JP2002370843A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2002370843A
JP2002370843A JP2001179023A JP2001179023A JP2002370843A JP 2002370843 A JP2002370843 A JP 2002370843A JP 2001179023 A JP2001179023 A JP 2001179023A JP 2001179023 A JP2001179023 A JP 2001179023A JP 2002370843 A JP2002370843 A JP 2002370843A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
roller
clutch
sensor
conveyance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001179023A
Other languages
English (en)
Inventor
Keizo Isemura
圭三 伊勢村
Ichiro Sasaki
一郎 佐々木
Manabu Yamauchi
学 山内
Tomoyasu Yoshikawa
智康 吉川
Hiroto Nishihara
寛人 西原
Ikuo Takeuchi
郁夫 竹内
Kenji Fukushi
研司 福士
Shinsuke Unobayashi
伸介 鵜林
Takashi Nakanishi
中西  孝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001179023A priority Critical patent/JP2002370843A/ja
Publication of JP2002370843A publication Critical patent/JP2002370843A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Registering Or Overturning Sheets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートの搬送を一時停止させた後に搬送を再
開する場合に、シート間隔が短くなって、シートに画像
がずれて形成されてしまうことを防止する。 【解決手段】 複数のシートを予め決められたシート間
隔でレジストローラR115へ搬送し、複数のシートの
搬送を一時停止させた後、複数のシートの搬送を再開さ
せ、シート搬送の再開時のシート間隔を、少なくともシ
ートの後端がレジストローラR115を抜けてからレジ
ストローラR115が停止するのに要する時間よりも長
い時間に相当する間隔に補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート上に画像を
形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真式の複写装置は、感光ド
ラム直前に設けられたレジストローラを停止させた状態
で給送したシートをレジストローラのニップ部に突き当
てることによりシートの斜行を補正するよう構成されて
いる。給紙部から感光ドラムまでの搬送路の距離が長い
複写装置においては、複写装置の生産性を高めるため、
先行シートが感光ドラムにより画像形成されるのを待つ
ことなく後続のシートを順次給送する。そのため、給紙
部から感光ドラムまでの搬送路中には複数のシートが存
在することになる。
【0003】シートの斜行補正を行うタイミングでは、
レジストローラの位置でシートは実質停止状態になるた
め、このシートに後続のシートが追いつかないように、
後続のシートもこれに従属して一時停止させる。そし
て、感光ドラム上の画像の回転タイミングに合わせて感
光ドラム直前のローラ及び給紙部から感光ドラムまでの
ローラを同時に駆動し、搬送路中の複数のシートの給送
を再開する。
【0004】そして、レジストローラがシートを感光ド
ラムへ送り込み、そのシートの後端がレジストローラを
抜けた後にレジストローラを停止させ、後続のシートの
到達に備える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の複写
装置の生産性を更に向上させることが望まれており、そ
のためには、シート間隔を更に縮める必要がある。しか
し、シート間隔を従来よりも短くすると、従来は影響し
なかったシート停止位置のずれが問題となってくる。シ
ートの給送を行うローラの駆動はDCモータによりクラ
ッチを介して行っており、シートを一時停止させるとき
にはこのクラッチを解放する。クラッチを解放するとロ
ーラの軸受の摩擦などによりローラは停止する。軸受の
摩擦によってローラの停止を行っているため、クラッチ
の解放からローラの停止までにローラは若干回転してし
まい、このようなローラに挟持された後続シートはレジ
ストローラに突き当てられている先行シートに接近して
しまう。この状態で搬送路中に一時停止された全てのシ
ートの給送の再開を同時に行うため、場合によっては先
行シートの後端と後続シートの先端の距離が著しく接近
状態で給送されてしまうことがある。このような場合、
感光ドラムに先行シートを送り込み、その先行シートの
後端がレジストローラを抜けたタイミングを見計らっ
て、レジストローラを停止させる際に、レジストローラ
が停止するよりも前に後続シートがレジストローラに到
達してしまい、後続シートの先端はレジストローラのニ
ップ部を通過した位置で一時停止することになってしま
う。従って、次の画像形成タイミングでレジストローラ
により送り込まれるシート上には画像がずれて形成され
てしまう。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の問題を解決するた
め、本発明は、シート上に画像を形成する画像形成手段
と、前記画像形成手段の上流側に設けられたレジストロ
ーラと、複数のシートを予め決められたシート間隔で前
記レジストローラへ搬送する搬送手段と、前記搬送手段
による複数のシートの搬送を一時停止させた後、前記搬
送手段による複数のシートの搬送を再開させる制御手段
と、前記制御手段によるシート搬送の再開時のシート間
隔を、少なくともシートの後端が前記レジストローラを
抜けてから前記レジストローラが停止するのに要する時
間よりも長い時間に相当する間隔に補正する補正手段
と、を有することを特徴とする画像形成装置を提供する
ものである。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態の画像形
成装置を示す。本形態の画像形成装置にはプリンタ10
0、オプション給紙デッキD200、操作部300、ス
キャナ310、原稿フィーダ320、シート折り機33
0、及びフィニッシャ340からなる。プリンタ100
は電子写真方式によりスキャナ310が読み取った原稿
画像あるいはネットワークを介して受信した画像をシー
ト上に形成する。原稿フィーダ320は原稿をスキャナ
310の読取位置まで自動的に給送する。オプション給
紙デッキD200は大容量のシート積載部を有し、ユー
ザの必要に応じてプリンタ100に装着される。操作部
300は画像形成装置の設定の入力及び画像形成装置の
状態の表示を行う。シート折り機330はA3サイズの
