JP2002368677A - 通信端末試験方法、装置、及びシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 商用環境でのタイムアライメントを試験環境
に反映させることによって、被検査通信端末と試験用擬
似基地局との距離関係が様々な場合を再現し得る通信端
末試験方法及び装置を提供すること。 【解決手段】 基地局と通信し、該基地局から送信され
たタイムアライメント情報に従って送信タイミングを調
整する通信端末の故障及び異常を検査する際に、前記検
査において被検査通信端末が通信を行う擬似基地局は、
所定の商用移動通信システムにおける一通信端末と一基
地局との間のタイムアライメントを取得し、該取得した
タイムアライメントを前記被検査通信端末との間のタイ
ムアライメントとして通信制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、主に移動通信シス
テムに用いられる通信端末の故障及び異常を検査する試
験方法及び装置に関し、特に実際の商用移動通信システ
ムにおける一通信端末と一基地局との間のタイムアライ
メントを被検査対象の通信端末と試験用擬似基地局との
間に再現させて該通信端末の故障及び異常を検査する試
験方法及び装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】移動通信システムに用いられる通信端末
の故障及び異常を検査する従来の試験は、通常、実際の
商用システムでの通信環境を極力再現して行われる。

【０００３】しかし、実際の通信制御において補正され
ることが予定されているパラメータについては、試験に
おいても同じ補正制御が行われるため、呼接続制御につ
いての再現試験などには反映させず、別途個別に補正制
御についての試験を行うのが一般的である。

【０００４】例えば、呼接続制御に関する試験におい
て、実際の商用移動通信システムにおける一移動局と一
基地局との間の通信環境（以下、単に「商用環境」とい
う）についてのタイムアライメントを、例えば履歴を取
っておくなどして、被検査通信端末と試験用擬似基地局
との間の擬似通信環境（以下、単に「試験環境」とい
う）に反映させることは一般的には行われない。

【０００５】ここでタイムアライメント情報とは、移動
局である通信端末と該通信端末と無線通信している基地
局との間の時間軸上のずれのことであり、通常、基地局
が移動局における送信タイミングと基地局における受信
タイミングとから算出し、移動局に知らせる。移動局は
知らされたタイムアライメント情報に基づいて送信タイ
ミングを調整する。このように、タイムアライメント情
報は、時間に関する数値情報であり、例えば「何シンボ
ル遅れている」「何ｍｓ進んでいる」のように表され
る。

【０００６】タイムアライメントに基づく制御の様子を
図５のシーケンス図に、タイムアライメント情報の一例
を図６に、それぞれ示す。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、タイム
アライメントは両局間距離にほぼ比例するため、補正さ
れることを理由に商用環境でのタイムアライメントを試
験環境に反映させなければ、試験環境は商用環境を正し
く再現したことにはならない。

【０００８】即ち、試験通信において、被検査通信端末
と擬似基地局との間の距離は、商用システムにおける実
際の場合に比べてはるかに接近していると言い得るた
め、試験環境におけるタイムアライメントのみを用いて
試験をすることは、結局通信端末と基地局とが接近して
いる状況の再現試験しか行っていないことになり、両局
が離れた状況での（タイムアライメントが大きい場合
の）通信制御への影響を調べることができない。

【０００９】このように、商用環境でのタイムアライメ
ントを考慮しない従来の試験は、商用環境を充分に再現
していないと言い得る。

【００１０】本発明はこのような課題を解決するために
為されたものであり、商用環境でのタイムアライメント
を試験環境に反映させることによって、被検査通信端末
と試験用擬似基地局との距離関係が様々な場合を再現し
得る通信端末試験方法及び装置を提供することを目的と
する。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に係る
通信端末試験方法は、基地局と通信し、該基地局から送
信されたタイムアライメント情報に従って送信タイミン
グを調整する通信端末の故障及び異常を検査する試験方
法であって、前記検査において被検査通信端末が通信を
行う擬似基地局は、所定の商用移動通信システムにおけ
る一通信端末と一基地局との間のタイムアライメントを
取得し、該取得したタイムアライメントを前記被検査通
信端末との間のタイムアライメントとして通信制御を行
う方法を採る。

