JP2002372880A - 定着装置 - Google Patents
定着装置Info
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- JP2002372880A JP2002372880A JP2001180696A JP2001180696A JP2002372880A JP 2002372880 A JP2002372880 A JP 2002372880A JP 2001180696 A JP2001180696 A JP 2001180696A JP 2001180696 A JP2001180696 A JP 2001180696A JP 2002372880 A JP2002372880 A JP 2002372880A
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- fixing
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Abstract
制約の中で最適な特性を有する発熱体を使用した定着装
置を提供する。 【解決手段】 印刷媒体12上のトナー画像14を定着
させる発熱体10として、賦形性を有し焼成後実質的に
零でない炭素残査収率を示す組成物、例えば塩素化塩化
ビニル樹脂に、金属あるいは半金属化合物の一種または
二種以上例えば窒化硼素を所望の固有抵抗値に応じた割
合で混合し、所望の形状に成形し、焼成を施した焼成物
を使用する。
Description
置などの画像形成装置において、媒体上に形成されたト
ナー像を定着するための定着装置に関するものである。
いては、中空のアルミローラの外表面上に離型性を高め
るためのフッ素樹脂等をコーティングし、その中にハロ
ゲンランプ等の熱源が設けられた定着ローラを設け、ア
ルミローラを熱源により内部より加熱し、定着ローラの
表面の温度をサーミスタ等の手段で制御する一方、シリ
コンゴム等の弾性体で成形された加圧ローラを定着ロー
ラに圧接し、熱と圧力で媒体上のトナー像を定着する方
式が一般的に用いられている。
装置では (1)加熱に時間を要し、印刷開始までに所定時間待ち
が生じる。 (2)トナー像を圧力により定着するためトナー像が乱
れる、ドットの大きさがまちまちになる。 (3)ハロゲンランプを用いた場合突入電流が大きく、
その対策が必要となる。 (4)熱源がローラ内にある一方で、制御をローラ外面
で行っているため温度制御が難しい。 (5)熱源から間接的に熱が媒体に伝わるため熱効率が
悪い。などの欠点がある。
り定着ローラを外側から加熱したり、直接媒体に赤外線
を照射する方法が提案されている。」しかしこの方法で
は (1)媒体が定着部で詰まった場合に火災の心配が有
る。 (2)トナーが赤外線を吸収しやすいようにするためト
ナー製造に制限が入る。などの欠点がある。
欠点のない定着装置を提供することにある。
刷媒体上のトナー画像を印刷媒体に定着させる定着装置
であって、炭素系発熱体を具備し、該炭素系発熱体は、
賦形性を有し焼成後実質的に零でない炭素残査収率を示
す組成物に、金属あるいは半金属化合物の一種または二
種以上を所望の固有抵抗値に応じた割合で混合し、所望
の形状に成形し、焼成を施した焼成物である、ことを特
徴とするものである。
おいて炭素系発熱体の温度が500℃以下となる割合で
前記金属あるいは半金属化合物を含むことが望ましい。
前述の金属或いは半金属化合物とは一般に入手可能な金
属炭化物、金属硼化物、金属珪化物、金属窒化物、金属
酸化物、半金属窒化物、半金属酸化物、半金属炭化物等
が挙げられる。使用する金属或いは半金属化合物種と量
は、目的とする発熱体の抵抗値・形状により適宜選択さ
れ、単独でも二種以上の混合体でも使用することができ
るが、抵抗値制御の簡易さから、特に炭化硼素、炭化珪
素、窒化硼素、酸化アルミ、酸化珪素を使用することが
好ましく、炭素の持つ優れた特性を堅持するためにもそ
の使用量は70重量部以下が好ましい。
中での焼成により5%以上の炭化収率を示す有機物質を
使用するものである。具体的には、塩素化塩化ビニル樹
脂、ポリ塩化ビニル、ポリアクリロニトリル、ポリビニ
ルアルコール、ポリ塩化ビニル−ポリ酢酸ビニル共重合
体、ポリアミド等の熱可塑性樹脂、フェノール樹脂、フ
ラン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポ
リイミド等の熱硬化性樹脂、リグニン、セルロース、ト
ラガントガム、アラビアガム、糖類等の縮合多環芳香族