シートをZ折りする。操作部300で折りの設定がなさ
れていないときには、シートに折り処理することなく下
流側のフィニッシャ340へシートを送り込む。フィニ
ッシャ340は排紙トレイを複数有する排紙部であると
共に、シートの綴じ処理などを行うシート仕上げ部でも
ある。フィニッシャ340は上流側から搬送されてきた
シートを排紙トレイへ排出する。
【0008】プリンタ100において、レーザ発光部1
50はスキャナ310からの画像あるいはネットワーク
を介して受信した画像に応じたレーザ光を発光する。こ
のレーザ光は感光ドラム152に照射され、感光ドラム
152上に潜像が形成される。感光ドラム152はトナ
ーによって現像され、トナー像は給送されてきたシート
に転写される。シートに転写されたトナーは定着ローラ
154によってシート上に定着される。定着ローラ15
4を通過したシートは排出パス158を介して下流側の
シート折り機330へ送られるか、両面パス156を介
して表裏反転されて再度感光ドラム152へ送られる。
【0009】プリンタ100は給紙カセットD108、
D109、給紙デッキD110、D111、手差し給紙
部160からシートの給送が可能であり、更にオプショ
ン給紙デッキD200からのシートの給送も可能であ
る。
【0010】図2はプリンタ100におけるシート搬送
の構成を示す。給紙カセットD108に積載されたシー
トはローラR108によりピックアップされ、最上部以
外のシートから分離されて送り出される。このシートは
ローラR100、R101、R102、R103、R1
14、R115により感光ドラム152へ搬送される。
同様に給紙カセットD109からローラR109により
送り出されたシートはローラR101、R102、R1
03、R114、R115により感光ドラム152へ搬
送される。また、給紙デッキD110からローラR11
0により送り出されたシートはローラR103、R11
4、R115により感光ドラム152へ搬送される。ま
た、給紙デッキD111からローラR111により送り
出されたシートはローラR105、R106、R10
7、R114、R115により感光ドラム152へ搬送
される。また、手差し給紙部160からローラR112
により送り出されたシートはローラR113、R115
により感光ドラム152へ搬送される。また、オプショ
ン給紙デッキD200からローラR202により送り出
されたシートはローラR201、R114、R115に
より感光ドラム152へ搬送される。
【0011】給紙カセットD108、D109、給紙デ
ッキD110、D111、手差し給紙部160、オプシ
ョン給紙デッキD200、及び両面パス156などの給
紙部から給送されたシートは斜行する可能性があるた
め、レジストレジストローラR115を停止させた状態
でシートをレジストレジストローラR115に突き当て
ることによりシートの斜行を補正する。また、画像形成
装置の生産性を高めるため、先行シートが感光ドラム1
52により画像形成されるのを待つことなく後続のシー
トの給送を順次行う。このため、給紙部から感光ドラム
152までの搬送路中には複数のシートが存在する。レ
ジストレジストローラR115に突き当てられたシート
は実質停止状態にあるため、このシートに後続のシート
が追いつかないように、後続のシートもこれに従属して
一時停止させる。
【0012】ローラR100〜R103、R105〜R
115、R201、R202はそれぞれクラッチC10
0〜C103、C105〜C115、C201、C20
2を介してモータ120により駆動される。モータ12
0はDCモータである。クラッチの連結によりモータ1
20の駆動力はローラに伝達され、クラッチの解放によ
りモータ120の駆動力はローラに伝達されなくなる。
【0013】ローラR114及びR115にはそれぞれ
電磁ブレーキB114及びB115が設けられており、
それぞれのローラに対応するクラッチC114及びC1
15の解放と共に電磁ブレーキB114及びB115を
オンさせることにより、ローラR114及びR115を
瞬時に停止させることができる。
【0014】ローラR100〜R103、R105〜R
113、R201、R202には電磁ブレーキが設けら
れておらず、ローラの停止はクラッチの解放のみで行
う。これらの各ローラには電磁ブレーキを設けないので
画像形成装置の低コスト化が図れる。クラッチが解放さ
れるとローラの軸受の摩擦及びローラ対の接触部分の摩
擦によりローラの回転は停止する。ローラ対の接触部分
の摩擦はローラの材質により異なる。クラッチ解放から
ローラ停止までのローラ回転量すなわちシート停止まで
のシート進み量は、ローラの軸受の摩擦力、ローラのメ
カ構造、ローラの材質、ローラの個体差など様々な要因
によって異なる上、1枚のシートが複数種類のローラに
より挟持されているときにはお互いに影響しあって、ク
ラッチ解放からシート停止までのシート進み量は異なっ
てくる。
【0015】表1は各ローラの軸受の種類、ローラの材
質、ローラ駆動のメカ構造、電磁ブレーキの有無を示
す。ローラR100、R101、R105、R106、
R113、R201は、焼結軸受で保持されたゴムロー
ラであり、電磁ブレーキは設けられていない。ローラR
102、R103は、ベアリング軸受で保持されたゴム
ローラであり、電磁ブレーキは設けられていない。ロー
ラR107は、ベアリング軸受で保持されたスポンジロ
ーラであり、電磁ブレーキは設けられていない。ローラ
R107はシートの搬送を行うと共にカール取りを行
う。ローラR108、R109、R110、R111、
R112、R202は、ゴムローラからなる分離ローラ
であり、シート分離のためにローラ対の一方は給送方向
に回転し、他方は給送方向と逆方向に回転するメカ構造
を有する。
【0016】ローラR114、R115は焼結軸受で保
持されたゴムローラであり、電磁ブレーキB114、B
115が設けられている。レジストレジストローラR1
15は先行シートを送った後、小シート間隔で給送され
てくる後続シートが到達するときには静止していなけれ
ばならないため、シートの後端がローラを抜けてからロ
ーラの回転を瞬時に停止できる電磁ブレーキが設けられ
ている。また、ローラR114はシートをレジストロー
ラR115に突き当ててから所定量シートを送ったとこ
ろで正確に停止させなければならないため、ローラを所
定時間駆動したのちに瞬時に停止させるべく電磁ブレー
キが設けられている。
【0017】
【表1】
【0018】電磁ブレーキが設けられていないローラに
関しては、クラッチの解放によってローラの回転を停止
させるが、クラッチ解放からローラ回転停止まで時間が
かかるものは、ベアリング軸受で保持されたゴムローラ
であり、次にベアリング軸受で保持されたスポンジロー
ラ、焼結軸受で保持されたゴムローラ、最も短時間で停
止するのが分離機構を有する分離ローラである。
【0019】ローラR100〜R103、R105〜R
115、R201、R202の近傍にはそれぞれセンサ
S100〜S115、S201、S202が設けられて
いる。また、感光ドラム152の上流側にセンサS11
5及びS114が設けられている。センサS115はシ
ート先端がレジストローラR115のニップ部に突き当
たってから予め決められた量搬送したときに停止させる
タイミングをとるためのものである。センサS114は
レーザ発光部150が感光ドラム152上に潜像を形成
するタイミングをとるためのものである。
【0020】センサS102、S106、S107、S
104、S114、S115、S112、S113は、
図8に示すように可動式のフラグ170とフラグの可動
域に設けられた発光部と受光部172からなるフラグ式
センサであり、搬送されるシートがセンサを通過する際
にシートがフラグ170(可動部材)を倒すよう構成さ
れている。フラグ170が発光部と受光部172の光路
を遮っているとき、すなわちフラグ170がシートによ
り倒されていないとき(フラグ170が第1の位置にあ
るとき)は、シートなしと判断する。フラグ170が発
光部と受光部172の光路を遮っていないとき、すなわ
ちフラグ170がシートに倒されていないとき(フラグ
170が第2の位置にあるとき)は、シートありと判断
する。このように、フラグ170が発光部と受光部17
2の間の光路を遮っているか否かを検知することによ
り、シートの先端及びシートの有無を検知する。フラグ
170はバネによって実線の状態になるように付勢され
ており、シートの後端が抜けるとフラグ170は発光部
と受光部172の光路を遮るよう復帰するが、フラグ1
70は瞬時には復帰せず、復帰にはタイムラグを生ずる
ので、シートの後端を正確に検知することが難しい。こ
のようにフラグ式センサはシートの後端の正確な検知に
は向いていないため、給紙時に先行シートの後端を検知
して正確なシート間隔を作り出すローラR108、R1
09、R110、R111付近のセンサS108、S1
00、S109、S101、S110、S102、S1
11、S105には光学式センサを用いる。
【0021】センサS108、S100、S109、S
101、S110、S102、S111、S105は、
図9に示すように発光部174と受光部176からなる
光学式センサであり、搬送されるシートがセンサを通過
する際にシートが発光部174と受光部176の間の光
路を遮っているか否かを検知することにより、シートの
先端、後端、シートの有無を検知する。
【0022】感光ドラム152はモータ128により、
また定着ローラ154はモータ130により駆動され
る。また、両面パス156に送り込まれたシートはロー
ラ138、136、134、132により搬送される。
ローラ138はモータ126により、ローラ136、1
34はモータ124により、ローラ132はモータ12
2により駆動される。モータ126、124、122は
ステッピングモータである。両面パス内ではシートのス
イッチバックのためにモータの正転及び逆転が必要であ
り、また、両面パスでシートを上流側から受け取るとき
には定着ローラに合わせた速度で回転し、その後シート
間隔をつめるために高速で回転し、シートが所定位置に
来たところで回転を停止する必要があるため、速度を容
易に正確に制御できるステッピングモータが採用されて
いる。
【0023】図3はクラッチ制御関係のブロック図であ
る。センサS100〜S115、S201、S202の
出力はCPU180に入力される。CPU180はアン
プ186を介してモータ120の駆動を制御する。図3
には図示していないが、CPU180はモータ128、
130、122、124、及び126の駆動も制御す
る。また、CPU180はクラッチC100〜C10
3、C105〜C115、C201、C202の連結及
び解放を制御する。操作部300で入力された設定はC
PU180に入力され、CPU180は操作部300に
所定の操作画面表示を行わせる。CPU180が行うべ
き制御プログラムはCPU180が読み取り可能なRO
M182に記憶されている。後述する制御のプログラム
に関してもROM182に記憶されている。CPU18
0が制御を行うにあたって必要なデータはバッテリーバ
ックアップされたRAM184に書き込む。後述する補
正制御のために測定したデータに関してもRAM184
に書き込まれる。RAM184の代わりにEEPROM
などの不揮発性メモリでもよい。
【0024】次に図4及び図5を用いて、クラッチを介
してローラを駆動する構成において、クラッチを解放し
た後にクラッチを連結したときのローラの特性について
説明する。図4はクラッチを介してローラを駆動する構
成の一例を示す。図4(1)〜(3)はシートSHの搬
送の様子を示し、図4(4)〜(6)はそれぞれセンサ
SA、クラッチCA、センサSBのタイミングチャート
である。ローラRAはクラッチCAを介してモータMに
より駆動される。ローラRAの下流側にはローラRBが
設けられている。ローラRA及びRBのそれぞれの上流
側にはセンサSA及びSBが設けられている。ローラR
Aには電磁ブレーキは設けられていない。
【0025】図5はローラRAによりシートSHを搬送
している途中でクラッチCAを解放させてシートSHを
一時停止させた後、クラッチCAを連結させてシートS
Hを再度搬送した場合のシートSHの動き(ローラRA
の特性)を示す。縦軸はシートSHの距離を、横軸は時
間を示す。SH0は時間t4でシートSHが瞬時に停止
し、時間t5でシートSHが瞬時に所定の速度V1で搬
送された仮想のシートSHの動きを示し、SH0´は現
実のシートSHの動きを示す。
【0026】上流側から搬送されてきたシートSHをロ
ーラRAが搬送している状態で、シートSHを一時停止
させる時間t4になると、クラッチCAを解放すること
によってローラRAを停止させる。次にシートSHの搬
送を再開させる時間t5になると、クラッチCAを連結
させることによってローラRAを駆動する。クラッチC
Aを解放するだけでローラRAを停止させるため、図5
のSH0´に示すように仮想の停止位置よりも進み量x
1だけ進んだ位置でシートSHは停止する。前述したよ
うに進み量x1はローラの軸受の種類、ローラの材質、
ローラ駆動のメカ構造、ローラの個体差によって異な
る。また、クラッチCAの完全連結まで時間を要するた
め、シートSHの搬送の立ち上がりに遅れが出るため、
仮想のシートSHの位置SH0に対するシートSHの進
み量はx2に減少する。
【0027】一般的に、クラッチ解放からローラ停止ま
でのシート進み量の方が、クラッチ連結時のシート遅れ
量よりも大きいため、クラッチCAを解放させた後にク
ラッチCAを連結させた場合、仮想のシート位置よりも
x2だけ進んだシート位置となる。後述するように、ク
ラッチ連結タイミングを進み量x2、すなわち時間ΔT
Aだけ遅らせることにより、仮想のシート位置になるよ
う補正する。
【0028】時間ΔTAは、シートSHの先端がセンサ
SAを通過した時t1からセンサSBを通過する時t2
までの実際の時間TA´を測定し、クラッチCAを解放
させたときのシート進み量がゼロ及びクラッチCAを連
結させたときのシート遅れ量がゼロとした場合の仮想の
時間TA(シートSHがセンサSAを通過する時t1か
らセンサSBを通過する時t3までの時間)から時間T
A´を差し引くことにより求めることができる。シート
SHはセンサSAからセンサSBまでの距離X1を速度
V1で搬送される場合、仮想時間TAはセンサSA−S
B間のシートSHの移動時間X1/V1に一時停止時間
TBを加えたものと等しい。従って、ΔTAは次式によ
り求めることができる。ΔTAの算出はCPU180が
行い、CPU180はΔTAをバッテリーバックアップ
されたRAM184に記憶させる。
【0029】ΔTA=TA−TA´ =(X1/V1+TB)−TA´ =X1/V1−(TA´−TB)
【0030】図6は給紙カセットD108からシートを
連続的に給送する際に上述のΔTA分の補正を行わなか
った場合のシートの先端の動きを示す図である。レジス
トローラR115を停止させた状態でシートSH1、S
H2、SH3をローラR100、R101、R102、
R103、R114により給送する。それぞれの先行シ
ートの先端と後続シートの先端との距離はd1になるよ
う、すなわち図7(1)に示すよう先行シートの後端と
後続シートの距離がd3となるよう、センサS108及
びS100による先行シートの後端検知に応じてクラッ
チC108を連結させる。シートSH1の先端がローラ
115まで給送されたタイミングt11でローラR11
4、R103、R102、R101、R100を停止さ
せる。ローラR114はクラッチC114の解放及び電
磁ブレーキB114により停止させ、ローラR103、
R102、R101、R100はそれぞれクラッチC1
03、C102、C101、C100の解放のみによっ
て停止させる。シートSH2はローラR102の停止時
に進んでしまうため、シートSH1の先端からシートS
H2の先端までの距離はd1よりも短いd2となる。次
に、画像形成を行う所定のタイミングt12でシートS
H1をレジストローラR115及びR114により給送
し、同時にSH2、SH3もローラR114、R10
3、R102、R101、R100により搬送する。従
って、シートSH1の先端とシートSH2の先端の距離
はd2の状態でシートSH2は搬送される。
【0031】図7はシートSH1の先端からシートSH
2の先端までの距離とシートSH1の後端からシートS
H2の先端までの距離の関係を示す図である。図7
(1)に示すように、シートSH1の先端からシートS
H2の先端までの距離がd1のとき、シートSH1の後
端からシートSH2の先端までの距離はd3である。こ
の距離d3は、センサS104などのようにフラグ式セ
ンサのフラグ170が、シートSH1の後端が通過して
からシートSH2の先端が到達するまでの間に、シート
あり状態のフラグ位置(第2の位置)からシートなし状
態のフラグ位置(第1の位置)まで復帰できる時間に相
当する間隔である。図7(2)に示すように、シートS
H1の先端からシートSH2の先端までの距離がd2の
とき、シートSH1の後端からシートSH2の先端まで
の距離はd3よりも短いd4である。
【0032】シートSH1の後端からシートSH2の先
端までの距離が、シートSH1の後端がセンサS104
を通過してからセンサS104にシートSH2の先端が
到達するまでの間にフラグ170がシートなし状態のフ
ラグ位置に復帰するのに十分な距離でない場合は、セン
サS104の検知結果はシートSH1の後端通過からシ
ートSH2先端到達まで連続的にシートありを示すた
め、滞留ジャムではないにもかかわらず滞留ジャムと誤
検知してしまう。
【0033】また、シートSH1の後端からシートSH
2の先端までの距離が、シートSH1の後端がレジスト
ローラR115を通過してからレジストローラR115
を完全に停止させるまでの間にシートSH2の先端がレ
ジストローラR115に到達してしまう距離である場合
は、シートSH2の斜行補正ができないばかりでなく、
シートSH2の待機時の先端位置がずれているために、
シート上に形成される画像の位置ずれが生じるという不
都合が生じる。
【0034】図10は給紙カセットD108からシート
を連続的に給送する際に前述のΔTA分の補正を行った
場合のシートの先端の動きを示す図である。タイミング
t12までは図7と同様である。給紙カセットD108
からのシートの給送間隔は、先行シートの後端から後続
シートの先端までの距離がd1になるようにシート分離
及び給送を行っている。この距離d1は少なくとも上述
の滞留ジャムの誤検知及び画像の位置ずれが発生しない
程度の距離で、かつ従来よりも生産性を高めることが可
能な程度に縮められた距離である。
【0035】画像形成を行う所定のタイミングt12で
シートSH1をレジストローラR115及びR114に
より給送する。タイミングt12からΔTA後にSH2
をローラR114、R103、R102、R101によ
り搬送する。シートSH3の進み量がシートSH2と同
じである場合はシートSH2と同時にシートSH3の搬
送を開始する。シートSH1の先端とシートSH2の先
端の距離はd1´の状態でシートSH2は搬送される。
シートSH1の先端とシートSH2の先端との距離はΔ
TA分補正されているのでd1´になる。d1´はd1
よりもクラッチC115の連結遅れ分だけ距離が短くな
るが、このクラッチの連結遅れ分の距離は上流側のクラ
ッチ解放時のシート進み量と比べると少量である。この
距離d1´は少なくとも上述の滞留ジャムの誤検知及び
画像の位置ずれが発生しない距離である。
【0036】従って、シートSH1の後端とシートSH
2の先端の距離は、シートSH1の後端がレジストロー
ラR115を抜けてからレジストローラR115が停止
した後にシートSH2の先端がレジストローラR115
に到達する距離に補正され、画像の位置ずれ発生を防止
できる。
【0037】すなわち、シート上に画像を形成する画像
形成手段と、画像形成手段の上流側に設けられたレジス
トローラと、複数のシートを予め決められたシート間隔
でレジストローラへ搬送する搬送手段と、搬送手段によ
る複数のシートの搬送を一時停止させた後、搬送手段に
よる複数のシートの搬送を再開させる制御手段と、制御
手段によるシート搬送の再開時のシート間隔を、少なく
ともシートの後端がレジストローラを抜けてから前記レ
ジストローラが停止するのに要する時間よりも長い時間
に相当する間隔に補正する補正手段と、を有することに
より、シートの搬送を一時停止させた後に搬送を再開す
る場合に、シートに画像がずれて形成されてしまうこと
を防止することができる。
【0038】これらの制御はCPU180により行わ
れ、CPU180はバッテリーバックアップされたRA
M184からΔTAを読み出して上述の補正制御を行
う。ΔTAは測定算出されたものがRAM184に記憶
され、それを読み出して補正制御するよう説明したが、
これに限らず、設計段階で予め求めておいたΔTAをR
OM182に記憶しておき、ROM182から読み出し
て補正制御するように構成しても同様の効果を得ること
ができる。
【0039】図11及び表2はクラッチ測定モードにお
けるシート給送一時停止時にA4サイズシートまたはレ
ターサイズシートを挟持するローラの組合せ、すなわち
クラッチ測定モード時の測定エリアを示す。表2のΔT
A(i)を除く情報はROM182に記憶されている。
X1(i)はセンサSA(i)とセンサSB(i)の距
離である。ΔTA(i)に関しては、後述のクラッチ測
定モードにおいて測定エリア番号と対応づけてRAM1
84に記憶される。
【0040】
【表2】
【0041】図12〜図15はクラッチ測定モードのフ
ローチャートである。このフローチャートを実行するた
めのプログラムはROM182に記憶され、CPU18
0により読み出されて実行される。操作部300にサー
ビスモードのクラッチ調整値測定画面(図22)を表示
させ、スタートキーがタッチされたことに応じて、この
クラッチ測定モードが実行する。このクラッチ測定モー
ドの実行開始にあたってCPU180はモータ120、
128、130及び他のモータをオンする。
【0042】まず、給紙カセットD108に設けられた
シート有無センサの検知結果に基づいて給紙カセットD
108にシートがあるか判別し(S400)、シートが
ない場合にはA4又はレターサイズのシートを給紙カセ
ットD108にセットするよう操作部300に警告表示
する(S402)。給紙カセットD108にシートがあ
る場合は、シートサイズセンサの検知結果に基づいてそ
のシートがA4又はレターサイズであるか判別する(S
404)。A4及びレターサイズのいずれでもないとき
にはステップS402へ進む。
【0043】ステップS404でA4又はレターサイズ
と判別したときには、変数iに0をセットする(S40
6)。そして、クラッチC114及びC115を連結し
(S408)、給紙カセットD108からシートを一枚
給送させる(S410)。ローラR108のピックアッ
プローラはソレノイドで駆動され、このソレノイドがオ
フのときにはピックアップローラは給紙カセットD10
8内のシートに着地した状態にある。給紙カセットD1
08からシートを給送するには、クラッチC108を連
結させることによりピックアップローラ及びローラR1
08が駆動される。センサS108がオンしたところで
ピックアップローラのソレノイドをオンして、ピックア
ップローラを給紙カセットD108内のシートから離間
させる。
【0044】次に、センサS100がオンになると(S
418)、後述するクラッチ測定処理を実行する(S4
20)。このクラッチ測定処理をセンサS104がオン
するまで繰り返し行う(S422)。すなわち、一枚の
シートで複数のエリアの測定を行う。つまり、第1のセ
ンサと第2のセンサの間でシートの搬送を停止させ、予
め決められた時間経過した後にシートの搬送を再開さ
せ、第1のセンサがシートの端部を検知した時から第2
のセンサがシートの端部を検知した時までの時間を計測
し、第1のセンサと第2のセンサの間で一旦停止させた
シートを第2のセンサと第3のセンサの間で停止させ、
予め決められた時間経過した後にシートの搬送を再開さ
せ、第2のセンサがシートの端部を検知した時から第3
のセンサがシートの端部を検知した時までの時間を計測
する。
【0045】次に、給紙デッキD111に設けられたシ
ート有無センサの検知結果に基づいて給紙デッキD11
1にシートがあるか判別し(S424)、シートがない
場合にはA4又はレターサイズのシートを給紙デッキD
111にセットするよう操作部300に警告表示する
(S426)。給紙デッキD111にシートがある場合
は、シートサイズセンサの検知結果に基づいてそのシー
トがA4又はレターサイズであるか判別する(S42
8)。A4及びレターサイズのいずれでもないときには
ステップS426へ進む。
【0046】ステップS428でA4又はレターサイズ
と判別したときには、給紙デッキD111からシートを
一枚給送させる(S430)。ローラR111のピック
アップローラはソレノイドで駆動され、このソレノイド
がオフのときにはピックアップローラは給紙デッキD1
11内のシートに着地した状態にある。給紙デッキD1
11からシートを給送するには、クラッチC111を連
結させることによりピックアップローラ及びローラR1
11が駆動される。センサS111がオンしたところで
ピックアップローラのソレノイドをオンして、ピックア
ップローラを給紙デッキD111内のシートから離間さ
せる。
【0047】次に、センサS105がオンになると(S
436)、クラッチ測定処理を実行する(S438)。
このクラッチ測定処理をセンサS107がオンするまで
繰り返し行う(S440)。
【0048】本形態の画像形成装置には、ローラR10
6とR107の間にセンサが設けられていないため、エ
リア6及びエリア7の測定はいずれもセンサS106及
びS107によって行わなければならないため、エリア
6の測定に用いたシートは排出して、別のシートを新た
に給送してエリア7の測定をセンサS106及びS10
7により行わなければならない。
【0049】そこで、給紙デッキD111から再びA4
又はレターサイズのシートの給送を行う。給紙デッキD
111に設けられたシート有無センサの検知結果に基づ
いて給紙デッキD111にシートがあるか判別し(S4
42)、シートがない場合にはA4又はレターサイズの
シートを給紙デッキD111にセットするよう操作部3
00に警告表示する(S444)。給紙デッキD111
にシートがある場合は、シートサイズセンサの検知結果
に基づいてそのシートがA4又はレターサイズであるか
判別する(S446)。A4及びレターサイズのいずれ
でもないときにはステップS444へ進む。
【0050】ステップS446でA4又はレターサイズ
と判別したときには、S430と同様に給紙デッキD1
11からシートを一枚給送させる(S448)。
【0051】次に、センサS106がオンになると(S
454)、クラッチ測定処理を実行する(S456)。
このようにクラッチ測定モードでは給紙デッキD111
からは合計2枚のシートを給送して測定を行う。
【0052】次に、給紙デッキD200に設けられたシ
ート有無センサの検知結果に基づいて給紙デッキD20
0にシートがあるか判別し(S458)、シートがない
場合にはA4又はレターサイズのシートを給紙デッキD
200にセットするよう操作部300に警告表示する
(S460)。給紙デッキD200にシートがある場合
は、シートサイズセンサの検知結果に基づいてそのシー
トがA4又はレターサイズであるか判別する(S46
2)。A4及びレターサイズのいずれでもないときには
ステップS460へ進む。
【0053】ステップS462でA4又はレターサイズ
と判別したときには、給紙デッキD201からシートを
一枚給送させる(S464)。ローラR201のピック
アップローラはソレノイドで駆動され、このソレノイド
がオフのときにはピックアップローラは給紙デッキD2
01内のシートに着地した状態にある。給紙デッキD2
01からシートを給送するには、クラッチC201を連
結させることによりピックアップローラ及びローラR2
01が駆動される。センサS201がオンしたところで
ピックアップローラのソレノイドをオンして、ピックア
ップローラを給紙デッキD201内のシートから離間さ
せる。
【0054】次に、センサS201がオンになると(S
470)、クラッチ測定処理を実行する(S472)。
クラッチ測定処理後、全シートが排出されたことを排紙
部に設けられたセンサにより検知すると終了する(S4
74)。
【0055】図16は前述のクラッチ測定モードにより
呼び出されるクラッチ測定処理のフローチャートであ
る。このフローチャートを実行するためのプログラムは
ROM182に記憶され、CPU180により読み出さ
れて実行される。CPU180には現在時刻管理のため
のフリーランのカウンタが内蔵されており、プログラム
実行中は自動的にカウントアップされ、CPU180は
このカウンタにより現在時刻を管理することができる。
【0056】まず、変数iに1加算し(S500)、R
OM182に記憶された表2に示されるエリアi内のロ
ーラを参照して、これらに対応するクラッチを連結させ
(S501)、t1(i)に現在時刻をセットする(S
502)。そして、ROM182に記憶された表2のT
C(i)を参照して、TC(i)時間待って(S50
4)、エリアi及びエリア(i−1)内のローラのクラ
ッチを解放する(S506)。変数iが1のときにはエ
リア0は存在しないため、エリア1のローラのクラッチ
を解放する。そして、TB時間待って(S508)、エ
リアi内のローラのクラッチを連結する(S510)。
表2のSB(i)を参照して、センサSB(i)の出力
を監視し、センサSB(i)がオンになったところで
(S512)、t2(i)に現在時刻をセットする(S
514)。そして、t2(i)−t1(i)を求め、T
A´(i)にセットし(S516)、表2のX1(i)
を参照してX1(i)/V1−(TA´(i)−TB)
を求め、ΔTA(i)としてエリア番号iと対応づけて
RAM184に記憶し(S518)、図12〜図15の
クラッチ測定モードへ戻る。
【0057】以上のようにして、各エリアの測定が行わ
れる。なお、TC1はセンサSA(i)の下流側一番目
に位置するローラをシートの先端が通過するのに十分な
時間でかつセンサSA(i)の下流側二番目に位置する
ローラ及びセンサSB(i)にシートの先端が到達しな
い時間であり、TC2はセンサSA(i)の下流側二番
目に位置するローラをシートの先端が通過するのに十分
な時間でかつセンサSB(i)にシートの先端が到達し
ない時間である。
【0058】また、図22に示すように操作部300に
は測定中であるか測定を終了しているかについて表示を
行う。また、図23に示すようにΔTA(i)を操作部
300に表示するようにしてもよい。
【0059】図17は、画像形成装置が画像形成を行う
際に、給紙デッキD110、D111、D200、給紙
カセットD108、D109のいずれかから感光ドラム
152へシートを給送するシート給送制御のフローチャ
ートである。このフローチャートを実行するためのプロ
グラムはROM182に記憶され、CPU180により
読み出されて実行される。
【0060】まず、レジストローラR115によりシー
トの斜行補正を行うため、レジストローラR115を停
止状態にさせるべくクラッチC115を解放し、ブレー
キB115をオンする(S600)。そして、操作部3
00で指定された給紙デッキ又は給紙カセットからシー
トを連続的に、かつ先行シートの後端と後続シートの先
端の距離がd3になるように給送を行わせる(S60
2)。ステップS602のシートの給送制御では、それ
ぞれのシートの搬送量をセンサの検知結果及びシートの
搬送時間に基づいて管理し、常に各シートの最新の先端
位置を示す先端位置情報(レジストローラR115から
の距離)を各シートのサイズ情報とともにRAM184
に記憶させる。センサS115がオンになったか、すな
わち最も先行するシートの先端がセンサS115に到達
したか判別し(S604)、オンになっていなければス
テップS602を継続する。ステップS604でオンに
なった場合、TL時間待って(S606)、後述するシ
ート給送一時停止処理を行う(S608)。シート給送
一時停止処理では最も先行するシートを一時停止させる
とともに、後続するシートが先行シートに追突しないよ
う後続のシート全てを一時停止させる。TLはシートの
先端がセンサS115を通過してからレジストローラR
115のニップ部に突き当たった後、予め決められた量
のシート搬送を行わせる時間である。
【0061】そして、感光ドラム152上に形成された
画像とシートが一致するタイミングになったところで
(S610)、後述するシート給送再開処理を行う(S
612)。このシートが画像形成すべき最終シートであ
るか判別し(S614)、最終シートでなければステッ
プS602へ戻る。最終シートであれば、最終シートが
排出ローラにより排出されたところで終了する(S61
6)。
【0062】図18は前述のシート給送制御で呼び出さ
れるシート給送一時停止処理のフローチャートである。
このフローチャートを実行するためのプログラムはRO
M182に記憶され、CPU180により読み出されて
実行される。シート給送一時停止処理はROM182に
記憶されている表3に示すクラッチ制御順に従って行わ
れる。このクラッチ制御順はレジストローラR115に
近いものから順、すなわち下流側から上流に向かった順
である。まず、クラッチC114を解放し(S70
0)、ブレーキB114をオンする(S702)。そし
て、変数iに1をセットし(S704)、ROM182
に記憶されている表3にされたクラッチC(i)を解放
する(S706)。
【0063】
【表3】
【0064】そして、t(i)に現在時刻をセットし
(S708)、変数iに1加算する(S710)。変数
iが14になったか判別し、14になっていない場合は
ステップS706へ戻る。変数iが14になった場合に
は図17のシート給送制御へ戻る。
【0065】図19は前述のシート給送制御で呼び出さ
れるシート給送再開処理のフローチャートである。この
フローチャートを実行するためのプログラムはROM1
82に記憶され、CPU180により読み出されて実行
される。シート給送再開処理では、まずブレーキB11
5及びB114をオフし(S800、S802)、クラ
ッチC115、C114を連結する(S804、S80
6)。次に、変数iに1をセットし(S808)、トー
タル待ち時間の変数TWTに0をセットする(S81
0)。そして、RAM184に記憶されている搬送路中
の各シートの先端位置情報(レジストローラR115か
らの距離)及びROM182に記憶されているクラッチ
C(i)に対応するローラR(i)の位置情報(レジス
トローラR115からの距離)を参照して、クラッチC
(i)に対応するローラR(i)がシートを挟持してい
るか判別する(S812)。ローラR(i)がシートを
挟持していると判別した場合は、RAM184に記憶さ
れている搬送路中の各シートの先端位置情報及びROM
182に記憶されている他のローラの位置情報を参照し
て、ローラR(i)により挟持されているシートが下流
側ローラ(感光ドラム152側のローラ)に挟持されて
いるか判別する(S814)。ローラR(i)により挟
持されているシートが下流側ローラに挟持されていない
場合、後述するクラッチ連結処理を行い(S816)、
変数iに1加算する(S818)。ステップS812で
ローラR(i)がシートを挟持していないと判別した場
合、又はローラR(i)により挟持されているシートが
下流側ローラに挟持されていると判別した場合はステッ
プS818へ進む。ステップS818の後、変数iが1
4になったか判別し(S820)、14になっていない
場合はステップS812へ戻る。変数iが14になった
場合は図17のシート給送制御へ戻る。
【0066】図20及び図21は前述のシート給送再開
処理で呼び出されるクラッチ連結処理のフローチャート
である。このフローチャートを実行するためのプログラ
ムはROM182に記憶され、CPU180により読み
出されて実行される。クラッチ連結処理では、まず、現
在時刻−t(i)を求め、変数DTにセットする(S9
00)。そして、給紙カセットD108、D109、給
紙デッキD110のいずれかからシート給送を行ってい
るか判別し(S902)、給紙カセットD108、D1
09、給紙デッキD110のいずれかから給送している
のであれば、RAM184に記憶されている搬送路中の
各シートの先端位置情報、ROM182に記憶されてい
るローラの位置情報及びローラの種別情報を参照して、
ローラR(i)に挟持されているシートが分離ローラに
挟持されているか判別する(S904)。ローラR
(i)に挟持されているシートが分離ローラに挟持され
ている場合は、そのシートが他のローラに挟持されてい
たとしても停止時間の短い分離ローラの影響を受けるた
め、待ち時間の変数WTにΔTA(1)をセットする
(S906)。
【0067】ステップS904でローラR(i)に挟持
されているシートが分離ローラに挟持されていないと判
別した場合は、上述と同様にROM182及びRAM1
