JP2002501092A - 共役ジエンの気相重合用触媒系 - Google Patents

共役ジエンの気相重合用触媒系

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JP2002501092A JP2000528610A JP2000528610A JP2002501092A JP 2002501092 A JP2002501092 A JP 2002501092A JP 2000528610 A JP2000528610 A JP 2000528610A JP 2000528610 A JP2000528610 A JP 2000528610A JP 2002501092 A JP2002501092 A JP 2002501092A
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ミヒャエル・ダウベン
ユルゲン・シュナイダー
ゲルト・ジルヴェスター
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Abstract

(57)【要約】 製造されるゴムの流動性を向上させるための、稀土類化合物、アルミニウム有機化合物、他のルイス酸、任意の共役ジエン、不活性無機または有機担体および無機担体に適用される共触媒からなる共役ジエンの気相重合用触媒系。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、製造されるゴムの流動性を向上させる、稀土類化合物、オルガノア
ルミニウム化合物、付加的なルイス酸、任意の共役ジエン、不活性無機または有
機担体材料および、さらに無機または有機担体材料に適用された共触媒からなる
共役ジエンの気相重合用触媒系に関する。
【0002】 (背景技術) シス−1,4単位の高い含量を有するポリブタジエンは、商業的規模で古くか
ら製造され、タイヤおよび他のゴム製品の製造に使用されている。 環境的な理由から、溶剤を使用しないで、排出物および廃水汚染が減少できる
ので、この種または他の共役ジエンの重合を気相中で行う傾向がある。 さらに、特定の生成物特性を有する新規なゴムは、その方法によって製造され
うる。特に、ポリマー中に適切に分散した充填剤は、触媒の活性成分の担体とし
て重合中に存在する場合に得られる。
【0003】 10m2/g(BET)を超える比表面積および0.3〜15ml/gの孔体 積を有する粒状不活性無機固形物上の稀土類化合物およびオルガノアルミニウム
化合物からなる触媒系を使用すると、共役ジエン、特にブタジエンの重合を、溶
剤を添加しないで、気相中で行うことができることが、EP−B−064765
7から既知である。
【0004】 EP−B−0605001には、粘着性ポリマーの流動性を改良するために、
担体材料として特定の粒子寸法のシリカおよび不活性粒状材料を使用することが
記載されている。 EP−A−0442452には、粘着性ポリマーの軟化温度以上での重合の場
合に、粘着性ポリマーの流動性を向上させるために、0.01〜10μmの粒子
直径を有する不活性粒状材料を使用することが記載されている。
【0005】 EP−A−0530709には、粘着性ポリマーの軟化温度以上での重合の場
合に、粘着性ポリマーの流動性を向上させるために、0.01〜150μmの粒
子直径を有する不活性粒状材料を使用することが記載されている。 WO−88/02379において、ポリマーの流動性を向上させるために、流
動床上で0.005〜0.2重量%の量で不活性粉状無機材料を使用することが
記載されている。 WO−96/04323には、反応温度が、循環ガスの成分の1つの露点より
低い温度での重合の場合に、BRおよびIRの流動性を向上させるために不活性
粒状材料を使用することが記載されている。 EP−A−704464において、10〜90%エチレンからなる粘着性コア
と非粘着性シェルを有する樹脂粒子が記載されている。 EP−A−570960には、粘着性コアと不活性粒状粒子の非粘着性シェル
を有する樹脂粒子が記載されている。 上記の方法において、用語「不活性」を重要視し、不活性材料が使用される。 他方で、US−PS−5 162 463において、ポリシロキサンコーティ
ングによって被覆された不活性材料が、流動床に計量供給される場合に流動床内
で粘着性粒子の凝集を防ぐことができることが記載されている。 最後に、WO−97/08211には、担持形態での安定剤の添加が記載され
ている。
【0006】 (発明の開示) 共触媒によって被覆された粒状材料を使用することによって、とりわけEP−
B−0647657において保護され、下記の成分から成る触媒系の活性を向上
させることが可能であることは当業者には全く予想外のことである: A)式: (RO)3M (I) (R−CO23M (II)
【化4】 MX3・y供与体 (IV) で示される 稀土類アルコラート(I)、 稀土類カルボキシレート(II)、 ジケトンと稀土類との錯体化合物(III) および/または 酸素または窒素供与体化合物を有する稀土類ハライドの付加化合物(IV)、 B)式: Al(H)x(R13-x (V)
【化5】 および
【化6】 で示されるアルミニウムトリアルキルおよび/またはジアルキルアルミニウム(
V)ヒドリド、および/またはアルモキサン(VI)、(VII) [式中、Mは、57〜71の原子番号を有する3価稀土類元素を示し、 R基は、同じであっても異なってもよく、C1−C20アルキル基を示し、 R1基は、同じであっても異なってもよく、C1−C10アルキル基を示し、 Xは、塩素、臭素またはヨウ素を示し、 xは、0または1を示し、 yは、1〜6を示し、 nは、1〜50を示す。] C)付加的なルイス酸および D)10m2/gを超える比表面積(BET)、10〜1000μm、好ましく は100〜500μmの粒子寸法および0.3〜15mL/gの孔体積を有する
(カーボンブラックが使用される場合は、さらに30mL/100gを超えるD
BP吸着を有する)粒状無機または有機固形物。
【0007】 適した共触媒は、共触媒活性を有するあらゆる成分、特にB)に挙げられる物
質である。共触媒に適した担体材料は、あらゆる粒状物質、特にD)に挙げられ
る物質である。
【0008】 他方で、液相(濃縮形態または希釈形態)中のB)に記載の共触媒(例えば、
アルキルアルミニウム)を、重合の前および/または重合の間に反応室に計量供
給する場合に、例えば攪拌した固定床または流動床中で攪拌されている反応物は
、自然な凝集および膠着の結果として、流動不安定状態になる。その結果として
、反応器はかなり短い使用寿命となる。このことは、本発明による担持共触媒固
形物を、気相法に計量供給する場合には起こらず、上記または特にEP−B−0
647657に記載の被覆Nd触媒との密接な接触によって所望の作用を生むこ
とができる。さらに、反応器の分布または流動化物は、例えば液体共触媒物質を
、反応空間に注入する場合より均一である。
【0009】 別個に担持された共触媒の活性が、触媒と共に担持された同じ量の共触媒と比
べて著しく高いという効果は、全く予想されなかった。共触媒を別個に担持する
結果として達成される反応の促進または活性の上昇は、触媒と共に担持された共
触媒と比べて30%を上回る。
【0010】 成分A)において、Mは、57〜71の周期律表の原子番号を有する3価の稀
土類元素を示す。好ましくは、Mが、ランタン、セリウム、プラセオジムもしく
はネオジム、または少なくとも1種のランタン、セリウム、プラセオジムもしく
はネオジムを少なくとも10重量%の量で含有する稀土類元素の混合物を示す化
合物である。特に好ましくは、Mが、ランタンもしくはネオジムまたはランタン
もしくはネオジムを少なくとも30重量%の量で含有する稀土類元素の混合物で
ある化合物である。
【0011】 式(I)〜(IV)の基Rは、1〜20個(好ましくは、1〜15個)の炭素
原子を有する直鎖または分岐状アルキル基、例えば、メチル、エチル、n−プロ
ピル、n−ブチル、n−ペンチル、イソプロピル、イソブチル、tert.-ブチル、
2−エチルヘキシル、ネオペンチル、ネオオクチル、ネオデシル、ネオドデシル
である。
【0012】 成分(A)のアルコラートの例は、ネオジム(III)n−プロパノラート、
ネオジム(III)n−ブタノラート、ネオジム(III)n−デカノラート、
ネオジム(III)イソプロパノラート、ネオジム(III)2−エチルヘキサ
ノラート、プラセオジム(III)n−プロパノラート、プラセオジム(III
)n−ブタノラート、プラセオジム(III)n−デカノラート、プラセオジム
(III)イソプロパノラート、プラセオジム(III)2−エチルヘキサノラ
ート、ランタン(III)n−プロパノラート、ランタン(III)n−ブタノ
ラート、ランタン(III)n−デカノラート、ランタン(III)イソプロパ
ノラート、ランタン(III)2−エチルヘキサノラート、好ましくはネオジム
(III)n−ブタノラート、ネオジム(III)n−デカノラート、ネオジム
(III)2−エチルヘキサノラートである。
【0013】 成分A)の適したカルボン酸塩は、プロピオン酸ランタン(III)、ジエチ
ル酢酸ランタン(III)、2−エチルへキサン酸ランタン(III)、ステア
リン酸ランタン(III)、安息香酸ランタン(III)、シクロヘキサンカル
ボン酸ランタン(III)、オレイン酸ランタン(III)、バーサチック酸(
ベルサト酸)ランタン(III)、ナフテン酸ランタン(III)、プロピオン
酸プラセオジム(III)、ジエチル酢酸プラセオジム(III)、2−エチル
へキサン酸プラセオジム(III)、ステアリン酸プラセオジム(III)、安
息香酸プラセオジム(III)、シクロヘキサンカルボン酸プラセオジム(II
I)、オレイン酸プラセオジム(III)、バーサチック酸プラセオジム(II
