JP2002502292A - 血管レトラクタ - Google Patents

血管レトラクタ

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JP2002502292A JP50255999A JP50255999A JP2002502292A JP 2002502292 A JP2002502292 A JP 2002502292A JP 50255999 A JP50255999 A JP 50255999A JP 50255999 A JP50255999 A JP 50255999A JP 2002502292 A JP2002502292 A JP 2002502292A
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Abstract

(57)【要約】 内視鏡下外科処置を行うための解剖空間を開放保持するための自己支持性のレトラクタ(10)。レトラクタは、実質的に剛直な伸長部材(12)を含み、それは、基端(14)及び末端(16)を有し、「C」断面を有し、通路(18)及びレトラクタに沿った長手方向作業用窓(20)を画定する。末端(16)は、好ましくは、組織外傷を最小限にしながら切開空間に沿った挿入を容易にするために、丸くなっており、末端で通路を囲むフード部分(80)を含んでいる。伸長部材(12)は、レトラクタによって開放保持された空間領域を最大化するために、半径方向に協働するセグメント又はエッジを含んでいる。レトラクタは、基端(14)にハンドル又は枢動可能な指グリップ(94)を含み、使用中にレトラクタ及び/又は湾曲ハンドル(32)を操作して、切開空間への接近を提供する切開を覆う。レトラクタはまた、内視鏡のためのチャンネル部材(40)を含み、それは、レトラクタに一体に形成され又は枢動可能に取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】 血管レトラクタ 技術分野 本発明は、概ね手術用レトラクタ、特に、自己支持性を有し且つ内視鏡下血管 摘出処置用の長手方向作業用窓を提供する血管レトラクタ、に関するものである 。 背景技術 疾病により閉塞された動脈を置換するための多くの外科処置が発展してきてい る。例えば、冠状バイパス手術においては、静脈を、身体のどこかから摘出して 、大動脈と冠状動脈との間の場所に移植する。患者は移植後の身体によって拒絶 されないであろう適切な静脈の供給源であるので、手術が行われている患者から 取得した静脈を使用するのが一般に好ましい。特に、脚の伏在静脈はこの手術に しばしば使用される。伏在静脈は、冠状動脈の大きさに匹敵する3〜5mmの径 を一般に有している。しかも、脚の静脈系は十分に余分にあるので、伏在静脈を 取り出すことができ、また、脚の残りの静脈は適切な血流の戻りを提供し続ける であろう。代わりに、腕の頭蓋静脈もまた、時々使用できる。 従来では、伏在静脈を摘出するために、開放性外科処置が使用され、脚から静 脈を露出させて取り出していた。スキンブリッジを有する切開系(及び時々長い 単一切開)が鼠跳部から膝又は足首まで形成される。静脈が露出されると、外科 医は、周囲の組織から静脈を切開し、組織から静脈を持ち上げ、分けて、伏在静 脈に送り込まれている種々の支流静脈を結紮する。静脈が完全に周囲から分離さ れると、外科医は静脈の端を切断し脚からそれを取り出す。脚の長い切開は閉じ られ、静脈は移植用に準備される。 ごく最近では、静脈摘出は内視鏡下処置を使用しながら行われてきている。1 個以上の切開が、摘出される静脈への接近を可能とするために選択された目的の 場所に形成される。例えば、伏在静脈を摘出するために、切開は、鼠蹊部に、膝 に、及び/又は足首に、形成できる。鈍角な又は先が柔軟な解剖器具のようなト ンネル形成器具を、摘出されている静脈の前面に沿って皮下空間を切開するのに 利用できる。そのような器具は、一般に、丸い末端と内視鏡を受け入れるための 通路とを有する実質的に透明な伸張部材を含んでおり、内視鏡は、解剖器具の端 及び/又は側壁を通した視覚化を提供する。トンネル形成器具は、切開中に挿入 され、伏在静脈を確認するために組織層間に沿って進められ又は押される。解剖 器具の先端は一般に静脈に接触維持され、解剖器具は組織に沿って進められ、そ れによって、静脈の前面に沿って小さなトンネルが形成される。それから、膨張 可能なバルーンを、トンネル中に導入でき(又は、代わりに、切開中に挿入する 前にトンネル形成器具上に折り畳まれた状態で準備されている)、トンネルを更 に広げるよう膨張できる。バルーンは、静脈の上にある脂肪と皮膚を切開し、ま た、トンネルを適当な大きさに広げるよう、使用できる。 所望長さの静脈が露出され、適当にトンネルが形成されると、バルーン及び/ 又は解剖器具は取り出され、レトラクタ、具体的には基端にハンドルを備えた広 く平らなシャフトが、用意される。レトラクタは、切開中に挿入され、摘出され るべき静脈の部位を越えて切開された経路に沿って進められる。そのとき、レト ラクタのハンドルを脚の表面から持ち上げることができ、静脈の近傍のシャフト 下に空間を造る。 静脈摘出フックのような手術器具は、静脈の周囲の組織を剥がすために空間中 に挿入でき、支流静脈を結紮し、静脈を周囲から分離する。一般に、レトラクタ は実質的に透明な壁を有しており、内視鏡がレトラクタ中の通路中に設けられ、 それによって、摘出作業中の視覚化が可能となる。 上述した静脈摘出処置で使用されるような従来の開創装置は、しばしば制約が ある。例えば、そのようなレトラクタは、一般に、静脈の表面からレトラクタを 離して保持し解剖空間を維持するために、外部支持を必要とする。外科医はレト ラクタのハンドルを保持しなければならず、両手を処置に対して自由に使用する のが妨げられ、又は補助者を必要とする。代わりに、外部機械支持がレトラクタ の保持のために提供されるが、そのような支持は作業場所への接近の妨げとなる 。 一部のレトラクタは、その下に空間を維持できる末端フードを含んでいる。し かしながら、これらのフードは、限定された自己支持空間を造るだけであり、新 たな場所での作業が望まれる時にレトラクタの移動を必要とする。また、そのよ うなレトラクタは、一般に、切開とフードで覆われた空間との間にレトラクタシ ャフトに沿った空間を提供するために、外部支持を必要とする。 更に、一部のレトラクタは、内視鏡を作業場所へ導くためのチャンネルを含ん でいる。しかしながら、そのような従来のレトラクタに挿入された内視鏡では、 外科医は手術を望むように有効に監視することができない。例えば、レトラクタ の壁は、静脈の視覚化を損なわせるまぶしさや歪みを引き起こすであろう。更に 、内視鏡は静脈部位を観察するためにレトラクタ中のチャンネル内を軸方向に移 動できるが、横方向の移動はレトラクタ自体が移動しないで制限されるであろう 。内視鏡の基端は部分的に切開を遮り、解剖空間への手術器具の導入を妨げる。 従って、内視鏡下血管処置のための解剖空間を開放保持でき、空間維持のため の外部支持を必要としない、自己支持性のレトラクタが必要とされている。 更に、内視鏡下処置のための解剖空間を開放保持でき、空間内での視覚化を改 良できる、レトラクタが必要とされている。 発明の概要 本発明は、内視鏡下外科処置を実施するための解剖空間を開放維持するための レトラクタに関するものである。概ね、レトラクタは実質的に剛直な伸張部材か らなっており、該部材は、基端及び末端を有し、切開空間を開放保持するための トンネル、又は、弓形の、アーチ状の又はC形の断面を有している。末端は、最 小限の組織外傷で切開空間に沿った挿入を容易にするために、丸形又は流線形が 好ましい。伸張部材の断面は、基端から末端方向に延びた「C」内に通路を画定 しており、アーチの長手方向エッジの間、即ち「C」のエッジの下方に、通路に 沿って長手方向作業用窓を提供する。伸張部材は、外科装置に適した金属材料又 はプラスチック材料から作製できるが、空間内での照明及び/又は視覚化を容易 にするためにポリカーボネートのような実質的に透明なプラスチックで形成する のが好ましい。 伸張部材は、長さに沿って実質的に均一な断面を有してもよく、患者の解剖が レトラクタに大きな端部と小さな端部とを要求する特別な使用に適合させるため に、次第に先細りとなる形状でもよい。更に、伸張部材は、一体物でもよく、又 は多数の協働部品を含んでもよい。例えば、伸張部材は嵌め込みセグメントを含 んでもよく、それによって、伸張部材の長さを調節できる。代わりに、伸張部材 は、アーチの周辺を増加又は減少させるために操作できる半径方向の協働セグメ ントを含んでもよく、それによって、レトラクタによって開放保持された解剖空 間の断面領域を調節できる。 