JP2002505154A

JP2002505154A - 勃起障害治療用装置

Info

Publication number: JP2002505154A
Application number: JP2000534157A
Authority: JP
Inventors: ボンサイス・バレンド・ウイラム
Original assignee: ボンサイス・バレンド・ウイラム
Priority date: 1998-03-03
Filing date: 1999-03-03
Publication date: 2002-02-19
Also published as: EP1059901A4; CN1291874A; WO1999044550A1; EP1059901A1; ATE271363T1; EP1059901B1; DE69918809T2; AU2893699A; DE69918809D1

Abstract

(57)【要約】【目的】人間のペニスの勃起障害治療用又は陰茎自律運動用装置及びそれらの治療方法を提供することを目的とする。【解決手段】真空室を特定し、真空室に連なる開口部を有し、前記真空室がペニスを受け入れる形状と大きさを有する容器、及び容器に対して少なくともその一部が往復移動可能に装着され、真空室から空気を吸い出すポンプ手段とを包含する勃起障害治療用又は陰茎自律運動用装置及びその治療方法。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】本発明は、男性の勃起障害治療用又は陰茎自律運動用装置に関するものである
。また、勃起障害治療及び陰茎自律運動方法に関する。さらに、ポンプ装置及び
狭窄シールリングに関する。

【０００２】男性に時々起きる問題として勃起障害の問題がある。それ故、本発明の目的は
、親密な関係にあるときに処理し難く又は煩わしい勃起障害治療又は陰茎自律運
動用として、必然的ではないが、特別に使用できる装置に関する。

【０００３】本発明の１態様によれば、本発明の装置は勃起障害治療用又は陰茎自律運動用
装置であって、ペニスを受け入れる形状と大きさを有する真空室、及びこの真空室に連結する
開口部を有する容器；及び真空室の空気を引き抜くために、少くともその１部が容器に対して往復運動で
きるポンプ手段を包含する。

【０００４】本発明の装置は、容器の開口部付近に位置し、真空室内に挿入されたペニスの
外表面を十分に塞ぐように形成されたシール手段を包含する。

【０００５】上記ポンプ手段は、容器に装着され、スライド移動できるポンプ手段と、該ポンプ部材と容器とで
サンクション室を形成し、ポンプ部材と容器のスライド移動でサンクション室の
容量を変かえることができ；真空室とサンクション室との間に伸張する少なくとも１つのポンピング路；サンクション室から伸びる少なくとも１つの排気路；その又は各々のポンピング路を経由して真空室からサンクション室に流体を流
す第１の一方向弁手段；及びその又は各々のポンピング路を経由してサンクション室から流体を大気中に排
出する第２の１方向弁手段；を包含する。

【０００６】容器は、長さの少なくとも１部が実質的に円筒状である外表面を有し、ポンプ
部材は容器の外表面の円筒状部分の周りに伸張し、長さ方向にスライド的に移動
できる。その又は各々のポンピング路が配置され、ポンプ部材が容器の開口部方
向へ移動することでサンクション室の容積が増大し、その又は各々のポンピング
路を通して真空室からサンクション室に空気の流れを起こさせ、ポンプ部材の容
器の開口部からの移動でサンクション室の容積が減少し、空気をサンクション室
から大気中に排気路を介して排出するように調整されている。

【０００７】真空室で吸引される真空が増加するに従って、空気の引き出しが一層困難とな
り、サンクション室の容量の増加に必要なポンプ部材の移動のための努力が要求
されるようになる。ポンプ部材が容器の開口部の方向に移動した時、ポンプ室の
容量が増大するようにポンプ部材を調整することで、装置に付加される第１の負
荷が、使用中、使用者が経験する不快感を軽減するように使用者のボデイにかか
る。

【０００８】ポンプ容器は円筒状の壁部を有し、その又は各のポンピング路はその壁部を通
って伸張する。また、サンクション室に連なる開口部を有する。第１の一方向弁
は少なくとも１つの弾性変形バンドの形で円筒状壁部の周りをその又は各々の開
口を覆うように伸張している。第２の１方向弁は、ポンプ室の容積が増加するよ
うに移動したとき、ポンプ部材と容器とを気密に封止でき、かつポンプ部材と容
器とがポンプ室の容積を減少するように移動しとき少なくとも１つの排気路から
空気を排出できるＯリングを含有する。