【００１２】この方法によれば、試験システムにおいて
商用環境におけるタイムアライメントを再現することが
できるため、被検査対象である通信端末につき、実際の
商用システムにおいて生じる様々なタイムアライメント
に対して正常にタイミング制御を行うことができるか否
かを検査することができる。

【００１３】又、上記タイミング制御以外の機能に関す
る試験においても、様々なタイムアライメントを用いて
行うことによって、実際の商用システムで生じ得るタイ
ムアライメント下でどのような影響が発生するかを知る
ことができる。

【００１４】本発明の請求項２に係る通信端末試験方法
は、請求項１に係る方法において、前記擬似基地局は、
稼動中の前記商用移動通信システムにおいて実際に通信
中の一通信端末と一基地局との間のタイムアライメント
をリアルタイムに取得し、該取得したタイムアライメン
トを前記被検査通信端末との通信制御にリアルタイムに
反映させる方法を採る。

【００１５】この方法によれば、現に商用システムにお
いて生じているタイムアライメントをリアルタイムで試
験システムに反映させることができるため、予め正常に
機能することが確認されている通信端末を用いて、上記
タイムアライメントを生じさせている商用システムの移
動局に問題があるのか、若しくは移動局の位置に問題が
あるのかを調べることができる。

【００１６】本発明の請求項３に係る通信端末試験シス
テムは、基地局と通信し、該基地局から送信されたタイ
ムアライメント情報に従って送信タイミングを調整する
通信端末の故障及び異常を検査する通信端末試験装置
と、該通信端末試験装置と所定の商用移動通信システム
とを接続する通信回線とを有する通信端末試験システム
であって、前記通信端末試験装置は、擬似基地局として
機能し、前記検査において被検査通信端末と通信を行う
通信手段と、前記通信回線を介して、前記商用移動通信
システムにおける一通信端末と一基地局との間のタイム
アライメントを取得する取得手段とを有し、前記通信手
段は、前記取得手段によって得られたタイムアライメン
トを前記被検査通信端末との間のタイムアライメントと
して通信制御を行い、前記被検査対象通信端末と前記通
信手段との間のタイムアライメントを前記一通信端末と
一基地局との間のタイムアライメントと同一にする構成
を採る。

【００１７】この構成によれば、試験システムにおいて
商用環境におけるタイムアライメントを再現することが
できるため、被検査対象である通信端末につき、実際の
商用システムにおいて生じる様々なタイムアライメント
に対して正常にタイミング制御を行うことができるか否
かを検査することができる。

【００１８】又、上記タイミング制御以外の機能に関す
る試験においても、様々なタイムアライメントを用いて
行うことによって、実際の商用システムで生じ得るタイ
ムアライメント下でどのような影響が発生するかを知る
ことができる。

【００１９】本発明の請求項４に係るシステムは、請求
項３に係る通信端末試験システムにおいて、前記取得手
段は、稼動中の商用移動通信システムにおいて実際に通
信中の一通信端末と一基地局との間のタイムアライメン
トをリアルタイムで取得し、前記通信手段は、前記取得
手段によって得られたタイムアライメントを前記被検査
通信端末との通信制御にリアルタイムに反映させる構成
を採る。

【００２０】この構成によれば、現に商用システムにお
いて生じているタイムアライメントをリアルタイムで試
験システムに反映させることができるため、予め正常に
機能することが確認されている通信端末を用いて、上記
タイムアライメントを生じさせている商用システムの移
動局に問題があるのか、若しくは移動局の位置に問題が
あるのかを調べることができる。

【００２１】本発明の請求項５に係る通信端末試験装置
は、基地局と通信し、該基地局から送信されたタイムア
ライメント情報に従って送信タイミングを調整する通信
端末の故障及び異常を検査する通信端末試験装置であっ
て、擬似基地局として機能し、前記検査において被検査
通信端末と通信を行う通信手段と、所定の商用移動通信
システムにおける一通信端末と一基地局との間のタイム
アライメントを取得する取得手段とを有し、前記通信手
段は、前記取得手段によって得られたタイムアライメン
トを前記被検査通信端末との間のタイムアライメントと
して通信制御を行い、前記被検査対象通信端末と前記通
信手段との間のタイムアライメントを前記一通信端末と
一基地局との間のタイムアライメントと同一にする構成
を採る。

【００２２】この構成によれば、試験システムにおいて
商用環境におけるタイムアライメントを再現することが
できるため、被検査対象である通信端末につき、実際の
商用システムにおいて生じる様々なタイムアライメント
に対して正常にタイミング制御を行うことができるか否
かを検査することができる。

【００２３】又、上記タイミング制御以外の機能に関す
る試験においても、様々なタイムアライメントを用いて
行うことによって、実際の商用システムで生じ得るタイ
ムアライメント下でどのような影響が発生するかを知る
ことができる。

【００２４】本発明の請求項６に係る通信端末試験装置
は、請求項５に係る装置において、前記取得手段は、稼
動中の前記商用移動通信システムにおいて実際に通信中
の一通信端末と一基地局との間のタイムアライメントを
リアルタイムに取得し、前記通信手段は、前記取得手段
によって得られたタイムアライメントを前記被検査通信
端末との通信制御にリアルタイムに反映させる構成を採
る。

【００２５】この構成によれば、現に商用システムにお
いて生じているタイムアライメントをリアルタイムで試
験システムに反映させることができるため、予め正常に
機能することが確認されている通信端末を用いて、上記
タイムアライメントを生じさせている商用システムの移
動局に問題があるのか、若しくは移動局の位置に問題が
あるのかを調べることができる。

【００２６】

【発明の実施の形態】本発明に係る通信端末試験方法で
は、商用環境におけるタイムアライメントを試験環境に
反映させることによって、通信環境再現性を向上させ
る。

【００２７】以下、添付図面を参照しながら本発明の一
実施形態について説明する。図１は、本実施形態に係る
通信端末試験システムの全体の概観を示す模式図であ
り、図２は、本実施形態に係る通信端末試験システムに
おけるタイムアライメント情報の転送の様子を示す模式
図であり、図３は本発明の別の一実施形態に係る通信端
末試験システムにおけるタイムアライメント情報の転送
の様子を示す模式図であり、図４は、本実施形態に係る
通信端末試験方法の処理の流れを示すフローチャートで
ある。

【００２８】まず、図１を用いて、本実施形態に係る通
信端末試験システム全体の構成について説明する。図１
において、通信端末試験システム１０１は、被検査対象
である通信端末１０２と、基地局シミュレータ１０３と
を有し、商用移動通信システム１０４は、移動局１０５
と無線通信する複数の基地局１０６を有する。

【００２９】移動局１０５は、例えばＴＴＲ（テスト送
受信器）、ＦＭＳ（フィールド移動局）、若しくは一般
移動局である。

【００３０】基地局シミュレータ１０３は、擬似基地局
１０７と、回線制御部１０８と、擬似交換機１０９と、
接続手順解析部１１０とを有する。

【００３１】擬似基地局１０７は、商用移動通信システ
ムにおいて一移動局が通信する基地局から指示されたタ
イムアライメント情報を取得し、被検査通信端末１０２
との距離や試験通信における実際のタイムアライメント
にかかわらず、上記取得したタイムアライメント情報を
被検査通信端末１０２との間のタイムアライメントとし
て扱い、被検査通信端末１０２に対してもタイムアライ
メント情報として送信する。

