図4および5に示す制御位置との間を移動するようになっている。制御部材3が
非動作位置から制御位置へ動かされると、駆動装置に対するプリストレスの効果
が生じ、その後、駆動装置は吸入動作によって駆動させられることになる。そし
て、結果として、1回分の分量の製品が投薬開口部9を通って投与される。
【0023】 そのために、吸入による駆動装置は、装置のケース1に設けられた開口部11
と協動する部分(フラップなど)を有するカム部材2を含む。この開口部11に
ついては、ケース1において、ユーザが吸入を行う投与開口部に対向する位置に
形成することがのぞましい。そうすることで、吸入動作の間にケース内で生じる
圧力降下によって、カム部材2が図1、3、および4に示す格納位置から図5に
示す吸入位置の方向に移動する。非動作時のカム部材2には、格納位置方向へ押
しやる力が働くが、この力は軽く吸引が行われただけでも容易に押し返されてし
まう程度の弱いものである。吸入による駆動装置はさらに駆動部材7を有し、こ
れは、非駆動位置(図1から4に示すように、ポンプまたは投薬弁30が駆動さ
れていない状態での位置)と駆動位置(図5に示すように、ポンプまたは投薬弁
30が駆動させられて、1回分の分量の製品を投与する位置)の間を移動する。
制御部材3が制御位置方向へ移動させられると、駆動部材は駆動位置方向へ押し
やられる。これについては、駆動位置方向へ駆動部材7を押しやるのに適したス
プリング6を用いることが望ましい。また、図に示す通り、スプリング6は制御
部材3と駆動部材7との間に配置することが望ましいであろう。もちろん、この
スプリングは、装置内の別の位置に設ける(例えば、貯蔵器20上で動作し、こ
れを駆動部材7方向に押しやる)こととしても、同様に問題なく機能する。
【0024】 駆動装置はさらに、駆動部材7と協動する保持部材8を有する。この保持部材
8は、保持位置(図2および3に示すように、駆動部材7を非駆動位置に保持し
ている位置)とリリース位置(図5に示すように、前記駆動部材7が駆動位置方
向に移動できるようにする位置)と間で移動する。この保持要素8は、保持位置
とリリース位置との間で、弾性的に変形することが望ましく、それ自体が駆動位
置方向へ押しやられている駆動部材7によって、リリース位置方向へと押しやら
れる。保持部材8は、図3に示すように分割リング8bの形で形成してもよいし 、図2に示すように1以上の弾性フレキシブル脚8aの形で形成してもよい。保 持部材8は、駆動部材7に形成された溝71内に納められることとすれば効果的
である。さらに、この溝71は傾斜した側壁を備えていることが望ましい。そう
すれば、駆動位置方向へ押しやられている駆動部材7が軸力を受ける際に、保持
部材8に対して横力を加える、という効果を生じるからである。
【0025】 本発明において、格納位置にあるカム部材2は、保持部材8を保持位置に固定
する力がある。カム部材2が移動させられて吸入位置に入ると、前記保持部材8
はリリース位置方向へ移動可能となるため、駆動部材7も、駆動位置へ移動して
ポンプまたは投薬弁30を駆動させることができるようになる。
【0026】 また、駆動装置は固定部材5を有することが望ましい。この固定部材5は、一
方で、カム部材2が格納位置にある間、保持部材8と協動してこれを保持位置に
固定するとともに、他方では、カム部材2とも協動し、それによって吸入位置方
向へのカム部材2の移動が固定部材5に作用して、これを固定位置から保持部材
開放位置方向へ移動させる。この固定部材は、保持部材8の周囲をスライド移動
できるスリーブ5の形で形成し、固定位置にある時には、開放位置方向への横変
形が生じないようにしておくのが効果的である。また、前記スリーブ5は、固定
位置において保持部材8と協動する第1の円筒部と、開放位置において保持部材
8と協動して、これが弾性変形によってリリース位置方向へ移動できるようにす
る、直径のより大きい第2の部分と、から成る。このスリーブ5の第2の部分に
ついては円錐形にするのが望ましい。特にこのような形にすることで、1回分の