【０００９】装置の安全な操作を確保するため、真空室の圧力は予め定めた最低圧以下に減
少しないようにすることが望ましく、典型的には−０．５７ｂａｒ（−０．５７
×１０⁵Ｐａ）のオーダーがよい。しかしながら、本発明者は、−０．４ｂａｒ（−０．４×１０⁵Ｐａ）の真空が満足できる働きをなすものと信じる。それ故に、本装置は、真空室から吸引される真空を制限するための真空制限手段を包含
する。この真空制限手段は、ポンピング部材が容器に対する移動できる行程を制
限するためのサンクション室に配置された行程制限部材を包含する。

【００１０】シール手段は、開口部の近辺で容器と容易に取り外しできるように装着された
狭窄シールリングを包含する。該狭窄リングは開口部の近隣で容器と着脱自在に
封止的に適合できるように円周方向に伸張する適合構造体を有する一般的なリン
グ状のボデイを含み、ペニスの外表面にシール的に近接するように狭窄リングが
開口する。狭窄リングのボデイは、弾性物質の一体成形で形成される。本発明の
１態様においては、弾性物質はシリコンゴムで、ショアー硬度５０であるのが好
ましい。

【００１１】狭窄リングの開口の大きさは目的とする適用物の大きさによる。勃起障害の治
療用として使用するときは、狭窄リングの開口は、勃起がなされたときそれを維
持するためにペニスから血液が流れるのを止める程度に小さでよく、反対に、陰
茎自律運動用に使用するときは、リングの開口は、ペニスの表面をシールする程
度に小さいが、勃起ペニスから血液が流れる程度に大きいのがよい。狭窄リング
の開口の大きさは直径１３〜２４ｍｍの範囲にある。本発明の装置は、異なるサ
イズの開口を有する複数の交換可能な封止用狭窄リングを包含する。

【００１２】本発明の他の態様によれば、本発明は、男性の勃起障害を治療する方法を提供
する。該方法は、容器に着脱可能に狭窄シールリングを装着し、真空室から空気
を排気することでこのリングを通してペニスを吸い込み、真空室内でペニスを勃
起させ、次いで狭窄シールリングを容器から離脱させて勃起ペニスをこの狭窄シ
ールリングとともに離し、勃起を維持することを包含する。前記狭窄シールリン
グは勃起ペニスからの血液の流れを制限する程度の大きさの開口を有している。
真空室からの空気の排気は、容器に装着された移動可能なポンプ部材の移動を包
含する。

【００１３】本発明の１つの態様として陰茎自律運動方法があるが、この方法は、容器に装
着した狭窄シールリングを通してペニスを真空室に吸い込み、該真空室内でペニ
スを勃起させ、次いで、勃起ペニスから血液が流れるように真空を開放し勃起を
リラックスさせる方法を包含する。前記ペニスの吸込は、容器に装着したポンプ
部材の相互移動によって、真空室から空気を排除することで行う。また、狭窄リ
ングは、ペニスを封止固定するが、真空を開放したとき勃起ペニスから血液が流
れる程度の大きの開口を有する。真空の開放は狭窄シールリングと容器とのシー
ルを破ることで行う。本発明者は、他のポンプ装置の適用も可能と信じる。そこ
で、本発明の他の態様として、本発明は以下のポンプ装置をも包含する。すなわ
ち、第一次のチャンバーを構成する容器；容器に装着され、相互移動可能なポンプ部材、該ポンプ部材と容器とで第二次
のチャンバーを特定し、ポンプ部材が容器に対して移動したときその容積が変化
するポンプ部材；第一次のチャンバーと第二次のチャンバーとが流れの伝達において選択的に連
結され、第二次のチャンバーは外気と流れの伝達において選択的に連結される弁
手段；第二次のチャンバーは容器の周りに伸張する環状のチャンバーでよく、弁手段
は、ポンプ部材が第二次のチャンバーの容積を増大する方向に移動したとき、第
一次のチャンバーと第二次のチャンバーとを流れの伝達において連結するように
特定される第１の１方向弁手段及びポンプ部材が反対の方向に移動したとき第二
次のチャンバーを大気と流れの連結において連結するように特定する第二の一方
向弁を包含する。それ故、ポンプ装置は、第一次のチャンバー内の真空を引き抜
く真空ポンプとして作用する。