を分子の基本構造内に持つ天然高分子物質、及び前記に
は含有されない、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮
合物、コプナ樹脂等の縮合多環芳香族を分子の基本構造
内に持つ合成高分子物質が挙げられる。使用する組成物
種と量は、目的とする発熱体の形状により適宜選択さ
れ、単独でも二種以上の混合体でも使用することができ
るが、特にポリ塩化ビニル樹脂、フラン樹脂を使用する
ことが好ましく、炭素の持つ優れた特性を堅持するため
にもその使用量は30重量部以上が好ましい。
いることが好ましい。炭素粉末としては、カーボンブラ
ック、黒鉛、コークス粉等が挙げられるが、使用する炭
素粉末種と量は、目的とする発熱体の抵抗値・形状によ
り適宜選択され、単独でも二種以上の混合体でも使用す
ることができるが、特に形状制御の簡易さから黒鉛を使
用することが好ましい。
により生じる炭素材料及び炭素粉は電気良導体として、
そして金属或いは半金属化合物は導電阻害物質として作
用しており、電流は導電阻害物質である金属或いは半金
属化合物を飛び越え、いわゆるホッピングしながら炭素
材料またはそれと炭素粉末を媒体として流れる。この為
これら2つないし3つの成分の種類やその比率等を変
え、それらを均一に混合、分散させ焼成することによ
り、所望の固有抵抗値を有する炭素系発熱体を得ること
ができる。
効率、遠赤外線の発生効率など発熱体としての優れた特
徴を具備する。ローラで搬送される印刷媒体に発熱体か
らの熱線を直接照射してトナー画像を定着させる構造を
採用した場合に、発熱体の形状・サイズは、印刷媒体の
幅および加熱時間などから一定の制約を受ける。また、
定着装置内で利用可能な電源の電圧も予め決まってい
る。これらの制約の中で発熱体の温度を例えば500℃
以下に制限することによって、火災の心配をなくし、か
つ、0.7〜0.8程度の赤外線放射率を有する近赤外
から、特に遠赤外線領域の波長までに至る放射を得るこ
とのできる抵抗値を有する発熱体を得るためには、発熱
体の固有抵抗値が所定の範囲内である必要がある。前述
の炭素系発熱体では、金属あるいは半金属化合物の配合
割合を適宜調節することにより所望の固有抵抗値を持つ
ものが得られるので、定着装置の発熱体としての制約の
中で最適な発熱温度を持つものを得ることができる。
例の構成を示す断面図である。図1において、10は面
状発熱体であり、印刷媒体12と平行に、媒体12上の
トナー画像14が形成された面の側に所定距離だけ媒体
12と隔てて配置される。この面状発熱体10は、装置
の印刷可能幅に見合う幅を有し、所要の加熱時間を確保
するため走行方向に対しても所定幅を有した薄板であ
る。16は媒体12が面状発熱体10に接触しないよう
にするためのガード板であり、媒体12と面状発熱体1
0の間に設けられている。
後実質的に零でない炭素残査収率を示す組成物(例えば
塩素化塩化ビニル樹脂)に、金属あるいは半金属化合物
の一種または二種以上(例えば窒化硼素)を所望の固有
抵抗値に応じた割合で混合し、所望の形状に成形し、焼
成を施した焼成物であり、電流を流して、抵抗発熱させ
た場合、0.7〜0.8程度の赤外線放射率を有する近
赤外から、特に遠赤外線領域の波長までいたる放射体、
いわゆる遠赤外線ヒーターである。この面状発熱体10
の抵抗値は、発熱時の温度が500℃以下になるように
調節されている。また、その外周は絶縁性を保つため、
SiO2 等の絶縁物で被覆されている。前述したよう
に、形状・サイズの制約の中で所望の抵抗値を有する発
熱体が得られるのは、金属あるいは半金属化合物の配合
比を変えることで固有抵抗値の調節が可能だからであ
る。
定着するための関数の一つとして時間の関数が挙げられ
る。上記構成において面状発熱体10の走行方向に対し
占める長さ(幅)は、この定着に要する時間を必要量得
るためのもので、印刷速度が早くなれば、その長さを長
くすることで対応できる。また、装置内部の空冷手段、
熱容量の差により定着幅方向の必要温度は各場所で必ず
しも均一ではない。これに対処するため図2(a)
(b)に示すように面状発熱体10にスリット18を設
け、定着幅方向の温度に変化を持たせたり、あるいは面
状発熱体10の厚さを変化させ定着幅方向の温度に変化
を持たせる事ができる。
配された定着部に搬送され、面状発熱体より照射される
遠赤外線により加熱され定着される。定着部の熱源とし
てこのような面状発熱体10を用いたことにより次の効
果が得られる。 (1)アルミローラを加熱する必要がないため昇温時間