分量の製品吸入が終了した後、吸入による駆動装置が、以下に述べるような形で
非動作位置に戻される、という効果がある。
【0027】 吸入による駆動装置は、ケース1に固定されているとともに、図2に示すよう
に制御部材3およびカム部材2が軸回転可能に取り付けられた構造部材4を含む
点が効果的である。図2に示す実施の形態の変形例において、保持部材8は、1
以上のフレキシブルで弾性のある脚8aの形で製造することができ、これらは、
前記構造部材4と一体の構成要素として製造される点が効果的である。構造部材
4については、制御部材3およびスプリング6という2つの構成要素が協動する
のを容易にするために、両者の間に配置されたフレキシブルタンを有することと
してもよいであろう。
【0028】 本発明による装置の動作は、以下の通りである。
【0029】 利用者が、自分自身に1回分の分量の製品を投与するために装置を使用しよう
とする前の段階では、前記装置は、図1、2および3に示す格納位置にある。こ
の位置においては、制御部材3が格納位置にあって端部マウスピース9をふさい
でいるとともに、駆動部材7は非動作位置にある。スプリング6は圧縮されてい
ないので駆動部材7も駆動位置方向へ押しやられてはいない。保持部材8は保持
位置に、固定部材5は固定位置にそれぞれある一方、カム部材2は格納位置にあ
ってケースの開口部11をふさいでいる。保持部材8については、駆動部材7が
駆動位置方向へ押しやられていない間は、リリース位置方向へは向かないように
することが望ましい。
【0030】 ユーザは、装置を使用する場合、制御部材3を制御位置(図4に示す)の方向
へ動かす。これによって、端部マウスピース9が開くとともに、スプリング6が
圧縮されて駆動部材7に対する軸力を生じさせ、これを駆動位置方向へ押しやる
ことになる。しかし、駆動部材7は、駆動部材7の溝71と協動する保持部材8
によって非動作位置に保持されている。この溝71の傾斜した側壁は、保持部材
8に対して横力を加え、リリース位置方向へ押しやる。しかし、保持部材8は、
固定スリーブ5によって保持位置に固定されており、スリーブ5は固定位置にあ
って保持部材8の変形を防止している。こうして、装置はスタンバイ状態となる
【0031】 ユーザが端部マウスピース9を介して吸入を行うと、ケース1内の圧力が降下
し、その結果、カム部材2が軸回転して、図4に示す格納位置から図5に示す吸
入位置へ移動することになる。詳しく言えば、カム部材2のフラップ部分は、ケ
ース内に生じた圧力降下に対してバランスを取るために、開口部11から離れる
のである。このように、カム部材2が格納位置から吸入位置へと移動することで
、固定スリーブ5は、保持部材8に対して軸方向にスライドすることになる。効
果的な形として、カム部材2のカム部分2aは、スリーブ5と交差し、カム部材
2が吸入位置方向へ移動する際にはスリーブ5に対して回転することとし、それ
によって、前記スリーブ5は前記カム部材2と同期をとって動くことになる。そ
の後、駆動部材7から加わる力の影響を受けて、保持部材8はリリース位置方向
へ変形させられる。そして、それによって、駆動部材7は圧縮されたスプリング
6の力を受けて、駆動位置方向へ推し進められる。そして、1回分の分量の製品
がポンプまたは投薬弁30を介して端部マウスピース9方向へ押し出され、ユー
ザの吸入動作に同期した形でユーザに吸入される。
【0032】 吸入を終えたユーザは制御部材3を非動作位置に戻し、制御部材3は端部マウ
スピース9をふさぐ。これによってスプリング6は開放されて非動作位置へ戻る
ため、駆動部材7も非駆動位置へ戻り、溝71は保持部材8に対向する位置にく
る。これは、その後、保持位置に戻るが、それは、自身の弾力によるか、あるい
は、開放位置から固定位置へと軸方向に移動させられる際に前記保持部材8に対
して内向き横力を加える固定部材5の円錐部分にゆるやかに援助されることによ
る。そうして、保持部材8は保持位置に戻り、固定スリーブ5は固定位置に戻り
、カム部材2は格納位置へ戻る。それによって、装置は次の使用に備えた状態と
なる。