【００１４】容器は、その長さの少なくとも１部が円筒状の外表面を有し、ポンプ部材は容
器の円筒状表面の少なくとも１部の周りに伸張する少なくとも部分的に円筒状の
部材であり、長さ方向にスライド的に移動できる。好ましくはポンプ部材は、長
さの少なくとも１部が円筒状の容器を囲むスリーブであるのがよい。

【００１５】本発明は、前述のとおり装置に使用する狭窄リングに及ぶ。もっと好ましくは
、本発明は、真空室を特定する容器とともに使用に供される狭窄シールリングに
及ぶ。前記狭窄リングは、容器と着脱自在に、封止的に適合するため円周方向に
伸張する適合構造体を有する一般的なリング状のボディからなり、狭窄リングの
開口部は、ペニスの周りのゾーンの外表面と封止的に適合するように特定されて
いる。

【００１６】本発明の更なる態様によれば、本発明は、弾性物質のボデイを包含する狭窄シ
ールリングであり、該ボデイは、狭窄リングの開口部を特定する環状の中央部分を有し、その中央部分の半径内
表面は狭窄リングの開口部を通って伸張するペニスの外表面と接触するためのペ
ニス接触面を形成する；中央部分の外側に位置し、半径内方向が環状の表面を特定し、これにより狭窄
シールリングが真空室を特定する容器に装着できるリング状の構造体及び中央部
とリング形状の構造体とを一体に結合する環状連結ウエブ；を包含する。狭窄リングの開口部の直径は約１３〜２４ｍｍである。狭窄リング
の開口部と勃起ペニスの直径に応じて、狭窄シールリングはペニスの周りを相対
的に気密にシールし、ペニスからの血液の流れを制限し、又は相対的に機密なシ
ールを提供する。

【００１７】以下に図面を参照して詳述するが、本発明は、これにより限定されるものでは
ない。

【００１８】図１〜４を参照して、参照番号１０は、勃起障害治療又は陰茎自律運動に使用
する本発明による装置を示す。装置１０は、伸長する第一次又は真空室１４を定
義する空洞のシガー状の容器１２を包含する（図３）。さらに装置１０は、真空
室１４から空気を吸引する参照番号５０で示されるポンプ手段を包含する。容器
１２は一般的に円筒状の壁部１３を有し、ポンプ手段５０は、容器に装着され、
矢印１８、２２のごとくスライド的に移動できるシリンダー状ポンプ部材又はス
リーブ１６を包含する（図２、３）。特に、図３を参照して、容器１２とスリー
ブ１６とは一緒になって第二次の管状の又はサンクション室２０を形成すること
で特定できる。また、図３から明らかなように、矢印２２の方向のポンプ手段の
移動でサンクション室の容量が増大し、矢印１８の方向の移動でサンクション室
２０の容積が減少する。さらに、ポンプ手段５０は以下に詳述するような１対の
Ｏリング２４、２６のシール手段を包含する。そして、容器１２の壁部１３のポ
ンピング路が真空室１４からサンクション室２０に空気を流す流路を形成する。
４つのポンピング路２８が正確に対立する対となって提供され、配列される。ポ
ンプ手段５０は、以下にさらに詳述するように図３の点線２９で示される上部排
気路を包含し、ポンプ部材１６が矢印１８の方向に動くときサンクション室２０
の空気を外気に排出する。さらに、ポンプ手段５０は、フラットなゴムバンド３
２で形成される１方向弁を包含し、該弁はポンピング路２８を覆うため円筒状容
器１２の周りに伸張する。容器１２は真空室１４の端部に続く開放的な底部端部
又は開口部１２．４を有する（図２）。シール手段は狭窄シールリング３４に形
成され、開口部１２．４の近傍で容器１２に装着されている。特に図２にみたよ
うに円筒状容器１２は閉鎖的ドーム状の上部端部１２．１及び開口部１２．４に
隣接して底部肩部１２．２を有し、該底部肩部は伸張し、開口部１２．４を特定
する狭い円筒部１２．３を備える。

