JP2002374515A - 動画像配信システムおよび通信端末装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動画像データの中からユーザにとって必要な
シーンだけの動画像データを抽出して配信する動画像配
信サービスを行うことができる動画像配信システムおよ
び通信端末装置を提供する。 【解決手段】 データベース１２に記憶されている動画
像データの中から、ユーザは通信端末装置２を用いて動
画像データ１２１が指定されたとき、提供手段のとして
機能する情報処理部１１により、当該動画像データ１２
１内の複数枚のフレーム画像１２２がサンプルとして送
信される。続いて、ユーザがサンプルとして提供された
フレーム画像１２２の内選択したフレーム画像１２２
１、１２２２を基準として、抽出手段として機能する動
画像データ処理部１１３の作動により、連続する複数枚
のフレーム画像からなる動画像データ１２４が抽出され
る。そして、配信手段の作動により、動画像配信サーバ
１から通信端末装置２に対して、ユーザの所望するシー
ンが配信される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、通信ネットワー
クに接続された動画像配信サーバから通信端末装置に動
画像データを配信する動画像配信システムおよび方法に
関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、動画像配信サービスにおいて
は、ユーザが通信端末装置等を用いて通信ネットワーク
に接続された動画像配信サーバにアクセスする。そし
て、ユーザは動画像データについての内容を１枚の静止
画、あるいは、コメント等の表示によって確認する。こ
のようにして、ユーザは、その表示内容に基づいて配信
を要求することによって当該動画像データのダウンロー
ド、あるいはストリーミングを行うことが可能であっ
た。

【０００３】ここで、ストリーミングとは、ネットワー
ク上で動画像データを受信しながらリアルタイムに再生
する技術のことである。従来、動画像データの配信サー
ビスを受けるとき、全データのダウンロードが終了して
はじめて当該動画像を再生することができたのに対し、
ストリーミングによればユーザは全データのダウンロー
ドが終了するのを待つ必要がなく、受信しながらその内
容を再生することができる。

【０００４】

【発明の解決しようとする課題】しかしながら従来の動
画像配信システムでは、ユーザは動画像データベース中
にある動画像データの内容の説明を１枚の静止画、ある
いはコメント等によってしか確認することができず、ユ
ーザはそれらの僅かな情報に基づいて動画像データを選
択しなければならなかった。さらに、その動画像データ
の内容は、実際に動画像データをダウンロードした後に
復号化処理を行うか、あるいはストリーミングを行いな
がら最後まで確認しなければ把握することができなかっ
た。このため、ユーザが配信を要求する動画像データ
が、その動画像データ全部ではなく、ある一部だけの場
合であっても、すべての動画像データの配信を受けなけ
ればならない。このような場合、すべての動画像データ
を得るための時間と通信回線の費用の多くが無駄になっ
てしまう。

【０００５】この発明は、このような事情を考慮してな
されたものであり、動画像データの中からユーザにとっ
て必要なシーンだけの動画像データを抽出して配信する
動画像配信サービスを行うことができる動画像配信シス
テムおよび通信端末装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項１記載の発明は、要求元からの要求に応じ
て、動画像データベースに記憶されている動画像データ
を前記要求元に配信する動画像配信システムにおいて、
前記動画像データを構成するフレーム画像の内の複数枚
のサンプルフレーム画像を前記要求元へ提供する提供手
段と、提供されたサンプルフレーム画像の内、前記要求
元において選択されたフレーム画像を基準として、連続
する複数枚のフレーム画像からなる部分動画像データを
前記動画像データから抽出する抽出手段と、前記部分動
画像データを前記要求元へ配信する配信手段とを備える
ことを特徴とする。

【０００７】この発明によれば、要求元であるユーザか
らの要求に応じて、動画像データベースに記憶されてい
る動画像データの中からユーザの所望する動画像データ
が指定されたとき、提供手段の作動により、当該動画像
データの構成要素であるフレーム画像の内の複数枚のフ
レーム画像がサンプルフレーム画像としてユーザに提供
される。続いて、ユーザに対してサンプルフレーム画像
として提供されたフレーム画像の内、ユーザによって選
択されたフレーム画像を基準として、抽出手段の作動に
より、当該動画像データの中から連続する複数枚のフレ
ーム画像からなる部分動画像データが抽出される。そし
て、配信手段の作動により、ユーザに対して、ユーザの
所望するシーンである抽出された部分動画像データが配
信される。したがって、動画像データの中からユーザに
とって必要なシーンだけの動画像データを抽出して配信
する動画像配信サービスを行うことが可能となる。

【０００８】請求項２記載の発明は、請求項１記載の発
明において、前記要求元において指定されたフレーム数
を前記要求元から受信する受信手段と、受信したフレー
ム数に応じた枚数のサンプルフレーム画像を、動画像デ
ータから複数枚おきに選択する選択手段とをさらに備え
ることを特徴とする。

【０００９】この発明によれば、要求元であるユーザか
らの要求に応じて、動画像データベースに記憶されてい
る動画像データの中からユーザの所望する動画像データ
が指定され、さらにユーザが指定したフレーム数が受信
手段によって受信される。このとき、選択手段の作動に
より、当該動画像データの構成要素であるフレーム画像
の中から受信したフレーム数に応じた枚数のサンプルフ
レーム画像が複数枚おきに選択される。そして、提供手
段の作動により、選択されたサンプルフレーム画像がユ
ーザに提供される。続いて、ユーザに対してサンプルフ
レーム画像として提供されたフレーム画像の内、要求元
であるユーザによって選択されたフレーム画像を基準と
して、抽出手段の作動により、当該動画像データの中か
ら連続する複数枚のフレーム画像からなる部分動画像デ
ータが抽出される。そして、配信手段の作動により、ユ
ーザに対して、ユーザの所望するシーンである抽出され
た部分動画像データが配信される。したがって、ユーザ
が指定したフレーム数に応じたサンプルフレーム画像を
見て選択されたフレーム画像を基準とした部分動画像デ
ータを配信する動画像配信サービスを行うことが可能と
なる。

【００１０】請求項３記載の発明は、要求元からの要求
に応じて、動画像データベースに記憶されている動画像
データを配信する動画像配信システムに用いられる通信
端末装置であって、該動画像データの配信要求を行う配
信要求手段と、配信要求に応じて配信された動画像デー
タを構成するフレーム画像の内のサンプルフレーム画像
を表示するフレーム画像表示手段と、表示されたサンプ
ルフレーム画像から基準フレーム画像を選択するフレー
ム画像選択手段と、選択された基準フレーム画像を基準
として抽出されて配信された連続する複数枚のフレーム
画像からなる部分動画像データを表示する動画像表示手
段とを備えることを特徴とする。

【００１１】この発明によれば、配信要求手段の作動に
より、動画像配信システムにおける動画像データベース
に記憶されている動画像データの配信要求が行われる。
さらに、配信要求に応じれ配信された動画像データを構
成するフレーム画像の内、要求元であるユーザが最初に
配信を受けるサンプルフレーム画像がフレーム画像表示
手段で表示される。そして、フレーム画像選択手段の作
動により、表示されたサンプルフレーム画像の中から配
信を受ける動画像データの基準となる基準フレーム画像
が選択される。さらに、動画像表示手段によって、選択
された基準フレーム画像を基準として抽出されて配信さ
れた連続する複数枚のフレーム画像からなる部分動画像
データが表示される。したがって、動画像データの一部
であるサンプルフレーム画像を参照して、所望のシーン
だけの配信サービスを受けることが可能となる。

【００１２】請求項４記載の発明は、要求元からの要求
に応じて、動画像データベースに記憶されている動画像
データを前記要求元に配信する動画像配信方法におい
て、前記要求元において配信を受ける動画像データを前
記動画像データベース内から指定する第１の過程と、前
記動画像データを構成するフレーム画像内から複数枚お
きにサンプルフレーム画像を選択する第２の過程と、選
択された複数枚のサンプルフレーム画像を前記要求元へ
提供する第３の過程と、前記要求元において提供された
サンプルフレーム画像内から、任意のサンプルフレーム
画像を選択する第４の過程と、選択されたフレーム画像
を基準として、連続する複数枚のフレーム画像からなる
部分動画像データを前記動画像データから抽出する第５
の過程と、前記部分動画像データを前記要求元へ配信す
る第６の過程とを備えることを特徴とする。