【0033】 このように、本発明は、吸入動作によって駆動される流体製品投与装置であっ
て、さらに言えば、最小限の数の構成単位からなるために構成が簡単であり、そ
の結果として製造、生産コストが低くなるような、吸入動作によって駆動させら
れる装置を提供する。そのため、図面に示した好適な実施の形態において、駆動
装置は6つまたは7つの構成要素、すなわち、制御部材3、構造部材4、スプリ
ング6、駆動部材7、保持部材8(構成部材4と一体の構成要素として生産され
ない場合のみ)、固定部材5、そして、カム部材2から成る。さらには、駆動装
置をより少ない数の構成要素で製造することも考えられ、その方法としては、例
えば、固定部材5と一体化してカム部材2を製造するというものがある。このよ
うに、本発明によれば、吸入動作によって駆動させられる装置であって、信頼性
が高いと同時に構成が単純でコストが低いものを実現できる。
【図面の簡単な説明】
この発明の他の特徴および効果は、非限定的な実施の形態に関して述べた詳細
な説明を、添付の図面を参照しながら読めば、いっそう明らかとなるであろう。
その図面とは以下のものである。
【図1】 本発明に関する投与装置の好適な実施の形態を示す概略断面図であり、非動作
位置にある状態を示す図である。
【図2】 図1に示した装置に関する他の断面における概略断面図であり、非動作位置に
ある状態を示す図である。
【図3】 図1と同様の図であり、実施の形態の変形例に関し非動作位置にある状態を示
す図である。
【図4】 図1と同様の図であり、吸入前の状態を示す図である。
【図5】 図1と同様の図であり、吸入後の状態を示す図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年3月21日(2000.3.21)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入動作によって駆動させられる、流体製品用の投与装置で
    あって、推進ガスが格納された製品貯蔵器(20)、投与開口部(9)を介して
    製品を選択的に投与するポンプまたは投薬弁(30)、そして、吸入動作によっ
    て制御される駆動装置、から成り、その特徴は、前記駆動装置が、 投与開口部(9)を封鎖する非動作位置と制御位置との間を移動可能な制御部
    材(3)であり、ユーザによって移動させられる前記制御部材(3)と、 ポンプまたは投薬弁(30)が駆動されない非駆動位置と、ポンプまたは投薬
    弁(30)が駆動される駆動位置との間で移動可能な駆動部材(7)であり、制
    御部材(3)が制御位置にある時に駆動位置方向へ押しやられる前記駆動部材(
    7)と、 駆動部材(7)と協動してこれを非駆動位置に保持する保持位置と、前記駆動
    部材(7)をリリースしてこれが駆動位置へ移動できるようにするリリース位置
    との間で移動可能な保持部材(8)と、そして、 前記保持部材(8)が保持位置に固定される格納位置と、前記保持部材がリリ
    ース位置に移動する吸入位置との間で移動可能なカム部材(2)であり、格納位
    置方向に押しやられているが、装置のユーザが吸入を行うと吸入位置へ移動する
    前記カム部材(2)と、から成ることである、 という投与装置。
  2. 【請求項2】 一方で保持部材(8)と協動し、他方でカム部材(2)と協
    動する固定部材(5)をさらに有し、前記固定部材(5)は、前記保持部材(8
    )を保持位置に固定する固定位置と、前記保持部材がリリース位置に移動する開
    放位置との間で移動可能であり、そして、前記固定部材(5)は、前記カム部材
    (2)が格納位置にあるときには固定位置にあり、そして、前記カム部材(2)
    が吸入位置にある時には開放位置にあること、 を特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 制御部材(3)が制御位置方向へ移動することで圧縮される