【００１９】図３にみたように、スリーブ１６は、頂部１６．１と底部１６．２からなり、
底部１６．２は参照番号１６．３で示される補助的なねじ山でねじ固定され、上
部１６．１の低い部分はねじ山１６．３で底部１６．２の上層部分とオーバーラ
ップしている。これにより装置１０は分解できる。上部１６．１はテーパー付き
上面１６．５を備えた上部内部方向のカラー１６．４を有する。底部１６．２は
補助的なテーパー付き底面１６．６を有し、円周的に内部に伸張する凹所１６．
７をなし、Ｏリング２６が凹所１６．７に配置される。Ｏリング２６は容器１２
とポンプ部材又はスリーブ１６とを気密にシールするため円筒状容器１２の壁部
１３に封止的的に、かつスライド的に近接するように特定する。

【００２０】カラー１２．７は、スリーブ１６の内方向のカラー１６．４の下の壁部１３か
ら外方向に突出している。排気路２９は、カラー１２．７の凹所に形成されてい
る。第二の外方向に突出するカラー１２．８はカラー１２．７の下に位置し、カ
ラー１２．７と１２．８との間の容器１２の壁部１３部が凹んでいる。カラー１
２．７は、図３にみるようにカラー１２．８より容器１２の壁部１３からさらに
少し突出している。これによりスリーブ１６はカラー１２．７の上をスムーズに
スライドし、スリーブ１６の正確な“中心取り”のガイドとして作用する。カラ
ー１２．７、１２．８の間に環状空間を形成し、Ｏリングがこの空間１２．８中
に配置される。Ｏリング２４はスリーブの内表面に対して封止的に、かつスライ
ド的に近接するように選択された直径を有する。容器１２の壁部１３にはさらに
凹所３８がカラー１２．８の下に設けられ、ポンピング路２８がその凹所で容器
１２の壁部１３を通って伸張している。ゴムバンド３２は凹所３８に位置され、
ポンピング路２８を覆う。真空開放穴１７は上方のＯリング２４に近接するスリ
ーブ１６の頂部１６．１に明けられ、スリーブが低い位置にあるとき真空を開放
する。円周方向に伸びるゴム停止部材２３は、カラー１２．７の上に設けられ、
往復運動するときのスリーブの音を湿らせる。それ故、使用に当たって、スリー
ブ１６が上方、すなわち矢印１８の方向に移動すると、Ｏリング２４は、カラー
１２．７に対して接近し、カラー１２．８から離れる。加えて、排気室２０の容
積は減少し、排気室の空気はＯリング及びカラー１２．８を通って排気路２９か
ら外に排気される。スリーブ１６が矢印２２の方向に移動するとき、Ｏリング２
４は下方向に移動し、カラー１２．８にシーリング的に接近し容器１２とスリー
ブ１６とを気密にシールする。さらに、排気室２０の容積は、空気がポンピング
路２８の経由で、ゴムバンド３２の下を過ぎて吸引され増加する。前記ゴムバン
ドは、空気を真空室１４からサンクション室２０に流すが、反対方向に流すのを
防ぐ１方向弁として作用する。スリーブ１６の戻りで空気は再び排気開口２９を
通って排気される。Ｏリングは、１方向弁として機能する。このようにスリーブ
１６が往復運動により、空気は開口部が閉じたとき真空室から吸引され、真空室
１４の圧力は次第に減少する。もし望むならＯリング２４に加えてＯリング２６
を１方向弁として作用させることもできる。

【００２１】図４を参照して、狭窄リング３４はゴム、すなわちシリコンゴム体からなる。
リング３４は、管状の中央部又はカラー３４．２で取り囲まれた中央開口３４．
１を包含し、上方向にリング状で円周方向に伸びる構造体又はスカート３４．３
及びカラー３４．２と前記リング状の構造体３４．３との間の平坦な環状連結ウ
エブ又は凹所３４．４を包含する。リング状構造体は内表面又は壁部３４．５を
有する。狭窄リング３４の外径は約５８ｍｍである。壁部３４．５の直径は約４
７ｍｍである。この直径は容器１２の円筒状部１２．３の直径よりやや小さく、
狭窄リング３４は容器１２の円筒状部１２．３の端部と摩擦により封止的に受け
入れられる又は適合する。本発明の他の態様によれば、開口３４．１は直径１３
〜２４ｍｍである。

