JP2002505059A - 移動電話の位置に依存するサービス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 移動電話システムは加入者の移動ステーションの環境に依存して加入者にサービス、例えば呼禁止および呼前送りのサービスを提供する。例えば、移動ステーション（１-９）が第１のネットワーク（１）をそのホームネットワークとして有するとき、提供されるサービスは変更され、それが検出されるとき、移動ステーション（１-９）は第２のネットワーク（３）に登録している。とくに国際呼は、ホームネットワーク上にあるときは禁止され、第２のネットワーク上にあるときは許可されるので、ユーザは自国へ呼を行うことができる。これは、多数の異なるサービスプロフィールをホームネットワーク（１，３）内に記憶して、移動電話と現在のネットワーク（１，３）との間で命令を制御することによって実行され、これらのサービスプロフィールは移動電話(１-９)が現在働いているネットワーク（１，３）にしたがって選択される。

Description

【発明の詳細な説明】 移動電話の位置に依存するサービス 本発明は、移動電話システム、とくに個々の電話ハンドセットに対するサービ スの提供に関する。 本明細書において、“サービス”は基本的な電話方式(telephony)を除く、加 入者に提供されるサービスを意味する。基本的な電話方式は、端末の加入者また はある加入者による他の端末装置でのダイヤリングに応答して加入者端末を他の 端末装置へ接続することと、リンギング、通話状態、および入手できない番号と 関係するシグナリングとを含む。本明細書に記載するサービスは、時折“向上し た(enhanced)”または“拡張された(extended)”サービスと呼ばれると呼ばれる ものである。 GSM（Global System for Mobile communication，移動体通信グローバルシス テム）の移動電話システムの特徴は、加入者が種々のサービス、例えば呼禁止(c all barring)、呼前送り(call forwarding)、およびボイスメールの受取りを選 択できることである。端末に対してこのようなサービスの利用可能性がいったん 確立されると、加入者またはネットワークオペレータが介入して、加入者が利用 できる向上したサービスの組を変更するまで、利用可能性は維持される。 イギリス特許GB2304497(Nortel)では、ユーザが１つのネットワークから他の ネットワークへ“ローム(roam)”し、同じサービスの組を（少なくとも、ローム 先のネットワークが関連するサービスを支援する程度に）維持できるシステムを 開示している。とくに、禁止されたサービスがローミング中に禁止されたままで あることを保証するサービスの制限使用方法に関係する。しかしながら特定のサ ービスの組が全ての状況に適切でなくてもよい。とくに加入者は加入者のホーム ネットワークから離れて或るネットワーク上をローミングしているときに、追加 のサービスを利用可能にすることを望むことができる。既存のシステムでは、加 入者はネットワークオペレータと接触して、オペレータによって適切な変更を行 うことを要求するか、または携帯式電話を使用して命令を送ることによってサー ビスを変更しなければならない。こ れは加入者にとって不便である。このプロセスを自動化する“インテリジェント エージェント”が提案され、国際特許明細書ＷＯ95/30317（ブリティッシュ・テ レコミュニケーションズ社により出願された）において開示されているが、該提 案はネットワークインフラストラクチャおよび端末論理に対して大幅な変更を要 求している。本発明は、既存のネットワークアーキテクチャ内でこの機能を準備 することを目的とする。 本発明にしたがって、少なくとも１つの移動ステーションおよび少なくとも１ つの第１の移動電話ネットワークを含む移動電話システムにける選択式のサービ ス提供方法であって、該第１の移動電話ネットワークは、各移動電話に関係して 、移動電話に提供されるサービスに関係するデータを記憶するホームメモリ手段 を含んでおり： 移動電話の少なくとも１つと関係するメモリ手段において、複数のサービス プロフィールを記憶し、一時的メモリ手段へ送り、移動電話の動作を制御し、ホ ームメモリ手段からサービスプロフィールの１つを検索して、検索されるサービ スプロフィールが、第１の移動電話ネットワークによって検出されるまたは通信 される移動ステーションの現在の環境の特徴にしたがって選択されることを含む 手段を含む方法を提供する。 この環境は、加入者が現在登録しているネットワークにしたがって定めること ができる。したがって、ユーザが別のネットワークにロームするとき、サービス 規定を自動的に変更することができる。別の例では関係する環境は移動ステーシ ョンの位置における時刻である。例えば加入者は、一定の時間、例えば睡眠時間 中に加入者を呼ぶことができる番号を制限することを要求できる。 