JP2002367185A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2002367185A
JP2002367185A JP2002108758A JP2002108758A JP2002367185A JP 2002367185 A JP2002367185 A JP 2002367185A JP 2002108758 A JP2002108758 A JP 2002108758A JP 2002108758 A JP2002108758 A JP 2002108758A JP 2002367185 A JP2002367185 A JP 2002367185A
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area
signal
track
groove
land
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Toshiaki Iwanaga
敏明 岩永
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランド/グルーブ記録を用いる光ディスクに
対し、安定したヘッダ検出、アドレス認識を実現できラ
ンドとグルーブとでアドレスの共有が信頼性良く実現す
る光ディスク装置を提供する。 【構成】 ランド領域とグルーブ領域との境界部に形成
され、アドレス情報を含むプリピット領域を1境界部お
きに配置した光ディスクを用いて記録再生を行う光ディ
スク装置において、記録トラックとしてランド領域かグ
ルーブ領域かをあらかじめ識別子1として出力する手段
20と、記録トラックがランド領域かグルーブ領域かを
信号検出し識別子2として出力するトラック領域検出手
段23と、プリピット領域からアドレス情報を抽出する
アドレス情報抽出手段24と、識別子1と前記識別子2
とアドレス情報とを入力としてアドレス算出を行う手段
25とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスクを用いた
記録再生可能な光ディスク装置に関わる。
【0002】
【従来の技術】近年、大容量の書き換え型光ディスクと
して、記録密度向上のため、光ディスクに設けられる案
内溝であるグルーブと同時に、グルーブとグルーブの間
も情報トラックとして使用するランド/グルーブ記録方
式が検討されている。ランドおよびグルーブは、それぞ
れ凸部、凹部という呼ばれ方や、溝間部、溝部と呼ばれ
ることもある。まず従来のランド/グルーブ記録方式に
用いる光ディスクの説明を行う。図15は特許第266
3817号特許公報に記載されている従来の光ディスク
の一部の平面拡大図である。同図において、Gはグルー
ブ領域、Lはランド領域、Tpはトラックピッチ、Pは
プリピット、BSは集光ビームスポットを示すものとす
る。また、前記特許公報では識別信号領域と称するもの
を本明細書ではヘッダ領域と呼び代えるものとする。こ
のディスクフォーマットでは、アドレス情報を含むヘッ
ダ領域を、隣接するグルーブGとランドLで共有し、か
つ、ヘッダ領域に含まれる少なくとも一部の情報信号
が、グルーブGの中心線およびランドLの中心線に対し
てTp/4だけずれているとともに、少なくとも光ディ
スクの一部の領域において、ヘッダ領域と記録データ領
域とが各々放射状に形成されたことを特徴としている。
【0003】また図16には、前記光ディスクを用いた
光ディスク装置の構成を表すブロック図を示す。同図に
おいて、100は光ディスク、103はビームスプリッ
タとして機能するハーフミラー、104は前記ハーフミ
ラー103を通過した平行光を前記光ディスク100上
に集光するための対物レンズ、105は半導体レーザ1
06からのレーザ光を平行光にするコリメートレンズ、
108は対物レンズ104およびハーフミラー103を
通過した光ディスク100からの反射光を受光する光検
出器であり、トラッキング誤差信号を得るために光ディ
スクのトラック方向(円周接線方向)と平行に2分割さ
れた2つの受光部からなる。102は前記対物レンズ1
04を支持するアクチュエータである。なお、同図にお
いて点線で囲ってある部分101はヘッドベースに取り
付けられており、光ヘッドを構成する。
【0004】一方、110は前記光検出器108の出力
である検出信号が入力される差動アンプ、117は前記
差動アンプ110からのトラッキング誤差信号が入力さ
れるとともに、後述するシステムコントロール部118
からの制御信号L4が入力され、この制御信号L4に基
づいてトラッキング制御部116へ出力するトラッキン
グ誤差信号の極性を制御する極性反転部である。ここで
トラッキング制御の極性は、トラッキング誤差信号を差
動アンプ110からそのままの極性でトラッキング制御
部116に入力した場合に、グルーブGの記録トラック
にトラッキング引き込みが行われるものとする。116
は前記極性反転部117からの出力信号と後述するシス
テムコントロール部118から制御信号L1が入力さ
れ、駆動部122及びトラバース制御部121へトラッ
キング制御信号を出力するトラッキング制御部である。
109は前記光検出器108が出力する検出信号が入力
され和信号を出力する加算アンプ、112は前記加算ア
ンプ109からの高周波成分が入力され、ディジタル信
号を後述する再生信号処理部113及びアドレス再生部
114に出力する波形整形部、113は再生データを出
力端子へ出力する再生信号処理部である。114は前記
波形整形部112からディジタル信号が入力され、アド
レス信号を出力するアドレス再生部、115は前記アド
レス再生部114からアドレス信号が、システムコント
ロール部118から制御信号L4がそれぞれ入力され、
アドレス信号をシステムコントロール部118へ出力す
るアドレス算出部である。
【0005】また、121は前記システムコントロール
部118からの制御信号により駆動電流を出力するトラ
バース制御部、107は前記トラバース制御部107か
らの駆動電流に基づいて前記光ヘッド101を前記光デ
ィスク100の半径方向に移動させるトラバースモータ
である。119は記録データが入力され、記録信号をレ
ーザ(LD)駆動部120に出力する記録信号処理部、
120はシステムコントロール部118より制御信号
を、記録信号処理部119より記録信号を入力され、半
導体レーザ106に駆動電流を入力するLD駆動部であ
る。122は前記トラッキング制御部116からのトラ
ッキング制御信号を受けて前記アクチュエータ102に
駆動電流を出力する駆動部である。なお、前記システム
コントロール部118は、前記各トラッキング制御部1
16、トラバース制御部121、アドレス算出部11
5、極性反転部117、記録信号処理部119、LD駆
動部に制御信号L1,L4を出力し、アドレス算出部1
15からアドレス信号が入力される。
【0006】以上のように構成された従来の光ディスク
装置の動作を説明する。半導体レーザ106から出力さ
れたレーザ光は、コリメートレンズ105によって平行
光にされ、ビームスプリッタ103を経て対物レンズ1
04によって光ディスク100上に集光される。光ディ
スク100によって反射されたレーザ光は、記録トラッ
クの情報を持ち、対物レンズ104を経てビームスプリ
ッタ103によって光検出器108上に導かれる。光検
出器108は、入射した光ビームの光量分布変化を電気
信号に変換し、それぞれ差動アンプ110、加算アンプ
109に出力する。差動アンプ110は、それぞれの入
力電流を電流電圧変換(I−V変換)した後、両者の差
分をとって、プッシュプル信号として出力する。極性反
転部117はシステムコントロール部118からの制御
信号L4によってアクセスしているトラックがランドか
グルーブを認識し、例えばランドの場合にのみ極性を反
転する。トラッキング制御部116は入力されたトラッ
キング誤差信号のレベルに応じて、駆動部122にトラ
ッキング制御信号を出力し、駆動部122はこの信号に
応じてアクチュエータ102に駆動電流を流し、対物レ
ンズ104を記録トラックを横切る半径方向に位置制御
する。これにより、光スポットがトラック上を正しく走
査する。
【0007】一方、加算アンプ109は受光部108の
2つの出力電流を電流電圧変換(I−V変換)した後、
両者を加算し、和信号として波形整形部112へ出力す
る。波形整形部112はアナログ波形のデータ信号とア
ドレス信号を、一定のしきい値でデータスライスしてパ
ルス波形とし、再生信号処理部113およびアドレス再
生部114へ出力する。再生信号処理部113は入力さ
れたディジタルのデータ信号を復調し、以後誤り訂正な
どの処理を施して再生データとして出力する。アドレス
再生部114は入力されたディジタルのアドレス信号を
復調し、ディスク上の位置情報としてアドレス算出部1
15に出力する。アドレス算出部115は光ディスク1
00から読み取ったアドレス信号とシステムコントロー
ル部118からのランド/グルーブ信号よりアクセスし
ているセクタのアドレスを算出する。算出方法として
は、アドレスマップ等を参照して判定し、判定信号を出
力する。
【0008】システムコントロール部118は、このア
ドレス信号をもとに現在光ビームが所望のアドレスにあ
るかどうかを判断する。トラバース制御部121は、光
ヘッド移送時にシステムコントロール部118からの制
御信号に応じて、トラバースモータ107に駆動電流を
出力し、光ヘッド101を目標トラックまで移動させ
る。この時トラッキング制御部116は、同じくシステ
ムコントロール部118からの制御信号L1によってト
ラッキングサーボを一時中断させる。また、通常再生時
には、トラッキング制御部116から入力されたトラッ
キング誤差信号に応じて、トラバースモータ107を駆
動し、再生の進行に伴って光ヘッド101を半径方向に
徐々に移動させる。記録信号処理部119は入力される
記録データに誤り訂正符号等を付加し、符号化された記
録信号としてLD駆動部120に出力する。システムコ
ントロール部118が制御信号によって記録モードに設
定すると、LD駆動部120は記録信号に応じて半導体
レーザ106に印加する駆動電流を変調する。これによ
って、光ディスク100上に照射される光スポットが記
録信号に応じて強度変化し、記録ピットが形成される。
一方、再生時には制御信号によってLD駆動部120は
再生モードに設定され、半導体レーザ106を一定の強
度で発光するよう駆動電流を制御する。これにより、記
録トラック上の記録ピットやプリピットの検出が可能に
なる。
【0009】なお、前記特許公報には、記録ピットやプ
リピット検出をトラック和信号を用いて行う技術に限ら
れず、トラック差信号であるプッシュプル信号を用いて
プリピット検出を行う構成も記述してある。すなわち、
ヘッダ領域が記録トラックから半径方向にTp/4分だ
けオフセット配置されているから、プッシュプル信号で
検出が可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、ラン
ド領域とグルーブ領域を情報トラックとして使用する光
ディスクおよびその光ディスク装置では、集光ビームの
デフォーカスに対しては極端に弱い欠点がある。すなわ
ち、ヘッド製造誤差やヘッド性能の経時変化などの要因
により、集光ビームが正しい焦点位置からずれたところ
に集光される、いわゆるデフォーカスが発生する。この
とき、前記した光ディスクでは、隣接するヘッダ領域の
情報がクロストークとして影響する。特に、片方のアド
レス情報が短マークの信号で、クロストークとなる方が
長マークの信号となっている場合には、顕著な波形歪み
の形態で観測され、アドレス情報の読み誤りを発生す
る。この場合には、再度回転待ちしてヘッダ領域を再生
する事になりスループット低下の原因となる。また再度
再生しても読み誤る可能性が高いため、ディフェクトセ
クタとして登録されるなど装置信頼性、ディスク信頼性
の低下問題となる。
【0011】また、前記光ディスク装置では、アドレス
情報を含むヘッダ領域を隣接するグルーブとランドに対
して共有しているため、記録/再生を開始するアドレス
が指定された場合には、システムコントローラは指定さ
れたアドレスがランド領域かグルーブ領域かをアドレス
マップ等で参照して判定し、しかる上で判定信号(極性
信号)を出力してトラッキングサーボ系へ伝達し、トラ
ッキング後は、物理アドレス検出された信号を前記判定
信号でアドレス変換して、指定のアドレスへトラッキン
グしたかを判断する構成とされている。しかしながら、
トラッキング不良としてトラックオフセットが大きく発
生した場合などには、指定した極性信号通りにランドか
グルーブのどちらかにトラッキングされずアドレス認識
を誤り装置動作として暴走する問題がある。
【0012】また、ヘッダ領域ではプリピットがサーボ
エラー信号に与える影響としてフォーカスオフセットの
発生および、トラックエラー信号の乱れなどが顕著とな
り、安定に記録再生できないといった問題がある。同時
に、ヘッダ領域を通過して記録を開始するとき、光ヘッ
ド構成に依っては、半導体レーザの波長飛びという現象
で対物レンズの色収差が影響してフォーカスオフセット
を発生する。このフォーカスオフセットと、上述のヘッ
ダ領域近傍で発生するフォーカスオフセットとが干渉し
合って、フォーカス制御を更に不安定として、記録不良
の状況を作り出す問題が生ずる。
【0013】本発明の目的は、以上の問題点のうち、ア
ドレス認識誤りや記録不良の問題を改善し、大容量でか
つ安価な光ディスク及び光ディスク装置を提供すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の光ディスク装置
として、次の第1ないし第5の発明の光ディスク装置が
あり、基板上にランド領域とグルーブ領域とを有し、前
記ランド領域とグルーブ領域とを記録トラックとして情
報信号を記録再生するとともに、隣接するランド領域と
グルーブ領域との境界部に形成され、アドレス情報を含
むプリピット領域を1境界部おきに配置した光ディスク
を用いて記録再生を行う光ディスク装置を前提とするも
のである。その上で、第1の発明の光ディスク装置は、
光ビームが走査する記録トラックとしてランド領域かグ
ルーブ領域かをあらかじめ識別子1として出力する手段
と、光ビームが走査する記録トラックがランド領域かグ
ルーブ領域かを信号検出し識別子2として出力するトラ
ック領域検出手段と、光ビームが走査する前記プリピッ
ト領域からアドレス情報を抽出するアドレス情報抽出手
段と、前記識別子1と前記識別子2と前記アドレス情報
とを入力としてアドレス算出を行う手段とを備えること
を特徴とする。
【0015】第2の発明の光ディスク装置は、光ビーム
が走査している情報トラックがランド領域かグルーブ領
域かを判別するトラック領域検出手段と、前記トラック
領域検出手段の出力に基づいてトラック差信号であるプ
ッシュプル信号を検出する手段と、前記トラック差信号
を得るための2つの信号出力のうち片側の信号出力と他
の片側の信号出力との引き算比を設定して演算する演算
手段と、前記演算手段の出力からアドレス情報を検出す
る手段とを備えることを特徴とする。
【0016】第3の発明の光ディスク装置は、トラック
和信号から前記プリピット領域を含むヘッダ領域位置を
示すヘッダ領域信号を出力するヘッダ領域検出手段と、
トラック差信号であるプッシュプル信号から1階微分信
号を出力する手段と、前記1階微分信号のゼロクロス信
号である微分クロス信号を出力する手段と、前記1階微
分信号の振幅を所定のスライスレベルで2値化するウィ
ンドウコンパレータ手段と、前記ヘッダ領域信号と前記
微分クロス信号と前記ウィンドウコンパレータ手段の出
力信号とから、光ビームが走査しているトラックがラン
ド領域かグルーブ領域かを判別するトラック領域検出信
号を出力する論理演算手段とを備えることを特徴とす
る。
【0017】第4の発明の光ディスク装置は、光ビーム
が走査する記録トラックがランド領域かグルーブ領域か
を出力する手段と、前記プリピット領域を含むヘッダ領
域を検出するヘッダ領域検出手段と、前記ヘッダ領域検
出手段の出力時点よりも任意の期間前のトラックエラー
信号値をサンプルし、任意の期間、ホールドするかもし
くは、任意の波形信号をトラックエラー信号と演算して
サーボエラー信号として出力するサーボエラー変換手段
とを備えることを特徴とする。
【0018】第5の発明の光ディスク装置は、光ビーム
が走査する記録トラックがランド領域かグルーブ領域か
を出力する手段と、前記プリピット領域を含むヘッダ領
域を検出するヘッダ領域検出手段と、前記ヘッダ領域検
出手段の出力時点よりも任意の期間前のフォーカスエラ
ー信号値をサンプルし、任意の期間、ホールドするかも
しくは、任意の波形信号をフォーカスエラー信号と演算
してサーボエラー信号として出力するサーボエラー変換
手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。ここでは変調方式例として
(1,7)RLLを用い、記録としてマークエッジ記録
を用いて説明する。光ディスク回転の制御方式として、
ZCLV(Zoned Constant Linear Velocity)方式を例
に示す。また、本実施形態においては、記録再生可能な
光ディスクとして、実反射率の変化によって記録を行
う、相変化(PC)型光ディスクを例に述べる。また一
例として、集光ビーム径(1/e2 )を0.95ミクロ
ン、ランド/グルーブのそれぞれのトラック幅を0.5
8ミクロンとする。まず、本発明の光ディスクについて
説明する。図1は、本発明に係る光ディスクの記録面の
拡大図である。図1に示すように、光ディスクの凸部で
あるランド領域Landと、これに隣接する凹部である
グルーブ領域Grooveの各光ビームの走査方向、す
なわち光ディスクの周方向の記録領域間にヘッダ領域が
構成され、このヘッダ領域のかつ前記ランド領域Lan
dとグルーブ領域Grooveの境界部に、前記ランド
領域Landとグルーブ領域Grooveに共通な物理
アドレス情報を示すプリピット領域を1境界部おきに配
置する。すなわち、前記プリピット領域は、ランド領域
或いはグルーブ領域のトラックピッチTpに対して、1
境界部おきにTp/4ずらして配置しており、この構成
は前記した従来の光ディスク構成と同様である。ここ
で、本発明例では光ディスクの半径方向に隣接する各ヘ
ッダ領域内のプリプット領域が互いに半径方向に整列し
ないように、一つの境界部上のプリピット領域に対し
て、半径方向に隣接するプリピット領域を、例えば光デ
ィスクの回転方向の後ろ側方向に、或いは前側方向に半
径方向に沿って数B(バイト)づつ交互にシフトさせて
いる。もちろん、周方向の各セクタで前側方向と後ろ側
方向に交互にシフトさせ、半径方向に隣接するプリピッ
ト領域で整列しないように構成することも可能であるこ
とは言うまでもない。
【0020】ここで、前記プリピット領域における前記
したシフト量SHを説明する。図2は、前記プリピット
のフォーマット構成図であり、図1に示した複数のプリ
ピット領域のうち、半径方向に隣接する2つのプリピッ
ト領域10,11について示している。このプリピット
領域では、アドレス情報領域が2重化されたプリピット
として構成してあり、各プリピットでは、セクタアドレ
ス情報領域としてアドレスマークAM(2B:2バイ
ト、以下同じ)、セクタアドレスID1(3B)、そし
てID1のエラー訂正コードIED1(2B)を1組と
し、これを2組配設して2重化している。また、前記セ
クタアドレス情報領域の前側領域にはVFO1(Variab
le Frequency Oscillator)(26B)を、前記各セクタ
アドレス情報領域の間には同様にVFO2(12B)を
配設している。これらVFO1およびVFO2の各領域
はクロック引き込みのための領域として、例えば3Tマ
ークの単一周期信号を用いている。なお、プリピット領
域の後尾には変調符号処理として、ポストアンブル領域
(1B)を配設している。
【0021】しかる上で、隣接するプリピット領域のう
ちの一方、例えばプリピット領域11の2つのセクタア
ドレス情報領域は、隣接する他方のプリピット領域10
の各VFO1,2の領域と半径方向に並ぶように前記シ
フト量SHを設定する。またこのときには、当該シフト
量SHによって、他方のプリピット領域のセクタアドレ
ス情報領域が、一方のプリピット領域のVFO1,2の
領域と半径方向で並ぶ構成となる。なお、前記各プリピ
ット領域の周方向の両側のヘッダ領域には、それぞれ記
録領域との間に所要の空白領域を確保しており、これら
の空白領域をミラー領域TA1,TA2として構成して
いる。これは、プリフォーマットを形成するカッティン
グ装置が、1ビームカッティング装置の場合には半径方
向にTp/4だけビームを半径方向に移動させるときの
遷移時間のためにも必要である。しかし主たる目的は、
TA1およびTA2をミラー領域として形成すること
で、ヘッダ領域検出を容易にするためである。
【0022】前記光ディスクに対してレーザ光を走査し
て情報の記録、再生を行う場合に、走査対象となる一の
プリピット領域に対して従来技術で述べたようなデフォ
ーカスやラディアルチルトが発生しても、そのセクタア
ドレス情報に対してクロストーク成分である隣接のプリ
ピット領域はVFO1,2領域であり、短マークの信号
である3Tマークが刻まれており、そのマーク幅はセク
タアドレスID1または、ID2などに比し特別な工夫
をカッティング装置でしない限り物理的に狭いものであ
る。このため、±1ミクロン程度のデフォーカス時にも
クロストークとしては光ディスク装置の許容値の−26
dB以下になる。また、VFO1,2領域は単一周期の
マークで、クロストーク成分の特定が明確であるため、
後述するクロストーク除去の方法も適用可能である。し
たがって、ヘッダ領域内において隣接するプリピット領
域を前記したシフト量SHだけシフトさせることによ
り、フォーマット効率を低減させることがなく、クロス
トークによる悪影響を大幅低減できる効果がある。
【0023】ところで、前記したプリピット領域の構成
を採用した場合においても、トラックピッチTpを狭く
して高密度化を図った場合には、デフォーカスなどでク
ロストークが発生すると、隣接するプリピット領域のV
FO同士で干渉が発生し、データ識別に影響を与える可
能性がある。この場合には、図2に示されるように隣接
するプリピット領域同士で、少なくともVFO1領域同
士の記録マークエッジ12が半径方向で整列するように
形成すればよい。このように、記録マークエッジが半径
方向で整列することで、隣接するプリピット領域のVF
O同士での干渉を抑制することができる。
【0024】なお、VFO2領域に関しては、AM,I
D1,IED1の長さによっては、半径方向で必然的に
記録マークエッジが整列しない可能性があるが、VFO
2領域においては、図示しない再生クロック抽出目的の
PLL(Phase Lock Loop)回路で位相
引き込みのみを行うように構成しておけば、数サンプル
で位相ロックできるので、特に記録マークエッジが半径
方向で一致しないことによる問題は生じない。また、図
示は省略するが、VFO2領域も記録マークエッジを半
径方向で確実に整列させるために、例えばシフトさせる
隣接プリピット11のIED1とVFO2との間に数チ
ャネルクロック分のミラー領域などを挿入することが考
えられる。これによって、プリピット領域の長さが隣接
プリピット領域同士で異なることになるが、更なる高密
度化時点でもVFO領域同士の干渉が生じず、安定にク
ロック抽出が可能となる。ここで、この実施形態では、
プリピット領域が2重化の構成例を示したが、単純に1
重化の場合には簡単な構成とできるし、3重化や4重化
でも同様に構成できる。
【0025】また図3は、本発明に係る光ディスクの他
の実施例を示す記録面の拡大図である。図1との違い
は、隣接するプリピット領域が半径方向で互いに整列し
ないように、例えば光ディスクの周方向の前側方向と後
ろ側方向に、半径方向で順に交互にシフトさせた構造で
ある。もちろん、これ以外にもバリエーションが存在す
る。例えば、ある所定のトラック数だけは前側方向の交
互シフトをする組とし、ある所定のトラック数だけは後
ろ側方向の交互シフトをする組とするなどである。な
お、図3ではシフト量SHを前側と後ろ側で同じ値とし
ているが、別々の値でも差し支えない。いずれにして
も、本発明においては、隣接するプリピット領域の特定
の情報同士が半径方向に整列しない構成で、クロストー
クによる悪影響を軽減する光ディスクを提供することに
ある。
【0026】また、ディスクフォーマットの基本となる
セクタアドレスを含むセクタ構造の概念として、各セク
タ毎にセクタアドレス番号がランド領域1とグルーブ領
域2に共通な物理アドレス情報として、集光ビームのト
レース方向に逐次、n,n+1,n+2,n+3、…
(ここで、nは正の整数)と増加させる構成である。こ
こではトレース方向として、光ディスクの内周側から外
周側へ時計回りになるように示しており、グルーブ領域
を対象にアドレス情報を形成して表示している。また、
Nは1物理トラックでのセクタ数であり、ZCLVの場
合には固定の数である。また、Mは例えばランド領域と
グルーブ領域のアドレス管理を容易とするために、後述
するアドレス演算回路で与える任意のオフセット数であ
り、例えばディスク一面で固定の値としてある。
【0027】また、図示は省略するが、ヘッダ領域のプ
リピット形状としては、深さもしくは高さが、λ/10
n〜λ/4n(λは光ビ−ムの波長、nは主に基板の屈
折率)の凹凸状構成であること。実際、ディスク原盤を
作成するとき、特別な工夫をしない限りレジストの厚み
で物理的な深さが決定される。したがって、グルーブ領
域の深さもしくは高さをλ/8nとすると、プリピット
の深さもしくは高さは等しくなる。このときプッシュプ
ル方式によるトラックエラー信号振幅は最大となるが、
プリピットの変調度は最大のピット深さλ/4nからは
低下する。もちろん、これはトラックエラー信号の検出
方式に依存することは周知である。ヘテロダイン法など
のエラー検出ではλ/4nでトラックエラー信号振幅は
最大となる。したがって、プッシュプル方式を使用する
場合には妥協点として例えばλ/6nでピット深さを設
定することになる。もちろん、相変化型光ディスク媒体
を用いる場合には、記録領域でのクロストークも考慮し
た溝深さも妥協点の一つになるが、ほぼλ/6nの溝深
さである約70nmと設定しても良好な再生性能である
ことは分かっている。
【0028】さらに、ヘッダ領域のプリピット形状とし
て、プリピット幅は、ランド/グルーブの各々のトラッ
ク幅と等しいか、よりも小さい幅とする必要がある。例
として挙げている集光ビーム0.95ミクロンで、トラ
ック幅0.58ミクロン程度になると、デフォーカスや
ラディアルチルトなどの外的要因がない状況下でも隣接
するヘッダ領域からのクロストーク量は装置許容値の−
26dBを若干上回る程度しかない。このため、クロス
トークのことを考慮するとプリピット幅は、トラック幅
以下とする方向で、アドレス情報認識のSN比を考慮し
て幅が決定される。
【0029】また、光ディスク面を多数ゾーンに分割す
る場合、ゾーン幅を均一とすると、ゾーン内で最短記録
マーク長が内周側ほど短く外周側ほど長くなる。このと
き、光ディスク面の内周側と外周側で最短記録マーク長
がゾーン毎にばらついてしまうことになる。最短記録マ
ーク長が短いと再生誤りを起こしやすくなると同時に、
ヘッダ領域のアドレス情報の再生にも各ゾーン毎で性能
の違いが見られるようになり、ディスク信頼性の観点か
ら好ましくない。これをできるだけ回避して、ゾーン間
で最短記録マーク長が概均一になるようにするために、
内周側と外周側の各ゾーンに有するトラック本数を削減
する構成としている。これに依れば、ゾーン間で再生性
能ばらつきや、記録性能ばらつきが生じにくくなる効果
がある。
【0030】次に、本発明の光ディスク装置について説
明する。なお、以降の各実施形態の説明においては、図
15に示した従来の光ディスク装置の構成を前提とし、
この従来の光ディスク装置とは異なる構成部分について
図示及び説明を行っている。図4は、本発明の第1の発
明にかかる光ディスク装置の主要部のブロック構成図で
ある。図1又は図3に示したように、隣接するランド領
域とグルーブ領域の境界部に形成され、アドレス情報を
含むプリピット領域を有するヘッダ領域が1境界部おき
に配置した光ディスクを用いてアドレス算出する再生方
法において、光ビームが走査する記録トラックとしてラ
ンド領域かグルーブ領域かをあらかじめ識別子1として
出力する手段としてのシステムコントロール部23と、
光ビームが走査するヘッダ領域の物理アドレス情報を抽
出する物理アドレス情報抽出手段としての波形整形部2
1及びアドレス再生部24と、光ビームが走査する記録
トラックがランド領域かグルーブ領域かを信号検出し識
別子2として出力する手段としてのトラック領域検出部
23と、前記識別子1と前記識別子2と前記物理アドレ
ス情報抽出手段の出力とを入力としてアドレス算出を行
う手段としてのアドレス演算部25から構成され、隣接
するグルーブとランドに対してヘッダ情報を共有とす
る。
【0031】すなわち、前記特許公報に記載の従来の光
ディスク装置構成では、本発明例で言う識別子1(従来
例ではL4)だけを用いてアドレス算出を行うため、光
ディスク装置での不具合によるアドレス誤認識を発生す
る可能性がある。そこで、本発明では、トラック領域検
出部23からの出力である識別子2を付加した構成でそ
の問題点を回避する。図5に示すようにランド領域La
ndを走査しているときと、グルーブGrooveを走
査しているときとでは、トラックエラー信号に重畳した
ヘッダ領域の低周波成分信号はトラックエラー信号中心
203に対して正側と負側方向に各々201,202の
ように振れる波形となる。そこで、トラック領域検出部
23として、前記正側と負側の信号を検出し、これを2
値化処理することで、ランド領域かグルーブ領域かのト
ラック検出が各々2値化信号の“1”か“0”として得
ることが可能となる。この2値化信号を識別子2とし
て、システムコントロール部20で発生した識別子1と
を、例えば排他的論理和EXOR構成の論理回路で構成
されるアドレス演算部25で論理演算を行うことによ
り、指定したランドまたはグルーブ領域と、信号検出し
たランドまたはグルーブ領域との一致検出が可能とな
り、光ディスク装置での前記したような不具合によって
もアドレス誤認識を有効に防止することが可能となる。
なお、再生されたアドレス再生部24からのアドレス情
報とを基に、グルーブ領域であれば読み出されたアドレ
ス情報をそのまま使用し、ランド領域であれば変換テー
ブルを基に線形なアドレス置き換えをすればよい。な
お、この一致検出方法で不一致な場合には、リトライを
含む装置動作で目標アドレスの再読み出しが実施可能な
効果がある。また、トラッキング不良などの装置不良が
発生した際の、アドレス認識誤りなどの装置動作暴走問
題を回避でき効果がある。このように、隣接するグルー
ブとランドに対してヘッダ情報を信頼性良く共有するこ
とが可能となる。
【0032】次に、本発明の第2の発明の光ディスク装
置について説明する。図6は、第2の発明の光ディスク
装置の主要部の構成を示す図である。図1又は図3に示
