JP2002365168A - 軸受用寿命試験装置 - Google Patents

軸受用寿命試験装置

Info

Publication number
JP2002365168A
JP2002365168A JP2001173752A JP2001173752A JP2002365168A JP 2002365168 A JP2002365168 A JP 2002365168A JP 2001173752 A JP2001173752 A JP 2001173752A JP 2001173752 A JP2001173752 A JP 2001173752A JP 2002365168 A JP2002365168 A JP 2002365168A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
test
drive shaft
connecting rod
life
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001173752A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4710172B2 (ja
JP2002365168A5 (ja
Inventor
Kazuo Sekino
和雄 関野
Shigeru Okita
滋 沖田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2001173752A priority Critical patent/JP4710172B2/ja
Publication of JP2002365168A publication Critical patent/JP2002365168A/ja
Publication of JP2002365168A5 publication Critical patent/JP2002365168A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4710172B2 publication Critical patent/JP4710172B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】滑り発生領域での寿命評価法の確立、安定性、
高信頼性を得ることにより転がり軸受の長寿命を図るこ
とができる軸受用寿命試験装置を提供する。 【解決手段】駆動軸16とモータと18の間に連結され
てモータの回転駆動力を駆動軸に伝達するユニバーサル
ジョイント5を備えている。このユニバーサルジョイン
トは、連結棒5と、この連結棒及びモータ側を結合する
入力側ジョイント部7と、連結棒及び駆動軸を結合する
出力側ジョイント部8とを備え、入力側ジョイント部及
び出力側ジョイント部の結合方向を、連結棒に対して同
一回転方向に同位相となるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高振動、衝撃環境
下で使用される軸受の耐久性評価を短時間で行って、優
れた耐久性を有する軸受設計を行なうために利用する軸
受用寿命試験装置に係り、例えば、クランクシャフト、
カムシャフト等、エンジンに組み込まれた各種回転部
材、或いはオルタネータ、コンプレッサ、ウォータポン
プ等、各種補機類の駆動軸を回転自在に支持するための
ラジアル玉軸受の寿命試験を行なう軸受用寿命試験装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】高振動、衝撃環境下で使用される軸受の
場合、時として設計寿命よりも短期間で寿命が到来し、
交換修理を行なう必要が生じる場合がある。例えば、エ
ンジン用補機類の場合には、回転軸の中間部で駆動用の
無端ベルトが掛け渡される従動プーリに近い部分を支持
した、フロント側のラジアル玉軸受が早期破損する事例
が報告されている。
【0003】この様な早期破損の多くは、外輪軌道、或
いは内輪軌道表面の剥離として発生し、著しい振動を伴
う。特に、近年はエンジンの高出力化に伴って、無端ベ
ルトの張力を増大させる傾向があり、ラジアル玉軸受に
加わる荷重が大きくなっているため、早期破損が増大し
易い条件となっている。この様な早期破損を防止するた
めには、実際に早期破損が発生する状態を再現しつつ、
軸受諸元の設計を行なう必要がある。
【0004】このため、例えば特開平9-89724号公報の
ように、短時間で早期破損の再現試験を行なうための軸
受寿命試験装置が提案されている。この軸受用寿命試験
装置は、回転軸と、この回転軸と平行に設けられてモー
タにより回転駆動される駆動軸と、この駆動軸に固定さ
れた駆動プーリと、回転軸の一端部に固定された従動プ
ーリと、この従動プーリと前記駆動プーリとに掛け渡さ
れた無端ベルトと、前記回転軸の他端部を回転自在に支
持するサポート軸受と、このサポート軸受を高剛性で支
持する第一ハウジングと、前記回転軸の中間部を回転自
在に支持する試験軸受と、この試験軸受を低剛性で支持