【００２２】使用に当たっては、軟弱なペニス（図示せず）は、スリーブ１６を操作してポ
ンプ室１４内の空気圧を減少させことで狭窄リング３４の開口部３４．１を通っ
て装置１０の容器１２内に導入される。真空室１４の減圧により血液は真空室１
４内のペニスが勃起するようにペニス内に流れる。狭窄リング３４はペニスの周
りを封止する。ポンプ作用で真空室１４の圧力を−０．４バール（−０．４×１
０⁵Ｐａ）に下げる。この圧力でペニスを容器１２内に導き、ペニスが勃起するように血液を流すことができる。

【００２３】スカート３４．２はペニスの開口部３４．１への導入により変形し、ペニスを
スカート３４．２で緩やかに覆いペニスとの接触面積を増大させる。一度ペニス
が勃起すると、容器１２は狭窄リング３４から外され、勃起ペニスが残る。この
場合、開口部３４．１の直径はペニスからの血液の流れが制限されるように装置
１０の使用者により選択される。陰茎自律運動の場合には、開口部３４．１の直
径は、狭窄リングが引込作用中にペニスに封止的に適合し、勃起が達成されるが
、真空が開放されたとき、ペニスからの血液の流れが制限されない範囲で使用者
によって選択される。かくて真空が開放されペニスの血液の流れが勃起を緩める
。陰茎自律運動は勃起障害の治療として作用するものと思われる。

【００２４】本発明の態様として（明示しないが）、容器１２は容器１２内の真空を図るた
め可動性の真空ゲージを備えていても良い。

【００２５】図５を参照して、参照番号１００は、勃起障害の治療、陰茎自立運動に使用す
る本発明に係る他の装置を示す。特段の指示がない限り、同じ参照番号は同じパ
ーツを意味する。

【００２６】本発明の態様において、容器１２はねじ的に連結される２つのパーツ１０２、
１０４に形成される。パーツ１０２は、環状のショルダー１０６を定義し、Ｏリ
ング２４がショルダー１０６とカラー１２．７との間に閉じ込められる。シール
１０８は２つのパーツ１０２、１０４の間に設けられる。ショルダー１０６は図
１〜３のカラー１２．８と同様の作用をし、Ｏリング２４は非帰還又は１方向弁
手段を形成するためショルダー１０６と連動する。Ｏリング２６は、底部１６．
２と環状インサート１１０の間に閉じ込められる。前記環状インサート１１０は
、頂部１６．１と底部１６．２との間をサンドイッチ状にねじ止めされる。望ま
しくは、底部１６．２とインサート１１０はＯリング２６が非帰還弁として作用
するように形成できる。

【００２７】本設備は装置１００の製造を容易にするものと思料する。

【００２８】さらに、装置１００は真空室１４の真空を制限するための参照番号１１２の真
空制限手段を包含する。使用において、空気は真空室１４からサンクション室２
０にサンクション室の圧力が真空室１４の圧力より低い時のみ吸引される。この
ようにサンクション室２０で吸引される最大真空を限定することで、真空室１４
内で吸引される最大真空が特定できる。これを達成するため、真空制限手段１１
２は、サンクション室２０内に配置された真空制限手段１１２を包含し、該真空
制限手段１１２は、容器１２に対してポンプ部材又はスリーブ１６の最大行程を
制限するように設計されている。それ故、スリーブ１６の行程容量及び吸引され
る最大真空は簡単に計算できる。

【００２９】装置１００と装置１０との更なる相違点は、装置１００の場合にはポンプ手段
又はスリーブ１６が開口部１２．４の方向に緊密に動かされ、ストロークの末端
において容器の端部を超えて突出しないように調整されている。これは着物又は
ボディの１部分がスリーブ１６と容器１２との間に捉えられる危険を少なくする
。

【００３０】本発明の態様によれば、スリーブ１６が開口部１２．４の方向に吸引ストロー
クの限度まで接近する、すなわち開口部１２．４に最接近したときでも、スリー
ブ１６は、図５に示す容器の開口端から離れていることになる。それでスリーブ
１６がテスト又は使用者の他の部分を打つ危険が減少する。

【００３１】加えて、スリーブ１６の外表面の直径が開口部１２．４の方向に増大する。上
述のとおりスリーブ１６に適用される最大の努力は、矢印２２の方向に移動した
ときである。スリーブ１６の優しいテーパーが使用者の手がスリーブ１６の上で
滑っても危険が少なくなる。

