JP2007067532A - デジタル放送受信装置 - Google Patents

デジタル放送受信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007067532A
JP2007067532A JP2005247851A JP2005247851A JP2007067532A JP 2007067532 A JP2007067532 A JP 2007067532A JP 2005247851 A JP2005247851 A JP 2005247851A JP 2005247851 A JP2005247851 A JP 2005247851A JP 2007067532 A JP2007067532 A JP 2007067532A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scramble control
control flag
error
value
error correction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005247851A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4637688B2 (ja
Inventor
Yasuaki Takimoto
康明 瀧本
Masahiro Abukawa
雅浩 虻川
Kazuyuki Tanaka
一幸 田中
Shinji Akatsu
慎二 赤津
Susumu Oka
進 岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2005247851A priority Critical patent/JP4637688B2/ja
Publication of JP2007067532A publication Critical patent/JP2007067532A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4637688B2 publication Critical patent/JP4637688B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】 スクランブル制御フラグの誤り訂正を行うことにより画像や音声の安定した再生を行うことを可能にする。
【解決手段】 誤り訂正後のトランスポートストリームからデスクランブルの対象となるパケットを抽出する手段と、抽出されたパケットからスクランブル制御フラグを抽出する手段と、抽出されたパケットからエラーインジケータフラグを抽出する手段と、抽出されたエラーインジケータフラグの値に基づいて、対応するスクランブル制御フラグの正誤を判定し、正しいと判定されたスクランブル制御フラグを予測値として得る判定手段と、誤り訂正後のトランスポートストリームのスクランブル制御フラグを予測値で置換するスクランブル制御フラグ置換手段を備えた。
【選択図】 図1

