JP2002370351A - インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置Info
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- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
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- B41J2002/14419—Manifold
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- B41J2002/14459—Matrix arrangement of the pressure chambers
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数のノズルを配列したマトリクスヘッドに
おいて、ノズル配列の高密度化を図り、ノズル当たりの
十分なインク吐出量と、クロストークの低減可能なイン
クジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置を提
供する。 【解決手段】 ノズル105に連通した圧力発生室10
2と共通流路支流108との一断面形状を三角形状と
し、水平方向に対して互いに倒置させる配置とする。こ
の配置によってノズルの高密度化が可能となる。このと
き、圧力発生室102と共通流路支流108とを仕切る
隔壁109の水平方向とのなす角度を32°≦θ≦53
°とすることによって、1ノズル当たりに十分な画像濃
度をもたらす吐出量と、クロストークやリフィル時間の
遅延のない十分に大きな音響容量と、を両立することが
できる。
おいて、ノズル配列の高密度化を図り、ノズル当たりの
十分なインク吐出量と、クロストークの低減可能なイン
クジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置を提
供する。 【解決手段】 ノズル105に連通した圧力発生室10
2と共通流路支流108との一断面形状を三角形状と
し、水平方向に対して互いに倒置させる配置とする。こ
の配置によってノズルの高密度化が可能となる。このと
き、圧力発生室102と共通流路支流108とを仕切る
隔壁109の水平方向とのなす角度を32°≦θ≦53
°とすることによって、1ノズル当たりに十分な画像濃
度をもたらす吐出量と、クロストークやリフィル時間の
遅延のない十分に大きな音響容量と、を両立することが
できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録ヘッド及びインクジェット記録装置に関し、特に平面
状に多数のインクノズルを形成したオンデマンド型のイ
ンクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置に
関する。
録ヘッド及びインクジェット記録装置に関し、特に平面
状に多数のインクノズルを形成したオンデマンド型のイ
ンクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】昨今、パーソナルコンピュータの普及に
ともない、データ出力機器としてのプリンタの進歩、特
にインクジェット方式によるプリンタの技術進歩が著し
い。例えば、写真画質を誇るものやレーザープリンタ並
みの高速印字を達成するもの等、多彩な用途かつ特徴の
ある製品が上市されている。
ともない、データ出力機器としてのプリンタの進歩、特
にインクジェット方式によるプリンタの技術進歩が著し
い。例えば、写真画質を誇るものやレーザープリンタ並
みの高速印字を達成するもの等、多彩な用途かつ特徴の
ある製品が上市されている。
【0003】インクジェット方式によるプリンタには、
通常、複数色のカラーインクと単色の黒インク(Bk)
とが搭載されており、単色文字印字に加えて、カラー画
像も印字可能である。カラー印字の場合、カラーインク
としては少なくとも、C(シアン)、M(マジェン
ダ)、Y(イエロー)の3色のインクを単独で用いる他
に、2次色、3次色等として組み合わせて混合色により
色表現を行うのが一般的である。さらに、高画質印字を
目指した製品の一部には、以上のインク構成に加え、ラ
イト色、ダーク色を加えたものも上市されている。
通常、複数色のカラーインクと単色の黒インク(Bk)
とが搭載されており、単色文字印字に加えて、カラー画
像も印字可能である。カラー印字の場合、カラーインク
としては少なくとも、C(シアン)、M(マジェン
ダ)、Y(イエロー)の3色のインクを単独で用いる他
に、2次色、3次色等として組み合わせて混合色により
色表現を行うのが一般的である。さらに、高画質印字を
目指した製品の一部には、以上のインク構成に加え、ラ
イト色、ダーク色を加えたものも上市されている。
【0004】一方、印字速度の高速化は、インクを吐出
させるインク吐出機構の改善に負うところが大きく、昨
今の印字速度高速化の要請から、インクを吐出させるヘ
ッドに特色を持たせた提案が数多くなされている。
させるインク吐出機構の改善に負うところが大きく、昨
今の印字速度高速化の要請から、インクを吐出させるヘ
ッドに特色を持たせた提案が数多くなされている。
【0005】具体的には、ノズル数の増大及び高密度化
という手段が採られ、ヘッド内に設けられたインク吐出
のためのノズルを従来知られた一次元的にアレイ状に配
した構成から、二次元的にマトリクス状に配置したもの
である。例えば、このようなインクジェット記録ヘッド
としては、特開平1−208146号公報(従来例1)
や特表平10−508808号公報(従来例2)に開示
されるものがあり、これらは高速印字に寄与するところ
が大きい。
という手段が採られ、ヘッド内に設けられたインク吐出
のためのノズルを従来知られた一次元的にアレイ状に配
した構成から、二次元的にマトリクス状に配置したもの
である。例えば、このようなインクジェット記録ヘッド
としては、特開平1−208146号公報(従来例1)
や特表平10−508808号公報(従来例2)に開示
されるものがあり、これらは高速印字に寄与するところ
が大きい。
【0006】図9は、マトリクスヘッドの基本構成を示
す斜視図である。図9において、図示しないインクタン
クから供給されたインクは、共通流路本流901から共
通流路支流902を経て、同支流に沿ってノズル間隔P
nで配列された複数のノズル903に供給され、ノズル
903の底部に設けられた不図示の圧電素子の作用によ
りインク吐出する。各支流列は共通流路支流間隔Pcを
設けて配列されるマトリクス構造をなしている。
す斜視図である。図9において、図示しないインクタン
クから供給されたインクは、共通流路本流901から共
通流路支流902を経て、同支流に沿ってノズル間隔P
nで配列された複数のノズル903に供給され、ノズル
903の底部に設けられた不図示の圧電素子の作用によ
りインク吐出する。各支流列は共通流路支流間隔Pcを
設けて配列されるマトリクス構造をなしている。
【0007】図10は、従来例1のインクジェット記録
ヘッドの構成を示す図である。インク加圧室(圧力発生
室に相当)1001を格子状もしくは千鳥状に複数配列
するものである。
ヘッドの構成を示す図である。インク加圧室(圧力発生
室に相当)1001を格子状もしくは千鳥状に複数配列
するものである。
【0008】図11は、従来例2のインクジェット記録
ヘッドの構成を示す図である。従来例2のインクジェッ
ト記録ヘッドは、図11(a)に示すように、インクチ
ャンバ(圧力発生室に相当)1101と、インク供給ダ
クト(共通流路に相当)1102とをチャンバプレート
1103を挟んで反対面に配置するとともに、図11
(b)に示すようにインクチャンバ1101の形状を六
角形とした結果、各ノズルが千鳥状に配置されるもので
ある。
ヘッドの構成を示す図である。従来例2のインクジェッ
ト記録ヘッドは、図11(a)に示すように、インクチ
ャンバ(圧力発生室に相当)1101と、インク供給ダ
クト(共通流路に相当)1102とをチャンバプレート
1103を挟んで反対面に配置するとともに、図11
(b)に示すようにインクチャンバ1101の形状を六
角形とした結果、各ノズルが千鳥状に配置されるもので
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述する従来例1及び
従来例2のインクジェット記録ヘッドは、いずれもマト
リクス構造をなし、特に従来例1のヘッドは、ノズル数
の増加を目的としたものであり、従来必要とされた印字
速度においては十分な性能をもっていたと推察される。
従来例2のインクジェット記録ヘッドは、いずれもマト
リクス構造をなし、特に従来例1のヘッドは、ノズル数
の増加を目的としたものであり、従来必要とされた印字
速度においては十分な性能をもっていたと推察される。
【0010】しかしながら、さらなる印字の高速化のた
めには、ノズル数を増やすことだけでなく、ノズルを高
密度に配置することが必要となる。従来例1のインクジ
ェット記録ヘッドは、水平方向に加えて垂直方向の3次