したように、隣接するランド領域とグルーブ領域の境界
部に形成され、アドレス情報を含むプリピット領域を有
するヘッダ領域が1境界部おきに配置した光ディスクを
用いて、光ビームが走査している情報トラックがランド
領域なのかグルーブ領域なのかを判別するトラック領域
検出部23は図4の構成と同じである。これに加えて、
トラック領域検出部23の出力を基に、プッシュプル信
号を検出する分割型光検出器108のうち片側の信号出
力と他の片側の信号出力との比を変えてプッシュプル信
号を出力しアドレス情報を算出する手段として、増幅器
A,Bと、トラックエラー検出回路111を備えてい
る。前記特許公報の光ディスク装置では、広帯域なプッ
シュプル信号を用いて、アドレス情報を再生している。
しかしながら、前記した光ディスクの場合には、照射光
ビームの半分がプリピット領域に照射されるため、プッ
シュプル信号を得るための2分割された光検出器108
の各々の受光される信号量に差があることになる。この
ため、従来の光ディスク装置では、各光検出器の差信号
であるプッシュプル信号は同相成分ノイズがキャンセル
されないばかりか、波形が歪むことになる。特に、デフ
ォーカスが発生した場合には、クロストークが発生する
側のヘッダでは顕著である。
【0033】これに対し、第2の発明の光ディスク装置
のように、片側の信号出力と他の片側の信号出力との振
幅比を1対1から変えた差信号としてのプッシュプル信
号を出力するように回路構成することで、安定したS/
Nの良いプッシュプル信号を得ることが可能である。す
なわち、この光ディスク装置では、分割型光検出器10
8の各々を増幅度を外部信号で設定可能な増幅器Aと増
幅器Bとを通した上でトラックエラー検出回路111に
おいて両者の差信号を出力する構成としており、トラッ
ク領域検出部23からの出力に対応して、例えばランド
領域のときには、増幅器Aのみ増幅器Bに対して増幅度
を例えば1.2倍に設定し、グルーブ領域のときには、
増幅器Bのみ増幅器Aに対して増幅度を例えば1.2倍
に設定する。これにより、前記したプッシュプル信号の
同相成分ノイズが同レベルとなってキャンセルが可能と
なり、波形歪が防止できることになる。もちろん増幅度
が片側のみ零に設定すれば、片側のみの信号検出とな
る。このとき出力される良好なプッシュプル信号を用い
て、波形整形部21で2値化されアドレス再生部24で
アドレス情報が復調される。図示していないが、アドレ
ス情報は、図4と同様な構成によって、識別子1と識別
子2とともにアドレス算出部でアドレス情報を算出する
構成である。
【0034】次に、本発明の第3の発明の光ディスク装
置について説明する。図7は、本発明の第3の発明の光
ディスク装置の主要部の構成を示す図である。また、図
8はこの光ディスク装置の動作を説明するための信号波
形図である。従来光ディスクで述べたような隣接するラ
ンド領域とグルーブ領域の境界部に形成され、アドレス
情報を含むプリピット領域を有するヘッダ領域が1境界
部おきに配置した光ディスクを用いた光ディスク装置に
おいて、トラック和信号を出力する再生和信号回路10
9と、トラック差信号である広帯域なプッシュプル信号
としてトラックエラー信号601を出力するトラックエ
ラー検出回路110は前記特許公報に記載の構成と同じ
であるが、これに加えて前記トラック和信号からヘッダ
領域位置を示すヘッダ領域信号606を出力するヘッダ
領域検出部30と、前記トラックエラー信号601から
1階微分信号602を出力する微分回路31と、前記1
階微分信号602のゼロクロス信号である微分クロス信
号603を出力するゼロクロス回路33と、前記1階微
分信号602を振幅中心レベル621に対して例えば所
定の正と負の2つのスライスレベル620,622で2
値化するウィンドウコンパレータ32と、前記ヘッダ領
域信号606と前記微分クロス信号603と前記ウィン
ドウコンパレータ出力信号604,605とから、光ビ
ームが走査しているトラックがランド領域なのかグルー
ブ領域なのかを判別するトラック領域検出信号607を
出力する論理演算回路34とを備えている。
【0035】ここで、前記論理演算回路34は、例えば
RSフリップフロップ回路で構成されており、微分クロ
ス信号603をデータ入力とし、これをウィンドウコン
パレータ出力信号604,605のそれぞれの立ち上が
りエッジをセット信号、リセット信号としてラッチして
極性反転回路を通しトラック領域検出信号(ランド/グ
ルーブ信号)607を出力する。なおここでは、ランド
領域が“1”、グルーブ領域が“0”として出力してい
る。したがって、図8で示すヘッダ領域信号606のう
ち、前側にあるヘッダ位置ではランド領域から見たヘッ
ダ領域となり、後ろ側にあるヘッダ位置ではグルーブ領
域から見たヘッダ領域に対応することが分かる。
【0036】次に、本発明の第4の発明の光ディスク装
置について説明する。図9は、本発明の第4の発明の光
ディスク装置の主要部の構成を示す図であり、図1又は
図3に示したように、隣接するランド領域とグルーブ領
域の境界部に形成され、アドレス情報を含むプリピット
領域を有するヘッダ領域が1境界部おきに配置した光デ
ィスクを用いた光ディスク装置に適用される。図7の光
ディスク装置と同様なヘッダ領域を検出するヘッダ領域
検出部30を備えており、これに加えて、前記ヘッダ領
域検出部30の出力時点よりも任意の期間前のトラック
エラー信号値をサンプルし、任意の期間、ホールドする
サンプルホールド回路36と、任意の波形信号を発生で
きる任意波形発生回路35と、前記サンプルホールド回
路36の出力信号と信号出力を図示しないシステムコン
トローラ部からの制御信号で、どちらか片方、もしくは
両方を加算する加算回路39とを備えている。さらに、
前記加算回路39から出力されるサーボエラー信号から
所望のサーボエラー信号を出力する位相補償フィルタ3
7と、これから出力されるサーボエラー信号に基づいて
トラッキングアクチュエータを駆動する駆動回路38を
備えている。またこのとき、図示しないシステムコント
ローラ部からの制御信号の一部として、記録開始のゲー
ト信号であるライトゲート信号WGATEを用いて、任
意関数の加算のタイミングを制御する構成としてよい
し、常に加算していても良い。
【0037】図5に示したように、ヘッダ領域を光ビー
ムが走査するときランド領域走査とグルーブ領域走査と
で大きさと符号が異なるがトラックエラー信号201ま
たは202には大きなオフセットが生ずる。原因として
は、ヘッダ領域が光ビームの走査しているランドもしく
はグルーブ領域のトラック中心からほぼ半ピッチずれて
いるため、プッシュプル信号としてのトラックエラー信
号には、ヘッダ領域の低周波成分が重畳することでトラ
ックオフセットが生じる。そのため、ヘッダ領域を通過
後のトラックエラー信号は過渡応答し、場合によっては
次のヘッダ領域まで過渡応答が続くことになる。このよ
うなトラッキング制御不安定な状況下では、次のヘッダ
アドレスを再生することが不可能になるなどの問題が発
生し、連続してセクタ記録をする事ができなくなる。そ
こで、本光ディスク装置ではヘッダ領域を検出するヘッ
ダ領域検出部30からのヘッダ領域を囲むヘッダ領域信
号出力を用い、この出力時点よりも少なくともセクタフ
ォーマット数B(バイト)前のトラックエラー信号値
を、ヘッダ領域信号が終了して記録が開始される直前ま
でホールドするサンプルホールド回路41からのサーボ
エラー信号を用いることで、トラッキング制御不安定な
状況を回避することが可能となる。
【0038】ただし、この構成でもアクチュエータ系の
経時劣化などで伝達関数が変化した場合などにはトラッ
キング制御が不安定になる場合も存在する。そこで、本
光ディスク装置では、さらにヘッダ領域検出部30にお
いて検出したヘッダ領域で発生するトラックオフセット
波形の信号をあらかじめ学習などで測定しておき、これ