Description

この発明は、デジタル放送のスクランブルがかけられたトランスポートストリームを正しくデスクランブルして映像や音声の番組を再生するデジタル放送受信装置に関するものである。
近年、わが国では地上波デジタル放送が開始されたが、この放送はMPEG(Moving Picture Expert Group)2の規格を適用した方式で行われている。このデジタル放送における送信データの構成は、図12に示すように、例えば一つのテレビ番組について考えた場合、送信装置側において、コンテンツである映像信号と音声信号をそれぞれ圧縮符号化してエレメンタリストリーム(Elementary Stream:ES)と呼ばれるデータ列をそれぞれ生成する。これらのESはお互いの同期をとるために、復号化時刻、表示時刻などの情報(タイムスタンプ)がヘッダに付加され可変長のパケットで構成されたパケッタサイズドエレメンタリストリーム(Packetized Elementary Stream:PES)となる。各PESのパケット(PESパケット)は、さらに細かい情報単位(188バイトの固定長)のTS(Transport Stream:トランスポートストリーム)パケットに分けられ、別途用意される他番組情報やデータ放送用データのTSパケットと共に所定の順序で配列して多重化され一本のビット列であるトランスポートストリーム(規格上ではMPEG2−TS、MPEG−TSと呼ばれている。以下、TSとする。)を構成する。なお、図13に示すように、TSパケットは同一のパケット形式で構成され、番組情報、番組内の映像や音声、 タイミング情報など、様々なデータが割り当てられる。
生成されたTSは、TSパケットごとに誤り訂正のためのRS(リードソロモン)符号が付加された後、携帯・移動受信向けサービスなどと組み合わせた階層伝送を行う場合には、それらのTSを含め階層に分割される。階層ごとのTSに対しては、並列処理により畳み込み符号化が行われ、キャリアの変調方式が指定されて階層合成される。階層合成後、インタリーブがかけられ、さらに受信装置のための同期再生用パイロット信号、制御信号が付加され、各搬送波にデータを割り付けるためにOFDM(直交周波数分割多重)フレームが構成される。その後、逆フーリエ変換演算によりOFDM信号が生成され、ガードインターバルが付加されて送信機に送られる。一方、受信装置では、図1で後述するような方法でTSが受信処理される。
ところで、デジタル放送では、著作権者とデジタルコンテンツの保護を目的としたコピー・ワンスという機能を受信装置側に持たせるため、あるいは有料化した番組を特定の視聴者だけに視聴可能とするため、スクランブルをかけたTSを送信するようにしている。送信装置では、スクランブルをかけていることの有無とデスクランブルするために用いる鍵(奇数鍵か偶数鍵)を判断する、2ビットのトランスポートスクランブル制御フラグ(transport_scrambling_control:以下、単に「スクランブル制御フラグ」とする。)を、図13に示すように、TSパケットのヘッダ部に付加して送信する。一方、受信装置では、受信したTSに対してデスクランブルを行うが、従来のデジタル放送受信装置では、このTSのデスクランブルを行う際、TSパケットのヘッダ部から抽出したスクランブル制御フラグの2bitの指示に従って、スクランブルの有無および手法を判断していた(例えば非特許文献1参照)。
「デジタル放送におけるアクセス制御方式 標準規格 ARIB STD−B25 4.1版」社団法人電波産業会、平成15年6月発行(「参考2 受信機本体機能仕様の解説」P196〜P225のうち、「1.受信装置の構成」P196−P197および「3.15.22(3)TSヘッダスクランブル制御フラグ/アダプテーションフィールドコントロール」P222」)
従来のデジタル放送受信装置では、以上のようにTSのデスクランブルを行っているが、スクランブル制御フラグに誤りが載ったTSパケットを受信した場合、本来とは異なったスクランブル状態とみなしてデスクランブルを行い、そのTSパケットのペイロード全体が正常にデスクランブルできず、スクランブル制御フラグ上の1〜2ビットの誤りが最大184バイトのペイロードに波及してしまい、画音の再生に影響を与えるという問題がある。このスクランブル制御フラグの誤り発生は、受信状態の悪い環境化、例えば移動体用のデジタル放送受信装置の受信環境で起こりやすい。
この発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、スクランブル制御フラグの誤り訂正を行うことにより画像や音声の安定した再生を行うことを可能にするデジタル放送受信装置を得ることを目的とする。
この発明に係るデジタル放送受信装置は、復調されたデジタル放送のトランスポートストリームの誤り訂正を行う誤り訂正手段とデスクランブルを行うデスクランブル手段の間にスクランブル制御ビット誤り訂正手段を設け、このスクランブル制御ビット誤り訂正手段は、誤り訂正手段から得られる誤り訂正後のトランスポートストリームからデスクランブルの対象となるパケットを抽出するデスクランブル対象パケット抽出手段と、抽出されたデスクランブルの対象となるパケットからスクランブルモードを識別するスクランブル制御フラグを抽出するスクランブル制御フラグ抽出手段と、抽出されたデスクランブルの対象となるパケットから当該パケット内のビットエラーの有無を表すエラーインジケータフラグを抽出するエラーインジケータフラグ抽出手段と、抽出されたエラーインジケータフラグの値に基づいて、対応するスクランブル制御フラグの正誤を判定し、正しいと判定されたスクランブル制御フラグを予測値として得る判定手段と、誤り訂正後のトランスポートストリームのスクランブル制御フラグを判定手段で得られたスクランブル制御フラグを予測値で置換してデスクランブル手段に出力するスクランブル制御フラグ置換手段とを備えたものである。
この発明によれば、スクランブル制御フラグに誤りがあった場合でも訂正することにより正常にデスクランブルを行うことができ、映像や音声の安定した再生を可能にする効果がある。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1から実施の形態6に共通なデジタル放送受信装置の機能構成を示すブロック図である。
図において、フロントエンド部100は、復調部110と誤り訂正部120から構成され、受信したRF信号からTSを得る手段である。OFDM復調部110は、選局により選択された受信チャンネルのRF信号をOFDM復調してTSを得る手段である。誤り訂正部120は、復調TSに対して誤り訂正符号を用いた伝送時に発生した誤り訂正を行う手段である。スクランブル制御ビット誤り訂正部200は、後述するがこの発明を構成するために設けられた機能部であり、フロントエンド部100で出力した誤り訂正後のTSの中のスクランブル制御フラグのフィールドに対して予測訂正を行う手段である。
MPEG処理部300は、デスクランブル部310、多重分離部320、デコーダ部330、分離制御部340、限定受信処理部350から構成され、選局情報に従って誤り訂正後のTSから映像、音声、データ放送、他番組などの情報を分離復号する手段である。デスクランブル部310は、限定受信処理部350から得られるデスクランブル情報に基づいて誤り訂正後のTSのデスクランブルを行う手段である。多重分離部320は、分離制御部340からの指示信号に基づいてデスクランブル後のTSから映像や音声などのストリーム、限定受信情報および番組特定情報を取り出す手段である。デコーダ部330は、分離されたストリームに対して伸長復号の処理を行って映像信号、音声信号、データ放送データなどを生成する手段である。分離制御部340は、選局情報と番組特定情報に基づいて分離部320への指示信号と限定受信処理部350への指示信号を得る手段である。限定受信処理部350は、分離制御部340からの指示信号と限定受信情報に基づいてデスクランブル情報を得る手段である。