する第二ハウジングと、前記無端ベルトから前記回転軸
を介して第一及び第二ハウジングに加えられる荷重を測
定する荷重測定手段とを備えている。
【0005】上記構成の軸受用寿命試験装置は、試験軸
受の寿命試験を、実際の運転状態に合致させて行なえ
る。すなわち、第二ハウジングによる試験軸受の支持剛
性が低いため、無端ベルトの張力に基づいて従動プーリ
に加えられるラジアル荷重により、回転軸に曲げ応力が
加わる。そして、この曲げ応力と無端ベルトから加えら
れるラジアル荷重とによって前記試験軸受に、実際の使
用状態に則した複雑な力が加わる。そして、この力によ
って早期剥離等の損傷が発生する。
【0006】この様に、試験軸受を実際の使用条件に則
した状態に設置できるので、負荷荷重や回転速度を実際
の使用状態に則した値にして、信頼性の高い寿命試験を
実施できる。これに伴い、軸受用寿命試験装置の共振周
波数に見合う回転数で運転できるため、共振に基づいて
発生する大きな振動が、軸受の寿命に及ぼす影響に就い
ても試験できる様になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、昨今、実機に
て使用されている転がり軸受は、製品(実機)の高機
能、高出力に伴いさまざまな改良がなされているが、改
良した転がり軸受について定速回転で寿命評価を行なう
と、軸受の使用条件に優劣をつけにくく、評価時間が長
くなってコストが増大するという問題がある。
【0008】すなわち、高振動、衝撃環境下で使用され
る軸受を調査した結果、軸受に白色の組織変化が発生し
ていることが確認された。この白色の組織変化は、一つ
として試験軸受の転動体と内外輪との軌道面に発生する
「滑り」が大きく影響していることが確認された。より
具体的に説明すると、エンジンの出力軸からの動力が入
力するエンジン補機用のオルタネータ軸受は、エンジン
のクランク機構が存在しているので、一回転当たりの回
転ムラにより滑りが発生し、定速回転する軸受と比較し
て転動面に前述した白色の組織変化や剥離が生じるなど
の苛酷な使用条件となる。このような軸受の滑りの発生
による白色の組織変化や剥離の防止対策として、例えば
ダンパー効果が高いMグリースを使用することで転動体
の滑りを緩和する等の改良が行なわれている。
【0009】反面、このような軸受の寿命評価を行なう
ために、試験軸受を定速回転させて寿命評価を行なう技
術を採用すると、例えば5000時間経っても寿命に達
しないなど、寿命評価に優劣をつけにくいばかりか、評
価時間が長くなってコストが大幅にかかってしまう。な
お、試験片(試験軸受)の数を少なくして評価時間に費
やす時間を短くすることも考えられるが、このように試
験片の数を少なくすると評価精度が落ちてしまう。
【0010】上述した滑りが発生する条件下で使用する
転がり軸受の寿命評価を、特開平09-89724号公報の軸受
寿命試験装置で行なう場合には、インバーター等の速度
制御器の電圧を制御して試験軸受の回転速度を変化さ
せ、試験軸受に滑りを発生させることができる。しか
し、この軸受寿命試験装置は、回転速度差を与えるため
に一定時間のタイムラグが発生するので現状の軸受の環
境とは異なり、瞬時に回転速度差を大きくすることで滑
りを発生させ寿命を評価したいという現状の軸受の寿命
評価装置としては不十分である。
【0011】そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされ
たもので、例えば、自動車用電装補機として用いられる
オルタネータやアイドラプーリ等で使用される転がり軸
受内に滑りが発生する条件下での試験が可能となり、こ
の試験装置を用いることで、滑り発生領域での寿命評価
法の確立、安定性、高信頼性を得ることにより転がり軸
受の長寿命を図ることができる軸受用寿命試験装置を提
供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願発明者等は、実機で
使用されている様々な軸受の転動面についての調査及び
コンピュータによるデータ解析等の検討を重ねた結果、
軸受の転動体と内外輪の転動面に発生する回転速度の違
い(回転速度差)により発生する「滑り」の関係が、早期
破損に起因し軸受寿命に大きく影響することを見出し
た。
【0013】また、試験軸受に滑りを発生させる装置と
してユニバーサルジョイントに着目し、このユニバーサ
ルジョイントを組み込んだ転がり軸受寿命試験装置とす
ることで、滑りが発生する条件下で使用される転がり軸
受の寿命評価を確立し、本発明を完成するに至った。図
5から図8に示すものは、本発明の軸受寿命試験装置に
採用するユニバーサルジョイントを説明する図である。
【0014】図5に示すユニバーサルジョイント1は、
連結棒2と、この連結棒2の一端と回転入力側を連結し
ている入力側ジョイント部3と、連結棒2の他端と回転
出力側を連結している出力側ジョイント部4とで構成さ
れている。入力側ジョイント部3は、回転入力側の回転
軸R1と連結棒2の一端側の回転軸R2とが互いに直交
しており、出力側ジョイント部4は、前記連結棒2の一
端側の回転軸R2と平行な連結棒2の他端側の回転軸R
4と、回転出力側の回転軸R3とが互いに直交してい
る。
【0015】このユニバーサルジョイント1の入力側か
ら出力側への回転速度の変化は、図6に示すように、入
力側ジョイント部3は、入力側からの一定の回転速度
(符号A)の入力に対して符号Bのようにサインカーブ
で変化する出力となる。出力側ジョイント部4は、入力
側ジョイント部3の位相に対して90°ずれているの
で、入力側ジョイント部3から破線で示す符号Cのサイ
ンカーブが入力し、出力Dは、入力側ジョイント部3の
入力Aと同一の一定の出力となる。
【0016】図5のユニバーサルジョイント2に対し
て、図7で示すユニバーサルジョイント5は、連結棒6
の一端と回転入力側を連結している入力側ジョイント部
7と、連結棒6の他端と回転出力側を連結している出力
側ジョイント部8で構成されている。そして、入力側ジ
ョイント部7は、回転入力側の回転軸R5と連結棒6の
一端側の回転軸R6とが互いに直交しており、出力側ジ
ョイント部8は、前記連結棒6の一端側の回転軸R6に
対して回転方向において90°交差して設けた連結棒6
の他端側の回転軸R7と、回転出力側の回転軸R8とが
互いに直交している。
【0017】図7のユニバーサルジョイント5の入力側
から出力側への回転速度の変化は、図8に示すように、
入力側ジョイント部7は、入力側からの一定の回転速度
(符号A)の入力に対して符号Bのようにサインカーブ
で変化する出力となる。出力側ジョイント部8は、入力
側ジョイント部7と同位相の結合となっているので、入
力側ジョイント部7からのサインカーブの入力変化が加
算され、太線の符号Eで示すように回転速度の差が大き
いサインカーブの出力となる。
【0018】そこで、図7で示すユニバーサルジョイン
ト5を、本発明に係る転がり軸受寿命試験装置の回転駆
動源と、試験軸受を回転させる主軸との間に結合する
と、回転駆動源から出力した定速の回転力が、ユニバー
サルジョイント5への伝達により回転速度の差が大きい
出力として瞬時に主軸に伝達され、試験軸受の転動体と
内外輪との軌道面に、滑りを発生させることができる。
【0019】このように、入力側及び出力側に配置した
ジョイント部の結合方法を、両ジョイントを結合する連
結棒に対し、同一回転方向に対で同位相になるように結
合し、その出力軸の動力を伝達し、試験軸受の主軸を駆
動するようにした。したがって、本願の請求項1記載の
軸受用寿命試験装置は、主軸と、この主軸と平行に設け
られてモータにより回転駆動される駆動軸と、この駆動
軸に固定された駆動プーリと、前記主軸に固定された従
動プーリと、この従動プーリと前記駆動プーリとに掛け
渡された無端ベルトと、前記駆動軸を回転自在に支持す
るサポート軸受と、前記主軸を回転自在に支持する試験
軸受と、前記主軸の回転速度を測定する回転速度測定手
段と、前記駆動軸と前記モータとの間に連結されて前記
モータの回転駆動力を前記駆動軸に伝達するユニバーサ
ルジョイントとを備え、前記ユニバーサルジョイント
は、連結棒と、この連結棒及び前記モータ側を結合する
入力側ジョイント部と、前記連結棒及び前記駆動軸を結
合する出力側ジョイント部とを備え、前記入力側ジョイ
ント部及び前記出力側ジョイント部の結合方向を、前記
連結棒に対して同一回転方向に同位相となるようにし
た。
【0020】この発明によると、駆動軸とモータとの間
にユニバーサルジョイントを連結することで主軸に瞬時
に回転速度差を発生させ、試験軸受に滑りを発生させる
ことができ、試験軸受を実際の使用状態に則した状態に
して軸受の寿命に及ぼす影響を試験することが可能とな
る。また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の軸受
用寿命試験装置において、前記駆動軸の軸線に対して前
記連結棒の軸線が所定の角度をなすように、前記出力側
ジョイント部が前記連結棒及び前記駆動軸を傾きを持っ
て結合しているようにした。
【0021】この請求項2記載の発明によると、モータ
から伝達される入力回転速度が一定であっても、駆動軸
と連結棒がなす角度を変化させることで回転速度差が増
減するので、試験軸受の寿命に影響を及ぼす滑りの状態
を変化させることが可能となる。さらに、請求項3記載
の発明は、請求項1、又は2記載の軸受用寿命試験装置
において、前記サポート軸受を高剛性で支持する第一ハ
ウジングと、前記試験軸受を低剛性で支持する第二ハウ
ジングと、前記無端ベルトから前記回転軸を介して前記
第一、第二ハウジングに加えられる荷重を測定する荷重
測定手段を備えるようにした。
【0022】この請求項3記載の発明によると、試験軸
受を支持している第二ハウジングの支持剛性が低いの
で、無端ベルトの張力に基づいて従動プーリに加わるラ
ジアル荷重により主軸に曲げ応力が加わるが、この曲げ
応力と無端ベルトから加えられるラジアル荷重とが合わ
さった実際の使用状態に則した複雑な力により早期剥離
等の損傷の影響を知ることができ、さらに信頼性の高い