が必要ない。 (2)接触式でないので定着ローラ等によるドット乱れ
が無い。 (3)駆動系が必要ないため装置駆動系構造が簡単にで
きる。 (4)構成部品が少なくコストが安い。 (5)カーボンは抵抗が高いため突入電流が少ない。 (6)定着ローラの送り力がないため、媒体搬送の精度
が上げられるため、画伸縮等の心配がない。
る事により次の効果が得られる。 (1)連続印刷時の周囲温度の上昇を抑えられる。 (2)火災の心配がない。 図3は第2の実施例を示すもので、第1の実施例に対
し、面状発熱体10を媒体12上に形成された未定着状
態のトナー画像14の反対面側に所定距離隔てて配した
ものである。図3で10は第一の実施例と同等の面状発
熱体、20は媒体のガイドで面状発熱体10からの遠赤
外線を効率よく照射できるようスリットが設けられてい
る。このスリットは走行方向に対し斜めに形成すること
で媒体全体に遠赤外線を照射する事ができる。
2の距離を小さくする事ができるため、効率よく加熱す
る事ができる。図4は第3の実施例を示すもので、第
1、第2の実施例を組み合わせ、面状発熱体10を媒体
12の両面に配したものである。20は媒体12のガイ
ドで面状発熱体10からの遠赤外線を効率よく照射でき
るようスリットが設けられている。このスリットは第二
の実施例同様走行方向に対し斜めに形成されている。1
6は第一の実施例同様、媒体12が面状発熱体10に接
触しないようガードするためのものである。
る事ができ、装置内部の温度上昇を防止できる。第3の
実施例のように上下に面状発熱体を設けた場合、図4に
示すように下側の発熱体からの照射が先に開始され、後
から上側の照射が開始されるように面状発熱体10を配
置すると、万が一媒体が上方にカールしてもすでにほぼ
定着が済んでいるため画像が擦られ乱れる心配はない。
また、図5に示すように上側の面状発熱体10を走行方
向の上流側で媒体12から離し、下流に行くに従って媒
体12に近付ける事でも同様の効果が得られる。
熱体10より照射される遠赤外線を用い定着ローラ22
を外側から加熱し、且つ媒体12にも遠赤外線を照射す
るものである。図6において、面状発熱体10の一方の
面からの遠赤外線は媒体12に照射され、他方の面から
発せられる遠赤外線は反射板24により定着ローラ22
に照射される。26は定着ローラに圧接される加圧ロー
ラである。
る事ができ、またカラー画像のようにトナーの透過性を
上げる場合に効果的である。この場合、定着ローラに噛
み込む前にトナーの溶融が始まっているため、加圧ロー
ラの圧力が少なくでき、トナー画像の乱れが少なく、ま
た、駆動系の必要トルクを下げる事ができ駆動源を安価
にできる。
を設けて説明したが、第三の実施例同様、媒体の両面に
面状発熱体を設けることで、さらに効果を増すことがで
きる。また、第四の実施例ではローラ外周に配置する熱
源を面状発熱体としたが、図7に示すように面状発熱体
10と同様な特性を持つ棒状の発熱体28を外周に配置
しても良い。
と同様に中空アルミローラ22の内側にハロゲンランプ
等の熱源30を有し、ローラの外側に所定距離隔てて面
状発熱体10を配し、内と外の熱源により定着ローラ2
2を加熱するものである。図8において、面状発熱体1
2は定着ローラ22の外周より所定距離隔てて配置さ
れ、面状発熱体10からの遠赤外線により、定着ローラ
22を外側から加熱するようにしている。30は定着ロ
ーラ22の内側に配された熱源で、ハロゲンランプ等を
用いる。26は加圧ローラ、32は定着ローラの表面温
度を制御するサーミスタである。
加熱されるため、所定温度まで加熱するのに要する時間
が短くて済む。またカラー画像を定着する場合は定着ロ
ーラの構成がアルミローラの外周にシリコン等の弾性体
層を設け、さらにその外周に離型性を得るためのフッ素
樹脂層が設けられたものとなるため、熱容量が大きく、
内側からの加熱ではオーバーシュートの発生・熱源点灯
から表面温度の上昇までの時間遅れ等があり温度制御が
難しくなる。第五の実施例によれば、外側からも加熱さ
れるため温度制御が直接外周でできるため容易にでき
る。
けることで説明したが、加圧ローラ側に同様の熱源を設
けることでより定着性を改良する事もできる。また、内
側の熱源がなくても定着の機能は果たす事ができる。ま
た、第5の実施例ではローラ外周に配置する熱源を面状
発熱体としたが、図9に示すように面状発熱体10と同
様な特性を持つ棒状の発熱体28を外周に配置しても良
い。また棒状発熱体28に反射板34を設ければさらに
加熱の効果が得られる。
着装置の発熱体としてのサイズ、電圧等の制約の中で最
適な特性を有する炭素系発熱体を使用した定着装置が提
供される。
示す図である。
である。
示す図である。
示す図である。
示す図である。
示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 印刷媒体上のトナー画像を印刷媒体に定
着させる定着装置であって、炭素系発熱体を具備し、該
炭素系発熱体は、 賦形性を有し焼成後実質的に零でない炭素残査収率を示
す組成物に、金属あるいは半金属化合物の一種または二
種以上を所望の固有抵抗値に応じた割合で混合し、所望
の形状に成形し、焼成を施した焼成物である、定着装
置。 - 【請求項2】 前記炭素系発熱体は、定着装置の使用時
において炭素系発熱体の温度が500℃以下となる割合
で前記金属あるいは半金属化合物を含む請求項1記載の
定着装置。 - 【請求項3】 前記炭素系発熱体は、印刷媒体に熱線を
照射し得る位置に設けられる請求項1記載の定着装置。 - 【請求項4】 前記炭素系発熱体は、定着装置に具備さ
れ印刷媒体を搬送するためのローラの外面に熱線を照射
し得る位置に設けられる請求項1記載の定着装置。 - 【請求項5】 前記炭素系発熱体は、定着装置に具備さ
れ印刷媒体を搬送するためのローラの外面および印刷媒
体の双方に熱線を照射し得る位置に設けられる請求項1
記載の定着装置。 - 【請求項6】 前記炭素系発熱体は温度分布を調節する
ためのスリットを有する請求項1記載の定着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001180696A JP2002372880A (ja) | 2001-06-14 | 2001-06-14 | 定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001180696A JP2002372880A (ja) | 2001-06-14 | 2001-06-14 | 定着装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002372880A true JP2002372880A (ja) | 2002-12-26 |
Family
ID=19021074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001180696A Pending JP2002372880A (ja) | 2001-06-14 | 2001-06-14 | 定着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002372880A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006049338A1 (ja) * | 2004-11-08 | 2006-05-11 | Canon Kabushiki Kaisha | 像加熱装置及びこの装置に用いられるヒータ |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01211888A (ja) * | 1988-02-19 | 1989-08-25 | Hanawa Netsuden Kinzoku Kk | 炭素繊維/炭素コンポジット製面発熱体 |
JPH08314323A (ja) * | 1995-05-19 | 1996-11-29 | Sharp Corp | 外部・内部併用加熱型定着装置 |
JP2001072469A (ja) * | 1999-06-28 | 2001-03-21 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 炭素系発熱体 |
-
2001
- 2001-06-14 JP JP2001180696A patent/JP2002372880A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080313 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100827 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100831 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101101 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20101130 |