【００３２】装置１００と装置１０との更なる相違点は、装置１００の場合、狭窄シールリ
ング３４が対の環状のリブ又は把握構造体３４．６を備え、容器１２の上のリン
グ３４の移動を助けることである。装置１００は実質的に装置１０と同じよう使
用できる。

【００３３】本発明の利点はサイズ、形状及び使用の単純さに合わせた装置が謹慎の関係に
おいても使用できることにある。特に、ポンプ容器が狭窄リングから容易に離脱
させ適切な位置に狭窄リングを置くことにある。本発明の更なる利点は、封止用
リングが使用者の便利な様にユニットを形成するように装置に取り付けられるこ
とである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る勃起障害治療用又は陰茎自律運動用装置の立体図を示す。

【図２】図１の装置の側面図を示す。

【図３】図１の装置の断面図を示す。

【図４】図１の装置の狭窄シールリング形成部の部分断面図を示す。

【図５】本発明に係る他の装置の断面図を示す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】真空室を特定し、真空室に連なる開口部を有し、前記真空室が
ペニスを受け入れる形状と大きさを有する容器、及び容器に対して少なくともそ
の一部が往復運動可能に装着され、真空室から空気を吸い出すポンプ手段を包含
する勃起障害治療用又は陰茎自律運動用装置。
【請求項２】開口部に隣接して位置し、真空室内に挿入するペニスの外表面
と密封的に適合するように特定されるシール手段を包含する請求項１記載の勃起
障害治療用又は陰茎自律運動用装置。
【請求項３】ポンプ手段が、容器に装着され、スライド的に移動できるポン
プ部材と、該ポンプ部材と容器とが一体となってサンクション室を形成し、この
サンクション室が容器とポンプ部材との相互スライド移動で容量が変わる形状を
し、かつ特定されるポンプ部材；真空室とサンクション室との間に伸張する少な
くとも１つのポンピング路；サンクション室から導かれる少なくとも１つの排気
路；真空室からサンクション室にその又は各々のポンピング路を通って流体を流
す第１の１方向弁及びサンクション室から大気中にその又は各々の排気路を通っ
て流体を排気する第２の１方向弁を含有する請求項２記載の勃起障害治療用又は
陰茎自律運動用装置。
【請求項４】容器が、その長さの少なくとも１部が実質的に円筒状の外表面
をなし、その外表面の円筒状部分の周りにポンプ手段が伸張し、かつ長さ方向に
相対的にスライド移動できる容器である請求項３記載の勃起障害治療用又は陰茎
自律運動用装置。
【請求項５】その又は各々のポンピング路が配置され、ポンプ部材が容器の
開口部方向へ移動することでサクション室の容積が増大し、その又は各々のポン
ピング路を通って空気が真空室からサクション室に流れポンプ部材が容器の開口
部から離れることによりサクション室の容積が減少し空気がサクション室から外
気中に排気路を通って排出する請求項４記載の勃起障害治療用又は陰茎自律運動
用装置。
【請求項６】容器が円筒状の壁部とサンクション室に開く開口部を有し、そ
の壁部を通ってその又は各々のポンピング路が伸張し、その又は各々の開口部を
覆うように円筒状壁部の周りに伸張する少なくとも１つの弾性変形バンドからな
る第１の１方向弁手段を有する請求項３ないし５のいずれか１に記載の勃起障害
治療用又は陰茎自律運動用装置。
【請求項７】第２の１方向弁手段が、Ｏリングを包含し、該Ｏリングがポン
プ室の容積を増大するようにポンプ室と容器とがお互いに移動するときポンプ部
材と容器とを気密にシールし、かつポンプ部材と容器とが互いにポンプ室の容積
を減少するように移動するとき空気を少なくとも１つの排気路を通って外部に排
出するように特定されるＯリングである請求項３ないし６のいずれか１に記載の
勃起障害治療用又は陰茎自律運動用装置。
【請求項８】真空室で吸引される真空度を制限する真空制限手段を含有する
請求項３ないし７のいずれか１に記載の勃起障害治療用又は陰茎自律運動用装置
。
【請求項９】真空制限手段がポンプ部材が容器に対して移動する行程を制御
するため、サンクション室に配置された行程制御部材を含有する請求項８に記載
