JP2002374228A - 再送制御動作抑制方法および再送制御動作抑制装置 - Google Patents
再送制御動作抑制方法および再送制御動作抑制装置Info
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Abstract
いて通信を行う場合の制御に関し、特に、受信データの
誤りによるデータの再送が多発することによるスループ
ットの低下を抑制することを目的とする。 【構成】受信信号について、誤りの有無を調べ、誤りが
検出されなかった受信信号列に含まれる制御用信号列
(ヘッダ)を記憶して、受信信号に誤りが検出されたと
き、該受信信号の制御用信号列を、先に記憶した受信信
号の制御用信号列と入れ替えて受信信号と成し、該受信
信号について誤りの有無を調べ、誤りが検出されなけれ
ば受信信号が正常に受信できたものとして処理を行い、
誤りが検出された場合には、誤り訂正処理を行うか、あ
るいは当該受信信号を破棄するように構成する。
Description
ッダ)を有するフレームを用いて通信を行う場合の制御
に関し、特に、受信データの誤りによるデータの再送が
多発することによるスループットの低下を抑制すること
のできる再送制御動作抑制方法および再送制御動作抑制
装置に係る。
たときの処理の例を示す図である。同図において、受信
信号に誤りがあるか否かを調べ(S11)、誤りがあれ
ば、受信信号を破棄する(S12)。誤りが検出されな
ければ、外部装置へ信号を転送するか、または上位プロ
トコルレイヤで処理を行う(S13)。
おいては(下位のプロトコルレイヤで信号が破棄された
ことにより)、信号が未達となるため、送信元に受信通
知信号を通知できないこととなる。その結果送信元はあ
る一定時間の経過後も受信通知信号を受信しないことか
ら「信号が正常に送信できなかった」と判断し、再度信
号の送信を実施する。
ときの処理の他の例を示す図である。同図において、受
信信号に誤りがあるか否かを調べ(S21)、誤りがあ
れば、訂正が可能か否かを調べる(S22)。訂正が可
能であれば、誤り訂正処理を行い(S22)、外部装置
へ信号を転送するか、または上位プロトコルレイヤで処
理を行う(S24)。訂正が不可能であれば、送信元に
再送要求を行う(S25)。
処理では、受信信号に誤りが検出されたとき、受信信号
を破棄し、送信元の判断によって信号を再送するか、訂
正が可能か否かを調べ、訂正が可能であれば、誤り訂正
処理を行い訂正が不可能であれば、送信元に再送要求を
行う方法を採っている。
伴うことに変わりはない。信号の再送を行うということ
は、誤りが生じた信号列を含めて、既に送信済みの信号
を重複して伝送することとなり、実効転送速度(スルー
プット)の低下に直結するという課題があった。
信信号に誤りが検出されたときに、送信元に再送要求を
行う回数を抑止して、実効転送速度(スループット)を
向上することの可能な制御方式を提供することを目的と
している。
課題は、前記特許請求の範囲に記載した手段によって解
決される。すなわち、請求項1の発明は、受信信号につ
いて、誤りの有無を調べ、誤りが検出されなかった受信
信号列に含まれる制御用信号列(ヘッダ)を記憶して、
受信信号に誤りが検出されたとき、該受信信号の制御用
信号列を、先に記憶した受信信号の制御用信号列と入れ
替えて受信信号と成し、該受信信号について誤りの有無
を調べ、誤りが検出されなければ受信信号が正常に受信
できたものとして処理を行い、誤りが検出された場合に
は、誤り訂正処理を行うか、あるいは当該受信信号を破
棄する再送制御動作抑制方法である。
御動作抑制方法において、受信信号について、誤りの有
無を調べ、誤りが検出されなかった受信信号列に含まれ
る制御用信号列(ヘッダ)を記憶するとき、既に記憶さ
れている制御用信号列を破棄するように構成したもので
ある。
りの有無を調べる第1の検査手段と、該第1の検査手段
による検査の結果、誤りが検出されなかった受信信号列
に含まれる制御用信号列(ヘッダ)を、記憶する記憶装
置と、前記第1の検査手段による検査の結果、受信信号
に、誤りが検出されたとき、該受信信号の制御用信号列
を、前記記憶装置に記憶している受信信号の制御用信号
列と入れ替える手段と、該制御用信号列を入れ替えた受
信信号について誤りの有無を調べる第2の検査手段と、
誤りが検出されなければ受信信号が正常に受信できたも
のとして処理を行い、誤りが検出された場合には、誤り
訂正処理を行うか、あるいは当該受信信号を破棄する手
段とを備えた再送制御動作抑制装置である。
御動作抑制装置において、記憶装置が、誤りが検出され
なかった受信信号列に含まれる制御用信号列を、記憶す
るとき、既に記憶されている制御用信号列があれば、こ
れを破棄するように構成したものである。
伝送すべき信号列(ユーザデータ)に、制御用信号列
(ヘッダ)と誤り検出用信号列を加えた上で、一定の信
号列(フレーム)を形成させ、送信機と受信機の間で伝
送を行っている。本発明では、誤りが検出されなかった
フレームのヘッダを複写して、常時ヘッダを蓄積し、あ
るフレームに誤りが検出されたときに、記憶装置に蓄積
されたヘッダと、誤りが検出されたフレームのヘッダを
入れ替ることにより受信信号の再送を抑制することを可
能としている。
蓄積されたヘッダと同一、かつ、 −2 誤りは、ヘッダのみに存在する。のいずれの条
件も満たす場合には、本発明により、誤りは完全に訂正
できるため、フレームの再送制御動作が不要となる効果
がある。また、誤りが検出されたフレームが、 −1 誤りが生じたフレームのヘッダが、記憶装置に
蓄積されたヘッダと同一、かつ、 −2 誤りは、ヘッダを含んだフレーム全体に存在す
る。のいずれの条件も満たす場合には、本発明により、
ヘッダの誤りが訂正されることから、全体の誤りの数が
低減されるため、従来の誤り訂正技術による誤りの訂正
の可能性が高まり、フレ−ムの再送制御動作が抑制され
る効果がある。
おいては、連続するフレーム間のヘッダは非常に相関性
が高いことが知られており、このような特性を持つ通信
を扱う通信方式ならば、前記−1と−1の条件を満
たす可能性は高まる。また、フレーム中に占めるヘッダ
の割合が大きな通信方式ならば、前記−2と−2の
条件を満たす可能性は高まるため、上述の効果が有効と
なる。
た通信(IP通信)を例に取り、IP通信で用いられる
Ethernetフレームの標準的構造を示す。このように、各
ブロトコルレイヤにおいて、様々な制御情報を伝送する
ためのヘッダが存在し、またヘッダの中には種々のフィ
ールドが存在する。
層(DLC層)に、PPPoE (Point-to-Point Pro
tocol Over Ethernet )、およびVLAN(Virtual Lo
calArea Network)と呼ばれる、利用者をネツトワーク
側で識別するための技術を適応させたときの、データリ
ンク層の標準的な構造(制御情報を格納するための各フ
ィールド)とヘッダ中の各フィールド値の特性である。
を設定するフィールドであり、 Ethernetフレームの受
信機から見ると、受信機が受信したEthernetフレームの
送信先フィールドは、受信機を示すことが多く、また前
後するEthernetフレーム間で、同じ値が続くことが多
い。
を設定するフィールドである。 Ethernetの規格におい
ては、LLC副層以上のデータは、1500オクテット
以下と定められており、それ以上の長さを持つデータ
は、複数のEthernetフレームに分割して送信されること
から、前後するEthernetフレーム間で、同じ値が続くこ
とが多い。
ルドを格納する場所であり、一度VLANコネクション
が確立されると、いずれのフィールドも同じ値となる。
図4の部は、PPPoEのための各フィールドを格納
するための場所であり、一度PPPoEを使用したPP
Pセッションが確立されると、いずれのフィールドも通
信終了や障害発生がない限りは値が変わらない。
使用したEthernetフレームの伝送を考えた場合を例に取
ると、ヘッダの各フィールド値は、一度各プロトコルレ
イヤで通信が確立すると、通信の終了動作が行われるま
で不変であるか、又はほとんど変わらないことが多いこ
とが分かる。
る時に、PPPクライアントから、PPPサーバに向け
て送信されるEthernetフレームのビットマップ例であ
る。この時、フレームに占めるヘッダ(MAC層および
DLC層)の割合は約65%に達する。
よびDLC層の)ヘッダ長は不変であるため、電子メー
ルやチャットなどのアプリケーションで、比較的小さな
データ(400バイト程度まで)のデータの伝送を行う
のみであるならば、ヘッダがフレームに占める割合は約
10%以上となる。このように、IP通信においては、
フレーム中に占めるヘッダの割合が大きいことが分か
る。以上より、IP通信の場合等では、本発明が際だっ
た効果を奏することが分かる。
す流れ図である。同図において、受信信号に誤りがある
か否かを調べ(S1)、誤りがなければ、受信信号のヘ
ッダを記憶装置に記憶する(S2)。そして、外部装置
へ信号を転送するか、または上位プロトコルレイヤで処
理を行う(S3)。
ダを、記憶装置に記憶されているヘッダと入れ替える
(S3)。そして、受信信号に誤りがあるか否かを調べ
(S5)、誤りがなければ、外部装置へ信号を転送する
か、または上位プロトコルレイヤで処理を行う(S
3)。受信信号に誤りがあれば、当該信号を破棄する
か、誤り訂正処理を行う(S6)。
て、本発明の方式を実施した一例を示す図である。図2
〜図5の中のフレームの表示方法については、図5の
で説明している。図2のは、受信機内部のDLC層処
理部に、最初のフレームが到着した時のものである。最
初のフレームF(i)は誤りを含まないと仮定すると、
「誤り検出部1」においては誤りなしと判定される(処
理101)。
に、次の(誤りがないと仮定する)フレームF(i+
1)が「誤り検出部1」に到着したときのものである。
このときフレームF(i+1)は、「誤り検出部1」に
おいて誤りなしと判定される(処理201)。
層ヘッダ蓄積・入替部」に到着し、処理101において
「誤りなし」と判定されたため、「DLC層ヘッダ蓄積
・入替部」においてヘッダH(i)が複写され、「DL
C層ヘッダ蓄積・入替部」内部の記憶装置に蓄積される
(処理202)。
に、次の(誤りがあると仮定する)フレームF(i+
2)が「誤り検出部1」に到着したときのものである。
このときフレームF(i+2)は、「誤り検出部1」に
おいて誤りありと判定される(処理301)。
替部」にフレームF(i+1)が到着し、処理201に
おいて「誤りなし」と判定されたことから、「DLC層
ヘッダ蓄積・入替部」は蓄積していたフレームF(i)
のヘッダH(i)を破棄すると共に、フレームF(i+
1)のヘッダH(i+1)を「DLC層ヘッダ蓄積・入
替部」内部の記憶装置に蓄積する(処理302)。
検出部2」に到着し、誤りなしと判定される(処理30
3)。図3のは、同図から一定時間経過後に、次の
(誤りがあると仮定する)フレームF(i+3)が「誤
り検出部1」に到着したときのものである。
検出部1」において誤りありと判定される(処理40
1)。またこのとき「DLC層ヘッダ蓄積・入替部」に
フレームF(i+2)が到着し、処理301において
「誤りあり」と判定されたことから、「DLC層ヘッダ
蓄積・入替部」は、処理302により蓄積していたフレ
ームF(i+l)のヘッダH(i+l)を、フレームF
(i+2)のヘッダとして、ヘッダH(i+2)と入れ
替える(処理402)。
ムF(i+2)には誤りがなくなると仮定する。またこ
のとき、フレームF(i+1)は「誤り検出部2」に到
着し、誤りなしと判定される(処理303)。
に、次の(誤りがないと仮定する)フレームF(i+
4)が「誤り検出部1」に到着したときのものである。
このときフレームF(i+4)は、「誤り検出部1」に
おいて誤りなしと判定される(処理501)。
替部」にフレームF(i+3)が到着し、処理401に
おいて「誤りあり」と判定されたことから、「DLC層
ヘッダ蓄積・入替部」は、処理302により蓄積してい
たフレームF(i+1)のヘッダH(i+l)を、フレ
ームF(i+3)のヘッダとして、ヘッダH(i+3)
と入れ替える(処理502)。
レームF(i+3)には誤りがなくならないと仮定す
る。またこのとき、フレームF(i+2)は「誤り検出
部2」に到着し、誤りなしと判定される(処理50
3)。図4のは、同図から一定時間経過後に、次の
(誤リがないと仮定する)フレームF(i+5)が「誤
り検出部1」に到着したときのものである。
り検出部1」において誤りなしと判定される(処理60
1)。また、このとき「DLC層ヘッダ蓄積・入替部」
にフレームF(i+4)が到着し、処理501において
「誤りなし」と判定されたことから、「DLC層ヘッダ
蓄積・入替部」は蓄積していたフレームF(i+1)の
ヘッダH(i+l)を破棄すると共に、フレームF(i
+4)のヘッダH(i+4)を「DLC層ヘッダ蓄積・
入替部」内部の記憶装置に蓄積する(処理602)。
「誤り検出部2」に到着し、「誤り検出部2」はフレー
ムF(i+3)に誤りありと判定した後、フレームF
(i+3)の再送制御の開始を「再送制御部」に通知す
る(処理603)。「再送制御部」は何らかの方法(従
来の方式を用いることで可)で、フレームF(i+3)
の再送制御を開始する。
に、次の(誤りがないと仮定する)フレームF(i+
