JP2002501525A - 火傷及び他の皮膚外傷の治療のための組成物及び手段 - Google Patents

火傷及び他の皮膚外傷の治療のための組成物及び手段

Info

Publication number
JP2002501525A
JP2002501525A JP50043299A JP50043299A JP2002501525A JP 2002501525 A JP2002501525 A JP 2002501525A JP 50043299 A JP50043299 A JP 50043299A JP 50043299 A JP50043299 A JP 50043299A JP 2002501525 A JP2002501525 A JP 2002501525A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wound
debridement
tissue
skin
debriding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP50043299A
Other languages
English (en)
Inventor
ローザンバーグ,ライオアー
Original Assignee
エル.アール.アール.アンド ディー リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エル.アール.アール.アンド ディー リミテッド filed Critical エル.アール.アール.アンド ディー リミテッド
Publication of JP2002501525A publication Critical patent/JP2002501525A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/16Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • A61K38/43Enzymes; Proenzymes; Derivatives thereof
    • A61K38/46Hydrolases (3)
    • A61K38/48Hydrolases (3) acting on peptide bonds (3.4)
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L15/00Chemical aspects of, or use of materials for, bandages, dressings or absorbent pads
    • A61L15/16Bandages, dressings or absorbent pads for physiological fluids such as urine or blood, e.g. sanitary towels, tampons
    • A61L15/38Bandages, dressings or absorbent pads for physiological fluids such as urine or blood, e.g. sanitary towels, tampons containing enzymes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F15/00Auxiliary appliances for wound dressings; Dispensing containers for dressings or bandages
    • A61F15/001Packages or dispensers for bandages, cotton balls, drapes, dressings, gauze, gowns, sheets, sponges, swabsticks or towels
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/16Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • A61K38/43Enzymes; Proenzymes; Derivatives thereof
    • A61K38/46Hydrolases (3)
    • A61K38/48Hydrolases (3) acting on peptide bonds (3.4)
    • A61K38/482Serine endopeptidases (3.4.21)
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/16Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • A61K38/43Enzymes; Proenzymes; Derivatives thereof
    • A61K38/46Hydrolases (3)
    • A61K38/48Hydrolases (3) acting on peptide bonds (3.4)
    • A61K38/4873Cysteine endopeptidases (3.4.22), e.g. stem bromelain, papain, ficin, cathepsin H
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P17/00Drugs for dermatological disorders
    • A61P17/02Drugs for dermatological disorders for treating wounds, ulcers, burns, scars, keloids, or the like
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F2013/00089Wound bandages
    • A61F2013/00157Wound bandages for burns or skin transplants

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 界面層を形成するのに有効な量の創傷清拭剤にてなる損傷を受けた皮膚を呼び処理するための皮膚予備治療用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】 火傷及び他の皮膚外傷の治療のための組成物及び手段 技術分野 この発明は、外傷を受けた皮膚の治療に関するものである。特に、本発明は、 適切な選択的焼痂の除去による皮膚の治療を促進するための組成物及び手段、及 び傷の治療促進に関するものである。 背景技術 皮膚の外傷は、人間の最も一般的な外傷である。傷は、すべての種類の身体の 障害要因(例えば、熱、薬剤、圧力、切断、脱手袋損傷等)による急性または慢 性のものである。突発性、重大性、複雑さ、短期及び長期の密接な関係のために 、ここでは、他の皮膚の外傷の例として皮膚の火傷を用いる。 火傷は、世界の近代的に発展した社会においては、最も重大で、恐ろしい外傷 であり、また、さほど近代化されていない社会においてはなおさらである。毎年 、100,000人のアメリカ人が重大な火傷を負い、その治療のために特別で 、集中的な火傷用ユニット設備を必要としている。百万人以上のアメリカ人が、 毎年一般外科や他の特別ではない医療施設により治療を受けている。小さな火傷 の数は、実際上計数不能であり、毎年10,000,000人をはるかに越える 数であると予測される。 傷ついた皮膚(火傷を負った組織)や焼痂は、皮膚の一部又は全部の深さ及び さらに深い組織を含む異なる深さである。焼痂の特性は、外傷を与える要因(熱 、薬剤及び電気)、外傷が生じてからの焼痂の経過年数、焼痂に影響を与えた条 件によって異なる。壊死した焼痂をその位置に放置することは、損傷をもともと 損傷を受けていない隣接した組織に広げ、深くする。この壊死した焼痂は、バク テリアが成長する媒体として作用して、感染症や、汚染、患者の死亡さえも引き 起こす敗血症の原因となる。いくつかの近年の研究は、焼痂の存在と一般的免疫 及び抵抗系の低下との関係、および敗血症の発症を助長する現象に注目している 。 火傷の一次の組織の損傷の評価は困難である。火傷の深さは、点毎に変化し、 焼痂の色及び構成は、専門家の目でさえも誤らせる。非常に頻繁に、火傷の深さ は、数日後にのみ判定可能であり、その時には二次的損傷は、既に初期の火傷の 焼痂を越えて広がっている。上記の混乱を防止するためには、有害な焼痂を出来 る限り早い段階で、出来る限り多く除去することが必須である。この死滅した組 織の除去は、「壊死組織除去」と呼ばれる。壊死組織除去の概念は、薬品と同様 に古い者であるが、その実施は非常に困難であり、危険が無いものではない。 最も明白で、直接的な壊死組織除去法は、手術である。小さく、限られた部位 の完全に壊死した組織を健全で呼吸している組織のところまで切除することは、 選択処置である。火傷の場合、壊死した焼痂の面積が大きいので、(移植片刀と 呼ばれる特別なナイフの助けを借りて)壊死した焼痂の接線方向の切除を、層毎 に行うことが行われている。切除は、壊死した焼痂の痕跡を確実に残さないよう にするために、健康で無傷な組織まで切除しなければならない。このしょちにお いて、80%−50%間での健康な組織が犠牲になると予測される。この健康な 組織は、保持されていれば、自然治療の源として作用する。これらの外科的処置 は、長時間にわたり、困難であり、多量の出血により患者のおよび医療的な資源 を必要とする。手術は、未だに最も一般的な除去技術ではあるが、コスト及びそ の影響から、各患者及び火傷の部位の危機的な評価なしに軽々に選択すべきもの ではない。 完全な壊死組織切除後に残されたむき出しの面は、保護され、乾燥やさらなる 組織の壊死を防止するために速やかに被覆しなければならない。手術による壊死 組織切除の深さのために、自家移植又は非自家移植による移植のみが実質的な解 決策である。移植片を採取するために、それまで無傷の他の健康な皮膚に対する 手術を必要とする。大きな火傷の場合、移植片提供可能部位が存在することは極 めて希である。従って、発見が困難な移植片(omograft)や、高価(で、かつ、さ ほど効果的ではない)人工移植片(synthetic skin substitute)もしくは生物学 的包帯(biological dressing)が使用されている。 歴史的に、生体移植片が供給可能な場合にのみ、火傷を負った部位は、規定さ れ、適切に切除される。これは、焼痂よりも深い深さまで組織を切除するこ とによって達成され、その結果、傷つけられた健康な組織からの大量の出血を生 じる結果となる。出血それ自体は、適切に切除された傷であることを示す指標と して作用し、多量の出血をしない場合、その組織は、移植片を支持することはで きない。切断された血管は移植片中に成長してゆく血管であり、その再生に必要 な血液を供給する。出血部位の外観及びその「移植可能性」は、公知技術による 壊死組織切除の高価を規定する上で重要である。事実、傷の化学的壊死組織切除 において生じる問題は、いくつかの除去剤が健全に出血する組織を残さず、従っ て皮膚移植の失敗を引き起こすため治療に適当ではないことが知られていること である、外科的に切除された組織の外観は、独特であり、皮膚膠原質、皮下組織 及び血管で形成され、それらは接線方向の切除によりすべて切開されている。 上述の困難さ(非常に不安定な患者の大きな損傷部分の処置の)や、損傷の程 度の診断の困難さ、および広範囲で危険な手術が大量の出血を伴い(希にしか使 用可能ではない)移植片を大量に必要とするため、火傷の焼痂を残して火傷を負 った部位を「保護的」な処置を継続する傾向がある。焼痂が処置されずに放置さ れると、主に壊死した焼痂内における細菌の増殖活動による自己分解及び分解が 生じて(老人の「健全膿」とは異なる)「自発性潰瘍」を引き起こす可能性があ る。明らかに、この現象は、免疫性が低下した患者の体の大きな部分における広 大な化膿及び炎症性の反応である。激しい敗血症や炎症は、内部に向かう組織の 損傷の伝搬を引き起こし、2度の部分的な厚さの損傷から、全部の厚さの3度の 損傷に変化する。潰瘍現象には、2−4週間かかり、その間に、患者は重傷の敗 血症となり、時として末期の敗血症となる。患者が重大な危機を脱した場合、ほ ぼ全部が完全に露出され、ひりひり痛むか、もしくは肉芽組織で覆われた最初に 火傷を負った部位が残り、これは最終的には(この段階で移植が行われたとして も)、変形し、収縮した瘢痕組織となる。危険な炎症段階を処置するために、局 部殺菌性または局部抗生製剤を用いたいくつかの局部処置法が開発された(その いくつかは重大な副作用をもたらす)。これらの処置のいくつかは炎症及び敗血 症の問題を部分的に防止するが、費用がかかる。重大な遅れは、肉芽組織/瘢痕 組織の形成及び遅発性瘢痕性後発症を伴 う焼痂性の潰瘍を生じさせ、治療時間を長くする。 創傷清拭酵素または薬剤を焼痂を「分解」し、少なくとも重大な損傷を生じさ せる外科的壊死組織切除を防止するアイデアは、現在では新規である。理想的に は、軟膏や他の局部製剤は、初期の損傷を拡大したり、損傷を受けていない組織 を傷つけることなく、火傷を負った後出来る限り速やかに容易に塗布できること が求められていることが知られている。この理想的な壊死組織除去剤は、移植片 を支持することが出来る無傷のひりひり痛む面を残しながら損傷を受けた組織を 迅速かつ選択的に分離しなければならない。 サリチル酸(Salicilic acid)、安息香酸、リンゴ酸(アスルビン:Aserbin) 、コラゲナーゼ(バリダス(Varidase)、サンチル(Santyl)、トリプシン(トリパ ー(Trypur))、フィブリノリジンーデオキリボヌクレアーゼ(エァーズ(Elase) 化合物等の蛋白質分解作用を持つ多くの薬剤は、第二次大戦以降現在に至るまで 臨床的に使用されている。微小細菌性、植物性又は動物性の酵素のいくつかが試 験され、いくつかが市販されている。これらの酵素は、枯草菌、サチレインズ(S atilains)(トラバーゼ:Travase))、連鎖球菌、ストレプトキナーゼストレプ トドルナーゼ等の微生物、パパイヤ(パパイン(Papaln))、パイナップルからの ブロメリン(デブリダーゼ(Debridase)、エスカラーゼ(Escharase)、アナナイン (Ananain)等の植物から生成される。オキアミやパンクレアチック(pancreatic) 粉末から生成される酵素も試された。これらの化合物のほとんどは、5乃至10 日間のあいだ1乃至2回の包帯の交換を必要とする。この期間の間に、焼痂全体 が除去され、将来瘢痕組織や痙縮の形成する肉芽組織が多くの部位に形成される 。残念ながら、トラバーゼやゲンザイムアナナイン(Genzyme Ananain)等の新た に開発されたものを含むそれらのすべては少なくとも5日間、時には12日間の 間一日に数回の包帯交換を必要とする。これらの酵素の使用は、数日後に、おそ らく数日たった、汚染され、部分的に分解された焼痂に生の組織をさらしたこと による菌血症により引き続いく激しい敗血症や敗血症性ショックを引き起こす。 壊死組織切除された組織は、付加的な外科的壊死組織切除なしには自源性の移植 片や非自源性の生体移植片をサポートすることは出来ず、壊死組織切除された組 織は、乾燥や露出による二次的な損傷を生じて二 次的な組織の壊死を増加される。 火傷の処理に関する「技術レベル1」を示す上記のデータに基づいて、火傷の 処置のプロトコルの選択肢が、今のところまで考慮される。 1.(2−4週で)遅発性自発焼痂の潰瘍を引き起こす結果となる殺菌及び抗菌 製剤の局部的塗布を用いた伝統的な保持的な処置は、しばしば敗血症及び肉芽組 織を生じる結果となり、重く変形した瘢痕組織を伴う。火傷の焼痂が除去され、 健康な肉芽組織が生成されると、後発的に生じる問題を防止するために自家移植 片を移植しなければならない。移植を必要とする部位は、通常完全な2度及び3 度の火傷のほとんどである(2度の種々の深さの火傷は、二次的な火傷の伝搬及 び感染/炎症過程で深い火傷に変化する)。 2.健康な組織を犠牲にし、新しい正常な生の壊死組織切除された組織が壊死細 胞に変化するのを防止するために即座に生物的被覆や移植を必要とする焼痂の接 線方向の切除によって行われる「外科的」方法である。この方法は、入院期間及 び治療期間を短縮し、十分に早期に実施することによって、敗血症や傷跡の収縮 を防止することが出来る。この方法の欠点は、手術が大がかりで、危険を伴い、 病院の資源、設備及び熟練した人的資源に対して大きな負担を掛けることである 。生の創傷清拭された組織の即座の移植の必要性は、通常少なくとも10−15 %の露出され、裸にされたTBSA(合計体表面積)の追加的な増加を伴う自家 移植片を必要とし、希少で、高価なオモグラフト(omograft)や代換移植片を必要 とする。現在の医療技術のため、移植を必要とする壊死組織切除部位は、通常ほ とんどの2度の火傷及びすべての3度の火傷の部分である。 従って、両処置法において、それに続いて生じる最終的な組織の壊死及び皮膚 の欠損は、初期の損傷を受けた組織よりも広範囲となる。 発明の開示 従来技術における欠点を生じることなく上述したようなタイプの傷の処置する 手段を提供することを発見し、これが本発明の目的である。新規な処置手段は、 上記の両処置法が二つの反対の誤解に基づくことの発見に基づくものである。そ の第一は、重大で、しばしば致命的な欠点、合併症及び後遺症を伴いな がら患者に壊死した焼痂を残す、処置不足である。第二は、壊死した焼痂を攻撃 的に壊死組織切除するが、血液や、貴重な健康な組織の犠牲をはらい、危険な処 置を要し、露出され、生の壊死組織切除された部位に即座居に移植を行う必要が ある。 本発明の目的は、壊死した焼痂と完全に正常な無傷の(移植可能な)組織の間 の以下に「界面層(L.L.)」と証する層を残しながら、壊死した焼痂を壊死 組織切除するための生化学的に活性な組成物を提供することにある。適当な酵素 的/化学的壊死組織切除により形成される界面層は、どちらかといえば正常状態 のコラーゲン繊維及び解剖学的ミクロ組織によって特徴づけられるが、(切り込 みが正常な組織内である外科的に壊死組織切除された傷に生じるような)切開さ れた血管をほとんど生じない。この界面層の挙動は、壊死した焼痂や外科的に壊 死組織切除された傷と比べて異なったものとなる。死滅、壊死した組織が存在し ないことによって二次的な病原菌による汚染や敗血症が防止される。その構造は 、移植片が貼着された場合に移植片を容易に受け入れない傾向があり、受動的血 清吸収が行われる「移植片仮止め」の第一段階のために、僅か数日間のみ生き続 ける。血管新生が行われる第二の及び限定された段階では、解放された血管が比 較的不足しているため外科的に壊死組織切除された傷のようには、界面層におけ る血管新生は容易には進行しない。外科的に壊死組織切除された傷において、切 開された血管が最終的に移植片をホスト/移植片の直接的移植又は出芽性能によ ってサポートする。 さもなくば、乾燥または重度の汚染から保護され、正しい方法で処置されれば 、界面層は、上皮の再生及び治療のための顕著な性能を発揮する。上皮が皮膚に 残留していれば、増殖及び伝搬に適した状態が与えられ、新たに壊死組織切除さ れたコラーゲン床が早期に上皮を再生するために十分な条件を与える。早期の( 3週間以内の)上皮の再生によって、最終的に重度で収縮した瘢痕組織を形成す る肉芽組織の形成が防止される。 すべての残留する皮膚に上皮が再生されると(2度または種々に深さの火傷の 場合)、処置すべき初期に損傷を受けたごく僅かな割合の皮膚(通常は、全厚さ の一部、深い又は3度の火傷)のみが残る。正しく処置されれば、火傷後 2−4週間で、上皮が再生して火傷はほとんど治療し、上皮が再生されないごく 小さな部位は、清浄で、壊死していない組織であり、移植をサポートし、ホスト として作用する十分な毛細血管床を有する。この段階で、患者の一般状態が改善 し、これらの部位は、自家移植片による移植が可能となる。明らかに、移植を受 ける部位が比較的小さいので、移植片供給部位、移植片採取量及び移植処置は非 常に限られたものとなる。 新たに壊死組織切除された皮膚の保存のための条件及び早期の自発的な上皮の 再生の条件は、生の壊死組織切除された部位の(自然の中間層移植片等)の適切 な被覆に依存している。この被覆に対して要求される特徴は以下の通りである。 −壊死組織切除後に容易に使用できること。 −露出された、壊死組織切除された部位に接着されること。 −その構造に沿って及びその下側に上皮の伝搬が可能であること。 −傷治療過程のための適切な物理的条件(温度、湿度等)を与えること。 −傷治療及び上皮再生過程に重要な成長因子を付加的に与えること。 従って、本発明による治療の主な利点は以下の通りである。 1.すべての壊死組織を早期に完全に除去することが出来る。 2.無傷で、出血が無く、危険が少ない非外科的壊死組織切除である。 3.損傷の度合い(深さ及び表面)を早期に正確に評価することが出来る。 4.瘢痕がごく僅かもしくは全く生じることなく火傷を負った面のほとんど に早期に自然に上皮を再生する。 5.初期の火傷を負った部位の小さな部分のみに移植が行われる。 6.壊死組織切除部位に早期に上皮が再生、移植により瘢痕の形成が防止さ れる。 7.従来の処置法に比べてコスト効果が高い。 これらの利点の臨床的な実施は、 1.組織の二次的損傷の伝搬の防止、 2.すべての存続可能な組織の保持、 3.組織の壊死による敗血症の防止、 4.組織の損傷度合いの早期の診断、 5.組織全体の再生能力を最大限活用することにより「自然の」皮膚の治療 を早期に強化する、 6.残存する全厚の欠損のみへの自家移植 である。 従って、本発明は、とりわけ、界面層を形成するのに有効な量の創傷清拭剤に てなる損傷を受けた皮膚を呼び処理するための皮膚予備治療用組成物をていきょ うするものである。創傷清拭剤は、焼痂の下側及び周囲の傷を負っていない組織 に干渉せず、壊死組織切除が完了した後に大量の出血を引き起こさない量及び性 質の創傷清拭剤が存在する。壊死組織切除は、正常な真皮又はそのコラーゲン/ エラスチン繊維を傷つけまたは切り裂かない。 本発明の一つの好適実施例によれば、創傷清拭剤は、一乃至複数の酵素で構成 される。本発明の他の実施例によれば、創傷清拭剤はパイナップルから生成され る。この種の創傷清拭剤は、例えば、デブリダーゼ、エスカラーゼまたはアナナ イン等のブロメライン又はその誘導体もしくはフラクションを含んでいる。 本発明の他の構成は、上述の組成物によって創傷清掃された傷の界面層の治療 を促進するために、保護性の包帯で構成され、保護性の包帯は有角赤血球生育促 進剤を含む。 本発明の好適実施例によれば、有角赤血球成長促進剤は、人工真皮である。本 発明の他の好適実施例によれば、有角赤血球成長促進剤は一乃至複数の成長ホル モンである。 本発明は、さらに、 (a)フルミヂフラクションにより傷を呼び処理し、 (b)大量の出血を生じない量の創傷清拭剤で傷を大量の出血を生じない時間処 理し、 (c)界面層を保護し、有角赤血球の伝搬を促進する基体により、界面層の自然 治癒を可能とするのに十分な期間にわたり創傷清掃された傷を被覆し、 (d)(c)に記載した有角赤血球の伝搬を通して治癒しないより深い傷の部 位に移植を行うこと特徴とする皮膚の損傷により苦しんでいる患者の処置方法を 提供する。 限定的ではないが、好適には壊死組織切除は4時間を超えない時間で行われる 。有角赤血球の伝搬は、約2−4週間の進行を許容する。 本発明の他の目的及び利点は、以下の説明より明らかとなろう。 図面の簡単な説明 本発明の上記及び他の特徴及び利点は、以下の添付の図面を参照する好適実施 例の詳細な説明よりさらに容易に理解されよう。 図1は、TBSAの約2%の右ももの新しく、種々の深さの、熱湯傷の写真で ある。ケラチン水ぶくれのほとんどは、除去され、参照符号1で示されたピンク で赤みがかった周辺部(図ではグレースケールで示されている)は、第二皮相深 さであると思われる。中央の白灰色部2はより深く、第二深度(深い真皮)であ る。 図2は、酵素による壊死組織切除(デブリダーゼ(Debridase)により4時間) 後の図1と同じ火傷の写真である。より皮相の中間深さの火傷の周囲は、いくつ かの毛細血管の破断による出血部3を示している。中央の深い部位4は、十分な 真皮が残された第二表皮(中間深度)のL.L.の一般的な構成を示している。 活発で激しい出血を伴わず、切断されて出血している血管のないことが分かる。 初期の損傷の不規則性によってL.L.の一般的なざらざらした形状をみること ができ、表皮周辺の組織は保存するほうが良く、残存する表皮は治療及び上皮再 生の源となる。 図3は、腕及び前腕部の深い(見かけ上3度の)火傷の写真である。火傷は酵 素により壊死組織切除された(デブリダーゼにより4時間)。側面及び後方の外 観において、切除されていない二つのアイランド部が存在し、これにより焼痂の 厚さが明瞭に示され、初期のケラチンが存在する(参照符号5で示す)ほぼ黄灰 色部とケラチンが剥離された白色部6及び全真皮厚の焼痂が存在する。参照符号 7で示された白色の部位は、特有のざらざらしたピンクの外観で僅かに出血した もう差異血管の非常に薄いL.Lを示している。参照符号8で示された中央部8 は、L.L.7の下側に示された生存可能な脂肪及び血栓症の静 脈を持つ全厚に火傷である。参照符号9で示された右側部の肘部は、幾分厚いL .L.及び損傷の少ない真皮である。 図4は、図3の火傷のより広い範囲で全体的な外観を示す写真である。切除さ れていない焼痂部5,6と、より深く保存されたL.L.が薄い火傷部7と、よ り厚いL.L.(第二深度または深い真皮の火傷)の部位9と、より表面で、補 損された真皮乳頭層による図2の部位3と同様の独特の破断して出血した毛細血 管の火傷の部位10が示されている。 図5は、形式的接線方向の切除後の深い種々の深さの火炎火傷(図3及び図4 における火傷の性状と同様の)の写真である。壊死組織切除をされた真皮(血液 が拭掃され乾燥した部位11)の性状が、L.L.とは異なっている。不透明で ざらざらした性状のL.L.に比べて滑らかで、テカテカしている。外科的に切 除された皮膚の治療の出血は、数秒後には自然に止まる、緩慢で、断続的な毛細 血管の出血に比べて明瞭である。 図6は、湿潤包帯を示す図であり、12は毛細管移動により損傷した表面を湿 潤する(M.D.O.D.等の)閉塞型または開放型包帯を示している。容器1 3は、包帯チューブ14に接続された輸液バッグや他の容器に収容された無菌の 湿潤液を示している。強制的な湿潤が必要な場合、ドレインチューブ15により 液を患部より捕集容器16に排出する。 図7は、子豚の生物学的試験部位の略図であり、17は健全で、損傷を受けて いない皮膚を示し、18は、種々の深度の火傷であり、周辺部においてより表皮 に近く、中心に近づくに従って深くなる。参照符号19で示す中心部は、深く、 全厚の火傷である。レンズ状の生体組織検査切片20は、検査するすべての異な る部位(17,18及び19)を示している。 図8は、生体組織検査(図7の20)を示す図であり、種々の部位が断面で示 されている。部位21は、健全な皮膚、22はどちらかと言えば表層の種々の( 2度)の深度の火傷、23は、より深い2度(深い真皮)の火傷、24は、全厚 さの3度の火傷である。 図9は、図10、図11のようにプラスチック等の不活性材料で形成された付 加的な剛性フレーム125を備えた、凍結乾燥した酵素によって飽和した壊 死組織切除マトリクスキャリアの単位投薬量を示す図である。 図10は、フレーム225を用い又は用いないマトリクスキャリアの配置装置 を断面で示す図である。ハンドル41に圧力が一方から他方に片手で負荷される と、キャッチ42は相互に離間するように移動して、単位投薬量の壊死組織切除 マトリクスキャリア40を放出する。 図11は、マトリクスキャリアの配置装置を断面で示す図である。前記の装置 は、一乃至複数の単位投薬量の壊死組織切除マトリクスキャリア44を収容する カートリッジ43で構成され、このマトリクスキャリアは付加的な保護ディスク 25により分離されている。これらのディスクは、創傷清拭剤の溶剤が通過する 大きな開口を有する剛性フレームの形状であり、創傷清拭剤を収容し、必要に応 じて剛性を与えるためのマトリクスキャリアの一部である。圧力は、スプリング 26によってマトリクスキャリア及び保護ディスクに、カートリッジの開口に向 かって負荷される。スプリング29は、キャッチ28に圧力を負荷し、従って、 キャッチはディスク及びマトリクスキャリアの放出を防止するためにその位置に 保持される。スプリングで付勢されたトリガ27が引かれ、一つのディスクまた は一つのマトリクスキャリアを放出するようにキャッチが移動される。従って、 マトリクスキャリアは、保護され、殺菌された容器から放出され、一方の手で正 確な位置に配置される。 図12は、単位投薬量の、均一分散装置の断面を示している。前記の装置は、 デブリダーゼ又は他の壊死組織切除粉末31とカートリッジの開口に向かって壊 死組織切除粉末に圧力を伝達するディスク33に圧力を負荷する巣プリン32を 収容したカートリッジ30で構成される。カートリッジの底部側は、平板34で あり、矢印35の方向に直線的に往復運動可能である。スプリングで付勢された トリガ27を引くことによって、側部は全サイクルにわたって移動され、「剥離 刃」36は側部37に近い側から側部38に近い側に移動し、次いで側部37に 近い側に戻る。各サイクルの前半において、即ち「剥離刃」が側部37に近い側 から側部38に近い側に移動するときに、一定量の粉末で形成される均一な粉末 層が「剥離」され、カートリッジの外部に放出され、均質な粉末層によってカー トリッジの下側の矩形領域をカバーする。「剥離刃」36 は、所定量の粉末の回転により放出する「剥離筒」の形状とすることもできる。 図13a及び図13bは、使い捨ての単位投薬、混合装置一システムの例を示 す図である。図13cは、以下に説明する丸みを帯びた入り口50の断面の概略 を示す図である。前記のシステムは、壊死組織切除粉末を収容する筒状の容器2 9で構成される。この容器は、剥離フィルム141によって閉塞された拡開した 下端部140を有している。専用プランジャ142は、筒状容器内に配置され、 可撓性の流体力学的に駆動される二対の攪拌アーム144(上位)及び45(下 位)を備えた下側に延びるロッド143を有している。プランジャの上側部にお いて、ハンドル46は双方向ジョイント47によってプランジャに接続され、ハ ンドルの他端にはクロスバー48が「T」字状に接続されている。システムの他 の構成部材は、壊死組織切除粉末、水性又は液状の媒体、溶剤または活性化媒体 ゲルのための円筒容器49である。その上端部には、丸められた入り口ポート5 0が存在し、筒状容器39の下端部140の内部に固定されて、剥離フィルム5 1によって被覆され、当該ポートの内面に位置する内側の突条または溝52はプ ランジャ142に係合する。容器の下側面の中央部に形成した第二の出口ポート は、フラップまたはカバー54により閉塞されている。容器49の外壁に設けた 二つの弾性または他の種類のクリップ55,56は、壊死組織切除粉末用の管状 容器をそのままの位置に保持する。 創傷清拭剤及び溶剤媒体の量は、正確に予め設定される。ホルダクリップから 管状容器39を取り外した後に、剥離フィルム141及び51を取り除き、端部 140を上側の入り口ポート50に係合する。ハンドル46を直線上に延ばした 後に、クロスバーの押圧面48を押し下げることによってハンドル46が下向き に押し下げられ、プランジャが下向きに押し下げられて、壊死組織切除粉末をそ の容器から溶剤ゲル中に押し出す。プランジャは、溝52に到達して、これと係 合し、二対の攪拌アーム144,45が、(中心ロッド143に対して)平角に 整列される。管状容器がプランジャのハンドルの上方に離脱され、ハンドルはゲ ル収容容器の上面に平行に折り曲げられる。押圧面はクロスバー状態から解放さ れ、ハンドルとともに回転攪拌クランクを形成して、ハンドルによって攪拌アー ムを回転させて、粉末とゲルの単位投薬量を完全に混合 する。フラップカバー54が解放されると、回転しているアームが混合され、活 性化されたゲルー粉末混合物を出口ポートより排出させる。他の構成において、 粉末容器は、二つの容器間を連通するように開放し、各成分を混合し、混合物を 排出するように設計されたプランジャとともに、媒体容器と一体に(内側又は外 側に)形成することも出来る。 好適実施例の詳細な説明 本発明は、種々のシステム及び手段を用いて実施することが出来るが、それら の一つを説明のために以下に詳細に説明する。本発明の一つの実施例によるシス テムにおいて、本発明により可能とされる新規で、広範な処置において有用な種 々の構成部材は 1.壊死組織切除前及び後セット 2.壊死組織切除セット 3.早期被覆セット 4.後期の移植セット 5.一般的包帯セット これらの要素は、以下に詳述する。1.壊死組織切除前及び後準備セット この準備セットは、壊死組織切除前及び後における損傷を受けた皮膚の処置の ための特別な手段を提供するように設計されている。この処置の目的は、壊死し た焼痂の周囲や壊死した焼痂の切除後のむき出しの損傷した層における血液の循 環が損なわれた損傷を受けた皮膚の過酷な状況において出来るだけ多くの生きて いる組織を保存することである。 保護する微小環境(micro environment)を提供するセツトは、閉鎖性または開 放性の非閉鎖性包帯で形成される。多目的ダイナミック閉鎖包帯(Multipurpose Dynamic Occlusive Dressing:M.D.0.D.)(代理人ケース番号4132/96で特 定される出願人によりこの出願と同日で出願された出願係属中の特許出願の主題 である)等の閉鎖包帯は、傷の変化する動的な必要性のすべてに応えるが、閉鎖 包帯と非閉鎖包帯の組み合わせによっても物理的及び化学的必要を満足すること ができる。原則的には、最初の必要性は、湿度であり、損傷を受けた組 織を乾燥させ(乾燥焼痂)および周囲の組織に必要な水分を供給することである 。水和性包帯、ゲル、湿潤包帯、軟膏またはクリームを含む水が用いられる。M .D.O.D.や伝統的な閉鎖質の内部にこれらの包帯を用いることによって、 効き目や種々の成分の生理的活性を増加させる。治療層を越えず、敏感な組織を 傷つけないように特に注意を払う必要がある。非閉鎖包帯の場合の危険は、通常 包帯および隣接する組織を乾燥させ、時として溶質を傷上への集中を増加させる 悪影響を与えることである。この場合、包帯の交換や矯正が不可欠となる。M. D.O.D.は、閉鎖室内の環境の調整や、継続的な交換や、必要に応じて行わ れる電気的及び電気泳動処理を最小化することが出来る。以下の魅力的な包帯を 、壊死組織切除前及び後の環境保持包帯を使用することが出来る。 1.前述の閉鎖包帯 2.連続的に給水/湿潤する包帯。包帯に埋め込まれた、所望の液体で連続的に 給水することが出来る給水チューブを備えた厚いガーゼまたは繊維質の結節した (カーリックス型)包帯(図6) 3.所望の感覚で所望の液体で湿潤される伝統的な厚いガーゼまたは結節された 包帯2.壊死組織切除セット 壊死組織切除処理は、2,3時間以内の以内の、壊死した焼痂を除去され、上 記の界面層(L.L.)を被覆した損傷した層を生成するように設計される。 壊死組織切除を行うタイミングは重要である。古い焼痂ほど、汚染する病原菌 を含むことに対してより敏感である。壊死組織切除処理(外科的又は化学的のい ずれか)は、これらの病原菌及び毒性生成物を血流中に導入して菌血症や毒素血 症を引き起こす。壊死組織切除が長引くと、より多くの病原菌及び毒性物質が接 種される。菌血症や毒素血症を防止するためには、壊死組織切除は、出来うる限 り新しい焼痂に対して行うべきであり、その処理は出来うる限り短時間に出来う る限り迅速に行わなければならない。 No.2の写真に示すように、L.L.(参照符号4)は、損傷を受けた組織に直 接隣接した第一の組織層であり、種々の構造、特にコラーゲン繊維の正常な 微視的な外観に特徴付けられるが、ほとんどの患者において、機能している血管 は選択的壊死組織切除処理においては処置されない。ほとんどの損傷を受けた血 管が切除されるレベルにおいて、それらはトロンビンや血管収縮によって閉鎖さ れている。これは、自然の及び人工的に補助された止血作用が生じるまで出血を 生じること無く処理され(図5)、処理が健全な組織及び血管に及ぶレベルの外 科的に切除された組織とは異なっている。巨視的には、ほとんど出血点のない( 外科的に切除された組織に比べて)白っぽい層(No.2,3,4の写真の参照 符号3,4,7,8,9,20)を示している。この層は、滲出血清がむき出し の面の移植片を生育させる移植片の第一の膨潤段階をサポートする。この段階に おいて、生の真皮側の移植片が壊死細胞切除された面に接着され、その面を保護 し、残存する上皮(上皮の有角赤血球)セルの伝搬のための基体として作用し、 皮膚の付属物や損傷の周囲を生き残らせる。前述の事項にも関わらず、多くの場 合(特に、薄く、厚みの一部の移植片)、L,L,もまた移植片の第二段階をサ ポートする。開放された血管のいくつかと移植片の血管が融着する血管新生段階 においては、内皮の毛細血管が移植片中ないに成長する。拡張及び収縮のために 移植片に網状に張り巡らす(網状に挿入する)ことによって、治療過程を強化す ることができる。ともかく、処置法の主な目的は、第一に、上皮によって覆われ ることによって傷が自然に治療することであり、移植片を恒久的なものとするこ とではない。自家移植方法は、2−4週間では上皮が再生することができない真 皮が残存しない全厚さわたる傷の治療のためのみに残される。基本手順 標準的な生体内の生物学的試験を通して、化学的または酵素の壊死細胞切除に よる特別なL.L.生成方法について詳細に説明する。この方法は、以下のステ ップで構成される。 1.生物学的試験には、麻酔された10Kgの予豚が用いられる。その背中 の毛は刈り込まれる。皮膚の完全さと微小構造を変化させないために、毛はそり 落とされ、もしくは脱毛剤により溶解されない。輻射、接触及び蒸気による火傷 が、5x5cmの深さが変化する火傷をおこすように形成 され、中央の少なくとも2x2cmの部位では全厚さの火傷であり、残りの部位 では上皮の火傷まで徐々に深さが変化する。こうした火傷は、ほとんどの臨床状 態を模倣する。各起炎菌のために10個の火傷が両側に5個ずつ対称に位置する ように形成される。 2.特定の壊死細胞創傷清拭剤に応じて、壊死細胞切除手順を変更すること が可能である。壊死細胞創傷清拭剤は、以下の特性を有していなければならない 。 −健全で損傷を追っていない組織を傷つけない。 −作用が早い(2〜4時間:12時間以内、好ましくは4時間以内) 本明細書を通じて、デブリダーゼ(ブロマレイン(Bromalein)(たとえば、ア メリカ特許第4226845号に示されている)が、壊死細胞創傷清拭剤の例と して用いられが、本発明はいずれの特定な壊死細胞創傷清拭剤に制限されるもの ではない。この理由で、適切な界面層を形成するために壊死細胞切除の有効量が 、各ケース毎に以下に説明する標準試験及び比較試験を通じて決定される。 上皮の水膨れを除去した後、生理食塩水で膨潤した包帯(前述したような)が 、2時間の間、火傷にあてがわれた。膨潤後、残留する上皮の水膨れ及び火傷を 負った表皮が生理食塩水で湿させたガーゼでこすり取ることによって除去される 。接着性の隔膜が、M.D.O.D.閉鎖包帯の第一のステップとして1cmの 健全で損傷していない皮膚を含む火傷の周りに塗布される。火傷は、37℃の暖 められた生理食塩水を散布されるか、水和性ゲルにより被覆され、乾燥デブリダ ーゼが漸減する単位投薬量塗布される。 単位投薬量の投与は、単位投薬量の壊死細胞切除基体を用いるかもしくは、以 下に説明するような単位投薬量の粉末散布器によって行われる。所定量の乾燥デ ブリダーゼと水和性ゲルを前述のような装置を用いて混合することも可能である が、この場合には、焼痂に実際に接触する酵素の量を判定することが困難である 。効き目を判定するために壊死細胞創傷清拭剤の正確な量を判定することが重要 である。アメリカ特許第4226854号のデブリダーゼを用いる場合、火傷1 00cm2当たり2gを用いる。 乾燥酵素は、(アメリカ特許第4226854に従って)25ccの水和性ゲ ルに被覆された37℃の暖めた生理食塩水(100cm2当たり5cc)ととも に散布され、閉鎖フィルムが空気を除くために壊死細胞創傷清拭剤に緊密に接触 した状態で接着性隔膜上に貼付される。M.D.O.D.を使用する場合、フィ ルムにより閉鎖した後に、空気が吸い出される。子豚の背中の温度を37℃に維 持するために特に注意が払われる。 4時間後に、包帯が除去され、ゲル及び酵素がキャリア基体とともにまたはキ ャリア基体を伴わずに拭掃され、処置された部位が各火傷について20回ずつ乾 いたガーゼを用いて強くこすり取られる。火傷が評価され、写真が撮影される。 この段階で、過剰に切除された部位は、多くの血管から大量に出血する。わずか の血管からの出血は、過剰に切除されたことを湿すものではない。L.L.は、 下側のいくつかの断続的に非常にゆっくり出血している下側のピンク色を伴う白 っぽい層である。これは、真皮が存在する場合には常に生じる。火傷が全厚さb に及ぶ中心部において、出血している血管ととともに、もしくは出血しているな しに脂肪が露出する。切除不足の火傷は、白色または灰色の部分的に消化した焼 痂を持つ部位として示される。切除されない焼痂のアイランド部の間には、写真 2,3,4に示し説明したように、L.L.の部位が存在する。 切除された部位は、前述のように2〜4時間にわたって湿潤される。この術後 の湿潤の後、傷は、L.L.、焼痂、出血している血管、露出されている脂肪や より深い組織について再評価される。 再評価は、図7及び図8に示し、説明した一端の健全で損傷していない皮膚と 他端の試験部位の中心のもっとも深い傷を含む放射方向の生体組織試験により確 認される。壊死細胞切除セットの臨床的な使用は本質的に同じであり、火傷した 上皮及び水膨れが除去され湿潤されたに閉鎖包帯の中所定量の壊死細胞創傷清拭 剤を用いて行われる。3.早期被覆セット 早期に被覆する目的は、壊死細胞切除処置において維持された残留真皮及び表 皮のために必要な最適な物理的、化学的及びホルモン因子を与えることによ って、切除された傷の早期で、自発的上皮化を促進することである。 切除された傷の早期の被覆は、以下の特徴を有している。 1.接着性:露出された生の組織のための正しい生存条件を与えるために傷 床に緊密に接着されなければならない。接着性は、適切な湿度を維持し、乾燥や 、汚染及び感染の伝搬から組織を保護する。接着面は、有角赤血球の伝搬のため に必要ないくつかの状態を与える。 2.有角赤血球ための基体(上皮細胞)の伝搬:包帯は、上皮細胞の増殖及 び伝搬を強化し、またはその基体とならなければならない。これらの細胞は、残 存する皮膚内で生成され及び/または患者の他の部位(自家移植)または他の患 者から(肩甲移植(omograft))傷の部位に移植される。自然の有角赤血球基体は、 真皮であり、従って真皮を含むすべての移植片はホストから免疫反応を生じるこ とがなく、適当である。種々のコラーゲン繊維から作られる人工の「真皮」は、 ある環境下でこうした基体として作用する(たとえば、オーテクス・コンポジッ ト・カルチャード・スキンOrtec CCS(Ortec's Composite Cultured Skin・Ortec CCS)、インテグラ・アーティフィシアル・デルミス(Integra artificial dermi s)等) 3.傷の治療と上皮生成の強化:適正な量及び順序で適正なホルモン成長因 子を投与することは、最適な上皮生成過程には必須である。多くの因子が知られ 、それらのいくつかは合成することも可能であるが、全ホルモン系の正確な組み 合わせ及び順序は未だに知られていない。この問題を解決する一つの方法は、全 ホルモン系を生成することができる外生の供給源を治療する傷に移植することで ある。この「ホルモン因子」は、上皮細胞(有角赤血球)自体であり、これらの 細胞をオモグラフト(omograft)、有角赤血球の培地、細胞浮遊培地または有角赤 血球及びコラーゲン基体を含む組み合わせられた生物学的包帯として移植するこ とにより、この目的が達成される。 被覆セットは、上記の特徴を備えた生物学的被覆とすべての必要な装置、器具 または包帯(これらのいくつかは後期の移植セットの一部である)。こうした被 覆の例の一つは単純な葉鞘状または網目状のオモグラフト(omogragt)(人 間の移植片提供者の全厚の一部の厚さの移植片)である。Ortec CCSは、人工コ ラーゲン層(真皮として機能)及び生体提供者の有角赤血球の懸濁液より作られ る半合成「オモグラフト」である。いずれの場合も、包帯のコラーゲン層は、壊 死細胞切除された傷の保護及び治療のための物理的な条件を提供し、生体細胞、 ホルモン及び成長因子は有角赤血球の増殖及び伝搬に寄与する。 他の生物学的被覆は、インテグラ・アーティフィシャル・デルミス(Integra a rtificial dermis)、セプラフィルム(Seprafilm:Genzyme)、デルマグラフト− TC(Dermagraft TC)(アドバンスト・ティシュウ・サイエンス−ATS(Advanced Tissue Science ATS):ラジョラ、カリフォルニア州)、カリエル(Cariel)(メ ディカル・サイエンス・インク(Medical Science Inc.);プリンストン、ニュー ジャージー州)、アプリグラフト(Apligraft)(オルガノゲネシス(Organogenesi s);キャントン、マサチューセッツ州)、アドコン−T_N(Adcon T_N)及びア ドコン−L(Adcon L)(グリアテック インク(Gliatech Inc.);クリーブランド )を含むことができる。 L.L.と被覆の組み合わせが、最適な治療過程において需要であり、2−4 週間の終わりに、大部分またはほとんどの火傷が新しくコラーゲン(真皮)素地 の上に形成された上皮と残った被覆ははがれ落ちる。 有角赤血球の調整と傷治療の強化には、十分な被覆を提供し、治療する傷を指 示し、保護するが動的な活動を阻害しない包帯を必要とする。ガーゼ等の伝統的 なハコヤナギ派生物は、良好な被覆及び伝搬環境を提供するが、有角赤血球及び 肉芽組織は繊維内に成長する傾向があり、繊維は治療し、成長する組織に埋め込 まれる。包帯の交換は、患者及び職員には衝撃的な経験であり、治療過程を中断 させる。シリコンを含浸させた包帯は、治療する組織が内側に延びるのを許容し ないkおとによる欠点なしにガーゼのすべての利点を持つことを発見した。これ が、本発明のもう一つの態様である。 いくつかの大きく、深い火傷の場合、いくつかの部位は、生の床を示すか、も しくは肉芽組織が発生しはじめる。これらの部位は、閉塞を完全にするために自 家移植片(自家移植)を必要とするか、もしくは自然治療(第二次概念)及び瘢 痕組織生成のために放置する。4.後期の移植セット 後期の移植セットは、早期の壊死細胞切除及び前述の強化された治療手順によ って治療しない部位への移植を行う手段を提供するように設計される。移植技術 及び予備のかみそり/使い捨てのデルマトーム、手動または動力付きのデルマト ーム(移植片採取のための)、手動もしくは動力付きのメッシャ(mesher)等の装 置の使用は、傷処置の日常の業務において良好に定着している。(アメリカ特許 第4690139号及びPCT出願PCT/IL96/00174) 移植された傷が治療するとき、治療は、L.L.によって被覆される強化され た治療と同様の因子に大きく依存しており、同様の方法が使用される。基本的に 、傷床が、治療の焦点として用いることができる残存する真皮または上皮なしに 清浄される。自家真皮移植片及び有角赤血球を含む自家移植片が導入され、受容 床の上に広げられる。大きな部位を被覆する必要がある場合、健全な移植片供給 皮膚を保全するために、小さな移植片が網目状とされ(meshed)、従って拡大され る(特許出願PCT/IL96/00174)。網目状にされた移植片の治療過 程及び最終結果は、通常のシート状の移植片によるものに比べて劣るものである 。前述の治療強化被覆を網目状の自家移植片に被せて使用するすることによって 、治療時間及び最終結果は、被覆を用いないものに比べて格段に向上した。前述 のように、早期の被覆を用いることによって、非常に広い網目状とされた移植片 の使用が可能となり、移植片供給部位をより一層保全する。こうした被覆は、網 目状の移植片の担体として使用することができ、早期の治療及び受容部位への投 与が可能となる。オモグラフト(omograft)またはOrtec CCS型の傷強化被覆は、 物理的な担体とするばかりではなく前述の切除した傷のための早期の被覆として 機能して網目状の欠損部の早上皮の再生を早める。早期に上皮を再生することに よって瘢痕組織を減少させ、よりよい機能及び美的な結果をもたらす。5.一般包帯セット 後期の治療過程の成分は、上皮の再生及び瘢痕組織の調節現象である。治療強 化被覆(オモグラフト(omograft)やOrtec CCS)は、上皮再生包帯尾として機 能するが、それらは効果であり、多くの場合より安価な一般包帯セットが、上皮 を再生する傷の包帯として使用される。この包帯は、それらを包含し及び/また はそれを阻害することなく上記再生過程の基体として作用することが出来る。こ うした包帯はフィルム型(たとえばOmidermまたはOpsite型)、薬用ガーゼ(た とえばSofratuleまたはRafuracinガーゼ)もしくは特別に調製され、前述のよう に本発明の一部を構成するシリコン含浸包帯とすることが出来る。 上記の好適実施例のすべては説明を目的とするものであって、発明を限定する ことを意図するものではない。種々の変更を種々の材料や方法で行うことが出来 る。たとえば、本発明の範囲を逸脱することなく、異なる創傷清拭剤を用いたり 、もしくは異なる包帯や有角赤血球成長促進剤を用いることも出来る。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年9月15日(1999.9.15) 【補正内容】 請求の範囲 1.界面層を形成するのに有効な量の創傷清拭剤にてなり、前記有効量は5x5 の部位により深度が異なる火傷に創傷清拭剤を塗布したときに創傷清拭された基 部に下側のいくつかの断続的で非常に緩慢な出血点からのピンク色の白っぽい層 を残存させるように選択されることを特徴とする損傷を受けた皮膚を呼び処理す るための皮膚予備治療用組成物。 2.創傷清拭剤は、損傷を受けていない組織を実質的に痛めず、壊死組織切除後 に大量の出血を生じることなく。健全なコラーゲンまたは他の健全な組織を実質 的に除去しない量で存在する請求項1に記載の組成物。 3.創傷清拭剤は、一乃至複数の酵素で構成される請求項1に記載の組成物。 4.酵素は、タンパク質分解酵素である請求項3に記載の組成物。 5.創傷清拭剤は、マレイン酸、コラゲナーゼ、トリプシン、フィブリノリジン −デオキシリボヌクラーゼ、スチレイン(Sutilain)、ストレプトキナーゼ−スト レプトドルナーゼ、パパイア、ブロメライン、デブリダーゼ、エスカラーゼ(Esc harase)、アナナイン、または前記の材料の二以上の混合物より選択される材料 で構成される請求項3に記載の組成物。 6.創傷清拭剤は、パイナップルから生成される請求項3に記載の組成物。 7.創傷清拭剤は、ブロメラインまたはその誘導体またはそのフラクションであ る請求項6に記載の組成物。 8.創傷清拭剤は、デブリダーゼまたはエスカラーゼである請求項7に記載の組 成物。 9.請求項1乃至8のいずれかに記載の組成物により創傷清掃された傷の界面層 の治療を促進するために、コラーゲンまたはコラーゲン誘導体もしくは人または 動物の真皮または真皮誘導体から作成される保護性の真皮状包帯で構成される早 期被覆セット。 10.請求項1乃至8のいずれかに記載の組成物により創傷清掃された傷の界面 層の治療を促進するために、有角赤血球生育促進剤を含む保護的包帯である早期 被覆セット。 11.有角赤血球成長促進剤は、人工真皮である請求項10に記載のセット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61L 15/44 A61L 15/03 A61P 17/02 A61K 37/547 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.界面層を形成するのに有効な量の創傷清拭剤にてなる損傷を受けた皮膚を呼 び処理するための皮膚予備治療用組成物。 2.創傷清拭剤は、損傷を受けていない組織を実質的に痛めず、壊死組織切除後 に大量の出血を生じることなく。健全なコラーゲンまたは他の健全な組織を実質 的に除去しない量で存在する請求項1に記載の組成物。 3.創傷清拭剤は、一乃至複数の酵素で構成される請求項1に記載の組成物。 4.酵素は、タンパク質分解酵素である請求項3に記載の組成物。 5.創傷清拭剤は、マレイン酸、コラゲナーゼ、トリプシン、フィブリノリジン −デオキシリボヌクラーゼ、スチレイン(Sutilain)、ストレプトキナーゼ−スト レプトドルナーゼ、パパイア、ブロメライン、デブリダーゼ、エスカラーゼ(Esc harase)、アナナイン、または前記の材料の二以上の混合物より選択される材料 で構成される請求項3に記載の組成物。 6.創傷清拭剤は、パイナップルから生成される請求項3に記載の組成物。 7.創傷清拭剤は、ブロメラインまたはその誘導体またはそのフラクションであ る請求項6に記載の組成物。 8.創傷清拭剤は、デブリダーゼまたはエスカラーゼである請求項7に記載の組 成物。 9.請求項1乃至8のいずれかに記載の組成物により創傷清掃された傷の界面層 の治療を促進するために、コラーゲンまたはコラーゲン誘導体もしくは人または 動物の真皮または真皮誘導体から作成される保護性の真皮状包帯で構成さ れる早期被覆セット。 10.請求項1乃至8のいずれかに記載の組成物により創傷清掃された傷の界面 層の治療を促進するために、有角赤血球生育促進剤を含む保護的包帯である早期 被覆セット。 11.有角赤血球成長促進剤は、人工真皮である請求項10に記載のセット。 12.包帯は、非自家移植片(オモまたはザイノグラフト(zynograft)である請 求項10に記載のセット。 13.前記有角赤血球成長促進剤は、一乃至複数の成長ホルモンである請求項1 0に記載のセット。 14.(a)フルミヂフラクションにより傷を呼び処理し、 (b)大量の出血を生じない量の創傷清拭剤で傷を大量の出血を生じない時間処 理し、 (c)界面層を保護し、有角赤血球の伝搬を促進する基体により、界面層の自然 治癒を可能とするのに十分な期間にわたり創傷清掃された傷を被覆し、 (d)(c)に記載した有角赤血球の伝搬を通して治癒しないより深い傷の部位 に移植を行うこと特徴とする皮膚の損傷により苦しんでいる患者の処置方法。 15.有角赤血球の伝搬は、2乃至4週間の間進行することを許容される請求項 14に記載の方法。 16.壊死組織切除は、12時間を超えない時間にわたって行われる請求項14 に記載の方法。 17.有角赤血球伝搬は、2乃至4週間の間進行することを許容される請求項 14に記載の方法。 18.含浸され、合併したシリコンガーゼであって、当該ガーゼは傷に接着され ず、創傷清掃された傷又は界面層の繊維に沿った有角赤血球の伝搬を促進するこ とを特徴とするシリコンガーゼ。 19.凍結乾燥されまたは乾燥された創傷清拭剤を収容したハウジングを有し、 前記ハウジングが、液体が供給されたときに、創傷清拭剤の通過を許容するため に多孔材料で形成され、前記キャリアがさらに傷部分の充填するために同一形状 の複数の他のキャリアがその周囲に配置できるように多角形形状を有している単 位投与量の創傷清拭マトリクスキャリア。 20.単位投与量の創傷清拭マトリクスキャリアのための配置装置であって、装 置内にマトリクスを保持し、装置に小さな圧力が加えられた時にキャリアを釈放 する弾性保持手段を有していることを特徴とする配置装置。 21.複数の創傷清拭マトリクスキャリアのための容器と、装置に圧力が負荷さ れる毎にキャリアの一つを釈放する手段とで構成される請求項21に記載の装置 。 22.エルゴノミック保持ハンドルと、粉末創傷清拭剤容器と、正確な量の粉末 を剥がし取り、無菌状態で所定の表面部に放出するようにした単位投与量の分離 及び付着機構とを有する粉末創傷清拭剤の配置装置。 23.単位投与量の粉末及び媒体の容器と、前記両容器を接続し、内容物を無菌 状態で混合し、混合物を傷に絞り出す手段とにより構成した単位投与量の粉末/ 媒体キャリアゲルを混合、配置する装置。 24.本質的に上記に説明し、図示した皮膚の傷を処置する方法。
JP50043299A 1997-05-26 1998-05-25 火傷及び他の皮膚外傷の治療のための組成物及び手段 Pending JP2002501525A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IL12090997A IL120909A0 (en) 1997-05-26 1997-05-26 Compositions and means for the treatment of burns and other cutaneous traumas
IL120909 1997-05-26
PCT/IL1998/000237 WO1998053850A2 (en) 1997-05-26 1998-05-25 Compositions and means for the treatment of burns and other cutaneous traumas

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002501525A true JP2002501525A (ja) 2002-01-15

Family

ID=11070172

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50043299A Pending JP2002501525A (ja) 1997-05-26 1998-05-25 火傷及び他の皮膚外傷の治療のための組成物及び手段

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP0983085A2 (ja)
JP (1) JP2002501525A (ja)
KR (1) KR20010012952A (ja)
AU (1) AU7448198A (ja)
IL (1) IL120909A0 (ja)
WO (1) WO1998053850A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012504451A (ja) * 2008-10-02 2012-02-23 エル.アール. アールアンドディー リミテッド 界面層の創傷包帯

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IL137689A0 (en) * 2000-08-03 2001-10-31 L R Res & Dev Ltd System for enhanced chemical debridement
AUPR298901A0 (en) 2001-02-07 2001-03-08 McComb Foundation, Inc., The Cell suspension preparation technique and device
WO2003090598A2 (en) * 2002-04-23 2003-11-06 Mediwound, Ltd. Apparatus and methods for enzymatic escharotomy in burn induced compartment syndrome
WO2004069147A2 (en) * 2003-02-03 2004-08-19 Mediwound Ltd. System for enhanced chemical debridement
AU2003219351A1 (en) * 2003-04-09 2004-11-01 Harold Armando Gomez Torres Topical composition in the form of a gel for treating skin burns
US20090010910A1 (en) * 2004-07-13 2009-01-08 Mediwound Ltd. Compositions and methods for dermatological wound healing
AU2013205148B2 (en) 2013-03-14 2014-10-30 AVITA Medical Americas, LLC Systems and methods for tissue processing and preparation of cell suspension therefrom
IL256675A (en) * 2017-12-31 2018-02-28 Technion Res & Development Found Ltd Methods and preparations for the prevention and treatment of pressure sores
JP7431837B2 (ja) 2018-10-05 2024-02-15 ゼノセラピューティクス インコーポレイテッド 異種移植製品及び異種移植方法
US10883084B2 (en) 2018-10-05 2021-01-05 Xenotherapeutics, Inc. Personalized cells, tissues, and organs for transplantation from a humanized, bespoke, designated-pathogen free, (non-human) donor and methods and products relating to same
MX2021011709A (es) 2019-03-25 2022-01-06 Xenotherapeutics Inc Celulas, tejidos y organos personalizados para trasplante de un donante humanizado, adaptado, designado libre de patogenos (no humano) y metodos y productos relacionados con estos.

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0040862A1 (en) * 1979-01-11 1981-12-02 Key Pharmaceuticals, Inc. Burn matrix, method of its preparation and delivery device comprising said matrix
US4668228A (en) * 1985-03-12 1987-05-26 Johnson & Johnson Products, Inc. Debriding tape
US4784653A (en) * 1987-06-22 1988-11-15 Johnson & Johnson Patient Care, Inc. Absorbent adhesive dressing
US5296222A (en) * 1989-02-23 1994-03-22 University Of Utah Percutaneous drug delivery system
EP0498532A1 (en) * 1991-01-10 1992-08-12 E.R. SQUIBB & SONS, INC. Necrotic tissue debridement powder composition containing a proteolytic enzyme
WO1993020838A1 (en) * 1992-04-20 1993-10-28 Rufeld, Inc. Method and compositions for treatment of pyonecrotic processes
AU1939895A (en) * 1994-03-01 1995-09-18 E.R. Squibb & Sons, Inc. Enzymatic debridement compositions and methods

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012504451A (ja) * 2008-10-02 2012-02-23 エル.アール. アールアンドディー リミテッド 界面層の創傷包帯

Also Published As

Publication number Publication date
EP0983085A2 (en) 2000-03-08
AU7448198A (en) 1998-12-30
KR20010012952A (ko) 2001-02-26
IL120909A0 (en) 1997-09-30
WO1998053850A3 (en) 1999-08-12
WO1998053850A2 (en) 1998-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4555576B2 (ja) 皮膚の治療または検査用外科用デバイス
US20070092494A1 (en) Composition for wound healing using lyophilized skin or skin-derived collagen
Valencia et al. Skin grafting
AU2352900A (en) Collagen hemostatic foam
JPH09504719A (ja) 止血パッチ
CZ83194A3 (en) Haemostatic preparation for inducing blood precipitation on a bleeding wound
US20170224874A1 (en) Hydrogels for treating and ameliorating wounds and methods for making and using them
JP7378486B2 (ja) 医療用接着剤及びその調製方法、その用途
JP2002501525A (ja) 火傷及び他の皮膚外傷の治療のための組成物及び手段
RU2106154C1 (ru) Перевязочный материал
Schumacher et al. Free skin grafting
JP4567105B2 (ja) 創傷治癒における真皮鞘組織
Blight et al. The treatment of donor sites with cultured epithelial grafts
GB2110531A (en) Wound healing composition prepared from amnion
JP2004529872A (ja) 細胞懸濁液の作製方法及び細胞懸濁液
US5300306A (en) Tissue-equivalent membrane from bovine esophageal tissue
CA1294875C (en) Epidermal cell extracts and method to enhance wound healing and regenerate epidermis
Arámbula et al. Frozen human epidermal allogeneic cultures promote rapid healing of facial dermabrasion wounds
Price et al. Skin repair technology
WO2008125872A1 (en) Wif-1 for accelerating wound healing
JPH11246420A (ja) 創傷治癒促進剤
Altmeyer et al. Wound healing and skin physiology
Pollock et al. Principles of wound management
CA2456814A1 (en) Use of fly larvae extracts for the treatment of wounds
Kuroyanagi Advances in wound dressings and cultured skin substitutes