JP2002365146A - ロードセル - Google Patents

ロードセル

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JP2002365146A
JP2002365146A JP2001176780A JP2001176780A JP2002365146A JP 2002365146 A JP2002365146 A JP 2002365146A JP 2001176780 A JP2001176780 A JP 2001176780A JP 2001176780 A JP2001176780 A JP 2001176780A JP 2002365146 A JP2002365146 A JP 2002365146A
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resin
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Sachiko Chimura
幸子 地村
Yukio Wakasa
由喜夫 若狭
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Ishida Co Ltd
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Ishida Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防水性、防錆性が向上されかつ測定精度の高
いロードセルを提供することにある。 【解決手段】 このロードセル1は、起歪体2と、ブリ
ッジ回路と、被膜10とを備えている。ブリッジ回路
は、起歪体2に設けられた歪ゲージ7からなる。被膜1
0は、起歪体2とは異なる金属材料からなる部材が取り
付けられる起歪体2の部位を少なくとも覆うよう起歪体
2に形成されるとともにガラス転移温度が40℃以上の
樹脂からなる塗膜層を含み、電気絶縁性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロードセル、特
に、起歪体と、起歪体に設けられた歪ゲージからなるブ
リッジ回路とを備えたロードセルを提供することにあ
る。
【0002】
【従来の技術】計量機器等に用いられるロードセルは、
一般に、可動部及び固定部を有する起歪体と、起歪体に
取り付けられたセンサとを備えている。起歪体の可動部
は、被計量物を支持する支持部材或いはこの支持部材と
起歪体とを接続する接続部材(以下、被計量物側部材)
に固定されている。起歪体の固定部は、固定ベース或い
はこの固定ベースと起歪体の固定部とを接続する接続部
材(以下、固定ベース側部材)に固定されている。
【0003】このロードセルでは、被計量物からの荷重
が被計量物側部材を介して起歪体に作用すると、起歪体
の可動部は固定部に対し相対的に下方に変位するため、
その変位を歪ゲージ等のセンサにより検出して重量に変
換する。
【0004】この種のロードセルでは、起歪体の材料と
しては、一般に、高精度化の要求や加工性を重視する観
点から、アルミニウム、アルミニウム合金等が用いら
れ、一方、被計量物側部材や固定ベース側部材として
は、主に、ステンレス、鉄等の材料が用いられている。
【0005】このため、この種のロードセルは、空気中
の水分により、起歪体が腐食し、また、空気中の酸素に
より起歪体表面に錆が生じ易い状況にある。特に、高湿
度の環境下や海水のように塩分を含む水気の多い場所等
で計量機器が使用される場合は、このような腐食或いは
錆等が発生しやすく、その進行も早くなる。
【0006】そこで、ゴム、ポリウレタン等のコーティ
ング材料で起歪体を被覆して起歪体表面に被膜を形成
し、これにより、起歪体の防水性、防錆性を向上させる
技術が既に提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
ゴム、ポリウレタン等の材料が弾性を有する点を考慮し
て、これらの材料が計量時における起歪体の変形に及ぼ
す影響を抑える配慮がなされている。
【0008】しかし、このような補正が行われても、こ
れらの材料の変形量が依然大きいために、計量機器の測
定精度を維持できないという問題が生じていた。秤は、
通常、−10℃〜40℃の温度範囲で使用されるが(こ
の温度範囲を使用温度範囲という)、これらの材料は、
この使用温度範囲において温度依存性を有しており、特
に、被計量物の秤量が小さい場合(10kg以下)は、
これらの材料の弾性に起因する影響が大きくなり、上記
従来の技術では、補正を行うことが実質的に不可能な状