本発明にしたがって、加入者のデータベース記録、加入者に提供される複数の サービスプロフィールを規定するデータを含む記録、加入者の移動電話の環境の 特徴を検出する検出手段、検出される環境にしたがって複数のサービスプロフィ ールの１つを選択する手段、および移動ステーションの動作を制御する一時的メ モリに対して選択されたサービスプロフィールを送る手段を含む移動電話ネット ワークの加入者情報処理システムを提供する。 移動電話システムは、複数の相互接続された移動電話ネットワークを含み、前 記ネットワークの少なくとも１つは上述のような加入者情報処理システムをもち 、該または各移動電話ネットワークは、該ネットワークに現在登録されている移 動電話に関係する制御情報を記憶する一時的メモリ、その加入者情報処理システ ムが前記移動電話加入者のデータベース記録を有する移動電話用のホームネット ワークを識別する手段、前記ネットワークの検出手段へ前記移動電話の識別子を 送る手段、および前記ネットワークの加入者情報処理システムから前記加入者情 報処理システムによって選択されるサービスプロフィールを受取って、前記電話 の操作を制御する前記一時的メモリ内に記憶する手段を含む。 加入者情報処理システムは、GSM移動電話ネットワーク内で見出されるような ホームロケーションレジスタによって実現することができる。サービスプロフィ ールの選択を判断できる１つの特徴は、移動ステーションが登録される移動ネッ トワークの識別子であってもよいことである。１つの可能な構成において、第１ のサービスプロフィールは、移動電話がホームネットワークに登録されているか 否かを選択され、第２のサービスプロフィールは移動電話がホームネットワーク 以外のネットワークに登録されているか否かを選択される。一時的メモリ手段は 、移動電話が現在登録されているネットワークと関係していることが好ましい。 サービス機能は概ね、スイッチングセンタとは無関係にサービス処理システム によって提供することができる。本発明の１つの可能な構成では、サービス機能 は、前記特徴に依存してホームネットワークの第１の構成要素タイプおよび第２ の構成要素タイプで選択的に構成される。とくに、第１の構成要素タイプは移動 スイッチングセンタであってもよく、第２の構成要素タイプは独立したサービス 処理システムであってもよい。 ここで本発明の実施形態を添付の図面を参照して例示的に記載する： 図１は、本発明にしたがって動作する２つの移動電話ネットワークのブロック 図である； 図２は、ホームロケーションネットレジスタのブロック図である。 GSM基準にしたがって動作するシステムをとくに参照して本発明の第１の実施 形態を記載することにする。これらの基準は移動体通信の当業者には周知である 。しかしながらGSMの詳細についてよく知らない読者は、文献“The GSM System for Mobile Communications”(Mouly，M．& Pautent,M-B.,Cell & Sys,1992,ISB N 2-950719-0-7)を参照されたい。 通常のGSMネットワークでは、サービスの提供に要求される処理は移動スイッ チングセンタで行なわれる。しかしながら、この機能を移動スイッチングセンタ から移動サービス制御ポイントへ移動することが最近提案された。この機能の分 離は、ネットワークオペレータが移動スイッチングセンタを更新する必要なく新 しいサービスを導入できることを意味する。このことは個々のネットワークオペ レータが基本的なシステムに種々の向上を与え、その一方では移動スイッチング センタが、その機能として全ての両立可能なネットワークオペレータに対して共 通にユーザがネットワーク間を“ローム”できるようにしており、このセンタが 比較的に簡単なレベルで標準化されて、移動スイッチングセンタの単位コストを 低減できるようにしている。 図１を参照すると、第１の国、例えばイギリスにおける第１のディジタル移動 電話ネットワーク１は、公衆交換ネットワーク２を介して、第２の国、例えばド イツ第２のディジタル移動電話ネットワーク３へリンクされる。移動電話ネット ワーク１、３は概ねGSM基準に従い、追加の機能として頭字語“CAMEL”（Custom ised Application for Mobile networks Enhanced Logic）(移動ネットワーク拡 張論理に対するカスタマイズされた応用)によって知られている機能によって与 えられる追加機能を含む。これらのGSM基準からの移動ネットワーク１、３の逸 脱は、後述から当業者に明白になるであろう。 第１の移動電話ネットワーク（以下では“ホームネットワーク”と記載する） は複数の移動スイッチングセンタ(MSC)1-1(図には１つのみを示した)を含み、各 移動スイッチングセンタはさらに、ビジタロケーションレジスタ(VLR)１−２と 結合され、複数のベースステーション制御装置(BSC)1-4(１つのみを示した)に接 続される。