【００３２】被検査通信端末１０２は、擬似基地局１０
７から送信されたタイムアライメント情報に基づいて、
擬似基地局１０７への送信タイミングを調整する。

【００３３】このように本実施形態に係る試験システム
においては、被検査通信端末１０２と擬似基地局１０７
との間の距離にかかわらず、被検査通信端末１０２と擬
似基地局１０７との間のタイムアライメントを商用シス
テムにおける一移動局と一基地局との間のタイムアライ
メントと同一にすることができる。

【００３４】なお、商用システムの一移動局におけるタ
イムアライメント情報は、図２において矢印Ａで示すよ
うに、無線区間、基地局、及び商用網２０１を経由し、
更に例えば電話回線２０２及びモデム２０３を通じて基
地局シミュレータ１０３に転送されてもよく、図２に矢
印Ｂで示すように、上記一移動局に接続されたモデム２
０４及び例えば電話回線２０５を経由するようにしても
よい。

【００３５】又、上記一移動局におけるタイムアライメ
ント情報は、図３に示すように、該一移動局が無線通信
する基地局から転送されるようにしてもよい。この場合
も、図３に矢印Ａ’で示すように、移動通信網を経由す
るようにしてもよく、上記基地局に接続されたモデム２
０４及び例えば電話回線２０５を経由するようにしても
よい。

【００３６】次いで、図４を用いて、本実施形態に係る
通信端末試験方法の処理の流れを説明する。

【００３７】まず、Ｓ４０１において、基地局シミュレ
ータ１０３によって商用システムから任意の一タイムア
ライメント情報が取得され、Ｓ４０２において、該タイ
ムアライメント情報の値が正常な範囲内の値であるか否
かが判定される。ここで、タイムアライメント値が異常
であれば、そもそも商用システムの一基地局における上
記タイムアライメントの測定に異常があると判定され
（Ｓ４０３）、通信端末試験は終了する。

【００３８】タイムアライメント情報が正常範囲内であ
れば、次いで、擬似基地局１０７は被検査対象である通
信端末からの送信信号の受信を待機し（Ｓ４０４）、受
信されなければＳ４０１に戻り、再度タイムアライメン
ト情報を取得する。

【００３９】Ｓ４０４において通信端末からの送信信号
が受信されると、擬似基地局１０７は、商用システムか
ら取得したタイムアライメント情報を被検査通信端末１
０２へ送信する（Ｓ４０５）。通信端末１０２は、該タ
イムアライメント情報を受信し、該タイムアライメント
値に基づいて送信タイミングを調整する。

【００４０】次いで、擬似基地局１０７は、通信端末１
０２からの送信信号を待機し（Ｓ４０６）、受信される
とその受信タイミングが通信端末１０２に指示したタイ
ミングであるか否かを判定する（Ｓ４０７）。上記受信
タイミングが指示したタイミングを異なる場合、通信端
末１０２における送信タイミング制御機能に異常がある
と判定し（Ｓ４０８）、通信端末試験を終了する。

【００４１】上記受信タイミングが指示したタイミング
であった場合、続けて該受信によって通信が正常に確立
できか否かを判定する（Ｓ４０９）。正常に確立できな
かった場合、通信端末１０２の送信タイミング制御機能
以外の機能に何らかの異常があると判定し（Ｓ４１
０）、該判定結果とその時のタイムアライメント値を試
験結果として記録する。

【００４２】上記通信確立が正常に為された場合、その
時のタイムアライメント値において、通信端末は送信タ
イミング制御及び呼接続制御を正常に行えたとの試験結
果を得（Ｓ４１１）、タイムアライメントに関する試験
を終了する。引き続き他のシミュレーションを行っても
よい。

【００４３】上記のような手順の試験を、商用システム
で実際に発生している様々なタイムアライメント値につ
いて実施することにより、被検査対象の通信端末が商用
システムにおいて基地局と様々な位置関係となっても正
常に機能し得るかを検査することができる。