6)が「誤り検出部1」に到着したときのものである。
このときフレームF(i+6)は、「誤り検出部1」に
おいて誤りなしと判定される(処理701)。
替部」にフレームF(i+5)が到着し、処理601に
おいて「誤りなし」と判定されたことから、「DLC層
ヘッダ蓄積・入替部」は蓄積していたフレームF(i+
4)のヘッダH(i+4)を破棄する。
(i+5)を「DLC層ヘッダ蓄積・入替部」内部の記
憶装置に蓄積する(処理702)。また、このとき、フ
レームF(i+4)は「誤り検出部2」に到着し、誤り
なしと判定される(処理703)。
レームの表示についてその区別を説明する図である。す
なわち、数字符号11はEthernetフレームF(i)、1
2は正しく受信したEthernetフレーム、13は誤りを含
むEthernetフレーム、14はDLC層のヘッダH(i)
を表している。
え、「誤り検出」「DLC層ヘッダの蓄積・入れ替え」
「誤り検出」の順にフレームの処理を行う受信機のDL
C層処理部について述べたが、本発明はこれに限定され
るものではない。
受信信号に誤りが検出されたときに、送信元に再送要求
を行う回数を減少させることができるので、再送制御動
作が抑制され、その結果、受信信号の誤りが多発するこ
とによる信号のスループットの低下を抑制することがで
きるという利点がある。
ある。
ある。
ある。
ある。
る。
ンク層の構造とヘッダにおける各フィールド値の特性を
示す図である。
ームのビットマップの例を示す図である。
理のステップ
Claims (4)
- 【請求項1】 受信信号について、誤りの有無を調べ、
誤りが検出されなかった受信信号列に含まれる制御用信
号列(ヘッダ)を記憶して、 受信信号に誤りが検出されたとき、該受信信号の制御用
信号列を、先に記憶した受信信号の制御用信号列と入れ
替えて受信信号と成し、該受信信号について誤りの有無
を調べ、 誤りが検出されなければ受信信号が正常に受信できたも
のとして処理を行い、 誤りが検出された場合には、誤り訂正処理を行うか、あ
るいは当該受信信号を破棄することを特徴とする再送制
御動作抑制方法。 - 【請求項2】 受信信号について、誤りの有無を調べ、
誤りが検出されなかった受信信号列に含まれる制御用信
号列(ヘッダ)を記憶するとき、 既に記憶されている制御用信号列を破棄する請求項1記
載の再送制御動作抑制方法。 - 【請求項3】 受信信号について、誤りの有無を調べる
第1の検査手段と、 該第1の検査手段による検査の結果、誤りが検出されな
かった受信信号列に含まれる制御用信号列(ヘッダ)
を、記憶する記憶装置と、 前記第1の検査手段による検査の結果、受信信号に、誤
りが検出されたとき、該受信信号の制御用信号列を、前
記記憶装置に記憶している受信信号の制御用信号列と入
れ替える手段と、 該制御用信号列を入れ替えた受信信号について誤りの有
無を調べる第2の検査手段と、 誤りが検出されなければ受信信号が正常に受信できたも
のとして処理を行い、誤りが検出された場合には、誤り
訂正処理を行うか、あるいは当該受信信号を破棄する手
段とを備えたことを特徴とする再送制御動作抑制装置。 - 【請求項4】 記憶装置が、誤りが検出されなかった受
信信号列に含まれる制御用信号列を、記憶するとき、 既に記憶されている制御用信号列があれば、これを破棄
する請求項3記載の再送制御動作抑制装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001178275A JP3801879B2 (ja) | 2001-06-13 | 2001-06-13 | 再送制御動作抑制方法および再送制御動作抑制装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002374228A true JP2002374228A (ja) | 2002-12-26 |
JP3801879B2 JP3801879B2 (ja) | 2006-07-26 |
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JP2001178275A Expired - Lifetime JP3801879B2 (ja) | 2001-06-13 | 2001-06-13 | 再送制御動作抑制方法および再送制御動作抑制装置 |
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