    スプリング(6)が、駆動部材(7)を駆動位置方向へ押しやること、 を特徴とする請求項1または2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 スプリング(6)が制御部材(3)と駆動部材(7)との間
    に配置されること、 を特徴とする請求項3に記載の装置。
  5. 【請求項5】 貯蔵器(20)、ポンプまたは投薬弁(30)、そして駆動
    装置を保持するケース(1)を有し、ケース(1)は更に、ユーザが吸入を行う
    ための端部マウスピースなどの投与開口部(9)、そして、格納位置にあるカム
    部材(2)によってふさがれる開口部(11)、を有すること、 を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記カム部材(2)がケース(1)に軸回転可能に取り付け
    られており、ユーザの吸入動作によって生じるケース(1)内の圧力降下の結果
    、カム部材(2)が軸回転して吸入位置に移動し、そこでは、ケース(1)の開
    口部(11)をもはやふさがないこと、 を特徴とする請求項5に記載の装置。
  7. 【請求項7】 制御部材(3)がケース(1)に軸回転可能に取り付けられ
    ていること、 を特徴とする請求項5または6に記載の装置。
  8. 【請求項8】 保持部材(8)が保持位置とリリース位置の間で弾力的に変
    形可能であり、制御部材(3)が制御位置にあるとき、保持部材(8)は駆動部
    材(7)によってリリース位置の方向へ押しやられること、 を特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の装置。
  9. 【請求項9】 保持部材(8)は駆動部材(7)の溝(71)に収容されて
    おり、溝(71)は傾斜した側壁を有し、駆動部材(7)が駆動位置方向へ押し
    やられる時、保持部材(8)に力を加えてリリース位置方向へ押しやること、 を特徴とする請求項8に記載の装置。
  10. 【請求項10】 固定部材(5)は、保持部材(8)のまわりにスライド可
    能に取り付けられた円筒形のスリーブであり、前記スリーブ(5)は、固定位置
    において保持部材(8)と協動し、それがリリース位置方向へ移動しないように
    する第1の部分と、より直径が大きく、開放位置において保持部材(8)と協動
    し、それがリリース位置方向へ移動できるようにする第2の部分と、を有すこと
    、 を特徴とする請求項2に記載の装置。
  11. 【請求項11】 スリーブ(5)の第2の部分は円錐形であり、それによっ
    て、スリーブ(5)が固定位置に持ってこられた時にはスリーブ(5)の円錐部
    分が保持部材(8)と協動して、それを保持位置方向へ押しやること、 を特徴とする請求項10に記載の装置。
  12. 【請求項12】 更に、ケース(1)に固定された構造部材(4)を有し、
    カム部材(2)および制御部材(3)は、前記構造部材(4)に軸回転可能に取
    り付けられていること、 を特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の装置。
  13. 【請求項13】 保持部材(8)が変形可能な分割リング(8b)であるこ と、 を特徴とする請求項1乃至12に記載の装置。
  14. 【請求項14】 保持部材(8)が、前記構造部材(4)と一体化した、少
    くとも1つのフレキシブル変形可能な脚(8a)を有すること、 を特徴とする請求項12に記載の装置。
  15. 【請求項15】 1回分の分量の製品がポンプまたは投薬弁(30)を通じ
    て投与された後、非動作位置に戻された際の制御部材(3)が、駆動部材(7)
    を非駆動位置に戻し、その結果、保持部材(8)は保持位置に戻され、固定部材
    (5)は固定位置に戻され、そして、カム部材(2)は格納位置に戻されること
    、 を特徴とする請求項2に記載の装置。
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