ここで、限定受信情報と番組特定情報について説明する。
限定受信情報は、サービス(編成チャンネル)やイベント(番組)の視聴を制御する限定受信方式(Conditional Access System:CAS)を実現するためにTSパケットに付加されて送られてくる情報で、ECM(Entitlement Control Message:日本語では「共通情報」)およびEMM(Entitlement Management Message:日本語では「個別情報」)からなる。このうちECMは、デスクランブルを行う際に用いる関連情報のうちの番組情報、スクランブル鍵およびデスクランブル機能の制御(有効化/無効化)情報からなり、暗号化されている。EMMは、加入者ごとの契約情報やECMの暗号を解くための鍵情報(ワーク鍵)を含んだ情報である。
一方、番組特定情報(Program Specific Information:PSI)は、TSから所要の番組を選択するために必要な情報で、TSに含まれている番組と番組を構成している映像や音声ストリームなどの番組の要素との関係を表す4つのテーブル、PAT(Program Association Table:放送番組関連テーブル)、PMT(Program Map Table:放送番組マップテーブル))、NIT(Network Information Table:ネットワーク情報テーブル)、CAT(Conditional Access Table:限定受信テーブル)で構成されている。これらのテーブルはTSパケットにセクション形式でマッピングされて送られてくる。なお、PATは、多重の中の各サービスに対応するPMTのある場所(TSパケットのPID)を表すテーブルである。NITは、ネットワーク内のチャネル構成情報、それに対応する変調方式、ガードインターバルなどの情報が記述されたテーブルである。PMTは、番組を構成する画像や音声などの各符号化信号を伝送するTSパケットのPIDおよび有料放送の関連情報のうち共通情報(ECM)を伝送するTSパケットのPIDが記述されたテーブルである。CATは、個別情報(EMM)を伝送するTSパケットのPIDが記述されたテーブルである。
次にデジタル放送受信装置の一般的な動作について説明する。
図1において、OFDM復調部110では、選択された受信チャンネルのRF信号からSTが復調される。誤り訂正部120では、この復調されたTSに対して、誤り訂正符号を用いて伝送系で発生した誤り訂正が行われる。誤り訂正後のTSは、スクランブル制御ビット誤り訂正部200に入力され、後述する方法により、限定受信処理部350からのデスクランブル情報に基づいて該TS中のスクランブル制御フラグのフィールドの誤り訂正が行われる。スクランブル制御フラグ訂正後のTSはMPEG処理部300に出力される。MPEG処理部300のデスクランブル部310では、限定受信処理部350から与えられるデスクランブルPID表に基づいて、訂正後のTSに対してデスクランブルが行われる。多重分離部320では、分離制御部340からの指示に基づいて、デスクランブルされたTSから映像や音声などのストリームが分離される。多重分離部320で分離された映像や音声などのストリームはそれぞれのデコーダ部330で復号され、再生情報として出力される。
また、多重分離部320では、TSから限定受信情報および番組特定情報が分離される。なお、限定受信情報および番組特定情報は、TSがデスクランブルされていない場合でも、分離される。分離制御部340では、番組特定情報と、受信機にセットされたCASカードと呼ばれる、番組の視聴を制御するICカードとの交信で得られる選局情報に基づいて、限定受信の対象となるTSパケットを分類し、そのPID(Packet Identifier:パケット識別子)を抽出して多重分離部320へ対象TSパケットを分離する指示を与える。また、分離制御部340は限定受信の対象となるPIDを限定受信処理部350に与える。限定受信処理部350では、分離制御部340から得られた限定受信の対象となるPIDと多重分離部320からの限定受信情報に基づいて、デスクランブルの対象となるPIDのデスクランブルPID表とデスクランブル鍵をデスクランブル情報として得る。
図2はこの発明の実施の形態1から実施の形態3に係るスクランブル制御ビット誤り訂正部の機能構成を示すブロック図である。
デスクランブル対象パケット抽出部201は、誤り訂正後のTSから、限定受信処理部350から提示されるデスクランブルPID表中に含まれるPIDを持つTSパケットを抽出する手段である。スクランブル制御フラグ抽出部202は、入力されたデスクランブル対象TSパケットから、そのスクランブル制御フラグのフィールドを抽出する手段である。エラーインジケータフラグ抽出部203は、入力されるデスクランブル対象TSパケットから、そのトランスポートエラーインジケータフラグ(transport_error_indicator:以下、単に「エラーインジケータフラグ」とする。)のフィールドを抽出する手段である。ここで、スクランブル制御フラグは、TSパケットのぺイロードのスクランブルモードを識別するのに使用する領域で、その値が‘00’の場合「スクランブルなし」、‘01’の場合「未定義」、‘10’の場合「偶数鍵」、‘11’の場合「奇数鍵」を指定している。一方、エラーインジケータフラグは、図13に示すようにTSパケットヘッダに付加されて送られており、TSパケット内のビットエラーの有無を示し、誤り訂正部120で訂正不可能な誤りが検出された際に‘1’にセットされる。
判定部205は、後述の手順に従って、抽出されたエラーインジケータフラグの値に基づいて、対応するスクランブル制御フラグの正誤を判定し、誤りがないスクランブル制御フラグの予測値を得る手段である。バッファ204は、入力された誤り訂正後のTSに、判定部205がスクランブル制御フラグ予測値を得るまでの処理時間に対応した遅延量を与える手段である。スクランブル制御フラグ置換部206は、遅延後のTS中のスクランブル制御フラグのフィールドを、判定部205で得られたスクランブル制御フラグの予測値で置換する手段である。
図2において、スクランブル制御ビット誤り訂正部の動作を説明する。
デスクランブル対象パケット抽出部201では、入力された誤り訂正後のTSから、限定受信処理部350が提示するデスクランブルPID表中に含まれたPIDを持ったTSパケットが抽出され、スクランブル制御フラグ抽出部202およびエラーインジケータフラグ抽出部203のそれぞれに出力される。スクランブル制御フラグ抽出部202では、デスクランブル対象パケット抽出部201で抽出されたTSパケットのTSパケットヘッダにあるスクランブル制御フラグのフィールドが抽出され、判定部205に出力される。また、トランスポートエラーインジケータ抽出部203では、上記TSパケットヘッダにあるエラーインジケータフラグのフィールドが抽出され、判定部205に出力される。判定部205では、後述の処理手順に従い、抽出されたエラーインジケータフラグの値によって対応するスクランブル制御フラグの正誤を判定し、正しいと判定されたスクランブル制御フラグを予測値としてスクランブル制御フラグ置換部206に出力する。スクランブル制御ビット誤り訂正部200に入力される誤り訂正後のTSは、バッファ204にも入力され、判定部205で得られたスクランブル制御フラグの予測値とタイミングが揃うように遅延されてスクランブル制御フラグ置換部206に与えられる。スクランブル制御フラグ置換部206では、遅延されたTSに対して、そのスクランブル制御フラグのフィールドを判定部205で得られたスクランブル制御フラグの予測値で置換する。スクランブル制御フラグが置換されたTSは、MPEG処理部300のデスクランブル部310に出力され、デスクランブルされる。
図3はこの発明の実施の形態1に係る判定部の動作手順を示すフローチャートである。
判定部205の動作は、TSパケットごとのスクランブル制御フラグとエラーインジケータフラグの抽出結果に対して行われる。抽出されたスクランブル制御フラグが入力された後(ステップST101)、エラーインジケータフラグが入力される(ステップST102)。エラーインジケータフラグの入力値からスクランブル制御フラグの入力値のエラーの有無を判定する(ステップST103)。エラーインジケータフラグの入力値が‘0’(エラー無)の場合には、スクランブル制御フラグは正常値とみなして保存する(ステップST104)。この場合、前の保存値があるときは、上記新しいスクランブル制御フラグの入力値で置き換えることになる。一方、エラーインジケータフラグの入力値が‘1’(エラー有)の場合には、スクランブル制御フラグはエラー有とみなし、前の保存値を変更しない。次に、保存値であるスクランブル制御フラグの正常値をスクランブル制御フラグの予測値とし(ステップST105)、この予測値をスクランブル制御フラグ置換部206に出力する(ステップST106)。
以上のように、この実施の形態1によれば、判定部205において、TSパケットごとに、エラーインジケータフラグの値に基づいてスクランブル制御フラグの誤りの有無を判定し、誤りがないと判定した場合にはそのスクランブル制御フラグの値を保存し、また誤りがあるとみなされた場合には保存値は変更せず、保存値をスクランブル制御フラグの予測値として用いてTS中のスクランブル制御フラグのフィールドを置き換えるようにしたので、スクランブル制御フラグに誤りがあった場合でも訂正することにより正常にデスクランブルを行うことができ、映像や音声の安定した再生を行うことが可能になる。
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2に係る判定部の動作手順を示すフローチャートである。図において、実施の形態1の図3と同じ処理については同一のステップ符号を付して示し、原則としてその説明は省略する。
この実施の形態2の判定部205の動作は次のように入力部と出力部の2段階に分けられる。入力部のステップST101〜ST103では、実施の形態1と同様の処理が行われる。ステップST103の判定で、エラーインジケータフラグの入力値が‘0’(エラー無し)の場合、対応するスクランブル制御フラグを正常値とみなして保存していくが、保存値が一定数以上となった場合には最も古い保存値は破棄し(ステップST201)、今回のスクランブル制御フラグの入力値とその入力時刻を新たに保存する(ステップST202)。一方、ステップST103の判定で‘1’(エラー有り)の場合には保存値は変更しない。
次に、出力部の処理は入力部の動作終了の一定時間経過後に行う。この間に保存値の蓄積は進んでいる。一定時間後において、スクランブル制御フラグの保存値のうち、入力部の動作時の今回の入力時刻に最も近い保存値を選択し(ステップST203)、この選択された保存値を今回のスクランブル制御フラグの予測値とする(ステップST204)。この予測値をスクランブル制御フラグ置換部206に出力する(ステップST106)。
以上のように、この実施の形態2によれば、判定部205において、TSパケットごとにエラーインジケータフラグの値に基づいてスクランブル制御フラグの誤りの有無を判定し、誤りがない場合にはそのスクランブル制御フラグの値を一定数になるまで保存しておき、一方、誤りがあるとみなされた場合には保存値の変更は行わず、今回の判定時において、当該判定時の前後で最も近い時刻の保存値を選択してスクランブル制御フラグの予測値として用いてTS中のスクランブル制御フラグのフィールドを置き換えるようにしたので、スクランブル制御フラグに誤りがあった場合でも訂正することにより正常にデスクランブルを行うことができ、映像や音声の安定した再生を行うことが可能になる。
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3に係る判定部の動作手順を示すフローチャートである。図において、実施の形態2の図4と同じ処理については同一のステップ符号を付して示し、原則としてその説明は省略する。
この実施の形態3の判定部205の動作も、入力部と出力部の2段階に分けられ、出力部の動作は入力部の動作終了の一定時間経過後に行われる。入力部の動作は、上記実施の形態2の入力部と同じなので、説明を省略する。一方、出力部では、前回の判定処理で得たスクランブル制御フラグの予測値をx0へ設定してき、本動作に対応する入力部の動作時の今回の入力時刻に対し、該入力時刻以前(※境界含む)の最近傍保存値をx1へ設定し、また該入力時刻以降(※境界含む)の最近傍保存値をx2へ設定する(ステップST301)。次に、x1とx2の値の一致を判定する(ステップST302)。一致している場合は、該入力にはエラーがないか、該入力の前後のエラーのない入力値が一致するため、x1を予測値xへ設定する(ステップST306)。一方、ステップST302の判定で、x1とx2の値が一致しない場合は、該入力にエラーがあり、かつ該入力前後のエラーのないスクランブル制御フラグの値に変化があるとして、該入力の入力時刻をt、保存されている予測値x0の変化時刻をt0、保存されている予測値x0の平均変化時間をΔtと設定する(ステップST303)。次に、t0+Δt>tの判定を行い(ステップST304)、真ならばx1を予測値xへ設定し(ステップST306)、偽ならばx2を予測値xに設定する(ステップST305)。
次に、ステップST305とST306で設定された予測値xについて保存されている予測値x0との一致を判定する(ステップST307)。一致しない場合は保存されている予測値x0の平均変化時間Δtをw(t−t0)+(1−w)Δtで更新し(ステップST308)、保存されている予測値変化時刻t0をtで更新する(ステップST309)。ただし、0≦w≦1とする。一方、ステップST307の判定において、予測値xと前回の予測値x0が一致の場合には、上記両保存値の更新は行わない。次に、予測値xを今回のスクランブル制御フラグの予測値としてスクランブル制御フラグ置換部206に出力する(ステップST106)。
以上のように、この実施の形態3によれば、判定部205において、TSパケットごとにエラーインジケータフラグの値に基づいてスクランブル制御フラグの誤りの有無を判定し、誤りがないと判定した場合にはそのスクランブル制御フラグの値を一定数になるまで保存しておき、一方、誤りがあるとみなされた場合には保存値の変更は行わず、今回の判定時において、当該判定時の前後で最も近い時刻の保存値を選択し、当該選択した保存値の前後で変化がないときは当該選択した値をスクランブル制御フラグの予測値とし、また、当該選択した保存値の前後で変化があるときは過去の予測値の平均変化時間を基準にスクランブル制御フラグの予測値を決定してTS中のスクランブル制御フラグのフィールドを置き換えるようにしたので、今回保存したスクランブル制御フラグの値が誤っている可能性がある場合にも過去の予測値の平均変化時間を用いることで予測訂正を行うことができるため、常に正常にデスクランブルを行うことができ、映像や音声の安定した再生を行うことが可能になる。
実施の形態4.
図6はこの発明の実施の形態4に係るスクランブル制御ビット誤り訂正部の機能構成を示すブロック図である。図において、図2と同一の機能を持つ部分には同一符号を付し、原則として説明を省略する。
この実施の形態4の判定部255は、抽出されたスクランブル制御フラグとエラーインジケータフラグおよびECM(共通情報)に基づいて、後述の動作手順に従った判定を行ってスクランブル制御フラグの予測値を得る手段である。
図7および図8は判定部255の入力部および出力部それぞれの動作手順を示すフローチャートである。この実施の形態4の判定部255の動作も、入力部と出力部の2段階に分けられ、出力部の動作は入力部の動作終了の一定時間経過後に行われる。
図7において、入力部の前半の動作であるステップST101〜ST103、ST201、ST202は、図4に示す実施の形態2の入力部の動作と同じなので、原則として説明を省略する。ステップST202で、スクランブル制御フラグの入力値と入力時刻が保存された後、入力部にECMを入力する(ステップST401)。前に受信し保存したECM(特にスクランブル鍵)の保存値とスクランブル制御フラグの入力値を比較し(ステップST402)、異なる場合、ECMの変化時間を計算し(ステップST403)、ECMの今回の入力値と入力時刻と変化時間を保存する(ステップST404)。
図8において、出力部の動作は、実施の形態3の図5に示す出力部の動作のうち、ステップST303をST406に置き換えたものである。他のステップは同じなので、原則として説明を省略する。
ステップST302において、入力部の動作時の入力時刻に対し、該時刻以前の最近傍保存値xと、該時刻以降の最近傍保存値x2の値の一致を判定しているが、ステップST406では、一致しない場合は該入力にエラーがあり、かつ該入力前後のエラーのないスクランブル制御フラグの値に変化があるとして、該入力の入力時刻をt、保存されている予測値X0の変化時刻をt0、入力部のステップST406で保存されたECMの変化時間をΔtに設定する。したがって、ステップST304では、前回保存された予測値X0の変化時刻t0とECMの変化時間Δtの和が今回の入力値の入力時刻tより大きいかを判定することになる。
以上のように、この実施の形態4によれば、判定部255において、誤りがないと判定した場合にはそのスクランブル制御フラグの値を一定数になるまで保存しておくと共に、ECMの変化時間を保存しておき、一方、誤りがあるとみなされた場合には保存値の変更は行わず、今回の判定時において、当該判定時の前後で最も近い時刻の保存値を選択し、当該選択した保存値の前後の保存値に変化がないときには当該選択した値をスクランブル制御フラグの予測値とし、また、当該選択した保存値の前後で変化があるときは保存されているECMの変化時間を基準にスクランブル制御フラグの予測値を決定するようにしたので、今回保存したスクランブル制御フラグが誤っている可能性がある場合にも過去のECM変化周期を基準にすることで予測訂正を行うことができため、正常にデスクランブルを行うことができ、映像や音声の安定した再生を行うことが可能になる。
実施の形態5.
図9はこの発明の実施の形態5に係るスクランブル制御ビット誤り訂正部の機能構成を示すブロック図である。
図9において、鍵選択部211は、入力された誤り訂正後のTSのPIDが限定受信処理部350からのデスクランブルPID表に含まれる場合に、限定受信処理部350からの鍵情報の中から該PIDに対応するスクランブル鍵を選択し、奇数鍵および偶数鍵の2種類のデスクランブル鍵を得る手段である。単体デスクランブラ212は、奇数鍵および偶数鍵を用いてそれぞれ誤り訂正後のTSをデスクランブルして鍵に対応したデスクランブル後のTSを得る手段である。エラーカウンタ213は、誤り訂正後のTSとデスクランブル後のTSのそれぞれをデコードし、所定の時間範囲内のストリームエラーを計数してそれぞれのエラーカウント値を得る手段である。ここで、ストリームエラーとは、例えばSectionのCRC(Cyclic Redundancy Check)エラー、PESのフォーマットエラー、映像や音声のデコードエラーである。エラーカウンタ判定部214は、エラーカウント値の各々を比較し、エラーカウント値が最小となるスクランブル制御フラグの値を予測値として得る手段である。エラーカウンタ判定遅延バッファ215は、エラーカウンタ213およびエラーカウンタ判定部214によるスクランブル制御フラグの予測値の抽出処理時間に対応する遅延量を誤り訂正後のTSに与える手段である。
次に動作について説明する。
図9において、誤り訂正後のTS、鍵情報およびデスクランブルPID表が入力されると、鍵選択部211では、誤り訂正後のTSのPIDが限定受信処理部350から提示されたデスクランブルPID表に含まれる場合に、限定受信処理部350から提示さる鍵情報の中から該PIDに対応する鍵を選択し、奇数鍵および偶数鍵の2種類のスクランブル鍵を出力する。得られた奇数鍵および偶数鍵はそれぞれの単体デスクランブラ212に入力され、各鍵を用いて誤り訂正後のTSをデスクランブルし、各鍵に対応したデスクランブル後のTSを得る。それぞれのエラーカウンタ213では、誤り訂正後のTSおよび各鍵に対応したデスクランブル後のTSをデコードした後、所定の時間範囲内のストリームエラーを計数し、それぞれの対応したエラーカウント値を得る。エラーカウンタ判定部214では、各エラーカウント値を比較し、エラーカウント値が最小となるスクランブル制御フラグの値を得て、予測値としてTSヘッダスクランブル制御フラグ置換部206に出力する。また、誤り訂正後のTSは、エラーカウンタ判定遅延バッファ215に入力され、エラーカウンタ213およびエラーカウンタ判定部214によるスクランブル制御フラグの予測値の抽出処理時間分と等しい遅延量が与えられ、スクランブル制御フラグ置換部206に出力される。スクランブル制御フラグ置換部206では、遅延TSとスクランブル制御フラグ予測値がタイミングを合わせて入力されるので、遅延TS中のスクランブル制御フラグのフィールドを該予測値で置換する。
以上のように、この実施の形態5によれば、誤り訂正後のTSについて、2種類のスクランブル鍵のそれぞれに基づいてデスクランブルを行い、誤り訂正後のTSと奇数鍵および偶数鍵によるデスクランブル後の3通りのストリームのそれぞれに対してエラーカウント値を得、これらエラーカウント値が最小になるスクランブル制御フラグの予測値を生成して、この予測値で誤り訂正後のTSのスクランブル制御フラグのフィールドを置換するようにしたので、スクランブル制御フラグに誤りがあった場合でも訂正することにより正常にデスクランブルを行うことができ、映像や音声の安定した再生を行うことが可能になる。
実施の形態6.
図10はこの発明の実施の形態6に係るスクランブル制御ビット誤り訂正部の機能構成を示すブロック図である。図10において、上記各実施の形態で使用した機能部分と同じ構成部分には同一符号を付し、原則としてその説明は省略する。
スクランブル制御フラグ仮予測部260は、上記実施の形態1から実施形態4のいずれかのスクランブル制御ビット誤り訂正部200と同様の構成を持ち、その判定部205(または255)で得られる出力をスクランブル制御フラグの仮予測値として得る手段である。バッファ204は、TSヘッダスクランブル制御フラグ仮予測部260の処理時間に対応する遅延量を誤り訂正後のTSに与える手段である。ストリーム候補生成部261は、スクランブル制御フラグ仮予測部260からの仮予測値がスクランブル状態を示す場合を抽出し、該抽出系列の変化点を前後にずらして複数個のスクランブル制御フラグ系列候補を得、遅延TSおよび両鍵によるデスクランブルしたTSから各系列候補それぞれに対応するストリーム候補を得る手段である。
エラーカウンタ判定部214は、エラーカウンタ213から入力された複数のエラーカウント値の中から最小のエラーカウント値を判定する手段である。選択部262は、ストリーム候補生成部261で得られた複数のストリーム候補の中からエラーカウンタ判定部214で判定された最小のエラーカウント値に対応するものを最終のストリーム候補として選択し、そのスクランブル制御フラグの値を予測値として得る手段である。エラーカウンタ判定遅延バッファ225は、ストリーム候補生成部261と選択部262によるスクランブル制御フラグの予測値の抽出処理時間に対応する遅延量を、バッファ204の遅延TSに対してさらに与える手段である。
次に動作について説明する。
ストリーム候補生成部261には、バッファ204からの遅延TS、単体デスクランブラ212からの両鍵に対応したデスクランブル後のTS、および実施の形態1から実施の形態4で説明したいずれかのスクランブル制御ビット誤り訂正部200と同じ方法で得られたスクランブル制御フラグの仮予測値が入力される。ストリーム候補生成部261では、仮予測値がスクランブル状態を示す場合の値を抽出し、抽出系列の変化点を前後にずらして複数個のスクランブル制御フラグ系列候補を得、誤り訂正後の遅延トランスポートストリームおよび各鍵に対応したデスクランブル後のトランスポートストリームから該系列候補それぞれに対応するストリーム候補を得る。エラーカウンタ213では、これらの各ストリーム候補をデコードした後、所定の時間範囲内のストリームエラーを計数する。それぞれに対応するエラーカウント値はエラーカウンタ判定部214において比較され、最小のエラーカウント値が判定抽出される。選択部262では、ストリーム候補生成部261で得られたストリーム候補の中から最小のエラーカウント値に対応するストリーム候補を選択し、その選択されたストリーム候補のスクランブル制御フラグの値を最終の予測値としてスクランブル制御フラグ置換部206に出力する。スクランブル制御フラグ置換部206では、エラーカウンタ判定遅延バッファ225からの遅延TS中のスクランブル制御フラグのフィールドを該予測値で置換し、デスクランブル部310に出力する。
以上のように、この実施の形態6によれば、誤り訂正後のTSについて2種類のスクランブル鍵のそれぞれに基づいてデスクランブルを行い、誤り訂正後のTSと奇数鍵および偶数鍵によるデスクランブル後の3通りのストリームのそれぞれからスクランブル制御フラグ仮予測部260から得られる仮予測値の変化点に応じて複数個のストリーム候補を得、これらストリーム候補エラーカウント値を評価することで最も良いスクランブル制御フラグの予測値候補を選択するようにしたので、実施の形態1から実施の形態4で得られるスクランブル制御フラグの訂正結果に対して精度を高めることができる。
実施の形態7.
図11はこの発明の実施の形態7によるデジタル放送受信装置の機能構成を示すブロック図である。図において、図1の構成に相当する部分には同一符号を付し、原則としてその説明を省略する。この実施の形態7では、スクランブル制御ビット誤り訂正部200とMPEG処理部300の間に再誤り訂正部400を新たに設けている。
再誤り訂正部400は、スクランブル制御ビット誤り訂正部200からのTSを誤り訂正部120からの誤り訂正符号情報を用いて訂正する手段である。
次に動作について説明する。
スクランブル制御ビット誤り訂正部200において、上記各実施の形態で説明したいずれかの処理により、誤り訂正部120からの誤り訂正後のTSに対して、そのスクランブル制御フラグのフィールドがスクランブル制御フラグの予測値で置換されるが、この処理後のTSは再誤り訂正部400に出力される。再誤り訂正部400では、前段の誤り訂正部120から得られる誤り訂正符号情報を用いて該TSを再訂正し、MPEG処理部300に出力する。
以上のように、この実施の形態7によれば、スクランブル制御ビット誤り訂正によってスクランブル制御フラグのフィールドの予測訂正が行われたTSに対して、復調後と同様の誤り訂正符号を用いて再度訂正を行うようにしたので、スクランブル制御フラグの訂正に加え、伝送系で発生するデータの誤りを訂正する精度を従来よりも高めることができる。
この発明の実施の形態1から実施の形態6によるデジタル放送受信装置の機能構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1から実施の形態3に係るスクランブル制御ビット誤り訂正部の機能構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る判定部の動作手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る判定部の動作手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3に係る判定部の動作手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態4に係るスクランブル制御ビット誤り訂正部の機能構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態4に係る判定部の入力部の動作手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態4に係る判定部の出力部の動作手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態5に係るスクランブル制御ビット誤り訂正部の機能構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態6に係るスクランブル制御ビット誤り訂正部の機能構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態7によるデジタル放送受信装置の機能構成を示すブロック図である。 トランスポートストリームの構成を示す説明図である。 TSパケットの構成を示す説明図である。
符号の説明
200 スクランブル制御ビット誤り訂正部、100 フロントエンド部、110 復調部、120 誤り訂正部、300 MPEG処理部、310 デスクランブル部、320 多重分離部、330 デコーダ部、340 分離制御部、350 限定受信処理部、201 デスクランブル対象パケット抽出部、202 スクランブル制御フラグ抽出部、203 エラーインジケータフラグ抽出部、204 バッファ、205,255 判定部、206 スクランブル制御フラグ置換部、211 鍵選択部、212 単体デスクランブラ、213 エラーカウンタ、214 エラーカウンタ判定部、215,225 エラーカウンタ判定遅延バッファ、260 スクランブル制御フラグ仮予測部、261 ストリーム候補生成部、262 選択部、400 再誤り訂正部。

Claims (8)

  1. 復調されたデジタル放送のトランスポートストリームの誤り訂正を行う誤り訂正手段とデスクランブルを行うデスクランブル手段の間にスクランブル制御ビット誤り訂正手段を設け、
    前記スクランブル制御ビット誤り訂正手段は、
    前記誤り訂正手段から得られる誤り訂正後のトランスポートストリームからデスクランブルの対象となるパケットを抽出するデスクランブル対象パケット抽出手段と、
    抽出されたデスクランブルの対象となるパケットからスクランブルモードを識別するスクランブル制御フラグを抽出するスクランブル制御フラグ抽出手段と、
    前記抽出されたデスクランブルの対象となるパケットから当該パケット内のビットエラーの有無を表すエラーインジケータフラグを抽出するエラーインジケータフラグ抽出手段と、
    抽出されたエラーインジケータフラグの値に基づいて、対応するスクランブル制御フラグの正誤を判定し、正しいと判定されたスクランブル制御フラグを予測値として得る判定手段と、
    前記誤り訂正後のトランスポートストリームのスクランブル制御フラグを前記判定手段で得られたスクランブル制御フラグを予測値で置換して前記デスクランブル手段に出力するスクランブル制御フラグ置換手段とを備えたことを特徴とするデジタル放送受信装置。
  2. 判定手段は、誤りがないと判定した場合にはそのスクランブル制御フラグの値を前の保存値と置き換えて保存し、また誤りがあるとみなされた場合には保存値は変更せず、保存値を常にスクランブル制御フラグ置換手段で置換するスクランブル制御フラグの予測値として出力することを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信装置。
  3. 判定手段は、誤りがないと判定した場合にはそのスクランブル制御フラグの値一定数になるまでを保存し、一方、誤りがあるとみなされた場合には保存値の変更は行わず、今回の判定時において、当該判定時の前後で最も近い時刻の保存値を選択してスクランブル制御フラグの予測値としてスクランブル制御フラグ置換手段出力することを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信装置。
  4. 判定手段は、誤りがないと判定した場合にはそのスクランブル制御フラグの値を一定数になるまで保存しておき、一方、誤りがあるとみなされた場合には保存値の変更は行わず、今回の判定時において、当該判定時の前後で最も近い時刻の保存値を選択し、当該選択した保存値の前後で変化がないときは当該選択した値をスクランブル制御フラグの予測値とし、また、当該選択した保存値の前後で変化があるときは過去の予測値の平均変化時間を基準にスクランブル制御フラグの予測値を決定してスクランブル制御フラグ置換手段に出力することを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信装置。
  5. 判定手段は、誤りがないと判定した場合にはそのスクランブル制御フラグの値を一定数になるまで保存しておくと共に、共通情報の変化時間を保存しておき、一方、誤りがあるとみなされた場合には保存値の変更は行わず、今回の判定時において、当該判定時の前後で最も近い時刻の保存値を選択し、当該選択した保存値の前後の保存値で変化がないときは当該選択した値をスクランブル制御フラグの予測値とし、また、当該選択した保存値の前後で変化があるときは保存されている共通情報の変化時間を基準にスクランブル制御フラグの予測値を決定してスクランブル制御フラグ置換手段に出力することを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信装置。
  6. 復調されたデジタル放送のトランスポートストリームの誤り訂正を行う誤り訂正手段とデスクランブルを行うデスクランブル手段の間にスクランブル制御ビット誤り訂正手段を設け、
    前記スクランブル制御ビット誤り訂正手段は、
    前記誤り訂正手段からの誤り訂正後のトランスポートストリームに対応する奇数鍵と偶数鍵の2種類のデスクランブル鍵を選択する鍵選択手段と、
    前記奇数鍵および偶数鍵を用いて前記誤り訂正後のトランスポートストリームをデスクランブルし、各鍵に対応したデスクランブル後のトランスポートストリームを得る単体デスクランブラ手段と、
    前記誤り訂正後のトランスポートストリームおよび各鍵に対応したデスクランブル後のトランスポートストリームのそれぞれをデコードした後、所定の時間範囲内のストリームエラーについて計数してそれぞれに対応したエラーカウント値を得るエラーカウンタ手段と、
    各エラーカウント値を比較し、最小となるエラーカウント.値に対応するスクランブル制御フラグの値をスクランブル制御フラグの予測値として得るエラーカウンタ判定手段と、
    前記誤り訂正後のトランスポートストリームのスクランブル制御フラグを前記エラーカウンタ判定手段で得られたスクランブル制御フラグの予測値で置換して前記デスクランブル手段に出力するスクランブル制御フラグ置換手段とを備えたことを特徴とするデジタル放送受信装置。
  7. 復調されたデジタル放送のトランスポートストリームの誤り訂正を行う誤り訂正手段とデスクランブルを行うデスクランブル手段の間にスクランブル制御ビット誤り訂正手段を設け、
    前記スクランブル制御ビット誤り訂正手段は、
    請求項1から請求項5のうちのいずれかい1項に記載のデスクランブル対象パケット抽出手段、エラーインジケータフラグ抽出手段、スクランブル制御フラグ抽出手段および判定手段から成り、当該判定手段で得られるスクランブル制御フラグの予測値を仮予測値として出力するスクランブル制御フラグ仮予測手段と、
    前記誤り訂正手段からの誤り訂正後のトランスポートストリームに対応する奇数鍵と偶数鍵の2種類のデスクランブル鍵を選択する鍵選択手段と、
    前記奇数鍵および偶数鍵を用いて前記誤り訂正後のトランスポートストリームをデスクランブルし、各鍵に対応したデスクランブル後のトランスポートストリームを得る単体デスクランブラ手段と、
    前記スクランブル制御フラグ仮予測手段から仮予測値がスクランブル状態を示す場合を抽出し、該抽出系列の変化点を前後にずらして複数個のスクランブル制御フラグ系列候補を得、前記誤り訂正後のトランスポートストリームおよび各鍵に対応したデスクランブル後のトランスポートストリームから各系列候補それぞれに対応するストリーム候補を得るストリーム候補生成手段と、
    得られたストリーム候補のそれぞれをデコードした後、所定の時間範囲内のストリームエラーを計数してそれぞれに対応したエラーカウント値を得るエラーカウンタ手段と、
    各エラーカウント値の中から最小のエラーカウント値を判定するエラーカウンタ判定手段と、
    複数のストリーム候補の中から判定された最小のエラーカウント値に対応する最終のストリーム候補を選択し、そのストリーム候補のスクランブル制御フラグの値を予測値として得る選択手段と、
    前記誤り訂正後のトランスポートストリームのスクランブル制御フラグを前記選択手段で得られたスクランブル制御フラグの予測値で置換して前記デスクランブル手段に出力するスクランブル制御フラグ置換手段とを備えたことを特徴とするデジタル放送受信装置。
  8. スクランブル制御ビット誤り訂正手段とデスクランブル手段の間に、スクランブル制御フラグが訂正されたトランスポートストリームに対し再度誤り訂正符号による訂正を行う再誤り訂正手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれか1項記載のデジタル放送受信装置。
JP2005247851A 2005-08-29 2005-08-29 デジタル放送受信装置 Expired - Fee Related JP4637688B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005247851A JP4637688B2 (ja) 2005-08-29 2005-08-29 デジタル放送受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005247851A JP4637688B2 (ja) 2005-08-29 2005-08-29 デジタル放送受信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007067532A true JP2007067532A (ja) 2007-03-15
JP4637688B2 JP4637688B2 (ja) 2011-02-23

Family

ID=37929282

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005247851A Expired - Fee Related JP4637688B2 (ja) 2005-08-29 2005-08-29 デジタル放送受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4637688B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011024405A1 (ja) * 2009-08-25 2011-03-03 パナソニック株式会社 データ処理装置及びデータ処理方法
JP2016116065A (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 日本放送協会 受信機、送信機、及びコンテンツの受信方法
JP2017073778A (ja) * 2016-10-07 2017-04-13 智慧行動傳播科技股▲分▼有限公司 再生管理装置、再生管理方法、再生管理プログラム、コンテンツ受信システムおよびコンテンツ配信システム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000134110A (ja) * 1998-10-23 2000-05-12 Sony Corp データ伝送装置および伝送方法
JP2001024698A (ja) * 1999-07-02 2001-01-26 Mitsubishi Electric Corp 復号化装置及び復号化方法
JP2002374228A (ja) * 2001-06-13 2002-12-26 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 再送制御動作抑制方法および再送制御動作抑制装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000134110A (ja) * 1998-10-23 2000-05-12 Sony Corp データ伝送装置および伝送方法
JP2001024698A (ja) * 1999-07-02 2001-01-26 Mitsubishi Electric Corp 復号化装置及び復号化方法
JP2002374228A (ja) * 2001-06-13 2002-12-26 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 再送制御動作抑制方法および再送制御動作抑制装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011024405A1 (ja) * 2009-08-25 2011-03-03 パナソニック株式会社 データ処理装置及びデータ処理方法
JP2016116065A (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 日本放送協会 受信機、送信機、及びコンテンツの受信方法
JP2017073778A (ja) * 2016-10-07 2017-04-13 智慧行動傳播科技股▲分▼有限公司 再生管理装置、再生管理方法、再生管理プログラム、コンテンツ受信システムおよびコンテンツ配信システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4637688B2 (ja) 2011-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10136169B2 (en) Digital broadcasting receiver and method for controlling the same
US7391866B2 (en) Broadcast apparatus and reception apparatus for providing a storage service by which scrambled content is stored and descrambled using scrambling key list
US20080259962A1 (en) Contents reproducing apparatus
US20100250928A1 (en) Content data, transmitting apparatus, receiving apparatus and decoding method
US20080279272A1 (en) Contents reproducing apparatus
WO2004068857A1 (ja) データ処理装置及び方法、ならびに、ディジタル放送受信機
JP2020053887A (ja) 放送システム、受信装置、送信装置、制御方法、及びプログラム
US7796599B2 (en) Multiplexing and demultiplexing apparatus for delivering MPEG-2 TS packet error signal through cablecard interface and multiplexing and demultiplexing method using the same
US10194196B2 (en) Decoding device, reception device, transmission device, transmission/reception system, decoding method, and storage medium having decoding program stored therein
US8726318B2 (en) Multimedia information receiving apparatus
US8300821B2 (en) Digital broadcasting system and method of processing data in digital broadcasting system
US7839925B2 (en) Apparatus for receiving packet stream
JP4637688B2 (ja) デジタル放送受信装置
JP2020005311A (ja) 受信機器、および復号・提示方法
US20060239378A1 (en) Method and apparatus for determining transmitter identification information in terrestrial digital multimedia broadcasting system
KR20090031318A (ko) 디지털 방송 수신기 및 그 제어 방법
KR100864715B1 (ko) 디지털 방송 수신 장치 및 그의 스크램블 채널 판단 방법
JP2011049667A (ja) データ処理装置及びデータ処理方法
JP2007235650A (ja) チューナモジュールおよび放送受信装置
JP3975473B2 (ja) 信号処理装置及び信号処理方法、並びに情報記録媒体
JP4786619B2 (ja) 録画装置
JP2006033252A (ja) 番組表示装置
KR101276343B1 (ko) 신호 수신 장치 및 방법
JP2012175260A (ja) 多重放送受信機
JP2012249073A (ja) 復号化装置、符号化装置、符号化復号化システム、デスクランブラ、スクランブラ、及びそれらの方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071004

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080620

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100803

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100915

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101116

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101124

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131203

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees