JP2002370359A - 記録装置、記録ヘッド用基板並びに記録ヘッド - Google Patents

記録装置、記録ヘッド用基板並びに記録ヘッド

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JP2002370359A JP2001182524A JP2001182524A JP2002370359A JP 2002370359 A JP2002370359 A JP 2002370359A JP 2001182524 A JP2001182524 A JP 2001182524A JP 2001182524 A JP2001182524 A JP 2001182524A JP 2002370359 A JP2002370359 A JP 2002370359A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ヒータ駆動時の大電流ノイズに対する耐性を高
め、画像データなどの転送速度を低下を防止する。 【解決手段】記録ヘッドの回路基板には、クロック信号
CLK、画像データ信号DATAの転送ライン12にお
ける、VDDと転送ライン12の間、及び転送ライン1
2とGNDの間に静電気に対する保護ダイオード13が
夫々接続されている。そして、保護ダイオード13が動
作するHIGHレベル電圧をVmax、ロジック電源電
圧をVDD、クロック信号及び画像データ信号のHIG
Hレベル電圧をVphとした時、Vmax>Vph>V
DDの関係を満たすように記録ヘッドにロジック信号が
転送される。保護ダイオード13が動作するLOWレベ
ル電圧をVmin、ロジックGNDをVSS、クロック
信号及び画像データのLOWレベル電圧をVplとした
時、Vmin<Vpl<VSSの関係を満たすように記
録ヘッドにロジック信号が転送される。このVmax
は、VDD+1×0.7Vに設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、インクジ
ェット方式の記録装置、記録ヘッド用基板並びに記録ヘ
ッドに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット方式の記録ヘッドは、イ
ンクを吐出させるためのヒータやピエゾ素子等の電気エ
ネルギ変換素子だけでなく、この電気エネルギ変換素子
と共に当該素子を駆動するためのドライバや、画像デー
タ、時分割駆動、駆動時間決定信号を受け取りつつ論理
演算を行ってドライバを制御するロジック回路などが同
時に作り込まれることが一般的となっている。
【0003】従来は、ロジック回路の電源電圧に5Vが
用いられていた。これは、インクジェット記録装置本体
に搭載されているCPU、メモリ等のICの電源電圧も
一般的に5Vが用いられ、インクジェット記録装置全体
として、ヒータ等の記録素子駆動用の高電圧以外の電源
としては、5Vで統一することで余計な電源用のスペー
スも必要なく小型化が実現され、かつ記録ヘッドのロジ
ック回路用の電源を別に用意するコストを削減できるか
らである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来プリン
ターのインタフェースとしてパラレルインタフェースが
一般的に用いられてきた。その場合、プリンター本体の
ロジック用の電源として5Vを用いており、ヘッド内の
インクジェット記録ヘッド用基板においてもロジック電
源としてその5Vを用いていた。またプリンター内部回
路のICにおいて一部のICが5Vの電源を必要としていた
こともロジック電圧を5Vとして発展してきたインクジ
ェット記録ヘッド用基板の特長の背景である。
【0005】しかしながら、近年においてICの設計ルー
ルの微細化技術の向上と新しいインタフェースの採用等
も加わり、プリンター本体のロジック電源として5Vを
用意することは、コスト面、サイズ面において不利な状
況となってきた。そこでプリンター本体のロジック電源
電圧の主流として最近は3.3Vを採用しようとする動
きがある。しかしながら、これまで実績のあるヘッド用
基板のロジック電源電圧を5Vから3.3Vに低下させた
場合にいくつかの課題が発生することが確認された。こ
の課題について以下に図を用いて説明する。
【0006】その課題のひとつであるインクジェット記
録ヘッド内基板の画像データ転送能力の低下について説
明する。
【0007】図7は、インクジェット記録ヘッド用基板
内の構成例である。図中1003は、外部から信号を受け取
るパッドであり、このパッド1003は、ロジック電源電圧
を受け取るVDD端子1006、ヒータ駆動電源電圧を受け取
るVH端子1008、グランドにつながるGWDH端子1005、CSS
端子1007等を有している。また、画像データをシリアル
で受け取りパラレル出力するシフトレジスタ等のロジッ
ク回路1002、ヒータを駆動するためのドライバ1001、ヒ
ータ1004等がひとつのシリコン基板上に構成されてい
る。
【0008】620ビットのヒータが形成されている場
合について図8にさらに詳しく記載した。ここでは、6
20ビットのヒータを最大同時に40ビット駆動し、こ
れを16回繰り返すことで620ビット全てのヒータを
駆動する(1周期分)構成となっている。図9にそのタ
イミングを記述した。ここで一定の高速記録を行う場合
に必要な駆動周波数15kHz(既存の製品でも使用)で
620ビットを全て駆動する時にどの程度のスピードで
画像データを送ることが必要かを説明する。
【0009】15kHzは66.67μSの周期となる。こ
の時間内に40ビットの画像データ転送を16時分割
(ブロック)分行わなくてはならない。これを計算する
と画像データの転送速度は少なくとも12MHz以上は必
要となる。この速度は、一般的なCPU等から考えると大
きな値ではないが、インクジェット記録ヘッドの場合、
稼動するキャリッジと本体を長いフレキシブル基板等で
つないでいると友に、プリンターの小型化からキャリッ
ジを小型化しなくてはならないニーズもあり、12MHz
という数字は決して小さい値ではなかった。
【0010】このような状況のもと、ロジック電源電圧
を5Vから3.3Vに低下させた場合の転送能力の低下に
ついて図10を用いて説明する。図10の(a)には、ロ
ジック信号(電源)の電圧と画像データ転送可能である
最大のCLK周波数について記述した。
【0011】図にあるようにロジック信号(電源)電圧
の低下に伴い、CLK周波数が落ちていく傾向がある。こ
れは、画像データ転送を行うためのCLK等の入力回路
部、シフトレジスター部に用いているMOSトランジスタ
の駆動能力がCMOSのゲート電圧としてそのまま利用され
るロジック電源電圧の低下により同時に下がりことによ
り低下することによる。図によればゲート電圧の低下に
より駆動能力(ドレイン電流Id)が低下することがわ
かる。さらにインクジェット記録ヘッド基板において
は、基板上においてヒータを駆動することにより、温度
面でもスピードを満足することが必要である。これはイ
ンクをヒータによって吐出するインクジェット記録ヘッ
ド用基板に特徴的に求められる能力である。図10の
(b)に基板の温度とCLK最大周波数の関係を示した。
ここでは3.3V化した場合の能力の低下とそれだけで
なく、温度が高くなるにつれてさらに能力が低下する傾
向があることを示している。
【0012】以上より、これまで5Vでは12MHzのCLK
周波数において問題がなかったが、3.3V化によって
能力をアップしなければならないことがわかる。
【0013】更には、記録ヘッドはキャリッジに搭載さ
れて往復動作される関係上、記録ヘッドと装置本体をフ
レキシブル基板等の長い配線で接続していることから、
寄生の容量がつきやすく、ロジック信号の振幅が装置本
体から送出された時よりも公差を考慮すると小さくなり
やすいという環境にある。
【0014】本発明は上述の課題に鑑みてなされ、その
目的は、ヒータ駆動時の大電流ノイズに対する耐性を高
め、画像データなどの転送速度を低下を防止できる記録
装置、記録ヘッド用基板並びに記録ヘッドを提供するこ
とである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明の記録装置は、記録剤を吐
出させる記録素子を有する記録ヘッドを搭載し、当該記
録ヘッドに対して当該記録素子を駆動するための画像デ
ータを含むロジック信号を転送すると共に、このロジッ
ク信号の転送ラインに静電気に対する保護ダイオードを
設けた記録装置において、前記記録ヘッドに転送される
少なくとも画像データ及び当該画像データを転送するた
めのクロック信号を、HIGHレベルは前記記録ヘッド
のロジック電源電圧よりも高い電圧に及び/又はLOW
レベルはGNDレベルよりも低い電圧に変換して転送す
る。
【0016】本発明の記録ヘッド用基板は、記録剤を吐
出させる記録素子と、転送元からロジック信号を受け取
るロジック回路と、当該ロジック信号により当該記録素
子を駆動する駆動素子とを有する記録ヘッド用基板にお
いて、前記ロジック回路の電源ラインと前記ロジック信
号の転送ラインとの間に静電気に対する複数段の保護ダ
イオードを設けた。
【0017】本発明の記録ヘッドは、記録剤を吐出させ
る記録素子と、転送元からロジック信号を受け取るロジ
ック回路と、当該ロジック信号により当該記録素子を駆
動する駆動素子とを有する記録ヘッドにおいて、前記ロ
ジック回路の電源ラインと前記ロジック信号の転送ライ
ンとの間に静電気に対する複数段の保護ダイオードを設
けた。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の記録装置をイン
クジェットプリンタに適用した実施形態について添付図
面を参照して詳細に説明する。 [記録装置の概略構成]図1は、本発明の代表的な実施
の形態であるインクジェットプリンタIJRAの構成の
概要を示す外観斜視図である。図1において、駆動モー
タ5013の正逆回転に連動して駆動力伝達ギア501
1,5009を介して回転するリードスクリュー500
5の螺旋溝5004に対して係合するキャリッジHCは
ピン(不図示)を有し、矢印a,b方向に往復移動され
る。このキャリッジHCには、インクジェットカートリ
ッジIJCが搭載されている。5002は紙押え板であ
り、キャリッジの移動方向に亙って紙をプラテン500
0に対して押圧する。5007,5008はフォトカプ
ラで、キャリッジのレバー5006のこの域での存在を
確認して、モータ5013の回転方向切り換え等を行う
ためのホームポジション検知手段である。5016は記
録ヘッドの前面をキャップするキャップ部材5022を
支持する部材で、5015はこのキャップ内を吸引する
吸引手段で、キャップ内開口5023を介して記録ヘッ
ドの吸引回復を行う。5017はクリーニングブレード
で、5019はこのブレードを前後方向に移動可能にす
る部材であり、本体支持板5018にこれらが支持され
ている。ブレードは、この形態でなく周知のクリーニン
グブレードが本例に適用できることは言うまでもない。
又、5012は、吸引回復の吸引を開始するためのレバ
ーで、キャリッジと係合するカム5020の移動に伴っ
て移動し、駆動モータからの駆動力がクラッチ切り換え
等の公知の伝達手段で移動制御される。
【0019】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側の領域に来
た時にリードスクリュー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の作動を行うようにすれ
ば、本例にはいずれも適用できる。
【0020】次に、上述した装置の記録制御を実行する
ための制御構成について説明する。図2はインクジェッ
トプリンタIJRAの制御回路の構成を示すブロック図
である。制御回路を示す同図において、1700は記録
信号を入力するインタフェース、1701はMPU、1
702はMPU1701が実行する制御プログラムを格
納するプログラムROM、1703は各種データ(上記
記録信号やヘッドに供給される記録データ等)を保存し
ておくダイナミック型のRAMである。1704は記録
ヘッド1708に対する記録データの供給制御を行うゲ
ートアレイであり、インタフェース1700、MPU1
701、RAM1703間のデータ転送制御も行う。1
710は記録ヘッド1708を搬送するためのキャリア
モータ、1709は記録紙搬送のための搬送モータであ
る。1705はヘッドを駆動するヘッドドライバ、17
06,1707はそれぞれ搬送モータ1709、キャリ
アモータ1710を駆動するためのモータドライバであ
る。
【0021】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
フェース1700に記録信号が入るとゲートアレイ17
04とMPU1701との間で記録信号がプリント用の
記録データに変換される。そして、モータドライバ17
06、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ1
705に送られた記録データに従って記録ヘッドが駆動
され、印字が行われる。
【0022】図3は、インクジェットプリンタにおける
装置本体と記録ヘッドの間のデータ転送ケーブルによる
接続構成を示し、同図において、記録ヘッドは従来とほ
ぼ同様の構成であって、記録装置本体と記録ヘッドと
は、ロジック電源電圧VDD、ロジックGND、クロッ
ク信号CLK、画像データ信号DATA、その他のヘッ
ド制御信号やヘッド駆動電源などの各信号線がフレキシ
ブルケーブルを介して接続されている。
【0023】そして、記録装置本体からクロック信号C
LKと画像データ信号DATAを記録ヘッドに転送する
転送部10にLCR回路11を形成し、このLCR回路
11は、各信号CLK,DATAのHIGHレベルを記
録ヘッドのロジック電源電圧VDDよりも高い電圧に及
び/又はLOWレベルをGNDレベルGNDよりも低い
電圧に変換して記録ヘッドに転送する。
【0024】このHIGHレベルは、VDDが3.3V
に対してLCR回路の設定値を3.6Vとし、LOWレ
ベルについては−0.3VとなるようにLCR回路を設
定する。ここで、画像データ信号DATAを送るための
クロック信号CLKの周波数は10MHzを用いる。
【0025】LCR回路11は、図4に示すように、画
像データ信号DATAを転送するためのクロック周波数
の帯域に対し、出力対入力の振幅比が1.1倍以上とな
るように形成される。
【0026】一方、図5に示すように、記録ヘッドの回
路基板には、クロック信号CLK、画像データ信号DA
TAの転送ライン12における、VDDと転送ライン1
2の間、及び転送ライン12とGNDの間に静電気に対
する保護ダイオード13が夫々接続されている。
【0027】そして、保護ダイオード13が動作するH
IGHレベル電圧をVmax、ロジック電源電圧をVD
D、クロック信号及び画像データ信号のHIGHレベル
電圧をVphとした時、Vmax>Vph>VDDの関
係を満たすように記録ヘッドにロジック信号が転送され
る。
【0028】また、保護ダイオード13が動作するLO
Wレベル電圧をVmin、ロジックGNDをVSS、ク
ロック信号及び画像データのLOWレベル電圧をVpl
とした時、Vmin<Vpl<VSSの関係を満たすよ
うに記録ヘッドにロジック信号が転送される。このVm
axは、VDD+1×0.7Vに設定される。 [他の実施形態]本例は、図6に示すように、記録ヘッ
ドの保護ダイオード13について、VDD側のダイオー
ドを2段に形成して、保護ダイオードが動作する電圧を
VDD+0.7VからVDD+1.4Vに増加するよう
に構成している。これは、記録素子と同一基板であって
も良いし、記録素子基板と分離している場合は、記録素
子を駆動するためのドライバと画像データ信号を受け取
るロジック回路とが同時に形成されたICの入力部であ
っても良い。
【0029】この実施形態においても、図3と同様に、
記録装置本体より記録ヘッドに画像データ信号を転送す
るためのクロック信号及び画像データ信号を転送する転
送部10にLCR回路11を形成して、各信号のHIG
HレベルをVDDより高く、及び/又はLOWレベルを
GNDより低い電圧を生成して記録ヘッドに信号を供給
する。
【0030】この時のHIGHレベルは、VDDが3.
3Vに対してLCR回路の設定値を4.3Vとし、LO
Wレベルについては上記実施形態と同じ−0.3Vとな
るようにLCR回路が設定されている。ここでの画像デ
ータを送るためのクロック信号の周波数は12MHzに
設定される。
【0031】尚、保護ダイオード13を複数段設けて、
さらに入力の振幅を増加させてもよい。
【0032】なお、以上の実施形態において、記録ヘッ
ドから吐出される液滴はインクであるとして説明し、さ
らにインクタンクに収容される液体はインクであるとし
て説明したが、その収容物はインクに限定されるもので
はない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めた
り、その画像品質を高めたりするために記録媒体に対し
て吐出される処理液のようなものがインクタンクに収容
されていても良い。
【0033】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0034】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0035】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0036】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0037】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0038】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0039】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0040】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0041】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0042】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0043】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0044】また、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
近年のロジック回路の電源電圧低下に伴って記録ヘッド
のロジック電源電圧が低下した中で、クロック信号及び
画像データ信号の転送時の振幅を装置本体と記録ヘッド
の間で簡単な部品で増加でき、ロジック電源電圧よりも
積極的に高い振幅とすることで、従来の高耐圧プロセス
とのバランスを保った状態で画像データの転送速度の低
下を最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施の形態であるインクジェ
ットプリンタIJRAの構成の概要を示す外観斜視図で
ある。
【図2】インクジェットプリンタIJRAの制御回路の
構成を示すブロック図である。
【図3】インクジェットプリンタにおける装置本体と記
録ヘッドの間のデータ転送ケーブルによる接続構成を示
す図である。
【図4】LCR回路の構成を示す図である。
【図5】クロック信号CLK、画像データ信号DATA
の転送ラインにおける保護ダイオードの接続構成を示す
図である。
【図6】クロック信号CLK、画像データ信号DATA
の転送ラインにおける保護ダイオードを複数設けた接続
構成を示す図である。
【図7】従来のインクジェット記録ヘッド用基板のレイ
アウトを示す図である。
【図8】インクジェット記録ヘッド用基板のブロック図
である。
【図9】インクジェット記録ヘッド用基板の駆動タイミ
ング例である。
【図10】ロジック電源電圧に対する画像転送可能最大
CLK周波数を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平山 信之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF82 AF99 AG46 AR20 BA13

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録剤を吐出させる記録素子を有する記
    録ヘッドを搭載し、当該記録ヘッドに対して当該記録素
    子を駆動するための画像データを含むロジック信号を転
    送すると共に、このロジック信号の転送ラインに静電気
    に対する保護ダイオードを設けた記録装置において、 前記記録ヘッドに転送される少なくとも画像データ及び
    当該画像データを転送するためのクロック信号を、HI
    GHレベルは前記記録ヘッドのロジック電源電圧よりも
    高い電圧に及び/又はLOWレベルはGNDレベルより
    も低い電圧に変換して転送することを特徴とする記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記保護ダイオードが動作するHIGH
    レベル電圧をVmax、ロジック電源電圧をVDD、ク
    ロック信号、画像データ信号のHIGHレベル電圧をV
    phとした時、Vmax>Vph>VDDの関係を満た
    すように前記記録ヘッドにロジック信号を転送すること
    を特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記保護ダイオードが動作するLOWレ
    ベル電圧をVmin、ロジックGNDをVSS、クロッ
    ク信号及び画像データのLOWレベル電圧をVplとし
    た時、Vmin<Vpl<VSSの関係を満たすように
    前記記録ヘッドにロジック信号を転送することを特徴と
    する請求項1に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記転送ラインに送出する信号のレベル
    変換回路を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記Vmaxは、VDD+0.7Vであ
    ることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記Vmaxは、VDD+1.4Vであ
    ることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記Vmaxは、VDD+n×0.7
    V、但し、n≧2であることを特徴とする請求項2に記
    載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記保護ダイオードは、前記ロジック電
    源電圧と前記転送ラインとの間に複数段形成されている
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドは、前記ロジック電源電
    圧と前記転送ラインとの間に複数段の前記保護ダイオー
    ドが形成された基板を備えることを特徴とする請求項6
    又は7に記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記レベル変換回路は、前記画像デー
    タ転送用のクロック周波数の帯域に対し、出力対入力の
    振幅比が1.1倍以上となるように設けられていること
    を特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  11. 【請求項11】 前記記録ヘッドは、前記記録素子を用
    いてインクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘ
    ッドであることを特徴とする請求項1に記載の記録装
    置。
  12. 【請求項12】 前記記録素子は、インクを吐出するた
    めに必要な熱エネルギーを発生する電気熱変換素子であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  13. 【請求項13】 記録剤を吐出させる記録素子と、転送
    元からロジック信号を受け取るロジック回路と、当該ロ
    ジック信号により当該記録素子を駆動する駆動素子とを
    有する記録ヘッド用基板において、 前記ロジック回路の電源ラインと前記ロジック信号の転
    送ラインとの間に静電気に対する複数段の保護ダイオー
    ドを設けたことを特徴とする記録ヘッド用基板。
  14. 【請求項14】 記録剤を吐出させる記録素子と、転送
    元からロジック信号を受け取るロジック回路と、当該ロ
    ジック信号により当該記録素子を駆動する駆動素子とを
    有する記録ヘッドにおいて、 前記ロジック回路の電源ラインと前記ロジック信号の転
    送ラインとの間に静電気に対する複数段の保護ダイオー
    ドを設けたことを特徴とする記録ヘッド。
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