寿命試験が実施できる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1〜図4は、本発明に係る転が
り軸受用寿命試験装置の1実施形態を示している。な
お、図7に示した構成と同一構成部分には、同一符号を
付してその説明を省略する。本実施形態の装置は、テー
ブル状の架台12の上側に、主軸14が水平方向に配置
され、架台12の下側に、駆動軸16が主軸14と平行
に配置されている。駆動軸16の一端と、この駆動軸1
6に対し水平に配置したモータ18の出力軸18aとの
間にユニバーサルジョイント5が連結しており、モータ
18の回転駆動によりユニバーサルジョイント5を介し
て駆動軸16が回転する。
【0024】駆動軸16の他端には駆動プーリ22が固
定され、主軸14の開放端部に従動プーリ24が固定さ
れている。従動プーリ24及び駆動プーリ22には外周
面に複数のV溝を形成したポリVプーリが固着されてお
り、これらポリVプーリのV溝に、内周面に形成したV
突条が係合したポリVベルトからなる無端ベルト26が
掛け渡されている。
【0025】架台12上には、L字形のアーム28が固
定されている。このL字形アーム28は、図2に示すよ
うに、架台12上に固定されている固定部30と、この
固定部30のから水平方向に延在している水平支持部3
2とで構成されており、水平支持部32上にケーシング
34が固定されている。水平支持部32には貫通孔36
が形成されており、この貫通孔36の内面に、前述した
主軸14の軸線に対して平行に延在する符号Fの方向及
び符号Aの方向に対して直交する上下方向の4箇所に、
本発明の荷重測定手段に相当する歪ゲージ38a〜38
dが添着されている。これら各歪ゲージ38a〜38d
の検出信号は、図示しない導線により演算器を含む制御
器に入力されている。演算器は、各歪ゲージ38a〜3
8dから送り込まれる検出信号により、水平支持部32
が支承する荷重を算出する。
【0026】前述したケーシング34は、鉄、アルミニ
ウム等の金属材料により形成されており、十分な厚さ寸
法を有する本発明の第一ハウジングに相当する第1支持
壁36と、この第1支持壁36と比較して薄肉の第二支
持壁38とを有し、これら第一、第二支持壁36、38
は、水平方向に離間してそれぞれ鉛直方向に延在してい
る。そして、第一支持壁36に形成した円形孔42にサ
ポート軸受44の外輪が内嵌され、このサポート軸受4
4の内輪が主軸14に外嵌され、主軸14の一端側が第
一支持壁36に回転自在に支持されている。
【0027】前記第二支持壁38の外側面(図2の左側
面)は、その一部のみが外方(図2の左方)に突出した
突出部38aを設けている。そして、この突出部38a
に、円環状の第二ハウジング46の円周方向の一部を、
複数本のボルトにより結合固定している。この第二ハウ
ジング46の内側に、寿命試験を行なうべき試験軸受4
8の外輪48aが内嵌されている。
【0028】そして、試験軸受48を構成する内輪を主
軸14の中間部に外嵌固定することにより、この主軸1
4の軸方向の中間部が第二ハウジング46に回転自在に
支持されている。ここで、第二ハウジング46の上面に
振動ピックアップ50を設けることで、試験軸受48の
振動を検出自在としている。なお、円周方向の一部のみ
を薄肉の第二支持壁38に固定した第二ハウジング46
の支持剛性は、第一支持壁36の支持剛性に比べて低
い。従って、無端ベルト26から従動プーリ24を介し
て主軸14に加わるラジアル荷重に基づき、その主軸1
4には、図2の左端部が下降する方向の曲げ応力が加わ
る。
【0029】前記駆動軸16は、図3にも示すように、
支持ボックス52内に配設した軸受54,56により回
転自在に支持されており、駆動軸16に連結した出力側
ジョイント部8と、モータ18の出力軸18aに連結し
た入力側ジョイント部7と、これら入、出力側ジョイン
ト部7,8との間に連結した連結棒6とからなるユニバ
ーサルジョイント5を介してモータ18の回転力が駆動
軸16に伝達されるようになっている。
【0030】図7で説明したように、ユニバーサルジョ
イント5を、モータ18と試験軸受48を回転させる主
軸14との間に、出力側ジョイント部8と入力側ジョイ
ント部7の結合方向が連結棒6に対して同一回転方向に
対で同位相となるように結合したので、モータ18から
出力した定速の回転力が、回転速度の差が大きい出力と
して主軸14に伝達され、試験軸受48の転動体と内外
輪との軌道面に滑りを発生させることができる。
【0031】上記構成の軸受用寿命試験装置によれば、
試験軸受48を負荷荷重や回転速度にムラがある実際の
使用状態に則した値にして、信頼性の高い寿命試験を実
施できる。これに伴い、試験軸受48に発生する「滑
り」を発生させることで、市場に沿った条件で軸受の寿
命に及ぼす影響に就いても試験できる様になる。すなわ
ち、エンジン用の補機等は軸受内に滑りが生じ、この滑
りが軸受の寿命に影響を及ぼすものと考えられるが、本
実施形態の試験装置の場合には、駆動軸16とモータ1
8の出力軸18aとの間にユニバーサルジョイント5を
連結することで、主軸14に対する回転ムラが生じる滑