の勃起障害治療用又は陰茎自律運動用装置。
【請求項１０】シール手段が、開口部の近隣で容器に取り外し可能に取り付
けられた狭窄シールリングを包含し、該狭窄リングが開口部の近隣で容器と着脱
自在に封止的に適合するために円周方向に伸張する適合構造体を有する一般的な
リング状のボディを含み、狭窄リングの開口部がペニスの外表面に対して封止的
に接近するように特定されている請求項２ないし９のいずれか１に記載の勃起障
害治療用又は陰茎自律運動用装置。
【請求項１１】ボディが弾性物質の一体成形で形成されたボディである請求
項１０に記載の勃起障害治療用又は陰茎自律運動用装置。
【請求項１２】狭窄リングの開口部が直径１３〜２４ｍである請求項１０又
は１１に記載の勃起障害治療用又は陰茎自律運動用装置。
【請求項１３】男性の勃起障害治療方法において、該方法が、容器に着脱自
在に装着された狭窄シールリングを通してペニスを容器に特定される真空室に引
き込み真空室内でペニスを勃起させる工程、及び容器から狭窄シールリングを切
り離し、膨張したペニスに狭窄シールリングを付けたまま動かす工程からなり、
前記ペニスの引込がペニスがリングを通して真空室に引かれるように空気を引き
抜き真空とすること、狭窄シールリングがペニスからの血液の流れを制限する程
の小ささでそれにより勃起を維持する開口部を有する男性の勃起障害治療方法。
【請求項１４】真空室からの空気の吸出が、容器に装着され、移動可能なポ
ンプ部材の移動により行う請求項１３に記載の勃起障害治療方法。
【請求項１５】陰茎自立運動方法において、前記方法が、容器に装着される
狭窄シールリングを通してペニスを真空室に引き込み、ペニスを勃起させる工程
、及びペニスの周りの真空を開放して勃起ペニスからの血液を流し勃起を弛緩さ
せる工程からなり、前記真空室が容器に装着されたポンプ部材の往復運動により
空気を引き抜くことで特定され、狭窄シールリングがペニスの周囲を封止的に適
合する程度の小ささで、かつ真空が開放されたとき勃起ペニスから血液を流す程
度の大きさの開口部を有する陰茎自立運動方法。
【請求項１６】真空の開放が狭窄シールリングと容器とのシールを破壊し離
脱させることを含む請求項１５記載の陰茎自立運動方法。
【請求項１７】第一次のチャンバーを特定する容器；容器に対して往復運動
できるように装着されたポンプ部材で、該ポンプ部材と容器とが第二次のチャン
バーを特定し、その容積がポンプ部材が容器に対して移動することで変わるポン
プ部材；及び第一次のチャンバーと第二次のチャンバーが流れの伝達において選
択的に接続でき、第二次のチャンバーが大気と流れの伝達において選択的に接続
できる弁手段を包含するポンプ装置。
【請求項１８】第二次のチャンバーが環状のチャンバーであり、それが容器
の周りに伸張し、弁手段が第１の１方向弁手段と第２の１方向弁手段を包含し、
第１の１方向弁がポンプ部材が第二次のチャンバーの容積を増大する方向に移動
したとき第一次のチャンバーと第二次のチャンバーとを流れの伝達において連結
し、第２の１方向弁手段がポンプ部材が反対の方向に移動したとき第二次のチャ
ンバーを外気と流れの伝達において連結するように特定される請求項１７に記載
のポンプ装置。
【請求項１９】請求項１０〜１２のいずれか１に記載の装置に使用される止
用狭窄シールリング。
【請求項２０】狭窄シールリングが弾性物質からなるボディを包含し、該ボ
ディが狭窄シールリングの開口部を特定する環状の中央部分を有し、その中央部
分の半径内表面が接触リングの開口部を通して伸張するペニスの外表面と気密に
接触するペニス接触面を形成するボディ；中央部分の外側に位置し、半径内方向
が環状の表面を特定し、これにより狭窄シールリングが真空室を特定する容器に
装着できるリング状の構造体及び中央部とリング形状の構造体とを一体に結合す
る環状連結ウエブを包含する狭窄シールリング。
【請求項２１】実質的に記述され、説明された勃起障害治療用又は陰茎自律
運動用の新規な装置。
【請求項２２】実質的に記述され、説明された新規な勃起障害治療方法。
【請求項２３】実質的に記述され、説明された陰茎自律運動方法。
【請求項２４】実質的に記述され、説明された新規な狭窄シールリング。