伸張部材は、その全長さに沿って均一な断面を有する必要はない。伸張部材の 長さに沿った他の所で組織露出の程度が非常に大きいので、「C」断面のエッジ は最大限の周辺まで断続的に延びるだけでもよく、それ故に、組織への接近がよ り大きく働く。好ましくは、最大周辺延長の部位は伸張部材の末端近くである。 もしそうであれば、自己保持効果は、最大周辺延長の部位に近接した実質的な長 さとして得られる。 レトラクタはまた、伸張部材の基端に形成された又は取り付けられたハンドル を含んでもよい。切開空間に沿ってレトラクタを進めるのを容易にするために、 ハンドルを、伸張部材に、例えば伸張部材の長手軸に垂直に、取り付けることが できる。更に、手術を行う外科医の左右いずれの手による使用にも役立つように 、ハンドルは、伸張部材の基端に枢動可能に取り付けられた1個以上の指グリッ プを含んでもよい。 代わりに、湾曲したハンドルを、基端に取り付け又は一体に形成することがで き、それは、基端から基端方向に延び、伸張部材によって画定された通路から上 に湾曲して離れていっている。ハンドルは、レトラクタの直線状の末端領域から 基端方向に延びた、アーチ状の又は湾曲した基端領域からなってもよい。そのよ うな湾曲したハンドル又は基端領域は切開空間にアクセスするための切開を開放 保持し、それによって、目的とする手術を行うのに使用する道具の挿入を容易に する。 更に、レトラクタは、内視鏡、光源、又は類似の視覚化装置のためのチャンネ ルを含んでもよい。チャンネルは、レトラクタの全長さに延びている必要はなく 、リングであってもよい。内視鏡チャンネルは、伸張部材の内面に沿って一体に 形成できる。例えば、内視鏡チャンネルは、アーチの頂点に沿って一体に形成さ れ且つ基端から末端方向に延びた「C」形部材によって画定できる。 代わりに、内視鏡チャンネルを伸張部材に枢動可能に取り付けることができる 。例えば、その中に内視鏡チャンネルを画定する円筒形スリーブを伸張部材の内 面 に取り付けることができる。スリーブは、それから延びたタブを含んでもよく、 該タブは、伸張部材の壁の類似形状のホール又はスロット中に挿入できる。協働 するタブとホールは、互いに摩擦的に係合し、スリーブを正しい位置に保持する 。タブとホールが実質的に丸ければ、それらは、スリーブを、及び必然的にその 中に挿入されている内視鏡を、タブ及びホールによって画定された軸周りに枢動 可能にできる。代わりに、スリーブは、例えばタブをホールに圧入することによ って又は適当な接着剤を使用することによって、伸張部材に実質的に永久的に固 定できる。 レトラクタは、囲まれた末端又はフードで覆われた部分を含んでもよい。該フ ード部分は伸張部材の末端に一体に形成でき、又はフードは伸張部材に取り付け られた別要素から形成できる。フード部分は、実質的に伸張部材の末端を囲んで おり、丸い末端表面を含んでおり、それによって、切開空間に沿った挿入を最小 限の組織外傷で容易にしている。フード部分は、伸張部材の幅に匹敵する幅を有 してもよく、又はより広い解剖空間を、及びその結果としてフード部分内により 広い作業用窓を提供するために、より大きな幅を有してもよい。フード部分は、 実質的に透明であってもよく、切開空間に沿ったレトラクタの挿入を監視するた めにそれを通した末端方向の照明及び/又は視覚化を可能とする。 本発明のレトラクタは、また、他の特徴を含んでもよい。レトラクタは、視覚 化の助けとしての作業用窓に沿った照明を提供するために、伸張部材に組み込ま れた光源を含んでもよい。代わりに、基端は、通路に挿入された光源用のケーブ ルを保持するための、ノッチ付きスロット又は他のロックデテントを含んでもよ い。基端は、レトラクタの支持を助け、切開及び/又は切開空間を開放保持する ために、2脚架のようなスタンドを含んでもよい。切開の場所に近接して患者に 取り付けることができる支持アーチにレトラクタを調節可能に接続するために、 伸張部材の基端部は伸張スロットを含んでもよい。 従って、本発明の目的は、内視鏡下処置のための改良されたレトラクタを提供 することである。 本発明の更なる目的及び特徴は、添付図面と共に以下の記載を考慮することに より明らかとなるであろう。 図面の簡単な説明 図1は、内部に内視鏡を受け入れた本発明の血管レトラクタの第1の好ましい 実施形態の斜視図である。 図2は、内視鏡の無い図1の血管レトラクタの側面図である。 図3A及び図3Bは、図2のレトラクタの線3−3に沿った断面図であり、内 視鏡を受け入れるためのチャンネルの別の実施形態を示す。 図4は、図2のレトラクタの線4−4に沿った断面図であり、それの周囲延長 エッジを示す。 図5は、内視鏡を受け入れるための枢動可能なチャンネル部材を含んだ、本発 明のレトラクタの第2の好ましい実施形態の斜視図である。 図6は、図5のレトラクタの側面図である。 図7は、図5のレトラクタの線7−7に沿った断面図である。 図8は、光ケーブル又は類似装置を保持するためのロック機構を含んだレトラ クタの平面図である。 図9は、フード部分及び支持脚部を含んだ、レトラクタの別の好ましい実施形 態の側面図である。 図10は、フード部分を備え、内部に受け入れられた内視鏡を有する、レトラ クタの側面図である。 図11は、フード部分を備え、枢動可能な指グリップを含んだ、レトラクタの 斜視図である。 図12は、本発明のレトラクタを保持するための調節可能な支持装置の斜視図 である。 図13は、図12の調節可能な支持装置の端面図である。 図14は、図12の調節可能な支持装置の側面図である。 図15は、患者の脚にくくり付けられ且つ患者の脚の切開中に挿入されたレト ラクタ及び内視鏡を支持する、調節可能な支持装置の斜視図である。 図16は、2つの摺動自在な協働セグメントを含んだレトラクタの斜視図であ る。 図17は、図16のレトラクタの線17−17に沿った断面図であり、周辺位 置を最小限にする状態でのセグメントを示す。 図18は、図16のレトラクタの線17−17に沿った断面図であり、周辺位 置を最大限にする状態でのセグメントを示す。 図19は、末先端に横方向トンネルを含むフード部分を備えたレトラクタの断 面図である。 図20は、折り畳み式レトラクタ及びレトラクタを折り畳むための道具の好ま しい実施形態の斜視図である。 図21は、レトラクタを折り畳み状態に保持する図20の道具の斜視図である 。 図22は、レトラクタを折り畳むための部分的に分解された道具の斜視図であ る。 図23は、支流静脈を露出させるための延長ノッチを有する、本発明のレトラ クタの斜視図である。 発明を実施するための最良の形態 図面を見ると、図1及び図2は、本発明の血管レトラクタ10の好ましい実施 形態を示す。レトラクタ10は、伸長部材12、ハンドル30、及び内視鏡チャ ンネル40を含んでいる。伸長部材12は、基端14、末端16、及び図3A及 び図3Bに示されるように、弓形の又は「C」形の断面を有している。弓形断面 は、円形の又は楕円形の周辺部を画定できる。レトラクタ10が患者(図示せず )の切開空間に沿って進む時、組織外傷を最小限にするために、末端16は、好 ましくは、丸形又は流線形である。伸長部材12は、その中に、基端14から末 端方向に延びる通路18を画定しており、伸長部材12の長手方向エッジ22間 の通路18に沿った長手方向作業用窓20を含んでいる。伸長部材12は、適切 な金属材料又はプラスチック材料から作製できるが、好ましくは、ポリカーボネ ートのような実質的に透明なプラスチックから形成される。代わりに、伸長部材 は、成形されたポリ塩化ビニル(PVC)のような、柔軟性又は弾力性があり半 剛直な材料から形成できる。 伸長部材12は、伸張部材12のエッジ22の部分に沿って一体に形成され且 つエッジ22から周辺に向かって延びる周囲延長エッジ又は湾曲タブ24を含ん でおり、それによって、図4に示されるように、延長周辺26を画定している。 延長周辺は、特に延長エッジ24近傍で、更に解剖空間をテントのように覆うの で、延長エッジ24は、レトラクタ10によって開放保持された解剖空間を増大 する。延長エッジ24は伸長部材12の末端領域28に位置して示されているが 、代わりに、伸長部材12に沿って予め定められた場所に位置付けることもでき る。更に、1個以上の追加的対の延長エッジ(図示せず)を、開放保持中の解剖 空間を更に支持するために、伸長部材12の他の部分に提供してもよい。 伸長部材12は、また、その内部に一体に形成された湾曲基端領域又は実質的 に剛直な湾曲ハンドル30を含んでいる。ハンドル30は、直線状の末端領域1 5から基端方向へ延び、通路18から上に離れるように湾曲しており、湾曲外面 32はレトラクタ10が挿入される切開(図示せず)を開放又は「テントで覆う 」状態に保持しており、それによって、レトラクタ10により開放保持された空 間内で内視鏡下処置を行うための外科器具の挿入を容易にしている。 更に、レトラクタ10は、また、伸長部材12の部分に沿って延びる随意の長 さを有して内視鏡60を受け入れるためのチャンネル部材40を含んでいる。代 わりに、内視鏡に類似した直径を有する光源又は他の視覚化装置(図示せず)を 、チャンネル部材40に受け入れることができる。図3A及び図3Bに示される ように、チャンネル部材40は、伸長部材12の内面34に沿って一体に形成さ れており、それによって、内視鏡(図3A及び図3Bには示されていない)を受 け入れるためのチャンネル42を画定する。図3Aは、チャンネル42を画定す る円筒形スリーブ44からなるチャンネル部材40を示し、一方、図3Bは、「 C」形を形成するとともにチャンネル42を画定する1対の湾曲伸張タブ46を 示している。代わりに、下記のように、別の円筒形スリーブ又はそれと同様のも の(図示せず)を、示された一体的部材の代わりに、伸長部材12に枢動可能に 取り付けることができる。 図5及び図6を見ると、レタラクター10の第2の好ましい実施形態が示され ている。レトラクタ10は、実質的に剛直な伸長部材12及びチャンネル部材4 0を含んでいる。伸長部材12は、基端14及び末端16を有し、図7に示され るように、弓形の又はアーチ形の断面を有している。基端14は、レトラクタ1 0を操作するために持つことができ、レトラクタ10を握るのを容易にするため に丸くでき、任意ではあるが、ハンドル(図示せず)も基端14上に設けること ができる。レトラクタ10が患者(図示せず)の切開空間に沿って進む時、組織 外傷を最小限にするために、末端16は、好ましくは、丸形又は流線形である。 伸長部材12は、その中に、基端14から末端方向に延びた通路18を含んでお り、伸長部材12の長手方向エッジ22間の通路18に沿って長手方向作業用窓 20を画定している。伸長部材12は、伸長部材12のエッジ22の部分に沿っ て一体に形成され且つエッジ22から周辺方向に延びている周囲延長エッジ24 を含んでいる。 レトラクタ10は、また、内視鏡(図示せず)を受け入れるためのチャンネル 部材40を含んでいる。チャンネル部材40は、内視鏡を受け入れるためのチャ ンネル42を画定する円筒形スリーブ48を含んでおり、このスリーブは、スリ ーブ48から延びている円筒形タブ52によって伸長部材12の内面34に取り 付け可能である。タブ52は、伸長部材12内の類似形状の孔36内に挿入され る。協働するタブ52及び孔36は、互いに摩擦的に係合し、スリーブ48を正 しい位置に保持する。タブ52及び孔36は実質的に丸いので、スリーブ48は 軸54周りに枢動できる。従って、スリーブ48中に挿入された内視鏡も横方向 に枢動でき、それによって、視野が増大する。代わりに、スリーブ48は、例え ば孔36中にタブ52を圧入することによって又は適切な接着剤を使用すること によって、実質的に永久的に伸長部材12に固定できる。実質的永久的取り付け の場合には、タブ52及び孔36は、例えば伸張タブ及びスロット(図示せず) のように、十分に協働する多数の可能な形態を有することができる。 更に、図8に示されるように、レトラクタ10によって開放保持された解剖空 間中に挿入できるライト又は他の器具(図示せず)のためのケーブルを保持する ために、レトラクタ10は、例えば基端14上に、ロックデテント70又は他の ロック機構を含んでもよい。好ましくは、デテント70は、基端14から末端方 向に延びる伸張スロット72によって形成されており、該スロット72は、伸張 スロット72中に挿入されたケーブルを摩擦的に掴むようになっている複数の収 容領域74を含んでいる。デテントは、実質的にケーブルを固定でき、解剖空間 内でその中に挿入される器具を邪魔する障害物を最小限にできる。 図9ないし図11を見ると、本発明のレトラクタ10の第3の好ましい実施形 態が示されている。前述した実施形態と同様、レトラクタ10は、基端14、末 端16、及び通路18を画定する弓形の断面、を有する実質的に剛直な伸長部材 12を含んでいる。この実施形態において、伸長部材12はまた、伸長部材12 の末端16で通路18を実質的に囲んでいるフード領域80を含んでいる。好ま しくは、フード領域80は伸長部材12上に一体に形成され、選択的ではあるが 、別のフード部材(図示せず)を伸長部材12に取り付けることができる。 フード領域80は、実質的に丸い末端面82を有し、レトラクタ10が切開空 間に沿って進む時に組織外傷を最小限にする。しかも、末端面82は、好ましく は、実質的に透明であり、それによって、レトラクタ10が切開空間に沿って進 む時、周囲組織のフード領域80の末端面82を通した照明及び/又は視覚化を 可能にする。 フード領域80はまた、伸長部材12の長手方向エッジ22に沿って一体に形 成され且つエッジ22から周辺方向に延びる周囲延長エッジ84を含んでおり、 それによって、延長周辺を画定して、フード領域80によって開放保持された解 剖空間を増大させる。延長エッジ84は、末端面82のエッジ86に沿って全て 延びることができ、それによって、末端16で通路18を実質的に囲む。又は、 エッジ84は中断できる。例えば、図19におけるように、トンネル又はノッチ 88のような凹入領域を、血管又は他の組織構造体(図示せず)を収容するため に、フード領域80の末端16に設けることができる。トンネル88は、その中 の構造体が、該構造体上に望ましくない負荷を直接的に課することなく、フード 部分80内から接近できるようにする。フード領域80は、伸長部材12の他の 部分に匹敵する幅を有してもよく、又は、フード領域80によって覆われるより 広い作業用窓(図示せず)を形成するために、より広い幅を有してもよい。 レトラクタ10はまた、レトラクタ10及び/又はその中に受け入れられた内 視鏡60の操作を容易にするために、指グリップ92を含んでいる。好ましくは 、指グリップ92は、1本以上の指が掛けられるための実質的に剛直な湾曲ハン ドル94を含んでおり、選択的ではあるが、リング又は直線状のハンドル(図示 せず)も設けることもできる。ハンドル94は、基端14に固定でき、又は、好 ま しくは、枢動可能に基端14に取り付けることができる。例えば、図11に示さ れるように、ハンドル94は、伸長部材12に関して半径方向に回転できるスリ ーブ96上に設けることができ、それによって、指グリップ92を左右両手に収 容できるようにする。代わりに、伸長部材12及び指グリップ92は、協働する スロット及びタブ、又は回転できる他の装置(図示せず)を含んでもよい。 更に、図9に示されるように、伸長部材12は、脚部90のような追加的支持 部材又はスタンドを含んでもよく、脚部90は、レトラクタ10の基端14を、 例えば患者の脚の面よりも上の予め定められた高さに持ち上げるために、2脚架 を共に備えている。脚部90は、好ましくは、スナップ又はタブのようなもので 伸長部材12から着脱可能であり、切開を覆って通路18中への器具の挿入を容 易にする必要があるときのみに、脚部90は取り付け可能である。 本発明のレトラクタの使用を容易にするため、レトラクタが挿入される切開を 開放保持し又は覆い、レトラクタの方向を調節するために、調節可能支持装置を 提供できる。例えば、図12ないし図15は、本発明のレトラクタ10を使用す るための支持装置100を示している。支持装置100は、一般に、装置を、例 えば患者の脚140(図15)に取り付けるための固定機構110と支持アーチ 120とを含んでいる。固定機構110は、脚周りを包むことができる1対のス トラップ112と、フックと、ストラップ112を固定するためのアイ(例えば 商標「ベルクロ(Velcro)」)ファスナー114とを含んでいる。代わりに、固 定機構110は、ひも、ノッチ、ピンベルト、接着テープ、又は、外科処置の場 所との一定関係で支持アーチ120をしっかりと保持できる類似の機械ファスナ ー(図示せず)を含んでもよい。 支持アーチ120は、例えば、縫われ、接着され、リベット留めされ、又は別 の方法で、ストラップ112に固定できるタブ126によって、アーチ部材12 2の底部124で固定機構110に取り付けられた、実質的に剛直なアーチ部材 122である。アーチ部材122は、アーチ部材122に沿って半径方向に延び る伸張スロット128を含んでいる。スロット128を移動できる、ロックナッ ト付きのねじ切りロッドのような、コネクター130が設けられる。コネクター 130は、緩めたり、調節したり、締めたりして、スロット128に沿った所望 位置に固定できる。レトラクタ10(図15)は、レトラクタ10が導入される 切開に関して軸方向にレトラクタ10を調節できるコネクター130に、例えば 伸張スロット78によって、取り付けることができる。 支持装置100は、種々の材料から得ることができる。例えば、ストラップ1 12は、織物又は柔軟なプラスチックテープから形成できる。支持アーチ120 は、取れ付けられたレトラクタを一定位置に保持するために十分な支持を提供す る、金属又は加工プラスチックのような、実質的に剛直な材料で形成できる。 従って、レトラクタ10は、切開150に挿入でき、例えば切開150を開放 状態に保ってそこに外科器具を挿入するのを容易にするために、支持装置100 に連結できる。処置中の所望時に、コネクター130を緩めて、レトラクタ10 を、基端方向に、末端方向に、又は横方向に調節でき、新たな位置に固定できる 。 先の実施形態で述べたような1部品の伸長部材に加えて、レトラクタは多数の 協働する伸長部材を含んでもよい。例えば、図16に示されるように、レトラク タ160は、例えば協働するタブ166及びスロット168によって互いに摺動 自在に連結されている2個の弓形セグメント162及び164を含んでもよい。 第1セグメント162は、セグメント162に沿って半径方向に延びる1個以上 の伸張スロット168を含んでいる。第2セグメント164は、各スロット16 8内で固定できるがスロット168に沿って摺動自在に移動できるタブ又はねじ 166を含んでいる。 図17及び図18に示されるように、レトラクタ160は、セグメント162 、164によって画定された周辺170を最小限にする第1相関位置にセグメン トを設けることができる。レトラクタ160が切開空間(図示せず)に完全に挿 入されると、第2セグメント164が、周辺170を増大させる位置に回転して 、レトラクタ160によって開放保持される断面領域172を最大化する。スロ ット168は横方向のロック領域169を含んでおり、その中には、周辺最大化 位置でセグメント162、164をロックするためにタブ166を収容できる。 代わりに、伸長部材は、2個以上のセグメントから協働する軸方向のスロット及 びタブ(図示せず)を備えることができ、それによって、特定の長さの解剖空間 を提供する必要がある時、末端方向及び基端方向に嵌め込むことのできるレトラ ク タを提供する。 別の代わりの実施形態において、レトラクタは、弾力性のある半剛直材料の1 個の部品から提供でき、レトラクタが解剖空間の内外に進む時に周辺を最小限に することができる。例えば、レトラクタの長手方向エッジは、例えば比較的小さ な径のシリンダー内へ巻かれ又は共に圧縮されて、切開空間中へのレトラクタの 挿入を容易にする。所定位置になると、伸長部材は緩められ、エッジは、レトラ クタが弓形又は「C」形を呈するまで弾力的に膨張でき、それによって、空間を 開放保持する。代わりに、レトラクタの最末端部分のみを、レトラクタの導入を 容易にするために圧縮できる弾力性のある半剛直材料から作製でき、一方、残り の部分は前述のような実質的に剛直な材料から形成できる。 例えば、図20ないし図22は、付随する折り畳み道具240を備えた折り畳 み式レトラクタ210の好ましい実施形態を示す。レトラクタ210は、チュー ブ又は伸長部材210を含み、それは、弓形又は「C」形断面を有し、実質的に 弾力性のある半剛直材料から作製され、好ましくは「C」形を取り戻すように偏 らせている。例えば、チューブ212は、PVC材料を成形して作製でき、でき れば同時に成形され且つチューブ212の内面に沿って一体に形成された内視鏡 チャンネル(図示せず)を含むことができる。チューブ212は弓形形状に成形 され、又は円筒形チューブ(図示せず)が形成され、チューブに沿って長手方向 に切断する等によってチューブの周辺の下部がその後に取り除かれる。 1個以上の可撓性のワイヤー、ひも、又はケーブル(例えば230及び231 に示される)を、解剖空間(図示せず)へのレトラクタ210の挿入及び該空間 からの取り出しを容易にするためチューブ212を折り畳むために、チューブ2 12に取り付けることができる。好ましくは、1対のワイヤー230及び231 が、チューブ212の基端214及び末端216のそれぞれに近い長手方向エッ ジ222上の通路218を横切って、取り付けられる。ワイヤー230、231 は、チューブ212の内面234に融合又は溶着でき、又は、それらをチューブ 121の外側に結び又は別の方法で固定できるホール(図示せず)を通して延ば してもよい。ワイヤー230、231は、ステンレススチール、ニチノール、又 はプラスチックのような適切な非弾力性であるが柔軟な材料から作製できる。こ のように、ワイヤー230、231が張られる時、即ちワイヤーが互いに向かっ て又は互いから離れて軸方向に進む時、エッジ222は共に引っ張られ、それに よって、レトラクタ210の外形を減じる。 レトラクタ210の折り畳み可能な局面の使用を容易にするために、好ましく は3個の部品、即ちシャフト242、チューブ250、及びスプリング260を 含む折り畳み道具240を、設けることができる。これらの部品は、適切な医療 用の金属又はプラスチックのような従来の材料から作製でき、そのような材料は 、十分に耐久性があり、道具240が掃除のために使用後に分解されたりその後 の再利用のために組み立てなおされたりできるようにする。シャフト242は、 好ましくは、その末端246附近に、ノッチ248、又はその代わりにフック( 図示せず)を有し、且つ基端ハンドル244を有する、実質的に剛直な伸長部材 である。 スプリング260は、シャフト242上に受け入れることができる、従来の螺 旋状スプリング又は類似の弾力性のある可圧縮装置である。代わりに、以下に説 明するように、スプリング260は、好ましくは、道具240を偏らせるために 、保持されたレトラクタ210を解除するが、道具240はスプリング260無 しで設けることができる。 チューブ250は、通路(図示せず)を有する実質的に剛直な管状部材であり 、該通路は、シャフト242を摺動自在に収容するために長手方向に延びている 。基端252は、チューブ250を保持することを容易にし且つスプリング26 0に接するために、拡大部分又はグリップ253を含んでいる。チューブ250 はまた、末端254に、基端方向に向いているフック256を含んでおり、それ によって、受け入れ領域258を画定する。 使用前に折り畳み道具240を組立てるために、スプリング260がシャフト 242上に配置され、シャフト242の末端246が、シャフト242がチュー ブ242の末端254を実質的に越えて延びるまで、チューブ250の通路の基 端252中に挿入される。スプリング260が、ハンドル244とグリップ25 3との間で係合されるが圧縮されない時、道具240は、その上にレトラクタ2 10を受け入れるための第1位置にある(図20)。シャフト242及びチュー ブ250の各々の長さは、ノッチ248とフック256との間の結果的間隔が実 質的にレトラクタ210上のワイヤー230と231との間の間隔に相当する程 度である。このように、道具240の末端246がレトラクタ210の通路18 中に進む時、ワイヤー231及び230はノッチ248及びフック256内にそ れぞれ受け入れられる。 グリップ253は、その後、ハンドル244に向かって基端方向に引っ張られ 、スプリング260を圧縮し、ノッチ248とフック256との間の間隔を増大 させる。ワイヤー230及び231は、互いに引っ張り離されるので、生じた伸 張がレトラクタ210のエッジ222を共に引っ張り、それによって、レトラク タ210(図21)の外形を減じる。このようにして生じたレトラクタ210の 折り畳み状態は、レトラクタ210の挿入及び取り出しを容易にする。 レトラクタ210が切開空間内の所望位置に運ばれると、折り畳まれたレトラ クタ210が、グリップ253を緩めることによって展開する。スプリング26 0がフック254を末端方向へ進めると、ワイヤーが緩められ、レトラクタ21 0は、その「C」形を弾力的に取り戻し、結果的に解剖空間を実質的に開放保持 できるようになる。その後、道具240が空間から取り出され、所望の内視鏡下 処置が行われる。処置が完了すると、レトラクタ210は、道具240をもう一 度ワイヤー230及び231を受けるまで空間内に再挿入することによって、取 り外すことができ、その後直ぐ、グリップ253が基端方向へ引かれ、ワイヤー を引き、取り外すためにレトラクタ210を折り畳む。 代わりの実施形態において、レトラクタ210は、冠状ステントに使用される 材料に類似した材料のような半剛直ワイヤーメッシュから作製できる。レトラク タ210は、折り畳み状態を維持することができ、挿入を容易にするための低減 された外形を有し、且つ解剖空間を開放保持するために上述の「C」形のような 膨張状態を有する。道具240はまた、シャフト242上に膨張可能バルーン( 図示せず)を含んでもよく、レトラクタ210は、バルーン上のシャフト242 上に配置できる。レトラクタ210は、前述したように、道具上のノッチ248 及びフック256の中に受け入れられたワイヤー230、231によって、シャ フト242上に保持できる。代わりに、レトラクタ210はワイヤー無しに設 けてもよく、ノッチ248及びフック254はレトラクタ210のワイヤーメッ シュに直接に係合できる。レトラクタ210を備えた道具の末端246は、切開 空間中の所望位置へ挿入できる。レトラクタ210は、例えばレトラクタ210 を解除し、バルーンを膨張させることによって、展開でき、それによって、レト ラクタ210を膨張状態まで膨張させる。道具は空間内の処置の完了まで取り外 すことができ、その後、道具は、レトラクタ210を取り出すため、通路18に 挿入できる。ノッチ248及びフック252は、取り出しのためレトラクタ21 0を折り畳むために、直接的にワイヤー又はワイヤーメッシュに係合する。 更に代わりの実施形態において、レトラクタ210は、ポリカーボネートのよ うな実質的に剛直な材料から得てもよく、ワイヤー230及び231の必要性を 排除する。レトラクタ210を折り畳むために道具240を使用する代わりに、 道具240は、切開空間内でのレトラクタ210の挿入及び取り出しを容易にす るために使用できる。例えば、レトラクタ210は、ノッチ248及びフック2 54を受け入れるために、基端及び末端214、216附近に伸長開口(図示せ ず)を含んでもよい。代わりに、ノッチ248及びフック254は互いに向かい 合わせることができ(図示せず)、それによって、道具240は、直接的にレト ラクタ210の両端214、216を握ることができるようになる。ノッチ24 8及びフック254は開口に挿入でき、グリップ253は基端方向へ引っ張られ 、ノッチ248とフックとの間の間隔を増大させ、それによって、レトラクタ2 10を掴む。代わりに、もし両端214、216が直接的に掴まれるなら、グリ ップ253は引っ張られ、レトラクタ210はノッチ248とフック254との 間に配置され、グリップ253が解除され、ノッチ248及びフック254が末 端及び基端216、214のそれぞれを係合できるようになり、それによって、 実質的にレトラクタ210を掴む。レトラクタ210を備えた道具240の末端 246が解剖空間に挿入され、レトラクタ210が解除され、道具240が取り 出される。処置が完了した後、道具240を通路18に挿入でき、レトラクタ2 10を取り出しのために再び握ることができる。 もしノッチ及びフック(又は代わりに第1及び第2フック)が互いに末端方向 及び基端方向に摺動できるようになるならば、ここに記載の道具の別の配置も提 供できる。例えば、ノッチ又はフックをレールの端に配置でき、そのとき、フッ クを、レールの長さより短い実質的に剛直なシャフトのようなレール上に、摺動 自在に載置できる。更に、道具は、ノッチ及びフックを例えば保持位置及び解除 位置のような予め定められた位置で保持するために、着脱可能なフック又は協働 するタブ及びスロットのようなロック機構又はデテントを含んでもよい。 内視鏡下処置の実施を容易にするため、随意に、ここに記載されたレトラクタ の実施形態のいずれも、視覚化を向上させるため通路18及び/又は作業用窓2 0を照明するために、組み込み式光源(図示せず)を含んでもよい。更に、図2 3に示されるように、レトラクタ10は、レトラクタ10の長手方向エッジ22 から上に伸びた1個以上のノッチ25を含んでもよい。例えば、ノッチ25は、 図示のように、摘出中の静脈282に送り込まれる支流静脈284のような、作 業用窓20から横方向に延びているサイドブランチを、より良く露出させるため に、レトラクタ10の領域に沿って延びてもよい。 本発明のレトラクタの主たる特徴は、内視鏡下手術用の解剖空間を開放保持で きる自己支持性装置を提供することである。従来の方法が、例えば患者の脚にお ける内視鏡下静脈摘出のために、切開を形成すること及び解剖空間を切開するこ とに、使用できる。例えば、フォガルティ(Fogarty)他に発行された米国特許 第5601581号は、解剖空間を切開するのに適した装置及び方法を開示して いる。この参考文献及びここに引用された他の参考文献の開示は、参考文献によ って明白にここに組み込まれている。概要すると、例えば神経又は静脈、特に伏 在静脈のような組織構造体の部分が、摘出されるために選択される。切開が、鼠 蹊部又は膝のような選択された構造体の一端の近傍に形成される。膨張可能なバ ルーンを含む鈍角な又は柔軟な先端の解剖器具のようなトンネル形成器具が、選 択された構造体を確認するために切開中に挿入され組織層間に沿って進められ、 小さなトンネルを形成するために構造体の前面に沿って進められる。バルーンは 、膨張してトンネルを拡大し、構造体上にある脂肪及び皮膚を切開して所望の大 きさのトンネルを形成するために使用できる。バルーンは、その後収縮し、トン ネル形成器具が切開空間から取り出される。 それから、本発明のレトラクタは、構造体に向かって長手方向作業用窓を方向 付けしながら、切開中に挿入して、切開空間に沿って進めることができる。内視 鏡は、通路に挿入して、レトラクタのチャンネル部材によって保持でき、それに よって、空間の及び作業用窓に沿った視覚化ができるようになる。記載された実 施形態の弓形は、伏在静脈の前の組織のような手術位置の前の組織を、外部支持 を必要とせずに、手術位置より上に離れて保持されるようにできる。弓形レトラ クタの長手方向エッジは、選択された構造体の前面附近の皮下組織に隣接し、エ ッジによって画定された長手方向作業用窓が例えば摘出中の静脈の所望の長さに 沿った接近を提供する。外科用器具は、例えば内視鏡下静脈摘出処置を行うため に、切開中に導入され、レトラクタを再配置する必要なしに、レトラクタによっ て画定された通路に沿って、作業用窓の長さに沿った点まで、進められる。もし 枢動可能なチャンネル部材がレトラクタ上に設けられたなら、空間内で実施され ている処置を観察するために、内視鏡は軸方向に進むだけでなく枢動できる。従 って、本発明のレトラクタは、静脈、神経、又は類似した伸長組織構造体を、処 置中にレトラクタを再配置する必要なしに、摘出されるようにできる。 本発明は種々の修正や代わりの形態を受け入れる一方、その特有の例が図面に 示され、ここに詳細に記載された。しかし、本発明が開示された特有の形態又は 方法に限定されるべきではないことは理解されるべきであるが、反対に、本発明 は、添付の請求の範囲の概念及び範囲内に入る全ての修正例、均等例、代替例を 含む。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年12月21日(1998.12.21) 【補正内容】 請求の範囲 1.内視鏡下処置を実施するために患者に設けた解剖空間を開放保持するため のレトラクタであって、該レトラクタが: 基端と末端とを有する実質的に剛直な伸長部材を備え、該伸長部材は、その長 手方向位置で少なくとも部分的に湾曲し、且つ内部に上記基端と末端との間に延 びる通路を画定する概ね弓形断面を有しており;且つ 内視鏡チャンネルを備え、該チャンネルは、上記伸長部材の内面上にあり、且 つその部分に沿つて末端方向へ延びているものである。 2.上記内視鏡チャンネルが、上記伸長部材の上記内面に沿って一体に形成さ れている、請求項1記載のレトラクタ。 3.上記内視鏡チャンネルが、内視鏡を摺動自在に受け入れるための通路を画 定する「C」形チャンネルを備えている、請求項2記載のレトラクタ。 4.上記内視鏡チャンネルが、上記伸長部材の上記内面に対して枢動可能に取 り付けられた中空円筒形スリーブを備えている、請求項1記載のレトラクタ。 5.上記末端が、実質的に丸い末端を含み、患者の切開空間内への上記レトラ クタの挿入を容易にしている、請求項1記載のレトラクタ。 6.上記伸長部材の末端領域が、上記末端で上記通路を囲むフードを含んでい る、請求項1記載のレトラクタ。 7.上記フードが、実質的に透明であり、それによって、上記レトラクタが患 者の切開空間に沿って進む時に上記フードを通して組織の視覚化を可能としてい る、請求項6記載のレトラクタ。 8.上記フードが、実質的に透明であり、それによつて、上記レトラクタが患 者の切開空間に沿って進む時に上記フードを通して組織の照明を可能としている 、請求項6記載のレトラクタ。 9.上記伸長部材が、解剖空間内への挿入中の上記伸張部材の方向付けを容易 にするために、上記基端に取り付けられた指グリップを含んでいる、請求項1記 載のレトラクタ。 10.上記指グリップが、上記基端に回転自在に取り付けられており、それに よって、どちらの手でも上記基端を掴むのを容易にしている、請求項9記載のレ トラクタ。 11.更に、上記基端から基端方向へ延びる湾曲したハンドルを備え、該湾曲 ハンドルは上記通路から離れる側へ湾曲しており、それによって、上記通路内へ の器具の挿入を容易にしている、請求項1記載のレトラクタ。 12.上記伸長部材が、上記基端と末端との間でテーパー付き断面を有してい る、請求項1記載のレトラクタ。 13.上記レトラクタが、実質的に透明なプラスチックからなっている、請求 項1記載のレトラクタ。 14.更に、上記基端上にスタンドを備え、上記スタンドは上記基端を持ち上 げ、それによって、上記基端内への外科器具の挿入を容易にしている、請求項1 記載のレトラクタ。 15.更に、上記通路内へ導入される器具からのケーブルを着脱可能に保持す るためのデテントを備えている、請求項1に記載のレトラクタ。 16.上記デテントが、上記基端上のノッチ付きスロットからなっている、請 求項15記載のレトラクタ。 17.上記伸長部材が、周囲延長エッジを備えている、請求項1記載のレトラ クタ。 18.上記延長エッジが、上記伸長部材の末端領域内にある、請求項17記載 のレトラクタ。 19.上記末端領域内の上記延長エッジの近傍の上記伸張部材の領域内に、追 加の延長エッジを備えている、請求項18記載のレトラクタ。 20.上記延長エッジが、上記伸長部材内に一体に形成されたタブを備えてい る、請求項17記載のレトラクタ。 21.内視鏡下処置を実施するために患者に設けた解剖空間を開放保持するめ のレトラクタであって、該レトラクタが: 基端と末端とを有する実質的に剛直な伸長部材を備え、該伸長部材は、内部に 上記基端と末端との間に延びる通路を画定する弓形断面を有しており;且つ 上記伸長部材の末端領域を備え、該末端領域は、周囲延長エッジを備えており 、それによって、上記通路の拡大断面を提供しているものである。 22.上記延長エッジが、上記伸長部材内に一体に形成されたタブを備えてお り、それによって、延長周辺を画定している、請求項21記載のレトラクタ。 23.上記末端領域内の上記延長エッジの近傍の上記伸張部材の部分に、追加 の延長エッジを備えている、請求項21記載のレトラクタ。 24.上記伸長部材が、解剖空間内への挿入中の上記伸長部材の方向付けを容 易にするために、上記基端に取り付けられた指グリップを含んでおり、上記指グ リップは、上記伸長部材の長手軸周りに回転可能であり、それによって、どちら の手による使用も容易にしている、請求項21記載のレトラクタ。 25.上記末端領域が上記末端で上記通路を囲むフードを含んでいる、請求項 21記載のレトラクタ。 26.上記フードが、組織構造体を収容するために、その末先端にノッチを含 んでいる、請求項25記載のレトラクタ。 27.内視鏡下処置を実施するために患者に設けた解剖空間を開放保持するた めのレトラクタであって、該レトラクタが: 基端と末端とを有する実質的に剛直な第1伸長部材を備え、該第1伸長部材は 、上記レトラクタの周辺を部分的に画定する弓形断面を有しており; 上記第1伸長部材に対して摺動可能に取り付けられた実質的に剛直な第2伸長 部材を備え、該第2伸長部材は、上記レトラクタの周辺を更に画定する弓形断面 を有しており;且つ 上記第2部材が上記第1伸長部材に対して第1位置と第2位置との間で摺動回 転でき、それによって、上記レトラクタの上記周辺を減少又は増加させるもので ある。 28.上記第1及び第2の伸長部材が、上記第1伸長部材に対して第2伸長部 材を摺動可能に取り付けるために、協働するスロットとタブとを含んでいる、請 求項27記載のレトラクタ。 29.内視鏡下処置を実施するために解剖空間を開放保持するためのレトラク タであって、該レトラクタが: 基端と末端とを有する実質的に剛直な伸長部材を備え、該伸張部材は、内視鏡 器具を受け入れるために上記基端と末端との間に延びる通路を画定する弓形断面 を有しており;且つ 湾曲した基端領域を備え、該湾曲基端領域は、直線状の末端領域から基端方向 へ延び且つ上記通路から離れる方向へ湾曲しており、それによって、上記基端領 域により覆われた切開中への器具の挿入を容易にしているものである。 30.更に、上記伸長部材の内面に対して枢動可能に取り付けられた内視鏡チ ャンネルを備え、該チャンネルは、上記通路の部分に沿って末端方向へ延びてい る、請求項29記載のレトラクタ。 31.上記末端領域が、上記レトラクタの延長周辺を画定する周囲延長エッジ を含んでいる、請求項29記載のレトラクタ。 32.上記末端領域が、上記末端で上記通路を囲む丸いフードを含んでいる、 請求項29記載のレトラクタ。 33.上記フードが、組織構造体を収容するために、その末先端に凹入領域を 含んでいる、請求項32記載のレトラクタ。 34.内視鏡下処置を実施するために患者に設けた解剖空間を開放保持するた めのレトラクタであって、該レトラクタが: 基端と末端とを有する実質的に剛直な伸長部材を備え、該伸張部材は、内部に 通路を画定する概ね弓形断面を有しており;且つ 上記伸長部材の上記内面に対して枢動可能に取り付けられた中空円筒形スリー ブを備え、該スリーブは、その部分に沿って延びており、内部に内視鏡を受け入 れるためのチャンネルを備えているものである。 35.患者内の切開中に挿入されたレトラクタを調節可能に持ち上げて皮下空 間を開放保持するための支持装置であって、該支持装置が: 患者に対して着脱可能に固定できるストラップを備え; 上記ストラップに取り付けられた底部を有する実質的に剛直な弓形部材を備え 、該部材は、その中に上記弓形部材に沿って半径方向に延びるスロットを含んで おり;且つ 上記スロット内に摺動可能に固定されるコネクターを備え、該コネクターは、 レトラクタに対し着脱可能に接続可能であるものである。 36.更に、基端と末端とを有する伸張レトラクタを備え、上記末端は皮下空 間を開放保持するために切開中に挿入可能であり、上記基端は上記コネクターに 対し上記レトラクタを着脱可能に接続するための伸張スロットを含んでいる、請 求項35記載の支持具。 37.内視鏡下処置を実施するために患者に設けた解剖空間を開放保持するた めの折り畳み式レトラクタであって、該レトラクタが: 基端と末端とを有する半剛直な伸長部材を備え、該伸張部材は、上記両端間で 少なくとも部分的に延びた2個の長手方向エッジを有し、その中に通路を画定す る概ね弓形断面を有し、上記レトラクタの外形を減じるように圧縮可能であり、 且つ上記弓形断面を取り戻すように弾性的に偏らされており; 上記伸長部材に取り付けられ且つ上記2個の長手方向エッジの間の上記通路を 横切って延びる第1ワイヤーを備え; これにより、上記第1ワイヤーが張られると、上記長手方向エッジが共に引か れ、それによって、上記レトラクタの外形を減じているものである。 38.更に、上記伸長部材の基端領域に取り付けられ且つ上記2個の長手方向 エッジの間の上記通路を横切って延びる第2ワイヤーを備え; 上記第1ワイヤーが上記レトラクタの末端領域に取り付けられており;且つ これにより、上記第1ワイヤーと第2ワイヤーが軸方向反対側に引かれると、 上記ワイヤーが張られ且つ上記長手方向エッジが共に引かれ、それによって、上 記伸長部材の外形を減じている、請求項37記載のレトラクタ。 39.患者の皮下空間中への挿入を容易にするために、弾性的で半剛直なレト ラクタを圧縮するための道具であって、該道具が: 実質的に剛直なシャフトを備え、該シャフトは、その上にハンドルを備えた基 端を有し、丸い末端を有し、その内部にノッチを備えた末端領域を有しており; 且つ 実質的に剛直な管状部材を備え、該管状部材は、その上に指グリップを備えた 基端を有し、その上にフックを備えた末端を有し、その中に上記シャフトを摺動 可能に受け入れるための通路を含んでおり、上記フックは、上記指グリップが上 記ハンドルに対して軸方向に進められる時に上記ノッチに対して摺動可能である ものである。 40.上記道具が、解除位置と保持位置との間で摺動可能であり、上記解除位 置は、上記ノッチ及び上記フックが折り畳まれていないレトラクタに取り付け可 能である時に画定され、上記保持位置は、上記ノッチ及びフックがレトラクタを 保持するために軸方向に調節される時に画定され、それによって、皮下空間内へ の挿入を容易にするためにレトラクタを折り畳むようになっている、請求項39 記載の道具。 41.伸張組織構造体を摘出するための内視鏡下処置用の解剖空間を開放保持 するための方法であって、該方法が: 患者から摘出される組織構造体の部分を選択する工程と; 構造体の選択された部分の一端の近傍に切開を形成する工程と; トンネル形成器具を切開中に挿入し且つ切開装置を組織層に沿って前進させて 構造体部分の上方に解剖空間を形成し、それによって、解剖空間内に構造体部分 を露出させる工程と; 自己支持された通路を画定する弓形断面を有し且つ通路に沿って長手方向作業 用窓を含む、実質的に剛直なレトラクタを、提供する工程と; レトラクタを切開中に挿入する工程と; 構造体の部分に向けて長手方向作業用窓を向けながら、レトラクタを解剖空間 に沿って前進させる工程と; 内視鏡をレトラクタ内に且つ通路に沿って挿入する工程と; 外科器具を通路内に導入する工程と;且つ 長手方向作業用窓に沿って構造体の部分を摘出する工程とを、含んでいる。 42.上記前進工程が、組織がレトラクタの外面に係合した時に構造体の部分 から組織を離す工程を含んでおり、それによって、構造体の部分の前側に解剖空 間を形成する、請求項41記載の方法。 43.摘出工程を観察するために通路内で内視鏡を枢動させる追加の工程を備 えている、請求項41記載の方法。 44.上記トンネル形成器具がバルーンを備えている、請求項41記載の方法 。 45.上記トンネル形成器具の挿入工程が、更に: その上にバルーンを有するトンネル形成器具を提供する工程と;且つ バルーンを膨張させて、解剖空間を更に展開し且つ構造体の部分から脂肪と皮 膚を切開する工程とを、備えている、請求項41記載の方法。 46.内視鏡下処置のための切開空間を開放保持するための方法であって、該 方法が: 内部に自己支持された通路を画定する弓形断面を有する弾性的で半剛直なレト ラクタを提供する工程を備え、該レトラクタは、通路に沿って長手方向作業用窓 を含み、その弓形を呈するように弾性的に偏らされており、且つレトラクタの外 形を減じるために2個の引張りワイヤーを含んでおり; シャフトの末端部分にノッチを有し且つノッチに対して基端方向であってシャ フトに対して摺動可能に取り付けられたフックを有する、道具を提供する工程を 備え; 道具を解除位置へ向け、且つ折り畳まれていないレトラクタ上のワイヤーをノ ッチ及びフックに受け入れる工程を備え: フックを保持位置へ向け、それによって、ワイヤーを張り且つレトラクタの外 形を減じる工程を備え; 道具及びレトラクタの末端を患者の切開中に挿入して、その中の切開空間に近 づける工程を備え; 空間内で長手方向作業用窓を伸張組織構造体に向けて方向付けしながら、道具 及びレトラクタを切開空間に沿って前進させる工程を備え; 道具を解除位置へ戻し、それによって、レトラクタがその弓形を呈し且つ組織 構造体上の解剖空間を開放保持できるようにする工程を備え;且つ 道具を解剖空間から引き出す工程を備えている。 47.内視鏡をレトラクタ内に且つ通路に沿って挿入する追加の工程を備えて いる、請求項46記載の方法。 48.外科器具を通路中に挿入して伸張組織構造体上で内視鏡下処置を実施す る追加の工程を備えている、請求項46記載の方法。 49.上記の引き出し工程の後に道具を解剖空間中に導入する工程と; 道具を解除位置に向けて、ワイヤーをノッチ及びフック内に受け入れる工程と ; 道具を保持位置に向けて、それによって、レトラクタの外形を減じる工程と; 且つ 道具及びレトラクタを解剖空間から引き出す工程、という追加の工程を備えて いる、請求項46記載の方法。 【図16】 【図17】【図18】 【図19】 【図20】【図21】 【図22】 【図23】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.内視鏡下処置を実施するために患者に設けた解剖空間を開放保持するため のレトラクタであって、該レトラクタが: 基端と末端とを有する実質的に剛直な伸長部材を備え、該伸長部材は、その長 手方向位置で少なくとも部分的に湾曲し、且つ内部に通路を画定する概ね弓形断 面を有しており;且つ 内視鏡チャンネルを備え、該チャンネルは、上記伸長部材の内面上にあり、且 つその部分に沿って末端方向へ延びているものである。 2.上記内視鏡チャンネルが、上記伸長部材の上記内面に沿って一体に形成さ れている、請求項1記載のレトラクタ。 3.上記内視鏡チャンネルが、内視鏡を摺動自在に受け入れるための通路を画 定する「C」形チャンネルを備えている、請求項2記載のレトラクタ。 4.上記内視鏡チャンネルが、上記伸長部材の上記内面に対して枢動可能に取 り付けられた中空円筒形スリーブを備えている、請求項1記載のレトラクタ。 5.上記末端が、実質的に丸い末端を含み、患者の切開空間内への上記レトラ クタの挿入を容易にしている、請求項1記載のレトラクタ。 6.上記伸長部材の末端領域が、上記末端で上記通路を囲むフードを含んでい る、請求項1記載のレトラクタ。 7.上記フードが、実質的に透明であり、それによって、上記レトラクタが患 者の切開空間に沿って進む時に上記フードを通して組織の視覚化を可能としてい る、請求項6記載のレトラクタ。 8.上記フードが、実質的に透明であり、それによって、上記レトラクタが患 者の切開空間に沿って進む時に上記フードを通して組織の照明を可能としている 、請求項6記載のレトラクタ。 9.上記伸長部材が、解剖空間内への挿入中の上記伸張部材の方向付けを容易 にするために、上記基端に取り付けられた指グリップを含んでいる、請求項1記 載のレトラクタ。 10.上記指グリップが、上記基端に回転自在に取り付けられており、それに よって、どちらの手でも上記基端を掴むのを容易にしている、請求項9記載のレ トラクタ。 11.更に、上記基端から基端方向へ延びる湾曲したハンドルを備え、該湾曲 ハンドルは上記通路から離れる側へ湾曲しており、それによって、上記通路内へ の器具の挿入を容易にしている、請求項1記載のレトラクタ。 12.上記伸長部材が、上記基端と末端との間でテーパー付き断面を有してい る、請求項1記載のレトラクタ。 13.上記レトラクタが、実質的に透明なプラスチックからなっている、請求 項1記載のレトラクタ。 14.更に、上記基端上にスタンドを備え、上記スタンドは上記基端を持ち上 げ、それによって、上記基端内への外科器具の挿入を容易にしている、請求項1 記載のレトラクタ。 15.更に、上記通路内へ導入される器具からのケーブルを着脱可能に保持す るためのデテントを備えている、請求項1に記載のレトラクタ。 16.上記デテントが、上記基端上のノッチ付きスロットからなっている、請 求項15記載のレトラクタ。 17.上記伸長部材が、周囲延長エッジを備えている、請求項1記載のレトラ クタ。 18.上記延長エッジが、上記伸長部材の末端領域内にある、請求項17記載 のレトラクタ。 19.上記末端領域内の上記延長エッジの近傍の上記伸張部材の領域内に、追 加の延長エッジを備えている、請求項18記載のレトラクタ。 20.上記延長エッジが、上記伸長部材内に一体に形成されたタブを備えてい る、請求項17記載のレトラクタ。 21.内視鏡下処置を実施するために患者に設けた解剖空間を開放保持するめ のレトラクタであって、該レトラクタが: 基端と末端とを有する実質的に剛直な伸長部材を備え、該伸長部材は、内部に 通路を画定する弓形断面を有しており;且つ 上記伸長部材の末端領域を備え、該末端領域は、周囲延長エッジを備えており 、それによって、上記通路の拡大断面を提供しているものである。 22.上記延長エッジが、上記伸長部材内に一体に形成されたタブを備えてお り、それによって、延長周辺を画定している、請求項21記載のレトラクタ。 23.上記末端領域内の上記延長エッジの近傍の上記伸張部材の部分に、追加 の延長エッジを備えている、請求項21記載のレトラクタ。 24.上記伸長部材が、解剖空間内への挿入中の上記伸長部材の方向付けを容 易にするために、上記基端に取り付けられた指グリップを含んでおり、上記指グ リップは、上記伸長部材の長手軸周りに回転可能であり、それによって、どちら の手による使用も容易にしている、請求項21記載のレトラクタ。 25.上記末端領域が上記末端で上記通路を囲むフードを含んでいる、請求項 21記載のレトラクタ。 26.上記フードが、組織構造体を収容するために、その末先端にノッチを含 んでいる、請求項25記載のレトラクタ。 27.内視鏡下処置を実施するために患者に設けた解剖空間を開放保持するた めのレトラクタであって、該レトラクタが: 基端と末端とを有する実質的に剛直な第1伸長部材を備え、該第1伸長部材は 、上記レトラクタの周辺を部分的に画定する弓形断面を有しており; 上記第1伸長部材に対して摺動可能に取り付けられた実質的に剛直な第2伸長 部材を備え、該第2伸長部材は、上記レトラクタの周辺を更に画定する弓形断面 を有しており;且つ 上記第2部材が上記第1伸長部材に対して第1位置と第2位置との間で摺動回 転でき、それによって、上記レトラクタの上記周辺を減少又は増加させるもので ある。 28.上記第1及び第2の伸長部材が、上記第1伸長部材に対して第2伸長部 材を摺動可能に取り付けるために、協働するスロットとタブとを含んでいる、請 求項27記載のレトラクタ。 29.内視鏡下処置を実施するために解剖空間を開放保持するためのレトラク タであって、該レトラクタが: 基端と末端とを有する実質的に剛直な伸長部材を備え、該伸張部材は、内視鏡 器具を受け入れるための通路を画定する弓形断面を有しており;且つ 湾曲した基端領域を備え、該湾曲基端領域は、直線状の末端領域から基端方向 へ延び且つ上記通路から離れる方向へ湾曲しており、それによって、上記基端領 域により覆われた切開中への器具の挿入を容易にしているものである。 30.更に、上記伸長部材の内面に対して枢動可能に取り付けられた内視鏡チ ャンネルを備え、該チャンネルは、上記通路の部分に沿って末端方向へ延びてい る、請求項29記載のレトラクタ。 31.上記末端領域が、上記レトラクタの延長周辺を画定する周囲延長エッジ を含んでいる、請求項29記載のレトラクタ。 32.上記末端領域が、上記末端で上記通路を囲む丸いフードを含んでいる、 請求項29記載のレトラクタ。 33.上記フードが、組織構造体を収容するために、その末先端に凹入領域を 含んでいる、請求項32記載のレトラクタ。 34.内視鏡下処置を実施するために患者に設けた解剖空間を開放保持するた めのレトラクタであって、該レトラクタが: 基端と末端とを有する実質的に剛直な伸長部材を備え、該伸張部材は、内部に 通路を画定する概ね弓形断面を有しており;且つ 上記伸長部材の上記内面に対して枢動可能に取り付けられた中空円筒形スリー ブを備え、該スリーブは、その部分に沿って延びており、内部に内視鏡を受け入 れるためのチャンネルを備えているものである。 35.患者内の切開中に挿入されたレトラクタを調節可能に持ち上げて皮下空 間を開放保持するための支持装置であって、該支持装置が: 患者に対して着脱可能に固定できるストラップを備え; 上記ストラップに取り付けられた底部を有する実質的に剛直な弓形部材を備え 、該部材は、その中に上記弓形部材に沿って半径方向に延びるスロットを含んで おり;且つ 上記スロット内に摺動可能に固定されるコネクターを備え、該コネクターは、 レトラクタに対し着脱可能に接続可能であるものである。 36.更に、基端と末端とを有する伸張レトラクタを備え、上記末端は皮下空 間を開放保持するために切開中に挿入可能であり、上記基端は上記コネクターに 対し上記レトラクタを着脱可能に接続するための伸張スロットを含んでいる、請 求項35記載の支持具。 37.内視鏡下処置を実施するために患者に設けた解剖空間を開放保持するた めの折り畳み式レトラクタであって、該レトラクタが: 基端と末端とを有する半剛直な伸長部材を備え、該伸張部材は、上記両端間で 少なくとも部分的に延びた2個の長手方向エッジを有し、その中に通路を画定す る概ね弓形断面を有し、上記レトラクタの外形を減じるように圧縮可能であり、 且つ上記弓形断面を取り戻すように弾性的に偏らされており; 上記伸長部材に取り付けられ且つ上記2個の長手方向エッジの間の上記通路を 横切って延びる第1ワイヤーを備え; これにより、上記第1ワイヤーが張られると、上記長手方向エッジが共に引か れ、それによって、上記レトラクタの外形を減じているものである。 38.更に、上記伸長部材の基端領域に取り付けられ且つ上記2個の長手方向 エッジの間の上記通路を横切って延びる第2ワイヤーを備え; 上記第1ワイヤーが上記レトラクタの末端領域に取り付けられており;且つ これにより、上記第1ワイヤーと第2ワイヤーが軸方向反対側に引かれると、 上記ワイヤーが張られ且つ上記長手方向エッジが共に引かれ、それによって、上 記伸長部材の外形を減じている、請求項37記載のレトラクタ。 39.患者の皮下空間中への挿入を容易にするために、弾性的で半剛直なレト ラクタを圧縮するための道具であって、該道具が: 実質的に剛直なシャフトを備え、該シャフトは、その上にハンドルを備えた基 端を有し、丸い末端を有し、その内部にノッチを備えた末端領域を有しており; 且つ 実質的に剛直な管状部材を備え、該管状部材は、その上に指グリップを備えた 基端を有し、その上にフックを備えた末端を有し、その中に上記シャフトを摺動 可能に受け入れるための通路を含んでおり、上記フックは、上記指グリップが上 記ハンドルに対して軸方向に進められる時に上記ノッチに対して摺動可能である ものである。 40.上記道具が、解除位置と保持位置との間で摺動可能であり、上記解除位 置は、上記ノッチ及び上記フックが折り畳まれていないレトラクタに取り付け可 能である時に画定され、上記保持位置は、上記ノッチ及びフックがレトラクタを 保持するために軸方向に調節される時に画定され、それによって、皮下空間内へ の挿入を容易にするためにレトラクタを折り畳むようになっている、請求項39 記載の道具。 41.伸張組織構造体を摘出するための内視鏡下処置用の解剖空間を開放保持 するための方法であって、該方法が: 患者から摘出される組織構造体の部分を選択する工程と; 構造体の選択された部分の一端の近傍に切開を形成する工程と; トンネル形成器具を切開中に挿入し且つ切開装置を組織層に沿って前進させて 構造体部分の上方に解剖空間を形成し、それによって、解剖空間内に構造体部分 を露出させる工程と; 自己支持された通路を画定する弓形断面を有し且つ通路に沿って長手方向作業 用窓を含む、実質的に剛直なレトラクタを、提供する工程と; レトラクタを切開中に挿入する工程と; 構造体の部分に向けて長手方向作業用窓を向けながら、レトラクタを解剖空間 に沿って前進させる工程と; 内視鏡をレトラクタ内に且つ通路に沿って挿入する工程と; 外科器具を通路内に導入する工程と;且つ 長手方向作業用窓に沿って構造体の部分を摘出する工程とを、含んでいる。 42.上記前進工程が、組織がレトラクタの外面に係合した時に構造体の部分 から組織を離す工程を含んでおり、それによって、構造体の部分の前側に解剖空 間を形成する、請求項41記載の方法。 43.摘出工程を観察するために通路内で内視鏡を枢動させる追加の工程を備 えている、請求項41記載の方法。 44.上記トンネル形成器具がバルーンを備えている、請求項41記載の方法 。 45.上記トンネル形成器具の挿入工程が、更に: その上にバルーンを有するトンネル形成器具を提供する工程と;且つ バルーンを膨張させて、解剖空間を更に展開し且つ構造体の部分から脂肪と皮 膚を切開する工程とを、備えている、請求項41記載の方法。 46.内視鏡下処置のための切開空間を開放保持するための方法であって、該 方法が: 内部に自己支持された通路を画定する弓形断面を有する弾性的で半剛直なレト ラクタを提供する工程を備え、該レトラクタは、通路に沿って長手方向作業用窓 を含み、その弓形を呈するように弾性的に偏らされており、且つレトラクタの外 形を減じるために2個の引張りワイヤーを含んでおり; シャフトの末端部分にノッチを有し且つノッチに対して基端方向であってシャ フトに対して摺動可能に取り付けられたフックを有する、道具を提供する工程を 備え; 道具を解除位置へ向け、且つ折り畳まれていないレトラクタ上のワイヤーをノ ッチ及びフックに受け入れる工程を備え: フックを保持位置へ向け、それによって、ワイヤーを張り且つレトラクタの外 形を減じる工程を備え; 道具及びレトラクタの末端を患者の切開中に挿入して、その中の切開空間に近 づける工程を備え; 空間内で長手方向作業用窓を伸張組織構造体に向けて方向付けしながら、道具 及びレトラクタを切開空間に沿って前進させる工程を備え; 道具を解除位置へ戻し、それによって、レトラクタがその弓形を呈し且つ組織 構造体上の解剖空間を開放保持できるようにする工程を備え;且つ 道具を解剖空間から引き出す工程を備えている。 47.内視鏡をレトラクタ内に且つ通路に沿って挿入する追加の工程を備えて いる、請求項46記載の方法。 48.外科器具を通路中に挿入して伸張組織構造体上で内視鏡下処置を実施す る追加の工程を備えている、請求項46記載の方法。 49.上記の引き出し工程の後に道具を解剖空間中に導入する工程と; 道具を解除位置に向けて、ワイヤーをノッチ及びフック内に受け入れる工程と ; 道具を保持位置に向けて、それによって、レトラクタの外形を減じる工程と; 且つ 道具及びレトラクタを解剖空間から引き出す工程、という追加の工程を備えて いる、請求項46記載の方法。
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