【００４４】又、送信タイミング制御以外の試験も上記
手順を用いて商用システムで実際に発生している様々な
タイムアライメント値について実施することにより、タ
イムアライメント値がどのような値を採る際に異常が発
生するか（若しくは発生しやすいか）を知ることができ
る。

【００４５】ところで、実際の商用システムにおいて
は、例えば通信端末が海上に位置する場合などに、見通
しはよいため電波は届き、従って基地局においてタイム
アライメントの測定は行われるが、タイムアライメント
が非常に大きく（即ち遅延が大きく）通信を確立するこ
とができないという状況が生じることがある。

【００４６】本試験システムを用いれば、被検査通信端
末に予めタイミング制御が正常であることが確認されて
いる通信端末を用いることによって、上記のような状
況、即ち通信が確立されないのは通信端末の位置自体が
問題である場合、の判断も行うことができる。

【００４７】上記の場合、商用システムから試験システ
ムへのタイムアライメント情報の転送をリアルタイムで
行うようにするとより効果的である。

【００４８】このように、本実施形態によれば、試験シ
ステムにおいて商用環境におけるタイムアライメントを
再現することができるため、被検査対象である通信端末
につき、実際の商用システムにおいて生じる様々なタイ
ムアライメントに対して正常にタイミング制御を行うこ
とができるか否かを検査することができる。

【００４９】又、上記タイミング制御以外の機能に関す
る試験においても、様々なタイムアライメントを用いて
行うことによって、実際の商用システムで生じ得るタイ
ムアライメント下でどのような影響が発生するかを知る
ことができる。

【００５０】なお、商用システムからのタイムアライメ
ント情報は、商用システム内で一旦記録されたもの（即
ち履歴）をまとめて試験システムに転送するようにして
もよく、リアルタイムに転送するようにしてもよい。

【００５１】又、上記実施形態は、本発明を実現するた
めの一実施例であり、本発明は、商用システムにおいて
実際に生じるタイムアライメントが反映された試験通信
環境を実現する試験装置若しくは試験システムであれ
ば、上記実施形態に係る態様に限られるものではない。

【００５２】

【発明の効果】以上、説明したように、本発明の請求項
１又は２に係る通信端末試験方法によれば、試験システ
ムにおいて商用環境におけるタイムアライメントを再現
することができ、通信端末のタイミング制御検査をより
正確に行うことができると共に、タイムアライメントの
与える影響についても検査することができる。

【００５３】又、本発明の請求項３又は４に係るシステ
ム、又は、請求項５又は６に係る装置によれば、上記請
求項１又は２に係る通信端末試験方法を実現する装置又
はシステムを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係る通信端末試験システ
ムの全体の概観を示す模式図である。

【図２】本発明の一実施形態に係る通信端末試験システ
ムにおけるタイムアライメント情報の転送の様子を示す
模式図である。

【図３】本発明の別の一実施形態に係る通信端末試験シ
ステムにおけるタイムアライメント情報の転送の様子を
示す模式図である。

【図４】本発明の一実施形態に係る通信端末試験方法の
処理の流れを示すフローチャートである。

【図５】移動通信システムにおけるタイムアライメント
に基づく制御の様子を示すシーケンス図である。

【図６】タイムアライメント情報の一例を示す図であ
る。

【符号の説明】

１０１ 通信端末試験システム １０２ 通信端末 １０３ 基地局シミュレータ １０４ 商用移動通信システム １０５ 移動局 １０６ 基地局 １０７ 擬似基地局 １０８ 回線制御部 １０９ 擬似交換機 １１０ 接続手順解析部 ２０１ 商用網 ２０２、２０５ 電話回線 ２０３、２０４ モデム

フロントページの続き (72)発明者 辻 剛史 東京都千代田区永田町二丁目11番１号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 (72)発明者 松岡 久司 東京都千代田区永田町二丁目11番１号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 Ｆターム(参考） 5K042 AA06 CA02 CA13 DA32 EA01 FA20 JA05 JA08 5K067 AA21 BB04 EE02 EE10 EE72 LL05 LL08 LL11 LL14

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 基地局と通信し、該基地局から送信され
   たタイムアライメント情報に従って送信タイミングを調
   整する通信端末の故障及び異常を検査する試験方法であ
   って、 前記検査において被検査通信端末が通信を行う擬似基地
   局は、 所定の商用移動通信システムにおける一通信端末と一基
   地局との間のタイムアライメントを取得し、 該取得したタイムアライメントを前記被検査通信端末と
   の間のタイムアライメントとして通信制御を行う通信端
   末試験方法。
2. 【請求項２】 請求項１記載の通信端末試験方法であっ
   て、 前記擬似基地局は、 稼動中の前記商用移動通信システムにおいて実際に通信
   中の一通信端末と一基地局との間のタイムアライメント
   をリアルタイムに取得し、 該取得したタイムアライメントを前記被検査通信端末と
   の通信制御にリアルタイムに反映させることを特徴とす
   る通信端末試験方法。
3. 【請求項３】 基地局と通信し、該基地局から送信され
   たタイムアライメント情報に従って送信タイミングを調
   整する通信端末の故障及び異常を検査する通信端末試験
   装置と、該通信端末試験装置と所定の商用移動通信シス
   テムとを接続する通信回線とを有する通信端末試験シス
   テムであって、 前記通信端末試験装置は、 擬似基地局として機能し、前記検査において被検査通信
   端末と通信を行う通信手段と、 前記通信回線を介して、前記商用移動通信システムにお
   ける一通信端末と一基地局との間のタイムアライメント
   を取得する取得手段とを有し、 前記通信手段は、前記取得手段によって得られたタイム
   アライメントを前記被検査通信端末との間のタイムアラ
   イメントとして通信制御を行い、 前記被検査対象通信端末と前記通信手段との間のタイム
   アライメントを前記一通信端末と一基地局との間のタイ
   ムアライメントと同一にする通信端末試験システム。
4. 【請求項４】 請求項３記載の通信端末試験システムで
   あって、 前記取得手段は、稼動中の商用移動通信システムにおい
   て実際に通信中の一通信端末と一基地局との間のタイム
   アライメントをリアルタイムで取得し、 前記通信手段は、前記取得手段によって得られたタイム
   アライメントを前記被検査通信端末との通信制御にリア
   ルタイムに反映させることを特徴とする通信端末試験シ
   ステム。
5. 【請求項５】 基地局と通信し、該基地局から送信され
   たタイムアライメント情報に従って送信タイミングを調
   整する通信端末の故障及び異常を検査する通信端末試験
   装置であって、 擬似基地局として機能し、前記検査において被検査通信
   端末と通信を行う通信手段と、 所定の商用移動通信システムにおける一通信端末と一基
   地局との間のタイムアライメントを取得する取得手段と
   を有し、 前記通信手段は、前記取得手段によって得られたタイム
   アライメントを前記被検査通信端末との間のタイムアラ
   イメントとして通信制御を行い、 前記被検査対象通信端末と前記通信手段との間のタイム
   アライメントを前記一通信端末と一基地局との間のタイ
   ムアライメントと同一にする通信端末試験装置。
6. 【請求項６】 請求項５記載の通信端末試験装置であっ
   て、 前記取得手段は、稼動中の前記商用移動通信システムに
   おいて実際に通信中の一通信端末と一基地局との間のタ
   イムアライメントをリアルタイムに取得し、 前記通信手段は、前記取得手段によって得られたタイム
   アライメントを前記被検査通信端末との通信制御にリア
   ルタイムに反映させることを特徴とする通信端末試験装
   置。