況にある。
【0009】また、上述のように、ロードセルは、起歪
体と、被計量物側部材及び固定ベース側部材とが異なる
金属材料で構成されるとともに、これらの部材同士が接
触する部分は異種金属が接触した状態にあるため、空気
中の酸素、水分等により異種金属接触腐食が生じ易い状
況にある。
【0010】そこで、異種金属間を絶縁する目的で異種
金属接触部分に絶縁性フィルムを挿入する技術が既に提
案されている。しかし、この方法では、起歪体と被計量
物側部材等との間に僅かな隙間ができるため、この隙間
に水が浸入して腐食が発生するという問題がある。さら
に、絶縁性フィルムに代えてゴム、ポリウレタン等の材
料を採用した場合でも、荷重がロードセルに正確に伝わ
らず、計量誤差が生じるという問題が生じる。そして、
これらの問題は、秤の使用温度範囲では特に顕著に発生
する。
【0011】本発明の目的は、防水性、防錆性が向上さ
れかつ測定精度の高いロードセルを提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のロード
セルは、起歪体と、ブリッジ回路と、被膜とを備えてい
る。ブリッジ回路は、起歪体に設けられた歪ゲージから
なる。被膜は、起歪体とは異なる金属材料からなる部材
が取り付けられる起歪体の部位を少なくとも覆うよう起
歪体に形成されるとともにガラス転移温度が40℃以上
の樹脂からなる塗膜層を含み、電気絶縁性を有する。
【0013】このロードセルでは、被計量物からの荷重
が起歪体に作用すると、起歪体が変形して歪を生じ、こ
の歪を歪ゲージが検出する。起歪体の変形の度合いは、
被計量物の荷重の大きさによって異なるため、これを利
用して歪ゲージの検出結果から被計量物の重量が求めら
れる。
【0014】そして、このロードセルでは、起歪体は樹
脂で被覆されているため、防水、防錆性能が向上されて
いるが、この樹脂は、ガラス転移温度が40℃以上の樹
脂であり、上記使用温度範囲における粘弾性の変化が極
めて小さい。このため、上記使用温度範囲における歪ゲ
ージの電気抵抗の変化に及ぼす影響が小さくなり、従来
のゴム、ポリウレタン等のコーティング材料で被膜を形
成した場合に比べ、重量検出精度に対する影響が抑えら
れる。
【0015】したがって、このロードセルでは、防水
性、防錆性が向上しており、かつ、秤の精度が高い水準
で維持されている。また、被膜は、絶縁性のある硬い樹
脂が起歪体表面に塗布等されることにより形成された塗
膜層を有しているため、起歪体と被膜との間に隙間が生
じず、このため、従来のように水が浸入することがな
い。したがって、このロードセルでは、異種金属間にお
ける防水性も向上される。さらに、異種金属間には硬い
樹脂が介在しているため、被計量物からの荷重は確実に
起歪体に伝えられ、これにより、計量誤差の発生が抑え
られる。
【0016】なお、このロードセルにおいて、塗膜層
は、塗布によって形成してもよく、また、蒸着、スパッ
タリング等により形成してもよい。また、被膜は、異種
金属が接触する起歪体の部位のみでなく、起歪体表面の
全面に形成されてもよい。この場合、異種金属接触面以
外の部分は、異種金属接触面と同じ材質の被膜であって
もよいが、異なる材質の被膜であってもよく、従来のモ
ールド材でモールドされてもよい。さらに、被膜は、後
述するように、有機塗料であってもよく、有機・無機ハ
イブリッド系塗料(セラミック塗料)であってもよい。
【0017】したがって、例えば、異種金属接触面に
は、後述のように無機フィラーを充填したアクリル樹脂
を用いるとともに、これ以外の面には従来のゴム系の樹
脂を用いてもよい。
【0018】請求項2に記載のロードセルは、起歪体
と、ブリッジ回路と、被膜とを備えている。ブリッジ回
路は、起歪体に設けられた歪ゲージからなる。被膜は、
起歪体の歪ゲージが取り付けられる部位を除く歪発生部
位を少なくとも覆うよう起歪体に形成されるとともにガ
ラス転移温度が40℃以上の樹脂からなる塗膜層を含
み、電気絶縁性を有する。
【0019】起歪体と歪ゲージとの間に被膜が存在する
と、被膜の特性や厚みによっては正確な起歪体の変位が
歪ゲージの出力値に反映されないこともあり得るため、
ここでは、歪ゲージが取り付けられる位置には被膜が形
成されないようにしている。具体的な手法としては、例
えば、歪ゲージが取り付けられる位置にマスキングをし
た状態で起歪体に塗料をコーティングすることが考えら
れる。
【0020】なお、歪ゲージに配線が接続されている場
合は、この配線及び歪ゲージは、防水性を有する樹脂で
覆われるのが好ましい。この場合、歪ゲージ及び配線
は、少なくとも前記マスキングした部分を覆うよう防水
性を有する樹脂で覆われているため、大気中の湿気が歪
ゲージや配線に悪影響を与えるのが抑えられる。また、
歪ゲージが樹脂で覆われることにより、歪ゲージ付近に
おいても起歪体の表面(コーティングされていない生の
表面)が露出しなくなり、この場合も、起歪体の腐食の
発生や進行が抑えられる。
【0021】なお、歪ゲージ及び配線は、例えば、防水
性を有するブチル系のゴムシートの上にシリコーン樹脂
を塗布することで覆うことができる。請求項3に記載の
ロードセルは、起歪体と、ブリッジ回路と、被膜とを備
えている。ブリッジ回路は、起歪体に設けられた歪ゲー
ジからなる。被膜は、起歪体とは異なる金属材料からな
る部材が取り付けられる起歪体の部位と起歪体の歪ゲー
ジが取り付けられる部位を除く歪発生部位とを少なくと
も覆うよう起歪体に形成されるとともにガラス転移温度
が40℃以上の樹脂からなる塗膜層を含み、電気絶縁性
を有する。
【0022】ここでは、特に、異種金属接触面と歪ゲー
ジ取り付け位置を除く歪発生部位とに少なくとも被膜を
形成する場合を対象としている。請求項4に記載のロー
ドセルは、請求項1から3のいずれかのロードセルにお
いて、塗膜層の樹脂はアクリル樹脂である。
【0023】前述のガラス転移温度の高い樹脂として
は、具体的には、アクリル樹脂(Tg=90℃〜105
℃)、メラミン樹脂(熱硬化性)、フェノール樹脂(熱
硬化性)、フッ素樹脂(PTFE:ポリテトラフルオロ
エチレン樹脂 Tg=130℃、PFA:パーフルオロ
アルコキシエチレン Tg=75℃)等があるが、アク
リル樹脂は、架橋結合を導入させ易く、無機フィラーと
のハイブリッド化を容易に行うことができ、また、塗布
が容易である点で特に優れている。
【0024】そこで、このロードセルでは、アクリル樹
脂を用いて起歪体を被覆することとし、このようなロー
ドセルにおいて、起歪体の防水性を向上させるとともに
秤の精度を維持することとしている。
【0025】なお、アクリル樹脂としては、WO96/
34063号パンフレットに示されるようなものが用い
られるが、低級アルキルアルコールの(メタ)アクリル
酸エステルが好ましく、メタクリル酸メチルとヒドロキ
シエチルメタクリレートとの共重合体が特に好ましい。
【0026】請求項5に記載のロードセルは、請求項4
のロードセルにおいて、アクリル樹脂は、架橋により三
次元化されている。架橋により三次元化された樹脂は、
使用環境の変化に対する塗膜層の安定性に優れ、特に、
耐水性、耐湿性の点で優れている。そこで、ここでは、
このような樹脂で起歪体を被覆することとし、これによ
り、起歪体の防水性が高められるようにしている。
【0027】また、ここでは、架橋密度が高い樹脂を用
いることにより、硬く、外部からの衝撃等により傷が付
きにくい塗膜層を得ることができ、これにより、防水、
防錆性能を長期間にわたり保持することができる。
【0028】なお、樹脂に架橋結合を導入するには、架
橋結合を形成し得る官能基を有するモノマー(メタクリ
ル酸ヒドロキシエチルメタクリレート等)を一部共重合
し、樹脂中にジイソシアネート系化合物を混合してお
き、塗布後、塗膜層を熱処理するのが好ましく、これに
より、架橋結合導入による三次元化を図ることができ
る。
【0029】請求項6に記載のロードセルは、請求項1
から3のいずれかのロードセルにおいて、塗膜層の樹脂
は、粒子径50μm以下の無機フィラーが混合されたも
のである。
【0030】無機フィラーが充填された樹脂は、被膜に
更に硬さを与え、被膜が汚れにくくなる点で、より好ま
しい材料である。ここでは、このような樹脂で起歪体を
被覆することで、防水性能を高めつつ秤の精度を維持す
ることとしている。
【0031】なお、無機フィラーとしては、具体的に
は、酸化アルミ、酸化ケイ素等の微粒子が好ましく用い
られる。また、無機フィラーは、樹脂中に均一に分散し
ていることが好ましいが、このために、粒子径50μm
以下の微細フィラーが用いられ、樹脂中に5%〜60%
程度配合される。
【0032】請求項7に記載のロードセルは、請求項6
のロードセルにおいて、樹脂は、架橋により三次元化さ
れたアクリル樹脂からなる。このロードセルでは、請求
項5と同様の作用効果が得られる。
【0033】請求項8に記載のロードセルは、請求項1
から3のいずれかのロードセルにおいて、塗膜層の樹脂
は粒子径50μm以下の無機フィラーを含み、無機フィ
ラーは化学結合により樹脂と複合化されている。
【0034】セラミック塗料(有機・無機ハイブリッド
系塗料)は、有機成分と無機成分とが化学結合により複
合化されてなる塗料であるが、両成分の間には化学結合
が導入されており、この結果、両者の特徴を併有する塗
料となっている。すなわち、セラミック塗料は、有機高
分子間及び有機高分子、無機微粒子間の架橋の密度がと
もに高く、塗膜が密であるために、耐湿性、耐水性に優
れている。したがって、このような塗料を用いて塗膜層
を形成した場合は、起歪体表面の防水性能、防錆性能が
向上される。
【0035】また、セラミック塗料は、高い架橋密度を
有しているため、これを用いて塗膜層を形成した場合
は、硬い塗膜層が得られ、外部からの衝撃等により傷が
生じにくくなる。さらに、セラミック塗料の無機成分の
持つ耐汚染性、耐候性、耐薬品性により、防錆性能のよ
り高い塗膜層が得られる。
【0036】そこで、ここでは、起歪体表面の適度な硬
度、耐汚染性(親水性)、電気絶縁性等を満足するよ
う、特に、セラミック塗料により塗膜層を形成すること
としている。
【0037】請求項9に記載のロードセルは、請求項8
のロードセルにおいて、無機フィラーの表面はシラン処
理が施されている。樹脂中のフィラーは、樹脂と化学的
に結合した複合体となった場合は、樹脂の三次元化の程
度を高め、硬く、安定した塗膜を形成するのに寄与する
こととなる。
【0038】そこで、ここでは、このような樹脂との間
で化学的に結合されるよう、無機フィラーの表面に所定
の処理を施すこととし、特に、ここでは、シラン処理を
施すこととしている。そして、これにより、フィラー表
面に、アミノ基、水酸基等の官能基を導入し、さらに、
塗布後に熱処理を行うことで、樹脂中の多官能性化合物
(通常、二官能性)(架橋剤)を介して無機フィラーと
樹脂との化学結合が促進させることができる。
【0039】この場合、熱処理は、150℃〜200
℃、10分〜30分程度行われる。なお、樹脂の塗布
は、スプレー、刷毛塗等で行うのが好ましい。請求項1
0に記載のロードセルは、請求項9のロードセルにおい
て、樹脂は、架橋により三次元化されたアクリル樹脂で
ある。
【0040】このロードセルでは、請求項5及び7と同
様の作用効果が得られる。請求項11に記載のロードセ
ルは、請求項1から10のいずれかのロードセルにおい
て、被膜はアルマイト層をさらに有し、アルマイト層の
表面に塗膜層が形成されている。
【0041】起歪体は、重量精度の確保の点で、アルミ
ニウム製のものが好ましく用いられるが、このようなア
ルミニウム製の起歪体に対しアルマイト処理を施した場
合は、金属アルミニウムの表面に耐食性酸化被膜が施さ
れ、起歪体表面に多数の微細な孔が形成される。これに
より、塗膜層の起歪体に対する密着強さが向上される。
また、塗膜層に傷が生じた場合でも、下地層である硬い
アルマイト層が存在することにより、腐食に弱いアルミ
合金の露出を防ぐことができる。このようなアルマイト
処理と塗料の塗布等との相乗作用により、異種金属接触
腐食がより有効に抑えられるとともに、起歪体表面に防
錆性能が与えられる。
【0042】また、起歪体表面にアルマイト処理を施し
てから被膜の塗装を行うと、アルマイト処理単独では不
十分な酸、アルカリに対する耐性を補うことができる。
さらに、アルマイト層の電気絶縁性により、被膜全体に
対し電気絶縁性が向上されることとなる。
【0043】また、ロードセルの一般的な材料である銅
系のアルミ合金では、表面にアルマイト処理を施して
も、形成されるアルマイト被膜には欠陥が多く、この結
果、異種金属接触に対する耐食性能が十分ではなかった
が、本発明のロードセルでは、アルマイト層の表面には
さらに塗膜層が形成されているため、アルマイト被膜の
欠陥も補充されることとなる。
【0044】請求項12に記載のロードセルは、請求項
1から11のいずれかのロードセルにおいて、被膜の厚
みは1μm以上100μm未満である。ここでは、起歪
体に取り付けられる異種金属部材と起歪体との固着度を
確保して重量検出精度を維持するために、被膜の厚みを
100μm未満に抑えている。これにより、起歪体と異
種金属部材との間に被膜が介在することによる両者の固
着度の低下を、重量検出精度に殆ど影響のないレベルに
抑えることができる。
【0045】したがって、従来のように数百μm〜数m
mのモールド材料が両者間に存在する場合には重量検出
精度を維持できないおそれがあるが、本発明では100
μm未満の厚みの被膜により絶縁を行っているため、重
量検出精度を維持しつつ防水性能を高めることができ
る。
【0046】なお、適切な被膜の厚みはロードセルの種
類や大きさによって異なるが、被膜の厚みが1μm以下
と薄過ぎれば、塗膜に傷が生じやすくなり、この結果、
ロードセルの防水性に問題が生じ、100μm以上と厚
過ぎれば、センサの検出性能の精度が低下する。このた
め、数μm〜数十μmの範囲が望ましい。また、被膜の
膜厚は均一であることが好ましい。
【0047】
【発明の実施の形態】<ロードセルの概略構成>本発明
の一実施形態に係るロードセル1を図1に示す。
【0048】このロードセル1は、主に、起歪体2と、
4つの歪ゲージ(センサ)7とから構成されている。起
歪体2は、両端部がそれぞれ固定剛体部3及び可動剛体
部4となっており、両剛体部3,4は上下2本のビーム
部5,6で連結されている。また、起歪体2はアルミニ
ウム合金を原材料としている。
【0049】2本のビーム部5,6にはそれぞれ、固定
剛体部3側に薄肉に形成された歪測定部5a,6aと、
可動剛体部4側に薄肉に形成された歪測定部5b,6b
とが形成されている。これらの歪測定部5a,5b,6
a,6bには、図1及び図6に示すように、それぞれ歪
ゲージ7が貼り付けられている。これらの歪ゲージ7
は、ホイーストンブリッジ(図示せず)に接続されてお
り、可動剛体部4に負荷される荷重Pにより生じた起歪
体2の歪の程度(変形度合い)を電気抵抗値の変化によ
って検出する。各歪ゲージ7の検出結果から、荷重(被
検出物の重量)が算出される。
【0050】<ロードセルを用いた秤の一例>このロー
ドセル1は、例えば、図2に示すように、固定ベース8
0及び被計量物Gを支持する支持部材90に取り付けら
れ、秤を構成する一要素となる。
【0051】図2に示す例では、起歪体2の固定剛体部
3は固定ベース80に固定された固定接続部材81に取
り付けられ、起歪体2の可動剛体部4は支持部材90に
固定された可動接続部材91に取り付けられている。支
持部材90上に被計量物Gが載置されると、被計量物G
の荷重P(図1参照)が可動接続部材91を介して起歪
体2の可動剛体部4に作用し、可動剛体部4が下方に変
位する。すると、固定剛体部3が固定ベース80に固定
されているため、歪測定部5a,6bが伸び、歪測定部
5b,6aが縮み、起歪体2が変形する。このとき、起
歪体2の歪が歪ゲージ7によって検出される。
【0052】なお、固定接続部材81及び可動接続部材
91には、防錆性や耐腐食性に優れるステンレス製の部
材が用いられる。 <起歪体の詳細構成及びコーティング>ロードセル1
は、起歪体2にコーティング等が施され、歪ゲージ7や
配線が取り付けられて完成する。ここで、この過程につ
いて説明する。
【0053】(被膜の形成)図3に示す所定の形状に成
形されたアルミニウム合金からなる起歪体2には、最初
に、硫酸浴陽極酸化被膜(アルマイト層)を形成し、次
いで、無機・有機ハイブリッド系塗料(日本油脂株式会
社製「ベルクリーン No.1000」)の吹き付け塗
装を行う。塗装後、190℃で30分間、焼付処理を施
し、図4に示すような被膜10を形成する。なお、焼付
処理は、150℃〜200℃で10分〜30分間(被処
理体が所定の温度に達してからの時間)の範囲で行うの
が好ましい。
【0054】基本的には、起歪体2表面の全体にアルマ
イト層及び塗膜層を形成するが、このとき、後で歪ゲー
ジ7を貼り付けることとなる、ビーム部5上面のエリア
A1及びビーム部6下面のエリアA2については、マス
キングをしておく。これにより、図4に示すように、エ
リアA1,A2を除く起歪体2の表面全体に被膜10が
形成される。すなわち、歪ゲージ7が貼り付けられる部
位及びその周辺部位(エリアA1,A2)を除く部分に
被膜10が形成される。
【0055】(硬い樹脂を被覆することによる影響の補
正)セラミック塗料のような硬い樹脂を被覆すると、ロ
ードセル1のクリープ特性に影響がでる。クリープ特性
とは、荷重による起歪体2(アルミ合金等)の変形を歪
ゲージ7が受感するときに時間の経過とともに歪ゲージ
7の受感する歪量が変化するために起こる、歪ゲージ7
の抵抗値変化に伴う電圧変化現象である。
【0056】この現象に対する一般的な対策として、起
歪体2の変形の時定数と歪ゲージ7(接着層、コーティ
ング剤も含む)の歪受感時の時定数との組み合わせによ
り歪ゲージ7の受感する歪量が時間経過に依存しない状
態を作り出す方法が一般的である。
【0057】具体的な方法としては、以下の方法が一般
的である。 起歪体2の歪発生部の形状を変化させる。 歪ゲージ7の抵抗体の形状を変化させる(長手方向
の寸法、折り返し部分の形状等) 歪ゲージ7のベース材の材料、組成を変化させる
(特願平11−64125号(アルファ・エレクトロニ
クス社及びイシダ社の共同出願)公報参照)。
【0058】本発明の硬い樹脂で起歪体2を被覆した場
合、起歪体2の変形の時定数が変化する。そのため、樹
脂の影響を含めた起歪体2の変形の時定数を上記,
の手法を用いて歪ゲージ7の時定数を変化させ、歪ゲー
ジ7の受感する歪量が時間経過に依存しない状態を作り
出した。
【0059】図5に、被膜10が形成された起歪体2の
断面の一部を示す。被膜10の厚みtは、アルマイト層
の厚み5μm±2μmと、塗膜層の厚み15μm±5μ
mとの和である。また、被膜10は、電気絶縁性を有し
ており、後にネジやビス等の締結部材により、固定剛体
部3(可動剛体部4)に固定接続部材81(可動接続部
材91)が取り付けられた場合に、両者3,81(4,
91)間の電気的な遮断の役割を果たすことになる。な
お、図3に示すように、固定剛体部3及び可動剛体部4
には、固定接続部材81や可動接続部材91をネジ等に
より固定するための雌ネジ(ネジ穴)3a,4aが形成
されている。
【0060】(歪ゲージ及びフレキシブルプリント基板
の装着)図4のように起歪体2の表面に被膜10を形成
した後、起歪体2には、図6に示すように、歪ゲージ7
及びフレキシブルプリント基板20が貼り付けられる。
歪ゲージ7の端子は、フレキシブルプリント基板20内
の配線に接続される。フレキシブルプリント基板20
は、歪ゲージ7及び出力補償用の抵抗等からなるブリッ
ジ回路の配線作業の簡略化のために用いられている。
【0061】図6のように歪ゲージ7及びフレキシブル
プリント基板20を起歪体2の装着した後には、歪ゲー
ジ7、フレキシブルプリント基板20、及び剥き出しに
なっている起歪体2のエリアA1,A2の部分を樹脂で
覆う。具体的には、防水性を有するブチル系のゴムシー
トの上にシリコーン樹脂25を塗布することで、図7に
示すように歪ゲージ7やフレキシブルプリント基板20
を外側から覆う。
【0062】<本実施形態のロードセルの特徴> (1)このロードセル1では、起歪体2は樹脂で被覆さ
れているため、防水、防錆性能が向上されているが、こ
の樹脂は、ガラス転移温度が40℃以上の樹脂であり、
上記使用温度範囲における粘弾性の変化が極めて小さ
い。このため、歪ゲージ7の電気抵抗の変化に及ぼされ
る影響が小さくなり、従来のゴム、ポリウレタン等のコ
ーティング材料で被膜を形成した場合に比べ、重量検出
精度が抑えられる。
【0063】したがって、このロードセル1では、防水
性、防錆性が向上しており、かつ、秤の精度が高い水準
で維持されている。 (2)このロードセル1では、被膜10は、絶縁性のあ
る硬い樹脂が起歪体2表面に塗布等されることにより形
成された塗膜層を有しているため、起歪体2と被膜10
との間に隙間が生じず、このため、従来のように水が浸
入することがない。したがって、このロードセル1で
は、異種金属間における防水性も向上される。さらに、
異種金属間には硬い樹脂が介在しているため、被計量物
からの荷重は確実に起歪体2に伝えられ、これにより、
計量誤差の発生が抑えられる。
【0064】(3)また、このロードセル1において、
塗膜層として用いられるセラミック塗料(有機・無機ハ
イブリッド系塗料)は、有機成分と無機成分とが化学結
合により複合化されてなる塗料であるが、両成分の間に
は化学結合が導入されており、この結果、両者の特徴を
併有する塗料となっている。すなわち、セラミック塗料
は、有機高分子間及び有機高分子、無機微粒子間の架橋
の密度がともに高く、塗膜が密であるために、耐湿性、
耐水性に優れている。したがって、このような塗料を用
いて塗膜層を形成した場合は、起歪体2表面の防水性
能、防錆性能が向上される。
【0065】また、セラミック塗料は、高い架橋密度を
有しているため、これを用いて塗膜層を形成した場合
は、硬い塗膜層が得られ、外部からの衝撃等により傷が
生じにくくなる。さらに、セラミック塗料の無機成分の
持つ耐汚染性、耐候性、耐薬品性により、防錆性能のよ
り高い塗膜層が得られる。
【0066】(4)このロードセル1の起歪体2は、重
量精度の確保の点で、アルミニウム製のものが好ましく
用いられるが、このようなアルミニウム製の起歪体に対
しアルマイト処理を施した場合は、金属アルミニウムの
表面に耐食性酸化被膜が施され、起歪体2表面に多数の
微細な孔が形成される。これにより、塗膜層の起歪体に
対する密着強さが向上される。また、塗膜層に傷が生じ
た場合でも、下地層である硬いアルマイト層が存在する
ことにより、腐食に弱いアルミ合金の露出を防ぐことが
できる。このようなアルマイト処理とセラミック塗料の
塗布との相乗作用により、異種金属接触腐食がより有効
に抑えられるとともに、起歪体2表面に防錆性能が与え
られる。
【0067】(5)このロードセル1では、支持部材9
0等の異種金属部材と起歪体2との固着度を確保して重
量検出精度を維持するために、被膜10の厚みを100
μm未満に抑えている。これにより、起歪体2と異種金
属部材との間に被膜が介在することによる両者の固着度
の低下を、重量検出精度に殆ど影響のないレベルに抑え
ることができる。
【0068】したがって、従来のように数百μm〜数m
mのモールド材料が両者間に存在する場合には重量検出
精度を維持できないおそれがあるが、本実施形態では1
00μm未満の厚みの被膜10により絶縁を行っている
ため、重量検出精度を維持しつつ防水性能を高めること
ができる。
【0069】<他の実施形態> (A)上記実施形態では、起歪体2に貼り付けるタイプ
の歪ゲージ7を用いているが、特許2506064号に
示すようにして起歪体2に歪ゲージを形成してもよい。
【0070】(B)上記実施形態では、被膜10を塗布
によって形成しているが、蒸着やスパッタリングなどの
手法を用いて被膜を形成することも考えられる。
【0071】(C)上記実施形態では、起歪体2に取り
付けられる異種金属の部材として固定接続部材81や可
動接続部材91を挙げているが、ロードセル1の構造に
よっては、固定ベース80及び支持部材90の一部分や
起歪体2に過大な荷重が作用した場合に起歪体2の変形
を規制するためのネジや金属片等の限界止め部材あるい
は起歪体2とは異種の金属からなる基板なども考えられ
る。いずれの部材であっても、起歪体2の表面に被膜1
0が形成されていれば、異種金属接触による起歪体2の
腐食を抑えることができる。
【0072】(D)上記実施形態では、一端に固定剛体
部3が位置し他端に可動剛体部4が位置しており2本の
ビーム部5,6を有する起歪体2を使ったロードセル1
を例示しているが、本発明は、固定剛体部3や可動剛体
部4の位置が異なる起歪体を使うものや、1本のビーム
部を有する起歪体を用いるもの、起歪体2の曲げ変形で
はなく圧縮変形を検出するものなど、種々のロードセル
に対して適用することが可能である。
【0073】(E)上記実施形態では、図4に示すよう
に、歪ゲージ7が貼り付けられるエリアA1及びエリア
A2にマスキングを行った状態でコーティングを行い、
被膜10の存在によって歪ゲージ7の検出結果に悪影響
が出ないようにしている。
【0074】しかし、被膜10の厚みtが十分に薄く被
膜10の上から歪ゲージ7を貼り付けても検出結果への
悪影響が極めて小さい場合や、被膜10の存在が歪ゲー
ジ7の検出結果に殆ど影響を与えない場合には、マスキ
ングせずに、起歪体2の表面全体に被膜10を形成して
もよい。
【0075】
【実施例】<防水性能の評価>ここでは、起歪体2に被
膜10を形成した場合の防錆性能についての評価を行っ
た。
【0076】まず、銅系のアルミ合金2000番系を用
いて起歪体2を作成し、次いで、この起歪体2に対し、
歪ゲージ7を貼り付ける部分をマスキングしてアルマイ
ト処理を行った。そして、起歪体2に対し、アルマイト
処理された部分に有機・無機ハイブリッド系塗料(日本
油脂株式会社製「ベルクリーン No.1000」)の
吹付塗装を行い、塗膜層を形成した。
【0077】なお、本実施例では、ネジ穴3a,4aの
周辺部等のネジ部分にも塗布を行ったが、必要でなけれ
ばこられらの部分には塗布は行わなくてもよい。塗料の
塗布後、起歪体2に歪ゲージ7を貼り付けた(実施例
1)。
【0078】一方、上記有機・無機ハイブリッド塗料を
ゴム系素材(日東電工社製「SB243L」)に代えた
以外は実施例1と同様にして起歪体2の作成、起歪体2
に対する処理を行った(比較例1)。
【0079】次に、実施例1及び比較例1について、秤
の使用温度範囲(−10℃〜40℃)において温度変化
させたときの、クリープ特性の変化を測定した。測定結
果を図9に示す。 <塩水噴霧試験>ここでは、被膜10を形成した起歪体
2に異種金属を接続した場合の被膜10による異種金属
間の腐食抑制効果の評価を行った。
【0080】まず、2枚のアルミ板に、有機・無機ハイ
ブリッド系塗料、従来の塗料( ここでは、クリア塗
装)9をそれぞれ塗布し、次いで、SUS304を材質
とする板状部材をそれぞれに貼り付けた(前者を実施例
2、後者を比較例2)。このとき、図10に示すよう
に、アルミ板とSUS板との間には、SUS製の皿ビス
を介在させた。なお、図10において、符号11は,1
2,13は、それぞれアルミ板、SUS板、皿ビスを示
す。
【0081】次に、JIS規格(JIS−Z−237
1)による方法で、実施例2及び比較例2に対し、塩水
を200時間噴霧し、アルミ板とSUS板との接触部分
の腐食面積を測定した。測定結果を表1に示す。なお、
表中%で示す数字は、試験開始前の腐食のない面積に対
する試験終了後の腐食された部分の面積の割合である。
【0082】
【表1】
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、起歪体表面には、塗膜
層を含むが形成されているため、防水性、防錆性が向上
されるとともに、塗膜層はガラス転移温度が40℃以上
の樹脂、即ち、硬い樹脂で形成されているため、特に秤
の使用温度範囲において重量検出精度が低下するのを有
効に抑えることができる。また、異種金属が接触する部
位にこのような被膜を形成した場合は、さらに異種金属
接触腐食を防止しつつ重量検出精度を有効に保持するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るロードセルの側面
図。
【図2】ロードセルを用いた秤の概略図。
【図3】起歪体の斜視図。
【図4】コーティングを施した起歪体の斜視図。
【図5】コーティングを施した起歪体の一部断面図。
【図6】歪ゲージ及びフレキシブルプリント基板を貼り
付けた起歪体の斜視図。
【図7】歪ゲージ等の樹脂で覆った起歪体の斜視図。
【図8】異なる大きさの起歪体に同一のフレキシブルプ
リント基板を適用し得ることを示す図。
【図9】実施例での防水性能の評価結果を示すグラフ。
【図10】図10は、実施例での塩水噴霧試験に用いら
れる試料を示す断面図。
【符号の説明】
1 ロードセル 2 起歪体 3 固定剛体部(起歪体の一部) 4 可動剛体部(起歪体の他部) 5,6 ビーム部 7 歪ゲージ(センサ) 10 被膜 20 フレキシブルプリント基板 25 シリコーン樹脂 80 固定ベース 81 固定接続部材(固定部材) 90 支持部材 91 可動接続部材(可動部材) G 被計量物

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】起歪体と、 前記起歪体に設けられた歪ゲージからなるブリッジ回路
    と、 前記起歪体とは異なる金属材料からなる部材が取り付け
    られる前記起歪体の部位を少なくとも覆うよう前記起歪
    体に形成されるとともにガラス転移温度が40℃以上の
    樹脂からなる塗膜層を含み、電気絶縁性を有する被膜
    と、を備えたロードセル。
  2. 【請求項2】起歪体と、 前記起歪体に設けられた歪ゲージからなるブリッジ回路
    と、 前記起歪体の前記歪ゲージが取り付けられる部位を除く
    歪発生部位を少なくとも覆うよう前記起歪体に形成され
    るとともにガラス転移温度が40℃以上の樹脂からなる
    塗膜層を含み、電気絶縁性を有する被膜と、を備えたロ
    ードセル。
  3. 【請求項3】起歪体と、 前記起歪体に設けられた歪ゲージからなるブリッジ回路
    と、 前記起歪体とは異なる金属材料からなる部材が取り付け
    られる前記起歪体の部位と前記起歪体の前記歪ゲージが
    取り付けられる部位を除く歪発生部位とを少なくとも覆
    うよう前記起歪体に形成されるとともにガラス転移温度
    が40℃以上の樹脂からなる塗膜層を含み、電気絶縁性
    を有する被膜と、を備えたロードセル。
  4. 【請求項4】前記塗膜層の樹脂はアクリル樹脂である、
    請求項1から3のいずれかに記載のロードセル。
  5. 【請求項5】前記アクリル樹脂は、架橋により三次元化
    されている、請求項4に記載のロードセル。
  6. 【請求項6】前記塗膜層の樹脂は、粒子径50μm以下
    の無機フィラーが混合されたものである、請求項1から
    3のいずれかに記載のロードセル。
  7. 【請求項7】前記樹脂は、架橋により三次元化されたア
    クリル樹脂からなる、請求項6に記載のロードセル。
  8. 【請求項8】前記塗膜層の樹脂は粒子径50μm以下の
    無機フィラーを含み、前記無機フィラーは化学結合によ
    り前記樹脂と複合化されている、請求項1から3のいず
    れかに記載のロードセル。
  9. 【請求項9】前記無機フィラーの表面はシラン処理が施
    されている、請求項8に記載のロードセル。
  10. 【請求項10】前記樹脂は、架橋により三次元化された
    アクリル樹脂である、請求項9に記載のロードセル。
  11. 【請求項11】前記被膜はアルマイト層をさらに有し、
    前記アルマイト層の表面に前記塗膜層が形成されてい
    る、請求項1から10のいずれかに記載のロードセル。
  12. 【請求項12】前記被膜の厚みは1μm以上100μm
    未満である、請求項1から11のいずれかに記載のロー
    ドセル。
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