I)、ナフテン酸プラセオジム(III)、プロピオン酸ネオジム(III)、
ジエチル酢酸ネオジム(III)、2−エチルへキサン酸ネオジム(III)、
ステアリン酸ネオジム(III)、安息香酸ネオジム(III)、シクロヘキサ
ンカルボン酸ネオジム(III)、オレイン酸ネオジム(III)、バーサチッ
ク酸ネオジム(III)、ナフテン酸ネオジム(III)、好ましくは2−エチ
ルへキサン酸ネオジム(III)、バーサチック酸ネオジム(III)、ナフテ
ン酸ネオジム(III)である。バーサチック酸ネオジム(III)の使用が特
に好ましい。
【0014】 成分A)の錯体化合物としては、ランタン(III)アセチルアセトナート、
プラセオジム(III)アセチルアセトナート、ネオジム(III)アセチルア
セトナートが挙げられ、ネオジム(III)アセチルアセトナートが好ましい。
【0015】 供与体を有する成分A)の付加化合物の例としては、リン酸トリブチルを有す
る塩化ランタン(III)、テトラヒドロフランを有する塩化ランタン(III
)、イソプロパノールを有する塩化ランタン(III)、ピリジンを有する塩化
ランタン(III)、2−エチルヘキサノールを有する塩化ランタン(III)
、エタノールを有する塩化ランタン(III)、リン酸トリブチルを有する塩化
プラセオジム(III)、テトラヒドロフランを有する塩化プラセオジム(II
I)、イソプロパノールを有する塩化プラセオジム(III)、ピリジンを有す
る塩化プラセオジム(III)、2−エチルヘキサノールを有する塩化プラセオ
ジム(III)、エタノールを有する塩化プラセオジム(III)、リン酸トリ
ブチルを有する塩化ネオジム(III)、テトラヒドロフランを有する塩化ネオ
ジム(III)、イソプロパノールを有する塩化ネオジム(III)、ピリジン
を有する塩化ネオジム(III)、2−エチルヘキサノールを有する塩化ネオジ
ム(III)、エタノールを有する塩化ネオジム(III)、リン酸トリブチル
を有する臭化ランタン(III)、テトラヒドロフランを有する臭化ランタン(
III)、イソプロパノールを有する臭化ランタン(III)、ピリジンを有す
る臭化ランタン(III)、2−エチルヘキサノールを有する臭化ランタン(I
II)、エタノールを有する臭化ランタン(III)、リン酸トリブチルを有す
る臭化プラセオジム(III)、テトラヒドロフランを有する臭化プラセオジム
(III)、イソプロパノールを有する臭化プラセオジム(III)、ピリジン
を有する臭化プラセオジム(III)、2−エチルヘキサノールを有する臭化プ
ラセオジム(III)、エタノールを有する臭化プラセオジム(III)、リン
酸トリブチルを有する臭化ネオジム(III)、テトラヒドロフランを有する臭
化ネオジム(III)、イソプロパノールを有する臭化ネオジム(III)、ピ
リジンを有する臭化ネオジム(III)、2−エチルヘキサノールを有する臭化
ネオジム(III)、エタノールを有する臭化ネオジム(III)が挙げられ、
リン酸トリブチルを有する塩化ランタン(III)、ピリジンを有する塩化ラン
タン(III)、2−エチルヘキサノールを有する塩化ランタン(III)、リ
ン酸トリブチルを有する塩化プラセオジム(III)、2−エチルヘキサノール
を有する塩化プラセオジム(III)、リン酸トリブチルを有する塩化ネオジム
(III)、テトラヒドロフランを有する塩化ネオジム(III)、2−エチル
ヘキサノールを有する塩化ネオジム(III)、ピリジンを有する塩化ネオジム
(III)、エタノールを有する塩化ネオジム(III)が好ましい。
【0016】 稀土類化合物は、単独でまたは互いの混合物として使用されうる。 成分A)としてバーサチック酸ネオジム、オクタン酸ネオジムおよび/または
ナフテン酸ネオジムを使用することが好ましい。
【0017】 成分B)の式(V)〜(VII)において、R1は、1〜10個(好ましくは 、1〜4個)の炭素原子を有する直鎖または分岐状アルキル基を示す。式(V)
の適したアルキルアルミニウムの例としては、トリメチルアルミニウム、トリエ
チルアルミニウム、トリ−n−プロピルアルミニウム、トリイソプロピルアルミ
ニウム、トリ−n−ブチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリペ
ンチルアルミニウム、トリヘキシルアルミニウム、トリシクロヘキシルアルミニ
ウム、トリオクチルアルミニウム、ジエチルアルミニウムヒドリド、ジ−n−ブ
チルアルミニウムヒドリドおよびジイソブチルアルミニウムヒドリドが挙げられ
る。トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウムおよびジイソブチル
アルミニウムヒドリドが好ましい。ジイソブチルアルミニウムヒドリドが特に好
ましい。
【0018】 アルモキサン(VI)〜(VII)の例として、メチルアルモキサン、エチル
アルモキサンおよびイソブチルアルモキサンが挙げられ、メチルアルモキサンお
よびイソブチルアルモキサンが好ましい。
【0019】 いわゆるルイス酸は、成分C)として使用される。例としては、周期律表の3
a)または4a)族に属する金属原子のオルガノ金属ハライドならびに周期律表
の3a)、4a)および5a)族の元素のハライド(“Handbook of Chemistry
and Physics”, 第45編、1964-1965に記載)が挙げられる。特に、メチルアルミ
ニウムジブロマイド、メチルアルミニウムジクロライド、エチルアルミニウムジ
ブロマイド、エチルアルミニウムジクロライド、ブチルアルミニウムジブロマイ
ド、ブチルアルミニウムジクロライド、ジメチルアルミニウムブロマイド、ジメ
チルアルミニウムクロライド、ジエチルアルミニウムブロマイド、ジエチルアル
ミニウムクロライド、ジブチルアルミニウムブロマイド、ジブチルアルミニウム
クロライド、メチルアルミニウムセスキブロマイド、メチルアルミニウムセスキ
クロライド、エチルアルミニウムセスキブロマイド、エチルアルミニウムセスキ
クロライド、アルミニウムトリブロマイド、アンチモントリクロライド、アンチ
モンペンタクロライド、リントリクロライド、リンペンタクロライド、錫テトラ
クロライドが挙げられる。
【0020】 ジエチルアルミニウムクロライド、エチルアルミニウムセスキクロライド、エ
チルアルミニウムジクロライド、ジエチルアルミニウムブロマイド、エチルアル
ミニウムセスキブロマイドおよび/またはエチルアルミニウムジブロマイドが好
ましく使用される。
【0021】 成分C)として、成分B)に記載のようなアルミニウム化合物とハロゲンまた
はハロゲン化合物との反応生成物、例えば臭素とのトリエチルアルミニウムまた
は塩化ブチルとのトリエチルアルミニウムの反応生成物を使用することも可能で
ある。この場合、反応は、別々に行われ、反応に要求されるアルキルアルミニウ
ム化合物の量は、成分B)として要求される量に加えられる。 エチルアルミニウムセスキクロライド、ブチルクロライドおよびブチルブロマ
イドが好ましい。
【0022】 成分D)として、10m2/gを超える、10〜1000m2/gの比表面積(
BET)、10〜1000μm、好ましくは50〜500μmの粒子寸法および
0.3〜15ml/g、好ましくは0.5〜5ml/gの孔体積を有する粒状無
機または有機固形物が使用される。カーボンブラックが使用される場合、DBP
吸着は、孔体積に加えて、適応性の基準として使用される。DBP吸着は、10
〜300ml/100g、好ましくは60〜150ml/100g、特に好まし
くは90〜130ml/100gである。
【0023】 比表面積(BET)は、S. Brunauer, P.H. Emmet およびTeller, J. Anorg.
Chem. Soc. 60 (2) 309, (1938)に記載の通常の方法にしたがって決定され、孔 体積は、M. McDaniel, J. Colloid Interface Sci. 78, 31 (1980)に記載の遠心
分離法に従って決定され、DBP吸着はDIN53601に従って決定される。
【0024】 適した無機固形物は、特にシリカゲル、沈降シリカ、クレー、アルミノシリケ
ート、タルク、ゼオライト、カーボンブラック、無機酸化物、例えば二酸化珪素
、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、二酸化チタン、炭化珪素である。シリ
カゲル、沈降シリカ、ゼオライトおよびカーボンブラックが好ましく、沈降シリ
カおよびカーボンブラックが特に好ましい。ここでの不活性とは、固形物がその
ような性質であるか、または反応性表面が、活性触媒の形成を妨げないか、また
はモノマーと反応するように、例えば焼成のような前処理によって前処理されて
いることを意味すると理解されるべきである。
【0025】 上記の内容を満たし、使用に適している上記の無機固形物は、さらに詳細には
、例えばUllmanns Enzyclopaedie der technischen Chemie, 第21巻第439 頁以降(シリカゲル)、第23巻第311頁以降(クレー)、第14巻第633
頁以降(カーボンブラック)、第24巻第575頁以降および第17巻第9頁以
降(ゼオライト)に記載されている。 無機固形物は、個々にまたは互いの混合物中で使用されうる。
【0026】 適した有機固形物は、そのような性質であるか、または反応性表面が、活性触
媒の形成を妨げないか、またはモノマーと反応するように例えば乾燥のような前
処理によって前処理されている、好ましくは易流動性粉末形態の、ポリマー材料
でもあり、10〜1000μmの粒子寸法および0.3〜15ml/gの孔体積
を有する。そのような物質の例は、粉末状ポリプロピレンである。
【0027】 使用されうる触媒成分A)〜D)のモル比は、広い範囲で変化される。 成分A)と成分B)のモル比は、1:1〜1:1000、好ましくは1:3〜
1:200、特に好ましくは1:3〜1:100である。成分A)と成分C)の