84を参照して、ローラR(i)に挟持されているシー
トがベアリング軸受ゴムローラに挟持されているか判別
する(S908)。ローラR(i)に挟持されているシ
ートがベアリング軸受ゴムローラに挟持されていないと
判別した場合は、そのシートは焼結軸受ゴムローラのみ
に挟持されているため、変数WTにΔTA(2)をセッ
トする(S910)。ローラR(i)に挟持されている
シートがベアリング軸受ゴムローラに挟持されていると
判別した場合は、上述と同様にROM182及びRAM
184を参照して、ローラR(i)に挟持されているシ
ートが焼結軸受ゴムローラに挟持されているか判別する
(S912)。ローラR(i)に挟持されているシート
が焼結軸受ゴムローラに挟持されていると判別した場合
は、そのシートは焼結軸受ゴムローラ及びベアリング軸
受ゴムローラにより挟持されているため、変数WTにΔ
TA(3)をセットする(S914)。ローラR(i)
に挟持されているシートが焼結軸受ゴムローラに挟持さ
れていないと判別した場合は、ベアリング軸受ゴムロー
ラのみに挟持されているため、変数WTにΔTA(4)
をセットする(S916)。
【0068】ステップS902で給紙カセットD10
8、D109、給紙デッキD110以外の給紙部からシ
ート給送を行っている場合、給紙デッキD111からシ
ート給送を行っているか判別する(S918)。給紙デ
ッキD111からシート給送を行っている場合、上述と
同様にROM182及びRAM184を参照して、ロー
ラR(i)に挟持されているシートが分離ローラに挟持
されているか判別する(S920)。ローラR(i)に
挟持されているシートが分離ローラに挟持されていると
判別した場合、そのシートが他のローラに挟持されてい
たとしても停止時間の短い分離ローラの影響を受けるた
め、変数WTにΔTA(5)をセットする(S92
2)。ローラR(i)に挟持されているシートが分離ロ
ーラに挟持されていないと判別した場合、上述と同様に
ROM182及びRAM184を参照して、ローラR
(i)に挟持されているシートがベアリング軸受スポン
ジローラに挟持されているか判別する(S924)。ロ
ーラR(i)に挟持されているシートがベアリング軸受
スポンジローラに挟持されていない場合、そのシートは
焼結軸受ゴムローラのみに挟持されているため、変数W
TにΔTA(6)をセットする(S926)。ローラR
(i)に挟持されているシートがベアリング軸受スポン
ジローラに挟持されている場合、そのシートは焼結軸受
ゴムローラ及びベアリング軸受スポンジローラに挟持さ
れているため、変数WTにΔTA(7)をセットする
(S928)。ステップS918で給紙デッキD111
からシート給送を行っている場合、変数WTにΔTA
(8)をセットする(S930)。
【0069】本形態の画像形成装置では、シート給送制
御においてクラッチ測定モードで使用したシートと同じ
サイズのシートを給送するときには測定したデータを用
いる訳であるが、クラッチ測定モードで使用したシート
よりも大きいサイズのシートを3つ以上のローラで挟持
するときで、クラッチ測定モードで測定されていないロ
ーラの組合せが存在するときには、そのシートを挟持し
ているローラが属する複数のエリアのうち、クラッチ解
放から停止までの時間が最も短いデータを選択する。
【0070】ステップS906、S910、S914、
S916、S922、S926、S928、S930で
変数WTにデータセットを行った後、変数WTが変数T
WTよりも大きいか判別する(S932)。変数WTが
変数TWTよりも大きい場合、WT−TWTを求め、変
数WTにセットし(S934)、変数WTが変数TWT
以下の場合、変数WTに0をセットする(S936)。
ここでは先行シートを挟持しているローラに対応するク
ラッチの駆動の遅延に合わせて、後続シートを挟持して
いるローラに対応するクラッチの駆動のタイミングの調
整を図っている。
【0071】ステップS934、S936で変数WTに
データセットを行った後、変数WTが変数DTよりも大
きいか判別する(S938)。変数WTが変数DTより
も大きい場合、変数WTにDTにセットする(S94
0)。クラッチC(i)の一時解放時間がクラッチ連結
の遅延時間すなわちローラ停止(シート停止)までに要
する時間よりも短い場合は、クラッチC(i)の一時解
放中のシートの進み量がローラR(i)停止までのシー
ト進み量になることはないため、最大でもクラッチC
(i)の一時解放時間分だけ遅延させればよいからであ
る。そして変数WTが0よりも大きいか判別する(S9
42)。ステップS938で変数WTがDT以下である
ときはステップS942へ進む。ステップS942で変
数WTが0よりも大きい場合、WT時間待って(S94
4)、クラッチC(i)及びローラR(i)により挟持
されているシートを挟持しているローラに対応するクラ
ッチを連結させる(S946)。また、このとき変数T
WTにWTを加えた値を変数TWTにセットする(S9
45)。ステップS942で変数WTが0の場合、ステ
ップS946に進み、即座にクラッチC(i)及びロー
ラR(i)により挟持されているシートを挟持している
ローラに対応するクラッチを連結させる。そして図19
のシート給送再開処理に戻る。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シート上に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形
成手段の上流側に設けられたレジストローラと、複数の
シートを予め決められたシート間隔で前記レジストロー
ラへ搬送する搬送手段と、前記搬送手段による複数のシ
ートの搬送を一時停止させた後、前記搬送手段による複
数のシートの搬送を再開させる制御手段と、前記制御手
段によるシート搬送の再開時のシート間隔を、少なくと
もシートの後端が前記レジストローラを抜けてから前記
レジストローラが停止するのに要する時間よりも長い時
間に相当する間隔に補正する補正手段と、を有するの
で、シートの搬送を一時停止させた後に搬送を再開する
場合に、シートに画像がずれて形成されてしまうことを
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の画像形成装置を示す図であ
る。
【図2】プリンタ100におけるシート搬送の構成を示
す図である。
【図3】クラッチ制御関係のブロック図である。
【図4】クラッチを解放した後にクラッチを連結したと
きのローラの特性を測定する構成を示す図である。
【図5】クラッチを解放した後にクラッチを連結したと
きのローラの特性を示す図である。
【図6】ΔTA分の補正を行わなかった場合のシートの
先端の動きを示す図である。
【図7】シートSH1の後端からシートSH2の先端ま
での距離を示す図である。
【図8】フラグ式センサの構成を示す図である。
【図9】光学式センサの構成を示す図である。
【図10】ΔTA分の補正を行った場合のシートの先端
の動きを示す図である。
【図11】クラッチ測定モード時の測定エリアを示す図
である。
【図12】クラッチ測定モードのフローチャートであ
る。
【図13】クラッチ測定モードのフローチャートであ
る。
【図14】クラッチ測定モードのフローチャートであ
る。
【図15】クラッチ測定モードのフローチャートであ
る。
【図16】クラッチ測定処理のフローチャートである。
【図17】シート給送制御のフローチャートである。
【図18】シート給送一時停止処理のフローチャートで
ある。
【図19】シート給送再開処理のフローチャートであ
る。
【図20】クラッチ連結処理のフローチャートである。
【図21】クラッチ連結処理のフローチャートである。
【図22】サービスモードのクラッチ調整値測定画面を
示す図である。
【図23】サービスモードのクラッチ調整値測定画面を
示す図である。
【符号の説明】
100 画像形成装置 R100〜R103、R105〜R114、R201、
R202 ローラ R115 レジストローラ C100〜C103、C105〜C115、C201、
C202 クラッチ S100〜S115、S201、S202 センサ 120 モータ 152 感光ドラム D108、D109 給紙カセット D110、D111、D200 給紙デッキ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山内 学 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 吉川 智康 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 西原 寛人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 竹内 郁夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 福士 研司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 鵜林 伸介 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 中西 孝 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 2H072 AA09 AA13 AA16 AA22 AB10 CA01 CB05 HB07 JA02 JA08 3F049 AA02 DA12 EA01 EA04 EA23 EA28 LA02 LB03 3F102 AA02 AB01 BA02 BB02 CA03 CB01 DA08 EA03 EC01 EC07 FA08

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート上に画像を形成する画像形成手段
    と、 前記画像形成手段の上流側に設けられたレジストローラ
    と、 複数のシートを予め決められたシート間隔で前記レジス
    トローラへ搬送する搬送手段と、 前記搬送手段による複数のシートの搬送を一時停止させ
    た後、前記搬送手段による複数のシートの搬送を再開さ
    せる制御手段と、 前記制御手段によるシート搬送の再開時のシート間隔
    を、少なくともシートの後端が前記レジストローラを抜
    けてから前記レジストローラが停止するのに要する時間
    よりも長い時間に相当する間隔に補正する補正手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
JP2001179023A 2001-06-13 2001-06-13 画像形成装置 Withdrawn JP2002370843A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001179023A JP2002370843A (ja) 2001-06-13 2001-06-13 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001179023A JP2002370843A (ja) 2001-06-13 2001-06-13 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002370843A true JP2002370843A (ja) 2002-12-24

Family

ID=19019641

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001179023A Withdrawn JP2002370843A (ja) 2001-06-13 2001-06-13 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002370843A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103935789A (zh) * 2013-01-21 2014-07-23 柯尼卡美能达株式会社 图像处理装置以及电动机的旋转控制方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103935789A (zh) * 2013-01-21 2014-07-23 柯尼卡美能达株式会社 图像处理装置以及电动机的旋转控制方法
CN103935789B (zh) * 2013-01-21 2016-04-27 柯尼卡美能达株式会社 图像处理装置以及电动机的旋转控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11186104B2 (en) Image forming system
JP2001206583A (ja) 画像形成装置、搬送速度決定方法、及び記憶媒体
JP2019101309A (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム
JP2003176045A (ja) 用紙搬送装置・画像形成装置
JP3840069B2 (ja) シート搬送装置
JP2008063124A (ja) 画像形成システム
JP3962624B2 (ja) シート搬送装置
US20160094752A1 (en) Image Forming Apparatus That Reduces Waste Paper Sheet
JP2004099212A (ja) シート搬送装置およびシート搬送方法と該シート搬送装置を備えた画像形成装置、画像読取装置
JP4856816B2 (ja) シート搬送装置
JP3673734B2 (ja) シート搬送装置
JP2004035142A (ja) シート搬送装置
JP2002370843A (ja) 画像形成装置
JP3720733B2 (ja) シート搬送装置
US11150586B2 (en) Image forming system
JP3919585B2 (ja) シート搬送装置
US10924619B2 (en) Image forming system
JP3902976B2 (ja) シート搬送装置
JP2003327360A (ja) シート搬送装置
JP2008174366A (ja) 原稿送り装置、画像読取装置、及び画像形成装置
JP2002029649A (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
JP2003327348A (ja) シート搬送装置
JP2003321148A (ja) シート搬送装置
JP2004043057A (ja) シート搬送装置及び該装置を含む画像形成装置並びにこの画像形成装置の遠隔診断システム
JP2003321149A (ja) シート搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080902