りが生じ、上記影響を知ることができる。
【0032】また、主軸14の中間部に設けた試験軸受
48を支持している第二ハウジング46の支持剛性が低
いので、無端ベルト26の張力に基づいて従動プーリ2
4に加わるラジアル荷重により、主軸14に曲げ応力が
加わる。そして、この曲げ応力と無端ベルト26から加
えられるラジアル荷重とが合わさって、試験軸受48に
対する実際の使用状態に則した複雑な力が加わるので、
この力によって早期剥離等の損傷の影響を知ることがで
き、信頼性の高い寿命試験を実施できる。
【0033】次に、図1から図3に示した転がり軸受用
寿命試験装置を用いて試験を行なう際の試験条件につい
て説明する。実験には、呼び番号6303の深溝型玉軸
受(外径=47mm、内径=17mm、幅=14mm)を試験
軸受48として使用する。また、図2に示すように、主
軸14の従動プーリ24より先端側に歯車60を固定
し、その歯車の回転速度を速度センサ(図示せず)で測
定するようにした。試験軸受48に加わるラジアル荷重
は1.32kN、P/C(動等価荷重/基本動定格荷
重)は0.10とし、モータ18からユニバーサルジョ
イント5の連結棒6に伝達される入力回転速度を300
0rpm、6000rpm、10000rpmの3条件
とした。そして、図3に示すように、ユニバーサルジョ
イント5の駆動軸16に連結した出力側ジョイント部8
の取付け角度θ(駆動軸16の軸線P1の延長線と連結
棒6の軸線P2とのなす角度)を5°、10°、15°
の3条件とし、入力回転速度及び取付け角度を変化させ
た場合の前記歯車の回転速度を測定した結果を表1に示
す。なお、表1には、ユニバーサルジョイントを備えて
いない従来の装置(取付け角度が0°)の回転速度も参
考のために示した。
【0034】
【表1】
【0035】表1から明らかなように、ユニバーサルジ
ョイント5を備えていない装置と比較して、ユニバーサ
ルジョイント5を備えた本実施形態の装置は、回転速度
の差(速度差)が生じる。また、その速度差は、取付け
角度θが大きくなるにつれて大きくなる傾向を示した。
また、入力回転数を3000rpmから10000rp
mに上げるにつれ、その値は比例関係で増加する傾向を
示した。
【0036】次に、上記試験条件下での寿命結果を表2
に示す。この試験では、試験温度を50℃、計算寿命を
1130Hr、565Hr、340Hとした。寿命の判
定は、振動ピックアップ50で測定した試験軸受48の
振動値が、初期振動値の2倍となった時点で試験を中断
し、試験軸受48の軌道面の剥離の有無を確認すること
で行った。最長試験時間は、JISの定められた疲れ寿
命によって求められた3000rpmの計算寿命の約4
倍とし、その値は、5000Hr、以後の試験は打ち切
りとした。
【0037】そして、ワイブル分布関数により、10個
の試験軸受48のうち短寿命側から10%の試験軸受4
8に剥離が発生するまでの総回転時間を求め、これを寿
命とした。また、今回の試験軸受48の材料にはSUJ
2を用い、内外輪及び転動体には各々通常の加工と熱処
理を施した。各試験軸受48の表面硬さはHRC58〜
64の範囲であり、残留オーステナイト量は0〜29
%、表面粗さは、内外輪の転走面の表面粗さが0.01
〜0.04μmRaの範囲内であり、転動体の転動面の
表面粗さが0.05〜0.10μmRaの範囲内であ
る。
【0038】グリースとしては、基油としてエーテル系
合成油を、増ちょう剤としてウレアをそれぞれ使用した
ダンパ効果が高いMグリースを使用した。この理由は、
今日、寿命評価が困難な試験軸受48を対象として行っ
た。封入量は、空間容積に対する規定量のEグリースを
封入した軸受を用いた。なお、本装置の第二ハウジング
46の材質は、アルミニウムである。
【0039】
【表2】
【0040】表2の寿命結果から、まずユニバーサルジ
ョイントが存在しない試験装置では、試験軸受は剥離に
至らず、それぞれの回転数で求められるJISの計算寿
命に対して、約4〜15倍の寿命結果を示した。しか
も、ユニバーサルジョイントがない条件では、回転数に
は影響なく優位差が得られなかった。一方、ユニバーサ
ルジョイント5が存在する場合には、ユニバーサルジョ
イントが無い条件と比較して、打ち切り時間として設定
した5000Hrには至らず、どの条件でも剥離に至っ
た。また、その剥離した試験軸受48の調査を行った結
果、すべてにおいて白色の組織変化の発生を伴ってい
る。
【0041】したがって、入力回転速度が一定であって
も、取付け角度θを変化させることで速度差(回転速度
のムラ)が増減するので、試験軸受48の寿命に影響を
及ぼす滑りを増減させることができる。次に、前述の表
2の結果を図4に示す。この図4は、横軸を、それぞれ
の条件で生じている回転速度の差(速度差)とし、縦軸
を、試験軸受48の寿命値として速度差と寿命値の関係
を示した。
【0042】この図4から明らかなように、速度差が無
い場合(=0min-1)の試験軸受48の寿命が5000H
r(符号Gの◆印)であるものとすると、速度差が23
〜46min-1になると、寿命が約1/2(符号H,Iの
◆印:約2700〜2800Hr)まで低下するので、
寿命評価時間の短縮を図って安定した寿命評価を行なう
ことができる。また、実際の使用状態に則した様々な条
件で多数の試験軸受の試験を行なっても寿命評価時間が
短くなるので、試験コストを低減できるとともに、試験
軸受の評価精度も向上させることができる。
【0043】ここで、速度差が75min-1以上になると
寿命値が変化しないことから、速度差を75min-1以上
とするのが好ましい。なお、本発明の軸受用寿命試験装
置は、上述の実験に使用した深溝型玉軸受の寿命試験に
限らず、アンギュラ玉軸受、円筒ころ軸受、円錐ころ軸
受等、他の転がり軸受の寿命試験にも使用できる。
【0044】
【発明の効果】本発明によると、試験軸受の滑り発生領
域での寿命評価法の確立、安定性、高信頼性を得ること
により、軸受の長寿命を図ることができる軸受用寿命試
験装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軸受用寿命試験装置の全体を示す
図である。
【図2】本発明に係る軸受用寿命試験装置における試験
軸受の周囲の構造を示す図である。
【図3】本発明に係る軸受用寿命試験装置の構成部材で
あるモータ、ユニバーサルジョイント及び駆動軸の周囲
の構造を示す図である。
【図4】本発明に係る回転速度差と軸受寿命の関係を示
す図である。
【図5】本発明と異なる構造のユニバーサルジョイント
の構造を示す図である。
【図6】図5のユニバーサルジョイントの入力側から出
力側への回転速度の変化を示すグラフである。
【図7】本発明で採用しているユニバーサルジョイント
の構造を示す図である。
【図8】図7で示した本発明で採用しているユニバーサ
ルジョイントの入力側から出力側への回転速度の変化を
示すグラフである。
【符号の説明】
5 ユニバーサルジョイント 6 連結棒 7 入力側ジョイント部 8 出力側ジョイント部 12 架台 14 主軸 16 駆動軸 18 モータ 18a 出力軸 22 駆動プーリ 24 従動プーリ 26 無端ベルト 34 ケーシング 36 支持壁 36 第一支持壁 36 第二支持壁 38a〜38d 歪ゲージ(荷重測定手段) 38 第二支持壁 46 第二ハウジング 48 試験軸受 50 振動ピックアップ 60 歯車 θ 取付け角度

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸と、この主軸と平行に設けられてモ
    ータにより回転駆動される駆動軸と、この駆動軸に固定
    された駆動プーリと、前記主軸に固定された従動プーリ
    と、この従動プーリと前記駆動プーリとに掛け渡された
    無端ベルトと、前記駆動軸を回転自在に支持するサポー
    ト軸受と、前記主軸を回転自在に支持する試験軸受と、
    前記主軸の回転速度を測定する回転速度測定手段と、前
    記駆動軸と前記モータとの間に連結されて前記モータの
    回転駆動力を前記駆動軸に伝達するユニバーサルジョイ
    ントとを備え、前記ユニバーサルジョイントは、連結棒
    と、この連結棒及び前記モータ側を結合する入力側ジョ
    イント部と、前記連結棒及び前記駆動軸を結合する出力
    側ジョイント部とを備え、前記入力側ジョイント部及び
    前記出力側ジョイント部の結合方向を、前記連結棒に対
    して同一回転方向に同位相となるようにしたことを特徴
    とする軸受用寿命試験装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動軸の軸線に対して前記連結棒の
    軸線が所定の角度をなすように、前記出力側ジョイント
    部が前記連結棒及び前記駆動軸を傾きを持って結合して
    いることを特徴とする請求項1記載の軸受用寿命試験装
    置。
  3. 【請求項3】 前記サポート軸受を高剛性で支持する第
    一ハウジングと、前記試験軸受を低剛性で支持する第二
    ハウジングと、前記無端ベルトから前記回転軸を介して
    前記第一、第二ハウジングに加えられる荷重を測定する
    荷重測定手段を備えたことを特徴とする請求項1、又は
    2記載の軸受用寿命試験装置。
JP2001173752A 2001-06-08 2001-06-08 軸受用寿命試験装置及び軸受の寿命測定方法 Expired - Fee Related JP4710172B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001173752A JP4710172B2 (ja) 2001-06-08 2001-06-08 軸受用寿命試験装置及び軸受の寿命測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001173752A JP4710172B2 (ja) 2001-06-08 2001-06-08 軸受用寿命試験装置及び軸受の寿命測定方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002365168A true JP2002365168A (ja) 2002-12-18
JP2002365168A5 JP2002365168A5 (ja) 2008-07-17
JP4710172B2 JP4710172B2 (ja) 2011-06-29

Family

ID=19015159

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001173752A Expired - Fee Related JP4710172B2 (ja) 2001-06-08 2001-06-08 軸受用寿命試験装置及び軸受の寿命測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4710172B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102944424A (zh) * 2012-11-23 2013-02-27 宁波新大地轴承有限公司 一种轴承使用寿命的测试装置
CN105841962A (zh) * 2016-03-29 2016-08-10 燕山大学 一种新型关节轴承磨损寿命试验夹具
CN107449618A (zh) * 2017-07-17 2017-12-08 力帆实业(集团)股份有限公司 带摇架的后减震验证工装
CN112067293A (zh) * 2020-09-29 2020-12-11 中国航空综合技术研究所 自润滑关节轴承磨损寿命预测模型修正方法
CN112229629A (zh) * 2020-10-16 2021-01-15 中国直升机设计研究所 一种自润滑关节轴承启动力矩测量工装及测量方法
CN112425048A (zh) * 2018-07-17 2021-02-26 施乐百有限公司 电动马达和带有对应电动马达的通风机
CN116698412A (zh) * 2023-08-08 2023-09-05 济宁精益轴承有限公司 一种轴承试验机构及其使用方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS631821A (ja) * 1986-06-21 1988-01-06 Mitsuboshi Belting Ltd 回転変動試験機
JPS6474173A (en) * 1987-09-16 1989-03-20 Honda Motor Co Ltd Front and rear wheel steering device for vehicle
JPH06344927A (ja) * 1993-06-04 1994-12-20 Koyo Seiko Co Ltd 電動パワーステアリング装置
JPH0989724A (ja) * 1995-09-20 1997-04-04 Nippon Seiko Kk 軸受用寿命試験装置
JP2000054858A (ja) * 1998-08-10 2000-02-22 Aisan Ind Co Ltd 多気筒エンジンにおけるバルブ連結構造
JP2000257647A (ja) * 1999-03-09 2000-09-19 Sumitomo Heavy Ind Ltd 自動着脱カップリング装置
WO2002014715A1 (en) * 2000-08-16 2002-02-21 Varibox (Pty) Limited Infinitely variable transmission

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS631821A (ja) * 1986-06-21 1988-01-06 Mitsuboshi Belting Ltd 回転変動試験機
JPS6474173A (en) * 1987-09-16 1989-03-20 Honda Motor Co Ltd Front and rear wheel steering device for vehicle
JPH06344927A (ja) * 1993-06-04 1994-12-20 Koyo Seiko Co Ltd 電動パワーステアリング装置
JPH0989724A (ja) * 1995-09-20 1997-04-04 Nippon Seiko Kk 軸受用寿命試験装置
JP2000054858A (ja) * 1998-08-10 2000-02-22 Aisan Ind Co Ltd 多気筒エンジンにおけるバルブ連結構造
JP2000257647A (ja) * 1999-03-09 2000-09-19 Sumitomo Heavy Ind Ltd 自動着脱カップリング装置
WO2002014715A1 (en) * 2000-08-16 2002-02-21 Varibox (Pty) Limited Infinitely variable transmission

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102944424A (zh) * 2012-11-23 2013-02-27 宁波新大地轴承有限公司 一种轴承使用寿命的测试装置
CN105841962A (zh) * 2016-03-29 2016-08-10 燕山大学 一种新型关节轴承磨损寿命试验夹具
CN107449618A (zh) * 2017-07-17 2017-12-08 力帆实业(集团)股份有限公司 带摇架的后减震验证工装
CN107449618B (zh) * 2017-07-17 2023-07-04 力帆实业(集团)股份有限公司 带摇架的后减震验证工装
CN112425048A (zh) * 2018-07-17 2021-02-26 施乐百有限公司 电动马达和带有对应电动马达的通风机
CN112067293A (zh) * 2020-09-29 2020-12-11 中国航空综合技术研究所 自润滑关节轴承磨损寿命预测模型修正方法
CN112229629A (zh) * 2020-10-16 2021-01-15 中国直升机设计研究所 一种自润滑关节轴承启动力矩测量工装及测量方法
CN116698412A (zh) * 2023-08-08 2023-09-05 济宁精益轴承有限公司 一种轴承试验机构及其使用方法
CN116698412B (zh) * 2023-08-08 2023-10-20 济宁精益轴承有限公司 一种轴承试验机构及其使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4710172B2 (ja) 2011-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Verucchi et al. Misalignment detection in induction motors with flexible coupling by means of estimated torque analysis and MCSA
EP2698619B1 (en) Rotational torsion tester
JP2010071864A (ja) カップリング試験装置及び方法
CN1342890A (zh) 轴承的振动诊断装置及其诊断方法
CN106769043B (zh) 一种内圈和外圈同时转动的角接触轴承轴承试验方法
US7788985B2 (en) Rotational testing system
KR20150058928A (ko) 진동 특성을 이용한 설비의 결함 진단 방법
JP2002365168A (ja) 軸受用寿命試験装置
JP3414075B2 (ja) 軸受用寿命試験装置
JP2007263792A (ja) ラジアル転がり軸受の試験方法
KR101671634B1 (ko) 동력전달 축계부품의 마모량 판별 방법
CN113765301A (zh) 一种提高动平衡调试准确度的磁悬浮电机及方法
Finley et al. Motor vibration problems: How to diagnose and correct vibration errors
JP5295724B2 (ja) 等速自在継手の異常検出方法
CN114659805A (zh) 一种汽车前横向驱动轴总成的试验方法
JP2016521366A (ja) ロータを駆動するための装置
JPH09113429A (ja) 無段変速機用プーリー軸受の摩耗試験装置
SU1749729A1 (ru) Стенд дл измерени крут щего момента
JP2005321036A (ja) クラッチ内蔵型プーリ装置
KR100431980B1 (ko) 소음 특성을 이용한 회전체의 이상 진단방법
CN216056700U (zh) 一种提高动平衡调试准确度的磁悬浮电机
Imam et al. Experimental study of vibration signature of various couplings using MFS lite
CN113251912B (zh) 一种电机转子叠片应变测试装置
Jesse et al. Motor shaft misalignment bearing load analysis
JP2013064609A (ja) 供試体のトルク測定に用いるモータ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080603

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080603

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100824

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101012

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110307

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees