JP2002372890A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置

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JP2002372890A
JP2002372890A JP2001181281A JP2001181281A JP2002372890A JP 2002372890 A JP2002372890 A JP 2002372890A JP 2001181281 A JP2001181281 A JP 2001181281A JP 2001181281 A JP2001181281 A JP 2001181281A JP 2002372890 A JP2002372890 A JP 2002372890A
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driving
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Hidekazu Tominaga
英和 富永
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着温調起動時の比較的大きなトルクを見越
した余裕のある大きな出力を有するDCモータユニット
を選定することなく、適正な出力の小型で安価なDCモ
ータユニットを用いた装置を提供すること。 【解決手段】 定着ローラと加圧ローラによって形成さ
れるニップに未定着画像が形成された記録紙を導入して
挟持搬送することで記録紙に未定着画像を定着する定着
器66において、前記定着器66を駆動するためのモー
タ2と、前記定着器の温度を検出する温度検出手段68
と、前記モータ2源による定着器66の記録紙搬送速度
を切り替える速度切替手段7と、前記温度検出手段68
の情報に基づいて前記速度切替手段7の制御を行うCP
U/DSP33と、を有し、前記定着器66の温度が所
定の温度K2になるまでは、前記モータ2を所定の速度
より遅い速度で駆動し、前記定着器66の温度が所定の
温度K2以上になった場合は、前記モータ2を所定の速
度で駆動することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、未定着画像が形成
された記録紙を挟持搬送することで前記未定着画像を記
録紙に定着する定着装置及びこれを備えた電子写真方式
の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザビームプリンタやレーザフ
ァックス等の画像形成装置は、光源ユニット、シリンド
リカルレンズ、回転多面鏡を有するスキャナモータ、結
像レンズ、BD検出器等を有するスキャナユニットから
発射されたレーザ光が、回転ドラム上の感光体に結像さ
れる。レーザ光によって潜像を露光された感光体は現像
剤の充填された現像ユニットにより顕像化され、転写ベ
ルト位置でカセットより供給された記録紙に転写され、
続いて定着器で定着され、その後、排出部に排出され
る。
【0003】このような画像形成装置において、現像、
転写位置での紙を搬送させる搬送モータ、定着位置での
紙の搬送及び定着器を駆動するための定着モータに、D
Cブラシレスモータが多用される。尚、現像、転写位置
での紙の搬送、定着位置での紙の搬送、及び定着器の駆
動を1つのモータで駆動する場合もある。
【0004】図10に、従来の画像形成装置において、
DCブラシレスモータを回転制御する電気回路のブロッ
ク図を示す。図において、31は画像形成装置のエンジ
ン制御を司るエンジン制御ユニットである。33はCP
U/DSPであり、速度制御手段6に速度の設定を行っ
たり、プリント動作に先立ち速度制御手段6に起動命令
を出したり、速度制御手段6より速度検出結果を受け取
ったり、またプリント終了時に停止命令を出したり、全
体の制御を司るものである。第1の基準クロック作成手
段32は、所望の周波数のクロックを発振させるもの
で、CPU/DSP33の内部タイマの基準となるもの
である。DCブラシレスモータユニット1側にも、第2
の基準クロック作成手段5が搭載され、これも所望の周
波数のクロックを発振させるもので、速度制御手段6の
基準となるものである。DCブラシレスモータ2の速度
検出手段3は、DCブラシレスモータ2の回転により発
生するFG(Frequency Generator)信号を用いる。F
G信号はDCブラシレスモータ2が1回転毎に所定数の
パルスを発生する。下記に速度制御手段6の一般的な構
成を示す。
【0005】速度制御手段には、速度ディスクリミネー
タと呼ばれる速度検出器、及びPLL(Phase Lock Loo
p)と呼ばれる位相検出器を有し、また制御を安定させ
る位相補償手段等を有する。駆動手段4は、例えば3相
ブラシレスモータの場合、3チャンネルのブリッジ手段
でコイルに通電し、実際にモータを回転させるものであ
る。これらの速度制御手段6及び駆動手段4により、D
Cブラシレスモータ2は予め決められた所定回転数で制
御される。速度制御手段6及び駆動手段4は、1つの集
積回路であるモータ制御IC8で構成される場合が多
い。
【0006】さて、このように構成されたDCブラシレ
スモータユニット1を用いて、定着器を駆動した場合の
時間経過とモータトルクの関係を図11に示す。
【0007】図11において、(a)は時間経過と定着
器温度の関係を、(b)は時間経過とモータトルクの関
係を示す。(a)によると、電源ONとともに、定着器
温度制御を始め、時刻t1,t2,t3における定着器
の温度は、K1,K2を経てスタンバイ温度K3に制御
される。この時、モータ2のトルクは、T1,T2を経
てT3のように徐々にトルクが減少し、安定していく。
この定着器の起動時にトルクが大きくなる原因は、前回
のプリント時に定着器の加圧ローラが圧力をかけられた
まま電源がOFFされ、冷やされると、定着器の加圧ロ
ーラが圧力により変形され、固着するためである。従っ
て、所定時間経過後に再び電源をONにして起動する場
合に、定着器の温度を上げながらモータを回転させて、
加圧ローラの変形が元に戻るまでの所定時間が経過する
まで、トルクは大きな値を示す。(c)はこの時間の経
過とモータ回転数の関係を示し、(d)は時間の経過と
モータ出力の関係を示す。モータ出力は、モータトルク
とモータ回転数の積に比例するので、(d)のような関
係となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】さて、このような速度
制御手段6を有するDCブラシレスモータユニット1
は、予め決められたプリント時と同じ速度で回転させる
ので、定着モータ(DCブラシレスモータ2)起動時に
モータ出力が大きくなる。定着モータを選定する場合、
電源ONの起動時だけモータ出力が大きくなるが、これ
に合わせて選定すると、モータ出力の大きなモータを選
定しなければならない。また、電源ONの起動時にモー
タ出力が大きくなるので、定着器を暖めて、定着ローラ
及び加圧ローラの変形が元に戻ってから定着モータを起
動するという方法もある。この場合、モータ出力の大き
なモータを使用する必要がないので、適切なモータ出力
のモータを選定すれば良い。しかしながら、この場合、
定着器が暖まるまでの所定の時間は、定着モータを回転
させることができないので、以下のような問題があっ
た。
【0009】例えば、前回電源OFF前のプリント時に
ジャム等を起こし、記録紙が画像形成装置内に残留した
まま電源をOFFした場合など、今回電源ON時に速や
かに残留記録紙を排出できないという問題があった。特
に定着器部分に残留記録紙を排出しないまま定着器を加
熱し、所定温度に達してから排出した場合、排出した残
留記録紙にこげ跡などが残るおそれがあり、ユーザに不
快な印象を与える可能性があった。
【0010】そこで、本発明の目的は、定着温調起動時
の比較的大きなトルクを見越した余裕のある大きな出力
を有するDCモータユニットを選定することなく、適正
な出力の小型で安価なDCモータユニットを用いた画像
形成装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の代表的な構成は、加熱部材と該加熱部材に接
して回転駆動される加圧部材を有し、前記加熱部材と前
記加圧部材によって形成されるニップに未定着画像が形
成された記録紙を導入して挟持搬送することで記録紙に
未定着画像を定着する定着装置において、前記定着器を
駆動するための駆動源と、前記定着装置の温度を検出す
る温度検出手段と、前記駆動源による定着装置の記録紙
搬送速度を切り替える速度切替手段と、前記温度検出手
段の情報に基づいて前記速度切替手段の制御を行う制御
手段と、を有し、前記定着装置の温度が所定の温度にな
るまでは、前記駆動源を所定の速度より遅い速度で駆動
し、前記定着装置の温度が所定の温度以上になった場合
は、前記駆動源を所定の速度で駆動することを特徴とす
る。
【0012】上記構成によれば、定着装置の温度が所定
の温度になるまで(例えば、定着温調起動時の比較的大
きなトルクが必要な時)は、駆動源を所定速度より低い
速度で回転させ、定着装置の温度が所定の温度になった
ら、駆動源を所定速度で回転させることとしたので、定
着温調起動時の比較的大きなトルクを見越した余裕のあ
る大きな出力を有する駆動源を選定することなく、適正
な出力の小型で安価な駆動源を用いた装置を提供するこ
とが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、
以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材
質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用され
る装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきもの
であり、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲
をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0014】〔第1実施形態〕第1実施形態に係る定着
装置を備えた画像形成装置について図9及び図1〜図3
を用いて詳しく説明する。
【0015】図9は、レーザビームプリンタやレーザフ
ァックス等の画像形成装置を説明するものである。光源
ユニット、シリンドリカルレンズ、回転多面鏡を有する
スキャナモータ、結像レンズ、BD検出器等を有するス
キャナユニット61から発射されたレーザ光は、回転ド
ラム上の感光体62に結像される。レーザ光によって潜
像を露光された感光体62は現像剤の充填された現像ユ
ニット63により顕像化され、転写ベルト65位置でカ
セット67より供給された記録紙64に転写され、続い
て加熱部材としての定着ローラと加圧部材としての加圧
ローラを有する定着器66で定着され、最後に不図示の
排出部に排出される。
【0016】図1に第1実施形態に係る装置の制御系の
ブロック図を示す。図1において、エンジンユニット3
1、制御手段としてのCPU/DSP33、第1の基準
クロック作成手段32、及びDCモータユニット1、第
2の基準クロック作成手段5、速度制御手段6、駆動源
としてのDCモータ(定着モータ)2、速度検出手段
3、駆動手段4は、図10を用いて説明した従来例と同
様である。
【0017】本発明のDCモータ制御の実施形態で新た
に追加された構成について説明する。66は定着器であ
り、加熱部材としての定着ローラと、該定着ローラに接
して回転駆動される加圧部材としての加圧ローラを有し
ている。68は温度検出手段であり、定着器66の温度
を検出する。本実施形態では、定着器66の状態によっ
てDCブラシレスモータユニット1の制御を変更する構
成としている。7は速度切替手段で、速度カウンタの分
周比の設定等を変更することにより簡単に実現できる。
本実施形態では、速度切替手段7は、モータ制御IC8
内に設置された構成で示したが、これに関わることな
く、例えば不図示の第3の基準クロック作成手段を有
し、直接クロックを変更しても構わない。
【0018】さて、このような定着モータ(DCモー
タ)制御のブロック図において、定着器66の状態によ
って、実際にDCブラシレスモータユニット1の速度を
変更する方法を図2のフローチャート、及び図3のタイ
ミング図を用いて詳細に説明する。
【0019】図3によると、時刻t1から時刻t2まで
はモータトルクがT1と比較的大きいので、モータ回転
数を所定回転数より低いN1で回転させ、時刻t2以降
はモータトルクがT2を経てT3で安定して低くなるの
で、モータ回転数を所定の回転数のN3で回転させる。
これにより、モータ出力W1のピークはW1からW3に
減少し、より適正のモータを選定可能になる。
【0020】図2において、S41はSTARTで、こ
のフローチャートの始まり。S42は、まずCPU/D
SP33によりDCブラシレスモータユニット1の速度
切替手段7を通してモータの回転数を予め設定された低
回転側であるN1に設定する。続いて、S43におい
て、定着モータ(DCモータ2)をONし、次に進む。
S44は温度検出手段68による定着温度を監視する分
岐で、定着器66の温度が所定の温度であるK2℃以上
になったかを監視する。定着器66の温度が所定の温度
K2になるまでは、低回転側であるN1でモータ2を駆
動している。そして、定着器66の温度が所定の温度K
2℃以上になるとS45に進み、モータの回転数を速度
切替手段7により高回転側であるN3に設定する。この
ままN3の回転数により、画像形成を行い、S46の一
連の画像形成動作が終了すると、S47により定着モー
タ2をOFFしてS48で終了となる。
【0021】これにより、定着温調起動時の比較的大き
なトルクを見越した余裕のある大きな出力を有するDC
モータユニットを選定することなく、適正な出力の小型
で安価なDCモータユニット及びそれを用いた画像形成
装置が可能となる。
【0022】また、適正な出力の小型で安価なDCモー
タユニットを用いても、残留記録紙を直ちに排出するこ
とも可能となり、定着器に記録紙が残留したまま、温度
制御が暴走するのを未然に防ぐことが可能となる。
【0023】また、DCモータユニットの出力の適正な
ものを選択できるというだけでなく、ピーク電力を落と
すことが可能となるので、電源のピーク時の電力の削減
が可能となり、より小型で安価な電源を提供可能とな
る。
【0024】〔第2実施形態〕第2実施形態に係る定着
装置を用いた画像形成装置について図4を用いて詳しく
説明する。尚、画像形成装置の概略構成は前述した実施
形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0025】図4に第2実施形態に係る装置の制御系の
ブロック図を示す。本実施形態では、定着モータ2の速
度切替手段(速度設定手段9)をDCモータユニット1
側でなく、エンジン制御ユニット31側に設置した例を
示す。速度設定手段9及び速度判別手段10はロジック
回路からなり、1つのエンジン制御ASIC(Applicat
ion Specific Integrated Circuit)11で構成され
る。速度制御手段12は、エンジン制御ASIC11の
ロジック出力を受けて、実際に駆動するための駆動電圧
を得るためのアナログ信号制御手段よりなり、不図示の
チャージポンプ手段、動作を安定にするための位相補償
手段、電力変換手段又はPWM変換手段等からなる。
【0026】これにより、前述した第1実施形態のよう
に第2の基準クロック手段5を設ける必要がなくなり、
装置全体のコストダウンが可能となる。また、速度設定
手段をCPU/DSP33により直接設定可能であるの
で、予め決められた速度を設定する際に、DCモータユ
ニット1を変更することなしに簡単に設定変更すること
が可能であるばかりでなく、より多段階に回転速度の変
更も簡単に行えるという利点もある。
【0027】〔第3実施形態〕第3実施形態に係る定着
装置を用いた画像形成装置について図5を用いて詳しく
説明する。尚、画像形成装置の概略構成は前述した実施
形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0028】図5に第3実施形態に係る装置の制御系の
ブロック図を示す。本実施形態では、定着モータの速度
切替手段(速度設定手段13)をエンジン制御ユニット
31側に設置し、かつ、DCモータ2の速度制御をCP
U又はDSPのソフトウェア制御により1つの集積回路
として構成した例を示す。
【0029】前述した第2実施形態で、速度設定手段9
と速度制御手段10をCPU/DSP33以外で構成し
たのは、速度制御手段9と速度判別手段10をデジタル
回路で実現し、速度制御手段12をオペアンプ等のアナ
ログ回路で構成したためである。本実施形態では、速度
制御手段14をアナログ信号処理からデジタル信号処理
に変更することにより、速度制御手段14をもCPU/
DSP33で処理するように構成したものである。デジ
タル信号処理とは、公知の積和演算等からなる。
【0030】次に、デジタル信号処理を用いたモータの
デジタル制御の一例を示す。CPU/DSP33による
デジタル制御とは、速度設定手段13と速度制御手段1
4として、不図示の速度比較手段、位相比較手段、デジ
タル位相補償手段、PWM信号作成手段等からなり、特
にデジタル位相補償手段は、サンプリングされた速度比
較信号、位相比較信号を用いて、デジタルフィルタを形
成することにより簡単に実現できる。デジタルフィルタ
は、積和演算により計算可能であるので、積和演算器又
はCPUコア、DSPコアにより実現できる。本実施形
態では、これらを全てCPU/DSP33で処理する構
成とした。CPU/DSP33の出力用信号として得ら
れるPWM信号を、例えば3相DCブラシレスモータの
場合、DCモータ2の位置検出信号として3個のホール
素子信号と一緒に駆動手段4内に入力して、駆動用の3
組のソーストランジスタとシンクトランジスタを制御す
る6個の信号を駆動手段4内で生成して、3組のソース
トランジスタとシンクトランジスタを駆動しても構わな
いし、また、3個のホール素子信号と一度CPU/DS
P33内に入力し、駆動用の3組のソーストランジスタ
とシンクトランジスタを制御する6個のPWM信号とし
てCPU/DSP33から出力すれば、そのまま駆動手
段4であるところの3組のソーストランジスタとシンク
トランジスタからなるトランジスタアレイを駆動するこ
とも可能である。これにより、DCモータを2回転制御
することができる。
【0031】本実施形態によれば、CPU/DSPとC
PUデジタル回路とアナログ回路で構成していた回路
を、全てデジタル化し、ソフトウェア制御を行うことに
より、1つの集積回路としてCPU/DSPに収めるこ
とができ、パッケージを小型化でき、トータルのコスト
を削減することが可能となる。
【0032】〔第4実施形態〕第4実施形態に係る定着
装置を用いた画像形成装置について図6を用いて詳しく
説明する。尚、画像形成装置の概略構成は前述した実施
形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0033】図6に第4実施形態に係る制御系のフロー
チャートを示す。図6のフローチャートでは、定着温度
でモータ速度を切り替えていたものを予め決められた時
間によって切り替えるものである。定着器の起動トルク
が大きいという問題は、定着器の温度だけではなく、あ
る時間回転させ、変形した加圧ローラの変形をなじませ
るということにも関係している。この場合、所定温度で
あるK2を検知するというのではなく、定着器の温度が
所定の温度K2より低い状態からモータ2の駆動を実施
する経過時間tが所定時間(時刻t2)を経過するまで
は、モータ2を所定の速度(回転数N3)より遅い速度
(回転数N1)で駆動する。即ち、温度制御を開始して
からの経過時間tが所定の時間である時刻t2になった
ことを検知して、モータ2の回転数を低回転側の回転数
N1から高回転側の回転数N3へ切り替える。本実施形
態では、図2のS44の代わりにS49の時間を監視す
る分岐に置き換えてこれを実現した。この本実施形態の
構成によっても、前述した実施形態と同様の効果が得ら
れる。
【0034】〔第5実施形態〕第5実施形態に係る定着
装置を用いた画像形成装置について図7及び図8を用い
て詳しく説明する。尚、画像形成装置の概略構成は前述
した実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略す
る。
【0035】図7に第5実施形態に係る装置の制御系の
ブロック図、図8に第5実施形態に係る制御系のフロー
チャートを示す。前述した第1実施形態から第3実施形
態で定着器温度、第4実施形態で時間により定着モータ
2の速度を切り替えていたのに対し、本実施形態では、
定着モータ出力を検出して、速度を切り替える方法を採
用した。69は定着モータの出力を検出する負荷トルク
検出手段としてのモータ出力検出手段であり、例えば、
モータ電流を検出することにより、予め解っている回転
数と効率とから算出できる。つまり、モータ出力は、電
気的に入力された電力の効率の積によって求められ、回
転数と効率の関係を予め測定しておくことにより、モー
タ出力を逆算することができる。モータ出力とモータ回
転数により、モータトルクが簡単に算出することが可能
であるので、S50ではモータトルクが所定のトルクT
2以下になったかを監視し、モータ2の負荷トルクが所
定の負荷トルクT2以下になるまでは、前記モータ2を
所定の速度(高回転側の回転数N3)より遅い速度(低
回転側の回転数N1)で駆動し、負荷トルクT2以下に
なった場合は、前記モータ2を所定の速度である高回転
側の回転数N3で駆動する。この本実施形態の構成によ
っても、前述した実施形態と同様の効果が得られる。
【0036】〔他の実施形態〕前述した実施形態では、
画像形成装置としてプリンタを例示したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、例えば複写機、ファクシ
ミリ装置等の他の画像処理装置であっても良く、該画像
処理装置に用いられる定着装置の駆動制御に本発明を適
用することにより同様の効果を得ることができる。
【0037】また前述した実施形態では、DCブラシレ
スモータが多用されるので、DCブラシレスモータを例
示して説明したが、これに限るものではなく、DCモー
タ、ACモータに適用しても何ら問題ないことは言うま
でもない。また、ステップモータを用いた構成にも適用
可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
定着装置の温度が所定の温度になるまで(例えば、定着
温調起動時の比較的大きなトルクが必要な時)は、駆動
源を所定速度より低い速度で回転させ、定着装置の温度
が所定の温度になったら、駆動源を所定速度で回転させ
ることとしたので、定着温調起動時の比較的大きなトル
クを見越した余裕のある大きな出力を有する駆動源を選
定することなく、適正な出力の小型で安価な駆動源を用
いた装置を提供することが可能となる。
【0039】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る装置の制御系のブロック図
【図2】第1実施形態に係る装置の制御を説明するフロ
ーチャート
【図3】第1実施形態に係る装置の制御を説明するタイ
ミングチャート
【図4】第2実施形態に係る装置の制御系のブロック図
【図5】第3実施形態に係る装置の制御系のブロック図
【図6】第4実施形態に係る装置の制御を説明するフロ
ーチャート
【図7】第5実施形態に係る装置の制御系のブロック図
【図8】第5実施形態に係る装置の制御を説明するフロ
ーチャート
【図9】定着装置を備えた画像形成装置の概略構成を示
す模式図
【図10】従来の装置の制御系のブロック図
【図11】従来の装置の制御を説明するフローチャート
【符号の説明】
K1,K2,K3 …温度 N1,N3 …モータ回転数 T1,T2,T3 …モータトルク W1,W3 …モータ出力 t1,t2,t3 …時刻 1 …DCブラシレスモータユニット 2 …DCブラシレスモータ 3 …速度検出手段 4 …駆動手段 5 …第2の基準クロック作成手段 6 …速度制御手段 7 …速度切替手段 8 …モータ制御IC 9 …速度設定手段 10 …速度判別手段 11 …エンジン制御ASIC 12 …速度制御手段 13 …速度設定手段 14 …速度制御手段 31 …エンジン制御ユニット 32 …第1の基準クロック作成手段 33 …CPU/DSP 61 …スキャナユニット 62 …感光体 63 …現像ユニット 64 …記録紙 65 …転写ベルト 66 …定着器 67 …カセット 68 …温度検出手段 69 …モータ出力検出手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱部材と該加熱部材に接して回転駆動
    される加圧部材を有し、前記加熱部材と前記加圧部材に
    よって形成されるニップに未定着画像が形成された記録
    紙を導入して挟持搬送することで記録紙に未定着画像を
    定着する定着装置において、 前記定着装置を駆動するための駆動源と、 前記定着装置の温度を検出する温度検出手段と、 前記駆動源による定着装置の記録紙搬送速度を切り替え
    る速度切替手段と、 前記温度検出手段の情報に基づいて前記速度切替手段の
    制御を行う制御手段と、 を有し、 前記定着装置の温度が所定の温度になるまでは、前記駆
    動源を所定の速度より遅い速度で駆動し、 前記定着装置の温度が所定の温度以上になった場合は、
    前記駆動源を所定の速度で駆動することを特徴とする定
    着装置。
  2. 【請求項2】 加熱部材と該加熱部材に接して回転駆動
    される加圧部材を有し、前記加熱部材と前記加圧部材に
    よって形成されるニップに未定着画像が形成された記録
    紙を導入して挟持搬送することで記録紙に未定着画像を
    定着する定着装置において、 前記定着装置を駆動するための駆動源と、 前記定着装置の温度を検出する温度検出手段と、 前記駆動源による定着装置の記録紙搬送速度を設定する
    速度設定手段と、 前記定着装置の温度が所定の温度より低い状態から前記
    駆動源の駆動を実施する経過時間を計測し、該計測時間
    に基づいて前記速度設定手段の制御を行う制御手段と、 を有し、 前記定着装置の温度が所定の温度より低い状態から前記
    駆動源の駆動を実施する経過時間が所定時間を経過する
    までは、前記駆動源を所定の速度より遅い速度で駆動
    し、 前記定着装置の温度が所定の温度より低い状態から前記
    駆動源の駆動を実施する経過時間が所定時間を経過した
    場合は、前記駆動源を所定の速度で駆動することを特徴
    とする定着装置。
  3. 【請求項3】 加熱部材と該加熱部材に接して回転駆動
    される加圧部材を有し、前記加熱部材と前記加圧部材に
    よって形成されるニップに未定着画像が形成された記録
    紙を導入して挟持搬送することで記録紙に未定着画像を
    定着する定着装置において、 前記定着装置を駆動するための駆動源と、 前記駆動源による定着装置の記録紙搬送速度を設定する
    速度設定手段と、 前記駆動源の負荷トルクを検出する負荷トルク検出手段
    と、 を有し、 前記駆動源の負荷トルクが所定の負荷トルク以下になる
    までは、前記駆動源を所定の速度より遅い速度で駆動
    し、 前記駆動源の負荷トルクが所定の負荷トルク以下になっ
    た場合は、前記駆動源を所定の速度で駆動することを特
    徴とする定着装置。
  4. 【請求項4】 記録紙に画像情報に対応した未定着画像
    を形成する画像形成部と、該画像形成部から搬送された
    記録紙に未定着画像を定着させる請求項1〜請求項3の
    いずれか1項に記載の定着装置と、を有することを特徴
    とする画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016071129A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置
JP2016071134A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置
JP2018101086A (ja) * 2016-12-21 2018-06-28 キヤノン株式会社 画像形成装置

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