JP2002370029A - ジアミノジフェニルメタンのジアミノジシクロヘキシルメタンへの水素化のためのルテニウム触媒 - Google Patents

ジアミノジフェニルメタンのジアミノジシクロヘキシルメタンへの水素化のためのルテニウム触媒

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JP2002370029A JP2002110268A JP2002110268A JP2002370029A JP 2002370029 A JP2002370029 A JP 2002370029A JP 2002110268 A JP2002110268 A JP 2002110268A JP 2002110268 A JP2002110268 A JP 2002110268A JP 2002370029 A JP2002370029 A JP 2002370029A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い空時収率及び高い触媒寿命で連続操作式
懸濁反応器におけるMDAの特にトランス、トランス−
4,4′−ジアミノジシクロヘキシルメタンの低い割合
を有するPACMへの水素化を可能とする触媒を提供す
る。 【解決手段】 連続操作式懸濁反応器におけるジアミノ
ジフェニルメタンのジアミノジシクロヘキシルメタンへ
の水素化のためのルテニウム触媒が、高純度酸化アルミ
ニウムの支持体に適用されたルテニウムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続操作式懸濁反
応器(continuously operated
suspension reactor)におけるジア
ミノジフェニルメタン(MDA)のジアミノジシクロヘ
キシルメタン(PACM)への水素化のためのルテニウ
ム触媒であって、ルテニウムが高純度酸化アルミニウム
の支持体に適用されている(applied)ルテニウ
ム触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】PACMはMDAを水素化することによ
り工業的に製造される。PACMは例えば、表面コーテ
ィングの製造のために、主として表面コーティング原料
ジイソシアナトジシクロヘキシルメタンのための前駆体
として使用される。異性体比は多数の用途に特に重要で
ある。
【0003】EP639,403A2はMDAを水素化
することにより低い割合のトランス、トランス−異性体
を有するPACMを製造するための触媒を開示してい
る。この触媒は、特定の支持体、即ち、か焼された又は
表面で再水和された転移アルミナ(superfici
ally rehydrated transitio
n alumina)、特にギブス石(hydrarg
illite)又はバイヤライト(bayerite)
上の薄いルテニウム−又はロジウム−含有層を有する。
【0004】EP639,403A2は、PACMの工
業的製造における問題として反応混合物のより高い分子
量の成分による触媒の不活性化及び生成物中のトラン
ス、トランス−異性体の低い割合の調節を記載してい
る。特定の触媒の使用は、これらの問題を解決すること
を意図している。しかしながら、該特定の触媒は、主と
して、触媒を操作中に交換することができない固定触媒
床を有する反応器に使用するのに適当である。更に、反
応器容積の大きな部分が使用されるコーティングされた
触媒の不活性コアにより占められておりそしてもはや反
応容積として利用できない。
【0005】不連続操作式懸濁反応器(discont
inuously operated suspens
ion reactor)における水素化は既に記載さ
れている。懸濁反応器は使用済み触媒を容易に交換する
ことができるという利点を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、高い空時収率及び高い触媒寿命で連続操作式懸濁反
応器におけるMDAの、特にトランス、トランス−4,
4′−ジアミノジシクロヘキシルメタンの低い割合を有
するPACMへの水素化を可能とする触媒を提供するこ
とであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、支持体
として高純度酸化アルミニウムを使用することにより、
MDAを高い空時収率で水素化して高い触媒寿命でトラ
ンス、トランス−4,4′−ジアミノジシクロヘキシル
メタンの低い割合を有するPACMを得ることができる
粉末の懸濁可能なルテニウム触媒を製造することが可能
であることが見いだされた。
【0008】本発明は、連続操作式懸濁反応器における
ジアミノジフェニルメタン(MDA)のジアミノジシク
ロヘキシルメタン(PACM)への水素化のためのルテ
ニウム触媒であって、該触媒は高純度酸化アルミニウム
の支持体に適用された(applied)ルテニウムで
ある、ルテニウム触媒を提供する。
【0009】支持体材料として使用される酸化アルミニ
ウムは、特に、ほんの少量のアルカリ金属、特にナトリ
ウムを含んでなることにより特徴付けられる。
【0010】特に低いナトリウム含有率を有する高純度
支持体上の触媒が水素化触媒として有利であるというこ
とは驚くべきことである。何故ならば、他の場合には、
プロモータとして添加されるのがこれらのまさにアルカ
リ金属化合物であるからである。例えば、WO9608
462A1は、貴金属触媒及びプロモータとしての水酸
化リチウムの存在下の芳香族アミンの接触水素化方法を
記載している。
【0011】好ましくは、本発明に従って使用される高
純度酸化アルミニウム、支持体材料は、Na2Oとして
計算して、0.05重量%未満(特に好ましくは多くて
も0.02重量%)のナトリウム含有率を有する。
【0012】このような高純度酸化アルミニウムは、例
えば、アルミニウムアルコキシドの加水分解により工業
的に製造される。水素化触媒のための支持体材料として
これまで通常使用されてきた酸化アルミニウムは0.1
〜0.5重量%の範囲のNa 2O含有率を有する。
【0013】EP639,403A2から知られた水素
化触媒のための特定の支持体、即ち、か焼された又は表
面で再水和された転移アルミナ(特にギブス石又はバイ
ヤライトは、同様に酸化アルミニウムをベースとしてい
る。しかしながら、EP639,403A2に従えば、
ある塩基性緩衝能(basic buffer cap
acity)を有するこれらの支持体のみがルテニウム
含有水素化触媒として有利である。本発明に従う酸化ア
ルミニウムの緩衝能は有利であるとみなされる範囲内に
はない。低いナトリウム含有率を有する酸化アルミニウ
ム支持体の利点はEP639,403A2には検討され
ていない。更に、触媒支持体上のルテニウムの殻状分布
(shell−like distribution)
が有利であることがEP639,403A2において特
に固定床触媒について証明されている。対照的に、本発
明に従う触媒では、特にそれらが懸濁反応器において粉
末として使用される場合には、ルテニウムが支持体粒子
の断面全体にわたり分布しているのが特に有利である。
これは触媒のより良好な活性及び寿命をもたらす。
【0014】それ故、本発明に従うルテニウム触媒の場
合には、ルテニウムは支持体粒子の断面全体にわたって
分布しているのが好ましい。
【0015】支持体材料として使用される高純度酸化ア
ルミニウムは、好ましくは5〜150μm、特に好まし
くは10〜120μm、格別に好ましくは30〜100
μmの平均粒径を有する粉末である。
【0016】高純度酸化アルミニウムは、好ましくは3
0〜300m2/g、特に好ましくは70〜200m2
g、格別に好ましくは100〜160m2/gのBET
比表面積を有する。
【0017】高純度酸化アルミニウムの細孔容積は、<
10,000nmの直径を有する細孔を考慮すると、好
ましくは0.1〜1.5ml/g、特に好ましくは0.
3〜0.7ml/gである。
【0018】高純度酸化アルミニウムの外に、使用する
ことができる他の支持体材料は、高純度酸化アルミニウ
ムと同じ物理的性質を有するアルミニウム含有低アルカ
リ金属混合酸化物である。
【0019】本発明に従うルテニウム触媒は好ましくは
粉末の形態にある。
【0020】ルテニウム含有率は、好ましくは1〜10
重量%、特に好ましくは4〜8重量%である。
【0021】本発明に従うルテニウム触媒は、ルテニウ
ムを含んでなるだけでなく、他の金属、例えばロジウム
を含んでなることもできる。
【0022】ルテニウム触媒は、好ましくは、良好なろ
過性、並びにその使用及び生成物溶液の除去の後、連続
操作式懸濁反応器においてジアミノジフェニルメタン
(MDA)のジアミノジシクロヘキシルメタン(PAC
M)への水素化のために該触媒を再使用することができ
ることにより特徴付けられる。
【0023】MDAの外により高い分子量の芳香族アミ
ンを含んでなるジアミノジフェニルメタン(MDA)の
ジアミノジシクロヘキシルメタン(PACM)への水素
化のための触媒として適当なルテニウム触媒が好まし
い。
【0024】本発明に従う触媒は、例えば、本発明に従
う高純度酸化アルミニウム支持体を水に懸濁させ、次い
でルテニウム化合物又はルテニウム塩、例えば、塩化ル
テニウム又は硝酸ルテニウムニトロシルの水性溶液を加
えることにより製造することができる。ルテニウムを支
持体に吸着されたままにしておき、次いで塩基(例え
ば、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム溶液又は水酸化
リチウム)を加えてルテニウムを沈殿させる。還元剤
(例えば、ホルムアルデヒド、ギ酸ナトリウム又はヒド
ラジン)を加えることができる。次いで、混合物をろ過
し、そして触媒を塩化物及びナトリウムがなくなるまで
洗浄しそして乾燥する。乾燥された粉末触媒(pulv
erulent catalyst)を更に還元炉で1
00〜250℃の温度で水素により還元することがで
き、そして不活性ガス/空気混合物で不働態化すること
ができる。しかしながら、触媒は、MDAのPACMへ
の水素化が行われるべき水素化反応器において溶媒に懸
濁させそしてそこで水素により還元することもできる。
【0025】本発明に従うルテニウム触媒は、連続操作
式懸濁反応器におけるジアミノジフェニルメタン(MD
A)のジアミノジシクロヘキシルメタン(PACM)へ
の水素化のために使用される。
【0026】ルテニウム触媒は、好ましくは、17〜2
4%のトランス、トランス−4,4′−ジアミノジシク
ロヘキシルメタンの割合を有するジアミノジシクロヘキ
シルメタン(PACM)の製造のために使用される。
【0027】連続操作式懸濁反応器でのジアミノジフェ
ニルメタン(MDA)のジアミノジシクロヘキシルメタ
ン(PACM)への水素化のための本発明に従う触媒の
使用は、例えば、50〜400バール、好ましくは10
0〜200バールの水素圧で行われる。
【0028】水素は、理論の5〜200%、好ましくは
20〜100%過剰で加えるのが有利である。
【0029】温度は、例えば、130〜190℃、好ま
しくは150〜180℃である。
【0030】本発明に従う触媒は、例えば、反応混合物
を基準として1〜10重量%、好ましくは3〜8重量%
の量で使用することができる。
【0031】パラメーター、触媒濃度、温度及び反応器
における滞留時間を使用して生成物中のトランス、トラ
ンス−異性体の含有率を調節することができる。このよ
うにして、トランス、トランス−異性体の低い割合、特
に17〜24%の割合を有する生成物を達成することが
できる。例えば、一定の温度及び触媒濃度で、生成物中
のトランス、トランス−異性体の割合を反応器における
反応混合物の滞留時間を適応させることにより調節する
ことができる。
【0032】水素化は、懸濁反応器、好ましくは撹拌式
タンク反応器又は気泡塔(bubble colum
n)、特に好ましくは、2つ以上の直列に接続された撹
拌式タンク反応器又は気泡塔のカスケードにおいて行わ
れる。
【0033】MDA出発物質と使用される触媒及び水素
化に必要な水素との混合は、懸濁反応器として撹拌式タ
ンク反応器を使用する場合には撹拌器によって、そして
懸濁反応器として気泡塔を使用する場合には高速で水素
を導入しそして反応器内で乱流を発生させることにより
行われる。
【0034】水素化は有機溶媒を加えて又は加えないで
行うことができる。適当な溶媒は、例えば、アルコー
ル、好ましくは、第二級アルコール(例えば、イソブタ
ノール、シクロヘキサノール又はメチルシクロヘキサノ
ール)又は第三級アルコール(例えば、tert−ブタ
ノール)、特に好ましくは第三級アルコールである。
【0035】手順(procedure)は好ましく
は、触媒を反応混合物と共に懸濁反応器を経て運ぶこと
を伴う。次いで、生成物混合物は冷却され、過剰の水素
は除去され、そして触媒はろ過される。触媒の除去の
後、場合により使用される溶媒は蒸留により生成物から
分離することができそして水素化プロセスに戻すことが
できる。
【0036】本発明に従う触媒は、長期の使用の後です
ら、良好なろ過性及び高い機械的安定性により特徴付け
られる。
【0037】生成物溶液の除去の後、触媒は好ましくは
MDAの水素化のために再使用される。
【0038】触媒活性及び寿命に関して、生成物溶液が
分離された後不活性溶媒で触媒を洗浄するのが有利であ
る。これは、触媒表面において、より高い分子量の反応
生成物の沈着をなくすることを可能とする。
【0039】触媒活性が相対的に長期の操作の後減少す
るならば、触媒の一部を系から取り出し、そして新しい
触媒で置き換えることができる。これは本発明に従う方
法を行うためのプラントを一定の平均触媒活性及び一定
の生産高で操作することができることを意味する。
【0040】本発明を実施例を参照することにより下記
に更に詳細に説明する。実施例は本発明の個々の態様を
表すが、本発明は実施例に限定はされない。当業者は、
下記の手順の条件の知られているバリエーションを使用
することができることを容易に理解するであろう。特記
しない限り、すべての温度は摂氏であり、そしてすべて
の百分率は重量百分率である。
【0041】
【実施例】実施例1 触媒の製造 160m2/gのBET比表面積、50μmの平均粒径
及びNa2Oとして計算して0.02重量%のナトリウ
ム含有率を有する酸化アルミニウム(Al23)855
gを10リットルの反応容器において脱イオン水360
0ml中に撹拌しながら懸濁させた。次いで混合物を1
0分間撹拌した。20重量%のルテニウム含有率(ルテ
ニウム45gに相当する)を有する塩化ルテニウム溶液
225g及び脱イオン水からなる溶液360mlを撹拌
しながら懸濁液に加えた。次いで混合物を1時間の間後
撹拌した。10重量%濃度の水酸化ナトリウム溶液約6
95gを8のpHが確立されるまで40分間にわたり撹
拌しながら懸濁液中にポンプで送った。次いで、混合物
を1時間の間後撹拌しそして再び10重量%濃度の水酸
化ナトリウム溶液を使用してpHを8に調節した。次い
で水4リットル中のヒドラジン水和物200gの溶液を
加え、そして混合物を更に1時間撹拌した。得られる触
媒懸濁液をろ過しそして、流出する水が中性となりそし
て塩素を含まなくなるまで脱イオン水で洗浄した。フィ
ルターケークを30分間吸引乾燥した。最後に、触媒を
真空乾燥キャビネット中で110℃で乾燥した。
【0042】実施例2 連続操作式撹拌式タンク反応器
における触媒試験 MDAを330mlの反応容積を有する連続操作式撹拌
式タンク反応器において水素化した。実施例1に従って
製造された粉末触媒を5重量%の触媒濃度で撹拌式タン
ク反応器に導入した。MDAをより高い分子量の成分約
10%の割合を有する工業用グレードの品質(いわゆる
MDA90/10)においてイソブタノール中の33重
量%濃度の溶液として使用した。MDA90/10−イ
ソブタノール混合物を貯蔵容器から反応器に計量供給し
た。反応器圧力を、水素を連続的に補給することにより
150バールで一定に保った。実験中、150℃の温度
に設定した。
【0043】反応混合物のオーバーフローを更なる容器
に通し、該容器から分析用のサンプルを採取した。定量
ポンプ(dosing pump)の吐出容量を変える
ことにより、種々の平均残留時間が確立された。ガスク
ロマトグラフィーを使用してサンプルを分析した。
【0044】MDA、[H6]−MDA(即ち、4−ア
ミノシクロヘキシル−4−アミノフェニルメタン)及び
PACMの含有率及びトランス、トランス−PACMの
割合(tt割合)を表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】実施例3 3つの撹拌式タンク反応器の連
続操作式カスケードにおける触媒試験 転化が部分的にしか行われないように滞留時間を短くし
て、実施例2を繰り返した。次いで生成物を更に2回反
応器に通した。生成物は3つの撹拌式タンク反応器のカ
スケードで得られる生成物に相当した。
【0047】MDA、[H6]−MDA及びPACMの
含有率及びトランス、トランス−PACMの割合(tt
割合)を表2に示す。
【0048】
【表2】
【0049】3つの反応器のカスケードが使用される場
合には、完全な転化率及び20%の領域のトランス、ト
ランス−割合が同じ時間で達成され得、そして高い空時
収率も達成されることを実験は示している。
【0050】実施例4 不連続操作式撹拌式タンク反応
器における触媒試験 330mlの反応容積を有する不連続操作式撹拌式タン
ク反応器でMDAを水素化した。実施例1に従って製造
された粉末触媒を5重量%の触媒濃度で撹拌式タンク反
応器に導入した。MDAは、より高い分子量の成分約1
0%の割合を有する工業用グレードの品質(いわゆるM
DA90/10)においてイソブタノール中の33重量
%濃度溶液として使用された。MDA90/10−イソ
ブタノール混合物330mlを貯蔵容器から反応器に計
量供給した。水素を連続的に補給することにより、反応
器圧力を150バールで一定に保った。実験において、
温度は150℃に設定した。
【0051】反応器における反応混合物の種々の滞留時
間の後、反応混合物から分析のためにサンプルを採取し
た。ガスクロマトグラフィーによって採取されたサンプ
ルを分析した。
【0052】MDA、[H6]−MDA及びPACMの
含有率並びにトランス、トランス−PACMの割合
(t,t割合)を表3に示す。
【0053】
【表3】
【0054】本発明の主なる特徴及び態様は以下のとお
りである。
【0055】1.連続操作式懸濁反応器におけるジアミ
ノジフェニルメタンのジアミノジシクロヘキシルメタン
への水素化のためのルテニウム触媒であって、該触媒は
高純度酸化アルミニウムの支持体に適用されたルテニウ
ムである、ルテニウム触媒。
【0056】2.高純度酸化アルミニウムがNa2Oと
して計算して0.05重量%未満のナトリウム含有率を
有する上記1に記載のルテニウム触媒。
【0057】3.高純度酸化アルミニウムが5〜150
μmの平均粒径を有する粉末である上記1に記載のルテ
ニウム触媒。
【0058】4.高純度酸化アルミニウムが5〜150
μmの平均粒径を有する粉末である上記2に記載のルテ
ニウム触媒。
【0059】5.高純度酸化アルミニウムが30〜30
0m2/gのBET比表面積を有する粉末である上記1
に記載のルテニウム触媒。
【0060】6.高純度酸化アルミニウムが30〜30
0m2/gのBET比表面積を有する粉末である上記2
に記載のルテニウム触媒。
【0061】7.高純度酸化アルミニウムが30〜30
0m2/gのBET比表面積を有する粉末である上記4
に記載のルテニウム触媒。
【0062】8.それが粉末である上記1に記載のルテ
ニウム触媒。
【0063】9.ルテニウム含有率が1〜10重量%で
ある上記1に記載のルテニウム触媒。
【0064】10.ルテニウムが支持体の断面全体にわ
たり分布している上記1に記載のルテニウム触媒。
【0065】11.支持体が粒子の形態である上記10
に記載のルテニウム触媒。
【0066】12.容易にろ過することができる上記1
に記載のルテニウム触媒。
【0067】13.連続操作式懸濁反応器において上記
1に記載のルテニウム触媒の存在下にジアミノジフェニ
ルメタンをジアミノジシクロヘキシルメタンに水素化す
ることを含んでなる方法。
【0068】14.ジアミノジシクロヘキシルメタンが
17〜24%のトランス、トランス−4,4′−ジアミ
ノジシクロヘキシルメタンの割合を有する上記13に記
載の方法。
【0069】15.ジアミノジシクロヘキシルメタンが
更により高い分子量の芳香族アミンを含んでなる上記1
3に記載の方法。
【0070】16.(1)連続操作式懸濁反応器におい
て上記1に記載のルテニウム触媒の存在下にジアミノジ
フェニルメタンをジアミノジシクロヘキシルメタンに水
素化し、(2)ジアミノジシクロヘキシルメタンを触媒
から分離し、そして(3)連続操作式懸濁反応器におい
てジアミノジフェニルメタンのジアミノジシクロヘキシ
ルメタンへの水素化のために該触媒を再使用する、こと
を含んでなる方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 トマス・プリンツ ドイツ51371レーフエルクーゼン・イメン ベーク33 (72)発明者 ユルゲン・キントルプ ドイツ51373レーフエルクーゼン・バルタ ー−フレツクス−シユトラーセ18 Fターム(参考) 4G069 AA03 AA08 BA01A BA01B BC70A BC70B CB03 DA08 EA01Y EC03Y FA01 FA02 FB14 GA10 GA20 4H006 AA02 AC11 BA23 BA61 BA81 BD36 BE20 4H039 CA40 CB10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続操作式懸濁反応器におけるジアミノ
    ジフェニルメタンのジアミノジシクロヘキシルメタンへ
    の水素化のためのルテニウム触媒であって、該触媒は高
    純度酸化アルミニウムの支持体に適用されたルテニウム
    である、ルテニウム触媒。
  2. 【請求項2】 連続操作式懸濁反応器において請求項1
    に記載のルテニウム触媒の存在下にジアミノジフェニル
    メタンをジアミノジシクロヘキシルメタンに水素化する
    ことを含んでなる方法。
  3. 【請求項3】 (1)連続操作式懸濁反応器において請
    求項1に記載のルテニウム触媒の存在下にジアミノジフ
    ェニルメタンをジアミノジシクロヘキシルメタンに水素
    化し、 (2)ジアミノジシクロヘキシルメタンを触媒から分離
    し、そして (3)連続操作式懸濁反応器においてジアミノジフェニ
    ルメタンのジアミノジシクロヘキシルメタンへの水素化
    のために該触媒を再使用する、ことを含んでなる方法。
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