元的な配慮がなされておらず、単にノズル数を増加する
という効果はあっても、高密度化には限界があった。す
なわち、隣接するノズルとの間隔を狭めてノズルを高密
度に配置するには、ノズル板上に平面的にインクノズル
やインク供給溝といった各パーツを配置するだけでは足
らず、3次元的な部材配置が必要となる。マトリクスヘ
ッドのみならず、従来のアレイ型インクジェット記録ヘ
ッドにおいても、ノズル周りの主要パーツのうち大きな
空間容量を占めるのは、インク加圧室(圧力発生室)と
インク供給溝(共通流路)であり、さらなる印字高速化
のためには、これらを空間的に、効率的にかつ高密度に
なるべく小体積内に配置する必要があり、従来例1のイ
ンクジェット記録ヘッドにおいては、これらの考慮に欠
けるという問題点があった。
めには、ノズル数を増やすことだけでなく、ノズルを高
密度に配置することが必要となる。従来例1のインクジ
ェット記録ヘッドは、水平方向に加えて垂直方向の3次
元的な配慮がなされておらず、単にノズル数を増加する
という効果はあっても、高密度化には限界があった。す
なわち、隣接するノズルとの間隔を狭めてノズルを高密
度に配置するには、ノズル板上に平面的にインクノズル
やインク供給溝といった各パーツを配置するだけでは足
らず、3次元的な部材配置が必要となる。マトリクスヘ
ッドのみならず、従来のアレイ型インクジェット記録ヘ
ッドにおいても、ノズル周りの主要パーツのうち大きな
空間容量を占めるのは、インク加圧室(圧力発生室)と
インク供給溝(共通流路)であり、さらなる印字高速化
のためには、これらを空間的に、効率的にかつ高密度に
なるべく小体積内に配置する必要があり、従来例1のイ
ンクジェット記録ヘッドにおいては、これらの考慮に欠
けるという問題点があった。
【0011】また、ノズルの高密度化という点におい
て、従来例2のインクジェット記録ヘッドは、図11
(a)に示したように、インクチャンバ(圧力発生室)
1101とインク供給ダクト(共通流路)1102と
を、チャンバプレート1103を挟んで対面に配置した
構造をとっており、ノズルの高密度化に寄与するところ
が大きい。
て、従来例2のインクジェット記録ヘッドは、図11
(a)に示したように、インクチャンバ(圧力発生室)
1101とインク供給ダクト(共通流路)1102と
を、チャンバプレート1103を挟んで対面に配置した
構造をとっており、ノズルの高密度化に寄与するところ
が大きい。
【0012】しかしながら、マトリクス構造をもったイ
ンクジェット記録ヘッドの設計においては、共通流路支
流の形状及び構造に綿密かつ細心の注意を払う必要があ
り、従来例2のインクジェット記録ヘッドにおいては、
これらの配慮に欠けるという問題点があった。
ンクジェット記録ヘッドの設計においては、共通流路支
流の形状及び構造に綿密かつ細心の注意を払う必要があ
り、従来例2のインクジェット記録ヘッドにおいては、
これらの配慮に欠けるという問題点があった。
【0013】この理由として、図9に示すように、マト
リクスヘッドにおいては、多数のノズルがインク供給の
ための共通流路の支流及び本流に連通されているので、
ノズル間の圧力波干渉(以下、クロストークと称す)が
しばしば発生し、さらにはノズル同時吐出時において、
ノズル先端へのインク再充填(リフィル)に多大な時間
を要する等の問題についての考慮がなされていないため
である。
リクスヘッドにおいては、多数のノズルがインク供給の
ための共通流路の支流及び本流に連通されているので、
ノズル間の圧力波干渉(以下、クロストークと称す)が
しばしば発生し、さらにはノズル同時吐出時において、
ノズル先端へのインク再充填(リフィル)に多大な時間
を要する等の問題についての考慮がなされていないため
である。
【0014】これらの課題に対しては、共通流路に大き
な音響容量を確保することによる解決方法が知られてい
る。例えば、本発明者等は、共通流路の音響容量Cpを
ノズルの音響容量Cnの10倍以上としたとき、クロス
トークやリフィル時間の増大の発生しない良好な結果が
得られることを明らかにした。
な音響容量を確保することによる解決方法が知られてい
る。例えば、本発明者等は、共通流路の音響容量Cpを
ノズルの音響容量Cnの10倍以上としたとき、クロス
トークやリフィル時間の増大の発生しない良好な結果が
得られることを明らかにした。
【0015】一般的なインクジェット記録ヘッドにおい
て、ノズル音響容量Cnは1.5×10-18 m5 /N程
度の値となるため(ノズル径:30μm、インク表面張
力:35mN/mとたとき)、共通流路の音響容量Cp
は1.5×10-17 m5 /N以上必要とされる。ただ
し、共通流路の容量等のマトリクスヘッドにおける常識
的な定数値から共通流路の音響容量を求めると、上記の
目標値には至らないことから、共通流路の壁の一部にエ
アダンパを付与し、音響容量を増加させることが必須と
なる。
て、ノズル音響容量Cnは1.5×10-18 m5 /N程
度の値となるため(ノズル径:30μm、インク表面張
力:35mN/mとたとき)、共通流路の音響容量Cp
は1.5×10-17 m5 /N以上必要とされる。ただ
し、共通流路の容量等のマトリクスヘッドにおける常識
的な定数値から共通流路の音響容量を求めると、上記の
目標値には至らないことから、共通流路の壁の一部にエ
アダンパを付与し、音響容量を増加させることが必須と
なる。
【0016】ここでエアダンパの音響容量Cdは、エア
ダンパ幅をWd[m]、エアダンパ厚さをtd[m]、
エアダンパ長さをld[m]、エアダンパの弾性係数を
Ed[Pa]、エアダンパのポアッソン比をνdとする
と、次式で近似計算できる。
ダンパ幅をWd[m]、エアダンパ厚さをtd[m]、
エアダンパ長さをld[m]、エアダンパの弾性係数を
Ed[Pa]、エアダンパのポアッソン比をνdとする
と、次式で近似計算できる。
【0017】
【数1】
【0018】上式から分かるように、エアダンパの音響
容量Cdは、エアダンパの厚さtdの3乗に反比例し、
エアダンパ幅Wdの5乗に比例するため、前述の1.5
×10-17 (m5 /N)以上の音響容量を得るために
は、エアダンパの幅をなるべく大きく、厚さを薄くする
とが望ましい。特に従来例1においては、エアダンパの
幅を共通流路の幅まで広げるとともに、共通流路の幅を
さらに広げることが求められることを意味している。従
って、より一層ノズル配列高密度化のための慎重な空間
配置設計が必要とされる。
容量Cdは、エアダンパの厚さtdの3乗に反比例し、
エアダンパ幅Wdの5乗に比例するため、前述の1.5
×10-17 (m5 /N)以上の音響容量を得るために
は、エアダンパの幅をなるべく大きく、厚さを薄くする
とが望ましい。特に従来例1においては、エアダンパの
幅を共通流路の幅まで広げるとともに、共通流路の幅を
さらに広げることが求められることを意味している。従
って、より一層ノズル配列高密度化のための慎重な空間
配置設計が必要とされる。
【0019】このように、これまでのマトリクスヘッド
において、ノズルの高密度化と、クロストークやリフィ
ル時間の増大の低減に配慮したヘッド設計を行うのが、
非常に困難であった。
において、ノズルの高密度化と、クロストークやリフィ
ル時間の増大の低減に配慮したヘッド設計を行うのが、
非常に困難であった。
【0020】本発明は、上記問題点を解決するために成
されたものであり、ノズル数の増大のみならず、ノズル
密度の高いインクジェット記録ヘッド及びインクジェッ
ト記録装置を提供することを第1の目的とする。
されたものであり、ノズル数の増大のみならず、ノズル
密度の高いインクジェット記録ヘッド及びインクジェッ
ト記録装置を提供することを第1の目的とする。
【0021】また、本発明は、上記目的を達成しつつ、
クロストークやリフィル時間の増大のない、安定した吐
出を可能とするインクジェット記録ヘッド及びインクジ
ェット記録装置を提供することを第2の目的とする。
クロストークやリフィル時間の増大のない、安定した吐
出を可能とするインクジェット記録ヘッド及びインクジ
ェット記録装置を提供することを第2の目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、マトリクス配列された複数
の圧力発生室がインク供給路を介して共通流路によって
連通され、圧力発生手段によりインクが充填された圧力
発生室内に圧力変化を生じさせて該圧力発生室に連通し
たノズルからインク滴を吐出させるインクジェット記録
ヘッドであって、圧力発生室の一断面形状がノズルの開
口部を頂点とした略三角形状であり、かつ、共通流路の
一断面形状が略三角形状であり、圧力発生室及び共通流
路の夫々の一断面形状が互いに倒置関係となるように設
置され、圧力発生室と共通流路とを仕切る隔壁は、水平
方向とのなす角度θが32°≦θ≦53°を満たすよう
に設置されていることを特徴とする。
に、請求項1記載の発明は、マトリクス配列された複数
の圧力発生室がインク供給路を介して共通流路によって
連通され、圧力発生手段によりインクが充填された圧力
発生室内に圧力変化を生じさせて該圧力発生室に連通し
たノズルからインク滴を吐出させるインクジェット記録
ヘッドであって、圧力発生室の一断面形状がノズルの開
口部を頂点とした略三角形状であり、かつ、共通流路の
一断面形状が略三角形状であり、圧力発生室及び共通流
路の夫々の一断面形状が互いに倒置関係となるように設
置され、圧力発生室と共通流路とを仕切る隔壁は、水平
方向とのなす角度θが32°≦θ≦53°を満たすよう
に設置されていることを特徴とする。
【0023】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、少なくとも圧力発生室と共通流路とは、積
層された複数枚のプレートにより形成されていることを
特徴とする。
明において、少なくとも圧力発生室と共通流路とは、積
層された複数枚のプレートにより形成されていることを
特徴とする。
【0024】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、プレートは、金属板であることを特徴とす
る。
明において、プレートは、金属板であることを特徴とす
る。
【0025】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、金属板は、表面及び裏面からのエッチング
により、少なくとも圧力発生室及び共通流路となる孔が
形成されることを特徴とする。
明において、金属板は、表面及び裏面からのエッチング
により、少なくとも圧力発生室及び共通流路となる孔が
形成されることを特徴とする。
【0026】請求項5記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、少なくとも圧力発生室と共通流路
とは、シリコンで形成されていることを特徴とする。
記載の発明において、少なくとも圧力発生室と共通流路
とは、シリコンで形成されていることを特徴とする。
【0027】請求項6記載の発明は、請求項2から5の
いずれか1項に記載の発明において、ノズルを形成する
プレートは、共通流路のエアダンパを兼ねることを特徴
とする。
いずれか1項に記載の発明において、ノズルを形成する
プレートは、共通流路のエアダンパを兼ねることを特徴
とする。
【0028】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、ノズルを形成するプレートは、ポリイミド
で形成されていることを特徴とする。
明において、ノズルを形成するプレートは、ポリイミド
で形成されていることを特徴とする。
【0029】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明において、ポリイミドの厚みは、30μm以下である
ことを特徴とする。
明において、ポリイミドの厚みは、30μm以下である
ことを特徴とする。
【0030】請求項9記載の発明は、請求項1から8の
いずれか1項に記載の発明において、圧力発生室と共通
流路との中心間の距離は、300μm以上であることを
特徴とする。
いずれか1項に記載の発明において、圧力発生室と共通
流路との中心間の距離は、300μm以上であることを
特徴とする。
【0031】請求項10記載の発明は、請求項1から9
のいずれか1項に記載の発明において、圧力発生手段
は、圧電素子を用いることを特徴とする。
のいずれか1項に記載の発明において、圧力発生手段
は、圧電素子を用いることを特徴とする。
【0032】請求項11記載の発明は、請求項1から9
のいずれか1項に記載の発明において、圧力発生手段
は、インクへの加熱によることを特徴とする。
のいずれか1項に記載の発明において、圧力発生手段
は、インクへの加熱によることを特徴とする。
【0033】請求項12記載の発明は、請求項1から1
1のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッドを
搭載したことを特徴とする。
1のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッドを
搭載したことを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照しながら本
発明の実施形態であるインクジェット記録ヘッド及びイ
ンクジェット記録装置を詳細に説明する。図1から図8
に、本発明に係るインクジェット記録ヘッド及びインク
ジェット記録装置の実施の形態を示す。本発明者等は、
上述のように、効率的なノズル高密度化、クロスト
ークの解決、の両立を目指してマトリクスヘッド構造の
検討を行った。
発明の実施形態であるインクジェット記録ヘッド及びイ
ンクジェット記録装置を詳細に説明する。図1から図8
に、本発明に係るインクジェット記録ヘッド及びインク
ジェット記録装置の実施の形態を示す。本発明者等は、
上述のように、効率的なノズル高密度化、クロスト
ークの解決、の両立を目指してマトリクスヘッド構造の
検討を行った。
【0035】図1は、本発明の実施形態であるインクジ
ェット記録ヘッドの概略構成を示す図である。まず、本
発明者等は、ノズル高密度化において、図1(a)に示
すような断面形状のインクジェット記録ヘッドの構造が
有利であると結論した。図1(a)に示すように、イン
クジェット記録ヘッドは、圧力発生室102と共通流路
支流108との一断面がそれぞれ三角形状であり、チャ
ンバプレート110の両面に倒置となるように設置され
ている。この構成により、両三角形の底面裾を垂直方向
に重なり合う位置に設置することができるので、高密度
配置が可能である。
ェット記録ヘッドの概略構成を示す図である。まず、本
発明者等は、ノズル高密度化において、図1(a)に示
すような断面形状のインクジェット記録ヘッドの構造が
有利であると結論した。図1(a)に示すように、イン
クジェット記録ヘッドは、圧力発生室102と共通流路
支流108との一断面がそれぞれ三角形状であり、チャ
ンバプレート110の両面に倒置となるように設置され
ている。この構成により、両三角形の底面裾を垂直方向
に重なり合う位置に設置することができるので、高密度
配置が可能である。
【0036】ただし、三角形の角度、中心間距離、チャ
ンパプレートの厚み等のヘッド設計パラメータ(以下、
パラメータ)のとり方によっては、隔壁109の厚みが
薄すぎると、ヘッドとして作れない、あるいは、機能し
ないという場合もあり得る。ここでは、図1に示すヘッ
ド構成において、インクジェット記録ヘッドとして機能
し得るパラメータ範囲を求め、しかるのち、クロストー
クの解決条件を満たすためのパラメータを絞り込む作業
を行った。以下、詳細に説明する。
ンパプレートの厚み等のヘッド設計パラメータ(以下、
パラメータ)のとり方によっては、隔壁109の厚みが
薄すぎると、ヘッドとして作れない、あるいは、機能し
ないという場合もあり得る。ここでは、図1に示すヘッ
ド構成において、インクジェット記録ヘッドとして機能
し得るパラメータ範囲を求め、しかるのち、クロストー
クの解決条件を満たすためのパラメータを絞り込む作業
を行った。以下、詳細に説明する。
【0037】ここで、一般的なインクジェット記録装置
の印字動作について、図1を用いてノズル周りを中心に
説明する。印字データに応答した駆動波形(図示せず)
が入力されると、電気―圧力トランスデューサーである
圧電素子101が撓み、その変位量に応じて圧力発生室
102の底部に設けられた振動板103が変形し、イン
ク104が満たされた圧力発生室102内に体積変化を
生じさせる。この体積変化によって圧力発生室102内
のインク104中に圧力波を発生させることにより、ノ
ズル105からインク滴が吐出する駆動力となる。イン
ク滴吐出後、圧力発生室102は、インク表面張力によ
りインク供給路106を介して共通流路支流108から
インクが供給されてデータ待機状態に戻る、というサイ
クルを繰り返す。
の印字動作について、図1を用いてノズル周りを中心に
説明する。印字データに応答した駆動波形(図示せず)
が入力されると、電気―圧力トランスデューサーである
圧電素子101が撓み、その変位量に応じて圧力発生室
102の底部に設けられた振動板103が変形し、イン
ク104が満たされた圧力発生室102内に体積変化を
生じさせる。この体積変化によって圧力発生室102内
のインク104中に圧力波を発生させることにより、ノ
ズル105からインク滴が吐出する駆動力となる。イン
ク滴吐出後、圧力発生室102は、インク表面張力によ
りインク供給路106を介して共通流路支流108から
インクが供給されてデータ待機状態に戻る、というサイ
クルを繰り返す。
【0038】さらに、本発明によるマトリクス構造ヘッ
ドの構成について詳述する。図1(a)及び図1(b)
に示すように、圧力発生室102は、その一断面の形状
がノズル105を頂点とした三角形状となる四角錘で、
錘先端に小孔のノズル105が形成されている。圧力発
生室102の底面には、供給板111及び振動板103
を介して圧電素子101が設けられている。供給板11
1には、図1(b)に示すように、インク供給路106
である細い溝が形成されており、当該供給路106に沿
って共通流路支流108から圧力発生室102へのイン
ク供給が行われる。共通流路支流108の断面は、前述
のように、圧力発生室102の断面形状に対して倒置す
るように配置された三角形状であり、3次元的には三角
柱を横に倒したような形状の溝である。本発明の構成
上、前述のノズルプレート107が共通流路支流108
のエアダンパとして機能する。上記ノズル構造、特に圧
力発生室102と共通流路支流108との配置は、圧力
発生室102の底面の裾と共通流路支流108の底面の
裾とを空間的に重ね合わせることによって、ノズル10
5中心から共通流路支流108中心との距離を密にで
き、高密度化に寄与することができる。
ドの構成について詳述する。図1(a)及び図1(b)
に示すように、圧力発生室102は、その一断面の形状
がノズル105を頂点とした三角形状となる四角錘で、
錘先端に小孔のノズル105が形成されている。圧力発
生室102の底面には、供給板111及び振動板103
を介して圧電素子101が設けられている。供給板11
1には、図1(b)に示すように、インク供給路106
である細い溝が形成されており、当該供給路106に沿
って共通流路支流108から圧力発生室102へのイン
ク供給が行われる。共通流路支流108の断面は、前述
のように、圧力発生室102の断面形状に対して倒置す
るように配置された三角形状であり、3次元的には三角
柱を横に倒したような形状の溝である。本発明の構成
上、前述のノズルプレート107が共通流路支流108
のエアダンパとして機能する。上記ノズル構造、特に圧
力発生室102と共通流路支流108との配置は、圧力
発生室102の底面の裾と共通流路支流108の底面の
裾とを空間的に重ね合わせることによって、ノズル10
5中心から共通流路支流108中心との距離を密にで
き、高密度化に寄与することができる。
【0039】次に、以上の構成を基礎とし、製作可能で
あり、かつ、インクジェット記録ヘッドとして機能し得
る構造を持つためのパラメータ範囲を計算により算出し
た。以下、その詳細を説明する。
あり、かつ、インクジェット記録ヘッドとして機能し得
る構造を持つためのパラメータ範囲を計算により算出し
た。以下、その詳細を説明する。
【0040】図2は、本発明の実施形態であるインクジ
ェット記録ヘッドの模式図である。図2(a)に示すよ
うに、圧力発生室201及び共通流路支流202の一断
面形状は、互いに合同の二等辺三角形であり、圧力発生
室201の底面は、図2(b)に示す1辺の長さが(2
x)の正方形であるため、共通流路支流202の幅も
(2x)となる。2つの二等辺三角形は、圧力発生室2
01と共通流路支流202とを仕切る隔壁203を挟ん
で、180°倒置して配置される。隔壁203は、平行
(隔壁厚みT一定)であり、圧力発生室201と共通流
路支流202とは、水平方向とのなす角度が同じ角度θ
をなしている。
ェット記録ヘッドの模式図である。図2(a)に示すよ
うに、圧力発生室201及び共通流路支流202の一断
面形状は、互いに合同の二等辺三角形であり、圧力発生
室201の底面は、図2(b)に示す1辺の長さが(2
x)の正方形であるため、共通流路支流202の幅も
(2x)となる。2つの二等辺三角形は、圧力発生室2
01と共通流路支流202とを仕切る隔壁203を挟ん
で、180°倒置して配置される。隔壁203は、平行
(隔壁厚みT一定)であり、圧力発生室201と共通流
路支流202とは、水平方向とのなす角度が同じ角度θ
をなしている。
【0041】図2を用いて、ノズル中心−共通流路支流
中心との距離(以下、中心間距離と称す)a、チャンバ
厚みt、水平方向(水平軸)と隔壁203とのなす角度
(以下、隔壁角度)θ、の3つのパラメータを変えたと
き、 (1)ヘッド製作可能:隔壁厚みTが実用的な(現実的
に製作可能)厚みを確保できる。 (2)ヘッドとして機能:圧電素子の変位により、所望
のインク量が吐出する。 以上の、(1)と(2)を同時に満たすパラメータ範囲
を求めた。なお、インク吐出量は、3つのパラメータか
ら求められる圧力発生室の底面積と圧電素子変位の積と
した。
中心との距離(以下、中心間距離と称す)a、チャンバ
厚みt、水平方向(水平軸)と隔壁203とのなす角度
(以下、隔壁角度)θ、の3つのパラメータを変えたと
き、 (1)ヘッド製作可能:隔壁厚みTが実用的な(現実的
に製作可能)厚みを確保できる。 (2)ヘッドとして機能:圧電素子の変位により、所望
のインク量が吐出する。 以上の、(1)と(2)を同時に満たすパラメータ範囲
を求めた。なお、インク吐出量は、3つのパラメータか
ら求められる圧力発生室の底面積と圧電素子変位の積と
した。
【0042】中心間距離a、隔壁角度θを変化させ、実
際のヘッド製造において、実用性が高いチャンバ厚みを
300μmとしたときの結果を図3に示す。図3におい
て、横軸は隔壁角度[°]、右縦軸はインク吐出量[p
l]、左縦軸は隔壁幅(隔壁厚み)[μm]を表す。な
お、圧電素子の変位量は、一般的な圧電素子の最大変位
量として0.1μm一定とした。
際のヘッド製造において、実用性が高いチャンバ厚みを
300μmとしたときの結果を図3に示す。図3におい
て、横軸は隔壁角度[°]、右縦軸はインク吐出量[p
l]、左縦軸は隔壁幅(隔壁厚み)[μm]を表す。な
お、圧電素子の変位量は、一般的な圧電素子の最大変位
量として0.1μm一定とした。
【0043】インク吐出量を表す曲線aから説明する。
曲線aは、圧電素子の最大変位量に対する吐出量である
から、1ノズル当たりの最大インク吐出量を表すことに
なる。ここでは、十分な画像濃度を得るための最大イン
ク吐出量は、印字解像度によっても変化するが、およそ
600dpiの解像度で印字したとき、そのドット間を
埋めきれるインク量を予備実験により求めて20plと
設定した。従って、曲線aの右縦軸の吐出量20plと
の交点における隔壁角度から、チャンバ厚み300μm
に20pl以上の吐出量を満足する隔壁角度は53°以
下であることが読み取れる。このときのチャンバ厚みに
おいて、中心間距離aを100μm、300μm、50
0μmとした時、左縦軸の隔壁幅は、それぞれ曲線b、
c、dのような右肩上がりとなり、隔壁幅が正となる下
限の隔壁角度が示されることになる。上述のインク吐出
量の曲線aから求まる隔壁角度の上限値と、これらの結
果を合わせると、中心間距離aが100μm(曲線b)
の場合、隔壁角度53°以下の範囲では隔壁厚みが正と
ならないため、20pl吐出量条件を満たす隔壁角度は
存在しない。しかし、中心間距離aが300μm(曲線
c)、500μm(曲線d)の場合は、それぞれ隔壁角
度:44°〜53°、32°〜53°のとき、20pl
以上の吐出量と、隔壁厚みとの両方を確保(以下、有効
隔壁角度)できることが読み取れる。
曲線aは、圧電素子の最大変位量に対する吐出量である
から、1ノズル当たりの最大インク吐出量を表すことに
なる。ここでは、十分な画像濃度を得るための最大イン
ク吐出量は、印字解像度によっても変化するが、およそ
600dpiの解像度で印字したとき、そのドット間を
埋めきれるインク量を予備実験により求めて20plと
設定した。従って、曲線aの右縦軸の吐出量20plと
の交点における隔壁角度から、チャンバ厚み300μm
に20pl以上の吐出量を満足する隔壁角度は53°以
下であることが読み取れる。このときのチャンバ厚みに
おいて、中心間距離aを100μm、300μm、50
0μmとした時、左縦軸の隔壁幅は、それぞれ曲線b、
c、dのような右肩上がりとなり、隔壁幅が正となる下
限の隔壁角度が示されることになる。上述のインク吐出
量の曲線aから求まる隔壁角度の上限値と、これらの結
果を合わせると、中心間距離aが100μm(曲線b)
の場合、隔壁角度53°以下の範囲では隔壁厚みが正と
ならないため、20pl吐出量条件を満たす隔壁角度は
存在しない。しかし、中心間距離aが300μm(曲線
c)、500μm(曲線d)の場合は、それぞれ隔壁角
度:44°〜53°、32°〜53°のとき、20pl
以上の吐出量と、隔壁厚みとの両方を確保(以下、有効
隔壁角度)できることが読み取れる。
【0044】ここで、図2を参照しながら、ノズル高密
度化の尺度として、ノズル集積度(=単位面積(平方イ
ンチ)当たりのノズル数)をチェックしてみると、隔壁
角度θが小さくなると、圧力発生室の底面積→大、かつ
共通流路支流の幅→大となり、1ノズルユニット当たり
の占有面積が大きく、高密度化に不利となる。そこで、
上記の計算で得られた、最も隔壁角度が小である有効隔
壁角度の下限値(チャンバ厚み300μm時:32°)
でのノズル集積度を算出し、高密度ノズルと言い得るか
否かを確認した。
度化の尺度として、ノズル集積度(=単位面積(平方イ
ンチ)当たりのノズル数)をチェックしてみると、隔壁
角度θが小さくなると、圧力発生室の底面積→大、かつ
共通流路支流の幅→大となり、1ノズルユニット当たり
の占有面積が大きく、高密度化に不利となる。そこで、
上記の計算で得られた、最も隔壁角度が小である有効隔
壁角度の下限値(チャンバ厚み300μm時:32°)
でのノズル集積度を算出し、高密度ノズルと言い得るか
否かを確認した。
【0045】算出方法は、図2(b)に示すX方向及び
Y方向の1ノズル当たりの占有面積を求め、図4(a)
に示すように、その占有面積と同面積の正方形が平方イ
ンチ当たりに何個あるか計算し、尺度とするものであ
る。平方インチ当たりのノズル数が400個以上であれ
ば、例えば、図4(b)に示すように、十分な画像濃度
と解像性が得られると考えられる、200(ノズル/1
色)は、ほぼ半分の横幅(1/2inch=12.5m
m)となるから、CMYBkの4色ヘッドを横に並べた
ヘッドの総幅を5cm程度に抑えることになる。よっ
て、ここでは400(個/平方インチ)を高ノズル集積
度の尺度とした。
Y方向の1ノズル当たりの占有面積を求め、図4(a)
に示すように、その占有面積と同面積の正方形が平方イ
ンチ当たりに何個あるか計算し、尺度とするものであ
る。平方インチ当たりのノズル数が400個以上であれ
ば、例えば、図4(b)に示すように、十分な画像濃度
と解像性が得られると考えられる、200(ノズル/1
色)は、ほぼ半分の横幅(1/2inch=12.5m
m)となるから、CMYBkの4色ヘッドを横に並べた
ヘッドの総幅を5cm程度に抑えることになる。よっ
て、ここでは400(個/平方インチ)を高ノズル集積
度の尺度とした。
【0046】計算の結果、最も低ノズル密度となる下限
の隔壁角度32°においても、460(個/平方イン
チ)となり、十分なノズル高密度化を達成できているこ
とが確認された。
の隔壁角度32°においても、460(個/平方イン
チ)となり、十分なノズル高密度化を達成できているこ
とが確認された。
【0047】以上述べたようにして、効率的なノズル高
密度化をもたらす図1に示すヘッド構成において、有効
的な隔壁角度の範囲を決めることができた。
密度化をもたらす図1に示すヘッド構成において、有効
的な隔壁角度の範囲を決めることができた。
【0048】次に、クロストークの解決条件を満たすた
めのパラメータを絞り込む作業について詳細に説明す
る。上述したように、クロストーク及びリフィル時間の
増大を低減させるには、ノズルの音響容量Cnに対し、
エアダンパの音響容量Cdをその10倍以上とする必要
があり、ここでは、上述の式1を用いて隔壁角度θをパ
ラメータとし、隔壁角度θ変化→(共通流路支流幅=エ
アダンパ幅Wd変化)→その時のエアダンパの音響容量
Cdを算出するという計算を行った。また、 ノズル間隔:400μm エアダンパ 幅:共通流路支流幅と同じ(図3の(2x)) 長さ:400μm(ノズル間隔Pnと同じ) 材質:ポリイミド(厚み15μmもしくは30μm) とし、エアダンパの厚みを2種類にして計算した。
めのパラメータを絞り込む作業について詳細に説明す
る。上述したように、クロストーク及びリフィル時間の
増大を低減させるには、ノズルの音響容量Cnに対し、
エアダンパの音響容量Cdをその10倍以上とする必要
があり、ここでは、上述の式1を用いて隔壁角度θをパ
ラメータとし、隔壁角度θ変化→(共通流路支流幅=エ
アダンパ幅Wd変化)→その時のエアダンパの音響容量
Cdを算出するという計算を行った。また、 ノズル間隔:400μm エアダンパ 幅:共通流路支流幅と同じ(図3の(2x)) 長さ:400μm(ノズル間隔Pnと同じ) 材質:ポリイミド(厚み15μmもしくは30μm) とし、エアダンパの厚みを2種類にして計算した。
【0049】その結果、ノズル音響容量に対するエアダ
ンパ音響容量比(以下、音響容量比Cd/Cn)が10
倍以上となる隔壁角度θは、エアダンパの音響容量Cd
がエアダンパの3乗に反比例することを反映して、エア
ダンパの厚みに大きく依存し、以下のようになった。 エアダンパ厚み 15[μm]:53°以下 30[μm]:42°以下
ンパ音響容量比(以下、音響容量比Cd/Cn)が10
倍以上となる隔壁角度θは、エアダンパの音響容量Cd
がエアダンパの3乗に反比例することを反映して、エア
ダンパの厚みに大きく依存し、以下のようになった。 エアダンパ厚み 15[μm]:53°以下 30[μm]:42°以下
【0050】以上の作業によって、ノズルの音響容量C
nの10倍以上を満たす隔壁角度が求められた。この結
果に、これまでに得られた隔壁角度の条件を合わせる
と、効率的なノズル高密度化、クロストークの解決、の
両立を可能とするマトリクスヘッド構造の隔壁角度をパ
ラメータとした結果が以下の表のようにまとめられた。
nの10倍以上を満たす隔壁角度が求められた。この結
果に、これまでに得られた隔壁角度の条件を合わせる
と、効率的なノズル高密度化、クロストークの解決、の
両立を可能とするマトリクスヘッド構造の隔壁角度をパ
ラメータとした結果が以下の表のようにまとめられた。
【0051】
【表1】
【0052】表1における×印は、効率的なノズル高密
度化、クロストークの解決を両立する角度範囲がなかっ
たことを表し、その他(a)〜(c)はこれらを満たす
隔壁角度を表す。以下、表1に基づいてインクジェット
記録ヘッドを製造し、完成後の印字テストにより本発明
の有効性を検証した。
度化、クロストークの解決を両立する角度範囲がなかっ
たことを表し、その他(a)〜(c)はこれらを満たす
隔壁角度を表す。以下、表1に基づいてインクジェット
記録ヘッドを製造し、完成後の印字テストにより本発明
の有効性を検証した。
【0053】(第1の実施例)本発明の第1の実施例に
よるインクジェット記録ヘッドの構造は、圧力発生室及
び共通流路支流の材料として、金属製の薄板(プレー
ト)を積層させ、これらを接着剤で接合した積層構造と
して用いながら、上述の計算により得られたパラメータ
範囲に基づくヘッド構造を採用するものである。
よるインクジェット記録ヘッドの構造は、圧力発生室及
び共通流路支流の材料として、金属製の薄板(プレー
ト)を積層させ、これらを接着剤で接合した積層構造と
して用いながら、上述の計算により得られたパラメータ
範囲に基づくヘッド構造を採用するものである。
【0054】図5は、本発明の第1の実施例であるイン
クジェット記録ヘッドの概略構成を示す断面図である。
図5に示すように、本発明の第1の実施例であるインク
ジェット記録ヘッドは、ノズルプレート501と、2枚
のチャンバプレート502と、供給路プレート503
と、振動板504と、の合計5枚のプレートからなる積
層ヘッドであり、さらに、チャンバプレート502の貫
通孔である、
クジェット記録ヘッドの概略構成を示す断面図である。
図5に示すように、本発明の第1の実施例であるインク
ジェット記録ヘッドは、ノズルプレート501と、2枚
のチャンバプレート502と、供給路プレート503
と、振動板504と、の合計5枚のプレートからなる積
層ヘッドであり、さらに、チャンバプレート502の貫
通孔である、
【0055】圧力発生室505と共通流路支流506と
の形成は、両面エッチングにより形成されることが特徴
的である。この製造方法は、後述するシリコンプロセス
を用いたヘッド製造方法とは対照的に、大規模な生産設
備を必要とせず、どちらかといえば少ロット生産に向く
製造方法である。なお、どちらの製造方法により製造す
るかは、製造されるべきヘッドの生産台数を考慮して決
定されるものである。
の形成は、両面エッチングにより形成されることが特徴
的である。この製造方法は、後述するシリコンプロセス
を用いたヘッド製造方法とは対照的に、大規模な生産設
備を必要とせず、どちらかといえば少ロット生産に向く
製造方法である。なお、どちらの製造方法により製造す
るかは、製造されるべきヘッドの生産台数を考慮して決
定されるものである。
【0056】図6は、圧力発生室と共通流路支流との形
成工程を示す断面図である。まず、積層前の単板ステン
レス板601の両面に(a)、フォトレジスト膜602
を塗布し(b)、当該フォトレジスト膜602にフォト
リソグラフィー技術を用いて、傾斜した貫通孔を形成す
るためのレジストパターン603を形成する(c)。フ
ォトレジスト膜602は、エッチング液に耐性があるも
のを用いる。ここで用いるレジストパターン603は、
図6(c)に示すように、レジストパターンが存在しな
い部位をステンレス板601の表面及び裏面とで異なる
大きさとすることにより傾斜孔を形成できる。パターン
形成後、エッチング液にステンレス板を浸漬し、両面か
らのエッチング(両面エッチング)を行い、目的とする
傾斜を備える貫通孔を形成する(d)。また表面及び裏
面のレジストパターン603の大きさやレジスト厚みの
組み合わせ方を選べば、圧力発生室の傾斜角、すなわち
隔壁角度を幅広い範囲で形成することができる。なお、
エッチングは等方的かつ両面から進むため、図6(d)
に示すように、貫通孔の壁面が平面とはならず、わずか
に板厚の中央部付近にRを有した球状となる。この後、
フォトレジスト膜602を除去し、単板ステンレス板6
01に貫通孔を形成した(e)。
成工程を示す断面図である。まず、積層前の単板ステン
レス板601の両面に(a)、フォトレジスト膜602
を塗布し(b)、当該フォトレジスト膜602にフォト
リソグラフィー技術を用いて、傾斜した貫通孔を形成す
るためのレジストパターン603を形成する(c)。フ
ォトレジスト膜602は、エッチング液に耐性があるも
のを用いる。ここで用いるレジストパターン603は、
図6(c)に示すように、レジストパターンが存在しな
い部位をステンレス板601の表面及び裏面とで異なる
大きさとすることにより傾斜孔を形成できる。パターン
形成後、エッチング液にステンレス板を浸漬し、両面か
らのエッチング(両面エッチング)を行い、目的とする
傾斜を備える貫通孔を形成する(d)。また表面及び裏
面のレジストパターン603の大きさやレジスト厚みの
組み合わせ方を選べば、圧力発生室の傾斜角、すなわち
隔壁角度を幅広い範囲で形成することができる。なお、
エッチングは等方的かつ両面から進むため、図6(d)
に示すように、貫通孔の壁面が平面とはならず、わずか
に板厚の中央部付近にRを有した球状となる。この後、
フォトレジスト膜602を除去し、単板ステンレス板6
01に貫通孔を形成した(e)。
【0057】以上の工程により作製された傾斜した貫通
孔の空いた単板のステンレス板を2枚貼り合わせ、圧力
発生室及び共通流路の形成されたチャンバプレートとし
た。両面エッチングを用いた積層プレートによりチャン
バプレートを形成する方法は、少ない積層枚数で三角形
状の流路を形成できると共に、壁面表面を滑らかに仕上
げることができる。また、実際に形成されたチャンバプ
レートにインクを導入した際に、速やかに気泡を排出す
ることができ、不吐出ノズルを激減させることができ、
傾斜孔の形成が難しく、且つ、バリの発生しやすい打ち
抜きの貫通孔形成方法と比較して利点が多い。
孔の空いた単板のステンレス板を2枚貼り合わせ、圧力
発生室及び共通流路の形成されたチャンバプレートとし
た。両面エッチングを用いた積層プレートによりチャン
バプレートを形成する方法は、少ない積層枚数で三角形
状の流路を形成できると共に、壁面表面を滑らかに仕上
げることができる。また、実際に形成されたチャンバプ
レートにインクを導入した際に、速やかに気泡を排出す
ることができ、不吐出ノズルを激減させることができ、
傾斜孔の形成が難しく、且つ、バリの発生しやすい打ち
抜きの貫通孔形成方法と比較して利点が多い。
【0058】本発明の第1の実施例においては、ノズル
プレート501にエアダンパの機能を兼ねさせるため、
上記の計算結果からノズルプレート501として、15
μm厚みのポリイミドを用い、エキシマレーザ加工によ
り、開口径25μmのノズル507を形成した。
プレート501にエアダンパの機能を兼ねさせるため、
上記の計算結果からノズルプレート501として、15
μm厚みのポリイミドを用い、エキシマレーザ加工によ
り、開口径25μmのノズル507を形成した。
【0059】チャンバプレート502は、両面エッチン
グによって圧力発生室505と共通流路支流506とを
形成済みの厚さ75μmの2枚のステンレス板を、貫通
孔が連るように位置決めしながら接着剤で貼り合わせ、
さらにそれらを2枚貼り合わせて総厚300μmの4層
構成にしたプレートである。今回作製したプレートの圧
力発生室505は、底面が正方形の四角錐形状であり、
前述の計算結果に基づいて共通流路支流506との中心
間距離をおよそ500μmとした。このとき、隔壁の厚
みは実測で190μmであり、隔壁角度は略50゜であ
った。
グによって圧力発生室505と共通流路支流506とを
形成済みの厚さ75μmの2枚のステンレス板を、貫通
孔が連るように位置決めしながら接着剤で貼り合わせ、
さらにそれらを2枚貼り合わせて総厚300μmの4層
構成にしたプレートである。今回作製したプレートの圧
力発生室505は、底面が正方形の四角錐形状であり、
前述の計算結果に基づいて共通流路支流506との中心
間距離をおよそ500μmとした。このとき、隔壁の厚
みは実測で190μmであり、隔壁角度は略50゜であ
った。
【0060】共通流路支流506は、三角柱の溝であ
り、幅がおよそ300μmである。以上の圧力発生室5
05、共通流路支流506の構成は、上述の表1(b)
欄に該当することになる。供給路プレート503とし
て、ここでは、25μmのステンレス板を用い、共通流
路支流506から圧力発生室505へとインクを導入す
るために、片面エッチングによって供給路508を形成
した後、接着剤によりチャンバプレート502と接合し
た。
り、幅がおよそ300μmである。以上の圧力発生室5
05、共通流路支流506の構成は、上述の表1(b)
欄に該当することになる。供給路プレート503とし
て、ここでは、25μmのステンレス板を用い、共通流
路支流506から圧力発生室505へとインクを導入す
るために、片面エッチングによって供給路508を形成
した後、接着剤によりチャンバプレート502と接合し
た。
【0061】振動板504には、厚さ10μmのステン
レス板を用い、圧電素子509として厚さ30μmの単
板状圧電セラミックを振動板504上の圧力発生室50
5底面に対応する位置に設けた。
レス板を用い、圧電素子509として厚さ30μmの単
板状圧電セラミックを振動板504上の圧力発生室50
5底面に対応する位置に設けた。
【0062】以上の構成に不図示のインクタンクを接続
し、圧電素子509への配線後、大滴動波形を入力する
と、ノズル507からおよそ30plのインクが吐出さ
れた。また、全ノズルズル吐出テストにおいても、クロ
ストークなく、良好な印字が可能であった。さらに、同
じ製造方法により、表1(c)欄のパラメータ範囲であ
る隔壁角度40°のヘッドを作製し、印字テストを行っ
たところ、同様にクロストークのない、良好な印字が可
能であった。
し、圧電素子509への配線後、大滴動波形を入力する
と、ノズル507からおよそ30plのインクが吐出さ
れた。また、全ノズルズル吐出テストにおいても、クロ
ストークなく、良好な印字が可能であった。さらに、同
じ製造方法により、表1(c)欄のパラメータ範囲であ
る隔壁角度40°のヘッドを作製し、印字テストを行っ
たところ、同様にクロストークのない、良好な印字が可
能であった。
【0063】(第2の実施例)次に、本発明による第2
の実施例について述べる。本実施例におけるインクジェ
ット記録ヘッドの基本構成、寸法等は、第1の実施例に
示されたものと略同一であるが、本実施例においては、
圧力発生室及び共通流路支流をシリコンの異方性エッチ
ングを利用して形成する点で相違する。本実施例によれ
ば、前述の積層構造ヘッドとは対照的に、半導体技術を
そのまま流用することができ、安価で、精度の優れたイ
ンクジェット記録用ヘッドを大量に生産することができ
る。また特に、圧力発生室等は、一体で製造されるた
め、接合工程を省くことができ、接着剤を用いた場合に
はがれ等が懸念される場合に適する。
の実施例について述べる。本実施例におけるインクジェ
ット記録ヘッドの基本構成、寸法等は、第1の実施例に
示されたものと略同一であるが、本実施例においては、
圧力発生室及び共通流路支流をシリコンの異方性エッチ
ングを利用して形成する点で相違する。本実施例によれ
ば、前述の積層構造ヘッドとは対照的に、半導体技術を
そのまま流用することができ、安価で、精度の優れたイ
ンクジェット記録用ヘッドを大量に生産することができ
る。また特に、圧力発生室等は、一体で製造されるた
め、接合工程を省くことができ、接着剤を用いた場合に
はがれ等が懸念される場合に適する。
【0064】図7は、本発明の第2の実施例におけるイ
ンクジェット記録ヘッドの製造工程を説明する断面図で
ある。まず、図7(a)に示すような[100]面方位
のSiウェハ701に、エッチング時のストッパー層と
して機能する高濃度ボロン拡散層702を設ける。ここ
で用いられるSiウェハ701は、厚さ300μmであ
り、高濃度ボロン拡散層702は、厚さ10μmである
(図7(b))。
ンクジェット記録ヘッドの製造工程を説明する断面図で
ある。まず、図7(a)に示すような[100]面方位
のSiウェハ701に、エッチング時のストッパー層と
して機能する高濃度ボロン拡散層702を設ける。ここ
で用いられるSiウェハ701は、厚さ300μmであ
り、高濃度ボロン拡散層702は、厚さ10μmである
(図7(b))。
【0065】次に、図7(c)に示すようにSiウェハ
を熱酸化し、ウェハ表面に耐エッチングマスク材となる
酸化シリコン膜703を2μm厚で形成した。耐エッチ
ング用として、本実施例では酸化シリコン膜を用いた
が、Siエッチング液に耐性があり、マスクとし使用し
うるものであれば、窒化シリコン膜や金属膜などを用い
ても良い。
を熱酸化し、ウェハ表面に耐エッチングマスク材となる
酸化シリコン膜703を2μm厚で形成した。耐エッチ
ング用として、本実施例では酸化シリコン膜を用いた
が、Siエッチング液に耐性があり、マスクとし使用し
うるものであれば、窒化シリコン膜や金属膜などを用い
ても良い。
【0066】次に、Siウェハにレジストを塗布し、ウ
ェハ表面の所定の場所にノズル、圧力発生室、共通流路
支流となるべきレジストマスクパターンをフォトリソグ
ラフィ技術によって形成後、緩衝フッ酸溶液により酸化
シリコン膜をエッチングし、レジストを除去すると、図
7(d)のようなパターン704が形成される。
ェハ表面の所定の場所にノズル、圧力発生室、共通流路
支流となるべきレジストマスクパターンをフォトリソグ
ラフィ技術によって形成後、緩衝フッ酸溶液により酸化
シリコン膜をエッチングし、レジストを除去すると、図
7(d)のようなパターン704が形成される。
【0067】このとき、共通流路上部のパターン704
は、後述するように、このパターンとして形成された溝
からエッチング液が入り込み、内部をくりぬくようにエ
ッチングし、共通流路支流を形成するとともに、共通流
路支流の蓋となるための数μm程度の梁が渡せれば、そ
の形状は問わない。ここでは、パターンの幅を1μm、
ピッチを11μmとした。
は、後述するように、このパターンとして形成された溝
からエッチング液が入り込み、内部をくりぬくようにエ
ッチングし、共通流路支流を形成するとともに、共通流
路支流の蓋となるための数μm程度の梁が渡せれば、そ
の形状は問わない。ここでは、パターンの幅を1μm、
ピッチを11μmとした。
【0068】次に、異方性ウエットエッチングにより、
図7(f)に示すように、共通流路支流705及びノズ
ル706を形成する。まず、約100℃に加熱したエチ
レンジアミン・ピロカテコール・ウオーター(EPW)
中に上記ウェハを浸漬し、ウェハ両面からエッチングを
行った。エッチング完了後、圧力発生室707とノズル
706及びこれらとウェハ上で倒置した位置となるよう
に、共通流路支流705がくりぬかれて形成された。共
通流路支流上には、上述のように、共通流路支流蓋とな
る幅10μmの梁が1μmの隙間を開けて並んでいる。
図7(f)に示すように、共通流路支流705及びノズ
ル706を形成する。まず、約100℃に加熱したエチ
レンジアミン・ピロカテコール・ウオーター(EPW)
中に上記ウェハを浸漬し、ウェハ両面からエッチングを
行った。エッチング完了後、圧力発生室707とノズル
706及びこれらとウェハ上で倒置した位置となるよう
に、共通流路支流705がくりぬかれて形成された。共
通流路支流上には、上述のように、共通流路支流蓋とな
る幅10μmの梁が1μmの隙間を開けて並んでいる。
【0069】次に、図7(g)に示すように、フッ酸溶
液に浸漬することにより、ウェハ表面の酸化シリコン膜
を除去した後、Siウェハ表面上に熱酸化膜708を形
成するため、水素と酸混合気体中にて上記ウェハを11
00℃で3時間加熱した。この熱酸化膜708により共
通流路蓋の梁の隙間が埋まり、図7(h)に示すように
共通流路蓋として機能する。
液に浸漬することにより、ウェハ表面の酸化シリコン膜
を除去した後、Siウェハ表面上に熱酸化膜708を形
成するため、水素と酸混合気体中にて上記ウェハを11
00℃で3時間加熱した。この熱酸化膜708により共
通流路蓋の梁の隙間が埋まり、図7(h)に示すように
共通流路蓋として機能する。
【0070】この後、予めインク供給路を形成しておい
た振動板をウェハ下部に接合する。ここでは、Si薄膜
を振動板として用いたが、振動板として機能するための
厚みや弾性係数を満たせば、上述の材料及び製法に限定
されるものではない。以下にSi薄振動板の作製方法を
図8に基づいて説明する。
た振動板をウェハ下部に接合する。ここでは、Si薄膜
を振動板として用いたが、振動板として機能するための
厚みや弾性係数を満たせば、上述の材料及び製法に限定
されるものではない。以下にSi薄振動板の作製方法を
図8に基づいて説明する。
【0071】まず、図8(a)に示すSiウェハ801
表面に、耐エッチング用マスして機能する酸化シリコン
膜802を約5μm厚で形成する(図8(b))。
表面に、耐エッチング用マスして機能する酸化シリコン
膜802を約5μm厚で形成する(図8(b))。
【0072】次に、Siウェハにレジストを塗布し、ウ
ェハ表面の所定の個所に供給路となるべきレジストマス
クパターンをフォトリソグラフィー技術により形成後、
緩衝フッ酸溶液により酸化シリコン膜802をエッチン
グし、レジストを除去すると、図8(c)に示すような
パターンが形成される。こののち、図8(d)に示すよ
うに、供給路となる溝803をSiドライエッグにより
形成する。上記作業で形成される供給路は、およそ長さ
100μm、深さ30μm、幅50μmの溝である。
ェハ表面の所定の個所に供給路となるべきレジストマス
クパターンをフォトリソグラフィー技術により形成後、
緩衝フッ酸溶液により酸化シリコン膜802をエッチン
グし、レジストを除去すると、図8(c)に示すような
パターンが形成される。こののち、図8(d)に示すよ
うに、供給路となる溝803をSiドライエッグにより
形成する。上記作業で形成される供給路は、およそ長さ
100μm、深さ30μm、幅50μmの溝である。
【0073】次に、フッ酸溶液を用いて酸化シリコン膜
802を除去し(図8(e))、図8(f)に示すよう
に、エッチング時のストッパー層として機能する高濃度
ボロン拡散層804を10μm厚で設ける。このとき、
高濃度ボロン拡散層804は、ウェハ表面に一様に形成
されるので、供給路となる溝803表面にも形成され
る。
802を除去し(図8(e))、図8(f)に示すよう
に、エッチング時のストッパー層として機能する高濃度
ボロン拡散層804を10μm厚で設ける。このとき、
高濃度ボロン拡散層804は、ウェハ表面に一様に形成
されるので、供給路となる溝803表面にも形成され
る。
【0074】次に、図8(g)に示すように、パイレッ
クス(登録商標)ガラス805をスパッタにより3μm
厚になるまで堆積し、フッ酸を用いてパターン化する。
本実施例において、上記工程により作製されたノズル、
圧力発生室、共通流路を形成したプレートを静電接合に
より接合(400℃、400V印加)したが、接着剤等
を用いて接着しても良い(図8(h))。
クス(登録商標)ガラス805をスパッタにより3μm
厚になるまで堆積し、フッ酸を用いてパターン化する。
本実施例において、上記工程により作製されたノズル、
圧力発生室、共通流路を形成したプレートを静電接合に
より接合(400℃、400V印加)したが、接着剤等
を用いて接着しても良い(図8(h))。
【0075】次に、高濃度ボロン拡散層804が形成さ
れていない部分をKOH(水酸化カリウム)溶液等でエ
ッチングすることにより、振動板を接合したプレートが
完成する。最後にノズルプレート貼り付け、圧電素子
(図示せず)を振動板上、圧力発生室下部に対応する位
置に配置して配線し、インクタンク(図示せず)を接合
してインクジェット記録ヘッドが完成した。
れていない部分をKOH(水酸化カリウム)溶液等でエ
ッチングすることにより、振動板を接合したプレートが
完成する。最後にノズルプレート貼り付け、圧電素子
(図示せず)を振動板上、圧力発生室下部に対応する位
置に配置して配線し、インクタンク(図示せず)を接合
してインクジェット記録ヘッドが完成した。
【0076】今回作製したプレートの圧力発生室は、前
述のように、第1の実施例の積層構造のヘッドとほぼ同
型であるため、第2の実施例のヘッド構造は、上述の表
1(b)欄に該当することになる。この後、大滴駆動波
形を入力すると時、ノズルから、およそ30plのイン
クが吐出された。また全ノズルテストにおいても、クロ
ストークなく、良好な印字が可能であった。
述のように、第1の実施例の積層構造のヘッドとほぼ同
型であるため、第2の実施例のヘッド構造は、上述の表
1(b)欄に該当することになる。この後、大滴駆動波
形を入力すると時、ノズルから、およそ30plのイン
クが吐出された。また全ノズルテストにおいても、クロ
ストークなく、良好な印字が可能であった。
【0077】以上のように、本発明における各実施例に
ついて述べたが、本発明は、これら実施例中の構成に限
定されるものではなく、本発明における隔壁角度等の好
適な範囲を満たすものであれば、共通流路支流や圧力発
生室の材質、作り方等によらない。例えば、上記実施例
では、共通流路支流及び圧力発生室として、ステンレス
板もしくはシリコンを用いたが、適当な隔壁角度を形成
可能であれば、ガラス板やセラミック板等を用いても好
適な結果が得られる。また、エレクトロフォーミングに
より、共通流路や圧力発生室を形成してもよい。さら
に、圧力発生室や共通流路支流の形状も、実施例中にお
いては四角形としているが、本発明はこれに限定される
ものではない。
ついて述べたが、本発明は、これら実施例中の構成に限
定されるものではなく、本発明における隔壁角度等の好
適な範囲を満たすものであれば、共通流路支流や圧力発
生室の材質、作り方等によらない。例えば、上記実施例
では、共通流路支流及び圧力発生室として、ステンレス
板もしくはシリコンを用いたが、適当な隔壁角度を形成
可能であれば、ガラス板やセラミック板等を用いても好
適な結果が得られる。また、エレクトロフォーミングに
より、共通流路や圧力発生室を形成してもよい。さら
に、圧力発生室や共通流路支流の形状も、実施例中にお
いては四角形としているが、本発明はこれに限定される
ものではない。
【0078】さらに、本発明における各実施例におい
て、圧力発生室への圧力付与手段として、圧電素子を用
いることを中心に述べてきたが、その他、熱を用いたバ
ブル方式を用いても、本発明の本質はなんら変わるとこ
ろはない。
て、圧力発生室への圧力付与手段として、圧電素子を用
いることを中心に述べてきたが、その他、熱を用いたバ
ブル方式を用いても、本発明の本質はなんら変わるとこ
ろはない。
【0079】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
のインクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装
置によれば、ノズル配列の高密度化を果たすことができ
ると共に、クロストークやリフィル時間の増大を生じる
ことのない音響容量をも確保することができる。従っ
て、高速印字を可能にするとともに、安定したインクジ
ェット記録が可能となる。
のインクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装
置によれば、ノズル配列の高密度化を果たすことができ
ると共に、クロストークやリフィル時間の増大を生じる
ことのない音響容量をも確保することができる。従っ
て、高速印字を可能にするとともに、安定したインクジ
ェット記録が可能となる。
【図1】本発明の実施形態であるインクジェット記録ヘ
ッドの概略構成を示す図である。
ッドの概略構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態であるインクジェット記録ヘ
ッドの模式図である。
ッドの模式図である。
【図3】チャンバ厚みを300μmとしたときの各パラ
メータの計算結果を示すグラフである。
メータの計算結果を示すグラフである。
【図4】本発明における占有面積のモデル図である。
【図5】本発明第1の実施例のインクジェット記録ヘッ
ドを説明する図である。
ドを説明する図である。
【図6】ステンレス板への貫通孔の形成方法を示す断面
図である。
図である。
【図7】本発明第2の実施例のインクジェット記録ヘッ
ドの製造方法を示す断面図である。
ドの製造方法を示す断面図である。
【図8】振動板の製造方法を示す断面図である。
【図9】マトリクスヘッドの基本構成を示す斜視図であ
る。
る。
【図10】従来例1のインクジェット記録ヘッドを示す
図である。
図である。
【図11】従来例2のインクジェット記録ヘッドを示す
図である。
図である。
101 圧電素子 102 圧力発生室 103 振動板 104 インク 105 ノズル 106 供給路 107 ノズルプレート 108 共通流路支流 109 隔壁 110 チャンバプレート 111 供給板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神田 虎彦 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF34 AF93 AG14 AG32 AG40 AP12 AP13 AP33 AQ02 AQ06 BA04 BA14
Claims (12)
- 【請求項1】 マトリクス配列された複数の圧力発生室
がインク供給路を介して共通流路によって連通され、圧
力発生手段によりインクが充填された前記圧力発生室内
に圧力変化を生じさせて該圧力発生室に連通したノズル
からインク滴を吐出させるインクジェット記録ヘッドで
あって、 前記圧力発生室の一断面形状が前記ノズルの開口部を頂
点とした略三角形状であり、かつ、前記共通流路の一断
面形状が略三角形状であり、 前記圧力発生室及び前記共通流路の夫々の一断面形状が
互いに倒置関係となるように設置され、 前記圧力発生室と前記共通流路とを仕切る隔壁は、水平
方向とのなす角度θが32°≦θ≦53°を満たすよう
に設置されていることを特徴とするインクジェット記録
ヘッド。 - 【請求項2】 少なくとも前記圧力発生室と前記共通流
路とは、積層された複数枚のプレートにより形成されて
いることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記
録ヘッド。 - 【請求項3】 前記プレートは、金属板であることを特
徴とする請求項2記載のインクジェット記録ヘッド。 - 【請求項4】 前記金属板は、表面及び裏面からのエッ
チングにより、少なくとも前記圧力発生室及び前記共通
流路となる孔が形成されることを特徴とする請求項3記
載のインクジェット記録ヘッド。 - 【請求項5】 少なくとも前記圧力発生室と前記共通流
路とは、シリコンで形成されていることを特徴とする請
求項1または2記載のインクジェット記録ヘッド。 - 【請求項6】 前記ノズルを形成するプレートは、前記
共通流路のエアダンパを兼ねることを特徴とする請求項
2から5のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘ
ッド。 - 【請求項7】 前記ノズルを形成するプレートは、ポリ
イミドで形成されていることを特徴とする請求項6記載
のインクジェット記録ヘッド。 - 【請求項8】 前記ポリイミドの厚みは、30μm以下
であることを特徴とする請求項7記載のインクジェット
記録ヘッド。 - 【請求項9】 前記圧力発生室と前記共通流路との中心
間の距離は、300μm以上であることを特徴とする請
求項1から8のいずれか1項に記載のインクジェット記
録ヘッド。 - 【請求項10】 前記圧力発生手段は、圧電素子を用い
ることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記
載のインクジェット記録ヘッド。 - 【請求項11】 前記圧力発生手段は、インクへの加熱
によることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項
に記載のインクジェット記録ヘッド。 - 【請求項12】 請求項1から11のいずれか1項に記
載のインクジェット記録ヘッドを搭載したことを特徴と
するインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001182101A JP2002370351A (ja) | 2001-06-15 | 2001-06-15 | インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001182101A JP2002370351A (ja) | 2001-06-15 | 2001-06-15 | インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002370351A true JP2002370351A (ja) | 2002-12-24 |
Family
ID=19022262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001182101A Pending JP2002370351A (ja) | 2001-06-15 | 2001-06-15 | インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002370351A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2011245761A (ja) * | 2010-05-27 | 2011-12-08 | Kyocera Corp | 液体吐出ヘッド用流路部材およびそれを用いた液体吐出ヘッドならびに記録装置、おおならびに液体吐出ヘッド用流路部材の製造方法 |
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WO2020170319A1 (ja) * | 2019-02-19 | 2020-08-27 | コニカミノルタ株式会社 | ノズルプレートおよびその製造方法、インクジェットヘッド、ならびに画像形成装置 |
RU2817562C1 (ru) * | 2023-12-05 | 2024-04-16 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Томский государственный университет систем управления и радиоэлектроники" | Пьезоэлектрический дозатор |
-
2001
- 2001-06-15 JP JP2001182101A patent/JP2002370351A/ja active Pending
Cited By (11)
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JPWO2020170319A1 (ja) * | 2019-02-19 | 2021-11-11 | コニカミノルタ株式会社 | ノズルプレートおよびその製造方法、インクジェットヘッド、ならびに画像形成装置 |
JP7287451B2 (ja) | 2019-02-19 | 2023-06-06 | コニカミノルタ株式会社 | ノズルプレートおよびその製造方法 |
RU2817562C1 (ru) * | 2023-12-05 | 2024-04-16 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Томский государственный университет систем управления и радиоэлектроники" | Пьезоэлектрический дозатор |
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