移動スイッチングセンタは、関係するボイ スメールシステム１−１０を有する。ベースステーション制御装置1-4はそれぞ れ、ベーストランスミッタサイト(BTS)1-8の各グループを制御し、１または複数 の移動ステーション1-9（１つのみ示した）と通信する。ホームネットワークは さらに、ホームロケーションレジスタ(HLR)1-3、ゲートウェイ移動スイッチング センタ(GMSC)1-5、移動サービス制御ポイント(SCP)1-6(標準のGSM構造にはない) 、およびサービス管理センタ1-7を含む。移動スイッチングセンタ１−１および ゲートウェイ移動スイッチングセンタ1-5はデータネットワークによって相互接 続され、制御および言語信号を伝達する。各移動スイッチングセンタ1-1はさら に、制御および言語信号を交換するための１または複数のベースステーション制 御装置1-4に接続される。ホームロケーションレジスタ1-3は、ネットワーク１を ホームネットワークとしている加入者の記録を有するデータベースを含む。この データベースは、移動スイッチングセンタ1-1、ゲートウェイ移動スイッチング センタ1-5、および移動サービス制御ポイント1-6によってアクセスすることがで きる。移動スイッチングセンタ1-1は時折、“訪問される”移動スイッチングセ ンタとして知られており、“ゲートウェイ”移動スイッチングセンタ1-5と区別 され、公衆交換電話ネットワーク２から発信している呼に対してネットワーク１ へ最初のエントリポイントを準備する。逆方向、すなわちネットワーク１から公 衆交換電話ネットワーク２へのエントリは、各移動スイッチングセンタ１−１か ら直接に到達することができる。 ホームロケーションレジスタ1-3、ビジタロケーションレジスタ1-2、およびゲ ートウェイ移動スイッチングセンタ1-5はさらに移動サービス制御ポイント1-6に リンクされる。サービス管理センタ1-7はホームロケーションセンタ1-3および移 動サービス制御ポイント1-6の両方にリンクされる。移動サービス制御ポイント1 -6、ボイスメールシステム1-10、およびホームロケーションセンタ1-3はサービ ス管理センタ1-7から構成される。 第２の移動電話ネットワーク３（以下では“訪問先のネットワーク”と記載す る）はホームネットフーク１と類似しており、ホームネットワークの要 素に類似した要素3-1ないし3-9を含む。移動ユニット1-9に示されているように 、移動ユニットはこの地理的位置にしたがっていずれかのネットワークのベース トランスミッタサイト1-8、3-8を通って通信することができる。 図２を参照すると、ホームロケーションレジスタ1-3はデータベースシステム2 1および処理システム20を含む。データベースシステム21は、ネットワーク１の 各加入者の記録を含む。移動スイッチングセンタ、移動サービス制御ポイント、 およびサービス管理センタは、各ホームロケーションレジスタとクライアントー サーバ関係を有する。これらの構成要素は処理システム20に要求して、処理シス テム20は次にデータベース上で処理を行う。処理は単に、加入者の記録を変更す ることを含んでもよい。他方で処理は、データベースシステム21からの加入者デ ータの検索およびトランザクションクライアントへのデータの伝達を含んでもよ い。 ホームロケーションレジスタ3-3は類似の構成を有し、データベースはネット ワーク３の加入者に関係する記録を含む。 ネットワーク１、３の構成要素の構成およびその関係は、移動ステーション１ −９と公衆交換電話ネットワーク２へ接続された端末装置４との間で行なわれた 呼における次の記述から明白になるであろう。移動ユニット１−９に対して行な われた呼（図３参照）と、移動ユニット１−９から行なわれた呼（図４参照）の 両方を開示することにする。呼設定手続きは、移動ユニット１−９がホームネッ トワーク１によって現在サービスされているかまたは“ローミング”、すなわち 現在別のネットワーク３によってサービスされているかにしたがって異なるパタ ーンをとる。 呼が端末装置４から移動ステーション1-9へ行なわれるとき、公衆交換電話ネ ットワーク２は呼をゲートウエイ移動スイッチングセンタ１−５へルート設定す る(段階30)。呼開始通知を受取ると、ゲートウエイ移動スイッチングセンタ1-5 はホームロケーションレジスタ1-3へアクセスし(段階31)、被呼加入者に関する 記録を検索する(段階32)。記録は加入者の現在の位置、およびCAMELプロトコル を使用する第１のサービスマーカを含む。 第１のサービスマーカは、例えば被呼加入者に対してサービスが活性であること を示す。この例では、関係するサービスは無条件の呼前送り(CFU)、全ての到来 する呼の禁止(BAIC)、および選択した番号から行なわれた到来呼の禁止を含む。 ここでゲートウエイ移動スイッチングセンタ1-5は、サービス情報を移動サー ビス制御ポイント１−６へ送る(段階33)。