【００１３】この発明によれば、要求元であるユーザか
らの要求に応じて、動画像データベースに記憶されてい
る動画像データの中からユーザが配信を所望する動画像
データが指定される。次に、当該動画像データの構成要
素であるフレーム画像の中から指定されたサンプルフレ
ーム画像が複数枚おきに選択される。そして、選択され
たサンプルフレーム画像がユーザに提供されるので、ユ
ーザに対してサンプルフレーム画像として提供されたフ
レーム画像の内、ユーザによって選択されたフレーム画
像を基準として、当該動画像データの中から連続する複
数枚のフレーム画像からなる部分動画像データが抽出さ
れる。さらに、ユーザの所望するシーンである抽出され
た部分動画像データが配信される。したがって、請求項
２と同様の効果が得られる。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の一実施形態について説明する。図１は、この発明の一
実施形態による動画像配信システムの構成を示す概要図
である。本実施形態による動画像配信システムは、要求
元からの要求に応じて、動画像データベースに記憶され
ている動画像データを要求元に配信するものであり、動
画像データの配信サービスを行う動画像配信サーバ１
と、動画像データの配信サービスを受けるためにユーザ
２００が携行する携帯可能な通信端末装置２と、通信端
末装置２の無線基地局３と、動画像配信サーバ１および
基地局３を接続するためのネットワーク網４とから構成
されている。

【００１５】最初に、動画像配信サーバ１の細部構成に
ついて説明する。動画像配信サーバ１は、大きく分ける
と、動画像データに関する各種処理を行うための情報処
理部１１と、動画像データを記憶するデータベース１２
とから構成される。本実施形態においては、データベー
ス１２に記憶されている動画像データは符号化されたデ
ータであって、画面表示には復号化が必要であるものと
する。情報処理部１１には、ネットワーク網４に接続す
るためのサーバ側インターフェース部１１１と、動画像
データベース１２に接続するためのデータベースインタ
ーフェース部１１２と、データベース部１２から動画像
データを抽出して当該動画像データに対して様々な処理
を行う動画像データ処理部１１３とを備えている。

【００１６】さらに、動画像データ処理部１１３は、携
帯端末装置２を用いてユーザ２００が指定した動画像デ
ータを動画像データベース１２から検索し、抽出手段と
して抽出するためにデータベースインターフェース部１
１２に接続された動画像データ検索処理部１１３１と、
ユーザが指定したフレーム数に基づいて検索された動画
像データを構成するフレーム画像を均等に分割するため
のフレーム間隔を算出するフレーム間隔演算部１１３２
と、算出されたフレーム間隔に基づいて当該動画像デー
タの指定されたフレーム数のフレーム画像だけをサンプ
ルフレーム画像として選択する選択手段として機能し、
その複数枚のサンプルフレーム画像を抽出して提供する
ための提供手段として機能するフレーム画像抽出部１１
３３とを具備している。

【００１７】また、サーバ側制御部１１３４が上述した
動画像データ検索処理部１１３１とフレーム間隔演算部
１１３２とフレーム画像抽出部１１３３とに接続されて
おり、これらの各部の動作を通信端末装置２からの指示
等によって制御する。また、動画像配信サーバ１には、
ネットワーク網４を介して通信端末装置２からの指示等
を受信するための受信手段や、動画像データ等を配信す
るための配信手段も備えている。

【００１８】一方、データベース１２には、通常多くの
動画像データが記憶されているので、ユーザ２００は通
信端末装置２を用いてその中の任意の動画像データを指
定することができる。ここで、本実施形態においては、
ユーザ２００が通信端末装置２を用いて配信要求した動
画像データを動画像データ１２１とする。ここで、図１
に示すように動画像データ１２１は、フレーム画像１２
２、１２３、１２４、１２２１、１２２２で構成されて
いる。ここで、この各フレーム画像について説明する。

【００１９】まず、フレーム画像１２２とは、ユーザが
指定したフレーム数から算出されたフレーム間隔に基づ
いて抽出されたフレーム画像である。また、フレーム画
像１２３は、動画像データ１２を構成するすべてのフレ
ーム画像において抽出されたフレーム画像１２２以外の
フレーム画像である。さらに、フレーム画像１２２１お
よび１２２２は、フレーム画像１２２の中からユーザ２
００がさらに指定した２つのフレーム画像である。さら
にまた、フレーム画像１２４は、動画像データ１２にお
けるフレーム画像１２２１からフレーム画像１２２２間
のすべてのフレーム画像のことを示す。

【００２０】一方、通信端末装置２は、動画像データの
指定やフレーム数の入力等を行うことによって配信要求
のための手段として機能したり、フレーム画像を選択す
るための手段である入力装置部２１と、無線基地局３を
介してネットワーク網４に接続された動画像配信サーバ
１に接続するための端末側インターフェース部２２と、
ダウンロードあるいはストリーミングした動画像データ
１２を復号化する動画像復号化処理部２３と、配信され
た動画像データを記憶するメモリ２４と、配信された動
画像データを表示するための手段やフレーム画像を表示
するための手段である画像表示部２５とから構成され
る。なお、入力装置部２１と端末側インターフェース部
２２と動画像複合化処理部２３とメモリ２４は、これら
の各部の動作を制御する端末側制御部２６に接続されて
おり、画像表示部２５は動画像復号化処理部２３に接続
されている。

【００２１】次に、上述した実施形態による動画像配信
システムによって動画像データの特定のシーンを構成す
るフレーム画像の配信を行う動作手順について図２を用
いて説明する。図２は、同実施形態による動画像配信サ
ーバ１と通信端末装置２との間における各種データに関
する送受信の流れを説明するための図である。まず、通
信端末装置２を携行するユーザ２００は、動画像データ
のダウンロードあるいはストリーミングによる配信サー
ビスを受けるために、入力装置部２１を用いて配信サー
ビスを行っている動画像配信サーバ１についてのインタ
ーネットアドレスあるいは電話番号等のアドレス情報を
入力する（ステップＳＴ１）。アドレス情報を入力する
ことによって、携帯端末装置２は無線基地局３およびそ
れに接続するネットワーク網４を介して、動画像配信サ
ーバ１との間において通信回線の接続を確立することが
できる（ステップＳＳ１）。

【００２２】ユーザ２００は、通信端末装置２と動画像
配信サーバ１との間の通信回線の接続が確立した後、入
力装置部２１を操作して、データベース１２に記憶され
ている動画像データを検索して所望の動画像データ１２
１を選択することによって、当該動画像データ１２１に
ついての要求通知を動画像配信サーバ１に対して行う
（ステップＳＴ２）。この要求は端末側インターフェー
ス部２２から無線基地局２およびネットワーク網４を介
して動画像配信サーバ１に伝わり、そこでサーバ側イン
ターフェース部１１１を介して動画像データ検索処理部
１１３１が作動する。これによって、データベース１２
の中から動画像データ１２１が検索される（ステップＳ
Ｓ２）。

【００２３】動画像配信サーバ１において動画像データ
１２１が検索された後、動画像配信サーバ１から通信回
線の接続が確立している通信端末装置２に対して、検索
された動画像データ１２１を構成するフレーム画像の中
からサンプルフレーム画像の要求がされる（ステップＳ
Ｓ３）。この要求は、本実施形態においてはフレーム数
をユーザが要求することによって行われるが、あらかじ
め書く動画像データに固有のサンプルフレーム画像を定
めているようなシステムであってもよい。この要求がサ
ーバ側インターフェース部１１１を介して通信端末装置
２に伝わった後、ユーザ２００は、通信端末装置２の入
力装置部２１を操作することによって、動画像データ１
２１を構成するフレーム画像の中からサンプルフレーム
画像のフレーム数を入力する（ステップＳＴ３）。

【００２４】このフレーム数の指定に関する情報も動画
像データ１２１の要求時と同様にして動画像配信サーバ
１に伝えられる。そして、フレーム間隔演算部１１３２
の作動によって、ユーザが指定したフレーム数に基づい
て検索された動画像データ１２１を構成するフレーム画
像を均等に分割するためのフレーム間隔が算出される
（ステップＳＳ４）。本実施形態においては、ユーザ２
００が選択した動画像データ１２１は「１５秒間」のテ
レビコマーシャル用の動画像データとする。また、ユー
ザ２００が動画像配信サーバ１へ通知したフレーム数を
「４フレーム」とする。この場合、フレーム間隔演算部
１１３２の作動により、フレーム間隔が「５秒」間隔毎
で算出される。

【００２５】さらに、フレーム画像抽出部１１３３の作
動により、算出された５秒の時間間隔に基づいたフレー
ム画像１２３のみが動画像データ１２１を構成するフレ
ーム画像の中から抽出される（ステップＳＳ５）。この
フレーム画像抽出部１１３３によって抽出された４枚の
フレーム画像１２３は、サーバ側インターフェース部１
１１を介して、通信端末装置２へ送信される（ステップ
ＳＳ６）。

【００２６】これらの４枚のフレーム画像１２３の配信
を受けた通信端末装置２で、配信された４枚のフレーム
画像１２３は端末側制御部２６の作動によってメモリ２
４に記憶される。そして、記憶された動画像データ１２
１は、ユーザ２００が入力装置部２１によって操作する
ことで、動画像復号化処理部２３の作動により画面表示
を可能にするため信号の復号化が行われ、画面表示部２
５に出力される（ステップＳＴ４）。

【００２７】次いで、ユーザ２００は通信端末装置２の
画面表示部２５上に表示される４枚のフレーム画像１２
３の中から、配信を希望する動画像データのシーンの最
初のフレーム画像と最後のフレーム画像となる２枚のフ
レーム画像を入力装置部２１を操作することによって選
択して動画配信サーバ１へ通知する（ステップＳＴ
５）。本実施形態においては、フレーム画像１２２１お
よび１２２２が選択されたものとする。このとき、通信
端末装置２内では、選択されたフレーム画像１２２１お
よび１２２２だけをメモリ２４に格納しておき、それ以
外のバッファリングされているフレーム画像はメモリ２
４内からすべて消去する（ステップＳＴ６）。

【００２８】一方、動画像配信サーバ１は、携帯端末装
置２から決定された２枚のフレーム画像に関する情報の
通知を受け（ステップＳＳ７）、データベース１２の中
に記憶されている動画像データ１２１内から選択された
２枚のフレーム画像１２２１および１２２２を検索す
る。そして、これらの２枚のフレーム画像１２２１およ
び１２２２の間にあるすべてのフレーム画像１２３、す
なわち動画像データ１２４が抽出されて通信端末装置２
へ送信される（ステップＳＳ９）。この場合、ユーザ２
００が選択したフレーム画像１２２１および１２２２分
に関する情報はすでに送信されているので送信しない。
あるいは、フレーム画像１２２１および１２２２を含め
た動画像データを送信して、メモリ２４内で上書きする
ようにしてもよい。

【００２９】これらの動画像データ１２４を受信した通
信端末装置２では、受信した動画像データ１２４をすで
にある２枚のフレーム画像に加算して、一連の動画像デ
ータを作成しながら、順次メモリ２４にバッファリング
する（ステップＳＴ７）。そして、メモリ２４内に格納
されている先頭のフレーム画像１２２１を最初に画像表
示部２５に表示し、その後、バッファリングされている
フレーム画像１２４等を順次表示する。この際、受信し
た動画像データ１２４は符号化されているデータのた
め、動画像復号化処理部２３において復号化処理を行っ
て、画像表示部２５に出力する。また、最終のフレーム
画像１２２２に関しても、メモリ２４内に格納されてい
るフレーム画像１２２２を読み込んで動画像復号化処理
部２３で復号化処理を行って画像表示部２５に出力する
（ステップＳＴ８）。また、本実施形態では、選択され
た２枚のサンプルフレーム画像に挟まれた部分のシーン
をユーザに配信するものであるが、１枚のサンプルフレ
ーム画像を指定して、その前後にあるあらかじめ定めら
れた範囲のフレーム画像を部分動画像データとする場合
や、指定された１枚のサンプルフレーム画像以降の一定
枚数の部分動画像データを配信するようなシステムであ
ってもよい。

【００３０】本実施形態においては、受信するフレーム
内予測画像１２２を１フレーム毎に表示する例を用いる
が、この場合の表示方法としては、表示装置の性能に左
右することが考えられ、例えば表示装置の解像度が高い
場合には、受信したフレーム画像１２２を数フレームま
とめで表示する方法や、ＣＰＵの処理能力が高いのであ
れば、１フレームのフレーム画像１２２毎に間引き処理
を行った上で複数フレーム表示を行う方法など、ユーザ
にとってより視覚的に分かり易い表示方法を用いること
によって、更なる効果を得ることも可能である。また、
本実施形態における通信端末装置２の入力装置部２１に
関して、音声など通信端末装置内部に、音声認識装置な
どを搭載した高付加価値な製品などでは、音声入力装着
などを介して、上述したものと同様の効果を得ることが
可能となる。

【００３１】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１記載の発
明によれば、動画像データの中からユーザにとって必要
なシーンだけの動画像データを抽出して配信する動画像
配信サービスを行うことができる。また、請求項２記載
の発明によれば、ユーザが指定したフレーム数に応じた
サンプルフレーム画像を見て選択されたフレーム画像を
基準とした部分動画像データを配信する動画像配信サー
ビスを行うことができる。さらに、請求項３記載の発明
によれば、動画像データの一部であるサンプルフレーム
画像を参照して、所望のシーンだけの配信サービスを受
けることができる。さらにまた、ユーザがすべての動画
像データを受信することなく、所望部分の画像のみを得
ることができることによって、ストリーミング時におけ
る時間の浪費や、通信回線料金を低減することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の一実施形態による動画像配信シス
テムの構成を示す概要図である。

【図２】 同実施形態による動画像配信システムのデー
タ送受信の流れを説明するための図である。

【符号の説明】

１ 動画像配信サーバ、 ２ 通信端末装置、 ３ 無
線基地局、４ ネットワーク網、 １１ 情報処理部、
１２ データベース、２１ 入力装置部、 ２２ 端
末側インターフェース部、２３ 動画像復号化処理部、
２４ メモリ、 ２５ 画像表示部、２６ 端末側制
御部、 １１１サーバ側インターフェース部、１１２
データベースインターフェース部、 １１３ 動画像デ
ータ処理部、１１３１ 動画像データ検索処理部、 １
１３２ フレーム間隔演算部、１１３３ フレーム画像
抽出部、 １１３４ サーバ側制御部、１２１、１２４
動画像データ、１２２、１２３、１２２１、１２２２
フレーム画像、 ２００ ユーザ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 要求元からの要求に応じて、動画像デー
   タベースに記憶されている動画像データを前記要求元に
   配信する動画像配信システムにおいて、 前記動画像データを構成するフレーム画像の内の複数枚
   のサンプルフレーム画像を前記要求元へ提供する提供手
   段と、 提供されたサンプルフレーム画像の内、前記要求元にお
   いて選択されたフレーム画像を基準として、連続する複
   数枚のフレーム画像からなる部分動画像データを前記動
   画像データから抽出する抽出手段と、 前記部分動画像データを前記要求元へ配信する配信手段
   とを備えることを特徴とする動画像配信システム。
2. 【請求項２】 前記要求元において指定されたフレーム
   数を前記要求元から受信する受信手段と、 受信したフレーム数に応じた枚数のサンプルフレーム画
   像を、動画像データから複数枚おきに選択する選択手段
   とをさらに備えることを特徴とする請求項１記載の動画
   像配信システム。
3. 【請求項３】 要求元からの要求に応じて、動画像デー
   タベースに記憶されている動画像データを配信する動画
   像配信システムに用いられる通信端末装置であって、 該動画像データの配信要求を行う配信要求手段と、 配信要求に応じて配信された動画像データを構成するフ
   レーム画像の内のサンプルフレーム画像を表示するフレ
   ーム画像表示手段と、 表示されたサンプルフレーム画像から基準フレーム画像
   を選択するフレーム画像選択手段と、 選択された基準フレーム画像を基準として抽出されて配
   信された連続する複数枚のフレーム画像からなる部分動
   画像データを表示する動画像表示手段とを備えることを
   特徴とする通信端末装置。
4. 【請求項４】 要求元からの要求に応じて、動画像デー
   タベースに記憶されている動画像データを前記要求元に
   配信する動画像配信方法において、 前記要求元において配信を受ける動画像データを前記動
   画像データベース内から指定する第１の過程と、 前記動画像データを構成するフレーム画像内から複数枚
   おきにサンプルフレーム画像を選択する第２の過程と、 選択された複数枚のサンプルフレーム画像を前記要求元
   へ提供する第３の過程と、 前記要求元において提供されたサンプルフレーム画像内
   から、任意のサンプルフレーム画像を選択する第４の過
   程と、 選択されたフレーム画像を基準として、連続する複数枚
   のフレーム画像からなる部分動画像データを前記動画像
   データから抽出する第５の過程と、 前記部分動画像データを前記要求元へ配信する第６の過
   程とを備えることを特徴とする動画像配信方法。