モル比は、1:0.4〜1:15、好ましくは1:0.5〜1:8である。
【0028】 成分D)100gにつき、0.1mmol〜1mol、好ましくは1〜50mmolの成 分A)が使用される。 触媒成分A)〜D)に、付加的成分E)を添加することも可能である。成分E
)は、共役ジエンであり、その後に触媒で重合されうるジエンと同じであっても
よい。ブタジエンおよびイソプレンの使用が好ましい。
【0029】 成分E)を触媒に添加する場合、E)の量は、成分A)の1molに対して好ま しくは1〜1000mol、さらに好ましくは1〜100molである。成分A)1mo
lにつき1〜50molのE)の使用が特に好ましい。
【0030】 本発明における担持共触媒は、好ましくはB)に記載の共触媒の溶液を、粒状
固形物D)に適用することによって調製される。 好ましくは、共触媒溶液の適用の前、その間および場合によりその後に、固形
物は、通常の攪拌装置、例えばクロスアーム攪拌機、螺旋状リボン羽根車、また
はさらに好ましい形態のすき刃ミキサーを備えた攪拌機付容器内で攪拌される。
【0031】 共触媒溶液の担体材料の含浸は、流動床でも行われる。その場合、活性成分溶
液を、不活性ガス流によって流動化されている担体材料に、例えばノズルによる
噴霧によって適用する。不活性ガスから共留溶媒を除くと、不活性ガスは、内部
ループを経て反応器に戻すことができる。不活性溶媒は、活性成分溶液を調製す
るために再利用されうる。
【0032】 共触媒系は空気および/または湿気と反応しうるので、共触媒溶液の適用前に
固体粉体D)を乾燥させ、空気を除去し、共触媒溶液の適用前、その間およびそ
の後に不活性ガス雰囲気を保持することは有利である。添加した(好ましくは、
霧状の)溶液が、固形物D)によって迅速に吸収されるように、共触媒溶液の適
用は、好ましくは制御される。したがって、塊および不均一物の形成は最小にな
る。
【0033】 本発明による触媒系および/または担持共触媒の調製は連続的に行われ得る。 さらに、存在するNd触媒に計量供給される担持共触媒材料の量比を調節する
ことによって、触媒系の活性レベルを調節することが可能である。好ましくは、
固形物に適用される共触媒溶液の量は、固形物が吸収できる量より大きくてはい
けない。それゆえに、活性成分溶液の適用後に、易流動性粉体として固体粉体を
穏やかに攪拌することを続けることは可能である。
【0034】 使用される不活性溶媒の量を広い範囲で変更できるが、生態学的および経済的
な理由から記載のようにできるかぎり少ない量に保たれる。量は、共触媒成分の
量および溶解性ならびに成分D)の孔体積/DBP吸着に依存する。成分D)1
00部に対して、溶媒10〜2000部の量が好ましく使用される。
【0035】 担持共触媒の調製は、広い温度範囲で行うことができる。一般に、温度は、触
媒成分B)または不活性溶媒の融点および沸点の間である。操作は、通常、−2
0〜100℃、好ましくは20〜40℃の温度で行われる。
【0036】 好ましい態様において、担持材料を、活性成分溶液で含浸した後に、不活性溶
媒を蒸留によって除去する。蒸留を、含浸を行う同じ容器または別の装置、例え
ば流動床乾燥機中で行うことができる。溶媒除去の間に、空気および湿分の侵入
を防がなければならない。使用される溶媒に依存して、蒸留は、0〜150℃、
好ましくは10〜80℃の温度で、0.001mbar〜20bar絶対圧、好ましく は0.001mbar〜常圧の圧力で行われる。蒸留は連続的に行われ得る。さらに
後処理することなしに、不活性条件下で集められた凝縮物は、含浸の際に使用さ
れる活性成分のための溶媒として再利用できる。 別の好ましい態様において、不活性溶媒を除去しない。
【0037】 本発明は、気相中での共役ジエン(例えば、1,3−ブタジエン、イソプレン
、ペンタジエンまたはジメチルブタジエン)の重合における本発明にしたがって
調製された担持共触媒の使用にも関する。
【0038】 重合は、気体共役ジエンを、上記の、特にEP−B−0647657に記載の
触媒系と、本発明に従って調製された担持共触媒と接触させて行われる。熱を希
釈または放散させるために、または分子量を調節するために作用する更なる気体
を気体モノマーに添加してよい。重合は、1mbar〜50bar、好ましくは1〜2 0barの圧力下で行われ得る。
【0039】 一般に、重合は、−20〜250℃、好ましくは0〜200℃、特に好ましく
は20〜160℃の温度で行われる。 重合は、気相重合に適したいずれかの装置で行うことができる。したがって、
例えば、攪拌機付反応器、回転反応器もしくは可動床反応器またはそれらの反応
器の組み合わせが使用されうる。
【0040】 得られるポリマーは、約60〜99%のシス−1,4−二重結合含量を有する
。分子量は、触媒の組成によってまたは重合条件の変化によって変えられる。G
PC(例えば、M. Hoffmann, H. Kroemer, R. Kuhn, “Polymeranalytik 1”, G
eorg Thieme Verlag, Stuttgart, 1977, 第349頁以降に記載される一般的較 正を伴ったゲルパーミエーションクロマトグラフィー)によって測定される10 3 〜106の分子量が、一般的である。
【0041】 ムーニー粘度ML(1+4’、100℃)は、通常30〜180MEの範囲で
ある。高い粘度および使用される溶媒による連鎖移動反応の可能性のために極め
て高い経費でしか溶液反応では得られない非常に高い分子量ポリマーを調製する
ことも気相重合によって可能である。 得られるポリマーは、常套の方法で、配合および加硫されうる。
【0042】 共通の態様において、1,3−ブタジエンの重合方法は以下のとおりである。 上記または特にEP−B−0647657に記載の触媒系を、本発明に従って
調製された共触媒系と予め混合した後に、または別々に、粉末状触媒および担持
粒状共触媒を動的状態で保つために適している装置に移す。このことは、例えば
攪拌、回転および/または気体流によって行われる。気体チャンバー中に最初に
存在する不活性ガス、例えば窒素を、気体モノマーに置き換え、すぐに重合を開
始し、温度が上昇する。所望の反応温度を上回らないような速度で、場合により
希釈されるモノマーを不活性ガスと一緒に反応器に入れる。反応温度は、加熱ま
たは冷却によって常套の方法で調節されうる。重合は、モノマーの供給を止める
ことによって停止する。さらに触媒を失活させ、既知の酸化防止剤によってポリ
マーを処理することによって、ポリマーは既知の方法でさらに処理されうる。
【0043】 以下の実施例は、製造されるゴムの流動性を向上させる、稀土類化合物、オル
ガノアルミニウム化合物、付加的なルイス酸、任意の共役ジエン、不活性無機ま
たは有機担持材料およびさらに無機または有機担持材料に適用される共触媒から
なる共役ジエンの気相重合のために記載される触媒系の使用を説明することを意
図し、実施例に本発明を限定するものでなく、本発明による共触媒系を上記の触
媒系に加えて使用する際に、活性を予想外に著しく上昇することを示す。
【0044】 (実施例)実施例1 1a)共触媒のための担体材料の前処理 Zeosil 1165 MPを、共触媒のための担体材料として使用した。Zeosil 1165 MP
は、139m2/gのBET表面積を有する凝集沈降シリカ(Rhone-Poulenc製)
である。孔体積は1.97ml/gであった。使用する前に、Zeosil 1165 MPを
、回転管状釜内で、窒素の向流によって900℃で乾燥し、次いで空気および湿
分を排除した容器に充填した。 さらに、カーボンブラック N115(Degussa製)を、担体材料として使用した。
カーボンブラックは、145m2/gのBET表面積および113ml/100 gのDBP吸着を有していた。平均粒子直径は485μmであった。その物質を
、窒素中で450℃で32時間乾燥し、窒素中に移し、貯蔵した。
【0045】 1b)担持共触媒の調製 一般的な説明: 純粋なまたは溶解した使用される共触媒出発物質の大多数および最終担持共触
媒は空気および湿分に感受性である。秤量、反応および充填は、酸素および湿分
を排除して、次のSchlenck法にしたがって行わなければならない。
【0046】 前処理したZeosil 1165 1000gを、不活性ガスの下で10L二層反応器 に入れ、傾斜ブレード攪拌機(100rpm)によって激しく混合した。ヘキサ
ン876g中のDIBAH71g(0.5モル)の溶液を3時間かけて担体にポ
ンプ輸送した。内部温度は、20〜30℃であった。被覆後、攪拌を20℃で3
0分間続け、ヘキサンを50℃で0.1mbarで留去した。易流動性の白色粉末1
055gが得られた。
【0047】実施例2 実施例1と同じ一般的な説明が適用される。担体材料を、実施例1に記載の方
法で前処理した。 前処理したカーボンブラックN115(Degussa製)1000gを、不活性ガス
の下で10L二層反応器に入れ、傾斜ブレード攪拌機(100rpm)によって
激しく混合した。ヘキサン600g中のDIBAH71g(0.5モル)の溶液
を3時間かけて担体にポンプ輸送した。内部温度は、20〜30℃であった。被
覆後、攪拌を20℃で30分間続け、ヘキサンを50℃で0.1mbarで留去した
。易流動性の黒色粉末1060gが得られた。
【0048】 重合:実施例3a 螺旋状リボン羽根車を備え、反応開始前に1barの窒素圧力下に置いた2L
のBuechiガラスオートクレーブ中で、重合を行った。この場合、物質100gに
つき、Nd3.7mmol、DIBAH148mmol、EASC3.7mmo
lおよびイソプレン7.4mmolで被覆されたEP−B−0647657に記
載のZeosil担持触媒3gを、移送チューブによって反応器に供給し、攪拌されて
いる塊材料中で80℃の温度になるように、ジャケット循環を経て反応温度を調
節した。重合は、予備加熱した気体ブタジエンを反応器に計量供給することによ
って開始し、2barのブタジエン分圧が確立された。ジャケット冷却にもかか
わらず、塊物質の温度は、反応開始時に約84℃に上昇し、10分後からは、反
応の全工程は、80℃の等温で行った。試験は、セミバッチ法を用いて行った。
すなわち、反応で消費されたブタジエンを一定に計量して補充し、触媒および担
持共触媒ならびに生成物は、試験が終わるまで排出しなかった。ガラス反応器に
おいて、螺旋状リボン羽根車による激しい混合のために擬似流動床とも言える攪
拌されている塊物質のごく初期から急速な生長、それゆえに直径における開始時
の数百μmから最終の1mmを超える粒子寸法への一定の上昇がはっきりと観察
できた。反応工程の間に、わずかな粒子の凝集が起こったが、実質的に混合を妨
げなかった。試験は2時間30分後に終了した。 反応器に残っていた残留ブタジエンの反応の後に、生成物を、反応器のベース
プレートに備えた玉弁を経て放出し、直ちに停止し、ステアリン酸3gおよびVu
lkanox BKF (Bayer AG製)3g中で混合してローラー上で安定化した。 この実施例における触媒系の平均重合活性は、約220[kg(BR)/mo
l(Nd)・bar(ブタジエン)・時間)]であった。
【0049】実施例3b 実施例1b)の本発明による担持共触媒4.5gを、記載のNd触媒と一緒に
、移送チューブによって反応器に供給する以外は、重合を、実施例3a)と同様
に行った。 この試験の間、粒子の凝集は観察されなかった。さらに、触媒系の重合活性の
著しい上昇が記録され、2時間30分かけて平均約40%上昇した。活性は実施
例3a)の活性を初期には約30%上回り、反応の終点で約50%も上回ってい
た。このことは、同時に担持共触媒系が使用された場合に、担持共触媒を有さな
い触媒系と比較して、時間が経つにつれての重合活性の相対的な低下が著しく生
じないことを示す。
【0050】実施例3c 実施例1b)に記載のDIBAHで被覆されていない実施例1a)に記載の予
め前処理されたZeosil4.5gを、記載のNd触媒と一緒に、移送チューブによ
って反応器に供給する以外は、重合を、実施例3a)と同様に行った。 試験の間、粒子の凝集は観測されなかった。全反応時間終了後に、重合活性は
、再現性の誤差範囲内で、実施例3a)の重合活性に対応していた。
【0051】実施例4a 物質100gにつき、Nd3.7mmol、DIBAH148mmol、EA
SC3.7mmolおよびイソプレン7.4mmolで被覆された、冒頭に記載
の、特にEP−B−0647657に記載のカーボンブラック上に担持された触
媒3gを使用する以外は実施例3a)と同様に重合を行った。ジャケット冷却に
もかかわらず、塊物質の温度は、反応開始時に約86℃に上昇し、15分後から
は、反応の全工程は、80℃の等温で行った。反応工程の間に、わずかな粒子の
凝集が起こったが、実質的に混合を妨げなかった。試験は2時間30分後に終了
した。 反応器に残っていた残留ブタジエンの反応の後に、生成物を、反応器のベース
プレートに備えた玉弁を経て放出し、直ちに停止し、ステアリン酸3gおよびVu
lkanox BKF (Bayer AG製)3g中で混合してローラー上で安定化した。 この実施例における触媒系の平均重合活性は、約450[kg(BR)/mo
l(Nd)・bar(ブタジエン)・時間)]であった。
【0052】実施例4b 実施例2)の本発明による担持共触媒12gを、記載のNd触媒と一緒に、移
送チューブによって反応器に供給する以外は、重合を、実施例4a)と同様に行
った。 この試験の間、粒子の凝集は観察されなかった。さらに、触媒系の重合活性の
著しい上昇が記録され、2時間30分かけて平均約63%上昇した。活性は実施
例4a)の活性を初期には約50%上回り、反応の終点では約80%も上回った
。この場合も、同時に担持共触媒系が使用された場合に、担持共触媒を有さない
触媒系と比較して、時間が経つにつれての重合活性の相対的な低下が著しく生じ
ない。
【0053】実施例4c 実施例2)に記載のDIBAHで被覆されていない実施例1a)に記載の予め
前処理されたカーボンブラック20gを、記載のNd触媒と一緒に、移送チュー
ブによって反応器に供給する以外は、重合を、実施例4a)と同様に行った。 試験の間、粒子の凝集は観測されなかった。全反応時間終了後に、重合活性は
、再現性の誤差範囲内で、実施例4a)の重合活性に対応していた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ゲルト・ジルヴェスター ドイツ連邦共和国デー−51375レーフエル クーゼン、アン・デア・シュタインリュッ チュ5アー番 (72)発明者 ノルベルト・シュタインハウザー ドイツ連邦共和国デー−40789モンハイム、 グラーベンシュトラーセ21番 Fターム(参考) 4J011 BA01 BB02 DA06 MB01 4J015 DA05 DA14 DA37 4J100 AS01P AS02P AS03P AS04P CA01 FA08 FA09 FA22

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A)式: (RO)3M (I) (R−CO23M (II) 【化1】 および MX3・y供与体 (IV) で示される 稀土類アルコラート(I)、 稀土類カルボキシレート(II)、 ジケトンと稀土類との錯体化合物(III) および/または 酸素または窒素供与体化合物を有する稀土類ハライドの付加化合物(IV)、 B)式: Al(H)x(R13-x (V) 【化2】 および 【化3】 で示される アルミニウムトリアルキルおよび/またはジアルキルアルミニウムヒドリド(V
    )、および/またはアルモキサン(VI)、(VII) [式中、R基は、同じであっても異なってもよく、C1−C20アルキル基を示し 、 Mは、57〜71の原子番号を有する3価稀土類元素を示し、 Xは、塩素、臭素またはヨウ素を示し、 xは、0または1を示し、 yは、1〜6を示し、 nは、1〜50を示し、 R1基は、同じであっても異なってもよく、C1−C10アルキル基を示す。] C)付加的なルイス酸および D)10m2/gを超える比表面積(BET)および0.3〜15mL/gの孔 体積を有し、カーボンブラックが使用される場合は、さらに10〜300mL/
    100gのDBP吸着を有する不活性粒子状無機または有機固形物、 ならびに、さらに無機または有機担体材料に適用された共触媒 から実質的になる触媒系。
  2. 【請求項2】 共触媒のための担体材料として、シリカ、カーボンブラック
    、沈降シリカ、ゼオライト、クレー、タルク、有機固形物および/またはそれら
    物質の2種または3種以上の混合物が使用されることを特徴とする請求項1に記
    載の触媒系。
  3. 【請求項3】 担持共触媒が、固定または流動床の量に基づいて0.1〜5
    0重量%の量で使用されることを特徴とする請求項1または2に記載の触媒系。
  4. 【請求項4】 担体材料が、少なくとも共触媒の適用の間に攪拌されること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の触媒系。
  5. 【請求項5】 担体材料が、適用前に乾燥され、酸素除去され、共触媒の適
    用の前、その間およびその後に不活性気体雰囲気中で保持されることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載の触媒系。
  6. 【請求項6】 添加された溶液が、担体材料に迅速に吸収されるように共触
    媒溶液の適用速度が制御されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
    の触媒系。
  7. 【請求項7】 触媒系の活性レベルが、担持共触媒と残留触媒系の比によっ
    て調節されることを特徴とする請求項1〜6のいずれに記載の触媒系。
  8. 【請求項8】 担体材料が、活性成分によって均一に被覆されることを特徴
    とする請求項1〜7のいずれかに記載の触媒系。
  9. 【請求項9】 10〜1000μmの粒子寸法を有する担体材料が使用され
    ることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の触媒系。
  10. 【請求項10】 流動床反応器中ですべてのまたはそれぞれの成分について
    調製されることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の触媒系。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の触媒系を使用すること
    を特徴とする気相中における共役ジエンの重合方法。
  12. 【請求項12】 共役ジエンの気相重合における共触媒によって被覆された
    担体材料の使用。
  13. 【請求項13】 触媒系の一部で被覆された担体材料の気相重合における使
    用。
  14. 【請求項14】 シリカ、カーボンブラック、沈降シリカまたは有機固形物
    を、活性成分のための担体材料として使用することを特徴とする請求項12また
    は13に記載の使用。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14のいずれかに記載に従って調製された共触
    媒によって被覆された担体材料のシェルおよびポリブタジエンまたはポリイソプ
    レンのコアを有する粒子。
  16. 【請求項16】 共触媒によって被覆された担体材料のシェルおよびポリブ
    タジエンまたはポリイソプレンのコアを有する粒子。
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