移動サービス制御ポイント１−６は、 サービス情報に基づいて処理を行い、ゲートウェイ移動スイッチングセンタ１− ５へ情報を戻して、ゲートウエイ移動スイッチングセンタ１−５が呼を適切に処 理できるようにする(段階35)。例えば、ゲートウエイ移動スイッチングセンタ１ −５に命令して、呼が前送りされる呼を宛先番号へ呼をルート設定するか、また は被呼加入者が使用できないことを示すメッセージを端末装置４へ送ることがで きる。移動サービス制御ポイント１−６はホームロケーションレジスタ１−３に アクセスして、例えば処理に必要な番号へ“呼を前送りした”ことを示す情報を 検索することができる(段階34)。 ネットワーク１の加入者は、移動ステーション１−９を使用して命令を入力す ることによって、ホームロケーションレジスタ１−３内に加入者自身の記録の内 容の幾つかを制御できることがある。しかしながら、一定のフィールド、例えば 加入者管理に関するフィールドは人間のオペレータによってサービス管理センタ 1-7に維持される。 ここでゲートウエイ移動スイッチングセンタ1-5は呼を移動スイッチングセン タ1-1へルート設定し、移動ステーション1-9は現在登録され(段階36)、接続を発 呼当事者へ戻して完了する(段階37)。次に移動スイッチングセンタ1-1は、呼を ベースステーション制御装置1-4へルート設定し、次にベースステーション制御 装置1-4はベーストランスミッタサイト１−８の１つを経由して移動ステーショ ン1-9と無線リンクを確立する試行をする(段階38)。この呼設定段階の詳細は当 業者には周知である。サービス制御ポイント1-6からゲートウエイ移動スイッチ ングセンタ１−５によって受取られる情報（段階35）が、呼を再び方向付けるこ とを要求するとき、 呼はこの要求にしたがってルート設定される(段階36ａは呼をＰＳＴＮ番号（２ ）へ前送りする例として示し、または段階36ｂ、38ｂは呼をユーザのボイスメー ルシステム1-10へ前送りする例として示した)。呼が禁止されると、適切なメッ セージは発呼者４へ戻される(段階37ａ)。 ここでは呼を逆方向にホームネットワーク１上を移動ステーション1-9から端 末装置４へ設定するプロセスを記載することにする。 加入者は呼を位置付けたいとき、移動ステーション1-9に命令して被呼番号を ベーストランスミッタサイト1-8およびベースステーション制御装置1-4を経由し て移動スイッチングセンタ1-1へ送る(段階40)。さらに、移動ステーション1-9は 、それ自身の識別子の移動スイッチングセンタ1-1を通知する。加入者が呼設定 をしたいことを示すこの通知を受け取るとき、移動スイッチングセンタ1-1はビ ジタロケーションレジスタ1-2から加入者の記録を読取る(段階41)。ビジタロケ ーションレジスタ1-2から読取られる情報は、上述のように第１のサービスマー カを含む。次に移動スイッチングセンタ1-1は、第１のサービスマーカおよび加 入者識別子によって示されるサービスの移動サービス制御ポイント1-6を通知す る(段階42)。 １つのこのようなサービスは、一定のタイプの呼、例えば国際呼の阻止である。 このサービスを作動するとき、移動サービス制御ポイント1-6は被呼番号が禁止 されるカテゴリ内にあるか否かを判断し、イエスのときは、移動スイッチングセ ンタ1-1へ命令して(段階43ａ)、発呼できないことを加入者に知らせる(段階44ａ )。呼が禁止されないときは、移動サービス制御ポイント１−６は発呼できるこ とを移動スイッチングセンタ1-1に知らせて(段階43)、移動スイッチングセンタ1 -1は呼設定信号を移動ユニット（段階44）および公衆交換電話ネットワーク２（ 段階45）へ送る。 GSMの特徴は、移動ステーション1-9がホームネットワーク１から訪問先のネッ トワーク３へロームできることである。移動ステーション１ないし９が訪問先の ネットワーク３ヘロームできることである。移動ステーション1-9が訪問先のネ ットワーク３に登録すると、ビジタロケーションレジスタ3-2は移動交換センタ1 -3においてホームネットワーク１のホームロケー ションレジスタ1-3から加入者のホームロケーションレジスタ記録を要求する。 加入者の記録を更新した後で、更新記録はビジタロケーションレジスタ３−２へ 送られる。 処理システム20（図２参照）は、移動ステーション1-9が別のネットワークへ ロームしたことを検出する 例えば移動ユニット1-9が位置を更新するか、または別のネットワーク上のベー スステーション3-8を介して呼試行を行うので、ホームロケーションレジスタ1-3 のデータベース21における加入者の記録は更新され、それによって必要なときに 移動ユニットへ呼をルート設定することができる。(図４の段階46は、この更新 が呼試行中に行なわれる場合におけるこの処理を示している)。本発明にしたが って、この更新を行ったとき、ホームロケーションレジスタ1-3のデータベース2 1内の加入者記録における第１のサービスマーカは第２のサービスマーカによっ て置換され、ローミングするときに加入者が使用する異なる組のサービスを特定 する。これらの異なる組の例を表１に記載した。 再び図３を参照して、訪問先のネットワーク３上を端末装置４から移動ステー ション1-9へローミングしている呼を開示することにする。このプロセスは、移 動ユニットが、必要であれば、ホームネットワーク１の移動スイッチングセンタ 1-1の代りに、訪問先のネットワーク３の移動スイッチングセンタ3-1を通って接 触することを除いて上述のプロセスに類似しており、ホームロケーションレジス タ1-3から送られるサービスプロフィールマーカ（段階32）は異なり、代わって 呼接続プロセスに影響を与える(段階36/a/b、37/a)。 端末装置４から移動ステーション1-9へ呼を行うとき、公衆交換電話ネ ットワーク２は呼をゲートウエイ移動スイッチングセンタ1-5へルート設定する( 段階30)。呼の開始通知を受取ると、上述のように、ゲートウエイ移動スイッチ ングセンタ1-5はホームロケーションレジスタ1-3へアクセスし(段階31)、被呼加 入者の記録を検索する(段階32)。しかしながら、ここで記録は別のネットワーク ３上にあるときと同じように加入者の現在の位置を示し、第２のサービスマーカ は第１のサービスマーカと置換される。この例では、第２のサービスマーカは、 例えば無条件の呼前送り(ＣＦＵ)が現在活性であることを示す。 以前のように、ゲートウエイ移動スイッチングセンタ1-5はサービス情報を移 動サービス制御ポイント1-6へ送る(段階33)。移動サービス制御ポイント1-6はサ ービス情報に基づいて被呼加入者のホームロケションレジスタ記録にアクセスし (段階34)、番号を呼がゲートウェイ移動スイッチングセンタ1-5へ前送りされる 番号へ戻す(段階35)。この番号は、例えばボイスメールサービスの番号（1-10） またはPSTN２の番号であってもよい。次にゲートウエイ移動スイッチングセンタ 1−5は移動サービス制御ポイント1-6から戻された番号へ呼をルート設定し(段階 36、36ａ、36ｂが適切である）、呼を接続するか、または発呼当事者４へ“不履 行”メッセージを発呼当事者４へ送る(段階37または37ａ)。 ここで再び図４を参照して移動ステーション1-9から端末装置４へ行なわれる 呼であり、一方で訪問先のネットワーク上をローミングしている呼を開示するこ とにする。ここでもプロセスは上述のプロセスと類似しているが、移動ユニット がホームネットワーク１ではなく訪問先のネットワーク３と協働し、検索した（ 段階41）サービスプロフィールマーカが第２のサービスプロフィールマーカであ ることが異なり、したがって呼設定プロセス44、45になる。 呼がローミングしているときに、加入者がこの呼の位置決めをすることを望む と、加入者は移動ステーション1-9に命令して、被呼番号をベーストランスミッ タサイト3-8およびベースステーション制御装置3-4を介して移動スイッチングセ ンタ3-1へ送る。加えて、移動ステーション1-9はそ れ自身の識別子をもつ移動スイッチングセンタ3-1を通知する(段階40)。 加入者が呼を設定したいという通知を受取るとき、移動スイッチングセンタ3-1 はビジタロケーションレジスタ3-2から加入者の記録を読取り(段階４１)、必要 であればそれをホームネットワーク１のホームロケーションレジスタ1-3から検 索する(段階46)。したがって移動ユニット1-9がそのホームネットワーク１上で 動作しているときと同様の処理が行なわれるが、ビジタロケーションレジスタ3- 2から読取られる情報は、第１のサービスマーカではなく、第２のサービスマー カを含むことが異なる。次に移動スイッチングセンタ3-1は加入者識別子のホー ムネットフークの移動サービス制御ポイント1-6、および第２のサービスマーカ によって示されるように、移動ユニット1-9に対して有効なサービスを通知する( 段階42)。移動サービス制御ポイント1-6は、被呼番号が加入者の自国内か、加入 者がロームしている国か、またはその他の国であるかを判断する。被呼番号が自 国かまたはローム後に到達した国であるとき、サービス制御ポイント1-6は移動 スイッチングセンタ3-1に命令して、加入者に呼を行うことができないことを知 らせ(段階43ａ)、移動スイッチングセンタは“呼不履行”メッセージを移動ユニ ット1-9へ送る(段階44ａ)。さもなければ、移動サービス制御ポイント1-6は移動 スイッチングセンタ3-1に呼を行うことができることを知らせ(段階43)、応答し て移動スイッチングセンタ3-1は呼設定信号を公衆交換電話ネットワーク２へ送 り(段階45)、さらに移動ユニット1-9へ送る(段階44)。その代りに呼は別の移動 ユニットに対して行ってもよく、または後述のように、ボイスメールメッセージ を検索してもよい。 ２つの移動ユニット1-9、3-9間の呼は、移動ユニットへ呼を行う上述の手続き 、および移動ユニットから呼を行う手続きの両方を含み、各手続きは２つのユニ ットの一方に対して行なわれる。移動ユニットの一方または両方はローミングし ていてもよい。上述の手続きは上述と同じやり方で行なわれるので、再度詳細に 記載しないことにする。しかしながらこのような呼のルート設定は必ずしも公衆 交換ネットワーク２を含まなくてもよく、ＰＳＴＮ２は図３では移動スイッチン グセンタ1-1／3-1に、図４ではゲートウ エイ移動スイッチングセンタ1-5に置換されている。両方の移動ユニットが同じ 移動スイッチングセンタに接続されるときは、呼をその移動スイッチングセンタ 内で接続することができる。既に記載したように、ネットワーク１の移動スイッ チングセンタが相互接続されると、公衆交換電話ネットワークと関係することな く、各移動ユニットに現在サービスしている移動スイッチングセンタを直接に接 続することもできる。また別々のネットワーク１、３のゲートウェイ移動スイッ チングセンタ1-5、3-5を直接に相互接続してもよい。 CAMELプロトコルを利用してサービス制御ポイントを使用すると融通性が与え られるが、動作(performance)コストがかかり、ネットワークオペレータは依然 として移動スイッチングセンタ自体において幾つかの頻繁に使用したサービス、 例えばボイスメールを提供することを望んでもよい。ボイスメールの場合、加入 者1-9が加入者のホームネットワーク１に登録するとき、加入者は、ショートナ ンバ(短い番号)、例えば９０１をダイヤルすることによってボイスメール1-10に アクセスできる。しかしながら、別のネットワーク上でローミングしているとき に、加入者がボイスメール1-10にアクセスする場合、加入者はロングナンバ(長 い番号)、一般的には１０桁をダイヤルすることが必要である。このようなロン グナンバは覚えるのが難しく、したがってとくにユーザがホームネットワーク上 にいないときにそれを使用するときのみ必要とされる。 本発明を使用して、この問題を克服することができる。これを達成するために 、第２のサービスマーカは、ボイスメールアクセスを可能にする要素を含み、第 １のサービスマーカはこのような要素を含まない。 ここで再び図１および４を参照して、加入者がホームネットワーク１上にある ときにボイスメールシステム1-10へアクセスすることを望む状況を検討する。加 入者は移動ステーション1-9へ901をダイヤルし、移動ステーション1-9はダイヤ ルされた番号を移動スイッチングセンタ1-1へ送る(段階40)。移動スイッチング センタ1-1はビジタロケーションレジスタ1-2からサービスプロフィールを検索し 、特別な命令を受取っていないとき は、移動スイッチングセンタ1-1は次にダイヤルされた番号が、ボイスメールの アクセスに対して加入者が加入者のボイスメールを要求していることをメールボ ックスシステム1-10へ知らせる番号であることを識別する(段階47)。メールボッ クスシステムは要求を処理し、加入者のボイスメールを戻して、移動ステーショ ン1-9へ送る。このプロセスでは、サービス制御プラットフォーム1-6を使用せず にボイスメール1-10へアクセスでき、したがって処理力の要求は小さくなる。し かしながらこの簡単なプロセスは、移動ユーザがローミングしているときは正確 に動作しない。 加入者が訪問先のネットワーク３へロームしたとき、移動スイッチングセンタ 3-1はダイヤルした９０１を有効であると認識しないか、または加入者がこの番 号に応答して訪問先のネットワーク３によって準備されたサービスに対する権利 を与えられていないことが分かる。(両方のネットワークがボイスメールアクセ スに対してコード９０１を使用しても、コードが訪問先のネットワーク上で使用 されるときは、ユーザ1-9がメールボックスをもたない訪問先のネットワークの ボイスメールサービス3-10にアクセスすることになる)。移動スイッチングセン タ3-1がこのような番号を受取ると、移動スイッチングセンタ3-1は、第２のサー ビスマーカを含むビジタロケーションレジスタ3-2から加入者の記録を読取る(段 階41)。次に移動スイッチングセンタ3-1は、第２のサービスマーカ、ダイヤルし た番号、および加入者識別子によって指示されるサービスのホームネットワーク 移動サービス制御ポイント1-6を知らせる(段階42)。移動サービス制御ポイント1 -6は、ダイヤルした番号がホームネットワーク１のボイスメールアクセス番号で あることを判断し、移動スイッチングセンタ3-1へ加入者のボイスメールボック ス1-10のアドレスを戻す(段階43)。次に移動スイッチングセンタ3-1は、識別さ れたボイスメールボックス1-10を呼び(段階47)、次に識別されたボイスメールボ ックス1-10は加入者のボイスメールを戻して、移動ステーション1-9へ送る。し たがって加入者がホームネットワーク１に登録したときと全く同じダイヤリング 手続きを使用して、加入者は別のネットワーク３上でローミングしているときに ボイスメールにアクセスす ることができる。 本明細書ではGSMという用語を使用してきた。しかしながら本発明はGSMシステ ムに制限されず、別のシステムにも応用することができ、別のシステムとしては 例えばAMPS(advanced mobile phone system)(改良型移動電話システム)、NMT、T ACS(Total Access Communication System)(トータルアクセス通信システム)、NM T(Nordic Mobile Telephone)（ノルディックイド電話）のような既に知られてい る既存のアナログシステム、およびDAMPS(Digital Advanced Mobile Phone Syst em)(ディジタル式改良型移動電話システム)、DCS1800(ディジタル通信システム1 800MHz)、PCS1900(パーソナル通信システム1900MHz)、Japanease PDC(パーソナ ルディジタルセルラ)、USIS-96 CDMA、UMTS(ユニバーサル移動電話システム)、 およびFPLMTS（フューチャパブリックランド移動電話システム(future public l and mobile telephone system)）のような既存のまたは提案されたディジタルシ ステムがある。 本発明は上述のサービスに制限されず、ネットワークオペレータは益々多様に なる種類のサービスを加入者に提供することが期待されている。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ， ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，Ｌ Ｓ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ， ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，Ｅ Ｅ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ， ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，Ｍ Ｄ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ， ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，Ｕ Ｚ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者 ペッティフォー、ジェイムス・ダグラス イギリス国、シーオー10・５エイチアー ル、サフォーク、ボックスフォード、コ ル・ヒル、コル・ヒル・コテージ（番地な し)

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．少なくとも１つの移動ステーションおよび少なくとも１つの第１の移動電話 ネットワークを含む移動電話システムにける選択式のサービス提供方法であって 、該第１の移動電話ネットワークは、各移動電話に関係して、移動電話に提供さ れるサービスに関係するデータを記憶するホームメモリ手段を含んでおり： 移動電話の少なくとも１つと関係するメモリ手段において、複数のサービス プロフィールを記憶し、一時的メモリ手段へ送り、移動電話の動作を制御し、ホ ームメモリ手段からサービスプロフィールの１つを検索して、検索されるサービ スプロフィールは、第１の移動電話ネットワークによって検出されるまたは通信 される移動ステーションの現在の環境の特徴にしたがって選択されることを含む 手段を含む方法。 ２．少なくとも１つの別の移動電話ネットワークを含む移動電話システムに関係 して動作する方法であって、前記特徴が移動ステーションが登録している移動ネ ットワークの識別子である請求項１記載の方法。 ３．移動電話がホームネットワークに登録されているときに第１のサービスプロ フィールが選択され、移動電話がホームネットワーク以外のネットワークに登録 されているときに第２のサービスプロフィールが選択される請求項２記載の方法 。 ４．一次的メモリ手段が、移動電話が登録されているネットワークと関係してい る請求項２または３記載の方法。 ５．サービス機能が、前記特徴に依存してホームネットワークの第１の構成要素 タイプかまたは第２の構成要素タイプで選択的に構成される請求項２ないし４の 何れか１項記載の方法。 ６．第１の構成要素タイプが移動スイッチングセンタであり、第２の構成要素タ イプが独立したサービス処理システムである請求項５記載の方法。 ７．加入者のデータベース記録、加入者に提供される複数のサービスプロフィー ルを規定するデータを含む記録、加入者の移動電話の環境の特徴を検出する検出 手段、検出される環境にしたがって複数のサービスプロフィールの １つを選択する手段、および移動ステーションの動作を制御する一時的メモリに 対して選択されたサービスプロフィールを送る手段を含む移動電話ネットワーク の加入者情報処理システム。 ８．移動電話システムは、複数の相互接続された移動電話ネットワークを含み、 前記ネットワークの少なくとも１つは請求項７に記載された加入者情報処理シス テムをもち、該または各移動電話ネットワークは、該ネットワークに現在登録さ れている移動電話に関係する制御情報を記憶する一時的メモリ、その加入者情報 処理システムが前記移動電話加入者のデータベース記録を有する移動電話用のホ ームネットワークを識別する手段、前記ネットワークの検出手段へ前記移動電話 の識別子を送る手段、および前記ネットワークの加入者情報処理システムから前 記加入者情報処理システムによって選択されるサービスプロフィールを受取って 、前記電話の操作を制御する前記一時的メモリ内に記憶する手段。 ９．データベース記録が、特定のサービス機能が第１の構成要素タイプで構成さ れている第１のサービスプロフィール、および特定のサービス機能が第２の構成 要素タイプで構成されている第２のサービスプロフィールを含む請求項７または ８記載のシステム。 １０．第１の構成要素タイプが移動スイッチングセンタであり、第２の構成要素 タイプが独立したサービス処理システムである請求項９記載のシステム。 １１．移動電話がホームネットワークに登録されていることを検出手段が識別す るときに第１のサービスプロフィールが選択され、移動電話がホームネットワー ク以外のネットワークに登録されているときに第２のサービスプロフィールが選 択される請求項８ないし１０の何れか１項記載のシステム。 １２．図面を参照して実質的に記載された移動電話システムにおける選択式のサ ービス提供方法。 １３．図面を参照して実質的に記載された加入者情報処理システム。 １４．図面を参照して実質的に記載された移動電話システム。 １５．サービスプロフィールの２以上が、１または複数のネットワークが現在の 環境に適切な異なるやり方で動作して、ユーザによって認識されるのと 同じサービスを提供するようにされている請求項１ないし６の何れか１項記載の 方法。 １６．サービスプロフィールの１または複数が番号変換プロセスを呼出す請求項 １５記載の方法。 １７．ホームネットワークに関係している移動スイッチングセンタが、前記サー ビス手段へアクセスするときにホームネットワークのみによって認識可能な第１ のダイヤルされた番号か、または少なくとも１つの別のネットワークによって認 識可能な第２のダイヤルされた番号の何れか１つを使用してアクセス可能なサー ビス手段を含み、別のネットワークの１つによって現在サービスされている移動 電話が第１の被呼番号を呼ぶときに、第１のダイヤルされた番号が該現在サービ スしているネットワークによって移動ユニットに提供できるサービスに関係して いると認識されず、第１の番号を第２のダイヤルされた番号へ変換する独立した 処理システムを呼出し、それによってホームネットワークによって準備されたサ ービス手段にアクセスできることをサービスしているネットワークが識別する請 求項６または１６記載の方法。 １８．サービス手段が、ホームネットワークによって維持されるボイスメールサ ービスへアクセスする請求項１７記載の方法。 １９．第２のダイヤルされた番号が、移動電話がアクセスした全てのネットワー クによって認識可能である請求項１７または１８記載の方法。 ２０．サービスプロフィールの２以上が、現在の環境に適した異なるやり方で１ または複数のネットワークを動作して、ユーザによって認識されたのと同じサー ビスを提供するようにされている請求項７ないし１１の何れか１項記載のシステ ム。 ２１．サービスプロフィールの少なくとも１つが、別の移動電話ネットワークと 関係しているサービス手段にアクセスするためのアクセス手段を有する請求項７ ないし１１記載のシステム。 ２２．アクセス手段が、サービスプロフィールの１または複数によって呼出すこ とができる番号変換手段を含む請求項２１記載のシステム。 ２３．複数の相互接続された移動電話ネットワークを含み、第１のネットワ ークによって現在サービスされている移動ユニットによってダイヤルされた番号 が第１のネットワークによって移動ユニットに提供できるサービスに関係してい るか否かを識別する番号認識手段を有する少なくとも第１のネットワークの加入 者情報処理システムと、 前記サービス手段へアクセスするときに少なくとも第１のネットワークによ って認識可能な第１のダイヤルされた番号か、または第２のネットワークの移動 スイッチングセンタにのみによって認識可能な第２のダイヤル番号の何れかを使 用してアクセス可能なサービス手段を含む第２のネットワークの移動スイッチン グセンタと、 番号認識手段に応答し、第２の番号を第１の番号に変換して、第１のネット ワークから、第２の番号を使用する移動スイッチングセンタと関係するサービス 手段にアクセスできるようにされている番号変換手段とを含む請求項２２記載の システム。 ２４．サービス手段がボイスメールシステムである請求項２１ないし２３の何れ か１項記載のシステム。