を例えば加算回路39においてサーボエラー信号から減
算する構成とすることで、トラック追従性能を安定化さ
せることが可能となる。また、単純にトラックオフセッ
ト波形の逆関数ではなく、任意波形発生回路35におい
て任意の波形を生成してアクチュエータ系を含むサーボ
制御系の安定性を確保しながら加減算してサーボエラー
信号を生成することも可能である。任意波形としては、
例えば任意の高さで任意の幅の矩形パルスであっても良
い。この場合の任意値としては、アクチュエータを含む
サーボ系のステップレスポンス波形を考慮して決定すれ
ば良い。また当然ながら、単純に固定のDC値でもよ
く、このときには、トラックオフセットの単純な加減算
になるし、またこのとき記録開始のゲート信号であるラ
イトゲート信号WGATEを用いて、加算のタイミング
を制御する構成としてよく、再生時と記録時でトラック
オフセットを切り換えることが可能となる。またこのと
き、光ビームが走査する記録トラックがランド領域かグ
ルーブ領域かを示すランド/グルーブ信号検出を行うた
めの前記したようなトラック領域検出回路、もしくは、
システムコントローラ部からのランド/グルーブ信号を
基に、任意波形発生回路35からの信号選択を行ってい
る。なお、前記任意波形発生回路35の具体的な構成例
としては、図示していないが、トラックエラー信号を所
定の期間例えば、ヘッダ領域近傍だけA/D変換器で取
り込み、RAMメモリに積算し、D/A変換器で信号出
力する段階で反転させる構成とすればトラックオフセッ
ト波形の逆関数は実現できる。また、真の任意波形を発
生する場合には、RAMメモリ上に関数展開する演算手
段を設ければ、D/A変換器で信号出力することが可能
である。また、任意波形はRAM上のアドレス管理で、
何種類も事前に用意することが可能なことは言うまでも
ない。
【0039】次に、本発明の第5の発明の光ディスク装
置について説明する。図10は、第5の発明の光ディス
ク装置の主要部の構成を示す図であり、図1又は図3に
示したように、隣接するランド領域とグルーブ領域の境
界部に形成され、アドレス情報を含むプリピット領域を
有するヘッダ領域が1境界部おきに配置した光ディスク
を用いた光ディスク装置に適用される。ここでは、光検
出器としては、トラックエラー信号検出用の分割型光検
出器108以外に、フォーカスエラー信号検出用に分割
型光検出器150を設置している。図9の光ディスク装
置と同様に、ヘッダ領域を検出するヘッダ領域検出部3
0と、前記ヘッダ領域検出部30の出力時点よりも任意
の期間前のフォーカスエラー信号値をサンプルし、任意
の期間、ホールドするサンプルホールド回路41と、任
意の波形信号を発生できる任意波形発生回路40と、前
記サンプルホールド回路41の出力信号と信号出力を図
示しないシステムコントローラ部からの制御信号で、ど
ちらか片方、もしくは両方を加算する加算回路44と、
所望のサーボエラー信号を出力する位相補償フィルタ4
2と、フォーカスアクチュエータを駆動する駆動回路4
3を備えている。またこのとき、図示しないシステムコ
ントローラ部からの制御信号の一部として、記録開始の
ゲート信号であるライトゲート信号WGATEを用い
て、任意関数の加算のタイミングを制御する構成として
よいし、常に加算していても良い。
【0040】図11に示すように、ヘッダ領域を光ビー
ムが走査するときには、トラックエラー信号だけでなく
フォーカスエラー信号204にも大きなオフセットが生
ずる。原因としてはトラックエラー信号のフォーカスエ
ラー信号への光学的な回り込みや、位相差の影響などが
影響すると考えられる。このときには、アクチュエータ
に過大な駆動電流が急激に供給され、フォーカス制御が
不安定になることが明白である。ただし、ヘッダ領域で
の光学的なオフセットが生じてもアクチュエータ自身は
動けない。なぜならばサーボ制御帯域に対して、ヘッダ
領域長さが一般的に長くはとられていないため、ヘッダ
領域の再生自身に問題は生じない。しかしながら、図1
1に示すようにヘッダ領域を通過して記録を開始すると
き、光ヘッド構成に依っては、半導体レーザの波長飛び
という現象で対物レンズの色収差が影響してフォーカス
オフセットを発生する。このフォーカスオフセットと、
前記したヘッダ領域近傍で発生するフォーカスオフセッ
トとが干渉し合って、フォーカス制御を更に不安定とし
て、記録不良の状況を作り出す。そこで、本光ディスク
装置ではヘッダ領域を検出するヘッダ領域検出部30か
らのヘッダを囲むヘッダ領域信号出力を用い、出力時点
よりも少なくともセクタフォーマット数B前のフォーカ
スエラー信号値を、ヘッダ領域信号が終了して記録が開
始される直前までホールドするサンプルホールド回路4
1からのサーボエラー信号を用いることでフォーカス制
御不安定な状況を回避することが可能となる。
【0041】ただし、この構成でもアクチュエータ系の
経時劣化などで伝達関数が変化した場合などにはトラッ
キング制御が不安定になる場合も存在する。そこで本光
ディスク装置では、ヘッダ領域検出部30で検出される
ヘッダ領域で発生するフォーカスオフセット波形の信号
をあらかじめ学習などで測定しておき、加算回路44に
おいてサーボエラー信号から減算する構成とすること
で、トラック追従性能を安定化させることが可能であ
る。また、単純にトラックオフセット波形の逆関数では
なく、任意波形発生回路40において任意の波形を生成
してアクチュエータ系を含むサーボ制御系の安定性を確
保しながら加減算してサーボエラー信号を生成すること
も可能である。任意波形としては、例えば任意の高さで
任意の幅の矩形パルスであっても良い。この場合の任意
値としては、アクチュエータを含むサーボ系のステップ
レスポンス波形を考慮して決定すれば良い。また当然な
がら、単純に固定のDC値も含まれ、このときには、フ
ォーカスオフセットの単純な加減算になるし、またこの
とき記録開始のゲート信号であるライトゲート信号WG
ATEを用いて、加算のタイミングを制御する構成とし
てよく、再生時と記録時でフォーカスオフセットを切り
換えることが可能となる。またこのとき、光ビームが走
査する記録トラックがランド領域かグルーブ領域かを示
すランド/グルーブ信号検出を行う前記したトラック領
域検出回路、もしくは、システムコントローラ部からの
ランド/グルーブ信号を基に、任意波形発生回路40か
らの信号選択を行っている。なおこの任意波形発生回路
40の具体的な構成例としては、図示していないが、フ
ォーカスエラー信号を所定の期間例えば、ヘッダ領域近
傍だけA/D変換器で取り込み、RAMメモリに積算
し、D/A変換器で信号出力する段階で反転させる構成
とすればフォーカスオフセット波形の逆関数は実現でき
る。また、真の任意波形を発生する場合には、RAMメ
モリ上に関数展開する演算手段を設ければ、D/A変換
器で信号出力することが可能である。
【0042】次に、本発明の第1の参考例の光ディスク
装置について説明する。図12は、本発明の第1の参考
例の光ディスク装置の主要な構成を示す図である。図1
及び図3に示した光ディスクを用いて、分割型光検出器
108のトラック和信号を出力する再生和信号出力手段
109と、トラック和信号のエンベロープ信号を出力す
るエンベロープ検出回路50と、エンベロープ信号を2
値化する2値化回路51と、前記トラック和信号に含ま
れる特定マークのバースト信号からバースト検出信号を
出力するバースト検出回路53と、前記2値化回路51
の出力信号と前記バースト検出信号とからヘッダ領域を
概囲む2値化信号であるヘッダ領域信号を出力する論理
演算回路52とから構成される。ここで、前記した特定
のマークのバースト信号とは、図2に示したプリピット
領域のVFO1信号であり、例えば3Tマークの単一周
期信号である。
【0043】図13は本光ディスク装置の動作を説明す
るための波形図である。610はトラック和信号を示
し、611はヘッダ領域近傍の信号、612は記録デー
タ領域、613は相変化ディスクでの消去レベル(未記
録レベル)を示す。トラック和信号610のエンベロー
プ信号の出力レベルを650とし、2値化回路51のス
レショルドレベルを650と613の中間レベルに設定
すると、粗なヘッダ領域検出信号616が出力される。
この単純な構成では、粗なヘッダ領域検出信号616が
光ディスク欠陥やごみなどの影響でも出力されてしまう
ことになる。この問題を回避するために、バースト検出
回路53でVFO1領域のバースト検出信号617を検
出し、粗なヘッダ領域検出信号616を例えばフリップ
/フロップ回路で構成されるような論理演算回路52で
論理演算し、信頼性の良いヘッダ領域検出信号618と
して出力する。次に、この論理演算回路52では、例え
ばヘッダ領域に続く次のセクタのヘッダ領域との間分を
バイトカウンタ回路でカウントし、ヘッダ領域を概囲む
2値化信号であるヘッダ領域信号619を出力する。な
お、本光ディスク装置ではトラック和信号からバースト
信号を検出する構成としたが、トラック差信号であるプ
ッシュプル信号から検出する構成でもかまわない。
【0044】次に、本発明の第2の参考例の光ディスク
装置について説明する。図14は第2の参考例の光ディ
スク装置の主要構成を示す図である。図1及び図3の構
成の光ディスクを用い、図2に示すようなセクタアドレ
ス情報を再生する位置での隣接ヘッダからのクロストー
ク成分が明確である場合には、クロストークレプリカ信
号を生成することは容易である。そこで、クロストーク
レプリカ信号生成回路60と、トラック和信号のプリピ
ット信号成分から前記クロストークレプリカ信号を、例
えば図示しないシステムコントローラ部からのタイミン
グ制御信号を用いて減算する減算回路61と、前記減算
回路61の出力からアドレス情報を再生するアドレス再
生部24を備える構成である。なお、タイミング制御信
号を用いない場合には、ヘッダ領域検出信号が出力され
ているときのみ一律にプリピット信号成分から前記クロ
ストークレプリカ信号を減算する構成としてもよい。
【0045】このとき、ランド領域を集光ビームが走査
しているときには、隣接するプリピット領域のVFO2
からのクロストーク成分を除去するようにクロストーク
レプリカ信号生成回路60では3Tマークのプリピット
再生信号のレプリカを生成し、クロストーク量を勘案し
て、プリピット信号成分とのゲイン比を例えば15%程
度で設定し、クロストークのレプリカ信号を生成する。
他方グルーブ領域を集光ビームが走査しているときに
は、隣接プリピット領域のVFO1からのクロストーク
成分を除去するように構成すればよい。具体的な、クロ
ストークレプリカ生成回路60としては、前記した任意
波形発生器の構成と同様に、RAMメモリ上に関数展開
する演算手段を設けて、D/A変換器で信号出力するこ
とで対処可能である。なお、本光ディスク装置ではトラ
ック和信号からセクタアドレス情報等を再生する構成で
説明したが、トラック差信号であるプッシュプル信号か
らセクタアドレス情報を再生する構成でもかまわない。
【0046】なお、本発明の光ディスクでは、隣接する
プリピット領域は、それぞれの前記アドレス情報部分同
士が半径方向に整列しないように、隣接するプリピット
でヘッダ領域内のプリピット領域長さを互いに異ならせ
た構成としてもよい。
【0047】なお、前記した各発明では、本発明の光デ
ィスクとして相変化型光ディスクを例に述べてきたが、
光磁気ディスクや再生専用の反射型光ディスクでも同様
に適用可能である。また、これらの光ディスクに対して
記録再生を行う光ディスク装置として構成することも可
能である。また、変調方式例として(1,7)RLLを
用い、記録としてマークエッジ記録を用いて説明した
が、その他変復調方式の符号を用いてもよいし、記録も
マークポジション記録でもよい。また光ディスク回転の
制御方式として、ZCLV方式を例に示したが、ZCA
V(Zoned Constant Angular Velocity)方式や、単純
にCAV方式でもよい。さらに、本発明例では主にトラ
ック和信号を基にセクタアドレス情報等を再生する構成
で説明したが、プッシュプル信号であるトラック差信号
からセクタアドレス情報を再生する構成としてもよい。
また更に、本発明の光ディスクでは、特許第26638
17号公報での光ディスクでの問題点を解決する構成を
開示したが、半径方向で隣接するプリピット領域でそれ
ぞれの前記アドレス情報部分同士が半径方向に整列しな
いようにする場合には他のヘッダ配置構成でも良い。例
えば、特許第2788022号公報に示すようなランド
グルーブ境界上の左右に配置するプリピット構成であっ
ても適用可能である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、従来の光ディスク
装置においては、ヘッダ領域においてプリピット領域が
サーボエラー信号に与える影響としてフォーカスオフセ
ットの発生および、トラックエラー信号の乱れなどが顕
著となり、安定にヘッダ検出できないといった問題や、
ヘッダ領域を通過して記録を開始するとき、半導体レー
ザの波長飛びという現象で対物レンズの色収差が影響し
てフォーカスオフセット発生で記録再生不良を発生する
問題があったが、本発明の光ディスク装置によれば、安
定したヘッダ検出、アドレス認識を実現できランドとグ
ルーブとでアドレスの共有が信頼性良く実現できる効果
があるとともに、データ領域での記録再生安定性にも効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ディスクの一実施形態の要部の
拡大平面図である。
【図2】本発明に係る光ディスクのセクタフォーマット
の一例を示す図である。
【図3】本発明に係る光ディスクの他の実施形態の要部
の拡大平面図である。
【図4】本発明の第1の発明の光ディスク装置の主要部
の構成図である。
【図5】ヘッダ領域で発生するトラックエラーオフセッ
ト信号の概念を示す図である。
【図6】本発明の第2の発明の光ディスク装置の主要部
の構成図である。
【図7】本発明の第3の発明の光ディスク装置の主要部
の構成図である。
【図8】第3の発明の光ディスク装置の動作を説明する
ための波形図である。
【図9】本発明の第4の発明の光ディスク装置の主要部
の構成図である。
【図10】本発明の第5の発明の光ディスク装置の主要
部の構成図である。
【図11】ヘッダ領域で発生するフォーカスエラーオフ
セット信号の概念を示す図である。
【図12】本発明の第1の参考例の光ディスク装置の主
要部の構成図である。
【図13】第1の参考例の光ディスク装置の動作を説明
するための波形図である。
【図14】本発明の第2の参考例の光ディスク装置の主
要部の構成図である。
【図15】従来の光ディスクの一例の構成を表す拡大平
面図である。
【図16】従来の光ディスク装置の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
10,11 プリピット領域 12 VFOマークの記録マークエッジ 20 システムコントロール部 21 波形整形部 22 再生信号処理部 23 トラック領域検出部 24 アドレス再生部 25 アドレス演算部 26 トラッキング制御部 30 ヘッダ領域検出部 31 微分回路 32 ウィンドウコンパレータ 33 ゼロクロス回路 34,52 論理演算回路 35,40 任意波形発生回路 36,41 サンプルホールド回路 37,42 位相補償フィルタ 38,43 駆動回路 39,44 加算回路 50 エンベロープ検出回路 51 2値化回路 53 バースト検出回路 60 クロストークレプリカ信号発生回路 61 減算回路 100 光ディスク 101 光ヘッド 102 トラッキングアクチュエータ 103 ビームスプリッタ 104 対物レンズ 105 コリメータレンズ 106 半導体レーザ 107 トラバースモータ 108 トラックエラー検出用分割型光検出器 109 再生和信号回路 110,111 トラックエラー検出回路 112 波形整形部 113 再生信号処理部 114 アドレス再生部 115 アドレス算出部 116 トラッキング制御部 117 極性反転部 118 システムコントール部 119 記録信号処理部 120 LD駆動部 121 トラバース制御部 122 駆動部 150 フォーカスエラー検出用分割型光検出器 151 フォーカスエラー検出回路 201,202 トラックエラー信号 203 トラックエラー信号中心 204 フォーカスエラー信号 205 フォーカスエラー信号中心 601 トラックエラー信号 602 1階微分信号 603 微分クロス信号 604,605 ウインドウコンパレータ出力信号 606 ヘッダ領域検出信号 607 トラック領域検出信号(ランド/グルーブ信
号) 620,621,622 スレッショルドレベル 610 トラック和信号波形 611 ヘッダ領域信号 612 記録済データ領域 613 トラック和信号の未記録レベル 615 ヘッダ領域信号の拡大波形 616 粗なヘッダ領域検出信号 617 バースト検出信号 618 ヘッダ領域検出信号 619 ヘッダを囲むヘッダ領域信号 650 エンベロープ検出レベル 651 スレッショルドレベル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D090 AA01 BB04 CC04 CC05 CC14 DD03 DD05 EE16 EE17 FF02 FF04 FF45 FF49 GG10 GG17 GG28 5D117 AA08 CC06 EE21 FF12 FF14 FF25 FX04 5D118 AA14 AA24 BA01 BB05 BC12 BF02 BF03 BF08 CA00 CA07 CA11 CA13 CB02 CD02 CD03 CD06 CD07 CD08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にランド領域とグルーブ領域とを
    有し、前記ランド領域とグルーブ領域とを記録トラック
    として情報信号を記録再生するとともに、隣接するラン
    ド領域とグルーブ領域との境界部に形成され、アドレス
    情報を含むプリピット領域を1境界部おきに配置した光
    ディスクを用いて記録再生を行う光ディスク装置におい
    て、光ビームが走査する記録トラックとしてランド領域
    かグルーブ領域かをあらかじめ識別子1として出力する
    手段と、光ビームが走査する記録トラックがランド領域
    かグルーブ領域かを信号検出し識別子2として出力する
    トラック領域検出手段と、光ビームが走査する前記プリ
    ピット領域からアドレス情報を抽出するアドレス情報抽
    出手段と、前記識別子1と前記識別子2と前記アドレス
    情報とを入力としてアドレス算出を行う手段とを備える
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 基板上にランド領域とグルーブ領域とを
    有し、前記ランド領域とグルーブ領域とを記録トラック
    として情報信号を記録再生するとともに、隣接するラン
    ド領域とグルーブ領域との境界部に形成され、アドレス
    情報を含むプリピット領域を1境界部おきに配置した光
    ディスクを用いて記録再生を行う光ディスク装置におい
    て、光ビームが走査している情報トラックがランド領域
    かグルーブ領域かを判別するトラック領域検出手段と、
    前記トラック領域検出手段の出力に基づいてトラック差
    信号であるプッシュプル信号を検出する手段と、前記ト
    ラック差信号を得るための2つの信号出力のうち片側の
    信号出力と他の片側の信号出力との引き算比を設定して
    演算する演算手段と、前記演算手段の出力からアドレス
    情報を検出する手段とを備えることを特徴とする光ディ
    スク装置。
  3. 【請求項3】 基板上にランド領域とグルーブ領域とを
    有し、前記ランド領域とグルーブ領域とを記録トラック
    として情報信号を記録再生するとともに、隣接するラン
    ド領域とグルーブ領域との境界部に形成され、アドレス
    情報を含むプリピット領域を1境界部おきに配置した光
    ディスクを用いて記録再生を行う光ディスク装置におい
    て、トラック和信号から前記プリピット領域を含むヘッ
    ダ領域位置を示すヘッダ領域信号を出力するヘッダ領域
    検出手段と、トラック差信号であるプッシュプル信号か
    ら1階微分信号を出力する手段と、前記1階微分信号の
    ゼロクロス信号である微分クロス信号を出力する手段
    と、前記1階微分信号の振幅を所定のスライスレベルで
    2値化するウィンドウコンパレータ手段と、前記ヘッダ
    領域信号と前記微分クロス信号と前記ウィンドウコンパ
    レータ手段の出力信号とから、光ビームが走査している
    トラックがランド領域かグルーブ領域かを判別するトラ
    ック領域検出信号を出力する論理演算手段とを備えるこ
    とを特徴とする光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 基板上にランド領域とグルーブ領域とを
    有し、前記ランド領域とグルーブ領域とを記録トラック
    として情報信号を記録再生するとともに、隣接するラン
    ド領域とグルーブ領域との境界部に形成され、アドレス
    情報を含むプリピット領域を1境界部おきに配置した光
    ディスクを用いて記録再生を行う光ディスク装置におい
    て、光ビームが走査する記録トラックがランド領域かグ
    ルーブ領域かを出力する手段と、前記プリピット領域を
    含むヘッダ領域を検出するヘッダ領域検出手段と、前記
    ヘッダ領域検出手段の出力時点よりも任意の期間前のト
    ラックエラー信号値をサンプルし、任意の期間、ホール
    ドするかもしくは、任意の波形信号をトラックエラー信
    号と演算してサーボエラー信号として出力するサーボエ
    ラー変換手段とを備えることを特徴とする光ディスク装
    置。
  5. 【請求項5】 基板上にランド領域とグルーブ領域とを
    有し、前記ランド領域とグルーブ領域とを記録トラック
    として情報信号を記録再生するとともに、隣接するラン
    ド領域とグルーブ領域との境界部に形成され、アドレス
    情報を含むプリピット領域を1境界部おきに配置した光
    ディスクを用いて記録再生を行う光ディスク装置におい
    て、光ビームが走査する記録トラックがランド領域かグ
    ルーブ領域かを出力する手段と、前記プリピット領域を
    含むヘッダ領域を検出するヘッダ領域検出手段と、前記
    ヘッダ領域検出手段の出力時点よりも任意の期間前のフ
    ォーカスエラー信号値をサンプルし、任意の期間、ホー
    ルドするかもしくは、任意の波形信号をフォーカスエラ
    ー信号と演算してサーボエラー信号として出力するサー
    ボエラー変換手段とを備えることを特徴とする光ディス
    ク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018165620A (ja) * 2017-03-28 2018-10-25 株式会社Jvcケンウッド 分析装置及び分析方法
JP2021073464A (ja) * 2021-02-02 2021-05-13 株式会社Jvcケンウッド 分析装置及び分析方法

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