JP2002504832A - 指先装着される低侵襲性外科手術器具及びその使用方法 - Google Patents

指先装着される低侵襲性外科手術器具及びその使用方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、多数の、低侵襲性外科手術器具であり、該器具は、外科医が、その手を最小限の切開部を通して患者の内部に挿入して外科手術を行い、且つその手を使って組織を触診できるように、外科医の指先に直接装着されることができる。本発明は、外科医が、処置を、低侵襲性外科手術の全ての利益を伴って、しかも、低侵襲性の知られた外科手術器具によって可能であるよりも、触覚、制御、及び操作の容易性を一層高めて行うことを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】 指先装着される低侵襲性外科手術器具及びその使用方法 発明の背景 本発明は、低侵襲性外科手術器具に関する。 低侵襲外科手術技術は、(胃腸の)内視鏡検査法及び(腹部の)腹腔鏡検査法 を含み、伝統的な「切開」手術において用いられるより大きい切開部ではなく、 予め存在する開口又は小さい穿刺若しくは切開部を通して身体内に挿入される外 科手術器具を用いる。低侵襲性処置は、切開手術に対する幾つかの利点を有し、 利点の主要な1つは、健康な組織に対する損傷を最小限にすることである。その 結果、回復の速度が速まり、且つ、感染による合併症及び傷の癒着の危険が減少 する。これらの考察により、低侵襲性技術を、適用可能ないずれの場所にも適用 することが動機付けられた。しかし、低侵襲性のこれらの処置に用いられる器具 は、切開手術における標準的な器具を使用するのと比較して、外科手術のアクセ ス性、手際、効率、そしてある場合には安全性を損失又は減少させる。 低侵襲性処置のほぼ全ては、手術部位をリアルタイムで画像化する手段を用い る。これらは、非侵襲性の手段、例えばX線透視法、または、例えば光学ファイ バースコープを用いる侵襲性の手段であり得る。かかる「観察機器」は、胃腸管 内で用いられる内視鏡のように柔軟であることができ、または、手術部位が十分 にアクセス可能であるときには、腹部の手術に用いられる腹腔鏡のように剛性で あることができる。内視鏡及び腹腔鏡の両方において、見るための光が光伝送繊 維によって手術部位に与えられて、外科医は外部のCRT(陰極線管)上で手術 部位を見る。 腹腔鏡法の手術は、腹腔に空気又はガス、例えば二酸化炭素を吸入することに よって創られる、患者の内部の約20×20×20cmの作業空間において行わ れる。腹腔鏡及び腹腔鏡検査器具が、腹壁内の1以上の穿刺切開部を通して挿入 された5〜12mmの直径のカニューレを通じて身体内に挿入される。腹腔鏡検 査処置での使用に有利な器具は多数あり、生検鉗子、種々のタイプの把持具、鋏 、電気焼灼装置、ステープル、クリップアプライヤー、針ホルダー及び結紮のた めの縫合ループを含む。 腹腔鏡検査器具には、利益もあるが、外科医にとって腹腔鏡検査法を伝統的な 切開手術よりも扱い難くする幾つかの制限があり、且つ、器具の性質により、外 科医が器具の使用に熟達するのに長い習熟期間が必要とされる。これらの器具の 使用法に習熟した後でも、外科医は、なお、幾分巧妙さに欠け、それにより、幾 つかの課題、例えば体腔内での縫合及び結紮が困難になる。 知られた不利点に基づいて、これらの腹腔鏡検査器具を低侵襲性処置において 用いる外科医によって知覚される位置感覚、触覚及び力の感覚を改良するための 試みがなされてきた。力フィードバックは、縫合及び結び目の引張りを補助し、 且つ、観察器の視野の外で組織が誤って損傷されることを防止する。触覚は、縫 合材料、又は器具によって保持される他の対象物を触診し、表面下の血管などの 小さい解剖学的特徴を局限化し、且つ、ビデオカメラでは不明瞭に映る特徴を探 知するために有用である。 これらの器具を用いて触覚フィードバックを実行する努力は、外科医の指先、 例えば手袋に、器具の先端部から離れた点にて装着される刺激器アレイに連結す る、器具の先端部上の複合引張センサーアレイを、精密にリンク設計又は使用す ることに向けられてきた。かかるシステムは、或る程度実験的に成功したが、設 計及び製造の両方が複雑化された。発明の概要 本発明は、外科医がその手を最小限の切開部から患者内部に挿入して外科処置 を行い、且つ外科医がその手を使って組織を触診することができる場合に、小型 の外科手術器具を外科医の指先に直接装着することができるという発見に基づい ている。本発明は、外科医が、処置を、低侵襲性外科手術の全ての利益を伴って 、しかし、低侵襲性の知られた外科手術器具によって可能であるよりも、触覚、 制御、及び操作の容易性を一層高めて行うことを可能にする。 概して、本発明は、指先に装着される、低侵襲性外科手術器具により特徴づけ られ、該器具は、器具を指先に固定するためのマウント、例えばハーネス又は指 スリーブを含む。幾つかの実施形態において、引き込み/展開機構が操作可能に ハーネスに連結され、用具が、引き込み/展開機構に直接連結され、又は指スリ ーブに挿入若しくは連結され、引き込み/展開機構は、用具が、ハーネスに対す る引き込み位置に移動されて指先を露出させ、且つ、使用時には、、マウント、 例えばハーネスに対する展開位置に移動されることを可能にする。器具は、さら に、ハーネスを引き込み/展開機構に回転可能に連結する取付機構を含むことが できる。 例えば、取付機構は、引き込み/展開機構をハーネスに固定して、引き込み/ 展開機構が展開位置から引き込み位置に回転することを可能にするように配置さ れた取付スタッド及び圧縮部材を含むことができる。ハーネスは、引き込み/展 開機構の凹面と係合する凸状の外面を含むことができる。 1つの実施形態において、用具は、引き込み/展開機構に連結された固定ジョ ーと、操作部に堅固に固定された可動ジョーを含む。例えば、用具は、把持具、 針ホルダー、鋏、外科用メス、又はクリップアプライヤーであることができる。 好ましい実施形態において、操作部は、湾曲した断面を有することができ、且つ 、操作部の長手方向に沿って湾曲している。 器具は、さらに、可動ジョーを固定ジョーに対して開放位置に付勢するように 配置されたばねを含むことができる。さらに、引き込み/展開機構の一部が、用 具が閉鎖位置にあるときに操作部を収容することができるように切抜かれている ことができる。 別の実施形態において、マウント、例えばハーネスは、ハーネスを指に固定す るストラップを挿入するための開口部を含むことができる。他の実施形態におい て、マウントは、円筒状の指スリーブであることができ、又は、布、プラスチッ ク若しくはゴムから製造された2つ又は1つの「翼」状の設計から製造され、指 に巻き付けられて円筒状物を形成し、且つ、スリーブを指に固定するために用い られることができる機械的ロック、テープ、例えば外科用テープ、又は、フック 状及びループ状材料のストラップによって固定されることができる。これらのテ ープ及びストラップは、溶接、貼り合わせ、又は接着剤によってマウントに固定 されることができる。さらに、翼部は、翼部内に埋め込まれた又は翼部の表面に 接着された展性のワイヤーによって固定されることができる。 別の態様において、本発明は、低侵襲性外科処置を、手に合う寸法の切開部を 患者の内部に創り、本発明の器具を手の指先に固定し、器具を含む手を患者の内 部に挿入し、且つ器具を用いて外科処置を行うことによって患者の内部で行う方 法により特徴づけられる。方法は、さらに、手を患者の内部に挿入する前に、別 の指に追加の器具を固定することを含むことができる。 別の実施形態において、器具は、最初に器具を手袋の指に取り付け、次いで手 袋を手にはめることによって指に固定される。 方法において、器具の用具は、外科処置を行う前に展開位置に移動され、且つ 、外科処置を行った後に、手を患者の内部から退出させずに引き込み位置に移動 されることができる。例えば、器具の用具は、引き込み位置に移動されて、手が 患者の内部から退出されずに、指が、患者の内部の組織を触診するために使われ ることを可能にする。 別の態様において、本発明は、外面及び内面を有する指接触部品と、該指接触 部品の外面に連結された取付機構とを含む指マウントにより特徴づけられ、前記 指接触部品は、例えば指の一部のみと接触する半円形、又は使用時に指を取り囲 む円筒形であり、前記内面は、指、例えば人差し指又は親指に嵌め込まれるよう な輪郭及び寸法にされており、前記取付機構は、小型の外科手術器具に連結する ように構成されている。 この指マウントにおいて、取付機構は、小型の外科用具内の対応する凹みに連 結される突出部材であることができ、又は、小型の外科用具内の対応する突出部 材に連結される凹みであることができる。 特定の実施形態において、指と接触する部品は、使用時に指を取り囲む指スリ ーブであることができ、取付機構は、小型の外科手術器具を収容するように構成 されたポケットであることができる。例えば、指スリーブは、翼部と、該翼部の 一端に配置されたポケットとを有する平坦なシートからつくられることができ、 該平坦なシートが巻かれて指スリーブを形成する。翼部は、該翼部内の孔に嵌め 込まれるタブによって、又は接着剤によってポケットの外縁部に固定されること ができる。別の実施形態において、指スリーブは、2つの翼部と、該2つの翼部 の間で中央に配置されたポケットを有する平坦なシートからつくられる。平坦な シートは、また、巻かれて指スリーブを形成する。1つの例において、平坦なシ ートは、上面の輪郭が蝶に類似した形状であることができる。 別の実施形態において、指と接触する部品は、該部品を指に固定するための1 以上のストラップを含むことができる。これらのストラップは、各々、指に巻き 付けられて前記部品を固定することができる展性のワイヤーを含むことができ、 又は、前記ストラップは、1以上の翼部であって、機械的スナップ又は接着剤に よって該翼部自体に固定され又は互いに固定し合うことができる。さらに、指接 触部品は、該部品の内面で接着剤によって指に固定されることができる。 別の態様において、本発明は、指マウントと共に使用するための小型の外科手 術器具、例えば、把持具、鋏又は針ホルダーにより特徴づけられる。これらの器 具は2つのアームを含み、該アームは、各々の末端部に設けられたジョー又は作 用端とタブとを有し、前記器具は、また、前記アームの各々のタブに連結された 支持部を含み、アームは、間隔をおいてほぼ並行に配置され、且つ、支持部及び 1つのアームが、該アームと支持部との間に、該アームを指マウントのポケット に挿入させるのに十分な空間をもたすように配置される。 別の実施形態において、小型の外科手術器具、例えば把持具又は針ホルダーは 、末端部及び基部側端部を有する剛性のある細長い部品と、器具を指マウントの 取付機構に回転可能に連結するように構成された、前記細長い部品の基部側端部 に配置されたコネクターと、前記細長い指マウントの末端部に配置された用具と を含む。例えば、用具は外科用メスであることができ、細長い部品は、メスを展 開位置から細長い部品内の引き込み位置へと移動させるための滑動アクチュエー タを収容することができる。これらの器具は、例えば、親指マウントと共に用い られることができる。 本発明は、また、指マウントと共に使用するための小型の外科手術器具により 特徴づけられ、器具は、末端部及び基部側端部を有する剛性のある細長い部品と 、器具を指マウント内の突出部材に連結するように構成され且つ細長い部品内に 形成された凹みと、細長い部品の末端部に配置された用具とを含む。或いは、器 具は、末端部及び基部側端部を有する剛性のある細長い部品と、器具を指マウン ト内の凹みに連結するように構成され且つ細長い部品内に形成された突出部材と 、細長い部品の末端部に配置された用具とを含む。 別の指先装着される小型の外科用具は、円筒状の指先キャップと、該キャップ に取り付けられ、且つ、指に巻き付けてキャップを指に固定するための寸法にさ れた固定ストラップと、前記キャップの指先端部に連結される小型の外科手術用 具、例えば、把持具、外科用メス又は鋏とを含む。 本発明は、さらに、低侵襲性外科手術システムにより特徴づけられ、該システ ムは、指マウント、例えば指スリーブと、小型の外科用具、例えば把持具、外科 用メス、針ホルダー、鋏、カメラ又は電気焼灼探針とを含み、該小型外科用具は 、指マウントの取付機構に連結するように構成されたコネクター、例えば、指ス リーブのポケットに挿入されるように構成された部分を含む。所定の実施形態に おいて、小型の外科用具は指マウントに永久的に取り付けられることができる。 さらなる実施形態において、本発明は、指マウントと共に使用するための小型 カメラにより特徴づけられ、該小型カメラは、ハウジングと、該ハウジングに固 定されて、ハウジングを前記指マウントの取付機構に取り付けるコネクターと、 前記ハウジング内に封止されたカメラとを含む。 別の実施形態において、器具は、流体を吸引及び灌注する導管と共に、又は電 気結線と共に嵌め込まれ、その場合、器具は、患者内部の組織の電気焼灼を行う ために用いられることができる。 本発明は、幾つかの利点を提供する。本発明の1つの重要な利点は、本発明が 、低侵襲性の手補助の外科手術を外科医が行うことを可能にすることであり、該 手補助の手術は、既知の、低侵襲性腹腔鏡検査又は内視鏡検査用外科手術器具を 用いるときに失われる触覚フィードバックを外科医にもたらす。標準的な、低侵 襲性外科手術器具は、外科医の手を、長い管及びハンドルによって、器具の末端 部(患者側の端部)にて、用具例えば切除器から分離させる1以上の機械的結合 を有する。この構成における器具において用いられる材料を圧縮及び伸張するこ とは、外科医の手の移動と用具の移動との直線関係を妨害する。これは、次いで 、位置の不確定性をもたらし、どれほど多くの圧力が用具によってかけられてい るかということを感覚する外科医の触覚を混乱させ、組織を解剖し又は繊細に切 除する外科医の能力を弱める。 本発明の別の利点は、器具が、引き込み可能に又は容易に取り外し可能に外科 医の指先に直接装着され、且つ、異なる器具が外科医の指先の各々に装着される ことができることである。或いは、指スリーブ及び用具のシステムを用いるとき 、外科医は、1つのスリーブを指に装着し、且つ用具を最も快適な位置、例えば 外科医の指の上部、底部又は側部に付けて1つのスリーブのみを使用することが できる。一般に、スリーブは、片手又は両手の人差し指又は親指に嵌めこまれる ことができる。いずれの配置も、外科医が患者の体腔内で手で操作することを可 能にし、且つ、傷口を通して外科医の手の挿入及び退出を繰り返す必要を回避す ることができる。 最新のハンドエントリーポートは、外科医の手の挿入及び退出の繰り返しを回 避するが、患者への外傷を減少し且つ外科処置を短縮し、手の挿入及び退出を幾 度か行った後でも注入ガスが患者の体腔から漏れることを防止する。さらに、器 具の指先部の設計は、外科医が指の全ての関節を曲げることを可能にし、外科医 に最大限の可動性をもたらす。 さらに、器具は、器具がマウント若しくは器具自体の内部に、又は掌の中に引 き込まれるように設計されることができる。この設計は、外科医が指を使って組 織を触診するときと、外科医がその手を患者内の体腔に挿入し又はそこから外に 出すときの、いずれの偶発的な切断又は損傷をも防止する。 さらに、この新規の器具は、設計が単純であり、容易に操作されることができ 、且つ、必要に応じて、使い捨て、又は滅菌可能で且つ再利用可能なように容易 に製造されることができる。 定義されていなければ、全ての技術用語及び科学用語は、本発明が属する分野 の熟練者によって一般的に理解される意味と同一の意味を有する。本文中に記載 されたものと類似又は均等の方法及び材料を、本発明の実施又は試験において用 いることができるが、好ましい方法及び材料を以下に記載する。本文中に記載さ れた全ての公報、特許出願、特許及び他の参考文献の全てを援用して本文の記載 の一部とする。それらと競合する場合、定義を含む本明細書が優先される。さら に、材料、方法及び例は、単に例示的なものであり、限定を意図するものではな い。 本発明の他の特徴及び利点は、以下の詳細な説明及び請求の範囲から明らかに されるであろう。 図面の簡単な説明 図1は、指先装着される低侵襲性外科手術用把持具の分解概略図である。 図2は、展開位置にありかつジョーが開放位置にある図1の外科手術用把持具 の等角投影概略図である。 図3は、図2の外科手術用把持具の正面概略図である。 図4は、図2の外科手術用把持具の平面概略図である。 図5は、図4の線5−5に沿って切断された図2の外科手術用把持具の断面側 面図であり、指先に装着された様子を示す。 図6は、展開位置にあり且つジョーが閉じられた図2の外科手術用把持具の側 面概略図である。 図7は、引き込まれた位置にあり且つジョーが閉じられた図2の外科手術用把 持具の側面概略図である。 図8は、指先装着される低侵襲性縫合針ホルダーの等角投影概略図である。 図9は、指先装着される低侵襲性鋏の等角投影概略図である。 図10は、図9の、指先装着される低侵襲性鋏を逆向きに見た等角投影概略図 である。 図11は、低侵襲性の指先装着される外科手術器具において使用するための別 のハーネスの等角投影概略図である。 図12A及び12Bは、小型の外科手術用把持具と共に用いられている柔軟な 指スリーブマウントの等角投影概略図であって、前記把持具は、前記スリーブに 固定されたポケットに挿入されている。 図13A及び13Bは、外科手術用把持具と共に用いられている、端部が閉じ られた指スリーブマウントの等角投影概略図であって、前記把持具は、指スリー ブから突出する取付レールにプレス嵌めされる凹みを含む。 図14A〜14Cは、小型の外科手術用把持具に一体化するように連結された 指先スリーブの等角投影概略図である。 図15A〜15Cは、一端が折り畳まれて、小型外科手術用具を受容するため のポケットを形成する一体型の巻き付け装着の指スリーブの概略図である。 図16A及び16Bは、「蝶」のような輪郭を有する、2翼の巻き付け装着の 指スリーブの上面概略図(16A)及び断面概略図(16B)である。 図17A及び17Bは、ボタン又はリベットによって連結される2つの翼部を 有し、且つ、中央に配置された小型外科用具のポケットを含む、巻き付け装着の 指スリーブの概略図である。 図18A及び18Bは、接着剤によって固定され、且つ、小型外科用具のポケ ットを広い方の端部に含む、1翼の巻き付け装着の指スリーブの概略図である。 図19は、1翼の巻き付け装着の指スリーブであって、翼部上に配置されたタ ブと溝孔との機械的な噛み合いによって指に固定される指スリーブの概略図であ る。 図20A及び20Bは、指スリーブと共に使用されることができる、指先装着 される低侵襲性外科手術用把持具の等角投影概略図(20A)及び断面図(20 B)である。 図21は、小型の外科手術器具に電流を供給して電気焼灼特徴をもたらすため の2極コードである。 図22A〜22Dは、指先装着される小型外科用カメラの一連の等角投影図( 20A)、端面図(20C)、及び断面図(20B及び20D)である。 図23A〜23Cは、指先装着される小型外科用鋏の一連の等角投影図(23 A)、分解図(23B)、及び部分断面図(23C)である。 図24A〜24Cは、突出した取付レールを含む、指先装着される電気焼灼探 針であって、前記突出レールを受容する凹みを含む指スリーブと共に使用される 探針の一連の等角投影概略図である。 図25A及び25Bは、突出した取付円板を含む電気焼灼探針であって、前記 円板を受容する円形の凹みを含む指スリーブと共に使用される探針の等尺概略図 である。図25Bにおける指スリーブは、部分断面図が示されている。 図26A〜26Dは、突出したリベット又はボタンを含む、親指に装着される 指スリーブの概略図であり、展開位置から引き込み位置に回転する小型の外科手 術器具と共に使用される様子を示す。 図27〜27Cは、親指装着の小型外科手術用メスの一連の等角投影図(27 及び27C)及び断面図(27B)である。 図28A及び28Bは、親指装着の小型の外科手術用2極電気焼灼把持具の側 面概略図(28A)及び等角投影概略図(28B)である。 図29A〜29Cは、カム設計に基づいた針ホルダーの一連の概略上面図(2 9A)、側面図(29B)及び分解図(29C)である。 図30は、トグルクランプ設計に基づいた針ホルダーの等角投影概略図である 。 図31A及び31Bは、指スリーブマウントと共に使用される針ホルダーの開 放位置(31A)及び閉鎖位置(31B)の1組の側面図である。 詳細な説明 本発明の器具及び方法は、低侵襲性外科手術の全ての利益を伴い、しかし伝統 的な切開手術の触覚フィードバック、制御、操作の容易性を伴って、外科医がそ の手を患者の体腔内部に挿入して手補助の外科処置を行うことを可能にする。さ らに、新規な器具は切開手術にも用いられることができる。なぜなら、それらの 器具は、伝統的な外科手術器具がもたらすよりも大きいフィードバック及び制御 をもたらすことができるからである。 器具は、外科医の指先に直接装着されて作動機構又は連結機構が最小限ですむ ため、外科医の触覚フィードバックを回復させる。さらに、器具が、外科医の親 指で器具を操作して展開位置又は引き込み位置に位置づけることができるように 装着されることにより、外科医は容易に指先を使って組織を触診することができ る。器具による妨害なしに組織を触診するこの能力は、器具が全体的に小さい形 状の設計となっていることによって高められる。指先装着される低侵襲性外科手術器具 概して、伝統的な外科手術器具又は腹腔鏡検査若しくは内視鏡検査の器具に通 常見られる任意の外科手術用具又は先端部が、本発明での使用のために適合され ることができる。たとえば、把持具、針ホルダー、クリップアプライヤー、解剖 器具、切除器具、外科用メス、鋏及びバスケット穿孔鋏を本発明の器具に組み込 むことができる。さらに、例えば、洗浄及び吸引のための種々の管又は導管用の 取付具、そして、例えば、1極又は2極の電気外科の用途のための電気配線用の 取付具を、本発明の器具に加えることができる。 用具は、指に又は指にはめられた手袋にしっかりと取付られたマウント(装着 具)を介して、外科医の指に固定される。マウントは、幾つかの異なる形態をと ることができる。例えば、マウントは、特定の用具に永久的に連結されたハーネ スであることができ、又は、マウントは、独立した一般的なマウント、例えば多 数の異なる用具を受け入れる指スリーブであることができる。 ハーネスが装備された器具は、各々、幾つかの主要構成部品を含む。該構成部 品は、(1)器具を外科医の指先に装着するために用いられるハーネスと、(2 )用具、例えば把持具又は外科用メスと、(3)手術のための展開位置、又は、 指先で組織を触診するための引き込みロック位置へと用具が操作されることを可 能にする、用具に取付けられた引き込み/展開機構である。引き込み/展開機構 は、例えば取付機構によってハーネスに取付られ、又は、ハーネスの一部として 設計される。所定の実施形態において、用具が、例えば把持具又は鋏のように2 つの操作面を有するとき、用具の一部は、引き込み/展開機構と一体化した部分 であり得る。 用具及び独立の指マウントシステムの各々も、また、幾つかの主要構成部品を 含む。該構成部品は、(1)交換可能な用具を外科医の指先に装着するために用 いられる、指と接触する部分及び取付機構を含む一般的な指マウント、例えば指 ス リーブと、(2)用具、例えば把持具又はメスである。用具は、コネクターによ って、マウントに、用具が容易に取外されることができるように取り付けられこ とができる。所定の実施形態において、例えば用具が、把持具のように2つのア ームを有しているとき、用具の一部は、指スリーブ上のポケットに挿入され得る 。他の実施形態において、用具は、指スリーブのポケットに挿入されるクリップ 、マウント上の突出した部材と係合する凹み、又はマウント上の凹みと係合する 突出部材を含むことができる。 器具の全ては、また、所定の特徴を共有する。例えば、器具は全て、特に閉じ た引き込み位置にあるときに、全体的に高さが低く、且つ、(図5に示すように )第1関節上で、又は(例えば図12Aに示すように)第2関節上で指先に嵌る ように設計されている。さらに、例えば、マウントがハーネスである実施形態に おいて、引き込み/展開機構は、好ましくは、用具を展開位置から引き込み位置 に回転又は旋回させるように設計されている。この設計は、用具を展開位置にお いてハーネスを超えて最大限に伸張させ、且つ、器具が引き込み位置にあるとき には指先の最大限の可動性を維持する。しかし、引き込み/展開機構は、また、 用具を展開位置から引き込み位置に、ハーネスと平行にスライドするように構成 されることもできる。さらに、引き込み/展開機構は、器具が引き込まれている ときに用具を安全な閉じた位置にロックするように設計されている。 ハーネス装備器具 指先装着される低侵襲性外科手術器具、いわゆる「ハーネス装備」器具の1つ の型の概念を、ここで、幾つかの特定の器具に関して詳細に説明する。 把持具 図1は、指先装着の外科手術器具の1つの型である把持具10の分解図を示す 。把持具10は、以下にさらに詳細に説明するジョーの歯部の性質によって、組 織 を触診し又は収縮するために用いることができる。把持具は3つの主要部分を有 する。該3つの主要部分は、ハーネス20と、「固定」ジョー31(この実施形 態においては把持「用具」の一部)に一体的に連結された引き込み/展開機構3 0と、可動ジョー41(用具の別の部分)及び操作部42を含む可動部品40と である。取付けスタッド50(この実施形態における取付機構)が、ハーネス2 0と引き込み/展開機構30とを、それらが相対的に回転できるように連結して いる。固定ジョーと引き込み/展開機構は、1部品として、又は堅固に連結され た2部品として製造される。同一のことが、可動部品40を形成し合う可動ジョ ーと操作部に関しても当てはまる。 ハーネスは、外科手術に適したグレード(以下、外科用グレード)のステンレ ス鋼から製造されることができ、又は、重量及び製造コストを減少するために、 ハーネスは、医療用グレードの剛性プラスチック材料、例えば商品名ULTEM(登 録商標)のポリエーテルイミド、又は商品名RADAL(登録商標)のポリエーテル スルホンから製造されることができる。ハーネスは、好ましくは、コストが低い 射出成形の部品である。 引き込み/展開機構30、操作部42並びに固定ジョー31及び可動ジョー4 1を製造するために用いられる材料は、器具が使い捨ての器具又は再利用可能な 器具のどちらとして最適であるかによって変化し得る。再利用可能な器具として は、ジョーは、丈夫な、加圧滅菌可能な材料、例えば外科用ステンレス鋼又はチ タンから製造される。使い捨ての器具としては、ジョーは、鋳造合金、金属射出 成形合金、又は医療用グレードのプラスチック、例えばポリエーテルスルホン及 びポリエーテルイミドから製造することができ、金属インサートを、例えば把持 面又は硬い内部のリブ若しくは支柱のために随意に用いることができる。 スタッド50は、高力な外科用ステンレス鋼、プラスチック又は軽量な絶縁セ ラミックから製造される。 ハーネス20は、1対の切抜き22を有して、ストラップがハーネスに通され てハーネスを外科医の指先に固定することを可能にする。例えば、ストラップは 、フック状及びループ状の材料、例えばVELCROから製造され、指の周りで輪にさ れ又は指に巻き付けられて、ハーネスと、そして器具全体とを指先につなぎ留め 得る。図11は、別のハーネスの設計を示し、該設訃において、ハーネス20a は、ストラップ又はテープ類の挿入又は除去を簡単にするために一端が開放され た切抜き22aを含む。他の点に関しては、このハーネス20aは、図1に示し たハーネス20と同様である。ハーネス20もハーネス20aも、切抜き23を さらに含み、そのため、ストラップが結ばれると、外科医はストラップを指の下 方部分に感じて、ハーネスが適切に固定されているかどうかを判断できる。切抜 き23は、また、引き込み/展開機構30を回転させるときの、外科医の親指の より容易な接近を可能にする。 可動ジョー41はジョー31に対して移動するが固定ジョー31は可動ジョー 41に対して移動しないため、固定ジョーはそのように名付けられている。この 実施形態において、固定ジョー31は、引き込み/展開機構30の一体的な一部 である。従って、両方の部品が動く。なぜなら、以下にさらに詳細に述べるよう に、機構30は、スタッド50によってハーネス20に回転可能に取り付けられ ているからである。可動ジョー41は、ピボットピン43によって固定ジョー3 1に回転可能に取り付けられているため、動く。 スタッド50は、ハーネス20内の圧縮部材55及び座ぐり開口部26を通り 抜けて、引き込み/展開機構30内の穴32内に入っている。圧縮部材55は、 開口部26の底にある肩部53(図5)に着座している。部材55は、例えば( 再利用可能な装置で使用されるときに)加圧滅菌に好適な弾性材料、例えばポリ プ ロピレン又は珪素から製造された、市販のOリングであることができ、又は、市 販のばね、例えば螺旋状のステンレス鋼のばねであることができる。スタッド5 0は、蓋52及び中空シャフト54を含む。シャフト54は、図1に示すように 蓋と反対の端部が割れており、それによりシャフトは、穴32に挿入された後に 半径方向に伸張され、シャフト54の端部は、穴32内に、例えば挿入可能なピ ン56を用いて固定され、そして、軸端部は、好ましくは接着剤又は銀のはんだ を用いて固定されることができる。この配置は、引き込み/展開機構30をハー ネス20に固定すると同時に、機構30及びハーネス20が相対的にスタッド5 0の中心軸51の周りを回転することを可能にする。 スタッド50の蓋52は、ハーネス20とほぼ面一に着座しているため、実質 的にハーネス20の内壁を超えて突出せず、それにより、外科医の指に何等圧力 をかけない。しかし、ハーネス20の内壁が、外科医の指の下側に合うようにわ ずかに湾曲しているため、蓋52のわずかな突出により、用具が展開位置と引き 込み位置の間を移動するときにスタッド50が上下移動するため、スタッド50 の平坦な蓋52が適切な位置にあるかどうかに関しての触覚フィードバックが外 科医にもたらされる。 ハーネス20の外面は、湾曲されて、引き込み/展開機構30の凹状の合せ面 34と協働する凸状の合せ面24(図3に最良に見られるように)を形成してい る。各合せ面の湾曲した合せ面のほぼ同一である半径と、スタッド50のシャフ ト54の長さとは、面24と面34とが、例えば図3に示すように平行に位置合 わせされたときに、スタッド50の蓋52で圧縮部材55を肩部53に対して圧 縮するように、そして、面24と面34とが位置合わせの状態から回転されて軸 線51の周りを回るときにリング又はばね55が最大限に圧縮されるように調整 されている。 この配置は、外科医が、親指を使って、把持用具の固定ジョー31と可動ジョ ー41の両方を、図2〜6に示したような展開位置から図7に示したような引き 込み位置へと回転させることを可能にする。圧縮部材55は、展開位置又は引き 込み位置にて合せ面24と34とを平行に整列させて受動的にロックする一定の 付勢力をもたらし、外科医がその一定の付勢力よりも大きい作動力を親指で加え ることにより、把持具を所望の位置に回転させる。 部材55に対する更なる圧縮は、引き込み/展開機構30を、ロックされた展 開位置又はロックされた引き込み位置のどちらか一方に付勢するオーバーセンタ ー機構として機能する。 図2に示すように、ピボットピン43により可動ジョー41が固定ジョー31 に連結される。ピン43は、高力ステンレス鋼から製造され、所定位置に、溶接 、はんだ付け、プレス嵌め又は軌道付けリベット嵌めされる。可動部品40の操 作部42の外面は、模様付き又は筋付きの表面44を含んで、より良好なグリッ プと、それによるさらなる制御とを外科医に提供することができる。さらに、操 作部42は、外科医に種々の異なる角度から快適に器具を操作させる2つのカー ブを有し、且つ種々の異なる寸法の手が入るように造形されている。第1のカー ブは、例えば図5に示されるように、操作部42の長手方向軸に沿って延びてい る。第2のカーブは、図3において最良に見られるように、操作部の長手方向軸 に垂直な断面内にあらわれる。 固定ジョー31上の把持面36及び可動ジョー41上の把持面46は、各々、 把持歯又は把持・切断歯を含む。図に示した実施形態において、把持面は、所定 の位置に残されることを意図された組織及び器官に、損傷が最小限の範囲で触れ るように設計され、従って、非外傷性の丸められた歯を含む。しかし、把持面が 、損傷に関係のない組織、例えば切除されるべき組織をしっかりと掴むように設 計 される場合に、これらの歯は、前記組織への一層大きな食い込み又は掛かりをも たらすための鋭い点として設計される。 把持面36及び46は、それらの各ジョーの縁部に沿って形成されており、且 つ、固定ジョー31及び可動ジョー41の各々にフライス切削されてつくられた 空間又は開口部38(図1)及び48(図3)を含む。この構成は、把持面がさ らに積極的に組織を掴むことを可能にする。使い捨ての装置において、ジョーを 医療用グレードのプラスチックから製造し、且つ把持面を金属インサートとして 製造することができる。或いは、金属インサートを成形によりプラスチックのジ ョーの全長に渡って組み込んで強さ及び剛性をもたらすことができ、又は、ジョ ー全体を金属射出成形(MTM)技術を用いて製造することができる。 図5に示すように、引き込み/展開機構30内の空洞33は、把持具が図6及 び7に見られるように閉じた位置にあるときに、可動部品40の操作部42を面 一に着座させる。可動部品40の下方部の大部分が、実際に引き込み/展開機構 30内に収容されるため、器具が全体に小さい形状を維持し、したがって第1に 、器具が引き込み位置(図7)にあるときに、器具が外科医の指先の使用を妨害 しない。 空洞33は、また、可動ジョー41を連続して開放位置に付勢する戻しばね3 7の一端のための空間を提供する。ばね37は、ピボットピン43に巻き付けら れる捩りばねであることができ、且つ、例えば0.006〜0.015インチ( 約0.015〜0.038cm)の直径を有する高力ステンレス鋼のワイヤーか ら製造されることができる。ばねは、1つ、2つ又は3つのコイルを有するよう に製造されることができ、又はコイルを有さないばね鋼の平片として設計される ことができる。図5に示すように、捩りばねの他端を、操作部42内のフライス 切削された空洞45に長手方向に嵌め込んで、最大限の戻りてこ作用をもたらす こ とができる。或いは、小さい磁石をジョーに挿入し、磁気反撥を利用してジョー 31及び41を開放位置に付勢することができる。 図5は、また、固定ジョー31内の隙間切抜き35を示す。切抜き35は、可 動部品を切抜きに下向きに通し入れて所定の位置につけ、次いで2つのジョーを ピボットピン43により連結することによって可動部品40が固定ジョー31内 に組み入れられることを可能にする。 外科手術用把持具の部品は、図5に示すように、外科医の指先に嵌め込まれる 寸法にされている。従って、一般的な形状において、ハーネスは、全長が約1イ ンチ(2.54cm)以下であり、指の第1関節上で嵌ることができる。ハーネ スの外面の半径は、約0.4インチ(約1.02cm)であり、ハーネスの全高 は、約0.3インチ(約0.76cm)である。一体的な引き込み/展開機構3 0及び固定ジョー31の長さは、約1.15インチ(約2.92cm)であり、 約0.185インチ(約0.47cm)の全高と、約0.260インチ(約0. 66cm)の幅を有する。操作部42及び可動ジョー41を含む可動部品40は 、全長約0.99又は1.0インチ(約2.51cm〜2.54cm)であり、 約0.2インチ(約0.51cm)の全高と、固定ジョーの幅に匹敵する幅を有 する。 針ホルダー 縫合針ホルダーは、全体形状が上記の把持具に類似した幾つかの器具の1つで ある。図8に示すように、この器具11は、ハーネス20、固定ジョー31’、 可動ジョー41’及び取付けスタッド50を含む。ハーネス及びスタッドは、先 に記載した把持具のものと同一であり、また同一の方法で製造されることができ る。全体の寸法は、把持具の寸法と類似である。引き込み/展開機構30も、ま た、把持具の引き込み/展開機構30と同一であることができるが、変更された 固定 ジョー31’に一体化するように連結されている。固定ジョー31’は、把持具 のジョー31よりも幾分小さい設計を有することができるが、また、同一の寸法 であることもできる。針ホルダーは、また、ジョーを開放位置に付勢するための ばね(図示せず)を有し、可動ジョーと固定ジョーは、ピボットピン43によっ て連結されている。 把持具と針ホルダーとの主要な違いは、針ホルダーにおける、固定ジョー31 の把持面36’及び可動ジョー41の把持面46’の性質である。これらの把持 面は、例えばインサートの形態であり、非常に硬質の材料、例えば炭化タングス テン鋼から製造されなくてはならず、好ましくは、図8に示すように、模様付き 又は刻み付きの面を有する。これらのインサートは、市販の針ホルダー(例えば 、ドイツ国チューリンゲンのエスクラップ(Aesculap)株式会社によって製造され た針ホルダー)の把持面と同一の材料から同一の方法で製造されることができる 。 別の実施形態において、異なる器具のジョーが同一に設計されることができ、 且つ、把持面は相互交換可能なインサートとして設計されることができる。従っ て、ジョーは、把持具におけるような開口部を備えて設計されることができ、歯 部インサート(例えば図2及び5に示すような)は、開口部を覆い且つ針をしっ かりと保持するための広い面を提供する針ホルダー部インサート(図8に示すよ うな)に取り替えられることができる。 別の特徴として、針ホルダーは、一般にラチェットと称されるロック機構を含 んで製造されることができる。このようなロック機構は、外科医に、縫合針を把 握させ、且つ、器具がカチカチと鳴って戻り止めのロック位置に収まるのを感じ させる。該ロック位置は、ロックしたラチェットを解除するために外科医が応力 を加えるまで、器具のジョーが開くことを防止する。 鋏は、先に述べた把持具に全体形状が類似した幾つかの器具の1つである。図 9に示すように、この器具12は、ハーネス20、固定ジョー31a、可動ジョ ー41a及び取付けスタッド50を含む。ハーネス及びスタッドは、先に記載し た把持具のものと同一であり、また同一の方法で製造されることができる。全体 の寸法は、把持具の寸法と類似である。引き込み/展開機構30も、また、把持 具の引き込み/展開機構30と同一であることができるが、変更された固定ジョ ー31aに一体的に連結されている。このジョー31aは、剪断運動において可 動ジョー41a上の切り刃46aと協働する切り刃36aを含むように変更され ている。鋏は、また、操作部42a内の切抜き45a(図10)に嵌めこまれた ばね(図示せず)を有し、該ばねは、ジョーとジョーの各刃部とを開放位置に付 勢する。可動ジョー41aと固定ジョー31aは、ピボットピン43によって連 結されている。 把持具と鋏との主要な違いは、鋏における、固定ジョー31a及び可動ジョー 41a各々の切り刃36a及び46aである。ジョーは、切り刃が、把持具にお けるような把持運動において互いに突き合うのではなく、剪断運動において通過 し合うするように設計される。例えばインサートの形態であるこれらの切り刃は 、例えばもしジョーがプラスチックから製造されていれば、非常に硬質の材料、 例えば医療用グレードのステンレス鋼又はセラミックから製造されなくてはなら ない。これらのインサートは、市販の腹腔鏡検査の外科用鋏(例えば、米国、コ ネチカット州のサージカル・コーポレーション(Surgical Corp.)によって製造さ れた外科用鋏)の刃部と同一の材料から同一の方法で製造されることができる。 指マウント及び器具 指先装着される低侵襲性外科手術システムの別の型、すなわち、独立の用具及 び指マウントを含むシステム、例えば指スリーブの概念を、幾つかの特定の器具 及び指マウントに関してここで詳細に説明する。 指マウント/用具システムは、概して図12A及び12Bに例示されており、 図は、右手の人差し指に取り付けられた、柔軟な、円筒状の指スリーブ60の形 態である指マウントを示す。スリーブは、任意の柔軟な及び/又は弾性の材料、 例えばゴム(例えばネオプレン)、LYCRA(登録商標)、若しくはゴム−プラスチッ クの組合せ(熱可塑性エラストマー)、例えばSANTOPRENE(登録商標)(オハイオ 州アクロンのアドバンスド・エラストマー・システムズ(Advanced Elastomer Sy stems)社)、又は、他の柔軟な織物又はプラスチックから製造されることができ る。この図において、用具は、把持具の1つのアームをポケット68内に挿入す ることによってスリーブ60に取付られた小型の外科手術用把持具62である。 把持具62は、親指で押して開閉される。指スリーブは、左右の手の、親指を含 むいずれの指にも取り付けられることができ、且つ、各場合において、特定の指 に合う寸法にされる。 指マウントは、マウントの、例えばネオプレン又はLYCRAの指スリーブの弾性 特性によって固定されているときに、容易に且つ完全に指から取り外されること ができ、又は、外科医の手袋に、例えばマウントの内側で接着層によって永久的 に取り付けられることができる。一般に、永久マウントが外科医の利き手でない 方の手で用いられて、容易に取り外されるマウントは利き手で使用されるであろ う。それゆえ、マウントが取り外されたときに利き手は完全に邪魔されない状態 となる。もちろん、本文中に記載されるような非常に小さい及び/又は柔軟な指 マウントは、手袋に永久的に取り付けられてもなお、手を、本質的に邪魔されな い状態に保つことができる。このようなマウントは、手袋の指の側部又は上部に 取り付けられても、可能な限り障害にならずにあることができる。 図13A及び13Bは、柔軟な指スリーブの別態様を示す。この態様において 、 指スリーブ61は、閉鎖された先端部を有し、且つ、好ましくは丸みのある縁部 を備えた突出した取付けレール64を含み、レール64は、用具、例えば外科手 術用把持具62内の凹み又は溝63とかみ合う。指スリーブ60及び61は、共 に、柔軟な材料、例えば、ネオプレン、LYCRA又はSANTOPRENEから製造されるこ とができ、且つ、1つの連続した材料片から製造されることができ、又は、穿孔 又は切抜きを備えて製造されて、指先の移動を容易にすることができる。もちろ ん、突出したレールは小型の用具の一部であることができ、また、凹み又は溝は 、指マウント上に設けられた取付機構であることができる。 必要であれば、図13A及び13Bに示すように、指スリーブは、例えばフッ ク及びループ状の材料、他の機械的手段又は接着剤を用いて固定される固定スト ラップ66を含むことができ、それにより、指スリーブが偶然に指から滑り抜け ないようにする。しかし、弾性の材料から製造された指スリーブ、例えばスリー ブ60は、通常、かかる追加のストラップ66を必要としない。 指スリーブの別の変形例が、図14Aから14Cに示された指先スリーブ70 である。かかる指先スリーブは、利き手又は利き手でない手に着けられることが でき、且つ、指先スリーブの先端部上に一体的に取り付けられた用具、例えば小 型の外科手術用把持具74を含む。図14A及び14Bに示すように、把持具は 、ピボットピン75を含むことができ、又は、上下のジョーを連結する一体蝶番 78を有するプラスチック材料から製造されることができる。いずれの実施形態 においても、把持具の下部ジョーは、うね付き又は模様付きの面を備えて形成さ れ得る操作部76によって操作される。この実施形態において、指スリーブは、 第1関節より上の指先のみを覆うため、硬質プラスチックから製造されることが できる。 図14Aにおいて最良に示されるように、指先スリーブ70は、開口部71’ を有するストラップ71によって指に固定される。開口部71’は、タブ付きの 楔79と協働して、ストラップを固定し且つ引き締める。この特定の実施形態に おいて、開口部71’は、うね状部を含み、該うね状部は、楔79と噛み合って 、ストラップ71を矢印の方向に引き締めるが、楔79のタブが押し込まれない 限り、ストラップを弛められる方向に移動させない。 図14Cに示す別の実施形態において、柔軟なストラップ73は、展性の金属 若しくはワイヤー、プラスチック、又は、ワイヤーが埋め込まれた(若しくは貼 合せられた)織物から製造されることができ、それゆえ、ストラップ73は、容 易に指に巻き付けられて指先スリーブを固定することができる。 指スリーブの変形例 上記の指スリーブの実施形態は、種々の構成で製造されることができる。例え ば、図15A〜15Cに、一体型の、巻き付け装着の指スリーブ80が示されて いる。スリーブ80は、織物、プラスチック、ネオプレンゴム、又はSANTOPRENE の一体片から打抜かれ又は切抜かれ、次いで、例えば接着剤を用いて組み立てら れて、完成したスリーブとなることができる。使用時に、基部側端部83の部分 85及び86を、図15Bに示す矢印85’の方向に折り畳み、且つ、部分89 の背部に接着剤で固定して、図15Cに示すような内部ポケット88を形成する 。スリーブ80を手袋の指に固定するために、細長い部分81を指に巻き付け、 末端部82を、開口部84を通して挿入し、且つ、指の周りで矢印82'(図15 B)の方向にしっかりと引っ張る。次いで、接着パッチ87を用いて、末端部8 2を、細長い部分81に沿った適切な位置に固定して、スリーブを外科医の指に 快適に嵌める。マウントを手袋の指に永久的に固定するために、細長い部分81 の下側(指に面する側)を手袋の指に直接接着することができる。 図16Aは、一般的な、2翼の、巻き付け装着の指スリーブ90を示す。輪郭 は、概ね「蝶」の形を有し、この形状は、一旦スリーブ内に挿入された指の、よ り一層自由な動きを可能にする。スリープ90は、2つの翼部と、中央に配置さ れたポケット98を有する。このスリーブは、プラスチック、織物(LYCRA)、又 は柔軟なゴム、例えばネオプレン又はSANTOPRENEから製造されることができる。 ポケット98は、ステッチ線97によって形成されることができ、スリーブは、 1つの翼部92を他方の翼部の上に重ね且つ接着パッチ95によって固定するこ とにより、指に仮固定されることができる。接着剤は、例えばHIGH TACK 950( 登録商標)(ミネソタ州の3M)、又は、高性能接着剤転写テープ(3M、製品番 号F9755PC)であることができる。さらに、接着剤を用いて、スリーブを手袋の 指に永久的に固定することができる。 指スリーブは、ゴム又は熱可塑性エラストマー、例えばSANTOPRENEを、図16 Bの断面図と類似の形状を有する押出ダイを通じて押し出して、中央にある中空 の「ポケット」98を有する長いシートを形成することによって製造される。個 々の指スリーブは、長いシートから、指スリーブを、図16Aに示した上面図の 形状の輪郭を有するカッターを用いて打抜き又は切抜くことによって形成される 。指スリーブは、また、異なる材料のシートを積層し、且つポケットの縁部をヒ ートシールすることによって製造されることができる。 このような2翼スリーブ90の寸法は、例えば、全長(巻かれていない状態で )が約3インチ(7.62cm)、最も広い幅(例えば、ポケット98の領域)が 約1インチ(2.54cm)であり、且つポケットが約0.4インチ×0.04 インチ(約1.02×0.10cm)であることができる。 図17A及び17Bは、別の実施形態を示す。該実施形態において、2翼の、 巻き付け装着の指スリーブが、機械的手段、例えば、中空開口部94と係合して スリーブ90を指に固定させる突出スナップ93よって固定される。さらに、中 央に配置されたポケット98を用いて、小型の外科手術用具を指スリーブに固定 する。図17Bに示すように、指スリーブ90の上面部95は、LYCRA及び/又 はSPANDEX(登録商標)材料から製造され、且つ、上面部95の下にある支持部 91は、ネオプレンから製造されることができる。LYCRA(商標名)及びネオプ レン材料は積層されることができ、スナップ又は突出部93は、該積層材料を通 してリベット締めされる。これらのスナップは、プラスチック、例えばポリプロ ピレンから製造されることができる。 図18A及び18Bは、1つの翼部102及びポケット108が、スリーブの 広い領域に中心から外れて配置された、1翼の巻き付け装着の指スリーブ100 を示す。図18Bにおいて最良に示されるように、スリーブ100の上面部10 5は、SPANDEX又はLYCRA材料から製造され、ネオプレンから製造された支持部に 接着剤層103によって貼り付けられることができる。翼部102に固着される 接着剤層103は、使用前の接着剤103を保護するための非粘着性の裏地10 4を有し、裏地104は、スリーブを指に固定する直前に除去される。 図19は、1翼の巻き付け装着の指スリーブ100の別の実施形態を示す。こ の実施形態において、翼部102は、使用者の指に巻き付けられ、そして、タブ 106を、確実な嵌め込みを生じるように適切な開口部107を通して挿入する ことによって機械的に固定される。 他の指スリーブマウントが、本文中に記載された一般原理に基づいて設計され ることができる。例えば、指スリーブは、巻き付け装着されるように設計される ことができるが、指スリーブは、接着剤又はボタンを用いてでなく、翼部に埋め 込まれ又は翼部の表面に固着された展性ワイヤーを用いて指に固定されることが でき、それゆえ、翼部は、単に翼部を指に巻き付けるだけで固定されることがで きる。さらに、固体であるが柔軟で且つ弾性のプラスチックシリンダーを用いて 、 指スリーブの全長に渡ってスリットを含む指スリーブを製造することができる。 該スリットは、指スリーブが指の上を滑り、次いでプラスチックシリンダーの壁 部のばね作用によって固定されることを可能にする。他の実施形態は、2つの独 立したリングから作られる「スリーブ」を含む。該2つのリングは、指の上を滑 り、そして、用具の一部(又はクリップ)がその使用中に挿入される柔軟なプラ スチックの中空棒材又はチューブによって連結される。 指スリーブに取り付けられる器具 指スリーブに取り付けられる器具は、全て、幾つかの特徴を共有する。用具は 、それらの設計において、第1及び第2関節より上の指先又は親指に嵌められる ためのロープロフィールを共通に有する。さらに、用具は、各々、指スリーブの ポケットに挿入されることができる部品、又は、指スリーブ上の取付機構と係合 するコネクターを含む。この部品は、用具の一部、例えば把持具の1つのアーム であることができ、又は、用具に取り付けられる独立したクリップであることが できる。或いは、用具は、指スリーブマウント上に配置された凹み又は突出ピン に対応する、突出ピン若しくはレール又は凹み若しくは溝を含むことができる。 把持具 図20A及び20Bは、ポケットを含む指スリーブと共に用いられるための小 型の外科手術用把持具を示す。この実施形態において、把持具110は、2つの アーム112及び114を含み、該2つのアームは、それらの末端部分に、模様 付きの面、例えば114’を含む把持先端部を有する。図20Bにおいて最良に 示されているように、アーム112は、例えば外科用グレードのプラスチックか ら、例えば射出成形によって製造され、支持部116に挿入される基部付近のタ ブ112aを含む。同様に、アーム114は、支持部116内の溝孔に挿入され たタブ114aを含む。支持部116は、うね状部117を備えて、外科医に把 持具110を容易に操作させることができる。タブ112a及び支持部116は 、 支持部116とアーム112の間に空間113が創生されるように設計されてい る。この空間は、アーム112を容易に且つ確実に指スリーブのポケットに挿入 させる寸法を有する。 把持具110は、電気プラグのためのソケット118を備えて、把持具110 が2極電気焼灼器具として使用されることを可能にする。図20Bに見られるよ うに、タブ112aと114aが共に、ソケット118内に延びており、それゆ え、それらのタブは、プラグ118aの2つの異なる部分に接触する。 図21は、ソケット118内に嵌まるプラグ118aを備えた2極コード11 9を示す。該コードは、同軸コードであることができる。プラグは、絶縁体によ って分離された2つのセグメント、すなわち、タブ112aと接触する一方のセ グメント、タブ114aと接触する他方のセグメントを有し、標準的な技術を用 いて製造されることができる。例えば、約0.78〜0.093インチ(約1. 98〜0.24cm)又は0.125インチ(約0.32cm)の小径のプラグ が必要とされる。プラグは、金属又は他の導電性材料から製造され、一方、プラ グの周りのプラスチック(歪み除去)は、好ましくは柔軟な材料から製造されて 外科医の指が最大限に動くことを可能にする。 把持具とその部品の全てを製造するために使用される材料は、器具が使い捨て 又は再利用可能な器具のどちらとして最適であるかによって変化し得る。再利用 可能な器具としては、ジョー及びアームは、丈夫な、加圧滅菌可能な材料、例え ば外科用ステンレス鋼又はチタンから製造される。使い捨ての器具としては、ア ームは、鋳造合金、金属射出成形合金、又は医療用グレードのプラスチック、例 えばポリエーテルスルホン、ポリプロピレン及びポリエーテルイミドから製造さ れ、且つ、例えば把持面のために金属インサートが随意に用いられることができ る。アームは、好ましくはステンレス鋼シートから押抜き又は打抜きされ、次い で、適切な形状に曲げられる。次いで2つのアームのタブが金型に挿入され、且 つ支持部116が金属タブの周りに射出成形される。或いは、支持部が独立に製 造され、且つプレス嵌め及び/又は接着剤を用いてタブが挿入されることができ る。 外科手術用把持具は、図12Aに示すように、外科医の指先に嵌め込まれる寸 法につくられる。従って、一般的な形状において、把持具は、全長が1.5イン チ(約3.8cm)以下であり、第1及び第2関節内に嵌ることができる。 カメラ 指スリーブ上に取り付けられることができる別の小型の外科手術器具は、カメ ラである。種々のカメラの実施形態が、図22A〜22Dに例示されている。カ メラ120は、ハウジング121、対物レンズ122、及び、指スリーブのポケ ットに嵌めこまれるクリップ127を備える。カメラは、光ファイバ123を介 して体腔内に光を投射し、且つ、ケーブル124を通じて映像信号を操作者に送 る。 プリント回路板128が、アナログ信号をデジタルビデオ画像に変換する。カ メラは、電荷結合素子(CCD)であり、CCDカメラチップ126、例えばパ ナソニックのCCDチップ(例えばNo.GP-KS462)を含むことができる。CCD カメラはケーブル124に連結されており、ケーブル124は、カメラチップ1 26から外科医の手及び腕に沿って延び、患者の外部の、例えば光源を含むカメ ラ制御装置125及びモニターに通じている。印刷回路板128は、図22Dに 示すようにケーブル124内にあるか、又は、図22Bに示すようにハウジング 121内にあることができる。図22Cは、カメラ120の、長円形状を有する 端面図である。さらに、円形又は他の断面形が用いられることができる。 カメラ及び光源は、患者の外部に配置された電源から、ケーブル124を通じ て電力を供給されることができる(例えば、Oz米国特許第5,079,629号 を参照のこと)。或いは、患者の外部の光源から、ケーブル124内に配置され た光学繊維123を通じて光が伝達されることができる。CCDカメラからの信 号は、ケーブル124を通じて、又は、例えばオズ(Oz)氏に付与された米国特 許第5,079,629号に開示されているアンテナ(図示せず)によってモニ ターに伝達されることができる。 指先に装着されるカメラは、一般に、管状のハウジングから組立てられ、次い で、エラストマー材料又はシラスティック材料によって封止される。かかる小型 カメラを製造する技術は、内視鏡の分野から知られる。 鋏は、全体形状が、図20A及び20Bに関して先に記載された把持具と類似 している。図23A〜23Cは、小型の外科手術用鋏を示す。鋏130は、2つ のアーム132及び134と、それらに対応する切刃132’及び134’を含 む。先に述べた把持具と同様に、鋏の2つのアームは支持構造部材136によっ て連結されており、構造部材136は、うね状部137又は他の模様付き面を含 んで操作を容易にすることができる。アーム134は、支持部136に挿入され るタブ134aを含む。アーム132は、図23bに最良に示されるように、ア ーム132からの切出し部として形成されたタブ132aを含む。タブ132a は、支持部136とアーム132との間に空間133(図23c)をもたらすよ うに支持部136内に挿入される。把持具とまた同様に、アームは、例えば射出 成形によって、支持部136内に直接成形されることができる。刃部132’と 134’は、互いに付勢し合って剪断運動を確実にし、且つ、刃部を開放位置に 付勢する自然なばね効果をもたらす。 空間133は、鋏130の基部側端部にて開放されており、それにより、アー ム132は自由に指スリーブのポケット内に挿入される。それゆえ、鋏は、先に 述べた把持具が指スリーブの基部側端部から挿入されるのと反対に、指スリーブ の末端部からポケットに挿入される。 切り刃は、非常に硬質の材料、例えば外科用グレードのステンレス鋼又はセラ ミックから製造されなくてはならない。これの刃部は、(例えば米国コネチカッ ト州のサージカル・コーポレーションにより製造された)市販の腹腔鏡検査の外 科用鋏の刃部と同一の材料から同一の方法で製造されることができる。把持具と 同様に、支持部136には、鋏が電気焼灼器具として使用されることを可能にす るソケット138が設けられている。しかし、図23Cに見られるように、タブ 134aのみがソケット138内に延在しており、鋏は、1極の電気焼灼をもた らす。 針ホルダー 図31A及び31Bは針ホルダーを示す。該針ホルダーは、用具又は用具に取 り付けられたクリップのアームを受容するポケットを含む指スリーブマウントと 共に使用されるように設計されている。この実施形態において、針ホルダー20 0は、上部アーム209の延長である上部ジョー201と、下部アーム204の 延長である下部ジョー203とを含み、ジョー201と203は、ピン207に よって結合されている。上部ジョー201は、多数のカム面及びピンを通じてレ バー205によって作動される。特に、レバー205は、ピボットピン208に よって支持部206に連結され、且つ駆動ピン210によって上部アーム209 を動かす。一旦レバー205が閉鎖位置におかれれば(図31B)、上部ジョー2 01及び下部ジョー203もまた閉鎖位置におかれるが、レバー及び2つの支え のシステムがかなりの力合成効果をもたらして機械的利益を達成する。 機械的利益は、(1)ピン207と駆動ピン210との距離と比較された、ピ ン207より先にあるジョー201の長さの比率、そして、(2)駆動ピン21 0とピボットピン208との距離と比較されたレバー205の長さ(レバーの先 端からピボットピン208までの距離)の比率から生じる。針を針ホルダー内で 保持するためには大きい応力が必要とされる。31A及び31Bに示されるシス テムは、親指によって加えられることができる力を増幅し、それにより、必要と される力をもたらす。図31A及び31Bに示されるように、外科医は、針ホル ダー200を閉鎖位置に維持するための応力をレバー205に加え続けなければ ならないが、もし駆動ピン210が、閉鎖位置のピボットピン208上の中心に 、又は中心をわずかに超えて位置づけられるようにレバー205内で動かされる ならば、針ホルダーは、閉鎖され且つ「ロックされた」位置をもたらす。 下部アーム204は、タブ204aによって支持部206に連結されているが 、鋏(図23c)と同様に、アーム204は空間213によって支持部206か ら分離されており、空間213は、下部アーム204が指スリーブのポケットに 挿入されることを可能にする。 別の指マウント 以上に述べた指スリーブマウントに加えて、他の指マウントが本発明に含まれ る。これらのマウントは、各々、使用時には容易に指に固定されて小型の外科手 術用具を該指先に締結し、且つ、用具が必要でなくなれば容易に取り外される。 これらのマウントは、機械的手段又は接着剤によって指先に固定されて、指の周 りに、リング又はスリーブのような完全な円を形成することができ、又は半円を 形成して、ストラップ、溶接、接着剤又は粘着テープ、例えば外科用テープによ って固定されることができる。 別の指マウントの1例が、図24A〜24Cに示されている。この実施形態に おいて、指マウント142は、図1のハーネス20と類似であるが、突出レール 143を受容するために設計された凹み145を含む。突出レール143は、小 型の外科手術用具、例えば、図24Aに示す、焼灼先端部141を有する電気焼 灼探針140から延びる。用具140は、矢印146の方向に滑って、レール1 43を凹み145内に、レール143内の切欠き149と係合する戻り止め14 8によって固定する。凹み及び戻り止め148の拡大図が図24Bに示されてい る。図24Cは、指スリーブ142内の凹みと、用具から突出したレール143 の断面図である。 マウント142は、翼部147によって指に固定される。翼部147は硬質プ ラスチックから製造されて、特定の指に確実に嵌る寸法にされることができる。 翼部147は、確実なプレス嵌めをもたらすために弾性にされることができ、又 は織物若しくは他の材料から製造されて、例えば外科用テープ、又は、スナップ 若しくはボタンのような機械的手段によって固定されることができる。さらに、 翼部147は、外科医の手にはめられた手袋の指に直接に接着されることができ る。 図25A及び25Bは、別の実施形態を示す。該実施形態において、用具15 0、例えば焼灼先端部151を有する電気焼灼探針が、矢印156(図25A) の方向にホルダー152に挿入される突出円板153を備えている。図25Bに 示すように、ホルダー152は、指の輪郭に対応して半円を形成する2つの翼部 157を有する。このマウント152は、例えば接着剤又は粘着テープによって 固定されることができる。図25Bに示すように、突出円板153は、分離した 2つの半分の部分から形成されており、該2つの部分は、押し合わされて、円板 をマウント152内の凹み155に挿入させてプレス嵌め係合を形成することが できる。用具をマウントに取り付けるための他の機構を用いて容易に設計するこ ともできる。 指マウントのさらに別の実施形態が図26A〜26Dに示されており、親指リ ング指マウント160が例示されている。指マウント160は、外科用用テープ 、接着剤、又は本文中に記載される他の機構によって親指に固定される。マウン ト160は、リベット又は突出ピン164を備え、リベット又はピン164は、 小型外科用具162(例として、図26B〜Dに示す把持具)の基部側端部16 6にあるスナップ連結具と協働する。このピン164に電気ケーブルを設けて、 ピンに取り付けられる任意の器具に電気焼灼の能力をもたらすことができる。 図26Cは、展開位置にある把持具162を示し、図26Dは、把持具162 が、矢印163に沿って、実際には外科医の掌中に隠れる引き込み位置へ動く様 子を示す。 親指装着の把持具 図28A及び28Bは、把持具162をより詳細に示す。この把持具は、親指 マウントと共に使用されるために設計されているが、突出ピン又はリベットを有 する指マウントと共に用いられることもできる。把持具162は、その末端部に 、把持アーム161及び163と、電気焼灼先端部161’及び163’とを含 む。電気焼灼のための電流は、電気コード(図示せず)によって供給されること ができる。把持具162の末端部166には、指マウント160上に配置された 突出リベット又はピンに把持具を確実に締結させるコネクタースナップ機構が設 けられている。末端部166の両側に応力が加えられると、2つの湾曲アーム1 67はさらに離されて、該アームの間にピンを挿入させ、そして、もたらされた 応力が解除されると、2つのアーム167はピン164の周りでスナップ結合さ れる。この把持具は、形状記憶合金の金属又は硬質プラスチック材料から、標準 的な技術を用いて製造されることができる。この親指装着用具及びその他の親指 装着用具に有用な寸法は、全長が約3インチ(7.62cm)、全幅が約0.25 〜0. 3インチ(約0.64〜0.76cm)である。 親指装着のメス 親指マウント160と共に使用される別の小型外科手術器具は、図27A〜2 7Cに示されるメス170である。通常の指マウントにもまた、用いられること ができる。メス170は、操作部174によってメス170のハウジング171 内に引き込まれることができるメス刃部172を含む。メス170の末端部17 6は、マウント160の突出ピン164に、把持具162について述べた方法と 同様の方法で湾曲アーム177によって固定される。図27Bは、メス170内 の簡単な展開及び引き込み機構の断面図であり、図27Cは、展開位置における 底面等角投影図である。展開及び引き込み機構は、メスを展開位置又は引き込み 位置にロックするように設計され、標準的な技術を用いて製造される。 親指装着の針ホルダー 図29A〜29Cは、図26A〜26Dに示されたような親指マウント160 と共に使用されるために設計された針ホルダーを示す。基部側端部186は、マ ウント160の周りでスナップ嵌めする湾曲アーム187を含む。針ホルダー1 80の末端部は、図28A及び28Bに示された把持具162と非常に類似して いるが、アーム181及び183をロックされた位置において閉鎖する所定の追 加の部品を含む。これらの部品は、てこピン184と、てこピン184に組立て ピン184’を介して連結されるレバー185と、アーム181及び183が閉 鎖位置にあるときに切抜き181’と係合する止めフック185’とを含む。 レバー185は、レバーアームが下方に押されるときにアーム181と183 が共に押されるようにするカム面189を含む。アームが、例えば針の上で一度 閉じられたならば、レバー185にさらに応力を加えて、フック185’を切抜 き181’と係合させ、外科医は、レバーを放しても針が所定の位置にしっかり と保持されていることを確信することができる。レバー185にさらに側圧を加 えて、フック185’を解除し、アーム181及び183を開いて針を解放する 。 針ホルダーの全ての部品は、好ましくは外科用グレードステンレス鋼から製造 される。アーム181及び183の末端部に、好ましくは把持面が設けられ、把 持面は、例えばインサートの形態であり、炭化タングステン鋼のような非常に硬 質の材料から製造される。これらのインサートは、市販の針ホルダー(例えば、 ドイツ国チューリンゲンのエスクラップ株式会社によって製造された針ホルダー )と同一の材料から同一の方法で製造されることができる。 図30は、親指マウント160と共に使用されることができる針ホルダーの別 の実施形態である針ホルダー190を示す。針ホルダー190の基部側端部19 6は、把持具、メス及び先に述べた針ホルダーの基部側端部と同一である。ジョ ー191及び193は、2つのレバーアーム192及び194と、4つの旋回点 195a〜195dとを含むトグルクランプ機構によって作動される。外科医の 親指がピボットピン195bの位置にもたらす下向きの小さい力がトグルクラン プ機構を通じて増幅されて旋回点195cにて大きい力となる。ジョー191の 屈曲アーム形状が、旋回点195cでの大きい力を、ジョー191と193の間 の非常に大きい締付力に変換する。 レバーアーム192及び194が直線の関係であるとき、針ホルダーは本質的 にロック位置にある。例えば外科医の指、又は別個の解除レバー(図示せず)に よって旋回点195cに上向きの力をもたらして、レバーアーム192及び19 4を開放位置まで移動させ、ジョーの間の締付力を解除する。 別の実施形態において、旋回点は、いわゆる「一体」蝶番に替えられることが でき、レバーアーム192及び194、屈曲アーム191、並びに下部ジョー1 93及び下部アーム197は、全て、プラスチック又は他の材料の一体片から製 造されて、旋回点195a〜195dの各々の替わりに一体蝶番を有することが できる。 電気焼灼器具 上記の外科手術器具は、導電性の材料から製造されるならば、いずれも電気焼 灼特徴を備えるように適合されることができる。 例えば、2つのジョーを含む任意の用具が、2極の電気焼灼をもたらすように 容易に適合されることができる。かかる適合は、ハーネス又はマウントが、プラ スチックのような絶縁材料から製造されるか、又は、引き込み/展開機構又は用 具から、例えば標準的な電気外科の絶縁体でコーティングされて電気的に絶縁さ れることを必要とする。さらに、引き込み/展開機構及び用具もまた、用具の電 気焼灼先端部を除いて絶縁されなければならない。 或いは、用具の1つのジョーだけを1極電気焼灼のために用いて、他方のジョ ーをプラスチックのような絶縁材料から製造することも可能である。プラスチッ クコーティングは、器具の最先端部の非常に小さい裸の部分を含む、器具の全長 を被覆するであろう。本発明の器具は、外科医の指先に直接装着されるため、2 極焼灼の実施形態が電気焼灼の好ましい方法である。 特定の器具、例えば先に述べた把持具を2極電気焼灼に適合させるためには、 可動部品40及び可動ジョー41が、引き込み/展開機構30及び固定ジョー3 1から、ピボットピン43の周りでセラミック円板又はウエーハによって電気的 に絶縁され、(ピボットピンは、好ましくは、絶縁材料、例えばセラミックによ ってコーティングされる)、且つ、ハーネス20もまたプラスチック又はセラミ ック材料から製造されて外科医を絶縁する。さらに、スタッド50が、絶縁材料 、例 えばセラミックから製造され、又は絶縁材料によりコーティングされることが好 ましい。導電性の取付具が、可動部品40と引き込み/展開機構30の両方に、 所定の位置で、例えばはんだ付け又は機械加工されて取付けられる。これらの取 付具に、ワイヤーが、ワイヤーの末端部の1つにて連結され、ワイヤーの他方の 端部が、制御可能な電源に連結される。 2極操作の間、電流は、1つのジョー、例えば可動ジョー41から、他方のジ ョー、例えば固定ジョー31へ、ジョーの間の焼灼されるべき目標組織を通じて 流れる。1極操作の間、電流は、1つのメス又は他の器具から目標組織内に流れ 、患者を通じてアースへ流れる。両方の実施形態において、1つ又は2つのジョ ーの表面の大部分が、電流が制御され得るように絶縁されることが好ましい。 流体導管 以上に記載された器具のいずれにも、洗浄及び吸引のための流体導管が、標準 的な部品及び方法を用いて装備されることができる。市販の流体チューブセット が、器具、例えばハーネス又はマウントに連結され、患者の指又は腕に沿って延 び、そして、標準的なポンプ機構(例えば、ロードアイランド州のスミス・アン ド・ネヒュー・ダイオニクス、エムエー・アンド・ダヴォル社(Smith & Nephew Dyonlcs,MA and Davol))により製造されたポンプ機構)に取付られることがで きる。吸引導管は、標準的な吸引孔に連結される。 洗浄及び吸引を作動及び停止するための制御ボタンを、ハーネスの基部側端部 に取り付けられた柔軟な付属器の上に配置し、且つ、外科医がボタンを親指で押 すことができるように外科医の指の上又は指に沿って配列することができる。或 いは、これらの機能を、流体の流れ又は吸引を制御する足踏みペダル又はスイッ チによって制御することも可能である。これらの足踏みペダルは、多くの流体及 び吸引ポンプの標準的な装備品として入手できる。指先装着される低侵襲性外科手術器具の製造 外科手術器具は、知られた製造技術及び材料を用いて構成されることができる 。例えば、マウント、例えばハーネスは、射出成形されることができ、且つ、異 なる種類の器具において同一の寸法及び形状であることができる。従って、ハー ネスは、大量生産のために最も有望な選択肢である。同様に、指マウントもまた 、例えばSANTOPRENEから押出され、又は、柔軟な織物、ゴム若しくは先に述べた ような他の材料の積層されたシートから打抜き又は切抜かれて大量生産されるこ とができる。 再利用可能な器具に関しては、用具の固定ジョー及び可動ジョー並びに引き込 み/展開機構が、外科用ステンレス鋼又は他の金属から、標準的な機械加工方法 を用いて機械加工されることが好ましい。例として、把持具に関して記載した把 持面及び開口部は、放電機械加工(EDM)によって創生されることができる。 特に、把持面の歯部はワイヤーのEDMによって創生されることができ、開口部 は、ラム又はシンカーのEDMを用いてつくられることができる。例えばばねの ための切抜き及び空洞は、類似のEDM工程により創生されることができる。 作用端を有する器具、例えばメス又は鋏は、非常に鋭利に保たなければならな い刃部又は縁部を含み、また、電気焼灼に用いられる用具は、燃焼又は炭化の程 度により器具の洗浄が困難になるであろう。これらの器具及び用具は、使い捨て の器具として製造されることが好ましい。これらの使い捨ての器具は、プラスチ ックから構成され、且つ金属インサートが、所定の位置に成形され又は超音波に より接着される。把持具、及び柔組織の切開器としてとして使用されるための器 具は、再利用可能且つ滅菌可能であるように製造されることができる。滅菌可能 な器具は、好ましくは、全てがステンレス鋼で構成されるか、又は加圧滅菌可能 なプラスチックから構成されてステンレス鋼の用具先端部を備える。或いは、使 い捨て器具及び再利用可能な器具のいずれも、金属射出成形技術を用いて製造さ れることができる。 使用方法 指先装着される器具は、腹部又は骨盤内で、手補助の、低侵襲性外科処置、例 えば現在腹腔鏡検査法によって行われている処置において最良に使用される。身 体内の他の部位にも侵襲させることができる。さらに、新規な器具は、伝統的な 切開手術においても、伝統的な外科手術器具、例えば鉗子、メス及び鋏手術用器 具の替わりに用いられることができる。 低侵襲のセッティングにおいて、体腔に通気が(標準的な通気器を用いて)な された後、外科医は、標準的な腹腔鏡検査技術を用いて、小切開部を通して視体 腔の内側の視覚診断を行う。標準的な腹腔鏡又は他の装置が、手術の間中使用さ れて、体腔内部を常時視覚化することを可能にする。正確な診断がなされたなら ば、外科医は、外科医の手及び手首の寸法に応じて約2〜3インチ(約5.1〜 7.6cm)の新しい切開部を配置し、標準的なハンドアクセスポートを用意し て、患者の体腔内部を触診する。ハンドアクセスポートは、例えば、INTROMIT( 商標名)(アイルランド共和国、ダブリンのメドテック(Medtech)のポートである ことができ、該ポートは、外科医が手を体腔に導入し且つ腹膜を損傷せずに手を 退出させることを可能にする。Pneumo-Dexterity Sleeve(商標名)(ノースカロ ライナ州のピリングウェック(Pilling Weck)社)もまた、ハンドアクセスポート として使用されることができる。 次いで、外科医は、器具を、手袋をはめた指に装着させ、そして、さらなる器 具を、親指を含む他の指に装着させることができる。或いは、1以上のマウント を、例えば接着剤、金属若しくはプラスチックのステープル、又は他の手段によ って、滅菌された、例えば、布のメッシュ又は織り材料の手袋の指先に永久的に 固定することができる。最初に、器具は、(もし器具が引き込み位置によって特 徴づけられるのであれば)引き込み位置においてマウントに取り付けられる。 用具/指マウントシステムの場合、指マウント、例えば指スリーブは、何も付 けられていない状態で(又は用具が既に取り付けられて)装着され、用具は、例 えばスリーブのポケットから、交換可能に取付け及び取外しされることができる 。外科医は、用具をスリーブのポケットに挿入し、且つ用具を操作して、用具が 意図する通りに機能するかどうかを見ることによってマウントの位置をテストす ることができ、次いでスリーブの位置を、例えば外科用テープによって固定する 。 患者の体腔に手術の準備ができたならば、外科医は、器具が装着された手を、 ハンドアクセスポートを通して挿入する。次いで、外科医は、必要な切開、解剖 、結紮等を器具によって行う。例えば、腫瘍のために切開を鈍らせ、腸をざっと 見、又は探査する必要が生じたときは、外科医は、用具を(引き込み可能である ならば)引込み又は手を患者から退出させ、次いで、マウントから用具を取り外 すか又は外科医の指からマウント全体を取り除く。次いで、外科医は、束縛され ていない手を十分に使って、患者の体腔内の組織などを触診する。 他の実施形態 本発明を、発明の詳細な説明と共に説明してきたが、以上の記載は、本発明の 範囲を例示することを意図するのであり、限定することを意図するものではなく 、本発明の範囲は、添付された請求の範囲によって定義されることが理解される べきである。 指マウントと共に使用されることができ、又は、例えば指スリーブのポケット 内に挿入するためのクリップを付加することにより、指マウントと共に使用する ために容易に適合されることができる追加の小型外科手術器具が、同時係属中の 、 1996年11月18日に出願された米国特許出願第08/752,167号と 、1996年12月31日に出願された第08/777,665号に記載されて おり、両出願は、本出願と共に本出願人の出願であり、両出願の全ての記載を援 用して本文の記載の一部とする。 他の態様、利点及び変更は、以下の請求の範囲内にある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,HU,IL,IS,JP,KE,KG ,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT, LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG ,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG, US,UZ,VN,ZW (72)発明者 イーク、スティーブン アメリカ合衆国 01740 マサチューセッ ツ州 ボールトン ボールトン ウッズ ウェイ 59 (72)発明者 ビーン、リチャード エム アメリカ合衆国 02043 マサチューセッ ツ州 ヒンガム バー ロード 52 (72)発明者 マイアーズ、ウィリアム シー. アメリカ合衆国 01609 マサチューセッ ツ州 ウスター マサチューセッツ アベ ニュー 2

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.外面と、指に嵌め込まれるための形状及び寸法を有する内面とを含む、指と 接触する部品と、 前記指と接触する部品の外面に連結される取付機構であって、小型の外科手術 器具に連結するように構成された該取付機構とを含む指マウント。 2.指と接触する部品が、指の一部のみと接触する半円の形状である請求項1に 記載の指マウント。 3.指と接触する部品が、使用時に指を取り囲む円筒を形成する請求項1に記載 の指マウント。 4.取付機構が突出部材であって、該突出部材が小型の外科手術用具の対応する 凹みに連結する請求項1に記載の指マウント。 5.取付機構が凹みであって、該凹みが小型の外科手術用具の対応する突出部材 に連結する請求項1に記載の指マウント。 6.指と接触する部品が親指に嵌め込まれるように構成された請求項1に記載の 指マウント。 7.指と接触する部品が使用時に指を取り囲む指スリーブであり、且つ、取付機 構が小型の外科手術器具の一部を収容するように構成されたポケットである請求 項3に記載の指マウント。 8.指スリーブが、翼部と、該翼部の一端に配置されたポケットとを有する平坦 なシートを含み、該平坦なシートが巻かれて指スリーブを形成する請求項7に記 載の指マウント。 9.翼部が、該翼部内の孔に嵌め込まれるタブによってポケットの外縁部に固定 される請求項8に記載の指マウント。 10.指スリーブが、2つの翼部と、該2つの翼部の間で中央に配置されたポケ ットとを有する平坦なシートを含み、該平坦なシートが巻かれて指スリーブを形 成する請求項7に記載の指マウント。 11.平坦なシートの上面の輪郭が、蝶に類似した形状である請求項10に記載 の指マウント。 12.指と接触する部品が、該部品を指に固定するための1以上のストラップを 含む請求項1に記載の指マウント。 13.1以上のストラップが、各々、前記部品を固定するために指に巻き付けら れることができる展性のワイヤーを含む請求項12に記載の指マウント。 14.1以上のストラップが1以上の翼部であり、機械的スナップによって翼部 がそれ自体で又は互いに固定し合う請求項12に記載の指マウント。 15.1以上のストラップが1以上の翼部であり、接着剤によって翼部がそれ自 体で又は互いに固定し合う請求項12に記載の指マウント。 16.指と接触する部品が、該部品の内面で接着剤によって指に固定される請求 項1に記載の指マウント。 17.末端部の作用端と、タブとを各々が含む2つのアームと、 前記アームの各々のタブに連結された支持部とを含み、該支持部において、アー ムが間隔をおいてほぼ並行に配置され、支持部及び1つのアームが、該アームと 支持部との間に、該アームを指マウントのポケットに挿入させるのに十分な空間 をもたらすように配置される、請求項7に記載の指マウントと共に用いられるた めの小型の外科手術器具。 18.前記器具が、把持具、鋏又は針ホルダーである請求項17に記載の器具。 19.末端部及び基部側端部を有する剛性のある細長い部品と、 前記細長い部品の基部側端部に配置されたコネクターであって、器具を指マウ ントの取付機構に回転可能に連結するように構成されたコネクターと、 前記細長い部品の末端部に配置された用具とを含む、請求項1に記載の指マウ ントと共に用いられるための小型の外科手術器具。 20.前記用具が外科用メスであり、前記細長い部品が、メスを、展開位置から 、細長い部品内の引き込み位置へと移動させるための滑動アクチュエータを収容 している請求項19に記載の器具。 21.前記用具が把持具又は針ホルダーである請求項19に記載の器具。 22.前記指マウントが親指マウントである請求項19に記載の器具。 23.末端部及び基部側端部を有する剛性のある細長い部品と、 器具を指マウントの突出部材に連結するように構成された、前記細長い部品内 に形成された凹みと、 前記細長い部品の末端部に配置された用具とを含む、請求項4に記載の指マウ ントと共に用いられるための小型の外科手術器具。 24.末端部及び基部側端部を有する剛性の細長い部品と、 器具を指マウントの凹みに連結するように構成された、前記細長い部品に取り 付けられた突出部品と、 前記細長い部品の末端部に配置された用具とを含む、請求項5に記載の指マウ ントと共に用いられるための小型の外科手術器具。 25.円筒状の指先キャップと、 前記キャップに取り付けられ、且つ、指に巻き付けて前記キャップを指に固定 するための寸法にされた固定ストラップと、 前記キャップの指先端部に連結される小型の外科手術用具とを含む、指先装着 の小型外科手術用具。 26.前記用具が把持具である、請求項25に記載の指先装着の小型外科手術用 具。 27.請求項1に記載の指マウントと、小型外科手術用具とを含み、該用具が、 前記指マウントの取付機構に連結されるように構成されたコネクターを含む、低 侵襲性外科手術システム。 28.前記小型外科手術用具が、把持具、外科用メス、針ホルダー、鋏、カメラ 又は電気焼灼探針である前記27に記載のシステム。 29.前記小型外科手術用具が、永久的に指マウントに取り付けられている請求 項27に記載のシステム。 30.請求項7に記載の指スリーブと、前記指スリーブのポケットに挿入される ように構成された部分を含む小型の外科手術用具とを含む、低侵襲性外科手術シ ステム。 31.前記小型外科手術用具が、把持具、外科用メス、針ホルダー、鋏、カメラ 又は電気焼灼である請求項30に記載のシステム。 32.ハウジングと、 前記ハウジングに固定されて、ハウジングを前記指マウントの取付機構に取り 付けるコネクターと、 前記ハウジング内に封止されたカメラとを含む、請求項1に記載の指マウント と共に使用するための小型カメラ。
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